JP3848740B2 - 包装体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装袋の内部に食品等が収容された包装体の製造方法に関し、主として中華料理の具、カレー等の被調理品を電子レンジで加熱処理できるようにした電子レンジ用包装体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、袋により包装された被調理品は、湯煎加熱による調理方法に限られ、電子レンジを使用すると、加熱調理時に、被調理品の蒸発水分により内部圧力が上昇し、膨らんで破裂するおそれがある。従って、電子レンジで調理する場合には、液洩れすることなく蒸気を逃がす工夫が必要となり、そこで、従来では包装体に逆止弁を付けたり、調理直前に包装体の一部を鋏で切断したりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、逆止弁を使用した場合は、機能的に不完全なことや、コストの問題から普及していない。また、包装体の一部を切断したりする場合は、液状の被調理品が煮沸して吹きこぼれたりするおそれもある。
【0004】
そこで、電子レンジで加熱調理する際に、被調理品から発生する蒸気を効率良く排出し、且つ、被調理品の漏出を防止でき、しかも、安価な電子レンジ用包装体として、図5のような包装体を本出願人は先に出願した。(特願平8−161640号)
【0005】
図5に示す包装体10は、包装シートの端部同士を接着してなる背貼り部7を有し、背貼り部7には、収容空間9に連通する第1通路6aと第2通路6bとからなる蒸気排出通路6が形成されている。
上記包装体10は、包装袋20の内部に被調理品が収納され、被調理品を電子レンジで加熱すると、被調理品から発生する蒸気は、開口された蒸気排出通路6を介して外部に排出され、また、包装袋20が内部の蒸気圧により膨れた状態では、液体が上方の蒸気排出通路6の第一通路6a内に浸入することは殆どないため、蒸気排出通路6を介して液体が洩出するのを防止できる。
【0006】
上記包装体10の製造方法としては、一枚の包装シートの左右端部を中央部側へ折り曲げて、両端部を重ね合わせることにより中央部に背貼り部を形成し、製袋する方法が考えられる。
【0007】
しかしながら、上記の製造方法では、一枚の包装シートから一つの包装体が得られるに過ぎず、長尺シートから一連の包装袋を連続的に製袋しつつ内部を充填することが難しいという問題がある。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、蒸気排出通路を有する背貼り部を備えた一連の包装袋を連続的に製袋し該包装袋の内部に被調理品を充填して複数の包装体を完成させる製造方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る包装体の製造方法は、長尺シート1を長手方向に沿って折り曲げて短手方向中途部を三つ折りに折り畳み、該三つ折りに折り畳まれた部位に対向して配された受け部材12aと加熱部材12bとにより長尺シート1の折曲縁部30近傍のシート内面1b同士を熱融着せしめて、蒸気排出通路を有する背貼り部7を形成する背貼り部形成工程と、該背貼り部形成工程により背貼り部7が形成された長尺シート1を、その短手方向両端部1c,1dが向かい合うようにして長手方向に沿って折り曲げた後、シート内面1b同士を短手方向に横断して熱融着せしめることにより短手方向両端部1c,1dが向かい合った充填口5を有する包装袋20を形成する製袋工程と、該製袋工程により形成された各包装袋20の内部に充填口5から収容物を充填する充填工程と、該充填工程により充填された包装袋20の充填口5を熱融着により密閉する充填口接着工程とを具備したことを特徴とする。
【0010】
上記構成からなる包装体の製造方法にあっては、背貼り部形成工程によって、長尺シート1の短手方向中途部が長手方向に沿って三つ折りに折り畳まれた後、この三つ折りに折り畳まれた長尺シート1の折曲縁部30近傍のシート内面1b同士が受け部材12aと加熱部材12bとによって熱融着されて背貼り部7が形成され、更に、この長尺シート1が製袋工程によって、その短手方向両端部1c,1dが向かい合うようにして長手方向に折り曲げられた後、シート内面1b同士が短手方向に横断して熱融着されて短手方向両端部1c,1dが向かい合った充填口5を有する袋状となることにより、長尺シート1から蒸気排出通路を備えた背貼り部7を有する複数の包装袋20が連続的に製造される。
【0011】
