WO2006114893A1 - 廃芳香族ポリカーボネートから芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩水溶液を得る方法 - Google Patents

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Abstract

廃芳香族ポリカーボネートをアルカリ金属水酸化物水溶液により分解し、芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩水溶液を得る方法において、(1)廃芳香族ポリカーボネートを塩素化炭化水素溶媒に溶解する溶解工程、(2)この溶液にアルカリ金属水酸化物水溶液を加え、芳香族ポリカーボネートを分解させる分解工程、(3)この分解液に水を加え、固型分を溶解させる再溶解工程、(4)前記工程の処理液を放置して有機溶媒相(有機相)と水溶液相(水相)とを形成させる二相化工程および(5)水相を有機溶媒相から分離し水相を回収する分離回収工程からなる芳香族ジヒドロキシ化合物金属塩水溶液を得る方法。本発明方法によれば、廃芳香族ポリカーボネートから安価でかつ分解時間が短く、ポリカーボネート原材料として有用な高品質の芳香族ジヒドロキシ化合物の金属塩水溶液を工業的に有利に得ることができる。

Description

明 細 書 廃芳香族ポリカーボネートから芳香族ジヒドロキシ化合物の
アル力リ金属塩水溶液を得る方法 技術分野
本発明は、 廃芳香族ポリカーボネートを金属水酸化物水溶液により分解し、 芳 香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩水溶液を得る方法および該水溶液から 芳香族ジヒドロキシ化合物を回収する方法に関する。 また、 芳香族ジヒドロキシ 化合物のアルカリ金属塩水溶液または回収した芳香族ジヒドロキシ化合物をポリ カーボネートの製造工程に使用する芳香族ポリ力一ポネートの製造方法にも関す る。 背景技術
芳香族ポリ力一ポネート (以下、 P Cと略すことがある) は、 優れた機械的性 質、 電気的性質、 耐熱性、 耐寒性および透明性等を有しており、 レンズ、 コンパ クトディスク等の光ディスク、 建築材料、 自動車部品、 OA機器のシャーシ一、 カメラボディー等様々な用途に利用されている材料であり、 その需要は年々増加 している。 P Cの需要の増加に伴い、 廃棄される P C製品の量も増大するが、 そ の多くは焼却若しくは地中に埋める等の方法で処理される。 これは、 P Cの需要 の増加から石油資源の枯渴を加速させるだけでなぐ地球環境の悪化を促進する。 そこで、 廃棄されたプラスチックを再利用 (リサイクル) することが重要になつ てきた。
廃プラスチックをリサイクルする方法は、 主として (1 ) 廃プラスチックを熱 エネルギ一として回収するサーマルリサイクル、 (2 )廃プラスチックを新しいプ ラスチックまたは他の種類のプラスチックとある割合で混合し、 加工して製品と するマテリアルリサイクル、 および (3 ) 廃プラスチックを化学的に分解してプ ラスチックの原材料にまで戻して、 プラスチック製造に再使用するケミカルリサ ィクルがある。 しかし、 サーマルリサイクルは、 プラスチックを焼却して熱を取 りだすので、 二酸化炭素と水が生成し、 本質的には地球環境を破壊し、 資源を減 少させていることになる。 マテリアルリサイクルは、 資源の消費に関しては、 一 番環境の負荷が少なく、 環境的に望ましいが、 混合できる製品が限定されていた り、 製品に混入できる割合が少なく、 リサイクルできる量が限られる。 ケミカル リサイクルは、 プラスチックを原材料まで分解するので、 そのまま製造に利用す ることが可能であり、 産業上有用なリサイクル方法である。
P Cをケミカルリサイクルする方法として、 過剰のアル力リ金属塩水溶液で分 解させ、 中和して芳香族ジヒドロキシ化合物を回収する方法は従来から知られて おり、 特公昭 4 0 - 0 1 6 5 3 6号公報には、 P Cと 1〜 3 0 %のアル力リ水溶 液を耐圧容器に入れ、 1 0 0 °C以上、 好ましくは 1 5 0 °C以上で加水分解後、 酸 性にした後メタノールに溶解し、 活性炭処理して着色成分を除去後、 再沈殿して 白色ビスフエノールを得ている。 特開昭 5 4—0 4 8 8 6 9号公報には、 ポリ力 —ボネートスクラップをバルクまたは溶液でケン化し、未ケン化の成分を分離し、 ゲン化混合物をホスゲン化し、 まったく精製工程および処理工程なしでポリカー ポネート重合工程に用いる方法が示されている。 特開平 0 6— 0 5 6 9 8 5号公 報には、 アルカリ触媒存在下、 P Cをフエノールで分解し、 芳香族ジヒドロキシ 化合物と炭酸ジァリールを回収する方法が示されている。 また、 特開平 1 0— 2 5 9 1 5 1号公報には、 トルエン、 キシレン、 ベンゼンまたはジォキサン溶剤中 で、 少量のアルカリを触媒として、 エステル交換反応を行い、 炭酸ジアルキルと 芳香族ジヒドロキシ化合物を得る方法が示されている。 また、 特開 2 0 0 2— 2 1 2 3 3 5号公報には、 P Cを塩化アルキル、 エーテル類または芳香族炭化水素 系溶媒等の溶媒と触媒としての 3級ァミンの存在下、 低級アルコールとエステル 交換させて芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジアルキルを得る方法が提案されて いる。
しかしながら、 特公昭 4 0 - 0 1 6 5 3 6号公報の方法は薄いアル力リ性水溶 液を用いているので反応が高温になり、 さらに後処理において非常に多くの水を 使い、 黄色の着色成分をメタノール Z水から再沈殿するので、 廃液処理が非常に 煩雑である。 特開昭 5 4— 0 4 8 8 6 9号公報の方法は精製工程なしで重合反応 に使用するので、 プラスチックにほぼ必須成分として用いられる添加剤、 着色剤 などが P C製造工程に混入することになり、 製品品質に影響を及ぼす。 特開平 0 6 - 0 5 6 9 8 5号公報、 特開平 1 0— 2 5 9 1 5 1号公報および特開 2 0 0 2 - 2 1 2 3 3 5号公報の方法は、 分解生成物と溶媒の分離回収工程が煩雑になる だけでなく、 必要としない副生成物が発生する。 発明の開示
本発明の目的は、 廃芳香族ポリカーボネートを安価で、 分解時間が短くかつ大 量に処理して、 着色成分を発生せず、 ポリカーボネート原材料に適した高品質の 芳香族ジヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩水溶液を得る方法を提供することで ある。
本発明の他の目的は、 廃芳香族ポリカーボネートの分解により得られた芳香族 ジヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩水溶液より高純度の芳香族ジヒドロキシ化 合物を回収する方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、 芳香族ジヒドロキシィ匕合物の金属塩水溶液または 回収した芳香族ジヒドロキシ化合物を用いて芳香族ポリカーボネートを製造する 方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、 廃光ディスクに使用された芳香族ポリカーボネー トを分解し、 得られた芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩水溶液または 回収した芳香族ジヒドロキシ化合物を用いて芳香族ポリカーボネートを製造し、 この芳香族ポリ力一ポネートを光ディスク用基板としてリサイクルする方法を提 供することである。
本発明者は、 これらの問題を解決するために鋭意検討した結果、 特定のプロセ スで、 好ましくは芳香族ポリ力一ポネートの製造時に使用する溶媒、 アルカリ金 属の水酸ィ匕物水溶液を適量用いることにより、 驚くべきことに、 穏和な条件で分 解反応が速く進行し、 生成物である芳香族ジヒドロキシ化合物アルカリ金属塩水 溶液が得られること、 また、 芳香族ポリ力一ボネートの製造時に使用する溶媒の 存在下、 該芳香族ジヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩水溶液を酸水溶液で処理 することにより高品質の芳香族ジヒドロキシ化合物が得られること、 該芳香族ジ ヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩水溶液または該芳香族ジヒドロキシ化合物を 原料として用いて製造し、 得られた芳香族ポリカーボネートの品質は市販のジヒ ドロキシ化合物を用いて製造した芳香族ポリ力一ポネートの品質と遜色ないこと を見出し、 本発明を完成した。
すなわち、 本発明によれば、 下記方法が提供される。
( 1 ) 廃芳香族ポリカーボネートをアル力リ金属水酸化物の水溶液により分解し て該芳香族ポリカーポネ一トを構成する芳香族ジヒドロキシ化合物のアル力リ金 属塩水溶液を得る方法において、 下記 ( a) 〜 (e ) の工程よりなることを特徴 とする、 芳香族ジヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩水溶液を得る方法。
