JP2001302844A - ポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法

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JP2001302844A JP2000124083A JP2000124083A JP2001302844A JP 2001302844 A JP2001302844 A JP 2001302844A JP 2000124083 A JP2000124083 A JP 2000124083A JP 2000124083 A JP2000124083 A JP 2000124083A JP 2001302844 A JP2001302844 A JP 2001302844A
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resin
polycarbonate
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resin alloy
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公二 辻田
Noboru Kawai
登 川合
Teruo Takahashi
輝雄 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする
廃プラスチックから有用化学原料を回収する。 【解決手段】 ポリカーボネート/ABS樹脂アロイ中
のポリカーボネート樹脂及びABS樹脂を共に溶解する
有機溶媒と、アンモニア水溶液とが存在する溶液中に
て、廃プラスチック中のポリカーボネート樹脂を化学的
に分解して、分解生成物からビスフェノールA及び尿素
を有用化学原料として回収でき、更に、ABS樹脂も回
収できることを特徴とするとものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂と他の樹脂とでアロイ化されたポリカーボネート樹
脂アロイを主成分とする廃プラスチックからの有用物回
収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油化学工業の発展とプラスチック合
成、加工技術の進歩に伴い、種々なプラスチック製品が
大量に生産され、これに伴って使用済みのプラスチック
製品を産業廃棄物や一般廃棄物として排出される廃プラ
スチックの量も、急速に増加してきた。平成8年我が国
における廃プラスチックの量は年間900万トンを超え
るに至った。更に、廃プラスチックの量の増加傾向は続
いており、廃プラスチックの処分問題は深刻化しつつあ
る。
【0003】現在、廃プラスチックの60%前後は単純
焼却や埋立によって処分されている。しかしながら、燃
焼熱カロリーの高い廃プラスチックを通常のゴミ焼却場
で焼却処分すると、異常燃焼し、焼却炉の炉を傷めると
いう問題がある。そして、廃プラスチックを単純焼却す
ることで、大気中に放出される炭酸ガスが増加し、地球
温暖化という観点からも問題がある。
【0004】一方、廃プラスチックを埋立によって処分
する場合に、廃プラスチックは軽くてかさばるため、廃
棄物の中でも大きな容積を占め、埋め立て地などの廃棄
物最終処分場の用地不足が切迫化してきた現在、将来に
亘ってこのような処分方法を続けることは不可能であ
る。
【0005】従って、廃棄物処理という地球環境の観点
からも、また資源(原油)の枯渇という地球資源の観点
からも廃棄されたプラスチックをもう一度再利用(リサ
イクル)することが非常に重要になってきた。
【0006】廃プラスチックのリサイクル方法には、
廃プラスチックをそのまま再利用するマテリアルリサイ
クル、廃プラスチックをモノマーへ解重合したり、化
学的に分解して有用化学原料として回収するケミカルリ
サイクル、廃プラスチックを熱エネルギーとして回収
するサーマルリサイクルなどに大別できる。これら複数
のリサイクルのうちで、ケミカルリサイクルは、廃プラ
スチックから新たな合成樹脂や化成品を新規に合成する
ことで、広範囲な用途に利用できる。
【0007】そこで、上記したケミカルリサイクルの技
術的思想を適用して、ポリカーボネート樹脂を主成分と
する廃プラスチックを化学的に分解して、モノマー等の
有用化学原料を回収する研究が盛んに行われており、い
くつかの文献が開示されている。
【0008】例えば、「長野県精密工業試験所研究報告
No.7(1994)、No.11(1998)」
に、ポリカーボネート樹脂にアンモニアガスを接触させ
