JP4662469B2 - 小型車両のラジエータカバー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車や三輪車等の小型車両のラジエータ装置に関し、特に車体側面に設けられるラジエータのカバー構造に関する。
車体側面に設けられるラジエータ装置については、同じ出願人が先に出願した例(特許文献1)がある。
特開2002−129960号公報
同特許文献1では、自動二輪車が搭載するスイング式パワーユニットの前方に位置する内燃機関の右側面にラジエータ装置が配設されている。
内燃機関の左右水平方向に指向したクランク軸の右端にACジェネレータが設けられ、同ACジェネレータのロータに一体に形成されたラジエータファンに隣接してラジエータが設けられている。
このラジエータは、ラジエータカバーにより外方から覆われる。
ラジエータカバーは、外側面に外部から空気を導入するためのルーバが形成され、矩形のラジエータの周囲を覆う周壁が上下のラジエータタンクを覆っている。
該ラジエータカバーは、合成樹脂製で軽量化が図られている。
しかるに、近年ラジエータ本体の軽量化を図るために、放熱箇所であるラジエータコア部を除くラジエータタンク部を合成樹脂で構成することが行われているが、強度を確保するために、タンク部の厚さが増加してタンク内部の容量確保が困難となっている。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、軽量化をできるだけ維持しながら十分なタンク容量を確保するとともに小型化し、外観の表面仕上げを簡素化することができる小型車両のラジエータカバー構造を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ラジエータ(110)が、放熱用のラジエータコア部(111)とそのラジエータコア部(111)に接続され冷却水の給水および排水を行う一対の合成樹脂製のラジエータタンク部(112,113)とからなり、前記ラジエータコア部(111)に対向して冷却風通路が形成された合成樹脂製の第1ラジエータカバー(120)が前記ラジエータ(110)を覆い、前記第1ラジエータカバー(120)が第2ラジエータカバー(130)を覆うことで、金属製の前記第2ラジエータカバー(130)が前記第1ラジエータカバー(120)と協働して前記ラジエータタンク部(112)を覆う小型車両のラジエータカバー構造とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の小型車両のラジエータカバー構造において、前記第2ラジエータカバー(130)は、前記ラジエータタンク部(112)を覆うとともに、前記ラジエータ(110)とともにファンカバー(100)に共締めされることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の小型車両のラジエータカバー構造において、前記ラジエータ(110)が上下に前記ラジエータタンク部(112,113)を配し、前記第2ラジエータカバー(130)は、上側ラジエータタンク部(112)のみを覆い、下側ラジエータタンク部(113)の下方を排気管(26)が配設されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項記載の小型車両のラジエータカバー構造において、前記第2ラジエータカバー(130)は、前記ラジエータタンク部(112)と略同じ外形形状の外側壁と周壁からなるカバー本体部(131)と、両端部に取付け孔が穿孔された帯状のステー部(112)とが一体に結合されてなることを特徴とする。
請求項1記載の小型車両のラジエータカバー構造によれば、ラジエータタンク部が合成樹脂製として軽量化を図ったラジエータを、合成樹脂製の第1ラジエータカバーと金属製の第2ラジエータカバーとが協働してラジエータタンク部を覆うので、ラジエータカバーが十分な強度を確保して合成樹脂製のラジエータタンク部を薄肉化してタンク部容量を確保することができる。
また、ラジエータを覆う第1ラジエータカバーが合成樹脂製としたため、第2ラジエータカバーの外観の表面仕上げを簡素化することができる
合成樹脂製の第1ラジエータカバーが、金属製の第2ラジエータカバーを覆うので、益々外観の表面仕上げを簡素化して、コストの低減を図ることができる。
