JP4184720B2 - バッグインボックス - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッグインボックスに関するものであり、更に詳しくは、例えば、酒、ワイン、ジュースなどの液体飲料、油、醤油、ソースなどの食品、シャンプーなどの液体雑貨品、試薬、薬品などの液体工業製品などを充填包装するのに適するバッグインボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、酒、ワイン、ジュースなどの液体飲料、油、醤油、ソースなどの食品、シャンプーなどの液体雑貨品、試薬、薬品などの液体工業製品などを充填包装する包装用容器として、代表的なものとしては、金属缶、瓶などの容器が使用されている。しかし、これらの容器は、近年、世界的に公害問題が取り上げられて、この一環として固形廃棄物の一つとしての空き缶、空き瓶などの処理が問題となり、その使用が懸念されている。その代替え容器として、使い捨てができる、いわゆるワンウェイ容器であるいわゆるバッグインボックス(Bag In Box)が使用されるようになっている。これは、段ボ−ル箱などを外装とし、内装にプラスチックの薄肉成形物またはプラスチックフィルムの内袋を使用するものであり、すなわち、紙とプラスチックとの複合容器にかかるものである。内容物に対する耐水性、耐薬品性、ガスバリヤ−性などは、内装であるプラスチックの薄肉成形物またはプラスチックフィルムの内袋に受け持たせ、輸送上、使用上に必要な剛性などは、外装の段ボ−ル箱に分担させるものである。このバッグインボックスにおいて、その内容物の使用に際しては、通常、バッグインボックスの注出口から内容物を取り出して、その使用に供している。プラスチックフィルムの内袋を使用しているバッグインボックスは、プラスチックの薄肉成形物を使用しているバッグインボックスに比べて、包装重量が低く、使用後の廃棄物としての量を削減することができ、充填前、充填時、充填後、および使用時のいずれの状態においても空気が入りにくく衛生的であり、そして、種々の内容物に適応できる材料構成のプラスチックフィルムを選定できるなどの利点を多く保有している。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】
しかしながら、バッグインボックス用内袋に取り付けられている注出具の注出口から排出しても内容物を全部を取り出す場合、プラスチックの薄肉成形物を使用したバッグインボックスに比べて、使用後のバッグインボックス内に残留する内容物の量が多くなってしまうという問題点がある。そのため、注出口を介して内容物を取り出すことを行わないで、ナイフ、カッタ−などを使用して袋をカットして取り出す場合があるが、その刃がこぼれて内容物の中に混入するという欠点があり、特に、近年、いわゆるPL法などの施行により、その影響を受け、液体飲料などを充填包装したバッグインボックス用内袋の開封に際しては、ナイフ、カッタ−などを使用して内袋をカットして内容物を取り出すことは、避けることが必要となっている。
【0004】
そこで、この問題点を解消するために、本発明は、外箱と内袋とからなるバックインボックスにおいて、内袋としての機能を低下させることなく、内容物を容易に取り出すことができ、かつ、注出後の内容物の残液量の少ないバッグインボックスを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような問題点を解決するための本発明のバックインボックスは、内容物を充填した内袋と、該内袋を収納する外箱とから構成され、前記外箱の蓋部に前記内袋に取り付けられた注出部材をセットする機能を備えたバッグインボックスであって、前記内袋の前記注出部材から遠い下辺と側辺との両角に設けたコーナー部を、前記底部を形成する対向する一対の底内板で挟み込み、対向する一対の底外板を重ねて封緘することにより前記外箱の底部に固定したことを特徴とするバッグインボックスである。
【0006】
