JP2012131391A - 歩行型移動農機 - Google Patents
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Abstract
【課題】マフラやマフラカバーを効率的に冷却する。
【解決手段】冷却ファンを備える空冷式のエンジン5と、エンジン5の排気音を消音するマフラ11と、マフラ11の側方を覆うマフラカバー12と、エンジン動力をミッションケース2に伝動するベルト伝動機構6と、ベルト伝動機構6の側方を覆うベルトカバー14とを備える歩行型管理機1において、マフラカバー12を、側面視でベルトカバー14の上側に並列状に配置するにあたり、マフラカバー12の下端部に、ベルトカバー14の内側部まで延出する導風板12aを一体形成し、該導風板12aでエンジン5からの冷却風をマフラカバー12内に導く。
【選択図】図8
【解決手段】冷却ファンを備える空冷式のエンジン5と、エンジン5の排気音を消音するマフラ11と、マフラ11の側方を覆うマフラカバー12と、エンジン動力をミッションケース2に伝動するベルト伝動機構6と、ベルト伝動機構6の側方を覆うベルトカバー14とを備える歩行型管理機1において、マフラカバー12を、側面視でベルトカバー14の上側に並列状に配置するにあたり、マフラカバー12の下端部に、ベルトカバー14の内側部まで延出する導風板12aを一体形成し、該導風板12aでエンジン5からの冷却風をマフラカバー12内に導く。
【選択図】図8
Description
本発明は、マフラをマフラカバーで覆う歩行型管理機などの歩行型移動農機に関する。
一般に、歩行型管理機などの歩行型移動農機は、エンジンの排気音を消音するマフラを備えるが、マフラ内には排気ガスが充満し、その外側は高温になるので、マフラカバーで覆われている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、マフラをマフラカバーで覆うと、マフラカバー内に熱がこもってマフラやマフラカバーの温度上昇を招来し、マフラカバーが熱で変形したり破損する可能性があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、冷却ファンを備える空冷式のエンジンと、エンジンの排気音を消音するマフラと、マフラの側方を覆うマフラカバーと、エンジン動力をミッションケースに伝動するベルト伝動機構と、ベルト伝動機構の側方を覆うベルトカバーとを備える歩行型移動農機において、前記マフラカバーを、側面視でベルトカバーの上側に並列状に配置するにあたり、マフラカバーの下端部に、ベルトカバーの内側部まで延出する導風板を一体形成し、該導風板でエンジンからの冷却風をマフラカバー内に導くことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、エンジンからの冷却風を利用してマフラやマフラカバーを効率的に冷却することができる。しかも、エンジンからの冷却風をマフラカバー内に導く導風板は、マフラカバーに一体形成されているので、部品点数の増加やコストアップも回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1〜図7において、1は歩行型管理機であって、該歩行型管理機1は、機体フレームに兼用されるミッションケース2を備えている。ミッションケース2の左右両側方には、車軸2aを介して車輪3が取り付けられ、ミッションケース2の後方には、ロータリ式の耕耘部4が構成され、ミッションケース2の前方には、空冷式のエンジン5が搭載されている。エンジン5の動力は、ベルト伝動機構6を介してミッションケース2に入力され、ミッションケース2内の変速機構で変速された後、車輪3及び耕耘部4に伝動される。
ミッションケース2の後部には、後方斜め上方に向かって突出するハンドル7が取り付けられている。ハンドル7には、クラッチ操作レバー8及びスロットル操作レバー9が設けられており、クラッチ操作レバー8の操作に応じて、ベルト伝動機構6に設けられるベルトテンション式のクラッチ機構6aが入り切りされ、スロットル操作レバー9の操作に応じて、エンジン5の回転数が変更されるようになっている。
さらに、ミッションケース2の後部には、後方斜め上方に向かって突出する変速操作レバー10が設けられている。変速操作レバー10は、ミッションケース2内の変速機構を変速操作するための操作具であり、変速操作レバー10の操作に応じて、走行速度(車輪3の駆動速度)や、耕耘部4の駆動速度及び回転方向が変速されるようになっている。
エンジン5は、クランク軸部(図示せず)が前側、シリンダヘッド(図示せず)が後側となるように前低後高状の傾斜姿勢で機体前部に搭載されている。また、クランク軸部の右側部には、リコイルスタータ5aやファンケース5bが設けられており、ファンケース5b内には、冷却風を起風する冷却ファン(図示せず)が内装されている。冷却ファンは、クランク軸の動力で回転駆動され、起風した冷却風は、エンジン5のシリンダ部(図示せず)を冷却すべく、クランク軸部から後方に向けて排出される。これにより、走行停止状態でも、冷却ファンからの冷却風によってエンジン5を冷却することが可能になる。
図8に示すように、エンジン5の近傍には、エンジン5の排気音を消音するマフラ11が設けられている。本実施形態のマフラ11は、エンジン5の右側上方に設けられており、導入管11aを介してエンジン5の排気ガスが内部の消音室に導入されるようになっている。このようなマフラ11は、内部に排気ガスが充満し、その外側は高温になるので、マフラカバー12で覆う必要がある。
