JP2011031971A - 注出口付きパウチ容器 - Google Patents

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康司 大塚
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Abstract

【課題】内容物を他の容器へ移し替える際、内容物が加熱処理が必要なものであっても、加熱処理後の注出口の開口性、保形性に優れる、注出口付きパウチ容器を提供する。更に、注出口の開封が容易で、他の容器へ注出口を挿入することが容易な注出口付きパウチ容器を提供する。また、他の別体を使用せずに注出口を構成し、通常のパウチと同様な工程で生産性よく製造できる注出口付きパウチ容器を提供する。
【解決手段】1枚のフィルムを折り返して輪部を構成し、開放された他の三方をサイドシール20および底部シール40してなる胴部10と、前記胴部の上端を構成する前記輪部の一部になされた上部シール50と、前記胴部の側端になされた部分サイドシール20aとによって形成された注出口60とを有する注出口付きパウチ容器100であって、前記注出口は、前記輪部を構成する折り返し部を谷折してなる、断面視、M形状の折込部63を有することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、開封後の注出口の開口面積が広く、注出口がパウチ容器の側方に向かって配設されるために詰め替えが容易な注出口付きパウチ容器、レトルト加熱した後でも注出口が広い開口面積を有する注出口付きレトルトパウチ容器、このような注出口付きパウチ容器を効率的に製造しうる、製造方法に関する。
従来、液体、顆粒、粉体などの流動性を有する内容物を密封包装する詰め替え用パウチとして、自立性があり立体容器としての特徴も一部備えているスタンディングパウチが多用されている。このような詰め替え用パウチは、詰め替え時に内容物を遺漏することなく容器に移し替えられるように、パウチ上部の角部に開口部が形成されている。
例えば、一枚のフィルムを左右に二つ折りにし、底部に底材を挿入して底部シールとサイドシールとを行い、残りの上部開放端の前記輪部を利用して注出口を形成し、前記注出口の開放端を底部シールと平行するように構成した詰め替え用容器がある(特許文献1)。略矩形の詰め替え用袋の上端角部を切り取って注出口を形成するものは容器への内容物の詰め替え作業を安定して行うことが困難で、内容物を外にこぼす場合があることに鑑み、矩形状の袋の上端に、一側縁が輪部で構成された注出口を形成したものである。注出口の口径を一定にできるため、注出口径にばらつきのない安定した注出状態を実現できるという。また、注出口の一側縁を輪部により構成すると、内容物の流れ方向が前記折り曲げ縁側に向かうため、より一層開きやすくなるという。
また、2枚のフィルムの下部に底材を挿入して外周をヒートシールし、上部シールの一端に、前記上端と直交する側縁方向に切断指示線を有し、この切断指示線を切断して内容物を注出すためのノズル部が形成され、前記ノズルの突出方向の略中央に折込部が設けられた、注出口付詰め替え袋もある(特許文献2)。ノズルの先端部を切断して開口される注出口は注出口の開きが悪いため内容物の詰め替えに際して内容物が出難く、また、ノズルの先端部は袋の底辺と直交する側面部の側縁辺と先細りで山形状の一方の稜線との交点からなるため、詰め替え先の容器の口にセッティングし難いという問題に鑑みてなされたものであり、注出口に形成された折込によって注出口の開口部を大きく確保することができ、注出が容易になるという。
さらに、本体部用の壁面部から上方に注出部用の突出片が延設された前フィルムと後ろフィルムとを対向させ、前記突出片の上方より中央で谷折された頂部ガゼット用フィルムが折り目を横にして挟み込まれ、前記壁面部に内容物充填口となる未シール部を残し、前フィルムと後ろフィルムの端縁よりヒートシールし、前記折り目を中心として折り目幅に亘って拡開可能な頂部ガゼットを有し、基端部梢上部で屈曲して一方の側縁部近傍に向かう注出通路が形成された注出部と、前記注出通路の基端部と連通するとともに内容物充填口が開口した内容物収容部が形成された本体部を具備してなる注出通路付き包装袋もある(特許文献3)。容器に移し替えずにそのまま内容物を注出できる包装用袋であって、上記構成によれば、本体部を把持して圧力を加えると、注出通路が大きく膨らみ、かつ注出部の反り返りや歪みがなく、高い粘度の内容物でも注出ことができる、という。
また、自立袋の上部コーナー部に、外縁部が注出口部シール部で封止され、両側の切り欠き部により斜め上方に突出する注出口部を設けると共に、前記注出口部の両側のヒートシール部の内側ラインが先端側から基部にかけて平行または先細り角度が10°以下の傾斜となるように形成され、更に注出口の基部で外側に折り返され一方はパウチの上端に、もう一方はパウチの側方に向けて、いずれも折り返し角度が45〜65°の鋭角をなし、更に少なくとも注出口部の通液路を含む領域の積層フィルムに外側に膨らむ部分を形成してなる詰め替え用パウチもある(特許文献4)。注出口部の口が開きにくいことに鑑みてなさたものであり、高さ2〜6mmの膨らみ部を形成することで保形性よく開口し、通液路が確保される、という。なお、前記膨らみ部は、その高さ方向の断面形状が、両側から内折と外折とを複数繰り返して設けた多段形式の山状に形成されるものである。
更に、2枚のフィルムの両側縁と底部シールおよび上縁シールを有し、前記上縁シール部の端部で、上記上縁シール部より上部にのび、かつ端部と直交する側縁シール部方向に、先端に切断線を有する突出するノズル部が形成され、かつ前記ノズル部の頂部が輪部を形成する注出口付き詰め替え袋もある(特許文献5)。ノズルの先端部を切断して開口される注出口は注出口の開きが悪いため内容物の詰め替えに際して内容物が出難く、また、ノズルの先端部は袋の底辺と直交する側面部の側縁辺と先細りで山形状の一方の稜線との交点からなるため、詰め替え先の容器の口にセッティングし難いという問題に鑑みてなされたものであり、上記構成によれば、セッティングが容易で、かつノズルの先端を切断指示線に従って切断して開口すると、前記上縁より上方にのびる一方の側面シートが内側に折り曲げられても絞りだしできるため、注出口からの注ぎ出しを容易に行える、といる。
特開平11−236053号公報 特開2005−271963号公報 特開2004−75187号公報 特開2004−1867号公報 特開2005−271964号公報
しかしながら、前記特許文献1の詰め替え用容器は、注出口の一辺を輪状とすることで保形性を改善するものであるが、輪部が詰め替え用容器の側端部に形成されているため、上向きに開口した注出口しか形成できず、内容物を注出する際はパウチを完全に逆さまにする必要があり、内容物の詰め替えが容易でない。
また、前記詰め替え用容器は、側端部の一部を注出口として形成したものであり、側端部も輪状を構成し、この輪部と直角に底材が挿入される構成となっている。詰め替え用容器を工業的に生産するには、フィルム流れ方向と底材の流れ方向とが同方向となることが好ましいが、特許文献1記載の詰め替え用容器では、胴部を構成する原反フィルムの流れ方向に対し、直角方向に底材フィルムを挿入する必要があるため底材フィルムを2ラインを用いて挿入する必要があり、製造工程が複雑であり、位置合わせも困難となり生産効率が低下する。
