JP2714848B2 - 製袋用フイルム及びこれを用いた充填密封袋 - Google Patents
製袋用フイルム及びこれを用いた充填密封袋Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、袋詰めこんにゃくのような充填時流動性の
内容物を自動製袋充填機を用いて、端部に折り込み襞を
形成しながら高速で製袋充填密封することができる製袋
用フィルム及びこれを用いた充填密封袋に関する。
内容物を自動製袋充填機を用いて、端部に折り込み襞を
形成しながら高速で製袋充填密封することができる製袋
用フィルム及びこれを用いた充填密封袋に関する。
従来、密封袋に充填後加熱凝固させた、いわゆる生詰
めこんにゃくの製法は主として下記の方法であった。す
なわち、フィルムをタテ融着した後ペースト状のこんに
ゃく原料を充填し、一定間隔毎にロールで狭窄してヨコ
熱融着及び切断を繰返して自動製袋充填する。次いでこ
の袋を樋状の容器に並べ、上部から押圧して可及的に長
方形の形状を保たせながら熱湯中で1〜2時間加熱して
凝固させていた。
めこんにゃくの製法は主として下記の方法であった。す
なわち、フィルムをタテ融着した後ペースト状のこんに
ゃく原料を充填し、一定間隔毎にロールで狭窄してヨコ
熱融着及び切断を繰返して自動製袋充填する。次いでこ
の袋を樋状の容器に並べ、上部から押圧して可及的に長
方形の形状を保たせながら熱湯中で1〜2時間加熱して
凝固させていた。
使用するフィルムとしては、熱融着性と内容物の長期
保存を可能にする高度の空気遮断性とを併有することが
望まれ、ポリエチレンなどの熱融着性樹脂層と空気遮断
性を有する延伸ナイロンなどの非熱融着性樹脂層との2
層積層フィルムが用いられていた。
保存を可能にする高度の空気遮断性とを併有することが
望まれ、ポリエチレンなどの熱融着性樹脂層と空気遮断
性を有する延伸ナイロンなどの非熱融着性樹脂層との2
層積層フィルムが用いられていた。
このような生詰めこんにゃくは、第5図に示すように
袋の四隅から角15が突出しているため外観が悪いばかり
でなくペースト状こんにゃく原料を詰めた袋を樋状容器
に並べる際に、突出した角15が障害となって機械化が困
難であった。すなわち、未凝固の袋を樋状容器に並べる
工程で著しく作業効率を低下させていた。
袋の四隅から角15が突出しているため外観が悪いばかり
でなくペースト状こんにゃく原料を詰めた袋を樋状容器
に並べる際に、突出した角15が障害となって機械化が困
難であった。すなわち、未凝固の袋を樋状容器に並べる
工程で著しく作業効率を低下させていた。
このような欠点を解決するため、こんにゃくの厚みに
相当する幅にフィルムが内側に折り込まれて内折り襞を
形成してヨコ熱融着した角のない袋に充填する方法が提
案された。この方法を採用すれば、こんにゃくペースト
の袋を樋状の容器に自動的に整列させることが可能にな
った。
相当する幅にフィルムが内側に折り込まれて内折り襞を
形成してヨコ熱融着した角のない袋に充填する方法が提
案された。この方法を採用すれば、こんにゃくペースト
の袋を樋状の容器に自動的に整列させることが可能にな
った。
しかしながら、通常の方法であれば熱融着性樹脂層は
内層にあれば充分であるが、この方法を採用し、内折り
襞を形成すると、この部位は2枚の内折り襞と、この襞
を挟んで2枚のフィルムの合計4枚のフィルムが積層す
ることになり、フィルムの外層にも熱融着性樹脂層を付
与する必要が生じた。その結果、使用するフィルムが高
価になるばかりでなく、外層の樹脂が機械の比較的高温
な部位に接触して袋の滑りが悪くなり、機械の良好な運
転状態を保ち難い欠点があった。
内層にあれば充分であるが、この方法を採用し、内折り
襞を形成すると、この部位は2枚の内折り襞と、この襞
を挟んで2枚のフィルムの合計4枚のフィルムが積層す
ることになり、フィルムの外層にも熱融着性樹脂層を付
与する必要が生じた。その結果、使用するフィルムが高
価になるばかりでなく、外層の樹脂が機械の比較的高温
な部位に接触して袋の滑りが悪くなり、機械の良好な運
転状態を保ち難い欠点があった。
内折り襞を形成し、現実の袋の外面同士が接着する部
位にのみホットメルトタイプの接着剤を前もって塗布す
ることも考えられたが、こんにゃくのように1時間以上
も熱湯中で処理する場合には熱水により接着力が低下
し、折り込み部位が剥離するため実施することができな
かった。
位にのみホットメルトタイプの接着剤を前もって塗布す
ることも考えられたが、こんにゃくのように1時間以上
も熱湯中で処理する場合には熱水により接着力が低下
し、折り込み部位が剥離するため実施することができな
かった。
更に、第4図に示すように、表面1及び裏面4との間
に折り込まれた2枚の内折り襞2、3に互いに一致する
穿孔5、6を穿設し、内折り襞2、3を挟む表面1、裏
面4と共に熱融着する方法も広く採用されている。この
場合は、穿孔を設けない部位においては表面1と内折り
襞2とが、内折り襞3と裏面4とがそれぞれ熱融着し、
内折り襞2と内折り襞3とは互いに離れているが、穿孔
を設けた部位において外側の表面1は裏面2とが接着
し、全体として4枚のフィルムが一体に融着される結果
となる。
に折り込まれた2枚の内折り襞2、3に互いに一致する
穿孔5、6を穿設し、内折り襞2、3を挟む表面1、裏
面4と共に熱融着する方法も広く採用されている。この
場合は、穿孔を設けない部位においては表面1と内折り
襞2とが、内折り襞3と裏面4とがそれぞれ熱融着し、
内折り襞2と内折り襞3とは互いに離れているが、穿孔
を設けた部位において外側の表面1は裏面2とが接着
し、全体として4枚のフィルムが一体に融着される結果
となる。
この場合には、融着すべき外側の2枚のフィルム1、
4が中央に位置する2枚の内折り襞2、3の厚みBだけ
離れているため、融着時に充分な圧力を加えないと不完
全融着となり、後に至ってこの不完全融着部位が剥離す
るおそれがある。したがって、この方法は単に袋を製造
し、既成の袋に内容物を充填する場合には好ましい方法
であるが、高い作業能率を要求される自動製袋充填法に
採用すると充分な融着圧が得られず剥離するおそれがあ
り、強いて充分な圧力を加えると作業速度が極端に低下
する。更に致命的欠点は、自動製袋充填法にあっては充
填時には未だ袋の底部は形成されておらず、充填後両側
から押圧して狭窄し、ヨコ熱融着、切断して袋の底部及
び上部を形成するのであるから穿孔5及び6から内容物
がこぼれて現実に実施不可能である。
4が中央に位置する2枚の内折り襞2、3の厚みBだけ
離れているため、融着時に充分な圧力を加えないと不完
全融着となり、後に至ってこの不完全融着部位が剥離す
るおそれがある。したがって、この方法は単に袋を製造
し、既成の袋に内容物を充填する場合には好ましい方法
であるが、高い作業能率を要求される自動製袋充填法に
採用すると充分な融着圧が得られず剥離するおそれがあ
り、強いて充分な圧力を加えると作業速度が極端に低下
する。更に致命的欠点は、自動製袋充填法にあっては充
填時には未だ袋の底部は形成されておらず、充填後両側
から押圧して狭窄し、ヨコ熱融着、切断して袋の底部及
び上部を形成するのであるから穿孔5及び6から内容物
がこぼれて現実に実施不可能である。
そこで、外層に熱融着性樹脂層を設けないフィルムを
使用して、ヨコ融着部に内折り襞を設けた袋を製造しな
がら流動性を有する内容物を充填できる自動製袋充填技
術が求められていた。
使用して、ヨコ融着部に内折り襞を設けた袋を製造しな
がら流動性を有する内容物を充填できる自動製袋充填技
術が求められていた。
本発明は上記課題を解決することを目的とし、その構
成は、熱融着性樹脂層と、非熱融着性樹脂層との少なく
とも2層からなる積層フィルムであって、上記熱融着性
樹脂層以外の層が欠落している一体化部位を、一定の間
隔を保って配設されているフィルムを使用することを特
徴とし、更に、このフィルムを用いて、筒状に形成され
たフィルムの両端部の両脇において、袋素材が内側に折
り込まれて内折り襞を形成した状態で両端部が一体に熱
ヨコ融着されている充填密封袋を製造することを特徴と
する。
成は、熱融着性樹脂層と、非熱融着性樹脂層との少なく
とも2層からなる積層フィルムであって、上記熱融着性
樹脂層以外の層が欠落している一体化部位を、一定の間
隔を保って配設されているフィルムを使用することを特
徴とし、更に、このフィルムを用いて、筒状に形成され
