JP5924769B2 - 強制空冷式エンジンにおける冷却構造 - Google Patents

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本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースと、前記クランクシャフトに連接されるピストンを摺動自在に嵌合させるシリンダボアを有して前記クランクケースに結合されるシリンダボディと、前記ピストンの頂部を臨ませる燃焼室を前記シリンダボディとの間に形成して前記シリンダボディに結合されるシリンダヘッドと、前記クランクシャフトの軸線に沿う一端部に設けられる冷却ファンの回転によって生じる冷却風を前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッド側に導くようにして前記冷却ファン、前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッドを覆うシュラウドとを備え、前記シリンダヘッドに、前記クランクシャフトの軸線に沿う一端側で外部に開放するようにして前記燃焼室の外方に配置されるエアジャケットが形成される強制空冷式エンジンに関し、特に冷却構造の改良に関する。
クランクシャフトとともに回転する冷却ファンによって生じる冷却風をシリンダボディおよびシリンダヘッド側に導くシュラウドで、冷却ファン、シリンダボディおよびシリンダヘッドが覆われるようにした強制空冷式エンジンが、特許文献1で知られている。
特開2001−241326号公報
上記特許文献1で開示されるものでは、シュラウドの上壁が、冷却ファンからの冷却風を点火プラグ取付け座側に向けてガイドするために点火プラグ取付け座側に向けて下方に傾斜して形成されているが、シュラウドの下壁が、シリンダボディおよびシリンダヘッドの下方に配置されているので、シュラウド内の下部の冷却風が点火プラグ取付け座の冷却には殆ど寄与せずにシリンダボディの下方から外部に排出されてしまうだけでなく、下壁の途中に段部が形成されているので冷却風の流路抵抗となって乱流を生じる可能性もあり、冷却効率の向上を図ることが望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、冷却効率の向上を図った強制空冷式エンジンにおける冷却構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースと、前記クランクシャフトに連接されるピストンを摺動自在に嵌合させるシリンダボアを有して前記クランクケースに結合されるシリンダボディと、前記ピストンの頂部を臨ませる燃焼室を前記シリンダボディとの間に形成して前記シリンダボディに結合されるシリンダヘッドと、前記クランクシャフトの軸線に沿う一端部に設けられる冷却ファンの回転によって生じる冷却風を前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッド側に導くようにして前記冷却ファン、前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッドを覆うシュラウドとを備え、前記シリンダヘッドに、前記クランクシャフトの軸線に沿う一端側で外部に開放するようにして前記燃焼室の外方に配置されるエアジャケットが形成される強制空冷式エンジンにおいて、前記シュラウドに、前記冷却ファンとの間の間隔が該冷却ファンの回転方向に沿う前方に向かうにつれて徐々に大きくなるようにして前記冷却ファンに側方から対向するスクロール壁と、該スクロール壁の前記回転方向に沿う後方側の端部に近接した位置から前記エアジャケット側に向けて直線状に延びるガイド壁と、前記シリンダボディの側方で前記ガイド壁の前記シリンダボディ側の側縁に連なるとともに前記シリンダボディ側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜した傾斜壁とが形成され、前記クランクケース、前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッドを有するエンジン本体と、前記クランクシャフトおよび後輪間に設けられる伝動装置を収容して前記クランクケースに連設されるとともに該クランクケースから後方に延出される伝動ケースとが、前記シリンダボアの軸線を前上がりに傾斜させるようにして車両の車体フレームに揺動自在に支承され、前記シュラウドから外部に冷却風を排出するための排風口が、前記シリンダヘッドの下方で前記シュラウドに設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記ガイド壁の前記スクロール壁側の端部が、前記シリンダボアの軸線および前記クランクシャフトの軸線を含む平面に関して、前記回転方向に沿う前記スクロール壁の前方側の端部と反対側に配置されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記シリンダヘッドに、点火プラグを取付けるためのプラグ取付け孔が、前記エアジャケット内に開口するようにして設けられ、前記ガイド壁の前記スクロール壁とは反対側の端部が、前記プラグ取付け孔よりも前方に配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ガイド壁の前記スクロール壁側の端部が、前記クランクシャフトの下方に配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記クランクケースの前記冷却ファン側の側壁に、オイルポンプと、前記冷却ファンが取付けられるようにして前記クランクシャフトに固定されるロータを有する発電機とを、前記オイルポンプの下端よりも上方に前記冷却ファンの下端が位置するようにして収容する凹部が外側方および前方に開放するようにして形成され、前記発電機および前記オイルポンプを外側方から覆うように形成される前記シュラウドに、前記ガイド壁が、前記オイルポンプの下端よりも上方で該オイルポンプに対向するように形成されることを第5の特徴とする。
また、本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースと、前記クランクシャフトに連接されるピストンを摺動自在に嵌合させるシリンダボアを有して前記クランクケースに結合されるシリンダボディと、前記ピストンの頂部を臨ませる燃焼室を前記シリンダボディとの間に形成して前記シリンダボディに結合されるシリンダヘッドと、前記クランクシャフトの軸線に沿う一端部に設けられる冷却ファンの回転によって生じる冷却風を前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッド側に導くようにして前記冷却ファン、前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッドを覆うシュラウドとを備え、前記シリンダヘッドに、前記クランクシャフトの軸線に沿う一端側で外部に開放するようにして前記燃焼室の外方に配置されるエアジャケットが形成される強制空冷式エンジンにおいて、前記シュラウドに、前記冷却ファンとの間の間隔が該冷却ファンの回転方向に沿う前方に向かうにつれて徐々に大きくなるようにして前記冷却ファンに側方から対向するスクロール壁と、該スクロール壁の前記回転方向に沿う後方側の端部に近接した位置から前記エアジャケット側に向けて直線状に延びるガイド壁とが形成され、前記クランクケース、前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッドを有するエンジン本体と、前記クランクシャフトおよび後輪間に設けられる伝動装置を収容して前記クランクケースに連設されるとともに該クランクケースから後方に延出される伝動ケースとが、前記シリンダボアの軸線を前上がりに傾斜させるようにして車両の車体フレームに揺動自在に支承され、前記シュラウドから外部に冷却風を排出するための排風口が、前記シリンダヘッドの下方で前記シュラウドに設けられ、前記クランクケースの前記冷却ファン側の側壁に、オイルポンプと、前記冷却ファンが取付けられるようにして前記クランクシャフトに固定されるロータを有する発電機とを、前記オイルポンプの下端よりも上方に前記冷却ファンの下端が位置するように収容する凹部が形成され、前記シュラウドのうち前記冷却ファンを覆う部分の周壁に嵌合する突出壁によって前記凹部が側方および前方に開放するようにして形成され、前記発電機および前記オイルポンプを外側方から覆うように形成される前記シュラウドに、前記ガイド壁が、前記オイルポンプの下端よりも上方で該オイルポンプに対向するように形成され、前記ガイド壁の前記スクロール壁側の端部が前記突出壁の内面に該内面との間に間隙を形成するように近接して配置されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記ガイド壁の前記スクロール壁側の端部が、前記シリンダボアの軸線および前記クランクシャフトの軸線を含む平面に関して、前記回転方向に沿う前記スクロール壁の前方側の端部と反対側に配置されることを第7の特徴とする。
本発明は、第6または第7の特徴の構成に加えて、前記シリンダヘッドに、点火プラグを取付けるためのプラグ取付け孔が、前記エアジャケット内に開口するようにして設けられ、前記ガイド壁の前記スクロール壁とは反対側の端部が、前記プラグ取付け孔よりも前方に配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第6〜第8の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ガイド壁の前記スクロール壁側の端部が、前記クランクシャフトの下方に配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第6〜第9の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シュラウドに、前記シリンダボディの側方で前記ガイド壁の前記シリンダボディ側の側縁に連なるとともに前記シリンダボディ側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜した傾斜壁が形成されることを第10の特徴とする。
本発明は、第6〜第10の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シュラウドが、前記周壁を有して冷却ファンを覆うファンカバーと、前記シリンダボディおよび前記シリンダヘッドを囲繞して前記ファンカバーに連設されるシュラウド主部とから成り、前記ガイド壁が、前記冷却ファンの前下方から前記エアジャケット側に向けて前上がりに傾斜して前記シュラウド主部に形成される前傾斜壁部と、前傾斜壁部に連なって後下がりに傾斜して前記ファンカバーに形成される後傾斜壁部とで構成されることを第11の特徴とする。
本発明は、第11の特徴の構成に加えて、前記後傾斜壁部と、前記周壁のうち前記後傾斜壁部の下方に配置される部分との間に前記間隙に通じる第1の空間が形成され、第1の空間を、前記シリンダボディの下方で該シリンダボディおよび前記シュラウド間に形成される第2の空間に連通させる連通路が、前記前傾斜壁部の前記後傾斜壁部側の端部の下方で前記シュラウド主部に形成されることを第12の特徴とする。
さらに本発明は、第11または第12の特徴の構成に加えて、前記シュラウド主部に、前記冷却ファンの回転方向に沿う前方側で前記スクロール壁の端部に連接される上ガイド壁が、前記ガイド壁との間の間隔を前記エアジャケットに近接するにつれて小さくするようにしつつ前記冷却ファンの前上方で前下がりに延びるように形成されることを第13の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、冷却ファンは、該冷却ファンとの間の間隔が冷却ファンの回転方向に沿う前方に向かうにつれて徐々に大きくなるようにして側方から対向するスクロール壁で覆われており、冷却ファンの回転に伴う冷却風は、冷却ファンおよびスクロール壁間の間隔が最も大きくなる部分からエアジャケット側に送出されるが、スクロール壁のうち冷却ファンとの間の間隔が最も小さくなる側の端部に近接した位置からエアジャケット側に向けてガイド壁が直線状に延びるので、冷却ファンから送出された空気をガイド壁でガイドするようにして効果的にエアジャケット側に流し、高温となり易い燃焼室まわりを効果的に冷却することができる。しかもガイド壁でガイドされてエアジャケット側に流通する冷却風で、スクロール壁および冷却ファン間の間隔が最も狭い部分の空気をエアジャケット側に吸引することが可能であり、その結果、エアジャケット側に流れる冷却風を増加させることもでき、冷却効率が向上し、また、エンジン本体が伝動ケースとともにシリンダ軸線を前上がりに傾斜させるようにして車体フレームに揺動自在に支承され、エンジン本体のうちシリンダヘッドの下方でシュラウドに、外部に冷却風を排出するための排風口が設けられるので、比較的高温となって排風口から排出される排風が、エンジン本体の上部側に流れ難くなり、ユニットスイングエンジンにおいて好適な冷却構造とすることができ、さらに、シリンダボディの側方でガイド壁のシリンダボディ側の側縁に連なる傾斜壁が、シリンダボディ側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜してシュラウドに形成されるので、冷却風の一部を傾斜壁でシリンダボディ側に導いてシリンダボディを効果的に冷却することができる。また前記傾斜壁はガイド壁のシリンダボディ側の側縁に連なるものであるので、傾斜壁がシュラウドの側壁内面に沿って流れる冷却風の流路抵抗にはなり難く、冷却風のうちシリンダボディ側に流れる一部を除く大部分をエアジャケット側に円滑に流通させることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、冷却ファンおよびスクロール壁間の間隔が最も大きい部分が冷却ファンからの冷却風の送出部であるが、ガイド壁のスクロール壁側の端部がシリンダボアの軸線およびクランクシャフトの軸線を含む平面に関して前記送出部と反対側にあるので、冷却ファンから送出されてシリンダボアの軸線およびクランクシャフトの軸線を含む平面を通過する冷却風が、再び冷却ファン側に吸引されるのを極力抑制してエアジャケット側に効率よく冷却風を導くことができる。
本発明の第の特徴によれば、点火プラグを取付けるためのプラグ取付け孔がエアジャケット内に開口するようにしてシリンダヘッドに設けられ、ガイド壁がプラグ取付け孔よりも前方まで延出されるので、プラグ取付け孔まわりを冷却風が流通するようにして冷却風をエアジャケット側に導いて、少ない冷却風であっても優れた冷却効果を得ることができる。
本発明の第の特徴によれば、ガイド壁の後端部がクランクシャフトの下方まで延びているので、スクロール壁および冷却ファン間の間隔が最も狭い部分の空気をエアジャケット側により効果的に吸引することが可能であり、エアジャケット側に流れる冷却風をより増加させることが可能となる。
