WO2006101122A1 - 肌化粧料用色材組成物、それを用いたファンデーション、化粧方法 - Google Patents

肌化粧料用色材組成物、それを用いたファンデーション、化粧方法 Download PDF

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Abstract

 隠ぺい力を保ちながら、自然な質感を得ることのできる肌化粧料用色材組成物、ファンデーション、化粧方法を提供することを目的とする。本発明にかかる肌化粧料用色材組成物は、非白色色材を含み、高屈折率白色顔料を含まず、かつ該色材組成物の下記測定条件における分光反射率を測定したとき、白色下地上における波長630~700nmでの分光反射率の最小値が75%以上であり、白色下地上のY値が25~65の範囲であることを特徴とする。 (測定条件)  色材組成物をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長400nmでの分光反射率が10±2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス0.101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行い、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。

Description

明 細 書
肌化粧料用色材組成物、それを用いたファンデーション、化粧方法 関連出願
[0001] 本出願は、 2005年 3月 23日付け出願の日本国特許出願 2005— 83561号の優 先権を主張しており、ここに折り込まれるものである。
技術分野
[0002] 本発明は、肌化粧料用色材組成物、ファンデーション、および化粧方法の改良に 関する。
背景技術
[0003] ファンデーション等の肌化粧料においては、シミ、そばかす等の肌の色ムラを隠す ために、隠ぺぃ力が高ぐかつ目的とする肌色に調色された糸且成物を用いるのが一 般的である。隠ぺぃカを高めるため、二酸化チタン、酸化亜鉛等の高屈折率の白色 顔料が用いられるが、特に、二酸化チタンは屈折率が 2. 5〜2. 7と化粧品用粉末の 中で最も高いため光の散乱効果が大きぐ隠ぺぃ力が強い。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] 二酸化チタンの使用によって、シミ、そばかす等の肌の色ムラは隠すことはできるが 、隠ぺぃカを高めるために多量に配合した場合、不透明な仕上がりとなってしまい、 素肌の自然な質感が得られないと考えられてきた。一方、二酸ィ匕チタンの配合量を 少なくすると、シミやそばかす等の色ムラが十分に隠ぺいされない。このため、隠ぺぃ 力を保ちながら自然な質感を得ることのできる化粧料が望まれていた。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は隠ぺぃカを保ちながら、 自然な質感を得ることのできる肌化粧料用色材組成物、ファンデーション、化粧方法 を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0005] 本発明者らは、まず素肌における皮膚内部を伝搬する光に着目した。皮膚などの 光散乱媒体では、肌上へ照射された光の一部が内部へと透過し、内部の散乱体に て反射されるため、照射部位とは異なる部位からも射出する。本発明者らはこのよう な射出部位の分布こそが、素肌の質感の重要な因子であると考え検討を行なった。 その結果、肌化粧料として用いられる色材として、波長 630〜700nmにおける光の 吸収率が小さいものを配合することで、上記の射出部位の分布が素肌のものと近くな り、自然な質感が得られることを見出した。
すなわち本発明の肌化粧料色材組成物は、高屈折率白色顔料を含まず、かつ該 色材組成物の下記測定条件における分光反射率を測定したとき、白色下地上にお ける波長 630〜700nmでの分光反射率の最小値が 75%以上であり、白色下地上 の Y値が 25〜65の範囲であることを特徴とする。
(測定条件)
色材組成物をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地 上における波長 400應での分光反射率が 10± 2%となるように色材組成物の濃度 を調整し、クリアランス 0. 101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコ 一ティングを行 、、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。
[0006] 上記の色材組成物にお ヽて、該色材組成物に含まれる非白色色材は、リソールル ビン BCA、サンセットエロー FCF、タートラジン、ハンサエローからなる群から複数選 択されたものであることが好適である。
また、本発明の多剤型ファンデーションは高屈折率白色顔料を含む白色顔料組成 物と、上記の色材組成物とを備えたことを特徴とする。
上記の多剤型ファンデーションにお ヽて、前記白色顔料組成物と前記色材組成物 とを肌に塗付する前に混合して使用することも好適である。
また、本発明の化粧方法は、高屈折率白色顔料を配合した白色顔料組成物を肌 上に塗付する工程と、上記の色材組成物を肌上に塗付する工程と、を含むことを特 徴する。
上記の化粧方法において、高屈折率白色顔料の肌上への塗付量は全量で 0. 1〜 5mgZcm2であることが好適である。
[0007] また本発明の一剤型ファンデーションは、非白色色材と、高屈折率白色顔料と、を 含み、該ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分の分光反射率が下 記測定条件で測定したとき、白色下地上における波長 630〜700nmでの分光反射 率の最小値が 75%以上であり、白色下地上の Y値が 25〜65の範囲であることを特 徴とする。
(測定条件)
ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分を-トロセルロースラッカー に分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長 400nmでの分光反射率が 10 ± 2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス 0. 101mmのアプリケ 一ターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行 、、分光測色機を用いて分光 反射率を測定する。
上記の一剤型ファンデーションにおいて、該ファンデーションに配合される非白色 色材全量と高屈折率白色顔料との比率 (非白色色材全量 Z (高屈折率白色顔料 + 非白色色材全量) )が 20〜90質量%であることが好適である。
上記の一剤型ファンデーションにおいて、高屈折率白色顔料の配合量が 1〜25質 量%であることが好適である。
[0008] なお、本明細書にぉ 、て、多剤型ファンデーションとは色材組成物と白色顔料組成 物とが別体として製造され、使用者がそれらを肌上で混合、もしくは肌に塗付前に混 合して使用するもののことを指す。他方、一剤型ファンデーションとは化粧料として一 体に製造されたもののことを指す。
また上記の「ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分」とは、一剤型 ファンデーションに対して、高屈折率白色顔料以外の部分は同じ組成で、高屈折率 白色顔料のみを配合せずに製造したもののことを指す。
発明の効果
[0009] 本発明に力かる肌化粧料用色材組成物によれば、波長 630〜700nmにおける反 射率が高いため、自然な質感を得ることができる。
本発明にかかる多剤型ファンデーションによれば、高屈折率白色顔料を含む白色 顔料組成物と、上記の色材組成物と、を備えているため、両者をともに肌に塗付する ことで隠ぺぃカを保ちながら、自然な質感を得ることができる。
本発明にかかる化粧方法によれば、高屈折率白色顔料を含む白色顔料組成物を 塗付する工程と、上記色材組成物を塗付する工程とを含んでいるため、隠ぺぃカを 保ちながら、自然な質感を得ることができる。
