JP2016083975A - 管理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠性の優れたマフラカバーとベルトカバーを提供しようとする。【解決手段】管理機1の前部にエンジン20を搭載し、該エンジン20のマフラ23を覆うマフラカバー52と、前記エンジン20からミッションケース11に動力伝達を行うベルト伝動機構2及びエンジン20の側方を覆うベルトカバー51とを一体形状となるように連結固定され、前記マフラカバー52には通風孔が開口され、前記ベルトカバー51には吸気孔51eと通風孔51a・51b・51c・51dが開口される。【選択図】図5

Description

本発明は、管理機に搭載するエンジンのマフラ及びベルト伝動機構を覆うカバーの技術に関する。
従来から、管理機の前部にエンジンを搭載し、該エンジンの排気音を消音するマフラを覆うマフラカバーと、エンジンの動力をミッションケースに伝動するベルト伝動機構の側方を覆うベルトカバーとを備え、前記マフラカバーとベルトカバーを並列状に配置し、マフラカバーの下端部にベルトカバーの内側部まで延出する導風板を一体形成し、該導風板でエンジンからの冷却風をマフラカバーに導く技術が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−131391号公報
従来のマフラカバーは、マフラのみを覆う構成であり、ベルトカバーはベルト伝動機構のみを覆う構成であった。従って、本体に対する取付部はそれぞれ必要なので外周部に形成され、外観はそれぞれ独立した形状となって全体として一体的な統一性はなく、意匠性は劣るものであった。また、エンジンの一部が露出し、高温となる部分が露出することになっていた。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、マフラカバーとベルトカバーを一体的に構成してエンジンの側部まで覆う構成として、エンジンの高温部に触れることがなく、意匠性の優れたマフラカバーとベルトカバーを提供しようとする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、管理機の前部にエンジンを搭載し、該エンジンのマフラを覆うマフラカバーと、前記エンジンからミッションケースに動力伝達を行うベルト伝動機構及びエンジンの側方を覆うベルトカバーとを一体形状となるように連結固定し、前記マフラカバーには通風孔が開口され、前記ベルトカバーには吸気孔と通風孔が開口されるものである。
請求項2においては、前記ベルトカバーに開口した通風孔はサイドカバーにより覆われるものである。
請求項3においては、前記サイドカバーの後部と前記ベルトカバーとの間には、通風用隙間が設けられるものである。
本発明は上記構成とすることにより、ベルトカバーとマフラカバーとにより一体的にエンジン及びマフラとベルト伝動機構を覆うことができて、意匠性を向上できるとともに、安全性を向上することができる。
管理機の左側面図。 管理機の右側面図。 管理機の正面図。 エンジンカバーの分解斜視図。 エンジンカバーの側面図。 ベルトカバーとマフラカバーの斜視図。 ベルトカバーの側面図。 マフラカバーの斜視図。
以下では、本発明に係るベルトカバー51およびマフラカバー52を備える管理機1の一実施形態について説明する。なお、以下では図中の矢印Fの方向を前方向と定義して説明を行う。
図1に示す管理機1は、本機前後中央に配置されるミッションケース11、本機前部上に配置されるエンジン20、ミッションケース11下部に支持される車輪30・30、本機後部に配置され耕耘作業を可能とするロータリ耕耘装置4、本機後部のロータリ耕耘装置4上方に配置される操縦部60等を具備する。
ミッションケース11内には、種々のギヤや伝達軸等よりなる変速装置を収納し、エンジン20からの動力を変速して車輪30やロータリ耕耘装置4に伝達する。ミッションケース11は、側面視「へ」字状に構成されて管理機1の左右略中央に配置され、管理機1の前後方向に延びて前下部に車輪30・30が支持され、後下部にロータリ耕耘装置4が支持される。
エンジン20は、駆動源となるものである。エンジン20は、ミッションケース11の前部に固定されたエンジンフレーム21上に固定される。エンジン20からの動力は、ベルト伝動機構2を介してミッションケース11に動力が伝達される。