( a) 廃芳香族ポリカーボネートを塩素化炭化水素溶媒に溶解し、 芳香族ポリ 力一ポネート (P C) が 8〜 3 0重量%の濃度で溶解した有機溶媒溶液を調製す る工程 (溶解工程)、
(b) 得られた有機溶媒溶液に、 アルカリ金属水酸化物を 4 5〜 5 5重量%含 有するアルカリ金属水酸化物水溶液を加えて 3 0〜5 0 の温度で芳香族ポリ力 ーポネートを分解する工程 (分解工程)、
( c ) 前記工程で得られた分解液に、 水を加えて該分解液中に含まれる固形分 としての芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩を水に溶解させる工程 (再 溶解工程)、
( d) 前工程で得られた処理液を放置して有機溶媒溶液相 (有機相) と水溶液 相 (水相) とを形成させる工程 (二相化工程) および
( e ) 前工程における水溶液相 (水相) を有機溶媒溶液相 (有機相) から分離 し、 水溶液相 (水相) を回収する工程 (分離回収工程)
( 2 ) 該塩素ィ匕炭ィ匕水素溶媒はジクロロメタン、 ジクロロェ夕ンおよびクロロホ ルムからなる群から選ばれた少なくとも一種の溶媒を少なくとも 8 0重量%含有 する前記 (1 ) に記載の方法。
( 3 ) 該アルカリ金属水酸化物は、 水酸化ナトリウムである前記 (1 ) に記載の 方法。
(4) 該芳香族ポリカーボネー卜は、 ビスフエノール Aを主たる芳香族ジヒドロ キシ化合物として形成されたものである前記 (1) に記載の方法。
(5) 該溶解工程における有機溶媒溶液は芳香族ポリカーボネート (PC) が 1 0〜28重量%の濃度で溶解している前記 (1) に記載の方法。
( 6 ) 該分解工程におけるアル力リ金属水酸化物水溶液はアル力リ金属水酸化物 を 47〜 53重量%含有する水溶液である前記 (1) に記載の方法。
(7) 該分解工程においてアルカリ金属水酸化物水溶液は、 芳香族ポリカーボネ 一トのカーボネート結合 1モルに対し、 4〜 8モルに相当するアル力リ金属水酸 化物を含有する量を使用する前記 (1) に記載の方法。
(8)該分解工程において、分解する温度は 30〜45 °Cの温度である前記(1) に記載の方法。
(9) 廃ポリカーボネートは、 ポリカーボネートより形成された光ディスク製品 またはその製造工程における工程排出品である前記 (1) に記載の方法。
(10) 該溶解工程において、 有機溶媒溶液中に芳香族ポリカーボネート 100 重量部に対し 0. 05〜4重量部の酸化防止剤を添加する前記 (1) に記載の方 法。
(11) 該分解工程、 再溶解工程および二相化工程は、 少なくとも非酸素ガス雰 囲下に実施する前記 (1) に記載の方法。
(12) 該分離回収工程により得られた水溶液相に、 塩素化炭化水素溶媒を加え て、 有機溶媒相と水溶液相とを形成させ次いで水溶液相を有機溶媒相と分離し、 得られた水溶液相を回収する (再分離 ·回収工程) ことよりなる前記 (1) に記 載の方法。
(13) 前記 (1) に記載の分離回収工程により得られた水溶液相を、 塩素化炭 化水素と接触させ、 界面重合法によりホスゲンを反応させて芳香族ポリ力一ポネ ートを製造する方法。
(14) 前記 (1) に記載の分離回収工程により得られた水溶液相を、 新しい芳 香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩の水溶液と混合し、 その際新しい芳香 族ジヒドロキシ化合物成分の割合が全芳香族ジヒドロキシ化合物成分の 5〜 95 モル%であり、 得られた混合水溶液を塩素化炭化水素と接触させ界面重合法によ りホスゲンを反応させて芳香族ポリカーボネートを製造する方法。
(15) 前記 (1) に記載の分離回収工程により得られた水溶液相に、 酸水溶液 を加えて折出した芳香族ジヒドロキシ化合物を固体として回収することを特徴と する芳香族ジヒドロキシ化合物の回収法。
(16) 該水溶液相に、 塩素化炭化水素溶媒および酸水溶液を加えて、 折出した 芳香族ジヒドロキシ化合物を固体として回収することを特徴とする前記 (15) に記載の方法。
(17) 前記 (15) に記載の方法により回収された固体の芳香族ジヒドロキシ 化合物を塩素化炭化水素溶媒、 水またはこれら両者の混合溶媒を使用して少なく とも 1回リンスすることを特徴とする前記 (15) に記載の回収法。
以下本発明方法についてさらに詳細に説明する。
本発明において、 使用される廃芳香族ポリカーボネートは、 界面重合法や溶融 重合法等公知の方法で製造されたものでよく、 分子量は粘度平均分子量で 1, 0 00〜 100, 000のものが好ましい。 廃芳香族ポリカーボネートの形状はパ ウダ一、 ペレット、 シート、 フィルム、 成形品等特に限定されない。 例えば、 C D、 CD— Rおよび DVD等の光ディスクにおいて、 廃棄されたものやその製造 工程中の成形不良のものなど不要品として排出された廃光ディスクをそのままあ るいは印刷膜や金属膜を剥離し除去したものを使用することができる。 また、 用 いられる廃芳香族ポリ力一ポネートとして、 ポリカーポネート製造途中に目標と する分子量に到達せず、 パウダーあるいはペレツト化されなかったポリカーボネ —トの溶液から溶媒を除去し、 乾燥した固形物でもよい。 ここで、 ポリ力一ポネ
—トの粘度平均分子量 (M) はジクロロメタン (塩化メチレン) 10 Omlにポ リ力一ポネート 0. 7 gを 20 °Cで溶解した溶液から求めた比粘度 ( 7 s p) を次 式に挿入して求めたものである。
s p/c = [7?] +0. 45X [77] 2 C (但し [77] は極限粘度)
[τ?] =1. 23X 10一4 Μ0· 83 該ポリカーポネ一トは、 例えば一般に芳香族ポリカーボネートとして知られて いるものであればよく、 ハイドロキノン、 レゾルシノール、 4, 4' —ジヒドロ キシジフエニル、 1, 4ージヒドロキシナフタレン、 ビス (4—ヒドロキシフエ ニル) メタン、 ビス {(4ーヒドロキシー 3, 5—ジメチル) フエ二ル} メタン、 1, 1—ビス (4—ヒドロキシフエニル) ェタン、 1, 1一ビス (4ーヒドロキ シフエニル) 一 1—フエニルェタン、 2, 2—ビス (4ーヒドロキシフエニル) プロパン (通称ビスフエノール A)、 2, 2_ビス {(4ーヒドロキシ一 3—メチ ル) フエ二ル} プロパン、 2, 2—ビス {(4ーヒドロキシ一 3, 5—ジメチル) フエ二ル} プロパン、 2, 2—ビス {(3, 5—ジブ口モー 4—ヒドロキシ) フエ 二ル}プロパン、 2, 2—ビス {(3—イソプロピル一 4ーヒドロキシ) フエ二ル} プロパン、 2, 2—ビス {(4—ヒドロキシー 3—フエニル)フエ二ル}プロパン、 2, 2—ビス (4—ヒドロキシフエニル) ブタン、 2, 2—ビス (4ーヒドロキ シフエニル) 一 3—メチルブタン、 2, 2 -ビス (4—ヒドロキシフエニル) 一 3, 3—ジメチルブタン、 2, 4—ビス (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—メチ ルブタン、 2, 2—ビス (4ーヒドロキシフエニル) ペンタン、 2, 2—ビス (4 ーヒドロキシフェニ^/) —4—メチ^/ペンタン、 1, 1一ビス (4—ヒドロキシ フエニル) シクロへキサン、 1, 1—ビス (4—ヒドロキシフエニル) _4ーィ ソプロピルシクロへキサン、 1, 1—ビス (4ーヒドロキシフエニル) 一 3, 3, 5—トリメチルシクロへキサン、 9, 9—ビス (4ーヒドロキシフエニル) フル オレン、 9, 9—ビス {(4ーヒドロキシー 3—メチル) フエ二ル} フルオレン、 , ' 一ビス (4ーヒドロキシフエニル) 一 ο—ジイソプロピルベンゼン、 a, α, 一ビス (4—ヒドロキシフエニル) 一m—ジイソプロピルベンゼン、 《, ひ, 一ビス (4ーヒドロキシフエニル) 一p—ジイソプロピルベンゼン、 1, 3—ビ ス (4ーヒドロキシフエニル) 一 5, 7—ジメチルァダマンタン、 4, 4, 一ジ ヒドロキシジフエニルスルホン、 4, 4' ージヒドロキシジフエニルスルホキシ ド、 4, 4' ージヒドロキシジフエニルスルフイド、 4, 4' ージヒドロキシジ フエ二ルケトン、 4, 4' ージヒドロキシジフエニルエーテルおよび 4, 4' 一 ジヒドロキシジフエニルエステル等のジヒドロキシ化合物の単独または 2種以上 の混合物から製造されたものである。
これらのうち、 ビスフエノール Aの単独もしくはそれを主成分とするジヒドロ キシ化合物から製造されたポリカーボネートが最も好適である。 以下 "芳香族ポ リカ一ポネート" を単に "ポリカーボネート" と称することがある。