本発明の実施形態に係る歩行型管理機1は、機体を覆うカバー類として、上記マフラカバー12の他に、エンジン5の上方を覆うボンネット13や、ベルト伝動機構6の側方を覆うベルトカバー14を備えている。本実施形態のボンネット13は、下方が開口した略半球形状の樹脂製カバーであり、エンジン5の上方を覆う位置に着脱自在又は回動自在(開閉自在)に設けられている。また、ベルトカバー14は、側面視略長円形状の樹脂製カバーであり、ベルト伝動機構6の側方を覆う位置に着脱自在に設けられている。そして、マフラ11は、側面視でボンネット13とベルトカバー14との間に配置され、その側方がマフラカバー12で覆われるようになっている。
マフラカバー12は、側面視略長円形状の樹脂製カバーであり、側面視でベルトカバー14の上側に並列状に配置される。マフラカバー12の成形に用いられる樹脂材料としては、ボンネット13やベルトカバー14の樹脂材料に比べて耐熱温度が高いものが選択されるが、カバー内部にマフラ11の熱がこもると、限界温度を超えてマフラカバー12が熱で変形したり破損する可能性がある。尚、マフラカバー12は、ボンネット13に一体的に取り付けてもよいし、機体に着脱自在に取り付けてもよい。
マフラカバー12の熱変形や熱破損を防止するために、本発明の実施形態に係る歩行型管理機1では、マフラカバー12の下端部に、ベルトカバー14の内側部まで延出する導風板12aを一体形成し、該導風板12aでエンジン5からの冷却風をマフラカバー12内に導く構成としてある。つまり、図8において矢印で示すように、エンジン5からの冷却風は、マフラカバー12とベルトカバー14との間の隙間から機外に逃げようとするが、これを導風板12aでマフラカバー12内に導くと共に、マフラカバー12に多数形成される排気孔12bから機外に排出するので、エンジン5からの冷却風を利用してマフラ11やマフラカバー12を効率的に冷却することが可能になる。
叙述の如く構成されたものにおいて、冷却ファンを備える空冷式のエンジン5と、エンジン5の排気音を消音するマフラ11と、マフラ11の側方を覆うマフラカバー12と、エンジン動力をミッションケース2に伝動するベルト伝動機構6と、ベルト伝動機構6の側方を覆うベルトカバー14とを備える歩行型管理機1において、マフラカバー12を、側面視でベルトカバー14の上側に並列状に配置するにあたり、マフラカバー12の下端部に、ベルトカバー14の内側部まで延出する導風板12aを一体形成し、該導風板12aでエンジン5からの冷却風をマフラカバー12内に導くので、エンジン5からの冷却風を利用してマフラ11やマフラカバー12を効率的に冷却し、マフラカバー12の熱変形や熱破損を防止することができる。しかも、エンジン5からの冷却風をマフラカバー12内に導く導風板12aは、マフラカバー12に一体形成されているので、部品点数の増加やコストアップも回避することができる。
1 歩行型管理機
2 ミッションケース
5 エンジン
6 ベルト伝動機構
11 マフラ
12 マフラカバー
12a 導風板
14 ベルトカバー
2 ミッションケース
5 エンジン
6 ベルト伝動機構
11 マフラ
12 マフラカバー
12a 導風板
14 ベルトカバー
Claims (1)
- 冷却ファンを備える空冷式のエンジンと、エンジンの排気音を消音するマフラと、マフラの側方を覆うマフラカバーと、エンジン動力をミッションケースに伝動するベルト伝動機構と、ベルト伝動機構の側方を覆うベルトカバーとを備える歩行型移動農機において、
前記マフラカバーを、側面視でベルトカバーの上側に並列状に配置するにあたり、マフラカバーの下端部に、ベルトカバーの内側部まで延出する導風板を一体形成し、該導風板でエンジンからの冷却風をマフラカバー内に導くことを特徴とする歩行型移動農機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010285737A JP2012131391A (ja) | 2010-12-22 | 2010-12-22 | 歩行型移動農機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010285737A JP2012131391A (ja) | 2010-12-22 | 2010-12-22 | 歩行型移動農機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012131391A true JP2012131391A (ja) | 2012-07-12 |
Family
ID=46647520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010285737A Pending JP2012131391A (ja) | 2010-12-22 | 2010-12-22 | 歩行型移動農機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012131391A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016083975A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | ヤンマー株式会社 | 管理機 |
JP2017012123A (ja) * | 2015-07-03 | 2017-01-19 | ヤンマー株式会社 | 歩行型農作業機 |
-
2010
- 2010-12-22 JP JP2010285737A patent/JP2012131391A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016083975A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | ヤンマー株式会社 | 管理機 |
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