エンジン20の後方であってミッションケース11の上方に燃料タンク12が配置され、燃料タンク12はタンクカバー13により覆われる。なお、エンジン20と燃料タンク12との間は遮蔽板14(図4)によって仕切られている。
ミッションケース11の前下端部に車軸31を軸架し、左右の車軸31にそれぞれ車輪30・30が固定される。
前記ミッションケース11の後下部には耕耘軸41が横架され、該耕耘軸41上に耕耘爪42・42・・・が適宜間隔をあけて固定される。該耕耘爪42・42・・・の回転軌跡の上方は耕耘カバー43により覆われる。該耕耘カバー43の後部には抵抗棒44と尾輪45が設けられている。
操縦部60は、管理機1を走行及び作業させるための種々の操作を行うためのものである。操縦部60は、ミッションケース11の上部から上後方にハンドル61と変速レバー62が突出される。ハンドル61の後部が操縦部60とされ、ハンドル61後部に主クラッチレバー63や作業クラッチレバー64やサイドクラッチレバー65やアクセルレバー等が配置される。
前記エンジン20は後部右側にエアクリーナ22が配置され、後部左側上にマフラ23が配置され、クランク軸の一端(右端)にリコイルスタータ24は設けられ、クランク軸の他端(左端)にベルト伝動機構2を構成する出力プーリ26が固設されている。
該ベルト伝動機構2は前記出力プーリ26と、前記ミッションケース11の上側部より突出した入力軸上に固設した入力プーリ27と、該入力プーリ27と前記出力プーリ26との間に巻回したベルト28と、該ベルト28を緊張または弛緩するテンションプーリ29からなり、テンションプーリ29は主クラッチレバー63と連動連結されて、主クラッチレバー63の「入」操作によりベルト28を緊張させてエンジン20からミッションケース11に動力を伝達できるようにし、主クラッチレバー63の「切」操作によりベルト28を弛緩させて動力伝達を絶つようにしている。
また、前記エンジン20の周囲(前方、上方、左右側方)はエンジンカバー50により覆われている。エンジンカバー50は、図4に示すように、ベルトカバー51とマフラカバー52と、トップカバー53と、フライホイルカバー54と、前カバー55と、左右のサイドカバー56L・56Rとからなり、エンジン20周囲に取り付けることにより一体形状となるようにしている。各カバーは合成樹脂等により構成され、マフラカバー52は他の合成樹脂材料に比べて高温に耐えることができる耐熱性の合成樹脂で構成される。各カバーはネジ等によりエンジン20やエンジンフレーム21やミッションケース11に直接、または、ブラケット等を介して取り付けられる。
前記トップカバー53はエンジン20の上方を覆うものであり、後部左側にマフラカバー52を嵌入する切欠部53aが形成され、その後部に排熱用の複数のスリット53bが形成されている。
フライホイルカバー54は、エンジン20前上部とエンジン20右前側部を覆うものであり、前後中央部にリコイルスタータ24を突出させるための凹状の切欠部54aが形成され、後部にはエアクリーナ22の吸入口22aを突出させるための切欠部54bが形成されている。
前カバー55は、エンジン20の前方を覆うものであり、図3に示すように、エンジン20の前下部にはエンジンオイル給油キャップを配置し、この給油キャップの着脱とバンパーにフロントウエイト等の部品を取り付けるための開口部55aが形成されている。
サイドカバー56Rは、エンジン20の右後部とミッションケース11の側部を覆うものである。サイドカバー56Rの下部にはエアクリーナ22を覆うための凸部56a(図2)が形成されている。
サイドカバー56Lは、後述するベルトカバー51の通風孔51a・51b・51c・51dを覆う化粧カバーとしている。
ベルトカバー51は、図4、図6、図7に示すように、前部に吸気孔51eが開口され、後部に通風孔51a・51b・51c・51dが開口され、上部に切欠51fが形成されている。通風孔51a・51b・51c・51dは三角形状や四角形状や五角形状等多角形に構成して比較的大きい孔(後述する丸形孔52gやスリット52hよりも大きい孔)とし、前記サイドカバー56Lにより覆われるように配置され、他の表面部分より凹んで形成されて、サイドカバー56Lとの間に空間が形成され、この空間に冷却風が通過できるように構成している。但し、前記通風孔51a・51b・51c・51dの形状は限定するものではない。
通風孔51dは長孔状として、サイドカバー56Lの後下斜辺に沿って開口され、該通風孔51dの部分には、サイドカバー56Lとベルトカバー51との間から通風できる隙間57が形成されている。
