JPH1143154A - 自立形液状流動体用容器 - Google Patents

自立形液状流動体用容器

Info

Publication number
JPH1143154A
JPH1143154A JP19667597A JP19667597A JPH1143154A JP H1143154 A JPH1143154 A JP H1143154A JP 19667597 A JP19667597 A JP 19667597A JP 19667597 A JP19667597 A JP 19667597A JP H1143154 A JPH1143154 A JP H1143154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
container
liquid fluid
self
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19667597A
Other languages
English (en)
Inventor
Raizou Kuge
▲らい▼蔵 久下
Yoshiji Mogi
芳次 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosokawa Yoko KK
Original Assignee
Hosokawa Yoko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosokawa Yoko KK filed Critical Hosokawa Yoko KK
Priority to JP19667597A priority Critical patent/JPH1143154A/ja
Priority to TW087111745A priority patent/TW431990B/zh
Publication of JPH1143154A publication Critical patent/JPH1143154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化、コストダウンまたは易廃棄性の向上
のため、更に、取り扱いおよび使い易さを向上させた自
立形液状流動体用容器を提供する。 【解決手段】 両端が開口した筒状の袋本体部10と底
部形成シート30とからなり、袋本体部10の底部開口
部の周囲に底部形成シート30をヒートシールして平坦
底面が形成された自立形液状流動体用容器Bであって、
袋本体部10と底部形成シート30とを50〜200μ
mの厚さを有した少なくとも二層以上の多層フィルムで
形成することによって、上記課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状流動体を充填する
ための自立形容器に関する。
【0002】
【従来の技術】液状流動体を充填するための自立形容器
としては、一般にガラスビン、金属缶またはPET(ポ
リエチレンテレフタレート)ボトル等が用いられてい
る。例えば、ミネラルウォーター、油脂または醤油等の
液体は、厚紙を用いた紙容器、PETボトル、ラミコン
ボトル、ガラス瓶または金属缶の自立形容器に充填さ
れ、味噌等の粘性を有する流動体はプラスチックの真空
成形容器に充填されている。
【0003】これらの容器は剛性を有するため、自立形
の容器としては適しているが、容器が嵩張るため、空容
器または充填後の容器の運搬や取り扱いに不便であり、
さらに容器の軽量化、コストダウンまたは易廃棄性等の
要求に対して応えることが困難である。また、ペンキ、
オイルもしくは味噌のような粘性を有する流動体の場合
または漬物もしくはレトルト食品のような固形物を含む
液状流動体の場合には、容器が剛性を有するので、例え
ばフタ付き容器のように、その形状が限定される。
【0004】一方、容器が嵩張らず、その軽量化、コス
トダウンまたは易廃棄性等の要求に応えるのに多層フィ
ルムのパウチ包装が使用されているが、多層フィルムは
剛性を有していないため、パウチ包装で自立形容器を形
成することは困難であった。
【0005】そこで、本件出願人は、特願平6−114
803号、特願平8−25603号および実願平4−4
0497号において、自立形の袋体の製造方法を提供し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記出願発
明により製造される自立形容器を、より軽量化、コスト
ダウンまたは易廃棄性向上等するため、更に、自立形容
器の取り扱いおよび使い易さを向上させた自立形液状流
動体用容器の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の自立形
液状流動体用容器は、両端が開口した筒状の袋本体部と
底部形成シートとからなり、前記袋本体部の底部開口部
の周囲に前記底部形成シートをヒートシールして平坦底
面が形成された容器の容量が150〜3000mlの自
立形液状流動体用容器であって、前記袋本体部と前記底
部形成シートとが50〜200μmの厚さを有した少な
