JP2004182309A - 小袋包装装置に対して供給される包装材料の繋ぎ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小袋包装装置に供給される包装材料を、容易かつ適切に繋ぎ合わせる。
【解決手段】先行原反ロール100における包装材料Hの巻き始め端101におけるシーラント層Haの備えられた一面と、後続原反ロール200における包装材料Hの巻き終わり端201におけるシーラント層Haの備えられた一面とに、シーラント層Haqを構成する合成樹脂材料と同一又は同質のシーラント材1aよりなる繋ぎ用フィルム1を添装させると共に、繋ぎ用フィルム1が添装された箇所に熱シールを施して巻き始め端101と巻き終わり端201とを繋ぐようにする。
【選択図】 図3
【解決手段】先行原反ロール100における包装材料Hの巻き始め端101におけるシーラント層Haの備えられた一面と、後続原反ロール200における包装材料Hの巻き終わり端201におけるシーラント層Haの備えられた一面とに、シーラント層Haqを構成する合成樹脂材料と同一又は同質のシーラント材1aよりなる繋ぎ用フィルム1を添装させると共に、繋ぎ用フィルム1が添装された箇所に熱シールを施して巻き始め端101と巻き終わり端201とを繋ぐようにする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、小袋包装装置に対して供給される薄手の包装材料の繋ぎ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一面に熱溶着可能なシーラント層を備えたフィルムを搬送させながらこのフィルムに熱シールを施してこのフィルムから被包装物の充填された包装袋体を連続的に生成する小袋包装装置がある。
【0003】
かかるフィルムは原反ロールの形で用意され小袋包装装置側に順次に引き出されるようにして搬送される。
【0004】
一つの原反ロールを単純に消費し切ってしまうと、小袋包装装置の運転を停止させて、新しい原反ロールをセットし、この新しい原反ロールから引き出したフィルムを小袋包装装置を構成する各熱ロールや送りロールなどに初めからセッティングしなければならなくなる。こうしたことから、この種の小袋包装装置の運用にあたっては、先行して小袋包装装置にフィルムを供給させていた原反ロールにおけるこのフィルムの巻き始め端が小袋包装装置側に搬送されてしまうまでの間に、この巻き始め端と後続して小袋包装装置にフィルムを供給させる原反ロールにおけるこのフィルムの巻き終わり端とを繋ぎ合わせるようにしている。
【0005】
こうした繋ぎ合わせの手法の一つとして、図8に示されるように、先行して小袋包装装置にフィルムを供給させていた原反ロールにおけるこのフィルムの巻き始め端101と、後続して小袋包装装置にフィルムを供給させる原反ロールのこのフィルムの巻き終わり端201とを、粘着テープ300によって繋ぎ合わせるようにする手法がある。
【0006】
しかるに、かかる手法によった場合、フィルム相互を、フィルムとは異質で、しかも、シーラント層を有さない粘着テープ300によって繋ぎ合わせることとなるため、小袋包装装置における包装袋体の生成過程においてはこの繋ぎ合わせ部分においては熱シールができない場合が少なからず生じる。このため、この繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどの不都合を生じさせるおそれがある。
【0007】
また、こうした繋ぎ合わせの手法の一つとして、特許文献1に示されるような手法がある。(図9)
【0008】
かかる手法は、先行して小袋包装装置にフィルムを供給させていた原反ロールにおけるこのフィルムの巻き始め端101と、後続して小袋包装装置にフィルムを供給させる原反ロールのこのフィルムの巻き終わり端201とを、両者のシーラント層の備えられた側を接しさせた状態でその接触部分に熱シールを施して繋ぎ合わせるものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平2002−120292号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、特許文献1に示されるような手法にあっては、前記繋ぎ合わせ部分が平坦にならないため、小袋包装装置における包装袋体の生成過程において熱ロールや送りロールなどへの引っ掛かりなどを生じさせるおそれがあると共に、この繋ぎ合わせ部分が丁度フィルムの搬送方向に交叉する向きの熱シールが施される部分にあたった場合、この熱シールを施し難く、このため、繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどを生じさせる可能性がある。
【0011】
そこでこの発明は、小袋包装装置に対して供給される薄手の包装材料を、小袋包装装置における包装袋体の生成に障害を生じさせず、かつ、繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどを生じさせないように、容易かつ適切に繋ぎ合わせることができるようにすることを主たる目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、小袋包装装置に対して供給される包装材料の繋ぎ方法を以下の(1)〜(3)の構成よりなるものとした。
(1)一面に熱溶着可能なシーラント層を備えた薄手の包装材料を搬送させながらこの包装材料に熱シールを施してこの包装材料から被包装物の充填された包装袋体を連続的に生成する小袋包装装置に対して供給されるこの包装材料の繋ぎ方法であって、
