JP3733454B2 - 直線易裂性のリップ付きフィルムの製造方法 - Google Patents
直線易裂性のリップ付きフィルムの製造方法 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装袋の開封などの目的で設けられる直線易裂性のリップ(舌状帯片)を備えた合成樹脂フィルム及びこれを使用した包装袋の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、合成樹脂製シートを使用した包装袋は、各種食品や医薬品,文房具その他種々の物品を包装するために用いられており、その開封方法としてはノッチと呼ばれる縁辺の切込口から袋本体自体を指で切り裂くタイプのものが多いが、直線的に切り裂くことが難しく、いったん開封すると再度袋として使用することができない。
【0003】
そこで、実用新案登録第3020281号や同第3026053号のように、袋の上方に寄せてリップと呼ばれる舌状帯片をフィルムの延伸方向と平行に一体に突出形成したものが最近提案されており、このリップを指でつまんでその長さ方向に切り離して行けばリップ跡が開封口となり、開封が容易で開封口も直線的で奇麗であり、開封後も開封口より上側の帯片部を利用して再度袋として使用できる利点がある。
【0004】
通常このリップは、ロールから繰り出される1枚の連続した合成樹脂フィルムをその延伸方向に移動させながらフィルムの移動方向の左右両縁部を互いに同一面で熱溶着する(いわゆる合掌貼り)ことにより形成され、そしてこれにより筒状に構成されたフィルムは更に左右両端部(袋の上下両縁部となる)を熱溶着すると共に所定長さ毎にフィルム移動方向と直角方向に帯状に熱溶着した後、該帯状溶着個所の中心線に沿って切断して袋の左右両辺とし、単体袋が製作される。
【0005】
しかしながら、上記のように形成されるリップはフィルムの左右両縁部を合掌貼りするために左右両辺を正確に合致させることが難しく、また袋の上下両縁部は同時に熱溶着されるものではなく、下部(底部)はわざわざいったんナイフで開口して物品を装入してから熱溶着するもので、二度手間となるなど、単体袋とするまでの工程数が多くなり、リップ付きのフィルム又は合成樹脂袋の安価な製造方法が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、直線的に奇麗に切り取って開封することができる製作容易にしてリップ付き合成樹脂袋等の製造も低コストで済むリップ付きフィルム及びこれを使用した袋体の製造方法を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リップを形成するに当り、延伸方向に移動する連続フィルムの中間部をつまむようにして山型に折曲させ、該折曲部を熱溶着することによりフィルム中間部にフィルム延伸方向と平行するリップを形成するものである。
【0008】
そして、連続フィルムからリップ付き袋体を製作する場合には、フィルム延伸方向に移動する連続フィルムのうち上側のフィルムの幅方向中間部を、断面山型に折曲したプレートの上ガイドと該上ガイドの折曲部内にその長さ方向に遊嵌する突条板を設けた断面略逆T字状の下ガイドとの間のトンネル状空間部内に通過させ、該上側フィルムの中間部を山型に折曲して行き、次いで該フィルム折曲部を互いに熱溶着することによりフィルム延伸方向と平行する連続したリップを形成し、次に該リップを折り倒す方向と反対側の上下両フィルムを互いに熱溶着し、次に上記連続リップを折り倒した後に上下両フィルムを一定間隔毎に該フィルム移動方向と直角方向に所定幅の帯状に互いに熱溶着し、次に該フィルム移動方向と直角方向の熱溶着部の中心線と上記リップの折り元線と交差する個所に孔を開設し、次いで上記フィルム移動方向と直角方向の熱溶着部の中心線に沿って切断することにより、リップを有しかつ該リップの折り元線の両端部にノッチが設けられた単体の袋体とするのである。
以下、本発明の実施形態を図により説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜9はロールよりそれぞれ連続的に繰出されて来るシート状の上下2枚の延伸された合成樹脂フィルムからリップ付きの樹脂袋を製造する製作工程を示すものであり、図10はリップを形成するためのガイドの斜視図、図11〜12はリップ付き袋の製造ラインの説明図を示すもので、上下フィルム1a 1bは共にその延伸方向に移動し、図1に示す如く例えば上側フィルム1aの幅は後記のリップ7を形成するための折返し分だけ長くなっている。
【0010】
そこで、上側フィルム1aの幅方向中間部を折曲してリップ7を形成すべく、図10に示すような中央部を逆U字状または逆V字状に折曲2aした山型プレートからなる上ガイド2と該上ガイド2の中央折曲部2a内にその長さ方向に遊嵌する突条板3aを突設した断面略逆T字状の下ガイド3との間に形成される小さな間隙のトンネル状空間部4内に上側フィルム1aのリップ7成形個所を通過させて行く。これにより上側フィルム1aの該個所はトンネル状空間部4に案内されてフィルム1aの延伸方向と平行するように山型に盛り上がって折曲して行く(図2参照)。
【0011】
この状態でトンネル状空間部4を通過し、下ガイド1の突条板3aから離れると、上フィルム1aの上記折曲部は互いに同一面が密着した状態でヒーター室5に入り、ここでヒートシール器6により上記折曲部が互いに熱溶着されてフィルム1aの延伸方向と平行するリップ7が連続的に形成されて行く(図3参照)。