本発明の第の特徴によれば、オイルポンプと、冷却ファンが取付けられるロータを有する発電機とを、オイルポンプの下端よりも上方に冷却ファンの下端が位置するようにして収容する凹部がクランクケースに形成され、発電機およびオイルポンプを外側方から覆うシュラウドに、オイルポンプの下端よりも上方で該オイルポンプに対向するようにしてガイド壁が形成されるので、ガイド壁を冷却ファンにその半径方向で近接させることができ、冷却風をより一層効率よくエンジン本体側に導風することができる。
本発明の第6の特徴によれば、冷却ファンは、該冷却ファンとの間の間隔が冷却ファンの回転方向に沿う前方に向かうにつれて徐々に大きくなるようにして側方から対向するスクロール壁で覆われており、冷却ファンの回転に伴う冷却風は、冷却ファンおよびスクロール壁間の間隔が最も大きくなる部分からエアジャケット側に送出されるが、スクロール壁のうち冷却ファンとの間の間隔が最も小さくなる側の端部に近接した位置からエアジャケット側に向けてガイド壁が直線状に延びるので、冷却ファンから送出された空気をガイド壁でガイドするようにして効果的にエアジャケット側に流し、高温となり易い燃焼室まわりを効果的に冷却することができる。しかもガイド壁でガイドされてエアジャケット側に流通する冷却風で、スクロール壁および冷却ファン間の間隔が最も狭い部分の空気をエアジャケット側に吸引することが可能であり、その結果、エアジャケット側に流れる冷却風を増加させることもでき、冷却効率が向上し、また、エンジン本体が伝動ケースとともにシリンダ軸線を前上がりに傾斜させるようにして車体フレームに揺動自在に支承され、エンジン本体のうちシリンダヘッドの下方でシュラウドに、外部に冷却風を排出するための排風口が設けられるので、比較的高温となって排風口から排出される排風が、エンジン本体の上部側に流れ難くなり、ユニットスイングエンジンにおいて好適な冷却構造とすることができ、また、オイルポンプと、冷却ファンが取付けられるロータを有する発電機とを、オイルポンプの下端よりも上方に冷却ファンの下端が位置するようにして収容する凹部がクランクケースに形成され、発電機およびオイルポンプを外側方から覆うシュラウドに、オイルポンプの下端よりも上方で該オイルポンプに対向するようにしてガイド壁が形成されるので、ガイド壁を冷却ファンにその半径方向で近接させることができ、冷却風をより一層効率よくエンジン本体側に導風することができ、さらに、クランクケースの側壁に突設される突出壁が、シュラウドのうち冷却ファンを覆う部分の周壁に嵌合し、ガイド壁のスクロール壁側の端部が突出壁の内面に近接して配置されるので、クランクケースに対するシュラウドの着脱を容易なものとしつつ、ガイド壁の後端部を突出壁に近接させることで、冷却風がガイド壁の外側すなわち下方に流れてしまうことによる冷却効率の低下を抑えることができる。
本発明の第7の特徴によれば、冷却ファンおよびスクロール壁間の間隔が最も大きい部分が冷却ファンからの冷却風の送出部であるが、ガイド壁のスクロール壁側の端部がシリンダボアの軸線およびクランクシャフトの軸線を含む平面に関して前記送出部と反対側にあるので、冷却ファンから送出されてシリンダボアの軸線およびクランクシャフトの軸線を含む平面を通過する冷却風が、再び冷却ファン側に吸引されるのを極力抑制してエアジャケット側に効率よく冷却風を導くことができる。
本発明の第8の特徴によれば、点火プラグを取付けるためのプラグ取付け孔がエアジャケット内に開口するようにしてシリンダヘッドに設けられ、ガイド壁がプラグ取付け孔よりも前方まで延出されるので、プラグ取付け孔まわりを冷却風が流通するようにして冷却風をエアジャケット側に導いて、少ない冷却風であっても優れた冷却効果を得ることができる。
本発明の第9の特徴によれば、ガイド壁の後端部がクランクシャフトの下方まで延びているので、スクロール壁および冷却ファン間の間隔が最も狭い部分の空気をエアジャケット側により効果的に吸引することが可能であり、エアジャケット側に流れる冷却風をより増加させることが可能となる。
本発明の第10の特徴によれば、シリンダボディの側方でガイド壁のシリンダボディ側の側縁に連なる傾斜壁が、シリンダボディ側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜してシュラウドに形成されるので、冷却風の一部を傾斜壁でシリンダボディ側に導いてシリンダボディを効果的に冷却することができる。また前記傾斜壁はガイド壁のシリンダボディ側の側縁に連なるものであるので、傾斜壁がシュラウドの側壁内面に沿って流れる冷却風の流路抵抗にはなり難く、冷却風のうちシリンダボディ側に流れる一部を除く大部分をエアジャケット側に円滑に流通させることができる。
本発明の第11の特徴によれば、シュラウドが、冷却ファンを覆うファンカバーと、シリンダボディおよびシリンダヘッドを囲繞してファンカバーに連設されるシュラウド主部とから成るものであり、冷却ファンの前下方からエアジャケット側に向けて前上がりに傾斜してシュラウド主部に形成される前傾斜壁部と、前傾斜壁部に連なって後下がりに傾斜してファンカバーに形成される後傾斜壁部とでガイド壁が構成されるので、ファンカバーおよびシュラウド主部で、冷却ファン、シリンダボディおよび前記シリンダヘッドを覆うシュラウドを構成するようにしてシュラウドの組立を容易としつつ、冷却ファンから送出される冷却風をエアジャケット側に導くためのガイド壁を容易に構成することができる。
本発明の第12の特徴によれば、後傾斜壁部と、ファンカバーが有する周壁のうち後傾斜壁部の下方に配置される部分との間に形成される第1の空間が、シリンダボディの下方で該シリンダボディおよびシュラウド間に形成される第2の空間に、前傾斜壁部の後傾斜壁部側の端部の下方でシュラウド主部に形成される連通路を介して連通するので、後傾斜壁および周壁間に形成される第1の空間に空気が入り込んでもその空気をシリンダボディの下方に逃がすことができ、後傾斜壁部と前記突出壁および周壁との間に生じる間隙周辺での乱流の発生を抑制することができる。
さらに本発明の第13の特徴によれば、シュラウド主部に形成される上ガイド壁が、冷却ファンの回転方向に沿う前方側でスクロール壁の端部に連接されるとともに、ガイド壁との間の間隔をエアジャケットに近接するにつれて小さくして冷却ファンの前上方で前下がりに延びるので、エアジャケットに向けて冷却風の流速を高めることができ、エアジャケットをより一層効果的に冷却することができる。
自動二輪車の左側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線拡大断面図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5矢視図である。 図5の6矢視方向から見た斜視図である。 図4の7−7線断面図である。 図4の8−8線断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図1〜図8を参照しながら説明する。なお以下の説明で前後、上下および左右は、自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、スクータ型自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11ならびに該フロントフォーク11に連結される操向ハンドル12を操向可能に支承するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びるダウンチューブ14と、車幅方向に延びてダウンチューブ14の後端に固着されるクロスメンバ15と、該クロスメンバ15の左右両側に前端が固着されて後上がりに延びる左右一対のリヤフレームパイプ16…とを備える。