たフィルムの両端部の両脇において、袋素材が内側に折
り込まれて内折り襞を形成した状態で両端部が一体に熱
ヨコ融着されている充填密封袋を製造することを特徴と
する。
本発明におけるフィルムは、熱融着性樹脂樹脂と非熱
融着性樹脂層との少なくとも2層からなるフィルムであ
る。熱融着樹脂層は、100℃前後の比較的低い溶融温度
を有し、簡易な装置に用いられる通常の融着圧で確実に
熱融着される樹脂層である。例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げ
られる。熱融着性樹脂樹脂は一般に強度及び気体遮断性
において劣るため、充分な強度及び気体遮断性を必要と
する袋においては他の樹脂層、すなわち、非熱融着性樹
脂層を積層する必要がある。
融着性樹脂層との少なくとも2層からなるフィルムであ
る。熱融着樹脂層は、100℃前後の比較的低い溶融温度
を有し、簡易な装置に用いられる通常の融着圧で確実に
熱融着される樹脂層である。例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げ
られる。熱融着性樹脂樹脂は一般に強度及び気体遮断性
において劣るため、充分な強度及び気体遮断性を必要と
する袋においては他の樹脂層、すなわち、非熱融着性樹
脂層を積層する必要がある。
非熱融着性樹脂層としては、例えばナイロン、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニリデンなどが挙げられ、更に高度
の空気遮断性が要求される場合にはアルミニウム箔を積
層してもよく、また他の素材を用いて3層以上の積層体
とすることができる。
ステル、ポリ塩化ビニリデンなどが挙げられ、更に高度
の空気遮断性が要求される場合にはアルミニウム箔を積
層してもよく、また他の素材を用いて3層以上の積層体
とすることができる。
上記のフィルムを使用し、ヨコ熱融着する際に折り込
み襞を形成し、フィルムを折り重ねた状態で熱融着す
る。すなわち、フィルムがジャバラ状に折りたたまれて
いるため、内層の熱融着性樹脂層同士が接触した部位で
は融着するが、非熱融着性樹脂層同士が接触した部位で
は離れている。したがって、内容物が漏出するおそれは
ないが1つの隅から2本の角が突出した状態になる。
み襞を形成し、フィルムを折り重ねた状態で熱融着す
る。すなわち、フィルムがジャバラ状に折りたたまれて
いるため、内層の熱融着性樹脂層同士が接触した部位で
は融着するが、非熱融着性樹脂層同士が接触した部位で
は離れている。したがって、内容物が漏出するおそれは
ないが1つの隅から2本の角が突出した状態になる。
本発明は、熱融着性樹脂層のみを残して他のフィルム
が欠落している一体化部位を一定間隔を保って設けたフ
ィルムである。この一体化部位を製袋にあたりヨコ熱融
着部の折り込み襞となる部位と一致させることにより本
発明の充填密封袋が得られる。すなわち、折り込み襞部
分においては第3図に示すように非熱融着性樹脂層が欠
落しているため、熱融着性樹脂層同士が直接接触するこ
とができる。しかも、フィルム全体としては穿孔を有す
る部位は何処にも存在しない。ヨコ熱融着する際には熱
融着性樹脂層は残存しているため、表層、2枚の内折り
襞層及び裏層が互いに接触し、一体にヨコ熱融着され
る。また、内折り襞の熱融着性樹脂層同士の間隔は単に
非熱融着性樹脂層が欠落したのみであるため、近接し、
通常の熱融着圧で充分に融着させることができる。
が欠落している一体化部位を一定間隔を保って設けたフ
ィルムである。この一体化部位を製袋にあたりヨコ熱融
着部の折り込み襞となる部位と一致させることにより本
発明の充填密封袋が得られる。すなわち、折り込み襞部
分においては第3図に示すように非熱融着性樹脂層が欠
落しているため、熱融着性樹脂層同士が直接接触するこ
とができる。しかも、フィルム全体としては穿孔を有す
る部位は何処にも存在しない。ヨコ熱融着する際には熱
融着性樹脂層は残存しているため、表層、2枚の内折り
襞層及び裏層が互いに接触し、一体にヨコ熱融着され
る。また、内折り襞の熱融着性樹脂層同士の間隔は単に
非熱融着性樹脂層が欠落したのみであるため、近接し、
