JP5862412B2 - 鞍乗り型車両用水冷式内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースと、前記クランクシャフトに連接されるピストンが摺動自在に嵌合されるシリンダボアを有して前記クランクケースに結合されるシリンダブロックと、内部にウォータジャケットが形成されるようにして前記シリンダブロックに結合されるシリンダヘッドとを備える機関本体が車体フレームに搭載され、前記シリンダヘッドで回転自在に支承される動弁用カムシャフトに前記クランクシャフトからの動力を伝達するカムチェーンを走行可能に収容するカムチェーン室が、前記動弁用カムシャフトを構成要素とした動弁装置を潤滑した潤滑油を前記クランクケース側に戻すことを可能としつつ、前記クランクシャフトの軸線方向に沿って前記シリンダボアの一側に配置されるようにして前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドに形成される鞍乗り型車両用水冷式内燃機関に関する。
シリンダヘッド内に形成されたウォータジャケットにシリンダブロックに設けられた冷却水導入口から冷却水を導いてシリンダヘッドを冷却するようにしたものが特許文献1で知られており、またシリンダヘッド内に供給された潤滑油がカムチェーン室を経てクラックケース内に戻されるようにしたものが特許文献2で知られており、これらの内燃機関では、冷却水や潤滑油によってシリンダヘッド廻りを冷却するようにしている。
特開2006−97528号公報 特開2008−088822公報
ところが、上記特許文献1で開示されるように冷却水でシリンダヘッドを冷却するようにしたものでは、ラジエータで放熱することで冷却されるのに対して、特許文献2で開示されるように潤滑油で冷却効果を得るようにしたものでは、潤滑油の放熱に関して特段の処置が施されていないので、潤滑油による機関本体の冷却効果が低下してしまうという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、冷却水によるシリンダヘッド廻りの冷却に加えて潤滑油による効果的な冷却も得られるようにした鞍乗り型車両用水冷式内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースと、前記クランクシャフトに連接されるピストンが摺動自在に嵌合されるシリンダボアを有して前記クランクケースに結合されるシリンダブロックと、内部にウォータジャケットが形成されるようにして前記シリンダブロックに結合されるシリンダヘッドとを備える機関本体が車体フレームに搭載され、前記シリンダヘッドで回転自在に支承される動弁用カムシャフトに前記クランクシャフトからの動力を伝達するカムチェーンを走行可能に収容するカムチェーン室が、前記動弁用カムシャフトを構成要素とした動弁装置を潤滑した潤滑油を前記クランクケース側に戻すことを可能としつつ、前記クランクシャフトの軸線方向に沿って前記シリンダボアの一側に配置されるようにして前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドに形成される鞍乗り型車両用水冷式内燃機関において、
前記シリンダボアの中心軸線よりも前記カムチェーン室側で前記機関本体に、前記ウォータジャケットに冷却水を導く冷却水導入通路が前記カムチェーン室に隣接するようにして設けられ、前記シリンダボアの中心軸線よりも前記カムチェーン室側で前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドには、スタッドボルト孔が設けられ、前記冷却水導入通路の一部が前記スタッドボルト孔の軸線を通るとともに前記クランクシャフトの軸線と直交する仮想平面よりも前記カムチェーン室側に配置されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記機関本体が、前記シリンダボアの中心軸線を前上がりに傾斜させて前記車体フレームに搭載され、前記冷却水導入通路が、前記カムチェーン室の下部に隣接するようにして前記機関本体の下部に設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記クランクシャフトの軸方向に沿う一端側で前記機関本体に、ラジエータと、冷却水を吐出するウォータポンプとが配設され、前記カムチェーン室が、前記シリンダボアの中心軸線に関して前記ラジエータおよび前記ウォータポンプとは反対側に配置されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記冷却水導入通路が前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドに跨がって設けられることを第4の特徴とする
発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シリンダヘッドに設けられる排気ポートおよび前記カムチェーン室間に、前記冷却水導入通路が配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記排気ポートの一部を形成する排気管接続管部が、排気管締結面を形成するフランジ部を先端部に有して前記シリンダヘッドに一体に設けられ、前記冷却水導入通路が、車両の前後方向で前記排気管締結面の中央部に対応する位置まで延びるように形成されることを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴の構成に加えて、前記排気ポートは、前記排気管締結面の中央部が、前記シリンダボアの中心軸線を通るとともに前記クランクシャフトの軸線と直交する第2の仮想平面に関して前記カムチェーン室とは反対側に配置されるようにして、前記シリンダヘッドに形成されることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ウォータジャケットが、前記ピストンの頂部を臨ませて前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッド間に形成される燃焼室を囲むようにして前記シリンダヘッドに形成され、前記冷却水導入通路の前記ウォータジャケットへの開口端と、前記ウォータジャケットから冷却水を導出するようにして前記シリンダヘッドに設けられる導出口の前記ウォータジャケットへの開口端とが、前記シリンダボアの中心軸線を挟む位置に配置されることを第の特徴とする。
