JP2017095376A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】メイクアップ化粧料において、反射干渉色によって肌領域とハイライト領域の間に色相対比を起こすことによって、肌の色調を補正し、肌色を明るく血色よく見せる効果を有するメイクアップ化粧料を提供すること。【解決手段】特定の光学指標値によって見分けられる干渉パール剤、すなわち、緑色反射干渉色を有する干渉パール剤を母粉体とし、全量の2.5〜10.0重量%に相当する粒子径200〜400nmの球状有機粉体を子粒子として被覆した複合干渉パール剤を含有するメイクアップ化粧料により、肌に色相対比を起こすことで、肌の色調を補正し、肌色を明るく血色よく見せる効果が得られる。【選択図】なし

Description

本願発明は、反射干渉色を呈する粉体を顔に塗布し肌上に色相の対比効果を発生させることで、自然で健康的な血色のよい肌色を演出する複合干渉パール剤を含有するメイクアップ化粧料に関する。
従来、メイクアップ化粧料には、肌のシミ、ソバカス、色ムラ、くすみ、毛穴の目立ち、シワ等を隠し、肌をきれいに見せる効果が求められている。かつ、自然に健康的な肌色を演出することが求められている。肌トラブルをカバーする方法として、酸化チタンや酸化鉄のような隠ぺい力の高い有色顔料が用いられる。また、毛穴の目立ちやシワ等の肌の好ましくない凹凸を目立たなくさせるために、拡散反射性の高いシリカや有機粉体からなる球状粉体が用いられる。さらに、減法混色に基づく肌色コントロールにより、透明感を与えるために青色の顔料を、赤味を抑えるために緑色の顔料が用いられる。
しかし、隠ぺい力の高い粉体をメイクアップ化粧料に多量に配合すると、本来の肌の自然な色調を失わせ不自然な印象を与えてしまう。また、拡散反射性の高い球状粉体を多量に配合すると、顔全体が膨張したように見え、同様に不自然な印象を与える。肌を直接着色する顔料の使用は、肌トラブルをカバーし、色相変化をもたらすものの、顔全体の質感を不自然にする。なぜなら着色による色相変化は、減法混色に基づくものであるから肌全体の彩度を下げ、肌がくすんだような印象を与える。
一方、加齢によって血流量が低下することが一般的に知られているが、この血流量の低下が肌の見かけの血色のよさを低下させ、肌に不健康で老けた印象を与える。上記のような減法混色による肌色コントロールは、肌色の彩度を下げ、くすんだように見せることから、加齢したような印象をもたらすので、肌色をくすませることなく自然で血色のよい肌色を与えるメイクアップ化粧料の開発が求められている。
自然な仕上がりを付与するために、透明感の高い粉体を配合する方法があるが、これらの粉体は言い換えれば可視光透過性が高い粉体である。従って、自然な印象を与えることは可能であっても、血色よく健康的な美しい仕上がりを生み出すことはできない。
近年では、肌を着色させることなく肌上に色相変化を知覚させる方法として、反射干渉色を呈するパール剤と称される板状粉体を化粧料に配合する方法が採られている(特許文献1)。これら板状粉体は高い鏡面反射光を持つことからつや感を付与し、反射干渉色が知覚されやすいため、ファンデーションやアイシャドウなど、幅広い種類のメイクアップ化粧料に配合されている。しかしパール剤を多量に配合すると、高い鏡面反射光のために不自然にぎらつく印象を与えてしまう。
一方、特許文献2では雲母チタン等のパール剤を球状粉体で被覆することにより、強い光沢を抑制し、透明感のある自然な質感を与える複合粉体が示されている。しかしパール剤の表面を隙間なく球状粉体で覆うため、パール剤が本来持っている干渉色をほとんど失ってしまう。また、多量に表面を覆う球状粉体の拡散反射光の高さから、肌にこの複合粉体が塗布された際、顔が膨張したような印象をもたらす。
パール剤の中でも青から緑色の反射干渉色にくすみを目立たせなくする効果があるとした特許文献3においても、当該のパール剤の表面全体に酸化亜鉛や塩化アルミニウム等の白色粉体を被覆することで、複合化パール剤として化粧料に用いる方法が示されている。しかし、これも同様に反射干渉色の彩度を低下させ表面を被覆する白色粉体によって不自然な白さを与えてしまう。
特許文献4では、雲母の代わりにタルクを母粉体とし、酸化チタン被覆タルクを作製し、雲母チタンによって生じる不自然なぎらつきを回避する方法が示されている。母体をタルクとすることで、雲母チタンと比較すると輝度が低下し自然なつや感や反射干渉色を呈することが可能となっているが、粉体そのものの輝度がかなり低いため、化粧料でその効果を得るためには多量に配合する必要があった。
以上の状況から、直接肌に顔料で着色することなく、肌色を明るく血色よく見せ、自然な仕上がりをもたらすメイクアップ化粧料の開発が求められていた。
特許第4068800 特開2003−12461号公報 特許第3816015 特開2004−339185公報
従って、本願発明の目的は、着色顔料などで肌を着色することなく肌色を明るく血色よく見せ、なお且つ自然な仕上がりをもたらすメイクアップ化粧料を提供することである。
かかる課題を解決するために、本願発明者らは、顔面が撮影された画像について、肌の拡散反射成分を変化させずに、ハイライト部分(顔画像において最も明るい部分)に発生する鏡面反射成分(反射干渉色)のみを着色する画像シミュレーションを行った結果、肌を着色する色調補正効果とは異なる色調補正効果として、ハイライト部と周囲部に色相対比を起こすことで、人の目に知覚される肌の色が異なって見える効果を見出した。
これを実際のメイクアップ化粧料に含まれるパール剤について換言すれば、特定の反射干渉色を有する干渉パール剤は、干渉パール剤が有する干渉色によりハイライト領域とその周辺部の間に色相対比を起こすことができるので、着色能が低いものでありながら、知覚される肌の色を補正する効果を有しえる。
ここで、特定の反射干渉色を有する干渉パール剤の1つである、緑色の反射干渉色を有する干渉パール剤を顔に塗布した場合を考えると、ハイライト部が緑色に知覚されることによって周辺部が緑色の補色である赤色により強く知覚されるという色相対比が起こることを前述のシミュレーションによって見出した。赤色は肌の血色をより高める色であるので、この方法を用いれば赤色の顔料を肌に塗布することなく肌色を血色よく見せることが可能である。
さらに、前記の緑色反射干渉色を持つ干渉パール剤に対し、当該干渉パール剤上に粒子径200〜400nmの球状有機粉体を全量の2.5〜10.0%被覆させることで、反射干渉色の角度依存性が高まり、反射干渉色をより強く知覚させ、ハイライト部周辺で赤色をより強く知覚させ肌がより明るく血色よくみえることを発見した。