通常の熱融着圧で充分に融着させることができる。
一体化部位を有するフィルムを製造するにあたって
は、目的とする最終的袋の形状に合わせ、熱融着性樹脂
層以外のフィルムの、ヨコ熱融着部の折り込み襞となる
べき部位に、前もって穿孔を設けて熱融着性樹脂層と積
層すればよい。穿孔はヨコ熱融着部となるべき部位の折
り込み襞内の全部であってもよいが、一部で充分であ
る。すなわち、ヨコ熱融着部となるべき部位の折り込み
襞内に点在させても、縞状に設けても或いはより狭い部
位に設けてもよい。好ましくは、非熱融着性樹脂層に穿
孔を設けると同時に積層面となるべき部位に印刷を施
す。
は、目的とする最終的袋の形状に合わせ、熱融着性樹脂
層以外のフィルムの、ヨコ熱融着部の折り込み襞となる
べき部位に、前もって穿孔を設けて熱融着性樹脂層と積
層すればよい。穿孔はヨコ熱融着部となるべき部位の折
り込み襞内の全部であってもよいが、一部で充分であ
る。すなわち、ヨコ熱融着部となるべき部位の折り込み
襞内に点在させても、縞状に設けても或いはより狭い部
位に設けてもよい。好ましくは、非熱融着性樹脂層に穿
孔を設けると同時に積層面となるべき部位に印刷を施
す。
本発明は、非熱融着性樹脂層を外面に有するフィルム
に、内折り襞を設けて熱融着するにあたり、フィルム自
体に穿孔を設けずに熱融着性樹脂層のみを残して他の積
層材を欠落させるものである。その結果、内折り襞を設
けて熱融着する際に折り重ねられた4枚のフィルムが相
互に一体に熱融着される。しかもフィルムとしての欠落
部位が存在しないために、内容物充填中に内容物が漏れ
ることがない。更に一体に熱融着するにあたりフィルム
としては単に薄い部位が存在するに過ぎないため、融着
すべき面相互の間隔が短く特に融着圧を高めなくとも確
実、高速に熱融着することができる。
に、内折り襞を設けて熱融着するにあたり、フィルム自
体に穿孔を設けずに熱融着性樹脂層のみを残して他の積
層材を欠落させるものである。その結果、内折り襞を設
けて熱融着する際に折り重ねられた4枚のフィルムが相
互に一体に熱融着される。しかもフィルムとしての欠落
部位が存在しないために、内容物充填中に内容物が漏れ
ることがない。更に一体に熱融着するにあたりフィルム
としては単に薄い部位が存在するに過ぎないため、融着
すべき面相互の間隔が短く特に融着圧を高めなくとも確
実、高速に熱融着することができる。
第1図は内容物としてこんにゃくを用いた本発明の充
填密封袋の1実施例を示す斜視図、第2図は第1図の袋
を製造するためのフィルムである。
填密封袋の1実施例を示す斜視図、第2図は第1図の袋
を製造するためのフィルムである。
7はタテ熱融着部であり、エンドレスのフィルムの両
端を連続的に熱融着する。第1図のタテ融着部が見える
側は裏面4である。8は袋の両端に位置するヨコ熱融着
部であり、両わきおいて内折襞2、3を設けて熱融着し
た。9は内折り襞の折り込み分である。第2図において
は、端部からタテ熱融着部7、裏面4、折り込み分9、
表面1、折り込み分9、裏面4、タテ熱融着部7の順に
配列している。折り込み分9とヨコ熱融着部8とが重な
る部位が一体化部位10である。11はフィルムに印刷した
ヨコ熱融着、切断部位を指示する光電管センサーであ
る。
端を連続的に熱融着する。第1図のタテ融着部が見える
側は裏面4である。8は袋の両端に位置するヨコ熱融着
部であり、両わきおいて内折襞2、3を設けて熱融着し
た。9は内折り襞の折り込み分である。第2図において
は、端部からタテ熱融着部7、裏面4、折り込み分9、
表面1、折り込み分9、裏面4、タテ熱融着部7の順に
配列している。折り込み分9とヨコ熱融着部8とが重な
る部位が一体化部位10である。11はフィルムに印刷した
ヨコ熱融着、切断部位を指示する光電管センサーであ
る。
本実施例においては、外層13として厚さ15μの延伸ナ
イロンと、内層14として厚さ60μの低密度ポリエチレン
との積層フィルムを用いた。延伸ナイロンの積層面に、
こんにゃくの包装袋としての印刷を行い、印刷と前後し
て一体化部位10のやや内部に穿孔を設けた後、低密度ポ
リエチレンフィルムと積層した。
イロンと、内層14として厚さ60μの低密度ポリエチレン
との積層フィルムを用いた。延伸ナイロンの積層面に、