さらに本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースと、前記クランクシャフトに連接されるピストンが摺動自在に嵌合されるシリンダボアを有して前記クランクケースに結合されるシリンダブロックと、内部にウォータジャケットが形成されるようにして前記シリンダブロックに結合されるシリンダヘッドとを備える機関本体が車体フレームに搭載され、前記シリンダヘッドで回転自在に支承される動弁用カムシャフトに前記クランクシャフトからの動力を伝達するカムチェーンを走行可能に収容するカムチェーン室が、前記動弁用カムシャフトを構成要素とした動弁装置を潤滑した潤滑油を前記クランクケース側に戻すことを可能としつつ、前記クランクシャフトの軸線方向に沿って前記シリンダボアの一側に配置されるようにして前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドに形成される鞍乗り型車両用水冷式内燃機関において、前記シリンダボアの中心軸線よりも前記カムチェーン室側で前記機関本体に、前記ウォータジャケットに冷却水を導く冷却水導入通路が前記カムチェーン室に隣接するようにして設けられ、前記クランクシャフトの軸方向に沿う一端側で前記機関本体に、ラジエータと、冷却水を吐出するウォータポンプとが配設され、前記カムチェーン室が、前記シリンダボアの中心軸線に関して前記ラジエータおよび前記ウォータポンプとは反対側に配置され、前記ウォータポンプが、その一部を前記冷却水導入通路の入口に側面視で重ねる位置に配置され前記ウォータポンプの吐出口が、側面視で前記冷却水導入通路の入口からオフセットした位置に配置され、可撓性を有する管路で前記吐出口および前記冷却水導入通路の入口間が接続され前記管路の前記冷却水導入通路の入口側の端部が、前記シリンダボアの中心軸線よりもカムチェーン室側に配置されることを第9の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、シリンダボアの中心軸線よりもカムチェーン室側に配置される冷却水導入通路が、カムチェーン室に隣接するようにして機関本体に設けられるので、冷却水導入通路を流通する冷却水でカムチェーン室の側壁を冷却することができ、カムチェーン室をクランクケース側に流通する潤滑油を効率よく冷却することができ、潤滑油によるシリンダヘッドの冷却効果を高めることができる。またウォータジャケットに供給される冷却水で潤滑油が冷却されるので、潤滑油を冷却するための専用の装置を設けることが不要であり、冷却システムを簡素化することができ、シリンダボアの中心軸線よりもカムチェーン室側でシリンダブロックおよびシリンダヘッドに設けられるスタッドボルト孔の軸線を通るとともにクランクシャフトの軸線と直交する仮想平面よりもカムチェーン室側に、冷却水導入通路の一部が配置されるので、冷却水導入通路をカムチェーン室側に近接させ、潤滑油の冷却効果を一層強めることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、シリンダボアの中心軸線が前上がりに傾斜しており、冷却水導入通路がカムチェーン室の下部に隣接するようにして機関本体の下部に設けられるので、カムチェーン室内の下部側面を伝わってクランクケース側に戻る潤滑油を効果的に冷却することができる。
本発明の第3の特徴によれば、カムチェーン室がシリンダボアの中心軸線に関してラジエータおよびウォータポンプとは反対側に配置されているので、冷却水の冷却システムをクランクシャフトの軸方向に沿う一端側にコンパクトに構築することができるとともに、その冷却システムと離れてカムチェーン室が形成されるにもかかわらず、冷却水導入通路をカムチェーン室に隣接させることでカムチェーン室内の潤滑油を容易に冷却することができる。
本発明の第4の特徴によれば、冷却水導入通路をシリンダブロックおよびシリンダヘッドに跨がって設けることで、冷却水導入通路をカムチェーン室に沿って比較的長い距離にわたって設けるようにして潤滑油をより効果的に冷却することができる。
本発明の第の特徴によれば、排気ポートおよびカムチェーン室間に冷却水導入通路が配置されるので、排気ポートおよびカムチェーン室間のスペースを有効利用して冷却水導入通路を配置することで、カムチェーン室に沿わせ易くしたことで充分な通路長を確保することができるようにした冷却水導入通路を形成することができる。
本発明の第の特徴によれば、排気ポートの一部を形成するようにしてシリンダヘッドに設けられる排気管接続管部の先端部のフランジ部が形成する排気管締結面の中央部に対応する位置まで、車両の前後方向で冷却水導入通路が延びるので、冷却水導入通路の通路長を充分に確保してカムチェーン室内の潤滑油を効果的に冷却することができる。
本発明の第の特徴によれば、排気管締結面の中央部がシリンダボアの中心軸線に対してカムチェーン室とは反対側にオフセットしているので、カムチェーン室および排気ポート間のスペースを確保し、冷却水導入通路の設計自由度を高めることができる。
