JP2007276849A - 密封構造式チャック付梱包用袋 - Google Patents

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辰哉 伊藤
Masahiko Inoue
誠彦 井上
Seishi Furuya
誠士 古屋
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Abstract

【課題】袋内側からの開封方向の力に対する耐力がより大きく、外気温の上昇によって内圧が高くなった場合においても容易に開かず、密閉度を高く維持することができる密封構造式チャック付梱包用袋の提供。
【解決手段】有底筒状の袋本体を有し、袋本体40の開口部にこれを横切る配置に合成樹脂製の密封構造式チャック45を備え、このチャック45は、テープ状をした合成樹脂性の一対の基台部20,21に、一対の雌鈎突条24a,24bからなる雌封止具25と、一対の雄鈎突条27,27からなる雄封止具28とを備え、かつ両雌鈎突条24a,24bの中間位置に密封用突条29を備えた密封構造式のチャック部22,22を2列配置に設け、一方の基台部20とシート状物40との固着をその基台部の一方縁部側に片寄せた位置で固着した片側縁部固着構造とし、他方の基台部21とシート状物41との固着を該基台部の両縁部を固着した両縁部固着構造とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、密封構造式チャック付梱包用袋に関するものであり、特に、非梱包物を出し入れするための開口部に密封構造式チャックを備え、高内圧に耐えることができる輸送用に適した密封構造式チャック付梱包用袋関する。
従来、電気製品や機械部品等を輸送する場合には、不透水性の合成樹脂袋やシートによって包み、これを木箱やダンボール箱に収容して梱包している。
この種の従来の梱包用袋は、透明のポリエチレンフイルムやポリプロピレンフイルムが使用され、これを袋状に成型したものが使用されており、この種の袋の開口部は筒状の袋胴部の端部を切断したままの形状となっており、内部に被梱包物を収容した後、開口部側の端部を折り畳んで粘着テープで止めることによって気密性を保たせた梱包を行っていた。
また、合成樹脂フィルム製の包装用の袋にあっては、内容物を出し入れすることが可能なように、その開口部に合成樹脂製のチャックを一体に備えたものが広く使用されており、それらの合成樹脂チャックにおいて、密封性能を高めるための密封用突条を一体に備えたものが開発されている。
この種の合成樹脂チャックには図8、図9に示す構造のもの(例えば特許文献1)がある。この合成樹脂チャックは図8に示すように合成樹脂製で可撓性を有する袋体の開口部を構成する互いに対向したフィルムを基台部1,2とし、その一方の基台部1の表面に、先端部内側面に断面が鈎状の鈎爪部3を有する一対の雌鈎突条4,4からなる雌封止具5が一体に突設され、他方の基台部2の表面に先端部外側面に断面が鈎状の鈎爪部6,6を有し、前記雌鈎突条4,4間に挿入される一対の雄鈎突条7,7からなる雄封止具8が一体に突設され、且一方の基台部1の両雌鈎突条4,4の中間位置に、他方の基台部2の両雄鈎突条7,7間に圧入される密封用突条9が一体に突設され、雄封止具8を雌封止具5内に挿入することによって両者間の両鈎爪部3,6が互いに系合されるとともに前記密封用突条9が前記雄鈎突条7,7の背面7a,7a間に圧入されるようになっている。
この合成樹脂チャックは、雌雄の鈎突条4,7による係合と、密封用突条9による密封とがそれぞれ個別に行われるとともに、密封用突条9の雄鈎突条7,7間への圧入によって雄鈎突条7,7の外れ方向への変形を阻止するようになっているため、係合性及び密封性に優れたものとなっている。
しかし、この種の合成樹脂チャックは、図9に示すように、基台部1,2間に開き方向の変形が加わることにより、該変形側の雌鈎突条4が雄鈎突条7から離れる方向側に湾曲されて両封止具5,8間が外れるようになっている。
このため、例えば密封袋の開口部に使用した場合には、袋内空気の膨張によって基台部1,2の袋内側間に開き方向の力が作用した際に、容易に開いてしまうという問題があった。