そして、引き続いて、充填工程によって各包装袋20の内部にその充填口5から被調理品等が順次充填されて充填口5が密封されることにより、背貼り部7を有する複数の包装体が連続的に製造される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明するが、まず、本実施形態において製造する包装体10について図4を参照しつつ説明する。
【0013】
包装体10は、包装シートの内面同士が熱融着されてなる背貼り部7を有する包装袋20に被調理品(図示省略)が収容されてなる。ここで、包装シートは、外フィルム1aと内フィルム1bとの多層から形成され、内フィルム1bは熱融着性がある。
【0014】
該包装袋20は、該包装シートが折り畳まれた平面視略方形状で、周囲のうちの三辺8b、8c、8dが熱融着によりシールされ、内部に収容空間9が形成されている。また、包装袋20の中央部には、折り畳んで重ね合わされた包装シートの内フィルム1b同士が、接着部8aで熱融着された背貼り部7が形成されている。
【0015】
背貼り部7には、被調理品を収容するための収容空間9に連通する蒸気排出通路6が形成されている。蒸気排出通路6は、第1通路6aと第2通路6bとから構成され、第2通路6bは、第1通路6aから背貼り部7の長手方向に延設されており、背貼り部7の端部付近を切り欠く等により蒸気を排出できる。
【0016】
尚、本実施形態において、包装体10は、横幅Hが170mm、前後幅Sが130mmである。また、背貼り部7の幅Wは30mmである。
【0017】
次に、図4の包装体10を製造する製造装置について説明する。
図1に示す製造装置は、シートロール2から繰り出される長尺シート1に蒸気排出通路6を有する背貼り部7を形成する背貼り部形成手段と、該背貼り部形成手段により背貼り部7が形成された長尺シート1を袋状に形成せしめて包装袋20を形成する製袋手段と、該包装袋20の内部に被調理品等を充填する充填手段と、該充填手段により充填された包装袋20の充填口5を接着せしめて密閉する充填口接着手段とからなる。
【0018】
ここで、長尺シート1は、外フィルム1aと内フィルム1bとの多層から形成され、内フィルム1bは熱融着性がある。また、全幅Lが400mmに設定された長尺シート1は、内フィルム1bを上面として繰り出され、その左端部1cと右端部1dが幅規制ローラ等によって規制されながら順に下流へと送られる。
【0019】
尚、外フィルム1aは、熱可塑性合成樹脂からなるフィルムから構成されてなり、具体的に本実施形態においては、厚さ15μの二軸延伸ナイロンフィルムを使用している。外フィルム1aとしては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリプロピレン、セロファン等の耐熱性を有するフィルムも採用でき、またエチレン・ビニルアルコール共重合体等のガスバリアー性フィルムや各種のコート加工フィルム等を積層した複層フィルム等を採用し得る。
【0020】
また、内フィルム1bとして、直鎖状低密度ポリエチレンからなる厚さ30μのフィルムを使用している。尚、内フィルム1bは、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー等の熱融着性フィルムを採用し得る。
【0021】
図1において、背貼り部形成手段は、長尺シート1を長手方向に沿って折り曲げる折畳部11と、該折畳部11で折り曲げられ重ね合わされた折曲縁部30近傍の内フィルム1b同士を接着する第一接着部12とからなる。
【0022】
前記折畳部11は、略方形状の第一プレート11aと、該第一プレート11aと平行で一定間隔上方に配された第二プレート11bとから構成されてなる。ここで、第一プレート11aの一縁部21は、図2(a)に示す如く、長尺シート1の搬送方向X(長手方向)に平行且つ長尺シート1の左端部1cから一定距離W1(285mm)の位置に設けられてなる。また、該第一プレート11aの一縁部21と対向する第二プレート11bの一縁部22は、第一プレート11aの一縁部21と上流側にて一定距離W2離間し且つ下流側にて一定距離W3(30mm)だけ重なり合うように、平面視傾斜して設けられてなる。尚、各プレート11a,11bの上下面には、長尺シート1にシワ等が起こらないように、例えば、長尺シート1を押圧する複数のローラ等(図示せず)が配されている。
【0023】