請求項2記載の小型車両のラジエータカバー構造によれば、金属製の第2ラジエータカバーが、ラジエータタンク部を覆うとともに、ラジエータ(110)とともにファンカバー(100)に共締めされるので、組立て工数を削減することができる。
請求項3記載の小型車両のラジエータカバー構造によれば、金属製の第2ラジエータカバーは、上側ラジエータタンク部のみを覆うので、軽量化をできるだけ維持し、かつ同上側ラジエータタンク部は、この金属製の第2ラジエータカバーと第1ラジエータカバーにより2重に覆われ、下側ラジエータタンク部は、下方を排気管が配設されることで、ラジエータが効果的に保護される。
請求項4記載の小型車両のラジエータカバー構造によれば、第2ラジエータカバーが、ラジエータタンク部と略同じ外形形状の外側壁と周壁からなるカバー本体部と、両端部に取付け孔が穿孔された帯状のステー部とが一体に結合されてなるので、カバー本体部の絞り形成が容易となり、ステー部の取付け孔の寸法精度が向上する。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図10に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係るスクータ型自動2輪車1の側面図である。
本実施の形態においては、車両の前進方向を向いた状態を基準にして前後左右を決めることとする。
車体前部1fと車体後部1rとが、低いフロア部1cを介して連結されており、車体の骨格をなす車体フレームは、概ねダウンチューブ3とメインパイプ4とからなる。
すなわち車体前部1fのヘッドパイプ2からダウンチューブ3が下方へ延出し、同ダウンチューブ3は下端で水平に屈曲してフロア部1cの下方を後方へ延び、その後端において左右一対のメインパイプ4が連結され、メインパイプ4は該連結部から斜め後方に立ち上がって所定高さで水平に屈曲して後方に延びている。
同メインパイプ4により燃料タンク5等が支持され、その上方にシート6が配置されている。
一方車体前部1fにおいては、ヘッドパイプ2に軸支されて上方にハンドル11が設けられ、下方にフロントフォーク12が延びてその下端に前輪13が軸支されている。
メインパイプ4の立ち上がり部下端にはブラケット15が突設され、同ブラケット15にリンク部材16を介してスイングユニット17が揺動自在に連結支持されている。
スイングユニット17には、その前部に単気筒の4ストロークサイクル内燃機関30が、シリンダブロック32を略水平に近い状態にまで大きく前傾した姿勢で搭載され、そのユニットスイングケース31のクランクケースに相当する部分の下端から前方に突出したハンガーブラケット18の端部が前記リンク部材16にピボット軸19を介して連結されている。
該内燃機関30から後方にかけてベルト式無段変速機35が構成され、その後部に設けられた減速機構38に後輪21が軸支されている。
この減速機構38の上端と前記メインパイプ4の上部屈曲部間にリヤクッション22が介装されている。
スイングユニット17の上部には、内燃機関30のシリンダヘッド33の上部から延出した吸気管23に接続された気化器24および同気化器24に連結されるエアクリーナ25が配設されている。
一方、シリンダヘッド33の下部から延出した排気管26は、右側に偏りながら下方に延び、右側のハンガーブラケット18を巻き込むように後方へ湾曲し、クランクケースに相当する部分の右方に設けられる後記するラジエータ110の下方を後方へ延び、マフラー27に連結されている。
マフラー27は、ブラケット28によりユニットスイングケース31に吊設され、後輪21の右側に位置している。
車体前部1fは、フロントカバー9aとレッグシールド9bにより前後からフロントロアカバー9cにより左右側方から覆われ、ハンドル11の中央部はハンドルカバー9dによって覆われる。
フロア部1cはサイドカバー9eにより覆われ、また車体後部1rは左右側方からボデイカバー10によって覆われる。
図2は、スイングユニット17の縦断面図である。
ユニットスイングケース31は、左右割りの左ユニットケース31Lと右ユニットケース31Rとを合体して構成されるもので、右ユニットケース31Rは、クランクケース部の半体をなし、左ユニットケース31Lは、前後に長尺で前部のクランクケース部31a,中央の伝動ケース部31b,後部の減速機ケース部31cからなる。
この左ユニットケース31Lの左側開放面は、伝道ケースの一部である伝動ケースカバー36により覆われ、内部にベルト式無段変速機35が収納され、後方の減速機ケース部31cの右側開放面は減速機ケース37により覆われ、内部に減速機構38が収納される。
