JP2002002722A - パウチ - Google Patents

パウチ

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JP2002002722A
JP2002002722A JP2000184321A JP2000184321A JP2002002722A JP 2002002722 A JP2002002722 A JP 2002002722A JP 2000184321 A JP2000184321 A JP 2000184321A JP 2000184321 A JP2000184321 A JP 2000184321A JP 2002002722 A JP2002002722 A JP 2002002722A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内容物の収納効率がよく、各種機器の受け部に
セットし易い形状であって、製袋における生産性のよい
パウチ形状を提供する。 【解決手段】各部材の少なくとも片面がヒートシール層
からなるフィルムを用い、前面部材、後面部材をそのヒ
ートシール層からなる面同士を対面状態とし、左右か
ら、それぞれの折り巾を異にして2つ折りした側面部材
を前記前面部材、後面部材間に挿入して、その両側端に
側シール部が設けられ、さらに上、下部にシール部が設
けられたサイドガセットパウチの辺縁部に、パウチ内に
延長する閉塞防止リブを具備した注出口組合体が装着さ
れたパウチであって、パウチの隅角部の少なくとも1ケ
所以上に斜めシール部が設けられ、該斜めシール部の外
側部分が切り落とされてなることを含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濃縮飲料、印刷イ
ンキ等を内容物とする自動販売機、印刷機等の機器に用
いるカートリッジ用一次容器としてのパウチに関する。
【0002】
【従来の技術】主としてプラスチックフィルム等を積層
した複合フィルムを用いてヒートシール処方によって製
袋されるパウチは、食品、家庭雑貨品をはじめ多くの商
品の包装袋として用いられている。そのパウチ形状とし
ては各種の形状が知られているが、液体状、ゼリー状の
性質を有する内容物の包装用として、自立性を有するス
タンディングパウチ、また、自立性があり、かつ、充填
した状態において膨らみをもたせるサイドガセットパウ
チ等が用いられ、さらに、これらのパウチに注出口組合
体を装着した注出口付きパウチも利用されている。例え
ば、図6(a)および図6(b)に示す例は、従来のサ
イドガセットパウチである。また、図6(c)は、注出
口の例であり、(d)注出口を装着したパウチを示して
いる。このように、パウチに内容物を効率よく収納する
ためにガセット部が設けられることがある。ガセット部
を設けることによって、パウチがに自立性を示すことも
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パウチに内容物を収納
する際にできるだけ収納効率がよく、各種機器のカート
リッジ容器として、テーパー付きの受け部に収納し易い
形状を有するパウチであって、製袋における生産性のよ
いものが求められている。前記機器とは、例えば、例え
ば事務用印刷機であり、この場合には、カートリッジ容
器にはインキが充填され、また、機器として、ジュース
等のカップ式自動販売機等が挙げられ、この場合には、
カートリッジ容器には濃縮果汁や糖液が充填される。し
かし、従来のパウチとしては、内容物の収納性のよいも
のは、前記サイドガセットパウチのようなものは存在し
たが、機器のテーパー付き受け部に対応した形状のパウ
チは、変形パウチとして、手作り方式での生産、あるい
は、特殊な製袋機を用いることになり、生産性(製袋速
度)において問題があった。また、従来の注出口を装着
したパウチにおいては、内容物を取出す途中において、
パウチの内面同士が密着して閉塞状態となり、閉塞部よ
りも奥にある内容物が取出せなくなることがあった。本
発明の課題は、内容物の収納効率がよく、取出しが容易
でパウチの閉塞がなく、かつ、各種機器のテーパーを有