車体フレームFにおける両リヤフレームパイプ16…の前端部にはブラケット17が設けられる。このブラケット17にはユニットスイングエンジンUEの前部がリンク機構18を介して上下に揺動可能に支承されており、該ユニットスイングエンジンUEの後部右側に配置される後輪WRがユニットスイングエンジンUEの後部に軸支される。また前記両リヤフレームパイプ16…のうち左側のリヤフレームパイプ16およびユニットスイングエンジンUEの後部間にはリヤクッションユニット19が設けられる。
前記ユニットスイングエンジンUEの上方には収納ボックス20が配置され、該収納ボックス20の後方には燃料タンク21が配置されており、収納ボックス20および燃料タンク21は前記リヤフレームパイプ16…で支持される。
車体フレームFは、合成樹脂製の車体カバー22で覆われるものであり、この車体カバー22は、前記ヘッドパイプ13を前方から覆うフロントカバー23と、運転者の足の前方を覆うようにして前記フロントカバー23に連なるレッグシールド24と、ライダーの足を載せるべくレッグシールド24の下部に連なるステップフロア25と、ステップフロア25に連なって車体後部を両側から覆うサイドカバー26とを備え、サイドカバー26上には、収納ボックス20および燃料タンク21を上方から開閉可能として覆うタンデム型の乗車用シート27が設けられる。
図2において、ユニットスイングエンジンUEは、後輪WRの前方に配置される強制空冷式単気筒の4サイクルであるOHC型のエンジンEと、該エンジンEおよび前記後輪WR間に設けられる伝動装置Tとで構成される。
前記エンジンEのエンジン本体32は、後輪WRの回転軸線と平行な回転軸線を有するクランクシャフト28を回転自在に支承するクランクケース33と、前記クランクシャフト28に連接されるピストン29を摺動自在に嵌合せしめるシリンダボア30を有して前記クランクケース33に結合されるシリンダボディ34と、前記ピストン29の頂部を臨ませる燃焼室31を前記シリンダボディ34との間に形成して該シリンダボディ34に結合されるシリンダヘッド35と、シリンダボディ34と反対側でシリンダヘッド35に結合されるヘッドカバー36とで構成され、このエンジン本体32の自動二輪車への搭載時に前記シリンダボア30の軸線すなわちシリンダ軸線Cはほぼ水平となるまでわずかに前上がりに傾斜している。
クランクケース33は、前記シリンダボア30の軸線すなわちシリンダ軸線Cを含むとともに前記クランクシャフト28の軸線に直交する平面で結合される左および右ケース半体33a,33bから成り、クランクシャフト28は両ケース半体33a,33bで回転自在に支承される。而してクランクシャフト28および左ケース半体33a間にはボールベアリング37が介装され、クランクシャフト28および右ケース半体33b間にはボールベアリング38が介装される。
シリンダヘッド35には、前記クランクシャフト28の軸線に沿う一端側(この実施の形態では右端側)で外部に開放するようにして前記燃焼室31の外方に配置されるエアジャケット39が形成されるとともに、前記燃焼室31に先端部を臨ませる点火プラグ41を取付けるためのプラグ取付け孔40が前記エアジャケット39内に開口するようにして設けられる。
前記シリンダヘッド35の上部側面には前記燃焼室31に通じ得る吸気ポート(図示せず)が設けられ、該シリンダヘッド35の下部側面には前記燃焼室31に通じ得る排気ポート(図示せず)が設けられる。
前記シリンダヘッド35および前記ヘッドカバー36間には、前記吸気ポートおよび前記排気ポートをそれぞれ開閉する吸気弁および排気弁を開閉駆動する動弁装置44が収容され、この動弁装置44が備えるカムシャフト45は、前記クランクシャフト28と平行な軸線を有して前記シリンダヘッド35で回転自在に支承されており、前記クランクシャフト28の回転動力が調時伝動手段46を介して前記カムシャフト45に伝達される。
前記調時伝動手段46は、前記ボールベアリング37よりも外方で前記クランクシャフト28に固定される駆動スプロケット47と、前記カムシャフト45の左端部に固定される被動スプロケット48と、前記駆動スプロケット47および前記被動スプロケット48に巻き掛けられる無端状のカムチェーン49とを備え、前記クランクケース33の左ケース半体33a、前記シリンダボディ34および前記シリンダヘッド35には、前記カムチェーン49を走行させるカムチェーン通路50が形成される。
図1に注目して、後輪WRの左側でユニットスイングエンジンUEの上方に配置されるエアクリーナ51と、該エアクリーナ51に上流端が接続される気化器52とを含む吸気装置53が前記吸気ポートに連なるようにして前記シリンダヘッド35の上部側面に接続され、シリンダヘッド35の下部側面には、前記排気ポートに通じる排気管54の上流端が接続され、この排気管54の下流端は後輪WRの右側に配置される排気マフラー55に接続される。
前記クランクシャフト28の左端部は、前記伝動装置Tを介して後輪WRの車軸57に連動、連結され、前記クランクシャフト28の右端部には、発電機58および冷却ファン59が連結される。
クランクケース33には、後輪WRの左側方に配置されるようにして前記クランクケース33から後方に延出される伝動ケース61が連結される。この伝動ケース61は、前記クランクケース33の左ケース半体33aに一体に連設されて後方に延設されるケース主体62と、該ケース主体62との間に変速機室65を形成して前記ケース主体62に左側から締結される左側カバー63と、前記ケース主体62との間にギヤ室66を形成して前記ケース主体62の右側後部に締結される右側カバー64とで構成され、後輪WRの車軸57は、前記ケース主体62の後部および右側カバー64に回転自在に支承される。
図3を併せて参照して、前記変速機室65と、前記カムチェーン通路50との間で前記クランクケース33の左ケース半体33aおよび前記クランクシャフト28間には、環状のオイルシール68が介装される。このオイルシール68の外周を前記クランクシャフト28の軸方向外方から支持するようにして前記左ケース半体33aの外面にオイルシールセットプレート69が複数のボルト70…で締結される。
また前記駆動スプロケット47の近傍で前記カムチェーン49の弛み側にはチェーンテンショナ71が噛合されており、このチェーンテンショナ71はテンショナピボット72で回転自在に支承される。
前記テンショナピボット72は、前記カムチェーン通路50および前記変速機室65間で前記左ケース半体33aに液密に嵌合される大径軸部72aと、前記カムチェーン通路50を横断して前記左ケース半体33aに先端部を嵌合させるようにしつつ前記大径軸部72aに同軸に連なる小径軸部72bとを有し、前記チェーンテンショナ71は前記小径軸部72bで回転自在に支持される。
前記オイルシールセットプレート69には、前記テンショナピボット72の大径軸部72aに軸方向外方から当接して該テンショナピボット72の前記左ケース半体33aからの離脱を阻止する支持板部69aが一体に形成されており、このオイルシールセットプレート69で前記テンショナピボット72の前記左ケース半体33aからの離脱を阻止することによって、前記テンショナピボット72の前記左ケース半体33aからの離脱を阻止するための専用の部品を不要として部品点数の低減に寄与することができる。
前記伝動装置Tは、前記変速機室65に収容されるVベルト式の無段変速機76と、該無段変速機76および車軸57間に設けられて前記ギヤ室66に収容される減速ギヤ機構77とで構成される。
