JP3390147B2 - 自立袋連続製造方法 - Google Patents
自立袋連続製造方法Info
- Publication number
- JP3390147B2 JP3390147B2 JP14583899A JP14583899A JP3390147B2 JP 3390147 B2 JP3390147 B2 JP 3390147B2 JP 14583899 A JP14583899 A JP 14583899A JP 14583899 A JP14583899 A JP 14583899A JP 3390147 B2 JP3390147 B2 JP 3390147B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tubular body
- heat sealing
- heat
- folding
- self
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
Description
袋を連続して製造するための自立袋連続製造方法に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】袋入り包装商品は、一般に積み重ねたり
後壁にもたれかけたりした状態で陳列されているが、そ
の場合、陳列商品がずり落ち易くなるとともに、陳列効
率が悪い(面積当たりの陳列個数が少ない)という問題
があった。 【0003】このような問題を改善するために、近年、
袋入り包装商品を自立状態で陳列するための自立袋が普
及している。この自立袋の一例として、図6に示すよう
な公知例がある(特開平5−221451号公報)。こ
の公知例の自立袋Yは、前面材2と後面材3と折襞付き
の左右各側面材4,4と底面材5とで四角筒形に形成さ
れている。各材(前面材2、後面材3、左右側面材4,
4、底面材5)は、片面に熱溶融樹脂面を有するラミネ
ートフイルムが使用されており、各材の熱溶融樹脂面を
接合させた状態で、開口部を残してそれらの側縁部同士
を熱シール(符号P,Q,R)して四角筒形に成形して
いる。 【0004】ところで、この公知(特開平5−2214
51号公報)の自立袋は、図7の(A)〜(F)に示す
ようにして製造される。まず、図7(A)に示すように
前面材2と後面材3と折襞付き両側面材4,4とで筒状
に形成した筒状体1を使用し、その底部側(図7では上
部側)となる開口の4隅部分にそれぞれ小長さの切り込
みSを入れる。次に、図7(B)に示すように前面材端
部2a、後面材端部3a、各側面材端部4a,4aをそ
れぞれ切り込みSの深さまで外側に開いて開き面9を形
成する。尚、開かれた前面材端部2a、後面材端部3
a、各側面材端部4a,4aは、それらの上面側が熱溶
融樹脂面となっている。次に、図7(C)に示すように
開き面9上に底面材5を載せる。尚、底面材5は、その
下面側に熱溶融樹脂面がある。次に、図7(D)に示す
ように底面材5をV折りにして挟み込んだ状態で前面材
端部2a、後面材端部3a、各側面材端部4a,4aを
それぞれ折戻す(閉じる)。このとき、左右各側面材
4,4の各折襞部分も折畳む。次に、図7(E)に示す
ように前面材2及び後面材3の各外面から熱シール装置
10(図8、図9参照)で挟圧して、筒状体底部の左右
両側部(符号Q,Q部分)及び両端縁部(符号R部分)
を連続するコ形に熱シールする。その後、熱シール部
Q,Rの外側の余剰部分を切除して、図7(F)に示す
袋体Yを製造する。尚、図7(F)の袋体Yを上下逆に
して内部を膨らすと、図6に示す自立袋Yとなる。 【0005】尚、図8は、図7(D)のVIII−VIII拡大
断面相当図であり、図9は、図7(E)のIX−IX拡大断
面相当図である。又、図10は、図6のX−X拡大断面
図である。 【0006】図8において、2つ折りされた底面材5の
外面側、側面材端部4aの底面材5に対面する各内面、
前面材端部2aの内面、後面材端部3aの内面が、それ
ぞれ熱溶融樹脂面となっている。そして、図9に示すよ
うに、熱シール装置10(2つの側縁シール部10aと
1つの端縁シール部10bを有する)で筒状体底部の周
縁部を押圧すると、各側縁シール部10aによって底面
材5の外面(2つ折り状態の外面)と側面材端部4aの
内面とが符号Qで示すように熱溶着し、且つ底面材5の
一方の端縁部5a外面(2つ折り状態の外面)と前面材