本発明にかかる一剤型ファンデーションによれば、隠蔽力を保ちながら、化粧肌の 自然な質感を得ることがでさる。
図面の簡単な説明
[0010] [図 1]肌へ光が入射した際、皮膚内から射出する光の射出位置が広がる様子を説明 するための模式図である。
[図 2]肌上へ白色光束を照射したときの、伝搬光強度分布を示したグラフである。
[図 3]酸ィ匕チタンの塗付量と伝搬光強度分布との関係を示すグラフである。
[図 4]化粧膜による光の吸収率を変化させたときのそれぞれの伝搬光強度分布であ る。
[図 5]化粧肌の質感と伝搬光との関係を説明する模式図である。
[図 6]サンプル 3— 1〜3— 6の白色下地上における分光反射スペクトルである。
[図 7]色材組成物の白色下地上における分光反射スペクトルを説明する模式図であ る。
発明を実施するための最良の形態
[0011] 以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施形態の肌化粧料用色材組成物は非白色色材を含んだ色材組成物であって 、該色材糸且成物に対する下記測定条件での分光反射率を測定したとき、白色下地 上における波長 630〜700nmでの分光反射率の最小値が 75%以上であり、白色 下地上の Y値が 25〜65の範囲であることを特徴とする。ただし、該色材組成物は高 屈折率白色顔料を含んで 、な 、。
(測定条件)
色材組成物をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地 上における波長 400應での分光反射率が 10± 2%となるように色材組成物の濃度 を調整し、クリアランス 0. 101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコ 一ティングを行 、、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。
[0012] 上記の条件を満たす非白色色材として具体的には、アマランス、エリス口シン、ニュ ーコクシン、フロキシン B、ローズべンガノレ、アシッドレッド、タートラジン、サンセットェ ロー FCF、リソーノレノレビン B、リノールルビン BCA、レーキレッド C、レーキレッド CBA 、リノールレッド、リノールレッド CA、リノールレッド BA、リノールレッド SR、ローダミン B、ローダミン Bステアレート、テトラクロルテトラブロムフロレセイン、トルイジンレッド、 テトラブロムフノレオレセイン、スダン III、ヘリンドンピンク CN、ェォシン YS、ジブロムフ ルォレセイン、パーマネントオレンジ、ベンチジンオレンジ G、オレンジ II、フルォレセ イン、ゥラニン、キノリンエロー WS、キノリンエロー SS、ベンチジンエロー G、ピラニン コンク、ビロラミン R、ブリリアントファストスカーレット、パーマネントレッド F5R、ポンソ 一 SX、オレンジ I、オレンジ SS、ハンサエロー、ナフトールエロー S、メタニルエロー、 ファストライトエロー 3G等のアルミニウムレーキある!/、はジルコニウムレーキあるいは ノリウムレーキ等が挙げられる。また、これらの有機系色素を特開 2004— 331877 号公報ゃ特開 2004— 331878号公報の方法などに従い、粘土に複合ィ匕して顔料 化したものも用いることができる。特に、化粧品用途としての汎用性を考慮するならば 、リソーノレルビン BCA、サンセットエロー FCF、タートラジン、ハンサエローからなる群 力 なる群力 複数選択し、組み合わせて用いることが好適である。
このように本実施形態の肌化粧料用色材組成物は、通常使用する濃度において、 波長 630〜700nmでの光の吸収率が非常に小さ 、ことを特徴として 、る。
ここで本明細書では高屈折率白色顔料という語句を、屈折率が 1. 9以上の白色顔 料のことと定義する。また、白色顔料とはその粒子径が 0. 1〜1 /ζ πιのもの(通常の意 味で白色顔料として用いられる粒子径)を意味し、紫外線遮蔽剤として用いられる微 粒子酸ィ匕チタンや微粒子酸ィ匕亜鉛 (粒子径がおおよそ 0. 01 μ mオーダー)を含め ない。このような高屈折率白色顔料として特に二酸ィ匕チタン、ただし通常顔料として 使用される粒子径 0. 1〜: mのもの、を用いることが好適である。例えば、紫外線遮 蔽剤として用いられる微粒子酸ィ匕チタンは粒径がおおよそ 0. 01 μ mのオーダーで あり、可視光領域での散乱効果はほとんどなぐ本明細書中では白色顔料に含めな い。また、タルクやマイ力等の屈折率が 1. 9未満の顔料は通常体質顔料として用いら れており、後述する試験 (表 10参照)から明らかなように十分な隠ぺぃ力が得られな い。これは、顔料の周りの基材 (もしくは空気)との屈折率の差が小さいと、十分な散 乱効果が得られないためである。このように、屈折率が 1. 9以上の高屈折率白色顔 料を配合することにより、隠蔽力を保ちつつ、自然な質感の化粧肌を得ることのでき る化粧料を提供することができる。
[0014] 本実施形態に力かる多剤型ファンデーションは高屈折率白色顔料を含む白色顔料 組成物と、上記の色材組成物とを備えることを特徴とする。つまり、多剤型ファンデー シヨンの使用者は、白色顔料組成物と色材組成物とを別々に肌に塗付し、使用者本 人の肌の色に合わせて色材組成物の肌への塗付量を調整して使用する。ここで色 材組成物の個数は一つ(つまり、白色顔料組成物と色材組成物の二剤)の場合に限 定されず、異なった色調を持つ複数の色材組成物を白色顔料組成物とセットにして もよい。ただし、後述するように二剤型でも十分多様な肌の色に対応できる。また、白 色顔料組成物と色材組成物とを別々に肌へ塗付して使用するだけでなぐ白色顔料 組成物と色材組成物とを肌に塗付する前にあらカゝじめ混合して使用するようにしても よい。また白色顔料組成物の色調としては白色に限定されず、非白色色材を配合し てお 、てもよ 、。例えば肌の色の薄 、人に合わせて白色顔料組成物を調色しておき 、使用者自身が本人の肌の色に合わせて適宜色材組成物の塗付量を調整するよう にしてもよい。当然ながら非白色色材を白色顔料組成物にあらかじめ配合しておく場 合にも、白色顔料組成物 (の高屈折率白色顔料を除いた部分)は上記の肌化粧料用 色材組成物と同様の条件を満たしていることが必要である。
[0015] また、本実施形態に力かる化粧方法は、高屈折率白色顔料を配合した白色顔料組 成物を肌上に塗付する工程と、上記の色材組成物を肌上に塗付する工程と、を含む ことを特徴とする。ただし、白色顔料組成物を塗付する工程と、色材組成物を塗付す る工程の順番は特に問わな!/、。
また本実施形態の化粧方法において、高屈折率白色顔料の肌上への塗付量は、 全量で 0. l〜5mgZcm2であることが好適である。つまり、 0. lmgZcm2未満である と、十分な隠ぺぃ力が得られず、また 5mg/cm2より多くなると、自然な素肌感が得ら れない。
[0016] このようにファンデーションとして色材組成物と白色顔料組成物とを分けて使用する ようにしている訳は、本発明に使用される色材が 630〜700nmに吸収をもたず、これ まで用いられてきた酸化鉄系色材で調製されたファンデーションと色調が異なること に起因する。一般にファンデーションは赤色色材、黄色色材、白色色材に加えて彩 度調整用に 630〜700nmに吸収を有する黒色色材が使用されており、素肌色に近 い色にあら力じめ調整が可能である。従って、そのまま肌に塗付しても塗付色の違い 力 くる違和感は少ない。しかしながら、本発明の色材組成物は 630〜700nmに吸 収をもたず、色調を肌色と合致させることができないため、直接塗付するとおおきな 違和感を与えることがある。このような場合、色材組成物を塗付する工程と白色顔料 組成物を塗付する工程とを分ける方法をとることによって、塗付色の違いから違和感 をなくすことが可能であり、このような方法をィ匕粧法として採用することが好ましい。 しかしながら、使用する立場からすると、一回で塗付できたほうが望ましい場合もあ る。この場合、ファンデーション塗付前に、上記色材組成物(高屈折率白色顔料を含 まない)と白色顔料組成物とを各人に合うように混ぜ合わせて使用してもよい。