このような問題を解決する合成樹脂製のチャックとしては、図10に示すように、テープ状をした一対の基台部10,11の一方側、例えば基台部10から雌型突条12,12を突設させるとともに他方側の基台部11から前記雌型突条12,12間に圧入される雄型突条13を突設させた構造の一対の合成樹脂チャック14,15を前記基台部10,11間に平行に配置した2連チャックを袋6の開口部に固着し、その両基台部10,11の内の一方側例えば基台部10の両側縁部10a,10bを袋6に固着するとともに他方側の基台部11は、袋6の開口側の縁部11aのみを袋6に対して固着し、袋内側の縁部11bを袋6に対して固着しないようにして袋6の開口部に固着するようにしたもの(例えば特許文献4)が知られている。
この2連の合成樹脂チャックは、袋6内の空気が膨張したり、外力が加わったりすることによって発生する内容物の圧力によって、袋6の開口部内側に開き方向の力が加わると、図12に示すように基台部11と固着されていない側の袋6が折り返されることによって、チャック14,15には開き方向の力よりも、基台部10,11に平行な平面に沿った互いに逆向きの引っ張り力A,Bが作用することとなり、両チャック14,15の突条12,13には、せん断方向の力が作用することとなる。このためチャックは袋開口部の開き方向の力に対して開放されにくいという効果がある。
特許第2938784号公報 特許第32940043号公報
上述した従来の開口部側端部を折りたたんで粘着テープで止める梱包用の袋にあっては、気密性が充分でなく、例えば輸送中の外気温の変化によって内部の空気が膨張収縮することにより、空気が出入りし、湿気によって被梱包物の品質を損なうという問題があった。
また、図10、図11に示した特許文献2に記載されている従来のチャックは、図9、図10に示す特許文献1に記載のものに比べて袋内の開き方向の力を基台部10,11平面に対して平行な逆向き引っ張り力に変換させる点において、内容物による開き方向の力に対して強い構造となっているが、2つの雄型突条13,13のせん断応力によってのみ、袋内の開き方向の力に対抗させるものであるため、その強度に限界があった。
また、図11に示した従来のチャックは、袋開口側のチャック14は主として密閉度を高める作用を受け持ち、袋内側のチャック15は開封を阻止する作用を受け持つものであるため、図12に示すように、袋内の力によって矢印A,B方向に力が加わると、その直角方向のモーメントによって基台部10(11)が変形し、両チャック14,15に開き方向の力が作用し、開封され易い側のチャック14が外れ易いものであり、一方のチャックが外れると2連型のチャックの機能が損なわれ、袋内圧によって容易に開いてしまうという問題があり、いずれも、例えば、赤道直下を通過して輸送する場合のように、外気温に大きい温度差が生じるような場合における梱包用の袋の密閉度の維持には不適当なものであった。
本発明は、このような従来の問題に鑑み、袋内側からの開封方向の力に対する耐力がより大きく、外気温の上昇によって内部の空気が膨張し、内圧が高くなった場合においても容易に開かず、密閉度を高く維持することができる密封構造式チャック付梱包用袋の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、有底筒状の袋本体を有し、該袋本体の開口部に該開口部を横切る配置に合成樹脂製の密封構造式チャックを備えてなる密封構造式チャック付梱包用袋であって、前記袋本体は、多角形状のシート状底部材を有し、該底部材の周縁と一体に角筒状の胴部を有して構成され、該胴部の底部材とは反対側の端部を開閉用の開口部となすとともにし、該開口部内面の各半周面を互いに対向させた一対のシール面となし、前記チャックは前記袋本体開口部の各シール面に固着されるテープ状をした合成樹脂性の一対の基台部を備え、その一方の基台部の表面に一体に突設され、先端部内側面に断面が鈎状の鈎爪部を有する一対の雌鈎突条からなる雌封止具を備えるとともに他方の基台部の表面に一体に突設され、先端部外側面に断面が鈎状の鈎爪部を有し、前記雌鈎突条間に挿入される一対の雄鈎突条からなる雄封止具とを備え、且前記一方の基台部の前記両雌鈎突条の中間位置に一