JP6251594B2 - 鞍乗型車両のvベルト式無段変速機 - Google Patents
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Description
伝動ケース(23)と同伝動ケース(23)を車幅方向外側から覆う伝動ケースカバー(80)とで内部に形成されるベルト変速室(68)に、車幅方向に指向する駆動軸(40)に軸支される駆動プーリ(61)と、前記駆動軸(40)に平行に配置される従動軸(74)に軸支される従動プーリ(65)と、前記駆動プーリ(61)と前記従動プーリ(65)の間に巻き掛けられるVベルト(64)と、前記従動軸(74)に軸支され前記従動プーリ(65)からの動力を後輪側に伝達する遠心クラッチ(71)とが収容され、
前記駆動プーリ(61)の溝幅を調節するモータユニット(100)が、少なくとも一部を前記ベルト変速室(68)内に配置されるように前記伝動ケースカバー(80)に取り付けられる鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記伝動ケースカバー(80)には、
前記遠心クラッチ(71)の車幅方向外側を覆うクラッチハウジング部(84)と、
前記クラッチハウジング部(84)の前方に位置して前記モータユニット(100)が取り付けられるモータユニット取付部(85)と、
前記モータユニット取付部(85)の前方に位置して前記ベルト変速室(68)の内部に冷却風を導入する冷却風導入口(83)と、
前記モータユニット取付部(85)と前記クラッチハウジング部(84)との間に位置して前記ベルト変速室(68)内の冷却風を外部に排出する冷却風排出口(87)とが、
形成され、
前記冷却風排出口(87)を下端開口として上方に筒状に延びる排風ダクト(86)が前記伝動ケースカバー(80)の側壁部(82)に形成され、
前記排風ダクト(86)が前記遠心クラッチ(71)と車幅方向で重なり合う位置に形成されることを特徴とする鞍乗型車両のVベルト式無段変速機である。
請求項1記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記伝動ケース(23)の前部に内燃機関本体が連設されてパワーユニット(20)が構成され、
前記パワーユニット(20)は、前部が車体フレーム(2)に軸支されて揺動自在に設けられ、
前記駆動軸(40)の軸線と前記従動軸(74)の軸線を含む平面(P)上に、前記冷却風導入口(83)、前記モータユニット取付部(85)、前記排風ダクト(86)、前記クラッチハウジング部(84)が配置されることを特徴とする。
請求項2記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記排風ダクト(86)の一部が後方に向けて膨出して形成される後方膨出部(86r)が、前記従動軸(74)の軸線方向視で前記従動プーリ(65)の外周縁に重なり合うことを特徴とする。
請求項2または請求項3記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記モータユニット取付部(85)と前記排風ダクト(86)との間であって、前記伝動ケースカバー(80)の側壁部(82)の内面から突出して形成された締結ボス部(90)の端面に、前記伝動ケースカバー(80)と前記伝動ケース(23)とを締結するボルト締結座面(90s)が形成され、
前記排風ダクト(86)の一部が前方に向けて膨出して形成される前方膨出部(86f)が、前記従動軸(74)の軸線方向視で前記ボルト締結座面(90s)に重なり合うことを特徴とする。
請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記伝動ケースカバー(80)に、前記従動プーリ(65)の回転速度を検出する回転速度センサ(120)が取り付けられることを特徴とする。
請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記遠心クラッチ(71)の後方に、前記ベルト変速室(68)内の冷却風を外部に排出する第2の冷却風排出口(94)が設けられることを特徴とする。
請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記排風ダクト(86)は、前記モータユニット取付部(85)よりも車幅方向外側に膨出する外側膨出壁(86e)を備え、
前記モータユニット(100)から延出するモータハーネス(111)が、前記伝動ケースカバー(80)の外側で前記排風ダクト(86)の近傍に配索され、
