JP4489515B2 - ミシン目 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチックフィルム、紙その他の包装基材からなる包装用袋、カップ、箱等の包装用容器に用いて密封容器を開封可能あるいは切り離し可能なミシン目に関するものである。更に詳しくは、直線部分と湾曲部分とからなる破線形状を包装材に形成することにより切れ目線に沿って容易かつ確実に開封可能あるいは切り離し可能なミシン目に関するものである。
従来、種々の物品を充填包装するために、プラスチック基材、紙基材、あるいは金属箔、金属蒸着膜、その他を使用し、これらを任意に積層して、種々の包装用材料が開発され、提案されている。
そして、これらの包装用材料は、通常、その最内層にシーラント層を設け、当該シーラント層を対向させて重ね合わせ、その周辺端部をヒ−トシ−ルして、種々の形態の包装用容器を製造し、当該包装用容器の開口部から、例えば、飲食品、医薬品、化粧品、洗剤、化学品、雑貨品、その他等の種々の内容物を充填包装して、各種の包装製品を製造しているものである。
そして、これらの包装用容器には、例えば、図6に示すような直線状のミシン目を形成することによって、鋏等を使用せずに比較的容易に分断できることが知られている。
また、係るミシン目の切り裂き方向を補正するために図7に示すようなミシン目の1つの切れ線自体を「Y」字形状や、円弧形状等の変形ミシン目状に形成し、当該変形ミシン目を連続的に配置して切り裂き方向の修正機能を有する変形ミシン目の列を設け、当該変形ミシン目の列を複数列配置したものが提案されている(例えば、特許文献1)。
実用新案登録第2566444号公報
しかしながら、従来の包装袋に形成するミシン目は、切れ目線の形状が直線状のみでなく、湾曲形状であると、当該切り裂き方向の補正では、十分修正されない結果、袋の開封が進むにつれ、力の係り具合やフィルムの延伸方向によって引き裂き方向が大きくずれて破れてしまうという問題点があった。
また、上記の特許文献1のミシン目は、一方の切目端が拡がる形状(Y字形状)であるため、Y字形状の列幅に応じてシール幅を広く設定しなければならず、その結果、包装袋全体に占める充填容量を少なくしてしまうという問題点があった。
また、前記の変形ミシン目を形成する刃型が、曲線部分を有する特殊な形状であると刃型の加工費用が高いという問題点があった。
本発明の目的は、切れ目線に沿って引き裂く際、切れ目線が湾曲していても、切れ目線から大きくずれることなく、切れ目線に沿って確実に分断可能であり、また、ミシン目を形成した袋の強度を低下させず、外部からの衝撃によって開封することなく、梱包、運搬可能であり、加工費用が安価で済み、プラスチックフィルム、紙その他の包装基材からなる包装用袋、カップ、ブリスターパック容器等の包装用容器に用いられ、密封容器を開封可能であり、あるいは所望の形状に切り離し可能なミシン目を提供することである。
なお、本文において、ミシン目とは、密封容器を開封するためのものだけでなく、所望の形状に切り離すためのものも含むものとする。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明のミシン目では、切れ目線に沿って間欠的な切れ目を包装材に形成するミシン目であって、前記の切れ目線が、直線部分と湾曲部分とから構成され、前記の切れ目が、前記の直線部分の切れ目線に沿って、直線状に形成され、かつ、前記の湾曲部分の切れ目線に沿って、前方の切れ目と切れ目線とのずれによる破れ仮想線の開放を閉じるように後方の切れ目の端部を切れ目線方向に対して外側に屈曲した形状に形成され、前記の湾曲部分における切れ目の長さが、前記の直線部分における切れ目の長さより長いことを特徴とする。
また、本発明のミシン目において、前記の湾曲部分における切れ目の長さが、前記の切れ目間隔の長さに対して長いことを特徴とする。
また、本発明のミシン目において、円弧状の長い切れ目が、前記の湾曲部分の切れ目線より外側に形成されることを特徴とする。
