JP4588897B2 - メーキャップ化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンデーション等のメーキャップ化粧料に関し、詳細には、粒径0.1〜1μmの球状粉体で被覆された粒径5〜50μmの板状粉体と、屈折率が1.8以上の粉体を内包する球状シリカとを含有するメーキャップ化粧料に関するものであり、肌の毛穴や小じわを隠蔽する効果に優れながら、同時に自然な仕上がりで、肌に艶を与え、しかもその化粧効果の持続性にも優れたメーキャップ化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
メーキャップ化粧料は、本来、肌に好ましい色味を付与するための化粧料であるが、最近では、単に好ましい色味を付与するだけでなく、肌の好ましくない部位である毛穴や小じわを自然な感じに隠蔽することが求められている。このため、自然な仕上がりで、肌の欠点を隠蔽するための技術が多数開発されている。具体的には、球状シリカ等の光拡散効果の高い粉体を配合し、毛穴や小じわをぼかす技術、酸化チタン等の高い屈折率の粉体を高濃度に配合し、毛穴を含む肌全体を隠蔽する技術等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、球状シリカ等の光拡散効果の球状粉体は、ふんわりとしたマットな仕上がりは得られるが、毛穴や小じわを隠するためには、高濃度配合する必要があり、このため、化粧膜に艶が無くなるという欠点があった。また、球状シリカ等の球状粉体は、毛穴に集まりやすい性質を持っているため、塗布直後は毛穴が目立たないが、時間が経つと皮脂や汗に濡れてしまい、より毛穴が目立つという問題点も有していた。このため、球状粉体表面をフッ素化合物で表面処理して撥水撥油処理を付与する技術も開発されているが、これら表面処理された粉体は、肌なじみが悪くなり、経時的に肌から粉が浮き上がってしまう場合があった。一方で、屈折率の高い粉体を高濃度に配合すると、毛穴や小じわを隠蔽するだけでなく、肌全体をハードに隠蔽していまうため、不自然な仕上がりになる場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは、鋭意研究した結果、球状粉体で被覆された板状粉体は、板状粉体による鏡面反射や透過光の散乱と、球状粉体による光散乱効果により、毛穴や小じわをぼかす効果と肌に自然な艶を与えることができることを見出した。一方、高屈折率の粉体を内包する球状シリカは、従来の球状粉体と同様に毛穴や小じわに集まる性質を持つが、皮脂や汗等に濡れても、透明にならず、逆に、内包された粉体の色が発現してくるため、毛穴や小じわを隠す効果が持続することを見出した。そして、両者を含有するメーキャップ化粧料が、肌の毛穴や小じわを隠蔽する効果により優れながら、同時に自然な仕上がりで、肌に艶を与え、しかもその化粧効果の持続性もより優れることを見出し、本発明を完成させた。
【0005】
すなわち本発明は、肌の毛穴や小じわを隠蔽するために用いるメーキャップ化粧料であって、次の成分(a)及び(b);
(a)粒径0.1〜1μmの球状シリカで被覆された粒径5〜50μmのマイカ
(b)屈折率が1.8以上の酸化チタン及び/又は酸化亜鉛を内包する粒径1〜5μmの球状シリカ
を含有することを特徴とするメーキャップ化粧料である。
また、成分(a)の含有量が0.5〜40質量%であり、且つ成分(b)の含有量が0.1〜20質量%である前記メーキャップ化粧料、また成分(a)がシリコーン化合物で処理されている前記何れかのメーキャップ化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)は、本発明のメーキャップ化粧料において、適度な艶を付与しながら、毛穴や小じわを隠す効果のある粉体であり、粒径0.1〜1μmの球状粉体で被覆された粒径5〜50μmの板状粉体である。成分(a)に用いられる球状粉体は、シリカ、アルミナ、チタニア等の無機球状粉体、ポリアミド樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、セルロース樹脂等の有機球状粉体等が挙げられるが、これら球状粉体の中でも、球状シリカを選択すると、毛穴や小じわを隠蔽する効果及び化粧持効果の続性性が特に優れるため、好ましい。また、成分(a)に用いられる球状粉体の粒径は0.1〜1μmであり、0.3〜0.6μmが好ましい。粒径が0.1μm未満では適度な艶が損なわれ、1μmを超えると毛穴や小じわを隠蔽する効果が低下するため好ましくない。
【0007】
成分(a)に用いられる板状粉体は、タルク、雲母、雲母チタン、セリサイト、スメクタイト、合成雲母、硫酸バリウム、チッ化ホウ素、劈開タルク等が挙げられが、これら板状粉体の中でも、雲母、雲母チタン、セリサイト、硫酸バリウム、チッ化ホウ素を選択すると、艶に優れるため、好ましい。また、成分(a)に用いられる板状粉体の粒径は5〜50μmであり、5〜20μmが好ましい。粒径が5μm未満では自然な仕上がりが損なわれ、50μmを超えると化粧効果の持続性が低下するため好ましくない。