前記排風ダクト(86)の前記外側膨出壁(86e)の車幅方向の最外側部(86ee)より車幅方向内側に、前記モータハーネス(111)の略全体が配索されることを特徴とする。
伝動ケース(23)と同伝動ケース(23)を車幅方向外側から覆う伝動ケースカバー(80)とで内部に形成されるベルト変速室(68)に、車幅方向に指向する駆動軸(40)に軸支される駆動プーリ(61)と、前記駆動軸(40)に平行に配置される従動軸(74)に軸支される従動プーリ(65)と、前記駆動プーリ(61)と前記従動プーリ(65)の間に巻き掛けられるVベルト(64)と、前記従動軸(74)に軸支され前記従動プーリ(65)からの動力を後輪側に伝達する遠心クラッチ(71)とが収容され、
前記駆動プーリ(61)の溝幅を調節するモータユニット(100)が、少なくとも一部を前記ベルト変速室(68)内に配置されるように前記伝動ケースカバー(80)に取り付けられる鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記伝動ケースカバー(80)には、
前記遠心クラッチ(71)の車幅方向外側を覆うクラッチハウジング部(84)と、
前記クラッチハウジング部(84)の前方に位置して前記モータユニット(100)が取り付けられるモータユニット取付部(85)と、
前記モータユニット取付部(85)の前方に位置して前記ベルト変速室(68)の内部に冷却風を導入する冷却風導入口(83)と、
前記モータユニット取付部(85)と前記クラッチハウジング部(84)との間に位置して前記ベルト変速室(68)内の冷却風を外部に排出する冷却風排出口(87)とが、
形成され、
前記冷却風導入口(83)に導風ダクト(130)が取り付けられ、
前記導風ダクト(130)は、前記冷却風導入口(83)と前記モータユニット(100)との間を仕切る隔壁(132sp)を備えることを特徴とする鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。
請求項8記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記導風ダクト(130)の外気取入口(133)は、前記冷却風導入口(83)の上方に設けられ、
前記外気取入口(133)が臨む外気取入空間(130u)は、前記冷却風導入口(83)よりも車幅方向内側に膨出して形成されることを特徴とする。
モータユニット(100)を挟むように前後に冷却風導入口(83)と冷却風排出口(87)とを設けているので、特に、モータユニット(100)およびその周囲の冷却効率を高めることができる。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る鞍乗型自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る鞍乗型自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとする。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、それぞれ示す。
同図1を参照して、本スクータ型自動二輪車1の車体の骨格をなす車体フレーム2は、車体前部のヘッドパイプ3から後方下向きにメインフレーム4が延出し、そのメインフレーム4の後端で左右二股に分岐して後方上向きに左右一対のシートレール5,5が延びている。
ダウンチューブ6、6のフロア領域後部の屈曲部とシートレール5,5の前後方向中央部とを連結したバックステー7,7がシートレール5,5を支持している。
パワーユニット20は、その前部が単気筒4ストロークのOHC型の水冷式内燃機関21であり、右側クランクケース22と前後に長尺の伝動ケース23の前部の左側クランクケース部23cとが左右合体したクランクケース22,23cから前方にシリンダブロック24,シリンダヘッド25,シリンダヘッドカバー26が順次重ねられて突設され、シリンダ軸線が水平近くまで大きく前傾した姿勢をしている。
内燃機関21のクランクケース22,23cの下部から前方に突出したハンガーブラケット22h(23h)が前記リンク部材9とリンク接続し、パワーユニット20の後部に突設されたブラケット16とシートレール5の後部に突設されたブラケット5bとの間にリヤクッション15が介装される。
吸気管30には吸気ポートに向けて燃料噴射弁34が装着されている。