端部2aの内面、及び底面材5の他方の端縁部5b外面
(2つ折り状態の外面)と後面材端部3aの内面とがそ
れぞれ符号R,Rで示すように熱溶着して、底面材5の
外周4辺が同時に熱シールされる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
公知の自立袋製造方法、特に底面材5の熱シール方法で
は、筒状体1の底部に底面材5を熱シールさせる際に、
図7(E)及び図9に示すように、底面材5を2つ折り
した状態で両側縁シール(符号Q,Q)と両端縁シール
(符号R,R)とを同時に行うようにしている。そし
て、底面材5を2つ折りした状態で側面材4(側面材端
部4a)に熱シールしようとすると、図9において符号
Sで示すように底面材5及び側面材端部4aが折返され
たまま加熱されるようになる。 【0008】ところが、このように両材(底面材5及び
側面材端部4a)が折返されたまま加熱されると、特に
折返し部Sの先端において底面材5と側面材端部4aと
の熱シール強度が他の部分より極端に弱くなり、ときに
はシール不良になるおそれがある。 【0009】従って、この公知例(特開平5−2214
51号公報)の製造方法で製造された自立袋Yを使用し
て商品を密封包装した場合は、外部からの圧迫等により
内圧が高くなると、底面材5と側面材端部4aにおける
上記折返し部Sのシール部が比較的容易に剥離してしま
い(あるいは最初からシール不良であったり)、完全密
封を必要とする商品(例えば液体混入物や外気に晒せな
い食品等)の包装袋には適用できないという問題があ
る。 【0010】又、この公知例(特開平5−221451
号公報)の自立袋製造方法は、筒状体1を製品長さに切
離した状態で各種処理を行ってその底部側に底面材5を
取付けるようにしているが、このような製造方法では、
連続的な製造ラインで行うことが不可能(あるいは極め
て困難)であり、製造効率が極めて低くなることが考え
られる。 【0011】本願発明は、上記公知例の問題点に鑑み、
四角筒形の自立袋を製造するのにあたって自動で連続し
て製造でき、且つ底面材のシール強度を高強度にできる
ようにした自立袋連続製造方法を提案することを目的と
している。 【0012】 【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、筒状体の底部開口に底面材を熱シールして
なる四角筒形の自立袋を連続して製造するための自立袋
連続製造方法を対象にしている。 【0013】本願発明の自立袋連続製造方法では、帯状
筒状体が使用されるが、帯状筒状体として、前面材と後
面材と折襞付きの左右各側面材とで四角筒状に成形した
ものが採用される。この帯状筒状体を構成する前面材と
後面材と各側面材は、それぞれ熱溶融しないフイルムの
片面に熱溶融樹脂面を有したラミネートフイルムを使用
している。そして、該各材は、その熱溶融樹脂面が内面
側となるようにして帯状筒状体を構成している。 【0014】又、本願の自立袋連続製造方法を行うに際
して、帯状筒状体として、予めロール状に巻回させたも
のを順次巻解いて使用してもよく、あるいは本願製造工
程の前工程においてそれぞれ帯状の前面材と後面材と各
側面材とを順次四角筒状に成形するようにしてもよい。 【0015】尚、帯状筒状体を構成する各材(前面材と
後面材と各側面材)としては、用途に応じた各種性状の
ラミネートフイルムが使用可能であり、又、該各材ごと
に異種性状のものを採用してもよい。 【0016】そして、本願発明の自立袋連続製造方法で
は、以下に詳述する帯状筒状体供給工程、切目入れ工
程、折返し工程、底面材重合工程、両側縁熱シール工
程、折戻し工程、両端縁熱シール工程、及び切離し工程
を順次行うようにしている。帯状筒状体供給工程 帯状筒状体供給工程は、連続させた帯状筒状体を1単位
の長さ(製品長さ)づつ間欠供給するものである。この
帯状筒状体供給工程では、帯状筒状体を左右各側面材の
折襞部分を内方に折畳んだ偏平状態で間欠送りされる。
又、この帯状筒状体供給工程では、帯状筒状体を水平方
向に向けて移送するとよい。切目入れ工程 切目入れ工程は、筒状体長さ方向に所定間隔(製品長さ
間隔)をもって筒状体幅方向に向けて前面材又は後面材
の何れか一方を残した状態で後面材又は前面材と両側面
材に切目を入れるものである。この切目入れ工程では、
帯状筒状体を水平方向に移送させる場合には上方からカ