[0017] 上記では高屈折率白色顔料を含まない色材組成物と、白色顔料を含む白色顔料 組成物とを別体とした多剤型ファンデーションについて述べた力 もちろん通常のフ アンデーシヨンのように一体として製造された形態(一剤型ファンデーション)に対して も、本発明の技術は適用可能である。すなわち、本発明の実施形態に力かる一剤型 ファンデーションは、非白色色材と、高屈折率白色顔料と、を含み、前記一剤型ファ ンデーシヨン中の高屈折率白色顔料を除いた部分の分光反射率を下記測定条件で 測定したとき、白色下地上における波長 630〜700nmでの分光反射率の最小値が 75%以上であり、白色下地上の Y値が 25〜65の範囲であることを特徴とする。 (測定条件)
ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分を-トロセルロースラッカー に分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長 400nmでの分光反射率が 10 ± 2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス 0. 101mmのアプリケ 一ターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行 、、分光測色機を用いて分光 反射率を測定する。
[0018] また、一剤型ファンデーションに配合される色材全量に対する非白色色材の比率( 非白色色材全量 Z (高屈折率白色顔料全量 +非白色色材全量) )は好適には 20% 90%、さらに好適には 20 70%であればよい。つまり、配合比率が 20%未満で あると塗付色が白っぽくなつてしまい化粧色が不自然になる。一方、 90%より多いと 塗付色が赤っぽくなり、薄く塗付する必要があるため十分な隠ぺぃ力が得られない。 さらには 20% 70%であるとより自然な化粧色を得ることができる。
また、一剤型ファンデーションに配合される高屈折率白色顔料の量は 1 25質量 %であることが好適である。 1%未満の場合は隠ぺぃ力が十分でなぐ 25%より大き V、と隠ペ 、力は十分にあるが、肌の色が濃!、人に対しては化粧色がやや白っぽくな る。
また、ファンデーションの形態としては、特に限定されず、固形状、パウダー状、油 性スティック状、 WZOまたは OZWェマルジヨン状などに適用可能である。
[0019] 以上が本発明の概略構成であり、以下により詳細な説明を行う。本発明に至る過程 で本発明者らは、素肌における伝搬光の強度分布、つまり光の照射点を中心とした 反射面上の射出分布、に着目した。皮膚などの散乱媒体では、入射した光は、その 入射部位とは異なる部位からも射出する。つまり、図 1に模式的に示すように、照射光 束は皮膚内に透過し、皮膚内の散乱体によって反射、散乱を受ける。皮膚内での反 射、散乱位置はその深さ方向に分布しているため、皮膚内から再び射出する光は、 始めの照射位置とは異なる位置からも射出することになる。本発明者らは、この皮膚 内からの射出位置の分布が素肌の質感を決める大きな因子であると考え、肌化粧料 を塗付した際にもこの分布が素肌のものと近くなるような条件を見出すことで本発明 の完成に至った。
[0020] 図 2は、肌上へ半径 0. 5mmの白色光束を照射したときの、伝搬光の強度分布を 示したグラフである。ここで、横軸は照射中心からの距離 (cm)、縦軸は反射光の強 度である。図 2のグラフから分力るように、照射中心以外の反射光の強度 (伝搬光強 度)に対して、赤色光 (波長域 630 700nm)の寄与が圧倒的に大きいことが分かる 。つまり、波長域 630 700nmの光の伝搬光強度分布力 皮膚の質感に大きな影 響を与えていると推測できる。そのため、本発明者らは、赤色光、特に波長域 633 の光に焦点を当て、素肌に近い伝搬光強度分布を持っための肌化粧料の条件を調 ベるための予備実験を行った。 まず、 5%顔料級二酸ィ匕チタン(トロノックス RKB2 バイエル製)ワセリン P分散体を 、下記の表 1のようにに塗付量 (mgZcm2)を変えて、そのときの伝搬光強度分布の 変化を測定した。また、表 1には個々の塗付量に対応した全透過率 (直進透過率 + 拡散透過率)も示した。実験条件としては、前腕内側部位 5 X 5cm2を塗付範囲とし、 光源として HeNeレーザー(波長 633nm)を用い、照射する光束径を 0. 5mmとした
[0021] [表 1]
Figure imgf000010_0001
[0022] 図 3に上記実験の結果を示す。ここで、横軸が照射中心からの距離 (cm)、縦軸が 反射光の強度とした。図 3のグラフから分力るように、塗付量が、 5mgZcm2以上のと き照射点力 離れた位置の伝搬光強度が著しく低下する。ただし、通常ファンデーシ ヨン等で使用される範囲(lmgZcm2〜5mgZcm2)の塗付量では、素肌と比べてさ ほど変化は見られない。つまり、上記の表 1から分力るように、全透過率が少なくとも 5 5%以上のときは、二酸ィ匕チタンの光の散乱効果は伝搬光強度分布にさほど影響を 与えないことが分かる。
[0023] 次に有色色材による光吸収が、どのように伝搬光へ影響するのかを調べるため、下 記の表 2に示すように、上記の 5%顔料級二酸ィ匕チタンワセリン P分散体に、黒酸ィ匕 鉄を 0質量%、 0. 125質量%、 0. 25質量%、 0. 5質量%添カ卩した組成物 A〜Dに 対し、それぞれの全透過率が概ね一定 (60%)になるよう塗付量を調節して伝搬光 強度分布を調べた。
[0024] [表 2]
Figure imgf000010_0002
[0025] 図 4がその結果を示すグラフであり、横軸が照射中心からの距離 (cm)、縦軸が反 射光の強度とした。図 4に示した結果から、黒酸化鉄を配合することで伝搬光強度が 著しく落ちていることが分力つた。これは、塗付層の透過率がほぼ同じであっても、伝 搬光強度は塗付層中における光吸収の影響を強く受けて 、ることを示唆して 、る。 このように、通常ファンデーション等の肌化粧料として用いられる条件下では、伝搬 光強度分布に対して、色材による光吸収の影響が大きいことが分力つた。これは以下 のような理由であると考えられる。皮膚内に入射した光は図 1に示したように、皮膚内 で散乱、吸収を受け、再び皮膚外に射出する。ここで、肌に化粧料を塗付した場合を 考えると、この塗付膜による光散乱、光吸収によって皮膚内に入射する光の量自体 は減少するが、皮膚内へ入射した光束は皮膚内部で散乱を受け広がっていく。そし て皮膚内から再び射出する光のうち、一部は塗付膜を透過し、一部は塗付膜から再 反射を受け再び皮膚内に入射する。この再反射を受けた光は再び皮膚内で散乱し、 一部が塗付膜を透過し、一部が再反射を受けるといったことを繰り返す。光散乱は大 き ヽが光吸収は少な 、塗付膜の場合 (上記の二酸ィ匕チタンのみを配合した場合に 相当)、光が塗付膜を透過する際 (皮膚への入射時および皮膚からの射出時)にほと んど吸収を受けず、また塗付膜で再反射して再び皮膚内に戻る際にも光吸収による 強度の減少はほとんどない。この結果、伝搬光強度の減少が抑えられていると考えら れる。それに対して、光散乱の程度は上記とほぼ同様であるが光吸収が大きい塗付 膜の場合 (二酸ィ匕チタンに黒酸ィ匕鉄を加えたときに相当する場合)、皮膚への入射 および射出時における光吸収による光の減衰に加え、塗付膜での再反射時にも吸 収によって光強度が減衰する。そのため、入射位置力 離れるほどその伝搬光強度 の減衰は大きくなると考えられる。
色材組成物に使用される色材の光学的特性と仕上がりにつ ヽて
次に上記の結果を基に色材組成物に配合する色材として、赤系色材としてリノール ルビン BCA (東洋インキ製)、黄系色材としてタートラジンアルミニウムレーキ(サンケ ミカル製)を用いてサンプルを作成し、試験を行った。また、比較としてファンデーショ ンに一般的に用いられる赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄を用いたサンプルも作成し た。表 3に、その組成比 (質量%)、色材組成物の色調(二酸化チタン混合前)および 、化粧料を肌に塗付後の化粧肌の色調、隠ぺぃ力および自然な質感に対する官能 評価の結果を示す。 [0027] [表 3]