このように、折畳部11には、第一及び第二プレート11a,11bの一縁部21,22によって、両縁部21,22の交差部23の下流側にて長尺シート1を折り曲げて三つ折り状態に折り畳む重合部25と、前記交差部23の上流側にて重合部25に長尺シート1を案内するための案内部24とが形成されてなる。尚、該折畳部11において長尺シート1は、図2(b)に示す如く、左端部1c側が第一プレート11aの下方に、右端部1d側が第二プレート11bの上方に位置するよう搬送される。
【0024】
前記第一接着部12は、図3(a)に示す如く、長尺シート1の前記折畳部11によって三つ折りに折り畳まれた部位の上方に配された表面に耐熱ゴム等を有する金属板等の受け部材12aと、該受け部材12aと対向して長尺シート1の下方に配されたヒートシールバー等の加熱部材12bとから構成されてなる。
ここで、受け部材12aと加熱部材12bは、上下動自在に設けられ、前記折畳部11によって折り畳まれた長尺シート1の折曲縁部30近傍の内フィルム1b同士を熱融着して、背貼り部7を長手方向に沿って間欠的に形成すべく構成されてなる。また、加熱部材12bには、長尺シート1と対向する面に、背貼り部7に蒸気排出通路6を形成すべく、長尺シート1と接触しない非接触凹部(熱融着されない部分)が形成されてなる。尚、本実施形態では、受け部材12aと加熱部材12bは、長尺シート1の長手方向の長さを260mmに、また、短手方向の幅を30mmに設定されている。
【0025】
図1において、製袋手段は、前記背貼り部形成手段により背貼り部7が形成された長尺シート1を長手方向に沿って折り曲げる全体折曲部13と、該全体折曲部13により折り曲げられた内フィルム1b同士を短手方向に横断して接着する第二接着部14より構成されてなる。
【0026】
前記全体折曲部13は、長尺シート1を折り曲げるべく形成されたフォーマー13aと、左右両側に配された一対の回転自在なローラ13b,13bを備えてなる。フォーマー13aは、長尺シート1の左端部1cから一定距離H(170mm)の位置を支点として長尺シート1の両端部1c、1dを上方に折り曲げるべく構成されてなる。また、一対のローラ13b,13bは、両端部1c,1dが向かい合うよう長尺シート1を左右から挟み押圧して充填口5を形成すべく構成されてなる。
【0027】
前記第二接着部14は、長尺シート1の左右両側に配された一対のシールバー14a,14bを備えてなる。一対のシールバー14a,14bは、背貼り部7を有する長尺シート1の内フィルム1b同士を短手方向(長手方向と略垂直な方向)に横断して熱融着して側部3を形成し、収容空間9を形成すべく構成されてなる。
尚、第二接着部14は、本実施形態において下流側にも一対のシールバー14a,14bを備えてなり、上流下流二対のシールバー14a,14bにより、二つの収容空間9が形成されるよう構成されてなる。
【0028】
また、前記充填手段は、第二接着部14により袋状に形成された包装袋20の収容空間9に被調理品を充填する充填機17から構成されてなる。充填機17は、上下動自在に配された二機の充填ノズル17a,17bを備えてなり、充填口5を介して二つの収容空間9に同時に被調理品を充填可能に構成されてなる。
【0029】
前記充填口接着手段は、充填機17により被調理品が充填された包装袋20の充填口5を接着する充填口接着部16から構成されてなる。充填口接着部16は、充填口5の左右両側に一対の接離自在な平シールバー16a,16bを備えてなる。
【0030】
更に、本実施形態においては、被調理品が内部に充填された一連の包装体10の側部3を切断するカッター装置(図示せず)を備えている。
【0031】
次に、上記構成からなる製造装置を用いた製造方法について説明する。
本実施形態において、包装体の製造方法は、前記背貼り部形成手段によって長尺シート1に背貼り部7を形成する背貼り部形成工程と、この長尺シート1を前記製袋手段によって袋状に形成せしめて包装袋20を形成する製袋工程と、包装袋20の内部に被調理品を充填する充填工程と、包装体20の充填口5を接着せしめて密閉する充填口接着工程とからなる。
【0032】
長尺シート1は、フィルムロール2から下流へと間欠送りされる。本実施形態において、間欠送りは260mmに設定されている。つまり、図4に示した包装体10の折返し部4の長さS(130mm)の二つ分に相当する2ピッチ方式を採る。
【0033】
折畳部11に送られた長尺シート1は、第一及び第二プレート11a,11bの一縁部21,22によって、案内部24で長手方向に沿って湾曲状態となり、下流の重合部25で三つ折りに折り畳まれる。
【0034】
