WO2006022435A1

WO2006022435A1 - プラスチックパウチおよびその製造方法

Info

Publication number: WO2006022435A1
Application number: PCT/JP2005/015965
Authority: WO
Inventors: Kazuyuki Kurosawa; Keizou Kanzaki; Shie Nishimoto; Taketo Sakurai
Original assignee: Toyo Seikan Kaisha, Ltd.
Priority date: 2004-08-25
Filing date: 2005-08-25
Publication date: 2006-03-02
Also published as: AU2005275647B2; US8951178B2; US20080292224A1; EP1783064A1; AU2005275647A1; CN101670892A; CA2577367A1; EP1783064B1; US8157445B2; KR20070044463A; CA2577367C; KR100878786B1; US20120263400A1; EP1783064A4

Abstract

プラスチックパウチを構成する表面フイルム及び裏面フイルムの少なくとも一方のフイルムをパウチの幅方向全長にわたって折返し、周縁部をヒートシールすることによってパウチ本体と連通する折返し部を少なくとも１箇所形成したプラスチックパウチ。

Description

明細書プラスチックバウチおよびその製造方法技術分野

本発明は、パゥチの表裏両面を構成するプラスチックフィルムの周縁部をヒートシールしてなる平バウチタイプのプラスチックバウチおよびその製造方法に関する。本発明のプラスチックバウチは液状物、固形物或いはこれらの混合物からなるレトルト食品等の内容物を充填し、電子レンジ加熱調理用バウチとして好適に用いられる。

背景技術

レトルト食品、冷凍食品などを充填密封した包装袋を電子レンジで加熱すると、加熱に伴って内容物から発生する水蒸気等により袋内部の圧力が上昇し、包装袋が破裂して内容物が飛散するとともに、電子レンジ内を汚したり、人体に対してやけど等の危害を与えるおそれがある。

このため、このような包装袋を電子レンジで加熱調理する前に、包装袋を予め部分的に開封しておいたり、包装袋本体に孔を開けることにより包装袋内で発生する水蒸気等を外部に排出し、包装袋の破袋を防止する方法がとられている。

しかしながら、このような方法は一般消費者にとっては手間のかかるものであるとともに、電子レンジ加熱により発生した水蒸気が直ちに包装袋外へ排出されるために、水蒸気による加熱蒸らし効果が低減し、食味が落ちるという欠点、がある。

このような問題点を解決するために、電子レンジ加熱時におけるバウチ内の内圧上昇を自動的に逃がすために、バウチの内圧上昇によって自動開口する機構を設けたプラスチックバウチが種々提案されている。

このような自動開口機構を設けたプラスチックバウチとしては、バウチを電子レンジ内で自立させて加熱するスタンディングパゥチゃ（例えば、特開 2 0 0 2— 2 4 9 1 7 6号公報ゃ特開 2 0 0 3— 1 9 2 0 4 2号公報参照）、平袋や分岐部に自動開口機構を設けた分岐型バウチのように包装袋を電子レンジ内で寝かせて加熱する平置き型バウチ等（例えば特開 2 0 0 2— 8 0 0 7 2号公報、特開 2 0 0 1— 1 0 6 2 7 0号公報、特公平 8— 2 5 5 8 3号公報参照）種々のタイプのものが知られている。

これらのバウチの中で、生産性やコストの点で最も優れているものは平パゥチタイプのバウチであるが、このタイプのバウチは電子レンジでの調理時、及び内圧上昇によりバウチが自動開口した後に、開口部を高い位置に安定して保持することができないために、バウチの内容物が自動開口部から噴き出したり、漏れ出したりするという欠点があった。

このため、平バウチタイプの電子レンジ加熱調理用パゥチの開口部を高い位置に保持するために、個装箱等の補助具を使用することも提案されているが（特開 2 0 0 3— 1 7 0 9 3 0号公報参照）、バウチとは別体の補助具を使用するので面倒であり、またコストアップにつながるという問題があった。

発明の開示

本発明は、上記従来技術の問題点を解消して、低コストで効率良く生産可能で、電子レンジ内に平置きして加熱調理する際に、補助具を使用せずに、パゥチの内圧上昇により自動開口する自動開口部を高い位置に安定して保持することのできる、平バウチタイプのプラスチックバウチを提供することを目的とする。

また、本発明は、このバウチを効率良く提供することができるプラスチックバウチの製造方法を提供することを目的とする。

さらに、本発明は、このバウチを効率良く製造し、内容物を効率的に充填できるプラスチックパゥチの製造 ·充填方法を提供することを目的とする。

本発明者等は鋭意検討した結果、プラスチックバウチを構成する少なくとも

—方のフィルムをバウチの幅方向全長にわたって折返し、周縁部をヒートシ一ルしてバウチ本体と連通する折返し部を形成することによって上記課題が解決されることを発見し、本発明を完成したものである。

すなわち、本発明に係るプラスチックバウチでは次の 1〜1 2の構成を採用する。

1 . プラスチックバウチを構成する表面フィルム及び裏面フィルムの少なくとも一方のフィルムをバウチの幅方向全長にわたって折返し、周縁部をヒートシールすることによってバウチ本体と連通する折返し部を少なくとも 1箇所形成したことを特徴とするプラスチックバウチ。

2 . 折返し部をパゥチを構成する表面フィルム及び裏面フィルムの両方に形成したことを特徴とする 1に記載のプラスチックバウチ。

3 . 折返し部をバウチの一方の端部寄りに形成したことを特徴とする 1又は 2 に記載のブラスチックパゥチ。

4 . 折返し部をバウチの両方の端部寄りに形成したことを特徴とする 1又は 2 に記載のプラスチックバウチ。

5 . プラスチックバウチを構成するフィルムを Z字形に折返すこと'によって折返し部を形成したことを特徴とする 1〜4のいずれかに記載のプラスチックパゥチ。 6 . プラスチックバウチを構成するフィルムを Z字形に折返した後に、さらに逆 Z字状に折返すことによって折返し部を形成したことを特徴とする 1〜4のいずれかに記載のプラスチックバウチ。

7 . 折返し部の周縁シール部において、周縁シール部を構成する表面フィルム及び裏面フィルムの最外層に配置されたフィルムよりも内層に存在するフィルムに開孔部を設け、該開孔部を介して表裏両面の最外層に配置されたフィルムをヒートシールしたことを特徴とする 1〜6のいずれかに記載のプラスチックバウチ。

8 . 折返し部に近いバウチの端部又はその近傍に、該パゥチを電子レンジにより加熱した際に自動的に開口する自動開口機構を形成したことを特徴とする 1

〜 7に記載のプラスチックパゥチ。

9 . 自動開口機構をバウチ端部の周縁シール部に接して形成したことを特徴とする 8に記載のプラスチックバウチ。

1 0 . バウチ端部の周縁シール部に先端がバウチ内方に向かう突出部を設けることによって自動開口機構を形成したことを特徴とする 9に記載のブラスチックバウチ。

1 1 . 自動開口機構をバウチ端部の周縁シール部から分離して形成したことを特徴とする 8に記載のプラスチックバウチ。

1 2 . 自動開口機構が弱化部を有する蒸気抜きシール部であることを特徴とする 8〜 1 1に記載のプラスチックバウチ。

本発明のプラスチックバウチは、スダンディングバウチや分岐型バウチのように追加の部材ゃ工程を必要とせず、平バウチに近い低コス卜で効率良く生産することができる。また、電子レンジ内に平置きして加熱調理する際に、補助具を使用せずにパゥチの内圧上昇により自動開口する自動開口部を高い位置に安定して保持し、開口部からの内容物の噴き出しや漏れ出しを防止することができる。

また、本発明においては、このプラスチックバウチにおいて、自動開口部を高い位置に確実に保持できるようにするため折返し部のヒートシールからの破損を防止したり、自動開口部を設ける必要がない場合でも内容物の充填の際や充填後の流通の際に折返し部が外側に突き出して邪魔にならないようにするため、折返し部の幅方向外側両端をバウチに固定しておくことが一層有効であることがわかり、このようなプラスチッグバウチの効率的な製造方法を完成した。本発明に係るプラスチックバウチの製造方法は次の 1 3〜2 6の構成を採用する。

1 3 . 表面材と裏面材との少なくとも一方に内部と連通する幅方向の折返し部を少なくとも 1箇所備えて周縁部がヒートシールされるとともに、この折返し部のシール部外側の幅方向両端を前記表面材または裏面材と固定したプラスチックバウチを製造するに際し、前記表面材と前記裏面材との少なくとも一方の一部を折り込んで前記折返し部を形成する。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、表面材と裏面材との少なくとも一方に内部と連通する幅方向の折返し部を少なくとも 1箇所備えて周縁部がヒートシールされるとともに、この折返し部のシール部外側の幅方向両端を前記表面材または裏面材と固定したプラスチックバウチを製造するに際し、前記表面材と前記裏面材との少なくとも一方の一部を折り込んで前記折返し部を形成するようにしており、表面材か裏面材のいずれかあるいは両方の一部を折り込んで折返し部を形成することで、連続送りや間欠送りされるウェブによる表面材ゃ裏面材に簡単に折返し部を形成できるようにしている。

1 4 . 1 3の構成に加え、前記折返し部の形成を、連続して送られる前記表裏面材に行うようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記折返し部の形成を、連続して送られる前記表裏面材に行うようにしており、連続送りされる表裏面材からも簡単に折返し部を形成できるようになる。

