JP2002212032A - メーキャップ化粧料 - Google Patents
メーキャップ化粧料Info
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Abstract
ーキャップ化粧料を提供することにある。 【解決手段】 (1)平均粒子径が0.1μm以下であ
る微粒子酸化亜鉛またはその複合体、及び(2)以下の
成分(a)及び/または(b)、を含有することを特徴
とするメーキャップ化粧料。 (a)粉末粒子の短径/長径が1/1〜1/40、厚さ
/長径が1/2以下でありかつ屈折率1.6以上2.0
未満である平均粒子径0.1〜40μmの体質顔料 (b)干渉光を有する真珠光沢顔料
Description
料、特にスキンケア効果を有するメーキャップ化粧料に
関する。
に対して改善・予防効果を有するものとして種々の治療
薬、皮膚外用剤、化粧料等が知られている。これら従来
の薬剤や化粧料等における有効成分としては、消炎剤や
抗炎症作用を有するとされる動植物の抽出エキス、ある
いは保湿・保水作用の高いアミノ酸や多糖、脂質、天然
高分子等が、皮膚(患部)の炎症や角質層の水分の消失
を防ぐ能力に優れているために用いられてきた。
改善を目的とする有効成分として従来検討されてきた有
機高分子等の分子状薬剤は、皮膚に対する浸透性を有
し、皮膚内部にまで経皮吸収されるため場合によっては
皮膚に他の影響を与える可能性がある一方で、粉体のよ
うな皮膚内部へ浸透しない固形物を有効成分として肌荒
れ改善に用いることができればより安全性を高めること
ができる。しかしこのような技術は従来知られていな
い。
面からの化粧効果を目的としたものであり、肌荒れ改善
など内面からのスキンケア効果を有するものではない
が、長時間にわたって肌に適用される可能性があるだけ
に、単なるメーキャップ効果に加えてスキンケア効果も
重要となりつつある。
たものであり、その目的は肌荒れ改善・防止効果を有す
るメーキャップ化粧料を提供することにある。
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、特定の酸化亜鉛
に優れた肌荒れ改善作用があることを見出し、且つ他の
特定の顔料と共に用いれば優れた化粧効果を有するメー
キャップ化粧料が得られることを見出し本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明にかかるメーキャップ化
粧料は、(1)平均粒子径が0.1μm以下である微粒
子酸化亜鉛またはその複合体、及び(2)以下の成分
(a)及び/または(b)、を含有することを特徴とす
る。 (a)粉末粒子の短径/長径が1/1〜1/40、厚さ
/長径が1/2以下でありかつ屈折率1.6以上2.0
未満である平均粒子径0.1〜40μmの体質顔料 (b)干渉光を有する真珠光沢顔料
において、成分(a)が、窒化ホウ素、硫酸バリウム、
アルミナからなる群より選択される一種または二種以上
であることが好適である。また、本発明にかかるメーキ
ャップ化粧料において、成分(b)が、雲母チタン、金
属酸化物(あるいは水酸化物)被覆雲母チタンからなる
群より選択される一種または二種以上であることが好適
である。また、本発明にかかるメーキャップ化粧料にお
いて、雲母チタンに被覆する金属酸化物(あるいは水酸
化物)が酸化チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム、水酸
化アルミニウム、紺青、群青、シリカからなる群より選
択される一種または二種以上であることが好適である。
また、本発明にかかるメーキャップ化粧料において、雲
母チタンに被覆する金属酸化物(あるいは水酸化物)が
酸化チタン、シリカ、酸化チタンの層状構造をとり、干
渉光を生じ得ることが好適である。また、本発明にかか
るメーキャップ化粧料において、成分(1)及び(2)
の配合割合が重量比で1:50〜50:1であり、その
重量和の化粧料組成物中における割合が0.1〜70重
量%であることが好適である。また、本発明にかかるメ
ーキャップ化粧料において、成分(1)の微粒子酸化亜
鉛複合体は、1〜60重量%のシリカで被覆あるいは複
合化処理されることが好適である。
さらに詳細に説明する。 本発明にかかる、肌荒れ改善
効果を有する特定の酸化亜鉛は、以下のような経緯によ
り見出されたものである。すなわち、近年肌荒れや角化
異常を伴う種々の皮膚疾患の病像形成には、プロテアー
ゼ、特にプラスミンやプラスミノーゲンアクチベーター
といった線溶系酵素(プラスミノーゲン活性化系酵素)