(2)先行して小袋包装装置に包装材料を供給させていた先行原反ロールにおけるこの包装材料の巻き始め端又はこの巻き始め端側においてこの包装材料に切断を施すことにより形成されたこの包装材料の搬送先側の切断端におけるシーラント層の備えられた一面と、
後続して小袋包装装置に包装材料を供給させる後続原反ロールにおけるこの包装材料の巻き終わり端におけるシーラント層の備えられた一面とに、
このシーラント層を構成する合成樹脂材料と同一又は同質のシーラント材よりなる繋ぎ用フィルムを添装させると共に、
(3)この繋ぎ用フィルムが添装された箇所に熱シールを施して先行原反ロールにおける包装材料の巻き始め端又は前記切断端と後続原反ロールにおける包装材料の巻き終わり端とを繋ぐようにしている。
【0013】
かかる構成によれば、前記繋ぎ用フィルムは、包装材料のシーラント層と同一又は同質のシーラント材よりなることから、繋ぎ用フィルムと包装材料のシーラント層との馴染みは良く、繋ぎ用フィルムを介して、先行原反ロールの巻き始め端と後続原反ロールの巻き終わり端とを前記熱シールにより適切に繋ぎ合わせることができる。また、この繋ぎ合わせ部分を平坦に整えることができる。
【0014】
また、この繋ぎ用フィルムによる繋ぎ箇所においても、前記小袋包装装置による熱シールを適切に施すことができ、この繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどの不具合を生じさせることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図7に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0016】
なお、ここで図1は、小袋包装装置の一例を示しており、また、図2ないし図5は、この実施の形態にかかる方法による包装材料の繋ぎ合わせの過程を示しており、図3、図4、図5の順で繋ぎ合わせ動作が進行する。また、図6および図7は、かかる方法による包装材料Hの繋ぎ合わせ部分をそれぞれ示している。
【0017】
この実施の形態にかかる発明は、小袋包装装置に対して供給される薄手の包装材料Hの繋ぎ方法に関する。
【0018】
より具体的には、かかる繋ぎ方法は、一面に熱溶着可能なシーラント層Haを備えた薄手の包装材料Hを搬送させながらこの包装材料Hに熱シールを施してこの包装材料Hから被包装物Mの充填された包装袋体Fを連続的に生成する小袋包装装置に対して供給されるこの包装材料Hの繋ぎ方法である。
【0019】
すなわち、かかる繋ぎ方法は、前記小袋包装装置に供給される包装材料Hがこの小袋包装装置側に搬送され切る直前に、このように搬送され切られるようとしている包装材料Hと、新たな包装材料Hとを、小袋包装装置における熱シールおよび被包装物Mの適切な充填に支障を生じさせない状態で、繋ぎ合わせるものである。
【0020】
(薄手の包装材料H)
薄手の包装材料Hとしては、一面に熱溶着可能なシーラント層Haを備えたシート状、フィルム状をなすものが予定される。
【0021】
例えば、合成樹脂製のベースフィルムの一面にシーラント層Haを備えさせたもの、紙製のベースシートの一面にシーラント層Haを備えさせたもの、などが予定される。ベースシートやベースフィルムなどとシーラント層Haの間には、必要に応じて一層又は二層以上の中間層が備えさせられる。
【0022】
かかる包装材料Hは、図2に示されるように、原反ロール100、200の状態で用意される。すなわち、かかる包装材料Hは、芯材400(芯管、紙管などと称される。)の回りにこの包装材料Hを所定の長さ分巻き付けさせることにより、原反ロール100、200とされ、その巻き終わり端201側から順次引き出されて小袋包装装置側に供給される。
【0023】
(被包装物M)
被包装物Mとしては、粉状体、粒状体、流体、粘性流体などが予定される。
【0024】
(小袋包装装置)
小袋包装装置としては、三方シール包装をなす小袋包装装置、四方シール包装をなす小袋包装装置、ピロータイプ包装をなす小袋包装装置などが予定される。
【0025】
図1は、これらのうちの、三方シール包装をなす小袋包装装置500の一例を示したものである。
【0026】
図1に示される小袋包装装置500は、
(1)熱溶着可能な薄手の包装材料Hを筒形に成形させ、かつ、縦向きに搬送させながら、
(2)この包装材料Hが筒形に成形された位置より先の位置において、この包装材料Hに対しこの包装材料Hの搬送方向に交叉する向きの横熱シールyを所定のピッチ毎に施すと共に、
(3)先順位で施された横熱シールyを充填底として次順位の横熱シールyが施されるまでの間に、筒形に成形された包装材料Hの内方に位置される充填管501を介して被包装物Mを充填し、
(4)この充填後に施される次順位の横熱シールyによって、被包装物Mの充填された包装袋体Fを連続的に生成するようになっている。
【0027】
図1に示される例にあっては、前記包装材料Hをシーラント層Haの備えられた側が内側となるように二つ折りにした後、この包装材料Hの折った側と反対の側縁部Hbに対して、この包装材料Hの長さ方向、つまり、この包装材料Hの搬送方向に沿った縦熱シールxを施すことにより、この包装材料Hを筒形に成形するようにしている。
【0028】
