JP4021365B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料に関する。更に詳しくは、自然で、透明感のあるなめらかな仕上がりを付与するとともに、皮膚の毛穴、小じわ等の凹凸を目立ち難くし、粉っぽくなく白浮きしない、使用感に優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
メイクアップ化粧料、特にベースメイク化粧料においては、シミ、そばかす等の肌色の濃い部分や毛穴、小じわ等の肌の凹凸のような欠点を隠蔽し、肌の色を整えるとともに、白浮きせずに自然で透明感のある仕上がりを与えること、及び使用時にべたつきやかさつき等がなく、使用感に優れていることが要求されている。
【0003】
これらのうち、シミ、そばかす等の肌色の欠点を隠蔽するためには、隠蔽力の高い顔料、すなわち、屈折率が高く、かつ微粒子の着色力の高い顔料(例えば、二酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、有機色素等)を化粧料に配合して隠蔽力を高めることが行われている。しかしながら、このような隠蔽力の高い顔料を含有する化粧料は、シミ・そばかす等の部分の肌色を補正する効果があるものの、特に顔料を多く含む場合には、毛穴、小じわ等の肌の凹凸部分においては、肌色を補正する効果が小さく、むしろ却って毛穴、小じわ等を目立たせてしまうことがある。加えて、隠蔽力の高い顔料を多く含有する化粧料は、厚化粧感を呈し、不透明になるため、肌の自然な感じが損なわれやすい。
【0004】
したがって、各種の複合粉体や粉体を組合わせて使用することにより、肌の欠点を隠し、自然な仕上りを得るための検討がなされている。
【0005】
例えば、特許文献1には、球状の無水珪酸を二酸化チタンで被覆し、これに更に無水珪酸を被覆した多層被覆粉体と球状粉体とを組み合わせることにより、白っぽさや厚ぼったさが目立たない化粧料が提案されている。しかしながら、この化粧料を使用した場合、白っぽさや厚ぼったさは目立ちにくくなるものの、肌の凹凸における隠蔽効果が充分ではない。
【0006】
一方、毛穴、小じわ等の肌の凹凸を被覆する化粧料として、拡散反射型粉体として顔料の表面を無機珪素化合物で被覆した被覆化粧料が配合された化粧料が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、拡散反射型粉体は、仕上った感じが白っぽく、不自然であり、粉っぽい仕上がりを呈しがちである。更に、のび、なじみ等肌への使用感のよさも充分であるとはいえない。
【0007】
また、金属酸化物を内包した樹脂粉体を含有した化粧料が提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、前記金属酸化物を内包した樹脂粉体を含有した化粧料においては、紫外線遮蔽能を発現させるために、透明性が高い金属酸化物が用いられているので、かかる化粧料を使用した場合には、皮溝部(毛穴、小じわ等)に付着しても充分な隠蔽性が得られにくく、毛穴、小じわ等の隠蔽効果が充分であるとはいえない。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−335240号公報
【特許文献2】
特開昭60−228406号公報
【特許文献3】
特開平9−208437号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、自然で透明感のあるなめらかな仕上がりを付与するとともに、皮膚の毛穴、小じわ等の凹凸を目立ち難くし、粉っぽくなく白浮きしない、使用感に優れた化粧料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、平均粒子径が0.12〜1.0μm である白色無機顔料を10〜60重量%含有し、平均粒子径が5μm 未満である球状複合ポリマー粒子を含有してなる化粧料に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本明細書で言及される主要な語句の定義等は、次のとおりである。
「複合ポリマー粒子」とは、ポリマーと白色無機顔料とを複合化させて得られた粒子をいう。複合ポリマー粒子の複合形態としては、ポリマーを母材としてその中に白色無機粉体が分散して存在するものや、ポリマー粒子表面に白色無機粉体粒子が存在するもの等が挙げられ、これらの中では、ポリマー中に白色無機粉体が均一に分散しているものが好ましい。
【0012】