ると、化学的な分解が起こり、有用物であるビスフェノ
ールAが得られることが開示されている。
【0009】また、「高分子化学 第20巻 第214
号(1963)」に、ポリカーボネート樹脂にアンモニ
ア水を加え、溶液を撹拌すると、化学的な分解が起こ
り、有用物であるビスフェノールAが得られることが開
示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した
「長野県精密工業試験所研究報告 No.7(199
4)、No.11(1998)」及び前記した「高分子
化学 第20巻 第214号(1963)」ではポリカ
ーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックを化学的
に分解して、モノマー等の有用化学原料を回収している
ものの、ポリカーボネート樹脂と他の樹脂とでアロイ化
されたポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする廃プ
ラスチックからの有用物回収方法については何等記載さ
れていない。
【0011】また、前記した「長野県精密工業試験所研
究報告 No.7(1994)、No.11(199
8)」記載に基づいて、ポリカーボネート樹脂にアンモ
ニアガスを接触させて、化学的な分解を起こし、ビスフ
ェノールAを得る方法を実験してみると、ポリカーボネ
ート樹脂がビスフェノールAに分解するのに4日も必要
で、ポリカーボネート樹脂の分解処理時間が長すぎ、ポ
リカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックを大
量に処理してリサイクルするには不適である。
【0012】また、前記した「高分子化学 第20巻
第214号(1963)」記載に基づいて、ポリカーボ
ネート樹脂にアンモニア水を加えて、溶液を撹拌し、化
学的な分解を起こし、ビスフェノールAを得る方法を実
験してみると、ポリカーボネート樹脂がビスフェノール
Aに分解するのに1日も必要で、これまたポリカーボネ
ート樹脂の分解処理時間が長すぎ、ポリカーボネート樹
脂を主成分とする廃プラスチックを大量に処理してリサ
イクルするには不適である。
【0013】そこで、本発明者等は、ポリカーボネート
樹脂と他の樹脂とでアロイ化されたポリカーボネート樹
脂アロイを主成分とする廃プラスチックからの有用化学
原料を回収する際に、ポリカーボネート樹脂の分解処理
時間が短くて、ポリカーボネート樹脂アロイを主成分と
する廃プラスチックを大量に処理してリサイクルできる
方法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、ポリカーボネー
ト樹脂と他の樹脂とでアロイ化されたポリカーボネート
樹脂アロイを主成分とする廃プラスチックからの有用物
回収方法において、前記ポリカーボネート樹脂アロイ中
の前記ポリカーボネート樹脂及び前記他の樹脂を共に溶
解する有機溶媒と、アンモニア水溶液とが存在する溶液
中にて、前記廃プラスチック中の前記ポリカーボネート
樹脂を化学的に分解して、分解生成物を有用化学原料と
して回収することを特徴とするポリカーボネート樹脂ア
ロイを主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方
法である。
【0015】また、第2の発明は、上記した第1の発明
のポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする廃プラス
チックからの有用物回収方法において、前記有機溶媒
に、塩化アルキル又は芳香族系炭化水素を用いたことを
特徴とするものである。
【0016】また、第3の発明は、上記した第2の発明
のポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする廃プラス
チックからの有用物回収方法において、前記有機溶媒と
なる前記塩化アルキルは、ジクロロメタン又はクロロホ
ルムであることを特徴とするものである。
【0017】また、第4の発明は、上記した第2の発明
のポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする廃プラス
チックからの有用物回収方法において、前記有機溶媒と
なる前記芳香族系炭化水素は、トルエン又はキシレンで
あることを特徴とするものである。
【0018】また、第5の発明は、上記した第1〜第4
のいずれかの発明のポリカーボネート樹脂アロイを主成
分とする廃プラスチックからの有用物回収方法におい