ッターで下面材(前面材又は後面材となる)を残して上
面材と各側面材とを切断する。折返し工程 折返し工程は、切目入れ工程で形成された切目で区画さ
れた一方の切断端縁部を側面材の折襞の幅だけ折返すも
のである。この折返し工程では、切目の一方(移送方向
上手側)の切断端縁部を折返した折返し片と該折返し片
を折返した後の開放部とで開き面が形成される。尚、こ
の開き面は、その全面が熱溶融樹脂面となっている。底面材重合工程 底面材重合工程は、折返し工程で形成された開き面に底
面材を重合させるものである。底面材は、開き面の面積
と同じかそれよりやや大きい面積のものが使用され、該
底面材で開き面の全面を完全に被覆するようにする。
又、該底面材は、その熱溶融樹脂面が開き面に対面する
状態で被覆される。従って、開き面の熱溶融樹脂面と底
面材の熱溶融樹脂面とが相互に対面する。両側縁熱シール工程 両側縁熱シール工程は、開き面に対して底面材の左右両
側縁部のみをそれぞれ直線状に所定幅(例えば2〜5mm
幅)づつ熱シールするものである。この両側縁熱シール
工程では、底面材を開き面に対して平面状態で熱シール
するので、左右の熱シール部分は、それぞれ全長に亘っ
て強固に溶着する。尚、この工程では、底面材の両端縁
(移送方向の両端縁)は開き面に対して接着されていな
い。 【0017】ところで、この両側縁熱シール工程では、
開き面に対して底面材の左右両側縁部のみを熱シールす
るようにしているが、もし底面材の全周を同時に熱シー
ルしようとすると両側面材の折襞部分が前面材及び後面
材に熱溶着し且つ前面材と後面材も熱溶着してしまい、
自立袋に成形できなくなる。折戻し工程 折戻し工程は、底面材の左右両側縁部を熱シールした
後、折返し片を底面材の半分面積とともに元に折戻すも
のである。尚、このとき、底面材はV形に折畳まれて該
底面材の各端縁同士が完全重合する。両端縁熱シール工程 両端縁熱シール工程は、折返し片を折戻した状態で底面
材の2つの端縁部を開き面にそれぞれ直線状に所定幅
(例えば2〜5mm幅)づつ熱シールするものである。こ
の両端縁熱シール工程では、左右の側縁熱シール部に達
する全長さに亘って連続状態で熱シールされる。従っ
て、上記両側縁熱シール工程とこの両端縁熱シール工程
との2回の熱シール工程により、底面材の外周4辺が連
続状態で熱シールされるようになる。尚、この両端縁熱
シール工程では、単一の端縁シーラで底面材の2つの端
縁部を同時に挟圧するが、その際に底面材の端縁同士の
接合面は熱溶融しないフイルムで構成されているので、
該底面材の端縁同士が熱溶着することはない。切離し工程 切離し工程は、底面材を取付けた袋体を帯状筒状体から
上記切目位置で切離すものである。尚、底面材として上
記開き面より大きい面積のものを使用した場合には、該
底面材のはみ出し部分を同時にあるいは別工程で切除す
る。 【0018】本願の自立袋連続製造方法では、上記各工
程が順次連続して行われ、自立袋が自動で連続製造でき
る。又、本願の自立袋連続製造方法では、最終の切離し
工程前までは帯状筒状体の一部が連続しているので、各
工程での被加工部の位置決めが確実に行える。さらに、
底面材外周の熱シールは、両側縁熱シール工程と両端縁
熱シール工程とに別けて行い、該各熱シール工程におい
てそれぞれ平面状態で熱シールするようにしているの
で、各熱シール部分(4辺)の全長さに亘って強固に熱
溶着させることができる。 【0019】 【発明の実施の形態】図1〜図5を参照して本願の実施
形態を説明する。尚、本願実施形態では、図6に示すよ
うな四角筒形の自立袋Yを製造するためのものであり、
本願実施形態については図6を併用して説明する。 【0020】図1には本願実施形態の自立袋連続製造方
法を行うための全体製造工程を示し、図2には図1の一
部の製造工程を省略した加工状態の変化図を示してい
る。尚、図1及び図2において、各工程は右側から左側
に進行する。 【0021】この実施形態の自立袋連続製造方法で使用
される帯状筒状体1Aは、図2に示すように前面材2と
後面材3と折襞付きの左右各側面材4,4とで四角筒状
に成形されている。尚、前面材2と後面材3とは、図2
において上下逆になる場合がある。 【0022】この帯状筒状体1Aを構成する前面材2と
後面材3と各側面材4,4には、それぞれ用途に応じた
性状の多層(例えば2〜5層)ラミネートフイルムが使