メイクアップ化粧料の剤型の中でも、特に固形粉末化粧料の場合では、当該干渉パール剤を含有した粉末と油剤を含有する粉末組成物と、水又は揮発性溶剤とを混合してスラリー状にし、このスラリーを容器に充填し、乾燥することで成型する湿式成型法により製造された固形粉末化粧料が、当該干渉パール剤の肌への付着性と付着の配向性を高め、より顕著に色相対比を高めることを確認した。
また、固形粉末化粧料において、成型方法に拘らず、25℃においてペースト状である油性成分を固形粉末化粧料中に含有させても、当該干渉パール剤の肌への付着性を高め、より色相対比を高めることを確認した。
以下、本願発明を詳細に説明する。
本願発明は下記(1)及び(2)に記載の光学指標値をそれぞれ満たすことを特徴とする干渉パール剤を含有するメイクアップ化粧料を提供する発明である。
(1)黒紙上に両面テープを貼り付け、その上に該干渉パール剤を化粧用ブラシにて均一に塗布した試料から、光沢計によって受光角毎の受光量を測定し、得られるデータを式1にフィッティングさせることによって得られる値において、Sが7以上且つαが15以上である。
R=S×cosθ^α+d (式1)
但し、R:受光量、S:鏡面反射強度、θ:受光角の正反射角からのずれ角、α:鏡面反射角度依存性、d:補正値
(2)当該の干渉パール剤をシリコ−ン樹脂に5重量%含有した厚さ20μmのフィルムを測定用試料として作成し、分光光度計によって白色の硫酸バリウムにおける正反射光の分光反射率を基準とした前記測定用試料の正反射光の分光反射率を測定し、得られる分光反射率からL*C*h値を算出したとき、h値が140°〜200°の範囲内であり、且つC*が5以上である。
但し、h値はL*C*h表色系における色相角度、C*値はL*C*h表色系における彩度、L*はL*C*h表色系における明度を表す。
前記光学指標値のうち、(式1)記載のS:鏡面反射強度、及びα:鏡面反射角度依存性を算出するにあたり使用する光沢計としては、市販の光沢計を用いることができ、例えばスガ試験機社製デジタル変角光沢計UGV−5DPを用いることができる。フィッティングは、例えば公知のソフトウェアgnuplot(www.gnuplot.info)によって行うことができるが、これに限定しない。
前記光学指標値のうち、(式2)記載のh値、及びC*値を算出するにあたり使用する分光光度計としては、市販の分光光度計を用いることができる。例えば、日本分光株式会社製の紫外可視赤外分光光度計V−660に、手動ステージ付絶対反射率測定ユニットを取り付けることによって、測定することが可能であるが、この方法に限定しない。
上記(1)におけるSが7以上であれば、反射干渉色を知覚するために十分な鏡面反射強度を持っている。また、αが15以上であれば、反射干渉色を発するハイライト部とその周辺部との色相差が明確に発現し、色相による対比効果がより強く起こり、明るく血色のよい肌色を演出することが可能である。そしてさらに血色よく見せるには、Sが8以上、αが19以上が好ましい。また上記条件(2)におけるh値が140°〜200°は、具体的な色名で表わせば黄緑色から緑、そして青緑色に渡る範囲、すなわち黄緑色〜青緑色の範囲で表される緑色周辺の色調である。したがって、反射干渉色が緑色の場合、緑色の補色である赤色が対比効果によって知覚されやすくなり、且つC*が5以上であれば緑色として認識するのに十分な彩度である。
従って本願発明では、上記(1)及び(2)の光学指標値によって見分けられる当該干渉パール剤を、具体的に形状や色相として説明すると、緑色反射干渉色を有する干渉パール剤を母粉体とし、全量の2.5〜10.0重量%に相当する粒子径200〜400nmの球状有機粉体を子粒子として被覆した複合干渉パール剤である。
本願発明で用いられる母粉体としての干渉パール剤は、薄片状基質表面上に酸化チタンを主成分とする金属酸化物被覆層が形成されて成るものであり、粒子径が1〜150μm、厚みが5μm以下、好ましくは1μm以下のマイカ、合成マイカ、ガラスフレーク等の薄片状基質表面に、ルチル型やアナターゼ型等の結晶形を有する酸化チタンが均一に被覆されたものである(各大きさはカタログ値)。干渉パール剤そのものの外観は白色であるが、真珠光沢様の反射干渉色は、前述のように黄緑色から青緑色の範囲で表される緑色の色調である。また、粒子径も、干渉パール剤自体のギラツキが目立つことにより仕上がりの美しさを失わせないために120μm以下が好ましい。
具体的には、母粉体の干渉パール剤として、FLAMENCO SATIN GREEN、FLAMENCO SUPER GREEN、FLAMENCO GREEN、FLAMENCO SUMMIT GREEN、FLAMENCO SPARKLE GREEN(以上BASF社)、TIMIRON SUPER GREEN、TIMIRON SPLENDID GREEN(以上MERCK社)、PRESTIGE SILK GREEN、PRESTIGE GREEN、PRESTIGE MAGIC GREEN、PRESTIGE BRIGHT GREEN、PRESTIGE BRIGHT MYSTIC GREEN、PRESTIGE SPARKLING GREEN(SUDARSHAN社)、MICROGLAS METASHINE MT1018RG、MICROGLAS METASHINE MT1030RG、MICROGLAS METASHINE MT1080RG、MICROGLAS METASHINE MT1120RG(以上日本板硝子社)、等が挙げられ、これら干渉パール剤を、1種又は2種以上を用いることができる。
本願発明では、上記(1)おけるSとαをより高める、すなわち、母粉体の干渉パール剤の鏡面反射強度とその角度依存性を高めて色相差を明確にするため、母粉体の干渉パール剤表面に2.5〜10.0重量%に相当する粒子径200〜400nmの球状有機粉体を子粒子として被覆する。さらに、好ましい球状有機粉体の被覆量としては5.0〜8.0重量%である。球状粉体を10.0%よりも多く被覆すると、母粉体の干渉パール剤の鏡面反射強度と鏡面反射角度依存性ともに低下させ、反射干渉色を知覚することができない。また、被覆濃度が2.5重量%を満たさない場合、球状有機粉体の被覆による鏡面反射角度依存性や反射干渉色による色相対比効果の増強が不十分である。