また、 ポリカーボネートは、 分子末端に末端停止剤を含有してもよく、 その末 端停止剤 (分子量調節剤) としては、 1価のフエノール化合物が好ましく用いら れ、 その例としてはフエノール、 p—クレゾ一ル、 p—ェチルフエノール、 p— イソプロピルフエノール、 - t e r t一ブチルフエノール、 p—クミルフエノ ール、 p—シクロへキシルフェノール、 p—ォクチルフエノール、 p—ノニルフ エノ一ル、 2 , 4—キシレノール、 p—メトキシフエノール、 p—へキシルォキ シフエノ一ル、 p—デシルォキシフエノール、 o—クロロフエノ一ル、 m—クロ 口フエノール、 ρ—クロ口フエノール、 ρ—ブロモフエノール、 ペンタブロモフ ェノール、 ペンタクロロフエノ一ル、 ρ—フエニルフエノール、 p—イソプロべ ニルフエノール、 2 , 4—ジ ( ーメチルー 1 ' 一フエニルェチル) フエノ一 ル、 )3—ナフ! ル、 ひ一ナフト一ル、 p— ( 2 ' , 4,, 4, 一トリメチルクロ マニル) フエノール、 2— (4 ' —メトキシフエニル) - 2 - (4 " —ヒドロキ シフエニル) プロパン等のフエノ一ル類等の単独または 2種以上の混合物が用い られる。
本発明方法では、 先ず、 固体のポリカーボネート (P C) を、 塩素化炭化水素 溶媒に溶解した溶液を調製する。 この溶解工程において、 溶媒の種類およびその 使用量は、 次の分解工程においてポリカーボネートの分解反応を効果的に実施す るために重要な要因である。
塩素化炭化水素としては、 ポリ力一ポネートを良好に溶解することができかつ 次の分解工程において安定なものが望ましい。塩素ィ匕炭化水素の具体例としては、 ジクロロメタン(塩化メチレン)、ジクロロェ夕ンおよびクロ口ホルムからなる群 より選ばれる少なくとも 1種の溶媒が好適であり、 特にジクロロメ夕ンが好適で ある。 以下これらを単に有機溶媒と云うことがある。 これらの有機溶媒は、 ポリ カーボネートの良溶媒で、 実際にポリ力一ポネートの製造工程において反応溶媒 として用いられており、 分解、 分離後の芳香族ジヒドロキシ化合物に溶媒が残留 していても、 ポリ力一ポネート製造に悪影響を及ぼさないからである。 前記した 塩素化炭化水素は、 少なくとも 8 0重量%、 好適には少なくとも 9 0重量%含ま れるものが有機溶媒として使用される。
溶媒の使用割合は、ポリ力一ポネートを溶解した溶液中のポリ力一ポネ一ト(P C) の濃度が 8〜3 0重量%、 好ましくは 1 0〜2 8重量%となる範囲である。 この範囲よりもポリカーボネートの濃度が低くなると、 次の分解工程において分 解反応速度が低下し分解反応時間が長くなり、 また多量の溶媒を使用することに よる不利を招くことになる。 一方溶液中のポリカーボネートの濃度が高過ぎると 溶解に要する時間が長くなりまた分解反応を効果的に進行させることが困難とな る。 溶液を調製する温度は特に制限されないが、 次の分解工程の反応温度が 3 0 〜 5 0 °Cであることを考慮してほぼ同じ範囲の温度であることが望ましい。 有機溶媒に所定量のポリカーボネートを溶解させた場合、 有機溶媒中に溶解し ない不純物、 例えばポリカーボネート成形品中に含まれた添加剤、 金属膜、 コー ティング剤、 印刷膜および充填剤などが存在する。 このような溶解しない不純物 は、 口過して除去することが望ましい。
不純物を除去しないで分解反応を行った場合、 これらの不純物も分解されるこ とがあり、 芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩水溶液に混入し、 不純物 の分解物が混ざったままポリカーボネート製造工程に該水溶液を使用すると、 製 品のポリカーボネートの品質に悪影響を及ぼす可能性があるので、 あらかじめ不 溶物を除去することが好ましい。
前記した溶解工程において調製されたポリ力一ポネートの有機溶媒溶液は、 次 の分解工程に移される。 分解工程においてポリ力一ポネートの分解剤としてアル カリ金属水酸化物が使用される。 アルカリ金属水酸化物としては、 水酸化ナトリ ゥムおよび水酸化力リゥムが挙げられ、 特に水酸化ナトリゥムが好ましい。 アル力リ金属水酸化物は水溶液の状態で使用する。 水溶液中のアル力リ金属水 酸化物の濃度は、 4 5重量%〜 5 5重量%が好ましく、 4 7〜 5 3重量%が特に 好ましい。 4 5重量%より低いと分解速度が遅くなり、 一方 5 5重量%を超える とアル力リ金属水酸化物が析出しスラリーになりやすく、 スラリ一になつた場合 かえつて反応が遅くなることがある。
アル力リ金属水酸化物の水溶液の使用量は、 ポリカーボネート中のカーボネー ト結合の量に基いて、 その好ましい範囲が決められる。 すなわち金属水酸化物の 水溶液の使用量は、 ポリカーポネ一トのカーボネート結合 1モルに対し 4〜 8モ ルのアル力リ金属水酸化物が含まれる量であるのが好ましい。 アル力リ金属水酸 化物が 4モルより少ないと分解反応が非常に遅く、 8モルより多いとコストが高 くなり、 かつ、 芳香族ジヒドロキシ化合物を単離、 回収する際に使用する酸水溶 液の量も多くなり、 経済的に好ましくない。
本発明の分解工程において、分解反応を行う温度は 3 0 °C〜5 0 °Cが好ましく、 3 0 °C〜 4 5 °Cがより好ましい。 3 0 °C未満の場合は分解反応時間が長くなり、 処理効率が著しく劣ることがある。 一方、 高温すぎる温度は、 加熱のエネルギー が多く必要となり、 さらに分解処理中に溶液の色が褐色に着色し易くなり、 品質 の良いジヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩の水溶液が得られなくなることがあ る。 また、 溶媒の沸点以上においての反応は圧力容器が必要となり、 設備費がか かり経済的に不利となる。
分解反応中に生成した芳香族ジヒドロキシィ匕合物のアル力リ金属塩は、 塩基性 条件下では酸化されやすいので、 反応溶液中に酸化防止剤を添加することが好ま しい。 また、 分解工程内の酸素濃度を不活性ガスにより、 低減しておくことも有 効であり特に非酸素雰囲気下であるのが望ましい。
酸化防止剤として、重亜硫酸ナトリウム(N a 2 S 205)、亜硫酸ナトリゥム(N a 2 S〇3)、 ハイドロサルファイトナトリウム (N a 2 S 204) 等が挙げられる。 これらを 1種または 2種以上混合して用いても差し支えない。 酸化防止剤の使用 量はポリ力一ポネート 1 0 0重量部に対し、 0 . 0 5〜4. 0重量部が好ましい。 0 . 0 5 ~ 4. 0重量部の範囲であると酸ィ匕防止効果があり、 また、 コスト的に 有利で、 分解反応速度が低下せず好ましい。
不活性ガスの種類として、 窒素、 アルゴン等が挙げられる。 窒素がコスト的に 有利であり好ましい。
本発明の分解工程におけるポリカーボネートの分解は、 界面反応であり、 有機 溶媒に溶解、 または膨潤しているポリカーポネ一トがアル力リ金属水酸化物水溶 液と攪拌され、 界面で接触して分解される。 この反応は不可逆であり、 ポリカー ポネート中のカーボネート結合が切断され、 ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属 塩と炭酸アル力リ金属塩に分解する。
かくして分解工程で得られた分解液中には、 ヒドロキシ化合物のアル力リ金属 塩と炭酸アルカリ金属塩が大部分、 固形分として存在する。 従って分解液はスラ リ一状である。 分解工程は前工程の溶解工程と同じ容器中で実施することもでき るが、 別々の容器を使用することもできる。
分解工程で得られた分解液 (スラリー) は、 その中に水を加えて攪拌し固形分 を溶解させる。 この工程を最初の溶解工程と区別するために再溶解工程という。 この再溶解工程において加える水の量は、 完全に固形分が溶解する量またはそれ 以上を投入するが、 多く投入しすぎると水溶液中のジヒドロキシ化合物のアル力 リ金属塩濃度が低下し、次のポリカーボネート製造工程において反応速度の低下、 廃液蒸留コスト増となるので、 完全に固形分が溶解する量の最小量が好ましい。 再溶解工程において分解液中に水を加えて攙拌すると、固形分が水中に溶解し、 有機溶媒相とヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩が主として溶解している水溶液 の相 冰相) とが形成される。 従って再溶解工程の処理液は静置して有機溶媒溶 液相 (有機相) と水溶液相 (水相) の二相を形成させる。 この二相化工程は単に 処理液を放置しておくのみで 2つの相が形成される。
次いで、 二相化工程において形成された水溶液相を分離回収する。 すなわち、 二相化工程で得られた重相としての有機相を下から除去してもよく、 また軽相と しての水溶液相を上から回収してもよい。 この分離回収工程から得られた水溶液 相には、 ジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩が水溶液として含有されている。 前記二層化工程で得られた 2相をデカンター等の液液分離器で分離して水溶液 相 (水相) を回収し、 この回収したジヒドロキシ化合物アルカリ金属塩を含む水 溶液をそのままポリカーボネート製造工程に使用できる。 しかしながら、 液液分 離器において水相の分離が不十分であると、 水相に粒状に浮遊または分散してい る有機相が次の工程に混入し、 製品に影響を及ぼすので、 水相を新しい塩素化炭 化水素と再び接触させ、 水相中の有機相を可能な限り除去することが好ましい。 この方法は、 洗浄塔による接触、 撹拌機、 液液分離器による分離、 遠心分離機な ど、 公知の方法が使用できる。 特に水相と塩素ィ匕炭化水素とを向流接触させる方 法が水相中の有機相を効率よく除去できるため好ましく採用される。
