JP3819591B2 - 空冷エンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,一端に冷却ファンを備えたクランク軸を支持するエンジン本体の下部に燃料タンクを配設した空冷エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝる空冷エンジンは,例えば特開平9−170417号公報に開示されているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のかゝる空冷エンジンでは,エンジン本体の下部に配設される燃料タンクがエンジン本体に固着されているため,その燃料タンクに妨げられて,エンジン本体の下面に冷却風を通すことが困難であり,したがってエンジン本体の下面の冷却性が悪い。
【0004】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,冷却風によりエンジン本体の下面のみならず燃料タンクをも効果的に冷却し得る,前記空冷エンジンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,一端に冷却ファンを備えたクランク軸を支持するエンジン本体の下部に燃料タンクを配設した空冷エンジンにおいて,燃料タンクを支持して,その下面を覆う下部カバーをエンジン本体に固着し,この下部カバーの周壁に冷却風入口を開口すると共に,この冷却風入口を前記冷却ファンの吸入部に連通する通風間隙をエンジン本体及び燃料タンク間に設け,また燃料タンクをエンジン本体の下部一側に片寄せ配置する一方,下部カバーをエンジン本体の下部他側をも覆うように構成し,この下部カバーとエンジン本体との間に,前記冷却ファンの吸入部に連通する,前記通風間隙より通路面積が大きい冷却風上流通路を画成したことを第1の特徴とする。
【0006】
この第1の特徴によれば,冷却ファンの回転時,下部カバーの冷却風入口に吸い込まれた冷却風は,前記通気間隙を通過することにより,エンジン本体下面及び燃料タンク上面効果的に冷却することができる。しかも燃料タンクは,これをエンジン本体に直接支持させる必要がないから,エンジン本体から燃料タンクへの熱伝導を回避し,冷却タンクの冷却風による冷却を促進することができる。
【0007】
さらに下部カバーの冷却風入口に吸い込まれた冷却風は,通路面積が広い前記冷却風上流通路を通ることにより,通路面積が狭い前記通風間隙に干渉されることなく,大量の冷却風を確保して,エンジン本体周りの冷却を効果的に行うことができる。
【0008】
また本発明は,第1の特徴に加えて,下部カバーを合成樹脂製とし,地面に接地させる脚片を有する弾性支持板をこの下部カバーに一体に形成し,この弾性支持板の上面に,これの上方への一定量以上の撓みを阻止するストッパをエンジン本体に連設したことを第2の特徴とする。
【0009】
この第2特徴によれば,脚片を地面に勢い良く接地させたとき,その接地衝撃を弾性支持板の上方への撓みにより吸収することができる。しかも,該弾性支持板の上方への過度の撓みは,エンジン本体に一体に形成したストッパにより規制されるので,該弾性支持板の耐久性を確保することができる。
【0010】
さらに本発明は,一端に冷却ファンを備えたクランク軸を支持するエンジン本体の下部に燃料タンクを配設した空冷エンジンにおいて,燃料タンクを支持して,その下面を覆う下部カバーをエンジン本体に固着し,この下部カバーの周壁に冷却風入口を開口すると共に,この冷却風入口を前記冷却ファンの吸入部に連通する通風間隙をエンジン本体及び燃料タンク間に設け,下部カバーを合成樹脂製とし,地面に接地させる脚片を有する弾性支持板をこの下部カバーに一体に形成し,この弾性支持板の上面に,これの上方への一定量以上の撓みを阻止するストッパをエンジン本体に連設したことを第3の特徴とする。
【0011】
この第3の特徴によれば,冷却ファンの回転時,下部カバーの冷却風入口に吸い込まれた冷却風は,前記通気間隙を通過することにより,エンジン本体下面及び燃料タンク上面効果的に冷却することができる。しかも燃料タンクは,これをエンジン本体に直接支持させる必要がないから,エンジン本体から燃料タンクへの熱伝導を回避し,冷却タンクの冷却風による冷却を促進することができる。
【0012】
さらに脚片を地面に勢い良く接地させたとき,その接地衝撃を弾性支持板の上方への撓みにより吸収することができる。しかも,該弾性支持板の上方への過度の撓みは,エンジン本体に一体に形成したストッパにより規制されるので,該弾性支持板の耐久性を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて,以下に説明する。
【0014】
図1は本発明の空冷エンジンを備えた動力トリマの使用状態斜視図,図2は上記エンジンの縦断正面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図2の4−4線断面図,図5はマフラカバーの正面図,図6はマフラカバーの背面図,図7は動力トリマの不使用時の横倒し状態を示す側面図である。