Figure imgf000012_0001
[0028] (白色顔料混合後の組成物の色調 (ただし、肌に塗付前)の評価基準)
◎:肌色に極めて近い
〇:肌色にやや近い
△:肌色からやや離れている
X:肌色から離れている
(隠ぺい力の評価基準)
◎:隠れている
〇:やや隠れている
△:やや隠れていない
X:隠れていない
(自然な質感の評価基準)
◎:透明感があり、凹凸の目立たな 自然な仕上がりである
〇:やや自然な仕上がりである
△:やや不自然な仕上がりである
X:不自然な仕上がりである
[0029] ここで、サンプル 3— 2が一般的な色材である赤酸ィ匕鉄、黄酸化鉄、および黒酸ィ匕 鉄を使用した肌化粧料である。また、サンプル 3— 6は本発明にかかる実施形態に対 応する色材組成物であり、赤色光範囲の吸収の少ない色材、リノールルビン BCA およびタートラジンを使用したものである。サンプル 3— 3はサンプル 3— 6に黒酸ィ匕 鉄を配合し、色材組成物(白色顔料混合後)自体の色調を肌色に調整したものであ る。また、サンプル 3—1はサンプル 3— 2の色材組成物から黒酸ィ匕鉄を除いたもの、 サンプル 3—4は 3— 6のタートラジンのかわりに黄酸化鉄を配合したもの、サンプル 3 5はサンプル 3— 6のリノールルビン BCAのかわりに赤酸化鉄を配合したものである
[0030] 官能評価試験は、表 3の各サンプルの色材組成物へ同じ量の二酸化チタンを混合 し、その混合物を肌に塗付して行った。表 3から分力ゝるように、二酸化チタンの塗付量 が同じであるため隠ぺぃ力の効果自体に違いはない。しかし、化粧肌に対する自然 な質感の評価に関しては、サンプル 3— 6は優れた効果を発揮している力 その他の ものはいずれも効果が乏しいことが分かる。なお、サンプル 3— 6は黒酸ィ匕鉄を配合 しておらず、色材組成物自体の色調は鮮ゃ力な赤色であり、また二酸ィ匕チタン混合 後も肌色とはかけ離れた色調をしているが、後述する表 4の結果力 分力るように、肌 への塗付したときの色は自然なものにすることができる。
[0031] 従来の化粧品であるサンプル 3— 1を塗付したィ匕粧肌と、サンプル 3— 6を塗付した 化粧肌とを比較観察すると、肌の凹凸や影の見え方に差があった。伝搬光強度が低 いもの(サンプル 3— 1〜3— 5)では、凹凸が目立ち、肌の影の部分も黒く濃いもので あるのに対し、伝搬光強度の高いもの(サンプル 3— 6)では、凹凸が目立たず、また 影は赤い薄い色をしていた。これは、図 5 (a)に示すように、従来の化粧料では、光の 照射位置力も離れた位置力も射出する光の強度が低いため、同図 (a)の斜線部に示 す部分に影がくっきりと現われるためであると考えられる。しかし、 3— 6の化粧料では 素肌に近い伝搬光強度を有するため、図 5 (b)に示すように、光が入射しない位置( 影となる部分)からも、他の位置に入射した光が皮膚内で内部散乱を受け、影となる 部分の位置からも射出してくる。そのため、肌の凹凸による陰が素肌に近ぐ自然な 質感となると考えられる。
[0032] 図6にサンプル3— 1〜3— 6の組成物(ただし、白色顔料混合前の色材組成物)を 白黒隠蔽率試験紙上にコーティングしたときの白色下地上における反射スペクトルを 示す。なお、分光反射スペクトルは以下の測定条件で測定した。
(測定条件)
色材組成物 1. Ogに-トロセルロースラッカー (武蔵塗料製 製品名:ニトロンクリア) 15gに分散し、白黒隠蔽率試験紙にクリアランス 0. 101mmのアプリケーターを用い てコーティングを行 、、分光測色器 (コ-力ミノルタ製 製品名: CM2600d)を用い、 開口径 1 lmm φ ,SCEモード (正反射光除去)で測定を行った。また白黒隠蔽率試 験紙は、 Leneta FORM 5C, OPACITY CARTS size:7- 5/8 X 10- 1/4 in (194 x 260 m m)を使用した。
図 6から分力るように、化粧肌が自然な質感であったサンプル 3— 6では、白色下地 上における波長 630〜700nmの分光反射率の最小値は 75%以上である(また、波 長 400nmでの分光反射率は約 10%である)。これから、波長域 630〜700nmにお いて吸収が少ないことが分かる。一方、化粧肌が不自然であった他のサンプルを見 ると上記波長域における光吸収が大きい (反射率が小さい)ことが分かる。つまり、上 記波長域における反射率が高 、ほど、化粧肌を自然な質感に見せる効果が高 、こと が分かる。これはまた、赤色光領域 (波長 630〜700nm)における伝搬光強度が化 粧肌の自然な質感に影響を与えていることを証拠付けるものである。このように、 3- 6の組成物によって、自然な質感が得られることがわかった。
一般のファンデーションでは、彩度、明度調整のために必ずといっていいほど、可 視光線波長領域全域に吸収を有する黒色色材を添加し、素肌の色とほぼ同等の色 に合わせており、塗付色と素肌の色との間に違和感は少ない。し力しながら、 3— 6の 組成物は波長 630〜700nmでの光吸収が小さいため、高屈折白色顔料混合後の 組成物の色調も一般的なファンデーションの色調と比較して明度及び彩度が極めて 高いものとなる。そのため、被験者によっては、塗付色を自然に合わせることが困難 である場合があった。
そこで発明者らは、 3— 6のように彩度、明度の高い組成物を違和感なく塗付する 方法について鋭意検討した結果、高屈折白色顔料を含まない色材組成物と、高屈 折白色顔料を含む白色顔料組成物とを別個に塗付することによって、様々な肌色に 対し、比較的容易に塗付色を自然なものとすることができることを見出した。表 3のサ ンプル 3— 6に対して、白色顔料を混合した後の色材組成物を 4 1、白色顔料混合 前の色材組成物を 4— 2として、 4人の被験者に対して、組成物 4—1を直接塗付した ときの塗付色と、白色顔料組成物を塗付してから、組成物 4 2を塗付したときの塗付 色を比較した結果を表 4に示す。
[0034] [表 4]
Figure imgf000015_0001
[0035] (白色顔料組成物の調製方法)
二酸ィ匕チタンをワセリンに分散し、三本ローラーにて 3回混鍊し十分分散したものを 白色顔料組成物とした。また、白色顔料組成物の組成比は、二酸化チタン(トロノック ス RKB2 バイエル製) 10質量0 ワセリン 90質量0 /0とした。
(試験方法)
4 1を4名の被験者に0. 5mgZcm2塗付したときの塗付色と、白色顔料組成物を 塗付した後に、 4 2を塗付色が自然になるように適当量塗付したときの塗付色を目 視にて判定した。
(塗付色の評価基準)
◎:自然
〇:許容できる自然さ
△:やや不自然
X:明らかに不自然
[0036] 表 4に示すように、被験者により色材組成物塗付量を調整しながら、塗付することに よって自然な塗付色とすることが可能であることが分力つた。これらの結果は、次のよ うに考えられる。人の肌色は、個人差はあるものの、角質層、真皮層に存在するケラ チンやコラーゲンによる白色の散乱と血液中のヘモグロビン、ピリルビン等による赤 色成分 (黄色を含む)が適当に混合しあうことによって、まず肌色に近似した色ができ 、さらにメラニンによる茶〜黒成分によって彩度、明度が下げられているものと思われ る。したがって、本質的に肌色の色調を決定付けているのは、血液による赤色成分と 散乱による白色成分であって、使用者各人に対してそれらの比率が適切に構成され ていれば、素肌と彩度、明度が多少異なっていても、自然になじむと考えられる。実 際、 630〜700nmに吸収をもたない色材で構成した 3— 6は、高屈折顔料混合前に おいて、血液に良く似た鮮やかな赤色を呈している力 3— 1〜3— 5のように一般に ファンデーションに使用されている酸ィ匕鉄系色材を用いた場合は、鮮やかな赤色に はなっていない。このように、本発明に力かる糸且成物では、自然の生体の肌色構成を 模倣したような色材構成をとつているために、黒色がなくても肌色となじんだものと考 えられる。