の活性変化が深く関与していることが明らかにされつつ
ある。
層ではプラスミンの分布に変化が認められ、肌荒れの改
善・予防に抗プラスミン剤が有効であることが報告され
ている(Kenji kitamura:J.Soc.Cosmet.Chem.Jpn;29
(2),1995 )。また、アトピー性皮膚炎においても表皮
中に高い線溶活性が認められている(T.Lotti:Departme
ntof Dermatology;28(7),1989)。さらに、炎症性異常
角化性疾患の代表である乾癬では、その患部表皮の錯角
化部位に強いプラスミノーゲンアクチベーター活性が存
在すること(Haustein:Arch.Klin.Exp.Dermatol;234,19
69)や、乾癬鱗屑から高濃度の塩溶液を用いてプラスミ
ノーゲンアクチベーターを抽出したという報告(Fraki,H
opsu-Havu:Arch.Dermatol.Res;256,1976)がなされてい
る。
ミンの前駆体であるプラスミノーゲンに特異的に働い
て、それを活性なプラスミンに変換するプロテアーゼで
ある。上述のような現況に鑑み、本発明者らは、プラス
ミノーゲンを活性化するプラスミノーゲンアクチベータ
ーが乾癬鱗屑等の肌荒れした角層中に存在することに注
目した。すなわち、経皮吸収されずに皮膚表面でプラス
ミノーゲンアクチベーターを吸着しそれを不活化する物
質は安全性が高く、プラスミノーゲン活性化系酵素の活
性変化を伴う種々の皮膚疾患、肌荒れ等に対し改善・予
防効果を示すのではないかと考え、広く種々の無機粉末
物質について当該作用を調べた。その結果、特定の酸化
亜鉛、特に1〜60重量%のシリカで表面を被覆した酸
化亜鉛が優れたプラスミノーゲンアクチベーター吸着・
阻害作用を有することを見出した。
ターを吸着し、且つその活性を阻害する酸化亜鉛とし
て、1〜60重量%のシリカで表面を被覆した酸化亜鉛
が特に好適に用いられる。
線散乱剤あるいは白色顔料として古くから利用されてき
た。しかしながら、その紫外線防止効果は必ずしも十分
ではなく、また触媒活性を有していることから配合した
製剤系の安定性を損ねるといった問題点を抱えていた。
そこで紫外線防止効果や透明性の向上、あるいは紫外線
散乱剤としての機能を維持しつつ、製剤系での安定性や
使用性を改善する目的で、より粒子の細かい酸化亜鉛
(特公昭60−33766、特公平5−77644)や、他の無機も
しくは有機化合物との複合体等が数多く開発されてきた
(特開平1−190625、特開平3−183620、特開平7−27791
4、特開平10−87434、特開平10−87467、特開平10−874
68)。
ており、その薬理作用として皮膚のタンパク質と結合し
て被膜を形成し、収斂、消炎、保護作用を有することが
知られている。これらの薬理作用に基づき、酸化亜鉛は
亜鉛華軟膏(酸化亜鉛とラノリンと白色軟膏の混合物)
や、タルク、澱粉、滑石等と混ぜ合わせた粉末剤として
古くから皮膚疾患やおむつかぶれ等に用いられてきた。
さらに、薬効を高めたり、他の物質に酸化亜鉛の薬効を
付加する目的で、酸化亜鉛と他の消炎剤や抗菌剤(特公
平4−63046、特公平6−76330、特開平2−23361、特開平
6−157277、特開平8−217616、特開昭57−62220)、抗
酸化剤(特開平7−304665)、プロテアーゼ阻害剤(特
開平3−169822)等を混ぜ合わせたり、あるいは複合体
を作成して皮膚に適用する例が知られている。
して用いるのに適した酸化亜鉛の特徴(粒子径、製造法
等の制限)に関する報告、記述はほとんどなく、唯一、
特開平6−239728において超微粒子酸化亜鉛が従来の酸
化亜鉛に比べ、収斂作用等の薬剤効果が大きくなるとい
う記述があるのみであるが、そこに具体例は記されてい
ない。
ことは既に知られているが、本発明者が知る限りにおい
て、複数の酸化亜鉛について吸着作用を詳細に検討した
報告はなく、またプラスミノーゲンアクチベーターが酸
化亜鉛に吸着され、且つ活性が阻害されることを示した
報告もない。なお、参考としてプラスミノーゲンアクチ
ベーターと同じセリンプロテアーゼに分類されるトリプ
シンについても検討したところ、トリプシンは酸化亜鉛
に吸着されるものの、活性はほとんど失われなかった。
すなわち酸化亜鉛は必ずしも非特異的に酵素活性を阻害
するものではない。
アクチベーターを吸着し、且つその活性を阻害する酸化
亜鉛、特に好ましくはシリカ被覆酸化亜鉛を有効成分と
して含有する。一般に、酸化亜鉛の製造法は亜鉛板を適
当な炉中で強熱酸化するか、水酸化亜鉛、硝酸亜鉛など
を強熱して酸化亜鉛を得る乾式法と、硫酸亜鉛あるいは
