JP3168137U - 変速装置の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト室内を冷却した後の冷却用空気を効率良く排出して冷却性能を向上できること。【解決手段】Vベルト式無段変速機構を収容するベルト室60に設けられて、冷却用空気を導入する冷却開口と、前記変速機構のドライブプーリ66に回転一体に設けられて、ベルト室内で冷却用空気を流動させる冷却ファンと、ベルト室に設けられて、このベルト室内を冷却した後の冷却用空気を閉塞空間90へ排出する第1排出口86、第2排出口87と、これらの排出口を覆ってベルト室に装着され、ベルト室との間に前記閉塞空間を形成すると共に、閉塞空間内の冷却用空気を大気へ排出する排出通路91を備えたメインアウタカバー88、サブアウタカバー89とを有し、第2排出口、第1排出口は、ベルト室の上面で、前記変速機構のドリブンプーリ67のドリブン軸63を挟んだ前後に設けられ、排出通路は、これらの排出口よりもドライブプーリ側に設けられたものである。【選択図】 図8

Description

本考案は、Vベルト式無段変速機構を収容するベルト室に冷却用空気を導入して、このVベルト式無段変速機構を冷却する変速装置の冷却構造に関する。
自動二輪車に搭載される変速装置、特にVベルトを用いた無段変速装置では、Vベルトとドライブプーリ及びドリブンプーリとの摺接により生ずる摩擦熱の発生によって変速装置内の温度が上昇し、Vベルトが膨張して所望の変速比が得られなくなることがある。これを防止するために、変速装置内へ冷却用空気として外気を導いて、変速装置内の温度上昇を防止している。
変速装置のベルト室内に取り込まれた冷却用空気は、ドライブプーリに回転一体に設けられた冷却ファンの回転によりベルト室内を循環する。その際、このベルト室内での冷却用空気は、Vベルトの下側のベルトライン近傍(ベルト室下部空間)を前方から後方へ向けて流れた後、ドリブンプーリ後方のベルト室後壁に沿って上昇し、Vベルトの上側のベルトライン近傍(ベルト室上部空間)を後方から前方へ向かって流れる。
ベルト室内を上述のように流れた冷却用空気は、ベルト室上部の排出口からベルト室外へ排出される。このとき、特許文献1に記載の変速装置の冷却構造では、ベルト室の上部を覆うカバー内の流路へ、ベルト室内の冷却用空気が排出口を経て排出される。そして、排出口から排出された冷却用空気は、上記カバー内の流路を前方と後方へ反対方向に分岐して流れ、その後大気へ排出される。
特開2003−42270号公報
ところが、特許文献1に記載の変速装置の冷却構造では、排出口から排出されてカバー内の流路を流れる冷却用空気のうち、後方へ流れる冷却用空気の流れは、ベルト室内を流れる冷却用空気の流れに対して、流れの向きが約180度反転したものとなっている。このため、冷却用空気の後方への流れは、流動抵抗が大きな流れとなり、冷却用空気の大気への排出が阻害されることになる。この結果、ベルト室内への冷却用空気としての大気の導入時に負荷が増大して、変速装置の冷却性能が低下する恐れがある。
本考案の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ベルト室内を冷却した後の冷却用空気を効率良く排出して、変速装置の冷却性能を向上できる変速装置の冷却構造を提供することにある。
本考案は、ドライブプーリと、ドリブンプーリと、これらのドライブプーリとドリブンプーリに巻き掛けられたVベルトとを含むVベルト式無段変速機構を備え、ベルトケースと、このベルトケースの開口を覆うベルトカバーとによりベルト室が構成され、このベルト室内に前記Vベルト式無段変速機構が収容され、前記ベルト室内に冷却用空気を導入して前記Vベルト式無段変速機構を冷却する変速装置の冷却構造において、前記ベルト室に設けられて、冷却用空気を導入する導入口と、前記ドライブプーリに回転一体に設けられて、前記ベルト室内で冷却用空気を流動させる冷却ファンと、前記ベルト室に設けられて、このベルト室内を冷却した後の冷却用空気を前記ベルト室外へ排出する排出口と、この排出口を覆うようにして前記ベルト室に装着され、このベルト室との間に閉塞空間を形成すると共に、この閉塞空間内の冷却用空気を大気へ排出する排出通路を備えたアウタカバーとを有し、前記排出口は、前記ベルト室の上面で、前記ドリブンプーリの軸を挟んでその前後に複数形成され、前記排出通路は、複数の前記排出口よりも前記ドライブプーリ側に設けられたことを特徴とするものである。
本考案によれば、冷却ファンで発生したベルト室内の冷却用空気の流れ方向に沿って排出口、排出通路が順次配置されたので、ベルト室内を冷却して排出口から排出された冷却用空気は、流れが阻害されることなく効率良く流動して排出通路から確実に排出される。この結果、ベルト室内への冷却用空気の導入、ベルト室内での冷却用空気の流動が共に良好になり、変速装置の冷却性能を向上できる。