廃ポリカーボネートを分解して得られたジヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩 の水溶液と、 新しいジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩の水溶液を調合し、 両 水溶液を任意の割合で混合して、 ポリ力一ポネ一ト製造工程に使用することもで きる。 その際、 新しいジヒドロキシ化合物の割合が全ヒドロキシ化合物の 5〜9 5モル%の範囲が好ましい。
また、 廃ポリ力一ポネートを分解して得られたジヒドロキシ化合物のアル力リ 金属塩の水溶液に酸を加えて、 ジヒドロキシ化合物を析出させ、 ジヒドロキシ化 合物を単離、 回収することもできる。 固体化することにより、 前記水溶液のまま 芳香族ポリカーボネート製造工程に使用する方法より、 より純度の高い (例えば 純度 9 9 . 5 %以上) 芳香族ジヒドロキシ化合物原材料を得ることができる。 芳香族ジヒドロキシ化合物を析出させる好適な方法は、 塩素化炭化水素からな る有機溶媒の存在下あるいは非存在下、 芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ金 属塩の水溶液を攪拌および Zまたは循環している造粒槽に、 酸水溶液を加えると いう方法である。 該方法によれば、 水相、 および有機相のいずれにも溶解しない 芳香族ジヒドロキシ化合物がスラリーとして得られ、 このスラリーをろ過するこ とにより、 芳香族ジヒドロキシ化合物を得ることができる。 この場合水相の最終 p Hは 4〜1 0にするのが好ましい。 さらに好ましくは p H 6〜8. 5の範囲で ある。
使用する酸水溶液の酸の種類は特に限定はないが、 塩酸、 硫酸およびリン酸等 の無機酸が好ましく用いられる。
固体として得られたジヒドロキシ化合物の口過の方法は、ろ過器、遠心分離機、 遠心沈降装置等を挙げることができる。 遠心分離機が口過後の含液率が低く、 好 ましい。
前記方法で得られたジヒドロキシ化合物は、 未精製であり、 水相および有機相 に存在していた芳香族ジヒドロキシ化合物以外の不純物、 例えば、 末端停止剤、 成型品の着色剤等の添加剤、 ポリカーボネート由来の炭酸塩、 金属水酸化物と酸 水溶液が反応して生成した中性塩等が含まれている。 これらの不純物は、 純水お よび塩素化炭化水素と接触、 洗浄することにより、 除去が可能であり、 かくして ジヒドロキシ化合物の純度を向上することができる。
洗浄の方法は、 固体のジヒドロキシ化合物を攪拌槽に移し、 水および塩素化炭 化水素を同時、 または別々に投入し、 攪拌、 口過する方法、 遠心分離機内で水、 塩素化炭化水素を同時、 または別々に振りかけてリンスしそのまま遠心分離で脱 液する方法などが挙げられる。
本発明の方法で回収された固形の芳香族ジヒドロキシ化合物は、 芳香族ポリ力 ーポネートの製造工程に再使用することができる。 再使用する方法としては、 溶 融重合法ではそのまま使用することができ、 また、 界面重合法ではアルカリ金属 水酸化物の水溶液に所望の濃度で溶解し、 ポリカーボネートの原料として使用す ることが可能である。 その際、 ジヒドロキシ化合物をアル力リ金属水酸化物の水 溶液に溶解した溶液を加熱し、 残存する有機溶媒を揮発したものを使用すること も好ましい。
また、 回収したジヒドロキシ化合物と新しいジヒドロキシ化合物とを一緒に混 合してポリカーボネートの製造に使用しても構わない。 その際、 新しいジヒドロ キシ化合物の割合は、 全ヒドロキシィヒ合物の 5〜 9 5モル%の範囲が好ましい。 回収した芳香族ジヒドロキシ化合物と新しい芳香族ジヒドロキシ化合物を混合す る方法は、 固体同士、 固体と液体、 液体同士を混合する方法のどの方法であって もよい。
本発明により回収したジヒドロキシ化合物を使用して得られるポリ力一ポネー トには、 熱安定剤、 酸化防止剤、 離型剤 (脂肪酸エステル等)、 滑剤、 可塑剤、 帯 電防止剤、 増白剤、 紫外線吸収剤、 耐候剤、 抗菌剤、 顔料、 染料、 充填剤、 強化 剤、 他樹脂やゴム等の重合体、 難燃剤等の改質改良剤を適宜添加して用いること ができる。
熱安定剤としてはリン系の熱安定剤が好ましく用いられ、 例えば亜リン酸、 リ ン酸、 亜ホスホン酸、 ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられ、 具体的 には、 トリス (ノニルフエニル) ホスファイト、 トリス (2, 4ージー t e r t —ブチルフエニル) ホスファイト、 トリス (2 , 6—ジー t e r t—ブチルフエ ニル)ホスフアイト、及び 4, 4 '—ビフエ二レンジホスフィン酸テトラキス(2, 4—ジ一 t e r t —ブチルフエニル) 等が好ましく使用される。 これらは単独又 は 2種以上を混合して使用できる。 これらの熱安定剤の配合量は、 ポリカーポネ ート 1 0 0重量部に対して、 好ましくは 0 . 0 0 1〜0 . 1重量部、 より好まし くは 0 . 0 0 2〜0 . 0 5重量部である。
前記熱安定剤をポリカーボネートに配合する方法としては、 重合反応後のポリ カーボネート溶液に添加する方法、 ポリ力一ポネートパウダーに添加する方法の いずれの方法で加えてもよい。 特に、 重合反応後のポリ力一ポネート溶液に添加 する方法が得られるポリ力一ポネ一トの色相および熱安定性がより向上し好まし く、 精製終了後のポリカーボネ一ト溶液に添加する方法または温水で造粒する際 に温水中に添加する方法が好ましい。 熱安定剤は、 溶媒に溶解してあるいはその まま添加しても構わない。
かくして本発明の好適な実施態様の 1つは、 光ディスクまたはその製造工程か らの不良品から、 再び光ディスクの製造に適したポリ力一ポネートを製造する方 法である。 すなわち、 本発明によれば芳香族ポリカーボネートより形成された光 ディスクまたはその製造工程の不良品をアル力リ金属水酸化物の水溶液により分 解して該芳香族ポリ力一ポネートを構成する芳香族ジヒドロキシ化合物のアル力 リ金属塩水溶液を得て、 この水溶液を使用して界面重合法によりポリカーポネ一 トを製造する方法において、 下記 (a) 〜 (f ) の工程よりなることを特徴とす るポリ力一ポネートの製造方法が提供される。
( a) 光ディスクまたはその製造工程からの不良品を塩素ィ匕炭化水素溶媒に溶解 し、 ポリカーボネート (P C) が 8〜3 0重量%の濃度で溶解した有機溶媒溶液 を調製し、 必要により溶解しない不純物を除去する工程 (溶解工程)、 ( b) 得られた有機溶媒溶液に、 アルカリ金属水酸化物を 4 5〜 5 5重量%含 有するアルカリ金属水酸化物水溶液を加えて 3 0〜5 0 °Cの温度で芳香族ポリ力 ーポネートを分解する工程 (分解工程)、
( c ) 前記工程で得られた分解液に、 水を加えて該分解液中に含まれる固形分 としての芳香族ジヒドロキシィ匕合物のアルカリ金属塩を水に溶解させる工程 (再 溶解工程)、
( d) 前工程で得られた処理液を放置して有機溶媒溶液相 (有機相) と水溶液 相 (水相) とを形成させる工程 (二相化工程)、
( e ) 前工程における水溶液相 (水相) を有機溶媒溶液相 (有機相) から分離 し、 水溶液相 冰相) を回収する工程 (分離回収工程) および
( f ) 前工程で得られた水溶液相に、 またはこの水溶液相および新しいジヒド ロキシ化合物のアルカリ金属塩の水溶液を混合して得られた混合液に、 塩素化炭 化水素溶媒および塩基性化合物の存在下ホスゲンを接触させる工程 (界面重合ェ 程)。
前記した光デイクスまたはその不良品からのポリ力一ポネートの製造方法にお いて、 工程 (a) 〜 (e ) は前述したジヒドロキシ化合物のアルカリ金属塩水溶 液を得る方法と実質的に同じである。 工程 (f ) において、 使用される塩素化炭 化水素溶媒および塩基性化合物は、 ポリカーボネートの界面重合法において使用 されるものが同じ様に使用されている。 すなわち、 ジクロロメタンが溶媒として 好適に使用され、 水酸化ナトリゥムゃ水酸化力リゥムが塩基性ィ匕合物として好適 に使用される。 その界面重合において、 有機ァミンの如き反応促進剤を使用する こともでき、 また単官能フエノール化合物 (例えば p— t e r t—プチルフエノ —ルなど) を末端停止剤として使用することもできる。
前述した方法により得られるポリカーボネートは、 色相および熱安定性に優れ ることから、 例えば光磁気ディスク、 各種追記型ディスク、 デジタルオーディオ ディスク (いわゆるコンパクトディスク)、光学式ビデオディスク (いわゆるレ一 ザディスク)、 デジタル 'バーザイル 'ディスク (D VD)等の光ディスク基板用 の材料として、 好適に使用できる。 発明の効果
本発明によれば、 廃ポリカーボネート、 好適には不要になった光ディスク (廃 ディスク) を分解時間が短く、 エネルギーコストも高くなく、 ジヒドロキシ化合 物をアルカリ金属水溶液として回収でき、 この水溶液はそのままあるいは固形の ジヒドロキシ化合物として回収し、 ポリカーボネート製造の原材料として利用で き、 本発明の奏する工業的効果は格別である。 実施例
以下に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、 本発明はこれに限定されるも のではない。 特に断り書きのない場合、 部は重量部を表す。 なお、 評価は次に示 す方法で行った。