塩化亜鉛に炭酸ナトリウム溶液を加えて塩基性炭酸亜鉛
を沈殿させ、これを洗浄、乾燥後、強熱して酸化亜鉛を
得る湿式法とに大別される。両製造方法により得られた
酸化亜鉛を比較すると、乾式で製造されたものが優れて
いる傾向にある。
酸化亜鉛に比べ、平均粒子径が0.1μm以下の微粒子酸
化亜鉛の方がより優れている。ところが、酸化亜鉛をH
2,COの様な還元雰囲気で焼成すると蛍光を発する酸
化亜鉛が得られることが知られているが(特開平5−117
127)、これらの蛍光酸化亜鉛にはいずれの方法によっ
て製造されたものであっても、プラスミノーゲンアクチ
ベーター吸着・活性阻害作用、ならび肌改善作用はほと
んど認められない。
クチベーター吸着・阻害作用に、より優れている理由は
現在のところ不明である。
鉛のプラスミノーゲンアクチベーター吸着・阻害作用が
シリカで被覆することによりさらに向上し、しかも病的
皮膚炎などを生じている敏感肌に対しての刺激性も低減
することから、シリカ被覆酸化亜鉛が好適に用いられ
る。なお、担体として用いる酸化亜鉛の製造法、粒径等
は特に限定しないが、前述の蛍光をもたない平均粒子径
が0.1μm以下の酸化亜鉛を用いることが、プラスミノ
ーゲンアクチベーター吸着・阻害作用ならびに肌改善作
用がより優れていること、及び後述するメーキャップ化
粧料としての意匠性に優れることから好ましい。
合は、1〜60重量%、特には5〜40重量%が好まし
い。酸化亜鉛表面に被覆するシリカの割合が1重量%未
満、あるいは60重量%を超えた場合には本発明の効果
が十分に発揮されず好ましくない。
被覆酸化亜鉛がいくつか知られているが(特開平3−183
620、特願平9−529975、特開平10−87434、特開平11−1
93354)、本発明に用いられるシリカ被覆酸化亜鉛は、
酸化亜鉛に対するシリカの重量比が上記範囲内であれ
ば、いずれの製造方法あるいは被覆構造であっても構わ
ない。
シリコーン処理等で疎水化することができる。
キナーゼと組織型プラスミノーゲンアクチベーターと呼
ばれる2種類があり、前者は健常な表皮で、後者は主に
病的な表皮においてその存在が認められている。本発明
に関わる酸化亜鉛は、この両方のプラスミノーゲンアク
チベーターに対し吸着・阻害作用を有するものである。
そして、酸化亜鉛を高濃度に配合した皮膚外用剤を適用
するときに、刺激に対して過敏なアトピー性皮膚炎、重
度のニキビ肌などの患者にまれに見られることのある過
敏症状や刺激感などは、前記シリカ被覆酸化亜鉛にはほ
とんど認められず、本発明にかかるシリカ被覆酸化亜鉛
は特に敏感肌用のメーキャップ化粧料として特に有用で
ある。
記した特定の酸化亜鉛を用いた場合、肌荒れ防止効果は
充分に有するもののメーキャップ化粧料としての化粧効
果においては充分に効果を発揮するとはいえない。そこ
で、上記特定の酸化亜鉛と共に用いた場合に優れたメー
キャップ効果を奏し得ることができ、且つ肌荒れ防止効
果を阻害しない粉体を各種検討した結果、次の(a)及
び/または(b)、 (a)粉末粒子の短径/長径が1/1〜1/40、厚さ
/長径が1/2以下でありかつ屈折率1.6以上2.0
未満である平均粒子径0.1〜40μmの体質顔料 (b)干渉光を有する真珠光沢顔料 が該効果に優れていることを見出した。
前記(a)の特定の体質顔料としては、一般に化粧料に
用いられるものでよく、例えば酸化マグネシウム、アル
ミナ、硫酸バリウム、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス
等が挙げられるが、特に硫酸バリウム、アルミナ、窒化
ホウ素から選択される一種または二種以上が好ましい結
果を与える。
定の微粒子酸化亜鉛と成分(a)との組成比について
は、以下に示す配合比の範囲が好適である。すなわち、 (1)平均粒子径が0.1μm以下である微粒子酸化亜
鉛またはその複合体 (2)粉末粒子の短径/長径が1/1〜1/40、厚さ
/長径が1/2以下でありかつ屈折率1.6以上2.0
未満である平均粒子径0.1〜40μmの体質顔料 について成分(1)と成分(2)の配合割合が重量比で
1:50〜50:1であり、化粧料組成中の成分(1)と
成分(2)の重量%の和が0.1〜70%であることが好
ましい。成分(1)と成分(2)の組成比について、成分
(1)が過剰な場合自然な透明感が得られない傾向にあ
り、また成分(2)が過剰な場合「つや」を演出する効果
は得られるもののやわらかいフォギー感といった仕上が
りが得られにくくなり、「肌の凹凸」が目立ちやすくな
る。また(1)+(2)の組成に関しては(1)+(2)が0.