くとも二層以上の多層フィルムからなることを特徴とす
る。この発明によれば、使用される多層フィルムの厚さ
が他容器との比較で見たとき50〜200μmと薄くて
も、袋本体部のサイドのヒートシール支柱の構造強度
と、継ぎ目や凹凸のない平坦底面とにより当該容器が形
成されるため、充填後の容器は低重心となるので、プラ
スチックのフレキシブル包材でありながら容器の自立性
と賦型を維持することができ、取り扱いおよび使い易さ
が向上する。また、多層フィルムの厚さが上述のように
薄いので、容器の軽量化、コストダウン、易廃棄性に優
れる自立形液状流動体用容器となる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の自立形液状
流動体容器において、前記自立形液状流動体用容器の上
端部には、封止可能な液状流動体の注出部材が設けられ
ていることを特徴とする。この発明によれば、自立形容
器の上端部に封止可能な注出部材が備えられているた
め、液状流動体の一部を自立形容器から注出した後に再
び封止することができるので、使用される多層フィルム
の厚さが50〜200μmと薄くても、平坦底面により
容器の自立性を維持することができ、取り扱いおよび使
い易さが向上する。また、多層フィルムの厚さが上述の
ように薄いので、容器の軽量化、コストダウン、易廃棄
性に優れる自立形液状流動体用容器となる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1に記載の自立
形液状流動体用容器において、前記自立形液状流動体用
容器の形状が、六面体形、六面体形容器の上端部が屋根
形のゲーブルトップ形、五面体形または屋根形であるこ
とを特徴とする。この発明によれば、容器の形体が変わ
っても、厚紙層を用いることなく自立性を維持し、取り
扱いおよび使い易さに優れる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の何れかに記載の自立形液状流動体用容器において、前
記注出部材が、ストローまたはストロー挿入口であるこ
とを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3
の何れかに記載の自立形液状流動体用容器において、前
記注出部材が、開封後の容器を封止することができるジ
ッパーまたはキャップであることを特徴とする。
【0012】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
の何れかに記載の自立形液状流動体用容器において、前
記多層フィルムが外層と内層とからなり、前記外層が1
0〜30μmの厚さの延伸ナイロン(ONy)層であ
り、前記内層が30〜170μmの厚さの直鎖状低密度
ポリエチレン(L−LDPE)層、未延伸ポリプロピレ
ン(CPP)層またはメタロセンポリエチレン層の何れ
かであることを特徴とする。
【0013】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項5
の何れかに記載の自立形液状流動体用容器において、前
記多層フィルムが外層と中間層と内層とからなり、前記
外層が10〜30μmの厚さの延伸ナイロン(ONy)
層であり、前記中間層が5〜25μmの厚さの蒸着ポリ
エチレンテレフタレート(VMPET)層、エチレンビ
ニルアルコール共重合体(EVOH)層またはアルミニ
ウム(Al)層の何れかであり、前記内層が30〜15
0μmの厚さの直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDP
E)層、未延伸ポリプロピレン(CPP)層またはメタ
ロセンポリエチレン層の何れかであることを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施態様について説明する。
【0015】本件出願人は、以前出願した特願平6−1
14803号、特願平8−25603号および実願平4
−40497号において、自立形の袋体の製造方法を提
供している。
【0016】すなわち、これら3つの出願では、図1に
示すように袋の前側と後側を構成して対向する一対の平
面部11、11と、袋の内方に折り襞状に折り込まれた
折り線23、23を備えるように形成された2つの側面
21、21とを有し、両側が開口した筒状の袋本体部1
0から図2に示すように底面が平坦で平坦底面を形成す
る底部形成シート30を備えた自立形の袋Bを製作する
方法を提供している。
【0017】図2に示すように、この袋体Bの袋本体部
10のサイドには、平面部11、11と側面部21、2
1とがヒートシールされた四本のヒートシール支柱22
a、22b、22c、22d が所定の幅Sa(mm)で形
成されている。また、底部形成シート30には、その外
縁の張り出し部28が所定の幅Sb(mm)となるよう
に、袋本体部10がヒートシール(図2の斜線部)され
ている。充填後の容器の自立性は、ヒートシール支柱2
2a、22b、22c、22dの構造強度と、張り出し部2
8の構造とにより達成されるものである。すなわち、図
