JP3819700B2 - 車両用ラジエータ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転操作による開閉を可能とした給水キャップを上部に備えて車両に搭載されるラジエータと、該ラジエータを外方側から覆って該ラジエータに取付けられるラジエータカバーとを備える車両用ラジエータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる装置は、例えば特開昭63−106320号公報等で既に知られている。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、給水キャップは、その回転操作により開閉を可能としたものであり、上記従来のものでは、ラジエータに締結されるグリルで給水キャップを覆うようにして給水キャップがいたずら等で操作されないようにはしているものの、給水キャップの閉鎖位置を維持するための工夫はなされていない。またグリルで給水キャップを覆った状態では、給水キャップが閉鎖位置および開放位置のいずれの位置にあるか判断することができないので、グリルの組付時に給水キャップの位置を確認する作業が必要であり、その分だけ組立作業が煩雑となる。
【0003】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加を回避するとともに組立性を向上した上で、給水キャップをその閉鎖位置で維持し得るようにした車両用ラジエータ装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、冷却コアと、その冷却コアよりも上側で上方に延びる給水管と、その給水管の上部に装着されて回転操作により開閉される給水キャップとを備えるラジエータが車両の側部に搭載され、そのラジエータには、該ラジエータを外方側から覆うラジエータカバーが着脱可能に取付けられる車両用ラジエータ装置において、前記給水キャップは、前記給水管の外径よりも大径に形成され、前記給水キャップの上面・側面・下面と前記給水管の側面とに沿う屈曲面を有してそれら給水キャップ及び給水管を覆う位置規制部が前記ラジエータカバーに一体に設けられていることを特徴とし、この構成によれば、給水キャップの上面・側面・下面と給水管の側面とに沿う屈曲面を有してそれら給水キャップ及び給水管を覆う位置規制部を一体に設けたラジエータカバーをラジエータに取付けることにより、部品点数の増加を回避しつつ給水キャップをその閉鎖位置で維持することができる。
【0005】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記位置規制部が、閉鎖位置にある前記給水キャップに係合して前記ラジエータカバーのラジエータへの取付けを可能とするとともに給水キャップの開放位置への回転を阻止することを特徴とし、このような構成によれば、ラジエータカバーをラジエータに取付ける際に、給水キャップが閉鎖位置にあるときには、位置規制部を給水キャップに係合させるようにしてラジエータカバーをラジエータに取付けることができる。したがって給水キャップが閉鎖位置にあることを特別に確認する作業を不要とし、ラジエータカバーのラジエータへの取付け作業だけで給水キャップの位置を確認することができ、組立性を向上することができる。しかもラジエータカバーの位置規制部が給水キャップに係合することにより、給水キャップが閉鎖位置から開放位置に回転することが阻止されるので、部品点数の増加を回避しつつ給水キャップをその閉鎖位置で維持することができる。
【0006】
また請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の構成に加えて、前記位置規制部には、前記給水キャップの一部を外部に臨ませる切欠きが設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、給水キャップの存在をラジエータカバーの外から容易に確認することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の一実施例を示すもので、図1はスクータ型の自動二輪車の全体側面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線矢視側面図、図5はラジエータカバーを取外した状態での図4に対応した側面図、図6は図4の6−6線断面図、図7は図6の7矢視平面図、図8はラジエータおよびラジエータカバーの斜視図である。