1%未満の場合には本発明の効果を十分得ることができ
ず、逆に(1)+(2)が70%を越える場合ではのびが重
くなるといった使用感触の低下や「不自然な厚づき感」
が目立つといった傾向が見られる。
前記(b)の干渉光を有する真珠光沢顔料としては、金
属酸化物粒子で被覆されることにより干渉光を発するも
のが好ましい。ここで被覆される母粉体としては、例え
ば雲母、合成フッソ金雲母、板状シリカ、板状アルミ
ナ、板状硫酸バリウム、板状酸化チタン、オキシ塩化ビ
スマス等が挙げられ、特に雲母、合成フッ素金雲母、板
状シリカ,板状アルミナが好ましい。また、金属酸化物
としては、酸化チタン、オキシ塩化ビスマス、シリカ、
アルミナ等が挙げられ、これらの1種または2種以上を
組み合わせて使用することができ、特に雲母もしくは合
成フッ素金雲母を母粉体に酸化チタンを被覆した真珠光
沢顔料(以下、雲母チタンと略する)が好ましい。なお、
母粉体を金属酸化物粒子で被覆する方法は特に限定され
ず、通常の方法に従って行えば良い。
べく真珠光沢顔料の表面に金属酸化物(あるいは水酸化
物)を被覆させても良く、その場合の金属酸化物として
は酸化チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム、水酸化アル
ミニウム、紺青,群青,シリカ等が挙げられる。真珠光
沢顔料におけるこれらの金属酸化物(あるいは水酸化物)
の含有量については特に規定しないが、金属酸化物(あ
るいは水酸化物)被覆真珠光沢顔料中に50重量%以下
の範囲が好ましい。
シリカ/酸化チタン/マイカの層状構造とすることで高
い彩度の干渉色が得られるようになり、さらにメーキャ
ップ効果を向上させることができる。この場合、これら
の配合量については特に規定されないが、酸化チタン:
30〜70%、シリカ:5〜20%、マイカ:20〜5
0%の範囲が好ましい。
以下に示す配合比の範囲で本発明のメーキャップ化粧料
がさらに好ましい結果を与えることができる。すなわ
ち、 (1) 平均粒子径が0.1μm以下である微粒子酸化亜
鉛またはその複合体 (2) 干渉光を有する真珠光沢顔料 について成分(1)と成分(2)の配合割合が重量比で1:
50〜50:1であり、化粧料組成中の成分(1)と成分
(2)の重量%の和が0.1〜70重量%であることが好
ましい。成分(1)と成分(2)の組成比について、成分
(1)が過剰な場合自然な透明感が得られない傾向にあ
り、また成分(2)が過剰な場合「はり」・「つや」を演
出する効果は得られるものの「肌のきらつき感」や「肌
の凹凸」が目立ちやすくなる。 また(1)+(2)の組成
に関しては(1)+(2)が0.1%未満の場合には発明の
効果を十分得ることができず、逆に(1)+(2)が70%
を越える場合ではのびが重くなるといった使用感触の低
下や「不自然な厚づき感」が目立つといった傾向が見ら
れる。
の前記成分(2)については、成分(a)および(b)
を単独で用いるのみでなく、両者を併用することも可能
であり、成分(a)または(b)それぞれによる固有の
効果を同時に得ることができる。
た各種成分に加え必要に応じて水、粉末、油分、界面活
性剤、低級アルコール、多価アルコール、保湿剤、防腐
剤、被膜剤以外の高分子、酸化防止剤、紫外線防御剤、
香料、各種薬剤等を本発明の所期の効果を損なわない質
的、量的範囲で配合することが可能である。
化粧料において用いられる粉末を挙げることができる。
例えば,タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイ
ト)、白雲母、黒雲母、金雲母、合成雲母、パーミキュ
ライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸ア
ルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、タングステン酸金属塩、マグネシウ
ム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カル
シウム、焼セッコウ,リン酸カルシウム、フッ素アパタ
イト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金
属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、
ステアリン酸アルミニウム等)の無機粉末;ポリアミド
樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル
粉末、ポリスチレン粉末、スチレン−アクリル酸共重合
体樹脂粉末、べンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化
エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末;二酸化チ
タン、酸化亜鉛等の無機白色系顔料;酸化鉄(べンガ
ラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の
無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;
黒酸化鉄、カーボン、低次酸化チタン等の無機黒色系顔
料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無
機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コ
バルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系
顔料;酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩
化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被
覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔
料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属
粉末顔料;赤色202号、赤色205号、赤色220
号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色
204号、黄色205号、黄色401号、青色404号
等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色227
号、赤色401号、橙色205号、黄色4号、黄色20
2号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウ
ム、アルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、
β−カロチン等の天然色素が挙げられる。
る油分としては、通常化粧料において用いられる油分を
挙げることができる。例えば、液体油脂として、アボガ
ド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、オリ
ーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、トリグリセリン、トリオ
クタン酸グリセリン等;固本油脂として、ヤシ油、硬化
ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、モクロウ、硬化ヒマシ