クランクケース部31aと右ユニットケース31Rの所謂クランクケース内には、クランク軸40が左右の主軸受41,41に回転自在に支持されて、左右水平方向に延びた延出部のうち右延出部にはACジェネレータ60が設けられ、左延出部にはカムチェーン駆動スプロケット55とベルト式無段変速機35のベルト駆動プーリ76が設けられる。
内燃機関30は、シリンダブロック32のシリンダライナ44内を往復動するピストン42とクランク軸40のクランクピン40aとをコネクティングロッド43が連結している。
本4サイクル内燃機関30は、SOHC型式のバルブシステムを採用しており、シリンダヘッドカバー34内には動弁機構50が設けられ、同動弁機構50に駆動伝達を行うカムチェーン51がカムシャフト53とクランク軸40との間に架設されており、そのためのカムチェーン室52が、クランクケース部31a,シリンダブロック32,シリンダヘッド33に連通して設けられている。
すなわち左右水平方向に指向したカムシャフト53の左端に嵌着された被動スプロケット54と、クランク軸40に嵌着された前記駆動スプロケット55との間にカムチェーン51がカムチェーン室52内を通って架渡されている。
シリンダヘッド33においてカムチェーン室52と反対側(右側)から燃焼室に向かって点火プラグ45が嵌入されている。
図3に示すようにシリンダヘッドカバー34内の動弁機構50は、シリンダが水平に近い状態にまで大きく前傾しているので、カムシャフト53の上下に吸気バルブ56と排気バルブ57が配設されており、上下のロッカシャフト58,58にはそれぞれロッカアーム59,59が揺動自在に枢着され、カムシャフト53のカムの回転によりロッカアーム59,59は揺動して所定のタイミングで吸気バルブ56と排気バルブ57の開閉動作を行わせる。
図2を参照して、ユニットスイングケース31のクランクケース部31aには、前記カムチェーン室52が主軸受41によりクランク室と仕切って形成されており、同カムチェーン室52の左側壁は、さらに左方のベルト式無段変速機室70とカムチェーン室52とを仕切る仕切り壁71であり、同仕切り壁71にクランク軸40が貫通する大径の偏平円筒状をなす円形貫通孔71aが形成され、同貫通孔71aに円環状シール部材72が圧入され、同円環状シール部材72の中空部をクランク軸40が貫通している。
このシール部材72と主軸受41との間のクランク軸40に前記駆動スプロケット55が嵌着されており、同駆動スプロケット55に前記カムチェーン51が巻き掛けられる。
このシール部材72によりベルト式無段変速機室70がカムチェーン室52から水密に仕切られ、オイルがベルト式無段変速機室70に漏れるのを防止している。
シール部材72を貫通して延出したクランク軸40にはベルト駆動プーリ76がともに回転可能に設けられている。
ベルト駆動プーリ76は、固定側プーリ半体77と可動側プーリ半体78とからなり、固定側プーリ半体77は、クランク軸40の左端部にボス79を挟んでクランク軸40に固着され、その右側に可動側プーリ半体78がクランク軸40にボス79を介して支持され、同可動側プーリ半体78はクランク軸40とともに回転し、かつ軸方向に摺動して固定側プーリ半体77に接近・離反することができ、両プーリ半体77,78間にVベルト75が挟まれて巻き掛けられる。
可動側プーリ半体78の右側で前記円環状シール部材72に近接した固定位置にカムプレート80が設けられており、その外周端に設けたスライドピース80aが可動側プーリ半体78の外周端に軸方向に形成したカムプレート摺動ボス部78aに摺動自在に係合している。
可動側プーリ半体78のカムプレート80側側面は、カムプレート80側に向けてテーパしており、同テーパ面内側にカムプレート80に挟まれてドライウェイトローラ81が収容されている。
したがってクランク軸40の回転速度が増加すると、可動側プーリ半体78とカムプレート80間にあってともに回転するドライウェイトローラ81が、遠心力により遠心方向に移動し、可動側プーリ半体78は同ドライウェイトローラ81に押圧されて左方に移動して固定側プーリ半体77に接近し、両プーリ半体77,78間に挟まれたVベルト75を遠心方向に移動させ巻き掛け径を大きくするように構成されている。