(1) 色相 (b値)
ポリカーボネート樹脂ペレットを射出成形機 (日本製鋼所 (株) 製: 日鋼アン 力一 V— 17— 65型) を用い、 シリンダー温度 340°Cで、 厚さ 2mmの 5 Omm角板を成形した。 その成形板を色差計 (日本電色 (株) 製) を用いて b値 を測定した。
(2) 熱安定性 (ΔΕ)
ポリカーボネート樹脂ペレットを射出成形機 (日本製鋼所 (株) 製: 日鋼アン 力一 V—17— 65型) を用い、 シリンダー温度 340でで 10分間滞留させ たものとさせないもの (1分間滞留) の試験片 (厚さ 2 mmの 5 Omm角板) を それぞれ作成し、その色相の変化(ΔΕ) を測定した。色相の変化は、色差計(日 本電色(株)製)でそれぞれの L、 a、 b値を測定し、下記式を用いて算出した。
AE= [(L' -L) 2+ (a' —a) 2+ (b' 一 b) 2] 1/2
(L、 a、 bは滞留させないもの、 L' 、 a' 、 b ' は 10分間滞留させたも の)
(3) ビスフエノ一ル Aナトリゥム塩の水溶液中におけるピスフエノール Aナ トリゥム塩の濃度 ビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液をビスフエノール Aナトリゥム塩の濃 度が 0. 1〜0. 5重量%になるように水酸ィ匕ナトリウム水溶液で薄め、 UV計 で波長 294nmの吸光度を測定し、 あらかじめ作成した検量線により水溶液中 のビスフエノール Aナトリゥム塩の濃度を測定した。
(4) ビスフエノ一ル Aの純度
Wa t e r s社製高速液体クロマトグラフィを用い、 サンプル (実施例 6のサ ンプルは純水でリンス洗浄した後に測定を行った) 0. 2 gに内部標準として o —クレゾ一ルを添加したァセトニトリル lmLを加え、 溶解し、 ァセトニトリル /0. 2%酢酸水溶液を展開溶媒としてクロマトグラフを得、 あらかじめ作成し た検量線により、 ビスフエノール Aの純度を求めた。
(5) ビスフエノール Aのナトリウムイオン含有量
ビスフエノ一ル A 1 gに超純水 1 OmLを加えて 24時間静置し、 イオン成分 を抽出した。 この液のイオンクロマトグラフを得、 あらかじめ作成した検量線に よりナトリゥムイオンの量を求めた。
(6) ブロックエラーレート (BLER)
ポリカーボネートペレットを用い、 射出成形機 (住友重機 (株) 製 D I SK3 Mill) で厚み 1.2mm、 12· 0 mm*の A 1付基板に成形し、 BLER測定機 (SONY製 · CDp 1 ay e r c on t r o l un i t CDS— 300 0) により測定した。 ここで示す AVEとは C 1エラー (C1コードで訂正 出来るランダムエラ一) の 1秒間あたりの平均値である。 。1 £の値が1以 下であれば問題ないレベルである。
(7) ハーゼン色数
J I S K一 0071に基づいて測定した。
実施例 1
攪拌槽に市販のコンパクトディスク 100部と塩化メチレン 600部を投入し、 6時間攪拌した。 コンパクトディスクの膜は、 ポリカーボネートの塩化メチレン 溶液中に分散していた。 この溶液を目開き 10 mのセルロース製フィルタを取 り付けたろ過器(アドバンテック製)に通し、コンパクトディスクの膜(印刷層、 uv硬化樹脂、 アルミ膜等) を除去した。
温度計、 撹拌機及び還流冷却器、 水浴付き反応器に、 該ポリカーボネートの塩 化メチレン溶液 2 6 4部(ド一プ濃度 1 4. 2 %)、 5 0 %水酸化ナトリウム水溶 液 7 1部(ポリカーボネートのカーボネート結合 1モルに対し 6. 0モル)、ハイ ドロサルファイトナトリウム 0 . 6部を投入し、 攪拌した。 その後、 水浴温度を 4 0 °Cに調節したところ、 8分後に激しく還流が始まり、 2 0分後には激しさは 収まった。 4 0 °Cで反応を 5時間継続した。 5時間反応後、 内部は固体が析出し ており、 固体を一部取り分析したところ、 ビスフエノール Aナトリウム塩と炭酸 ナトリウムであった。 水浴の温度調節を止めて、 3 3 7. 5部の純水を投入し、 1時間攪拌を継続して固体を溶解した。
分液ロートに反応混合物を移し、 4 5 5部の水相と 2 2 4部の有機相に分離し た。 水相はアルカリ性水溶液であり、 ビスフエノール A、 炭酸ナトリウム、 水酸 化ナトリウム、 p— t e r t—ブチルフエノールを含んでいた。 また、 有機相は エバポレー夕で塩化メチレンを蒸発、 回収し、 残さは廃棄した。 残さは未反応ポ リカ一ポネートと添加剤の分解物であり、 重量を測定したところ 1 . 1部であつ た。
分離した水相 4 5 5部に塩化メチレン 1 0 0部を加え、 激しく混合したあと静 置し、 水相と塩化メチレン相とを分離した。 塩化メチレンはエバポレー夕で回収 した。 この操作を 3回繰り返し行い、 洗浄されたビスフエノ一ル Aナトリウム塩 の水溶液 (ビスフエノール Aナトリウム塩の濃度 7 6. 6 gZL) を得た。 実施例 2
実施例 1において、 コンパクトディスク 1 0 0部と混合する塩化メチレンの量 を 8 6 0部、ポリ力一ポネート Z塩化メチレン溶液を 3 6 0部(ド一プ濃度 1 0. 4 %) 使用したこと以外は実施例 1と同様の操作を行い、 ビスフエノール Aナト リウム塩の水溶液 (ビスフエノール Aナトリウム塩の濃度 7 4. 7 g/L) を得 た。
実施例 3
実施例 1において、 5 0 %水酸化ナトリウム水溶液を 5 6 . 3部 (ポリ力一ポ ネートのカーボネート結合 1モルに対し 4. 8モル) 使用したこと以外は実施例 1と同様の操作を行い、 ビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液 (ビスフエノー ル Aナトリウム塩の濃度 7 5 . O g/L) を得た。
実施例 4
攪拌槽に廃ポリカーボネートシ一ト 1 0 0部と塩化メチレン 6 0 0部を投入し、 6時間攪拌した。 この溶液を目開き 1 0 mのセルロース製フィルタを取り付け たろ過器 (アドバンテック製) に通し、 異物 (シート保護膜、 ラベル、 付着して いた泥等) を除去した。
温度計、 撹拌機及び還流冷却器、 水浴付き反応器に、 該ポリカーボネートの塩 化メチレン溶液 2 6 4部(ド一プ濃度 1 4. 2 %)、 5 0 %水酸化ナトリウム水溶 液 7 1部(ポリカーボネートのカーボネート結合 1モルに対し 6 . 0モル)、ハイ ドロサルフアイトナトリウム 0 . 6部を投入し、 攪拌した。 その後、 水浴温度を 4 0 °Cに調節したところ、 1 5分後に激しく還流が始まり、 3 0分後には激しさ は収まった。 4 0 °Cで反応を 5時間継続した。 5時間反応後、 内部は固体が析出 しており、 固体を一部取り分析したところ、 ビスフエノール Aナトリウム塩と炭 酸ナトリウムであった。水浴の温度調節を止めて、 3 3 7 . 5部の純水を投入し、 1時間攪拌を継続して固体を溶解した。
分液ロートに反応混合物を移し、 1時間静置後、 4 5 5部の水相と 2 2 4部の 有機相に分離した。 水相はアルカリ性水溶液であり、 ビスフエノール A、 炭酸ナ トリウム、 水酸化ナトリウム、 p— t e r t —ブチルフエノールを含んでいた。 また、 有機相はエバポレー夕で塩化メチレンを蒸発、 回収し、 残さは廃棄した。 残さは未反応ポリカーボネートと添加剤の分解物であり、 重量を測定したところ 1 . 1部であった。
ビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液 (水相) 中のビスフエノール Aナトリ ゥム塩の濃度を現 ϋ定したところ、 7 8 . 2 gZLであった。 静置時間 1時間では 分離が不十分であったため、 ビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液中には有機 相が分散しており、 分散した有機相中に有機不純物 (シートの表面硬化膜、 紫外 線吸収剤、 青色色素、 熱安定剤、 離型剤分解物等) が存在していた。 内径 1 0 8 . 3 mmの塔に、 充填物 I MT P # 1 5を充填高さ 8 0 0 mmで充 填し、 分散板を下部に設置した。 この塔の下部からビスフエノール Aナトリウム 塩の水溶液を 5 0 O L/h、上部から塩化メチレンを 6 O L/ hの流速で導入し、 連続的に塔の内部で接触させた。 連続相が塩化メチレンになるように U字管を設 けて、 界面の位置を設定した。 運転開始 1時間後より塔の上部から流出した水溶 液を採取し、 洗浄されたビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液を得た。
比較例 1
実施例 1において、 コンパクトディスク 5 0部を塩化メチレン 1 2 5 0部に溶 解し、 ろ過した溶液 9 7 5部 (ド一プ濃度 3 . 8 5 %) を分解反応に使用した以 外は同様の操作を行った。 5時間反応後、 分液して得られた有機相を濃縮して固 形分量を測定したところ 4 . 3部であった。 また、 洗浄されたビスフエノール A ナトリウム塩の水溶液 (ビスフエノール Aナトリウム塩の濃度 7 0 . 1 g/L ) を得た。