油等;ロウとして、ミツロウ、キャンデリラロウ、カル
ナバロウ、イボタロウ、鯨ロウ、ラノリン、還元ラノリ
ン等、炭化水素として、流動パラフィン、スクワラン、
パラフィン、セレシン、ワセリン、スクワレン、マイク
ロクリスタリンワックス等;高級脂肪酸として、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べ
ヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、
イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸等;高級
アルコールとして、ラウリルアルコール、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、べヘニルアルコール、オ
レイルアルコール、モノステアリルグリセロールエーテ
ル、モノパルミチルグリセロールエーテル、コレステロ
ール、フィトステロール、イソステアリルアルコール
等;エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オ
クタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステ
アリン酸ブチル、オレイン酸デシル、ジオクタン酸エチ
レングリコール、リンゴ酸次イソステアリル、トリオク
タン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸
トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ぺンタオリ
スリトール、トリオクタン酸グリセリン、トリイソステ
アリン酸グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸ア
ミル等;シリコーンとして、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェン
ポリシロキサン、デカメチルシクロぺンタシロキサン、
オクタメチルシクロテトラシロキサン、3次元網目構造
を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム等が挙
げられるが、上記の油分に限定されるものではない。ま
たこれら油分は、本発明のメーキャップ化粧料において
1種あるいは2種以上を任意に選択して用いることがで
きる。
通常化粧料に配合されうる界面活性剤を、そのイオン性
の有無に関わらず用いることができる。具体的には、ア
ニオン界面活性剤として例えば、セッケン用素地、ラウ
リン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナ
トリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレン(以下、POEと略する)ラウリル硫酸トリエタ
ノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラ
ウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシ
ン酸、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等の高
級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEステアリルエーテ
ルリン酸塩等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルへキ
シルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、
ドデシルべンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルべ
ンゼンスルホン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸ジ
ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油
脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステ
ル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化塩、POEアル
キルエーテルカルボン酸塩、POEアルキルアリルエー
テルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級
脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エス
テル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル
塩、ロウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウ
ム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノール
アミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
テアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチ
ルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニ
ウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチ
ルピリジウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四
級アンモニウム塩、アルキルジメチルべンジルアンモニ
ウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリ
ホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン
塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸
誘導体、塩化べンザルコニウム、塩化べンゼトニウム等
が挙げられる。
シル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチ
ル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン系
両性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸べタイン
等のべタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
ば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセス
キオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル、モノステ
アリン酸グリセリン等のグリセリンポリグリセリン脂肪
酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロ
ピレングリコール脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油誘導