かかる縦熱シールxは、典型的には、図1に示されるように、前記のように二つ折りにした包装材料Hを上方から間に受け入れる一対の縦熱ロール502、502によって施される。かかる一対の縦熱ロール502、502はそれぞれ、その一端部に外鍔状部502aを有しており、自らの外鍔状部502aの端面に他方の縦熱ロール502の外鍔状部502aの端面を突き当てさせるように近接させた状態で、回転されるようになっている。そして、前記のようにこの一対の縦熱ロール502、502間に受け入れられる二つ折りにされた包装材料Hの折った側と反対の側縁部Hbをこのように近接される一対の縦熱ロール502、502の外鍔状部502a間において挟み込み、この包装材料Hの折った側と反対の側縁部Hbに前記縦熱シールxを連続的に施しながら、この包装材料Hを下方に向けて送り出すようにしている。すなわち、図1に示される例にあっては、この一対の縦熱ロール502、502の配設箇所より下方の位置において、包装材料Hが筒形に成形されるようになっている。かかる縦熱ロール502は、典型的には、内部に棒状ヒータが納められ、このヒータによって加熱される金属体によって構成される。
【0029】
そして、図1に示される例にあっては、前記のように筒形に成形されて搬送される包装材料Hに対し、この包装材料Hの搬送方向において、所定のピッチを開けて、この包装材料Hの搬送方向に交叉する向きの横熱シールyを施すことにより、包装袋体Fを連続的に生成させるようにしてある。すなわち、先順位で施された横熱シールyと次順位で施された横熱シールyとの間に一つの被包装物Mの封入空間が形成される。
【0030】
図1に示される例にあっては、このように横熱シールyが施され、かつ、被包装物Mを封入空間に封入させた包装材料Hに対し、横熱シールyの範囲内において、包装材料Hの搬送方向に交叉する向きのカッティングを施して、被包装物Mが充填されて連続的に生成された包装袋体Fを独立した包装袋体Fに切り分けるようにしている。図示の例では、可動刃と固定刃とからなるカッティング手段504によって、かかる切り分けをなすようにしている。こうした切り分けに替えて、前記横熱シールyの範囲内において、包装材料Hの搬送方向に交叉する向きのミシン目を施すようにする場合もある。
【0031】
また、図1に示される例では、横熱シールyは、一対の横熱ロール503、503によってなすようにしてある。すなわち、図1に示される例にあっては、一対の横熱ロール503、503は、それぞれその外周部に、その回転軸線に沿った隆起部503aを有していると共に、一対の横熱ロール503、503の一方の隆起部503aと他方の隆起部503aとが、それぞれの横熱ロール503の回転により所定の周期で近接されるようになっている。そして、この一対の横熱ロール503、503間に上方から送り込まれる筒形に成形された包装材料Hを、このように近接される一対の横熱ロール503、503の隆起部503a間において挟み付けて、前記横熱シールyを施すようにしている。かかる横熱ロール503は、典型的には、内部に棒状ヒータが納められ、このヒータによって加熱される金属体によって構成される。
【0032】
そして、図1に示される例にあっては、前記被包装物Mは、先順位で施された横熱シールyを充填底として次順位の横熱シールyが施されるまでの間に、筒形に成形された包装材料Hの内方に位置される充填管501を介して充填されるようになっている。
【0033】
すなわち、充填管501は、下端を開放させており、この開放された下端から図示しないホッパーに蓄えられた被包装物Mが所定の量分づつ送り出されるようになっている。
【0034】
(繋ぎ方法)
この実施の形態にかかる包装材料Hの繋ぎ方法は、
先行して小袋包装装置500に包装材料Hを供給させていた先行原反ロール100におけるこの包装材料Hの巻き始め端101又はこの巻き始め端101側においてこの包装材料Hに切断を施すことにより形成されたこの包装材料Hの搬送先側の切断端におけるシーラント層Haの備えられた一面と、
後続して小袋包装装置500に包装材料Hを供給させる後続原反ロール200におけるこの包装材料Hの巻き終わり端201におけるシーラント層Haの備えられた一面とに、
このシーラント層Haを構成する合成樹脂材料と同一又は同質のシーラント材1aよりなる繋ぎ用フィルム1を添装させると共に、
この繋ぎ用フィルム1が添装された箇所に熱シールを施して先行原反ロール100における包装材料Hの巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200における包装材料Hの巻き終わり端201とを繋ぐようにするものである。
【0035】
先行原反ロール100におけるこの包装材料Hの巻き始め端101側においてこの包装材料Hに切断を施す場合は、先行原反ロール100における芯材400に包装材料Hの一部を残した状態で、この先行原反ロール100から引き出されている包装材料Hをその搬送方向に交叉する向きに切り分けるようにする。そして、切り分けられた包装材料Hのうち、先行原反ロール100の芯材400側に残されている包装材料Hはそのままにして、この包装材料Hの搬送先側の切断端に対し後続原反ロール200におけるこの包装材料Hの巻き終わり端201を繋ぎ合わせるようにする。
【0036】
かかる繋ぎ用フィルム1は、包装材料Hのシーラント層Haと同一又は同質のシーラント材1aよりなることから、繋ぎ用フィルム1と包装材料Hのシーラント層Haとの馴染みは良く、繋ぎ用フィルム1を介して、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201とを前記熱シールにより適切に繋ぎ合わせることができる。また、この繋ぎ合わせ部分を平坦に整えることができる。
【0037】
また、この繋ぎ用フィルム1による繋ぎ箇所においても、前記小袋包装装置500による熱シール(つまり、前記のような縦熱シールxや横熱シールy)を適切に施すことができ、この繋ぎ合わせ部分からの被包装物Mの漏れ出しなどの不具合を生じさせることはない。
【0038】