一方、特許文献2記載の注出口付詰替袋は、パウチ側方に開口端が形成される注出口部が設けられたものであり、内容物を他の容器に移し替える際の操作性は改善できるが、2枚のフィルムの全周をヒートシールして扁平に構成したものであり、注出口を開封しても、内容物の注ぎ出し時に注出口が開きにくい。また、注出中に内容物の流れが安定せず、特に残量が少なくなった場合に注出口が閉じ易い。この際、パウチを圧迫して押し出すと、内容物が勢いよく飛び出すため詰め替え容器への充填が困難になるなどの問題がある。また、このような注出口付詰替袋は、大量生産され消費されるものであり、生産効率を向上させるために2列取りで製造することが好ましい。しかしながら、上記注出口付詰替袋を2列取りで生産するには、原反フィルムの左右両端に底材フィルムを挿入する必要があり、少なくとも原反フィルムの流れ方向に対して底材フィルムの端部を切り落とすための、少なくとも2列の切り落とし列を形成する必要があり、捨て部分が多く、廃棄処理量が増大される。
更に、特許文献3記載の注出通路付き包装袋は、プラスチック成形物による別体の注出口をパウチ上部の一部に取り付けるものであり、製造工程が増え、注出口自体にも費用がかかるなどの問題がある。
また、特許文献4記載の詰め替え用パウチは、注出口に膨らみ部が形成される点で優れるが、膨らみ部は熱成形によって構成されるため、内容物充填後にレトルト処理を行うと熱成形が消失する場合があり、充填する内容物の種類が制限される場合がある。
加えて、特許文献5記載の注出口付き詰め替え袋は、注出口の上部が輪状で構成されるものであり、注出口の側部に上方に折れ曲がったヒートシール部を有するため、注出口の開封が容易でなく、また、注出時に輪がつぶれると注出口をしっかりと保形できない場合がある。
一方、注出口付きパウチ容器は、上記した詰め替え用に使用される場合に限定されるものではない。例えば、そば汁や鍋汁などの食品などを充填し、椀や鍋に直接内容物を注ぎ出す用途に使用することができる。内容物が食品の場合には、加熱処理を行う必要があり、加熱処理によっても注出口の開口性や保形性を確保できることが好ましい。
また、注出口付きパウチ容器の用途は広く、大量に生産して使用されるため、その製造は、生産効率が高く、かつ廃棄物量が少ないことが好ましい。このような注出口付きパウチ容器に使用される原反フィルムは、少なくとも最内層にヒートシール層を有し、他に基材フィルム層その他が積層される積層フィルムであるため、切り落とし材を再使用することが困難で、燃焼焼却などを行って廃棄物を処理する必要があるからからである。
本発明は、上記現状に鑑み、内容物を他の容器に移し替える際に、注出口の開口性、保形性に優れる注出口付きパウチ容器を提供することを目的とする。
更に、内容物が食品などの加熱処理が必要なものであっても、加熱処理後の注出口の開口性、保形性に優れる、レトルト用パウチを提供することを目的とする。
更に本発明は、注出口の開封が容易で、詰め替え容器へ注出口を挿入することが容易な注出口付きパウチ容器を提供することを目的とする。
また本発明は、他の別体を使用せずに注出口を構成でき、かつ通常のパウチと同様な工程で生産性よく製造できる注出口付きパウチ容器を提供することを目的とする。
更に、生産性に優れ、廃棄物の排出量の少ない、注出口付きパウチ容器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、注出口付きパウチ容器の注出口の開口性について詳細に検討した結果、図23(a)の断面図に示すように、ヒートシール部が1箇所の注出口は、同図(b)の注出口の外周の2箇所にヒートシール部が形成された注出口よりも開口性が向上すること、注出口に断面視、M形状の折込部を形成すれば、開封後の開口性を向上させうること、このように構成された注出口は、パウチを熱処理した後にも注出口の開口性や保形性に優れること、しかも注出口の折込工程を含めるだけで従来のパウチ製造装置を使用して製造でき、かつ胴部フィルムの流れ方向と底材の流れ方向とを同一方向にして製造できるため、位置あわせが容易で製造工程が複雑でなく、かつ2列取りで製造する場合には、フィルム流れ方向に対して1列の切り落とし列を形成するだけで製造できるため捨て部分が少なく、廃棄処理量を低減しうることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、1枚のフィルムを折り返して輪部を構成し、開放された他の三方をサイドシールおよび底部シールしてなる胴部と、前記胴部の上端を構成する前記輪部の一部になされた上部シールと、前記胴部の側端になされた部分サイドシールとによって形成された注出口とを有する注出口付きパウチ容器であって、
前記注出口は、前記輪部を構成する折り返し部を谷折してなる、断面視、M形状の折込部を有することを特徴とする、注出口付きパウチ容器を提供するものである。
また、本発明は、上記注出口付きパウチ容器からなる注出口付き詰め替え用パウチ容器を提供するものである。
また、上記注出口付きパウチ容器からなる注出口付きレトルト用パウチ容器を提供するものである。
更に、1枚のフィルムの両端部をフィルム中央に向かって折り曲げる工程、
前記フィルムの中央に底材を挿入する工程、
前記フィルムの両側端に形成された輪部を、輪部の中央を内側に折り曲げて断面視、M形状に折り込む工程、
ヒートシールによって胴部と注出口とを形成する工程、
前記フィルム中央が底部、前記輪部の一部が注出口および内容物充填口となるように打ち抜きする工程とを含む、
注出口付きパウチ容器の製造方法を提供するものである。
本発明の注出口付きパウチ容器は、注出口に、断面視、M形状の折込み部を形成するため、開封後に注出口の広い開口面積を確保することができ、内容物の注ぎ出しを容易におこなうことができる。しかも、注出口がパウチ容器の側方に突出して配設されているため、注出口付きパウチ容器を傾けるだけで内容物を排出することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器は、注出口にM形状の折込部を形成し、この折込部の復元力によって広い開口面積を確保する機構であるため、注出口付きパウチ容器に内容物を充填した後にこれを熱処理をした後でも開封後の広い開口面積および注出口の保形性を確保することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器は、別体を使用することなく、広い開口面積かつ保形性に優れる注出口を形成できるため、製造が容易である。
本発明の注出口付きパウチ容器は、フィルムの流れ方向と底材の挿入方向とが同方向であるため、位置あわせも容易で、生産効率に優れる。
また、本発明の注出口付きパウチ容器は、2列取りで製造する際にフィルムの流れ方向に対して切り落とし列を1列設けるだけで製造できるため、廃棄量を低減することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)の内容物未充填時の正面図であり、サイドシール(20)と底部シール(40)とからなる胴部(10)の上端に、上部シール(50)と部分サイドシール(20a)とによって形成された注出口(60)を有する態様を示す図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の前記注出口(60)を開封した後の注出口(60)の部分斜視図である。 