1 5 . 1 3記載の構成に加え、前記折返し部の形成を、連続して送られる前記表裏面材を間欠送りとして行うようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記折返し部の形成を、連続して送られる前記表裏面材を間欠送りとして行うようにしており、連続送りされる表裏面材でも間欠送りとすることで一層簡単に折返し部を形成できるようにしている。

1 6 . 1 3〜1 5のいずれかに記載の構成に加え、前記折返し部を、前記表裏面材のいずれか一方に 2箇所、あるいはそれぞれに 1箇所形成して 2列取りで製造するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記折返し部を、前記表裏面材のいずれか一方に 2箇所、あるいはそれぞれに 1箇所形成して 2列取りで製造するようにしており、表裏面材の 2箇所あるいはそれぞれの 1箇所の折返し部を形成することで、幅方向に 2列ずつプラスチックバウチを製造する 2列取りでの製造が簡単にできるようになる。

1 7 . 1 3〜1 6のいずれかに記載の構成に加え、前記表裏面材に加え、前記折返し部を形成する折返し用面材を用いて製造するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、記表裏面材に加え、前記折返し部を形成する折返し用面材を用いて製造するようにしており、表裏面材だけでなく、折返し部に別部材として折返し用面材を組み合わせて製造できるようになり、通常のスタンディングバウチ用の製袋機を用いて製造できるようになる。

1 8 . 1 3〜1 5のいずれかに記載の構成に加え、前記折返し部を、前記表裏面材のいずれか一方に 3箇所、あるいはいずれか一方の 2箇所とレ、ずれか他方の 1箇所に形成して 3列取りで製造するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記折返し部を、前記表裏面材のいずれか一方に 3箇所、あるいはいずれか一方の 2箇所とレ、ずれか他方の 1箇所に形成して 3列取りで製造するようにしており、 3箇所の折返し部を形成することで、幅方向に 3列ずつのプラスチックパゥチを製造する 3列取りでの製造が簡単にできるようになる。

1 9 . 1 3〜1 8のいずれかに記載の構成に加え、前記折返し部の折り込み方向を、同一方向、異なる方向、あるいはこれらの組み合わせとして形成するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記折返し部の折り込み方向を、同一方向、異なる方向、あるいはこれらの組み合わせとして形成するようにしており、折返し部の折返し方向にかかわらずプラスチックバウチを製造できるようにしている。

2 0 . 1 3〜 1 9のいずれかに記載の構成に加え、前記折返し部の形成を、タィミングを前後させて行うようにしたことを特徴とするものである。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記折返し部の形成を、タイミングを前後させて行うようにしており、一度に折返し部を形成することなくタイミングをずらすことでテンションが加わる面材に対しても容易に折返し部を形成できるようにしている。

2 1 . 1 3〜2 0のいずれかに記載の構成に加え、前記折返し部のシール部外側の幅方向両端の固定を、前記折返し部で挟まれる 2枚の面材部分に穴を開けたのち、ヒートシールして固定するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば前記折返し部のシール部外側の幅方向両端の固定を、前記折返し部で挟まれる 2枚の面材部分に穴を開けたのち、ヒートシールして固定するようにしており、 2枚の面材の穴を介して上下の面材の内面同士を接触させてヒートシールして固定できるようになる。

2 2 . 2 1記載の構成に加え、前記穴を、前記 2枚の面材あるいは前記折返し面材のそれぞれ、あるいは 2枚の面材に跨って形成するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記穴を、前記 2枚の面材ぁるいは前記折返し面材のそれぞれ、あるいは 2枚の面材に跨って形成するようにしており、 2枚の面材に跨る穴によっても上下の面材の内面同士を接触させてヒートシールして固定できるようになる。

2 3 . 2 1または 2 2記載の構成に加え、前記穴の形成を、前記表裏面材、あるいは折返し面材の連続送り中あるいは間欠送り中に行うようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記穴の形成を、前記表裏面材、あるいは折返し面材の連続送り中あるいは間欠送り中に行うようにしており、連続送りの場合や間欠送りのいずれの場合でも穴を形成して折返し部の固定ができるようになる。

2 4 . 1 3〜2 0のいずれかに記載の構成に加え、前記折返し部のシール部外側の幅方向両端の固定を、接着剤、機械的固定、溶着のいずれかで行うようにしたことを特徴とする。

このプラスチックパゥチの製造方法によれば、前記折返し部のシール部外側の幅方向両端の固定を、接着剤、機械的固定、溶着のいずれかで行うようにしており、接着剤、ホッチキスやリベットなどの機械的固定、超音波シールなどの溶着のいずれでも固定できるようになる。 ' 2 5 . 1 3〜 2 4のいずれかに記載の構成に加え、前記プラスチックバウチのヒートシールされた周縁部の内側に、内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックパゥチの製造方法によれば、前記プラスチックバウチのヒ —トシ一ルされた周縁部の内側に、内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしており、自動開口部を簡単に形成でき、電子レンジでの加熱も簡単にできるようになる。

2 6 . 2 5記載の構成に加え、前記自動開口部を、前記周縁部のヒートシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を開けて形成するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造方法によれば、前記自動開口部を、前記周縁部のヒ一トシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を開けて形成するようにしており、ヒートシール部に形成した貫通孔で自動開口部を形成できるようになる。

また、本発明に係るプラスチックバウチの製造 ·充填方法は、次の構成 2 7 〜3 2を採用する。

2 7 .表裏面部材の一方に内部と連通する幅方向の折返し部を備えるとともに、この折返し部の幅方向両端を前記表裏面部材と固定したプラスチックバウチを製造し内容物を充填するに際し、プラスチックフィルムの幅方向両端部を、前記折返し部とその先端のシール部とを形成可能に重ね合わせ、この重ね合わせ部分の先端部のみをピロ一シールして略筒状体とした後、当該重ね合わせ部分の基端を折り曲げるとともに、両端を固定して前記折返し部を形成し、次いでこの略筒状体の先端を閉じる先端シールを行って内容物を充填し、さらに略筒状体の後端を閉じる後端シールを行った後切断するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造'充填方法によれば、表裏面部材の一方に内部と連通する幅方向の折返し部を備えるとともに、この折返し部の幅方向両端を前記表裏面部材と固定したプラスチックバウチを製造し内容物を充填するに際し、プラスチックフィルムの幅方向両端部を、前記折返し部とその先端のシール部とを形成可能に重ね合わせ、この重ね合わせ部分の先端部のみをピローシールして略筒状体とした後、当該重ね合わせ部分の基端を折り曲げるとともに、両端を固定して前記折返し部を形成し、次いでこの略筒状体の先端を閉じる先端シールを行って内容物を充填し、さらに略筒状体の後端を閉じる後端シールを行った後切断するようにしており、プラスチックフィルムの幅方向両端部を重ね合わせてピロ一シールで折返し部とその先端のシールを行うことで、折返し部を備えたバウチを製造でき、先端シールと後端シールとの間に内容物を充填することで、バウチを製造しながら充填もできるようになる。

2 8 . 2 7記載の構成に加え、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分の折り曲げ前に接着剤を塗布して行うようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造'充填方法によれば、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分の折り曲げ前に接着剤を塗布して行うようにしており、折返し部の両端の固定が接着剤を塗布した後折り曲げることで簡単にできるようにしている。

2 9 . 2 7記載の構成に加え、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分を折り曲げたのち、機械的固定あるいは溶着で行うようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造'充填方法によれば、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分を折り曲げたのち、機械的固定あるいは溶着で行うようにしており、折り曲げた折返し部をホッチキスやリベットなどの機械的固定、あるいは超音波シールなどの溶着で簡単に固定できるようにしている。 3 0 . 2 7〜2 9のいずれかに記載の構成に加え、前記先端シールおよび前記後端シールを、先行の前記略筒状体の後端シールと後行の前記略筒状体の先端シールとを同時に行うようにしたことを特徴とする。

このプラスチックパゥチの製造 ·充填方法によれば、前記先端シールおよび前記後端シールを、先行の前記略筒状体の後端シールと後行の前記略筒状体の先端シールとを同時に行うようにしており、先端シールと後端シールとを同時に行うことで、 1台のシール装置で効率よく製造できるようになる。 3 1 . 2 7〜3 0のいずれかに記載の構成に加え、前記表裏部材に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしたことを特徴とするものである。このプラスチックバウチの製造 ·充填方法によれば、前記表裏部材に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしており、自動開口部を形成することで、電子レンジで加熱しても内部圧力の上昇を開口部から自動的に逃がすことができるようになる。

3 2 . 3 1記載の構成に加え、前記自動開口部を、前記先端シールと前記後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を開けて形成するようにしたことを特徴とする。

このプラスチックバウチの製造 ·充填方法によれば、前記自動開口部を、前記先端シールと前記後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を開けて形成するようにしており、先端シールと後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成して貫通孔を形成することで、簡単に自動開口部を形成できるようになる。