前記無段変速機76は、前記クランクシャフト28の左端部に設けられるドライブプーリ79と、クランクシャフト28と平行な軸線を有して前記ケース主体62の後部および右側カバー64に回転自在に支承される伝動軸80に遠心クラッチ81を介して装着されるドリブンプーリ82と、ドライブプーリ79およびドリブンプーリ82に巻掛けられる無端状のVベルト83とを備える従来周知のものである。
而してドライブプーリ79は、クランクシャフト28に固着されたランププレート84と前記ドライブプーリ79との間に浮動状態で収容される複数のウエイトローラ85…が、クランクシャフト28の回転数増大に応じて該クランクシャフト28の半径方向外方に移動するのに応じて、Vベルト83への接触半径を大きくするように作動する。
一方、ドリブンプーリ82は、ドライブプーリ79へのVベルト83の接触半径が大きくなるにつれて、該Vベルト83の接触半径が小さくなるように作動し、それによりクランクシャフト28および前記伝動軸80間でのクランクシャフト28の回転に応じた無段変速が行なわれることになる。
前記減速ギヤ機構77は、前記伝動軸80および前記車軸57間に設けられて前記ギヤ室66に収納されるものであり、無段変速機76における前記伝動軸80の回転動力が前記減速ギヤ機構77で減速されて後輪WRの車軸57に伝達される。
前記伝動ケース61における左側カバー63にはキック軸86が回転自在に支承されており、該キック軸86の外端にキックペダル87(図1参照)が設けられる。また前記左側カバー63の内面側で、キック軸86およびクランクシャフト28間には、キックペダル87の踏込み操作に応じたキック軸86の動力をクランクシャフト28に伝達可能としたキック式始動装置88が設けられる。
前記発電機58は、クランクケース33における右ケース半体33bの外方でクランクシャフト28の右端部に固定されるロータ90と、該ロータ90で囲繞されるようにして前記右ケース半体33bに固定されるステータ91とで構成される。
図4を併せて参照して、前記冷却ファン59は、前記発電機58のロータ90に複数のボルト92…によって固定される基部93に、複数の羽根94,94…が突設されて成る。
図5および図6を併せて参照して、前記エンジン本体32のうちシリンダボディ34およびシリンダヘッド35と、前記冷却ファン59とは、シュラウド95で覆われており、冷却ファン59から吐出される強制空冷用の空気がシュラウド内95内を流通することによってエンジン本体32のシリンダボディ34およびシリンダヘッド35が冷却され、シリンダボディ34およびシリンダヘッド35の外面には、複数の冷却フィン34a…,35a…がそれぞれ突設される。
前記シュラウド95は、前記冷却ファン59を覆うファンカバー96と、前記シリンダボディ34および前記シリンダヘッド35を囲繞して前記ファンカバー96に連設されるシュラウド主部97とから成り、シュラウド主部97は、前記シリンダボディ34および前記シリンダヘッド35を上方から覆う上部シュラウド半体98と、前記シリンダボディ34および前記シリンダヘッド35を下方から覆う下部シュラウド半99とが、前記シリンダ軸線Cおよび前記クランクシャフト28の軸線を含む平面PLに沿う結合部100で相互に結合されて成る。
前記ファンカバー96には、前記冷却ファン59側に向けて外部から空気を吸引するための吸引口101を形成する吸引筒102が、前記クランクシャフト28と同軸に設けられ、その吸引口101にはルーバー103が設けられる。
前記クランクケース33における右ケース半体33bの前記冷却ファン59側の側壁には、外側方に突出する突出壁105が一体に突設されており、この突出壁105によって外側方および前方に開放する凹部106が形成され、該凹部106には、前記発電機58およびオイルポンプ107が、該オイルポンプ107の下端よりも上方に冷却ファン59の下端が位置するようにして収容される。
図3に注目して、前記クランクケース33における右ケース半体33bには、ポンプケース108がカバー板109を前記右ケース半体33bとの間に挟むようにして締結されており、前記オイルポンプ107は、前記ポンプケース108および前記カバー板109間に形成されるポンプ室110内に、相互に噛合するアウターロータ111およびインナーロータ112が収容されて成り、前記ポンプケース108を液密にかつ回転自在に貫通するポンプ軸113に前記インナーロータ112が固定される。
前記クランクシャフト28および前記ポンプ軸113間には、前記クランクシャフト28に固定される駆動歯車114と、該駆動歯車114に噛合して前記ポンプ軸113に固定される被動歯車115とから成る歯車伝達機構116が設けられており、この歯車伝動機構116を収容する歯車室117が、前記右ケース半体33bと、右ケース半体33bに締結されるカバー部材118とで形成される。
而して前記クランクシャフト28は前記歯車室117を貫通するものであり、前記駆動歯車114を前記ボールベアリング38との間に挟む位置で前記右ケース半体33bおよび前記クランクシャフト28間に環状のシール部材119が介装される。
前記シュラウド95のうち前記ファンカバー96は、前記クランクケース33の突出壁105に対応して前記冷却ファン59を側方から覆う周壁120を有するものであり、前記オイルポンプ107が、その下端よりも上方に冷却ファン59の下端が位置するように配置されるのに応じて該オイルポンプ107の下方に対応する部分で前記突出壁105の一部は下方に円弧状に膨らんだ膨出部105aを形成しており、前記周壁120のうち前記オイルポンプ107の下方に対応する部分には、前記突出壁105の膨出部105aに対応して下方に膨らんだ円弧状の膨出部120aが形成される。しかも前記周壁120の先端部は、前記クランクケース33における前記突出壁105の先端部に嵌合される。
ところで前記冷却ファン59は、前記クランクシャフト28とともに図4の矢印で示す回転方向121に回転するものであり、前記シュラウド95には、前記冷却ファン59との間の間隔が該冷却ファン59の回転方向121に沿う前方に向かうにつれて徐々に大きくなるようにして冷却ファン59に側方から対向するスクロール壁122と、該スクロール壁122の前記回転方向121に沿う後方側の端部に近接した位置から前記シリンダヘッド35の前記エアジャケット39側に向けて直線状に延びるガイド壁123とが形成される。
前記スクロール壁122は、前記シュラウド95におけるファンカバー96の周壁120のうち前記膨出部120aよりも前記回転方向121に沿う前方側の部分で形成される。
また前記ガイド壁123は、前記冷却ファン59の前下方から前記エアジャケット39側に向けて前上がりに傾斜して前記シュラウド主部97の下部シュラウド半体99に形成されて上方に臨む前傾斜壁部99aと、前傾斜壁部99aに連なるとともに後下がりに傾斜するようにして前記ファンカバー96に形成される後傾斜壁部96aとで構成されるものであり、このガイド壁123の後傾斜壁96aは、前記オイルポンプ107の下端よりも上方で該オイルポンプ107に対向するように形成される。
しかも前記ガイド壁123の前記スクロール壁122側の端部すなわち後傾斜壁96aの後端は、前記シリンダボア30の軸線すなわちシリンダ軸線Cおよび前記クランクシャフト28の軸線を含む平面PLに関して、前記回転方向121に沿う前記スクロール壁122の前方側の端部と反対側に配置されており、前記クランクシャフト28の下方で前記突出壁105の内面に、該内面との間に間隙124を形成するようにして近接して配置される。
