JP6769197B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は包装袋に関し、特に液体の内容物を収納した場合の注出性や、粒状の内容物を収納した場合の取出し性に優れた包装袋に関する。
各種合成樹脂フィルムや紙、アルミニウム箔などを貼り合わせた積層材料を、袋状に製袋した軟包装袋が、さまざまな内容物を収納するために用いられている。中でもシャンプーやリンスなど液状のトイレタリー用品を収納し、自立するように加工したいわゆるスタンディングパウチは、その代表的なものである。
シャンプーやリンスなどを収納したスタンディングパウチは、詰め替え用として用いられるものが多く、正規のボトル容器などに移し替えて使用する場合が多い。しかしこれらの液体類は、しばしば粘度が高いため、注出に時間がかかることが問題となっていた。
そこで、注出口の閉塞を防ぎ、開口を広く保つためのさまざまな技術が提案されている。特許文献1に記載された可撓性の袋は、注出路に折畳部を設け、注出時に注出路が大きく広がるようにした包装袋である。
特許文献2の袋及びその製造方法には、注出路にパイプを取り付けた包装袋及びその製造方法が記載されている。特許文献1に記載された包装袋も、特許文献2に記載された包装袋もいずれも注出性の改善という点においては、効果を発揮するものである。
特開平4−215957号公報 特開平5−132069号公報
しかしながら、特許文献1に記載された包装袋は、製袋工程において、包装材料を所定の形状に折り畳むための大掛かりな装置が必要であり、製造工程が煩雑であるという欠点があった。
また、特許文献2に記載された包装袋は、包装材料以外に別途パイプが必要であるため、材料費がかさむという問題がある。また、充填機において内容物を充填する段階で、包装袋をスタッカーに積み上げる際に、注出口部分の厚さのみが厚いため、多くの枚数を整然と積み上げることが出来ないという問題もあった。
本発明は、上記の問題点を解決しようとするものである。本発明の解決しようとする課題は、包装材料以外に特殊な材料を使用せず、また大掛かりな製造装置も必要とせず、包装袋の段階では平坦でありながら、注出時には注出路が広く開口する新規な包装袋を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
シール面同士を対向させた、積層体からなる表面材と裏面材の、両側辺と天辺と底辺をシールして側辺シール部、天辺シール部、底辺シール部を形成した矩形状の包装袋であって、
一辺の側辺上部に切り裂き開口予定部を有し、該切り裂き開口予定部は、前記側辺シール部の内側端縁に沿って未シール部を開封するものであり、
前記切り裂き開口予定部の下方隣接する側辺シール部に凹所が形成されており、
表裏面材において、他方の側辺と天辺とがなす隅角部から、前記切り裂き開口予定部の下端へ向かって斜めに下降し、幅方向略中央部に至る、包装袋外方に凸の第一山折線と、前記第一山折線の終点から前記切り裂き開口予定部の中間部に至る第二山折線とを有し、前記切り裂き開口予定部を切り裂いて開口した後、天辺の略中央部を下方に押圧することにより、前記第一山折線、および第二山折線が山折に折れて、開口部が略菱形形状または略逆三角形形状に開口する(ただし、前記第一山折線の終点から前記切り裂き開口予定部の下端に至る、包装袋外方に凹の谷折り線があるものを除く)ことを特徴とする包装袋である。
また、請求項2に記載の発明は、
前記天辺シール部の下端に沿って天辺折畳用折線を有し、前記天辺シール部を折畳むことが可能であることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
また、請求項3に記載の発明は、
1枚の積層体のシール面を内側にして折り曲げた折り返し部を天辺として、表面材と裏面材を形成し、両側辺と底辺をシールして側辺シール部、底辺シール部を形成した矩形状の包装袋であって、
一辺の側辺上部に切り裂き開口予定部を有し、該切り裂き開口予定部は、該側辺シール部の内側端縁に沿って未シール部を開封するものであり、
該切裂き開口予定部の下方隣接する側辺シール部に凹所が形成されており、
表裏面材において、他方の側辺と天辺とがなす隅角部から、前記切り裂き開口予定部の下端へ向かって斜めに下降し、幅方向略中央部に至る、包装袋外方に凸の第一山折線と、前記第一山折線の終点から前記切り裂き開口予定部の中間部に至る第二山折線とを有し、前記切り裂き開口予定部を切り裂いて開口した後、天辺の略中央部を下方に押圧することにより、前記第一山折線、および第二山折線が山折に折れて、開口部が略菱形形状または略逆三角形形状に開口する(ただし、前記第一山折線の終点から前記切り裂き開口予定部の下端に至る、包装袋外方に凹の谷折り線があるものを除く)ことを特徴とする包装袋である。
また、請求項4に記載の発明は、