こんにゃくの包装袋としての印刷を行い、印刷と前後し
て一体化部位10のやや内部に穿孔を設けた後、低密度ポ
リエチレンフィルムと積層した。
内容物として、温水で膨潤させたこんにゃく粉に石灰
水を配合してpH10以上に保ったこんにゃくペーストを用
い、自動製袋充填機に上記フィルムを供給し、タテ熱融
着が終了した部位にこんにゃくペーストを供給し、ヨコ
熱融着すべき部位に折り込み襞を形成しながらロールで
圧縮し、ヨコ熱融着した直後に第2図に示す切断線12の
部位を切断し、連続的にこんにゃくペーストの充填袋を
製造した。この袋を連続的に樋状体に配列し、常法によ
り上方向及び横方向から押圧しながら熱水中で1時間半
加熱して長方形に凝固させて袋詰めこんにゃくを製造し
た。この袋詰めこんにゃくは第5図に示すような角15が
4隅に存在せず、第1図に示すような外観であった。こ
の袋詰めこんにゃくは外観において優れているばかりで
なく、樋状体に配列する際及び流通上も扱い易く作業性
が向上した。
水を配合してpH10以上に保ったこんにゃくペーストを用
い、自動製袋充填機に上記フィルムを供給し、タテ熱融
着が終了した部位にこんにゃくペーストを供給し、ヨコ
熱融着すべき部位に折り込み襞を形成しながらロールで
圧縮し、ヨコ熱融着した直後に第2図に示す切断線12の
部位を切断し、連続的にこんにゃくペーストの充填袋を
製造した。この袋を連続的に樋状体に配列し、常法によ
り上方向及び横方向から押圧しながら熱水中で1時間半
加熱して長方形に凝固させて袋詰めこんにゃくを製造し
た。この袋詰めこんにゃくは第5図に示すような角15が
4隅に存在せず、第1図に示すような外観であった。こ
の袋詰めこんにゃくは外観において優れているばかりで
なく、樋状体に配列する際及び流通上も扱い易く作業性
が向上した。
第3図はヨコ熱融着部の内折り襞部分の拡大断面図で
ある。内折り襞2、3が存在しない部位では(図面では
左端)表面1と裏面4とが直接熱融着している。折り込
み襞2、3は外層13が欠落して一体化部位10を形成し、
表面1の内層14と、内折り襞2及び3の内層14と、裏面
4の内層14とが順次直接熱融着される。また、一体化部
位10を形成する内折り襞2、3ではフィルム自体が欠落
しているのでなく、内層14は残存しているため、熱融着
するために押圧すべき間隔は第3図のAであるため距離
も短く、通常の圧力で円滑に熱融着することができた。
ある。内折り襞2、3が存在しない部位では(図面では
左端)表面1と裏面4とが直接熱融着している。折り込
み襞2、3は外層13が欠落して一体化部位10を形成し、
表面1の内層14と、内折り襞2及び3の内層14と、裏面
4の内層14とが順次直接熱融着される。また、一体化部
位10を形成する内折り襞2、3ではフィルム自体が欠落
しているのでなく、内層14は残存しているため、熱融着
するために押圧すべき間隔は第3図のAであるため距離
も短く、通常の圧力で円滑に熱融着することができた。
第4図には比較のために従来のフィルム自体を欠落さ
せて積重ねたフィルムを一体に熱融着する技術を示し
た。この場合には表面1と裏面4との間隔(B)が広
く、熱融着に際し高い融着圧を要する。また、表面1と
内折り襞2とが融着した部位では内折り襞2と3は融着
できず、表面1と裏面4を融着させるためには内折り襞
を欠落させねばならない。すなわち、4枚のフィルムが
一体に熱融着している部位は存在しない。
せて積重ねたフィルムを一体に熱融着する技術を示し
た。この場合には表面1と裏面4との間隔(B)が広
く、熱融着に際し高い融着圧を要する。また、表面1と
内折り襞2とが融着した部位では内折り襞2と3は融着
できず、表面1と裏面4を融着させるためには内折り襞
を欠落させねばならない。すなわち、4枚のフィルムが
一体に熱融着している部位は存在しない。
一定間隔を保って一体化部位を配設した本発明によ
り、表面に融着性樹脂層を設けないフィルムを用いても
自動製袋充填機の通常の融着圧を用いて高速で折り込み
襞をヨコ融着することができる。しかも、充分なフィル
ム自体の強度、接着強度及び空気遮断性を有する充填密
封袋を容易に製造することができる。
り、表面に融着性樹脂層を設けないフィルムを用いても