【0008】
成分(a)における球状粉体を板状粉体に被覆させる方法は、板状粉体表面に球状粉体が付着していれば、特に限定されないが、例えば、板状粉体を水やアルコール等の溶媒中に分散させ、これに球状粉体や必要に応じて、粒径10〜50nmのシリカゾル等を結合剤として添加し、混合分散後、該分散液を噴霧乾燥する方法等が挙げられる。成分(a)における、球状粉体と板状粉体との割合は、質量比で球状粉体:板状粉体=5:95〜70:30が好ましく、10:90〜60:40が特に好ましい、この範囲であると、適度な艶を付与しながら、毛穴や小じわを隠す効果に優れる粉体が得られる。
【0009】
また、成分(a)の複合粉体は、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の通常公知の処理剤を表面処理して用いることができる。これら表面処理剤の中でも、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン化合物を用いて処理したものは、化粧効果の持続性に優れるため好ましい。
【0010】
本発明に用いられる成分(a)は、市販品として、ベルベットベールE−100(触媒化成工業社製 球状シリカ:雲母=20:80、球状シリカの粒径約0.3μm、雲母の粒径約15μm)や、SXI−5(三好化成社製 球状シリカ:雲母=20:80、球状シリカの粒径約0.3μm、雲母の粒径約20μm、ジメチルポリシロキサン2%処理)等が挙げられる。
【0011】
本発明のメーキャップ化粧料における成分(a)の含有量は、0.5〜40質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましく、1〜30%が特に好ましい。この範囲で用いると、使用性が良好なメーキャップ化粧料が得られる。
【0012】
本発明に用いられる成分(b)は、本発明のメーキャップ化粧料において、毛穴や小じわを隠す効果及び化粧効果の持続性に優れた粉体であり、屈折率が1.8以上の粉体を内包する球状シリカである。本発明のメーキャップ化粧料において、成分(b)は塗布直後には、球状シリカと同様に、光散乱効果により毛穴や小じわを目立たなくさせる効果を発揮するが、経時的に皮膚から分泌される皮脂や汗により、壁材であるシリカが透明になり、内包されている屈折率1.8以上の粉体の色が発現してくることにより、毛穴や小じわを隠す効果の持続性を高める粉体である。
【0013】
成分(b)に用いられる屈折率が1.8以上の粉体は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等が挙げられる。尚、これら屈折率が1.8以上の粉体は、粒径が0.1〜0.5μmであると、毛穴や小じわを隠す効果の持続性に優れるため好ましい。また、成分(b)における屈折率が1.8以上の粉体は球状シリカ中に10〜80%内包していることが、毛穴や小じわを隠す効果の観点より、好ましい。
【0014】
成分(b)における球状シリカに屈折率1.8以上の粉体を内包させる方法は、屈折率1.8以上の粉体とケイ酸ナトリウムを水に分散させ、これをソルビタンモノステアレート等の親油性界面活性剤を用いてn−ヘキサン等の有機溶媒中に分散させ、油中水型乳濁液を調製し、これを攪拌しながら、硫酸ナトリウム等を徐々に添加し、その後濾過、乾燥する界面重合法(特開平6−47273公報に記載)等が挙げられる。尚、屈折率1.8以上の粉体を、予めシリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、酸化鉄等の水和金属酸化物で被覆することは、球状シリカ中での分散性に優れるため好ましい。
【0015】
成分(b)の粒径は1〜10μmが好ましく、1〜5μmが特に好ましい。粒径が、この範囲であると、使用性が良好で、毛穴や小じわを隠蔽する効果に優れるメーキャップ化粧料が得られる。
【0016】
本発明のメーキャップ化粧料における成分(b)の含有量は、0.1〜20%が好ましく、0.3〜15%が特に好ましい。この範囲で用いると、使用性が良好なメーキャップ化粧料が得られる。
【0017】
本発明のメーキャップ化粧料には、上記成分(a)及び(b)以外に、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮断剤、感触調整剤、賦形剤、メーキャップ効果の付与剤として、通常化粧用粉体として用いられている粉体を含有することができる。具体的には、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられ、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の一種又は二種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。本発明のメーキャップ化粧料における、粉体の配合量は、粉体の配合目的等により異なるが、概ね0.5〜90%である。
【0018】
本発明のメーキャップ化粧料には、更に油剤を配合することにより、エモリエント感を付与したり、硬さや塗布時の感触を調整することができる。ここで用いられる油剤としては、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、炭酸ジアルキルエステル、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明のメーキャップ化粧料における、これら油剤の配合量は、概ね1〜80%である。
【0019】
本発明のメーキャップ化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記複合粉体以外の粉体、界面活性剤及び、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の紫外線吸収剤、グリセリン、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン等の保湿剤、ビタミンC、ビタミンE等のビタミン類、消炎剤、生薬等の美容成分、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,3−ブチレングリコール等の防腐剤、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル変性シリコーン等の被膜形成剤、水溶性高分子、水、香料等を適宜配合することができる。
【0020】
本発明のメーキャップ化粧料に配合可能な界面活性剤は、成分(a)及び(b)やその他粉体の分散剤、化粧持続性向上等の目的で配合されるものであり、通常化粧品に用いられている界面活性剤であれば、何れでも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
尚、本発明のメーキャップ化粧料に界面活性剤を配合する場合の配合量は、界面活性剤の配合目的により異なるが、概ね0.01〜15%である。
【0021】
本発明のメーキャップ化粧料は、ファンデーション、コンシーラー、下地、白粉、頬紅等が挙げられるが、本発明の効果が顕著に発揮される化粧料は、ファンデーション、コンシーラー、下地、白粉等のベースメーキャップ化粧料である。また、本発明のメーキャップ化粧料の剤型は、粉末状、固形粉末状、油性状、油性スティック状、油性ケーキ状、水中油型乳化状、油中水型乳化状等の何れでも良い。
【0022】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0023】
製造例1:酸化チタン内包球状シリカ
テフロン製のの100ml三角フラスコに、テトラエトキシシラン11.2gとトリイソプロピルオキシドアルミニウム4.4gとイソプロピルアルコール30gとを加え、粒径0.35μmのルチル型酸化チタン28gを添加し、超音波分散機にて分散湿潤させる。これにテトラエトキシシラン及びトリイソプロピルオキシドアルミニウムの加水分散剤として、1N−アンモニア水を1ml加え、60℃の恒温槽中で超音波分散させながら30分間加温し、酸化チタン表面にシリカ微粒子及びアルミナ微粒子(3:1)を沈着させる。このようにして得られた分散液に、イオン交換水80mlを加えて攪拌し、酸化チタンの分散液に4mol/リットルのJIS3号ケイ酸ナトリウム溶液100mlを加え良く混合し、これをソルビタンモノステアリレートの15g/リットルのトルエン溶液に添加し11800rpmで攪拌を1分間行い、W/O型乳濁液を得る。この乳濁液を、2mol/リットルの硫酸ナトリウム水溶液3000mlに添加し1時間攪拌反応を行う。その後、濾過分離、水洗、アルコール洗浄を行い105℃で24時間乾燥する。かくして、ルチル型酸化チタンを約50%内包した平均粒径が約3μmの酸化チタン内包球状シリカを約54g得た。
【0024】
製造例2:酸化亜鉛内包球状シリカ
テフロン製の100ml三角フラスコに、テトラエトキシシラン11.2gとトリイソプロピルオキシドアルミニウム4.4gとイソプロピルアルコール30gとを加え、粒径0.2μmの酸化亜鉛28gを添加し、超音波分散機にて分散湿潤させる。これにテトラエトキシシラン及びトリイソプロピルオキシドアルミニウムの加水分散剤として、1N−アンモニア水を1ml加え、60℃の恒温槽中で超音波分散させながら30分間加温し、酸化亜鉛表面にシリカ微粒子及びアルミナ微粒子(3:1)を沈着させる。このようにして得られた分散液に、イオン交換水80mlを加えて攪拌し、亜鉛華の分散液に4mol/リットルのJIS3号ケイ酸ナトリウム溶液100mlを加え良く混合し、これをソルビタンモノステアリレートの15g/リットルのトルエン溶液に添加し11800rpmで攪拌を1分間行い、W/O型乳濁液を得る。この乳濁液を、2mol/リットルの硫酸ナトリウム水溶液3000mlに添加し1時間攪拌反応を行う。その後、濾過分離、水洗、アルコール洗浄を行い105℃で24時間乾燥する。かくして、酸化亜鉛を約50%内包した平均粒径が約3μmの酸化亜鉛内包球状シリカを約54g得た。