【0012】
しかる後、該リップ7は互いに対面するギザローラ8,8間を通過することにより、その両面を粗面(ザラ面)に形成されながら下側フィルム1bと共に移動して行く(図11参照)。
【0013】
次に、ヒーター室9に入り、ここで上記の如く熱溶着されて立上がっている連続帯状のリップ7より外側位置にある上下フィルム1a,1bの帯状部1dをヒートシール器10で互いに熱溶着し(図5)、続いて該帯状熱溶着部1dをギザローラ11で粗面とする(図6)。なお、この粗面となった部分1dは単体袋とされたときの袋体の上方帯片部となる。
【0014】
次に、上下フィルム1a,1bが同時に移動して行く間に、上側フィルム1aの起立している上記リップ7よりわずかに内側の面上に供給器12により感圧型又はホットメルト系の粘着剤13を連続リップ7に沿って線状(又は帯状)に供給して行き(図7)、しかる後に押圧ローラ13によって起立しているリップ7を折り倒して上記粘着剤13に圧着させる(図8)。なお、リップ7の面は上記の如く粗面となっているので、該粘着剤13に接着させても、簡単に剥すことができる。
【0015】
上記のように連続リップ7が形成された連続帯状の上下両シート1a,1bは更に移動し、次に図12に示す他のヒットシール器14により一定間隔毎にフィルム移動方向と直角方向に所定幅で互いに熱溶着15し、しかる後パンチ16により該帯状熱溶着部15の中心線と上記リップ7の折り元線と交差する個所に順次円形あるいは菱形の孔17を開設し、続いてカッター18により上記熱溶着部15の中心線に沿って切断するのである(図9参照)。
【0016】
これにより、底部1cが開放されたリップ7付きの単体の合成樹脂製フィルム袋が得られ、またパンチによる上記孔17部分は上記カッター18による切断によってリップ7の折り元線両端部に切込まれたノッチ17aとして残り、リップ7の切り裂きの開始部となる。そして、該袋体へ物品の袋詰めをするときは、該袋本体底部1cから物品を挿入した後、該底部1cを熱溶着して密封するのである。
【0017】
なお、以上は上下2枚のフィルム1a,1bを使用してリップ7付き袋を製造する場合について説明したが、1枚のフィルムからリップ付き袋を製造するときには、フィルム1を延伸方向に移動させて行く場合に、図13に示す通り該フィルム1を幅方向に折返し、例えば上側に来るフィルム1aを下側フィルム1bよりリップ7の折返し分だけ長くとるようにすれば、あとは前記の上下2枚のフィルムと同様にして製造することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成され、フィルムからリップを形成するのに、従来のように延伸方向に移動するフィルムの左右両側端縁どうしを重合させるのではなく、フィルム中間部をつまみ上げるように山型に折曲させて該折曲部を熱溶着することにより形成するので、リップの成形が簡単かつ確実に行われ、リップ付き袋を低コストで多量生産でき、得られる単体のリップ付き袋の該リップも指先でつまんで直線的に奇麗に切取って容易に開封することができる。
【0019】
また、本発明は上記のようにフィルムの幅方向の中間部でリップを形成するので、単体袋に切断したときにはその底部となる部分1cはあらかじめ開いており(図9参照)、該部1cから物品を装入した後に熱溶着して密封でき、従来のように底部をカッターでいったん開いて物品を装入した後に再び密封するような必要もない。
【0020】
なお、本発明によるリップ付きフィルムを冷凍食品の包装袋として使用する場合、リップが袋体の上面中央部に来るように袋体を製作することにより、これをそのまま電子レンジで加熱すれば、リップ切り取り後の開封口が蒸気抜きとなり、同時に該加熱した食品の取出口ともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図で、該フィルムの流れ方向(フィルムの延伸方向)の正面から見たものである。
【図2】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図3】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図4】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図5】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図6】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図7】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図8】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図9】連続リップ付き袋体を単体袋に切断する状態を示す平面説明図である。
【図10】リップを形成するために上側のフィルムの一部に山型折曲部を形成するための上下ガイドの斜視図である。
【図11】リップ付き袋を製造するための製造ラインの一部を示す説明図である。
【図12】図11に示す製造ラインの右端部(A)に続くラインの説明図である。
【図13】1枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1−フィルム
2−上ガイド
3−下ガイド
4−トンネル状空間部
5−ヒーター室
6−ヒートシール器
7−リップ
8−ギザローラ