用されている。又、該各材2,3,4の片側表面には熱
溶融しないフイルムがあり、その裏側表面には熱溶融樹
脂をコーティングしている。そして、該各材2,3,4
は、その熱溶融樹脂面が内面側となるようにして帯状筒
状体1Aを構成している。尚、前面材2と各側面材4,
4、及び後面材3と各側面材4,4とは、それぞれ貼り
合わせ法あるいは合掌貼り法等によって4方シールし、
左右側面部に折襞付きの帯状筒状体1Aを形成してい
る。 【0023】又、本願実施形態では、帯状筒状体1Aと
して、予めロール状に巻回させたものを順次巻解いて使
用してもよく、あるいは本願製造工程の前工程において
それぞれ帯状の前面材2と後面材3と各側面材4,4と
を順次四角筒状に成形するようにしてもよい。 【0024】この実施形態の自立袋連続製造方法では、
図1に示すように、帯状筒状体供給工程A、折線成形工
程B、切目入れ工程C、折返し工程D、折返し片押圧工
程E、底面材重合工程F、両側縁熱シール工程G、折戻
し工程H、仮付け工程I、両端縁熱シール工程J、及び
切離し工程Kを順次行うようにしている。帯状筒状体供給工程A この帯状筒状体供給工程Aは、上記した帯状筒状体1A
を1単位の長さ(製品長さ)づつ間欠供給するものであ
る。該帯状筒状体1Aは、サーボモータで制御される間
欠送りローラ11(図1)によって、例えば毎分30〜
40回程度のスピードで1単位長さづつ供給される。こ
の帯状筒状体供給工程Aでは、帯状筒状体1Aを偏平状
態で水平方向に向けて移送する。折線成形工程B この折線成形工程Bは、後の折返し工程Dにおいて折返
し片7の折返しを容易にするためのものである。そし
て、この折線成形工程Bでは、折線付けヒータ12(図
1)によって上面側の後面材3及び左右側面材4,4に
帯状筒状体1Aの全幅に亘って折線31(図2)を型付
けする。切目入れ工程C この切目入れ工程Cは、直前の折線成形工程Bで型付け
した折線31より側面材4の折襞幅だけ移送方向下手側
位置において、前面材2を残した状態で後面材3と両側
面材4,4に帯状筒状体幅方向の全幅に亘って切目6
(図2)を入れるものである。この切目入れ工程Cは、
上切りカッター13(図1)によって行われる。尚、こ
の切目入れ工程Cのように、上切りカッター13により
最下部フイルム(前面材2)を残してその上部側フイル
ム(後面材3及び側面材4)のみを切断する技術は既に
公知である。折返し工程D この折返し工程Dは、切目入れ工程Cで形成された切目
6の移送方向上手側の切断端縁部6a(図2)を側面材
4の折襞の幅だけ後方(移送方向上手側)に折返すもの
である。この折返し工程Dでは、折返し板14(図1)
が使用されている。この折返し板14は、その下端を帯
状筒状体1Aの上面(後面材3の上面)に軽く押付けた
状態で設置している。そして、帯状筒状体1Aの切目6
が折返し板14の先端位置を通過するときに、該折返し
板14先端に切目6の移送方向上手側の切断端縁部6a
が引っ掛かって該切断端縁部6aが折返し片7となって
後方に折返される。このように折返し片7が折返される
と、図2に示すようにその折返し片7と該折返し片7を
折返した後の開放部8とで開き面9が形成される。この
開き面9の両側部は、各側面材4,4によって三角形状
に折畳まれる。尚、この開き面9は、その全面が熱溶融
樹脂面となっている。折返し片押圧工程E この折返し片押圧工程Eは、押圧装置15により開き面
9を上から押圧して、該開き面9を偏平に型付けするも
のである。底面材重合工程F この底面材重合工程Fは、折返し工程Dで形成された開
き面9に底面材5を重合させるものである。尚、この底
面材重合工程Fは、図3に拡大図示している。底面材5
は、底面材供給装置16(図1)によって順次開き面9
上に供給される。底面材供給装置16は、底面材ロール
61から連続して繰出されるフイルムをダンサーローラ
62で底面材5の長さ寸法づつ間欠移送し、カッター6
3で切断して底面材5を順次切離す。カッター63で切
断された底面材5は、帯状筒状体1Aの間欠移送に同期
して順次開き面9を正確に被覆する。図2では、底面材
5を開き面9の面積と同じに表示しているが、該底面材
5は開き面9の面積よりやや大きい面積のものを使用し
てもよい。その場合、底面材5の被覆位置が多少ずれて
も開き面9の全面を確実に被覆できる。尚、開き面9の
面積より大きい底面材5を使用した場合には、後で底面