する受け部にセットし易い形状であって、製袋における
生産性のよいパウチ形状を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、各部材の少な
くとも片面がヒートシール層からなるフィルムを用い、
前面部材、後面部材をそのヒートシール層からなる面同
士を対面状態とし、左右から、それぞれの折り巾を異に
して2つ折りした側面部材を前記前面部材、後面部材間
に挿入して、その両側端に側シール部が設けられ、さら
に上、下部にシール部が設けられたサイドガセットパウ
チの辺縁部に、パウチ内に延長する閉塞防止リブを具備
した注出口組合体が装着されたパウチであって、パウチ
の隅角部の少なくとも1ケ所以上に斜めシール部が設け
られ、該斜めシール部の外側部分が切り落とされてなる
こと含むものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の課題は、前述のように、
パウチとして 1.内容物の収納効率がよいこと、 2.テーパー付きの受け装置に適した形状であること、 3.生産性(製袋速度)のよいこと、 4.充填された内容物の取出しが容易で、最後まで取出
しができること、であり、本発明者らは、前記課題に対
して鋭意研究の結果、以下に述べるようなパウチとする
ことによって、課題を解決し得ることを見出し、本発明
を完成するに到った。すなわち、各部材の少なくとも片
面がヒートシール層からなるフィルムを用い、前面部
材、後面部材をそのヒートシール層からなる面同士を対
面状態とし、左右から、2つ折りした側面部材を前記前
面部材、後面部材間に挿入して、その両側端に側シール
し、さらに上、下端をシールしてなるサイドガセットパ
ウチにおいて、前記左右の側面部材の折り込みの巾を変
えること、さらに、前記パウチの隅角部に斜めシールを
施し、該斜めシールの外側部分を切り落とした形状であ
ることを特徴としたものであり、更に、前記パウチのシ
ール部に別に成形された注出口を装着されたものであれ
ば、内容物の取り出しがし易い容器としている。前記注
出口のパウチへの接着基部にパウチ内部に延長する閉塞
防止リブを連結したものである。
【0006】本発明のパウチは、従来のサイドガセット
パウチの製袋方式を利用することによって、生産性を低
下させることなく製袋可能なものである。具体的には、
前面部材と後面部材のそれぞれのヒートシール面を対面
させた状態で供給し、前面部材と後面部材との間に、ヒ
ートシール面を外側として2つ折りした折り巾を左右で
任意に変えた側面部材を左右から挿入し、左右の端部を
ヒートシールし、上下のシールをすることによって得ら
れ、前記上下のシール形状をパウチの隅角部に斜めシー
ルするものとし、斜めシールした後、斜めシール外側部
分を切り落とした形状としてもよい。前記斜めシールお
よび切り落としは、直線状でもよいし、曲線状でもよ
い。
【0007】また、本発明においては、パウチの辺縁部
にパウチ内部に延長する注出口を装着するが、その方法
は、パウチの前記上下シールの際に未シール部を設け、
該未シール部を開口して、注出口の接着基部を挿入し、
パウチの外側から接着基部表面と未シール部の内面とを
ヒートシールすることによって装着できる。
【0008】
【実施例】本発明のパウチについて図等を参照して更に
詳細に説明する。図1は、本発明のパウチの実施例を示
する図であり、(a)正面図、(b)fパウチに内容物
を充填した状態での透視図である。図2は、本発明のパ
ウチの構造を説明する図で、(a)各部材を分離して示
した概念図、(b)正面図である。図3は、パウチの斜
めシール及び切り落としを説明する図である。図4は、
本発明のパウチに装着する注出口の実施例を示す斜視図
で、(a)注出口、(b)注出口本体、(c)パウチに
注出口を装着する方法を示す。図5は、本発明のパウチ
を形成する積層体の構成を示す断面図である。
【0009】本発明のパウチは、図1(a)および図1
(b)に示すように、サイドガセットタイプのパウチで
あるが、折り込むガセット部の折り巾w1とw2との巾を
変えたことを特徴とするものである。以下の説明におい