本発明の第の特徴によれば、燃焼室を囲むようにしてシリンダヘッドに形成されるウォータジャケットへの冷却水導入通路の開口端と、ウォータジャケットから冷却水を導出する導出口のウォータジャケットへの開口端とが、シリンダボアの中心軸線を挟む位置に配置されるので、冷却水導入通路からウォータジャケット内に導入された冷却水が、ウォータジャケット内で2方向に分散され易くして燃焼室の周囲に冷却水が充分行き渡るようにして、燃焼室の冷却効率を高めることができる。
さらに本発明の第の特徴によれば、ウォータポンプの一部が、冷却水導入通路の入口に側面視で重なるので、車両前後方向で冷却システムのコンパクト化を図ることができ、側面視で冷却水導入通路の入口からオフセットしたウォータポンプの吐出口と、冷却水導入通路の入口との間が可撓性を有する管路で接続されるので、ウォータポンプの吐出口および冷却水導入通路の入口間を容易に接続するようにして、ウォータポンプの配置上の自由度を高めることができ、冷却水導入通路の入口側に、シリンダボアの中心軸線よりもカムチェーン室側で管路が接続されるので、ウォータポンプの吐出口および冷却水導入通路の入口間を離間させて管路の管長を確保し、管路を屈曲させる場合でも無理なく屈曲することができる。
スクータ型自動二輪車の側面図である。 パワーユニットの拡大側面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2からラジエータカバーを取り外した状態での要部側面図である。 図4の5−5線断面図である。 図4の6−6線矢視図である。 図4の7−7線矢視図である。 図4の8矢視図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお以下の説明で前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、鞍乗り型車両であるスクータ型の自動二輪車の車体フレームFは、その前端のヘッドパイプ11と、該ヘッドパイプ11に前端部が結合されるメインフレーム12と、車幅方向に延びて前記メインフレーム12の後部に設けられるクロスパイプ13と、該クロスパイプ13の両端部に前端部がそれぞれ連設される左右一対のリヤフレーム14…とを備える。前記ヘッドパイプ11には、前輪WFを支持するフロントフォーク15と、棒状の操向ハンドル16とが操向可能に支承される。
前記メインフレーム12は、前記ヘッドパイプ11から後下がりに傾斜したダウンフレーム部12aと、該ダウンフレーム部12aの後端からほぼ水平にして後方に延びるロアフレーム部12bとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。また前記リヤフレーム14は、前記クロスパイプ13から後上がりに傾斜して上方に延びる立ち上がりフレーム部14aと、該立ち上がりフレーム部14aの上端から該立ち上がりフレーム部14aよりも緩やかな傾斜角度で後ろ上がりに傾斜しつつ後方に延びるシートレール部14bとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。
前記車体フレームFにおける両リヤフレーム14…の前部すなわち立ち上がりフレーム部14aの下部に設けられるブラケット17に、ユニットスイング式のパワーユニットPがリンク18を介して連結され、前記パワーユニットPは、上下に揺動することを可能としつつ車体フレームFに揺動可能に支承され、後輪WRは該パワーユニットPの後部に軸支される。また左右一対のリヤフレーム14…のうち左側のリヤフレーム14のシートレール部14bの後部および前記パワーユニットPの後部間にはリヤクッションユニット19が設けられる。
車体フレームFにおける両リヤフレーム14…の前部間には収納ボックス20が支持されており、該収納ボックス20を上方から覆うタンデム型の乗車用シート21が開閉可能として前記収納ボックス20の前側上部に支持される。さらに収納ボックス18の後方には、前記両リヤフレーム14で支持される燃料タンク22が前記乗車用シート21で覆われるようにして配置される。
前記車体フレームF、前記パワーユニットPの一部、前記収納ボックス20および前記燃料タンク22は、車体カバー23で覆われており、前記乗車用シート21に座った乗員の脚部を前方から覆うレッグシールド24と、前記乗車用シート21に座った乗員が足を載せるようにして前記レッグシールド24の下部に連設されて前記パワーユニットPの前方に配置されるステップフロア25と、該ステップフロア25の両側から下方に垂下される左右一対のスカート部26…と、前記収納ボックス20および前記燃料タンク22を側方から覆うサイドカバー27とを備える。
図2および図3において、前記パワーユニットPは、水冷式の内燃機関Eと、該内燃機関Eの回転動力を前記後輪WRに伝達する動力伝達装置Tとで構成されるものであり、前記内燃機関Eの機関本体31は、車幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフト36を回転自在に支承するクランクケース32と、わずかに前上がりに傾斜した中心軸線Cを有するシリンダボア37が設けられるようにして前記クランクケース32に結合されるシリンダブロック33と、該シリンダブロック33に結合されるシリンダヘッド34と、該シリンダヘッド34に結合されるヘッドカバー35とを備え、前記クランクケース32は、左右に2分割された左ケース半体38および右ケース半体39が相互に結合されて成る。
前記シリンダボア37には、前記クランクシャフト36に連接されるピストン40が摺動自在に嵌合されており、前記シリンダブロック33および前記シリンダヘッド34間には前記ピストン40の頂部を臨ませる燃焼室41が形成され、その燃焼室41に先端部を臨ませる点火プラグ42がシリンダヘッド34の右側壁に取付けられる。