上記折畳部11によって三つ折りに折り畳まれた長尺シート1は、下流側の第一接着部12へ間欠送りされる。該第一接着部12では、長尺シート1の送りが停止すると同時に、受け部材12aと加熱部材12bが相対的に接近し、折曲縁部30近傍の内フィルム1b同士が熱融着されて背貼り部7が形成される。
【0035】
また、加熱部材12bには、長尺シート1と接触しない非接触凹部(熱融着されない部分)が設けられているので、背貼り部7には蒸気排出通路6が形成される。尚、本実施形態では、一回の熱融着により長さ260mmの背貼り部7が形成される。
【0036】
背貼り部7が長手方向に沿って連続的に形成された長尺シート1は、全体折曲部13に送られる。長尺シート1は、フォーマー13aによって左端部1cから距離H(170mm)の位置を支点として折り曲げられ、更に、長尺シート1の間欠送りと同期して回転と停止を繰り返す一対のローラ13b,13bによって左右から挟み込まれ押圧されて、図3(b)に示す如く、両端部1c,1dが向かい合った充填口5が形成される。
【0037】
このように背貼り部7と充填口5が形成された長尺シート1は、第二接着部14によって、内フィルム1b同士が短手方向に熱融着されて、長手方向の所定間隔ごとに側部3が形成される。その結果、上方の充填口5のみ大気と連通し、被調理品を収容し得る収容空間9を有する一連の包装袋20と形成される。
尚、外フィルム1aは熱融着性を有しないので、背貼り部7の外面7aと背貼り部7に対向する包装袋20の外面とは接着されない。(図3(b)参照)
また、第二接着部14がピッチ数(2ピッチ)と同一組(二つ)設けられているので、長尺シート1には一回の間欠送りで複数の側部3が形成される。
更に、形成された収容空間9は、背貼り部7の蒸気排出通路6と連通されている。
【0038】
上記一連の包装袋20には、充填機17によって被調理品が充填される。この際、二機の充填ノズル17a,17bは、二つの充填口5に向かって下降し、図1に破線で示す如く収容空間9内に挿入され、該充填ノズル17a,17bを介して、収納空間9に被調理品が充填される。
【0039】
被調理品が充填された包装袋20は、充填口接着部16によって充填口5が密封されて被調理品を内部に収容する包装体10となる。ここで、一連の包装袋20は、一対の平シールバー16a,16bにより、一回の間欠送り(2ピッチ)で二つの充填口5が同時に熱融着される。
【0040】
充填口5が密閉された一連の包装体10は、一対のカッター刃を有するカッター装置によって側部3が切断され、被調理品を内部に収容する個々の包装体10となる。
【0041】
以上、本実施形態において、包装体10は上記の如き方法で製造でき、背貼り部形成工程により、長尺シート1の長手方向に沿って蒸気排出通路6を有する背貼り部7を連続的に形成し、製袋工程により充填口5を有する包装袋20を複数形成し、充填工程により包装袋20に被調理品を充填し、充填口接着工程により充填口5を密閉して複数の包装体10を連続的に形成することができる。更に、側部3を切断して個々の包装体10とすることも可能となり、被調理品を内部に収容した包装体10の量産が可能となる。
【0042】
更に、背貼り部形成工程、製袋工程、充填工程、充填口接着工程及びカッター装置を同期させて連動させていることから、シートロール2から被調理品が収容された個々の包装体10を形成する間の工程が、一ライン上に構成可能となり、省スペース化が図れる。また更に、一回の間欠送りで、複数の包装体10を同時に製造することができるため、製造速度が速く量産に適しており、結果、安価に包装体10を製造することができる。
【0043】
また、上記実施形態では、各工程に要する時間等を考慮しつつ、全体としての製造速度を速めるため、長尺シート1の間欠送りを、包装体10の前後幅S(130mm)の二つ分に相当する260mmに設定したが、包装体10の前後幅Sに応じて適宜対応すればよい。また、送りピッチは、包装体10の前後幅S(130mm)の一つ分、すなわち、1ピッチに設定することも、逆に、3ピッチ以上に設定しても構わない。
【0044】
更に、上記実施形態では、折畳部11により三つ折りに折り畳んだ後に第一接着部12により熱融着して背貼り部7を形成する構成について説明したが、背貼り部形成工程は、上記構成に限定されるものではなく、例えば、まず、長手方向に沿って二つ折りに折り曲げて、この折り曲げによって形成された折曲縁部30近傍のシート内面1b同士を接着して背貼り部7を形成せしめ、その後、長尺シート1の左右の一端を長手方向に沿って折り返して三つ折りに折り畳む背貼り部形成工程としても本発明の意図する範囲である。