【0008】
先ず図1および図2において、操向ハンドル11により操舵される前輪Wfと、スイング式のパワーユニットPにより駆動される後輪Wrとを備えたスクータ型の自動二輪車Vの車体フレームFは、フロントフレーム12、センターフレーム13およびリヤフレーム14に3分割される。フロントフレーム12は、ヘッドパイプ12a、ダウンチューブ12bおよびステップフロア支持部12cを一体に備えたアルミ合金の鋳造品から構成される。パワーユニットPがピボット軸15を介して上下揺動自在に支持されるセンターフレーム13はアルミ合金の鋳造品から構成され、前記フロントフレーム12の後端に結合される。パワーユニットPの後上方に延びるリヤフレーム14は環状のパイプ材から構成され、その上面に燃料タンク16が支持される。センターフレーム13の上面にはヘルメットケース17が支持されており、シート18を一体に有するカバー19によってヘルメットケース17および燃料タンク16が開閉自在に覆われる。
【0009】
パワーユニットPは、水冷式の単気筒4サイクルエンジンEと、エンジンEの左側面から車体後方に延びるベルト式の無段変速機Tとから成り、無段変速機Tの後部上面がリヤクッション20を介してセンターフレーム13の後端に結合される。無段変速機Tの上面にはエアクリーナ21が支持され、無段変速機Tの右側面にはマフラー22が支持され、エンジンEの下面には起立・倒伏可能なメインスタンド23が支持される。
【0010】
図3〜図5において、エンジンEのエンジン本体25は、クランクシャフト31に沿って上下方向に延びる割り面30により分割された第1エンジンブロック32および第2エンジンブロック33を備えており、第1エンジンブロック32は、シリンダボア41が設けられるシリンダブロック32aと、第2エンジンブロック33とともにクランクケースを構成するクランクケース半部32bとを一体に備え、第1エンジンブロック32の前端にはシリンダヘッド34が結合され、シリンダヘッド34の前端にはヘッドカバー35が結合される。
【0011】
このようなエンジン本体25は、前記シリンダボア41の軸線Lをわずかに前上がりとして車体フレームFの前後方向にほぼ沿うように、車体フレームFに搭載されるものであり、第1エンジンブロック32の上部に設けられたブラケット27が、車体フレームFのセンターフレーム13に固定されるピボット軸15にマウントゴム28を介して揺動可能に支承される。
【0012】
ベルト式の無段変速機Tは、相互に結合される右側ケーシング37および左側ケーシング38を備えており、右側ケーシング37の前部右側面が、第1および第2エンジンブロック32,33の左側面に結合される。さらに右側ケーシング37の後部右側面には減速機ケーシング39が結合される。
【0013】
第1エンジンブロック32が備えるシリンダボア41の内部に摺動自在に嵌合するピストン42は、コネクティングロッド43を介してクランクシャフト31に連接される。シリンダヘッド34にはカムシャフト44が回転自在に支持されており、シリンダヘッド34に設けられた吸気バルブおよび排気バルブ(図示せず)が前記カムシャフト44によって開閉駆動される。第1エンジンブロック32に設けられたチェーン通路40内にはタイミングチェーン45が収納され、該タイミングチェーン45が、クランクシャフト31に設けられた駆動スプロケット46とカムシャフト44に設けられた従動スプロケット47とに巻き掛けられる。これによりカムシャフト44は、クランクシャフト31の2回転につき1回転する。
【0014】
右側ケーシング37および左側ケーシング38の内部に突出するクランクシャフト31の左端には駆動プーリ54が設けられる。該駆動プーリ54は、クランクシャフト31に固定された固定側プーリ半体55と、固定側プーリ半体55に対して接近・離間可能な可動側プーリ半体56とを備えており、可動側プーリ半体56はクランクシャフト31の回転数の増加に応じて半径方向外側に移動する遠心ウエイト57によって、固定側プーリ半体55に接近する方向に付勢される。
【0015】