本考案に係る変速装置の冷却構造における一実施形態が適用された小型スクータ型車両を透視して示す左側面図。 図1のスクータ型車両の後半部を、車体カバー等を省略して示す左側面図。 図2のIII矢視図。 物品収納ボックス及び燃料タンクを省略して示す図2のIV矢視図。 図2のスクータ型車両の後半部において、車体フレーム及び物品収納ボックス等を省略して示す左側面図。 図5のスクータ型車両の後半部を、左斜め上方から目視して示す斜視図。 図1の変速装置を示す水平断面図。 図2の変速装置周りを拡大し、メインアウタカバーを省略して示す左側面図。 図8の変速装置周りを左斜め後上方から目視して示す斜視図。 図9においてサブアウタカバーを省略して示す斜視図。 図2のパワーユニットを右斜め後上方から目視して示す斜視図。 図2の変速装置のベルトカバー、メインアウタカバー及びサブアウタカバー等を示す斜視図。 図12のメインアウタカバー及びサブアウタカバー等を示す斜視図。
以下、本考案を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本考案は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本考案に係る変速装置の冷却構造における一実施形態が適用された小型スクータ型車両を透視して示す側面図である。図2は、図1のスクータ型車両の後半部を、車体カバー等を省略して示す側面図である。
自動二輪車としてのスクータ型車両、特に小型スクータ型車両の車体フレーム2は例えば鋼管製であり、前頭部に位置するヘッドパイプ3からダウンチューブ4が後ろ下方に延び、その下端付近から左右一対のリアフレーム5が水平に後方へ延びた後、後ろ斜め上方に延び、このリアフレーム5が後ろ上方へ立ち上がる付近にスイングブラケット6が設けられている。尚、左右のリアフレーム5は、最後部で連結されている。
ヘッドパイプ3には前輪7を支持するフロントフォーク8が、ハンドルバー9やヘッドランプ10などと共に左右回転自在に軸支され、ハンドルバー9を回動させることにより前輪7が操舵される。一方、リアフレーム5には、スイングブラケット6を介して揺動可能にパワーユニット11が連結されている。このパワーユニット11は、エンジン12と変速装置13とが一体化されたユニットスイング式と呼ばれるスクータ型車両として一般的なレイアウトを持つパワーユニットである。
エンジン12は、そのクランクケース14の前部から車両前方に向かってシリンダアセンブリ15が略水平方向に前傾して延出され、クランクケース14の左側部から前記変速装置13が一体に併設されて後方に延びている。この変速装置13の後部右側面に、駆動輪としての後輪16が直接軸支されている。この変速装置13によって、エンジン12の動力が変速されて後輪16へ伝達される。
クランクケース14の下部から左右一対のエンジン懸架部17が前方に延びており、これらのエンジン懸架部17の先端は、スイングブラケット6の後端に架設された車幅方向に沿う揺動軸18に揺動自在に連結される。また、変速装置13の後部とリアフレーム5の後部との間にショックアブソーバ19が連結されている。パワーユニット11は、後輪16と共に揺動軸18回りに上下方向に揺動して後輪16のスイングアームの役割を果たし、その揺動がショックアブソーバ19により緩衝される。
エンジン12のシリンダアセンブリ15は、シリンダブロック20とシリンダヘッド21とヘッドカバー22とがクランクケース14側から順次重ねられた構成である。シリンダアセンブリ15及びクランクケース14の上方には、燃料噴射装置としてのインジェクタ23、エアクリーナボックス24などを有する吸気系部品25が配置されている。この吸気系部品25が、シリンダヘッド21の上部左側に開口する吸気ポート(不図示)へ混合気(燃料と空気の混合気)を供給する。この吸気系部品25は、パワーユニット11と共に揺動軸18回りに上下方向に揺動する。
シリンダヘッド21の下面には排気ポート(不図示)が開口されており、この排気ポートから排気管26が後方に延びて接続されると共に、排気管26の後部に排気マフラー27が連結されている。この排気マフラー27は、パワーユニット11(クランクケース14)に固定されて後輪16の右側に位置する。これらの排気管26及び排気マフラー27が、パワーユニット11と共に揺動軸18回りに上下方向に揺動する。
シリンダアセンブリ15のシリンダブロック20及びシリンダヘッド21の周囲は、合成樹脂製のファンカウル28により覆われている。このファンカウル28内では、エンジン12のクランクシャフト56(図7)に取り付けられた冷却ファン(不図示)の回転により冷却用空気がファンカバー29(図3及び図4)の開口(不図示)から導入されて、シリンダブロック20及びシリンダヘッド21が強制冷却される。また、変速装置13内へも、後に詳説する冷却ダクト30を経て冷却用の空気が強制的に導入され、この変速装置13内の例えばVベルト55(図7)などが冷却される。