[0037] また、高屈折率白色顔料を含まない色材組成物 (赤色成分)と高屈折白色顔料を含 む組成物 (白色成分)とに分けることによって、色材組成物の量を調整しながら塗付す ることができるため、多くの使用者の肌色に合わせることが可能となったと考えられる 。このような考え方は従来に全くなぐファンデーション組成物は素肌の色と合わせる ことが前提であり、黒色顔料はファンデーションの必須成分であると考えられてきた。 なお、赤色の色材組成物中には、赤色色材と黄色色材が含まれており、後述するよう にこの組み合わせによって、白色顔料を混ぜたときの肌色色調が変化する。従って、 赤色色材と黄色色材の組み合わせと、白色顔料との混合の組み合わせを変えて 、く と非常に多くの組み合わせが存在することになるが、色材組成物と白色顔料を含む 組成物を分けることによって、組み合わせを大きく減らすことが可能であり、ファンデ ーシヨンを二剤に分けることは理にかなつている。
[0038] 以下、高屈折白色顔料を含まな!/、色材組成物の満たすべき光学的性質につ!、て 説明する。
色材組成物の光学的特件
ここでは、本実施形態に力かるファンデーションにおいて、色材組成物に用いられ る適正な色材の光学的性質につ!、て考察する。本発明における色材組成物に求め られる条件は、(l) 630〜700nmに吸収を持たないこと、さらに前述のように、(2)こ の色材組成物は白色顔料を混合したとき肌色になること、という条件が必要となる。 これらの性質を一般的な方法で確認するためには、白黒隠蔽率試験紙上に適当な 濃度によりコーティングを行い、その分光反射率曲線力 推定することが最も適切と 考えられる。また、色材組成物中の色材の種類及び濃度はまちまちであることから、 適当な方法でコーティング量を標準化する必要がある。肌色の色相は、 YRに属する とおり、色材組成物は赤色系力も黄色系の色材かあるいはそれらの混合物からなる。 このことは、色材組成物が青力 緑の吸収を有していることを意味するものであり、コ 一ティング後の白色下地上の分光反射率曲線がおおむね右上がりの曲線であること を示唆している。そこで、隠蔽率試験紙上における色材組成物のコーティング量を標 準化するために、 400nmの反射率が 10± 2%となるように塗付を行う。このとき、コー ティング後の白色下地上における 630〜700nmの分光反射率力 コーティング前の 白色下地の分光反射率に対して、ほとんど低下していないか、またはそれ以上であ れば、色材組成物の当該波長における吸収率がほとんどないことが確認される。
[0039] 次に白色色材と混合したときに肌色となる条件について考える。本方法によってコ 一ティングすることにより、白色下地上における 400nmの反射率と 700nmの反射率 が定まる。このとき、 400〜700nmの波長の反射率分布が図 7のグラフの(A)に示す ように全体的に低い場合、色材組成物は非常に赤みであることを意味するため、白 色顔料と混合すると赤みにシフトすることが予想される。一方、図 7のグラフの (B)に 示すように全体的に高い場合、色材組成物は黄みとなり、白色顔料と混合すると黄 みよりとなることが予想される。従って、適度な大きさを有する反射率分布が必要であ ることが類推されるが、この反射率分布の大きさを三刺激値における Y値 (2° 視野、 D65、 JIS Z— 8701、 Z— 8722)を指標として置き換えることができる。
[0040] 上記の Y値の適正な範囲について検討する。表 5、 6、 7、 8に示すように、色材組成 物を様々な配合濃度 (質量0 /。)にて調製し、 400nmの反射率が 10± 2%の範囲に なるようにコーティングを行い、 630〜700nmにおける分光反射率の最小値、及び Y 値を測定し、さらに白色顔料組成物を肌に塗付した上に各色材組成物を重ね付けし たときの肌色としての自然さを評価した。
[0041] (肌色としての自然さの評価基準)
◎:肌色として自然
〇:肌色としてまあまあ自然
△Y:肌色としてやや黄み
△R:肌色としてやや赤み XY:肌色として黄色すぎる
X R:肌色として赤色すぎる
[0042] (色材組成物)
1)リノールルビン BCA—タートラジン系 その 1
有色色材として、リノールルビン BCA (東洋インキ製)と、タートラジンアルミ-ゥムレ ーキ(サンケミカル製)とを使用し、下記表 5の組成でサンプルを作成した。
[0043] [表 5]
Figure imgf000018_0001
[0044] 2)リノールルビン BCA—タートラジン系 その 2
有色色材として、リノールルビン BCA (東洋インキ製)と、タートラジンアルミ-ゥムレ ーキ (癸巳化成 (株)製)とを使用し、下記表 6の組成でサンプルを作成した。
[0045] [表 6]
Figure imgf000018_0002
[0046] 3)サンセットエロ FCF タートラジン系
有色色材として、サンセットエロー FCF (サンケミカル製)と、タートラジンアルミニウム レーキ (サンケミカル製)とを使用し、下記表 7の組成でサンプルを作成した。
[0047] [表 7] 7 7 - 2 7 - 3 7 - 4 7 - 5 7 - 6 7— 7 トエ — c 1 . 1 3 3 . 4 . 3 - 3 3 6 . 3 7 7
: 酸グ U 付 ο © c
4 0 0 分光反射率 (白下地) ϋ
Y (白下地)
における分光反射串の最小値 (白下地)
[0048] 4)サンセットエロ FCF—ハンサエロー系
有色色材として、サンセットエロー FCF (サンケミカル製)と、ハンサエロー(癸巳化成 製)とを使用し、下記表 8の組成でサンプルを作成した
[0049] [表 8]
Figure imgf000019_0001
[0050] 白色 ¾料組成物の調製 法
二酸ィ匕チタンをワセリンに分散し、三本ローラーにて 3回混鍊し十分分散したものを 白色顔料組成物とした。また、白色顔料組成物の組成比は、二酸化チタン(トロノック ス RKB2 バイエル製) 10質量0 ワセリン 90質量0 /0とした。
木ォ糸且 の
各色材をそれぞれ 30wt%ずつトリ 2—ェチルへキサン酸グリセリルに分散し、 3本 ローラーにて 3回混鍊し十分に分散させたものを、残りのトリ 2—ェチルへキサン酸グ リセリルに分散し、そののち、ワセリンをカ卩えて加熱溶解し、水浴中で攪拌しながら冷 却し、ゲル状にしたものを試料として用いた。
[0051] 途付 の確認 法
白色顔料組成物を肌に lmgZcm2塗付した後、各色材組成物の重ね付けを行!ヽ 、塗付色の色調をィ匕粧品技術者によって評価した。 400nm、 630nm〜700nmでの分光反射率、及び Y値の測定方法
1)の処方では lg、 2)では 1. 6g、 3)では lg、 4)では lg、の量の各色材組成物に、 それぞれ-トロセルロースラッカー (武蔵塗料製 製品名 トロンクリア)を加えて 16 gとし、十分混鍊した。そして、 0. 101mmのアプリケーターで白黒隠蔽率試験紙 (Le neta FORM 5C, OPACITY CARTS size:7- 5/8 X 10- 1/4 in (194 x 260 mm))に塗付 し、分光測色器 (ミノルタ製 製品名: CM2600d)を用いて SCEモード (正反射光除 去)、開口径 11mmにて 400nmの分光反射率、 630nm以上の(平均)分光反射率、 及び Y値を求めた。つまり、塗付膜の膜厚を一定にし、塗付膜中の色材組成物の濃 度を調整して 400nmにおける分光反射率が 10± 2%となるようにした。
[0052] 上記の表 5〜8の結果より、色材の選択により適正範囲は異なるものの、 Y値が大き くなると黄みよりとなり、小さくなると赤みによる傾向が確認された。また使用した色材 の組み合わせにより、その Y値の適正範囲は変わるものの、おおむねその範囲を 25 〜65に調製すれば、白色顔料と混合したときに肌色へ変化することが分力つた。さら に、 30〜60の範囲であれば、白色顔料と混合して肌に塗付したとき、より自然な肌 色を得ることができた。
[0053] 屈.ネ斤 ^l ffi の、途ィ寸畺
次に本発明にかかる化粧方法において、高屈折率白色顔料の好適な塗付量につ いて調べた。
白色顔料組成物としては顔料級二酸化チタン(トロノックス RKB2 ノ ィエル製)をヮ セリンに分散し、三本ローラーにて 3回混鍊し十分分散したもの(白色顔料組成物の 組成比は二酸ィ匕チタン 10質量0 /0、ワセリン 90質量%とした)を用い、また色材組成 物としては上記表 3のサンプル 3— 6 (ただし、白色顔料混合前)を用いた。