2の自立形袋体Bにおいて、高さH(mm)、幅W(m
m)および奥行きL(mm)と、サイドシール支柱の幅
Sa(mm)と、張り出し部の幅Sb(mm)とを設定
することによって、容器の大きさに対応した良好な自立
性を持たせることができ、それぞれの寸法を以下の関係
になるように設定することが好ましい。 L/W=0.4〜0.8 (W×H)/(W×L)=3.0〜5.6 Sa=Sb=0.4〜1.0(mm)
【0018】特願平6−114803号に開示された第
1の方法としては、先ず、図3に示すように、四角形状
の底部形成シート30を用意し、これを中心線で折り返
して、底部折り線31を形成し、この底部折り線31の
両端部側でそれぞれ任意の一点P、Pを基点とし、この
基点P、Pから底部形成シート端部までの最初の折り線
31をその両端側でもとの折り方向とは逆に折り曲げて
折り込むことにより折り線31’を形成するとともに底
部形成シート30の両端における2つの隅部若しくはそ
の近傍から基点P、Pまでを結ぶ線を袋の内側方向に凸
となる4つの稜線32として折り込んで袋の側面の折り
襞に対応する底部形成シート開き面33a、33b、3
3c、33dを形成する。
【0019】次いで、図4に示すように、袋本体部10
の両端の口部の内少なくとも一方の口部に底部形成シー
ト30の折り線31’、31’が袋本体部10の折り線
23,23に沿うように底部形成シート30を挿入す
る。
【0020】次いで、図5に示すように袋本体部10の
口部の周縁と底部形成シート開き面33a、33b、3
3c、33dとが熱融着されるように熱板を押し当てて
袋本体部10の口部の周縁と底部形成シート30とを熱
融着(ヒートシール)する。尚、図5中、ヒートシール
部を斜線で示す。この熱融着は、通常、袋本体部のサイ
ドヒートシールにより行われ、必要に応じて、底部形成
シート30のはみ出し部28をラインFに沿って切り落
とす。このようにして、図2に示す自立体の袋Bが形成
される。
【0021】また、特願平8−25603号に示す第2
の方法は、先ず、図6に示すように袋本体部10の一方
の口部において、2つの側面21、21のそれぞれの折
り線23における任意かつ互いに対向するそれぞれの点
P、P’を基点とし、この点P、P’からそれぞれの折
り線23、23の一方の端部までの折り線23、23を
それぞれ側面21、21の外側に折り返し、袋本体部1
0の一方の口部を押し拡げることにより図7に示すよう
な四角形状の底部開き面25を形成する。
【0022】一方、図7に示すように、四角形状の平板
な底部形成シート30を用意し、この底部形成シート3
0と、上述の底部開き面25とを重ね合わせる。
【0023】このようにして重ね合わせた状態の底部形
成シート30と底部開き面25との周囲がいわゆる四方
シールされるように熱板を押し当て、図8に示すよう
に、袋本体部10の口部の周縁と底部形成シート30と
を熱融着(ヒートシール)する。このようにしても、図
2に示す自立形の袋が形成される。
【0024】更に、実願平4−40497号に開示する
第3の方法は、先ず、図9に示すように、袋本体部10
の口部端部の4隅の位置、すなわち袋本体部10の平面
部11,11と側面21,21の接合部の上端部から、
それぞれ、内方へ所定の距離まで切り込み15,15,
15,15を入れる。これらの切り込みは、略同一深さ
とされる。この切り込みは、製袋作業を容易にするた
め、および後述の切り取り作業により製品形状を整える
ために特に有効である。
【0025】次いで、図10に示されるように、袋本体
部の口部を開くために2つの側面21,21の折り線2
3,23の任意の一点P,Pをそれぞれ基点とし、該基
点P,Pから折り線の口部端H,Hまでの折り線23,
23をもとの折り方向とは逆に折り曲げて、逆の折り目
23a,23aとなるように引き出しつつ折り込む。こ
の折り込みによって、必然的に、袋本体部の4隅(この
場合、4隅に切り込み15,15,15,15を入れて
いるのでこの切り込みの4つの末端部D)から基点P,
Pまでを結ぶ線は、袋の内側に凸となる4つの稜線17
として形成される。
【0026】この際、袋の内側が表出した開き面11
a,11a,21a,21aが形成される。なお、本実
施例では図11に示される線分GHの長さが折り込み長
さL1の長さと同じになるように基点Pを定めている。
【0027】このような開き面11a,11a,21
a,21aの上方の位置には、図12に示されるごと
く、四角形状の底部形成シート30であって、中央に折
り線31を有するものが搬送される。この底部形成シー
ト30の大きさは、本実施例では開き面11a,11a
の4つのエッジで構成される大きさと同程度とされてい
るか、もちろんこの4つのエッジで構成される大きさよ
りも大きくしてもよい。
【0028】次いで、図12に示されるように、四角形
状の底部形成シート30を、該シート30の4隅と開き
面11a,11aの4つのエッジとが略一致するように
載置する。これは、底部形成シート30の折り線31
と、袋本体部10の口部端H,H同士を結ぶ直線Kとを
位置合せすれば、容易に出来る。次いで、図13に示さ