体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
ば、POEソルビタンモノステアレート等のPOEソル
ビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノオレエ
ート等のPOEソルビット脂肪酸エステル、POEグリ
セリンモノイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪
酸エステル類、POEステアリルエーテル、POEコレ
スタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル、PO
Eノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニル
エーテル、プルロニック等のプルアロニック型類、PO
E・ポリオキシプロピレン(以下、POPと略する)セチ
ルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル、テト
ロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジア
ミン縮合体、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等の
POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEミツロウ・
ラノリン誘導体、アルカノールアミド、POEプロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、
POE脂肪族アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノ
ニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキ
シジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙
げられるが、上記の界面活性剤に限定されるものではな
い。また、これら界面活性剤は、本発明にかかるメーキ
ャップ化粧料において1種あるいは2種以上を任意に選
択して配合することができる。
態は特に限定されず、例えば化粧下地、ファンデーショ
ン、白粉、頬紅、口紅、マスカラ、アイシャドー、アイ
ライナー等の形態を採り得る。
説明するが、本発明の技術的範囲はこれら実施例により
何らに限定されるものではない。なお、配合量の単位は
すべて重量%である。
微粒子酸化亜鉛に対するプラスミノーゲンアクチベータ
ーの吸着・活性阻害作用に関する試験、及び実際の肌荒
れ防止作用に関する試験を行った。 (i)プラスミノーゲンアクチベーター吸着・活性阻害
作用試験(in vitro) <試料の調製>タルク、マイカ、カオリン、ゼオライ
ト、セリサイト、メタ珪酸ナトリウムマグネシウム(ノ
イシリン)、ヒドロキシアパタイト、酸化アルミニウ
ム、シリカゲル、酸化チタン、以上10種類の酸化亜鉛
以外の無機粉末、及び製造法、粒子径等の異なる8種類
(〜)の酸化亜鉛を試料とし、各0.1%懸濁水を
作製してウロキナーゼ(プラスミノーゲンアクチベータ
ー)に対する吸着作用、及び活性阻害作用を評価した。
用の測定>試料懸濁水20μLにTris-HCl buffer(pH7.4)
を加えて全量を180μLとし、ここに10μg/mLの前駆体型
ウロキナーゼ20μLを添加して室温で5分間放置した。そ
の後試料粉末をろ過し、ろ液を回収した。さらに一定量
のTris-HCl bufferにて粉末を十分に洗浄し、ろ液と洗
浄液を合わせ、これを未吸着ウロキナーゼ溶液とした。
TintElize uPA(biopool)を用い、ELISA法にて未吸着
ウロキナーゼ溶液中のウロキナーゼ濃度を求め、その値
から試料粉末に吸着されたウロキナーゼ量を算出した。
結果を表1に示す。
害作用の測定>試料懸濁水20μLにTris-HCl buffer(pH
7.4)を加えて全量を180μLとし、ここに1000U/mLの活性
型ウロキナーゼ20μLを添加して37℃恒温器に放置し
た。15分後、ウロキナーゼの特異的な合成基質であるS
2444(CHROMOGENIX)を20μL添加し、さらに37℃に15分
放置した。その後12%のトリクロロ酢酸水溶液20μLを
添加して反応を停止させた上で、試料粉末をろ過し、ろ
液の405nm吸光度を測定して評価系中のウロキナーゼ活
性を求め、さらに試料によるウロキナーゼ活性阻害率を
算出した。結果を表1に示す。
カ、カオリン、ゼオライト、セリサイト、ノイシリン、
ヒドロキシアパタイト、酸化アルミニウム、シリカゲ
ル、酸化チタン、及び8種類の酸化亜鉛の計18品を試料
とし、各3%懸濁水を作製して活性剤によって惹起され
る肌荒れに対する防止効果を評価した。
ルの前腕内側部2ヵ所に、5%SDS水溶液を浸した脱
脂綿(2×2cm)を当て15分間固定し、活性剤を洗
い落とした後そこにパネルごとに割り付けた試料懸濁水
と、対照として水を0.5mLずつ塗布した(n=3)。この
操作を7日間繰り返し、8日目に被験部位を十分に洗浄
し、60分放置した後SDSによって惹起される肌荒れの
程度を観察し、以下の判定基準にもとづき評点を付け
た。さらにパネルごとに対照部位と試料塗布部位の評点
差を求め、これを各試料ごとに合計し、以下の肌荒れ防
止効果基準にもとづき各試料の効果を判定した。結果を
in vitroの結果と合わせて表1に示す。
れる。 評点2:僅かな紅斑及び/または角層に亀裂が認められ
る。 評点1:角層表面が白っぽい、または粉を吹いたように
見える。 評点0:症状なし。
末の多くはプラスミノーゲンアクチベーター(ウロキナ
ーゼ)吸着作用を有しているが、活性阻害作用を有する
粉末は酸化亜鉛のみであった。一方、酸化亜鉛はいずれ
も比較的高い活性阻害作用を有しているが、蛍光酸化亜
鉛であるのように吸着作用の極端に低いものもあり、
酸化亜鉛に限って見た場合、肌荒れに対する効果はプラ
スミノーゲンアクチベーター吸着作用にほぼ比例してい
る。このことから、肌に対する有効性にはプラスミノー
ゲンアクチベーターの吸着と活性阻害の両方の作用が重
要であり、両作用ともに上記基準で60%以上のものは
高い肌荒れ防止効果を有し、特に両者とも70%以上の
ものは著効を有することが理解される。そして、同じ酸
化亜鉛でもシリカの被覆を行うことによりプラスミノー
ゲンアクチベーター吸着作用、阻害作用、および肌荒れ
防止効果が改善することが認められた。
酸化亜鉛と、酸化亜鉛とシリカゲルを混合した系等
との比較結果を示す。
シリカゲルを混合しただけのものは、吸着率に改善は見
られるものの阻害率で大幅な改善は認められない。これ
に対してシリカ被覆酸化亜鉛は阻害率に大幅な改善が認
められ、また肌荒れ防止効果も極めて高いものになるこ
とが理解される。
には、30重量%の場合()の場合よりも若干効果は
劣ったが、十分な効果が確認された。なお、シリカ被覆
効果としては、単に肌荒れ改善効果の増強作用のみなら
ず、病的皮膚炎を起こしている敏感肌における刺激軽減
作用も認められ、これらの効果はシリカ被覆量が1〜6
0重量%で十分に観察され、特に5〜40重量%で顕著
に発現する。
亜鉛に対して3%シリコン処理を施し、撥水性を付与
した場合((10))には、試料が疎水性のため評価系に分
散せず吸着率、阻害率は測定できなかった(N.D.)