本発明によれば、蓋部に注出口を備えた外箱と内袋とからなるバックインボックスにおいて、内袋の下辺と側辺との角に形成したコーナー部を外箱の底部に固定することにより、内袋としての機能を低下させることなく、内容物を容易に取り出すことができ、かつ、注出後の内容物の残液量の少ないバッグインボックスを提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は、本発明にかかるバッグインボックスの実施の形態の一例を示したものであり、図1は斜視図、図2は底部を開いた状態を示す下面図であり、図3は内袋の一例を示す斜視図であり、図4は外箱の一例を示す斜視図であり、図5は外箱の一例を示すブランクの展開図であり、図6は注出後を示す概略断面図であり、図7は従来品のバックインボックスの注出後を示す概略断面図である。
【0008】
本発明のバッグインボックスAは、図1に示すように、内容物30である液体を充填した内袋10と、該内袋10を収納する外箱20とからなっている。内袋10は、内容物30の品質を維持すると同時に内袋10自体が内容物によって劣化しないように耐水性、耐薬品性、ガスバリヤー性などを有するプラスチックフィルムの袋であり、通常は5〜20リットル程度の容量を有している。一方、外箱20は、輸送・保管時に必要な剛性を確保するために、蓋部21、底部22、胴部23で構成された直方体または立方体の箱であり、通常は安価な段ボール紙でできている。また、蓋部21には注出口となる注出部材17が具備されている。
【0009】
本発明のバッグインボックスAでは、図2−aに示すように、外箱20の底部22を形成する対向する一対の底内板22a、22cを互いに当接する状態で折り曲げ、その折り曲げた底内板22a、22cの間に、図2−bに示すように、内袋10の下辺と側辺との両角に形成したコーナー部P、Pを挟み込んだ状態とし、ついで、図2−cに示すように、その上に対向する一対の底外板22b、22dを互いに当接するように内側に折り曲げた重ねて、底外板22b、22dの接合線上をテープTでI字状に貼って封緘することにより、内袋10の下辺と側辺との両角に形成したコーナー部P、Pを外箱20の底部22に固定していることが特徴である。
【0010】
本発明のバッグインボックスAを構成する内袋10と外箱20について、それぞれ具体的に説明する。
【0011】
内袋10は、図3に示すように、プラスチックフィルムで形成された4方シールの平袋であり、正面部11、背面部12を有し、その周縁部にはトップシール部13、サイドシール部14、14、ボトムシール部15がそれぞれ形成されており、また、内袋10の頂部側に注出部材17が装着されている。さらに、本発明のバッグインボックスAに使用する内袋10では、ボトムシール部15とサイドシール部14、14との角に、斜めシール部16によりコーナー部P、Pが形成されている。このコーナー部P、Pを形成することによって、内袋10の角の部分に内容物30が残留することを防いでいる。また、このコーナー部P、Pを外箱20の底部22に固定する部分としている。なお、この斜めシール部16とは異なり図3−bに示すような三角形状のコーナー部P、P全体をシールしてもよく、その場合、図3−bに示すように、斜め線を外側に膨らむ円弧状とすることが好ましい。さらに、図3−cに示すように、トップシール部13とサイドシール部14、14との角に、斜めシール部16によりコーナー部Q、Qを形成してもよい。
【0012】
また、図3−aに示すように、内袋10における下辺に対するコーナー部P、Pの位置の寸法Xは、30mm以上で、内袋10の下辺寸法Y(ボトムシール部15の幅)の1/4以下であること好ましい。30mm未満の場合には、後述するコーナー部P、Pを外箱20の底内板22a、22cで挟み込んで底外板22b、22dをその上から重ねてテープで封緘して内袋10のコーナー部P、Pを底部22に固定する時に、底内板22a、22cで挟み込むことが難しく、抜けやすい。一方、内袋10の下辺寸法Yの1/4を超える場合には、内袋10に充填する容量が少なくなり、バックインボックスの内袋10として適正がなくなる。
【0013】