れるように、基線Kを軸として開き面を閉じるように折
り畳む。しかる後、載置された底部形成シート30の周
縁全体がヒートシールされるように熱板が押し当てられ
る(図中の斜線で示される部分)。この場合には、通
常、袋本体部のサイドヒートシールが行なわれる。しか
る後、袋本体部の両脇から突出した、タブ29,29を
袋本体部の縦方向端部に沿って切り落とし、さらに、袋
本体部の底部側の張り出し部28をラインFに沿って横
方向に切り落とし(図14)、図2に示す自立袋を完成
させることができる。
【0029】このような構造の自立形の袋は自立性が良
好であるので、袋本体の全体の壁面の厚さが薄くても、
容量対比で他容器と比較して自立することが判ってお
り、特に自立性の良好なものについては、壁面を薄くす
ることが可能となる。本発明は、かかる観点から液状流
動体用容器の壁面を薄くすることに着目してなされたも
のであり、自立形容器を、より軽量化、コストダウンま
たは易廃棄性向上等するため、更に、自立形容器の取り
扱いおよび使い易さを向上させた自立形液状流動体用容
器である。
【0030】本発明の自立形液状流動体用容器は、図2
に示すように、両端が開口した筒状の袋本体部10と底
部形成シート30とからなり、袋本体部10の底面開口
部の周囲に底部形成シート10をヒートシールして平坦
底面が形成されている。袋本体部10と底部形成シート
30とは、少なくとも二層以上の多層フィルムからな
り、その容器容量は、150〜3000mlである。図
15は、本発明の自立形液状流動体用容器を構成する多
層フィルム50の断面図である。本発明で用いられる多
層フィルム50は、少なくとも外層51と内層53とか
らなり、用途に応じて中間層52を設けることもでき、
さらに、必要に応じて印刷層54を設けることもでき
る。印刷層54は、外層と内層の間の任意の位置に設け
ることができる。
【0031】自立形液状流動体用容器の上端部に、液状
流動体を注出するための封止可能な注出部材を設けるこ
とができる。注出部材としては、ストロー、ストロー挿
入口、ジッパーまたはキャップ等が好ましい。例えば、
図16および図17には、本発明の自立形液状流動体用
容器の一例の斜視図を示す。何れも平坦底面が形成され
た屋根形の自立形容器70、80であり、その上端部に
はストロー60(図16)またはジッパー71(図1
7)等の注出部材を設けることができる。注出部材は、
従来公知の方法、例えばプラスチック製の注出部材をヒ
ートシール等の方法によって設けることができる。注出
部材を設けることにより、液状流動体の一部を自立形容
器から注出した後に再び封止することができる。このた
め、使用される多層フィルム50の厚さが50〜200
μmと薄くても、平坦底面により容器の自立性を維持す
ることができ、取り扱いおよび使い易さを向上させるこ
とができる。
【0032】自立形液状流動体用容器の形状は、平坦底
面を備えて自立性が維持できれば何れの形状でもよい
が、六面体形、六面体形容器の上端部が屋根形のゲーブ
ルトップ形、五面体形または屋根形等が好ましく用いら
れる。
【0033】本発明で使用される厚さ50〜200μm
の多層フィルム50は、積層されるフィルムの特性に基
づき、後述のように、充填する液状流動体の種類によっ
て少なくとも二層以上のフィルムをそれぞれ組み合わせ
て使用することができる。
【0034】例えば、ミネラルウォーター(天然水)、
インキ、ペンキ、モーターオイルまたは液体洗剤等の場
合には、多層フィルム50の外層51を厚さ10〜30
μmの延伸ナイロン(ONy)層とし、内層53を厚さ
30〜170μmの直鎖状低密度ポリエチレン(L−L
DPE)層、未延伸ポリプロピレン(CPP)層または
メタロセンポリエチレン層の何れかとすることが好まし
い。
【0035】油脂、醤油、酒またはワイン等の場合は、
多層フィルム50の外層51を厚さ10〜30μmの延
伸ナイロン(ONy)層とし、中間層52を厚さ5〜2
5μmの蒸着ポリエチレンテレフタレート(VMPE
T)層またはエチレンビニルアルコール共重合体(EV
OH)層の何れかとし、内層53を厚さ30〜150μ
mの直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)層また
は未延伸ポリプロピレン(CPP)層の何れかとするこ
とが好ましい。
【0036】また、酒またはワインの場合は、多層フィ
ルム50の外層51を厚さ10〜30μmの延伸ナイロ
ン(ONy)層とし、中間層52を厚さ5〜15μmの
アルミニウム(Al)層とし、内層53を厚さ30〜1
50μmの直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)
層または未延伸ポリプロピレン(CPP)層の何れかと
することもできる。
【0037】スープ、カレー、シチュー、調味料等の流
動性のレトルト食品またはボイル殺菌する液状流動体等
の場合は、多層フィルム50の外層51を厚さ10〜3
0μmの延伸ナイロン(ONy)層とし、中間層52を
厚さ5〜25μmの蒸着ポリエチレンテレフタレート
(VMPET)層、透明蒸着ポリエチレンテレフタレー