典型的には、かかる繋ぎ用フィルム1としては、包装材料Hの搬送方向に直交する向きにおいて、この包装材料Hの幅寸法とほぼ等しい幅寸法を備えると共に、包装材料Hの搬送方向において、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201とに亙る長さ寸法を備えたフィルム片が予定される。
【0039】
具体的には、包装材料Hのシーラント層Haがポリエチレン製である場合には、繋ぎ用フィルム1をポリエチレンから構成し、包装材料Hのシーラント層Haがポリプロピレン製である場合には、繋ぎ用フィルム1をポリプロピレンから構成するようにする。
【0040】
また、繋ぎ用フィルム1を構成するシーラント材1aは、包装材料Hのシーラント層Haを構成する合成樹脂材料とその他の合成樹脂材料とをブレンドしてなるものとしてあっても良い。
【0041】
図示の例では、搬送される包装材料Hの下面にシーラント層Haが配されるようにしてあり、繋ぎ用フィルム1は、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201とに亘るように、これらの下側から添装するようにしている。繋ぎ用フィルム1は、後続原反ロール200の巻き終わり端201に対して予めその一部を加熱溶着させるようにして用意しておいても良い。この場合には、かかる繋ぎ用フィルム1の他の一部を先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端に対し加熱溶着させることとなる。
【0042】
先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201との間に隙間があっても、繋ぎ用フィルム1によって両者が繋ぎ合わされることから、小袋包装装置500における包装袋体Fの生成過程において被包装物Mの漏れ出しなどの不具合は生じることがない。
【0043】
図示の例では、前記繋ぎ用フィルム1が添装された箇所を、上下にそれぞれ配設された加熱溶着体600を近接動作させこのように近接される加熱溶着体600によって挟み付けるようにして、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201とをこの繋ぎ用フィルム1によって繋ぎ合わせるようにしている。この繋ぎ合わせが済んだ後は、加熱溶着体600は再び離隔され、次の繋ぎ合わせに備えさせるようにする。
【0044】
この繋ぎ合わせがなされる箇所と、小袋包装装置500との間に、図2ないし図5に示されるように、複数のダンサロール700、700…を配しておき、このダンサロール700に掛け回された状態で包装材料Hが小袋包装装置500側に順次に送り込まれるようにしておくと共に、例えば、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端のこの先行原反ロール100の支持部からの離れ出しを検出するセンサを備えさせておき、このセンサにより先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端のこの離れ出しが検出されたことを契機として、ダンサロール700を所定の速度で包装材料Hの掛け回し寸法を小さくさせる向きに移動させるようにしておけば、(図4)包装材料Hの搬送を継続させながら、つまり、小袋包装装置500の運転を継続させながら、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端を繋ぎ合わせがなされる箇所に一定時間留まるようにしておくことができ、このように先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端が繋ぎ合わせがなされる箇所に留められている間に前記繋ぎ用フィルム1によるこの先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201との繋ぎ合わせをなすことができる。
【0045】
【発明の効果】
この発明にかかる包装材料の繋ぎ方法によれば、小袋包装装置に対して供給される薄手の包装材料を、小袋包装装置における包装袋体の生成に障害を生じさせず、かつ、繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどを生じさせないように、容易かつ適切に繋ぎ合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小袋包装装置500の一例を示した斜視構成図
【図2】繋ぎ用フィルム1による繋ぎ合わせの過程を示す斜視構成図(繋ぎ合わせが必要となっていない状態)
【図3】繋ぎ用フィルム1による繋ぎ合わせの過程を示す斜視構成図
【図4】繋ぎ用フィルム1による繋ぎ合わせの過程を示す斜視構成図
【図5】繋ぎ用フィルム1による繋ぎ合わせの過程を示す斜視構成図
【図6】繋ぎ合わせ部分の斜視図
【図7】図6におけるA−A線断面図
【図8】従来の繋ぎ合わせ手法を示した斜視図
【図9】従来の繋ぎ合わせ手法を示した斜視図
【符号の説明】
H 包装材料
Ha シーラント層
F 包装袋体
M 被包装物
1 繋ぎ用フィルム
1a シーラント材
100 先行原反ロール
101 巻き始め端
200 後続原反ロール
201 巻き終わり端
【発明の属する技術分野】
この発明は、小袋包装装置に対して供給される薄手の包装材料の繋ぎ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一面に熱溶着可能なシーラント層を備えたフィルムを搬送させながらこのフィルムに熱シールを施してこのフィルムから被包装物の充填された包装袋体を連続的に生成する小袋包装装置がある。
【0003】
かかるフィルムは原反ロールの形で用意され小袋包装装置側に順次に引き出されるようにして搬送される。
【0004】