本願発明での母粉体の干渉パール剤を球状有機粉体で被覆する複合干渉パール剤の製造方法は、(1)干渉パール剤と球状有機粉体を一定の構成比率で混合し、アルコール水溶液中でスラリー化したあと、約100℃でスプレードライする方法、(2)所望の球状有機粉体をアルコール水溶液に均一に分散した後、干渉パール剤を加えてスラリー化し、同様にスプレードライする方法、(3)エマルション様の球状有機粉体の分散体を水中へ均一に分散させた後、干渉パール剤を加えてさらに分散し、同様にスプレードライする方法、(4)球状有機粉体を少量の界面活性剤とともに水中へ均一に分散させた後、干渉パール剤を加えてさらに分散し、硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウム等の凝集剤を少量加えて、ろ過、洗浄を行い乾燥する方法、(5)エマルション様の球状有機粉体の分散体を水中へ均一に分散させた後、干渉パール剤を加えてさらに分散し、硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウム等の凝集剤を少量加えて、ろ過、洗浄を行い乾燥する方法であるが、球状有機粉体がパール顔料に固定化されれば特には限定されない。
本願発明での干渉パール剤を球状有機粉体で被覆した複合干渉パール剤の好ましい製造方法としては、製造方法の簡便さから前記(4)及び(5)の製造方法が良い。
本願発明で干渉パール剤を被覆する球状有機粉体とは、例えば、セルロース等の有機天然物からなる球状粒子と、ポリエチレン、ナイロン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリスチレン、メチルシロキサン網状重合体等の有機合成物を素材とする球状のポリマー粒子である。また、後者の有機合成による球状粉体は、これら有機合成物の単一重合物又は2種以上の共重合物、さらには、異なる有機合成物が2層以上に重なり合ったコアシェル構造の粉体である。本願発明では、これら球状有機粉体を、1種又は2種以上用いることができる。
本願発明では、球状有機粉体として市販のものを使用できるが、所望の粒子径を得ることを考慮すれば、乳化重合等で粒子径を制御しやすい、ポリスチレン系の樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系の樹脂、或いはこれら2種以上の共重合体又はコアシェル構造の粉体を用いた方が良い。特に、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルクロスポリマー、アクリレーツクロスポリマー、アクリレーツコポリマー、(スチレン/DVB)コポリマー(DVB:ジビニルベンゼン)が、様々な粒子径に制御しやすく、粉体やエマルション様に水等に分散した分散物としても市販されているものが多い。
得られた複合干渉パール剤は、撥水性や撥油性を付与するために、金属石鹸処理、シリコーン処理、含フッ素化合物処理、アミノ酸処理等、各種表面処理を行って化粧品に含有させても良い。なお、これら処理は1種又は2種以上組み合わせて用いても構わない。
そして、メイクアップ化粧料に含有される、上記(1)及び(2)の光学指標値によって見分けられる当該干渉パール剤、すなわち、緑色反射干渉色を有する干渉パール剤へ球状有機粉体を子粒子として被覆した複合干渉パール剤の量としては、特に限定しないが、反射干渉色によって肌領域とハイライト領域の間に色相対比を起こすことによって、肌の色調を補正し、肌色を明るく血色よく見せるためには、0.5〜15.0重量%が好ましい。15.0重量%を超えて含有した場合は、反射干渉色である緑〜青色の色調が強く知覚され、鏡面反射光によるぎらつきや、不自然な色調の肌に見せてしまう。
さらに本願発明では、25℃でペースト状である油性成分(医薬部外品原料規格2006(薬事日報社刊)記載の、一般試験法、融点測定法(第2法)によって、融点が25℃以上であると測定された油性成分)をメイクアップ化粧料に含有させると、当該干渉パール剤の付着性と配向性を高め、より色相対比を高める事ができる。
本願発明では、上記ペースト状である油性成分として、通常メイクアップ化粧料に使用されるものであれはいずれのものも使用することができるが、ワセリン、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)が好ましい。市販品としては、例えば、コスモール168ARV(日清オイリオ社製)、YOFCOMAS(日本精化社製)、Plandool−H(日本精化社製)、Plandool−S(日本精化社製)、Plandool−G(日本精化社製)、ノムコートW(日清オイリオ社製)、クロラータムV(クローダジャパン社製)等が例示できる。また、これらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
上記油性成分は、メイクアップ化粧料の組成中に0.1〜2.0重量%含有することが好ましい。この範囲で上記(1)及び(2)の光学指標値によって見分けられる干渉パール剤、すなわち、緑色反射干渉色を有する干渉パール剤や球状有機粉体を子粒子として被覆した複合干渉パール剤とともに含有すると、ペースト状油性成分膜によるぎらつきべたつきを引き起こすことなく、本願発明での干渉パール剤や複合干渉パール剤を肌に密着させ、さらには光を反射する粉体表面が一定の方向を向く配向性が高まることで、より効率よく反射干渉色を肌上に呈することが可能となる。従って、肌色を明るく血色よく見せる効果をより発揮することが可能である。
本願発明は、上述の干渉パール剤を含有するメイクアップ化粧料であるが、具体的には、乳液、化粧下地、パウダーファンデーション、クリームファンデーション、リキッドファンデーション、油性固形ファンデーション、乳化型固形ファンデーション、フェイスパウダー、コンシーラー、コントロールカラー、チークカラー、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料である。
このうち、パウダーファンデーション、チークカラー、アイシャドウ等の固形粉末状のメイクアップ化粧料の場合は、充填成型方法が乾式混合プレス工程(粉体と油剤等のバインダーを含有する粉末組成物を圧縮成型する)よりも湿式混合プレス工程で得られた固形粉末状のメイクアップ化粧料の方が、より効率よく反射干渉色を肌上に呈し、肌色を明るく血色よく見せる効果をより発揮することが可能である。
ここで湿式混合プレス工程は、COSMETIC STAGE Vol.4,No.8,p5〜11(2010)の文献、特開昭56−108703、特開2014−101293等に示されているように、固形粉末化粧料を構成する粉体やバインダーと共に、一度、水系の溶媒や揮発性溶剤等の溶媒を加えてスラリーを調製し、このスラリーを型に流し込み、吸引等を行いながらプレスして乾燥して成型する工程であり、「湿式パウダーファンデーション」として化粧品業界では近年特に商品として見られるようになってきた。
湿式混合プレス工程で得られた固形粉末化粧料の特徴として、固形粉末化粧料を構成する粉体やバインダーが同じであれば、粉体層せん断力測定から得られるせん断付着応力τが、乾式混合プレス工程のτよりも高まる特徴があり、より効率よく反射干渉色を肌上に呈し、肌色を明るく血色よく見せる。本願発明で湿式混合プレス工程により得られた固形粉末化粧料では、このτ値が、乾式混合プレス工程のτ値より1.2倍以上が良好な効果を生み、さらには1.5倍以上が反射も色相対比も特に良好であった。