また前記ガイド壁123の前記スクロール壁122とは反対側の端部すなわち前傾斜壁部99aの前端99aaは、図4で示すように、前記エアジャケット39内に開口するようにして前記シリンダヘッド35に設けられる前記プラグ取付け孔40よりも前方に配置される。
図7を併せて参照して、前記シュラウド95のシュラウド主部97における下部シュラウド半体99には、前記シリンダボディ34の側方で前記ガイド壁123における前記前傾斜壁部99aの前記シリンダボディ34側の側縁に連なる傾斜壁99bが、前記シリンダボディ34側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜して形成される。
また前記後傾斜壁部96aと、前記周壁120のうち前記後傾斜壁部96aの下方に配置される部分との間に、前記間隙124に通じる第1の空間125が形成される。また前記シリンダボディ34の下方で該シリンダボディ34および前記シュラウド95の下部シュラウド半体99との間には第2の空間126が形成されており、図8で示すように、第1の空間125を第2の空間126に連通させる連通路127が、前記前傾斜壁部99aの前記後傾斜壁部96a側の端部の下方で前記シュラウド主部97の下部シュラウド半体99に形成される。
また前記シュラウド主部97の上部シュラウド半体98には、前記冷却ファン59の回転方向121に沿う前方側で前記スクロール壁122の端部に連接される上ガイド壁128が、前記ガイド壁123との間の間隔を前記エアジャケット39に近接するにつれて小さくするようにしつつ前記冷却ファン59の前上方で前下がりに延びるように形成される。
さらに前記シュラウド95から外部に冷却風を排出するための排風口130が、前記シリンダヘッド35の下方で前記シュラウド95のシュラウド主部97における下部シュラウド半体99の下部に形成され、この排風口130は右側方に向けて開口する。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、シリンダヘッド34に燃焼室31の外方に配置されるようにしてクランクシャフト28の軸線に沿う一端側で外部に開放するエアジャケット39が形成され、クランクシャフト28の軸線に沿う一端部に設けられる冷却ファン59の回転によって生じる冷却風をシリンダボディ34およびシリンダヘッド35側に導くようにして冷却ファン59、シリンダボディ34およびシリンダヘッド35を覆うシュラウド95に、冷却ファン59との間の間隔が該冷却ファン59の回転方向121に沿う前方に向かうにつれて徐々に大きくなるようにして前記冷却ファン59に側方から対向するスクロール壁122と、該スクロール壁122の前記回転方向121に沿う後方側の端部に近接した位置から前記エアジャケット39側に向けて直線状に延びるガイド壁123とが形成される。このような構成によれば、冷却ファン59の回転に伴う冷却風は、冷却ファン59およびスクロール壁122間の間隔が最も大きくなる部分からエアジャケット39側に送出されるが、スクロール壁122のうち冷却ファン59との間の間隔が最も小さくなる側の端部に近接した位置からエアジャケット39側に向けて直線状に延びるガイド壁123によって冷却ファン59から送出された空気をガイドするようにして効果的にエアジャケット39側に流し、高温となり易い燃焼室31まわりを効果的に冷却することができる。しかもガイド壁123でガイドされてエアジャケット39側に流通する冷却風で、スクロール壁122および冷却ファン59間の間隔が最も狭い部分の空気をエアジャケット39側に吸引することが可能であり、その結果、エアジャケット39側に流れる冷却風を増加させることもでき、冷却効率が向上する。
また前記ガイド壁123の前記スクロール壁122側の端部が、エンジン本体32のシリンダボア30の軸線およびクランクシャフト28の軸線を含む平面PLに関して、前記回転方向121に沿う前記スクロール壁122の前方側の端部と反対側に配置されるので、冷却ファン59およびスクロール壁122間の間隔が最も大きい部分が冷却ファン59からの冷却風の送出部であるが、ガイド壁123のスクロール壁122側の端部が前記平面PLに関して前記送出部と反対側にあることにより、冷却ファン59から送出され前記平面PLを通過する冷却風が、再び冷却ファン59側に吸引されるのを極力抑制してエアジャケット39側に効率よく冷却風を導くことができる。
またエンジン本体32と、クランクシャフト28および後輪WR間に設けられる伝動装置Tを収容して該エンジン本体32のクランクケース33に連設されるとともに該クランクケース33から後方に延出される伝動ケース61とが、シリンダボア30の軸線すなわちシリンダ軸線Cを前上がりに傾斜させるようにして車体フレームFに揺動自在に支承され、シュラウド95から外部に冷却風を排出するための排風口130が、シリンダヘッド35の下方で前記シュラウド95に設けられるので、比較的高温となって排風口130から排出される排風が、エンジン本体32の上部側に流れ難くなり、ユニットスイングエンジンUEにおいて好適な冷却構造とすることができる。
またシリンダヘッド35に、点火プラグ41を取付けるためのプラグ取付け孔40が、エアジャケット39内に開口するようにして設けられ、ガイド壁123のスクロール壁122とは反対側の端部99aaが、プラグ取付け孔40よりも前方に配置されるので、プラグ取付け孔40まわりを冷却風が流通するようにして冷却風をエアジャケット39側に導いて、少ない冷却風であっても優れた冷却効果を得ることができる。
またガイド壁123の前記スクロール壁122側の端部が、前記クランクシャフト28の下方に配置されるので、スクロール壁122および冷却ファン59間の間隔が最も狭い部分の空気をエアジャケット39側により効果的に吸引することが可能であり、エアジャケット39側に流れる冷却風をより増加させることが可能となる。
またシュラウド95に、シリンダボディ34の側方で前記ガイド壁123の前記シリンダボディ34側の側縁に連なるとともに前記シリンダボディ34側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜した傾斜壁99bが形成されるので、冷却風の一部を傾斜壁99bでシリンダボディ34側に導いてシリンダボディ34を効果的に冷却することができる。また前記傾斜壁99bはガイド壁123のシリンダボディ34側の側縁に連なるものであるので、傾斜壁99bがシュラウド95の側壁内面に沿って流れる冷却風の流路抵抗にはなり難く、冷却風のうちシリンダボディ34側に流れる一部を除く大部分をエアジャケット39側に円滑に流通させることができる。
またクランクケース33の前記冷却ファン59側の側壁に、オイルポンプ107と、前記冷却ファン59が取付けられるようにして前記クランクシャフト28に固定されるロータ90を有する発電機58とを、前記オイルポンプ107の下端よりも上方に前記冷却ファン59の下端が位置するようにして収容する凹部106が外側方および前方に開放するようにして形成され、前記発電機58および前記オイルポンプ107を外側方から覆うように形成される前記シュラウド95に、前記ガイド壁123が、前記オイルポンプ107の下端よりも上方で該オイルポンプ107に対向するように形成されるので、ガイド壁123を冷却ファン59にその半径方向で近接させることができ、冷却風をより一層効率よくエンジン本体32側に導風することができる。