一方、パワーユニット11の上方で、着座シート35の下方に物品収納ボックス31が設置されている。この物品収納ボックス31は例えば樹脂材料により有底箱形容器状に形成され、その前底部が、リアフレーム5に設けられたブリッジパイプ32に固定され、後ろ上部が、左右のリアフレーム5に固着されたクロスメンバ33に固定されている。
物品収納ボックス31の後方には燃料タンク34が設置され、物品収納ボックス31と燃料タンク34の上方を覆う形で着座シート35が、左右一対のリアフレーム5に載置されている。この着座シート35は、前端の回動軸(不図示)を中心に後端を持ち上げて開閉可能に設けられ、物品収納ボックス31の蓋を兼ねている。また燃料タンク34への給油も着座シート35を開放して行われる。
車体フレーム2の前部と後部は、それぞれ合成樹脂製の前部車体カバー36と後部車体カバー37とにより覆われて、車体外観が整えられると共に内部機器類の保護が図られている。前部車体カバー36の下方に、フロントフォーク8に設置されて前輪7を覆うフロントフェンダ38が配置されている。また、後部車体カバー37は、着座シート35の下方における物品収納ボックス31、燃料タンク34及びエンジン12(シリンダアセンブリ15付近)の周囲を覆っている。後部車体カバー37の後部にはリアフェンダ39が取り付けられている。
更に、ハンドルバー9と着座シート35との間に低床式のステップボード40が設けられる。このステップボード40も合成樹脂製であり、リアフレーム5の水平方向延在部分の上部に設置される。前部車体カバー36と後部車体カバー37とステップボード40とは連続的に繋がるようデザインされている。
このステップボード40の下方で、リアフレーム5の水平方向延在部分の左側後部にサイドスタンド41が枢支される。更に、このサイドスタンド41の後方で、クランクケース14の後部下側にセンタースタンド42が枢支されている。
上述のように構成されたスクータ型車両1では、エンジン12のクランクケース14の前部下側部分に揺動軸18が設けられたことから、クランクケース14及びシリンダアセンブリ15と物品収納ボックス31との間の空間Aが大きく確保され、しかも、この空間Aは、前方及び左右両側方が後部車体カバー37で囲まれて構成されている。そして、この空間A内に、図2〜図5に示すように、エアクリーナボックス24を含む吸気系部品25が配置される。
特に図5及び図6に示すように、エアクリーナボックス24は、クランクケース14の上面に固定ステー46を用いて、スタータモータ43を跨ぎ上方から覆うようにして載置される。エアクリーナボックス24の前面52B(後述)とシリンダアセンブリ15のシリンダヘッド21との間に、エアクリーナボックス24を除く吸気系部品25が、車両前後方向に沿って直線状に延在される。吸気系部品25は、エアクリーナボックス24と、このエアクリーナボックス24の前面52Bから車両前方へ向かって順次配設されたスロットルボディ47及びインテークパイプ48と、このインテークパイプ48に装着されてこのインテークパイプ48内へ燃料を噴射する、燃料ポンプ内蔵型の前記インジェクタ23と、を有して構成される。
吸気通路44はスロットルボディ47及びインテークパイプ48を含み、この吸気通路44が、エアクリーナボックス24の前面52Bとシリンダヘッド21の上面とを連結する。この吸気通路44は、図4に示すように、シリンダアッセンブリ15の中心軸線Oに対して、動弁装置駆動機構53の反対側で、上記中心軸線Oに沿って延設される。ここで、動弁装置駆動機構53は、シリンダヘッド21(図5)の吸気ポート、排気ポート(共に図示せず)をそれぞれ開閉する図示しない吸気バルブ、排気バルブを、クランクシャフト56(図7)の回転力により駆動するものである。
また、吸気装置44は、図5に示すように、エアクリーナボックス24からシリンダヘッド21へ向かう方向が吸気の流れ方向に設定され、この吸気の流れ方向の上流側の部位が直線的に形成されると共に、下流側の部位が車両下方へ向けて湾曲して形成される。吸気通路44の直線的な部位にスロットルボディ47が配設され、吸気通路44の湾曲した部位(つまりインテークパイプ48)の上面側にインジェクタ23が取り付けられる。
インジェクタ23は、インテープパイプ48の湾曲部の上面側に、シリンダヘッド21の吸気ポート(不図示)へ向かう吸気の流れ方向の下流を指向させた状態で装着される。このため、イジェクタ23は、図3〜図5に示すように、インテークパイプ48の上面側において、鉛直方向に対し若干後傾されると共に、車両幅方向外方へも若干傾斜して配置される。