体に突設され、前記他方の基台部の両雄鈎突条間に圧入される密封用突条を備え、前記雄封止具を雌封止具内に挿入することによって両者間の前記両鈎爪部が互いに系合されるとともに前記密封用突条が前記雄鈎突条の背面間に圧入されるようになっている密封構造式チャックを、前記一対の基台部間において該基台部の幅方向側に間隔を隔てた状態で少なくとも2列配置に備え、且前記両基台部の内の一方側の基台部と前記袋本体の開口部内面との固着を、該基台部裏面の袋本体の開口縁部側に片寄せた位置のみにおいて固着した片側縁部固着構造とするとともに、他方側の基台部と前記袋本体の開口部内面との固着を、該基台部裏面の両縁部を固着させた両縁部固着構造としたことにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、袋本体は、合成樹脂性のテープ状材を緯糸及び経糸として織成し、互いに溶着させた水密製の合成樹脂シートをもって成形されていることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記密封構造式チャックは雌封止具の一方の雌鈎突条の根元部を該雌鈎突条が突設されている前記基台部の曲げ力が伝わり難い構造とするとともに、他方の雌鈎突条の根元部を該雌鈎突条が突設されている前記基台部にかかる曲げ力が伝わり易い構造とすることによって易開放側と難開放側とを構成していることにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1,2又は3の構成に加え、前記片側縁部固着構造の基台部と袋本体開口部内面との固着位置は前記易開放側に位置する縁部としていることにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項3又は4の構成に加え、前記易開放側の雌鈎突条の根元部分の基台部との結合部の厚さを大きくすることによって該基台部にかかる曲げ力が伝わり易い構造としていることにある。
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項3,4又は5の構成に加え、前記難開放側の雌鈎突条の根元部の形状を、該雌鈎突条の先端部側より前記易開放側の雌鈎突条側に湾曲させた形状とすることによって前記基台部にかかる曲げ力が伝わり難い構造としていることにある。
請求項7に記載の発明の特徴は、請求項1〜5又は6の構成に加え、前記密封用突条はその先端部分に両面側を膨出させた形状の頭部を備え、該頭部の両側面が前記両雄鈎突条の背面を押圧して接触されるようにしていることにある。
本発明の密封構造式チャック付梱包用袋によれば、密封構造式チャックを一対の基台部間において該基台部の幅方向側に間隔を隔てた状態で少なくとも2列配置に備え、且前記両基台部の内の一方側の基台部と該基台部と袋本体開口部内面のシール面との固着をその基台部の一方縁部側に片寄せた位置のみにおいて固着した片側縁部固着構造とするとともに、他方側の基台部とシール面との固着は該基台部の両縁部を固着させた両縁部固着構造としたことにより、両シール面に対し、前記基台部との非固着側を開く方向の外力が作用した場合、非固着側のシート状物が固着側縁部位置で折り返される形状となって引っ張られることとなり、このため両基台部間には互いに離反する方向の力ではなく、基台部の平面に沿って互いに平行な逆向きの力、即ちスライド方向の力が加わることとなり、密封構造式チャックに対するせん断応力がこれに対抗することとなるため、袋本体内からの大きな開き方向の力が作用してもチャックの開きを防止できる。
また、前記密封構造式チャックは雌封止具の一方の雌鈎突条の根元部を該雌鈎突条が突設されている前記基台部の曲げ力が伝わり難い構造とするとともに、他方の雌鈎突条の根元部を該雌鈎突条が突設されている前記基台部にかかる曲げ力が伝わり易い構造とすることによって易開放側と難開放側とを構成させることによって、チャックを開放する作業は易開放側からは大きな力を要することなく容易に行うことができる。
更に、前記片側縁部固着構造の基台部とシール面との固着位置は前記易開放側に位置する縁部としたことにより、非固着側のシール面間に開き方向の力が作用した際において、非固着側の基台部に開き方向の分力が作用しても容易にチャック咬合の外れを防止できる。