またクランクケース33の冷却ファン59側の側壁に、シュラウド95のうち冷却ファン59を覆う部分の周壁120に嵌合する突出壁105が前記凹部106を形成するようにして突設され、前記ガイド壁123の前記スクロール壁122側の端部が前記突出壁105の内面に該内面との間に間隙124を形成するように近接して配置されるので、クランクケース33に対するシュラウド95の着脱を容易なものとしつつ、ガイド壁123の後端部を突出壁105に近接させることで、冷却風がガイド壁123の外側すなわち下方に流れてしまうことによる冷却効率の低下を抑えることができる。
またシュラウド95が、前記周壁120を有して冷却ファン59を覆うファンカバー96と、シリンダボディ34およびシリンダヘッド35を囲繞して前記ファンカバー96に連設されるシュラウド主部97とから成り、前記ガイド壁123が、前記冷却ファン59の前下方から前記エアジャケット39側に向けて前上がりに傾斜して前記シュラウド主部97の下部シュラウド半体99に形成される前傾斜壁部99aと、前傾斜壁部99aに連なって後下がりに傾斜して前記ファンカバー96に形成される後傾斜壁部96aとで構成されるので、ファンカバー96およびシュラウド主部97で、冷却ファン59、シリンダボディ34および前記シリンダヘッド35を覆うシュラウド95を構成するようにしてシュラウド95の組立を容易としつつ、冷却ファン59から送出される冷却風をエアジャケット39側に導くためのガイド壁123を容易に構成することができる。
また後傾斜壁部96aと、前記周壁120のうち前記後傾斜壁部96aの下方に配置される部分との間に前記間隙124に通じる第1の空間125が形成され、第1の空間125を、シリンダボディ34の下方で該シリンダボディ34および前記シュラウド95間に形成される第2の空間126に連通させる連通路127が、前傾斜壁部99aの後傾斜壁部96a側の端部の下方で前記シュラウド主部97の下部シュラウド半体99に形成されるので、後傾斜壁96aおよび周壁120間に形成される第1の空間125に空気が入り込んでもその空気をシリンダボディ34の下方に逃がすことができ、後傾斜壁部96aと、前記突出壁105および周壁120間に生じる間隙124周辺での乱流の発生を抑制することができる。
さらにシュラウド主部97に、冷却ファン59の回転方向121に沿う前方側で前記スクロール壁122の端部に連接される上ガイド壁128が、前記ガイド壁123との間の間隔を前記エアジャケット39に近接するにつれて小さくするようにしつつ前記冷却ファン59の前上方で前下がりに延びるように形成されるので、エアジャケット39に向けて冷却風の流速を高めることができ、エアジャケット39をより一層効果的に冷却することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
28・・・クランクシャフト
29・・・ピストン
30・・・シリンダボア
31・・・燃焼室
32・・・エンジン本体
33・・・クランクケース
34・・・シリンダボディ
35・・・シリンダヘッド
39・・・エアジャケット
40・・・プラグ取付け孔
41・・・点火プラグ
58・・・発電機
59・・・冷却ファン
61・・・伝動ケース
90・・・ロータ
95・・・シュラウド
96・・・ファンカバー
96a・・・後傾斜壁部
97・・・シュラウド主部
99a・・・前傾斜壁部
99b・・・傾斜壁
105・・・突出壁
106・・・凹部
107・・・オイルポンプ
120・・・周壁
121・・・回転方向
122・・・スクロール壁
123・・・ガイド壁
124・・・間隙
125・・・第1の空間
126・・・第2の空間
127・・・連通路
128・・・上ガイド壁
130・・・排風口
PL・・・平面
T・・・伝動装置
WR・・・後輪

Claims (13)

  1. クランクシャフト(28)を回転自在に支承するクランクケース(33)と、前記クランクシャフト(28)に連接されるピストン(29)を摺動自在に嵌合させるシリンダボア(30)を有して前記クランクケース(33)に結合されるシリンダボディ(34)と、前記ピストン(29)の頂部を臨ませる燃焼室(31)を前記シリンダボディ(34)との間に形成して前記シリンダボディ(34)に結合されるシリンダヘッド(35)と、前記クランクシャフト(28)の軸線に沿う一端部に設けられる冷却ファン(59)の回転によって生じる冷却風を前記シリンダボディ(34)および前記シリンダヘッド(35)側に導くようにして前記冷却ファン(59)、前記シリンダボディ(34)および前記シリンダヘッド(35)を覆うシュラウド(95)とを備え、前記シリンダヘッド(35)に、前記クランクシャフト(28)の軸線に沿う一端側で外部に開放するようにして前記燃焼室(31)の外方に配置されるエアジャケット(39)が形成される強制空冷式エンジンにおいて、
    前記シュラウド(95)に、前記冷却ファン(59)との間の間隔が該冷却ファン(59)の回転方向(121)に沿う前方に向かうにつれて徐々に大きくなるようにして前記冷却ファン(59)に側方から対向するスクロール壁(122)と、該スクロール壁(122)の前記回転方向(121)に沿う後方側の端部に近接した位置から前記エアジャケット(39)側に向けて直線状に延びるガイド壁(123)と、前記シリンダボディ(34)の側方で前記ガイド壁(123)の前記シリンダボディ(34)側の側縁に連なるとともに前記シリンダボディ(34)側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜した傾斜壁(99b)とが形成され、前記クランクケース(33)、前記シリンダボディ(34)および前記シリンダヘッド(35)を有するエンジン本体(32)と、前記クランクシャフト(28)および後輪(WR)間に設けられる伝動装置(T)を収容して前記クランクケース(33)に連設されるとともに該クランクケース(33)から後方に延出される伝動ケース(61)とが、前記シリンダボア(30)の軸線を前上がりに傾斜させるようにして車両の車体フレーム(F)に揺動自在に支承され、前記シュラウド(95)から外部に冷却風を排出するための排風口(130)が、前記シリンダヘッド(35)の下方で前記シュラウド(95)に設けられることを特徴とする強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  2. 前記ガイド壁(123)の前記スクロール壁(122)側の端部が、前記シリンダボア(30)の軸線および前記クランクシャフト(28)の軸線を含む平面(PL)に関して、前記回転方向(121)に沿う前記スクロール壁(122)の前方側の端部と反対側に配置されることを特徴とする請求項1記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  3. 前記シリンダヘッド(35)に、点火プラグ(41)を取付けるためのプラグ取付け孔(40)が、前記エアジャケット(39)内に開口するようにして設けられ、前記ガイド壁(123)の前記スクロール壁(122)とは反対側の端部が、前記プラグ取付け孔(40)よりも前方に配置されることを特徴とする請求項1または2記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  4. 前記ガイド壁(123)の前記スクロール壁(122)側の端部が、前記クランクシャフト(28)の下方に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  5. 