シリンダヘッド25から下方に延出した排気管35は、後方へ屈曲し右側に偏って後方に延びて後輪28の右側のマフラー36に接続される。
なお、メインフレーム4と左右のダウンチューブ6、6との間には燃料タンク37が架設され、シートレール5,5の上方にはシート38が設けられている。
内燃機関21は、シリンダブロック24のシリンダボア内を往復動するピストン45とクランク軸40のクランクピン40aとをコネクティングロッド46が連結している。
シリンダヘッド25には、ピストン45の頂面と相対して燃焼室47が形成され、燃焼室47に臨んで点火プラグ48が嵌挿されている。
シリンダヘッド25の上にOHC型の動弁機構50が設けられている。
カムチェーン駆動スプロケット52に巻き掛けられたカムチェーン53は、動弁機構50のカムシャフト51に嵌着されたカムチェーン被動スプロケット54に巻き掛けられて、クランク軸40の回転がカムシャフト51に伝達される。
ローラベアリング42のインナレース42iには、クランク軸40の右外側軸部40Rがクランクウエブの付け根まで嵌入されるが、インナレース42iは右外側軸部40Rに固着されるわけではないので、右外側軸部40Rに嵌着されるカムチェーン駆動スプロケット52との間に介装される皿バネ44によりインナレース42iは左方に押圧されてクランクウエブの付け根部分に押し付けられることで、インナレース42iの軸方向の移動が抑制されて、ローラベアリング42のインナレース42iとクランク軸40との間の摩耗やガタが防止されている。
始動兼発電装置55は、発電機として働くとともにスタータモータとしても機能する。
アウタロータ56の右側面にはラジエータファン58fが取り付けられ、その右側のラジエータ58の冷却に用いられ、ラジエータ58はラジエータカバー59により覆われている。
図7を参照して、可動側駆動プーリ半体63のテーパ面の反対側の側面(右側面)にはクランク軸40の軸線を中心軸とする円筒部63cが突出形成されており、この円筒部63cの外周面にボールベアリング107のインナレースが固定部材108のボルト締めにより固定されており、このボールベアリング107のアウタレースに外嵌部材106が嵌合している。
両従動プーリ半体66,67に前記Vベルト64が挟持される。
遠心クラッチ71は、インナスリーブ70iに嵌着されたクラッチインナ72の外周を覆うクラッチアウタ73が減速機入力軸74に嵌着されており、クラッチインナ72にばね72bに抗して遠心方向に揺動するクラッチシュー72sがクラッチアウタ73の内周面に対向して設けられている。
したがって、Vベルト64を介してインナスリーブ70iに伝達された動力は、その回転速度が増すと、クラッチシュー72sがばね72bに抗して遠心方向に揺動してクラッチアウタ73の内周面に接して遠心クラッチ71が接合し、減速機入力軸74に伝達される。
減速機入力軸74は、伝動ケース23を右方に貫通し、その右端に減速機入力歯74tが形成されている。
減速機入力歯74tの後方に、中間軸77が伝動ケース23と減速機ケース27cに回転自在に軸支されており、中間軸77にスプライン嵌合した中間ギヤ76が減速機入力歯74tに噛合している。
この後車軸28aに嵌着されたファイナルギヤ78が中間軸77の小径の中間歯77tに噛合する。
なお、後輪ホイール28wのハブ部には、後輪28に制動を掛けるドラムブレーキ79が設けられている。
この伝動ケースカバー80の左側は、伝動ケースカバー80に取り付けられる最外側カバー150によって覆われ、モータユニット100も最外側カバー150によって覆われる(図3参照)。
周壁部81には、外周側に膨出して締結ボス部81bが複数形成されており、締結ボス部81bが締結ボルト99により伝動ケース23に締結されて伝動ケースカバー80が取り付けられる(図2参照)。
伝動ケースカバー80の側壁部82の冷却風導入口83の後方でクラッチハウジング部84の前方の前後方向中央部には、冷却風導入口83寄りに前記モータユニット100が取り付けられるモータユニット取付部85が形成されている。
側壁部82のモータユニット取付部85が形成される前後方向部位(図5に散点模様で示した部位)は、ベルト変速室68側(右側)へ膨出する曲面を有する湾曲凹部82Cが形成されている(図8参照)。
湾曲凹部82Cは、伝動ケースカバー80の上下幅方向に湾曲する曲面が側壁部82の上下幅全体に亘って形成されている。
湾曲凹部82Cの湾曲底部において長円口85hの周縁部が外側(左側)に若干突出してモータユニット取付部85が形成され、モータユニット取付部85の突出端面である取付座面85sは鉛直平坦面となっている(図8参照)。