更に、前記易開放側の雌鈎突条の根元部分の基台部との結合部の厚さを大きくすることによって基台部にかかる曲げ力が伝わり易い構造と、また前記難開放側の雌鈎突条の根元部の形状を、該雌鈎突条の先端部側より前記易開放側の雌鈎突条側に湾曲させた形状とすることによって基台部にかかる曲げ力が伝わり難い構造としているため、これらの製造は、1つの樹脂成形型をもって全体が同時成形でき、易開放側と難開放側とを区別したチャックの成型が容易にできる。
更に、前記密封用突条はその先端部分に両面側を膨出させた形状の頭部を備え、該頭部の両側面が前記両雄鈎突条の背面を押圧して接触されるようにしていることにより、チャックの密封性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る流体充填用袋の例を図1〜図6について説明する。
図1は本発明を実施した密封構造式チャック付梱包用袋の一例を示している。この袋は、
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂性のテープ状材を経糸、緯糸として織成し、これらを加熱溶着して気密性を持たせた所謂PEクロス、PPクロスからなる合成樹脂シートをもって成型された角底型の袋本体40を有している。
この袋本体40は、四角形状の底部材41の周縁部に筒状をした胴部42の一端側縁部が気密性を持たせて一体に固着されており、その胴部42の他端側が被梱包物を出し入れする開口部43となっている。この開口部43の内周面の各半分が互いに対向するシール面44a,44bとなっており、このシール面間に合成樹脂製の密封構造式チャック45が介在されている。
このチャック45は図2に示すように、一対のテープ状をした基台部20,21間に互いに平行配置に一対のチャック部22,22が備えられている。
この両チャック部22,22は同一構造のものであり、図3示すように一方の基台部20の表面に一体に突設された雌封止具25内に、他方の基台部21に一体に突設された雄封止具28が挿入されることによって封止されるようになっている。
雌封止具25は、基台部20に突設され、先端部内側面に断面が鈎状の鈎爪部23を有する一対の雌鈎突条24a,24bを備えている。雄封止具28は、他方の基台部21の表面に一体に突設され、先端部外側面に断面が鈎状の鈎爪部26,26を有し、前記雌鈎突条24a,24b間に挿入される一対の雄鈎突条27,27を備えている。
また、一方の基台部20の両雌鈎突条24a,24bの中間位置に、他方の基台部21の両雄鈎突条27,27間に圧入される密封用突条29が一体に突設され、雄封止具28を雌封止具25内に挿入することによって両者間の両鈎爪部23と26とが互いに系合されるとともに前記密封用突条29が前記雄鈎突条27,27の背面27a,27a間に圧入されるようになっている。
密封用突条29はその先端部分に両面側を膨出させた形状の頭部29aを備え、該頭部29aの両側面が両雄鈎突条27,27の背面27a,27aを押圧することによって互いに線接触状態となり、気液密性が維持されるようになっている。
また、雌封止具25の一方の雌鈎突条24aの根元部の断面形状は、基台部20側に至るに従って厚くしたテーパ状に成型されており、これによって該雌鈎突条24aが突設されている基台部20に対する曲げ力がこの雌鈎突条に24aに伝わり易く、従って図5に示すように、基台部20を外側に曲げることによって、雌鈎突条24aが容易に雄鈎突条27から離れる方向に曲げられて、互いに係合状態にある鈎爪部23と26とが容易に外すことが可能な易開放側係合部を構成している。
これに対し、他方の雌鈎突条24bの根元部は、その外側面が基台部20に至るに従って内側面と同様に一方の雌鈎突条24a側に湾曲させた形状となっており、該根元部は、その厚さa(図4に示す)が基台部20の厚さbより厚く成型され、断面形状が円弧状に成型された円弧状部30を有している。このため、基台部20に開き方向の曲げ力が作用した場合、図6に示すように、基台部20が雌鈎突条24bの根元部外側位置で曲がり、前記曲げ力が雌鈎突条24bに容易には伝わらず、互いに係合状態にある鈎爪部23,26の係合が容易には外れない難開放側係合部を構成している。