ト(透明VMPET)層、エチレンビニルアルコール共
重合体(EVOH)層またはアルミニウム(Al)層の
何れかとし、内層53を厚さ30〜150μmの未延伸
ポリプロピレン(CPP)層とすることが好ましい。
【0038】沢庵もしくはピクルス等の漬物または味噌
等の場合は、多層フィルム50の外層51を厚さ10〜
30μmの延伸ナイロン(ONy)層とし、中間層52
を厚さ5〜25μmの蒸着ポリエチレンテレフタレート
(VMPET)層またはエチレンビニルアルコール共重
合体(EVOH)層の何れかとし、内層53を厚さ30
〜150μmの直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDP
E)層とすることが好ましい。
【0039】ペンキ、オイルもしくは味噌のような粘性
を有する流動体の場合または漬物もしくはレトルト食品
のような具などの固形物を含む液状流動体の場合、従来
は、剛性を有する真空成型されたプラスチックトレー等
に入れられていた。しかし、薄くて柔軟な多層フィルム
で形成された本発明の液状流動体用容器は、容器内の液
状流動体を小分けにして取り出したようなときでも、注
出部材で再封止して自立させることができる。また、再
封止の時に、空気を充填して封止することもできるが、
食品のように空気による酸敗が懸念されるものは、空気
を排除して封止することによって、厚紙層を用いなくて
も重心を底部に近くさせることができるので、容器の形
を基の形状に保ったままで安定して自立させておくこと
もできる。
【0040】本発明の自立形液状流動体用容器は、可と
う性があってスクイズ性があるので、液状流動体を注出
させやすく、粘稠体でも残らずしぼり出すことができ
る。また、具入りレトルト食品の場合には、具の形状を
変形させることなく流通させることも可能である。
【0041】さらに、外層51と内層53の間に、従来
公知の印刷方法によって印刷層54を形成することがで
きる。印刷層54が形成された容器は美麗で表示性が良
好であった。特に、図17に示すような、ジッパー部7
1等のヘッドシール部への特記事項の表示も可能であ
る。
【0042】
【実施例】厚さ15μmの延伸ナイロン(ONy)層を
外層51とし、厚さ9μmのアルミニウム(Al)層を
中間層52とし、厚さ70μmの未延伸ポリプロピレン
(CPP)層を内層53とした厚さ94μmの三層フィ
ルムからなる袋本体部10と底部形成シート30とをヒ
ートシールして、図2に示す形状の液状流動体用容器B
を作製した。この液状流動体用容器Bに、レトルト食品
であるカレーを充填し、その上端部をヒートシールして
封止した。充填後の容器Bの自立性は良好であり、開封
して注出した後の容器Bのの廃棄または取り扱いも容易
であった。
【0043】また、図16に示ように、その上端部の注
出部材をストロー60とした屋根形の液状流動体容器7
0を、厚さ15μmの延伸ナイロン(ONy)層を外層
51とし、厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレン
(L−LDPE)層を内層とした厚さ75μmの二層フ
ィルムからなる袋本体部10と底部形成シート30とを
ヒートシールし、更に、その上端部にストロー60をヒ
ートシールして、図16に示す形状の液状流動体用容器
70を作製した。得られた容器はミネラルウォーター用
として用い、自立性および可撓性が良好で、飲む時に小
さな力で圧縮できるので注ぎ出し易く、廃棄時にも折り
畳みが容易であった。
【0044】同様に、図17に示すように、その上端部
の注出部材をジッパー71とした屋根形の液状流動体用
容器80を、厚さ15μmの延伸ナイロン(ONy)層
を外層51とし、厚さ12μmの蒸着ポリエチレンテレ
フタレート(VMPET)層を中間層52とし、厚さ8
0μmの直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)層
を内層53とした厚さ107μmの三層フィルムからな
る袋本体部10と底部形成シート30とをヒートシール
し、更に、その上端部にジッパー71をヒートシールし
て、図17に示す形状の液状流動体用容器80を作製し
た。得られた容器は味噌用として用い、自立性および可
撓性が良好で、段ボールへの収納性も良く、使用時に小
さな力で圧縮できるので注ぎ出し易く、廃棄時にも折り
畳みが容易であった。また、小分けにして、ジッパーで
再封止した後も自立性が良好で使用し易かった。
【0045】さらに、何れの容器も、外層51と内層5
3の間に印刷層54を形成することによって美麗で表示
性が良好な角形容器となり、内容物充填後に正確に形状
を保持することができたので、円筒容器に比較して単位
面積当たりで20%以上も収納設置効率が上がった。更
に、内容物充填前の折り畳まれた空袋の容積に対する内
容物充填後の収納容積、即ち単位包材量当たりの収納容
積が大きくなるので、容積効率を高めることができた。
また、物流の輸送、保管、店頭陳列等に対する面積効率
が良く、消費者の冷蔵庫内の収納効率も良くなった。こ
れは、自立性が袋本体部のサイドに形成されたヒートシ