エアクリーナボックス24は、図3及び図4に示すように、左右一対のリアフレーム5の幅内で幅方向一杯に収容される幅寸法を有し、吸気インレット49(後述)が接続される側のエアクリーナボックス24の前部50が、車両前方に膨出して構成される。つまり、エアクリーナボックス24は平面視略L字形状であり、車両前後方向に延設して前面52Aに吸気インレット49が接続される前部50を含む前後方向延在部分51Aと、車両幅方向に延設して前面52Bに吸気通路44(スロットルボディ47)が接続される幅方向延在部分51Bとを有して構成される。
前後方向延在部分51Aは、図4に示すエアクリーナボックス24の車両平面視において、エアクリーナボックス24の車両幅方向中央(つまりシリンダアッセンブリ15の中心軸線O)を挟んで吸気通路44と反対側に位置する部位である。そして、同じくエアクリーナボックス24の車両平面視において、前後方向延在部分51Aの前部50の前面52Aから、吸気通路44と略平行して、車両前方へ向けて吸気インレット49が延出して接続される。つまり、吸気インレット49と吸気通路44とは、シリンダアッセンブリ15の中心軸線Oに対し互いに反対側にオフセットした位置に配置される。具体的には、吸気通路44は、サイドスタンド41が設置される車両左側に配置され、吸気インレット49は車両右側に配置される。
この吸気インレット49の開口部54は、車両前方を指向して位置づけられ、後部車体カバー37の幅方向中央部に対向して設けられる。また、吸気インレット49が位置する空間は、図1及び図2に示すように、上方が物品収納ボックス31により、下方がシリンダアセンブリ15及びクランクケース14により区画され、前方及び左右両側方が後部車体カバー37によりそれぞれ覆われた前記空間Aのうち、後輪16側に開放された後方がエアクリーナボックス24により閉塞された空間aである。このため、前輪7からの飛び石や泥水などと、後輪16が巻き上げた砂塵や泥水、小石などが吸気インレット49の開口部54を介してエアクリーナボックス24内へ吸い込まれることが防止され、清浄な空気が導入される。
尚、図2乃至図5中の符号64はエンジンブリーザ室であり、符号65は、エンジンブリーザ室64とエアクリーナボックス24とを接続するブリーザホースである。
さて、物品収納ボックス31、シリンダアッセンブリ15及び後部車体カバー37により、車両の上下、左右及び前方が囲まれた前記空間A内に、変速装置13へ冷却用空気を導く前述の冷却ダクト30が配設される。
変速装置13は、図7に示すように、Vベルト55を用いた無段変速装置(CVT装置:Continuously Variable Transmission)であり、クランクシャフト56の回転を無段階に変速して後輪16の後輪軸57へ伝達する。この変速装置13は、クランクケース14の一側部(左側部)からベルトケース58が一体に連設されて車両後方へ延び、このベルトケース58の開口をベルトカバー59が塞いで覆い、これらに囲まれて形成されたベルト室60内にVベルト式無段変速機構61及び減速ミッション機構62が収容されて構成される。
Vベルト式無段変速機構61は、クランクシャフト56により回転駆動されるドライブプーリ66と、ドリブン軸63に回転自在に遊嵌されるドリブンプーリ67と、ドライブプーリ66とドリブンプーリ67間に巻き掛けられて、ドライブプーリ66の回転をドリブンプーリ67へ伝達するVベルト55と、ドリブン軸63上に設けられてドリブンプーリ67の回転をドリブン軸63へ伝達可能な遠心クラッチ68とを有して構成される。また、減速ミッション機構62は、ドリブン軸63の回転をギア列(ギア62A、62B、62C及び62D)を介して減速して後輪軸57へ伝達する。この減速ミッション機構62は、ベルトケース58に設けられたミッションカバー69内で液密に隔離され、オイルに浸されている。
ドライブプーリ66は、固定フェイス66Aと可動フェイス66Bとが対向配置されてなり、ドリブンプーリ67も固定フェイス67Aと可動フェイス67Bとが対向配置されてなる。ドライブプーリ66の固定フェイス66Aと可動フェイス66B間、ドリブンプーリ67の固定フェイス67Aと可動フェイス67B間にVベルト55が配置される。
ドライブプーリ66は、遠心力の増加に応じてウェイトローラ70が径方向に移動することにより、可動フェイス66Bがクランクシャフト56の軸方向に移動して固定フェイス66Aへ接近してベルト巻き掛け半径が拡大し、逆に、ドリブンプーリ67は、可動フェイス67Bがドリブン軸63の軸方向に移動して固定フェイス67Aから離れてベルト巻き掛け半径が縮小する。この結果、クランクシャフト56の回転が無段階に変速(増速)され、遠心クラッチ68を介してドリブン軸63へ伝達され、減速ミッション機構62を介して後輪軸57へ伝達される。