なお、粉体層せん断力測定は、一例として、下記手順で行う。
(1)円柱状のセル(上部固定セル、下部可動セル)内部に粉末(各プレス成型物を解した粉末、又はプレス成型物を円柱状に繰り抜いたもの)を充填し、垂直応力を一定の速度で徐々に負荷する。
(2)垂直応力の規定値に達した後、垂直応力の負荷を停止し定容積状態で粉体層の緩和時間を設ける。
(3)十分に応力緩和が起こった後に、セルに一定速度で水平方向の外力を負荷する。
(4)せん断が定常状態(垂直応力とせん断応力の値がそれぞれ一定となる状態)に達した後、水平方向の外力を保持したまま垂直応力を徐々に減衰させていく。
(5)前記減衰過程で、垂直応力とせん断応力を検知して得られた各垂直応力σ(横軸:x軸)に対応するせん断応力τ(縦軸:y軸)をプロットし、せん断付着応力τ(σ=0時のτ値)を得る。
従って、乾式混合プレス工程から得られた固形粉末化粧料のτ値より1.2倍以上のτ値を有する、湿式混合プレス工程により得られた固形粉末化粧料が本願発明では好ましいと判断でき、湿式混合プレス工程によって得られた固形粉末化粧料をτによって乾式混合プレス工程のものと明確に区別できる。
本願発明のメイクアップ化粧料には、前述の当該干渉パール剤の他に、必要に応じて本願発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に配合される成分である水、油脂、ロウ類、炭化水素、脂肪酸、アルコール、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン油、フッ素油、多価アルコール、糖類、高分子、界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、殺菌・防腐剤、染料、香料、色素、可塑剤、有機溶媒、薬剤、動植物抽出物、一般的なパール剤、表面処理粉体、複合顔料、アミノ酸及びペプチド、ビタミン等を適宜配合することができるが、特にこれらに限定されるものではない。
本願発明のメイクアップ化粧料は、肌を直接着色することなく、反射干渉色が知覚される周辺の肌色の赤味を高めることによって、血色よく生き生きとした肌色を演出する効果を有する。このような、反射干渉色の高いハイライト部分とその周辺の部分との色相対比を起こす効果はメイクアップ化粧料以外でも、建築物の塗料などに含有させることで見た目の立体感を際立たせる、又は誘目性を高める効果もあるため他分野にも用いることができる。
次に、特定の光学指標値で見分けられる干渉パール剤としての複合干渉パール剤例、実施例を挙げ、本願発明を更に詳細に説明するが、本願発明はこれらに限定されるものではない。
複合干渉パール剤1(2.5重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー1.25gを約5分間超音波分散させた。その後、48.75gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、複合干渉パール剤を得た。
複合干渉パール剤2(7.5重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー3.75gを約5分間超音波分散させた。その後、46.25gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、複合干渉パール剤を得た。
複合干渉パール剤3(10.0重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー5.00gを約5分間超音波分散させた。その後、45.00gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、複合干渉パール剤を得た。
複合干渉パール剤4(5.0重量%300nmアクリレーツコポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
球状有機粉体としてのアクリレーツコポリマー30g(平均粒子径約300nm、コアシェルタイプ)、イオン交換水70g、ラウリル硫酸ナトリウム0.5gを混合し、超音波にて1時間分散させた。その後、これとは別に、イオン交換水100gに9.50gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を分散させたスラリーへ、このエマルション様の分散物1.66gを加え超音波分散を約5分間行った。そこへ、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、複合干渉パール剤を得た。
複合干渉パール剤5(5.0重量%400nm(スチレン/DVB)コポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
球状有機粉体としての(スチレン/DVB)コポリマー30g(平均粒子径約400nm)、イオン交換水70g、ラウリル硫酸ナトリウム0.5gを混合し、超音波にて1時間分散させた。その後、これとは別に、イオン交換水100gに9.50gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を分散させたスラリーへ、このエマルション様の分散物1.66gを加え超音波分散を約5分間行った。そこへ、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、複合干渉パール剤を得た。
複合干渉パール剤6(5.0重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径18〜25μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー2.5gを約5分間超音波分散させた。その後、47.5gの干渉パール剤(Merck社製 Timiron super Green)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、複合干渉パール剤を得た。
複合干渉パール剤7(10.0重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径18〜25μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー5.0gを約5分間超音波分散させた。その後、45.0gの干渉パール剤(Merck社製 Timiron super Green)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、複合干渉パール剤を得た。