本発明のミシン目は、直線部分と湾曲部分からなる切れ目線に沿って、切れ目線が湾曲している部分でも、切れ目の切れ目線からのずれを抑制して開封を誘導することが可能であり、切れ目を確実かつスムーズに分断することができ、外部からの衝撃によって破断して内容物が洩れることなく、梱包、運搬等が可能であり、また、刃型に曲線部分がなく、加工費用が安価で済み、医療用、食品包装用、化粧品、その他工業製品用の包装材料としてプラスチックフィルム、紙その他の包装基材からなる包装用袋、カップ等の包装用容器に形成することにより密封容器を容易かつ確実に開封可能であり、或いは所望の形状に切り離し可能であるという利点を有する。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1(a)は直線形状の切れ目の形、切れ目間隔、および寸法の1実施例を示す図であり、(b)は略「くの字」形状の切れ目の形、切れ目間隔、および寸法の1実施例を示す図であり、(c)は円弧状の長い切れ目の1実施例を示す図であり、(d)は切れ目線の外側に長い切れ目を形成する実施例を示す図であり、(e)は曲線状の切れ目の形、切れ目間隔、および寸法の1実施例を示す図であり、図2は本発明にかかるミシン目を形成するブリスターパック容器の実施形態を示す(a)断面図および(b)上面図であり、図3は本発明にかかるミシン目を形成する包装用袋の実施形態を示す平面図であり、図4は、本発明にかかるミシン目を形成する包装用袋の第2実施形態を示す平面図であり、図5は図3のX−X線の断面図である。
本発明に係る切れ目線は、図2、図3、図4に示すような直線形状からなる切れ目線と、湾曲形状からなる切れ目線とから構成される。ここで、切れ目線とは、包装用袋、カップ、ブリスターパック容器等の密封容器を開封する仮想線、および切り離す仮想線をいう。
上記の本発明に係るミシン目を包装用袋や包装用容器に利用することにより、確実かつスムーズに開封することができるという効果を有する。
また、長方形の包装袋に予め本発明のミシン目を設けることによって、注出口を細くする形状に切り離し可能であり、内容物を確実かつスムーズに詰替えやすくすることができるという効果を有する。
上記の切れ目は、前記の直線部分の切れ目線Lに沿って直線状2Aに形成され、湾曲部分の切れ目線に沿って、前方の切れ目と切れ目線とのずれによる破れ仮想線の開放を閉じるように後方の切れ目の端部を切れ目線方向に対して外側に屈曲した形状に形成される。
上記の湾曲形状の切れ目線に沿って配置される切れ目は、具体的には、二辺の直線を屈曲した略くの字状の形状2B、または屈曲した曲線状の形状2Gである。
湾曲形状の切れ目線に沿って配置される略「く」の字型形状2Bは、一方の辺を切れ目線に沿って形成し、他方の辺を湾曲形状の切れ目線の外側から内側に向けて切れ目線方向に対して傾斜して切れ目線の位置までを結ぶ辺から構成される。
なお、前記の屈曲した切れ目2B、2Gは、湾曲部分の切れ目線のみならず、直線形状の切れ目線Lにまたがって形成されてもよい。
また、切れ目線Lに沿って間欠的な切れ目は、単列のみで切れ目線に沿って確実にかつスムーズに分断することができるが、複数列形成してもよい。
直線形状の切れ目線に沿って配置される直線状の切れ目の寸法aは、0.3mm〜5mm程度の長さ、直線状の切れ目と次の切れ目の寸法bは、0.3mm〜5mm程度の間隔で形成することが好ましい。
湾曲形状の切れ目線に沿って配置される切れ目の寸法は、切れ目線に沿って形成された辺の寸法cは、0.6mm〜9mm程度の長さ、切れ目線方向に対して傾斜している辺の寸法dは、0.5mm〜5mm程度の長さ、前の切れ目と次の切れ目の寸法eは、0.3mm〜3mm程度の間隔で形成することが好ましい。また、前記の切れ目寸法は、切れ目同士の間隔の寸法に対して3倍程度の寸法であることが好ましい。また、屈曲する角度αは、切れ目線の湾曲形状によって異なるが、角度β110°〜170°の範囲で任意に選ぶことができる。
このような形状に切れ目から構成されることによって、特に湾曲形状の切れ目線Lに沿って包装用袋を開封する際に、前方の破断方向と切れ目線方向とのずれによる破れ切れ目線Mの開放を閉じる方向に切れ目が形成されているため、切れ目線から多少ずれても、次の屈曲形状の切れ目2B、または2Gを形成する切れ目線方向に対して傾斜している辺に突き当たることにより、大きくずれることなく切れ目線Lに沿って確実にかつスムーズに切り離しを誘導することができる。
また、湾曲の内側に形成された切れ目部分が密にならず、その結果、袋の強度を低下させることなく、流通過程において切れ目部分から洩れることがないため好ましい。
図1(c)に示す円弧状の長い切れ目2Cは、前記の湾曲部分の切れ目線Lより外側に形成されることが好ましく、5mm〜10mm程度の長さで形成されることが好ましい。