白色顔料組成物の塗付量を変え、塗付後の色調が不自然にならなくなるまで、色 材組成物を塗付した。そのときの隠ペ 、力および自然な質感に対する官能評価の結 果を示す。
[0054] [表 9]
.酸化チタンの塗付 m (m g / c m 2 ) 0 . 0 1 0 . 0 5 0 . 1 1 . 0 2 . 0 3 . 0 4 . 0 4 . 5 5 . 0 隠べい力 〇 Cd) © Cd) © 自然な質感 © 、 © C [0055] (隠ぺい力の評価基準)
◎:隠れている
〇:やや隠れている
△:やや隠れていない
X:隠れていない
(自然な質感の評価基準)
◎:透明感があり、凹凸の目立たな ヽ自然な仕上がりである
〇:やや自然な仕上がりである
△:やや不自然な仕上がりである
X:不自然な仕上がりである
表 9から分力るように、二酸化チタンの塗付量が 0. lmgZcm2以下であると十分な 隠蔽力が得られず、また 5mgZcm2以上であると化粧肌の自然さが損なわれた。よつ て、二酸化チタンの塗付量は 0. l〜5mgZcm2が好適であることが分かった。
[0056] ffi の屈.ネ斤 隠 カ の 係、
隠ぺぃ力と顔料の屈折率との関係を調べる試験を行った。表 10にその結果を示す
[0057] [表 10]
Figure imgf000021_0001
[0058] (隠ぺい力の評価基準)
◎:隠れている 〇:やや隠れている
△:やや隠れていない
X:隠れていない
(自然な質感の評価基準)
◎:透明感があり、凹凸の目立たな ヽ自然な仕上がりである
〇:やや自然な仕上がりである
△:やや不自然な仕上がりである
X:不自然な仕上がりである
また、表中の数値は質量%である。なお色材組成物(白色顔料混合前)としてリソー ルルビン BCA (東洋インキ社製) 0. 13質量0 /0、タートラジン (サンケミカル社製) 4. 8 7質量%を混合したものを用いた。
この結果から、十分な隠ぺぃカを得るためには、白色顔料として屈折率が 1. 9以上 の高屈折率白色顔料を用いる必要があることが分力つた。また、特に二酸化チタンが 好ましいことも分かる。
[0059] 屈.ネ斤 έ3^¾藤 の西 R ^^あ び ^^ の西 率
本実施形態に力かる一剤型ファンデーションにお 、て、有色色材組成物と高屈折 率白色顔料(二酸化チタン)との好適な配合比率を調べるため、下記の表に示すよう な組成 (質量%)でサンプルを作成し、試験を行った。なお、白色顔料混合前の色材 組成物は、表 5の 5— 3と同一の組成を使用した。
試験方法は以下の通りである
(色材組成物の調製方法)
各色材をそれぞれ 30wt%ずつ、トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリルに分散し、 3本 ローラーにて 3回混鍊し十分に分散させたものを、残りのトリ 2—ェチルへキサン酸グ リセリルに分散し、そののち、ワセリンをカ卩えて加熱溶解し、水浴中で攪拌しながら冷 却し、ゲル状にしたものを試料として用いた。
[0060] [表 11A] 1 1 - 1 1 1 -2 1 1 -3 1 1 -4 リソーノレノレビン B C A 0. 07 0. 07 0. 1 3 0. 1 3 タートラジン 2. 43 2. 43 4. 87 4. 87 二酸化チタン 0. 05 0. 1 0. 2 0. 5 ヮセリン 50 50 50 50 トリ 2 -ェチルへキサン酸グリセリノレ 残部 残部 残部 残部 色材 /(二酸化チタン +色材)質量。 98% 96. 2% 96. 2% 90. 9% 化粧色 X赤 △赤 X赤 △赤 隠蔽力 X △ X △ X △ X 自然な質感 X Δ △ Δ
[0061] [表 11B]
Figure imgf000023_0001
[0062] [表 11C]
Figure imgf000023_0002
[0063] [表 11D] 1 1 -12 1 1- 13 1 1- 14 リ ソールノレビン B C A 0. 13 0. 13 0. 13 タートラジン 4. 87 4. 87 4. 87 二酸化チタン 25 30 40 ワセリン 50 50 50 トリ 2 -ェチルへキサン酸グリセリル 残部 残部 残部 色材 / (二酸化チタン +色材) 質量% 16. 7 14. 3 1 1. 1 化粧色 〇白 〇白 X白 隠蔽力 ◎ ◎ ◎ 自然な質感 〇 X 化粧色、隠蔽力、自然な質感の各項目の評価基準は以下の通りである。 (化粧色)
X赤:不自然に赤い
X白:不自然に白い
△赤:やや不自然に赤!ヽ (肌の色が力なり濃 、人用)
△白:やや不自然に白い (肌の色が力なり薄 、人用)
〇赤:通常の肌には赤みである力 肌の色の濃 、人にはよ ヽ
〇白:通常の肌には白っぽいが、肌の色の白い人にはよい
◎:非常に自然で使!、やす!/、 (通常の肌の色の人用)
◎薄:非常に自然 (通常の肌色の場合薄ぐ塗付する)
◎赤:非常に自然 (肌の色がやや濃 、人用)
◎白:非常に自然 (肌の色がやや白 、人用)
(隠ぺい力)
◎:隠ぺい力が大きい
〇:隠ぺぃ力がやや大きい
△:隠ぺい力がやや小さい
△ X:隠ぺぃ力が小さい
X:隠ぺぃ力がない
(自然な質感)
◎:透明感があり、凹凸の目立たな ヽ自然な仕上がりである 〇:やや自然な仕上がりである
△:やや不自然な仕上がりである
X:不自然な仕上がりである
[0065] 表 11A〜11Dに示すように、基剤中の酸化チタン量を 0. 05質量%から 40質量% まで変化させて試験を行った。表力 わ力るように、濃度が 1質量%未満である場合( サンプル 11 1〜11 5)は隠ペ 、力が十分でなぐ肌悩みの隠し効果が期待でき ない。一方、 25質量%以上 (サンプル 11— 12〜: L 1— 14)であると隠蔽力は十分あ る力 肌色のやや濃い人に対しては白く不自然となるため、 1〜25%であることが好 ましい。さらに好ましくは、 2〜25%が望ましい。
非白色色材と高屈折率白色顔料との配合比率に関しては、非白色色材全量 Z (二 酸化チタン +非白色色材全量)質量%を11. 1%から 98%まで変化させて試験を行 つた。表力ら分力、るように、 90%より色材量が大きい場合 (サンプル 11—1〜: L 1— 5) 、塗付色が赤みになるため薄く塗付する必要があり、隠蔽力が小さなつてしまう。一方 20%より小さ ヽ (サンプル 11— 12〜: L 1— 14)ど塗付色が白くなるために肌の白い人 でないと不自然になる。よって、好ましくは 20〜90%である。さらに好ましくは、 20〜 70%である。
[0066] 以下本発明の実施例を幾つか例示するが、本発明は以下の実施例に限定されな い。なお、処方中の数値はすべて質量%である。
[0067] 実施例 1 2剤型ファンデーション
実施例 1では色材組成物と白色顔料組成物とを組み合わせて使用する 2剤型ファ ンデーシヨンの処方例を示す。なお、下記実施例 1で挙げる白色顔料組成物と、肌化 粧料用色材組成物とは、任意の組み合わせで使用できる。
[0068] タイプ 糸且
(処方)
ジメチノレポリシロキサン 5
イソステアリン酸 0. 5
リンゴ酸ジイソステアリル 3
トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1 セスキイソステアリン酸ソノレビタン 1
アルキル変性シリコン榭脂被覆酸ィ匕チタン 10
メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆タルク 残余
メチルハイドロジエンポリシロキサン被覆セリサイト 20
N—ラウロイルー L—リジン 0. 1
金属石鹼処理タルク 8
球状シリカ 5
ビタミン Eアセテート 0. 1
ェチルパラベン 適量
トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 1
パラメトキシ桂皮酸 2—ェチルへキシル 3
球状ポリアクリル酸アルキル粉末 6
(調製方法)
処方中の粉末部に 80°Cに加温して溶解させた油相部を添加し、ヘンシェルミキサ 一にて混合後、パルべライザ一にて粉砕を行った。得られた粉末を榭脂中皿に充填 し、プレス成型することで油性タイプ白色顔料組成物を得た。