尚、クランクシャフト56とドリブン軸63との間には、キックスタータ軸71が架設され、その外端にキックスタータレバー72が設けられている。キックスタータ軸71の中間部にキックスタータ機構73が設置され、エンジン12の始動時にキックスタータレバー72の操作によりクランクシャフト56が人力で回転される。
ドライブプーリ66の固定フェイス66Aの外側(左側)には冷却ファン74が一体成形される。この冷却ファン74の回転により、前記冷却ダクト30からの冷却用空気が、ベルトカバー59に開口された冷却開口75を経てベルト室60内へ導入される。このベルト室60内では、Vベルト55とドライブプーリ66及びドリブンプーリ67との摺接による摩擦熱の作用で温度が上昇するが、この温度上昇が冷却ダクト30から導入される冷却用空気によって格段に抑制される。
冷却ダクト30は、図6、図11及び図12に示すように、上流側開口部80を具備する上流側部分76と中流側部分77と下流側部分78と接続部79とを有し、一体的に構成される。このうち接続部79が、変速装置13におけるベルトカバー59に接合される。また、上流側部分76は取付片82を用いて、図3に示すように、ヘッドカバー22に設置のエンジンブリーザ室64に取り付けられる。更に、下流側部分78は取付片83を用いて、図5に示すように、シリンダブロック20及びシリンダヘッド21を覆うファンカウル28に取り付けられる。
冷却ダクト30の上流側部分76は、図4に示すように、車両平面視において、シリンダアッセンブリ15の中心軸線Oに対して動弁装置駆動機構53と同じ側で、上記中心軸線Oに沿って車両前後方向に延設される。また、冷却ダクト30の下流側部分78は、図4〜図6に示すように、車両平面視において、シリンダアッセンブリ15の中心軸線Oに対して吸気通路44と同じ側で、その一部が上記中心軸線Oに沿って車両前後方向に延びる。そして、この下流側部分78に連設される接続部79が、前述の如く変速装置13のベルトカバー59に接合されて、冷却ダクト30が変速装置13に接続される。
冷却ダクト30の中流側部分77は、吸気通路44の下方で且つシリンダアッセンブリ15の上方に形成される空間b内を通って、シリンダアッセンブリ15の中心軸線Oを略直交して横切り、吸気通路44配設側から動弁装置駆動機構53配設側へ亘って延設される。上記空間bは、具体的には、吸気通路44において主にスロットルボディ47が配設される直線的な部位の下方空間である。
吸気通路44の湾曲して形成される部位(つまりインテークパイプ48)の上側面にはインジェクタ23が立設されるので、吸気通路44の上方を通って、冷却ダクト30の中流側部分77を横切らせることは困難である。一方、吸気通路44の直線的な部位にはスロットルボディ47が配設され、このスロットルボディ47はキャブレタと異なり、下方に突出するフロートチャンバを備えていない。このため、スロットルボディ47が配設された吸気通路44の直線的な部位の下方には大きな空間(空間b)が確保されるので、この空間b内を冷却ダクト30の中流側部分77が横切ることが可能となる。
冷却ダクト30の前述の上流側部分76が位置する空間は、エアクリーナボックス24に接続される吸気インレット49が存在する空間aである。上流側部分76は、この空間a内で、吸気インレット49の車両下側において、この吸気インレット49に沿って車両前後方向に延設される。そして、この空間a内に冷却ダクト30の上流側開口部80が設けられる。この冷却ダクト30の上流側開口部80は、吸気インレット49の開口部54の下方に位置づけられる。
冷却ダクト30の上流側開口部80は、更に詳説すれば、図1及び図4に示すように、車両側面視において、後部車体カバー37の中央部の後面とエアクリーナボックス24における前後方向延設部分51Aの前面52Aとの間であって、図3に示す車両前方視において、エアクリーナボックス24の前面投影幅W内に設定される。更に、冷却ダクト30の上流側開口部80は、図5に示すように、シリンダアッセンブリ15のシリンダヘッド21とヘッドカバー22との合せ面Xよりも車両前方側に位置づけられる。
冷却ダクト30の上流側開口部80は、また、図1、図4及び図6に示すように、後部車体カバー37の幅方向中央部に対向して設けられた吸気インレット49の開口部54に対して交差して設定される。つまり、この上流側開口部80は、図4に示す車両平面視において、シリンダアッセンブリ15の中心軸線O上に位置づけられると共に、吸気通路44の配設側に向けて位置づけられる。これにより、後部車体カバー37の中央部両側方に形成された空気取込開口81(図1、図4)に対して、冷却ダクト30の上流側開口部80が離間して位置づけられることになる。