一つの原反ロールを単純に消費し切ってしまうと、小袋包装装置の運転を停止させて、新しい原反ロールをセットし、この新しい原反ロールから引き出したフィルムを小袋包装装置を構成する各熱ロールや送りロールなどに初めからセッティングしなければならなくなる。こうしたことから、この種の小袋包装装置の運用にあたっては、先行して小袋包装装置にフィルムを供給させていた原反ロールにおけるこのフィルムの巻き始め端が小袋包装装置側に搬送されてしまうまでの間に、この巻き始め端と後続して小袋包装装置にフィルムを供給させる原反ロールにおけるこのフィルムの巻き終わり端とを繋ぎ合わせるようにしている。
【0005】
こうした繋ぎ合わせの手法の一つとして、図8に示されるように、先行して小袋包装装置にフィルムを供給させていた原反ロールにおけるこのフィルムの巻き始め端101と、後続して小袋包装装置にフィルムを供給させる原反ロールのこのフィルムの巻き終わり端201とを、粘着テープ300によって繋ぎ合わせるようにする手法がある。
【0006】
しかるに、かかる手法によった場合、フィルム相互を、フィルムとは異質で、しかも、シーラント層を有さない粘着テープ300によって繋ぎ合わせることとなるため、小袋包装装置における包装袋体の生成過程においてはこの繋ぎ合わせ部分においては熱シールができない場合が少なからず生じる。このため、この繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどの不都合を生じさせるおそれがある。
【0007】
また、こうした繋ぎ合わせの手法の一つとして、特許文献1に示されるような手法がある。(図9)
【0008】
かかる手法は、先行して小袋包装装置にフィルムを供給させていた原反ロールにおけるこのフィルムの巻き始め端101と、後続して小袋包装装置にフィルムを供給させる原反ロールのこのフィルムの巻き終わり端201とを、両者のシーラント層の備えられた側を接しさせた状態でその接触部分に熱シールを施して繋ぎ合わせるものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平2002−120292号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、特許文献1に示されるような手法にあっては、前記繋ぎ合わせ部分が平坦にならないため、小袋包装装置における包装袋体の生成過程において熱ロールや送りロールなどへの引っ掛かりなどを生じさせるおそれがあると共に、この繋ぎ合わせ部分が丁度フィルムの搬送方向に交叉する向きの熱シールが施される部分にあたった場合、この熱シールを施し難く、このため、繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどを生じさせる可能性がある。
【0011】
そこでこの発明は、小袋包装装置に対して供給される薄手の包装材料を、小袋包装装置における包装袋体の生成に障害を生じさせず、かつ、繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどを生じさせないように、容易かつ適切に繋ぎ合わせることができるようにすることを主たる目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、小袋包装装置に対して供給される包装材料の繋ぎ方法を以下の(1)〜(3)の構成よりなるものとした。
(1)一面に熱溶着可能なシーラント層を備えた薄手の包装材料を搬送させながらこの包装材料に熱シールを施してこの包装材料から被包装物の充填された包装袋体を連続的に生成する小袋包装装置に対して供給されるこの包装材料の繋ぎ方法であって、
(2)先行して小袋包装装置に包装材料を供給させていた先行原反ロールにおけるこの包装材料の巻き始め端又はこの巻き始め端側においてこの包装材料に切断を施すことにより形成されたこの包装材料の搬送先側の切断端におけるシーラント層の備えられた一面と、
後続して小袋包装装置に包装材料を供給させる後続原反ロールにおけるこの包装材料の巻き終わり端におけるシーラント層の備えられた一面とに、
このシーラント層を構成する合成樹脂材料と同一又は同質のシーラント材よりなる繋ぎ用フィルムを添装させると共に、
(3)この繋ぎ用フィルムが添装された箇所に熱シールを施して先行原反ロールにおける包装材料の巻き始め端又は前記切断端と後続原反ロールにおける包装材料の巻き終わり端とを繋ぐようにしている。
【0013】
かかる構成によれば、前記繋ぎ用フィルムは、包装材料のシーラント層と同一又は同質のシーラント材よりなることから、繋ぎ用フィルムと包装材料のシーラント層との馴染みは良く、繋ぎ用フィルムを介して、先行原反ロールの巻き始め端と後続原反ロールの巻き終わり端とを前記熱シールにより適切に繋ぎ合わせることができる。また、この繋ぎ合わせ部分を平坦に整えることができる。
【0014】
また、この繋ぎ用フィルムによる繋ぎ箇所においても、前記小袋包装装置による熱シールを適切に施すことができ、この繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどの不具合を生じさせることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図7に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0016】
なお、ここで図1は、小袋包装装置の一例を示しており、また、図2ないし図5は、この実施の形態にかかる方法による包装材料の繋ぎ合わせの過程を示しており、図3、図4、図5の順で繋ぎ合わせ動作が進行する。また、図6および図7は、かかる方法による包装材料Hの繋ぎ合わせ部分をそれぞれ示している。