かかるベルト駆動プーリ76に対応する後方のベルト被動プーリ86は、減速機構38の減速機入力軸92に対し相対回転自在に支持されるインナスリーブ89に固定側プーリ半体87が嵌着され、同固定側プーリ半体87の左側でインナスリーブ89に軸方向の摺動自在に支持されたアウタスリーブ90に可動側プーリ半体88が嵌着されて、かかる両プーリ半体87,88から構成されている。
両プーリ半体87,88に前記Vベルト75が挟持される。
減速機入力軸92とインナスリーブ89の左側部に遠心クラッチ91が設けられており、Vベルト75を介してインナスリーブ89に伝達された動力は、その回転速度が増すと遠心クラッチ91が接合して減速機入力軸92に伝達される。
減速機構38は、減速機入力軸92に伝達された動力を中間軸93を介して出力軸94に歯車の噛合により減速して伝えるものであり、出力軸94が後輪21の車軸で後輪21を回転させる後車軸である。
後輪21のハブ部にはドラムブレーキ95が設けられている。
一方、右ユニットケース31Rの右側面に設けられるACジェネレータ60は、右ユニットケース31Rの中央円筒部31dより突出するクランク軸40の端部にACGボス61を介して碗状のアウタロータ62が固着され、その内周面に周方向に亘って配設される磁石63の内側にステータコイル65の巻回されたステータ64が中央円筒部31dに固定されている。
アウタロータ62の右側面にはラジエータファン66が取り付けられ、その外周をファンカバー100が囲繞している。
そして、ラジエータファン66の側方にラジエータ110が近接して付設され、同ラジエータ110に右方から第1ラジエータカバー120が、第2ラジエータカバー130とともに被せられる。
ファンカバー100を右ユニットケース31Rの右側面に取り付けた状態を図3に示す。
ファンカバー100は、ラジエータファン66の外周を囲繞する扁平な筒状の周壁101の右ユニットケース31R側の左端面寄りにフランジ壁102が中心軸に向かって幾らか延出して中央に大きく円形開口103が形成されている。
円形開口103の中心がクランク軸中心であり、ラジエータファン66の回転中心であって、ラジエータファン66の外径は円形開口103の内径より若干小さい。
ラジエータファン66の外周囲に囲繞される周壁101は、クランク軸中心からの距離(径)が、小径の上部からラジエータファン66の回転方向(図3において時計回り)に徐々に拡大して下部に至って最大径をなす渦巻き形を形成している。
なお、周壁101の前方部分が一部切欠かれた欠損部101xがある。
そして、右ユニットケース31R側の左端面寄りにあったフランジ壁102の下後部102aが、部分的に外側(ラジエータ110側)の右端面寄りに膨出し、左端面寄りのフランジ壁102と右端面寄りの下後部102aとの境目(略最下位置)に段部102bが斜めに傾斜して形成されている。
この段部102bに排風口105が形成され、さらに、ファンカバー100の周壁101には、後方部位に複数の排風口106が設けられている。
このファンカバー100の周壁101の外周には、ファンカバー100を右ユニットケース31Rに取り付けるための取付けボス部107が4箇所形成されて、同取付けボス部107の取付け孔にボルト107bを貫通して右ユニットケース31Rにファンカバー100を締結する(図3参照)。
また、ファンカバー100には、上下前後の4隅からそれぞれ主に上下方向に突出したブラケット108の先端に、ラジエータ110を取り付ける雌ねじ孔108aが形成されるとともに、上側の前後2箇所と下側前部1箇所からそれぞれに主に前後方向に突出したブラケット109の先端に、第1ラジエータカバー120を取り付ける雌ねじ孔109aが形成されている。
右ユニットケース31Rに締結されたファンカバー100に取り付けられるラジエータ110は、図7(図5,図6参照)に図示するように、矩形をしたラジエータコア部111が上側ラジエータタンク部112と下側ラジエータタンク部113により挟まれた構造をしており、放熱用のラジエータコア部111は金属(アルミニウム)製であるが、上側ラジエータタンク部112と下側ラジエータタンク部113は合成樹脂製で軽量化が図れている。
上側ラジエータタンク部112は、上方に冷却水の補給口112aが延出して開口をフィラーキャップ115が閉じており、また背後(左側)に冷却水導入口112bが突出している(図5参照)。
この前後に長尺の上側ラジエータタンク部112の前後端にそれぞれ取付けブラケット112cが取付け孔112dを備えて形成されている。
一方、下側ラジエータタンク部113は、右側面の後寄りにドレンコック113aが設けられ、前方に向けて冷却水導出口113bが突出している。