【0015】
先ず,図1に示すように,空冷エンジンEはハンドヘルド型に構成されて,例えば動力トリマTの駆動部に取付けられる。動力トリマTは,その作業状態により刃具をあらゆる方向へ向けて使用されるので,その都度,エンジンEも大きく傾けられ,あるいは逆さにされ,その運転姿勢は一定しない。
【0016】
図2ないし図4において,上記空冷エンジンEのエンジン本体1には,その前後に気化器2及び排気マフラ3がそれぞれ取付けられ,気化器2の吸気道入口にエアクリーナ4が装着される。またエンジン本体1の下部一側に片寄せして燃料タンク5が配設され,その上端の注入口に燃料キャップ5aが螺着される。気化器2は,エンジンEの吸気脈動を利用して燃料タンク5から燃料を汲み上げ,余剰燃料を該タンク5に還流させるダイヤフラムポンプを備えており,どのような姿勢でもエンジンEの吸気ポートに燃料を供給し得るようになっている。
【0017】
エンジン本体1は,ヘッド一体型のシリンダブロック6と,このシリンダブロック6の下端面に接合されるクランクケース7からなっており,シリンダブロック6は,ピストン8を収容する単一のシリンダ9を中心部に備え,その外周には多数の冷却フィン10を備えている。
【0018】
クランクケース7は,上下一対のケース半体7a,7bを相互にボルト結合してなるもので,ピストン8にコンロッド11を介して連接するクランク軸12は,両ケース半体7a,7b間に支承される。
【0019】
クランクケース7の一端部には,クランク室13に隣接する油溜室14が形成され,該室14に貯留されるオイル16を攪拌してオイルミストを生成するオイルスリンガ15がクランク軸12に固着される。この油溜室14で生成されたオイルミストは,エンジンEの各部に,その潤滑のために供給される。
【0020】
クランク軸12の一端には,フライホイールマグネトー19の冷却ファン20付きロータ21が固着され,このロータ21と作業機用駆動軸23との間に遠心クラッチ22が介裝される。
【0021】
エンジン本体1には,上記ロータ21及びシリンダブロック6の周囲を覆う導風板24と,排気マフラ3を覆うマフラカバー41と,燃料タンク5の下面及び,この燃料タンク5から食み出したエンジン本体1の下面を覆う下部カバー25とが取付けられる。
【0022】
下部カバー25は合成樹脂製であって,エンジン本体1の下面に突設された複数の取付けボス30にボルト31により固着される。この下部カバー25は,その中心部上面に一枚の支持壁321 を,また一端部両側に一対の支持ボス322 を備えており,前記燃料タンク5の下部の先端に形成された短軸33が弾性グロメット34を介して支持壁321 の孔に嵌合して支持され,燃料タンク5の中間部両側面に突設された一対の支持腕35が支持ボス322 にボルト36により固着される。
【0023】
図3に示すように,下部カバー25の周壁に冷却風入口27が設けられ,この冷却風入口27を冷却ファン20の吸入部20a(図2参照)に連通する冷却風上流通路26Aがクランクケース7下面と下部カバー25との間に画成される。
【0024】
またクランクケース7下面と燃料タンク5上面との間には,上記冷却風上流通路26A及び吸入部20aに連通する通風間隙29が画成される。冷却風上流通路26Aは,この通風間隙29より通路面積が大きい。
【0025】
また冷却ファン20の吐出部20bをマフラカバー41内に連通する冷却風下流通路26Bがシリンダブロック6及び気化器2を囲むようにして導風板24によって画成される。
【0026】
さらに図3において,排気マフラ3は,その内部が排気ポート16と連通するように複数本のボルト17によりシリンダブロック6に固着され,その周壁に排気出口管18(図6参照)が開口する。この排気マフラ3及びシリンダブロック6間には遮熱板40が挟持される。そして排気マフラ3の正面及び周面を覆うマフラカバー41は,上記遮熱板40の周縁部に形成された複数の耳片40aにボルト42により固着される。
【0027】
図3,図5及び図6に示すように,上記マフラカバー41は,合成樹脂により一体成形されたもので,排気マフラ3の正面を覆う一重の前壁41aと,この前壁41aの周縁に一体に連って排気マフラ3の周面を覆う内外二重の周壁,即ち内側周壁41b及び外側周壁41cとから構成される。内側周壁41bは,その開放端を遮熱板40に当接させるように配置され,この内側周壁41b及び前壁41aの内面と排気マフラ3の外面との間に第1冷却導風路43が画成されるもので,それの入口43iは,外側周壁41cの一側に切欠き状に設けられ,出口43oは,内側及び外側周壁41b,31cの,前記排気出口管27が対向する部分に設けられる。
【0028】