図4を併せて参照して、前記クランクシャフト36の軸方向に沿う一端側(この実施の形態では右端側)で機関本体31には、ラジエータ43と、冷却水を吐出するウォータポンプ44とが配設されており、この実施の形態では前記クランクケース32における右ケース半体39に前記ラジエータ43が固定され、このラジエータ43の前方かつ前記シリンダブロック33の右側に配置されるようにして前記ウォータポンプ44が前記右ケース半体39に支持される。
一方、前記クランクシャフト36の軸方向に沿う他端部と、後輪WRの車軸45との間に前記動力伝達装置Tが介設されるものであり、この動力伝達装置Tは、前記クランクケース32の左ケース半体38に連設されて前記後輪WRの左側方まで延出されるミッションケース46内に収容され、ベルト式無段変速機47と、遠心クラッチ48と、歯車減速機構49とで構成される。
前記ミッションケース46には、前記後輪WRの車軸45が回転自在に支承されるとともに、前記クランクシャフト36および前記車軸45間に配置される伝動軸50が回転自在に支承されており、前記ベルト式無段変速機47は、前記クランクシャフト36の左端部に設けられるドライブプーリ51と、前記伝動軸50に相対回転自在に支承されるドリブンプーリ52とにVベルト53が巻き掛けられて成り、ドライブプーリ51はクランクシャフト36の回転速度に応じて前記Vベルト53の巻き掛け径を変化するように構成され、前記ドリブンプーリ52はドライブプーリ51の前記巻き掛け径変化に応じて巻き掛け径を変化するように構成される。また前記遠心クラッチ48は前記ドリブンプーリ52および前記伝動軸50間に設けられ、前記歯車変速機構49は前記伝動軸50および前記車軸45間に設けられる。
再び図2において、前記クランクシャフト36の右側端部は、シール付ボールベアリング55を介して前記右ケース半体39を回転自在に貫通する。また右ケース半体39の外面には、その外面からわずかに隆起して前記クランクシャフト36を囲んで無端状に連なるハウジング形成部39aが一体に突設されており、このハウジング形成部39aにはカバー部材56が締結される。而して前記クランクシャフト36は、前記カバー部材56も回転自在に貫通し、前記カバー部材56および前記クランクシャフト36間には環状のシール部材57が介装される。
前記カバー部材56から突出した部分で前記クランクシャフト36の右側端部にはアウターロータ59が固定され、該アウターロータ59とともに発電機58を構成するようにしてアウターロータ59で囲繞されるインナーステータ60が、前記カバー部材56に固定される。
前記クランクシャフト36の右側端部には、前記発電機58の外方に配置されるようにして冷却ファン61が固定されるものであり、この実施の形態では前記発電機58のアウターロータ59に前記冷却ファン61が複数のボルト62…で固定される。
また前記クランクシャフト36の右側への軸線延長上で前記冷却ファン61の軸方向外方にラジエータ43が配置される。このラジエータ43は、上タンク63と、該上タンク63の下方に配置される下タンク64と、前記上タンク63および前記下タンク64間に設けられるコア部65とを備えており、上タンク63および下タンク64が前記クランクケース32の右ケース半体39に固定される。すなわち前記右ケース半体39には、前記発電機58を囲むようにして外側方に延びる延出部39bが一体に設けられており、この延出部39bに、前記上タンク63および前記下タンク64が締結される。
また前記ラジエータ43は、ラジエータカバー66で外側から覆われており、このラジエータカバー66も、前記右ケース半体39の前記延出部39bに固定される。而してラジエータカバー66は、前記ラジエータ43を外側方から覆うようにして皿状に形成されており、このラジエータカバー66の後部に、前記冷却ファン61からの空気を排出する排風口67が設けられる。またラジエータカバー66には、前記ラジエータ43のコア部65に対応して開口した冷却風導入口68が形成されるとともに、その冷却風導入口68を上下および前後に複数に分割する格子部69が設けられる
図5を併せて参照して、前記クランクケース32の右ケース半体39に設けられたハウジング形成部39a内には、前記クランクシャフト36よりも前方に位置するようにしてオイルポンプ70が配設されており、このオイルポンプ70のポンプハウジング71は前記右ケース半体39に複数のボルト72…で締結される。前記ポンプハウジング71内に形成されるポンプ室73内にはインナーロータ74と、該インナーロータ74に噛合するアウターロータ75とが収容されており、インナーロータ74が固定されるポンプ軸76が前記ポンプハウジング71およびカバー部材56で回転自在に支承される。
前記ポンプ軸76には被動歯車77が設けられており、この被動歯車77に噛合する駆動歯車78が、図3で示すように、クランクシャフト36に固定される。すなわちオイルポンプ70にはクランクシャフト36から回転動力が伝達される。
ところで右ケース半体39の外面に一体に突設される前記ハウジング形成部39aならびに該ハウジング形成部39aに締結されるカバー部材56の一部は、前記右ケース半体39の延出部39bの前下部からシリンダブロック33の右側方に張り出すように形成されており、前記ウォータポンプ44のポンプケース78は、前記カバー部材56の前部と、該カバー部材56に締結されるポンプカバー79とで構成される。