上記構造の各チャック部22,22は、前記難開放側係合部を構成している雌鈎突条24bを同じ側に向けた状態でそれぞれ基台部20に対して一体に突設されている。
また、両基台部20,21のシール面44a,44bに対する固着は、図2及び図7に示すように、難開放側係合部側を袋本体40の内側に位置させ、基台部雄封止具28が突設されている基台部21は、その背面の全域又はテープ状の両側縁部背面21a,21bがシール面44bに対して固着されている。他方の雌封止具25が突設されている基台部20は、前述したテープ状の易解放側係合部、即ち袋本体40の開口部外側の縁部背面20aのみがシール面44aに対して固着されている。
このように両基台部20,21とその背面側のシール面44a,44bとを固着することにより、袋本体40の内側、即ち両基台部20,21間の難開放側縁部に開き方向の外力が作用すると、図7に示すように、シール面44aが、基台部20の易開放側縁部より折り返された状態となり、両基台部20,21間には、両者の平面を互いに逆向きにスライドさせる方向の力ABが大きく作用することとなり、両者の対向面を離反させる方向のモーメントは極めて小さいものとなり、両チャック部22,22に対するせん断応力によってシール面44a,44b間の開き方向の力に対して対抗することとなる。
このとき、雌封止具25側においては、一対の雌封止具を構成している2対の雌鈎突条と2つの密封用突条29を総合したせん断応力、雄封止具28側においては一対の雄封止具28を構成している2対の雄鈎突条を総合したせん断応力によって対抗することとなり、大きな封止力が得られるとともに、密閉性が維持される。
尚、上記密封構造式チャック45の開閉は、図には示してないが、断面略U字型をなしたスライダーを外側に嵌め付け、これをスライドさせることによってチャックを開閉動作させることが好ましい。このスライダーを使用することにより、チャックの開閉操作を無理なく容易に行うことができる。
次に、本発明に使用している密封構造式チャックの強度試験について述べる。
a.試験方法
試験概要図:図6及び図7
図2に示すように本発明における密封構造式チャックを厚み180μの合成樹脂フィルムからなる袋体40の開口部を構成するシール面44a,44bに対し、両基台部20,21の側縁部背面20a,21a,21bの3点で一体化し、この一体化部を50mm幅に切り取り、試験片を作成する。
図6の如く袋本体40の内側を矢印AB方向に引張した時のチャック部の咬合が解除されたときの強度(チャック部の咬合が解除されないときは基体の破断強度)とチャックの状態を見る。
b.試験結果
試験は6回行ったが、開口側、非開口側のチャック部の咬合が2個共に解除されることはなく、袋本体であるフィルムが先に破断してしまった。基体が破断したときの強度と基体が破断した後のチャックの状態を表1に示した。

表1
Figure 2007276849
比較例は、同様の材料を用いて図7に示すように、図2に示すチャック構造と同じものを袋本体40と同じフィルム46a,46bに対し、両基台部20,21の側縁部背面20a,20b21a,21bの4点で一体化させ、一体化部50mm幅の試験片を形成し、図9に示すように、フィルム46a,46bを矢印CDの開き方向に引張した際に、チャック部の咬合が解除された時の強度である。
以上の結果から、本発明における袋体では非開口側からの引張に対し、開口側、非開口側のチャック部の咬合が2個共に解除されることはなく、少なくとも基体が破断した11.30kg/50mm程度まで耐えうることが示された。また、比較例では4.5kg/50mmでチャック部の咬合が開いてしまっており、本発明の効果が確認できた。
本発明に係る密封構造式チャック付梱包用袋の一例の概要を示す斜視図である。 図1に示す実施例における密封構造式チャック部を示す部分拡大断面斜視図である。 同密封構造式チャックを示す部分拡大断面図である。 密封構造式チャックの易開放側の開き状態を示す拡大断面図である。 密封構造式チャックの難開放側の開き状態を示す拡大断面図である。 図2に示す密封構造式チャックに対し袋内側からの開き方向の荷重が作用した際の縦断面図である。 本発明における密封構造式チャック部分に対する強度試験の比較例を示す縦断面図である。 従来の合成樹脂チャックの一例を示す縦断面図である。 同チャックの開き状態を示す縦断面図である。 従来のチャックの他の例を示す縦断面図である。 同チャックを袋の開口部に使用した場合における袋の内側から開き方向の外力が作用した際の縦断面図である。