材5のはみ出し部分を切除する必要がある。又、この底
面材5は、その熱溶融樹脂面が開き面9に対面する状態
(下向き状態)で被覆される。従って、開き面9の熱溶
融樹脂面と底面材5の熱溶融樹脂面とが相互に対面す
る。又、この底面材重合工程Fでは、底面材5を開き面
9上に載せた後、仮付けシーラ17(図1)により底面
材5と開き面9とをピンポイント状に仮接着させるよう
にしている。このようにすると、底面材5を載せた開き
面9部分を次の両側縁熱シール工程Gまで移送させる際
に該底面材5が開き面9上で位置ずれしなくなる。両側縁熱シール工程G この両側縁熱シール工程Gは、開き面9に対して底面材
5の左右両側縁部5c,5dのみをそれぞれ直線状に所
定幅(例えば2〜5mm幅)づつ同時に熱シール(図2の
熱シール部Q,Q)するものである。この両側縁熱シー
ル工程Gは、図4に拡大図示している。尚、図4におい
て、作図上(理解し易くするために)、各材(2〜5)
を適度の厚みをもたせた状態で表示している。従って、
熱シール部分の長さ範囲中において、材(フイルム)の
積層枚数の差によって段差があるように表示されている
が、実際には各材2〜5は極薄であるために積層枚数に
差があってもほとんど段差はできず、側縁シーラ18の
熱板18aの全長に亘って均等に熱シール(符号Q)が
行われる。 【0025】この両側縁熱シール工程Gでは、底面材5
を開き面9に対して平面状態で熱シールするので、左右
の熱シール部Q,Qは、それぞれ全長に亘って強固に溶
着する。尚、この両側縁熱シール工程Gでは、開き面9
における側面材4上面と底面材5の下面とが新たに熱溶
着されるだけで、その他の接合面は既に熱シールされて
いる部分を除いて熱溶着することはない。 【0026】ところで、この両側縁熱シール工程Gで
は、開き面9に対して底面材5の左右両側縁部のみを熱
シール(符号Q,Q)するようにしているが、もし底面
材5の全周を同時に熱シールしようとすると両側面材
4,4の折襞部分が前面材2及び後面材3に熱溶着して
しまうとともに前面材2と後面材3も熱溶着してしま
い、自立袋に成形できなくなる。折戻し工程H この折戻し工程Hは、底面材5の左右両側縁部を熱シー
ル(符号Q,Q)した後、折戻し装置19(図1)によ
り折返し片7を底面材5の半分面積とともに元に折戻す
ものである。尚、このとき、底面材5はV形に折畳まれ
て該底面材5の各端縁5a,5b同士が完全重合する。仮付け工程I この仮付け工程Iは、仮付けシーラ20によって底面材
5の前後各端縁5a,5b(未シール)を開き面9に対
してピンポイント状に接着させるものである。尚、この
仮付けシーラ20は、例えば超音波シーラを採用すると
よい。両端縁熱シール工程J この両端縁熱シール工程Jは、端縁シーラ21により、
折返し片7及び底面材5の半分面積を折戻した状態で底
面材5の2つの端縁部5a,5bを開き面9にそれぞれ
直線状に所定幅(例えば2〜5mm幅)づつ熱シール(符
号R,R)するものである。尚、この両端縁熱シール工
程Jは、図5に拡大図示している。この両端縁熱シール
工程Jでは、上記両側縁熱シール部Q,Qに達する長さ
に亘って熱シール(符号R,R)される。従って、上記
両側縁熱シール工程Gとこの両端縁熱シール工程Jとの
2回の熱シール工程により、底面材5の外周4辺が連続
状態で熱シールされるようになる。尚、この両端縁熱シ
ール工程Jでは、単一の端縁シーラ21で底面材の2つ
の端縁部5a,5bを同時に挟圧するが、その際に底面
材端縁5a,5bの接合面同士は熱溶融しないフイルム
で構成されているので、該底面材5の端縁同士が熱溶着
することはない。切離し工程K この切離し工程Kは、カッター22(図1)により、底
面材5を取付けた袋体Yを帯状筒状体1Aから上記切目
6の位置で切離すものである。尚、底面材5として上記
開き面9より大きい面積のものを使用した場合には、該
底面材5のはみ出し部分を同時にあるいは別工程で切除
する。 【0027】本願実施形態の自立袋連続製造方法では、
上記各工程を順次連続して行うことで、袋体Yを連続製
造できる。特に、この自立袋連続製造方法では、最終の
切離し工程K前までは帯状筒状体1Aの一部(前面材
2)が連続しているので、袋体Yの連続製造が簡単とな
り、しかも各工程での各被加工部の位置決めが確実とな
って高精度の加工が行える。さらに、底面材5外周の熱
シール(符号Q,R)は、両側縁熱シール工程Gと両端