なお、前記の円弧状の長い切れ目に前記の直線状の切れ目2Aや屈曲形状の切れ目2B、2Gを組み合わせてもよい。
このように構成することにより、特に切れ目線Lが湾曲している部分でも、力の係り具合やフィルムの延伸方向によって、破断の切れ目線Lからずれても、切れ目線Lより外側に形成される円弧状の長い切れ目2Cに突き当たることに切り離すことができるため好ましい。
また、本発明のミシン目は、例えば、図2に示すブリスターパック容器20、カップ容器(図示せず)等種々の形態の包装容器に利用することができる。
図2(a)に示すように、ブリスターパック容器20は、内容物28を収納する凹部とその周縁にフランジ部26を有するトレー24に内容物28を収納し、蓋体22でその開口部を覆い、蓋体22と被覆材24とによってトレー24のフランジ部26を挟み、蓋体22と被覆材24とをヒートシールすることによって形成される。
上記の図2(b)において、本発明に係るミシン目は、トレー24のフランジ部26より外側でかつヒートシール部4より内側の蓋体22部分に、切れ目線に沿って蓋体22を貫通する間欠的な切れ目2A,2Bを形成するものである。
図2に示すようなブリスターパック容器20に本発明のミシン目を利用することによって、ブリスターパック容器20を開封するときに、蓋体22に形成される間欠的な切れ目(ミシン目)2A、2Bを指で押し込んで破断することによって、中に封入された内容物28を簡単に取り出すことができる。なお、屈曲した直線状切り目2Bの形成部分に、2Bの替わりに屈曲した曲線状切り目2Gを形成してもよい。
ブリスターパックの蓋体22を構成する紙基材としては、例えば、模造紙、クレイコート紙、クラフト紙、板紙、合成紙等の各種の紙を使用することができる。
その秤量としては、約80g/m2 〜400g/m2 位のものを使用することが好ましい。
ブリスターパックの蓋体22のヒートシール層として使用する樹脂としては、熱可塑性樹脂層であって、紙基材層との熱圧着による接着力を有する熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合等の水性エマルジョンタイプの樹脂、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ホットメルト剤、ブリスターパックコート剤等を使用することができる。
上記の水性エマルジョンタイプの樹脂において、中でもエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用するのが物性面、価格面、作業性面から好ましいものである。
上記のホットメルト剤としては、パラフィンワックス、マイクロワックスとポリエチレン、エチレンービニルアルコールまたはこれらの変成物と粘着付与剤などを混合し、さらに、必要に応じて滑剤等の添加剤を混合したものを使用できる。
そして、上記のヒートシール性樹脂を用いて、例えば、グラビア版を使用して加温して塗工することにより3〜6μm程度の厚さに形成することができる。
ブリスターパック容器20に用いるトレー24の材質としては、例えば、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム等のプラスチックフィルム、または、これらの積層フィルム、或いは、上記のプラスチックフィルムにバリヤー層を積層させた積層フィルムを使用できる。
また、ブリスター包装体におけるトレーの成形は、プラスチックシートを真空成形、圧空成形、真空圧空成形、インジェクション成形等の方法を用いて成形することができる。
次に、上記で得られたトレー24とブリスターの蓋体22とを熱圧着して、内容物28収納用の凹部が成形されているトレーとを閉塞する方法としては、例えば、ヒートシール、インパルスシール、誘電加熱シールなどの方法で閉塞することができる。
図3は本発明にかかるミシン目を形成する包装用袋10の実施形態を示す平面図である。
図5に示すように、上記の実施形態の包装用袋は、少なくとも最内層にシーラント層を有する積層体10からなり、外層12、水蒸気その他のガスバリヤー層や、遮光層、強度向上層を備える中間層14を単独の層または複数層、前記のシーラント層16に積層して構成することができる。更に、文字、記号、図等の印刷層と接着層等を必要に応じて形成することができる。
そして、最内層にシーラント層16が積層された積層体10を対向させて、あるいは折り返して重ね合わせ、しかる後、底部および側部の外周周辺の端部の三方をヒ−トシ−ルしてヒートシ−ル部4(底部、側部)、および3つの区分に仕切る区分シール部4Sを形成する注出口の細い形状の包装用袋を製造することができる。