右側ケーシング37の後部および減速機ケーシング39間に支持された出力軸58に設けられた従動プーリ59は、出力軸58に相対回転可能に支持された固定側プーリ半体60と、固定側プーリ半体60に対して接近・離間可能な可動側プーリ半体61とを備えており、可動側プーリ半体61はスプリング62で固定側プーリ半体60に向けて付勢される。また固定側プーリ半体60と出力軸58との間に発進用クラッチ63が設けられる。そして駆動プーリ54および従動プーリ59間に無端状のVベルト64が巻き掛けられる。
【0016】
右側ケーシング37および減速機ケーシング39間には前記出力軸58と平行な中間軸65および車軸66が支持されており、出力軸58、中間軸65および車軸66間に減速ギヤ列67が設けられる。そして減速機ケーシング39を貫通して右側に突出する車軸66の右端に後輪Wrが設けられる。
【0017】
而して、クランクシャフト31の回転動力は駆動プーリ54に伝達され、該駆動プーリ54からVベルト64、従動プーリ59、発進用クラッチ63および減速ギヤ列67を介して後輪Wrに伝達される。
【0018】
エンジンEの低速回転時には、駆動プーリ54の遠心ウエイト57に作用する遠心力が小さいため、従動プーリ59のスプリング62によって固定側プーリ半体60および可動側プーリ半体61間の溝幅が減少し、変速比はLOWになっている。この状態からクランクシャフト31の回転数が増加すると、遠心ウエイト57に作用する遠心力が増加して駆動プーリ54の固定側プーリ半体55および可動側プーリ半体56間の溝幅が減少し、それに伴って従動プーリ59の固定側プーリ半体60および可動側プーリ半体61間の溝幅が増加するため、変速比はLOWからTOPに向かって無段階で変化する。
【0019】
図6を併せて参照して、クランクシャフト31の右側には、ロータ69が固定され、このロータ69と共働して交流発電機68を構成するステータ70が、ロータ69で囲繞されるようにして第1および第2エンジンブロック32,33に固定される。交流発電機68よりも外方でクランクシャフト31の右端部には冷却ファン71が固定されており、前記冷却ファン71を交流発電機68との間に挟むようにして車両の側部にラジエータ72が配置され、このラジエータ72が備える支持ケース73が冷却ファン71を囲むようにして第1および第2エンジンブロック32,33に固定され、ラジエータ72は、該ラジエータ72の支持ケース73に締結される合成樹脂製のラジエータカバー74で外方から覆われる。
【0020】
図7および図8を併せて参照して、ラジエータカバー74の外側面には外部から空気を導入するためのルーバー75が設けられ、前記冷却ファン71の側方で前記支持ケース73には複数の排出口76…が設けられており、冷却ファン71の作動時には、ルーバー75から導入された空気はラジエータ72を通過することで該ラジエータ72を冷却し、前記排出口76…から外部に排出されることになる。
【0021】
ラジエータ72は、上部タンク77と、下部タンク78と、上部および下部タンク77,78間を連結する冷却コア79と、前記支持ケース73とを備えるものであり、支持ケース73は上部および下部タンク77,78に固着される。而してルーバー75からラジエータ72側に導入された冷却風は冷却コア79を通過することでラジエータ72内の冷却水を冷却する。
【0022】
前記ラジエータ72は、エンジン本体25における第1エンジンブロック32のシリンダブロック32aおよびシリンダヘッド34に設けられたウォータージャケット82の冷却水を循環し得る冷却装置83の一部を構成するものであり、該冷却装置83は、前記ウォータージャケット82に冷却水を供給するウォータポンプ84と、前記ウォータージャケット82および前記ウォータポンプ84の吸入口間に介装される前記ラジエータ72と、前記ラジエータ72を迂回して前記ウォータージャケット82からの冷却水を前記ウォータポンプ84に戻す状態ならびに前記ウォータージャケット82からラジエータ72を経由した冷却水をウォータポンプ84に戻す状態を冷却水の温度に応じて切換えるサーモスタット85とを備える。
【0023】
シリンダヘッド34の右側面には、内部にサーモスタット85を収納したサーモスタットケース86が結合されており、カムシャフト44の右端に設けられたウォータポンプ84がシリンダヘッド34およびサーモスタットケース86によって囲まれた空間に収納される。
【0024】