て、前記ポリカーボネート樹脂アロイは、ポリカーボネ
ート/ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)樹脂アロイ、ポリカーボネート/PET(ポリエチ
レンテレフタレート)樹脂アロイ、ポリカーボネート/
PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂アロイのい
ずれかであることを特徴とするものである。
【0019】また、第6の発明は、上記した第1〜第5
のいずれかの発明のポリカーボネート樹脂アロイを主成
分とする廃プラスチックからの有用物回収方法におい
て、回収した前記有用化学原料は、前記ポリカーボネー
ト樹脂からビスフェノールA及び尿素を得る一方、前記
他の樹脂から同種の樹脂を回収することを特徴とするも
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るポリカーボネ
ート樹脂アロイを主成分とする廃プラスチックからの有
用物回収方法の一実施例を図1及び図2を参照して<実
施例1>,<実施例2>の順に詳細に説明する。
【0021】図1は本発明に係るポリカーボネート樹脂
アロイを主成分とする廃プラスチックからの有用物回収
方法において、ポリカーボネート樹脂とアンモニアとが
反応してビスフェノールAと尿素が得られることを説明
するための図、図2は本発明に係るポリカーボネート樹
脂アロイを主成分とする廃プラスチックからの有用物回
収方法において、実施例1及び実施例2を一覧表形式で
示した図である。
【0022】本発明に係るポリカーボネート樹脂アロイ
を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法で
は、実施例1及び実施例2で後述するようにポリカーボ
ネート樹脂アロイ中のポリカーボネート樹脂及び他の樹
脂を共に溶解する有機溶媒と、アンモニア水溶液とが存
在する溶液中にて、廃プラスチック中のポリカーボネー
ト樹脂を化学的に分解して、分解生成物を有用化学原料
として回収し、これによりポリカーボネート樹脂から有
用化学原料としてビスフェノールAが主として得られる
ものであり、即ち、図1に示したように、ポリカーボネ
ート樹脂のエステル部分にアンモニアが作用し、化学的
な分解が起こり、ビスフェノールAと尿素とが分解生成
物として得られ、更に、ポリカーボネート樹脂アロイ中
の他の樹脂も同種のまま回収できることを特徴とするも
のである。
【0023】この際、アンモニア水溶液のみをポリカー
ボネート樹脂に接触させた場合、ポリカーボネート樹脂
に接触する表面のみで反応が起こるため、反応速度は大
きくならない。勿論、従来例で説明したアンモニアガス
又はアンモニア水のみを用いた場合でも同様である。そ
こで、本発明では、ポリカーボネート樹脂アロイ中のポ
リカーボネート樹脂及び他の樹脂を共に溶解する有機溶
媒をアンモニア水溶液に加えてポリカーボネート樹脂を
化学的に分解すると、アンモニア水溶液とポリカーボネ
ート樹脂との接触機会が多くなり、反応速度が飛躍的に
大きくなり、ポリカーボネート樹脂を迅速に分解できる
ことを見出したものである。
【0024】また、本発明では、再利用(リサイクル)
の対象となるポリカーボネート樹脂アロイは、ポリカー
ボネート/ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン)樹脂アロイ、ポリカーボネート/PET(ポリ
エチレンテレフタレート)樹脂アロイ、ポリカーボネー
ト/PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂アロイ
などのいずれにも適用可能である。
【0025】以下に、説明する実施例1及び実施例2で
は、ポリカーボネート樹脂アロイの実験用サンプルとし
てポリカーボネート/ABS(アクリロニトリル・ブタ
ジエン・スチレン)樹脂アロイのペレット(三菱エンジ
ニアリングプラスチック社製PM1210カーボンブラ
ック入り)を用いて実験した。
【0026】尚、実施例1及び実施例2での説明を省略
するものの、ポリカーボネート樹脂アロイを主成分とす
る廃プラスチック製品の場合には、後述する実施例1及
び実施例2に適用した有機溶媒に対して概ね不溶な金
属,無機物,有機物のうち少なくとも一以上の物質を少
量含んで形成されたプラスチック製品でも良く、この場
合にもリサイクル処理中に有機溶媒に対しておおむね不
溶な金属,無機物,有機物は分離可能である。
【0027】<実施例1>ポリカーボネート樹脂と他の
樹脂とでアロイ化されたポリカーボネート樹脂アロイを