マフラカバー52は、図6、図8に示すように、マフラ23の側方を覆う横通風孔部52aと、マフラ23の上方を覆う前上通風孔部52bと後上通風孔部52cと、連結部52dとからなり、マフラ23の高温部を覆う構成としている。前記横通風孔部52aには通風孔となる丸形孔52g・52g・・・が多数開口され、その略中央には開口部52eが開口されてマフラ23から側方に突出される尾管出口23aが配置されている。横通風孔部52aは前記ベルトカバー51の上部に形成した切欠51fに嵌る形状とされ、該横通風孔部52aの周囲には、図8に示すように、取付孔52f・52f・・・が複数適宜間隔をあけて開口され、図6、図7に示すように、前記切欠51fの周囲には前記取付孔52f・52f・・・と位置を合わせて取付ボス51g・51g・・・が設けられ、ネジ等で両者を連結固定できるようにしている。こうして、ベルトカバー51の切欠51fにマフラカバー52を嵌合して固定した後は、両者が一体的な構成となり意匠性を高めるとともに、互いに連結することで切欠51fの周囲の剛性が高められる構成としている。
前上通風孔部52bと後上通風孔部52cには左右方向に長い通風用のスリット52h・52h・・・が前後方向に適宜間隔をあけて複数開口され、エンジン20からの熱を上方へ排熱できるようにしている。前記スリット52h・52h・・・および横通風孔部52aの丸形孔52g・52g・・・は指が入らない程度の大きさとし安全性を高めている。前上通風孔部52bは前記トップカバー53の切欠き部53aに嵌合できるように形成されている。後上通風孔部52cはトップカバー53のスリット53b下方に配置されて二重構造としている。
連結部52dは横通風孔部52aの後部と後上通風孔部52cの側部を連結して剛性を高め、サイドカバー56Lの上部に覆われるように配設されている。そして、連結部52dの内側のエンジン20からの熱は、図5に示すようにサイドカバー56Lの上後部とタンクカバー13の前側部との間に形成した隙間58より排出できるようにしている。
以上のように、管理機1の前部にエンジン20を搭載し、該エンジン20のマフラ23を覆うマフラカバー52と、前記エンジン20からミッションケース11に動力伝達を行うベルト伝動機構2及びエンジン20の側方を覆うベルトカバー51を一体形状となるように連結固定されるので、耐熱強度温度が異なる二つのカバーが一体的となって意匠性が向上し強度がアップされる。また、前記マフラカバー52には通風用の孔として、開口部52eや丸形孔52gやスリット52hが開口され、前記ベルトカバー51には前部に吸気孔51eと後部に通風孔51a・51b・51c・51dが開口されるので、エンジン20で発生する熱を排熱することができ、火傷しないように覆うことができる。
また、前記ベルトカバー51に開口した通風孔51a・51b・51c・51dは化粧カバーとなるサイドカバー56Lにより覆われるので、通風孔51a・51b・51c・51dは大きな開口として排熱を十分確保でき、通風孔51a・51b・51c・51dはサイドカバー56Lにより覆われるので、隠されて意匠性を向上できる。
前記サイドカバー56Lの後部と前記ベルトカバー51との間には排気用隙間57・58が設けられるので、排熱するための排気孔を目立つことなく配置でき、十分排熱できるとともに意匠性を向上できる。
1 管理機
2 ベルト伝動機構
11 ミッションケース
20 エンジン
23 マフラ
51 ベルトカバー
51a・51b・51c・51d 通風孔
51e 吸気孔
52 マフラカバー
57・58 隙間

Claims (3)

  1. 管理機の前部にエンジンを搭載し、該エンジンのマフラを覆うマフラカバーと、前記エンジンからミッションケースに動力伝達を行うベルト伝動機構及びエンジンの側方を覆うベルトカバーとを一体形状となるように連結固定し、前記マフラカバーには通風孔が開口され、前記ベルトカバーには吸気孔と排気孔が開口されることを特徴とする管理機。
  2. 前記ベルトカバーに開口した前記排気孔はサイドカバーにより覆われることを特徴とする請求項1に記載の管理機。
  3. 前記サイドカバーの後部と前記ベルトカバーとの間には、排気用隙間が設けられることを特徴とする請求項2に記載の管理機。
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