本発明の注出口付きパウチ容器を説明する図であり、図3(a)は、1枚のフィルムを折り返して輪部を構成し、図3(b)は、前記輪部を谷折して折込部を形成する態様を示す説明図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)を説明する図であり、開放された三方に、破線で示す所定形状の部分サイドシール(20a)、上部シール(50)、底部シール(40)、サイドシール(20)を行って前記胴部(10)と注出口(60)とが形成されることを示す説明図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)であって、上端に折込部(63)の一部を切り欠いて開放端が形成され、これが内容物充填口(70)として使用されることを説明する図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の胴部(10)の下端に、底材(43)を挿入してもよいことを説明する図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の正面図であり、底材(43)が挿入され、下端が、45°の傾斜で底部シール(40)される態様を示す図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の正面図であって、注出口(60)と注出口付きパウチ容器(100)の横幅を説明する図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の注出口(60)の折込部(63)に開口補助テープ(90)が折り込まれ、かつ円筒状に熱成形された注出口(60)の断面図である。 図9に示す本発明の注出口付きパウチ容器(100)の注出口(60)が、レトルト処理された後にも、折込部(63)の復元力によって広い開口断面積を有する注出口(60)となることを説明する、注出口(60)の開封後の斜視図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の部分正面図であり、部分サイドシール(20a)からなる摘み部に、サイドシール(20)および注出口(60)下部に沿ってミシン目(80)を形成し、更に開口予定部にノッチ(83)が形成され、更に、ハーフカット線(85)が形成される態様を示す図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の正面図であって、胴部(10)に部分サイドシール(20b)を形成し、ここに縦長の把持用貫通孔(25)が形成された態様を示す図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の部分正面図であり、部分サイドシール(20b)の一部が打ち抜かれ、把持用貫通孔(25)の残部(25a)が折れ線(25b)を介して部分サイドシール(20b)に連接される態様を示す。 図13のA−A線の断面図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の正面図であって、胴部(10)に部分サイドシール(20b)を形成し、ここに円形の把持用貫通孔(25)が形成された態様を示す図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の正面図であって、胴部(10)の上端に上部シール部(50)が形成される態様において、上部シール部(50)に把持用貫通孔(25)を形成するものを説明する図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の製造方法の工程の一部を説明する図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の製造方法の工程の一部を説明する図であり、折込部(63)を形成する工程を説明する図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)の製造方法の工程の一部を説明する図である。 図19(a)のA−A断面図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)に配設しうる栓部(30)の側面図である。 本発明の注出口付きパウチ容器(100)であって、注出口(60)の下部が変形して構成される態様を説明する斜視図である。 注出口付きパウチ容器の注出口において、ヒートシール部によって開口性が異なることを説明する図である。
本発明は、1枚のフィルムを折り返して輪部を構成し、開放された他の三方をサイドシールおよび底部シールしてなる胴部と、前記胴部の上端を構成する前記輪部の一部になされた上部シールと、前記胴部の側端になされた部分サイドシールとによって形成された注出口とを有する注出口付きパウチ容器であって、前記注出口は、前記輪部を構成する折り返し部を谷折してなる、断面視、M形状の折込部を有することを特徴とする、注出口付きパウチ容器である。
前記底部シールは、底材を挿入してシールされたものであってもよい。更に、前記輪部は、前記注出口と充填口とが形成されるものであってもよい。以下、本発明の注出口付きパウチ容器(100)を、図面を用いて詳細に説明する。

(1)注出口付きパウチ容器
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、図1に示すように、1枚のフィルムを折り返して輪部を構成し、開放された三方をサイドシール(20)および底部シール(40)してなる胴部(10)と、前記胴部(10)の上端に、上部シールと前記胴部(10)の側端になされた部分サイドシール(20a)とによって形成された注出口(60)とを有する。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)の特徴は、前記注出口(60)に、断面視、M形状の折込部(63)が形成される点にあり、注出口(60)を開封した後に、前記折込部(63)が外方に開放され、これによって広い開口面積を有する注出口(60)を確保することができる。注出口(60)の開放端面が、断面視、M形状の折込部を有するために、前記注出口(60)の開口端は胴部(10)の側方に形成される。図1に示す注出口付きパウチ容器(100)の注出口(60)は、注出口付きパウチ容器(100)の胴部(10)の折込部(63)とサイドシール(20)とのなす角部の一部に、開放端がサイドシール(20)側に形成されている。本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、注出口(60)の開放端が胴部の側方に形成され、かつ注出口(60)が部分サイドシール(20a)によってその開放端が胴部(10)の側方に突出するように形成されているため、パウチ容器を傾けるだけで内容物を容易に排出することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)の前記注出口(60)を開封した後の注出口(60)の部分斜視図を図2に示す。本発明では、1枚のフィルムを折り返して輪部を構成し、この折り返し部を谷折し、前記谷折の両側に山折を形成して折込部(63)が形成される。このため、注出口(60)には、断面視、M形状の折込部(63)が形成される。この折込部(63)は、注出口(60)の開封によって前記折込部(63)が扇が開くように開放され、これにより注出口(60)の下部を構成する対抗する2枚のフィルムの接着が回避され、かつ谷折部の復元力によって前記谷折部がより外方に移行し、広い開口端面が形成される。また、開口端面は、折込部(63)を構成する谷折および山折の弾性力によりその断面形状を維持することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、図3(a)に示すように、1枚のフィルムを折り返して輪部を構成し、次いで、図3(b)に示すように、前記輪部を谷折して折込部を形成し、図4に示すように、開放された三方に、破線で示す所定形状の部分サイドシール(20a)、上部シール(50)、底部シール(40)、サイドシール(20)を行って前記胴部(10)と注出口(60)とを形成し、その後所定形状に打ち抜いて製造することができる。