複合干渉パール剤8(5.0重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径20〜120μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー2.5gを約5分間超音波分散させた。その後、47.5gの干渉パール剤(Eckart社製 Prestige Sparkling Green)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、複合干渉パール剤を得た。
比較粉体1(1.0重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー0.50gを約5分間超音波分散させた。その後、49.50gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、比較粉体を得た。
比較粉体2(15.0重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー7.5gを約5分間超音波分散させた。その後、42.5gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、比較粉体を得た。
比較粉体3(5.0重量%500nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
球状有機粉体としてのメタクリル酸メチルクロスポリマー30g(平均粒子径約500nm)を、メタノール30重量%水溶液70gへ超音波にて1時間分散させた。その後、この分散物1.66g、ラウリル硫酸ナトリウム0.002g、イオン交換水90gを混合し超音波にて5分間分散し、9.50gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を加え、さらに5分間の超音波分散を行った。そこへ、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えて撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、比較粉体を得た。
比較粉体4(5.0重量%100nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径7〜35μm干渉パール剤)
球状有機粉体としてのメタクリル酸メチルクロスポリマー30g(平均粒子径約100nm)を、メタノール30重量%水溶液70gへ超音波にて1時間分散させた。その後、この分散物1.66g、ラウリル硫酸ナトリウム0.002g、イオン交換水90gを混合し超音波にて5分間分散し、9.50gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を加え、さらに5分間の超音波分散を行った。そこへ、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えて撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、比較粉体を得た。
比較粉体5(2.5重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
イオン交換水450gに0.01gのラウリル硫酸ナトリウムを溶解し、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマー1.25gを約5分間超音波分散させた。その後、48.75gの干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Blue)を加えて約5分間超音波分散した後、マグネティックスターラーにて撹拌しながら市販のポリ塩化アルミニウム水溶液を適量加えてさらに撹拌を約10分間続け、引き続きろ過と水洗浄を行い、乾燥後、比較粉体を得た。
比較粉体6(2.5重量%300nmメタクリル酸メチルクロスポリマー/粒子径8〜36μm干渉パール剤)
干渉パール剤(BASF社製 Flamenco Summit Green)を97.5gと、平均粒子径300nmの球状有機粉体であるメタクリル酸メチルクロスポリマーを2.5gとを、ヘンシェル型ミキサーにて5分間混合し、次いでアトマイザーにて粉砕処理をし、2種の粉体を混合したのみの比較粉体を得た。
<複合干渉パール剤及び比較粉体の光学特徴の評価>
上記複合干渉パール剤及び比較粉体の、光学特徴を以下のように評価した。まず、複合干渉パール剤の鏡面反射強度と鏡面反射角度依存性を下記に示す方法で測定した。黒紙上に両面テープを貼付し、各複合干渉パール剤を両面テープ上にブラシで均一に塗布した測定用試料から、スガ試験機社製デジタル変角光沢計UGP−5DPを用いて光沢強度を測定した。光沢計によって得られる各受光角における受光量を取得し、得られるデータを(式1)にフィッティングさせ、前記鏡面反射強度と鏡面反射角度依存性の示す値を算出した。フィッティングは、公知のソフトウェアgnuplot(www.gnuplot.info)によって行った。
(式1)R=S×cosθ^α+d
但し、R:受光量、S:鏡面反射強度、θ:受光角の正反射角からのずれ角、α:鏡面反射角度依存性、d:補正値
複合干渉パール剤の反射干渉色の色調については、次のように測定した。各複合干渉パール剤を、シリコーン樹脂(信越シリコーン社製KE1300Tを90重量%、同社製CAT1300を10重量%混合してなるシリコーン樹脂)に5重量%混合した厚さ20μmのフィルムを測定用試料として作製した。日本分光株式会社製の紫外可視赤外分光光度計V−660に、手動ステージ付絶対反射率測定ユニットを取り付けることによって、白色の硫酸バリウムにおける正反射光の分光反射率を基準とした該測定用試料の正反射光の分光反射率を測定し、得られる分光反射率からL*C*h値を算出し、h値を反射干渉色の色相、C*値を反射干渉色の彩度値とした。上記方法によって得られた値を表1に示す