車体フレームFの前後方向に沿う上部タンク72の一端部(この実施例では後端部)には、上方に延びる給水管87が一体に設けられており、この給水管87の上端には、その給水管87の外径よりも大径に形成されて回転操作により開閉される給水キャップ88が装着される。また車体フレームFの前後方向に沿う下部タンク78の他端部(この実施例では前端部)には、前方側に突出した接続管89が一体に設けられる。
【0025】
このようなラジエータ72は、エンジン本体25が備えるシリンダボア41の軸線Lに対して角度αだけ傾斜した姿勢でエンジン本体25の第1および第1エンジンブロック32,33に取付けられ、これによりエンジン本体25の車体フレームFへの搭載時にはラジエータ72が水平面に対して角度βだけ前傾した姿勢となり、前記給水キャップ88が前記冷却装置83内の最上方位置に配置されるとともに前記接続管89が前記冷却装置83内の最下方位置に配置される。
【0026】
このようにラジエータ72をシリンダボア41の軸線Lに対して角度αだけ傾斜した姿勢とすることにより、エンジン本体25を車体フレームFに支持するためのピボット軸25を避けるようにラジエータ72を配置することが可能となるとともに、シリンダヘッド32の排気ポートに連なる排気管90を、ラジエータ72の後部後方に配置するスペースを確保するようにして排気管90の取りまわし自由度を向上することができる。
【0027】
ラジエータ72の前記接続管89には、ラジエータ72の冷却水をサーモスタット85側に導くゴムホース等の第1導管91の一端が接続され、第1導管91の他端はサーモスタットケース86に接続される。
【0028】
ラジエータ72は、エンジン本体25のシリンダブロック32aに側面視で前記上部タンク77の少なくとも一部(この実施例では前部)を重ねる位置に配置されるものであり、上部タンク77およびシリンダブロック32aが前記側面視で重なる範囲には、ウォータージャケット25の上部に連なるようにしてシリンダブロック32aに一端が接続される第2導管92が、自動二輪車の幅方向にほぼ水平に延びるようにして配置され、第2導管92の他端は上部タンク77の前部に接続される。
【0029】
またウォータポンプ84からの冷却水を導くゴムホース等の第3導管93の一端がサーモスタットケース86に接続され、この第3導管93の他端は、ウォータージャケット82の下部に通じるようにして第1エンジンブロック32のシリンダブロック32aに設けられる接続管94に接続される。
【0030】
シリンダヘッド32の吸気ポートに接続される気化器95には、該気化器95を加温するためにウォータージャケット82からの冷却水を導く管路(図示せず)が接続されており、気化器95を加温後の冷却水をサーモスタット85に導くゴムホース等の第4導管96がサーモスタットケース86に接続される。
【0031】
サーモスタットケース86の上部には、ウォータポンプ84からエアーを抜くためのゴムホース等の第5導管97が接続されており、この第5導管97と、ウォータージャケット82内の上部からエアーを抜くためにシリンダブロック32aの上部に接続された導管(図示せず)とが、ゴムホース等の第6導管98に共通に接続されており、この第6導管98がラジエータ72における上部タンク77の後方側上部に接続される。
【0032】
さらに給水管87には、ゴムホース等の第7導管100の一端が接続されており、第7導管100の他端は、大気に開放されてラジエータ72とは別に配置されるリザーバ(図示せず)に接続される。而してラジエータ72内の冷却水が高温となって膨張したときには余分な冷却水が前記リザーバに溢流し、ラジエータ72内の冷却水が低温となったときには前記リザーバからラジエータ72に冷却水が戻される。このようなラジエータ72およびリザーバ間での冷却水の流通により、給水管87内に溜まっていたエアーがリザーバに排出される。すなわちエンジンEの運転時にも冷却装置83からのエアー抜きが良好に行なわれることになる。
【0033】