前記ポンプケース78内に形成されるポンプ室80にはインペラ81が収容されており、このインペラ81が固定されるポンプ軸82は、前記ポンプケース78の前記カバー部材56を液密に貫通し、前記ハウジング形成部39aおよび前記カバー部材56で回転自在に支承される。しかも前記オイルポンプ70のポンプ軸76に固定される駆動スプロケット83と、前記ウォータポンプ44のポンプ軸82に固定される被動スプロケット84とに無端状のチェーン85が巻き掛けられており、前記ウォータポンプ44には、前記クランクシャフト36からの回転動力が前記オイルポンプ70を介して伝達されることになる。
前記シリンダヘッド34および前記ヘッドカバー35間には、前記シリンダヘッド34に配設される吸気弁87および排気弁88を開閉駆動する動弁装置89が収容されており、この動弁装置89の一部を構成する動弁用カムシャフト90が、前記クランクシャフト36と平行な軸線を有して前記シリンダヘッド34で回転自在に支承される。
前記動弁用カムシャフト90には、前記クランクシャフト36の回転動力が調時伝動機構91を介して伝達されるものであり、この調時伝動機構91は、前記クランクシャフト36に設けられる駆動スプロケット92と、前記動弁用カムシャフト90に設けられる被動スプロケット93と、前記駆動スプロケット92および前記被動スプロケット93に巻き掛けられる無端状のカムチェーン94とから成る。
前記カムチェーン94を走行させるカムチェーン室95が、前記クランクシャフト36の軸線に沿って前記シリンダボア37の一側(この実施の形態では左側)に配置されるようにして前記シリンダブロック33および前記シリンダヘッド34に形成されるものであり、前記クランクシャフト36の軸方向に沿う一端側(右端側)で機関本体31のクランクケース32に、ラジエータ43およびウォータポンプ44が配設されるのに対して、前記カムチェーン室95は、前記シリンダボア37の中心軸線Cに関して前記ラジエータ43および前記ウォータポンプ44とは反対側に配置されることになる。しかも前記カムチェーン室95は、前記動弁装置89を潤滑した潤滑油を前記クランクケース32側に戻すことが可能である。
図6を併せて参照して、前記シリンダヘッド34には、前記燃焼室41を囲むウォータジャケット96が形成され、前記シリンダブロック33の外面には複数のフィン33a…が突設される。
図7および図8を併せて参照して、前記ウォータポンプ44から吐出される冷却水は、前記機関本体31に設けられる冷却水導入通路97から前記ウォータジャケット96に供給されるものであり、冷却水導入通路97は、前記カムチェーン室95に隣接するようにして機関本体31に設けられる。しかも機関本体31は、シリンダボア37の中心軸線Cを前上がりに傾斜させて車体フレームFに搭載されるものであり、前記冷却水導入通路97は、カムチェーン室95の下部に隣接するようにして前記機関本体31の下部に設けられる。
前記冷却水導入通路97は、前記機関本体31のうち前記シリンダブロック33および前記シリンダヘッド34に跨がって設けられるものであり、前記シリンダブロック33に設けられる通路98と、該通路98に連なって前記シリンダヘッド34に向けられる通路99とで前記冷却水導入通路97が構成される。
図6および図7で示すように、前記シリンダブロック33および前記シリンダヘッド34には、シリンダブロック33およびシリンダヘッド34をクランクケース32に締結するスタッドボルト(図示せず)を挿通させる複数たとえば4つのスタッドボルト孔100,101,102,103が前記シリンダボア37および前記燃焼室41を囲むようにして設けられており、それらのスタッドボルト100〜103のうち2つのスタッドボルト孔100,101は、前記シリンダボア37の中心軸線Cよりも前記カムチェーン室95側に配置されるが、前記冷却水導入通路97の一部は、前記シリンダボア37の中心軸線Cよりも前記カムチェーン室95側に配置される前記スタッドボルト孔100,101の軸線を通るとともに前記クランクシャフト36の軸線と直交する第1の仮想平面PL1よりも前記カムチェーン室95側に配置される。
ところで前記シリンダヘッド34には、前記排気弁88で前記燃焼室41への連通・遮断が制御される排気ポート106がシリンダヘッド34の下部側面に開口するようにして設けられるものであり、図6で明示するように、前記排気ポート106および前記カムチェーン室95間に前記冷却水導入通路97が配置される。
また前記排気ポート106の一部を形成する排気管接続管部107が、排気管109を締結するための排気管締結面108を形成するフランジ部107aを先端部に有して前記シリンダヘッド34に一体に設けられ、前記冷却水導入通路97が、図8で示すように、車両の前後方向で前記排気管締結面108の中央部COに対応する位置まで延びるように形成される。
また前記排気ポート106は、前記排気管締結面108の中央部が、前記シリンダボア37の中心軸線Cを通るとともに前記クランクシャフト36の軸線に直交する第2の仮想平面PL2に関して前記カムチェーン室95とは反対側に配置されるようにして、前記シリンダヘッド34に形成される。
また前記冷却水導入通路97の前記ウォータジャケット96への開口端すなわちシリンダヘッド34に設けられる通路99のウォータジャケット96への開口端99aと、前記ウォータジャケット96から冷却水を導出するようにして前記シリンダヘッド34に設けられる導出口110の前記ウォータジャケット96への開口端110aとが、図6で示すように前記シリンダボア37の中心軸線Cを挟む位置に配置される。而して前記冷却水導入通路97の前記ウォータジャケット96への開口端99aがシリンダヘッド34の左下部に配置されるのに対して、前記導出口110の前記ウォータジャケット96への開口端110aは前記シリンダヘッド34の右上部に配置される。
前記冷却水導入通路97の入口すなわちシリンダブロック33に設けられる通路98の入口98aは、前記シリンダブロック33の右側方に向けて開口されており、前記ウォータポンプ44は、その一部が前記冷却水導入通路97の入口98aに側面視で重なるように配置される。