この内袋10を構成するプラスチックフィルムとしては、特に限定されるものではなく、バッグインボックス用の内袋を構成するために使用されている通常のプラスチックフィルム、例えば、ヒ−トシ−ル性を有するプラスチックフィルム、強度を有し、かつ耐熱性に富むプラスチックフィルム、ガスバリヤ−性を有するプラスチックフィルムおよび水蒸気バリヤ−性を有するプラスチックフィルム、その他のプラスチックフィルムなどを使用することができる。具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペンテン系樹脂、ポリブテン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系樹脂、ジェン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂などの公知のプラスチックフィルムからその機能に合わせて選択して使用することができる。その他、例えば、セロハンなどのフィルムなども使用することができる。本発明において、上記のプラスチックフィルムは、未延伸、一軸方向ないし二軸方向に延伸されたものなど、いずれのものでも使用することができる。また、その厚さは、任意であるが、30〜300μmの範囲から選択して使用することができる。
【0014】
また、内袋10は、その中に充填する内容物30の種類、包装目的、包装形態、包装方法、流通形態、販売形態などの条件を考慮して包装材料を設計し、それらに合致するプラスチックフィルムを選択し、それらを重ね合わせた積層体として使用することができる。また、2種類の積層体を外層と内層に分けて2重として使用してもよい。
【0015】
そして、本発明のバッグインボックスAでは、上記の積層体を折り曲げるか、あるいは重ね合わせてその外周端部をヒ−トシ−ルして、バッグインボックス用の内袋10を構成するものであり、上記に挙げたヒ−トシ−ル性を有するプラスチックフィルム、強度を有し、かつ耐熱性に富むプラスチックフィルム、ガスバリヤ−性を有するプラスチックフィルムおよび水蒸気バリヤ−性を有するプラスチックフィルムなどは、基本的には、上記に挙げたプラスチックフィルムをそのまま使用することができるが、場合によっては、このプラスチックフィルムに他の機能を賦与すべく他のプラスチックフィルムを任意に積層して使用することもできる。例えば、上記に挙げた強度を有し、かつ耐熱性に富むプラスチックフィルム、ガスバリヤ−性を有するプラスチックフィルムおよび水蒸気バリヤ−性を有するプラスチックフィルムなどは、それ自身でヒ−トシ−ル性を有する場合は、そのまま使用することができるが、それ自身でヒ−トシ−ル性に劣るか、あるいは有しない場合は、これらのフィルムにヒ−トシ−ル性を付与し、しかる後それらを重ね合わせて積層体を構成し、ついで、その四周の外周端部をヒ−トシ−ルして、バッグインボックス用の内袋10を製造することができる。
【0016】
その積層する方法としては、通常の方法、例えば、ウエットラミネ−ト法、ドライラミネ−ト法、押し出しラミネ−ト法、共押し出しコ−ティングラミネ−ト法、Tダイ共押し出し成形法などを採用することができる。その際、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系などのアンカ−コ−ト剤、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系などのラミネ−ト系接着剤など、公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤などを使用することができる。あるいは、上記に挙げたヒ−トシ−ル性を有するプラスチックフィルムを選択し、これをビヒクルとする組成物を調製し、これを他のプラスチックフィルムなどに、通常の塗布ないし印刷法でコ−テイングしてそのコ−テイング膜を製造してヒ−トシ−ル性を付与してもよい。
【0017】
一方、外箱20は、図4に示すように、蓋部21、底部22、4枚の側板23a、23b、23c、23dからなる胴部23で構成された直方体または立方体の箱であり、図5に展開図の一例を示すようなブランク20Aから組み立てることができる。ブランク20Aは、4枚の側板23a、23b、23c、23d、そして、糊代片23eを縦罫線aを介して順次連設し、側板23a、23cの上辺には横罫線bを介して蓋内板21a、21cを連設し、側板23b、23dの上辺には横罫線bを介して蓋外板21b、21dを連設し、側板23a、23cの下辺には横罫線cを介して底内板22a、22cを連設し、側板23b、23dの下辺には横罫線cを介して底外板22b、22dを連設している。
【0018】
