JP7333372B2 - パワーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、パワーユニットに関するものである。
従来の鞍乗り型車両において、パワーユニットには冷却ファンによって強制的に空冷する構成が設けられる場合がある。例えば、特許文献1には、クランクシャフトにファンを取り付け、クランクケースの外側に、クランクケースとは別個に設けられた部材によってファンに向けた導風路を設けた構成が開示されている。また、特許文献2には、オイルパンを覆うケースカバーにリブ状の突条を設けた構成が開示されている。
実開昭61-77463号公報 特開2015-155653号公報
しかしながら、従来の冷却構造においては、ファン周辺におけるパワーユニットのケーシング自体の冷却効率に改善の余地があった。
そこで本発明は、ファンの周辺を効率よく冷却できるパワーユニットを提供するものである。
本発明の第1の態様のパワーユニットは、回転軸(14)と、前記回転軸(14)を支持するケーシング(40)と、前記回転軸(14)と一体回転可能に設けられ、前記回転軸(14)の軸方向における外側から外気を吸気するファン(60)と、を備え、前記ケーシング(40)における前記軸方向から見た前記ファン(60)の外側部分は、前記ファン(60)が発生させる風を通す冷却風通路(P1,P2)を形成する。
本発明の第2の態様のパワーユニットは、上記第1の態様のパワーユニットにおいて、前記ケーシング(40)に連結されてピストンを往復動可能に収容するシリンダ部材(41)を備え、前記冷却風通路(P1,P2)は、前記シリンダ部材(41)が形成する導風路(66)とは別に設けられていてもよい。
本発明の第3の態様のパワーユニットは、上記第1の態様または第2の態様のパワーユニットにおいて、前記冷却風通路(P1,P2)に設けられ、前記回転軸(14)の径方向に沿って延びるリブ(81,91)を備えていてもよい。
本発明の第4の態様のパワーユニットは、上記第3の態様のパワーユニットにおいて、前記リブ(81,91)は、前記ケーシング(40)に設けられていてもよい。
本発明の第5の態様のパワーユニットは、上記第1の態様から第4の態様のいずれかの態様のパワーユニットにおいて、前記ケーシング(40)に取り付けられ、前記ファン(60)を覆って前記冷却風通路(P1,P2)を画成するカバー(70)を備え、前記カバー(70)には、前記冷却風通路(P1,P2)に連通する排風口(87,94)が形成され、前記冷却風通路(P1,P2)は、前記ファン(60)が発生させた風が上流側に折り返すことなく前記排風口(87,94)まで流れるように形成されていてもよい。
本発明の第6の態様のパワーユニットは、上記第1の態様から第5の態様のいずれかの態様のパワーユニットにおいて、前記ケーシング(40)に取り付けられ、前記ファン(60)を覆って前記冷却風通路(P1,P2)を画成するカバー(70)を備え、前記カバー(70)には、前記冷却風通路(P1,P2)に連通する排風口(87,94)が形成され、前記排風口(87,94)は、鉛直上方および前方に対して90度以上傾斜した方向に開口していてもよい。
本発明の第7の態様のパワーユニットは、上記第5の態様または第6の態様のパワーユニットにおいて、前記排風口(94)は、前記回転軸(14)の中心軸線よりも後方に位置する後方排風口(94)を有し、前記後方排風口(94)は、車幅方向の外側に開口し、網目状に形成されていてもよい。
本発明の第8の態様のパワーユニットは、上記第5の態様から第7の態様のいずれかの態様のパワーユニットにおいて、前記排風口(87,94)は、前記回転軸(14)の中心軸線よりも前方に位置する前方排風口(87)を有し、前記前方排風口(87)は、前記ケーシング(40)の下方のみに排風してもよい。
本発明の第9の態様のパワーユニットは、上記第1の態様から第8の態様のいずれかの態様のパワーユニットにおいて、前記冷却風通路(P1,P2)は、潤滑油の排出口を挟むように複数設けられていてもよい。
本発明の第10の態様のパワーユニットは、上記第1の態様から第9の態様のいずれかの態様のパワーユニットにおいて、前記ケーシング(40)は、前記回転軸(14)よりも下方に潤滑油が貯留されるオイルパン(55)を有し、前記冷却風通路(P1,P2)は、前記オイルパン(55)の外方に設けられていてもよい。
本発明の第11の態様のパワーユニットは、上記第1の態様から第10の態様のいずれかの態様のパワーユニットにおいて、前記冷却風通路(P1,P2)は、前記回転軸(14)よりも下方のみに設けられていてもよい。
上記第1の態様のパワーユニットによれば、ケーシングのうち軸方向から見てファンよりも外側に位置する部分が冷却風通路を通るファンが発生させた風と熱交換するので、ファンの周辺を効率よく冷却することができる。
上記第2の態様のパワーユニットによれば、シリンダ部材が形成する導風路を通る空気は高温となり得るので、シリンダ部材と熱交換していない空気を冷却風通路に流すことができる。したがって、ファンの周辺を効率よく冷却することができる。
上記第3の態様のパワーユニットによれば、冷却風通路を流れるファンが発生させた風を整流することができる。したがって、冷却風通路における空気の流れの乱れを抑制して、ケーシングとファンが発生させた風との熱交換を促進することができる。
上記第4の態様のパワーユニットによれば、リブにより冷却風通路内におけるケーシングの表面積が増加するので、冷却風通路においてケーシングとファンが発生させた風との熱交換を促進することができる。
上記第5の態様のパワーユニットによれば、冷却風通路における空気の圧力損失が増大することを抑制できるので、冷却風通路にファンが発生させた風をスムーズに通すことができる。したがって、ケーシングとファンが発生させた風との熱交換を促進することができる。
上記第6の態様のパワーユニットによれば、排風口が前方に対して90度以上傾斜した方向に開口していることで、車両走行時に前方から飛来する異物が排風口を通じて冷却風通路に侵入することを抑制できる。さらに、排風口が鉛直上方に対して90度以上傾斜した方向に開口していることで、上方から落下してきた異物が排風口を通じて冷却風通路に侵入することを抑制できるとともに、仮に排風口を通じて異物が冷却風通路に侵入しても異物を重力により排風口を通じて排出することができる。したがって、冷却風通路への異物侵入による不具合の発生を抑制できる。
上記第7の態様のパワーユニットによれば、パワーユニットにおける車幅方向外側の側面に沿って流れる走行風が後方排風口を掠めるように流れる場合に後方排風口を通じて冷却風通路へ異物が侵入しやすくなるので、後方排風口を網目状に形成することにより冷却風通路への異物の侵入を効果的に抑制することができる。また、アンダーカウルの後端がパワーユニットの前方に位置する場合には、走行時にアンダーカウルの側面を伝って流れた水がケーシングのうち回転軸の中心軸線よりも前方に位置する部分に飛散しやすいので、後方排風口を回転軸の中心軸線よりも後方位置のみで開口するように構成することで、アンダーカウルから飛散した水が後方排風口を通じて冷却風通路に侵入することを抑制できる。
上記第8の態様のパワーユニットによれば、ケーシングの下面に沿って流れる走行風により前方排風口に負圧を生じさせて、前方排風口に連通する冷却風通路の空気の流れを促進することができる。また、アンダーカウルの後端がパワーユニットの前方に位置する場合には、走行時にアンダーカウルの側面を伝って流れた水がケーシングのうち回転軸の中心軸線よりも前方に位置する部分に飛散しやすいので、前方排風口をケーシングの下方のみに排風するように構成することで、アンダーカウルから飛散した水が前方排風口を通じて冷却風通路に侵入することを抑制できる。
上記第9の態様のパワーユニットによれば、ケーシングのうち排出口の周辺部を効果的に冷却できるので、排出口を通じた排油時に潤滑油を冷却することができる。
上記第10の態様のパワーユニットによれば、オイルパンと冷却風通路を通るファンが発生させた風とを直接熱交換させることができる。したがって、潤滑油を効率よく冷却することができる。
上記第11の態様のパワーユニットによれば、ケーシングのうち加熱された潤滑油が触れやすい箇所を集中的に冷却することができる。したがって、ケーシングのうち高温となり得る部分を効率よく冷却することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 実施形態に係るパワーユニットの右側面図である。 図2のIII-III線における断面図である。 図2に示すパワーユニットからファンカバーおよびシュラウドを取り外した状態を示す拡大図である。 図2のV-V線における断面図である。 図4に示すパワーユニットの一部を示す斜視図である。 図4に示すパワーユニットの一部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。また、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
<車両の全体構成>
図1は、実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、シート7に着座した乗員が足を載せるステップフロアを有するスクータ型の鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2に操向可能に支持される前輪3と、車体フレーム2に上下揺動可能に支持されるパワーユニット4と、パワーユニット4に支持される後輪5と、車両の外郭を形成する車体カバー6と、を備える。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ21と、ダウンフレーム22と、ロアフレーム23と、サブフレーム24と、一対のリヤフレーム25と、を備え、これらが溶接等で一体に結合されている。ヘッドパイプ21は、車体フレーム2の前端に設けられている。ヘッドパイプ21は、ヘッドパイプ21に挿通されたステアリングステムを介して前輪3を操向可能に支持している。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21から左右に分岐して下方かつ後方へ延びている。ロアフレーム23は、ダウンフレーム22の下端から後方へ延びた後、上方へ延びている。サブフレーム24は、ダウンフレーム22とロアフレーム23の後部とを連結している。リヤフレーム25は、サブフレーム24に接続しているとともに、サブフレーム24との接続部から後方かつ上方に延びている。リヤフレーム25の中間部には、ロアフレーム23の後端部が結合している。
パワーユニット4は、いわゆるユニットスイング式のリヤサスペンションである。パワーユニット4は、駆動輪である後輪5を駆動する。パワーユニット4は、後輪5の前方から後輪5の左側にわたって配置されている。パワーユニット4は、リヤフレーム25の下方で車体フレーム2に上下揺動可能に支持されている。パワーユニット4の構成は後述する。
車体カバー6は、複数の外装パネルにより構成されている。車体カバー6は、ヘッドパイプ21を覆いレッグシールドを形成するフロントカバー部31と、ダウンフレーム22を覆うフロントサイドカバー部32と、フロントサイドカバー部32の後方でサブフレーム24を覆うセンタートンネル33と、センタートンネル33の下方でロアフレーム23を覆いステップフロアおよびアンダーカウルを形成するロアカバー部34と、センタートンネル33の後方でリヤフレーム25を覆うリヤカバー部35と、を備える。なお、車体カバー6を構成する複数の外装パネルは、上述したカバー部毎に分割されている必要はなく、カバー部の境界を跨ぐように配置されていてもよいし、各カバー部が複数の外装パネルによって構成されていてもよい。
<パワーユニット>
図2は、実施形態に係るパワーユニットの右側面図である。図3は、図2のIII-III線における断面図である。
図2および図3に示すように、パワーユニット4は、エンジン11と、ACGスタータモータ13と、動力伝達構造12と、を一体に有している。エンジン11の出力は、クランクシャフト14(回転軸)から動力伝達構造12を介して後輪5に伝達される。動力伝達構造12は、変速機15と、図示しない遠心クラッチおよび減速機構と、を備える。
変速機15は、クランクシャフト14に連結されたVベルト式無段変速機である。変速機15は、伝動ケース16に収容されている。伝動ケース16は、車幅方向に長尺に形成されている。伝動ケース16は、車幅方向外方に開放されているとともに、伝動ケースカバー17により閉塞されて、内部に変速機15が収納される変速室を形成している。パワーユニット4の後端部には、車両の車幅中心側に突出する後輪車軸5a(後輪5の車軸)が設けられている。そして、クランクシャフト14の回転動力が動力伝達構造12を介して後輪車軸5aに伝達されることで、後輪車軸5aに支持された後輪5が駆動して車両が走行する。
ACGスタータモータ13は、始動機および発電機として機能する。ACGスタータモータ13は、不図示のバッテリに接続されている。バッテリは、ACGスタータモータ13が始動機として機能する場合に、ACGスタータモータ13に電力を供給する。バッテリは、ACGスタータモータ13が発電機として機能する場合に、ACGスタータモータ13の回生電力が充電される。なお、エンジン11およびACGスタータモータ13の制御は、不図示の制御ユニットにより行われる。
エンジン11は、クランクシャフト14を車幅方向に沿わせた単気筒エンジンである。エンジン11は、シリンダ41(シリンダ部材)と、ピストンと、クランクケース40(ケーシング)と、を備える。シリンダ41は、パワーユニット4の前部に設けられている。シリンダ41は、シリンダブロック41aと、シリンダヘッド41bと、ヘッドカバー41cと、を備える。シリンダヘッド41bは、シリンダブロック41aの前端部に連結されている。ヘッドカバー41cは、シリンダヘッド41bの前端部を覆っている。シリンダ41内には、燃焼室が形成されている。
ピストンは、クランクシャフト14にコネクティングロッド42を介して連結されている。ピストンは、シリンダ41に往復動可能に収容されている。ピストンの往復動は、コネクティングロッド42を介してクランクシャフト14に伝達される。すなわち、ピストンの往復動により、クランクシャフト14が回転する。以下、クランクシャフト14の中心軸線Cを単に「軸線C」という場合がある。また、軸線Cに直交して軸線Cから放射状に延びる方向を径方向という。なお、本実施形態において軸線Cは車幅方向に延びている。
図3に示すように、クランクケース40は、クランクシャフト14を回転可能に支持する。クランクケース40は、後輪5の前方に配置されて、シリンダブロック41aの後端部に連結されている。クランクケース40は、金属製であり、左右割りの左クランクケース40Lと右クランクケース40Rとを互いに締結して形成されている。右クランクケース40Rは、クランクケース40の半体をなしている。左クランクケース40Lは、クランクケース40の半体をなしている。
クランクケース40は、クランクシャフト14のクランクアーム14aを収容するクランクアーム収容部45と、ACGスタータモータ13を収容するモータ収容部50と、潤滑油を貯留するオイルパン55と、を備える。クランクアーム収容部45の左側には、伝動ケース16の前部が配置されている。左クランクケース40Lは、伝動ケース16と一体に形成されている。
クランクアーム収容部45は、右クランクケース40Rおよび左クランクケース40Lによって形成されている。クランクアーム収容部45は、右クランクケース40Rおよび左クランクケース40Lの間にクランクシャフト14のクランクアーム14aおよびクランクピンを収容する収容室Aを形成している。クランクアーム収容部45は、右クランクケース40Rに設けられた右側壁45rにおいて軸受46Rを介してクランクシャフト14のクランクジャーナル14cを回転可能に支持しているとともに、左クランクケース40Lに設けられた左側壁45lにおいて軸受46Lを介してクランクジャーナル14cを回転可能に支持している。クランクアーム収容部45は、クランクシャフト14の端部が車幅方向の外側に突出するようにクランクシャフト14を支持している。
モータ収容部50は、クランクケース40の右部に設けられている。モータ収容部50は、クランクアーム収容部45の右側に位置し、右クランクケース40Rのみによって形成されている。モータ収容部50は、車幅方向の外側に開放されている。モータ収容部50は、後述するファンカバー70と協働してACGスタータモータ13を収容するモータ収容室Bを形成している。
図4は、図2に示すパワーユニットからファンカバーおよびシュラウドを取り外した状態を示す拡大図である。
図3および図4に示すように、モータ収容部50は、ACGスタータモータ13を径方向の外側から囲う周壁51を備える。周壁51には、シリンダ側切欠部52が設けられている。シリンダ側切欠部52は、車幅方向から見て軸線Cに対してシリンダ41側に形成されている。シリンダ側切欠部52は、車幅方向から見て周壁51の内側を前方に開放するように切り欠かれている。
図3に示すように、オイルパン55は、クランクケース40の下部に設けられている。オイルパン55は、クランクアーム収容部45の下方に位置し、右クランクケース40Rおよび左クランクケース40Lによって形成されている。オイルパン55は、モータ収容部50の下方位置からクランクアーム収容部45の下方位置を通って伝動ケース16の下方位置にわたって配置されている。オイルパン55は、潤滑油を貯留する貯留空間をクランクシャフト14よりも下方に形成している。オイルパン55の下面は、クランクケース40の下面を形成している。オイルパン55には、貯留空間の底部に開口した図示しない潤滑油の排出口が設けられている。この排出口は、右クランクケース40Rに設けられており、オイルパン55の外部に向けて車幅方向の外側(右側)に開口している。排出口は、ドレンボルト56によって閉塞されている(図2参照)。
ACGスタータモータ13は、モータ収容部50の内側に収容されている。ACGスタータモータ13は、アウターロータ形式のモータである。ACGスタータモータ13は、クランクアーム14aを挟んで軸受46Rとは反対側でクランクジャーナル14cに取り付けられている。ACGスタータモータ13は、ステータ13aと、アウターロータ13bと、を備える。
ステータ13aは、右クランクケース40Rに固定されている。ステータ13aは、ティースと、ティースに巻回されたコイルと、を備える。アウターロータ13bは、クランクシャフト14(クランクジャーナル14c)の右端部に固定されている。アウターロータ13bは、ステータ13aの外周を覆う円筒状を有している。アウターロータ13bの内周面には、ステータ13aに径方向で対向するマグネットが設けられている。ACGスタータモータ13は、アウターロータ13bとステータ13aとの相対回転に応じて発電する。
図2および図3に示すように、パワーユニット4は、エンジン11等を冷却する冷却構造をさらに備える。冷却構造は主に、クランクケース40と、ファン60と、ファン60を覆うファンカバー70と、シリンダ41を覆うシュラウド65と、によって形成されている。
図3および図4に示すように、ファン60は、クランクシャフト14と同軸に配置されて、アウターロータ13bに取り付けられている。ファン60は、アウターロータ13bを介してクランクシャフト14の右端部に固定され、クランクシャフト14と一体回転可能とされている。ファン60は、遠心ファンである。ファン60は、軸線Cと同軸に配置された円盤状の基部61と、基部61から車幅方向の外側に立設されたブレード62と、円環状に形成されて各ブレード62に対して基部61とは反対側で結合した上板63と、を備える。基部61のうち車幅方向外側を向く面は、径方向の内側から外側に向かうに従い車幅方向の内側に延びている。ブレード62は、回転中心側の内周端から径方向の外側に延びている。ブレード62の外周部は、基部61よりも径方向の外側に突出している。上板63は、軸線Cと同軸に配置されている。上板63は、ブレード62の外周部に結合している。上板63は、径方向の内側から外側に向かうに従い車幅方向の内側に延びている。ファン60は、クランクシャフト14の回転に伴って、ブレード62によりファン60の中央部で車幅方向の外側から吸気し、基部61と上板63との間を通して径方向の外側に風を発生させる。
上板63には、ファン側リブ63aが設けられている。ファン側リブ63aは、上板63における車幅方向外側を向く面に立設されている。ファン側リブ63aは、車幅方向から見て軸線Cを中心に円周状に延びている。ファン側リブ63aは、上板63の内周縁および外周縁それぞれに対して径方向に間隔をあけて配置されている。
図3に示すように、ファンカバー70は、右クランクケース40Rに結合している。ファンカバー70は、全体として車幅方向の内側に開放された形状を有する。ファンカバー70は、ファン60を車幅方向の外側から覆い、モータ収容部50との間にファン60およびACGスタータモータ13を収容する、モータ収容室Bを含むファン収容空間Dを形成している。ファンカバー70は、ファン60の中心部に向けて開口した円筒状のインレットノズル71と、インレットノズル71を外側から囲う外筒73と、外筒73とクランクケース40とを接続する接続壁74と、を備える。
インレットノズル71は、ファン60に吸気される外気をファン60に案内する。インレットノズル71は、ファン60と同軸に配置されている。インレットノズル71における車幅方向内側の内端縁は、ファン60のファン側リブ63aよりも径方向の内側に位置し、ファン60の上板63の内周縁に車幅方向で対向している。インレットノズル71の内端縁は、ファン側リブ63aよりも車幅方向の外側に位置している。インレットノズル71の内側には、空気の通過を許容するとともに異物の通過を規制する遮蔽部72が固設されている。図示の例では、遮蔽部72は、ハニカム状に形成されている。ただし、遮蔽部72の構成は特に限定されず、例えば網目状に配置されていてもよいし、固定式または可動式のルーバーとされていてもよい。
外筒73は、円筒状に形成され、インレットノズル71と同軸に配置されている。外筒73は、インレットノズル71における車幅方向外側の外端縁からインレットノズル71に対して隙間を設けつつ車幅方向の内側に延びている。外筒73における車幅方向内側の内端縁は、ファン60のファン側リブ63aよりも径方向の外側に位置し、ファン60の上板63に車幅方向で対向している。外筒73の内端縁は、ファン側リブ63aよりも車幅方向の内側に位置している。
図5は、図2のV-V線における断面図である。
図3および図5に示すように、接続壁74は、外筒73の外周面から径方向の外側かつ車幅方向の内側に延びて、モータ収容部50の周壁51の開口縁に突き合わされている。接続壁74は、車幅方向から見て外筒73の周囲を全周にわたって延びている(図2参照)。
図2に示すように、シュラウド65は、ファンカバー70に結合している。シュラウド65は、ファンカバー70の前方に配置されている。シュラウド65は、ファンカバー70に連なるように形成されている。シュラウド65は、シリンダブロック41aおよびシリンダヘッド41bを囲うように設けられている。シュラウド65は、シリンダ41の右側でシリンダブロック41aおよびシリンダヘッド41bに対して隙間を設けるように配置されている。シュラウド65およびシリンダ41によって形成される互いの間の空間は、クランクケース40の周壁51のシリンダ側切欠部52を通じて、ファン収容空間Dに連通している(図4参照)。シュラウド65およびシリンダ41(シリンダブロック41aおよびシリンダヘッド41b)の間の空間は、ファン60が発生させる風を通すシリンダ冷却用の導風路66である。
図3から図5に示すように、クランクケース40のうち軸方向から見てファン60の外側に位置する部分は、ファンカバー70と協働して、ファン60が発生させる風を通す第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2を形成している。第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、クランクアーム収容部45の右側壁45rから、軸方向から見て径方向の外側に延びる部分(オイルパン55の右側壁)によって形成されている。第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、導風路66とは独立している。第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、それぞれファン収容空間Dとパワーユニット4の外部とを連通させている。第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、車幅方向から見てドレンボルト56およびオイルドレン孔(不図示)を挟むように設けられている。
図3および図4に示すように、第1冷却風通路P1は、車幅方向から見て導風路66よりも下方に設けられている。第1冷却風通路P1は、車幅方向から見て軸線Cよりも前方かつ下方に設けられている。第1冷却風通路P1は、車幅方向から見てファン収容空間Dから前下方に延びている。
図6および図7は、図4に示すパワーユニットの一部を示す斜視図である。
図3、図6および図7に示すように、第1冷却風通路P1は、モータ収容部50の周壁51に形成された切欠53を通じてファン収容空間Dに連通している。第1冷却風通路P1は、オイルパン55の外表面に沿って延びている。第1冷却風通路P1は、右クランクケース40Rに設けられたオイルパン55および一対の横壁80と、ファンカバー70に設けられた延出部83と、によって画成されている。
図6および図7に示すように、一対の横壁80は、オイルパン55の右側面から車幅方向の外側に突出している。一対の横壁80は、モータ収容部50の周壁51における切欠53を挟む両縁から前下方に延びている。一対の横壁80は、互いに略平行に延びている。一対の横壁80の間には、一対の横壁80と略平行に延びるリブ81が設けられている。リブ81は、オイルパン55の右側面から車幅方向の外側に突出している。
図2および図3に示すように、延出部83は、車幅方向から見てファンカバー70の接続壁74の外周縁から下方に突出している。延出部83は、オイルパン55に対して間隔をあけて接続壁74から延びる外壁84と、外壁84の両側縁からオイルパン55側に延びる一対の側壁85と、を備え、クランクケース40側に開放された横断面U字状に形成されている。外壁84は、オイルパン55に対する車幅方向外側位置から下方位置にわたって配置されている。外壁84は、一対の横壁80の間の空間に車幅方向の外側から重なる上流部84aと、上流部84aから車幅方向の内側に延びる下流部84bと、を備える。上流部84aは、オイルパン55との間に、第1冷却風通路P1の上流側半部を形成している。下流部84bは、上流部84aの下端縁からオイルパン55の下方位置まで車幅方向の内側に延びている。下流部84bは、オイルパン55との間に、第1冷却風通路P1の下流側半部を形成している。側壁85は、外壁84における上流部84aから下流部84bにわたる部分に連なっている。側壁85は、オイルパン55側の端縁を横壁80の端縁に突き当てるように設けられている。
図3に示すように、延出部83は、オイルパン55との間に第1冷却風通路P1に連通する前方排風口87を形成している。前方排風口87は、外壁84の下流部84bにおける車幅方向の内側の端縁、各側壁85における車幅方向の内側の端縁、およびオイルパン55の下面によって画成されている。前方排風口87は、軸線Cよりも前方に位置している。前方排風口87は、車幅方向の内側に開口している。前方排風口87は、オイルパン55の下方のみに排風する。
以上のように形成された第1冷却風通路P1は、ファン60が発生させた風が上流端である周壁51の切欠53から下方かつ前方に流入した後、車幅方向の内側に向きを変えて、下流端である前方排風口87まで流れるように形成されている。これにより、第1冷却風通路P1を流れるファン60が発生させた風は、上流側に折り返すことなく上流端から下流端まで流れる。
図4および図5に示すように、第2冷却風通路P2は、車幅方向から見て第1冷却風通路P1の後方に設けられている。第2冷却風通路P2は、車幅方向から見て軸線Cよりも後方かつ下方に設けられている。第2冷却風通路P2は、車幅方向から見てファン収容空間Dから後下方に延びている。
図5から図7に示すように、第2冷却風通路P2は、モータ収容部50の周壁51に形成された切欠54を通じてファン収容空間Dに連通している。第2冷却風通路P2は、右クランクケース40Rに設けられたオイルパン55および内ガイド壁90と、ファンカバー70に設けられた接続壁74および外ガイド壁92と、によって画成されている。
内ガイド壁90は、モータ収容部50の周壁51における切欠54を挟む両縁を接続するように延びている。内ガイド壁90は、車幅方向から見て周壁51から径方向の外側に膨らむように延びている(図4参照)。内ガイド壁90の内側の空間は、オイルパン55の右側壁によって車幅方向の内側から画成されている。内ガイド壁90の内側の空間は、ファン収容空間Dに連通して第2冷却風通路P2の上流側半部を形成しているとともに、車幅方向の外側に開放されている。内ガイド壁90の間には、車幅方向から見て径方向に沿って延びるリブ91が形成されている。図示の例では、リブ91は、3つ設けられている。リブ91は、オイルパン55の右側面から車幅方向の外側に突出している。各リブ91における径方向外側の端縁は、内ガイド壁90の内周面に接続している。
図2および図5に示すように、外ガイド壁92は、ファンカバー70の接続壁74の径方向外側に設けられている。外ガイド壁92は、内ガイド壁90を車幅方向の外側に延長するように形成され、車幅方向から見て内ガイド壁90に沿って延びている。外ガイド壁92の両端は、ファンカバー70の接続壁74に接続されている。これにより、外ガイド壁92および接続壁74は、閉断面を形成している。外ガイド壁92は、接続壁74との間に、内ガイド壁90の内側の空間に直接連通して第2冷却風通路P2の下流側半部を形成する空間を形成している。外ガイド壁92は、接続壁74との間に第2冷却風通路P2に連通する後方排風口94を形成している。後方排風口94は、外ガイド壁92における車幅方向外側の端縁、および接続壁74の外周面によって画成されている。後方排風口94は、軸線Cよりも後方に位置している。後方排風口94は、車幅方向の外側に開口しているとともに、軸方向から見て第2冷却風通路P2に重なっている。後方排風口94は、網目状に形成され、空気の通過を許容するとともに異物の通過を規制している。
以上のように形成された第2冷却風通路P2は、ファン60が発生させる風が上流端である周壁51の切欠54から下方かつ後方に流入した後、車幅方向の外側に向きを変えて、下流端である後方排風口94まで流れるように形成されている。これにより、第2冷却風通路P2を流れるファン60が発生させた風は、上流側に折り返すことなく上流端から下流端まで流れる。
以上に説明したように、本実施形態では、クランクケース40における軸方向から見たファン60の外側部分は、ファン60が発生させる風を通す第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2を形成している。この構成によれば、クランクケース40のうち軸方向から見てファン60よりも外側に位置する部分が第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2を通るファン60が発生させた風と熱交換するので、ファン60の周辺を効率よく冷却することができる。
第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、それぞれシリンダ41が形成する導風路66とは別に設けられている。この構成によれば、シリンダ41が形成する導風路66を通る空気は高温となり得るので、シリンダ41と熱交換していない空気を第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2に流すことができる。したがって、ファン60の周辺を効率よく冷却することができる。
パワーユニット4は、第1冷却風通路P1に設けられて径方向に沿って延びるリブ81と、第2冷却風通路P2に設けられて径方向に沿って延びるリブ91と、を備える。この構成によれば、第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2を流れるファン60が発生させた風を整流することができる。したがって、第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2における空気の流れの乱れを抑制して、クランクケース40とファン60が発生させた風との熱交換を促進することができる。
リブ81,91は、それぞれクランクケース40に設けられている。この構成によれば、リブ81,91により第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2内におけるクランクケース40の表面積が増加するので、第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2においてクランクケース40とファン60が発生させた風との熱交換を促進することができる。
第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、ファン60が発生させた風が上流側に折り返すことなく排風口87,94まで流れるように形成されている。この構成によれば、冷却風通路P1,P2における空気の圧力損失が増大することを抑制できるので、冷却風通路P1,P2にファン60が発生させた風をスムーズに通すことができる。したがって、クランクケース40とファン60が発生させた風との熱交換を促進することができる。
前方排風口87および後方排風口94は、車幅方向に開口している。この構成によれば、前方排風口87および後方排風口94がそれぞれ前方に対して90度傾斜した方向に開口していることで、車両走行時に前方から飛来する異物が排風口87,94を通じて冷却風通路P1,P2に侵入することを抑制できる。さらに、前方排風口87および後方排風口94が鉛直上方に対して90度傾斜した方向に開口していることで、上方から落下してきた異物が排風口87,94を通じて冷却風通路P1,P2に侵入することを抑制できるとともに、仮に排風口87,94を通じて異物が冷却風通路P1,P2に侵入しても異物を重力により排風口87,94を通じて排出することができる。したがって、冷却風通路P1,P2への異物侵入による不具合の発生を抑制できる。
後方排風口94は、車幅方向の外側に開口し、網目状に形成されている。この構成によれば、パワーユニット4における車幅方向外側の側面に沿って流れる走行風が後方排風口94を掠めるように流れる場合に後方排風口94を通じて第2冷却風通路P2へ異物が進入しやすくなるので、後方排風口94を網目状に形成することにより第2冷却風通路P2への異物の侵入を効果的に抑制することができる。また、アンダーカウルの後端がパワーユニット4の前方に位置する場合には、走行時にアンダーカウルの側面を伝って流れた水がクランクケース40のうち軸線Cよりも前方に位置する部分に飛散しやすいので、後方排風口94を軸線Cよりも後方位置のみで開口するように構成することで、アンダーカウルから飛散した水が後方排風口94を通じて第2冷却風通路P2に侵入することを抑制できる。
前方排風口87は、軸線Cよりも前方に位置し、クランクケース40の下方のみに排風する。この構成によれば、クランクケース40の下面に沿って流れる走行風により前方排風口87に負圧を生じさせて、前方排風口87に連通する第1冷却風通路P1の空気の流れを促進することができる。また、アンダーカウルの後端がパワーユニット4の前方に位置する場合には、走行時にアンダーカウルの側面を伝って流れた水がクランクケース40のうち軸線Cよりも前方に位置する部分に飛散しやすいので、前方排風口87をクランクケース40の下方のみに排風するように構成することで、アンダーカウルから飛散した水が前方排風口87を通じて第1冷却風通路P1に侵入することを抑制できる。
第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、潤滑油の排出口を挟むように設けられている。この構成によれば、クランクケース40のうち排出口の周辺部を効果的に冷却できるので、排出口を通じた排油時に潤滑油を冷却することができる。
第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、オイルパン55の外方に設けられている。この構成によれば、オイルパン55と第1冷却風通路P1または第2冷却風通路P2を通るファン60が発生させた風とを直接熱交換させることができる。したがって、潤滑油を効率よく冷却することができる。
第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2は、クランクシャフト14よりも下方のみに設けられている。この構成によれば、クランクケース40のうち加熱された潤滑油が触れやすい箇所を集中的に冷却することができる。したがって、クランクケース40のうち高温となり得る部分を効率よく冷却することができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、本発明を自動二輪車のパワーユニットに適用した例を示したが、本発明の適用範囲は自動二輪車用のパワーユニットに限定されない。例えば、本発明は運転者が車体を跨いで乗車する鞍乗り型車両用のパワーユニット全般に適用することができる。鞍乗り型車両としては、自動二輪車だけでなく自動三輪車、またはバギーやATV(All Terrain Vehicle)等の自動四輪車が挙げられる。また、上記実施形態のパワーユニット4は車両走行用の動力源としてエンジンのみを備えているが、本発明は動力源としてモータを備えたパワーユニットに適用してもよい。
また、上記実施形態では、排風口87,94が車幅方向に開口しているが、排風口の開口方向は特に限定されない。ただし、排風口を鉛直上方および前方に対して90度以上傾斜した方向に開口させることが望ましい。排風口が前方に対して90度以上傾斜した方向に開口していることで、車両走行時に前方から飛来する異物が排風口を通じて冷却風通路に侵入することを抑制できる。さらに、排風口が鉛直上方に対して90度以上傾斜した方向に開口していることで、上方から落下してきた異物が排風口を通じて冷却風通路に侵入することを抑制できるとともに、仮に排風口を通じて異物が冷却風通路に侵入しても異物を重力により排風口を通じて排出することができる。
また、上記実施形態では、パワーユニットに複数の冷却風通路(第1冷却風通路P1および第2冷却風通路P2)が設けられているが、冷却風通路は1つだけ設けられていてもうよい。
また、上記実施形態では、冷却風通路P1,P2内のリブ81,91がオイルパン55に設けられているが、リブはファンカバーに設けられていてもよい。また、冷却風通路にリブが設けられていなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
4…パワーユニット 14…クランクシャフト(回転軸) 40…クランクケース(ケーシング) 41…シリンダ(シリンダ部材) 55…オイルパン 60…ファン 66…導風路 70…ファンカバー(カバー) 81,91…リブ 87…前方排風口(排風口) 94…後方排風口(排風口) C…中心軸線 P1…第1冷却風通路(冷却風通路) P2…第2冷却風通路(冷却風通路)

Claims (10)

  1. 回転軸(14)と、
    前記回転軸(14)を支持するケーシング(40)と、
    前記回転軸(14)と一体回転可能に設けられ、前記回転軸(14)の軸方向における外側から外気を吸気するファン(60)と、
    を備え、
    前記ケーシング(40)における前記軸方向から見た前記ファン(60)の外側部分は、前記ファン(60)が発生させる風を通す冷却風通路(P1,P2)を形成し、
    前記冷却風通路(P1,P2)に設けられ、前記回転軸(14)の径方向に沿って延びるリブ(81,91)をさらに備える、
    パワーユニット。
  2. 回転軸(14)と、
    前記回転軸(14)を支持するケーシング(40)と、
    前記回転軸(14)と一体回転可能に設けられ、前記回転軸(14)の軸方向における外側から外気を吸気するファン(60)と、
    を備え、
    前記ケーシング(40)における前記軸方向から見た前記ファン(60)の外側部分は、前記ファン(60)が発生させる風を通す冷却風通路(P1,P2)を形成し、
    前記ケーシング(40)に取り付けられ、前記ファン(60)を覆って前記冷却風通路(P1,P2)を画成するカバー(70)をさらに備え、
    前記カバー(70)には、前記冷却風通路(P1,P2)に連通する排風口(87,94)が形成され、
    前記排風口(87,94)は、前記回転軸(14)の中心軸線よりも後方に位置する後方排風口(94)を有し、
    前記後方排風口(94)は、車幅方向の外側に開口し、
    網目状に形成されている、
    パワーユニット。
  3. 回転軸(14)と、
    前記回転軸(14)を支持するケーシング(40)と、
    前記回転軸(14)と一体回転可能に設けられ、前記回転軸(14)の軸方向における外側から外気を吸気するファン(60)と、
    を備え、
    前記ケーシング(40)における前記軸方向から見た前記ファン(60)の外側部分は、前記ファン(60)が発生させる風を通す冷却風通路(P1,P2)を形成し、
    前記冷却風通路(P1,P2)は、潤滑油の排出口を挟むように複数設けられている、
    パワーユニット。
  4. 前記リブ(81,91)は、前記ケーシング(40)に設けられている、
    請求項に記載のパワーユニット。
  5. 前記ケーシング(40)に連結されてピストンを往復動可能に収容するシリンダ部材(41)を備え、
    前記冷却風通路(P1,P2)は、前記シリンダ部材(41)が形成する導風路(66)とは別に設けられている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパワーユニット。
  6. 前記ケーシング(40)に取り付けられ、前記ファン(60)を覆って前記冷却風通路(P1,P2)を画成するカバー(70)を備え、
    前記カバー(70)には、前記冷却風通路(P1,P2)に連通する排風口(87,94)が形成され、
    前記冷却風通路(P1,P2)は、前記ファン(60)が発生させた風が上流側に折り返すことなく前記排風口(87,94)まで流れるように形成されている、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のパワーユニット。
  7. 前記ケーシング(40)に取り付けられ、前記ファン(60)を覆って前記冷却風通路(P1,P2)を画成するカバー(70)を備え、
    前記カバー(70)には、前記冷却風通路(P1,P2)に連通する排風口(87,94)が形成され、
    前記排風口(87,94)は、鉛直上方および前方に対して90度以上傾斜した方向に開口している、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のパワーユニット。
  8. 前記排風口(87,94)は、前記回転軸(14)の中心軸線よりも前方に位置する前方排風口(87)を有し、
    前記前方排風口(87)は、前記ケーシング(40)の下方のみに排風する、
    請求項2、請求項6および請求項7のいずれか1項に記載のパワーユニット。
  9. 前記ケーシング(40)は、前記回転軸(14)よりも下方に潤滑油が貯留されるオイルパン(55)を有し、
    前記冷却風通路(P1,P2)は、前記オイルパン(55)の外方に設けられている、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のパワーユニット。
  10. 前記冷却風通路(P1,P2)は、前記回転軸(14)よりも下方のみに設けられている、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のパワーユニット。
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