ール支柱22の構造強度と、底部のフラットな底部形成
シート30の張り出し部28の構造によるものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自立形液
状流動体用容器によれば、使用される多層フィルムの厚
さが薄くても、平坦底面を形成して重心を低く保つの
で、容器の自立性を維持することができ、取り扱いおよ
び使い易さを向上させることができる。多層フィルムの
厚さが薄いので、容器が軽量化し、コストダウンが達成
される。さらに、折り畳んで捨てることができるので廃
棄時に嵩張らず、具入りレトルト食品を具の形状を変形
させることなく流通させることも可能となり、トレー等
も不要になるなどの効果を有する。また、フレキシブル
でありながら、角形形状の賦型化で、他の円形容器等と
比較して物流コストを低減することができ、自立性がよ
いので所定サイズでの冷蔵庫棚への収納性を良くするこ
とができる。内容物を充填する前の空袋は、柔軟で折り
畳みができるのでその容積を小さくすることができる
が、その折り畳み容積の数十倍以上の容量の充填物を収
納することができる。
【0047】尚、乳等省令で規定の適合材料と組み合わ
せた多層フィルムにすることによって、牛乳または乳製
飲料用の容器として用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液状流動体用容器の袋本体の一部斜視
図である。
【図2】本発明の液状流動体用容器の上部を開口させた
ままの斜視図である。
【図3】本発明の第1の底部形成シートの斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1の液状流動体用容器の組立説明図
である。
【図5】本発明の第1の液状流動体用容器の組立説明図
である。
【図6】本発明の第2の液状流動体用容器の袋本体部の
底部斜視図である。
【図7】本発明の第2の液状流動体用容器の底部組立図
である。
【図8】本発明の第2の液状流動体用容器の底部組立図
である。
【図9】本発明の第3の液状流動体用容器の袋本体の底
部斜視図である。
【図10】本発明の第3の液状流動体用容器の底部組立
図である。
【図11】本発明の第3の液状流動体用容器の底部組立
図である。
【図12】本発明の第3の液状流動体用容器の底部組立
図である。
【図13】本発明の第3の液状流動体用容器の底部組立
図である。
【図14】本発明の第3の液状流動体用容器の底部組立
図である。
【図15】本発明の液状流動体用容器を構成する多層フ
ィルムの断面図である。
【図16】本発明のストロ−付き屋根形液状流動体用容
器の斜視図である。
【図17】本発明のジッパー付き屋根形液状流動体用容
器の斜視図である。
【符号の説明】 10 袋本体部 11 平面部 15 切り込み 21 側面 22a、22b、22c、22d ヒートシール支柱 23 折り線 25 底部開き面 28 張り出し部 29 タブ 30 底部形成シート 31 底部折り線部 33a、33b、33c、33d 底部形成シート開き面 50 多層フィルム 51 外層 52 中間層 53 内層 54 印刷層 60 ストロー 70 屋根形の自立形液状流動体用容器 71 ジッパー 80 屋根形の自立形液状流動体用容器 B 自立形の袋体 H 高さ W 幅 L 奥行き Sa ヒートシール支柱の幅 Sb 張り出し部の幅
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項4の発明は、請求項乃至請求項3
の何れかに記載の自立形液状流動体用容器において、前
記注出部材が、ストローまたはストロー挿入口であるこ
とを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項5の発明は、請求項乃至請求項3
の何れかに記載の自立形液状流動体用容器において、前
記注出部材が、開封後の容器を封止することができる
ジッパーまたはキャップであることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
の何れかに記載の自立形液状流動体用容器において、前
記多層フィルムが外層と内層とからなり、前記外層が1
0〜30μmの厚さの延伸ナイロン(ONy)層であ
り、前記内層が30〜190μmの厚さの直鎖状低密度
ポリエチレン(L−LDPE)層、未延伸ポリプロピレ
ン(CPP)層またはメタロセンポリエチレン層の何れ
かであることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】例えば、ミネラルウォーター(天然水)、イ
ンキ、ペンキ、モーターオイルまたは液体洗剤等の場合
には、多層フィルム50の外層51を厚さ10〜30μ
mの延伸ナイロン(ONy)層とし、内層53を厚さ3
0〜190μm、特に厚さ30〜170μmの直鎖状低
密度ポリエチレン(L−LDPE)層、未延伸ポリプロ
ピレン(CPP)層またはメタロセンポリエチレン層の
何れかとすることが好ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】ペンキ、オイルもしくは味噌のような粘性