前記切り裂き開口予定部が、天辺側がより該内側端辺から離隔して斜行していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項5に記載の発明は、
前記切り裂き開口予定部の天辺シール部に開封用の摘みが設けられていることを特徴とする請求項1、2または4のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項6に記載の発明は、
前記切り裂き開口予定部の天辺シール部に外側からノッチが設けられていることを特徴とする請求項1、2、4または5のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項7に記載の発明は、
前記切り裂き開口予定部の側辺シール部に開封用の摘みが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項8に記載の発明は、
前記切り裂き開口予定部の側辺シール部に外側からノッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項9に記載の発明は、
表裏面材において、前記第一山折線と第二山折線の交点から幅方向略中央部を底辺に至る第三山折線を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項10に記載の発明は、
前記表面材および裏面材は、紙層を含む積層体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項11に記載の発明は、
底辺に折込片を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の包装袋。
また、請求項12に記載の発明は、
前記切り裂き開口予定部は、一部分が突出した側辺に沿って形成されており、開口後は、開口部が本体から突出した注出筒を形成することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の包装袋である。
本発明に係る包装袋は、表裏面材に数本の折線を形成するだけの簡単な加工により、切り裂き開口予定部を切り裂いて開口した後、天辺の略中央部を下方に押圧することにより、開口部が略菱形形状または略逆三角形形状に開口し、その際、切り裂き開口予定部の下部隣接する側辺シール部に設けられた凹所により、前記下方への押圧により切り裂き開口予定部に生じる変形が、凹所よりも下側に伝わりにくくなることで開口部近傍に集中され、効果的に大面積の開口部を得ることができる。
また、詰め替え容器として用いる場合、詰替え先容器の口に凹所を引っ掛けたときに、凹所側から開口部側に生じる反発力により開口部の開口をより広げる効果を生じると共に凹所を引っ掛けることができるため内容物を注出する際に溢し難くなり、注出量の加減がし易くなる。
さらに本発明に係る包装袋は、包装材料以外に特殊な材料を使用しないため、材料コストがかさむことがない。また大掛かりな製造装置を必要としないので、製造も容易である。またさらに、未充填の包装袋の段階では平坦であるため、充填機のフィーダー部におけるスタック適性も良好である。
請求項2に記載の発明のように、天辺のシール部の下端に沿って天辺折畳用折線を形成した場合には、天辺を押圧したときに、天辺のシール部が容易に倒れて邪魔にならず、また開口も円滑に行われる。
請求項3に記載の発明のように、1枚の積層体を折り曲げて天辺を形成した場合には、天辺のシール部が存在しないため、製袋工程が簡略化される。また製品の天辺を押圧したときに、天面が平坦になりやすい。
請求項4に記載の発明のように、切り裂き開口予定部を斜行させて設けると、切り口が斜めになることで注出具合の観察がしやすくなって注出量の加減がし易くなる。
請求項5に記載の発明のように、切り裂き開口予定部の天辺シール部に開封用の摘みを設けると、切り裂き位置を間違えるおそれが少なく、かつ容易に切り裂きを行える。
請求項6に記載の発明のように、切り裂き開口予定部の天辺シール部に外側からノッチを設けると、切り裂き位置を間違えるおそれが少なく、切り裂き開口予定部を確実に切り
裂くことができる。
請求項7に記載の発明のように、切り裂き開口予定部の側辺シール部に開封用の摘みを設けると、天辺側で折り返して構成した包装袋であっても切り裂き位置を間違えるおそれが少なく、かつ容易に切り裂きを行える。
請求項8に記載の発明のように、切り裂き開口予定部の側辺シール部に外側からノッチを設けると、天辺側で折り返して構成した包装袋であっても切り裂き位置を間違えるおそれが少なく、確実に切り裂き開口予定部を切り裂くことができる。
請求項9に記載の発明のように、第一山折線と第二山折線の交点から幅方向略中央部を底辺に至る第三山折線を設けた場合には、開封後に天辺を押圧したとき、包装袋が折線に沿って膨らみ易くなり、開口部も膨らみ易くなる。
