JP2002212335A - ポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法

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JP2002212335A
JP2002212335A JP2001011337A JP2001011337A JP2002212335A JP 2002212335 A JP2002212335 A JP 2002212335A JP 2001011337 A JP2001011337 A JP 2001011337A JP 2001011337 A JP2001011337 A JP 2001011337A JP 2002212335 A JP2002212335 A JP 2002212335A
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waste plastic
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waste
bisphenol
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Noboru Kawai
登 川合
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラ
スチックから有用化学原料を回収する。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂を溶解又は膨潤さ
せる有機溶媒と、第3級アミンと、低級アルコール(メ
タノール)とが存在する溶液中にて、廃プラスチック中
のポリカーボネート樹脂を化学的に分解して、分解生成
物(ビスフェノールA,炭酸ジメチル)を有用化学原料
として回収することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油化学工業の発展とプラスチック合
成、加工技術の進歩に伴い、種々なプラスチック製品が
大量に生産され、これに伴って使用済みのプラスチック
製品を産業廃棄物や一般廃棄物として排出される廃プラ
スチックの量も、急速に増加してきた。平成8年我が国
における廃プラスチックの量は年間900万トンを超え
るに至った。更に、廃プラスチックの量の増加傾向は続
いており、廃プラスチックの処分問題は深刻化しつつあ
る。
【0003】現在、廃プラスチックの60%前後は単純
焼却や埋立によって処分されている。しかしながら、燃
焼熱カロリーの高い廃プラスチックを通常のゴミ焼却場
で焼却処分すると、異常燃焼し、焼却炉の炉を傷めると
いう問題がある。そして、廃プラスチックを単純焼却す
ることで、大気中に放出される炭酸ガスが増加し、地球
温暖化という観点からも問題がある。
【0004】一方、廃プラスチックを埋立によって処分
する場合に、廃プラスチックは軽くてかさばるため、廃
棄物の中でも大きな容積を占め、埋め立て地などの廃棄
物最終処分場の用地不足が切迫化してきた現在、将来に
亘ってこのような処分方法を続けることは不可能であ
る。
【0005】従って、廃棄物処理という地球環境の観点
からも、また資源(原油)の枯渇という地球資源の観点
からも廃棄されたプラスチックをもう一度再利用(リサ
イクル)することが非常に重要になってきた。
【0006】廃プラスチックのリサイクル方法には、
廃プラスチックをそのまま再利用するマテリアルリサイ
クル、廃プラスチックをモノマーへ解重合したり、化
学的に分解して有用化学原料として回収するケミカルリ
サイクル、廃プラスチックを熱エネルギーとして回収
するサーマルリサイクルなどに大別できる。これら複数
のリサイクルのうちで、ケミカルリサイクルは、廃プラ
スチックから新たな合成樹脂や化成品を新規に合成する
ことで、広範囲な用途に利用できる。
【0007】そこで、上記したケミカルリサイクルの技
術的思想を適用して、光ディスクなどに良く用いられて
いるポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチッ
クを化学的に分解して、モノマー等の有用化学原料を回
収するポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチ
ックからの有用物回収方法が盛んに研究されており、い
くつかの文献が開示されている。
【0008】例えば、「長野県精密工業試験所研究報告
No.7(1994)、No.11(1998)」
に、ポリカーボネート樹脂にアンモニアガスを接触させ
ると、化学的な分解が起こり、有用物であるビスフェノ
ールAが得られることが開示されている。
【0009】また、「高分子化学 第20巻 第214
号(1963)」に、ポリカーボネート樹脂にアンモニ
ア水を加え、溶液を撹拌すると、化学的な分解が起こ
り、有用物であるビスフェノールAが得られることが開
示されている。
【0010】また、特開平6−56985公報に開示さ
れたポリカーボネート類を開裂させてビスフェノール類
とジアリールカーボネート類を生じさせる方法では、触
媒の存在下でポリカーボネート類とフェノール類とのエ
ステル交換を行うことでポリカーボネート類を開裂させ
て、ビスフェノール類とジアリールカーボネート類とが
得られることが示されている。
【0011】更に、特開平10−259151号公報に
開示されたポリカーボネートより炭酸ジアルキルとビス
フェノールとを得る方法では、ポリカーボネート樹脂と
低級アルコールとを少量のアルカリ触媒でエステル交換
反応を行い、炭酸ジアルキルとビスフェノールが得られ
ることが示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポリカーボ
ネート樹脂を主成分とする廃プラスチックを化学的に分
解して、モノマー等の有用化学原料を回収する場合に、
前記した「長野県精密工業試験所研究報告 No.7
(1994)、No.11(1998)」記載に基づい
て、ポリカーボネート樹脂にアンモニアガスを接触させ
て、化学的な分解を起こし、ビスフェノールAを得る方
法を実験してみると、ポリカーボネート樹脂がビスフェ
ノールAに分解するのに4日も必要で、ポリカーボネー
ト樹脂の分解処理時間が長すぎ、ポリカーボネート樹脂
を主成分とする廃プラスチックを大量に処理してリサイ
クルするには不適である。
【0013】また、前記した「高分子化学 第20巻
第214号(1963)」記載に基づいて、ポリカーボ
ネート樹脂にアンモニア水を加えて、溶液を撹拌し、化
学的な分解を起こし、ビスフェノールAを得る方法を実
験してみると、ポリカーボネート樹脂がビスフェノール
Aに分解するのに1日も必要で、これまたポリカーボネ
ート樹脂の分解処理時間が長すぎ、ポリカーボネート樹
脂を主成分とする廃プラスチックを大量に処理してリサ
イクルするには不適である。
【0014】また、前記した特開平6−56985号公
報記載方法においては、分解生成物がビスフェノール
A、ジフェニルカーボネートおよびフェノールであり、
これらを分離するため100〜200Paの真空減圧
下、200°Cの高温で分留を行っている。このため分
離に相当量のエネルギーが必要になり、環境保全のため
のリサイクルという観点からは問題がある。
【0015】更に、前記した特開平10−259151
号公報記載方法においては、ポリカーボネートを分解す
る触媒に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのア
ルカリを使用しており、分解物を分離精製する段階で生
じるアルカリ廃液の処理にコストがかかるという問題が
ある。
【0016】そこで、本発明者等は、ポリカーボネート
樹脂を主成分とする廃プラスチックを大量にリサイクル
処理するために、ポリカーボネート樹脂の分解処理時間
が短く、且つ、処理コストがかかることなく、ポリカー
ボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックから有用物
を回収できる方法を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、ポリカーボネー
ト樹脂を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収
方法において、前記ポリカーボネート樹脂を溶解又は膨
潤させる有機溶媒と、第3級アミンと、低級アルコール
とが存在する溶液中にて、前記廃プラスチック中の前記
ポリカーボネート樹脂を化学的に分解して、分解生成物
を有用化学原料として回収することを特徴とするポリカ
ーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックからの有
用物回収方法である。
【0018】また、第2の発明は、上記した第1の発明
のポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチック
からの有用物回収方法において、前記第3級アミンに、
トリエチルアミン、N,N−ジメチルエチルアミン、
N,N−ジエチルメチルアミンのいずれかを用いたこと
を特徴とするものである。
【0019】また、第3の発明は、上記した第1又は第
2の発明のポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラ
スチックからの有用物回収方法において、前記低級アル
コールに、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノールのいずれかを用いたことを特徴とするも
のである。
【0020】また、第4の発明は、上記した第1〜第3
のいずれか1つの発明のポリカーボネート樹脂を主成分
とする廃プラスチックからの有用物回収方法において、
前記有機溶媒に、塩化アルキル、又は、エーテル類、も
しくは、芳香族系炭化水素を用いたことを特徴とするも
のである。
【0021】また、第5の発明は、上記した第1〜第4
のいずれか1つの発明のポリカーボネート樹脂を主成分
とする廃プラスチックからの有用物回収方法において、
前記ポリカーボネート樹脂を主成分とする前記廃プラス
チックは、前記ポリカーボネート樹脂のみで成形された
プラスチック製品、又は、前記ポリカーボネート樹脂基
板上に膜を成膜した光ディスク、もしくは、前記ポリカ
ーボネート樹脂の他に金属物,無機物,有機物うちの少
なくとも一つ以上の物質を含んで形成されたプラスチッ
ク製品であることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るポリカーボネ
ート樹脂を主成分とする廃プラスチックからの有用物回
収方法の一実施例を図1及び図2を参照して、<実施例
1>及び<実施例2>,<比較例1>の順に詳細に説明
する。
【0023】本発明に係るポリカーボネート樹脂を主成
分とする廃プラスチックからの有用物回収方法における
実施例1及び実施例2と、比較例1とを説明する前に、
本発明の要旨について説明する。
【0024】図1は本発明に係るポリカーボネート樹脂
を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法に
おいて、ポリカーボネート樹脂に低級アルコールとして
メタノールが作用し、ビスフェノールAと炭酸ジメチル
とが得られることを説明するための図である。
【0025】本発明に係るポリカーボネート樹脂を主成
分とする廃プラスチックからの有用物回収方法では、ポ
リカーボネート樹脂を溶解又は膨潤させる有機溶媒と、
第3級アミンと、低級アルコールとが存在する溶液中に
て、廃プラスチック中のポリカーボネート樹脂をビスフ
ェノールと、炭酸ジアルキルとに化学的に分解して、こ
れにより有用化学原料として高純度のビスフェノールが
主として得られるものである。
【0026】より具体的には、図1に示したように、低
級アルコールとしてメタノールを使用した場合には、廃
プラスチック中のポリカーボネート樹脂にメタノールが
作用し、ビスフェノールの1種であるビスフェノールA
と、炭酸ジアルキルの1種である炭酸ジメチルとに化学
的に分解されて、有用化学原料として高純度のビスフェ
ノールAが主として得られる。
【0027】一般的に、ポリカーボネート樹脂は、炭酸
エステル結合を有しており、これにアミン類を作用させ
るとエステル結合が切断され、分解して低分子化合物に
なる。ここで、第1級アミンや第2級アミンを使用する
と、アミン自身も変化し尿素誘導体が生じるのに対して
第3級アミンを使用する場合は、単独ではポリカーボネ
ート樹脂をほとんど分解させないか、あるいは周辺の水
分を取り込んで加水分解が起きるが、その分解時間は非
常に遅い。また、アルコール類やフェノール類の存在下
では、第3級アミン自身は変化せず触媒的に作用し、分
解時間も短くなる傾向にあるが、やはり分解には4日〜
二週間程度の時間を要するので、本発明では第3級アミ
ンを用いた時にポリカーボネート樹脂への分解処理時間
を改善することを目的としている。一方、第3級アミン
の長所としては、ポリカーボネート樹脂が分解されても
第3級アミン自身は変化しないため、一度使用した第3
級アミンを回収して、第3級アミンを再利用することが
できる。
【0028】種々な実験の結果、ポリカーボネート樹脂
への分解に時間がかかる理由を説明すると、廃プラスチ
ック中のポリカーボネート樹脂は、粉砕したとしても塊
状でありポリカーボネート樹脂との反応は、その樹脂表
面の界面のみで反応しているため、第3級アミンとポリ
カーボネート樹脂との接触が少ないのが主たる要因であ
った。
【0029】そこで、第3級アミンとポリカーボネート
樹脂との接触機会を増やすために、ポリカーボネート樹
脂を溶解する有機溶媒を反応系に加えると、ポリカーボ
ネート樹脂への分解時間が大幅に短縮されることがわか
った。
【0030】ポリカーボネート樹脂を溶解する有機溶媒
としては、塩化アルキルが最も好ましく、塩化アルキル
の中で例えばジクロロメタン、クロロホルムなどが好適
である。
【0031】また、塩化アルキルのようにポリカーボネ
ート樹脂を完全に溶解させることができなくとも部分的
に溶解する有機溶媒、あるいは、ポリカーボネート樹脂
を膨潤させ塊を崩壊させる能力のある有機溶媒も分解時
間を短縮させるのに効果があることが判明した。このよ
うな有機溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,4−
ジオキサンなどのエーテル類、もしくは、トルエンなど
の芳香族系炭化水素が好適であることがわかった。
【0032】また、ポリカーボネートと低級アルコール
とを第3級アミンを触媒として反応させたときに生じる
分解生成物は、主に、ビスフェノールと炭酸ジアルキル
であり、さらに未反応の低級アルコールと触媒の第3級
アミンが混ざった状態で得られる。これらの物質をリサ
イクルの観点で利用するためには、生成混合物を分離精
製する必要がある。
【0033】ポリカーボネート樹脂の分解生成物の中で
最も有用な生成物は、ビスフェノール類である。しか
し、例えばビスフェノールAは室温で固体であり、且
つ、融点は157°Cであり、沸点は500Paの減圧
下で200°C以上が必要で、さらに昇華性があり蒸留
で取り出すには難点がある。そのためビスフェノール類
以外を除去した方が、分離のエネルギーは少なくて済
む。すなわち生成した炭酸ジアルキルと未反応の低級ア
ルコールと有機溶媒および第3級アミンを蒸留で分留し
ながら除去し、固形分のビスフェノール類を回収する方
が、分離のエネルギーが少ない。
【0034】このため、生成した炭酸ジアルキルと未反
応の低級アルコールと有機溶媒および第3級アミンは、
なるべく沸点の低い物質が好ましい。
【0035】例えば低級アルコールとしてメタノール
(沸点65°C)、有機溶媒としてジクロロメタン(沸
点40°C)、第3級アミンとしてトリエチルアミン
(沸点87°C)を使用してポリカーボネート樹脂を分
解させると、前述したように。分解生成物は、ビスフェ
ノール類と炭酸ジメチル(沸点57°C)になる。これ
らの混合物はビスフェノール類以外は、水流ポンプ程度
の減圧度で、50°C程度の加熱で蒸留が可能である。
【0036】即ち、分離精製に必要なエネルギー消費が
少なく、さらに廃液処理の工程も必要がないため、コス
ト的にも好ましい。
【0037】更に、回収された低級アルコール、第3級
アミンは、再度、廃ポリカーボネートの分解工程に使う
ことが可能である。
【0038】このような低級アルコールとしては、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノールなどが好適である。
【0039】また、第3級アミンとしては、トリエチル
アミン、トリブチルアミン、トリ−n−プロピルアミ
ン、N,N−ジメチルエチルアミン、N,N−ジエチル
メチルアミン、N,N−ジメチルプロピルアミン、N,
N−ジメチルイソプロピルアミン、N,N−ジイソプロ
ピルエチルアミンなどが好適である。
【0040】次に、本発明に係るポリカーボネート樹脂
を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法に
おける実施例1〜実施例2と、比較例1とについて説明
する。
【0041】図2は本発明に係るポリカーボネート樹脂
を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法に
おいて、実施例1及び実施例2と、比較例1とを一覧表
形式で示した図である。
【0042】本発明では、再利用(リサイクル)の対象
となるポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチ
ックは、ポリカーボネート樹脂のみで形成されたプラス
チック製品は勿論のこと、ポリカーボネート樹脂を主成
分とするプラスチック製品にも適用可能である。
【0043】以下に説明する実施例1では、ポリカーボ
ネート樹脂のみで形成されたプラスチック製品の場合
に、これに該当する実験用サンプルとして重量平均分子
量(Mw)が15000のポリカーボネート樹脂のペレ
ット(三菱エンジニアリングプラスチック社製 ユーピ
ロンH4000)を用いて実験した。
【0044】一方、実施例2では、ポリカーボネート樹
脂を主成分とするプラスチック製品の場合に、周知のC
D(コンパクトディスク)、DVD(ディジタルバーサ
タイルディスク)などの光ディスクを粉砕したもので実
験して説明する。
【0045】上記した光ディスクのうちで、例えばCD
(コンパクトディスク)は、直径が略12cm,厚さが
略1.2mmの円盤で層構造をしており、ポリカーボネ
ート樹脂が約99重量%以上を占めているポリカーボネ
ート樹脂基板上にアルミニウムなどの金属反射膜約0.
1μm、及び紫外線硬化樹脂からなる保護膜約10μ
m、並びに紫外線硬化インクによるレーベル印刷膜約1
0μmで成膜されている。この際、ポリカーボネート樹
脂基板上に成膜した金属反射膜,保護膜,レーベル印刷
膜は後述する実施例2に適用した有機溶媒に対しておお
むね不溶であり、リサイクル処理中に金属反射膜,保護
膜,レーベル印刷膜は分離可能なものである。
【0046】尚、実施例1〜実施例2での説明を省略す
るものの、ポリカーボネート樹脂を主成分とするプラス
チック製品の場合には、後述する実施例1〜実施例2に
適用した有機溶媒と第3級アミミンと低級アルコールと
が存在する溶液で分解できない金属,無機物,有機物の
うち少なくとも一つ以上の物質を少量含んで形成された
プラスチック製品でも良く、この場合にもリサイクル処
理中に溶液に対しておおむね不溶な金属,無機物,有機
物は分離可能である。
【0047】<実施例1>本発明に係る実施例1のポリ
カーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックからの
有用物回収方法では、ポリカーボネート樹脂を溶解する
ための有機溶媒として塩化アルキルの一種であるジクロ
ロメタンと、第3級アミンとして脂肪族アミンの一種で
あるトリエチルアミンと、低級アルコールとしてメタノ
ールが存在する溶液中にて、廃プラスチック中のポリカ
ーボネート樹脂を化学的に分解して、分解生成物からビ
スフェノールAと炭酸ジメチルとを有用化学原料として
短時間で回収できることを特徴とするものである。
【0048】より具体的に説明すると、重量平均分子量
(Mw)が15000のポリカーボネート樹脂のペレッ
ト30gを500mlの三角フラスコに入れた。更に、
ジクロロメタン(和光純薬製)50mlと、トリエチル
アミン(和光純薬製)60gと、メタノール48ml
(和光純薬製)とを三角フラスコに入れた。
【0049】ここで、マグネチックスターラーにより溶
液を撹拌し分解反応を開始した。反応温度は室温で行っ
た。時間が経過するにつれて、反応液は白濁し、ポリカ
ーボネート樹脂ペレットの粒形状は徐々に小さくなるの
が観察できた。そして、反応開始から3時間後、ポリカ
ーボネート樹脂ペレットの粒は反応溶液中で消失した。
更に、2時間溶液の撹拌を続けた後(反応開始から5時
間後)撹拌を止めた。反応液は透明になっていた。この
溶液をなす型フラスコに移し、ロータリーエバポレータ
ーにより減圧しながら加温して、炭酸ジメチル、未反応
のメタノール、トリエチルアミンを留去させた。
【0050】この後、フラスコの中には、白色の析出物
が生じていた。この析出物を、フラスコに入ったまま6
0℃のオーブンで減圧乾燥を6時間行った。乾燥後析出
物の重量は24.8gであり、この析出物をガスクロマ
トグラフ質量分析法(GC・MS)で分析すると96.
5%のビスフェノールAと、ビスフェノールAの付属物
となる3.5%のバラ−tert−ブチルフェノールで
あった。従って、ビスフェノールAは24.8×0.9
65=23.9g、パラ−tert−ブチルフェノール
は24.8×0.035=0.9gそれぞれ得られ、ポ
リカーボネート樹脂のペレット30gに対する回収率が
79.6%となった。更に、ビスフェノールAは、9
9.5%以上の高純度のものが得られた。
【0051】<実施例2>ポリカーボネート樹脂を主成
分として成形されたポリカーボネート樹脂基板上にアル
ミニウム膜,保護膜,レーベル印刷膜を成膜したもので
あり、且つ、使用済み又は返品されたコンパクトディス
ク(CD)を準備した。このコンパクトディスク(C
D)をクラッシャーで約5mm角辺に粉砕した。この粉
砕物30gを500mlの三角フラスコに入れた。更
に、ジクロロメタン(和光純薬製)50mlと、トリエ
チルアミン(和光純薬製)60gと、メタノール48m
l(和光純薬製)とを三角フラスコに入れた。そして、
上記実施例1と同様な手順でCD粉砕物の分解を行っ
た。反応開始から4時間後、粉砕物中のポリカーボネー
ト樹脂は反応溶液中で消失した。アルミニウム膜,保護
膜,レーベル印刷膜は溶液中に浮遊していた。更に、2
時間溶液の撹拌を続けた後(反応開始から6時間後)撹
拌を止めた。この後、約30分静置すると、ポリカーボ
ネート樹脂基板から剥離したアルミニウム膜,保護膜,
レーベル印刷膜が沈殿していた。反応液は透明であっ
た。反応液を濾紙で濾過し、アルミニウム膜,保護膜,
レーベル印刷膜を除去した後、更に、20mlのメタノ
ールで洗浄した。濾液をなす型フラスコに移し、ロータ
リーエバポレーターにより減圧しながら加温して、炭酸
ジメチル、未反応のメタノール、トリエチルアミンを留
去させた。
【0052】この後、フラスコの中には、白色の析出物
が生じていた。この析出物を、フラスコに入ったまま6
0℃のオーブンで減圧乾燥を6時間行った。乾燥後析出
物の重量は23.9gであり、この析出物をガスクロマ
トグラフ質量分析法(GC・MS)で分析すると97.
1%のビスフェノールAと、2.9%のパラ−tert
−ブチルフェノールであった。従って、ビスフェノール
Aは23.9×0.971=23.2g、パラ−ter
t−ブチルフェノールは23.9×0.029=0.7
gそれぞれ得られ、コンパクトディスク(CD)の粉砕
物30gに対する回収率が77.6%となった。更に、
ビスフェノールAは、99.5%以上の高純度のものが
得られた。
【0053】<比較例1>実施例1に対する比較例1と
して、ポリカーボネート樹脂にトリエチルアミンとメタ
ノールのみでポリカーボネート樹脂を溶解する有機溶媒
を加えないで分解実験を行った。
【0054】重量平均分子量(Mw)が15000のポ
リカーボネート樹脂のペレット30gを500mlの三
角フラスコに入れた。更に、トリエチルアミン(和光純
薬製)60gと、メタノール48ml(和光純薬製)と
を三角フラスコに入れた。この際、実施例1と異なっ
て、ポリカーボネート樹脂を溶解する有機溶媒としての
ジクロロメタンは加えていない。
【0055】ここで、マグネチックスターラーにより溶
液を撹拌し分解反応を開始した。反応温度は室温で行っ
た。時間が経過しても、ポリカーボネート樹脂ペレット
の粒形状はなかなか小さくならなかった。そして、反応
開始から13日後(約312時間後)、ポリカーボネー
ト樹脂ペレットの粒は反応溶液中で消失した。ポリカー
ボネート樹脂が分解するのにかなりの時間を要した。
【0056】また、反応液は透明になっていた。この溶
液をなす型フラスコに移し、ロータリーエバポレーター
により減圧しながら加温して、炭酸ジメチル、未反応の
メタノール、トリエチルアミンを留去させた。
【0057】この後、フラスコの中には、白色の析出物
が生じていた。この析出物の分析は、行っていない。
【0058】ここで、図2に上記詳述した実施例1〜実
施例2と、比較例1とを一覧表形式で示している。この
図2を参照しながら実施例1〜実施例2と、比較例1と
を対比すると、実施例1〜実施例2では、とくに、ポリ
カーボネート樹脂を溶解する有機溶媒としてジクロロメ
タンを加えているので、ポリカーボネート樹脂の分解処
理時間が比較例1より大巾に短縮でき、更に、実施例1
〜実施例2で得られたビスフェノールAの純度は、9
9.5%以上の高純度であるので、有用化学原料として
利用価値が高いものである。また、有用化学原料として
実施例1〜実施例2のようにビスフェノールAを回収す
る場合に、ビスフェノールA以外のものを先に取り出し
ているので、処理コストがかからずにビスフェノールA
を回収できる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係るポリカーボネ
ート樹脂を主成分とする廃プラスチックからの有用物回
収方法本発明の方法によれば、ポリカーボネート樹脂を
溶解又は膨潤させる有機溶媒と、第3級アミンと、低級
アルコールとが存在する溶液中にて、廃プラスチック中
のポリカーボネート樹脂を化学的に分解して、分解生成
物を有用化学原料として回収しているので、ポリカーボ
ネート樹脂の分解処理時間が比較例1より大巾に短縮で
き、更に、有用化学原料として例えばビスフェノールA
を回収した場合に、ビスフェノールAの純度は99.5
%以上の高純度であるので、有用化学原料として利用価
値が高いものである。また、有用化学原料として例えば
ビスフェノールAを回収する場合に、ビスフェノールA
以外のものを先に取り出しているので、処理コストがか
からずにビスフェノールAを回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリカーボネート樹脂を主成分と
する廃プラスチックからの有用物回収方法において、ポ
リカーボネート樹脂に低級アルコールとしてメタノール
が作用し、ビスフェノールAと炭酸ジメチルとが得られ
ることを説明するための図である。
【図2】本発明に係るポリカーボネート樹脂を主成分と
する廃プラスチックからの有用物回収方法において、実
施例1〜実施例2と、比較例1とを一覧表形式で示した
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 69:00 C08L 69:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂を主成分とする廃
    プラスチックからの有用物回収方法において、 前記ポリカーボネート樹脂を溶解又は膨潤させる有機溶
    媒と、第3級アミンと、低級アルコールとが存在する溶
    液中にて、前記廃プラスチック中の前記ポリカーボネー
    ト樹脂を化学的に分解して、分解生成物を有用化学原料
    として回収することを特徴とするポリカーボネート樹脂
    を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法。
  2. 【請求項2】 前記第3級アミンに、トリエチルアミ
    ン、N,N−ジメチルエチルアミン、N,N−ジエチル
    メチルアミンのいずれかを用いたことを特徴とする請求
    項1記載のポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラ
    スチックからの有用物回収方法。
  3. 【請求項3】 前記低級アルコールに、メタノール、エ
    タノール、イソプロパノール、ブタノールのいずれかを
    用いたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のポ
    リカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックから
    の有用物回収方法。
  4. 【請求項4】 前記有機溶媒に、塩化アルキル、又は、
    エーテル類、もしくは、芳香族系炭化水素を用いたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の
    ポリカーボネート樹脂を主成分とする廃プラスチックか
    らの有用物回収方法。
  5. 【請求項5】 前記ポリカーボネート樹脂を主成分とす
    る前記廃プラスチックは、前記ポリカーボネート樹脂の
    みで成形されたプラスチック製品、又は、前記ポリカー
    ボネート樹脂基板上に膜を成膜した光ディスク、もしく
    は、前記ポリカーボネート樹脂の他に金属物,無機物,
    有機物うちの少なくとも一つ以上の物質を含んで形成さ
    れたプラスチック製品であることを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか1項記載のポリカーボネート樹脂
    を主成分とする廃プラスチックからの有用物回収方法。
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