そして、右側面の前寄りと後端にそれぞれ取付けブラケット113cが取付け孔113dを備えて形成されている。
このラジエータ110の上側ラジエータタンク部112には、金属製の第2ラジエータカバー130が車体右方(図5では左方)から被せられる(図5,図6参照)。
第2ラジエータカバー130は、図8および図9に示すように、上側ラジエータタンク部112と略同じ外形形状の外側壁131aと周壁131bからなるカバー本体部131と、帯状をなし前後両端部に取付けブラケット132aが取付け孔132bを備えて形成されたステー部132とからなる。
カバー本体部131は、上側ラジエータタンク部112の右側面に合わせて外側壁131aが形成され、上側ラジエータタンク部112の上面から前後側面に合わせて周壁131bが形成されている。
したがって、カバー本体部131は、周壁131bの上側の一部が補給口112aを避けて切り欠かれ、下部が外方に膨出しており、下部の前後は特に大きく膨出して、その上方が抉り取られたような空間を構成している。
かかるカバー本体部131が、前後に長尺の上側ラジエータタンク部112に右方から被せられて上側ラジエータタンク部112の略右側半分を覆うことができる。
カバー本体部131の外側壁131aの下部膨出部より上の中間高さ位置に、浅い帯状の溝131cが前後方向に指向して形成されている。
一方、ステー部132は、上記カバー本体部131の溝131cに嵌合し、カバー本体部131を前後から挟むようにコ字状に屈曲するとともに、前後両端部の取付けブラケット132aが前後方向に屈曲し、かつ下方へ垂下している。
なお、前後の取付けブラケット132aの下端の一部が右方に屈曲して溶接片132cを形成している。
カバー本体部131の溝131cにステー部132を嵌合し前後から挟むようにすると、ステー部132の前後両端の取付けブラケット132aがカバー本体部131の下部の前後の膨出部の上方空間に位置し、溶接片132cが同膨出部の上面に接するので、同接触部を溶接するとともに、カバー本体部131の溝131cに接するステー部132を溶接して、カバー本体部131とステー部132を一体に結合して第2ラジエータカバー130とする。
このように、第2ラジエータカバー130は、カバー本体部131とステー部132を結合して構成するので、カバー本体部131の絞り加工が容易となり、ステー部132の前後両端の取付けブラケット132aの取付け孔132bの寸法精度を高く維持することができる。
また、カバー本体部131の中間高さ位置の溝131cにステー部132が嵌合し溶接されるので、第2ラジエータカバー130の中間高さ位置がカバー本体部131とステー部132が重なった2重構造となり強度が向上している。
かかる第2ラジエータカバー130は、ラジエータ110のファンカバー100への取り付けともに取り付けられる。
すなわち、前記ファンカバー100にラジエータ110がラジエータファン66を覆うようにして所定位置に重ねると、ファンカバー100の4つのラジエータ取付け用の雌ねじ孔108aに、ラジエータ110の4隅の取付けブラケット112c,113cの取付け孔112d,113dが一致し、さらにラジエータ110の上側ラジエータタンク部112に前記第2ラジエータカバー130を右方から被せると、上側ラジエータタンク部112の前後の取付けブラケット112cの取付け孔112dに第2ラジエータカバー130のステー部132の前後端ブラケット132aの取付け孔132bが一致する。
したがって、ファンカバー100の上側2つのラジエータ取付け用の雌ねじ孔108aに一致した上側ラジエータタンク部112の前後の取付け孔112dと第2ラジエータカバー130の前後の取付け孔132bにフランジボルト140を貫通して雌ねじ孔108aに螺合緊締するとともに、ファンカバー100の下側2つのラジエータ取付け用の雌ねじ孔108aに一致した下側ラジエータタンク部113の前後の取付け孔113dにフランジボルト141を貫通して雌ねじ孔108aに螺合緊締することで、図4に示すように、ファンカバー100にラジエータ110が第2ラジエータカバー130とともに取り付けられる。
第2ラジエータカバー130はラジエータ110とともにファンカバー100に共締めされるので、組立て工数が削減されている。
ラジエータ110の合成樹脂製の上側ラジエータタンク部112は、金属製の第2ラジエータカバー130により覆われるので、合成樹脂製の上側ラジエータタンク部は容易に保護される。