複合干渉パール剤1〜3は、同じ干渉パール剤の母粉体に対して、異なる重量%濃度、もしくは異なる種類の球状粒子を被覆したものである。球状粒子の被覆濃度が2.5〜10重量%濃度の範囲であれば、反射干渉色の色相は殆ど変化しない。一方、鏡面反射の角度依存性は球状粒子7.5重量%被覆の複合干渉パール剤において最も高い値となった。複合干渉パール剤6、7は、複合干渉パール剤1〜5で用いた干渉パール剤の母粉体より粒子径が小さく、得られた複合干渉パール剤の反射干渉色の彩度がより低い値であった。球状粒子の複合による鏡面反射強度と同角度依存性は、複合干渉パール剤1〜5と同様の傾向である。複合干渉パール剤8は粒子径の大きい干渉パール剤を母粉体として用いているが、鏡面反射の角度依存性も強度も良好であった。複合干渉パール剤1〜3と比較すると、比較粉体1、3、4は鏡面反射強度及び同角度依存性が低く、比較粉体2は鏡面反射強度が低かった。比較粉体5は緑色を呈していなかった。混合したのみの比較粉体6は鏡面反射の角度依存性も強度も不十分であった。
実際に、これらの各複合干渉パール剤を下記処方の化粧下地に5重量%含有させ(処方中検討粉体として記載)、化粧実習用のドール(株式会社ビューラックス社製 バイオスキンドール F−100)に塗布して撮影し、撮影した画像をもとに3名の専門家による評価を行った。表2には、各処方例及び比較例に含有させた各複合干渉パール剤の種類を示すとともに、評価結果を示した。評価結果は、対比効果の発生条件である反射干渉光の知覚及び、肌色を明るく血色よく補正する効果、美しい仕上がりであるかの3項目について、明確に知覚可能であるかを1〜5のスコア(5:非常に優れている、4:やや優れている、3:どちらともいえない、2:あまり優れていない、1:まったく優れていない。)で官能評価した結果の3人の平均点を、「4.0以上:◎」、「3.0以上4.0未満:○」、「2.0以上3.0未満:△」「2.0未満:×」として示したものである。
(化粧下地)
成分 含有量(重量%)
(1) セスキステアリン酸メチルグルコシド 1.00
(2) ステアロイル乳酸ナトリウム 0.20
(3) 硬化ナタネ油アルコール 3.50
(4) スクワラン 6.00
(5) ミリスチン酸オクチルドデシル 6.00
(6) メチルフェニルポリシロキサン 6.00
(7) ワセリン 2.00
(8) トリイソステアリン酸ポリグリセリル 1.00
(9) ブチルパラベン 0.10
(10)精製水 52.24
(11)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1.00
(12)ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.06
(13)キサンタンガム 0.20
(14)1,3−ブチレングリコール 10.00
(15)メチルパラベン 0.20
(16)ジグリセリン 5.00
(17)各複合干渉パール剤 5.00
(18)メチルポリシロキサン 0.50
合計 100.00
(調製方法)
水相成分(10)〜(13)を撹拌混合し、加熱して85℃に保つ。油相部の成分(1)〜(9)を混合し、加熱溶解して80℃とする。その後、この油相部に前述の水相部を加えて予備乳化し、ホモミキサーで均一に乳化した後、ホモミキサーを止め撹拌を続けながら、成分(15)を溶解した成分(14)〜(17)までの混合物を添加する。続いて、冷却を開始して約70℃で成分(18)を加え、さらに35℃まで冷却して化粧下地を得る。
表2の結果より、複合干渉パール剤2を含有した処方例2では、複合干渉パール剤2の干渉色の鏡面反射強度と角度依存性が高く、反射干渉色である緑の色相を知覚するのに十分な彩度があることから、すべての項目で高い評価であった。複合干渉パール剤2と同様な光学指標値を持つ処方例4及び5においても、同様の評価であった。一方、処方例1に含有されている複合干渉パール剤1は、複合干渉パール剤2と比較して鏡面反射の角度依存性が低いため、反射干渉色の知覚に対する評価がやや劣るものの、反射干渉色の彩度が同等に高いため、対比効果による明るく血色よくみせる効果は高評価であった。複合干渉パール剤6を含有させた処方例6では、処方例2、4、5よりも明るく血色よくみせる効果が低いものの、反射干渉色は知覚することができ、仕上がりの美しさについて良好な評価となった。被覆される球状粉体の被覆濃度が10重量%である処方例3と処方例7は、最も評価の高い処方例2と比較すると、含有している複合干渉パール剤3、7ともに反射干渉色の知覚がやや劣るものの、十分に知覚できる範囲であり、結果として仕上がりの美しさも高い評価である。
一方、被覆された球状粉体が2.5重量%以下である比較粉体1を含有する比較例1においては、鏡面反射の角度依存性が低いため反射干渉色の知覚や仕上がりの美しさが劣っていた。球状粉体を10重量%より多く被覆した比較粉体2を含有する比較例2においては、複合干渉パール剤による光学特性が化粧品処方中で発揮されず目的とする明るく血色のよい仕上がりを得ることができなかった。粒子径の大きい球状粉体で被覆した比較粉体3を含有する比較例3では逆に光が拡散してすべての評価項目で良好な結果が得られなかった。粒子径が細かな球状粉体で被覆した比較粉体4を含有する比較例4では鏡面反射の角度依存性が低く仕上がりの美しさも劣っていた。また、青色の反射干渉色の干渉パール剤用いて複合化された比較粉体5を含有する比較例5では、血色をよく見せる効果や仕上がりの美しさが劣っていた。複合化せず、干渉パール剤と有機球状粉体を乾式混合してメイクアップ化粧料中に含有する比較例6でも、緑の反射干渉色を近くすることは可能であるが、明るく血色よい仕上がりをもたらす効果は低かった。
つまり表2の結果をまとめると、緑色の反射干渉色を持つ干渉パール剤を母粉体とし、有機球状粒子を2.5〜10重量%被覆した複合干渉パール剤を含有するメイクアップ化粧料であれば、緑色の反射干渉色が知覚されることによって、色相の対比効果によってハイライト周辺に赤色が知覚され、肌を明るく血色よく見せる効果が高まり、美しい仕上がりを得ることができる。特に、有機球状粒子が5.0〜8.0重量%被覆した複合板状粉体によって好ましい効果が得られる。さらに、これら複合干渉パール剤が上記した測定方法によって求められる光学指標値を以下のように満たす場合、より目的とする効果が高くなる。つまり、鏡面反射角度依存性指標値が15以上、鏡面反射強度指標値が7以上、反射干渉色の色相が140°〜200°、反射干渉色の彩度が5以上を満たす粉体である。また、被覆される干渉パール剤の粒子径は120μm以下が好ましい。処方例8の結果が示すように、粒子径が大きくなると、パール自体のギラツキが目立ち仕上がりの美しさを低下させる傾向が出始める。また、母体となる干渉パール剤と有機球状粉体は何らかの湿式分散工程を経て複合化されている必要があり、乾式方法にて当該成分が混合されているだけでは求める効果は発揮されない。
次に、複合干渉パール剤のメイクアップ化粧料への含有量を検討するために、前述の化粧下地処方の成分(17)複合干渉パール剤2の処方量を変化させて検討した。表3に各処方における詳細な含有量及び評価結果を示す。なお、複合干渉パール剤2が5.00重量%含まれるものは前述した表2の処方例2に当たる。評価は、実施例1と同様に行った。