このような冷却装置83において、エンジンEの暖機運転が完了した状態では、カムシャフト44により駆動されるウォータポンプ84から排出された冷却水は、サーモスタットケース86および第3導管93を経て第1エンジンブロック32およびシリンダヘッド34内のウオータジャケット82に供給され、ウオータジャケット82を通過する間にエンジンEを冷却した後に第2導管92を経てラジエータ72の上部タンク77に供給される。そして上部タンク77から冷却コア79を経て下部タンク78に流通するようにしてラジエータ72を通過する間に温度低下した冷却水は、第1導管91およびサーモスタット85を経て前記ウォータポンプ84に戻される。一方、エンジンEが暖機運転中であって冷却水温度が低いときには、ラジエータ72を迂回して冷却水が循環するようにサーモスタット85が作動し、冷却水はラジエータ72を通過することなくウォータージャケット82、気化器95およびウォータポンプ84を循環して速やかに温度上昇する。
【0034】
図7および図8に注目して、ラジエータ72を覆うようにして該ラジエータ72の支持ケース72に締結されるラジエータカバー74には、閉鎖位置にある給水キャップ88に係合してラジエータカバー74のラジエータ72への取付けを可能とするとともに給水キャップ88の開放位置への回転を阻止する位置規制部74aが、給水キャップ88を覆うようにして一体に設けられる。その位置規制部74aは、図6に示されるように、給水キャップ88の上面・側面・下面と給水管87の側面とに沿う屈曲面を有していて、それら給水キャップ88及び給水管87を覆っており、しかも位置規制部74aには、給水キャップ88の一部を外部に臨ませる切欠き99が設けられている。
【0035】
次にこの実施例の作用について説明すると、エンジン本体25に設けられるウォータージャケット82の冷却水を循環し得る冷却装置83の一部を構成するラジエータ72において、車体フレームFの前後方向に沿う上部タンク77の後端部には、上方に延びる給水管87が一体に設けられ、その給水管87の上端に給水キャップ88が着脱可能に装着されるのであるが、給水キャップ88が前記冷却装置83内の最上方位置となるように水平面に対して角度βだけ傾斜した姿勢で、ラジエータ72がエンジン本体25に取付けられる。すなわち上部および下部タンク77,78と、それらのタンク77,78間を連結する冷却コア79とを備える一般的な形状のラジエータ72を、水平面に対して前傾させることにより、上部タンク77の後端部に設けられた給水管87の上端に装着されるキャップ88が冷却装置83内での最上方位置に配置される。
【0036】
したがってラジエータ72を特別な形状としたり、ラジエータ72に接続されて該ラジエータ72とは別に配置されるタンクに給水キャップを設けたりすることによるコストの増大を回避して、給水管87からの注水時に冷却装置83内でのヘッド差を比較的大きくし、給水管87からのエアー抜き性および注水性を向上することができる。
【0037】
しかも車体フレームFの前後方向に沿う下部タンク78の前端部には、ラジエータ72からの冷却水をサーモスタット85に導く第1導管91を接続する接続管89が設けられ、該接続管89が前記冷却装置83内の最下方位置となるように、水平面に対するラジエータ72の傾斜姿勢が設定されており、ラジエータ72における冷却コア79の長さを増大することなく、冷却装置83内の下部からエアーを良好に抜くことができ、注水性もより一層向上する。
【0038】
またシリンダブロック32aに側面視で上部タンク77の少なくとも一部を重ねる位置にラジエータ72が配置されており、上部タンク77およびシリンダブロック32aが前記側面視で重なる範囲に配置されてほぼ水平に延びる第2導管92の一端がウォータージャケット82に連なるようにしてシリンダブロック32aに接続され、第2導管92の他端が上部タンク77に接続されるので、ウォータージャケット82およびラジエータ72間で冷却水を流通させるべくラジエータ72およびシリンダブロック32a間を結ぶ第2導管92を短縮し、冷却装置83での冷却水循環回路のコンパクト化を図ることができる。
【0039】
さらに閉鎖位置にある給水キャップ88に係合してラジエータカバー74のラジエータ72への取付けを可能とするとともに給水キャップ88の開放位置への回転を阻止する位置規制部74aが、給水キャップ88を覆うようにしてラジエータカバー74に一体に設けられるので、ラジエータカバー74をラジエータ72に取付ける際に、給水キャップ88が閉鎖位置にあるときには、位置規制部74aを給水キャップ88に係合させるようにしてラジエータカバー74をラジエータ72に取付けることができる。したがって給水キャップ88が閉鎖位置にあることを特別に確認する作業を不要とし、ラジエータカバー74のラジエータ72への取付け作業だけで給水キャップ88の位置を確認することができ、組立性を向上することができる。