縁熱シール工程Jとに別けて行うことにより、連続製造
ライン中で完全に行うことができる。又、該各熱シール
工程G,Jにおいて、底面材5を開き面9に対してそれ
ぞれ平面状態で熱シールするようにしているので、4辺
の各熱シール部分(Q,Q,R,R)の全長さに亘って
強固に熱溶着させることができ、公知例(図7〜図1
0)のように底面材5を2つ折り状態で筒状体開き面9
に熱シールする場合のように接着力の弱い部分が発生す
ることがない。 【0028】本願実施形態の自立袋連続製造方法で製造
された袋体(自立袋)Yは、主として密封包装袋として
使用される。即ち、図6のように内部を膨らませた状態
で袋口から内容物(例えば液体)を充填し、該袋口を熱
シールして密封包装する。この自立袋Yを使用した包装
商品は、直方体形状になるので、梱包時に無駄なスペー
スができにくくなってコンパクトに収納できる。又、陳
列時には、棚上に自立させて陳列できるので、重ねて陳
列した場合のように商品がずり落ちることがなくなり、
しかも小スペースで陳列できる。 【0029】 【発明の効果】本願発明の自立袋連続製造方法では、次
のような効果がある。 (1) 帯状筒状体供給工程A、切目入れ工程C、折返し工
程D、底面材重合工程F、両側縁熱シール工程G、折戻
し工程H、両端縁熱シール工程J、及び切離し工程Kを
一連の製造ライン中において行えるので、帯状筒状体1
Aから袋体(自立袋)Yに製造するまでの全工程を自動
で且つ連続して行える。 (2) 最終の切離し工程K前までは帯状筒状体1Aの一部
(前面材2)が連続しているので、自立袋Yの連続製造
がより一層簡単となる。又、このように帯状筒状体1A
の一部(前面材2)が連続していると、各工程での各被
加工部の位置決めが確実となって高精度の加工が行え
る。 (3) 底面材5外周の熱シール(符号Q,R)は、両側縁
熱シール工程Gと両端縁熱シール工程Jとに別けて行う
ようにしているので、各熱シール工程G,Jにおいて余
分な(溶着させてはいけない)面同士を溶着させること
なく連続製造ライン中で達成することができる。 (4) 両側縁熱シール工程G及び両端縁熱シール工程Jに
おいては、底面材5を開き面9に対してそれぞれ平面状
態で熱シールできるので、底面材5の4辺の各熱シール
部分(Q,Q,R,R)を、それらの全長に亘って強固
に熱溶着させることができる。従って、完全密封を必要
とする商品(例えば液体混入物や外気に晒せない食品
等)の包装袋としても十分に適用できる。
ある。 【図2】図1の工程図の主要部斜視図である。 【図3】図1の底面材重合工程部分の拡大断面図であ
る。 【図4】図1の両側縁熱シール工程部分の拡大断面図で
ある。 【図5】図1の両端縁熱シール工程部分の拡大断面図で
ある。 【図6】本願実施形態で対象としている自立袋の斜視図
である。 【図7】公知の自立袋製造方法の工程図である。 【図8】図7(D)のVIII−VIII断面相当図である。 【図9】図7(E)のIX−IX断面相当図である。 【図10】公知の自立袋における図6のX−X断面相当
図である。 【符号の説明】 1は筒状体、1Aは帯状筒状体、2は前面材、3は後面
材、4は側面材、5は底面材、6は切目、6aは切断端
縁部、7は折返し片、8は開放部、9は開き面、Aは帯
状筒状体供給工程、Cは切目入れ工程、Dは折返し工
程、Fは底面材重合工程、Gは両側縁熱シール工程、H
は折戻し工程、Jは両端縁熱シール工程、Kは切離し工
程である。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 それぞれ内面側のみに熱溶融樹脂面を有
する前面材(2)と後面材(3)と折襞付きの左右各側
面材(4,4)とで構成した筒状体(1)の底部開口に
底面材(5)の外周を熱シールして四角筒形の自立袋を
連続して製造するようにした自立袋連続製造方法であっ
て、 帯状に連続させた筒状体(1A)を1単位長さづつ間欠
供給する帯状筒状体供給工程(A)と、 帯状筒状体(1A)の長さ方向に所定間隔をもって帯状
筒状体幅方向に向けて前面材(2)又は後面材(3)の
何れか一方を残した状態で後面材(3)又は前面材
(2)と左右各側面材(4,4)に切目(6)を入れる
切目入れ工程(C)と、 切目(6)で区画された一方の切断端縁部(6a)を側
面材(4)の折襞の幅だけ折返す折返し工程(D)と、 折返し工程(D)で形成された折返し片(7)と該折返