主成分とする廃プラスチックからの有用物を回収するに
あたって、実施例1では、ポリカーボネート樹脂アロイ
中のポリカーボネート樹脂及び他の樹脂を共に溶解する
ための有機溶媒として塩化アルキルの一種であるジクロ
ロメタン(又はクロロホルム)と、アンモニア水溶液と
が存在する溶液中にて、廃プラスチック中のポリカーボ
ネート樹脂を迅速に化学分解して、分解生成物から主と
してビスフェノールAと少量の尿素とを有用化学原料と
して回収できることを特徴とするものである。
【0028】尚、下記する具体例では、塩化アルキルの
一種であるジクロロメタンを用いて説明するが、ジクロ
ロメタンに代えてクロロホルムを用いても上記とほぼ同
様に有用化学原料を回収できるものであるので、この場
合の詳述を省略する。
【0029】次に、実施例1をより具体的に説明する
と、ポリカーボネート樹脂アロイとして先に説明したポ
リカーボネート/ABS(アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン)樹脂アロイのペレット30gを500m
lの三角フラスコに入れた。更に、ポリカーボネート/
ABS樹脂アロイ中のポリカーボネート樹脂及びABS
樹脂を共に溶解するジクロロメタン(和光純薬製)20
0mlと、28%アンモニア水(和光純薬製)200m
lとを三角フラスコ入れた。溶液は2層に分かれてい
た。
【0030】ここで、マグネチックスターラーにより2
層の溶液が懸濁状態になるように溶液を撹拌し、分解反
応を開始した。反応温度は室温で行った。ポリカーボネ
ート/ABS樹脂アロイのペレットはジクロロメタンに
より表面が溶解し塊になると共に、時間が経過するにつ
れて塊が小さくなるのが観察できた。そして、反応開始
から5時間後、ポリカーボネート/ABS樹脂アロイの
塊は反応溶液中で消失した。さらに1時間溶液の撹拌を
続けた後(反応開始から6時間後)撹拌を止めた。
【0031】この後、溶液を約2日静置すると、溶液は
3層に分かれた。溶液を分液ロートに移し、各層をフラ
スコに分取した。そして、下層の溶液をロータリーエバ
ポレーターにより減圧しながら加温して、ジクロロメタ
ンの溶媒を除去すると共に、ここで発生したアンモニア
ガスも除去した。残ったやや粘稠な液体に200mlの
蒸留水を加えて密栓をして激しく振とうすると、白色の
析出物が生じた。この析出物を濾紙で濾過して、得られ
た濾取物をさらに200mlの蒸留水で濯ぎ、濾過し
た。得られた白色析出物を60℃のオーブンで減圧乾燥
を6時間行った。乾燥後析出物の重量は4.4gであっ
た。この析出物をガスクロマトグラフ質量分析法(GC
・MS)で分析すると、主としてビスフェノールAであ
ったが、面積比で3.5%のパラ−tert−ブチルフ
ェノールが含まれており、ビスフェノールAの純度が悪
かった。
【0032】一方、3層に分かれた溶液の上層はアンモ
ニア水層であり、この液体を時計皿に移して水分および
未反応のアンモニアを除去した。時計皿に残った析出物
を同様にGC・MSで分析すると尿素(0.8g)と微
量のビスフェノールAであった。これから、尿素を分離
し、尿素を化学原料として使用することも可能である。
【0033】更に、3層に分かれた溶液の中間層は、A
BS樹脂がジクロロメタンに溶解した層であり、この中
間層の溶液を500mlのメタノール中に入れると、溶
解前と同種のABS樹脂が液中に沈殿した。このABS
樹脂沈殿物を濾紙で濾過し、さらにメタノールで洗浄
し、60℃のオーブンで減圧乾燥を6時間行い、ABS
樹脂を分離し、再使用することも可能である。
【0034】上記実施例1の実験結果を図2に一覧表形
式に示すと、ポリカーボネート樹脂からの有用物はビス
フェノールAが主として得られ、且つ、尿素も少量得ら
れ、一方、ABS樹脂からの有用物は同種のABS樹脂
が回収できた。
【0035】<実施例2>ポリカーボネート樹脂と他の
樹脂とでアロイ化されたポリカーボネート樹脂アロイを
主成分とする廃プラスチックからの有用物を回収するに
あたって、実施例2では、ポリカーボネート樹脂アロイ
中のポリカーボネート樹脂及び他の樹脂を共に溶解する
ための有機溶媒として芳香族系炭化水素の一種であるト
ルエン(又はキシレン)と、アンモニア水溶液とが存在
する溶液中にて、廃プラスチック中のポリカーボネート
樹脂を迅速に化学分解して、分解生成物から主としてビ
スフェノールAと少量の尿素とを有用化学原料として回
収できることを特徴とするものである。この実施例2で
用いられるトルエン(又はキシレン)は、塩化アルキル
と比べて環境負荷が小さい芳香族系炭化水素をベースと