符号の説明
20,21 基台部
20a,20b 側縁部背面
21a,21b 側縁部背面
22 チャック部
23 鈎爪部
24a,24b 雌鈎突条
25 雌封止具
26 鈎爪部
27 雄鈎突条
27a 背面
28 雄封止具
29 密封用突条
29a 頭部
30 円弧状部
40 袋本体
41 底部材
42 胴部
43 開口部
44a,44b シール面
45 チャック

Claims (7)

  1. 有底筒状の袋本体を有し、該袋本体の開口部に該開口部を横切る配置に合成樹脂製の密封構造式チャックを備えてなる密封構造式チャック付梱包用袋であって、
    前記袋本体は、多角形状のシート状底部材を有し、該底部材の周縁と一体に角筒状の胴部を有して構成され、該胴部の底部材とは反対側の端部を開閉用の開口部となすとともにし、該開口部内面の各半周面を互いに対向させた一対のシール面となし、
    前記チャックは前記袋本体開口部の各シール面に固着されるテープ状をした合成樹脂性の一対の基台部を備え、その一方の基台部の表面に一体に突設され、先端部内側面に断面が鈎状の鈎爪部を有する一対の雌鈎突条からなる雌封止具を備えるとともに他方の基台部の表面に一体に突設され、先端部外側面に断面が鈎状の鈎爪部を有し、前記雌鈎突条間に挿入される一対の雄鈎突条からなる雄封止具とを備え、且前記一方の基台部の前記両雌鈎突条の中間位置に一体に突設され、前記他方の基台部の両雄鈎突条間に圧入される密封用突条を備え、前記雄封止具を雌封止具内に挿入することによって両者間の前記両鈎爪部が互いに系合されるとともに前記密封用突条が前記雄鈎突条の背面間に圧入されるようになっている密封構造式チャックを、前記一対の基台部間において該基台部の幅方向側に間隔を隔てた状態で少なくとも2列配置に備え、
    且前記両基台部の内の一方側の基台部と前記袋本体の開口部内面との固着を、該基台部裏面の袋本体の開口縁部側に片寄せた位置のみにおいて固着した片側縁部固着構造とするとともに、
    他方側の基台部と前記袋本体の開口部内面との固着を、該基台部裏面の両縁部を固着させた両縁部固着構造としたことを特徴としてなる密封構造式チャック付梱包用袋。
  2. 袋本体は、合成樹脂性のテープ状材を緯糸及び経糸として織成し、互いに溶着させた水密製の合成樹脂シートをもって成形されている請求項1に記載の密封構造式チャック付梱包用袋。
  3. 前記密封構造式チャックは雌封止具の一方の雌鈎突条の根元部を該雌鈎突条が突設されている前記基台部の曲げ力が伝わり難い構造とするとともに、他方の雌鈎突条の根元部を該雌鈎突条が突設されている前記基台部にかかる曲げ力が伝わり易い構造とすることによって易開放側と難開放側とを構成している請求項1又は2に記載の密封構造式チャック付梱包用袋。
  4. 前記片側縁部固着構造の基台部と袋本体開口部内面との固着位置は前記易開放側に位置する縁部としてなる請求項1,2又は3に記載の密封構造式チャック付梱包用袋。
  5. 前記易開放側の雌鈎突条の根元部分の基台部との結合部の厚さを大きくすることによって該基台部にかかる曲げ力が伝わり易い構造としている請求項3又は4に記載の密封構造式チャック付梱包用袋。
  6. 前記難開放側の雌鈎突条の根元部の形状を、該雌鈎突条の先端部側より前記易開放側の雌鈎突条側に湾曲させた形状とすることによって前記基台部にかかる曲げ力が伝わり難い構造としている請求項3,4又は5に記載の密封構造式チャック付梱包用袋。
  7. 前記密封用突条はその先端部分に両面側を膨出させた形状の頭部を備え、該頭部の両側面が前記両雄鈎突条の背面を押圧して接触されるようにしてなる請求項1〜5又は6に記載の密封構造式チャック付梱包用袋。
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