なお、使用するフィルムは、フィルムを折り返して輪部を構成できれば、長方形や正方形などの方形である必要はなく、多角形、円などであってもよい。また、輪部を中心として開放された三方が密封できればよく、前記フィルムの形状は、前記輪部を中心として対象である場合に限定されるものではない。なお、このような変形されたフィルムを使用した場合、「三方」とは、注出口付きパウチ容器(100)を構成する胴部(10)の2つのサイドシール(20)と底部シール(40)とを意味するものとする。これらは、一連に形成されるものであってもよい。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、図5に示すように、折込部(63)の一部を切り欠いて開放端を形成し、これを内容物充填口(70)とすることができる。なお、内容物充填口(70)は、パウチ容器(100)の上端に形成される場合に限定されず、サイドシール(20)側に形成するものであってもよい。内容物充填口(70)から内容物を充填した後に、ヒートシールして密封し、必要に応じて加熱処理すれば、内容物充填製品とすることができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、図6に示すように、底材(43)を挿入してシールされたものであってもよい。なお、底材(43)を挿入した場合は、図7に示すように、底部シール(40)とサイドシール(20)との角度(θ)を45°の傾斜で構成してもよい。このような底材(43)の挿入および底部シール(40)の形状により、内容物充填後の注出口付きパウチ容器(100)の自立性を確保することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)のサイズには、特に制限はない。一般には、縦120〜300mm、横幅80〜200mmである。なお、底材(43)を挿入する場合の底材(43)の折込幅は15〜60mmである。なお、本発明において、注出口付きパウチ容器(100)のサイズは、内容物を充填する前の注出口付きパウチ容器(100)を、前記M形状の折込部(63)を上端にした正面図において、底部シール(40)下端と前記折込部(63)上端との長さを縦とし、両端のサイドシール(20)どうしの間隔を横幅として算出した数値とする。他の数値の算出においても、内容物を充填する前の注出口付きパウチ容器(100)を、前記M形状の折込部(63)を上端にした正面図において算出した数値とする。なお、変形胴部(10)の場合など、前記縦および横幅が測定場所によって変動する場合は、最長のものをその注出口付きパウチ容器(100)の縦、および横幅とする。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)において、胴部(10)の下部に底材(43)を導入する場合の底材の折込幅は、充填する内容物や使用するフィルムの種類その他によって適宜選択することができる。胴部(10)のサイズや底材(43)の折込深さを適宜選択することで、内容物充填後の注出口付きパウチ容器(100)の重心位置を変更させることができ、内容物や使用状況に応じた胴部(10)を選択することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、注出口(60)を開封した後の、注出口(60)の開口性および開口保持性に優れるため、詰め替え用パウチ容器に好適に使用することができ、レトルト処理によっても広い開口端部を確保できるため、レトルト用パウチ容器として好適に使用することができる。

(2)注出口
本発明の注出口付きパウチ容器(100)において、注出口(60)は、胴部(10)の上端に形成された折込部(63)を含む胴部(10)の上端になされた上部シール(50)と、前記胴部(10)の側端になされた部分サイドシール(20a)とによって形成されたものである。前記図1に示すように、内容物未充填の注出口付きパウチ容器(100)の胴部(10)が、正面視、長方形である場合、胴部(10)の上端を、前記折込部(63)を含むように上部シール(50)し、正面視、横長の注出口(60)が形成されるように、サイドシール(20)から更に胴部(10)側に広がる部分サイドシール(20a)を形成することで、胴部(10)の上端に注出口(60)を形成することができる。
このように形成された注出口(60)は、前記図23(a)に示すように、断面視、1箇所のヒートシール部のみで形成されるため、図23(b)に示す2箇所のヒートシール部を有するものと比較して、注出口(60)の開放端が広がりやすくなっている。
本発明において、注出口(60)の形状は、前記上部シール(50)と部分サイドシール(20a)とのよって胴部(10)の一部に形成されるものであり、別個の部材を必要とせずに、形成される利点がある。しかも、内容物を充填する前には、胴部(10)と共に注出口(60)も扁平に折り畳むことができ、保存時の収納容積が少なくてすむ。また、使用後に扁平に折り畳める点でも有利である。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)において、注出口(60)は、断面視、M形状の折込部(63)を有することを特徴とする。輪部を形成することでヒートシール部を1箇所に低減し、かつ折込部(63)を形成することで、注出口(60)を開封した後に、前記折込部(63)が外方に開放される復元力によって広い開口面積を有する注出口(60)を確保することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)において、注出口(60)の長さ(W1)は、パウチ容器のサイズと部分サイドシール(20a)の形状などによって適宜選択することができる。
本発明において、胴部(10)を構成する底部シール(40)の横幅と、注出口(60)と上部シール(50)および内容物充填口(70)との全長とが同じ長さである注出口付きパウチ容器(100)の場合は、注出口(60)の長さ(W1)は、パウチ容器の横幅(W)の1/10〜9/10、より好ましくは1/6〜5/6であることが好ましい。なお、パウチ容器の横幅(W)とは、図8に示すように、サイドシール(20)を含む胴部(10)の横幅であり、注出口(60)の長さ(W1)とは、注出口(60)のサイドシール(20)による封止部の端部から、上部シール(50)までを意味する。なお、注出口(60)の縦長さを、符号D1で示す。
図8に、胴部(10)の上端に、内容物充填口(70)が形成された態様を示し、この場合の各所のサイズを説明する。このような注出口付きパウチ容器(100)において、内容物充填口(70)の横幅は、パウチ容器の横幅(W)から、注出口(60)の長さ(W1)と上部シール(50)の横幅を差し引いた残部とすることができるが、内容物の充填が可能であれば、これより短いものであってもよい。胴部(10)の上端に開放端(70)を形成することで、内容物の充填が容易で、かつ内容物充填後のヒートシールも容易に行うことができる。