9−ヒーター室
10−ヒートシール器
11−ギザローラ
12−粘着剤供給器
13−押圧ローラ
14−ヒートシール器
15−熱溶着部
16−パンチ
17−孔
18−カッター
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装袋の開封などの目的で設けられる直線易裂性のリップ(舌状帯片)を備えた合成樹脂フィルム及びこれを使用した包装袋の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、合成樹脂製シートを使用した包装袋は、各種食品や医薬品,文房具その他種々の物品を包装するために用いられており、その開封方法としてはノッチと呼ばれる縁辺の切込口から袋本体自体を指で切り裂くタイプのものが多いが、直線的に切り裂くことが難しく、いったん開封すると再度袋として使用することができない。
【0003】
そこで、実用新案登録第3020281号や同第3026053号のように、袋の上方に寄せてリップと呼ばれる舌状帯片をフィルムの延伸方向と平行に一体に突出形成したものが最近提案されており、このリップを指でつまんでその長さ方向に切り離して行けばリップ跡が開封口となり、開封が容易で開封口も直線的で奇麗であり、開封後も開封口より上側の帯片部を利用して再度袋として使用できる利点がある。
【0004】
通常このリップは、ロールから繰り出される1枚の連続した合成樹脂フィルムをその延伸方向に移動させながらフィルムの移動方向の左右両縁部を互いに同一面で熱溶着する(いわゆる合掌貼り)ことにより形成され、そしてこれにより筒状に構成されたフィルムは更に左右両端部(袋の上下両縁部となる)を熱溶着すると共に所定長さ毎にフィルム移動方向と直角方向に帯状に熱溶着した後、該帯状溶着個所の中心線に沿って切断して袋の左右両辺とし、単体袋が製作される。
【0005】
しかしながら、上記のように形成されるリップはフィルムの左右両縁部を合掌貼りするために左右両辺を正確に合致させることが難しく、また袋の上下両縁部は同時に熱溶着されるものではなく、下部(底部)はわざわざいったんナイフで開口して物品を装入してから熱溶着するもので、二度手間となるなど、単体袋とするまでの工程数が多くなり、リップ付きのフィルム又は合成樹脂袋の安価な製造方法が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、直線的に奇麗に切り取って開封することができる製作容易にしてリップ付き合成樹脂袋等の製造も低コストで済むリップ付きフィルム及びこれを使用した袋体の製造方法を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リップを形成するに当り、延伸方向に移動する連続フィルムの中間部をつまむようにして山型に折曲させ、該折曲部を熱溶着することによりフィルム中間部にフィルム延伸方向と平行するリップを形成するものである。
【0008】
そして、連続フィルムからリップ付き袋体を製作する場合には、フィルム延伸方向に移動する連続フィルムのうち上側のフィルムの幅方向中間部を、断面山型に折曲したプレートの上ガイドと該上ガイドの折曲部内にその長さ方向に遊嵌する突条板を設けた断面略逆T字状の下ガイドとの間のトンネル状空間部内に通過させ、該上側フィルムの中間部を山型に折曲して行き、次いで該フィルム折曲部を互いに熱溶着することによりフィルム延伸方向と平行する連続したリップを形成し、次に該リップを折り倒す方向と反対側の上下両フィルムを互いに熱溶着し、次に上記連続リップを折り倒した後に上下両フィルムを一定間隔毎に該フィルム移動方向と直角方向に所定幅の帯状に互いに熱溶着し、次に該フィルム移動方向と直角方向の熱溶着部の中心線と上記リップの折り元線と交差する個所に孔を開設し、次いで上記フィルム移動方向と直角方向の熱溶着部の中心線に沿って切断することにより、リップを有しかつ該リップの折り元線の両端部にノッチが設けられた単体の袋体とするのである。
以下、本発明の実施形態を図により説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜9はロールよりそれぞれ連続的に繰出されて来るシート状の上下2枚の延伸された合成樹脂フィルムからリップ付きの樹脂袋を製造する製作工程を示すものであり、図10はリップを形成するためのガイドの斜視図、図11〜12はリップ付き袋の製造ラインの説明図を示すもので、上下フィルム1a 1bは共にその延伸方向に移動し、図1に示す如く例えば上側フィルム1aの幅は後記のリップ7を形成するための折返し分だけ長くなっている。
【0010】
そこで、上側フィルム1aの幅方向中間部を折曲してリップ7を形成すべく、図10に示すような中央部を逆U字状または逆V字状に折曲2aした山型プレートからなる上ガイド2と該上ガイド2の中央折曲部2a内にその長さ方向に遊嵌する突条板3aを突設した断面略逆T字状の下ガイド3との間に形成される小さな間隙のトンネル状空間部4内に上側フィルム1aのリップ7成形個所を通過させて行く。これにより上側フィルム1aの該個所はトンネル状空間部4に案内されてフィルム1aの延伸方向と平行するように山型に盛り上がって折曲して行く(図2参照)。
【0011】
この状態でトンネル状空間部4を通過し、下ガイド1の突条板3aから離れると、上フィルム1aの上記折曲部は互いに同一面が密着した状態でヒーター室5に入り、ここでヒートシール器6により上記折曲部が互いに熱溶着されてフィルム1aの延伸方向と平行するリップ7が連続的に形成されて行く(図3参照)。