【0017】
この実施の形態にかかる発明は、小袋包装装置に対して供給される薄手の包装材料Hの繋ぎ方法に関する。
【0018】
より具体的には、かかる繋ぎ方法は、一面に熱溶着可能なシーラント層Haを備えた薄手の包装材料Hを搬送させながらこの包装材料Hに熱シールを施してこの包装材料Hから被包装物Mの充填された包装袋体Fを連続的に生成する小袋包装装置に対して供給されるこの包装材料Hの繋ぎ方法である。
【0019】
すなわち、かかる繋ぎ方法は、前記小袋包装装置に供給される包装材料Hがこの小袋包装装置側に搬送され切る直前に、このように搬送され切られるようとしている包装材料Hと、新たな包装材料Hとを、小袋包装装置における熱シールおよび被包装物Mの適切な充填に支障を生じさせない状態で、繋ぎ合わせるものである。
【0020】
(薄手の包装材料H)
薄手の包装材料Hとしては、一面に熱溶着可能なシーラント層Haを備えたシート状、フィルム状をなすものが予定される。
【0021】
例えば、合成樹脂製のベースフィルムの一面にシーラント層Haを備えさせたもの、紙製のベースシートの一面にシーラント層Haを備えさせたもの、などが予定される。ベースシートやベースフィルムなどとシーラント層Haの間には、必要に応じて一層又は二層以上の中間層が備えさせられる。
【0022】
かかる包装材料Hは、図2に示されるように、原反ロール100、200の状態で用意される。すなわち、かかる包装材料Hは、芯材400(芯管、紙管などと称される。)の回りにこの包装材料Hを所定の長さ分巻き付けさせることにより、原反ロール100、200とされ、その巻き終わり端201側から順次引き出されて小袋包装装置側に供給される。
【0023】
(被包装物M)
被包装物Mとしては、粉状体、粒状体、流体、粘性流体などが予定される。
【0024】
(小袋包装装置)
小袋包装装置としては、三方シール包装をなす小袋包装装置、四方シール包装をなす小袋包装装置、ピロータイプ包装をなす小袋包装装置などが予定される。
【0025】
図1は、これらのうちの、三方シール包装をなす小袋包装装置500の一例を示したものである。
【0026】
図1に示される小袋包装装置500は、
(1)熱溶着可能な薄手の包装材料Hを筒形に成形させ、かつ、縦向きに搬送させながら、
(2)この包装材料Hが筒形に成形された位置より先の位置において、この包装材料Hに対しこの包装材料Hの搬送方向に交叉する向きの横熱シールyを所定のピッチ毎に施すと共に、
(3)先順位で施された横熱シールyを充填底として次順位の横熱シールyが施されるまでの間に、筒形に成形された包装材料Hの内方に位置される充填管501を介して被包装物Mを充填し、
(4)この充填後に施される次順位の横熱シールyによって、被包装物Mの充填された包装袋体Fを連続的に生成するようになっている。
【0027】
図1に示される例にあっては、前記包装材料Hをシーラント層Haの備えられた側が内側となるように二つ折りにした後、この包装材料Hの折った側と反対の側縁部Hbに対して、この包装材料Hの長さ方向、つまり、この包装材料Hの搬送方向に沿った縦熱シールxを施すことにより、この包装材料Hを筒形に成形するようにしている。
【0028】
かかる縦熱シールxは、典型的には、図1に示されるように、前記のように二つ折りにした包装材料Hを上方から間に受け入れる一対の縦熱ロール502、502によって施される。かかる一対の縦熱ロール502、502はそれぞれ、その一端部に外鍔状部502aを有しており、自らの外鍔状部502aの端面に他方の縦熱ロール502の外鍔状部502aの端面を突き当てさせるように近接させた状態で、回転されるようになっている。そして、前記のようにこの一対の縦熱ロール502、502間に受け入れられる二つ折りにされた包装材料Hの折った側と反対の側縁部Hbをこのように近接される一対の縦熱ロール502、502の外鍔状部502a間において挟み込み、この包装材料Hの折った側と反対の側縁部Hbに前記縦熱シールxを連続的に施しながら、この包装材料Hを下方に向けて送り出すようにしている。すなわち、図1に示される例にあっては、この一対の縦熱ロール502、502の配設箇所より下方の位置において、包装材料Hが筒形に成形されるようになっている。かかる縦熱ロール502は、典型的には、内部に棒状ヒータが納められ、このヒータによって加熱される金属体によって構成される。
【0029】
そして、図1に示される例にあっては、前記のように筒形に成形されて搬送される包装材料Hに対し、この包装材料Hの搬送方向において、所定のピッチを開けて、この包装材料Hの搬送方向に交叉する向きの横熱シールyを施すことにより、包装袋体Fを連続的に生成させるようにしてある。すなわち、先順位で施された横熱シールyと次順位で施された横熱シールyとの間に一つの被包装物Mの封入空間が形成される。
【0030】
図1に示される例にあっては、このように横熱シールyが施され、かつ、被包装物Mを封入空間に封入させた包装材料Hに対し、横熱シールyの範囲内において、包装材料Hの搬送方向に交叉する向きのカッティングを施して、被包装物Mが充填されて連続的に生成された包装袋体Fを独立した包装袋体Fに切り分けるようにしている。図示の例では、可動刃と固定刃とからなるカッティング手段504によって、かかる切り分けをなすようにしている。こうした切り分けに替えて、前記横熱シールyの範囲内において、包装材料Hの搬送方向に交叉する向きのミシン目を施すようにする場合もある。
【0031】