比較例 2
実施例 1において、 5 0 %7_K酸化ナトリゥム水溶液 7 1部の代わりに 3 2 %水 酸化ナトリウム水溶液 1 1 1部を分解反応に使用した以外は同様の操作を行った。 5時間反応後、 分液して得られた有機相を濃縮して固形分量を測定したところ 2 4 . 8部であった。また、洗浄されたビスフエノール Αナトリウム塩の水溶液(ビ スフエノ一ル Aナトリウム塩の濃度 2 5 . 9 g /L ) を得た。 反応率は 3 4 %で あった。
比較例 3
実施例 1において、 5 0 %水酸化ナトリゥム水溶液 7 1部の代わりに 4 0 %水 酸化ナトリゥム水溶液 8 9部を分解反応に使用した以外は同様の操作を行つた。 5時間反応後、分液して得られた有機相を濃縮して固形分量を測定したところ 8 . 2部であった。 また、 洗浄されたビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液 (ビス フエノール Aナトリウム塩の濃度 5 9 . 3 g /L) を得た。 反応率は 7 8 %であ つ 。
比較例 4 実施例 1において、 水浴温度を 1 5 °Cにして、 反応器内の温度を最高 2 5。 に 抑える速度で水酸化ナトリゥム水溶液を滴下させたこと以外は同様の操作を行つ た。 滴下に 1時間かかり、 5時間反応後、 分液して得られた有機相を濃縮して固 形分量を測定したところ 4 1 2部であった。 また、 洗浄されたビスフエノール A ナトリウム塩の水溶液 (ビスフエノール Aナトリウム塩の濃度 3 4. 5 g /L) を得た。 反応率は 4 5 %であった。
比較例 5
攪拌槽にディスク基板用ポリカーボネート樹脂ペレット (帝人化成 (株) 製 A D— 5 5 0 3 粘度平均分子量 1 5 2 0 0 ) 3 7 . 5部とクロ口ベンゼン 5 0 0 部を投入し、 6時間攪拌した。 ペレットはクロ口ベンゼンに完全に溶解せず、 一 部溶解し、 残りは固体のまま存在していた。
温度計、 撹拌機及び還流冷却器、 油浴付き反応器に、 攪拌槽の内容物を全部移 し、 5 0 %7酸化ナトリゥム水溶液 7 1部 (ポリカーボネートのカーボネート結 合 1モルに対し 6 . 0モル)、ハイドロサルフアイトナトリウム 0 . 6部を投入し、 攪拌した。 その後、 油浴温度を 1 0 0 °Cに調節したところ、 8 0分後に激しく還 流が始まり、 1 0 0分後には激しさは収まった。 1 0 0 °Cで反応を 5時間継続し た。 5時間反応後、 内部は固体が析出しており、 析出固体を一部取り分析したと ころ、 ビスフエノール Aナトリウム塩と炭酸ナトリウムであった。 油浴の温度調 節を止めて、 3 3 7 . 5部の純水を投入し、 1時間攪拌を継続して固体を溶解し た。
分液ロートに反応混合物を移し、 4 5 2部の水相と 2 2 5部の有機相に分離し た。 水相はアルカリ性水溶液であり、 ビスフエノール A、 炭酸ナトリウム、 水酸 化ナトリウム、 p— t e r t —ブチルフエノールを含んでいた。 また、 有機相は エバポレー夕でクロ口ベンゼンを蒸発、 回収し、 残さは廃棄した。 残さは未反応 ポリカーボネートと添加剤の分解物であり、 重量を測定したところ 0 . 6部であ つた。
分離した水相 4 5 5部に塩ィ匕メチレン 1 0 0部を加え、 激しく混合したあと静 置し、 水相と塩化メチレン相とを分離した。 塩化メチレンはエバポレー夕で回収 した。 この操作を 3回繰り返し行い、 洗浄されたビスフエノ一ル Aナトリウム塩 の水溶液 (ビスフエノール Aナトリウム塩の濃度 7 7 . 7 g/L) を得た。 この 水溶液は黄色に着色しており、 ハーゼン色数 7 0であった。
比較例 6
比較例 5において、 クロ口ベンゼン 3 0 0部を分解反応に使用した以外は同様 の操作を行い、 洗浄されたビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液 (ビスフエノ —ル Aナトリウム塩の濃度 7 7 . 8 g/L) を得た。 この水溶液は黄色に着色し ており、 ハーゼン色数 8 0であった。
表 1
Figure imgf000024_0001
実施例 5
実施例 1で得られたビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液 4 5 5部を、 温度 計、 撹拌機及び還流冷却器付き容器に移し、 新たに塩化メチレン 1 7 0部を加え て攪拌した。 攪拌しながら 9 8 %濃硫酸 3 6 . 1部を滴下ロートを使用し 1時間 かけて滴下した。 攪拌を停止させ、 内部を確認すると、 容器内は水相、 塩化メチ レン相、 析出したビスフエノール Aの 3相に分かれていた。
このスラリーを遠心分離機で濾過し、 遠心分離機内で運転しながら、 塩化メチ レン 4 5部、 純水 4 5部、 塩化メチレン 4 5部、 純水 4 5部の順番で固体に振り かけ、 リンス洗浄を行った。 固体を遠心分離機内から搔き出し、 乾燥後重量を測 定したところ 2 6 . 9部であった。 ビスフエノール A純度は 9 9 . 8 %であり、 ナトリゥムイオン含有量は 8 p p mであつた。
実施例 6
実施例 5において遠心分離機でろ過した後、リンス洗浄せずに固体を搔き出し、 乾燥後重量を測定したところ 2 9 . 9部であった。ビスフエノール A純度は 9 8 . 2 %、 ナトリウムイオン含有量は 1 . 3 %であった。
実施例 7
実施例 5において、 塩化メチレン 1 7 0部を加えないこと以外は同様の操作を 行った。 ただし、 濃硫酸滴下後の内部の状態は塩化メチレンの存在しない水スラ リーとなった。
この水スラリーを遠心分離機で濾過し、 遠心分離機内で運転しながら、 塩化メ チレン 4 5部、 純水 4 5部、 塩化メチレン 4 5部、 純水 4 5部の順番で固体に振 りかけ、 リンス洗浄を行った。 固体を遠心分離機内から搔き出し、 乾燥後重量を 測定したところ 2 7 . 4部であった。ビスフエノール A純度は 9 9 . 5 %であり、 ナトリウムイオン含有量は 1 5 p p mであった。 表 2
Figure imgf000026_0001
C
参考例 1 (ポリカーボネート樹脂の製造方法)
(A) 温度計、 撹拌機、 還流冷却器、 循環器付き反応器に、 イオン交換水 6 5 0部、 2 5 %水酸化ナトリウム水溶液 2 5 2部を仕込み、 これに購入したビスフ エノ一ル A 1 7 0部、 塩化メチレン 1 3部およびハイドロサルファイト 0 . 3 4 部を加え、 循環しながら温度を 3 0 °Cに保持し 4 0分間で溶解し、 ビスフエノー ル Aナトリゥム塩の水溶液を調製した。
(B)温度計、撹拌機及び還流冷却器付き反応器に、 (A)で調製したビスフエ ノール Aナトリウム塩の水溶液 3 6 7部を仕込み、塩化メチレン 1 8 1部を加え、 撹拌下 1 5〜 2 5 °Cでホスゲン 2 8 . 3部を 4 0分要して吹込んだ。 ホスゲン吹 き込み終了後、 4 8 %水酸化ナトリゥム水溶液 7 . 2部および固体の p— t e r t—プチルフエノール 2 . 4 2部を加え、 乳化せしめた後、 1 0分後にトリェチ ルァミン 0 . 0 6部を加え、 さらに 2 8〜 3 3 °Cで 1時間撹拌して反応を終了し た。反応終了後生成物に塩化メチレン 4 0 0部を加え混合した後、攪拌を停止し、 水相と有機相を分離して、 ポリカーボネート樹脂濃度 1 4. 5重量%有機溶媒溶 液を得た。
この有機溶媒溶液に水 1 5 0部を加えて攪拌混合した後、 攪拌を停止し、 水相 と有機相とを分離した。 この有機相に p H 3の塩酸水 2 0 0部を加え、 攪拌混合 しトリエヂルァミン等を抽出した後、攪拌を停止し、水相と有機相とを分離した。 次いでさらに分離した有機相にイオン交換水 2 0 0部を加え攪拌混合した後、 攪 拌を停止し、 水相と有機相とを分離した。 この操作を水相の導電率がイオン交換 水と殆ど同じになるまで (4回) 繰返した。 得られた精製ポリ力一ポネ一ト樹脂 溶液を S U S 3 0 4製の濾過精度 1 mフィル夕一で濾過した。
次に、 該有機溶媒溶液を軸受け部に異物取出口を有する隔離室を設けた内壁の 材質が S U S 3 1 6 L製の 1 0 0 0 Lニーダ一にイオン交換水 1 0 0 Lとともに 投入し、 水温 4 2 °Cにて塩ィ匕メチレンを蒸発させて粉粒体とし、 該粉粒体と水の 混合物を水温 9 5 °Cにコントロールされた攪拌機付熱水処理槽に投入し、 粉粒体 2 5部対水 7 5部の混合比で 3 0分間攪拌混合した。 この粉粒体と水の混合物を 遠心分離機で分離して塩化メチレン 0 . 5重量%と水 4 5重量%を含有する粉粒 体を得た。 この粉粒体を 140°Cにコント口一ルされている S US 316L製伝 導受熱式溝型 2軸攙拌連続乾燥機に 5 O kg/ (ポリ力一ポネート樹脂換算) で連続供給して、 平均乾燥時間 3時間の条件で乾燥して粉粒体を得た。