また、蓋外板21bには内袋10の注出部材17を挿通するための穴24が形成されている。また、蓋部21の対向する一対の蓋内板21a、21c、および、蓋外板21b、21d、底部22の対向する一対の底内板22a、22c、および、底外板22b、22dは、内側に折り曲げて蓋部21および底部22を形成して外箱20を組み立てた時に、図2に示すように、対向する板同志が互いに当接した状態となる寸法とする。このような形状とすることによって、蓋部21および底部22が、平面状に組み立てることができ、かつ、異物が外から中に入ることを防いでいる。そして、底内板22a、22cにおいては、内袋10のコーナー部P、Pを挟み込んで固定する役目を有することになる。さらに、コーナー部P、Pを挟み込んだ底内板22a、22cの上に底外板22b、22dを重ねてテープTで封緘することにより、コーナー部P、Pを底部22に固定することができる。
【0019】
この外箱20に使用する材料は、特に限定されるわけではないが、強度の点、コストが安い点、廃棄しやすくリサイクルも可能な環境対応の点などから段ボールを使用することが好ましい。段ボールの種類についても、特に限定されるものではない。他の材料としては、プラスチックシートなどがあげられ、発泡ウレタン材などのクッション性を有する素材も用いることができる。
【0020】
つぎに、上記の内袋10と外箱20を組み立てて内容物30が充填されている本発明のバッグインボックスAを作製する方法を説明する。
【0021】
この内容物30が充填されている本発明のバッグインボックスAを作製する方法には、内袋10に内容物30を充填する段階で分けて、後充填と前充填の二つの方法がある。前者は、内容物30が充填されいない内袋10と外箱20とを組み立てて、空の状態のバッグインボックスAを作製し、そのバックインボックスAに注出口から内容物30を充填する後充填の方法であり、後者は、既に内容物30を充填した内袋10を外箱20に収納しながら組み立てる前充填の方法である。
【0022】
いずれの方法においても、内容物30を充填した内袋10を、内袋10の注出部材17から遠い下辺と側辺との両角に設けたコーナー部P、Pを外箱20の底部22に固定している。この固定する方法は、外箱20を組み立てて、底部22を形成する時に、対向する一対の底内板22a、22cを互いに内側に折り曲げてその間に内袋10の下辺と側辺との両角に形成したコーナー部P、Pを挟み込み、さらに、対向する一対の底外板22b、22dを互いに内側に折り曲げてその上に重ねて接合部をテープTで貼って封緘することによる。
【0023】
また、コーナー部P、Pを底内板22a、22cで挟み込んで底外板22b、22dをその上から重ねてテープで封緘することにより、内袋10のコーナー部P、Pを底部22に固定することができるが、コーナー部P、Pを底内板22a、22cの間に挟み込んでテープを貼ってコーナー部P、Pを底内板22aあるいは底内板22cに固定することもできる。また、接着剤を使用して固定する方法もあるが、ホットメルト型の接着剤の場合は、高温により内袋10を損傷する危険性があるで避けることが好ましい。また、ステッチャーなど金属部材を使用する方法もあるが、内袋10を損傷する危険性があるで避けることが好ましい。
【0024】
このように、内容物30を充填した内袋10の注出部材17から遠い下辺と側辺との両角に設けた両コーナー部P、Pを外箱20の底部22に固定することによって、内容物30を注出口から注出した場合、特に、図6に示すように、反転した状態で使用した場合には、残液量は顕著に少なくなる。
【0025】
なお、上記の例では、内容物30を充填した内袋10の注出部材17から遠い下辺と側辺との両角に設けた両コーナー部P、Pを外箱20の底部22に固定しているが、一方のコーナー部Pだけを底部22に固定するだけでも残液量を減らす効果はある。
【0026】
【実施例】
まず、外層がシリカ蒸着ナイロン15μm/ポリエチレン樹脂15μm/直鎖状低密度ポリエチレン50μmの材料構成からなる積層体、内層が直鎖状低密度ポリエチレン50μmである2重の材料を使用して内袋10を作製した。この内袋10は、4方シールの平袋であり、4つの辺にトップシール部13、サイドシール部14、14、ボトムシール部15を形成し、4つの角に斜めシール部16、16、16、16により4つのコーナー部P、P、Q、Qを形成した。内袋10の4辺の寸法Yは570mmとし、コーナー部P、Pの位置の寸法Xは130mmとした。上部に注出部材17を取り付け、この注出部材17を注出口として内容物30である酒を18L充填した。