「球状」とは、正反射及び/又は乱反射を抑制する性質を有するものであれば真球である必要がなく、例えば、真球状のもの;略球状のもの;正反射及び/又は乱反射を抑制する性質を発現する回転楕円体;球状のものの表面に凹凸があるもの等をいう。
「平均粒子径」とは、エタノールを溶媒とし、レーザー回折式粒度分布測定器を用いて測定された体積基準平均粒子径をいう。
【0013】
本発明の化粧料は、平均粒子径が0.12〜1.0μm である白色無機顔料を10〜60重量%含有し、平均粒子径が5μm 未満である球状複合ポリマー粒子(以下、「複合ポリマー粒子」という)を含有する。
【0014】
複合ポリマー粒子の平均粒子径は、毛穴等の皮溝部や皮丘部に対して均一な付着性を発現することにより、自然な透明感のあるなめらかな仕上がりを与えつつ、肌の凹凸を目立ちにくくするとともに、使用時のきしみ感等を抑制して良好な使用感を与え、使用者に違和感を与えないようにする観点から、5μm未満、好ましくは4μm以下である。なお、複合ポリマー粒子の平均粒子径の下限値は、使用時の粉っぽさを抑える観点から、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1.0μm以上である。
【0015】
複合ポリマー粒子は、その内部に平均粒子径が0.12〜1.0μmである白色無機顔料を含有している。複合ポリマー粒子は、かかる構成を有するので、化粧料に配合した際に、透明性が低く、正反射及び/又は乱反射を抑制し、毛穴や小じわ等での付着性及び使用感に優れているので、毛穴、小じわ等の目立ちを効果的に改善し、しかも透明感のある自然な隠蔽性を得ることができる。
【0016】
複合ポリマー粒子に含有される白色無機顔料の平均粒子径は、その白色無機顔料による隠蔽性を高めるとともに、複合ポリマー粒子による毛穴、小じわ等に対する隠蔽性を高める観点から、0.12〜1.0μm、好ましくは0.13〜1.0μm、更に好ましくは0.15〜1.0μmである。
【0017】
白色無機顔料の屈折率は、肌に化粧料を使用したときの透明性を抑制し、毛穴、小じわ等の隠蔽性を高める観点から、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上であり、使用した時の白浮きや厚ぼったさを抑制する観点から、好ましくは2.8以下、より好ましくは2.7以下である。これらの観点から、白色無機顔料の屈折率は、好ましくは1.5〜2.8、より好ましくは2.0〜2.8である。
【0018】
なお、白色無機顔料の屈折率として、例えば、(社)日本化学会編「化学便覧」(1993年)、(社)日本セラミックス協会編「窯業工学ハンドブック」(1984年)等の文献に記載された値が用いられる。なお、文献に記載されていない物質については、液浸法によって測定した値が用いられる。液浸法とは、顕微鏡下で、屈折率が既知の液体に浸した試料と該液体との境界線付近を観察することを含む方法をいう〔坪井誠太郎著「偏光顕微鏡」(1955年)〕。液浸法は、液体に浸した試料と該液体との境界線付近において、一般に、Becke(ベッケ)線と呼ばれる輝線が見えるが、試料と等しい屈折率を有する液体中では、境界もBecke線も見えなくなるという現象を利用した測定方法である。
【0019】
白色無機顔料としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、二酸化チタン(ルチル型、アナターゼ型等)等の金属酸化物、酸化亜鉛/二酸化チタン複合酸化物、酸化アルミニウム/酸化マグネシウム複合酸化物、酸化カルシウム/酸化ジルコニウム複合酸化物等の複合金属酸化物、硫酸バリウム等の硫酸塩、炭酸カルシウム等の炭酸塩等が挙げられ、これらの白色無機顔料は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。白色無機顔料の中では、化粧料中における安定性等の観点から、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、酸化亜鉛/二酸化チタン複合酸化物が好ましく、二酸化チタンがより好ましい。
【0020】
白色無機顔料には、例えば、撥水性を付与するシリコーン処理、撥水・撥油性を付与するフッ素処理等の表面処理が施されていることが好ましい。シリコーン処理が施された白色無機顔料は、一般的な有機溶媒中への分散性に優れ、フッ素処理が施された白色無機顔料は、フッ素系溶媒中への分散性に優れている。
【0021】
複合ポリマー粒子中の白色無機顔料の含有量は、毛穴、小じわ等を効果的に隠蔽し、それらを目立たなくさせるとともに、透明感のある仕上がりを付与する観点から、好ましくは10〜60重量%、より好ましくは20〜50重量%である。
【0022】
ポリマーとしては、薬事日報社編「化粧品原料基準」(1999年)及び薬事日報社編「化粧品種別配合成分規格」(1997年)に記載されているもののうち、特に疎水的な性質を有し、透明ないし半透明であるものを好適に用いることができる。
【0023】
ポリマーの具体例としては、ナイロン、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル系樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、シリコーン樹脂等をはじめ、ラウリル(メタ)アクリレート−エチレングリコールジ(メタ)アクリレートコポリマー、イソステアリルアクリレート−ジビニルベンゼンコポリマー、架橋ポリウレタン等の架橋ポリマーが挙げられる。これらのポリマーの中では、その製造が容易であって、粒子強度及び耐溶剤性に優れることから、架橋ポリマーが好ましい。
【0024】
複合ポリマー粒子の密度は、飛散等を防止し、粒子のハンドリングを良好にする観点から、好ましくは1.0g/cm3 以上、より好ましくは1.1g/cm3 以上、更に好ましくは1.25g/cm3 以上である。一方、複合ポリマー粒子の配合により、皮膚上の凹部を効果的に埋める観点から、複合ポリマー粒子の密度は、好ましくは4.0g/cm3 以下、より好ましくは3.0g/cm3 以下、更に好ましくは2.5g/cm3 以下である。これらの観点から、複合ポリマー粒子の密度は、好ましくは1.0〜4.0g/cm3 、より好ましくは1.1〜3.0g/cm3 、更に好ましくは1.25〜2.5g/cm3 である。
【0025】
複合ポリマー粒子を製造する方法は、ポリマーの種類によって異なる。例えば、ポリマーが
(1) ナイロンである場合、パラフィン等と環状ラクタムとを混合し、加熱、溶解させ、得られた混合物に、所望量の白色無機顔料を添加し、攪拌しながら、例えば、三塩化リン等の重合促進剤を添加し、アルカリ重合を行い、得られた複合ポリマー粒子を、例えば、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン等の有機溶剤で洗浄し、次いで乾燥する方法;
(2) シリコーン樹脂である場合、アンモニア、アミン等の水溶液に白色無機顔料を添加し、混合して得られた混合物に加水分解性シラン、アルコキシシラン、アセトキシシラン等を添加し、アルコキシシラン等を加水分解し、次いでアルコキシシラン等の加水分解物同士又はアルコキシシラン等の加水分解物と加水分解されていないアルコキシシラン等との縮合反応を行い、得られた複合ポリマー粒子を水洗して乾燥する方法;
(3) ラウリル(メタ)アクリレート−エチレングリコールジ(メタ)アクリレートコポリマーである場合、モノマーとしてのラウリル(メタ)アクリレート及びエチレングリコールジ(メタ)アクリレートと、重合開始剤としてのラウロイルパーオキサイドとを混合し、溶解し、得られた混合物に、所望量の白色無機顔料を添加して分散させ、さらに、得られた分散液をポリビニルアルコール水溶液に添加して分散させ、撹拌しながら加熱して重合(懸濁重合)を行い、得られた複合ポリマー粒子を水洗して乾燥する方法
等が挙げられる。
【0026】
複合ポリマー粒子中の白色無機顔料は、隠蔽性等の光学的特性の観点から、高分散状態であることが望ましい。
【0027】
分散状態を制御する方法としては、ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、超音波分散機、アトライターミル、ボールミル等の機械を用いて分散させる方法;例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の低分子量界面活性剤、例えば、デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチルポリシロキサン等の高分子量分散剤を用いる分散方法等が挙げられる。
【0028】
前記方法によって得られた複合ポリマー粒子は、そのままの状態で用いることができるが、更にジェットミル等により解砕した後に用いることもできる。
【0029】
解砕した後の複合ポリマー粒子は、化粧料中での粒子同士の分散性に優れているので、使用感をより一層向上させることができる。
【0030】
複合ポリマー粒子は、そのままの状態で用いることができるが、更にその表面に、通常用いられている疎水化処理剤で疎水化処理が施されていることが好ましい。
【0031】
疎水化処理剤としては、通常用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、シリコーン油、脂肪酸金属塩、アルキルリン酸、アルキルリン酸のアルカリ金属塩又はアミン塩、炭素数8〜22のN−モノ脂肪族アシル塩基性アミノ酸、パーフルオロアルキル基を有するリン酸エステル等が挙げられ、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。疎水化処理剤の中では、シリコーン油及びパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルが好ましい。
【0032】
疎水化処理剤としてシリコーン油を用いて処理する方法としては、例えば、複合ポリマー粒子を、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン油の1種以上を適量のヘキサン等に溶解したものに分散させ、100〜200℃で2〜10時間処理し、その後乾燥する方法等が挙げられる。
【0033】
疎水化処理剤としてパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルを用いて処理する方法としては、例えば、ヘンシェルミキサー、振動式ボールミル、スーパーミキサー等の混合攪拌装置内で複合ポリマー粒子を混合しながら、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸〔(C8F17C2H4O)2P(O)(OH) 〕、ヘプタデカフルオロデシルリン酸〔C8F17C2H4OP(O)(OH)2 〕等のパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルをそのままの状態で又は適当な溶剤(例えば、水、エタノール、イソプロピルアルコール、クロロホルム、ヘキサフルオロメタキシレン又はそれらの混合溶媒)に溶解させ、噴霧又は滴下により添加し、均一に分散させた後、室温中で又は加熱させながら乾燥する方法等が挙げられる。なお、疎水化処理剤としてパーフルオロアルキル基の炭素数が8以上であるリン酸エステルを用いる場合には、その流動性が著しく低いので、フッ素系の溶剤に溶解させて用いることが好ましい。
【0034】
疎水化処理剤の処理量は、耐水性及び耐油性を付与し、使用感を向上させる観点から、複合ポリマー粒子100重量部あたり、好ましくは0.01〜30重量部であり、より好ましくは0.5〜15重量部である。
【0035】
本発明において、複合ポリマー粒子は、化粧料中に1種類だけで用いてもよく、2種類以上を単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0036】
また、化粧料中における複合ポリマー粒子の含有量は、化粧料の剤型等によって異なるので一概には決定することができないが、自然で透明感のあるなめらかな仕上がりを与え、肌の毛穴、小じわ等を目立ちにくくするとともに、使用感を向上させる観点から、通常、好ましくは0.1〜50重量%、より好ましくは1〜20重量%である。
【0037】
本発明の化粧料には、複合ポリマー粒子に加えて、更に透明性が高く、光拡散透過性(ぼかし効果)が大きい球状粒子を含有させることが好ましい。複合ポリマー粒子と球状粒子とを併用した場合には、白浮きがなく、透明感のあるなめらかな仕上がり感がより一層向上し、毛穴、小じわ等を目立ちにくくする効果が高められる。
【0038】
ここで、本明細書にいう球状粒子の「球状」とは、前記「球状複合ポリマー粒子」で定義されたのと同義を意味し、球状粒子には、正反射及び/又は乱反射を抑制する性質を有するものであれば真球である必要がなく、例えば、真球状のもの;略球状のもの;正反射及び/又は乱反射を抑制する性質を発現する回転楕円体;球状のものの表面に凹凸があるもの等の形状が含まれる。
【0039】
球状粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ等の金属酸化物、硫酸バリウム等の硫酸塩、炭酸カルシウム等の炭酸塩等の無機化合物、ポリメチルメタクリレート等の熱可塑性樹脂、ナイロン、シリコーン樹脂、架橋ポリマー等の高分子化合物等の材質からなる球状粒子が挙げられ、これらの球状粒子は、1種類で又は2種類以上を混合して用いることができる。
【0040】
球状粒子の平均粒子径は、肌の皮丘部から皮溝部にかけて均一に付着させる観点及び球状粒子を形成された化粧の皮膜内に埋もれさせてぼかし効果を充分に発現させる観点から、好ましくは1〜10μm 、より好ましくは2〜9μm である。また、球状粒子の屈折率は、厚ぼったくなく白浮きを抑える観点及び自然な仕上がり感を付与する観点から、好ましくは1.3〜1.8、より好ましくは1.4〜1.6である。
【0041】
化粧料中における球状粒子の含有量は、肌の毛穴、小じわ等を見えにくくする効果を十分に発現させるとともに、使用感を向上させる観点から、好ましくは0.1〜30重量%、より好ましくは0.5〜10重量%である。
【0042】
なお、球状粒子は、そのままの状態で化粧料に含有させることができるが、必要に応じて、撥水性及び/又は撥油性を保持させるために、その表面にシリコーン、フッ素化合物、レシチン、アミノ酸、ポリエチレン、金属石けん等の撥水撥油処理剤の処理が施されていてもよい。
【0043】
本発明の化粧料には、必要により、その他の成分として、通常の化粧料に含有されている成分を含有させることができる。前記成分としては、例えば、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固形の油性成分;オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセリド、トリグリセリド等の液状油;メチルポリシロキサン等のシリコーン油;パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーン等のフッ素系油剤;水溶性及び/又は油溶性ポリマー;水;マイカ、タルク、セリサイト、硫酸バリウム等の体質顔料;ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、二酸化チタン等の無機着色顔料、赤色226号、黄色401号等の有機着色顔料、有機着色顔料をポリマー等でカプセル化したカプセル化有色顔料、有機色素等の色剤;防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、香料、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、殺菌剤、制汗剤、保湿剤等が挙げられる。前記成分の量は、その種類によって異なるので、一概には決定することができず、通常、本発明の目的及び効果が損なわれない範囲内で用いることができる。
【0044】
本発明の化粧料は、前記各材料を用いて常法に従って製造することができ、粉末固形型、高含油粉末固形型、油分散型、水分散型、油中水乳化液、水中油乳化液等の任意の剤型とすることができる。
【0045】
本発明の化粧料は、特に液状ファンデーション、乳化液状ファンデーション、油性ファンデーション、口紅、アイシャドー、頬紅等のメークアップ化粧料、サンスクリーン乳液等の薬用化粧料にすることができるが、これらの中でも特に液状ファンデーション及び乳化液状ファンデーションに適している。
【0046】
【実施例】
以下の各例において、平均粒子径は、以下の「平均粒子径の測定方法」に基づいて測定した。
〔平均粒子径の測定方法〕
エタノール100重量部あたり、複合ポリマー粒子10重量部の割合で、エタノールに複合ポリマー粒子を添加し、得られた混合物を超音波分散機に供し、約10分間分散させる。
次に、得られた分散液を、粒度分布測定器〔(株)堀場製作所、品番:LA−920〕に供し、分散溶媒:エタノール、循環速度:4、超音波分散:1分間にて、体積平均粒子型を測定する。
【0047】
また、ファンデーションは、以下の「ファンデーションの評価」に基づいて、評価した。
〔ファンデーションの評価〕
液状ファンデーションを用いて、塗布時の使用感、並びに仕上がり(透明感のある仕上がり、なめらかな仕上がり、凹凸の目立ちにくさ、及び粉っぽくない仕上がり)について、専門パネラー20人により、下記評価基準に基づいて評価する。
(評価基準)
◎:16人以上が使用感及び仕上がりがよいと評価。
○:11〜15人が使用感及び仕上がりがよいと評価。
△:6〜10人が使用感及び仕上がりがよいと評価。
×:5人以下が使用感及び仕上がりがよいと評価。
【0048】
製造例1
300mL容のビーカー内に、ラウリルメタクリレート56g、エチレングリコールジメタクリレート19g及びラウロイルパーオキシド1.5gを仕込み、十分に攪拌して溶液を得た。また、二酸化チタン〔石原産業(株)、商品名:CR−50、平均粒子径0.25μm〕に、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いて撥水処理を施した(二酸化チタンに対するメチルハイドロジェンポリシロキサンの付着量:2重量%)。
【0049】
次に、得られた溶液全量と、撥水処理が施された二酸化チタン50gとを混合し、分散させて、分散液を得た。得られた分散液全量を1重量%ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)、商品名:ゴーセノールGH−17〕水溶液750gに添加し、超音波分散機を用いて分散させた(分散粒子の平均粒子径:3.0μm)。
【0050】
得られた分散液を1000mL容のセパラブルフラスコに仕込み、該セパラブルフラスコ内の気相を窒素ガス置換し、前記分散液を150r/minで撹拌しながら、75℃で8時間、窒素ガス雰囲気下に維持して重合を行った。重合反応終了後、得られた生成物を濾過して固形分を回収し、水で洗浄し、次いで、減圧下で乾燥した。
【0051】
得られた粗粒子をさらにジェットミルにて1回解砕することにより、複合ポリマー粒子(平均粒子径:2.6μm、シリコーン処理が施された二酸化チタンの含有率:40重量%)120gを得た。
【0052】
製造例2
製造例1で用いた撥水処理が施された二酸化チタンの代わりに、製造例1と同じ二酸化チタンを未処理で用いたほかは、製造例1と同様の操作を行い、複合ポリマー粒子(平均粒子径:2.2μm、未処理の二酸化チタンの含有率:40重量%)118gを得た。
【0053】
製造例3
300mL容のビーカー内に、スチレン75g及びラウロイルパーオキシド2.0gを仕込み、十分に攪拌をして溶液を得た。得られた溶液全量と、製造例1で用いられたのと同じ種類の撥水処理が施された二酸化チタン25gとを混合し、分散させて分散液を得た。
【0054】
得られた分散液を1重量%ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)、商品名:ゴーセノールGH−17〕水溶液750gに添加した後、超音波分散機を用いて分散させた。
【0055】
得られた分散液を、1000mL容のセパラブルフラスコ内に仕込み、窒素ガス置換をした後、150r/minで攪拌しながら、75℃で8時間、窒素ガス雰囲気下に維持しながら重合を行った。重合終了後、得られた生成物を濾過して固形分を回収し、水で洗浄し、次いで、減圧乾燥し、複合ポリマー粒子(平均粒子径:3.0μm、シリコーン処理が施された二酸化チタンの含有率:25重量%):96gを得た。
【0056】
比較製造例1
製造例1で用いた撥水処理した二酸化チタンの代わりに、平均粒子径が0.06μmの紫外線吸収剤グレードの二酸化チタン(テイカ社、品番:MT−600B)を用い、この二酸化チタン50gに製造例1と同様にして撥水処理が施された二酸化チタン25gを添加した以外は、製造例1と同様にして、複合ポリマー粒子(平均粒子径:2.5μm、二酸化チタン含有率:25重量%)120gを得た。
【0057】
比較製造例2
300mL容のビーカー内に、ラウリルメタクリレート56g、エチレングリコールジメタクリレート19g、及びラウロイルパーオキシド1.5gを仕込み、十分に攪拌をして溶液を得た。
【0058】
一方、二酸化チタン〔石原産業(株)、品番:CR−50、平均粒子径:0.25μm〕に、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いて撥水処理を施した(二酸化チタンに対するメチルハイドロジェンポリシロキサンの付着量:2重量%)。
【0059】
次に、得られた溶液全量と、撥水処理が施された二酸化チタン50gとを混合し、分散させて分散液を得た。得られた分散液全量に1重量%ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)、商品名:ゴーセノールGH−17〕水溶液750gに添加し、超音波分散機を用いて分散させた。
【0060】
得られた分散液全量を1000mL容のセパラブルフラスコ内に仕込み、該セパラブルフラスコ内の気相を窒素ガス置換し、前記分散液を250r/minで撹拌しながら、75℃で8時間、窒素ガス雰囲気下に維持して重合を行った。
【0061】
重合反応終了後、得られた生成物を濾過しい固形分を回収し、水で洗浄し、次いで減圧下で乾燥して、複合ポリマー粒子(平均粒子径:9.3μm、二酸化チタン含有率:40重量%)120gを得た。
【0062】
比較製造例3
製造例1で用いた撥水処理が施された二酸化チタンの量を10gに変更した以外は、製造例1と同様にして、複合ポリマー粒子(平均粒子径:2.8μm 、二酸化チタン含有量:8重量%)120gを得た。
【0063】
実施例1〜3及び比較例1〜3(液状ファンデーション)
各製造例で得られた球状複合ポリマー粒子を用い、表1に示す組成で、下記製造方法により、液状ファンデーションを製造した。
得られた液状ファンデーションの使用感、及び仕上がり(透明感のある仕上がり、なめらかな仕上がり、及び凹凸の目立ちにくさ)について評価した。その結果を表1に示す。
【0064】
<液状ファンデーションの製造方法>
表1に示す組成で、成分(1)〜(11)を混合し、得られた混合物を粉砕機で粉砕した。得られた粉砕物を成分(12)に添加し、ディスパーで分散させ、液状ファンデーションを得た。
【0065】
【表1】
【0066】
表1に示された結果から、各実施例で得られた液状ファンデーションは、いずれも、使用感のよさ、白浮きのない透明感のあるなめらかな仕上がり、及び凹凸の目立ちにくい仕上がりのいずれの項目においても優れていることがわかる。
【0067】
これに対して、各比較例で得られた液状ファンデーションは、いずれも、使用感及び仕上りのいずれか又はすべてに劣るものであることがわかる。
【0068】
実施例4〜6及び比較例4〜6(水中油型乳化液状ファンデーション)
各製造例で得られた複合ポリマー粒子を用い、表2に示す組成で、下記製造方法により水中油型乳化液状ファンデーションを製造し、該水中油型乳化液状ファンデーションを使用したときの使用感、仕上がり(透明感のある仕上がり、なめらかな仕上がり、凹凸の目立ちにくさ)について評価した。その結果を表2に示す。
【0069】
<水中油型乳化液状ファンデーションの製造方法>
表2に示す組成で、油相成分(15)及び(16)を室温で混合した後、得られた混合物に成分(1)〜(12)を添加し、ディスパーで分散させた。この分散液に水相成分(13)及び(14)を攪拌しながら添加して乳化させ、水中油型乳化液状ファンデーションを得た。
【0070】
【表2】
【0071】
表2に示された結果から、各実施例で得られた水中油型乳化液状ファンデーションは、いずれも、使用感の良さ、白浮きのない透明感のあるなめらかな仕上がり、及び凹凸の目立ちにくい仕上がりのいずれの項目においても優れていることがわかる。
【0072】
これに対して、各比較例で得られた水中油型乳化液状ファンデーションは、使用感及び仕上りのいずれか又はすべてに劣るものであった。
【0073】
実施例7(粉白粉)
表3に示す組成となるように各成分をブレンダーで攪拌混合し、粉白粉を得た。
得られた粉白粉を実施例1と同様にして評価したところ、使用感の良さ、白浮きのない透明感のあるなめらかな仕上がり、及び凹凸の目立ちにくい仕上がりのいずれの項目においても優れたものであった。
【0074】
【表3】
【0075】
実施例8(二層型サンスクリーン乳液)
表4に示す組成となるように、成分(5)〜(7)を室温で混合した後、得られた混合物に成分(1)〜(4)をディスパーで分散させた。
次に、得られた分散体に、成分(8)〜(12)を攪拌しながら添加して乳化し、二層型サンスクリーン乳液を得た。
得られた二層型サンスクリーン乳液を実施例1と同様にして評価したところ、使用感の良さ、白浮きのない透明感のあるなめらかな仕上がり、及び凹凸の目立ちにくい仕上がりのいずれの項目においても優れたものであった。
【0076】
【表4】
【0077】
実施例9(水中油型乳化二層型液状化粧下地)
表5に示す組成となるように、成分(5)〜(8)を室温で混合した後、得られた混合物に成分(1)〜(4)をディスパーで分散させた。
次に、得られた分散体に、成分(9)〜(12)を攪拌しながら添加して乳化し、水中油型乳化二層型液状化粧下地を得た。
得られた水中油型乳化二層型液状化粧下地を実施例1と同様にして評価したところ、使用感の良さ、白浮きのない透明感のあるなめらかな仕上がり、及び凹凸の目立ちにくい仕上がりのいずれの項目においても優れたものであった。
【0078】
【表5】
【0079】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、肌の毛穴、小じわ等がある部分に球状複合ポリマー粒子が皮溝部から皮丘部にかけて均一に付着し、自然な隠蔽性を発現するととも、光拡散透過性(ぼかし効果)を発現するので、白浮きすることがなく、透明感のあるなめらかな仕上がり感を持たせながら、毛穴、小じわ等肌の凹凸を見えにくくするという効果を奏する。更に、本発明の化粧料は、使用時にきしみ感やかさつき感がなく粉っぽくならず、使用感に優れるという効果を奏する。
Claims (3)
- 平均粒子径が0.12〜1.0μm である白色無機顔料を10〜60重量%含有し、該白色無機顔料がポリマー中に分散されてなり、平均粒子径が5μm 未満である球状複合ポリマー粒子を含有してなる化粧料。
- 球状複合ポリマー粒子が、その表面に疎水化処理が施されたものである請求項1記載の化粧料。
- 白色無機顔料が二酸化チタンである請求項1又は2記載の化粧料。
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