伝動ケースカバー80における前後方向中央部に形成された湾曲凹部82C内の湾曲底部にモータユニット取付部85が形成され、このモータユニット取付部85にモータユニット100が取り付けられる。
すなわち、ベルト変速室68内の冷却風を外部に排出する冷却風排出口87は、前後方向でモータユニット取付部85とクラッチハウジング部84との間に位置している。
なお、排風ダクト86は側壁部82にモータユニット取付部85よりも車幅方向外側(左側)に膨出する外側膨出壁86eを備えている(図3参照)。
排風ダクト86は、ベルト変速室68内に開口する上端開口86uから下方へ若干斜め後方に、かつ車幅方向外側(左側)に傾斜して延びて外部に開口する冷却風排出口87に至っている(図5,図9参照)。
ガイドリブ95は、遠心クラッチ71のクラッチアウタ73の前方斜め上に周壁部81から円弧状湾曲して前方斜め下方に延出して排風ダクト86の上端開口86uの前端縁に至るように形成されている。
また、排風ダクト86の内側側壁86iは、車幅方向内側(右側)に伝動ケース23との結合面Kの近くまで膨出しており、この内側側壁86iの上端部と中央高さ部位から上下一対のセンサ取付ボス部89,89が車幅方向内側(右側)に向けて伝動ケース23との結合面Kを超えて突出形成されている(図6,図9参照)。
この伝動ケースカバー80の内面に突出されるセンサ取付ボス部89,89に回転速度センサ120がボルト89b,89bにより取り付けられて突設される。
排風ダクト86は、一部が前方に上下方向に亘って膨出した前方膨出部86fが形成され、同前方膨出部86fは、中央締結ボス部90の左側面に形成されたボルト締結座面90sと前後方向で重なり合っており(図3参照)、言い換えれば車幅方向視で重なり合う位置関係にある。
そして、排風ダクト86の内側側壁86iに突出形成されるセンサ取付ボス部89,89は、従動プーリ65の前方に位置し、センサ取付ボス部89,89に突設される回転速度センサ120は、クランク軸40の軸線と減速機入力軸74の軸線とを含む両軸包含平面P上にあって、固定側従動プーリ半体66に近接して前方に位置する(図3,図6参照)。
回転速度センサ120は、磁気センサであり、近接する固定側従動プーリ半体66の回転速度を検出する。
このベルト変速室68内の回転速度センサ120から延出されるセンサハーネス121は、図6および図9を参照して、回転速度センサ120の前部から左方の排風ダクト86の内側側壁86iに向けて延出された後に、排風ダクト86の前方に廻り込んで、伝動ケースカバー80の内面に沿ってガイドリブ95の前方を上方に延び、伝動ケースカバー80の上側の周壁部81の一部を伝動ケース23との結合面Kから食い込むように切り欠いた凹部に嵌合したグロメット123を貫通して外部に出ている。
そして、センサハーネス121は、ベルト変速室68内の伝動ケースカバー80の内面に沿って配索され、側壁部82に内側から取り付けられるハーネス規制プレート122により車幅方向内側から押えられて、伝動ケース23との結合面Kより車幅方向内側に入った伝動ケースカバー80の内面に沿った位置に規制される(図9参照)。
図4を参照して、側壁部82に取り付けられるモータユニット100のユニットケース102の後部の上方には、取付ボルト115によりユニットケース102とともに共締めされるカプラ支持ステー124に電装カプラ125が支持されており、側壁部82の左側面に沿って下方に向かうセンサハーネス121は電装カプラ125の下端部に接続されている。
さらに、排風ダクト86の突起88の車幅方向外側には、図9に示すように、最外側カバー150を隔てたさらに外側に走行中に跳ね上げられたメインスタンド18の左側脚部から突出した操作用アーム18aが位置している。
モータユニット100は、変速用モータ101が回転駆動すると、減速直動変換機構103が減速するとともにスライドロッド104の直動に変えてスライドロッド104の摺動として出力する。
ユニットケース102からベルト変速室68内に突出したスライドロッド104の先端に直交して係合ピン104pが貫通保持されている。
電装カプラ110は、ユニットケース102から後方に、モータユニット取付部85と排風ダクト86との間の中央締結ボス部90および締結ボルト91の車幅方向外側(左側)を覆い、排風ダクト86の外側膨出壁86eから車幅方向外側(左側)に突出形成された突起88の手前まで延設されており(図3,図4参照)、突起88の左端よりは車幅方向内側に位置して設けられている(図9参照)。