【0025】
実施例1〜8及び比較例1〜3:パウダーファンデーション
表1及び表2に示す組成のパウダーファンデーションを下記製法により調製し、「毛穴や小じわを隠蔽する効果」、「自然な仕上り」、「艶」、「化粧効果の持続性(毛穴や小じわを隠蔽する効果の持続)」の各項目について以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0026】
【表1】
Figure 0004588897
【0027】
【表2】
Figure 0004588897
【0028】
(製造方法)
A:成分1〜12を混合分散する。
B:Aに成分13を添加し、均一分散する。
C:Bを粉砕して、金皿に圧縮成型して、パウダーファンデーションを得た。
【0029】
評価方法:
実施例及び比較例のパウダーファンデーションを化粧歴10年以上の女性20人に使用してもらい、以下の基準により評価した。
評価基準
評価結果 : 評点
非常に良い : 6点
良い : 5点
やや良い : 4点
普通 : 3点
やや悪い : 2点
悪い : 1点
非常に悪い : 0点
判定基準
全パネルの評点の平均点 : 判定
5.5点以上 : ◎
4点以上〜5.5点未満 : ○
2.5点以上〜4点未満 : △
2.5点未満 : ×
【0030】
表1の結果より、実施例1〜8のパウダーファンデーションは、比較例に比べて、毛穴や小じわを隠蔽する効果、自然な仕上り、艶、化粧効果の持続性(毛穴や小じわを隠蔽する効果の持続)の全ての項目に優れていた。
【0031】
実施例9:水中油型乳液状ファンデーション
(成分) (質量%)
1.流動パラフィン 4
2.スクワラン 6
3.ホホバ油 2
4.モノステアリン酸ソルビタン 1.5
5.トリステアリン酸(POE20モル付加)ソルビタン 1.5
6.モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25モル) 2
7.シリカ被覆マイカ(注2) 6
8.製造例1の酸化チタン内包球状シリカ 2
9.酸化チタン 5
10.黄酸化鉄 0.8
11.ベンガラ 0.3
12.黒酸化鉄 0.05
13.1,3−ブチレングリコール 10
14.グリセリン 2
15.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
16.精製水 残量
注2:ベルベットベールE−100(触媒化成工業社製)
【0032】
(製造方法)
A:成分1〜6を混合し、加熱する。
B:成分8〜16を均一分散し、加熱する。
C:BにAを加えて、乳化し、室温まで冷却する。
D:Cを容器に充填して、水中油型乳液状ファンデーションを得た。
実施例9の水中油型乳液状ファンデーションは、肌の毛穴や小じわを隠蔽する効果に優れながら、同時に自然な仕上がりで、肌に艶を与え、しかもその化粧効果の持続性にも優れていた。
【0033】
実施例10:粉末状白粉
(成分) (質量%)
1.タルク 50
2.マイカ 残量
3.球状ナイロン 10
4.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
5.黄酸化鉄 0.1
6.ベンガラ 0.05
7.黒酸化鉄 0.01
8.シリコン処理シリカ被覆マイカ(注1) 10
9.製造例2の酸化亜鉛内包球状シリカ 10
10.流動パラフィン 3
【0034】
(製造方法)
A:成分1〜9を混合分散する。
B:Aに成分10を添加して、均一分散し、粉砕する。
C:Bを容器に充填して、粉末状白粉を得た。
実施例10の粉末状白粉は、肌の毛穴や小じわを隠蔽する効果に優れながら、同時に自然な仕上がりで、肌に艶を与え、しかもその化粧効果の持続性にも優れていた。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のメーキャップ化粧料は、肌の毛穴や小じわを隠蔽する効果に優れ、同時に自然な仕上がりで、肌に艶を与え、しかもその化粧効果の持続性にも優れるものである。

Claims (3)

  1. 肌の毛穴や小じわを隠蔽するために用いるメーキャップ化粧料であって、次の成分(a)及び(b);
    (a)粒径0.1〜1μmの球状シリカで被覆された粒径5〜50μmのマイカ
    (b)屈折率が1.8以上の酸化チタン及び/又は酸化亜鉛を内包する粒径1〜5μmの球状シリカ
    を含有することを特徴とするメーキャップ化粧料。
  2. 成分(a)の含有量が0.5〜40質量%であり、且つ成分(b)の含有量が0.1〜20質量%である請求項1記載のメーキャップ化粧料。
  3. 成分(a)がシリコーン化合物で処理されていることを特徴とする請求項1又は2記載のメーキャップ化粧料。
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