W/Oクリームタイプ白色顔料組成物
(処方)
<油相部 >
ジメチノレポリシロキサン 4
デカメチルシクロペンタシロキサン 25
ポリオキシエチレン'メチルポリシロキサン共重合体 4
ジステアリルジメチルアンモ -ゥムクロリド 0. 1
<粉末部>
アルキル変性シリコン榭脂被覆酸ィ匕チタン 10
アルキル変性シリコン榭脂被覆セリサイト 10
N—ラウロイルー L—リジン 0. 1
ノ ラオキシ安息香酸エステル 適量 <水相部 >
プロピレングリコール 5
水 残余
(調製方法)
処方中の粉末部を 80°Cに加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて 5分間混合粉砕を行った。得られた粉末 ·油分混合物に対して水相部を添加し、ホモ ミキサーにて 5分間乳化し、 WZOクリームタイプ白色顔料組成物を得た。
パウダータイプ色材組成物
(処方)
ジメチノレポリシロキサン 5
イソステアリン酸 0. 5
リンゴ酸ジイソステアリル 3
トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1
セスキイソステアリン酸ソノレビタン 1
サンセットエロー FCF (サンケミカル社製) 6. 32
タートラジン A1レーキ(サンケミカル社製) 3. 68
メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆タルク 残余
メチルハイドロジエンポリシロキサン被覆セリサイト 20
N—ラウロイルー L—リジン 0. 1
金属石鹼処理タルク 8
球状シリカ 5
ビタミン Eアセテート 0. 1
ェチルパラベン 適量
トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 1
パラメトキシ桂皮酸 2—ェチルへキシル 3
球状ポリアクリル酸アルキル粉末 6
(調製方法)
処方中の粉末部に 80°Cに加温して溶解させた油相部を添加し、ヘンシェルミキサ 一にて混合後、パルべライザ一にて粉砕を行った。得られた粉末を榭脂中皿に充填 し、プレス成型することでパウダータイプ色材組成物を得た。
この色材組成物の 630〜700nmの分光反射率の最小値は 80%であり、また Y値 は 45であった。
乳化固形 WZOタイプ色材組成物
(処方)
<油相部 >
マイクロクリスタリンワックス 5
ジメチノレポリシロキサン 10
デカメチルシクロペンタシロキサン 30
ポリオキシエチレン'メチルポリシロキサン共重合体 2
パルミチン酸 0. 5
セスキイソステアリン酸ソノレビタン 1
酢酸トコフエロール 0. 1
δ トコフエロール 0. 1
<粉末部>
リソールルビン BCA (東洋インキ社製) 0. 25
タートラジン A1レーキ(サンケミカル社製) 9. 75
アルキル変性シリコン榭脂被覆無水ケィ酸 2
アルキル変性シリコン榭脂被覆セリサイト 15
架橋型シリコーン末(トレフィル Ε— 506) 3
Ν—ラウロイルー L—リジン 0. 1
ノ ラオキシ安息香酸エステル 適量
<水相部 >
ジプロピレングリコーノレ 3
精製水 残余
(調製方法)
処方中の粉末部を 80°Cに加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて 5分間混合粉砕を行った。得られた粉末 ·油分混合物に対して水相部を添加し、ホモ ミキサーにて 5分間乳化した。得られた混合物を榭脂中皿に充填し、乳化固形 WZ Oタイプ色材組成物を得た。
この色材組成物の 630〜700nmの分光反射率の最小値は 80%であり、 Y値は 50 であった。
[0072] WZOクリームタイプ色材組成物
(処方)
<油相部 >
ジメチノレポリシロキサン 4
デカメチルシクロペンタシロキサン 25
ポリオキシエチレン'メチルポリシロキサン共重合体 4
ジステアリルジメチルアンモ -ゥムクロリド 0. 1
<粉末部>
リソールルビン BCA (東洋インキ社製) 0. 17
タートラジン A1レーキ(癸巳化成製) 9. 83
アルキル変性シリコン榭脂被覆セリサイト 10
N—ラウロイルー L—リジン 0. 1
ノ ラオキシ安息香酸エステル 適量
<水相部 >
プロピレングリコール 5
水 残余
(調製方法)
処方中の粉末部を 80°Cに加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて 5分間混合粉砕を行った。得られた粉末 ·油分混合物に対して水相部を添加し、ホモ ミキサーにて 5分間乳化し、 WZOクリームタイプ色材組成物を得た。この色材組成 物の 630〜700nmの分光反射率の最小値は 79%であり、 Y値は 36であった。
[0073] スティックタイプ色材組成物
(処方) <油相部 >
マイクロクリスタリンワックス 12
ジメチノレポリシロキサン 4
デカメチルシクロペンタシロキサン 17
トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 26
ポリオキシエチレン'メチルポリシロキサン共重合体 4
<粉末部>
サンセットエロー FCF (サンケミカル社製) 14
ハンサエローマイ力ベース (色材含有量 25%) (癸巳化成製) 24
(調製方法)
処方中の粉末部を、 90°Cに加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーに て 5分間混合粉砕を行ったのち、スティック金型に流し込み、スティックタイプ色材組 成物を得た。この色材組成物の 630〜700nmの分光反射率の最小値は 80%であり 、 Y値は 46であった。
実施例 1で挙げた白色顔料組成物と色材組成物によれば、どの組み合わせにお!/ヽ ても透明感に優れ、凹凸の目立たな ヽ自然な仕上がりを得ることができた。
¾施例 2—パウダリーファンデーション (一剤型)
(処方)
ジメチノレポリシロキサン 5
イソステアリン酸 0. 5
リンゴ酸ジイソステアリル 3
トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1
セスキイソステアリン酸ソノレビタン 1
リソールルビン BCA (東洋インキ社製) 0. 13
タートラジン A1レーキ(サンケミカル社製) 4. 87
球状 PMMA被覆雲母 6
微粒子酸化亜鉛 0. 5
微粒子酸化チタン 2 合成金雲母 2
金属石鹼処理タルク 8
球状シリカ 5
ビタミン Eアセテート 0. 1
ェチルパラベン 適量
トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 1
パラメトキシ桂皮酸 2 ェチルへキシル 3
球状ポリアクリル酸アルキル粉末 6
メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆タルク 残余
メチルハイドロジエンポリシロキサン被覆セリサイト 20
メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆酸化チタン 15
(調製方法)
処方中の粉末部に 80°Cに加温して溶解させた油相部を添加し、ヘンシェルミキサ 一にて混合後、パルべライザ一にて粉砕を行った。得られた粉末を榭脂中皿に充填 し、プレス成型することでパウダリーファンデーションを得た。
白色顔料混合前の 630〜700nmの分光反射率の最小値は 80%であり、 Y値は 5 0であった。本実施例 2のパウダリーファンデーションによれば、透明感に優れ、凹凸 の目立たな 、自然な仕上がりを得ることができた。
比較例 1 パウダリーファンデーション (一剤型)
(処方)
ジメチノレポリシロキサン 5
イソステアリン酸 0. 5
リンゴ酸ジイソステアリル 3
トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1
セスキイソステアリン酸ソノレビタン 1
球状 PMMA被覆雲母 6
微粒子酸化亜鉛 0. 5
微粒子酸化チタン 2 合成金雲母 2
金属石鹼処理タルク 8
球状シリカ 5
ビタミン Eアセテート 0. 1
δ一トコフエロール 0. 1
ェチルパラベン 適量
トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 1
パラメトキシ桂皮酸 2—ェチルへキシル 3
球状ポリアクリル酸アルキル粉末 6
メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆タルク 残余
メチルハイドロジエンポリシロキサン被覆セリサイト 20
メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆酸化チタン 15
アルキル変性シリコン榭脂被覆黄酸化鉄 3
アルキル変性シリコン榭脂被覆ベンガラ 1
アルキル変性シリコン榭脂被覆黒酸化鉄 適量
(調製方法)
処方中の粉末部に 80°Cに加温して溶解させた油相部を添加し、ヘンシェルミキサー にて混合後、パルべライザ一にて粉砕を行った。得られた粉末を榭脂中皿に充填し 、プレス成型することでパウダリーファンデーションを得た。白色顔料混合前の 630〜 700nmの分光反射率の最小値は 60%であり、 Y値は 38であった。
本比較例 1のパウダリーファンデーションを用いた場合、肌の毛穴や小さな凹凸が 気になり、また粉っぽさの目立つ仕上がりであった。
実施例 3—乳化岡形 W/Oファンデーション (一剤型)
(処方)
<油相部 >
マイクロクリスタリンワックス 5
ジメチノレポリシロキサン 10
デカメチルシクロペンタシロキサン 30 ポリオキシエチレン'メチルポリシロキサン共重合体 2
パルミチン酸 0. 5
セスキイソステアリン酸ソノレビタン 1
酢酸トコフエロール 0. 1
δ トコフエロール 0. 1
<粉末部>
リソールルビン BCA (東洋インキ社製) 0. 17
タートラジン A1レーキ(癸巳化成製) 9. 83
アルキル変性シリコン榭脂被覆無水ケィ酸 2
アルキル変性シリコン榭脂被覆酸ィ匕チタン 15
アルキル変性シリコン榭脂被覆セリサイト 10
架橋型シリコーン末(トレフィル Ε— 506) 3
Ν—ラウロイルー L—リジン 0. 1
ノ ラオキシ安息香酸エステル 適量
<水相部 >
ジプロピレングリコーノレ 3
精製水 残余
(調製方法)
処方中の粉末部を 80°Cに加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて 5分間混合粉砕を行った。得られた粉末 ·油分混合物に対して水相部を添加し、ホモ ミキサーにて 5分間乳化した。得られた混合物を榭脂中皿に充填し、乳化固形 WZ Oファンデーションを得た。
ここで、非白色色材であるサンセットエロー、タートラジンの配合比率は表 6の 6— 5 と同一となるようにした。白色顔料混合前の 630〜700nmの分光反射率の最小値は 79%であり、 Y値は 36であった。本実施例 3の乳化固形 WZOファンデーションによ れば、透明感に優れ、凹凸の目立たない自然な仕上がりを得ることができた。
比較例 2 乳化岡形 W/0ファンデーション (一剤型)
(処方) <油相部 >
マイクロクリスタリンワックス 5
ジメチノレポリシロキサン 10
デカメチルシクロペンタシロキサン 30
ポリオキシエチレン'メチルポリシロキサン共重合体 2
パルミチン酸 0. 5
セスキイソステアリン酸ソノレビタン 1
酢酸トコフエロール 0. 1
δ トコフエロール 0. 1
<粉末部>
アルキル変性シリコン榭脂被覆黄酸化鉄 3
アルキル変性シリコン榭脂被覆ベンガラ 1
アルキル変性シリコン榭脂被覆黒酸化鉄 適量
アルキル変性シリコン榭脂被覆無水ケィ酸 2
アルキル変性シリコン榭脂被覆酸ィ匕チタン 15
アルキル変性シリコン榭脂被覆セリサイト 10
酸化チタン'ベンガラ被覆雲母 3
架橋型シリコーン末(トレフィル Ε— 506) 3
Ν—ラウロイルー L—リジン 0. 1
パラォキシ安息香酸エステル 適量
<水相部 >
ジプロピレングリコーノレ 3
精製水 残余
(調製方法)
処方中の粉末部を 80°Cに加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて 5 分間混合粉砕を行った。得られた粉末 ·油分混合物に対して水相部を添加し、ホモミ キサ一にて 5分間乳化した。得られた混合物を榭脂中皿に充填し、乳化固形 WZO ファンデーションを得た。白色顔料混合前の 630〜700nmの分光反射率の最小値 は 59%であり、 Y値は 37であった。
本比較例 2の乳化固形 WZOファンデーションを用いた場合、肌の毛穴や小さな凹 凸が気になり、また粉っぽさの目立つ仕上がりであった。

Claims

請求の範囲
[1] 非白色色材を含む色材組成物にお 、て、該色材組成物は高屈折率白色顔料を含 まず、かつ該色材組成物に対し下記測定条件での分光反射率を測定したとき、白色 下地上における波長 630〜700nmでの分光反射率の最小値が 75%以上であり、 白色下地上の Y値が 25〜65の範囲であることを特徴とする肌化粧料用色材組成物
(測定条件)
色材組成物をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地 上における波長 400nmでの分光反射率が 10± 2%となるように色材組成物の濃度 を調整し、クリアランス 0. 101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコ 一ティングを行 、、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。
[2] 請求項 1に記載の色材組成物において、
該色材組成物に含まれる非白色色材は、リソールルビン BCA、サンセットエロー F CF、タートラジン、ハンサエロー力もなる群力も複数選択されたものであることを特徴 とする肌化粧料用色材組成物。
[3] 高屈折率白色顔料を含む白色顔料組成物と、請求項 1または 2のいずれかに記載 の色材組成物とを備えたことを特徴とする多剤型ファンデーション。
[4] 請求項 3に記載の多剤型ファンデーションにおいて、
前記白色顔料組成物と前記色材組成物とを肌に塗付する前に混合して使用するこ とを特徴とする多剤型ファンデーション。
[5] 高屈折率白色顔料を配合した白色顔料組成物を肌上に塗付する工程と、請求項 1 または 2の ヽずれかに記載の色材組成物を肌上に塗付する工程と、を含むことを特 徴とする化粧方法。
[6] 請求項 5に記載の化粧方法において、
高屈折率白色顔料の肌上への塗付量は全量で 0. l〜5mgZcm2であることを特 徴とする化粧方法。
[7] 非白色色材と、高屈折率白色顔料と、を含む一剤型ファンデーションにおいて、 前記ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分に対し、分光反射率を 下記測定条件で測定したとき、白色下地上における波長 630〜700nmでの分光反 射率の最小値が 75%以上であり、白色下地上の Y値が 25〜65の範囲であることを 特徴とする一剤型ファンデーション。
(測定条件)
ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分を-トロセルロースラッカー に分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長 400nmでの分光反射率が 10 ± 2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス 0. 101mmのアプリケ 一ターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行 、、分光測色機を用いて分光 反射率を測定する。
[8] 請求項 7に記載の一剤型ファンデーションにおいて、
該ファンデーションに配合される非白色色材全量と高屈折率白色顔料との比率 (非 白色色材全量 Z (高屈折率白色顔料 +非白色色材全量) )が 20〜90質量%である ことを特徴とする一剤型ファンデーション。
[9] 請求項 7または 8の 、ずれかに記載の一剤型ファンデーションにお ヽて、
高屈折率白色顔料の配合量が 1〜25質量%であることを特徴とする一剤型ファン デーシヨン。
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