【0012】
しかる後、該リップ7は互いに対面するギザローラ8,8間を通過することにより、その両面を粗面(ザラ面)に形成されながら下側フィルム1bと共に移動して行く(図11参照)。
【0013】
次に、ヒーター室9に入り、ここで上記の如く熱溶着されて立上がっている連続帯状のリップ7より外側位置にある上下フィルム1a,1bの帯状部1dをヒートシール器10で互いに熱溶着し(図5)、続いて該帯状熱溶着部1dをギザローラ11で粗面とする(図6)。なお、この粗面となった部分1dは単体袋とされたときの袋体の上方帯片部となる。
【0014】
次に、上下フィルム1a,1bが同時に移動して行く間に、上側フィルム1aの起立している上記リップ7よりわずかに内側の面上に供給器12により感圧型又はホットメルト系の粘着剤13を連続リップ7に沿って線状(又は帯状)に供給して行き(図7)、しかる後に押圧ローラ13によって起立しているリップ7を折り倒して上記粘着剤13に圧着させる(図8)。なお、リップ7の面は上記の如く粗面となっているので、該粘着剤13に接着させても、簡単に剥すことができる。
【0015】
上記のように連続リップ7が形成された連続帯状の上下両シート1a,1bは更に移動し、次に図12に示す他のヒットシール器14により一定間隔毎にフィルム移動方向と直角方向に所定幅で互いに熱溶着15し、しかる後パンチ16により該帯状熱溶着部15の中心線と上記リップ7の折り元線と交差する個所に順次円形あるいは菱形の孔17を開設し、続いてカッター18により上記熱溶着部15の中心線に沿って切断するのである(図9参照)。
【0016】
これにより、底部1cが開放されたリップ7付きの単体の合成樹脂製フィルム袋が得られ、またパンチによる上記孔17部分は上記カッター18による切断によってリップ7の折り元線両端部に切込まれたノッチ17aとして残り、リップ7の切り裂きの開始部となる。そして、該袋体へ物品の袋詰めをするときは、該袋本体底部1cから物品を挿入した後、該底部1cを熱溶着して密封するのである。
【0017】
なお、以上は上下2枚のフィルム1a,1bを使用してリップ7付き袋を製造する場合について説明したが、1枚のフィルムからリップ付き袋を製造するときには、フィルム1を延伸方向に移動させて行く場合に、図13に示す通り該フィルム1を幅方向に折返し、例えば上側に来るフィルム1aを下側フィルム1bよりリップ7の折返し分だけ長くとるようにすれば、あとは前記の上下2枚のフィルムと同様にして製造することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成され、フィルムからリップを形成するのに、従来のように延伸方向に移動するフィルムの左右両側端縁どうしを重合させるのではなく、フィルム中間部をつまみ上げるように山型に折曲させて該折曲部を熱溶着することにより形成するので、リップの成形が簡単かつ確実に行われ、リップ付き袋を低コストで多量生産でき、得られる単体のリップ付き袋の該リップも指先でつまんで直線的に奇麗に切取って容易に開封することができる。
【0019】
また、本発明は上記のようにフィルムの幅方向の中間部でリップを形成するので、単体袋に切断したときにはその底部となる部分1cはあらかじめ開いており(図9参照)、該部1cから物品を装入した後に熱溶着して密封でき、従来のように底部をカッターでいったん開いて物品を装入した後に再び密封するような必要もない。
【0020】
なお、本発明によるリップ付きフィルムを冷凍食品の包装袋として使用する場合、リップが袋体の上面中央部に来るように袋体を製作することにより、これをそのまま電子レンジで加熱すれば、リップ切り取り後の開封口が蒸気抜きとなり、同時に該加熱した食品の取出口ともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図で、該フィルムの流れ方向(フィルムの延伸方向)の正面から見たものである。
【図2】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図3】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図4】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図5】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図6】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図7】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図8】上下2枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【図9】連続リップ付き袋体を単体袋に切断する状態を示す平面説明図である。
【図10】リップを形成するために上側のフィルムの一部に山型折曲部を形成するための上下ガイドの斜視図である。
【図11】リップ付き袋を製造するための製造ラインの一部を示す説明図である。
【図12】図11に示す製造ラインの右端部(A)に続くラインの説明図である。
【図13】1枚の連続フィルム(シート)からリップ付き袋を製造する一過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1−フィルム
2−上ガイド