表2の結果より、複合干渉パール剤の0.5重量%の含有量から反射干渉色が知覚でき血色の明るく血色よく見せる効果が知覚でき、さらに仕上がりの美しさも良好な評価が得られることが分かった。また、含有量の増加により上記の効果の増強も感じることができたが、処処方例5のように含有量が20重量%にもなってしまうと、ぎらつき感が目立ち、反射干渉色である緑色が強すぎ、不自然であったので、含有量として好ましいのは15重量%程度までであると考えた。
次に、本願発明における、複合干渉パール剤と、25℃でペースト状態の油性成分を組み合わせてメイクアップ化粧料中に含有する際の、明るく血色よく見せる効果を見極めるため、下記表3に示す処方及び下記製法により、パウダーファンデーションを調製し以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、表3に合わせて示した。尚、以降の処方では、実施例1において最も高く評価された複合干渉パール剤2を当該の複合板状粉体として選択し含有させた。
(パウダーファンデーション調製方法)
成分(1)〜(17)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(17)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(18)〜(22)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
(評価方法)
化粧品専門パネル3名が、上記処方例および比較例のパウダーファンデーションを使用し、上述のドールを用いた立体感・リフトアップ感の評価と同様の観察条件でドールの換わりに人の顔を使って評価した。評価結果は、対比効果の発生条件である反射干渉光の知覚及び、肌色を明るく血色よく補正する効果、美しい仕上がりであるかの3項目について、明確に知覚可能であるかを1〜5のスコア(5:非常に優れている、4:やや優れている、3:どちらともいえない、2:あまり優れていない、1:まったく優れていない。)で官能評価した結果の3人の平均点を、「4.0以上:◎」、「3.0以上4.0未満:○」、「2.0以上3.0未満:△」「2.0未満:×」として示したものである。
表4の結果より、25℃でペースト状態であるワセリンを0.5〜2.0の範囲で含有させた処方例1〜3では、明るく血色よくみせる効果が高く、美しい仕上がりについても高い評価であった。一方、25℃でペースト状態である油性成分を含まない比較例7や、高粘度油である重質流動イソパラフィンを含有させた比較例8では良好な評価が得られなかった。したがって、メイクアップ化粧料中に上記ペースト油性成分が0.5〜2.0重量%の範囲で含有されることが好ましいといえる。この範囲を超えると油性成分によるべたつきや複合干渉パール剤の肌への付着状態が均一ではなくなるため、複合干渉パール剤による反射干渉色の効果が発揮されない。
(固形粉末チークカラー(ほほ紅))
複合干渉パール剤2と25℃でペースト状の油性成分であるマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、下記処方の固形粉末チークカラーを調製した。
成分 含有量(重量%)
(1) 複合干渉パール剤2 2.00
(2) シリコーン処理セリサイト 15.00
(3) タルク 残量
(4) 雲母チタン 10.00
(5) 合成金雲母 5.00
(6) 無水ケイ酸 1.50
(7) ベンガラ 2.00
(8) 黄酸化鉄 0.50
(9) 酸化チタン 0.20
(10)メチルパラベン 0.20
(11)メチルポリシロキサン 5.50
(12)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 5.00
(13)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 2.00
(14)セスキオレイン酸ソルビタン 1.00
合計 100.00
(調製方法)
成分(1)〜(10)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(10)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(11)〜(14)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてチークカラーを得た。
得られた実施例4のチークカラーは顔に塗布した際に、球状粉体が複合化されていない緑色の干渉色をもつ干渉パール剤を含有するチークカラーと比較して、ほほ部の高い部分に反射干渉色による色相の対比効果が強く表れ、ほほの周辺部を明るく血色よくみせる効果がより一層高まった。
(固形粉末アイシャドウ)
複合干渉パール剤2と25℃でペースト状の油性成分である(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチルを用いて、下記処方の固形粉末アイシャドウを調製した。
成分 含有量(重量%)
(1) 複合干渉パール剤2 5.00
(2) シリコーン処理セリサイト 残量
(3) シリコーン処理マイカ 25.00
(4) シリコーン処理タルク 15.00
(5) 雲母チタン 10.00
(6) カルミン被覆雲母チタン 5.00
(7) 合成金雲母 5.00
(8) 窒化ホウ素 5.00
(9) 球状シリコーン粉体 2.00
(10)無水ケイ酸 1.00
(11)ベンガラ 0.65
(12)黄酸化鉄 0.20
(13)酸化チタン 0.20
(14)赤色226号 0.30
(15)メチルパラベン 0.50
(16)メチルポリシロキサン 5.00
(17)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 8.00
(18)(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)
ジペンタエリスリチル 2.00
(19)トコフェロール 0.05
合計 100.00
(調製方法)
成分(1)〜(15)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(15)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(16)〜(19)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてアイシャドウを得た。