前記クランクケース(33)の前記冷却ファン(59)側の側壁に、オイルポンプ(107)と、前記冷却ファン(59)が取付けられるようにして前記クランクシャフト(28)に固定されるロータ(90)を有する発電機(58)とを、前記オイルポンプ(107)の下端よりも上方に前記冷却ファン(59)の下端が位置するようにして収容する凹部(106)が外側方および前方に開放するようにして形成され、前記発電機(58)および前記オイルポンプ(107)を外側方から覆うように形成される前記シュラウド(95)に、前記ガイド壁(123)が、前記オイルポンプ(107)の下端よりも上方で該オイルポンプ(107)に対向するように形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  6. クランクシャフト(28)を回転自在に支承するクランクケース(33)と、前記クランクシャフト(28)に連接されるピストン(29)を摺動自在に嵌合させるシリンダボア(30)を有して前記クランクケース(33)に結合されるシリンダボディ(34)と、前記ピストン(29)の頂部を臨ませる燃焼室(31)を前記シリンダボディ(34)との間に形成して前記シリンダボディ(34)に結合されるシリンダヘッド(35)と、前記クランクシャフト(28)の軸線に沿う一端部に設けられる冷却ファン(59)の回転によって生じる冷却風を前記シリンダボディ(34)および前記シリンダヘッド(35)側に導くようにして前記冷却ファン(59)、前記シリンダボディ(34)および前記シリンダヘッド(35)を覆うシュラウド(95)とを備え、前記シリンダヘッド(35)に、前記クランクシャフト(28)の軸線に沿う一端側で外部に開放するようにして前記燃焼室(31)の外方に配置されるエアジャケット(39)が形成される強制空冷式エンジンにおいて、
    前記シュラウド(95)に、前記冷却ファン(59)との間の間隔が該冷却ファン(59)の回転方向(121)に沿う前方に向かうにつれて徐々に大きくなるようにして前記冷却ファン(59)に側方から対向するスクロール壁(122)と、該スクロール壁(122)の前記回転方向(121)に沿う後方側の端部に近接した位置から前記エアジャケット(39)側に向けて直線状に延びるガイド壁(123)とが形成され、
    前記クランクケース(33)、前記シリンダボディ(34)および前記シリンダヘッド(35)を有するエンジン本体(32)と、前記クランクシャフト(28)および後輪(WR)間に設けられる伝動装置(T)を収容して前記クランクケース(33)に連設されるとともに該クランクケース(33)から後方に延出される伝動ケース(61)とが、前記シリンダボア(30)の軸線を前上がりに傾斜させるようにして車両の車体フレーム(F)に揺動自在に支承され、前記シュラウド(95)から外部に冷却風を排出するための排風口(130)が、前記シリンダヘッド(35)の下方で前記シュラウド(95)に設けられ、前記クランクケース(33)の前記冷却ファン(59)側の側壁に、オイルポンプ(107)と、前記冷却ファン(59)が取付けられるようにして前記クランクシャフト(28)に固定されるロータ(90)を有する発電機(58)とを、前記オイルポンプ(107)の下端よりも上方に前記冷却ファン(59)の下端が位置するように収容する凹部(106)が形成され、前記シュラウド(95)のうち前記冷却ファン(59)を覆う部分の周壁(120)に嵌合する突出壁(105)によって前記凹部(106)が外側方および前方に開放するようにして形成され、前記発電機(58)および前記オイルポンプ(107)を外側方から覆うように形成される前記シュラウド(95)に、前記ガイド壁(123)が、前記オイルポンプ(107)の下端よりも上方で該オイルポンプ(107)に対向するように形成され、前記ガイド壁(123)の前記スクロール壁(122)側の端部が前記突出壁(105)の内面に該内面との間に間隙(124)を形成するように近接して配置されることを特徴とする強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  7. 前記ガイド壁(123)の前記スクロール壁(122)側の端部が、前記シリンダボア(30)の軸線および前記クランクシャフト(28)の軸線を含む平面(PL)に関して、前記回転方向(121)に沿う前記スクロール壁(122)の前方側の端部と反対側に配置されることを特徴とする請求項6記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  8. 前記シリンダヘッド(35)に、点火プラグ(41)を取付けるためのプラグ取付け孔(40)が、前記エアジャケット(39)内に開口するようにして設けられ、前記ガイド壁(123)の前記スクロール壁(122)とは反対側の端部が、前記プラグ取付け孔(40)よりも前方に配置されることを特徴とする請求項6または7記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  9. 前記ガイド壁(123)の前記スクロール壁(122)側の端部が、前記クランクシャフト(28)の下方に配置されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  10. 前記シュラウド(95)に、前記シリンダボディ(34)の側方で前記ガイド壁(123)の前記シリンダボディ(34)側の側縁に連なるとともに前記シリンダボディ(34)側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜した傾斜壁(99b)が形成されることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  11. 前記シュラウド(95)が、前記周壁(120)を有して冷却ファン(59)を覆うファンカバー(96)と、前記シリンダボディ(34)および前記シリンダヘッド(35)を囲繞して前記ファンカバー(96)に連設されるシュラウド主部(97)とから成り、前記ガイド壁(123)が、前記冷却ファン(59)の前下方から前記エアジャケット(39)側に向けて前上がりに傾斜して前記シュラウド主部(97)に形成される前傾斜壁部(99a)と、前傾斜壁部(99a)に連なって後下がりに傾斜して前記ファンカバー(96)に形成される後傾斜壁部(96a)とで構成されることを特徴とする請求項6〜10記載のいずれか1項に記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  12. 前記後傾斜壁部(96a)と、前記周壁(120)のうち前記後傾斜壁部(96a)の下方に配置される部分との間に前記間隙(124)に通じる第1の空間(125)が形成され、第1の空間(125)を、前記シリンダボディ(34)の下方で該シリンダボディ(34)および前記シュラウド(95)間に形成される第2の空間(126)に連通させる連通路(127)が、前記前傾斜壁部(99a)の前記後傾斜壁部(96a)側の端部の下方で前記シュラウド主部(97)に形成されることを特徴とする請求項11記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
  13. 前記シュラウド主部(97)に、前記冷却ファン(59)の回転方向(121)に沿う前方側で前記スクロール壁(122)の端部に連接される上ガイド壁(128)が、前記ガイド壁(123)との間の間隔を前記エアジャケット(39)に近接するにつれて小さくするようにしつつ前記冷却ファン(59)の前上方で前下がりに延びるように形成されることを特徴とする請求項11または12記載の強制空冷式エンジンにおける冷却構造。
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