した有機溶媒である。
【0036】尚、下記する具体例では、芳香族系炭化水
素としてトルエンを用いて説明するが、トルエンに代え
てキシレンを用いても上記とほぼ同様に有用化学原料を
回収できるものであるので、この場合の詳述を省略す
る。
【0037】次に、実施例2をより具体的に説明する
と、ポリカーボネート樹脂アロイとして先に説明したポ
リカーボネート/ABS(アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン)樹脂アロイのペレット30gを500m
lの三角フラスコに入れた。更に、ポリカーボネート/
ABS樹脂アロイ中のポリカーボネート樹脂及びABS
樹脂を共に溶解するトルエン(和光純薬製)200ml
と、28%アンモニア水(和光純薬製)200mlとを
三角フラスコ入れた。溶液はトルエン層(上層)とアン
モニア水層(下層)の2層に分かれ、ポリカーボネート
/ABS樹脂アロイのペレットは底に沈んでいた。
【0038】ここで、マグネチックスターラーにより2
層の溶液が懸濁状態になるように溶液を撹拌し、分解反
応を開始した。反応温度は室温で行った。時間が経過す
るにつれてポリカーボネート/ABS樹脂アロイのペレ
ットの粒形状は徐々に小さくなるのが観察できた。そし
て、反応開始から5時間後、ポリカーボネート/ABS
樹脂アロイのペレットの粒は反応溶液中で消失した。さ
らに1時間溶液の撹拌を続けた後(反応開始から6時間
後)撹拌を止めた。
【0039】この後、溶液を約2日静置すると、溶液は
4層に分かれた。溶液を分液ロートに移し、各層をフラ
スコに分取した。そして、最下層と最上層の溶液を合わ
せ、ロータリーエバポレーターにより減圧しながら加温
して、トルエンの溶媒を除去すると共に、ここで発生し
たアンモニアガスも除去した。残ったやや粘稠な液体に
200mlの蒸留水を加え密栓をして激しく振とうする
と、白色の析出物が生じた。この析出物を濾紙で濾過し
て、得られた濾取物をさらに200mlの蒸留水で濯
ぎ、濾過した。得られた白色析出物を60℃のオーブン
で減圧乾燥を6時間行った。乾燥後析出物の重量は4.
9gであった。この析出物をガスクロマトグラフ質量分
析法(GC・MS)で分析すると99.5%以上の純度
のビスフェノールAであった。
【0040】一方、4層に分かれた溶液の下から2層目
はアンモニア水層であり、この液体を時計皿に移し水分
および未反応のアンモニアを除去した。時計皿に残った
析出物を同様にGC・MSで分析すると尿素(0.9
g)と微量のビスフェノールAであった。これから、尿
素を分離し、尿素を化学原料として使用することも可能
である。
【0041】更に、4層に分かれた溶液の上から2層目
は、ABS樹脂がトルエンに溶解した層であり、この2
層目の溶液を500mlのメタノール中に入れると、溶
解前と同種のABS樹脂が液中に沈殿した。このABS
樹脂沈殿物を濾紙で濾過し、さらにメタノールで洗浄
し、60℃のオーブンで減圧乾燥を6時間行い、ABS
樹脂を分離し、再使用することも可能である。
【0042】上記実施例2の実験結果を図2に一覧表形
式に示すと、ポリカーボネート樹脂からの有用物は9
9.5%以上の高純度のビスフェノールAが主として得
られ、且つ、尿素も少量得られ、一方、ABS樹脂から
の有用物は同種のABS樹脂が回収できた。
【0043】上記したように、実施例1及び実施例2で
は、最も一般的なポリカーボネート/ABS樹脂アロイ
を主成分とする廃プラスチックから有用物を回収する際
に、ポリカーボネート/ABS樹脂アロイ中のポリカー
ボネート樹脂及びABSを共に溶解する有機溶媒と、ア
ンモニア水溶液とが存在する溶液中にて、廃プラスチッ
ク中のポリカーボネート樹脂を化学的に分解しているの
で、ポリカーボネート樹脂の分解が迅速に行われ、且
つ、ポリカーボネート樹脂から回収した有用化学原料は
ビスフェノールAを主として回収できるばかりでなく尿
素も回収でき、更に、他の樹脂となるABS樹脂も回収
することが可能である。また、実施例2のように、有機
溶媒として芳香族系炭化水素を用いた場合には、塩化ア
ルキルを用いる場合よりも環境付加を小さくすることが
でき、且つ、99.5%以上の高純度のビスフェノール
Aを得ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係るポリカーボネ
ート樹脂アロイを主成分とする廃プラスチックからの有
用物回収方法によると、ポリカーボネート樹脂と他の樹
脂とでアロイ化されたポリカーボネート樹脂アロイを主
成分とする廃プラスチックからの有用物を回収する際