この粉粒体 100部にトリス (2, 6—ジー t e r t—ブチルフエニル) ホス ファイトを 0. 01部、 4, 4, ービフエ二レンジホスホスフィン酸テトラキス (2, 4ージー t e r t—ブチルフエニル) を 0. 01部およびステアリン酸モ ノグリセリドを 0. 08部加え混合した。 次に、 かかる粉粒体をベント式二軸押 出機 [東芝機械 (株) 製 TEM— 50B] によりシリンダー温度 280°C、 乾式 真空ポンプを用いてベント吸引圧 7 O OP aで吸引脱気しながら溶融混練押出し、 ペレットを得た。 得られたペレットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるぺ レットを用いてディスク成形して、 ブロックエラ一レート (C^AVE) を測定 し、 それらの結果を表 3に示した。
実施例 8
参考例 1において、 ビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液として、 実施例 1 で得られたビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液 40. 5部および参考例 1で 調製した水溶液 349. 3部とを混合して使用したこと以外は、 参考例 1と同様 な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いてディスク成形して、 ブロックエラ一レート (C^ AVE) を測定し、 それらの結果を表 3に示した。
実施例 9
参考例 1において、 fi冓入したビスフエノール Aの代わりに、 実施例 5で得られ た回収ビスフエノール Aを用いてビスフエノ一ル Aナトリゥム塩の水溶液を調製 したこと以外は、 参考例 1と同様な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレ ットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いてディスク成形し て、 ブロックエラ一レ一ト (C^AVE) を測定し、 それらの結果を表 3に示し た。
実施例 10 '
参考例 1において、 購入したビスフエノール Aの代わりに、 実施例 6で得られ た回収ビスフエノ一ル Aを用いてビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液を調製 したこと以外は、 参考例 1と同様な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレ ットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いてディスク成形し て、 ブロックエラーレート (dAVE) を測定し、 それらの結果を表 3に示し た。
実施例 11
参考例 1において、 購入したビスフエノール Aの代わりに、 実施例 7で得られ た回収ビスフエノール Aを用いてビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液を調製 したこと以外は、 参考例 1と同様な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレ ットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いてディスク成形し て、 ブロックエラーレート (C^AVE) を測定し、 それらの結果を表 3に示し た。
実施例 12
参考例 1において、 購入したビスフエノール Aの代わりに、 実施例 5で得られ た回収ビスフエノール Aと購入ビスフエノール Aとを 5 : 95の比率で混合した ものを用いてビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液を調製したこと以外は、 参 考例 1と同様な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレットの粘度平均分子 量を測定し、 また、 かかるペレットを用いてディスク成形して、 ブロックエラー レ一ト (C^AVE) を測定し、 それらの結果を表 3に示した。 表 3
使用したビスフエノール A 粘度平均分子量 C, AV E 参考例 Ί 購入品 15200 0.55 実施例 1のビスフエノール A
実施例 8 15100 0.82 :購入品 =5 : 9 5
実施例 9 実施例 5のビスフエノール A 15100 0.51 実施例 1 0 実施例 6のビスフエノール A 15200 0.75 実施例 1 1 実施例 7のビスフエノール A 14800 0.88 実施例 5のビスフエノール A
実施例 1 2 15200 0.54 :購入品 =5 : 95 参考例 2 (ポリ力一ポネート樹脂の製造方法)
(A) 温度計、 撹拌機、 還流冷却器、 循環器付き反応器に、 イオン交換水 6 5 0部、 2 5 %水酸化ナトリウム水溶液 2 5 2部を仕込み、 これに購入したビスフ ェノール A 1 7 0部、 塩化メチレン 1 3部およびハイドロサルファイト 0 . 3 4 部を加え、 循環しながら温度を 3 0 °Cに保持し 4 0分間で溶解し、 ビスフエノー ル Aナトリゥム塩の水溶液を調製した。
(B)温度計、撹拌機及び還流冷却器付き反応器に、 (A)で調製したビスフエ ノ一ル Aナトリウム塩の水溶液 3 6 7部を仕込み、塩化メチレン 1 8 1部を加え、 撹拌下 1 5〜2 5 °Cでホスゲン 2 8 . 3部を 4 0分要して吹込んだ。 ホスゲン吹 き込み終了後、 4 8 %水酸化ナトリゥム水溶液 7 . 2部および固体の p— t e r t—ブチルフエノール 1 . 5 5部を加え、 乳ィ匕せしめた後、 1 0分後にトリェチ ルァミン 0 . 0 6部を加え、 さらに 2 8〜3 3 °Cで 1時間撹拌して反応を終了し た。反応終了後生成物に塩化メチレン 4 0 0部を加え混合した後、攪拌を停止し、 水相と有機相を分離して、 ポリ力一ポネート樹脂濃度 1 4. 5重量%有機溶媒溶 液を得た。
この有機溶媒溶液に水 1 5 0部を加えて攪拌混合した後、 攪拌を停止し、 水相 と有機相とを分離した。 この有機相に p H 3の塩酸水 2 0 0部を加え、 攪拌混合 しトリェチルァミン等を抽出した後、攪拌を停止し、水相と有機相とを分離した。 次いでさらに分離した有機相にイオン交換水 2 0 0部を加え攪拌混合した後、 攙 拌を停止し、 水相と有機相とを分離した。 この操作を水相の導電率がイオン交換 水と殆ど同じになるまで (4回) 繰返した。 得られた精製ポリカーボネート樹脂 溶液を S U S 3 0 4製の濾過精度 1 xmフィル夕一で濾過した。
次に、 該有機溶媒溶液を軸受け部に異物取出口を有する隔離室を設けた内壁の 材質が S U S 3 1 6 L製の 1 0 0 0 Lニーダ一にイオン交換水 1 0 0 Lとともに 投入し、 水温 4 2 °Cにて塩化メチレンを蒸発させて粉粒体とし、 該粉粒体と水の 混合物を水温 9 5 °Cにコントロールされた攪拌機付熱水処理槽に投入し、 粉粒体 2 5部対水 7 5部の混合比で 3 0分間攪拌混合した。 この粉粒体と水の混合物を 遠心分離機で分離して塩化メチレン 0 . 5重量%と水 4 5重量%を含有する粉粒 体を得た。 この粉粒体を 140°Cにコントロールされている S US 316L製伝 導受熱式溝型 2軸攪拌連続乾燥機に 50 kgZh (ポリカーボネート樹脂換算) で連続供給して、 平均乾燥時間 3時間の条件で乾燥して粉粒体を得た。
この粉粒体 100部にトリス ( 2 , 6—ジー t e r t—プチルフエニル) ホス ファイトを 0. 01部、 4, 4, ービフエ二レンジホスホスフィン酸テトラキス (2, 4—ジー t e r t _ブチルフエニル) を 0. 01部およびステアリン酸モ ノグリセリドを 0. 08部加え混合した。 次に、 かかる粉粒体をベント式二軸押 出機 [東芝機械 (株) 製 TEM— 50B] によりシリンダー温度 280°C、 乾式 真空ポンプを用いてベント吸引圧 7 O OP aで吸引脱気しながら溶融混練押出し、 ペレットを得た。 得られたペレットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるぺ レットを用いて成形して、 色相 (b値) と熱安定性 (ΔΕ) を評価し、 それらの 結果を表 4に示した。
実施例 13
参考例 2において、 ビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液として、 実施例 1 で得られたビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液 40. 5部および参考例 2で 調製した水溶液 349. 3部とを混合して使用したこと以外は、 参考例 2と同様 な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いて成形して、 色相 (b値) と熱安定性 (ΔΕ) を評 価し、 それらの結果を表 4に示した。
実施例 14