図面の簡単な説明

第 1図は、本発明のプラスチックバウチの 1例を製造する工程を説明する模式図である。

第 2図は、第 1図の工程により得られるプラスチックバウチを裏側から見た平面図である。

第 3図は、第 2図のバウチを電子レンジ内で加熱した状態を表す模式図である。

第 4図は、本発明のプラスチックバウチの他の例を製造する工程を説明する模式図である.。

第 5図は、第 4図の工程により得られるプラスチックパゥチを裏側から見た平面図である。

第 6図は、本発明のプラスチックバウチの他の例を製造する工程を説明する模式図である。

第 7図は、第 6図の工程により得られるプラスチックバウチを表側から見た平面図である。

第 8図は、第 7図のバウチの折返し部を形成する工程を説明する模式図である。

第 9図は、本発明のプラスチックバウチの他の例を製造する工程を説明する模式図である。

第 1 0図は、第 9図の工程により得られるプラスチックバウチを裏側から見た平面図である。

第 1 1図は、第 1 0図のバウチを電子レンジ内で加熱した状態を表す模式図である。

第 1 2図は、通常の平形バウチの一般的な製造ラインの概略構成図である。第 1 3図は、この発明の製造対象となるプラスチックバウチにかかり、（a ) は表面材の斜視図、（b )は裏面材の斜視図、（c )は組立状態の底面図、（d )は電子レンジでの加熱状態の斜視図である。

第 1 4図は、この発明のプラスチックバウチの製造方法の一実施の形態にかかる工程の概略説明図である。

第 1 5図は、この発明のプラスチックバウチの製造方法の一実施の形態にかかる折返し部の固定用の穴の配置の概略説明図である。

第 1 6図は、この発明のプラスチックバウチの製造方法の一実施の形態にかかる自動開口部の配置の概略説明図である。

第 1 7図は、この発明のプラスチックバウチの製造方法の一実施の形態に力かる折返し部の他の固定方法の概略説明図である。

第 1 8図は、この発明のプラスチックバウチの製造方法の他の一実施の形態にかかり、それぞれが工程の概略説明図である。

第 1 9図は、この発明のプラスチックバウチの製造方法の一実施の形態にかかる工程の概略説明図および切断部分の説明図である。

第 2 0図は、この発明のプラスチックバウチの製造方法の他の一実施の形態にかかるバウチの概略説明図および工程の概略説明図である。

第 2 1図は、この発明のプラスチックバウチの製造 ·充填方法の一実施の形態にかかる製造ラインの概略構成図および部分拡大図である。

第 2 2図は、プラスチックバウチにかかり、（a )はフィルム材の斜視図、 ( b )は組立状態の底面図、（ c )は電子レンジでの加熱状態の斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下本発明の実施形態について詳細に説明する。

本発明のプラスチックバウチを構成するプラスチックフィルムとしては、通常包装袋の製造に用いられるヒートシール性を有するプラスチック材料が使用される。このようなプラスチック材料としては、例えばヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなる単層のフィルム、シート類や、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂を他の熱可塑性樹脂等と積層した多層フィルム等が挙げられる。このようなヒートシール性を有するプラスチック材料としては、例えば公知の低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン一エチレン共重合体、エチレン一酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性されたォレフイン樹脂等のォレフィン系樹脂、比較的低融点乃至低軟化点のポリアミド乃至コポリアミド樹脂、ポリエステル乃至コポリエステル樹脂、ポリ力一ボネィト樹脂等が使用される。

また、ヒートシール性を有するプラスチック材料と積層する他のプラスチック材料としては、ヒートシール性を有し又は有さない熱可塑性樹脂からなるフイルムや各種バリアフィルム等を使用することができる。

このような熱可塑性樹脂としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン一エチレン共重合体、結晶性ポリブテン一 1、結晶性ポリ 4一メチルペンテン一 1、低一、中一、或いは高密度ポリエチレン、エチレン一酢酸ビニル共重合体（E V A) 、 E V Aケン化物、エチレン—アクリル酸ェチル共重合体（E E A) 、イオン架橋ォレフィン共重合体（アイオノマー）等のポリオレフィン類；ポリスチレン、スチレン一ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体；ポリ塩化ビュル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体；ポリアクリル系樹脂；ァクリロ二トリル一スチレン共重合体、ァクリロ二トリルースチレン—ブタジエン共重合体の如き二トリル重合体；ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類；各種ポリカーボネート；フッ素系樹脂；ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。これらの熱可塑性樹脂は単独で又は二種以上をブレンドして使用することができ、また、各種の添加剤を配合して使用してもよレ、。

また、各種バリアフィルムとしては、シリカ蒸着ポリエステルフィルム、ァノレミナ蒸着ポリエステルフィルム、シリカ蒸着ナイロンフィルム、アルミナ蒸着ナイロンフィルム、アルミナ蒸着ポリプロピレンフィルム、炭素膜蒸着ポリエステルフィルム、炭素膜蒸着ナイロンフィルム、さらにアルミナ及びシリカをポリエステルフィルムやナイ口ンフィルム等のベースフィルムに同時蒸着した 2元蒸着フィルム、またナイロン 6 メタキシリレンジァミンナイロン 6共押出しフィルム、ポリプロピレン/エチレン一ビュルアルコール共重合体共押出しフィルム、またポリビエルアルコールコートポリプロピレンフィルム、ポリビニノレアノレコ一ノレコートポリエステ/レフイノレム、ポリビニノレアノレコ一ノレコートナイロンフィルム、ポリアクリル酸系樹脂コートポリエステルフィルム、ポリアクリル酸系樹脂コートナイロンフィルム、ポリアクリル酸系樹脂コートポリプロピレンフィルム、ポリダリコール酸樹脂コ一トポリエステルフィルム、ポリダリコール酸樹脂コ一トナイロンフィルム、ポリダリコール酸樹脂コートポリプロピレンフィルム等の有機樹脂コートフィルム、さらに有機樹脂材料及び無機材料からなるハイブリッドコート材をポリエステルフィルムやナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のベースフイノレムにコーティングしたもの等を挙げることができる。これらのバリアフィルムは、単独で又は 2種以上を組合わせて使用することができる。

さらに、ヒートシール性を有するプラスチック材料と積層する他のプラスチック材料としては、酸素吸収性樹脂からなるフィルム、或いは酸素吸収性樹脂と他の熱可塑性樹脂との積層フィルムを使用することもできる。

酸素吸収性樹脂としては、（ 1 ) 樹脂自体が酸素吸収性を有する樹脂を使用する、もしくは（2 ) 酸素吸収性を有する又は有しない熱可塑性樹脂中に酸素吸収剤を配合した樹脂組成物を使用することができる。酸素吸収性樹脂組成物 ( 2 ) を構成する熱可塑性樹脂としては特に制限はなく、酸素バリヤ一性を有する熱可塑性樹脂や、酸素バリヤ一性を有さない熱可塑性樹脂のいずれもが使用できる。樹脂組成物（2 ) を構成する熱可塑性樹脂と.して、樹脂自体が酸素吸収性又は酸素バリヤー性を有するものを使用した場合は、酸素吸収剤による酸素吸収効果との組合せにより、容器内部への酸素の侵入を効果的に防止することができるので好ましい。

樹脂自体が酸素吸収性を有するものとしては、例えば、樹脂の酸化反応を利用したものが挙げられる。酸化性の有機材料、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ボリプロピレン、エチレン一酸化炭素共重合体、 6—ナイロン、 1 2—ナイロン、メタキシリレンジァミン（MX) ナイロンのようなポリアミド類に、酸化触媒としてコバルト、ロジウム、銅等の遷移金属を含む有機酸塩類や、ベンゾフエノン、ァセトフエノン、クロロケトン類のような光增感剤を加えたものが使用できる。これらの酸素吸収材料を使用した場合は、紫外線、電子線のような高エネルギー線を照射することによって、一層の効果を発現させることも出来る。

熱可塑性樹脂中に配合する酸素吸収剤としては、従来この種の用途に使用されている酸素吸収剤は全て使用できるが、一般には還元性でしかも実質上水に不溶なものが好ましく、その適当な例としては、還元性を有する金属粉、例えば還元性鉄、還元性亜鉛、還元性錫粉；金属低位酸化物、例えば F e O、 F e _H o ₄ ；還元性金属化合物、例えば炭化鉄、ケィ素鉄、鉄カルボニル、水酸化第一鉄等の一種又は二種以上を組み合わせたものを主成分としたものが挙げられる。特に好ましい酸素吸収剤としては、還元性鉄、例えば鉄鋼の製造工程で得られる酸化鉄をコ一タスで還元し、生成した海綿鉄を粉砕後、水素ガスや分解アンモニアガス中で仕上還元を行なつた還元性鉄や、酸洗工程で得られる塩化鉄水溶液から鉄を電解析出させ、粉砕後仕上還元を行なった還元性鉄等が挙げられる。

これらの酸素吸収剤は必要に応じて、アルカリ金属、アルカリ土類金属の水, 酸化物、炭酸塩、亜硫酸塩、チォ硫酸塩、第三リン酸塩、第二リン酸塩、有機酸塩、ハロゲン化物等の電解質からなる酸化促進剤や、さらには活性炭、活性アルミナ、活性白土のような助剤とも組み合わせて使用することができる。特に好ましい酸化促進剤としては、塩化ナトリウム、塩化カルシウム或いはこれらを組合わせたもの等が挙げられる。

還元性鉄と酸化促進剤を組合わせて使用する場合には、両者の配合割合は、合計量を 1 0 0重量部として、還元性鉄 9 9〜 8 0重量部及び酸化促進剤 1〜 2 0重量部、特に還元性鉄 9 8〜 9 0重量部及び酸化促進剤 2〜 1 0重量部とすることが好ましい。