上述の冷却ダクト30を用いてベルト室60内へ導入される冷却用空気によりVベルト式無段変速機構61を冷却する冷却構造85について、図7〜図13を用いて以下に説明する。この冷却構造は、Vベルト式無段変速機構61のVベルト55とドライブプーリ66及びドリブンプーリ67との摺接による摩擦熱によってベルト室60内が温度上昇するが、この温度上昇を防止または抑制するものである。
この変速装置の冷却構造85は、図7及び図12に示すように、ベルトカバー59に形成された冷却用空気を導入する導入口としての前記冷却開口75と、図7に示すように、ドライブプーリ66の固定フェイス66Aに回転一体に設けられて、冷却ダクト30からの冷却用空気を冷却開口75を通してベルト室60内へ導入すると共に、この冷却用空気をベルト室60内で流動させる前記冷却ファン74と、図8〜図11に示すように、ベルト室60に設けられて、このベルト室60内を冷却した後の冷却用空気をベルト室60外の閉塞空間90(後述)へ排出する第1排出口86及び第2排出口87と、これらの第1排出口86及び第2排出口87を覆うようにしてベルト室60のベルトケース58及びベルトカバー59に装着され、これらのベルトケース58及びベルトカバー59との間で閉塞空間90を形成するメインアウタカバー88と、ベルト室60のベルトカバー59に装着され、このベルトカバー59との間で、閉塞空間90内の冷却用空気を大気へ排出する排出通路91を形成するサブアウタカバー89と、を有して構成される。
冷却ファン74により流動するベルト室60内での冷却用空気の流れは、図8の白抜き矢印αに示すように、ドライブプーリ66とドリブンプーリ67に巻き掛けられたVベルト55のうち、下側のベルトライン近傍(ベルト室下部空間92)では、ドライブプーリ66からドリブンプーリ67へ向けて流れ、その後、ドリブンプーリ67の後方に位置するベルト室60の後壁に沿って上方へ流れた後、Vベルト55の上側のベルトライン近傍(ベルト室上部空間93)で、ドリブンプーリ67からドライブプーリ66へ向けて流れる。
図8〜図11に示すように、第1排出口86はベルトカバー59の上面に、第2排出口87はベルトケース58の上面にそれぞれ形成され、これらの排出口87、86はドリブンプーリ67のドリブン軸63を挟んで車両前後方向に配置される。つまり、第1排出口86は、ドリブン軸63よりも車両後方側に配置され、第2排出口87は、ドリブン軸63よりも車両前方側でドライブプーリ66との間に配置される。従って、第1排出口86は、ベルト室上部空間93を流れる冷却用空気の流れ方向上流側に位置し、第2排出口87は、ベルト室上部空間93を流れる冷却用空気の下流側に位置することになる。
これらの排出口のうち、第2排出口87の開口面積は、第1排出口86の開口面積よりも大きく形成される。また、第1排出口86と第2排出口87とは、ドリブン軸63の軸方向にオフセットした位置に配置される。つまり、図7に示すように、第2排出口87は、Vベルト55のベルトラインよりも車両幅方向(ドリブン軸63の軸方向)で内方に配置される。また、第1排出口86は、ベルト室60内でドリブンプーリ67に隣接配置された遠心クラッチ68に対し、平面視でオーバーラップした位置に配置される。
図7、図9及び図10に示すように、排出通路91は、ベルトカバー59におけるキックスタータ軸71とドリブン軸63間の凹部94とサブアウタカバー89とに囲まれて形成される。また、この排出通路91は、図8及び図9に示すように、第1排出口86及び第2排出口87よりもドライブプーリ66側に位置づけられる。そして、この排出通路91の閉塞空間90側の開口部95は、第1排出口86の外側縁部を通り、且つ、ドリブン軸63に直交する平面L(図11)と交差するように設けられる。即ち、開口部95は、車両幅方向の内側縁部96が、第1排出口86の車両幅方向の外側縁部97よりも内方へ位置するように設けられる。
また、排出通路91を構成するサブアウタカバー89には、図12及び図13に示すように、下部に下部排風口98が、側部に側部排風口99がそれぞれ形成され、これらの排風口98、99から、排出通路91内の冷却用空気が大気へ排出される。つまり、図8に示すように、ベルト室60内でベルト室上部空間93を流れる冷却用空気は、この流れ方向に沿って設置された第1排出口86、第2排出口87から、実線矢印βに示すように閉塞空間90内へ排出され、この閉塞空間90内をベルト室上部空間93内の冷却用空気と同一方向に流れて排出通路91に流入し、サブアウタカバー89の側部排風口99及び下部排風口98から、破線矢印γに示すように、流れに逆らうことなく大気へ排出される。