なお、包装用袋10は、図2に示すヒ−トシ−ル形態に限定されず、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、種々の形態の包装用袋を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)等も製造することが可能であり、更に、上記の積層体18を使用してチュ−ブ容器等も製造することができる。
上記の図3において、本発明に係るミシン目は、区分シール部4Sの略中央部に切り離し切れ目線Lに沿って間欠的な切れ目を形成するものである。
包装袋の区分シール部4Sのシール幅としては、6mm〜20mm程度が好ましい。
なお、図3に示すV字形のノッチ(切欠)6を、切り離し切れ目線Lの端縁に形成することにより、切り離し開始端とすることができる。また、切り取った後の包装袋の角が、角丸形状であるため、指等を傷つけることを防止できるという利点を有する。
図3に示すような包装用袋の区分シール部に本発明に係るミシン目を利用することによって、区分シール部に形成するミシン目よりカットして、注出口を細くする形状の包装袋を製造することができる。得られた上記の包装袋は、注出口から内容物を確実かつスムーズに注ぎやすいという利点を有するため、詰替え包装袋として有用である。
図4は図2のミシン目を形成する包装用袋の第2実施形態を示す平面図である。
図4に示すように、容量の多い収納部Cを備える包装用袋10の場合、切り離し切れ目線Lは、区分シール部4Sの中央部よりやや切り離し部位AおよびB側寄りに配置することが好ましい。
このことによって、切り離し部位A、Bより収納部Cの方にかかる内圧が高くても、破袋することがなく、耐圧性に優れる包装袋を製造することができ、かつ切り離し切れ目線に沿って、確実かつ容易に分断されるため、好ましい。
得られた上記の包装袋は、注出口から内容物を確実かつスムーズに注ぎやすいという利点を有し、更に湾曲形状からなる切れ目線の距離が短くなるため、切れ目線に沿って切り離すことが容易になるためより好ましいものである。
図5は図3のX−X線の断面図である。図5に示すように、上記の本発明において、包装用袋10は、外側から、外層12、中間層14(必要に応じて)、最内層16とを順次積層する積層体を使用することができる。
上記の最内層16として使用するヒートシール性を有する樹脂としては、熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンープロピレン共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらをフィルム化したシートを使用することができ、その厚さとしては13〜150μm、好ましくは15〜100μmが適当である。
また、包装用袋10の外層12として使用する合成樹脂製のフィルムとしては、包装用袋10を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂を用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系等の樹脂を用いることができる。また、前記外層として使用する合成樹脂製のフィルムは、前記合成樹脂製フィルムの内層側に一般的には印刷が施されることが多いために、前記外層として使用する合成樹脂製フィルムは印刷適性が求められ、2軸方向に延伸した延伸フィルムが好適である。このフィルムの厚さとしては基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、9〜25μm程度が適当である。また、前記の合成樹脂フィルムは、必要に応じてポリ塩化ビニリデンが塗工されたフィルムやアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着層が形成されたフィルムとしてバリアー性を有する構成としてもよい。また、必要に応じて合成紙、不織布、紙、セロハン等も適宜使用できる。