が、実使用の結果では未処理シリカ被覆酸化亜鉛より
も劣るものの、十分な肌荒れ防止効果が観察された。
効果 本発明において、粉体として微粒子酸化亜鉛のみを化粧
料に配合した場合、比較的透明感にはすぐれるもののメ
ーキャップ効果としては不充分である。そこで本発明者
は、微粒子酸化亜鉛と共に用いることにより微粒子酸化
亜鉛の肌荒れ改善効果を損なうことなくメーキャップ効
果を向上し得る粉体の検討を行った。表3に示す処方の
パウダリーファンデーション(実施例1〜3、比較例1
〜3)を、表3に示す1〜16を攪拌混合した後、均一
に加熱混合した17〜25を加えて混合した。得られた
混合物を粉砕した後、アルコールにて湿潤し容器に充填
して、アルコールを吸引成型、乾燥を行うことにより調
製した。
て以下の評価基準にしたがって官能評価試験を行った。
すなわち、自然で上品なつや、見る角度によらないきれ
いな仕上がり、自然な透明感、肌の欠点補正効果、きめ
細やかできれいな仕上がり、それぞれについて、以下の
基準にしたがって専門パネル20名で官能評価を行っ
た。
17名以上 かなり優れている(○):本発明効果を感じたパネルが
12〜16名 優れている(△):本発明効果を感じたパネルが9〜1
1名 やや効果が認められる(×):本発明効果を感じたパネ
ルが5〜8名 効果が認められない(××):本発明効果を感じたパネ
ルが4名以下 この官能評価試験の結果を、表4に示す。
定の体質顔料および特定の酸化亜鉛が配合されていない
ために、実施例1〜3と比較して本発明の効果が得られ
ていない。そして比較例2は特定の体質顔料が望ましい
形状、平均粒子径および屈折率でないために、特に自然
で上品なつや、見る角度によらないきれいな仕上り、欠
点補正効果が劣るようになってきた。また、比較例3は
特定の酸化亜鉛が配合されていないために、特に見る角
度によらないきれいな仕上り、きめ細やかできれいな仕
上りにおいても効果を発揮させることはなかった。
質顔料の形状、平均粒子径および屈折率が適正であり、
酸化亜鉛の平均粒子径が適性であったため、自然で上品
なつや,見る角度によらないきれいな仕上り,自然な透
明感、肌の欠点補正効果、きめ細やかできれいな仕上り
それぞれいずれも優れた結果を得ることができた。
化粧効果 表5に示す処方のパウダリーファンデーション(実施例
4〜6、比較例4〜6)を、表5に示す1〜17を攪拌
混合した後、均一に加熱混合した18〜26を加えて混
合した。得られた混合物を粉砕した後、アルコールにて
湿潤し容器に充填して、アルコールを吸引成型、乾燥を
行うことにより調製した。
の評価基準にしたがって官能評価試験を行った。すなわ
ち、干渉光による発色、角度によらない色調の見え方、
自然な透明感、肌の欠点補正効果、きめ細やかな仕上が
りそれぞれについて、以下の基準にしたがって専門パネ
ル20名で官能評価を行った。
17名以上 かなり優れている(○):本発明効果を感じたパネルが
12〜16名 優れている(△):本発明効果を感じたパネルが9〜1
1名 やや効果が認められる(×):本発明効果を感じたパネ
ルが5〜8名 効果が認められない(××):本発明効果を感じたパネ
ルが4名以下 この官能評価試験の結果を、表6に示す。
渉光を有する真珠光沢顔料および特定の酸化亜鉛が配合
されていないために、実施例4〜6と比較して本発明の
効果が得られていない。そして比較例5は干渉色を有す
る真珠光沢顔料が配合されていないために、干渉光によ
る発色効果や角度によらない色調の見え方、自然な透明
感が劣るようになってきた。また、比較例6は特定の酸
化亜鉛が配合されていないために、角度によらない色調
の見え方や肌の欠点補正効果、きめ細やかな仕上がりの
項目においても効果を発揮させることはなかった。
有する真珠光沢顔料および特定の酸化亜鉛が配合されて
いために、干渉光による鮮やかな発色、角度によらない
色調の見え方、自然な透明感、肌の欠点補正効果、きめ
細やかな仕上がりそれぞれいずれも優れた結果を得るこ
とができた。
膚炎に対する有効性試験) 試料として、平均粒子径0.04μmの乾式酸化亜鉛のシリ
カ被覆体(堺化学製FINEX-25の20%シリカ被覆体)を含
む表7に示すような本発明の油中水型乳化メーキャップ
化粧料(実施例7)と、比較用としてシリカ被覆酸化亜
鉛の代わりに平均粒子径0.5μmの乾式酸化亜鉛(堺化学
製日本薬局方酸化亜鉛)を配合した油中水型乳化化粧料
(比較例7)、及び酸化亜鉛を含まない油中水型乳化メ
ーキャップ化粧料(比較例8)を用いて、アトピー性皮
膚炎に対する改善効果を評価した。
トピー性皮膚炎患者40名を20名ずつ2群に分け、典型的
な同程度の皮疹が左右対称性に認められる部位を被験部
位として、1群には本発明品(実施例7)と比較例8の
油中水型乳化化粧料を、もう1群には比較例7と比較例
8の油中水型乳化化粧料を、左右無作為に割り付け各々
の被験部位に1日朝晩2回、4週間連用塗布させた。4週間
後、潮紅、乾燥(落屑)、掻痒感について観察及び問診
を行ない、以下の基準に従い評点を付けた。さらに比較