図11〜図13に示すように、閉塞空間90には、エンジン12のクランクケース14に接続された連通パイプ100が連通して設けられる。クランクケース14内には、シリンダブロック20のシリンダ内壁とピストンリング(共に図示せず)との隙間を通ってブローバイガスが侵入する。このブローバイガスは、ピストン(不図示)の往復動により生じるクランクケース14内の圧力変動によって、クランクケース14から連通パイプ100を通って閉塞空間90内に送出される。閉塞空間90内の冷却用空気が排出通路91を通って大気へ排出される際に、クランクケース14内のブローバイガスが連通パイプ100を通って閉塞空間90内へ吸引されることとなり、冷却用空気と共に効率よく排出通路91から大気へ排出される。
以上のように構成されたことから、本実施の形態の変速装置の冷却構造85によれば、次の効果(1)〜(8)を奏する。
(1)図8に示すように、ベルト室60の上面において、第1排出口86がドリブン軸63の後方側に、第2排出口87がドリブン軸63の前方側にそれぞれ配置され、これらの第1排出口86及び第2排出口87よりもドライブプーリ66側に排出通路91が設けられている。このため、冷却ファン74(図7)で発生したベルト室60(特にベルト室上部空間93)内の冷却用空気の流れ方向(図8の白抜き矢印α)に沿って第1排出口86、第2排出口87、排出通路91が順次配置されることになる。従って、ベルト室60内を冷却して第1排出口86及び第2排出口87から閉塞空間90内へ排出された冷却後の冷却用空気は、この閉塞空間90内を流れが阻害されることなく効率良く流動して、排出通路91を経て側部排風口99及び下部排風口98から確実に排出される。この結果、ベルト室60内への冷却開口75(図12)を介しての冷却用空気の導入と、ベルト室60内での冷却用空気の流動が共に良好になり、変速装置13のVベルト式無段変速機構61の冷却性能を向上させることができる。
更に、第1排出口86及び第2排出口87から閉塞空間90内へ排出された冷却後の冷却用空気は、排出通路91を通って集合して大気へ排出される。この結果、排出に関し相乗効果が得られるので、冷却用空気の排出効率を向上させることができる。
(2)第1排出口86がドリブン軸63の後方側に配置され、第2排出口87がドリブン軸63の前方側に配置され、且つこの第2排出口87が第1排出口86よりも開口面積が大きく形成されている。このため、Vベルト55のベルトラインに沿ってベルト室60内を一巡した冷却用空気は、開口面積の大きな第2排出口87から閉塞空間90内へ確実に排出されるので、ベルト室60の冷却ファン74に再度到達してベルト室60を循環することが防止される。この結果、高温になった冷却用空気がベルト室60内に長時間留まることがなくなり、変速装置13のVベルト式無段変速機構61の冷却性能を向上させることができる。
(3)第1排出口86が第2排出口87よりも開口面積が小さく形成されているので、この第1排出口86から排出される冷却用空気の流速を高めることができる。第1排出口86から排出通路91までの距離が、第2排出口87から排出通路91までの距離よりも長いため、第1排出口86から排出される冷却用空気の流速を高めることで、閉塞空間90内での冷却用空気の流動性を向上させることができる。
(4)第1排出口86と第2排出口87とがドリブン軸63の軸方向にオフセットして配置されたので、ベルト室60内での冷却後の冷却用空気を満遍なく閉塞空間90内へ排出させることができる。特に、第1排出口86が、ベルト室60内でドリブンプーリ67に隣接配置された遠心クラッチ68に対し、平面視でオーバーラップした位置に設けられたので、この遠心クラッチ68にて生じた摩擦熱による高温の冷却用空気を、閉塞空間90内へ積極的に排出することができる。
このとき、図7に示すように、冷却ファン74が遠心クラッチ68と共に車両幅方向外方に位置し、冷却ファン74から遠心クラッチ68へ向かって冷却用空気が流れ易い構造になっていることからも、遠心クラッチ68付近の高温の冷却用空気を、第1排出口86から閉塞空間90内へ確実に排出することができる。
また、第2排出口87がVベルト55のベルトラインよりも車両幅方向内方に形成されたので、冷却用空気が滞留し易いドライブプーリ66とドリブンプーリ67間の冷却用空気を閉塞空間90内へ排出させ易くなり、この結果、ベルト室60内の温度上昇を抑制できる。
(5)図11に示すように、排出通路91の閉塞空間90側開口部95の内側縁部が、第1排出口86の外側縁部よりも車幅方向内側に位置づけられたので、第1排出口86から閉塞空間90内へ排出される冷却用空気の流れ方向の延長線上に、排出通路91の開口部95が配置されることになる。このため、排出通路91から離間している第1排出口86からの排出空気であっても、この排出通路91から効率良く排出させることができる。