図7に示すように、内側ダクトカバー131の上部延出壁131eは、伝動ケースカバー80の冷却風導入口83の上側の側壁部82から屈曲して上側の周壁部81に至る壁面に沿って右方に屈曲して上側の周壁部81の上方を右方に断面コ字状に膨出して形成されている。
外気取入口133は、内側ダクトカバー131の上側の周壁部81の上方を右方に膨出した上部延出壁131eに対向しているので、外気取入口133が臨む外気取入空間130uは、内側ダクトカバー131の上側の周壁部81の上方を車幅方向内側(右方)に膨出して形成されている。
伝動ケースカバー80の前側上下に取付ボルト孔96,96が形成され、後側に1カ所取付ボルト孔96が形成されている(図5,図6参照)。
変速用モータ101等を横切って上方に向かった冷却風の一部は、ガイドリブ95の後側に回って車幅方向外側(左側)に膨出したクラッチハウジング部の内部を上側の周壁部81に沿って後方に流れ、後側の周壁部81に沿って下方に湾曲して第2の冷却風排出口94から外部に排出される。
従動プーリ65および遠心クラッチ71の回転による冷却風の旋回流は、伝動ケースカバー80の上側の周壁部81に沿って前方に向かう冷却風が、ガイドリブ95により排風ダクト86の上端開口86uに案内されて吸い込まれ、排風ダクト86に案内されて冷却風排出口87から外部に排出される。
モータユニット100を挟むように前後に冷却風導入口83と冷却風排出口87とを設けているので、特に、モータユニット100およびその周囲の冷却効率を高めることができる。
80…伝動ケースカバー、81…周壁部、82…側壁部、83…冷却風導入口、84…クラッチハウジング部、85…モータユニット取付部、86…排風ダクト、86u…上端開口、87…冷却風排出口、94…第2の冷却風排出口、95…ガイドリブ、
100…モータユニット、101…変速用モータ、102…ユニットケース、110…電装カプラ、111…モータハーネス、112…集合ハーネス、
120…回転速度センサ、121…センサハーネス、121…延長センサハーネス、125…電装カプラ、
130…導風ダクト、130u…外気取入空間、131…内側ダクトカバー、132…外側ダクトカバー、132sp…隔壁、133…外気取入口。
Claims (9)
- 伝動ケース(23)と同伝動ケース(23)を車幅方向外側から覆う伝動ケースカバー(80)とで内部に形成されるベルト変速室(68)に、車幅方向に指向する駆動軸(40)に軸支される駆動プーリ(61)と、前記駆動軸(40)に平行に配置される従動軸(74)に軸支される従動プーリ(65)と、前記駆動プーリ(61)と前記従動プーリ(65)の間に巻き掛けられるVベルト(64)と、前記従動軸(74)に軸支され前記従動プーリ(65)からの動力を後輪側に伝達する遠心クラッチ(71)とが収容され、
前記駆動プーリ(61)の溝幅を調節するモータユニット(100)が、少なくとも一部を前記ベルト変速室(68)内に配置されるように前記伝動ケースカバー(80)に取り付けられる鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記伝動ケースカバー(80)には、
前記遠心クラッチ(71)の車幅方向外側を覆うクラッチハウジング部(84)と、
前記クラッチハウジング部(84)の前方に位置して前記モータユニット(100)が取り付けられるモータユニット取付部(85)と、
前記モータユニット取付部(85)の前方に位置して前記ベルト変速室(68)の内部に冷却風を導入する冷却風導入口(83)と、
前記モータユニット取付部(85)と前記クラッチハウジング部(84)との間に位置して前記ベルト変速室(68)内の冷却風を外部に排出する冷却風排出口(87)とが、
形成され、
前記冷却風排出口(87)を下端開口として上方に筒状に延びる排風ダクト(86)が前記伝動ケースカバー(80)の側壁部(82)に形成され、
前記排風ダクト(86)が前記遠心クラッチ(71)と車幅方向で重なり合う位置に形成されることを特徴とする鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。 - 前記伝動ケース(23)の前部に内燃機関本体が連設されてパワーユニット(20)が構成され、
前記パワーユニット(20)は、前部が車体フレーム(2)に軸支されて揺動自在に設けられ、