また前記ウォータポンプ44の吐出口111は、側面視で前記冷却水導入通路97の入口98aからオフセットした位置、この実施の形態では前方にオフセットした位置に配置されており、可撓性を有する管路であるホース112で前記吐出口111および前記冷却水導入通路97の入口98a間が接続される。すなわち前記入口98aおよび吐出口111には、直管状の接続管113,114が嵌合、固定されており、それらの接続管113,114間が前記ホース112で接続される。
また前記ホース112の前記冷却水導入通路97の入口98a側の端部112aが、図7で示すように、前記シリンダボア37の中心軸線Cよりもカムチェーン室95側に配置される。すなわち前記シリンダボア37の中心軸線Cを通るとともに前記クランクシャフト36の軸線に直交する第2の仮想平面PL2よりも前記カムチェーン室95側に、前記ホース112の前記冷却水導入通路97の入口98a側の端部112aが配置される。
前記シリンダヘッド34に設けられた導出口110には直管状の接続管115が嵌合、固定され、この接続管115にはホース116の上流端が接続され、該ホース116はジョイント117およびホース118を介してラジエータ43の上タンク63に接続される。
前記ラジエータ43の下タンク64には導出管119が設けられる。一方、前記ウォータポンプ44のポンプケース78には、サーモスタット120を収容したサーモスタットケース121が固定的に配設されており、前記下タンク64からの冷却水を導出する導出管119はホース122を介してサーモスタットケース121に接続される。また前記シリンダヘッド34のウォータジャケット96から導出される冷却水をラジエータ43側に導く経路の途中のジョイント117と、前記サーモスタットケース121とはバイパス用のホース123を介して接続されており、サーモスタット120は、冷却水の温度に応じて前記バイパス用のホース123からウォータポンプ44側に流通する冷却水量を調整する。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、シリンダブロック33に設けられるシリンダボア37の中心軸線Cよりもカムチェーン室95側で機関本体31に、シリンダヘッド34に設けられるウォータジャケット96に冷却水を導く冷却水導入通路97がカムチェーン室95に隣接するようにして設けられるので、冷却水導入通路97を流通する冷却水でカムチェーン室95の側壁を冷却することができ、カムチェーン室95をクランクケース32側に流通する潤滑油を効率よく冷却することができ、潤滑油によるシリンダヘッド34の冷却効果を高めることができる。またウォータジャケット96に供給される冷却水で潤滑油が冷却されるので、潤滑油を冷却するための専用の装置を設けることが不要であり、冷却システムを簡素化することができる。
また機関本体31が、シリンダボア37の中心軸線Cを前上がりに傾斜させて車体フレームFに搭載され、冷却水導入通路97が、カムチェーン室95の下部に隣接するようにして機関本体31の下部に設けられるので、カムチェーン室95内の下部側面を伝わってクランクケース32側に戻る潤滑油を効果的に冷却することができる。
またクランクシャフト36の軸方向に沿う一端側で機関本体31のクランクケース32に、ラジエータ43と、冷却水を吐出するウォータポンプ44とが配設され、カムチェーン室95が、シリンダボア37の中心軸線Cに関してラジエータ43およびウォータポンプ44とは反対側に配置されるので、冷却水の冷却システムをクランクシャフト36の軸方向に沿う一端側にコンパクトに構築することができるとともに、その冷却システムと離れてカムチェーン室95が形成されるにもかかわらず、冷却水導入通路97をカムチェーン室95に隣接させることでカムチェーン室95内の潤滑油を容易に冷却することができる。
しかも冷却水導入通路97が機関本体31のシリンダブロック33およびシリンダヘッド34に跨がって設けられるので、冷却水導入通路97をカムチェーン室95に沿って比較的長い距離にわたって設けるようにして、潤滑油をより効果的に冷却することができる。
またシリンダボア37の中心軸線Cよりもカムチェーン室95側でシリンダブロック33およびシリンダヘッド34には、スタッドボルト孔100,101が設けられており、記冷却水導入通路97の一部が前記スタッドボルト孔100,101の軸線を通るとともにクランクシャフト36の軸線と直交する第1の仮想平面PL1よりもカムチェーン室95側に配置されるので、冷却水導入通路97をカムチェーン室95側に近接させ、潤滑油の冷却効果を一層強めることができる。
またシリンダヘッド34に設けられる排気ポート106およびカムチェーン室95間に冷却水導入通路97が配置されるので、排気ポート106およびカムチェーン室95間のスペースを有効利用して冷却水導入通路97を配置することで、カムチェーン室95に沿わせ易くしたことで充分な通路長を確保することができるようにした冷却水導入通路97を形成することができる。
また排気ポート106の一部を形成する排気管接続管部107が、排気管締結面108を形成するフランジ部107aを先端部に有してシリンダヘッド34に一体に設けられ、冷却水導入通路97が、車両の前後方向で排気管締結面108の中央部COに対応する位置まで延びるように形成されるので、冷却水導入通路97の通路長を充分に確保してカムチェーン室95内の潤滑油を効果的に冷却することができる。
前記排気ポート106は、前記排気管締結面108の中央部COが、シリンダボア37の中心軸線Cを通るとともにクランクシャフト36の軸線と直交する第2の仮想平面PL2に関してカムチェーン室95とは反対側に配置されるようにして、前記シリンダヘッド34に形成されており、排気管締結面108の中央部COがシリンダボア37の中心軸線Cに対してカムチェーン室95とは反対側にオフセットしているので、カムチェーン室95および排気ポート106間のスペースを確保し、冷却水導入通路97の設計自由度を高めることができる。