(6)図9に示すように、ベルトカバー59との間で排出通路91を形成するサブアウタカバー89には、下部排風口98及び側部排風口99が設けられ、排出通路91内の冷却用空気が、これらの下部排風口98と側部排風口99から分散して排出される。従って、下部排風口98のみから排出される場合に比べて、下部排風口98からの排風により巻き上げられる砂塵等を低減できると共に、側部排風口99から運転者や同乗者の脚部へ当たる温風空気の量を低減できる。
(7)排出通路91が、図7及び図10に示すように、ベルトカバー59の凹部94とサブアウタカバー89とに囲まれて構成されたので、排出通路91を形成するために、サブアウタカバー89またはベルトカバー59を車両幅方向外方へ膨出させることを防止できる。
(8)図11に示すように、ベルトケース58及びベルトカバー59とメインアウタカバー88にて囲まれた閉塞空間90に、エンジン12のクランクケース14に接続された連通パイプ100が連通されたので、閉塞空間90内の冷却用空気が排出通路91を経て大気へ排出される際に、クランクケース14内のブローバイガスが連通パイプ100を経て閉塞空間90内へ吸引される。従って、クランクケース14内の換気性能を向上させることができる。
12 エンジン
13 変速装置
14 クランクケース
30 冷却ダクト
55 Vベルト
58 ベルトケース
59 ベルトカバー
60 ベルト室
61 Vベルト式無段変速機構
63 ドリブン軸
66 ドライブプーリ
67 ドリブンプーリ
68 遠心クラッチ
74 冷却ファン
75 冷却開口(導入口)
85 冷却構造
86 第1排出口
87 第2排出口
88 メインアウタカバー
89 サブアウタカバー
90 閉塞空間
91 排出通路
92 ベルト室下部空間
93 ベルト室上部空間
94 凹部
95 排出通路の開口部
98 下部排風口
99 側部排風口
100 連通パイプ
L 平面

Claims (7)

  1. ドライブプーリと、ドリブンプーリと、これらのドライブプーリとドリブンプーリに巻き掛けられたVベルトとを含むVベルト式無段変速機構を備え、
    ベルトケースと、このベルトケースの開口を覆うベルトカバーとによりベルト室が構成され、このベルト室内に前記Vベルト式無段変速機構が収容され、
    前記ベルト室内に冷却用空気を導入して前記Vベルト式無段変速機構を冷却する変速装置の冷却構造において、
    前記ベルト室に設けられて、冷却用空気を導入する導入口と、
    前記ドライブプーリに回転一体に設けられて、前記ベルト室内で冷却用空気を流動させる冷却ファンと、
    前記ベルト室に設けられて、このベルト室内を冷却した後の冷却用空気を前記ベルト室外へ排出する排出口と、
    この排出口を覆うようにして前記ベルト室に装着され、このベルト室との間に閉塞空間を形成すると共に、この閉塞空間内の冷却用空気を大気へ排出する排出通路を備えたアウタカバーとを有し、
    前記排出口は、前記ベルト室の上面で、前記ドリブンプーリの軸を挟んでその前後に複数形成され、
    前記排出通路は、複数の前記排出口よりも前記ドライブプーリ側に設けられたことを特徴とする変速装置の冷却構造。
  2. 前記排出口のうち、ベルト室内の上部空間を流れる冷却用空気の流れ方向の下流側に形成される第2排出口の開口面積は、冷却用空気の流れ方向の上流側に形成される第1排出口の開口面積よりも大きく設定されたことを特徴とする請求項1に記載の変速装置の冷却構造。
  3. 前記第1排出口と第2排出口は、ドリブンプーリの軸方向に互いにオフセットして配置され、前記第1排出口は、ベルト室内で前記ドリブンプーリに隣接配置された遠心クラッチに対し平面視でオーバーラップして設けられたことを特徴とする請求項2に記載の変速装置の冷却構造。
  4. 前記第1排出口がベルトカバーに形成され、排出通路が、前記ベルトカバーとアウタカバーとの間に設けられ、この排出通路の閉塞空間側開口部の内側縁部が、第1排出口の外側縁部よりも車幅方向内側に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の変速装置の冷却構造。
  5. 前記ベルトカバーとの間で排出通路を構成するアウタカバーには、下部と側部に、前記排出通路内の冷却用空気を排出する排風口が設けられたことを特徴とする請求項4に記載の変速装置の冷却構造。
  6. 前記排出通路は、ベルトカバーの凹部とアウタカバーに囲まれて形成されたことを特徴とする請求項4に記載の変速装置の冷却構造。
  7. 前記閉塞空間には、Vベルト式無段変速機構に動力を付与するエンジンのクランクケースに接続された連通パイプが連通して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の変速装置の冷却構造。
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