前記駆動軸(40)の軸線と前記従動軸(74)の軸線を含む平面(P)上に、前記冷却風導入口(83)、前記モータユニット取付部(85)、前記排風ダクト(86)、前記クラッチハウジング部(84)が配置されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。 - 前記排風ダクト(86)の一部が後方に向けて膨出して形成される後方膨出部(86r)が、前記従動軸(74)の軸線方向視で前記従動プーリ(65)の外周縁に重なり合うことを特徴とする請求項2記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。
- 前記モータユニット取付部(85)と前記排風ダクト(86)との間であって、前記伝動ケースカバー(80)の側壁部(82)の内面から突出して形成された締結ボス部(90)の端面に、前記伝動ケースカバー(80)と前記伝動ケース(23)とを締結するボルト締結座面(90s)が形成され、
前記排風ダクト(86)の一部が前方に向けて膨出して形成される前方膨出部(86f)が、前記従動軸(74)の軸線方向視で前記ボルト締結座面(90s)に重なり合うことを特徴とする請求項2または請求項3記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。 - 前記伝動ケースカバー(80)に、前記従動プーリ(65)の回転速度を検出する回転速度センサ(120)が取り付けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。
- 前記遠心クラッチ(71)の後方に、前記ベルト変速室(68)内の冷却風を外部に排出する第2の冷却風排出口(94)が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。
- 前記排風ダクト(86)は、前記モータユニット取付部(85)よりも車幅方向外側に膨出する外側膨出壁(86e)を備え、
前記モータユニット(100)から延出するモータハーネス(111)が、前記伝動ケースカバー(80)の外側で前記排風ダクト(86)の近傍に配索され、
前記排風ダクト(86)の前記外側膨出壁(86e)の車幅方向の最外側部(86ee)より車幅方向内側に、前記モータハーネス(111)の略全体が配索されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。 - 伝動ケース(23)と同伝動ケース(23)を車幅方向外側から覆う伝動ケースカバー(80)とで内部に形成されるベルト変速室(68)に、車幅方向に指向する駆動軸(40)に軸支される駆動プーリ(61)と、前記駆動軸(40)に平行に配置される従動軸(74)に軸支される従動プーリ(65)と、前記駆動プーリ(61)と前記従動プーリ(65)の間に巻き掛けられるVベルト(64)と、前記従動軸(74)に軸支され前記従動プーリ(65)からの動力を後輪側に伝達する遠心クラッチ(71)とが収容され、
前記駆動プーリ(61)の溝幅を調節するモータユニット(100)が、少なくとも一部を前記ベルト変速室(68)内に配置されるように前記伝動ケースカバー(80)に取り付けられる鞍乗型車両のVベルト式無段変速機において、
前記伝動ケースカバー(80)には、
前記遠心クラッチ(71)の車幅方向外側を覆うクラッチハウジング部(84)と、
前記クラッチハウジング部(84)の前方に位置して前記モータユニット(100)が取り付けられるモータユニット取付部(85)と、
前記モータユニット取付部(85)の前方に位置して前記ベルト変速室(68)の内部に冷却風を導入する冷却風導入口(83)と、
前記モータユニット取付部(85)と前記クラッチハウジング部(84)との間に位置して前記ベルト変速室(68)内の冷却風を外部に排出する冷却風排出口(87)とが、
形成され、
前記冷却風導入口(83)に導風ダクト(130)が取り付けられ、
前記導風ダクト(130)は、前記冷却風導入口(83)と前記モータユニット(100)との間を仕切る隔壁(132sp)を備えることを特徴とする鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。 - 前記導風ダクト(130)の外気取入口(133)は、前記冷却風導入口(83)の上方に設けられ、
前記外気取入口(133)が臨む外気取入空間(130u)は、前記冷却風導入口(83)よりも車幅方向内側に膨出して形成されることを特徴とする請求項8記載の鞍乗型車両のVベルト式無段変速機。
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