請求項10に記載の発明のように、表面材および裏面材が、紙層を含む積層体である場合には、形状保持性が向上し、開口状態を維持し易くなる。
請求項11に記載の発明のように、包装袋が底辺に折込片を有する場合には、自立性の包装袋とすることができる。
請求項12に記載の発明のように、切り裂き開口予定部が、一部分が突出した側辺に沿って形成されており、開口後は、開口部が本体から突出した注出筒を形成するようにした場合には、開封し易くなると伴に、詰め替え容器として使用した場合に、注出筒を詰め替え先の容器に挿入することができるため、詰め替え作業が安全にまた容易になる。
本発明に係る包装袋の一実施態様を示した斜視説明図である。 図1に示した包装袋の未開封の状態を示した平面説明図である。 本発明に係る包装袋及び従来の包装袋の開口部の部分拡大図である。 本発明に係る包装袋の他の実施態様を示した斜視説明図である。 図4に示した包装袋の未開封の状態を示した平面説明図である。 本発明に係る天辺側を折り返して構成した包装袋の斜視説明図である。 図6に示した包装袋の未開封の状態を示した平面説明図である。 本発明に係る折込片により底面を設けた包装袋の斜視説明図である。 図8に示した包装袋の未開封の状態を示した平面説明図である。 本発明に係る側辺の一部を突出させた包装袋の平面説明図である。 図10に示した包装袋で容器に注入する様子を示す模式図である。
以下図面を参照しながら、本発明に係る包装袋について詳細に説明する。なお、本発明は以下に示す実施態様に限定して解釈されるものでないのは言うまでもない。
図1は、本発明に係る包装袋1の一実施態様を示した斜視説明図である。また、図2は、図1に示した包装袋の未開封の状態を示した平面説明図である。
本発明に係る包装袋1は、シール面同士を対向させた、積層体からなる表面材2と裏面材3の、両側辺6a、6bと天辺5と底辺7をシールしてなる矩形状の包装袋である。一辺の側辺、図2では左側の側辺6aの上部に切り裂き開口予定部16を有する。切り裂き開口予定部16は、側辺シール部の内側端縁に沿って未シール部を開封するものである。なお、切り裂き開口予定部16の天地方向の幅は、詰替え用容器として用いる場合、詰替え先容器の注入口の大きさに合わせ適宜設計すればよい。
切り裂き開口予定部16は、表裏面材の表面に刃物やレーザー光など公知の手段で傷加工して形成した脆弱化線とすると、この脆弱化線に沿って円滑に開封することができ好適である。切り裂き開口予定部16は側辺シール部の内側端縁に平行であっても良いが、図2に示すように斜行させると、開口部の切り口が斜めになり、内容物を注出するときに注出の様子が観察しやすくなり、注出の加減をし易くなるので好ましい。また切り裂き開口予定部の切り裂きを開始する位置である開封開始部には、開口用ノッチ17を設けてもよい。また開封開始部に持ち手となる開口用タブ14を設けると好適である。なお、開口用ノッチ17、開口用タブ14は要求仕様やデザインに応じて図2に示すような天辺側に設けても、側辺側に設けても、あるいはその両方に設けても良い。
本発明に係る包装袋1は、表裏面材2、3において、他方の側辺、図では右側の側辺6bと天辺5とがなす隅角部から、切り裂き開口予定部16の下端へ向かって斜めに下降し、幅方向略中央部に至る、包装袋外方に凸の第一山折線9と、第一山折線9の終点から切り裂き開口予定部16の中間部に至る第二山折線10とを設けたことを特徴とする。また、切り裂き開口予定部の下方隣接する側辺シール部に凹所13が形成されている。
これにより本発明に係る包装袋1は、切り裂き開口予定部16を切り裂いて開口した後、天辺5の略中央部を下方に押圧することにより、第一山折線9、および第二山折線10が山折に折れ、図1に示したように開口部18が略逆三角形形状に、あるいは押圧の加減によっては略菱形形状に開口する。また前記略中央部は第一山折線9と第二山折線10の形状の関係から自然に谷折れ形状となるが、この部位に表裏面の第一山折線9の終点を結んであらかじめ谷折り線19を設けておいても良い。なお、以下図面において山折線を実線で、谷折り線を一点鎖線で、それぞれ示している。
このとき、凹所13があることにより、前記略中央部を押圧したときの開口部18において開口させる効果が、凹所13の天辺側のシール部により規制されて、図3(a)に矢印Bで示す天辺8から凹所13までの範囲に集中することにより、より効果的となり、容易に大きな開口部18を得ることができる。一方、凹所が無い場合、図3(b)に示すように略中央部を押圧したときの開口部18での効果は開口部18近傍に集中することなく、矢印B‘に示すように広い範囲に亘ってしまうため、効果が拡散して薄れてしまう。
また、凹所13が設けられていると、詰め替え容器として用いる際、詰め替え先の容器の口に凹所13を引っ掛けた際に凹所側から開口部側に向かって生じる反発力により開口部の開口をより広げる効果を生じ、加えて凹所を引っ掛けることができるため、開口部の位置が安定して溢すおそれが少なくなると共に、注出量の加減がし易くなる。
このように本発明に係る包装袋1は、表裏面材2、3にそれぞれ2本の折線を形成し、側部シール部に凹所を設けるだけの簡単な加工によって、開封時に大面積の開口部18を得ることができる。表裏面材に折線を形成する方法としては、雄雌の金型に挟んでプレスして折ぐせを付ける方法が最も一般的であるが、プレスに先立って、折線に沿った浅い傷を付けておいても良い。
図4は、本発明に係る包装袋1の他の実施態様を示した斜視説明図であり、図5は、図4に示した包装袋1の未開封の状態を示した平面説明図である。図4、5に示した実施態様においては、天辺5のシール部の下端に沿って天辺折畳用折線15が設けられており、天辺5のシール部を折畳むことが可能であることを特徴とする。
このようにした事により、開封時に天辺5を押圧したときに、天辺5のシール部が容易に倒れて邪魔にならず、また開口も円滑に行われる。
また図5の実施態様においては、表裏面材2、3において、第一山折線9と第二山折線10の交点から幅方向略中央部を底辺7に至る第三山折線11が設けられている。
このように、第三山折線11を設けると、開封後に天辺を押圧したとき、包装袋1が折線に沿って膨らみ易くなり、開口部18も膨らみ易くなる。
図6は、本発明に係る包装袋1の他の実施態様を示した斜視説明図であり、図7は、図6に示した包装袋1の未開封の状態を示した平面説明図である。図6、図7に示した実施態様では、1枚の積層体のシール面を内側にして折り曲げた折り返し部8を天辺として、表面材2と裏面材3が形成されている。天辺のシール部が存在しないため、製袋工程が簡略化される。また製品の天辺を押圧したときに、天面が平坦になりやすいという特徴を持っている。この例でも、図4に示した例と同様に、第一山折線9、第二山折線10に加えて、第三山折線11が設けられている。
図8、図9に示した実施態様においては、図1と同様にシール面同士を対向させた、積層体からなる表面材2と裏面材3の、両側辺6a、6bと天辺5と底辺7をシールしてなる矩形状の包装袋とし、さらに底辺7には、積層体のシール面を外側にして逆V字型に折った折込片4を挿入して円弧状にシールした底面部を備えている。このような底面部の構造は、スタンディングパウチと称する自立性の包装袋として一般的なものである。折込片は、底テープと称する場合もある。
図10に示した実施態様においては、切り裂き開口予定部16が、一部分が突出した側辺6cに沿って形成されており、開口後は、開口部が本体から突出した注出筒20を形成することを特徴とする。またこの例では、切り裂き開口予定部16に付随して、開口用タブ14と開口用ノッチ17を備えている。このようにする事により、開封し易くなると共に、図11に示すように詰め替え容器として使用した場合に、注出筒20を詰め替え先容器21により深く挿入することができるため、詰め替え作業が安全にまた確実に行えるようになる。
本発明に係る包装袋の表面材、裏面材、折込片に用いる積層体としては、各種合成樹脂フィルム、アルミニウム箔、紙などを組み合わせて貼り合せた、通常軟包装袋に使用される積層体を用いることができる。基材としては、1層ないしは数層からなる紙や金属箔や合成樹脂フィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂(PMMA)、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルム、紙、金属箔等が単体または、複合して使用される。基材には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
シール面に用いるシーラント層としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロ
ピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
積層体の具体的な構成例としては、PET/印刷層/接着剤層/延伸ポリアミド樹脂フィルム(以下ONYと略す)/接着剤層/LLDPEからなる構成のフィルムや、ONY/接着剤層/LLDPE、などが挙げられる。積層体の一部に紙を用いた場合、折ぐせがつき易くなり、形状保持性が向上し、開口状態を維持し易くなる。
本発明に係る包装袋は、シャンプーやリンスなどの詰め替え容器として有用であるほか、大きな開口部が得られるという特徴を生かして、粒状のスナック菓子、あられなどの食品を収納する容器としても好ましく使用できる。
1・・・包装袋
2・・・表面材
3・・・裏面材
4・・・折込片
5・・・天辺
6a・・・一辺の側辺、6b・・・他方の側辺、6c・・・突出した側辺
7・・・底辺
8・・・折り返し部
9・・・第一山折線
10・・・第二山折線
11・・・第三山折線
13・・・凹所
14・・・開口用タブ
15・・・天辺折畳用折線
16・・・切り裂き開口予定部
17・・・開口用ノッチ
18・・・開口部
19・・・谷折り線
20・・・注出筒

Claims (12)

  1. シール面同士を対向させた、積層体からなる表面材と裏面材の、両側辺と天辺と底辺をシールして側辺シール部、天辺シール部、底辺シール部を形成した矩形状の包装袋であって、
    一辺の側辺上部に切り裂き開口予定部を有し、該切り裂き開口予定部は、前記側辺シール部の内側端縁に沿って未シール部を開封するものであり、
    前記切り裂き開口予定部の下方隣接する側辺シール部に凹所が形成されており、
    表裏面材において、他方の側辺と天辺とがなす隅角部から、前記切り裂き開口予定部の下端へ向かって斜めに下降し、幅方向略中央部に至る、包装袋外方に凸の第一山折線と、前記第一山折線の終点から前記切り裂き開口予定部の中間部に至る第二山折線とを有し、前記切り裂き開口予定部を切り裂いて開口した後、天辺の略中央部を下方に押圧することにより、前記第一山折線、および第二山折線が山折に折れて、開口部が略菱形形状または略逆三角形形状に開口する(ただし、前記第一山折線の終点から前記切り裂き開口予定部の下端に至る、包装袋外方に凹の谷折り線があるものを除く)ことを特徴とする包装袋。
  2. 前記天辺シール部の下端に沿って天辺折畳用折線を有し、前記天辺シール部を折畳むことが可能であることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 1枚の積層体のシール面を内側にして折り曲げた折り返し部を天辺として、表面材と裏面材を形成し、両側辺と底辺をシールして側辺シール部、底辺シール部を形成した矩形状の包装袋であって、
    一辺の側辺上部に切り裂き開口予定部を有し、該切り裂き開口予定部は、該側辺シール部の内側端縁に沿って未シール部を開封するものであり、
    該切裂き開口予定部の下方隣接する側辺シール部に凹所が形成されており、
    表裏面材において、他方の側辺と天辺とがなす隅角部から、前記切り裂き開口予定部の下端へ向かって斜めに下降し、幅方向略中央部に至る、包装袋外方に凸の第一山折線と、前記第一山折線の終点から前記切り裂き開口予定部の中間部に至る第二山折線とを有し、前記切り裂き開口予定部を切り裂いて開口した後、天辺の略中央部を下方に押圧することにより、前記第一山折線、および第二山折線が山折に折れて、開口部が略菱形形状または略逆三角形形状に開口する(ただし、前記第一山折線の終点から前記切り裂き開口予定部の下端に至る、包装袋外方に凹の谷折り線があるものを除く)ことを特徴とする包装袋。
  4. 前記切り裂き開口予定部が、天辺側がより該内側端辺から離隔して斜行していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
  5. 前記切り裂き開口予定部の天辺シール部に開封用の摘みが設けられていることを特徴とする請求項1、2または4のいずれか1項に記載の包装袋。
  6. 前記切り裂き開口予定部の天辺シール部に外側からノッチが設けられていることを特徴とする請求項1、2、4または5のいずれか1項に記載の包装袋。
  7. 前記切り裂き開口予定部の側辺シール部から開封用の摘みが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装袋。
  8. 前記切り裂き開口予定部の側辺シール部に外側からノッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装袋。
  9. 表裏面材において、前記第一山折線と第二山折線の交点から幅方向略中央部を底辺に至る第三山折線を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の包装袋。
  10. 前記表面材および裏面材は、紙層を含む積層体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装袋。
  11. 底辺に折込片を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の包装袋。
  12. 前記切り裂き開口予定部は、一部分が突出した側辺に沿って形成されており、開口後は、開口部が本体から突出した注出筒を形成することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の包装袋。
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