右ユニットケース31Rには、ACジェネレータ60の前方位置に水ポンプ150が取り付けられ、同水ポンプ150の右側面に沿ってサーモスタット151が突設されており、同サーモスタット151の一部がファンカバー100の周壁101の欠損部101xを埋めるように位置している。
図4を参照して、ラジエータ110で冷却された冷却水は、下側ラジエータタンク部113から連結ホース152により前記サーモスタット151に導かれる(図7参照)。
サーモスタット151からは水ポンプ150によって連結管153を介して内燃機関30のシリンダブロック32に供給してシリンダブロック32を通過する水経路が形成され、シリンダブロック32からシリンダヘッド33へ導かれた冷却水が連結ホース154を介してラジエータ110の上側タンク部112に戻る水経路が形成されている。
連結ホース154は途中バイパスホース155が分岐しており、同バイパスホース155はサーモスタット151に連結されており、ラジエータ110を通らず迂回する水経路が形成されている。
内燃機関30がまだ暖まらない暖機運転時には、サーモスタット151はラジエータ110から流れる水経路を閉じ、シリンダヘッド33からバイパスする水経路を開いてラジエータ110を通らない水経路で暖機を早め、暖機が終了して通常運転に入ると、サーモスタット151はシリンダヘッド33からバイパスする水経路を閉じてラジエータ110から流れる水経路を開き、ラジエータ110で冷却された冷却水をシリンダブロック32からシリンダヘッド33に循環させてシリンダヘッド33を冷却する。
第2ラジエータカバー130とともに取り付けられ上記のような冷却系構造を構成するラジエータ110に対して合成樹脂製の第1ラジエータカバー120が右方から被せられる。
第1ラジエータカバー120は、図10(図5,図6参照)に示すように、ラジエータ110のラジエータコア部111を右方から覆うルーバ122を円環状部121aが支持するコアカバー部121と、コアカバー部121の上側に上側ラジエータタンク部112の右側面および上面から前後面にかけて覆う上側タンクカバー部123と、コアカバー部121の下側に下側ラジエータタンク部113の右側面および下面から前後面にかけて覆う下側タンクカバー部124と、さらにコアカバー部121から前方に前記サーモスタット151を覆う延出カバー部125とからなる。
コアカバー部121の円環状部121aの外周囲3箇所(上側前後2箇所と下側前1箇所)に取付けボス部120aが取付け孔120bを備えて設けられている。
ファンカバー100に第2ラジエータカバー130とともに取り付けられたラジエータ110に対して該第1ラジエータカバー120が右方から被せられると、ラジエータ110全体が覆われ、ファンカバー100の3箇所のブラケット109の雌ねじ孔109aに第1ラジエータカバー120の3箇所の取付けボス部120aの取付け孔120bが一致し、ボルト142を取付け孔120bに貫通して雌ねじ孔109aに螺合緊締することで、図1に示すように第1ラジエータカバー120をラジエータ110に被せて取り付けることができる。
内縁機関30のクランク軸40の回転とともにラジエータファン66が回転すると、車体右側方の第1ラジエータカバー120のルーバ122から外気が導入され、導入された空気はラジエータ110のラジエータコア部111を通過することでラジエータコア部111を流れる冷却水を冷却することになる。
このラジエータ110を覆うカバーの外観に表れるのは、合成樹脂製の第1ラジエータカバー120であるので、第2ラジエータカバー130の表面仕上げを簡素化することができ、コストの低減を図ることができる。
図1に示すように、ラジエータ110の前後方向に長尺の下側ラジエータタンク部113を覆う合成樹脂製の第1ラジエータカバー120の下側タンクカバー部124の下方に、排気管26が前後方向に指向して配設されるので、下側ラジエータタンク部113は第1ラジエータカバー120とともに排気管26により飛石等の外力から保護される。
ラジエータ110の上側ラジエータタンク部112は、第1ラジエータカバー120と金属製の第2ラジエータカバー130により2重に覆われるので、特に金属製の第2ラジエータカバー120により上側ラジエータタンク部112は外力から保護される。