また、図1に示される例では、横熱シールyは、一対の横熱ロール503、503によってなすようにしてある。すなわち、図1に示される例にあっては、一対の横熱ロール503、503は、それぞれその外周部に、その回転軸線に沿った隆起部503aを有していると共に、一対の横熱ロール503、503の一方の隆起部503aと他方の隆起部503aとが、それぞれの横熱ロール503の回転により所定の周期で近接されるようになっている。そして、この一対の横熱ロール503、503間に上方から送り込まれる筒形に成形された包装材料Hを、このように近接される一対の横熱ロール503、503の隆起部503a間において挟み付けて、前記横熱シールyを施すようにしている。かかる横熱ロール503は、典型的には、内部に棒状ヒータが納められ、このヒータによって加熱される金属体によって構成される。
【0032】
そして、図1に示される例にあっては、前記被包装物Mは、先順位で施された横熱シールyを充填底として次順位の横熱シールyが施されるまでの間に、筒形に成形された包装材料Hの内方に位置される充填管501を介して充填されるようになっている。
【0033】
すなわち、充填管501は、下端を開放させており、この開放された下端から図示しないホッパーに蓄えられた被包装物Mが所定の量分づつ送り出されるようになっている。
【0034】
(繋ぎ方法)
この実施の形態にかかる包装材料Hの繋ぎ方法は、
先行して小袋包装装置500に包装材料Hを供給させていた先行原反ロール100におけるこの包装材料Hの巻き始め端101又はこの巻き始め端101側においてこの包装材料Hに切断を施すことにより形成されたこの包装材料Hの搬送先側の切断端におけるシーラント層Haの備えられた一面と、
後続して小袋包装装置500に包装材料Hを供給させる後続原反ロール200におけるこの包装材料Hの巻き終わり端201におけるシーラント層Haの備えられた一面とに、
このシーラント層Haを構成する合成樹脂材料と同一又は同質のシーラント材1aよりなる繋ぎ用フィルム1を添装させると共に、
この繋ぎ用フィルム1が添装された箇所に熱シールを施して先行原反ロール100における包装材料Hの巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200における包装材料Hの巻き終わり端201とを繋ぐようにするものである。
【0035】
先行原反ロール100におけるこの包装材料Hの巻き始め端101側においてこの包装材料Hに切断を施す場合は、先行原反ロール100における芯材400に包装材料Hの一部を残した状態で、この先行原反ロール100から引き出されている包装材料Hをその搬送方向に交叉する向きに切り分けるようにする。そして、切り分けられた包装材料Hのうち、先行原反ロール100の芯材400側に残されている包装材料Hはそのままにして、この包装材料Hの搬送先側の切断端に対し後続原反ロール200におけるこの包装材料Hの巻き終わり端201を繋ぎ合わせるようにする。
【0036】
かかる繋ぎ用フィルム1は、包装材料Hのシーラント層Haと同一又は同質のシーラント材1aよりなることから、繋ぎ用フィルム1と包装材料Hのシーラント層Haとの馴染みは良く、繋ぎ用フィルム1を介して、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201とを前記熱シールにより適切に繋ぎ合わせることができる。また、この繋ぎ合わせ部分を平坦に整えることができる。
【0037】
また、この繋ぎ用フィルム1による繋ぎ箇所においても、前記小袋包装装置500による熱シール(つまり、前記のような縦熱シールxや横熱シールy)を適切に施すことができ、この繋ぎ合わせ部分からの被包装物Mの漏れ出しなどの不具合を生じさせることはない。
【0038】
典型的には、かかる繋ぎ用フィルム1としては、包装材料Hの搬送方向に直交する向きにおいて、この包装材料Hの幅寸法とほぼ等しい幅寸法を備えると共に、包装材料Hの搬送方向において、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201とに亙る長さ寸法を備えたフィルム片が予定される。
【0039】
具体的には、包装材料Hのシーラント層Haがポリエチレン製である場合には、繋ぎ用フィルム1をポリエチレンから構成し、包装材料Hのシーラント層Haがポリプロピレン製である場合には、繋ぎ用フィルム1をポリプロピレンから構成するようにする。
【0040】
また、繋ぎ用フィルム1を構成するシーラント材1aは、包装材料Hのシーラント層Haを構成する合成樹脂材料とその他の合成樹脂材料とをブレンドしてなるものとしてあっても良い。
【0041】
図示の例では、搬送される包装材料Hの下面にシーラント層Haが配されるようにしてあり、繋ぎ用フィルム1は、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201とに亘るように、これらの下側から添装するようにしている。繋ぎ用フィルム1は、後続原反ロール200の巻き終わり端201に対して予めその一部を加熱溶着させるようにして用意しておいても良い。この場合には、かかる繋ぎ用フィルム1の他の一部を先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端に対し加熱溶着させることとなる。
【0042】
先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201との間に隙間があっても、繋ぎ用フィルム1によって両者が繋ぎ合わされることから、小袋包装装置500における包装袋体Fの生成過程において被包装物Mの漏れ出しなどの不具合は生じることがない。
【0043】