例8と本発明品(実施例7)、もしくは比較例8と比較
例7の評点差を求め、以下の判定基準にもとづき改善効
果を判定した。結果を表8に示す。
型乳化メーキャップ化粧料(実施例7)には、一般に医
薬品に用いられている他の酸化亜鉛を配合した比較例7
の油中水型乳化メーキャップ化粧料に比し、アトピー性
皮膚炎に対するより優れた改善効果が認められた。また
一般の酸化亜鉛(比較例7)では、若干の症状悪化例が見
られ、病的皮膚炎に対する酸化亜鉛の刺激作用が見とめ
られる場合もあったが、本発明品(実施例7)では症状
の悪化は認められず、特に無水ケイ酸被覆酸化亜鉛の病
的皮膚炎改善効果への優れた適性が示された。
ャップ化粧料を実施例として示す。なお、上記の化粧効
果に関する使用官能試験をこれら実施例のメーキャップ
化粧料において行ったところ、いずれにおいても大部分
が「非常に優れている:◎」であり、それ以外の項目で
も「優れている:○」であった。
の各成分を混合したものを加えて撹伴混合し、さらに粉
砕したものを容器に成型して、固形パウダリーファンデ
ーションを得た。
合したものに、混合粉砕した9〜15を加えて分散す
る。これに加熱溶解した16〜25を加えて均一に乳化
することにより、水中油型乳化化粧料を得た。
各成分を混合粉砕したものを加えて分散させた。次に均
一に混合溶解させた8〜9を加えて乳化し、容器に充填
して油中水型乳化化粧料を得た。
2〜16を加えて混合して粉砕し、中皿へ成型して白粉
を得た。
成分を混合したものを加えて撹枠混合し,中皿に成型し
てアイシャドウを得た。
均一溶解した10と14を加えて十分に攪拌する。別に
加熱溶解させておいた1〜9に、これを加えて十分撹伴
し、さらに15〜20を加えて分散攪拌し、その後容器
に充填して油性スティックを得た。
の各成分を混合したものを加えて撹伴混合し、さらに粉
砕したものを容器に成型して、固形パウダリーファンデ
ーションを得た。
合したものに、混合粉砕した9〜15を加えて分散す
る。これに加熱溶解した16〜25を加えて均―に乳化
することにより、水中油型乳化化粧料を得た。
各成分を混合粉砕したものを加えて分散させた。次に均
―に混合溶解させた8〜9を加えて乳化し、容器に充填
して油中水型乳化化粧料を得た。
2〜16を加えて混合して粉砕し、中皿へ成型して白粉
を得た。
成分を混合したものを加えて撹枠混合し,中皿に成型し
てアイシャドウを得た。
均一溶解した10と14を加えて十分に攪拌する。別に
加熱溶解させておいた1〜9に、これを加えて十分撹伴
し、さらに15〜20を加えて分散攪拌し、その後容器
に充填して油性スティックを得た。
れ予防・改善作用を有し、さらに特定の体質顔料ないし
真珠光沢顔料との併用により、前記特定の酸化亜鉛のみ
では不充分であったメーキャップ性を改善することがで
きることにより、スキンケア効果を有するメーキャップ
化粧料を提供することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 (1)平均粒子径が0.1μm以下であ
る微粒子酸化亜鉛またはその複合体、及び(2)以下の
成分(a)及び/または(b)、を含有することを特徴
とするメーキャップ化粧料。 (a)粉末粒子の短径/長径が1/1〜1/40、厚さ
/長径が1/2以下でありかつ屈折率1.6以上2.0
未満である平均粒子径0.1〜40μmの体質顔料 (b)干渉光を有する真珠光沢顔料 - 【請求項2】 請求項1記載の化粧料において、成分
(a)が、窒化ホウ素、硫酸バリウム、アルミナからな
る群より選択される一種または二種以上であることを特
徴とするメーキャップ化粧料。 - 【請求項3】 請求項1記載の化粧料において、成分
(b)が、雲母チタン、金属酸化物(あるいは水酸化
物)被覆雲母チタンからなる群より選択される一種また
は二種以上であることを特徴とするメーキャップ化粧
料。 - 【請求項4】 請求項3記載の化粧料において、雲母チ
タンに被覆する金属酸化物(あるいは水酸化物)が酸化
チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、紺青、群青、シリカからなる群より選択される一種
または二種以上であることを特徴とするメーキャップ化
粧料。 - 【請求項5】 請求項3記載の化粧料において、雲母チ
タンに被覆する金属酸化物(あるいは水酸化物)が酸化
チタン、シリカ、酸化チタンの層状構造をとり、干渉光
を生じ得ることを特徴とするメーキャップ化粧料。 - 【請求項6】 請求項1〜5記載の化粧料において、成
分(1)及び(2)の配合割合が重量比で1:50〜5
0:1であり、その重量和の化粧料組成物中における割
合が0.1〜70重量%であることを特徴とするメーキ
ャップ化粧料。 - 【請求項7】 請求項1〜6に記載の化粧料において、
成分(1)の微粒子酸化亜鉛複合体は、1〜60重量%
のシリカで被覆あるいは複合化処理されたことを特徴と
するメーキャップ化粧料。
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