し片(7)を折返した後の開放部(8)とで構成される
開き面(9)に底面材(5)を重合させる底面材重合工
程(F)と、 開き面(9)に対して底面材(5)の左右両側縁部(5
c,5d)のみを熱シールする両側縁熱シール工程
(G)と、 折返し片(7)を底面材(5)と共に元に折戻す折戻し
工程(H)と、 折返し片(7)を折戻した状態で底面材(5)の2つの
端縁部(5a,5b)を開き面(9)に熱シールする両
端縁熱シール工程(J)と、 底面材(5)を取付けた袋体(Y)を帯状筒状体(1
A)から切目(6)位置で切離す切離し工程(K)、 とを順次行うことを特徴とする自立袋連続製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14583899A JP3390147B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 自立袋連続製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14583899A JP3390147B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 自立袋連続製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000334861A JP2000334861A (ja) | 2000-12-05 |
JP3390147B2 true JP3390147B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=15394285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14583899A Expired - Fee Related JP3390147B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 自立袋連続製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3390147B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104909090A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-09-16 | 谭翼翔 | 压缩垃圾袋卷 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009131214A1 (ja) * | 2008-04-24 | 2009-10-29 | トタニ技研工業株式会社 | 製袋機 |
DE202011102943U1 (de) * | 2011-07-05 | 2012-07-04 | Bischof + Klein Gmbh & Co. Kg | Verpackungsbehälter |
JP2022024357A (ja) * | 2020-07-17 | 2022-02-09 | 株式会社細川洋行 | 角底包装袋および角底包装袋の製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL126868C (ja) * | 1962-11-14 | 1900-01-01 | ||
US3345919A (en) * | 1965-02-18 | 1967-10-10 | Union Carbide Corp | Continuous bag making machine |
FR1532894A (fr) * | 1967-07-27 | 1968-07-12 | Windmoeller & Hoelscher | Procédé et dispositif pour la fabrication de sacs à fond croisé |
JPH08192477A (ja) * | 1995-01-18 | 1996-07-30 | Nippon Film Kk | プラスチック袋の製造方法及びその装置 |
JP3587406B2 (ja) * | 1996-02-13 | 2004-11-10 | 株式会社細川洋行 | 自立袋およびその製造方法 |