さらに、本発明においては、包装用袋10の前記のシーラント層16と前記の外層12の間に中間層14を設けてもよく、前記の中間層14は通常前記のシーラント層16と前記の外層12だけでは包装用袋10としての機能を十分に果たすことができない場合等に設けられる。前記の中間層14の機能としては、気体遮断性、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等であり、包装用袋10として要求されるこれらの最終的な機能を中間層14を設けることで達成するものである。該中間層14として用いられる基材としては、たとえば、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルムあるいはこれらにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしはアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着を施したフィルムあるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルム、あるいは、紙、セロハン、合成紙などを用いることができる。また、これら基材の一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。尚、上記基材の厚さとしては、包装用袋10として要求される機能を満たすことができればよいのであって、必要に応じて適宜に選ぶことができる。
次に、本発明において、前記の外層12と前記の中間層14の少なくとも一つの層に切れ目2を形成する方法としては、たとえば、加熱した針を押しつけるニードルパンチ法、エンボスロール法、研磨ロール、砥石、研磨テープ等を用いてフィルムを溶融し穿孔する熱溶融穿孔法、ナイフ、カッター、あるいは、切れ刃を有するロール(ロータリーダイロール)、木やプラスチックに埋め込んだトムソン刃を有する打抜機等を用いる物理的穿孔法、レーザービーム加工、コロナ放電、プラズマ放電等の加工法等の方法によって行うことができ、これらの方法から適宜選択して切れ目を形成することができる。
また、図4に示すように、本発明の切れ目は鋭角的に打ち抜いて間欠的な切れ目を形成することができる。
例えば、トムソン法であれば、打抜機にトムソン刃を固定し、フィルムを所定位置にセットした後、打ち抜くことにより基材フィルム側から切れ込みを入れることで間欠的な切れ目を形成できる。
また、レーザービーム加工では、カットする部分を間欠的にレーザー照射することで間欠的な切れ目を形成することができる。
外層12として、厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムの片面に、順次、印刷層、接着剤層として2液硬化型ポリウレタン系接着剤を3g/m2 (乾燥状態)塗布し、次いで、該塗布面に、シーラント層16として、厚さ50μmのポリエチレンフィルムをドライラミネ−トして、層構成、2軸延伸ナイロンフィルム(15μm)/印刷層/接着剤層(3g/m2)/ポリエチレンフィルム(50μm)の積層体18を製造した。
次に、上記で製造した積層体18を使用し、まず、縦140cm、横160cmの積層材を2枚作製した。
次いで、上記の積層体18をポリエチレンフィルム層が内面となるように対向させて重ね合わせ、側部シールと、1つの袋体を3つの部位A、B、Cに仕切る区分シール部4Sと、底シール部とを、それぞれヒートシールして、ヒートシ−ル部4を形成し、3つに区分された部位A、B、Cを設け、更に、区分シール部4Sの上方にノッチ6を形成し、区分シール部4Sの略中央部に切れ目線Lに沿って間欠的な切れ目を形成し、本発明にかかるミシン目を備える包装用袋10を製造した。
本発明に用いる直線状の切れ目2Aは、その形状、実際の寸法、および切れ目の間隔の1実施例を図1(a)に示し、また、略「く」の字型形状の切れ目2Bは、その形状、実際の寸法、および切れ目の間隔の1実施例を図1(b)に示す。なお、略「く」の字型形状の切れ目2Bの替わりに、曲線状の切れ目2Gを形成してもよい。あ
端部のシール幅fは、8mmとし、収納部を区分する区分シール幅gは、16mm形成した。
直線状の切れ目の寸法aは、0.9mmの長さ、直線状の切れ目と切れ目の寸法bは、0.9mmの間隔で構成されている。
湾曲形状からなるシール部分のなす角度βが128°で形成され、切れ目線に沿って配置される略「く」の字型形状の切れ目2Bにおいて、切れ目線上に形成される一辺の寸法cは、3.0mmの長さ、切れ目線L方向に対して傾斜している辺の寸法dは、2.0mmの長さ、略「く」の字型形状の切れ目と切れ目の寸法eは、1.0mmの間隔、二辺のなす角度αが120°で構成されている。