自動製袋充填機の通常の融着圧を用いて高速で折り込み
襞をヨコ融着することができる。しかも、充分なフィル
ム自体の強度、接着強度及び空気遮断性を有する充填密
封袋を容易に製造することができる。
第1図は本発明袋の斜視図、第2図は本発明フィルムの
平面図、第3図は内折り襞部分の断面説明図、第4図は
従来技術の内折り襞部分の断面説明図、第5図は従来技
術の斜視図である。 図面中、符号 1は表面、2、3は内折り襞、4は裏面、 5、6は穿孔、7はタテ融着部、 8はヨコ熱融着部、9は折り込み分、 10は一体化部位、11は光電管センサー、 12は切断線、13は外層、14は内層、15は角である。
平面図、第3図は内折り襞部分の断面説明図、第4図は
従来技術の内折り襞部分の断面説明図、第5図は従来技
術の斜視図である。 図面中、符号 1は表面、2、3は内折り襞、4は裏面、 5、6は穿孔、7はタテ融着部、 8はヨコ熱融着部、9は折り込み分、 10は一体化部位、11は光電管センサー、 12は切断線、13は外層、14は内層、15は角である。
Claims (2)
- 【請求項1】熱融着性樹脂層と、非熱融着性樹脂層との
少なくとも2層からなる積層フィルムであって、上記熱
融着性樹脂層以外の層が欠落している一体化部位を、一
定の間隔を保って配設されている製袋用フィルム。 - 【請求項2】筒状に形成されたフィルムの両端部の両脇
において、袋素材が内側に折り込まれて内折り襞を形成
した状態で両端部が一体に熱ヨコ融着されている充填密
封袋であって、 フィルムが、熱融着性樹脂層と非熱融着性樹脂層との少
なくとも2層からなる積層フィルムであって、フィルム
のヨコ融着部の上記内折り襞部分の一部又は全部が、熱
融着性樹脂層以外の層が欠落している一体化部位であ
り、内折り襞を挟んだ状態で上記一体化部位を介して両
端が一体にヨコ熱融着されている充填密封袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6353689A JP2714848B2 (ja) | 1989-03-17 | 1989-03-17 | 製袋用フイルム及びこれを用いた充填密封袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6353689A JP2714848B2 (ja) | 1989-03-17 | 1989-03-17 | 製袋用フイルム及びこれを用いた充填密封袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02258561A JPH02258561A (ja) | 1990-10-19 |
JP2714848B2 true JP2714848B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=13232036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6353689A Expired - Fee Related JP2714848B2 (ja) | 1989-03-17 | 1989-03-17 | 製袋用フイルム及びこれを用いた充填密封袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2714848B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BR112018011668B1 (pt) | 2015-12-31 | 2022-01-25 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc | Embalagem de lenços umedecidos |
-
1989
- 1989-03-17 JP JP6353689A patent/JP2714848B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH02258561A (ja) | 1990-10-19 |
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