JPH1143154A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-16 | Hosokawa Yoko Co Ltd | 自立形液状流動体用容器 |
-
1999
- 1999-05-26 JP JP14583899A patent/JP3390147B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104909090A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-09-16 | 谭翼翔 | 压缩垃圾袋卷 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000334861A (ja) | 2000-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5005736B2 (ja) | 嵌着品を有するガセット式フレキシブル・ボトルとその製造方法 | |
JP4418363B2 (ja) | 嵌着品を有するガセット式フレキシブル・ボトルの製造方法 | |
JP7138091B2 (ja) | 軟包材容器用中間材の製造方法、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法 | |
US7635222B2 (en) | Reclosable package having zipper disposed within loop on front wall | |
AU2016318080B2 (en) | Method of forming a bonded package gusset | |
JP7203553B2 (ja) | 角底包装袋、包装体、および角底包装袋の製造方法 | |
WO2021193759A1 (ja) | 角底包装袋の製造方法、角底包装袋の製造装置、包装体の製造方法及び包装体の製造装置 | |
WO2012165453A1 (ja) | ジッパーテープのヒートシール方法、ジッパーテープ付フィルムロールの製造方法、及びジッパーテープ付包装袋の製造方法 | |
KR20200029637A (ko) | 파우치 또는 용기를 제조하기 위한 시스템 및 방법 | |
JP3390147B2 (ja) | 自立袋連続製造方法 | |
JP2013116611A (ja) | 底付き包装袋の製造方法 | |
JP2003300540A (ja) | ジッパー付きガセット付き扁平袋及びその製造方法 | |
JP2008105733A (ja) | 補強部材付き袋とその製造方法 | |
JP2003267402A (ja) | ジッパー付きガセット袋及びその製造方法 | |
JP2001219961A (ja) | 包材ロール | |
JP6178636B2 (ja) | 袋体およびその製造方法 | |
JP2756669B1 (ja) | ヘッダ付き袋の製袋方法 | |
JP2004182309A (ja) | 小袋包装装置に対して供給される包装材料の繋ぎ方法 | |
JP2964339B1 (ja) | ネット袋の製造方法 | |
JP2004256268A (ja) | ウエブ材の継ぎ方法 | |
JP3450817B2 (ja) | 積層フィルムの連結方法 | |
JP2533038B2 (ja) | ヘッダ―付ガゼット袋の製造方法 | |
JP2714848B2 (ja) | 製袋用フイルム及びこれを用いた充填密封袋 | |
HU224878B1 (en) | Method for producing resealable filled pouch | |
JPH0210003B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3390147 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120117 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120117 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140117 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |