JPH024651A - スタンドパック及びその製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、底に別に切断した材料を融着する手間を省略
して、単一の連続フィルムを用いて効率的に製造するこ
とのできるスタンドパック及びその製法に関する。

〔従来の技術〕

スタンドパックは底が広く、起立性があるため内容物が
こぼれ難く、粉体や流体のようにこぼれた時に扱い難い
内容物の収納に適している。更にジッパ−付のスタンド
パックは開封後もこぼれないばかりでなく、開封口を再
密封することができるため内容物を別容器に移す必要も
なくきわめて扱いやすい密封袋である。

従来、このようなスタンドパックは袋の底に、装本体と
は別に切断した素材を融着することにより広い底と下方
に突出する融着部を設けて製造していた。

〔発明が解決しようとする技術課題〕

上記方法によれば、底に本体とは別に切断した素材を融
着するという複雑な工程が入るため、巻回された連続シ
ートにタテ融着とヨコ融着を行いながら内容物を充填し
ていく自動製袋充填機を使用することができない。した
がって、包装工程が煩雑であるばかりでなく包装速度が
きわめて小さ（、包装経費が嵩み、その使用範囲は限定
されていた。

〔課題解決の手段〕

本発明は、別に切断した同一または異種の素材を融着す
ることなく単一素材で形成され、自動製袋充填機により
連続的に製造することのできるスタンドパックを提供す
ることを目的とし、その構成は、一方の端部が１本の外
折線と該外折線両側の２本の内折線とからなる折込み襞
であり、他の３方が融着されているプラスチックフィル
ム製密封袋であって、プラスチックフィルムの上記折込
み襞となる部位の外面の全部または一部に融着材料が積
層または塗布されていることを特徴とし、また、プラス
チックフィルムの外面の中央部に融着材料を積層または
塗布し、該融着材料を積層または塗布した部位を襞状に
折込んだ状態で、所定部位を熱融着して連続した袋を形
成し、袋と袋が連続した融着部位を切断することを特徴
とする。

本発明の密封袋の素材はプラスチックであれば特に限定
はない。比較的入手が容易で腰のあるやや厚めのフィル
ムが好ましい。例えばポリエステル、ナイロン、ポリプ
ロピレン、或いはこれらの積層体、これらと他の素材と
の積層体が挙げられ、ガスバリヤ性を向上させるために
はポリ塩化ビニリデンやアルミ箔などとの積層体が使用
される。

融着により密封袋を製造するには、フィルムの袋の内側
となるべき面、すなわち内面に溶融温度が低く、加熱し
た際の融着性に優れ、食品に悪影響を及ぼさない融着材
料を積層または塗布する。融着材料としては、低密度ポ
リエチレン、低重合度ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体などが好ましい。その他プラスチックフ
ィルムを強固に接合できる、いわゆるホットメルト接着
剤など公知の融着材料はすべて使用される。

自動製袋充填機においては巻回したフィルムを巻戻し、
二つ折しながらタテ融着し、ヨコ融着・切断工程と充填
工程とを繰返して製造している。

本発明にあっては、フィルムを単に二つ折せずに、中央
部に１本の外折線とその両端に等間隔に２本の内折線を
設けてフィルム内部に折たたまれた襞を形成する。この
ように襞を形成しながら供給されるフィルムに通常の自
動製袋充填機と同様にしてタテ融着とヨコ融着切断を施
して自動製袋充填する。製品密封袋において襞は袋の底
となる。

自動製袋充填機に供給するプラスチックフィルムは、フ
ィルムを折たたんでいく際に内面となる一方の面だけに
融着材料が積層或いは塗布されているものである。両面
特に外面に施した場合には加熱された部位に接触したと
きにフィルムと機械或いはフィルム同士が接着し、取扱
いが困難になるため採用しがたい方法である。

したがって、通常のフィルムを使用するとたとえ襞を設
けても製造された袋の側部融着部の下端においては襞の
始まる部位から融着部が二叉に別れる。すなわち、この
部位においては装本体を形成する２枚のフィルムと折込
まれた襞素材の２枚のフィルムと合計４枚のフィルムを
一体に融着することができない。

本発明はこの折込まれた襞となる部位のフィルムに限り
、表面にも融着材料を積層したものである。このように
すると袋の両端においては襞を含めた４枚のフィルムが
一体に融着されるため、底がしっかりして起立性が向上
する。また、フィルム表面に積層した融着材料も襞とし
て折込まれているため表面に表われず予期しない粘着性
を発現して作業を妨害するおそれがない、また、襞とな
る部分に帯状に融着材料を積層するのであるから、側部
の融着部のみに積層するための位置ぎめその他の困難を
回避できる。融着材料は襞部位の全部に施す必要はな（
、縞状など一部に設けても襞を含む４枚のフィルムが袋
側部の融着部において２枚ずつに分かれることなく、４
枚が一体になっている部位があれば本発明の目的は達成
される。

本発明の袋は通常の袋に実施してもよいが、ジッパ−付
の３方シール型の袋に実施すると更に有利である。前も
ってジッパ−爪を融着したフィルムはトラバース巻きと
呼ばれる、巻回するフィルムの肉厚部が真下に巻回され
ているフィルムの肉厚部に重ならないようにずらせて斜
めに巻回し、極限に達するとずれ方向を反転する方法に
より巻回することができる。巻回されたフィルムであれ
ば自動製袋充填機により取扱うことができる。

〔作用〕

本発明は、自動製袋充填機にかけるべき巻回したフィル
ムの一方の端縁部に襞を設け、この襞内にのみ、フィル
ムの表面にまで融着材料を積層または塗布しである。フ
ィルムの両面に融着材料を積層または塗布すると、フィ
ルムの表面が機械の各種の部位に付着して取扱い困難で
あるが、襞の中に折込まれる部位に限定されているため
加熱されても表面に粘着性がないため上記の弊害がない
。

一方、底に襞を設けたのみであっては底は広くなるが起
立性を付与するには充分でない。袋の両脇の側部融着部
は表面に融着材料が積層または塗布されていない場合に
は二叉に開いた状態となるが、襞内にのみ融着材料を表
面まで積層しであるため、４枚のフィルムが一体に積層
し、しっかりした側部融着部と内折線内部の広い底とに
より袋に起立性を付与することができる。

〔実施例〕

第１図は本発明スタンドバックの開封前の斜視図、第２
図は製造工程を示す説明図、第３図は第２図の１点鎖線
で示す部分の拡大図である。

１は外折線２及び内折線３．４により装本体のフィルム
５．６内に折込まれたＶ字形の襞であり、２枚の襞素材
７．８よりなる。フィルムの両端部にはジッパ−爪９が
設けられている。自動製袋充填機にフィルムを供給し、
中央部に襞１を形成し、ジッパ−爪９を係合させ、ジッ
パ−爪の外側の端縁部をタテ融着し、袋の上部融着部１
０とする。

一定量の内容物をホッパーから充填した後ヨコ融着し、
同時にヨコ融着部の中央部を切断し、側部融着部１）を
形成し、連続的に充填密封袋を製造した。１２はヨコ融
着部の中央部の切断線である。

襞１は第３図に示すようにフィルム素材１３の内面に融
着材料１４を積層しである。更に、襞素材７．８にはフ
ィルム表面にも融着材料１４を積層した。フィルムをヨ
コ融着すべ（加熱すると、襞素材７．８のみがフィルム
表面まで融着材料が積層されているため、上部を含む大
半の側部融着部においてはフィルム５．６が直接融着し
、下端の襞素材７．８を挟む部位においてはフィルム５
と襞素材７が内面に施した融着材料により融着し、襞素
材７と８がフィルム外面に施した融着材料によって融着
し、襞素材８とフィルム６が内面に施した融着材料１４
により融着した。結果として４枚のフィルムが一体に融
着し、第１図に示すような形状のスタンドバックが連続
的に製造された。

第１図において、１５は側部融着部におけるフィルム４
枚を融着した部位であり、１６は立った状態でフィルム
が２枚重なっている部位である。破線で示した１７はジ
ッパ一部であり、この裏面で雌雄のジッパ−爪が係合し
ている。

本実施例では、融着材料として低密度ポリエチレンフィ
ルムを積層した。全工程において不本意な粘着がなく、
通常の自動製袋充填と同等の製造速度を維持することが
できた。

〔効果〕

本発明によれば、側部融着部の下端においては、一体に
融着された４枚のフィルムとその間の内折線により充分
な起立性を有する。しかも、自動製袋充填機に襞を折込
む機能を付帯させるのみで効率よくスタンドバックを製
造し、且つ製造と同時に内容物を充填することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図はスタンドバック
の開封前の斜視図、第２図は製造工程を示す説明図、第
３図は第２図の１点鎖線で示す部分の拡大図である。 図面中、符号 １は襞、２は外折線、３．４は内折線、５．６はフィル
ム、７．８は襞素材、 ９はジッパ−爪、１０は上部融着部、 １）は側部融着部、１２は切断線、１３はフィルム素材
、１４は融着材料、１５は４枚融着した部位、１７はジ
ッパ一部である。 特許出願人　旭化成ポリフレックス株式会社代理人　弁
理士　　鈴　木　定　子

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）一方の端部が１本の外折線と該外折線両側の２本
   の内折線とからなる折込み襞であり、他の３方が融着さ
   れているプラスチックフィルム製密封袋であって、プラ
   スチックフィルムの上記折込み襞となる部位の外面の全
   部または一部に融着材料が積層または塗布されているこ
   とを特徴とするスタンドパック。
2. （２）プラスチックフィルムの外面の中央部に融着材料
   を積層または塗布し、該融着材料を積層または塗布した
   部位を襞状に折込んだ状態で、所定部位を熱融着して連
   続した袋を形成し、袋と袋が連続した融着部位を切断す
   ることを特徴とするスタンドパックの製法。