他の酸素吸収剤としては、多価フエノールを骨格内に有する高分子化合物、例えば多価フエノール含有フエノール ·アルデヒド樹脂等が挙げられる。更に、水溶性物質であるァスコルビン酸、エリソルビン酸、トコフエロール類及びこれらの塩類等も好適に使用することが出来る。これらの酸素吸収性物質の内でも、還元性鉄及びァスコルビン酸系化合物が特に好ましい。

また、上記の樹脂自体が酸素吸収性を有する樹脂を、酸素吸収剤として熱可塑性樹脂中に配合してもよい。

これら酸素吸収剤は、一般に平均粒径が 5 0 m以下、特に 3 0 μ m以下の粒径を有することが好ましく、透明あるいは半透明性を必要とする場合には、平均粒径 1 0 m以下、特に 5 m以下の粒径を有することが好ましレ、。酸素吸収剤は、上記の樹脂に 1乃至 7 0重量％、特に 5乃至 3 0重量％の割合で配合することが好ましい。

本発明では、上記プラスチック材料により構成された未延伸の、或いは一軸又は二軸延伸したフィルムを、常法によりヒートシールすることにより電子レンジ用包装袋を構成する。フィルムがヒートシール性を有する熱可塑性樹脂とヒートシール性を有さない熱可塑性樹脂との積層フィルムである場合には、ヒートシール性を有する熱可塑†生樹脂層同士が内面となるようにヒートシールする。

つぎに、図面に基づいて本発明の平バウチタイプのプラスチックバウチの構成について説明するが、以下の具体例は本発明を限定するものではない。

第 1図〜第 3図は、本発明のプラスチックバウチの 1例を示す図であり、第 1図はバウチの製造工程を説明する模式図、第 2図はバウチを裏側から見た平面図である。

また、第 3図はこのバウチを電子レンジ内で加熱した状態を表す模式図であり、（a) はバウチが未開口で加熱調理中の状態を表し、（b ) はバウチが部分的に開口して調理が完了した状態を表す。

このバウチ 1は、バウチの表面を構成するフィルム 1 1とバウチの裏面を構成するフィルム 1 2を重ね合わせ、周縁部をヒー卜シールすることによって製造される。その際に、バウチの裏面を構成するフィルム 1 2を、バウチの幅方向全長にわたって Z字形に折返し、内容物の充填口 4となる一方の短辺端部を除いて周縁部をヒートシールすることによって、バウチ本体と連通する折返し部 2を形成する。また、充填口 4とは反対側の短辺端部には、周縁シール部をバウチ内方に向けて U字形に突出させ、突出部 6内に開孔（貫通孔）部 7を設けることによって弱化部を有する蒸気抜きシール部を形成し、バウチを電子レンジで加熱した際に自動的に開口する自動開口機構 5としている。

弱化部の形成方法としては、開孔（貫通孔）に代えて半貫通孔、スリットや未シール部を設ける等、他の公知の方法を採用できることは勿論である。

このバウチ 1内に食品等の内容物を充填した後に、充填口 4をヒートシールして密封し、レトルト殺菌処理を行ったバウチを電子レンジ内に平置きして加熱調理すると、内容物から発生した水蒸気等によつてバウチの内圧が上昇し、バウチが膨張する。その際にバウチ裏面 1 2に設けられた折返し部 2内にも水蒸気が侵入し、折返し部 2を起点にして自動開口機構 5を設けたバウチ端部が立上がる（第 3図（a) 参照）。

バウチ 1の内圧の上昇にともなって、自動開口機構 5の突出部 6の先端に応力が集中して、シール部が徐々にバウチ外側に向って剥離し、開孔 7に剥離が到達するとバウチが部分的に開口し、水蒸気等が開孔 7から外部に排出され、バウチの内圧が低下する。この時にも、バウチ裏面 1 2に設けた折返し部 2がスタンドのような役割をはたし、開口した自動開口機構 5が高い位置に安定して保持される（第 3図（b ) 参照）。

このように、このバウチ 1では、電子レンジによる加熱調理中及び調理終了後も、バウチに形成した自動開口機構 5が高い位置に保持され、内容物の噴き出しゃ漏れ出しを防止することができる。

第 4図及び第 5図は、本発明のプラスチックバウチの他の例を示す図であり、第 4図はバウチの製造工程を説明する模式図であり、第 5図はバウチを裏側から見た平面図である。

このバウチ 2 1では、バウチ裏面を構成するフィルム 1 2をバウチの幅方向全長にわたって Z字形に折返した後に、さらに逆 Z字状に折返すことによって折返し部 2を形成する。また、周縁シール部をバウチ内方に向けて U字形に突出させ、突出部 6内にバウチ外部に通じる開孔 7を設けることによって、自動開口機構 5を形成している。バウチ 2 1の他の構成は、第 1図〜第 3図のパゥチ 1と同様である。

このバウチ 2 1では、折返し部 2の両側でフィルムを折返したことによって、バウチ 2 1を電子レンジで加熱調理する際に、水蒸気の侵入によっておし拡げられる折返し部 2の容積が大きくなるので、折返し部 2を起点とするバウチ端部の立上がりが容易になり、自動開口機構 5をより高い位置に安定して保持することが可能になる。

第 6図〜第 8図は、本発明のプラスチックバウチの他の例を示す図であり、第 6図はバウチの製造工程を説明する模式図、第 7図はバウチを表側から見た平面図、そして第 8図はバウチの折返し部を形成する工程を説明する拡大模式図である。

このバウチ 3 1では、バウチの表面を構成するフィルム 1 1及び裏面を構成するフィルム 1 2の両方を同じ位置で、それぞれ逆 Z字形及び Z字形に折返すことによって、折返し部 3 2、 3 2をバウチの両面に形成する。

この折返し部 3 2、 3 2を形成する際に、第 8図にみられるように、周縁シ一ノレ部 3、 3を構成する表面フィルム 1 1及び裏面フィルム 1 2の最外層に配置されるフィルムよりも内層に位置するフィルムに開孔部 3 3 (この例では計 4箇所）を設け、該開孔部 3 3を介して表裏両面の最外層に配置されたフィルム 1 1、 1 2をヒートシールするものである。

折返し部 3 2におけるヒートシールをこのような構成とすることによって、折返し部 3 2、 3 2における周縁シール部 3のヒートシール強度を高め、パゥチ 3 1を電子レンジで加熱調理する際の、バウチ端部の立上りを確実なものとすることができる。

なお、折返し部の周縁シール部内層に位置するフィルムに開孔部を設ける上記の構成は、バウチの裏面フィルムにのみ折返し部を形成する第 1図〜第 5図のバウチにも適用することができる。

また、このバウチ 3 1では自動開口機構 3 5として、周縁シール部 3から分離した位置で表裏両面のフィルムをヒートシールし、このヒートシール部 3 6 内に開孔（貫通孔） 3 7を設けることによって、弱化部 3 7を有する蒸気抜きシール部 3 6を形成している。

弱化部 3 7の形成方法としては、開孔（貫通孔）に代えて半貫通孔、スリツトゃ未シール部を設ける等、他の公知の方法を採用できることは勿論である。第 9図〜第 1 1図は、本発明のプラスチックバウチの他の例を示す図であり. 第 9図はバウチの製造工程を説明する模式図、第 1 0図はバウチを裏側から見た平面図、そして第 1 1図はバウチを電子レンジ内で加熱した状態を表す模式図である。

このバウチ 4 2では、バウチの一端部よりの位置で、バウチ裏面を構成するフィルム 1 2をバウチの幅方向全長にわたって Z字形に折返すことによって第 1の折返し部 4 2を形成し、バウチの他端よりの位置でフィルム 1 2を逆 Z字形に折返すことによって第 2の折返し部 4 2を形成している。また、バウチ 4 2の両端部では、周縁シール部 3から分離した位置で開孔による弱化部 4 7を有する蒸気抜きシール部 4 6をそれぞれ設けることによって自動開口機構 4 5、 4 5を形成している。

このバウチ 4 1を電子レンジ内に平置きして加熱すると、内容物から発生した水蒸気等によってバウチ 4 1の内圧が上昇し、バウチ 4 1が膨張する。その際に、折返し部 4 2、 4 2内にも水蒸気が侵入し、折返し部 4 2、 4 2を起点にしてバウチ 4 1の両側が立上がり、自動開口機構 4 5、 4 5がそれぞれ高い位置に保持される（第 1 1図参照）。自動開口機構 4 5、 4 5が開口し、バウチ 4 1の内圧が低下して調理が完了した後にも、バウチ 4 1は縮小した状態でほぼその形状を維持する。したがって、このバウチ 4 1はトレーのように使用することができる。

上記の各例では、本発明のプラスチックバウチとしてバウチに自動開口機構を設けた例について説明したが、このような自動開口機構を設けずに、本発明の折返し部を有するプラスチックバウチを構成することも可能である。

本発明で採用する自動開口機構としては特に制限はなく、例えばバウチの周縁シール部をバウチ内方に向けて U字形乃至 V字形に突出させ、突出部内にパゥチ外部に通じる未シール部を設けたり、この未シール部を打抜いて自動開口機構を構成することもできる。また、蒸気抜きシール部以外にも、バウチとは別体の部材を使用して自動開口機構を構成する等、自動開口機構として公知の手段はいずれも採用することができる。

また、プラスチックバウチの寸法、形状やバウチを構成するフィルムの材質等は、適宜選択できることは言うまでもない。

さらに、適用可能な内容物としては、レトルト殺菌処理する食品をはじめ、レトルト殺菌処理を必要としない冷凍食品など、使用時に電子レンジによる加熱を必要とする食品全般に用いることができる。

次に、本発明に係るプラスチックパゥチの製造方法の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。

まず、通常の平形バウチの一般的な製造ラインについて第 1 2図に示す同時に 2つのバウチを製造する 2列取りの場合で説明すると、少なくとも内面が熱接着性を有するプラスチックフィルム積層体をロール状にした原反 1 0 1を卷き戻しロール機構 1 0 2で水平状態から垂直状態に巻き戻しながら送り出し、レザースリッタ 1 0 3で切断された後、水平に送られ対向面が熱接着性を有した上下 2枚のフィルム 1 0 4， 1 0 5とされる。

これら 2枚のフィルム 1 0 4 , 1 0 5は、それぞれ間欠送り用のダンサー口ール 1 0 6を経てフィードロール 1 0 7で送られ、印刷合わせを行って重ね合わせ、ヒ一トシ一ル用のシール装置 1 0 8でバウチ底部とバウチ両側部とがシールされたのち、カッターユニット 1 0 9でそれぞれのバウチに切断され、同時に 2列のバウチが製造されるようになっている。

このような製造ラインで製造しようとするプラスチックバウチについて、図 1 3により説明する。

第 1 3図はプラスチックバウチにかかり、（a )は表面材の斜視図、（b )は裏面材の斜視図、（c )は組立状態の底面図、（d )は電子レンジでの加熱状態の斜視図である。

このプラスチックバウチ 1 1 0は、例えば第 1 3図に示すように、表面材 1 1 1と裏面材 1 1 2とで構成され、裏面材 1 1 2の中間部に幅方向の折返し部 1 1 3が設けられ、裏面材 1 1 2を幅直角方向途中（裏面材 1 1 2の長手方向途中）で略 Z字状に折り込むことで形成してあり、周縁部がヒートシールされてシール部 1 1 4とされ、内容物の充填前のバウチ単体では、バウチの底部となる 1辺がヒートシ一ルされずに充填口 1 1 5としてある。

さらに、このバウチ 1 1 0では、折返し部 1 1 3のシール部 1 1 4の外側の幅方向両端 1 1 3 aが裏面材 1 1 2に固定してある。

また、電子レンジで加熱する必要がある内容物を充填するバウチとする場合など必要に応じて内圧上昇で自動開口する開口部 1 1 6がヒートシール部 1 1 7を貫通する貫通孔として形成され、例えばヒートシール部 1 1 7をバウチ周縁部のヒートシール部 1 1 4とは別に形成し、この部分に開口部 1 1 6が形成してある。

このようなバウチ 1 1 0では、平バウチの一方の面材 1 1 2の途中に内部と連通する幅方向の折返し部 1 1 3が形成してあるので、この折返し部 1 1 3を内圧で膨らませることで幅直角方向の面材 1 1 2を長くして起き上がるようにすることで、自動開口部 1 1 6を備える場合でも高い位置に保持することができる（第 1 3図（ d ) 参照）。

次に、このような折返し部 1 1 3を備えるとともにその外側端部 1 1 3 aを固定したバウチ 1 1 0の製造には、折返し部 1 1 3の作り方および折返し部 1 1 3の両端 1 1 3 aの固定のし方が生産効率に大きな影響を及ぼす。

そこで、この発明のプラスチックバウチの製造方法 1 2 0では、第 1 4図に示すように、例えば表面材 1 2 1と裏面材 1 2 2のうち、表面材 1 2 1の一部を折り込んで折り返し部 1 2 3を形成するものであり、同時に 2つのバウチを製造する 2列取りの場合には、表裏面材 1 2 1、 1 2 2上にバウチの底部分を外側にして天部分を対向させて横に並べた状態で製造するようにしている。この製造方法 1 2 0では、すでに第 1 2図で説明した製造ラインなどによつて内面が熱接着性を有するプラスチックフィルム積層体が切断されて内面同士が対向するように供給されて表面材 1 2 1と裏面材 1 2 2とされ、折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aをヒートシールで固定するための穴 1 2 3 bの穴加工が行われる。

この折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aをヒ一トシ一ルで固定するための穴加工は、第 1 5図（a ) に示すように、折り込むことで表裏面材 1 2 1、 1 2 2で挟まれる表面材 1 2 1の内側となる 2枚の面材 1 2 1 a、 1 2 1 bに穴 1 2 3 bを加工することで、表面材 1 2 1と裏面材 1 2 2とが穴 1 2 3 bを介して直接接触してヒートシールされることで折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aを固定することができる。

この折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aをヒートシ一ルで固定するための穴 1 2 3 bは、第 1 5図（b )に示すように、 2枚の面材 1 2 1 a、 1 2 1 bにそれぞれ円形の穴を形成したり、 2枚の面材 1 2 1 a、 1 2 1 bに跨る長円形の穴 1 2 3 bを形成するようにしても良い。

さらに、同図（c )に示すように、製造ライン上で前後して製造されるバウチに跨るように穴 1 2 3 bを形成してそれぞれのバウチに半円形あるいは半長円形の穴 1 2 3 bが形成されるようにしても良く、この場合には、穴あけ装置の設置台数を半減することができる。

この後、表面材 1 2 1に 2列の折り込みが行われて折り込み部 1 2 3が形成された後、バウチの周縁部の縦シール 1 2 4 aと横シール 1 2 4 bがヒ一トシール 1 2 4によって行われ、充填口 1 2 5を開口したままとするとともに、折返し部 1 2 3の端部 1 2 3 aも穴 1 2 3 bを介して横シール 1 2 4 bによって固定される。

また、バウチの周縁部のヒートシール 1 2 4の際に、縦シール 1 2 4 aと横シール 1 2 4 bのいずれか近い方のヒートシール 1 2 4と同時に自動開口部を形成するためのヒートシール 1 2 6を行う。

すなわち、自動開口部 1 2 7を形成するためのヒートシール 1 2 6は、第 1 6図（a ) に示すように、縦シール 1 2 4 aと横シール 1 2 4 bとの隅部の場合には、縦シール 1 2 4 aの際、あるいは横シール 1 2 4 bの際いずれの工程でも良く、同図（b )に示す縦シール 1 2 4 aの中央部に隣接してヒートシール 1 2 6を行う場合には、縦シール 1 2 4 aの際に行うようにすれば良い。

そして、自動開口部を形成するためのヒートシール 1 2 6によるヒートシ一ル部分に穴加工を行って自動開口部 1 2 7を形成する。

こののち、カッターユニットで切断することで各バウチに切り離され、同時に 2列ずつ製造される。

このようなプラスチックバウチの製造方法 1 2 0によれば、表面材 1 2 1と裏面材 1 2 2とのうち表面材 1 2 1に内部と連通する幅方向の折返し部 1 2 3 を 1箇所備えて周縁部がヒートシール 1 2 4されるとともに、この折返し部 1 2 3のシール部外側の幅方向両端 1 2 3 aを表面材 1 2 1と固定したプラスチックバウチを製造する場合に、表面材 1 2 1の一部を折り込んで折返し部 1 2 3を形成するようにしたので、連続送りや間欠送りされるウェブによる表面材 1 2 1に簡単に折返し部 1 2 3を形成することができる。

これにより、折返し部 1 2 3を備えたプラスチックバウチを 2列取りで簡単に製造することができる。

なお、折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aの固定のため穴 1 2 3 bの穴加工工程は、表裏面材 1 2 1、 1 2 2の連続送り工程中にロータリ一ダイ力ットなどで行うようにしたり、間欠送りとしてパンチ機構で行うようにするいずれの場合でも良い。

また、この表面材 1 2 1の一部の折り込みによる折返し部 1 2 3の形成は、表面材 1 2 1の連続送り中に折り込むようにしても、ダンサーロールなどで間欠送り状態を作り出した後に折り込むようにするいずれの場合でも良く、連続送り中に折り込むようにすれば折り込み工程の安定性を確保できる点で望ましい。

さらに、折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aの固定のため穴 1 2 3 bの穴加工ェ程を設けて折り返し部 1 2 3の間に挟まれる 2枚の表面材 1 2 1に穴を開けてヒートシールで固定する場合 (第 1 4図に示す場合）には、間欠送りとした後に表面材 1 2 1を折り込むようにすることで、間欠送り状態を有効に利用することができ、能率良く製造することができる。

なお、折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aの固定は、穴 1 2 3 bを形成して周縁部のヒートシール 1 2 4と同時に行うようにする場合に限らず、図 1 7に示すように、ホットメルトなどの接着剤 1 2 8を用いて固定するようにしても良く、また、ホッチキスやリベットなどの機械的に固定する機械的固定、あるいは超音波シールによる溶着などで行うようにしたり、これらに限らず他の固定方法を用いて固定するようにしても良い。

さらに、この実施の形態では、 2列取りの場合に、表面材 1 2 1に 2箇所の折返し部 1 2 3を形成するようにしたが、裏面材 1 2 1の 2箇所を折り込んで折返し部 1 2 3を形成したり、表面材 1 2 1と裏面材 1 2 2にそれぞれ 1箇所ずつ折返し部 1 2 3を形成するようにしても良い。

また、 2列ずつ折り込む折返し部 1 2 3の向きも対称に配置する場合でも、非対称に配置する場合のいずれでも良い。

さらに、 2列取りで 2列の折返し部 1 2 3を折り込む場合に、 2列を同時に折り込む必要はなく、タイミングを前後させて折り込むようにし、ヒートシ一ノレ 1 2 4を行うまでに 2列の折返し部 1 2 3が形成できれば良い。

また、 1列取りとして表面材 1 2 1または裏面材 1 2 2のいずれかの一部を折り込んで折返し部 1 2 3を形成するようにしても良く、 2列取りの場合と同様の製造工程でプラスチックバウチを製造することができる。

次に、この発明のプラスチックバウチの製造方法の他の一実施の形態について、第 1 8図および第 1 9図により説明するが、すでに説明した実施の形態と同一部分には同一記号を記し、重複する説明は省略する。

この製造方法 1 3◦では、同時に 3つのプラスチックバウチ 1 1 0を製造する 3列取りとする場合であるが、表面材 1 2 1あるいは裏面材 1 2 2の一方に 3箇所の折り込みを形成して 3列の折返し部 1 2 3を形成してプラスチックパゥチを製造する場合には、図示省略したが、すでに説明した 2列取りの場合と同様の工程で製造することができる。

なお、この表面材 1 2 1あるいは裏面材 1 2 2の一方に 3箇所の折り込みを形成して 3列の折返し部 1 2 3を形成しながらプラスチックバウチを製造する場合には、同時に 3箇所の折り込みを開始する必要はなく、例えば 2箇所の折り込みを開始した後、もう 1箇所の折り込みを行うようにタイミングを変えて行うようにしても良く、表裏面材 1 2 1 , 1 2 2の幅方向に対する折り込み位置、折り込み量の調整が容易にできる。

次に、 3列取りの場合で、表面材 1 2 1に 2箇所の折返し部 1 2 3を形成し、裏面材 1 2 2に 1箇所の折り返し部 1 2 3を形成する場合に、例えば第 1 8図 ( a )、（b ) に示すように、 2つのバウチのヒートシールしない充填口とする開口部 1 2 5同士を対向させるとともに、このうちの 1つと残りの 1つで 2つのヒートシ一ルによって塞がれる底部同士を対向させるように 3列のバウチを配置すると、例えば第 1 8図（a )の場合には、表面材 1 2 1に形成する 2つの折返し部 1 2 3の折り込み方向が非対称となり、同図（b )の場合には、表面材 1 2 1に形成する 2つの折返し部 1 2 3の折り込み方向を対称として製造することができる。

また、例えば第 1 8図（a )の場合には、裏面材 1 2 2に形成する 1つの折返し部 1 2 3を裏面材 1 2 2の幅方向の略中央部に配置して形成することができ、同図（b )の場合には、裏面材 1 2 2に形成する 1つの折返し部 1 2 3を大きく中央部からずれた端部分に配置して形成することができる。また、このような第 1 8図（a ) , ( b ) に示すように、 3つのバウチの配列を、 2つのバウチのヒートシールしない開口部 1 2 5同士を対向させるとともに、このうちの 1つと残りの 1つで 2つのヒートシールする底部同士を対向させるように配置すると、製造ラインの最終工程で個々のバウチにカッターュニッ卜で切り離す場合に、切断のために無駄となるトリミング部分がなく、効率的にプラスチックフィルム積層体を使用することができる。さらに、 3列取りの場合で、表面材 1 2 1に 2箇所の折返し部 1 2 3を形成し、裏面材 1 2 2に 1箇所の折り返し部 1 2 3を形成する場合に、例えば第 1 9図（a )に示すように、 2つのバウチのヒートシ一ルしない開口部 1 2 5同士を対向させるとともに、中央部の 1つのヒートシ一ルする底部分と残りの 1つのヒートシールしない開口部 1 2 5を対向させるように 3列のバウチを配置すると、表面材 1 2 1に形成する 2つの折返し部 1 2 3を幅方向両端部に形成できるとともに、折り込み方向を対称に形成でき、しかも裏面材 1 2 2に形成する 1つの折返し部 1 2 3を幅方向略中央部に形成して製造することができる。これにより、表面材 1 2 1や裏面材 1 2 2の送り方向にフィードロールなどによってテンションが加わる状態であっても幅方向に均等に分散しながら折返し部 1 2 3を形成することが可能となる。

なお、この 3列のバウチの配列の場合には、製造ラインの最終工程で個々のバウチに力ッタ一ュニッ卜で切り離す場合に、中央部の 1つのヒートシールした底部分と残りの 1つのヒートシールしない開口部 1 2 5を対向させた部分では、第 1 9図（b )に示すように、底部分にヒートシール 1 2 4を残し、開口部 1 2 5にヒートシール 1 2 4が残らないように切断する必要があり、トリミングによる無駄部分が僅かに発生する。

このような 3列取りのプラスチックバウチの製造方法の他の工程は、すでに説明した 2列取りの場合と同様にして行うことができ、ここでは説明を省略する。

以上のように、表面材 1 2 1と裏面材 1 2 2とに 3列の折り込みを形成して折返し部 1 2 3を形成することで、 3列取りでプラスチックバウチを製造することができる。

次に、この発明のプラスチックバウチの製造方法の他の一実施の形態について、第 2 0図により説明する。

この製造方法 1 4 0では、製造されるプラスチックバウチ 1 1 O Aがこれまでの表面材 1 1 1と裏面材 1 1 2に加えて別に折返し用面材 1 1 9を用いて構成され、折返し部 1 1 3の先端部がヒートシール 1 1 4 Aで密封される。

このようなプラスチックバウチ 1 1 O Aは、製造ラインとしてスタンディングバウチを製造する設備を利用して底材の代わりに折返し用面材 1 1 9 ( 1 2 9 ) を供給することで製造することができる。

すなわち、この製造方法 1 4 0では、例えば 2列取りとする場合、すでに説明した製造ライン 1 2 0において、内面が熱接着性を有するプラスチックフィルム積層体が折返し用面材 1 2 9として 2枚に分けて供給され、それぞれの端部を一回折り曲げて重ねることで折返し部 1 2 3を形成したのち、この折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aの 2枚の重なり部分にヒートシールで固定するための穴 1 2 3 bの穴加工が行われる。

この折返し部 1 2 3の両端 1 2 3 aをヒ一トシールで固定するための穴加工は、すでに説明した穴の配置や形状などで形成するようにすれば良い。

この後、折返し用面材 1 2 9の上に表面材 1 2 1を重ねるとともに、下に裏面材 1 2 2を重ねるようにした後、バウチの周縁部の縦シール 1 2 4 aと横シール 1 2 4 bに加えて折返し部 1 2 3の頂部のシール 1 2 4 cがヒートシール 1 2 4によって行われ、充填口となる開口部 1 2 5を開口したままとするとともに、折返し部 1 2 3の端部 1 2 3 aも穴 1 2 3 bを介して横シール 1 2 4 b によって固定される。

こうしてヒ一トシールすることで別部材としての折返し用面材 1 2 9を用いた場合にもバウチとして必要な部分をシールすることができる。

なお、これ以降の自動開口部のためのヒートシールや開口部の形成、個々のバウチへの切断などは、すでに説明した 2列取りの製造方法 1 2 0と同様にして行うことができる。

この場合、折返し部 1 2 3の頂部にヒートシール 1 2 4によるシール部 1 2 4 cが形成されるので、必要に応じてトリミング工程を設けてトリミングするようにすれば良い。

このようなプラスチックバウチの製造方法 1 4 0によれば、折返し部 1 2 3 を別部材の折返し用面材 1 2 9を供給して形成するので、表面材 1 2 1や裏面材 1 2 2の供給とは別に折り込みや穴 1 2 3 bの加工ができる。

なお、穴 1 2 3 bの加工に代え、接着剤 1 2 8の塗布工程を設けるようにして折返し部 1 2 3の端部 1 2 3 aを固定するようにしても良く、他の固定方法で固定することもできる。

以上、実施の形態とともに、詳細に説明したように、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、表面材か裏面材のいずれかあるいは両方の一部を折り込んで折返し部を形成することで、連続送りや間欠送りされるウェブによる表面材ゃ裏面材に簡単に折返し部を形成でき、折返し部を備えたプラスチックバウチを簡単に製造することができる。

また、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、折返し部を、連続送りされる表裏面材からも簡単に形成することができる。

さらに、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、折返し部を、連続送りされる表裏面材でも間欠送りとすることで一層簡単に形成することができる。

また、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、折返し部を、表裏面材の 2箇所あるいはそれぞれの 1箇所に形成することで、幅方向に 2列ずつプラスチックバウチを製造する 2列取りでの製造を簡単に行うことができる。さらに、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、表裏面材だけでなく、折返し部に別部材として折返し用面材を組み合わせてバウチを製造することができ、折返し部を備えたバウチを通常のスタンディングパゥチ用の製袋機を用いて製造することができる。

また、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、折返し部を、表裏面材のレ、ずれか一方に 3箇所、あるいはいずれか一方の 2箇所とレ、ずれか他方の 1箇所に形成して 3箇所の折返し部を形成することで、幅方向に 3列ずつのプラスチックバウチを製造する 3列取りでの製造を簡単に行うことができる。さらに、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、折返し部の折り込み方向を、同一方向、異なる方向、あるいはこれらの組み合わせとして形成することで、折返し部の折返し方向にかかわらず折返し部を備えたプラスチックパゥチを簡単に製造することができる。

また、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、折返し部の形成を、タイミングを前後させて行うことで、一度に折返し部を形成することなくタイミングをずらすことでテンションが加わる面材に対しても容易に折返し部を形成することができ、容易に折返し部を備えたバウチを製造することができる。

さらに、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、折返し部のシール部外側の幅方向両端の固定を、折返し部で挟まれる 2枚の面材部分に穴を開けたのち、ヒートシールして固定することで、 2枚の面材の穴を介して上下の面材の内面同士を接触させてヒートシールで簡単に固定することができる。また、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、穴を、 2枚の面材あるいは折返し面材のそれぞれ、あるいは 2枚の面材に跨って形成することで、上下の面材の内面同士を接触させてヒートシールで固定することができる。さらに、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、穴の形成を、表裏面材、あるいは折返し面材の連続送り中あるいは間欠送り中に行うことでで、連続送りの場合や間欠送りのいずれの場合でも穴を形成してヒートシールで簡単に折返し部を固定することができる。 '

また、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、折返し部のシール部外側の幅方向両端の固定を、接着剤、機械的固定、溶着のいずれかで行うことで、いずれでも簡単に固定することができる。

さらに、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、プラスチックバウチのヒートシ一ルされた周縁部の内側に、内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成することで、自動開口部を簡単に形成でき、電子レンジでの加熱も安全かつ簡単に行うことができる。 ·

また、この発明のプラスチックバウチの製造方法によれば、自動開口部を、周縁部のヒートシ一ルと同時にヒートシール部を形成した後、このヒー'トシ一ル部に貫通孔を開けて形成することで、自動開口部を簡単に形成することができる。

次に、この発明に係るプラスチックバウチの製造 ·充填方法の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。

まず、この発明のプラスチックバウチの製造 ·充填方法が適用されるプラスチックバウチについて、第 2 2図により説明する。

第 2 2図はプラスチックバウチにかかり、（a )はフィルム材の斜視図、（b ) は組立状態の底面図、（ c )は電子レンジでの加熱状態の斜視図である。

このプラスチックバウチ 2 1 0は、例えば第 2 2図に示すように、縦長の平形バウチとされて長辺を縦方向に、短辺を横方向にして使用されるもので、ここでは、幅方向が短辺方向と平行となる。

このプラスチックバウチ 2 1 0は、フィルム材 2 1 1で構成され、フィルム材 2 1 1の中間部に幅方向の折返し部 2 1 3が設けられ、フィルム材 2 1 1を幅直角方向途中（フィルム材 2 1 1の長手方向途中）で略 Z字状に折り込むことで形成してあり、周縁部の先端シール 2 1 4 aおよび折返し部 2 1 3のシール部 2 1 4 cで.ヒートシールされてシール部 2 1 4とされている。

さらに、このプラスチックバウチ 2 1 0では、折返し部 2 1 3のシール部 2 1 4の外側の幅方向両端 2 1 3 aがフィルム材 2 1 1に固定してある。

また、電子レンジで加熱する必要がある内容物を充填するバウチとする場合など必要に応じて内圧上昇で自動開口する自動開口部 2 1 6がヒートシール部 2 1 7を貫通する貫通孔として形成され、例えばヒートシール部 2 1 7をバウチ周縁部のヒートシール部 2 1 4とは別に形成し、この部分に自動開口部 2 1 6が形成してある。

このようなプラスチックバウチ 2 1◦では、平バウチのフィルム材 2 1 1の途中に内部と連通する幅方向の折返し部 2 1 3が形成してあるので、この折返し部 2 1 3を内圧で膨らませることで幅直角方向のフィルム材 2 1 1を長くして起き上がるようにすることで、自動開口部 2 1 6を備える場合でも高い位置に保持することができる（第 2 2図（c ) 参照）。

次に、このようなプラスチックバウチ 2 1 0の製造とともに、内容物を充填する製造 '充填方法について、第 2 1図により説明する。

この製造 ·充填方法では、第 2 1図に示すように、第 2 2図で説明したブラスチックバウチ 2 1 0の長辺を上下に、短辺を左右に配置した状態で連続的に送り、バウチを製造しながら内容物を充填するようにしており、折返し部 2 1 3は、送り方向に沿って形成されることになる。

この製造 ·充填方法では、第 2 1図に示すように、内面が熱接着性を有するプラスチックフィルム積層体 2 2 1が巻き戻されて複数の繰り出しロール 2 2 2を経てフォーマ 2 2 3に導かれ、このフォーマ 2 2 3を通過する間に筒状に湾曲されてフィルムの両側縁部が重ね合わされて重ね合わせ部分 2 2 4が形成される。

この重ね合わせ部分 2 2 4は、後工程でその基端を折り曲げるようにするが、この折り曲げの基端からの長さ Lが、第 2 1図（b ) に示すように、プラスチックバウチ 2 1 0での折返し部 2 1 3の長さ L 1と、この製造工程で必要となる折返し部 2 1 3の先端を閉じてシールするために必要なシール部 2 1 4 cの長さ L 2を加えた長さとされ、通常のピロ一包装の場合の重ね合わせ部分の長さに比べて折返し部 2 1 3の分 L 1だけ長く重ね合わせてある。

そして、重ね合わせ部分 2 2 4がピロ一シール装置 2 2 5に送られると、重ね合わせ部分 2 2 4の先端のみがピロ一シールされて連続した略筒状体 2 2 6 となる。

この後、略筒状体 2 2 6の重ね合わせ部分 2 2 4で、後工程でその基端から折り曲げられて内側となるプラスチックバウチ 2 1 0の折返し部 2 1 3の両端 2 1 3 aに接着剤塗布装置 2 7で接着剤 2 2 8として、例えばホットメルトが塗布され、ここでは、プラスチックバウチ 2 1 0の使用状態での幅に相当する間隔をあけて接着剤 2 2 8を塗布することになる。

この後、略筒状体 2 2 6の重ね合わせ部分 2 2 4が送られて押えロール 2 2 9でその基端から接着剤 2 2 8の塗布面を内側に折り曲げるように押さえることで、折返し部 2 1 3の両端 2 1 3 aが接着固定される。

こうして折返し部 2 1 3を備えるとともに、その両端 2 1 3 aが固定された連続した略筒状体 2 2 6が成形された後、この略筒状体 2 2 6の先端がヒートシール装置 2 3 0で先端シール 2 3 1がなされ、プラスチックバウチ 2 1 0の先端シール 2 1 4 aの一方となる。

この後、先端が先端シール 2 3 1で塞がれた略筒状体 2 2 6の内部に内容物 2 3 2が内容物充填装置 2 3 3で充填されたのち、この略筒状体 2 2 6の後端がヒートシール装置 2 3 0で後端シール 2 3 4がなされ、プラスチックバウチ 2 1 0の先端シール 2 1 4 aの他方とされ、プラスチックバウチ 2 1 0は内容物を充填した状態で密封された状態となる。

この後、力ッターュニット 2 3 5で後端シール 2 3 4の後方で切断して個々のプラスチックバウチ 2 1 0に切り離される。

なお、このような連続したプラスチックバウチ 2 1 0の製造および内容物の充填を行う場合には、先行するプラスチックバウチ 2 1 0の後端シール 2 3 4 と後行するプラスチックバウチ 2 1 0の先端シール 2 3 1とが同一のヒ一トシール装置 2 3 0で同時に行われる。また、このプラスチックバウチ 2 1 0では、プラスチックフィルム積層体 2 2 1にバウチ 2 1 0の内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部 2 1 6を形成するようにしてあり、先端シール 2 3 1と後端シール 2 3 4とのシールと同時にヒ一トシール装置 2 3 0でヒートシール部 2 1 7を形成した後、このヒートシ一ル部 2 1 7にパンチ装置 2 3 6で貫通孔を開けて自動開口部 2 1 6を形成するようにしている。

これにより、自動開口部 2 1 6を形成することで、電子レンジで加熱しても内部圧力の上昇を開口部 2 1 6から自動的に逃がすことができる。

以上、詳細に説明したように、このプラスチックバウチの製造'充填方法によれば、プラスチックフィルム 2 2 1の幅方向両縁部を重ね合わせてピローシ：ール装置 2 2 5で折返し部 2 1 3とその先端のシール部 2 1 4 cのシールを行うことで、折返し部 2 1 3を備えたバウチ 2 1 0を製造することができ、さらに先端シール 2 3 1と後端シール 2 3 4との間に内容物 2 3 2を充填することで、プラスチックバウチ 2 1 0を製造しながら内容物 2 3 2を充填することもでき、効率的に製造 ·充填を行うことができる。

また、このプラスチックバウチの製造 ·充填方法によれば、折返し部 2 1 3 の両端 2 1 3 aの固定を、重ね合わせ部分 2 2 4の折り曲げ前に接着剤 2 2 8 を塗布して行うようにしたので、折返し部 2 1 3の両端 2 1 3 aの固定が接着斉 IJ 2 2 8を塗布した後、折り曲げることで簡単に行うことができる。

さらに、このプラスチックバウチの製造 ·充填方法によれば、先端シール 2 3 1および後端シール 2 3 4を、先行の略筒状体 2 2 6の後端シール 2 3 4と後行の略筒状体 2 2 6の先端シール 2 3 1とを同時に行うようにしたので、 1 台のヒートシール装置 2 3 0で効率よく製造 ·充填することができる。

また、このプラスチックバウチの製造 ·充填方法によれば、プラスチックパゥチ 2 1 0に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部 2 1 6を形成するようにしたので、電子レンジで加熱しても内部圧力の上昇を開口部 2 1 6から自動的に逃がすことができる。

さらに、このプラスチックバウチの製造 ·充填方法によれば、自動開口部 2 1 6を、先端シール 2 3 1と後端シール 2 3 4と同時にヒートシール装置 2 3 0でヒートシール部 2 1 7を形成した後、このヒートシール部 2 1 7にパンチ装置 2 3 6で貫通孔を開けて形成するようにしたので、簡単に自動開口部 2 1 6を形成することができる。

なお、上記実施の形態では、折返し部 2 1 3の両端 2 1 3 aの固定を接着剤 2 2 8で行うようにしたが、これに限らず、重ね合わせ部分 2 2 4を折り曲げたのち、折り曲げた折返し部 2 1 3の両端 2 1 3 aをホッチキスやリベットなどで機械的に固定したり、あるいは超音波シールなどの溶着で固定するようにしても良く、これらによっても簡単に固定することができる。産業上の利用可能性

本発明のプラスチックパゥチは液状物、固形物或いはこれらの混合物からなるレトルト食品等の内容物を充填し、電子レンジ加熱調理用バウチとして好適に用いられる。

Claims

請求の範囲

I . プラスチックバウチを構成する表面フィルム及び裏面フィルムの少なくとも一方のフィルムをバウチの幅方向全長にわたって折返し、周縁部をヒート

5 シールすることによってバウチ本体と連通する折返し部を少なくとも.1箇所形成したことを特徴と;するプラスチックバウチ。

. 2 . 折返し部.を.パゥチを構成する表面フィルム及び裏面フイルム..の両方に形成したことを特徴とする請求項 1に記載のプラスチックパゥチ。: . ,. : ： ' ： .：3;：. 折返し部をバウチめ一方の端部寄りに形成したことを特徴とする請求項 †0 1又は 2に記載のブラスチックバウチ。 . ' ' ': .. ：；

4 . 折返し部をバウチの両方の端部寄りに形成したことを特徴:どする請求項

: 1又は 2·に記載のプラスチックバウチ。 —— - 一； -" - : -

'： 5 .· ブラスチヅクパゥチを構成するフィルムを Ζ.字形に折返すことによって折返し部を形成したことを特徴とする請求項 1〜 4のいずれかに記載のプラス 15 チックバウチ。

6 . プラスチックバウチを構成するフィルムを Ζ字形に折返した後に、さらに逆 Ζ字状に折返すことによって折返し部を形成したこと.を特徴とる請求項 1〜4のいずれかに記載のプラスチックバウチ。

7 . 折返し部の周縁シール部において、周縁シール部を構成する表面フィル 20 ム及び裏面フィルムの最外層に配置されたフィルムよりも内層に存在するフィルムに閧孔部を設け、該開孔部を介して表裏両面の最外層に配置されたフィルムをヒートシールしたことを特徴とする請求項 1〜 6のいずれかに記載のブラスチックバウチ。

8 . 折返し部に近いバウチの端部又はその近傍に、該バウチを電子レンジに 25 より加熱した際に自動的に開口する自動開口機構を形成したことを特徴とする請求項 1〜 7に記載のプラスチックバウチ。

9 . 自動開口機構をバウチ端部の周縁シール部に接続して形成したことを特徴とする請求項 8に記載のプラスチックバウチ。

1 0 . バウチ端部の周縁シール部に先端がパゥチ内方に向かう突出部を設け 30 ることによって自動開口機構を形成したことを特徴とする請求項 9に記載のプラスチックバウチ。

I I . 自動開口機構をバウチ端部の周縁シール部から分離して形成したことを特徴とする請求項 8に記載のプラスチックバウチ。

1 2 . 自動開口機構が弱化部を有する蒸気抜きシール部であることを特徴と 35 する請求項 8〜1 1に記載のプラスチックバウチ。

1 3 . 表面材と裏面材との少なくとも一方に内部と連通する幅方向の折返し部を少なくとも 1箇所備えて周縁部がヒートシールされるとともに、この折返し部のシール部外側の幅方向両端を前記表面材または裏面材と固定したプラスチヅクバウチを製造するに際し、

前記表面材と前記裏面材との少なくとも一方の一部を^¹り込んで前記折返し 5 部を形成するようにしたことを特徴とするプラスチックバウチの製造方法。

1 4 . 前記折返し部の形成を、連続して送られる前記表裏面材に行うようにしたことを特徴とする請求項 1 3記載のプラスチックパウ^ 製造方法。

： 1 5 . 前記折返し部の形成を、連続して送られる前記表裏面材を間欠送りと . ^{: ;}; して行うようにしたことを特徴とする請求項 1: 3記載のプラスチックパゥチの :0 製造方法。 . ■：■■, ：.

1 6.. . 前記折返し部を、前記表裏面材のいずれか一方に 2箇所、あるいはぞれそれに Γ箇所形成して 2列取りで製造するようにじだこどを特徴どする請求項.1.3: 1 5のいずれかに記載のプラスチックバウチの製造方法。：

1 7 . 前記表裏面材に加え、前記折返し部を形成する折返し用面材を用いて5 製造するようにしたことを特徴とする請求項 Γ 3〜 1. 6のいずれかに記載のプ - ラスチク.バウチの製造方法。 ' " . ： .■· .. · · ■ ：

：: 1 8 '.— 前記折返し部を、前記表裏面材のいずれか.一方に 3箇所、あるいはいずれか一方の 2箇所といずれか他方の 1箇所に形成して 3列取りで製造するようにしたことを特徴とする請求項 1 3〜 1 5のいずれかに記載のプラスチック0 ゥチの製造方法。

1 9 . 前記折返し部の折り込み方向を、同一方向、異なる方向、ある.いはこれらの組み合わせとして形成するようにしたことを特徴とする請求項 1 3〜 1 8のいずれかに記載のプラスチックバウチの製造方法。

2 0 . 前記折返し部の形成を、タイミングを前後させて行うようにしたこと5 を特徴とする請求項 1 3〜 1 9のいずれかに記載のプラスチックバウチの製造方法 o

2 1 . 前記折返し部のシール部外側の幅方向両端の固定を、前記折返し部で挟まれる 2枚の面材部分に穴を開けたのち、ヒートシールして固定するようにしたことを特徴とする請求項 1 3〜 2 0のいずれかに記載のプラスチックパゥ0 チの製造方法。

2 2 . 前記穴を、前記 2枚の面材あるいは前記折返し面材のそれぞれ、あるいは 2枚の面材に跨って形成するようにしたことを特徴とする請求項 2 1記載のプラスチックバウチの製造方法。

2 3 . 前記穴の形成を、前記表裏面材、あるいは折返し面材の連続送り中あ5 るいは間欠送り中に行うようにしたことを特徴とする請求項 2 1または 2 2記載のプラスチックバウチの製造方法。

2 4 . 前記折返し部のシール部外側の幅方向両端の固定を、接着剤、機械的固定、溶着のいずれかで行うようにしたことを特徴とする請求項 1 3〜2 0のいずれかに記載のプラスチックバウチの製造方法。

2 5 . 前記プラスチックバウチのヒートシールされた周縁部の内側に、内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしたことを特徴とする請求項 1. 3〜2 4のいずれかに記載のプラスチックパゥチの製造方法。

2 6 前記自動開口部を、前記周縁部のヒ一トシルと同時にヒ.一トシル .部.を形成した後、の.ヒ一卜シール部に貫通孔を開けて形成するようにしたご' どを特徴とする請求項 2 5記載のプラスチックパゥチの製造方法。. ' . ：.; ' 2 ,7 . 表裏面部材の一方に内部と連通する幅方向の折返し部を備えるとともに、この折返し部の幅方向両端を前記表裏面部材と固定したプラスチッグパゥ一ヂを製造し内容物を充填するに際し、 -

• ,. プラスチックフィルムの幅方向両端部を、前記拆返し部とその先端のシ. ル部とを形成可能に重ね合わせ、この重ね合わせ部分の先端部のみをビローシ :ル ΰで略筒状体とした後、当該重ね合わせ部分の基端を拆り曲げるとともに、 . , _:両端を固定して前記折返し部を形成し、次いでこの赂筒状体の先端を閉じる先 .' '端シ^ルを行つ:て内容物を充填し、さらに略筒状体の後端を閉じる後端シル. 'を行つた後切断するようにしたことを特徴とするプラスチックパゥチの製造 · 充填方法。

2 8 . 前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分の折り曲げ前に接着剤を塗布して行うようにしたことを特徴とする請求項 2 7記載のブラスチックバウチの製造'充填方法。

2 9 . 前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分を折り曲げたのち、機械的固定あるいは溶着で行うようにしたことを特徴とする請求項 2 7記載のプラスチヅクバウチの製造'充填方法。

3 0 . 前記先端シールおよび前記後端シールを、先行の前記略筒状体の後端シールと後行の前記略筒状体の先端シールとを同時に行うようにしたことを特徴とする請求項 2 7〜2 9のいずれかに記載のプラスチックバウチの製造'充填方法。

3 1 . 前記表裏部材に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしたことを特徴とする請求項 2 7〜3 0のいずれかに記載のブラスチックパゥチの製造 ·充填方法。

3 2 . 前記自動開口部を、前記先端シールと前記後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を閧けて形成するようにしたことを特徴とする請求項 3 1記載のプラスチックバウチの製造 ·充填方法。