得られた実施例5のアイシャドウは、複合干渉パール剤2の代わりに球状粉体が複合化されていない緑色の干渉色をもつ干渉パール剤を用いた場合に比べて、まぶたの最も高い位置から周辺部分の赤味が高く感じられることから、血色がよく健康的な印象を与えることができる。
(W/O乳化型ファンデーション)
複合干渉パール剤2と25℃でペースト状の油性成分であるワセリンを用いて、下記処方のサンスクリーンクリームを調製した。
成分 含有量(質量%)
(1) シクロペンタシロキサン 10.00
(2) ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5.00
(3) イソノナン酸イソトリデシル 8.00
(4) セバシン酸ジイソプロピル 5.00
(5) ジステアルジモニウムヘクトライト 0.20
(6) PEG−9ジメチコン 1.00
(7) PEG−9メチルエーテルジメチコン 1.00
(8) ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30 1.00
(9) メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4.00
(10)シリコーン処理微粒子酸化チタン 5.00
(12)シリコーン処理黄酸化鉄 1.68
(13)シリコーン処理ベンガラ 0.25
(14)シリコーン処理黒酸化鉄 0.16
(15)複合干渉パール剤2の3重量%シリコーン処理品 5.00
(16)ジメチルシリル化シリカ 3.00
(17)ワセリン 1.00
(18)精製水 残量
(19)1,3−ブチレングリコール 10.00
(20)ペンチレングリコール 1.00
(21)キサンタンガム 0.30
合計 100.00
(調製方法)
成分1〜17を均一に分散して油相とした。成分18〜21を均一に分散して水相とした。水相を油相へ撹拌しながら徐々に添加して、常温にて乳化した。乳化後、脱泡して化粧下地を得た。
得られた実施例7のW/O乳化型ファンデーションは複合干渉パール剤による明るく血色よく見せる効果によって美しい仕上がりを演出することが可能となった。
(湿式混合プレス工程と乾式混合プレス工程による違い)
充填成型方法による効果の違いを検討するため、下記処方のパウダーファンデーションを充填成型する前段階まで調製した。
処方例1と2について、それぞれ成分(1)〜(15)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(15)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(16)〜(19)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通した。この後、湿式混合プレス工程では、成型前で粉末状のパウダーファンデーションと10重量%のエタノール水溶液を混合して適度な流動性のあるスラリーをつくり、スラリーを中皿に流し込み、吸引を行いながらプレスして乾燥して湿式混合プレスによるパウダーファンデーションWを得た。乾式混合プレス工程では、成型前で粉末状のパウダーファンデーションをそのまま中皿に取り、プレスして乾式混合プレスによるパウダーファンデーションDを得た。
なお、処方例1による湿式混合プレスによるパウダーファンデーションはW1、乾式混合プレスによるパウダーファンデーションはD1とし、同様に処方例2ではそれぞれW2、D2とした。
各パウダーファンデーションについて、プレス成型物を円柱状に繰り抜き、垂直応力を180Nとして、せん断付着応力τを求めた。その結果が以下である。
パウダーファンデーション せん断付着応力τ(kPa)
W1 1.83 (D1の1.22倍)
D1 1.50
W2 3.40 (D2の1.67倍)
D2 2.04
各せん断付着応力の結果より、湿式混合プレスによるパウダーファンデーションは、乾式混合プレスのものよりもτが高まる特徴があり、パウダーファンデーションを構成する粉体やバインダーが同じであればτにより、湿式か乾式かを明確に区別ができる。また、W1とW2において、より効率よく反射干渉色を肌上に示し、肌色を明るく血色よく見せる効果がそれぞれD1とD2よりも高く、特に処方例2によるW2はW1よりもその効果が高かった。
本願発明で用いた複合干渉パール剤は、反射光の角度依存性を高め、緑色の反射干渉色がもたらす色相対比効果によって、塗布面のハイライト部分以外の色の赤味をより上昇させる能力があるので、メイクアップ化粧料ばかりでなく建築塗料や印刷用インクなどに添加し利用することが可能である。

Claims (5)

  1. 緑色反射干渉色を有する干渉パール剤を母粉体とし、粒子径200〜400nmの球状有機粉体を子粒子として2.5〜10.0重量%被覆した複合干渉パール剤であり、下記(1)及び(2)の特徴を有する複合干渉パール剤を含有するメイクアップ化粧料。
    (1)黒紙上に両面テープを貼り付け、その上に該干渉パール剤を化粧用ブラシにて均一に塗布した試料から、光沢計によって受光角毎の受光量を測定し、得られるデータを式1にフィッティングさせることによって得られる値において、Sが7以上且つαが15以上である。
    R=S×cosθ^α+d (式1)
    但し、R:受光量、S:鏡面反射強度、θ:受光角の正反射角からのずれ角、α:鏡面反射角度依存性、d:補正値
    (2)当該の干渉パール剤をシリコ−ン樹脂に5重量%混合した厚さ20μmのフィルムを測定用試料として作成し、分光光度計によって白色の硫酸バリウムにおける正反射光の分光反射率を基準とした前記測定用試料の正反射光の分光反射率を測定し、得られる分光反射率からL*C*h値を算出したとき、h値が140°〜200°の範囲内であり、且つC*が5以上である。(h値はL*C*h表色系における色相角度、C*値は彩度、L*は明度を表す。)
  2. 球状有機粉体がポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルクロスポリマー、アクリレーツクロスポリマー、アクリレーツコポリマー及び(スチレン/DVB)コポリマーから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1記載のメイクアップ化粧料。
  3. 母粉体の干渉パール剤の粒子径が120μm以下である請求項1又は2記載のメイクアップ化粧料。
  4. 25℃においてペースト状である油性成分を0.1〜2.0重量%含有する請求項1〜3いずれか一項記載のメイクアップ化粧料。
  5. 湿式混合プレス工程によって調製された固形粉末化粧料である請求項1〜4いずれか一項記載のメイクアップ化粧料。
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