一方、後記する図16に示すように、本発明では、注出口付きパウチ容器(100)の底部シール(40)の横幅よりも更に注出口(60)が突出して形成される態様も可能である。前記したように、注出口(60)は、上部シール(50)と部分サイドシール(20a)とによって形成されるため、例えば、部分サイドシール(20a)を胴部(10)に向けて、サイドシール(20)の全長に亘って広く形成し、その後、不要部分を切り落とすことで、正面視、図16に示す形状の注出口付きパウチ容器(100)を製造することができる。または、注出口付きパウチ容器(100)を連続的に製造する場合に、隣接する注出口付きパウチ容器(100)の上部シール部の一部を注出口(60)として成形することもできる。このような態様の場合、前記注出口(60)の長さ(W1)の好適な範囲は、注出口付きパウチ容器(100)の底部シール(40)の横幅を注出口付きパウチ容器(100)の横幅(W)として算出すればよい。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、用途によって適宜注出口(60)のサイズを選択することができる。たとえば、縦260mm、横幅160mmの注出口付きパウチ容器(100)の場合であって、口径24mmの詰め替え用容器に使用する注出口付きパウチ容器(100)の場合であれば、前記折込部(63)の折込深さは、注出口(60)の縦長さ(D1)を限度とし、好ましくは6〜9mmとする。前記24mmの口径に挿入できるように、注出口(60)の縦長さ(D1)は、9〜12mmの範囲で選択する。なお、前記注出口(60)の下端に形成される部分サイドシール(20a)は、4〜40mmであることが好ましい。この部分サイドシール(20a)を利用して、注出口(60)を開封するための開封手段を構成することができる。このように、使用目的に合わせて、また注出口付きパウチ容器(100)の収容量などに対応して、適宜、注出口(60)の縦長さ(D1)や長さ(W1)を選択することができる。
一方、本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、詰め替え用容器に限定することなく、直接内容物を充填し、保存し、要時内容物を注ぎ出す用途に使用することができる。この場合には、詰め替え容器との関係は、少ないため、用途に応じた開口断面積を形成するように、注出口(60)を構成する折込部(63)の深さ、注出口(60)の深さなどを選択すればよい。

(3)開口補助テープ
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、注出口部(60)の前記折込部(63)に開口部の形状を保持する開口補助テープ(90)が折りこまれ、略円筒状に熱成形されるものであってもよい。このような開口補助テープ(90)を折り込み、かつ熱成形した注出口(60)の開封後の断面図を図9に示す。
熱成形は、注出口(60)の断面を外方に拡張するために行うものであれば、その形状は問わない。図9は、注出口の頂部に、山折(63a)、谷折(63b)、山折(63c)してなる折込部(63)が形成され、注出口(60)の下部から左右の山折までの間を外側に膨らむ筒状に熱成形した注出口(60)の断面図である。
このような開口補助テープは、注出口(60)の先端側の開封位置から上部シール(50)までの範囲に装着され、その一部にのみ装着されるものであってもよい。なお、開口補助テープの幅は、注出口(60)の内周よりも僅かに狭い幅で適宜に決定することができる。開口補助テープ(90)の折込により、注出口(60)の折れ曲がりを効率的に防止することができる。
このような開口補助テープ(90)としては、少なくとも最内層にヒートシール層を有するものであり、単層からなるものであっても、2種以上の層を積層してなる多層テープであってもよい。単層テープとしては、ヒートシール性樹脂層aのみからなるテープがある。また、2層テープとしては、ヒートシール性樹脂層aとその樹脂よりも融点の高い樹脂またはその他の熱成形可能な材料の層bとの2層の積層体で形成したものがある。更に、多層テープとしては、前記ヒートシール性樹脂層aと、ヒートシール性樹脂層aよりも融点の高い樹脂またはその他の熱成形可能な材料の層bとの間に、接着層cを設けてなる3層テープを例示することができる。
前記ヒートシール性樹脂層aは、この面を注出口(60)の内面に対向させて貼着し、熱成形して溶着させるものであり、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンのほか、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、アイオノマーなどのエチレン系共重合体、ポリプロピレン、プロピレン系共重合体、或いは、これらのブレンド樹脂などのポリオレフィン系樹脂の中から適宜選択して使用することができる。
また、ヒートシール性樹脂層aよりも融点の高い樹脂またはその他の熱成形可能な材料の層bを構成する樹脂bとしては、前記ヒートシール性樹脂層aのほか、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、各種ナイロンなどのポリアミド、4−メチルペンテン−1樹脂、ポリカーボネートなども使用することができる。更に、その他の熱成形可能な材料としては、例えば、アルミニウム箔などの金属箔も使用することができる。
更に、前記接着層cとしては、積層体の製造方法に応じて選定すればよく、例えば、ドライラミネート用の1液または2液硬化型の接着剤のほか、押し出しラミネートなどに使用されるポリエチレン系またはポリプロピレン系などの接着性樹脂を使用することができる。
上記開口補助テープ(90)の厚みは、0.15〜1mmの範囲が好ましく、0.2〜0.5mmの範囲が更に好ましい。0.15mm未満の場合は、開口補助テープ(90)を胴部フィルムと共に外側に膨らむ樋状に熱成形した際の成形部の剛性、保形性の向上効果が少ない場合がある。また、厚みが1mmを超える場合は、前記成形部の剛性、保形性の向上効果は既に十分でありその必要性がなく、むしろ熱成形に時間が掛かり生産性が低下するため好ましくない。
ついで、上記開口補助テープ(90)と共に、注出口(60)の前記折込部(63)の外周を熱成形によって略筒状に成形する。
本発明において、注出口(60)は、その頂部に山折、谷折、山折からなるM形状の折込部(63)が形成されるため、図9に示すように、注出口(60)の下部から左右の山折(63a、63c)までの間を外側に膨らむ筒状に熱成形することが好ましい。山折(63a)、谷折(63b)、山折(63c)の範囲は、折込状態を維持するため、熱成形は行わない。このような開口補助テープ(90)の折込と熱成形によって開封後の注出口(60)の開口部を略円形に維持することができる。
一方、後記するように、注出口(60)の内側に開口補助テープ(90)を装着した後に熱成形してなる注出口(60)は、レトルト処理するとこのような熱成形が消失され、折込部(63)の開放性が低下する場合がある。しかしながら、本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、開封後に前記折込部(63)が広がるため、たとえレトルト処理を行った場合であっても、図10に示すように、折込部(63)の山折(63a、63c)の間隔を広げ、所定の開口断面積を確保することができる。

(4)開封手段
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、胴部(10)の上端に形成された折込部(63)に部分サイドシール(20a)と上部シール(50)とを行うことで形成されたものである。このような部分サイドシール(20a)は、注出口(60)を形成するために存在するばかりでなく、注出口(60)を開封する際の摘み部などの開封手段として使用することができる。このような摘み部を注出口(60)の下部に形成することで注出口(60)を開封する際の手がかりとして使用することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)の部分正面図を図11に示す。同図に示すように、部分サイドシール(20a)からなる摘み部に、サイドシール(20)および注出口(60)下部に沿ってミシン目(80)を形成し、更に開口予定部にノッチ(83)を形成することで、注出口(60)の開封を容易に行うことができる。摘み部を上方に注出口(60)側に引き上げると前記ミシン目(80)に沿って摘み部が切断され、ついで前記ノッチ(83)に誘導されて切断方向が変更され、注出口(60)を開封することができる。
さらに、前記ノッチ(83)に沿ってレーザー処理によるハーフカット線(85)が形成されるものであってもよい。このようなハーフカット線(85)によって、使用するフィルム構成によらず、注出口(60)の開封を容易に行うことができる。
図11は、前記部分サイドシール(20a)の下部を楔型に切り欠いて摘み部が形成された態様である。図11では、注出口(60)と部分サイドシール(20a)とのなす角度(θ1)は、約70°であるが、これに限定されるものではない。一般には、60〜90°の範囲が好適である。本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、注出口(60)がパウチ容器の側方に向かって形成されるため、前記角度(θ1)を60〜90°に選択することで、注出口(60)の下部を詰め替え用容器の縁に載置することができ、しかも、パウチ容器を傾けることで、内容物を容易に排出することができるからである。
したがって、切り欠きの形状も図11に限定されるものではなく、注出口(60)の下部にコの字型の切り欠きを形成するものであってもよい。上記範囲であれば、注出口(60)を詰め替え用器に挿入する際に、容易に挿入することができるからである。

(5)把持用貫通孔
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、胴部(10)に把持用貫通孔(25)を形成するものであってもよい。図12に、胴部(10)に部分サイドシール(20b)を形成し、ここに縦長の把持用貫通孔(25)が形成された注出口付きパウチ容器(100)の正面図を示す。
本発明では、注出口(60)の開口端は、注出口付きパウチ容器(100)の側方に形成されるため、前記注出口(60)の開口端と対向する側に把持用貫通孔(25)が形成されると、内容物の注ぎ出しを安定して行うことができる。
把持用貫通孔(25)の形状は、図12に示すように、縦長のものであれば4指を挿入することができ、大量の内容物が充填される場合でも安定性に優れる。このような把持用貫通孔(25)は、部分サイドシール(20b)の一部を打ち抜き、その残部(25a)を部分サイドシール(20b)に残存させる形態であってもよい。図13は、本発明の注出口付きパウチ容器(100)の部分正面図であり、部分サイドシール(20b)の一部が打ち抜かれ、把持用貫通孔(25)の残部(25a)が折れ線(25b)を介して部分サイドシール(20b)に連接される態様を示す。
また、図13のA−A線の断面図を図14に示すが、前記折れ線(25b)には、エンボス加工による折れ曲がり溝(25c)が形成されるものであってもよい。把持用貫通孔(25)に抜き打ち残部(25a)を連接させることで抜き打ち断面の露出を回避することができ、把持の際の掌への当接を手触りのよいものにすることができる。更に、エンボス加工による折れ曲がり溝(25c)が形成されることによって把持用貫通孔(25)への手指の挿入を容易に行うことができる。
一方、把持用貫通孔(25)の形状は、上記に限定されるものではなく、図15に示すように円形であってもよい。その際、上記と同様に、このような円形の把持用貫通孔(25)は、部分サイドシール(20b)の一部を打ち抜いた残部(25a)が部分サイドシール(20b)に残存される形態であってもよい。残部(25a)と部分サイドシール(20b)との連接部には、エンボス加工による折れ曲がり溝(25c)が形成されるものであってもよい。
更に、前記図16に示すように、胴部(10)の上端に上部シール部(50)が形成される態様において、上部シール部(50)に把持用貫通孔(25)を形成するものであってもよい。図16に示す注出口付きパウチ容器(100)は、胴部(10)の上端に、前記胴部(10)の側端部よりも突出した注出口(60)を有し、縦横比が1.4程度のパウチ容器である。重心が低いため安定性に優れ、かつ上部シール部(50)に把持用貫通孔(25)が形成されているため、パウチ容器(100)の把持および傾けを容易に行うことができる。

(6)フィルム
本発明において、注出口付きパウチ容器(100)に使用しうるフィルムとしては、基材フィルム層を有し、少なくとも最内層にヒートシール層が積層されるものである。更に、中間層を積層するものであってもよい。
ヒートシール層としては、熱によって溶融し相互に融着し得る各種のヒートシール性を有するポリオレフィン系樹脂等を使用することができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体などのエチレン−アクリル酸エステル共重合体、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の樹脂からなる1種以上のフィルムもしくはシートまたは塗布膜などを使用することができる。
これらの中でも、直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)は、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れ、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)は、耐熱性、低臭性に優れるため、これらの性能を必要とする内容物の包装用に適する。
また、メタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体は、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、特にスタンディングパウチのようなヒートシール部にフィルムの重なりの差による段差のあるパウチのシーラント層には、シール抜けによるピンホールの発生を防止できる点で適する。
更に、前記共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンドしたものを用いることにより、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効果的に防止することができる。
また、基材フィルム層としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂、その他等の各種の樹脂からなるフィルムを使用することができる。これらの中でも、2軸延伸ナイロンフィルム(ONフィルム)、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、パウチ容器に機械的強度や耐熱性、印刷適性を付与することができ、特に好ましい。
中間層は、最外層と最内層との間に積層されるものであり、上記基材フィルム層やヒートシール層を中間層として使用しうる。例えば、一軸延伸HDPEフィルム、一軸延伸PPフィルムなどを好適に使用することができる。これらを積層すると、得られる積層フィルムの強度および透湿度を向上させることができる。また、中間層として2軸延伸ナイロンフィルム(ONフィルム)を使用すると、機械的強度を向上させることができ、特に低温の条件でも強度の低下が少ないため、低温の条件下で使用される場合に適する。更に、本発明において、中間層として使用できるフィルムとしては、アルミニウム箔、シリカまたはアルミナまたはアルミニウム蒸着層、EVOHフィルムのガスバリヤー性フィルムを使用することができる。
なお、中間層として使用する一軸延伸HDPEフィルムや一軸延伸PPフィルムなどの一軸延伸フィルムは、その延伸方向をパウチ容器の注出口(60)を開封する際の引き裂き方向と一致、または、できるだけ一致するように用いることが好ましい。これにより、引き裂きの方向性を一層安定化させることができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)に使用できる積層フィルムとしては、外層から内層に向かって以下の層構成を有する積層フィルムを例示することができる。
(1)ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム、
(2)ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム、
(3)ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸PPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム、
(4)ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸PPフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム、
(5)ONフィルム(シリカまたはアルミナまたはアルミニウム蒸着層)/接着剤/一軸延伸または二軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム、
(6)ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層はL・LDPE層)、
(7)ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDPEフィルム、
(8)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム、
(9)PETフィルム/接着剤/(シリカまたはアルミナまたはアルミニウム蒸着層)ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム、
(10)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム、
(11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム、
(12)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム、
(13)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム、
なお、ONフィルムは2軸延伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無延伸ポリプロピレンフィルムを示す。

(8)注出口付きパウチ容器の製造方法
本発明の注出口付きパウチ容器(100)の製造方法に限定はない。しかしながら、2列取りで製造できれば、効率的である。底材(43)が挿入されて自立安定性に優れる注出口付きパウチ容器を2列取りで製造する方法として、
(i)1枚のフィルムの両端部をフィルム中央に向かって折り曲げる工程、
(ii)前記フィルムの中央に底材を挿入する工程、
(iii)前記フィルムの両側端に形成された輪部を、輪部の中央を内側に折り曲げて断面視、M形状に折り込む工程、
(iv)ヒートシールによって胴部と注出口とを形成する工程、
(v)前記フィルム中央が底部、前記輪部の一部が注出口および内容物充填口となるように打ち抜きする工程とによって製造する方法がある。
上記方法によれば、胴部(10)を構成する原反フィルムの流れと底材(43)の流れ方向とが同一であるため、工程が簡潔であり、かつ原反フィルム流れの中央部に1列の切り落とし列を形成することで注出口付きパウチ容器(100)を打ち抜くことができるため、廃棄フィルム量を低減することができ、かつ2列取りで注出口付きパウチ容器(100)を製造できるため、短時間に大量に製造することができる。
まず、図17(a)に示す1枚の原反フィルム(F)の両端部をヒートシール層が対向するようにフィルム中央に向かって折り返す。端部は、折り返しによって輪部を構成する。この態様を図17(b)に示す。
ついで、前記輪部を構成する折り返し部を谷折(63b)し、前記谷折の両端を山折(63a、63c)してなる折込部(63)を形成する。
このような折込部(63)は、図18に示すように、二つ折りされた原反フィルム(F)の間にプレート(110、110')を挿入し、かつ原反フィルム(F)の外側から、前記プレート(110、110')間に嵌入するようにプレート(120)を挿入することでフィルム(F)の輪部に、前記折り返し部を谷折(63b)し、その両端を山折(63a、63c)してなる折込部(63)を形成することができる。
ついで、図19(a)に示すように、フィルム(F)の中間に底材(43)を挿入する。底材(43)は、予めサイドシール部にあたる場所に円形のパンチ穴が形成されたものを使用し、底材のヒートシール面が前記原反フィルム(F)のヒートシール面と対向するように挿入する。図19(a)のA−A断面図を図20に示す。
ついで、図19(b)に示すように、原反フィルム(F)の両端を、中央部で合わさるように折り、底部シール(40)、上部シール(50)、部分サイドシール(20a)を形成し、図19(c)に示すようにサイドシール(20)を形成する。
ついで、図19(d)に示すように型抜きし、注出口付きパウチ容器(100)を得る。
上記製造方法によれば、底部シール(40)で対抗して形成される2つの注出口付きパウチ容器(100)の、前記底部シール(40)と底部シール(40)との間のみが切り落とし部となるため、切り落とし列は一列のみであり、再利用することができない廃棄物量を低減することができる。
なお、注出口(60)に開封手段としてレーザー処理によるハーフカット線(85)を形成する場合には、原反フィルム(F)の所定位置にレーザー処理を行い、図17(a)に示すように、この原反フィルム(F)の両端部をヒートシール層が対向するようにフィルム中央に向かって折り返す。
また、注出口(60)に開口補助テープ(90)を折り込む場合には、原反フィルム(F)を繰出したあと、その所定位置に開口補助テープ(90)を装着すればよい。

(9)用途
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、開封が容易で、開封によって注出口が広がりかつ保形性に優れる注出口を有するため、詰め替え用パウチ容器として好適に使用することができる。特に、注出口(60)が注出口付きパウチ容器(100)の側端部に向かって突出するように配設されているため、注出口(60)の下部をシャンプーやリンスなどの詰め替え容器の開口部の縁に載置し、注出口付きパウチ容器(100)を、例えば、把持用貫通孔(25)に手指を挿入して傾け、内容物を詰め替え容器に簡便に移し替えることができる。
このような詰め替え用パウチ容器として使用する場合の内容物としては、シャンプー、リンス、液体洗剤などの液状物に限定されるものではない。例えば、肥料やコーヒーなどの顆粒状物、小麦粉、ココアなどの粉状物、紅茶、茶などの不定形物にも好適に使用することができる。
特に、液状物は、パウチ容器を把持などにより加圧し、または内容物の自重によって注出口から排出させることができるが、顆粒状物は、内容物の排出の際に注出口から外気がパウチ容器内に導入される必要がある。外気の導入がない場合、パウチ容器内で顆粒状物が相互に凝縮し、流動性を著しく低下させるからである。本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、注出口(60)に折込部(63)が形成され、開封後の開口面積が大きく、かつ保形性に優れるため広い開口面積を維持することができ、内容物の排出時に同時に外気を吸い込むことができるため、特に顆粒状物などの詰め替え用パウチ容器として好適に使用することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、詰め替え用途以外に、ガラス瓶や缶、PETボトルその他の容器に代えて、直接内容物を収納する容器として好適に使用することできる。たとえば、底材を挿入して底部シールを形成した注出口付きパウチ容器(100)は、内容物を充填するとパウチ容器が自立できるため、載置の際の安定性に優れる。本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、注出口(60)が注出口付きパウチ容器(100)の側方に向かって突出するように配設され、把持用貫通孔(25)を介して傾けることで、容易に内容物を注ぎ出すことができる。特に、本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、食品を収納する容器として好適である。食品は、パウチ容器に内容物を充填した後に加熱などのレトルト処理を行う必要がある。注出口(60)の開口面積を広く確保するため、開口補助テープなどを注出口の内側に積層し、注出口を円筒状に熱成形した容器は、レトルト処理によって前記熱成形が消失する。しかしながら、本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、注出口(60)に折込部(63)が形成され、開封によって前記折込部(63)が自力で外方に拡張して広い開口面積を確保できるため、レトルト処理を行った場合でも注出口(60)が閉鎖することがなく、安定した内容物の排出を行うことができる。このような広い開口面積の確保は、注出口(60)の内側に開口補助テープを折り込み、熱成形した場合であっても同様に確保することができる。このため、本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、レトルト用パウチ容器として好適である。
レトルト用パウチ容器として使用する場合の内容物としては、そばつゆ、鍋物用だし汁、ゼリー、ヨーグルト飲料、アイスなどがある。
また、本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、用途に応じて、注出口(60)を開封した後に封止するための栓部(30)を配設するものであってもい。このような栓部(30)の側面図を図21に示す。なお、図21に示す栓部(30)には、注出口付きパウチ容器(100)に係止するための係止部(31)が配設されているが、係止部は、このような形態に限定されるものではない。詰め替え用パウチ容器として使用する場合でも、詰め替え用容器の収容量が少ない場合には、詰め替え用パウチ容器に内容物が残存する場合があり、このような場合に好適に使用することができる。
また、レトルト用パウチ容器として使用する場合には、例えば、内容物がそばつゆである場合など、複数回に分けて内容物を使用する場合に、残存物の遺漏を回避することができる。
本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、種々の用途に使用することができる。なお、本発明の注出口付きパウチ容器(100)は、上記構成を有するものであれば、例えば胴部(10)の形状が筒状部である場合に限定されず、また、注出口(60)が胴部(10)から直線状に形成される場合に限定されるものではない。例えば、図22に示すように、変形した胴部(10)および注出口(60)を有するものであってもよい。
本発明の注出口付きパウチ容器は、開封後に、注出口に広い開口面積を確保することができ、注出口がパウチ容器の側方に突出して形成されているため、内容物を安定して排出することができ、詰め替え用パウチ容器やレトルト用パウチ容器として利用できる。
10・・・注出口付きパウチ容器の胴部、
20・・・注出口付きパウチ容器のサイドシール、
20a・・・注出口付きパウチ容器の部分サイドシール、
20b・・・注出口付きパウチ容器の部分サイドシール、
25・・・注出口付きパウチ容器の把持用貫通孔、
40・・・ガゼットパウチ本体の底部シール、
43・・・ガゼットパウチ本体の底材、
50・・・ガゼットパウチ本体の上部シール、
60・・・注出口付きパウチ容器の注出口、
63・・・注出口付きパウチ容器の注出口の折込部、
70・・・注出口付きパウチ容器の充填口、
90・・・開口補助テープ、
100・・・注出口付きパウチ容器

Claims (11)

  1. 1枚のフィルムを折り返して輪部を構成し、開放された他の三方をサイドシールおよび底部シールしてなる胴部と、前記胴部の上端を構成する前記輪部の一部になされた上部シールと、前記胴部の側端になされた部分サイドシールとによって形成された注出口とを有する注出口付きパウチ容器であって、
    前記注出口は、前記輪部を構成する折り返し部を谷折してなる、断面視、M形状の折込部を有することを特徴とする、注出口付きパウチ容器。
  2. 前記底部シールは、底材を挿入してシールされたものである、請求項1記載の注出口付きパウチ容器。
  3. 前記折り返し部は、前記注出口と充填口とが形成されることを特徴とする、請求項1または2記載の注出口付きパウチ容器。
  4. 前記注出口は、パウチ容器の横幅の1/10〜9/10であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の注出口付きパウチ容器。
  5. 前記注出口部に開封手段が設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の注出口付きパウチ容器。
  6. 注出口部に開口補助テープが折りこまれていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の注出口付きパウチ容器。
  7. 前記胴部に把持用貫通孔が形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の注出口付きパウチ容器。
  8. さらに、注出口部を開封した後に封止するための栓部が係止されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の注出口付きパウチ容器。
  9. 請求項1〜8に記載の注出口付きパウチ容器からなる注出口付き詰め替え用パウチ容器。
  10. 請求項1〜8に記載の注出口付きパウチ容器からなる注出口付きレトルト用パウチ容器。
  11. 1枚のフィルムの両端部をフィルム中央に向かって折り曲げる工程、
    前記フィルムの中央に底材を挿入する工程、
    前記フィルムの両側端に形成された輪部を、輪部の中央を内側に折り曲げて断面視、M形状に折り込む工程、
    ヒートシールによって胴部と注出口とを形成する工程、
    前記フィルム中央が底部、前記輪部の一部が注出口および内容物充填口となるように打ち抜きする工程とを含む、
    注出口付きパウチ容器の製造方法。
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