また内側及び外側周壁41b,31c間には第2冷却導風路44が画成されるもので,それの入口44iは,前記冷却風下流通路26Bに連通するように外側周壁41cの下部に設けられ,出口44oは外側周壁41cの上部にスリット状に多数設けられる。したがって,第1冷却導風路43の入口43iは,第2冷却導風路44及びその入口44iを介して冷却風通路26に連通する。前壁41aの外面には,放熱フィン35が多数形成される。
【0029】
再び図2において,下部カバー25の,遠心クラッチ22側の一側部には,外方に張り出した弾性支持板37が一体に形成されており,この弾性支持板37は,その下面にクランク軸12と直角方向に延びる複数本(図示例では2本)の脚片38を一体に備える。弾性支持板37の上面には,エンジン本体1に一体に形成されたストッパ39が微小間隙sを存して対置される。通常,動力トリマTの不使用時には,図7に示すように,上記脚片38と,動力トリマTの刃具カバーTaとを地面Gに接地させ,横倒し状態にして置くものである。したがって,下部カバー25は,低温時でも接地衝撃に耐え得るような合成樹脂,例えばポリプロピレンにより成形される。
【0030】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0031】
エンジンEの作動中,冷却ファン20がクランク軸12により回転駆動されると,下部カバー25の冷却風入口27に流入した外気,即ち冷却風は,冷却風上流通路26Aを流れながらエンジンEのクランクケース7下面を冷却して冷却ファン20の吸入部20aに達するものと,冷却風上流通路26Aから通風間隙29を流れながらクランクケース7下面及び燃料タンク5上面を冷却して上記吸入部20aに達するものとに分かれる。
【0032】
こうしてクランクケース7及び燃料タンク5は冷却風により効果的に冷却されるものであり,しかも燃料タンク5は,エンジン本体1に固着される下部カバー25に支持されていて,エンジン本体1に直接支持されるものではないので,エンジン本体1から燃料タンク5への熱伝導を遮断できて,燃料タンク5の冷却風による冷却効果を促進することができる。
【0033】
また,冷却風上流通路26Aは,通風間隙29より通路面積が大きいので,冷却ファン20は,冷却風上流通路26Aにより充分な冷却風を確保し,これを冷却風下流通路26Bへ圧送することができる。
【0034】
冷却風下流通路26Bに送られた冷却風は,シリンダブロック6及び気化器2を冷却し,次いでマフラカバー41の第1及び第2冷却導風路43,34に入り,第1冷却導風路43を流れる冷却風は排気マフラ3を直接冷却する外,マフラカバー41の内側周壁41b及び前壁41aをも冷却し,その後,排気マフラ3の排気出口管27から排出する排ガスと共に出口43oから大気に流出する。また第2冷却導風路44を流れる冷却風は,マフラカバー41の内側周壁41bを冷却した後,出口44oから大気に流出する。
【0035】
動力トリマTの不使用時には,前述のように,下部カバー25と一体の弾性支持板37下面に突設された脚片38と,動力トリマTの刃具カバーTaとを地面Gに接地させ,横倒し状態にして置くものであるが,その脚片38を勢いよく接地させたときは,合成樹脂製の弾性支持板37の弾性変形により接地衝撃を吸収し得ると共に,該弾性支持板37がエンジン本体1と一体のストッパ39に当接することにより,その過度の変形を防ぎ,その耐久性を確保することができる。
【0036】
本発明は,上記各実施例に限定されることなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,本発明を定置型エンジンや,作業車用エンジンに適用することもできる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,一端に冷却ファンを備えたクランク軸を支持するエンジン本体の下部に燃料タンクを配設した空冷エンジンにおいて,燃料タンクを支持して,その下面を覆う下部カバーをエンジン本体に固着し,この下部カバーの周壁に冷却風入口を開口すると共に,この冷却風入口を前記冷却ファンの吸入部に連通する通風間隙をエンジン本体及び燃料タンク間に設け,また燃料タンクをエンジン本体の下部一側に片寄せ配置する一方,下部カバーをエンジン本体の下部他側をも覆うように構成し,この下部カバーとエンジン本体との間に,前記冷却ファンの吸入部に連通する,前記通風間隙より通路面積が大きい冷却風上流通路を画成したので,冷却ファンの回転時,下部カバーの冷却風入口に吸い込まれた冷却風は,前記通風間隙を通過することにより,エンジン本体下面及び燃料タンク上面を効果的に冷却することができる。しかも燃料タンクは,これをエンジン本体に直接支持させる必要がないから,エンジン本体から燃料タンクへの熱伝導を回避し,冷却タンクの冷却風による冷却を促進することができる。さらに下部カバーの冷却風入口に吸い込まれた冷却風は,通路面積が広い前記冷却風上流通路を通ることにより,通路面積が狭い前記通風間隙に干渉されることなく,大量の冷却風を確保して,エンジン本体周りの冷却を効果的に行うことができる。