【0040】
しかもラジエータカバー74の位置規制部74aが給水キャップ88に係合することにより、給水キャップ88が閉鎖位置から開放位置に回転することが阻止されるので、部品点数の増加を回避しつつ給水キャップ88をその閉鎖位置で維持することができる。
【0041】
また位置規制部74aには、給水キャップ88の一部を外部に臨ませる切欠き99が設けられており、給水キャップ88の存在をラジエータカバー74の外から容易に確認することができる。
【0042】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0043】
たとえば上記実施例では自動二輪車Vに適用した場合について説明したが、本発明は、自動三輪車等の他の車両にも適用可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、給水キャップの上面・側面・下面と給水管の側面とに沿う屈曲面を有してそれら給水キャップ及び給水管を覆う位置規制部を一体に設けたラジエータカバーのラジエータへの取付けにより、部品点数の増加を回避しつつ給水キャップをその閉鎖位置で維持することができる。
【0045】
また請求項2の発明によれば、前記位置規制部が、閉鎖位置にある給水キャップに係合してラジエータカバーのラジエータへの取付けを可能とするとともに給水キャップの開放位置への回転を阻止するので、ラジエータカバーのラジエータへの取付け作業だけで給水キャップの位置を確認することができるようにして組立性を向上することができ、しかもラジエータカバーのラジエータへの取付けにより給水キャップが閉鎖位置から開放位置に回転することが阻止されるようにして、部品点数の増加を回避しつつ給水キャップをその閉鎖位置で維持することができる。
【0046】
また請求項3の発明によれば、給水キャップの存在をラジエータカバーの外から容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スクータ型の自動二輪車の全体側面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 図2の3−3線断面図である。
【図4】 図3の4−4線矢視側面図である。
【図5】 ラジエータカバーを取外した状態での図4に対応した側面図である。
【図6】 図4の6−6線断面図である。
【図7】 図6の7矢視平面図である。
【図8】 ラジエータおよびラジエータカバーの斜視図である。
【符号の説明】
72・・・ラジエータ
74・・・ラジエータカバー
74a・・位置規制部
79・・・冷却コア
87・・・給水管
88・・・給水キャップ
99・・・切欠き
Claims (3)
- 冷却コア(79)と、その冷却コア(79)よりも上側で上方に延びる給水管(87)と、その給水管(87)の上部に装着されて回転操作により開閉される給水キャップ(88)とを備えるラジエータ(72)が車両の側部に搭載され、そのラジエータ(72)には、該ラジエータ(72)を外方側から覆うラジエータカバー(74)が着脱可能に取付けられる車両用ラジエータ装置において、
前記給水キャップ(88)は、前記給水管(87)の外径よりも大径に形成され、
前記給水キャップ(88)の上面・側面・下面と前記給水管(87)の側面とに沿う屈曲面を有してそれら給水キャップ(88)及び給水管(87)を覆う位置規制部(74a)が前記ラジエータカバー(74)に一体に設けられていることを特徴とする、車両用ラジエータ装置。 - 前記位置規制部(74a)が、閉鎖位置にある前記給水キャップ(88)に係合して前記ラジエータカバー(74)のラジエータ(72)への取付けを可能とするとともに該給水キャップ(88)の開放位置への回転を阻止することを特徴とする、請求項1に記載の車両用ラジエータ装置。
- 前記位置規制部(74a)には、前記給水キャップ(88)の一部を外部に臨ませる切欠き(99)が設けられることを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用ラジエータ装置。
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