参考例 2において、 購入したビスフエノール Aの代わりに、 実施例 5で得られ た回収ビスフエノール Aを用いてビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液を調製 したこと以外は、 参考例 2と同様な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレ ットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いて成形して、 色相 (b値) と熱安定性 (ΔΕ) を評価し、 それらの結果を表 4に示した。
実施例 15
参考例 2において、 購入したビスフエノール Aの代わりに、 実施例 6で得られ た回収ビスフエノール Aを用いてビスフエノ一ル Aナトリゥム塩の水溶液を調製 したこと以外は、 参考例 2と同様な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレ ットの粘度平均分子量を測 し、 また、 かかるペレットを用いて成形して、 色相 ( b値) と熱安定性 (Δ Ε) を評価し、 それらの結果を表 4に示した。
実施例 1 6
参考例 2において、 購入したビスフエノール Aの代わりに、 実施例 7で得られ た回収ビスフエノール Aを用いてビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液を調製 したこと以外は、 参考例 2と同様な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレ ットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いて成形して、 色相 ( b値) と熱安定性 (Δ Ε) を評価し、 それらの結果を表 4に示した。
実施例 1 7
参考例 2において、 貝冓入したビスフエノール Aの代わりに、 実施例 5で得られ た回収ビスフエノール Aと購入ビスフエノール Aとを 5 : 9 5の比率で混合した ものを用いてビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液を調製したこと以外は、 参 考例 2と同様な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレットの粘度平均分子 量を測定し、 また、 かかるペレットを用いて成形して、 色相 (b値) と熱安定性 (Δ Ε) を評価し、 それらの結果を表 4に示した。
比較例 7
参考例 2において、 ビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液として、 比較例 5 で得られたビスフエノール Aナトリゥム塩の水溶液 4 0 . 5部および参考例 2で 調製した水溶液 3 4 9 . 3部とを混合して使用したこと以外は、 参考例 2と同様 な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレツ卜の粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いて成形して、 色相 (b値) と熱安定性 (Δ Ε) を評 価し、 それらの結果を表 4に示した。
比較例 8
参考例 2において、 ビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液として、 比較例 6 で得られたビスフエノール Aナトリウム塩の水溶液 4 0 . 5部および参考例 2で 調製した水溶液 3 4 9 . 3部とを混合して使用したこと以外は、 参考例 2と同様 な操作をして、 ペレットを得た。 得られたペレットの粘度平均分子量を測定し、 また、 かかるペレットを用いて成形して、 色相 (b値) と熱安定性 (ΔΕ) を評 価し、 それらの結果を表 4に示した。 使用したビスフエノール A 粘度平均分子量 ペレット b値 ΛΕ 参考例 2 購入品 23500 3.0 0.11
実施例 1のビスフエノール A
実施例 13 23400 3.1 0.12
:購入品 =5 :95
実施例 14 実施例 5のビスフエノール A 23500 3.0 0.11 実施例 15 実施例 6のビスフエノール A 23100 3.3 0.19 実施例 16 実施例 7のビスフエノール A 23400 3.2 0.12
実施例 5のビスフエノール A
実施例 17 23500 3.0 0.11
:購入品 =5 :95
比較例 5のビスフエノール A
比較例 7 23400 4.2 0.21
:購入品 =5 : 95
比較例 6のビスフエノール A
比較例 8 23500 4.2 0.20
:購入品 =5 : 95

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 廃芳香族ポリ力一ポネートをアル力リ金属水酸化物の水溶液により分解し て該芳香族ポリカーボネートを構成する芳香族ジヒドロキシ化合物のアル力リ金 属塩水溶液を得る方法において、 下記 (a ) 〜 (e ) の工程よりなることを特徴 とする、 芳香族ジヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩水溶液を得る方法。
( a ) 廃芳香族ポリカーボネートを塩素化炭ィ匕水素溶媒に溶解し、 芳香族ポリ カーボネート (P C) が 8〜3 0重量%の濃度で溶解した有機溶媒溶液を調製す る工程 (溶解工程)、 、 ( b ) 得られた有機溶媒溶液に、 アル力リ金属水酸化物を 4 5〜 5 5重量%含 有するアル力リ金属水酸化物水溶液を加えて 3 0〜 5 0 °Cの温度で芳香族ポリ力 一ポネ一卜を分解する工程 (分解工程)、
( c ) 前記工程で得られた分解液に、 水を加えて該分解液中に含まれる固形分 としての芳香族ジヒドロキシ化合物のアル力リ金属塩を水に溶解させる工程 (再 溶解工程)、
( d ) 前工程で得られた処理液を放置して有機溶媒溶液相 (有機相) と水溶液 相 (水相) とを形成させる工程 (二相化工程) および
( e ) 前工程における水溶液相 (水相) を有機溶媒溶液相 (有機相) から分離 し、 水溶液相 (水相) を回収する工程 (分離回収工程)
2 . 該塩素化炭ィ匕水素溶媒はジクロロメタン、 ジクロロェタンおよびクロロホ ルムからなる群から選ばれた少なくとも一種の溶媒を少なくとも 8 0重量%含有 する請求項 1に記載の方法。
3 . 該ァルカリ金属水酸化物は、 水酸化ナトリゥムである請求項 1に記載の方 法。
4. 該芳香族ポリ力一ポネートは、 ビスフエノール Aを主たる芳香族ジヒドロ キシ化合物として形成されたものである請求項 1に記載の方法,
5 . 該溶解工程における有機溶媒溶液は芳香族ポリ力一ポネート (P C) が 1 0〜2 8重量%の濃度で溶解している請求項 1に記載の方法。
6 . 該分解工程におけるアル力リ金属水酸化物水溶液はアル力リ金属水酸化物 を 4 7〜 5 3重量%含有する水溶液である請求項 1に記載の方法。
7 . 該分解工程においてアル力リ金属水酸化物水溶液は、 芳香族ポリカーポネ ートのカーボネート結合 1モルに対し、 4〜 8モルに相当するアルカリ金属水酸 化物を含有する量を使用する請求項 1に記載の方法。
8 . 該分解工程において、 分解する温度は 3 0〜4 5 °Cの温度である請求項 1 に記載の方法。
9 . 廃ポリカーボネートは、 ポリカーボネートより形成された光ディスク製品 またはその製造工程における工程排出品である請求項 1に記載の方法。
1 0 . 該溶解工程において、 有機溶媒溶液中に芳香族ポリ力一ポネ一ト 1 0 0 重量部に対し 0 . 0 5〜4重量部の酸化防止剤を添加する請求項 1に記載の方法。
1 1 . 該分解工程、 再溶解工程および二相化工程は、 少なくとも非酸素ガス雰 囲下に実施する請求項 1に記載の方法。
1 2 . 該分離回収工程により得られた水溶液相に、 塩素化炭化水素溶媒を加え て、有機溶媒相と水溶液相とを形成させ、次いで水溶液相を有機溶媒相と分離し、 得られた水溶液相を回収する (再分離 ·回収工程) ことよりなる請求項 1に記載 の方法。
1 3 . 請求項 1に記載の分離回収工程により得られた水溶液相を、 塩素化炭化 水素と接触させ、 界面重合法によりホスゲンを反応させて芳香族ポリ力一ポネ一 トを製造する方法。
1 4. 請求項 1に記載の分離回収工程により得られた水溶液相を、 新しい芳香 族ジヒドロキシィ匕合物のアルカリ金属塩の水溶液と混合し、 その際新しい芳香族 ジヒドロキシ化合物成分の割合が全芳香族ジヒドロキシ化合物成分の 5〜 9 5モ ル%であり、 得られた混合水溶液を塩素化炭化水素と接触させ界面重合法により ホスゲンを反応させて芳香族ポリ力一ポネ一トを製造する方法。
1 5. 請求項 1に記載の分離回収工程により得られた水溶液相に、 酸水溶液を 加えて折出した芳香族ジヒドロキシ化合物を固体として回収することを特徴とす る芳香族ジヒドロキシ化合物の回収法。
1 6 . 該水溶液相に、 塩素化炭化水素溶媒および酸水溶液を加えて、 折出した 芳香族ジヒドロキシ化合物を固体として回収することを特徴とする請求項 1 5に 記載の方法。
1 7 . 請求項 1 5に記載の方法により回収された固体の芳香族ジヒドロキシ化 合物を塩素化炭化水素溶媒、 水またはこれら両者の混合溶媒を使用して少なくと も 1回リンスすることを特徵とする請求項 1 5に記載の回収法。
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