またシリンダヘッド34に設けられるウォータジャケット96は、燃焼室41を囲むように形成され、冷却水導入通路97のウォータジャケット96への開口端99aと、ウォータジャケット96から冷却水を導出するようにしてシリンダヘッド34に設けられる導出口110のウォータジャケット96への開口端110aとが、シリンダボア37の中心軸線Cを挟む位置に配置されるので、冷却水導入通路97からウォータジャケット96内に導入された冷却水が、ウォータジャケット96内で2方向に分散され易くして燃焼室41の周囲に冷却水が充分行き渡るようにして、燃焼室41の冷却効率を高めることができる。
また前記ウォータポンプ44が、その一部を前記冷却水導入通路97の入口98aに側面視で重ねる位置に配置されるので、車両前後方向で冷却システムのコンパクト化を図ることができる。
またウォータポンプ44の吐出口111が、側面視で冷却水導入通路97の入口98aからオフセットした位置に配置され、可撓性を有する管路であるホース112で前記吐出口111および冷却水導入通路97の入口98a間が接続されるので、ウォータポンプ44の吐出口111および冷却水導入通路97の入口98a間を容易に接続するようにして、ウォータポンプ44の配置上の自由度を高めることができる。
さらに前記ホース112の冷却水導入通路97の入口98a側の端部112aが、前記シリンダボア37の中心軸線Cよりもカムチェーン室95側に配置されるので、ウォータポンプ44の吐出口111および冷却水導入通路97の入口98a間を離間させてホース112の長さを確保し、ホース112を屈曲させる場合でも無理なく屈曲することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
31・・・機関本体
32・・・クランクケース
33・・・シリンダブロック
34・・・シリンダヘッド
36・・・クランクシャフト
37・・・シリンダボア
40・・・ピストン
41・・・燃焼室
43・・・ラジエータ
44・・・ウォータポンプ
89・・・動弁装置
90・・・動弁用カムシャフト
94・・・カムチェーン
95・・・カムチェーン室
96・・・ウォータジャケット
97・・・冷却水導入通路
98・・・冷却水導入通路のウォータジャケットへの開口端
98a・・・冷却水導入通路
100,101・・・スタッドボルト孔
106・・・排気ポート
107・・・排気管接続管部
107a・・・フランジ部
108・・・排気管締結面
110・・・導出口
110a・・・導出口のウォータジャケットへの開口端
111・・・吐出口
112・・・管路であるホース
112a・・・ホースの冷却水導入通路の入口側の端部
C・・・シリンダボアの中心軸線
CO・・・排気管締結面の中央部
F・・・車体フレーム
PL1・・・仮想平面
PL2・・・第2の仮想平面

Claims (9)

  1. クランクシャフト(36)を回転自在に支承するクランクケース(32)と、前記クランクシャフト(36)に連接されるピストン(40)が摺動自在に嵌合されるシリンダボア(37)を有して前記クランクケース(32)に結合されるシリンダブロック(33)と、内部にウォータジャケット(96)が形成されるようにして前記シリンダブロック(33)に結合されるシリンダヘッド(34)とを備える機関本体(31)が車体フレーム(F)に搭載され、前記シリンダヘッド(34)で回転自在に支承される動弁用カムシャフト(90)に前記クランクシャフト(36)からの動力を伝達するカムチェーン(94)を走行可能に収容するカムチェーン室(95)が、前記動弁用カムシャフト(90)を構成要素とした動弁装置(89)を潤滑した潤滑油を前記クランクケース(32)側に戻すことを可能としつつ、前記クランクシャフト(36)の軸線方向に沿って前記シリンダボア(37)の一側に配置されるようにして前記シリンダブロック(33)および前記シリンダヘッド(34)に形成される鞍乗り型車両用水冷式内燃機関において、
    前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)よりも前記カムチェーン室(95)側で前記機関本体(31)に、前記ウォータジャケット(96)に冷却水を導く冷却水導入通路(97)が前記カムチェーン室(95)に隣接するようにして設けられ、前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)よりも前記カムチェーン室(95)側で前記シリンダブロック(33)および前記シリンダヘッド(34)には、スタッドボルト孔(100,101)が設けられ、前記冷却水導入通路(97)の一部が前記スタッドボルト孔(100,101)の軸線を通るとともに前記クランクシャフト(36)の軸線と直交する仮想平面(PL1)よりも前記カムチェーン室(95)側に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両用水冷式内燃機関。
  2. 前記機関本体(31)が、前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)を前上がりに傾斜させて前記車体フレーム(F)に搭載され、前記冷却水導入通路(97)が、前記カムチェーン室(95)の下部に隣接するようにして前記機関本体(31)の下部に設けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両用水冷式内燃機関。