を有する流動体の場合または漬物もしくはレトルト食品
のような具などの固形物を含む液状流動体の場合、従来
は、剛性を有する真空成型されたプラスチックトレー等
に入れられていた。しかし、薄くて柔軟な多層フィルム
で形成された本発明の液状流動体用容器は、容器内の液
状流動体を小分けにして取り出したようなときでも、注
出部材で再封止して自立させることができる。また、再
封止の時に、空気を充填して封止することもできるが、
食品のように空気による酸敗が懸念されるものは、空気
を排除して封止することによって、厚紙層を用いなくて
も重心を底部に近くさせることができるので、容器の形
の形状に保ったままで安定して自立させておくこと
もできる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【実施例】厚さ15μmの延伸ナイロン(ONy)層を
外層51とし、厚さ9μmのアルミニウム(Al)層を
中間層52とし、厚さ70μmの未延伸ポリプロピレン
(CPP)層を内層53とした厚さ94μmの三層フィ
ルムからなる袋本体部10と底部形成シート30とをヒ
ートシールして、図2に示す形状の液状流動体用容器B
を作製した。この液状流動体用容器Bに、レトルト食品
であるカレーを充填し、その上端部をヒートシールして
封止した。充填後の容器Bの自立性は良好であり、開封
して注出した後の容器Bの廃棄または取り扱いも容易で
あった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が開口した筒状の袋本体部と底部形
    成シートとからなり、前記袋本体部の底部開口部の周囲
    に前記底部形成シートをヒートシールして平坦底面が形
    成された容器の容量が150〜3000mlの自立形液
    状流動体用容器であって、 前記袋本体部と前記底部形成シートとが、50〜200
    μmの厚さを有した少なくとも二層以上の多層フィルム
    からなることを特徴とする自立形液状流動体用容器。
  2. 【請求項2】 前記自立形液状流動体用容器の上端部に
    は、封止可能な液状流動体の注出部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自立形液状流動体用
    容器。
  3. 【請求項3】 前記自立形液状流動体用容器の形状が、
    六面体形、六面体形容器の上端部が屋根形のゲーブルト
    ップ形、五面体形または屋根形であることを特徴とする
    請求項1に記載の自立形液状流動体用容器。
  4. 【請求項4】 前記注出部材が、ストローまたはストロ
    ー挿入口であることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の何れかに記載の自立形液状流動体用容器。
  5. 【請求項5】 前記注出部材が、開封後の容器を封止す
    ることができるジッパーまたはキャップであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の自立形
    液状流動体用容器。
  6. 【請求項6】 前記多層フィルムが外層と内層とからな
    り、前記外層が10〜30μmの厚さの延伸ナイロン
    (ONy)層であり、前記内層が30〜190μmの厚
    さの直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)層、未
    延伸ポリプロピレン(CPP)層またはメタロセンポリ
    エチレン層の何れかであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5の何れかに記載の自立形液状流動体用容器。
  7. 【請求項7】 前記多層フィルムが外層と中間層と内層
    とからなり、前記外層が10〜30μmの厚さの延伸ナ
    イロン(ONy)層であり、前記中間層が5〜25μm
    の厚さの蒸着ポリエチレンテレフタレート(VMPE
    T)層、エチレンビニルアルコール共重合体(EVO
    H)層またはアルミニウム(Al)層の何れかであり、
    前記内層が30〜150μmの厚さの直鎖状低密度ポリ
    エチレン(L−LDPE)層、未延伸ポリプロピレン
    (CPP)層またはメタロセンポリエチレン層の何れか
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか
    に記載の自立形液状流動体用容器。
JP19667597A 1997-07-23 1997-07-23 自立形液状流動体用容器 Pending JPH1143154A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19667597A JPH1143154A (ja) 1997-07-23 1997-07-23 自立形液状流動体用容器
