JP2002241225A - メーキャップ化粧料 - Google Patents

メーキャップ化粧料

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JP2002241225A
JP2002241225A JP2001037895A JP2001037895A JP2002241225A JP 2002241225 A JP2002241225 A JP 2002241225A JP 2001037895 A JP2001037895 A JP 2001037895A JP 2001037895 A JP2001037895 A JP 2001037895A JP 2002241225 A JP2002241225 A JP 2002241225A
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organic powder
cosmetic
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JP2001037895A
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Minoru Onaki
稔 小名木
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧膜のくすみが無く、肌の欠点を隠蔽する効
果に優れ、且つ、自然で透明感のある仕上がり効果に優
れるメーキャップ化粧料。 【解決手段】青色〜緑色の色彩を有する有機粉体を含有
する化粧料。また、前記有機粉体が染料により着色され
ている前記メーキャップ化粧料、前記有機粉体を板状粉
体表面に被覆して含有する前記何れかのメーキャップ化
粧料、更に、前記メーキャップ化粧料がファンデーショ
ンである前記何れかのメーキャップ化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は青色〜緑色の色彩を
有する有機粉体を含有するメーキャップ化粧料に関する
ものであり、詳細には、化粧膜に青色〜緑色のクリヤー
な色彩を付与することができる有機粉体を含有するメー
キャップ化粧料に関するものであり、更に詳細には、肌
の欠点を隠蔽する効果に優れ、且つ、自然でくすみの無
い透明感のある仕上がり効果にも優れるメーキャップ化
粧料、特にファンデーションに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファンデーション等のメーキャップ化粧
料は、肌の欠点を隠蔽し、肌に好ましい色彩を付与する
ために使用される化粧料であり、酸化チタン、ベンガ
ラ、黄酸化鉄等の高屈折率顔料を配合することにより、
隠蔽性を具現化していた。最近では、自然で素肌に近い
仕上がりでありながら、肌の好ましくない欠点を隠すこ
とができるファンデーションが市場で好評を受けてい
る。また、一般に透明感のある肌の分光反射率を調査し
てみると、400〜420nmの青色領域の反射率が高
いことが確認されている。このため、ファンデーション
において、自然な仕上がりに見えながら、肌の欠点を隠
すために青色領域の光をコントロールする技術が多数開
発されてきている。具体的には、特公昭64−2566
号公報に記載されているような、群青、紺青、チタン酸
コバルト等の青色〜緑色の顔料をファンデーションに配
合する技術、特表平10−503515号公報に記載さ
れているような、雲母表面に特定の厚さの酸化チタン層
を形成させた緑色の干渉色を有する雲母チタンを配合す
る技術、特開平11−228347号公報に記載されて
いるような、有機黄色顔料と青色顔料による鮮やかな緑
色を形成しうる組合せで有色顔料をファンデーションに
配合する技術が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、群青、
紺青、チタン酸コバルト等の青色〜緑色の顔料をファン
デーションに配合する技術は、透明感のあるファンデー
ションが得られるが、メーキャップ化粧料の外観色及び
肌上に形成される化粧料膜の色が、くすんでしまい、自
然な仕上がりのメーキャップ効果を得ることができなか
った。また、緑色の干渉色を有する雲母チタンを配合す
る技術では、干渉色による緑色は弱く、透明感のある仕
上がりのメーキャップを得るには十分でなかった。更
に、鮮やかな緑色を形成しうる組合せで、有色顔料をフ
ァンデーションに配合する技術は、青色顔料により外観
及び化粧膜がくすんでしまい、自然な仕上がり効果が満
足できる水準になかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は、鋭意研究した結果、ファンデーションに透明
感のある仕上がり効果を付与するために、青色〜緑色の
色彩を有する有機粉体を含有させることにより、上記課
題を解決し、色くすみが無く、自然でクリアーな仕上が
り効果に優れるメーキャップ化粧料が得られることを見
出し本発明を完成させた。
【0005】すなわち本発明は、青色〜緑色の色彩を有
する有機粉体を含有する化粧料を提供するものである。
また、前記有機粉体が染料により着色されている前記メ
ーキャップ化粧料、前記有機粉体を板状粉体表面に被覆
して含有する前記何れかのメーキャップ化粧料、更に、
前記メーキャップ化粧料がファンデーションである前記
何れかのメーキャップ化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる青色〜緑色の色彩を有する有機粉体
は、化粧膜に青色〜緑色の色彩を与える透明感のある有
機粉体であり、有機粉体が着色剤により青色〜緑色に着
色されているものである。
【0007】前記有機粉体は、ポリメチルメタクリレー
ト等のアクリル系樹脂粉体、オルガノポリシロキサンエ
ラストマー、トリメチルシルセスキオキサン、網状シリ
コーン等のシリコーン系樹脂粉体、6,6−ナイロン、
12−ナイロン等のポリアミド系樹脂粉体、ラウロイル
リジン等のアミノ酸系粉体等が挙げられる。本発明にお
ける有機粉体の屈折率は、透明感のある青色〜緑色の色
彩を得るために、1.8以下であることが必要であり、
1.8を超えると透明感が劣るため、好ましくない。
【0008】前記有機粉体を青色〜緑色に着色するため
の着色剤は、染料として、青色1号、青色2号、青色2
05号、青色403号、緑色3号、緑色201号、緑色
202号、緑色204号、緑色205号等、青色顔料と
して、群青、紺青、青色404、チタン酸コバルト、チ
タン酸コバルトリチウム等が挙げられ、これらを一種又
は二種以上用いることができる。尚、これらの中でも、
着色剤が染料であると、透明感に優れるため、特に好ま
しい。これら着色剤の含有量は、青色〜緑色の色彩を有
する有機粉体を着色するのに十分な量であり、染料の場
合、青色〜緑色の色彩を有する有機粉体中の0.001
〜2質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましく、
0.01〜0.8%が特に好ましい。
【0009】本発明において有機粉体を上記着色剤で着
色させる方法は、特に限定されないが、例えば、染料を
溶解させた溶液中に有機粉体を浸し、染料を有機粉体に
十分に吸着又は結合させた後に、濾過、洗浄、乾燥する
方法、有機粉体のモノマーに前記染料を溶解又は顔料を
分散させた後に重合させる方法、有機粉体を溶媒に溶解
し、この溶液に染料を溶解又は顔料を分散し、該溶液を
乾燥させ、粉末化させる方法等が挙げられる。尚、本発
明に用いられる青色〜緑色の色彩を有する有機粉体の粒
径は、使用性及び分散性の観点より、0.1〜20μm
が好ましく、1〜15μmが特に好ましい。更に、本発
明に用いられる青色〜緑色の色彩を有する有機粉体の形
状は、使用性及び分散性の観点より、球状が好ましい。
【0010】更に、本発明のメーキャップ化粧料におい
て、青色〜緑色の色彩を有する有機粉体は、雲母、セリ
サイト、雲母チタン、劈開タルク、窒化硼素等の板状粉
体表面に被覆させて含有させることにより、使用性及び
分散性がより良好となる。このような板状粉体に青色〜
緑色の色彩を有する有機粉体を被覆する方法は、特に限
定されないが、メカノケミカル法、噴霧乾燥法等が挙げ
られる。板状粉体表面に青色〜緑色の色彩を有する有機
粉体を被覆する場合の割合は、質量比で板状粉体:前記
有機粉体=95:5〜50:50が好ましい。
【0011】本発明のメーキャップ化粧料における、前
記青色〜緑色の色彩を有する有機粉体の含有量は、0.
1〜30%が好ましく、0.5〜10%が特に好まし
い。この範囲で用いると、透明感がより優れ、自然な仕
上がりのメーキャップ化粧料が得られる。尚、前記粉体
は、分散性や付着性等を改良する目的で、フッ素系化合
物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添
加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級
アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等
の一種又は二種以上を用いて表面処理を施して含有させ
ることもできる。
【0012】本発明のメーキャップ化粧料には、上記粉
体に加えて、肌の欠点を隠蔽するために、更に屈折率2
以上の粉体を含有すると、肌の隠蔽効果が特に良好にな
る。このような粉体としては、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化鉄等の無機粉体が挙げらる。本発明のメーキャップ
化粧料における、これら屈折率2以上の粉体の含有量
は、肌の隠蔽効果と透明感のある仕上がり効果とのバラ
ンスの観点より、前記青色〜緑色の色彩を有する有機粉
体における着色剤の5〜100倍であることが好まし
い。
【0013】本発明のメーキャップ化粧料には、上記粉
体以外に、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮断剤、感触調整
剤、賦形剤、メーキャップ効果の付与剤として、通常化
粧用粉体として用いられている粉体を配合可能である。
具体的には、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒
子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等
により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有
機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙
げられ、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔
料、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺
青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、
紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合
成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、ス
メクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ
土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグ
ネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒ
ドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸
化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマ
ス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン
処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝
性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、
セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−ア
クリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン
系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子
樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有
機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等
の天然有機粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以
上を用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素系
化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水
素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、
高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性
剤等の一種又は二種以上を用いて表面処理を施してあっ
ても良い。本発明のメーキャップ化粧料における、粉体
の配合量は、粉体の配合目的等により異なるが、概ね
0.1〜80%である。
【0014】本発明のメーキャップ化粧料には、更に油
剤を配合することにより、エモリエント感を付与した
り、硬さや塗布時の感触を調整することができる。ここ
で用いられる油剤としては、通常化粧料に用いられる油
剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等
の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の
性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油
類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリ
コーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤
が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、α−オレ
フィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン等の炭化水素
類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、炭酸
ジアルキルエステル、コレステロール脂肪酸エステル等
のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12
−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルア
ルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オ
レイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチル
ポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポ
リエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン
・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサ
ン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オ
ルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の
シリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオク
タン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、
ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピ
ル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキスト
リン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂
肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が
挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができ
る。本発明のメーキャップ化粧料における、これら油剤
の配合量は、概ね1〜80%である。
【0015】本発明のメーキャップ化粧料には、本発明
の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記複合粉
体以外の粉体、界面活性剤及び、ベンゾフェノン系、P
ABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−
ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベ
ンゾン等の紫外線吸収剤、グリセリン、タンパク質、ム
コ多糖、コラーゲン、エラスチン等の保湿剤、ビタミン
C、ビタミンE等のビタミン類、消炎剤、生薬等の美容
成分、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノ
ール、1,3−ブチレングリコール等の防腐剤、トリメ
チルシロキシケイ酸、アクリル変性シリコーン等の被膜
形成剤、水溶性高分子、水、香料等を適宜配合すること
ができる。
【0016】本発明のメーキャップ化粧料に配合可能な
界面活性剤は、粉体の分散剤、化粧持続性向上等の目的
で配合されるものであり、通常化粧品に用いられている
界面活性剤であれば、何れでも良く、非イオン性界面活
性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、
両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤と
しては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのア
ルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコー
ル付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレ
ングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及
びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレング
リコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアル
キレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキ
ル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が
挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることがで
きる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリ
ン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、ア
ルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オ
レフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N
−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ
酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アル
キル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙
げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができ
る。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルア
ミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導
体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウ
ム塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いる
ことができる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイ
プやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、
スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に
対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N
−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルア
ンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキ
レンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スル
フォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアル
キル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモ
ニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル
−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レ
シチン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用い
ることができる。尚、本発明のメーキャップ化粧料に界
面活性剤を配合する場合の配合量は、界面活性剤の配合
目的により異なるが、概ね0.01〜15%である。
【0017】本発明のメーキャップ化粧料は、ファンデ
ーション、コンシーラー、下地、白粉、頬紅等が挙げら
れるが、本発明の効果が顕著に発揮される化粧料は、フ
ァンデーションである。また、本発明のメーキャップ化
粧料の剤型は、粉末状、固形粉末状、油性状、油性ステ
ィック状、油性ケーキ状、水中油型乳化状、油中水型乳
化状等の何れでも良い。
【0018】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0019】製造例1:青色有機粉体A エタノール100mlに青色205号0.2gを溶解
し、これにポリメチルメタクリレート(粒径8μm)9
9.8gを添加し、分散した後、この分散液を噴霧乾燥
して、青色有機粉体Aを得た。この有機粉体Aは、粒径
8μmで透明感のある青色を呈していた。
【0020】製造例2:緑色有機粉体B エタノール100mlに緑色204号0.4gを溶解
し、これにポリメチルメタクリレート(粒径8μm)9
9.6gを添加し、分散した後、この分散液を噴霧乾燥
して、緑色有機粉体Bを得た。この有機粉体Bは、粒径
8μmで透明感のある緑色を呈していた。
【0021】製造例3:青色有機粉体C イソプロピルアルコール200mlにポリメチルメタク
リレート99.5gを加熱溶解し、次いでこれに群青
0.5gを添加し、分散した後、この分散液を噴霧乾燥
して、青色有機粉体Cを得た。この有機粉体は、粒径約
10μmで透明感のある青色を呈していた。
【0022】製造例4:青色有機粉体被覆雲母チタンD 上記製造例1の青色有機粉体A30gと雲母チタン(注
1)70gを精製水中に分散させ、この分散液を噴霧乾
燥して、青色有機粉体被覆雲母チタンDを得た。この粉
体は、黄色の干渉色に加えて、透明感のある青色を呈し
ていた。 注1:チミロン スーパーゴールド(メルク社製)
【0023】実施例1〜7及び比較例1〜3:パウダー
ファンデーション 表1に示す組成のパウダーファンデーションを下記製法
により調製し、「肌の欠点を隠す効果」、「化粧膜のく
すみの無さ」、「透明感」、「自然な仕上がり」の各項
目について以下に示す評価方法により評価し、結果を併
せて表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】(製造方法) A:成分1〜13を混合分散する。 B:成分14〜17を混合溶解する。 C:AにBを添加し、均一分散する。 D:Cを粉砕して、金皿に圧縮成型して、パウダーファ
ンデーションを得た。
【0026】評価方法:実施例及び比較例のパウダーフ
ァンデーションを化粧品官能検査パネル20人に使用し
てもらい、以下の基準により評価した。 評価基準 評価結果 : 評点 非常に良い : 6点 良い : 5点 やや良い : 4点 普通 : 3点 やや悪い : 2点 悪い : 1点 非常に悪い : 0点 判定基準 全パネルの評点の平均点 : 判定 5.5点以上 : ◎ 4点以上〜5.5点未満 : ○ 2.5点以上〜4点未満 : △ 2.5点未満 : ×
【0027】表1の結果より、実施例1〜7のパウダー
ファンデーションは、比較例に比べて、化粧膜のくすみ
が無く、肌の欠点を隠蔽する効果に優れ、且つ、自然で
透明感のある仕上がり効果に優れるものであった。一
方、青色顔料をそのまま配合した比較例1では化粧膜の
くすみの点で、また緑色の干渉色を有する雲母チタンを
配合した比較例2では透明感と自然な仕上がり感の点
で、更に鮮やかな緑色を形成しうる組合せで顔料を配合
した比較例3では自然な仕上がり感の点で、それぞれ、
実施例より劣っており、全ての評価項目を満足できるも
のは無かった。
【0028】 実施例8:油性スティック型ファンデーション (成分) (質量%) 1.エチレンプロピレンコポリマー 5 2.パラフィンワックス 5 3.炭酸ジカプリリル 20 4.リンゴ酸ジイソステアリル 10 5.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量 6.メチルポリシロキサン 10 7.ビタミンE 0.05 8.製造例1の青色有機粉体A 5 9.酸化チタン 15 10.ベンガラ 0.5 11.黄色酸化鉄 1.5 12.黒酸化鉄 0.1
【0029】(製造方法) A:成分1〜7を加熱溶解する。 B:Aに成分8〜12を加え、均一に混合分散する。 C:Bを溶融し、脱泡してステイック容器に充填する。 D:Cを冷却して、油性ステイック状ファンデーション
を得た。 実施例8の油性ステイック状ファンデーションは、化粧
膜のくすみが無く、肌の欠点を隠蔽する効果に優れ、且
つ、自然で透明感のある仕上がり効果に優れるものであ
った。
【0030】 実施例9:水中油型乳液状ファンデーション (成分) (質量%) 1.ステアリン酸 1 2.ベヘニルアルコール 0.5 3.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタン 0.4 4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.2 5.ジメチルポリシロキサン 3 6.ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 3 7.1,3−ブチレングリコール 5 8.カラギーナン 0.05 9.トリエタノールアミン 1 10.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 11.精製水 残量 12.製造例2の緑色有機粉体B 3 13.酸化チタン 5 14.ベンガラ 0.3 15.黄酸化鉄 0.8 16.黒酸化鉄 0.05 17.タルク 3
【0031】(製造方法) A:成分1〜6を加熱混合する。 B:成分7〜17を均一混合し、加熱溶解する。 C:AにBを加え、乳化し、冷却する。 D:Cを容器に充填し、水中油型乳液状ファンデーショ
ンを得た。 実施例9の水中油型乳液状ファンデーションは、化粧膜
のくすみが無く、肌の欠点を隠蔽する効果に優れ、且
つ、自然で透明感のある仕上がり効果に優れるものであ
った。
【0032】 実施例10:油中水型クリーム状ファンデーション (成分) (質量%) 1.製造例1の青色有機粉体A 5 2.酸化チタン 10 3.ベンガラ 0.5 4.黄酸化鉄 1 5.黒酸化鉄 0.05 6.有機変性ベントナイト 2 7.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5 8.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 10 9.デカメチルシクロペンタシロキサン 10 10.ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 5 11.長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン 変性オルガノポリシロキサン(注3) 3 12.煙霧状疎水化シリカ(注4) 0.5 13.タルク 2 14.防腐剤 適量 15.1,3−ブチレングリコール 5 16.精製水 残量 注3:ABIL EM−90(ゴールドシュミット社製) 注4:AEROSIL R−972(日本アエロジル社製)
【0033】(製造方法) A:成分1〜13を均一混合し、分散する。 B:成分14〜16を均一に混合する。 C:AにBを加えて乳化する。 D:Cを容器に充填して、油中水型クリーム状ファンデ
ーションを得た。 実施例10の油中水型クリーム状ファンデーションは、
化粧膜のくすみが無く、肌の欠点を隠蔽する効果に優
れ、且つ、自然で透明感のある仕上がり効果に優れるも
のであった。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のメーキャ
ップ化粧料は、化粧膜のくすみが無く、肌の欠点を隠蔽
する効果に優れ、且つ、自然で透明感のある仕上がり効
果に優れるものであった。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB172 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC122 AC242 AC332 AC372 AC392 AC422 AC442 AC482 AC542 AC792 AC852 AD022 AD092 AD152 AD162 AD172 AD352 AD662 BB24 BB25 BB26 CC11 CC12 DD11 DD17 DD32 DD33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青色〜緑色の色彩を有する有機粉体を含
    有することを特徴とするメーキャップ化粧料。
  2. 【請求項2】 前記有機粉体が染料により着色されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のメーキャップ化粧
    料。
  3. 【請求項3】 前記有機粉体を板状粉体表面に被覆して
    含有することを特徴とする請求項1又は2項記載のメー
    キャップ化粧料。
  4. 【請求項4】 前記メーキャップ化粧料がファンデーシ
    ョンであることを特徴とする請求項1〜3の何れかの項
    記載のメーキャップ化粧料。
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