図示の例では、前記繋ぎ用フィルム1が添装された箇所を、上下にそれぞれ配設された加熱溶着体600を近接動作させこのように近接される加熱溶着体600によって挟み付けるようにして、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201とをこの繋ぎ用フィルム1によって繋ぎ合わせるようにしている。この繋ぎ合わせが済んだ後は、加熱溶着体600は再び離隔され、次の繋ぎ合わせに備えさせるようにする。
【0044】
この繋ぎ合わせがなされる箇所と、小袋包装装置500との間に、図2ないし図5に示されるように、複数のダンサロール700、700…を配しておき、このダンサロール700に掛け回された状態で包装材料Hが小袋包装装置500側に順次に送り込まれるようにしておくと共に、例えば、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端のこの先行原反ロール100の支持部からの離れ出しを検出するセンサを備えさせておき、このセンサにより先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端のこの離れ出しが検出されたことを契機として、ダンサロール700を所定の速度で包装材料Hの掛け回し寸法を小さくさせる向きに移動させるようにしておけば、(図4)包装材料Hの搬送を継続させながら、つまり、小袋包装装置500の運転を継続させながら、先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端を繋ぎ合わせがなされる箇所に一定時間留まるようにしておくことができ、このように先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端が繋ぎ合わせがなされる箇所に留められている間に前記繋ぎ用フィルム1によるこの先行原反ロール100の巻き始め端101又は前記切断端と後続原反ロール200の巻き終わり端201との繋ぎ合わせをなすことができる。
【0045】
【発明の効果】
この発明にかかる包装材料の繋ぎ方法によれば、小袋包装装置に対して供給される薄手の包装材料を、小袋包装装置における包装袋体の生成に障害を生じさせず、かつ、繋ぎ合わせ部分からの被包装物の漏れ出しなどを生じさせないように、容易かつ適切に繋ぎ合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小袋包装装置500の一例を示した斜視構成図
【図2】繋ぎ用フィルム1による繋ぎ合わせの過程を示す斜視構成図(繋ぎ合わせが必要となっていない状態)
【図3】繋ぎ用フィルム1による繋ぎ合わせの過程を示す斜視構成図
【図4】繋ぎ用フィルム1による繋ぎ合わせの過程を示す斜視構成図
【図5】繋ぎ用フィルム1による繋ぎ合わせの過程を示す斜視構成図
【図6】繋ぎ合わせ部分の斜視図
【図7】図6におけるA−A線断面図
【図8】従来の繋ぎ合わせ手法を示した斜視図
【図9】従来の繋ぎ合わせ手法を示した斜視図
【符号の説明】
H 包装材料
Ha シーラント層
F 包装袋体
M 被包装物
1 繋ぎ用フィルム
1a シーラント材
100 先行原反ロール
101 巻き始め端
200 後続原反ロール
201 巻き終わり端
Claims (1)
- 一面に熱溶着可能なシーラント層を備えた薄手の包装材料を搬送させながらこの包装材料に熱シールを施してこの包装材料から被包装物の充填された包装袋体を連続的に生成する小袋包装装置に対して供給されるこの包装材料の繋ぎ方法であって、
先行して小袋包装装置に包装材料を供給させていた先行原反ロールにおけるこの包装材料の巻き始め端又はこの巻き始め端側においてこの包装材料に切断を施すことにより形成されたこの包装材料の搬送先側の切断端におけるシーラント層の備えられた一面と、
後続して小袋包装装置に包装材料を供給させる後続原反ロールにおけるこの包装材料の巻き終わり端におけるシーラント層の備えられた一面とに、
このシーラント層を構成する合成樹脂材料と同一又は同質のシーラント材よりなる繋ぎ用フィルムを添装させると共に、
この繋ぎ用フィルムが添装された箇所に熱シールを施して先行原反ロールにおける包装材料の巻き始め端又は前記切断端と後続原反ロールにおける包装材料の巻き終わり端とを繋ぐようにしていることを特徴とする小袋包装装置に対して供給される包装材料の繋ぎ方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009120232A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Shinyo Co Ltd | 小袋包装のフィルム接続方法 |
JP2009154427A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Taisei Lamick Co Ltd | 積層フィルムの連結構造および連結方法 |
JP2009249122A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Taisei Lamick Co Ltd | 積層フィルムの連結装置 |
JP2011068467A (ja) * | 2009-09-26 | 2011-04-07 | Omori Mach Co Ltd | 包装機におけるフィルム自動接合方法及びスプライサー |
JP2013129537A (ja) * | 2013-02-01 | 2013-07-04 | Yuyama Manufacturing Co Ltd | 包装紙接続装置、包装紙接続方法、及び、包装装置 |
-
2002
- 2002-12-05 JP JP2002353497A patent/JP2004182309A/ja active Pending
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