【0038】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,下部カバーを合成樹脂製とし,地面に接地させる脚片を有する弾性支持板をこの下部カバーに一体に形成し,この弾性支持板の上面に,これの上方への一定量以上の撓みを阻止するストッパをエンジン本体に連設したので,脚片を地面に勢いよく接地させたとき,その接地衝撃を弾性支持板の上方への撓みにより吸収することができる。しかも,該弾性支持板の上方への過度の撓みは,エンジン本体に一体に形成したストッパにより規制されるので,該弾性支持板の耐久性を 確保することができる。
【0039】
さらに本発明の第3の特徴によれば,一端に冷却ファンを備えたクランク軸を支持するエンジン本体の下部に燃料タンクを配設した空冷エンジンにおいて,燃料タンクを支持して,その下面を覆う下部カバーをエンジン本体に固着し,この下部カバーの周壁に冷却風入口を開口すると共に,この冷却風入口を前記冷却ファンの吸入部に連通する通風間隙をエンジン本体及び燃料タンク間に設け,下部カバーを合成樹脂製とし,地面に接地させる脚片を有する弾性支持板をこの下部カバーに一体に形成し,この弾性支持板の上面に,これの上方への一定量以上の撓みを阻止するストッパをエンジン本体に連設したので,冷却ファンの回転時,下部カバーの冷却風入口に吸い込まれた冷却風は,前記通気間隙を通過することにより,エンジン本体下面及び燃料タンク上面効果的に冷却することができる。しかも燃料タンクは,これをエンジン本体に直接支持させる必要がないから,エンジン本体から燃料タンクへの熱伝導を回避し,冷却タンクの冷却風による冷却を促進することができる。また脚片を地面に勢い良く接地させたとき,その接地衝撃を弾性支持板の上方への撓みにより吸収することができる。しかも,該弾性支持板の上方への過度の撓みは,エンジン本体に一体に形成したストッパにより規制されるので,該弾性支持板の耐久性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る空冷エンジンを備えた動力トリマの使用状態斜視図。
【図2】 上記エンジンの縦断正面図。
【図3】 図2の3−3線断面図。
【図4】 図2の4−4線断面図。
【図5】 マフラカバーの正面図。
【図6】 マフラカバーの背面図。
【図7】 動力トリマの不使用時の横倒し状態を示す側面図。
【符号の説明】
1・・・・・エンジン本体
5・・・・・燃料タンク
12・・・・クランク軸
20・・・・冷却ファン
20a・・・吸入部
25・・・・下部カバー
26A・・・冷却風上流通路
27・・・・冷却風入口
29・・・・通風間隙
37・・・・弾性支持板
38・・・・脚片
39・・・・ストッパ
Claims (3)
- 一端に冷却ファン(20)を備えたクランク軸(12)を支持するエンジン本体(1)の下部に燃料タンク(5)を配設した空冷エンジンにおいて,
燃料タンク(5)を支持して,その下面を覆う下部カバー(25)をエンジン本体(1)に固着し,この下部カバー(25)の周壁に冷却風入口(27)を開口すると共に,この冷却風入口(27)を前記冷却ファン(20)の吸入部(20a)に連通する通風間隙(29)をエンジン本体(1)及び燃料タンク(5)間に設け,また燃料タンク(5)をエンジン本体(1)の下部一側に片寄せ配置する一方,下部カバー(25)をエンジン本体(1)の下部他側をも覆うように構成し,この下部カバー(25)とエンジン本体(1)との間に,前記冷却ファン(20)の吸入部(20a)に連通する,前記通風間隙(29)より通路面積が大きい冷却風上流通路(26A)を画成したことを特徴とする,空冷エンジン。 - 請求項1のものにおいて,
下部カバー(25)を合成樹脂製とし,地面(G)に接地させる脚片(38)を有する弾性支持板(37)をこの下部カバー(25)に一体に形成し,この弾性支持板(37)の上面に,これの上方への一定量以上の撓みを阻止するストッパ(39)をエンジン本体(1)に連設したことを特徴とする,空冷エンジン。 - 一端に冷却ファン(20)を備えたクランク軸(12)を支持するエンジン本体(1)の下部に燃料タンク(5)を配設した空冷エンジンにおいて,
燃料タンク(5)を支持して,その下面を覆う下部カバー(25)をエンジン本体(1)に固着し,この下部カバー(25)の周壁に冷却風入口(27)を開口すると共に,この冷却風入口(27)を前記冷却ファン(20)の吸入部(20a)に連通する通風間隙(29)をエンジン本体(1)及び燃料タンク(5)間に設け,下部カバー(25)を合成樹脂製とし,地面(G)に接地させる脚片(38)を有する弾性支持板(37)をこの下部カバー(25)に一体に形成し,この弾性支持板(37)の上面に,これの上方への一定量以上の撓みを阻止するストッパ(39)をエンジン本体(1)に連設したことを特徴とする,空冷エンジン。
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