【0027】
一方、段ボールを使用して、図5に示すような外箱20のブランク20Aを作製した。このブランク20Aを組み立てて、幅283mm×奥行き273mm×高さ257mmの外箱20を作製した。この外箱20を組み立てて、底部22を形成する時に、対向する一対の底内板22a、22cを互いに内側に折り曲げてその間に内袋10の下辺と側辺との両角に形成したコーナー部P、Pを挟み込み、さらに、対向する一対の底外板22b、22dを互いに内側に折り曲げてその上に重ねて接合部をテープTで貼って封緘した。
【0028】
このようにして作成したバッグインボックスAを、図6に示すように、実際に、酒澗機で使用するように、反転して注出口から内容物30を注出して内容物の残量を測定した。
【0029】
その結果、使用後の内容物の残液量は、図7に示すような従来のコーナー部を底部に固定しない形状のバックインボックスBに比べて、本発明のバックインボックスAでは、表−1に示すように、1/3以下の量であった。
【0030】
【表1】
Figure 0004184720
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のバックインボックスは、蓋部に注出口を備えた外箱と内袋とからなるバックインボックスであって、内袋の下辺と側辺との角に形成したコーナー部を外箱の底部に固定することにより、内袋としての機能を低下させることなく、内容物を容易に取り出すことができ、かつ、注出後の内容物の残液量の少ないという効果を有するバッグインボックスである。
【0032】
また、内袋の下辺と側辺との角に形成したコーナー部を外箱の底部に固定する方法が、底部を形成する底内板で挟み込んで、その上から底外板を重ねて封緘する方法であり、材料コストがかからず、簡単な作業により行うことができるという特長を持っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバッグインボックスの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかるバッグインボックスの一例を示す上面図および下面図である。
【図3】本発明にかかるバッグインボックスの内袋の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかるバッグインボックスの外袋の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明にかかるバッグインボックスの外箱のブランクの一例を示す展開図である。
【図6】本発明にかかるバッグインボックスの注出後の状態を示す概略断面図である。
【図7】従来のバッグインボックスの注出後の状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
A 本発明のバッグインボックス
B 従来のバッグインボックス
10 内袋
11 正面部
12 背面部
13 トップシール部
14 サイドシール部
15 ボトムシール部
16 斜めシール部
17 注出部材
20 外箱
21 蓋部
21a 蓋内板
21b 蓋外板
21c 蓋内板
21d 蓋外板
22 底部
22a 底内板
22b 底外板
22c 底内板
22d 底外板
23 胴部
23a 側板
23b 側板
23c 側板
23d 側板
23e 糊代片
24 穴
30 内容物
a 縦罫線
b 横罫線
c 横罫線
P コーナー部(下辺と側辺との角)
Q コーナー部(上辺と側辺との角)
T テープ
X コーナー部の位置の寸法
Y 内袋の下辺寸法(ボトムシール部の幅)

Claims (1)

  1. 内容物を充填した内袋と、該内袋を収納する外箱とから構成され、前記外箱の蓋部に前記内袋に取り付けられた注出部材をセットする機能を備えたバッグインボックスであって、前記内袋の前記注出部材から遠い下辺と側辺との両角に設けたコーナー部を、前記底部を形成する対向する一対の底内板で挟み込み、対向する一対の底外板を重ねて封緘することにより前記底部に固定したことを特徴とするバッグインボックス。
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