【0045】
また、背貼り部7の形状も上記実施形態に限定されるものでなく、蒸気排出通路6を有するものであれば本発明の意図する範囲内であり、更に、蒸気排出通路6においても、電子レンジで加熱処理する際に、収容空間9に収容された被調理品から発生する蒸気を外部に排出可能な種々の形状、構成が適応可能である。
【0046】
尚、本発明に係る包装袋の製造方法にあっては、上記構成のうち、充填工程及び充填口接着工程は不要である。
【0047】
また、本発明に係る包装体の製造方法にあっては、充填機17による充填を第二接着部14による接着と略同時に行わせることも可能である。即ち、背貼り部形成工程により背貼り部7が形成された長尺シート1を、長手方向に沿って折り曲げた後、シート内面1b同士を短手方向に横断して接着せしめて包装袋20を形成する製袋工程と、該製袋工程により形成される包装袋20の内部に収容物を充填する充填工程とを略同時に行わせることも可能である。
但し、側部3の熱融着性を確実にする為には、第二接着部14によって側部3を形成した後に、被調理品を充填することが好ましい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明における包装体の製造方法にあっては、長尺シートの短手方向中途部を三つ折りに折り畳んだ後に熱融着して背貼り部を形成し、しかる後において短手方向両端部が向かい合うようにしてこの長尺シートを折り曲げて短手方向両端部が向かい合った充填口を有する包装袋を形成し、該充填口から収容物を充填して密封するので、長尺シートから蒸気排出通路を備えた背貼り部を有する複数の包装体が連続的に製造可能となり、量産に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体の製造方法および製造装置の一実施形態例を示す斜視図。
【図2】(a)は、折畳部の平面図。
(b)は、図1の切断線A−Aにおいて矢印方向から見た端面図。
【図3】(a)、(b)は、それぞれ図1の切断線B−B、C−Cにおいて矢印方向から見た端面図。
【図4】本発明の製造装置によって製造される包装体の斜視図。
【図5】包装体の斜視図。
【符号の説明】
1…長尺シート、3…側部、4…折返し部、5…充填口、6…蒸気排出通路、7…背貼り部、9…収容空間、10…包装体、11…折畳部、11a…第一プレート、11b…第二プレート、12…第一接着部、13…全体折曲部、14…第二接着部、16…充填口接着部、17…充填機、X…搬送方向、20…包装袋、30…折曲縁部
Claims (2)
- 長尺シート(1)を長手方向に沿って折り曲げて短手方向中途部を三つ折りに折り畳み、該三つ折りに折り畳まれた部位に対向して配された受け部材(12a)と加熱部材(12b)とにより長尺シート(1)の折曲縁部(30)近傍のシート内面(1b)同士を熱融着せしめて、蒸気排出通路を有する背貼り部(7)を形成する背貼り部形成工程と、該背貼り部形成工程により背貼り部(7)が形成された長尺シート(1)を、その短手方向両端部(1c,1d)が向かい合うようにして長手方向に沿って折り曲げた後、シート内面(1b)同士を短手方向に横断して熱融着せしめることにより短手方向両端部(1c,1d)が向かい合った充填口(5)を有する包装袋(20)を形成する製袋工程と、該製袋工程により形成された各包装袋(20)の内部に充填口(5)から収容物を充填する充填工程と、該充填工程により充填された包装袋(20)の充填口(5)を熱融着により密閉する充填口接着工程とを具備してなる包装体の製造方法。
- 背貼り部形成工程においては、シートロールから長尺シート(1)を繰り出しながら、第一プレート(11a)と該第一プレート(11a)に一定間隔おいて平行に配された第二プレート(11b)を通過させることにより、該長尺シート(1)を三つ折りに折り畳み、該三つ折りに折り畳まれた部位の一方に配された受け部材(12a)と他方に配された加熱部材(12b)とによりシート内面(1b)同士を熱融着せしめて背貼り部(7)を形成し、製袋工程においては、短手方向両端部(1c,1d)が向かい合った充填口(5)を形成すべく長尺シート(1)の短手方向一端部(1c)から一定距離の位置を支点として長尺シート(1)の短手方向両端部(1c,1d)を折り曲げ、充填工程においては、開口した充填口(5)から収容物を包装袋(20)の内部に充填する請求項1記載の包装体の製造方法。
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