に、ポリカーボネート樹脂アロイ中のポリカーボネート
樹脂及び他の樹脂を共に溶解する有機溶媒と、アンモニ
ア水溶液とが存在する溶液中にて、廃プラスチック中の
ポリカーボネート樹脂を化学的に分解しているので、ポ
リカーボネート樹脂の分解が迅速に行われ、且つ、ポリ
カーボネート樹脂から回収した有用化学原料はビスフェ
ノールAを主として回収できるばかりでなく尿素も回収
でき、更に、他の樹脂も回収することが可能である。ま
た、ポリカーボネート樹脂及び他の樹脂を溶解する有機
溶媒して芳香族系炭化水素を用いた場合には、塩化アル
キルを用いる場合よりも環境付加を小さくすることがで
き、且つ、高純度のビスフェノールAを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリカーボネート樹脂アロイを主
成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法におい
て、ポリカーボネート樹脂とアンモニアとが反応してビ
スフェノールAと尿素が得られることを説明するための
図である。
【図2】本発明に係るポリカーボネート樹脂アロイを主
成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法におい
て、実施例1及び実施例2を一覧表形式で示した図であ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F301 AA26 CA03 CA10 CA12 CA23 CA53 CA65 4H006 AA02 AC26 BB11 BB12 BB31 BE14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネート樹脂と他の樹脂とでアロ
    イ化されたポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする
    廃プラスチックからの有用物回収方法において、 前記ポリカーボネート樹脂アロイ中の前記ポリカーボネ
    ート樹脂及び前記他の樹脂を共に溶解する有機溶媒と、
    アンモニア水溶液とが存在する溶液中にて、前記廃プラ
    スチック中の前記ポリカーボネート樹脂を化学的に分解
    して、分解生成物を有用化学原料として回収することを
    特徴とするポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする
    廃プラスチックからの有用物回収方法。
  2. 【請求項2】前記有機溶媒に、塩化アルキル又は芳香族
    系炭化水素を用いたことを特徴とする請求項1記載のポ
    リカーボネート樹脂アロイを主成分とする廃プラスチッ
    クからの有用物回収方法。
  3. 【請求項3】前記有機溶媒となる前記塩化アルキルは、
    ジクロロメタン又はクロロホルムであることを特徴とす
    る請求項2記載のポリカーボネート樹脂アロイを主成分
    とする廃プラスチックからの有用物回収方法。
  4. 【請求項4】前記有機溶媒となる前記芳香族系炭化水素
    は、トルエン又はキシレンであることを特徴とする請求
    項2記載のポリカーボネート樹脂アロイを主成分とする
    廃プラスチックからの有用物回収方法。
  5. 【請求項5】前記ポリカーボネート樹脂アロイは、ポリ
    カーボネート/ABS(アクリロニトリル・ブタジエン
    ・スチレン)樹脂アロイ、ポリカーボネート/PET
    (ポリエチレンテレフタレート)樹脂アロイ、ポリカー
    ボネート/PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂
    アロイのいずれかであることを特徴とする請求項1〜請
    求項4のいずれか1項記載のポリカーボネート樹脂アロ
    イを主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方
    法。
  6. 【請求項6】回収した前記有用化学原料は、前記ポリカ
    ーボネート樹脂からビスフェノールA及び尿素を得る一
    方、前記他の樹脂から同種の樹脂を回収することを特徴
    とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のポリカ
    ーボネート樹脂アロイを主成分とする廃プラスチックか
    らの有用物回収方法。
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