「く」の字型形状の切れ目の長さcが、前記の直線部分における切れ目の長さaより長い寸法となるように形成した。また、略「く」の字型形状の切れ目2Bの長さcが、切れ目同士の間隔eに対して、長くなるように形成した。
上記で製造した包装用袋10の収納部Cの開口部から、内容物として市販用シャンプーを充填し、しかる後、開口部をヒ−トシ−ルし密封して包装製品を製造した。
実施例1の包装製品について、上部のノッチ6を切り離し開始端として手で引き裂くことにより、特に切れ目線Lが湾曲している部分でも、力の係り具合やフィルムの延伸方向によって、切れ目線Lから大きくずれず、内容物をこぼすことなく、切れ目線Lに沿って確実、かつ容易に収納部Cから切り離し部位A,Bを切り離すことができた。その結果、注出口を細くした瓶状の容器を得ることができ、得られた容器は注出口より内容物を取り出しやすく、確実かつスムーズに詰替えることができ、有用な包装袋であった。
実施例1と同様の材料、製造方法により、積層体18を使用して、3つに区分された収納部A、B、Cを備える包装袋を製造した。
本発明に用いる円弧状の長い切れ目2Cの1実施例を図1(c)に示す。
当該円弧状の長い切れ目2Cは、湾曲形状の切れ目線Lより外側に9mmの寸法で形成された。
しかる後、実施例1と同様にして、内容物を充填し、包装製品を得た。
上記の実施例2の包装製品について、上部のノッチ6を切り離し開始端として手で引き裂くことにより、特に切れ目線Lが湾曲している部分でも、力の係り具合やフィルムの延伸方向によって、切れ目の切れ目線Lからずれても、切れ目線Lより外側に形成される円弧状の長い切れ目2Cに突き当たるため、切れ目線に沿って確実、かつ容易に収納部Cから切り離し部位A,Bを切り離すことができた。
その結果、注出口を細くした瓶状の容器を得ることができ、得られた容器は注出口より内容物を取り出しやすく、確実かつスムーズに詰替えることができ、有用な包装袋であった。
(a)は直線形状の切れ目の形、切れ目間隔、および寸法の1実施例を示す図であり、(b)は略「くの字」形状の切れ目の形、切れ目間隔、および寸法の1実施例を示す図であり、(c)は(b)の実施例に長い切れ目を形成する実施例を示す図であり、(d)は切れ目線の外側に長い切れ目を形成する実施例を示す図であり、(e)は曲線状の切れ目の形、切れ目間隔、および寸法の1実施例を示す図である。 本発明にかかるミシン目を形成するブリスターパック容器の実施形態を示す(a)断面図、(b)上面図である。 本発明にかかるミシン目を有する包装用袋の実施形態を示す平面図である。 本発明にかかるミシン目を有する包装用袋の第2実施形態を示す平面図である。 図2のX−X線の断面図である。 従来のミシン目(直線状のミシン目)を示す図である。 従来のミシン目(「Y」字形状の変形ミシン目状)を示す図である。
符号の説明
2 切れ目
2A 直線状切れ目
2B 屈曲した直線状切れ目(「く」の字状切れ目)
2C、2E 切れ目線の外側に形成する長い切れ目
2F 切れ目線上に形成する長い切れ目
2G 屈曲した曲線状切れ目
2Y 「Y」字状切れ目
4 ヒートシール部
4S 区分シール部
6 ノッチ
10 包装用袋
12 外層
14 中間層
16 シーラント層
18 積層体
20 ブリスターパック容器
22 蓋体
24 トレー(被覆材)
26 フランジ部
28 内容物
A、B 切り離し部
C 収納部
L 切れ目線
M 破れ仮想線

Claims (3)

  1. 切れ目線に沿って間欠的な切れ目を包装材に形成するミシン目であって、前記の切れ目線が、直線部分と湾曲部分とから構成され、前記の切れ目が、前記の直線部分の切れ目線に沿って、直線状に形成され、かつ、前記の湾曲部分の切れ目線に沿って、前方の切れ目と切れ目線とのずれによる破れ仮想線の開放を閉じるように後方の切れ目の端部を切れ目線方向に対して外側に屈曲した形状に形成され、前記の湾曲部分における切れ目の長さが、前記の直線部分における切れ目の長さより長いことを特徴とするミシン目。
  2. 前記の湾曲部分における切れ目の長さが、前記の切れ目間隔の長さに対して長いことを特徴とする請求項1に記載のミシン目。
  3. 円弧状の長い切れ目が、前記の湾曲部分の切れ目線より外側に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン目。
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