また、上側ラジエータタンク部112は、シリンダヘッド33等を巡って冷却し高温となった冷却水が戻るタンクなので、タンク自体の温度が高くなるが、上側ラジエータタンク部112はまず金属製の第2ラジエータカバー130により覆われ、その外側を第1ラジエータカバー120が覆うので、金属製の第2ラジエータカバー130が介在して合成樹脂製の第1ラジエータカバー120への熱の影響を低減することができる。
ラジエータ110は、ラジエータコア部111を除き上側ラジエータタンク部112と下側ラジエータタンク部113を合成樹脂製として軽量化を図ったものであり、このラジエータ110を保護するカバーは、合成樹脂製の上側ラジエータタンク部112のみを覆う第2ラジエータカバー130だけが金属製であり、ラジエータ110を略覆う第1ラジエータカバー120は合成樹脂製としたので、軽量化をできるだけ維持することができる。
また、合成樹脂製の下側ラジエータタンク部113は、下方に排気管26を配設することにより、軽量化を維持したままラジエータ110を効果的に保護することができる。
本発明の一実施の形態に係るスクータ型自動2輪車の全体側面図である。 スイングユニットの縦断面図である。 スイングユニットの前半部のファンカバーを取り付けた状態の一部断面とした右側面図である。 スイングユニットの前半部のラジエータ等を取り付けた状態の右側面図である。 ラジエータと第2ラジエータカバーと第1ラジエータカバーの分解前面図である。 同分解上面図である。 ラジエータの右側面図である。 第2ラジエータカバーの右側面図である。 第2ラジエータカバーの分解斜視図である。 第1ラジエータカバーの右側面図である。
符号の説明
1…スクータ型自動2輪車、
17…スイングユニット、26…排気管、27…マフラー、
30…内燃機関、31…ユニットスイングケース、32…シリンダブロック、33…シリンダヘッド、34…シリンダヘッドカバー、40…クランク軸、60…ACジェネレータ、66…ラジエータファン、
100…ファンカバー、101…周壁、102…フランジ壁、103…円形開口、107…取付けボス部、108…ブラケット、108a…雌ねじ孔、109…ブラケット、109a…雌ねじ孔、
110…ラジエータ、111…ラジエータコア部、112…上側ラジエータタンク部、113…下側ラジエータタンク部、
120…第1ラジエータカバー、120a…取付けボス部、120b…取付け孔、121…コアカバー部、122…ルーバ、123…上側タンクカバー部、124…下側タンクカバー部、125…延出カバー部、
130…第2ラジエータカバー、131…カバー本体部、132…ステー部。

Claims (4)

  1. ラジエータ(110)が、放熱用のラジエータコア部(111)とそのラジエータコア部(111)に接続され冷却水の給水および排水を行う一対の合成樹脂製のラジエータタンク部(112,113)とからなり、
    前記ラジエータコア部(111)に対向して冷却風通路が形成された合成樹脂製の第1ラジエータカバー(120)が前記ラジエータ(110)を覆い、
    前記第1ラジエータカバー(120)が第2ラジエータカバー(130)を覆うことで、金属製の前記第2ラジエータカバー(130)が前記第1ラジエータカバー(120)と協働して前記ラジエータタンク部(112)を覆うことを特徴とする小型車両のラジエータカバー構造。
  2. 前記第2ラジエータカバー(130)は、前記ラジエータタンク部(112)を覆うとともに、前記ラジエータ(110)とともにファンカバー(100)に共締めされることを特徴とする請求項1記載の小型車両のラジエータカバー構造。
  3. 前記ラジエータ(110)が上下に前記ラジエータタンク部(112,113)を配し、
    前記第2ラジエータカバー(130)は、上側ラジエータタンク部(112)のみを覆い、
    下側ラジエータタンク部(113)の下方を排気管(26)が配設されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の小型車両のラジエータカバー構造。
  4. 前記第2ラジエータカバー(130)は、前記ラジエータタンク部(112)と略同じ外形形状の外側壁と周壁からなるカバー本体部(131)と、両端部に取付け孔が穿孔された帯状のステー部(112)とが一体に結合されてなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載の小型車両のラジエータカバー構造。
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