3−下ガイド
4−トンネル状空間部
5−ヒーター室
6−ヒートシール器
7−リップ
8−ギザローラ
9−ヒーター室
10−ヒートシール器
11−ギザローラ
12−粘着剤供給器
13−押圧ローラ
14−ヒートシール器
15−熱溶着部
16−パンチ
17−孔
18−カッター
Claims (4)
- フィルム延伸方向に移動する連続フィルムの幅方向中間部を山型に折曲して行き、該折曲部を互いに熱溶着することによりフィルム延伸方向と平行するリップを形成することを特徴とする直線易裂性のリップ付きフィルムの製造方法。
- 断面山型に折曲したプレートの上ガイドと該上ガイドの折曲部内にその長さ方向に遊嵌する突条板を設けた断面略逆T字状の下ガイドとの間のトンネル状空間部内に前記フィルムを通過させることにより該フィルム中間部を山型に折曲するようにした請求項1記載の直線易裂性のリップ付きフィルムの製造方法。
- フィルム延伸方向に移動する連続フィルムのうち上側のフィルムの幅方向中間部を、断面山型に折曲したプレートの上ガイドと該上ガイドの折曲部内にその長さ方向に遊嵌する突条板を設けた断面略逆T字状の下ガイドとの間のトンネル状空間部内に通過させ、該上側フィルムの中間部を山型に折曲して行き、次いで該フィルム折曲部を互いに熱溶着することによりフィルム延伸方向と平行する連続したリップを形成し、次に該リップを折り倒す方向と反対側の上下両フィルムを互いに熱溶着し、次に上記連続リップを折り倒した後に上下両フィルムを一定間隔毎に該フィルム移動方向と直角方向に所定幅の帯状に互いに熱溶着し、次に該フィルム移動方向と直角方向の熱溶着部の中心線と上記リップの折り元線と交差する個所に孔を開設し、次いで上記フィルム移動方向と直角方向の熱溶着部の中心線に沿って切断することにより、リップを有しかつ該リップの折り元線の両端部にノッチが設けられた単体の袋体とすることを特徴とする直線易裂性のリップを備えた合成樹脂製包装袋の製造方法。
- 前記連続フィルムは上下2枚、あるいは1枚のフィルムをその延伸方向に移動させるときにその幅方向に折返して上側と下側のフィルムとする請求項3記載の直線易裂性のリップを備えた合成樹脂製包装袋の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34645496A JP3733454B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 直線易裂性のリップ付きフィルムの製造方法 |
TW086112887A TW344707B (en) | 1996-11-20 | 1997-09-06 | Production of linear easy tearing film fitted with lip, and production of resin packaging bag having linear easy tearing film fitted with lip |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34645496A JP3733454B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 直線易裂性のリップ付きフィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10152165A JPH10152165A (ja) | 1998-06-09 |
JP3733454B2 true JP3733454B2 (ja) | 2006-01-11 |
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ID=18383548
Family Applications (1)
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JP34645496A Expired - Fee Related JP3733454B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 直線易裂性のリップ付きフィルムの製造方法 |
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TW (1) | TW344707B (ja) |
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JP4760159B2 (ja) * | 2005-06-28 | 2011-08-31 | 東洋製罐株式会社 | プラスチックパウチの製造方法 |
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1996
- 1996-11-20 JP JP34645496A patent/JP3733454B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-09-06 TW TW086112887A patent/TW344707B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10152165A (ja) | 1998-06-09 |
TW344707B (en) | 1998-11-11 |
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