  3. 前記クランクシャフト(36)の軸方向に沿う一端側で前記機関本体(31)に、ラジエータ(43)と、冷却水を吐出するウォータポンプ(44)とが配設され、前記カムチェーン室(95)が、前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)に関して前記ラジエータ(43)および前記ウォータポンプ(44)とは反対側に配置されることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り側車両用水冷式内燃機関。
  4. 前記冷却水導入通路(97)が前記シリンダブロック(33)および前記シリンダヘッド(34)に跨がって設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鞍乗り型車両用水冷式内燃機関。
  5. 前記シリンダヘッド(34)に設けられる排気ポート(106)および前記カムチェーン室(95)間に、前記冷却水導入通路(97)が配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鞍乗り型車両用水冷式内燃機関。
  6. 前記排気ポート(106)の一部を形成する排気管接続管部(107)が、排気管締結面(108)を形成するフランジ部(107a)を先端部に有して前記シリンダヘッド(34)に一体に設けられ、前記冷却水導入通路(97)が、車両の前後方向で前記排気管締結面(108)の中央部(CO)に対応する位置まで延びるように形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鞍乗り型車両用水冷式内燃機関。
  7. 前記排気ポート(106)は、前記排気管締結面(108)の中央部(CO)が、前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)を通るとともに前記クランクシャフト(36)の軸線と直交する第2の仮想平面(PL2)に関して前記カムチェーン室(95)とは反対側に配置されるようにして、前記シリンダヘッド(34)に形成されることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両用水冷式内燃機関。
  8. 前記ウォータジャケット(96)が、前記ピストン(40)の頂部を臨ませて前記シリンダブロック(33)および前記シリンダヘッド(34)間に形成される燃焼室(41)を囲むようにして前記シリンダヘッド(34)に形成され、前記冷却水導入通路(97)の前記ウォータジャケット(96)への開口端(99a)と、前記ウォータジャケット(96)から冷却水を導出するようにして前記シリンダヘッド(34)に設けられる導出口(110)の前記ウォータジャケット(96)への開口端(110a)とが、前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)を挟む位置に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鞍乗り型車両用水冷式内燃機関。
  9. クランクシャフト(36)を回転自在に支承するクランクケース(32)と、前記クランクシャフト(36)に連接されるピストン(40)が摺動自在に嵌合されるシリンダボア(37)を有して前記クランクケース(32)に結合されるシリンダブロック(33)と、内部にウォータジャケット(96)が形成されるようにして前記シリンダブロック(33)に結合されるシリンダヘッド(34)とを備える機関本体(31)が車体フレーム(F)に搭載され、前記シリンダヘッド(34)で回転自在に支承される動弁用カムシャフト(90)に前記クランクシャフト(36)からの動力を伝達するカムチェーン(94)を走行可能に収容するカムチェーン室(95)が、前記動弁用カムシャフト(90)を構成要素とした動弁装置(89)を潤滑した潤滑油を前記クランクケース(32)側に戻すことを可能としつつ、前記クランクシャフト(36)の軸線方向に沿って前記シリンダボア(37)の一側に配置されるようにして前記シリンダブロック(33)および前記シリンダヘッド(34)に形成される鞍乗り型車両用水冷式内燃機関において、
    前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)よりも前記カムチェーン室(95)側で前記機関本体(31)に、前記ウォータジャケット(96)に冷却水を導く冷却水導入通路(97)が前記カムチェーン室(95)に隣接するようにして設けられ、前記クランクシャフト(36)の軸方向に沿う一端側で前記機関本体(31)に、ラジエータ(43)と、冷却水を吐出するウォータポンプ(44)とが配設され、前記カムチェーン室(95)が、前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)に関して前記ラジエータ(43)および前記ウォータポンプ(44)とは反対側に配置され、前記ウォータポンプ(44)が、その一部を前記冷却水導入通路(97)の入口(98a)に側面視で重ねる位置に配置され、前記ウォータポンプ(44)の吐出口(111)が、側面視で前記冷却水導入通路(97)の入口(98a)からオフセットした位置に配置され、可撓性を有する管路(112)で前記吐出口(111)および前記冷却水導入通路(97)の入口(98a)間が接続され、前記管路(112)の前記冷却水導入通路(97)の入口(98a)側の端部(112a)が、前記シリンダボア(37)の中心軸線(C)よりもカムチェーン室(95)側に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両用水冷式内燃機関。
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