TW087111745A TW431990B (en) 1997-07-23 1998-07-18 Self-supporting container for fluid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19667597A JPH1143154A (ja) 1997-07-23 1997-07-23 自立形液状流動体用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1143154A true JPH1143154A (ja) 1999-02-16

Family

ID=16361733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19667597A Pending JPH1143154A (ja) 1997-07-23 1997-07-23 自立形液状流動体用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1143154A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000334861A (ja) * 1999-05-26 2000-12-05 Sanwa Kogyo Kk 自立袋連続製造方法
JP2003104389A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Nihon Pharmaceutical Co Ltd 自立性包装体
JP2018070184A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 フジモリプラケミカル株式会社 味噌収納用ガゼット袋

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000334861A (ja) * 1999-05-26 2000-12-05 Sanwa Kogyo Kk 自立袋連続製造方法
JP2003104389A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Nihon Pharmaceutical Co Ltd 自立性包装体
JP2018070184A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 フジモリプラケミカル株式会社 味噌収納用ガゼット袋
JP2021121550A (ja) * 2016-10-25 2021-08-26 フジモリプラケミカル株式会社 味噌収納用ガゼット袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2379420B1 (en) Thermoformed liquid-holding vessels
US3604491A (en) Flexible drinking container or bag
AU2001284040B2 (en) Flexible container having flat walls
US4886373A (en) Self-supporting, flexible, dispensing package
JPH11115948A (ja) 自立形固体および粉粒体用容器
JP3324953B2 (ja) バッグインボックス用内袋及びその製造方法
JPH04502443A (ja) 包装容器
US20060285782A1 (en) Disposable seal and lock foil beverage pouch and the operating machinery to manufacture such product
US20050199696A1 (en) Packaging container and blank for producing the same
JP3634576B2 (ja) 注出機能付き包装袋
AU718756B2 (en) Bag and method for manufacturing same
JP3241205B2 (ja) 袋体の製造方法及び袋体
JP2001278265A (ja) 容 器
JPH1143154A (ja) 自立形液状流動体用容器
JP4074001B2 (ja) 自立性パウチ
JP2003155081A (ja) 摺り切りバー付き袋
GB2317159A (en) Closing one or both ends of a generally tubular bag
JP5140897B2 (ja) 飲み口付き容器
JP2003146337A (ja) 注出口付き包装袋
JP4184720B2 (ja) バッグインボックス
JP2562652Y2 (ja) 液体用紙容器
JPH11321886A (ja) 変形ガセットパウチ
JP2000272634A (ja) 不定形容器
WO2009016654A2 (en) A squirt free easy pouring pouch
AU2006202552B2 (en) Bag and method for manufacturing same