JP6670335B2 - 鞍乗型車両のベルト式無段変速装置 - Google Patents
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しかしながら、下記特許文献1に示されるものでは、送風効率を向上させるために昇圧通路を設けるので、ケーシングが回冷却ファンの転方向下流側ほど送風羽根との隙間が広くなるように形成される。そのため、ケーシングが送風羽根の回転方向下流側が大型化してしまう。
鞍乗型車両に搭載され、内燃機関から伝達された動力を変速して駆動輪に伝達するベルト式無段変速装置において、
前記内燃機関のクランク軸から駆動力が伝達され車両側方に向けて冷却ファンが設けられた駆動プーリ、前記鞍乗型車両の前記駆動輪に動力を伝達する従動プーリ、および前記駆動プーリと前記従動プーリの間に架け渡されたベルトを備えたベルト式無段変速機と、前記内燃機関から後方に一体に延設された変速機ケースと、前記変速機ケースの車幅方向外側方を覆い、前記変速機ケースとの間に前記ベルト式無段変速機を収容するベルト室を構成し、冷却風を前記ベルト室に導入する冷却風導入口が前記冷却ファンと対峙して前部に開口形成された変速機ケースカバーと、前記変速機ケースカバーの前記冷却風導入口を含む少なくとも前側部分を車幅方向外側から覆い、外気取入口を備えるとともに前記冷却風導入口に外気を導く導風ダクトカバーと、前記冷却風導入口と前記導風ダクトカバーの間に挟まれ冷却風流入孔を備えた内側ダクト部材とを備え、
前記導風ダクトカバーは、前記内側ダクト部材に向かって突設され前記冷却ファンの中心軸線を囲み相互に間隔を開けた複数の弧状の導風リブを有し、前記導風ダクトカバーと前記内側ダクト部材の間には、前記複数の弧状の導風リブによって、弧状の導風通路が画成されたことを特徴とする鞍乗型車両のベルト式無段変速装置である。
ベルト式無段変速機を収容する変速機ケースと変速機ケースカバーを大型化することなく、冷却ファンの中心軸線を囲み相互に間隔を開けた複数の弧状の導風リブによって冷却風に旋回流を生じさせ、冷却風の流速を高めてベルト室内へ送り込むことができ、簡易な構造で送風効率を高めることができる。
前記内側ダクト部材の前記冷却風流入孔は、前記冷却風導入口と対峙して設けられ、前記導風リブの突設端は、前記冷却風流入孔の外周を一部の間隙部を残し囲うよう位置してもよい。
その構成によれば、
冷却風流入孔を前記冷却風導入口と対峙して設け、導風リブの間隙部から冷却風を冷却風流入孔に流入させるので、冷却風の流速を高めて、ベルト式無段変速機内に冷却風を取り込むことができ、送風効率と、冷却効率を高めることができる。
前記弧状の導風通路は、前記導風リブによって、前記外気取入口から前記冷却風流入孔に至るスパイラル状の導風通路に画成されてもよい。
その構成によれば、
冷却風が、外気取入口から冷却風流入孔に至るスパイラル状の導風通路を通過するので、流速が効率よく高まって冷却風流入孔に流入するため、送風効率と、冷却効率をより高めることができる。
前記弧状の導風リブには、前記導風通路から曲率半径方向に貫通する排出孔が設けられてもよい。
その構成によれば、
流速の高くなる弧状の導風通路の外周面をなす弧状の導風リブに排出孔を設けたので、遠心力で排出孔から冷却風中の塵埃や異物を排出することができ、ベルト式無段変速機内に塵埃や異物が侵入することを抑制することができる。
前記外気取入口は、前記冷却風導入口よりも上方に設けられてもよい。
その構成によれば、
外気取入口が冷却風導入口より上方に設けられたことで、冷却風に旋回流を生じさせる導風通路の長さを短くすることができ、より小さな構造で冷却風に旋回流を生じさせ易くすることができる。
ベルト式無段変速機を収容する変速機ケースと変速機ケースカバーを大型化することなく、冷却ファンの中心軸線を囲み相互に間隔を開けた複数の弧状の導風リブによって冷却風に旋回流を生じさせ、冷却風の流速を高めてベルト室内へ送り込むことができ、簡易な構造で送風効率を高めることができる。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲における前後左右上下等の向きは、本実施形態に係る鞍乗型車両の向きに従うものとする。本実施形態において鞍乗型車両は具体的にはスクータ型自動二輪車(以下、単に「自動二輪車」という)である。
また、図中矢印FRは本実施形態に係る鞍乗型車両の車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
また、各機器、部材上に記入した小矢印は、冷却風の流れ方向を、模式的に示すものである。
本実施形態1の自動二輪車(本発明における「鞍乗型車両」)1においては、車体前部1fと車体後部1rとが、低いフロア部1cを介して連結されており、車体の骨格をなす車体フレームは、概ねダウンチューブ3とメインパイプ4とからなる。すなわち車体前部1fのヘッドパイプ2からダウンチューブ3が下方へ延出し、ダウンチューブ3は下端で水平に屈曲してフロア部1cの下方を後方へ延び、その後端において左右一対のメインパイプ4が連結され、メインパイプ4は連結部から上方に立ち上がり屈曲して斜め後方に延びている。
ベルト式無段変速装置Tの後端に立設された支持ブラケット16とメインパイプ4の後部との間にリヤクッション17が介装されている(図1参照)。
パワーユニットPは、内燃機関Eとベルト式無段変速装置Tとが一体に構成されたものである。
駆動プーリ41は、クランク軸20の延長軸部において、左端に嵌着される固定駆動プーリ半体41aと、固定駆動プーリ半体41aの右側で対向して軸方向に摺動可能に軸支される可動駆動プーリ半体41bとからなる。
固定駆動プーリ半体41aと可動駆動プーリ半体41bは、互いに対向してVベルト45を挟む対向テーパ面を有する。
固定駆動プーリ半体41aの背面(左面)には、冷却ファン44の羽根が多数形成されている。
したがって、クランク軸20と冷却ファン44は、中心軸線Xを共有する。
両従動プーリ半体48a,48bにVベルト45が挟まれる。
遠心クラッチ50は、インナスリーブ47aに嵌着されたクラッチインナ51の外周を覆うクラッチアウタ52が減速機入力軸46に嵌着されており、クラッチインナ51にばね51bに抗して遠心方向に揺動するクラッチシュー51sがクラッチアウタ52の内周面に対向して設けられている。
したがって、Vベルト45を介してインナスリーブ47aに伝達された動力は、その回転速度が増すと、クラッチシュー51sがばね51bに抗して遠心方向に揺動してクラッチアウタ52の内周面に接して
遠心クラッチ50が接合し、減速機入力軸46に伝達される。
また、図5は、図4(または図2)中V−V矢視による、ベルト式無段変速装置Tの平面断面図である。
図4および図5を参照して、前後に長尺の変速機ケース30の左側は、変速機ケースカバー60により覆われて、変速機ケース30と変速機ケースカバー60との間に形成されるベルト室55内には、ベルト式無段変速機40および遠心クラッチ50が収容される。
変速機ケースカバー60は、金属のアルミ合金製であり、表面に塗装が施されている。
そのため、変速機ケースカバー60は、駆動プーリ41および冷却ファン44を覆うケースカバー前部60aより遠心クラッチ50を覆うケースカバー後部60bが車幅方向外側に膨出している。
また、ケースカバー前部60aの左側面には、中央の大きな冷却風導入口61の周りに、3本の円筒取付ボス部63が、左方(車幅外方向)に突出して形成されている。
3本の円筒取付ボス部63は、1本が冷却風導入口61の前方に、他の2本が冷却風導入口61の斜め上下後方に形成されている。
円筒取付ボス部63には、ねじ孔が形成されている。
なお、側面視で長円状をなす変速機ケースカバー60の外周縁には、変速機ケースカバー60を変速機ケース30に結合するための取付ボス部65が複数形成されている。
内側ダクト部材70および導風ダクトカバー80は樹脂製である。
内側ダクト部材70の左側面には、変速機ケースカバー60の3本の円筒取付ボス部63にそれぞれ対応して円筒取付ボス部63が嵌入する円筒取付ボス部73が車幅方向外側(左側)に突出して形成されている。
円筒取付ボス部73の端部は環状の底壁を有している。
形成されている。
また、上方膨出部70bの上縁部に沿って、後方から前方に延在して、中央導風凹状リブ75の外周側と所要の距離を保ちつつ、図6図示反時計回りに回るように連続して延在し、冷却風流入孔71の上方で中央導風凹状リブ75と合流する、断面が凹状をした弧状の外周導風凹状リブ76が、冷却ファン44の中心軸線Xを囲むように突設されて形成されている。
図5、および図7と図8を参照して、本実施形態1の導風ダクトカバー80は、変速機ケースカバー60のケースカバー前部60aに嵌め込まれた内側ダクト部材70のケースカバー対向部70aに対向するダクトカバー主要部80aと、内側ダクト部材70の上方膨出部70bに対向する外気取入部80bが形成されている。
突出した取付円筒部83の端部の環状の底壁は、対向する円筒取付ボス部73の環状の底壁に当接する。
取付円筒部83の端部の環状の底壁が、ボルト挿入凹部83aの底面を構成し、締結ボルト91の締結座面となる。
また、中央導風凸状リブ85の冷却風流入孔71側の端部と、冷却風流入孔71を巡ったのち外気取入部80b側へ向かう中央導風凸状リブ85との間には中央側間隙部(本発明における「間隙部」)85aが設けられ、中央導風凸状リブ85の外気取入部80b側の端部と、外周導風凸状リブ86との間には外周側間隙部86aが設けられている。
よって、外気取入口81から外周側間隙部86aを通り、外周導風凸状リブ86と中央導風凸状リブ85との間を、図7図示時計回りに回り、中央側間隙部85aを通り、冷却風流入孔71に至る、導風ダクトカバー80側の弧状の導風通路95bが形成される。
その結果、図4中に示すように、外気取入口81から冷却風流入孔71にかけて、導風通路95がスクロール状に形成されている。
もっとも、図7に示す本実施形態においては、図示第1象限Aの位置が好適である。
また、図7図示では、導風通路95b(95)は流路断面が中央側間隙部85aまで同様に形成されているが、徐々に断面積が減少するなど、断面積に変化があってもよい。それが、
中央導風凸状リブ85と外周導風凸状リブ86との関係によるものか、または、導風通路95bの車体幅方向の幅によるものかは問わない。
また、前方からの外気は、外気取入口81から外気取入部80bに入ると、反転して前方に向けて外周側間隙部86aを通るので、慣性によって外気中の異物は導風通路95に入り難い。
さらに、導風ダクトカバー80の外周導風凸状リブ86には、下端近傍に冷却風の一部を排出する排出孔86bを備えている。外気取入口81から導風通路95を流れる冷却風中の塵埃等異物が、遠心力によって、外周導風凸状リブ86に沿う側を流れることを利用して排出孔86bから排出されるようにしており、サイクロン除塵機と同様の効果を奏するものとなっている。
図5を参照して、変速機ケース30に変速機ケースカバー60を取り付けたとき、変速機ケースカバー60の中央円筒取付ボス部64に対向して変速機ケース30の左側面から突出した取付ボス部31の端面に、変速機ケースカバー60側の中央円筒取付ボス部64の端面が当接する。取付ボス部31の端面にはねじ孔が形成されている。
そこで、変速機ケースカバー60の中央円筒取付ボス部64に車幅方向外側から締結ボルト92を挿入し、中央円筒取付ボス部64を貫通して、変速機ケース30の取付ボス部31のねじ孔に螺合して、変速機ケース30に変速機ケースカバー60を締結する。
ケースカバー前部60aに突出形成された3本の円筒取付ボス部63が内側ダクト部材70の円筒取付ボス部73にそれぞれ嵌入するように位置決めして、変速機ケースカバー60に内側ダクト部材70を重ね合わせると、変速機ケースカバー60の口縁凸状リブ62と内側ダクト部材70の口縁凹状リブ72とがシール部材を介在させて嵌合し、変速機ケースカバー60の冷却風導入口61の中央に内側ダクト部材70の冷却風流入孔71が位置して連通する。
内側ダクト部材70の中央導風凹状リブ75と外周導風凹状リブ76に、シール部材を介在させて導風ダクトカバー80の中央導風凸状リブ85と外周導風凸状リブ86を嵌合し、変速機ケースカバー60に導風ダクトカバー80を嵌合して、内側ダクト部材70と変速機ケースカバー60に導風ダクトカバー80を嵌め合わせる。
このようにして、変速機ケース30にベルト式無段変速機40を内部に収容して覆う変速機ケースカバー60とともに、内側ダクト部材70を内部に介装して導風ダクトカバー80が取り付けられる。
なお、実施形態2のベルト式無段変速装置Tは、導風ダクトカバー180の中央導風凸状リブ(本発明における「導風リブ」)185と外周導風凸状リブ(本発明における「導風リブ」)186、および中央側間隙部(本発明における「間隙部」)185aと外周側間隙部186a、ならびに、内側ダクト部材170の中央導風凹状リブ175と外周導風凹状リブ176、および中央側間隙部175aと外周側間隙部176aが、実施形態1と異なるほかは同様の構成である。
実施形態1と同様の機能、配置の構成部分には実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、同様の機能の構成部分だが異なる態様または配置の構成部分には実施形態1と下二桁を同じくした100番台の符号を付し、実施形態1と異なる点を主に説明する。
図1〜図5は、上記の相違点以外は、実施形態2においても参照される。
図5、および図9から図10を参照して、本実施形態2の導風ダクトカバー180においても、変速機ケースカバー60のケースカバー前部60aに嵌め込まれた内側ダクト部材170のケースカバー対向部70aに対向するダクトカバー主要部80aと、内側ダクト部材70の上方膨出部70bに対向する外気取入部80bが形成されている。
内側ダクト部材170および導風ダクトカバー180は樹脂製である。
内側ダクト部材170の左側面には、実施形態1と同様に、変速機ケースカバー60の3本の円筒取付ボス部63にそれぞれ対応して円筒取付ボス部63が嵌入する円筒取付ボス部73が車幅方向外側(左側)に突出して形成されている。
また、上方膨出部70bの上縁部に沿って、後方から前方に延在して、中央導風凹状リブ175の外周側と所要の距離を保ちつつ、図9図示反時計回りに回るように連続して延在し、冷却風流入孔71の上方で、上に短く屈曲し上方膨出部70bの上縁部と間隔を空けて終端となる、断面が凹状をした弧状の外周導風凹状リブ176が、冷却ファン44の中心軸線Xを囲むように突設されて形成されている。
したがって、上方膨出部70bから外周側間隙部176aを通り、外周導風凹状リブ176と中央導風凹状リブ175との間を、図9図示反時計回りに回り、中央側間隙部175aを通り、冷却風流入孔71に至る、内側ダクト部材170側の弧状の導風通路195aが形成される
また、中央導風凹状リブ185の冷却風流入孔71を巡る始端と終端の間には中央側間隙部185aが形成され、外気取入部80bの上縁部の外周導風凹状リブ186と、外周導風凹状リブ186の終端との間には外周側間隙部186aが形成されている。
よって、外気取入口81から外周側間隙部186aを通り、外周導風凹状リブ186と中央導風凹状リブ185との間を、図10図示時計回りに回り、中央側間隙部185aを通り、冷却風流入孔71に至る、内側ダクト部材170側の弧状の導風通路195bが形成される
その結果、外気取入口81から冷却風流入孔71にかけて、導風通路195が周回路状に形成されている。
したがって、実施形態2においても、ベルト式無段変速機40を収容する変速機ケース30と変速機ケースカバー60を大型化することなく、弧状の中央導風凸状リブ185および外周導風凸状リブ186、あるいはそれらによって形成された弧状の導風通路195によって冷却風に旋回流を生じさせ、冷却風の流速を高めてベルト室55内へ送り込むことができ、簡易な構造で送風効率を高めることができる。
もっとも、図10に示す本実施形態においては、図示第2象限Bの位置が好適である。
また、図10図示では、導風通路195b(195)は流路断面が中央側間隙部185aまで同様に形成されているが、徐々に断面積が減少するなど、断面積に変化があってもよい。それが、中央導風凸状リブ185と外周導風凸状リブ186との関係によるものか、または、導風通路195bの車体幅方向の幅によるものかは問わない。
また、前方からの外気は、外気取入口81から外気取入部80bに入ると、反転して前方に向けて外周側間隙部186aを通るので、慣性によって外気中の異物は導風通路195に入り難い。
さらに、導風ダクトカバー180の外周導風凸状リブ186には、下端近傍に冷却風の一部を排出する排出孔86bを備えている。外気取入口81から導風通路195を流れる冷却風中の塵埃等異物が、遠心力によって、外周導風凸状リブ186に沿う側を流れることを利用して排出孔86bから排出されるようにしており、サイクロン除塵機と同様の効果を奏するものとなっている。
また、本発明のパワーユニット、内燃機関は、自動二輪車に限定されず他種の鞍乗型車両にも幅広く適用されるものであってもよい。
なお、説明の便宜上、装置の左右配置は図示の実施形態に沿って説明したが、それに限定されず、左右配置が逆であってもよい。
Claims (5)
- 鞍乗型車両(1)に搭載され、内燃機関(E)から伝達された動力を変速して駆動輪(15)に伝達するベルト式無段変速装置(T)において、
前記内燃機関(E)のクランク軸(20)から駆動力が伝達され車両側方に向けて冷却ファン(44)が設けられた駆動プーリ(41)、前記鞍乗型車両(1)の前記駆動輪(15)に動力を伝達する従動プーリ(47)、および前記駆動プーリ(41)と前記従動プーリ(47)の間に架け渡されたベルト(45)を備えたベルト式無段変速機(40)と、
前記内燃機関(E)から後方に一体に延設された変速機ケース(30)と、
前記変速機ケース(30)の車幅方向外側方を覆い、前記変速機ケース(30)との間に前記ベルト式無段変速機(40)を収容するベルト室(55)を構成し、冷却風を前記ベルト室(55)に導入する冷却風導入口(61)が前記冷却ファン(44)と対峙して前部に開口形成された変速機ケースカバー(60)と、
前記変速機ケースカバー(60)の前記冷却風導入口(61)を含む少なくとも前側部分を車幅方向外側から覆い、外気取入口(81)を備えるとともに前記冷却風導入口(61)に外気を導く導風ダクトカバー(80、180)と、
前記冷却風導入口(61)と前記導風ダクトカバー(80、180)の間に挟まれ冷却風流入孔(71)を備えた内側ダクト部材(70、170)とを備え、
前記導風ダクトカバー(80、180)は、前記内側ダクト部材(70、170)に向かって突設され前記冷却ファン(44)の中心軸線(X)を囲み相互に間隔を開けた複数の弧状の導風リブ(85,86、185,186)を有し、
前記導風ダクトカバー(80、180)と前記内側ダクト部材(70、170)の間には、前記複数の弧状の導風リブ(85,86、185,186)によって、弧状の導風通路(95、195)が画成されたことを特徴とする鞍乗型車両のベルト式無段変速装置。 - 前記内側ダクト部材(70)の前記冷却風流入孔(71)は、前記冷却風導入口(61)と対峙して設けられ、前記導風リブ(85、185)の突設端は、前記冷却風流入孔(71)の外周を一部の間隙部(85a、185a)を残し囲うよう位置することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のベルト式無段変速装置。
- 前記弧状の導風通路(95)は、前記導風リブ(85,86)によって、前記外気取入口(81)から前記冷却風流入孔(71)に至るスパイラル状の導風通路(95)に画成されたことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両のベルト式無段変速装置。
- 前記弧状の導風リブ(86、186)には、前記導風通路(95、195)から曲率半径方向に貫通する排出孔(86b)が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両のベルト式無段変速装置。
- 前記外気取入口(81)は、前記冷却風導入口(61)よりも上方に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両のベルト式無段変速装置。
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