ては、パウチの、前面部材、後面部材、側面部材等の各
部材の名称を、図2(a)および図2(b)における位
置関係により記載するため内容物を充填して、側面部材
を上下として載置した際の名称も上記の通りとする。
【0010】その構造は、図2(a)に模式的に示すよ
うに、前面部材3、後面部材4とをそのヒートシール層
の面を対面させて配し、左右から、側面部材5及び6を
ヒートシール層の面を外側として、左右において異なる
巾w1、w2に2つ折りされた側面部材5、6が、前記、
前面部材3、後面部材4間に挿入され、図2(b)に示
すようにその周縁をヒートシール7、8、9、10され
たものである。但し、内容物充填口として、未シール1
9が形成されている。なお、図2(a)において、各部
材の周縁部に示した7x、8x、9x、10xはヒート
シール予定部である。また、図3に示すように、前記パ
ウチの隅角部に、斜めシール11、12、13、14を
形成し、これらの斜めシールの外側部分15、16、1
7、18を切り落としてもよい。本実施例では、この斜
めシール及び斜めシールに対応する切り落としは4ケ所
全てに実施した例であるが、前記斜めシールと切り落と
しは、隅角部4ケ所のうち任意の部分において設けられ
ていてもよい。
【0011】次に、本発明のパウチの製造方法を実施例
によって説明する。少なくとも片面がヒートシール性を
有する複合フィルムを用い、図2(a)に示すように、
前面および後面部材を前記ヒートシール面同士が対面す
る状態に配し、その両側部から側面部材をそのヒートシ
ール面が外側になるようにして2つ折りし、その折り目
1、h2を内側として、前面部材と後面部材の間に挿入
するが、本発明においては、2つ折りした左右の側面部
材の折り巾に差をつけるのである。前記左右の異なる折
り巾w1、w2の側面部材5および6を挿入して側壁端
縁をヒートシールして側壁シール部7、8を形成し、次
に底部に下部シール10を形成して、図2(b)で示す
ような一次製袋品とする。また、一次製袋品としては、
底部シール10と同時に天部に注出口を挿入するための
未シール部19を残した状態で上部シール9を施しても
よい。
【0012】得られた一次製袋品の隅角部に斜めにシー
ルして設けられた、斜めシール部の外側部分を切り落と
して二次製袋品が得られる。
【0013】本発明の別の製造方法としては、側部シー
ル型、予め斜めシール形状の上部、下部のシール型(天
部シール型には、充填部の未シール部を残した斜めシー
ル型)、さらに、斜めシール部の外側部分を切り落とす
装置を搭載した製袋機を用いてインラインで前記二次製
袋品とすることもできる。
【0014】図3に示すように、前記一次製袋品の上、
下シールのシールにおいて、パウチの隅角部に斜めシー
ル11、12、13、14を施し、該斜めシール部の外
側15、16、17、18を切り落とすことによって、
内容物を充填した場合にデッドスペースとなる部分を減
らすことができる。前記斜めシール部の形状は直線でも
よいし曲線であってもよい。
【0015】本発明のパウチは、インフレーションなど
の方法によって得られるチューブのフィルムを用い、該
フィルムの左右からの押し込みプレートによりサイドガ
セット部材の折り込みをしてもよい。
【0016】本発明のパウチに注出口を装着する場合
は、図4(c)に示すように、前記未シール部19を開
口し、注出口2の接着基部23を挿入し、パウチの外側
から、前記開口部19のパウチを加熱加圧して、開口部
19のパウチ内面と注出口本体20の接着基部23とを
ヒートシールする。注出口2を装着した場合には、内容
物は、注出口本体20の筒部から充填することができ
る。本発明のパウチに装着する注出口に設ける閉塞防止
リブ28の形状は、図4(a)に示した例は断面形状と
して∈型のものであるが、その形状は、内容物の取出し
の際に閉塞防止効果を示すものであればいかなる形状の
ものでもよい。
【0017】本発明のパウチを構成するフィルム材質と
しては、例えばインフレーション製膜法等により製造さ
れたチューブ状の単層フィルムを用いることもできる
が、プラスチックを主体とする複合フィルムを用いるこ
とがより好ましい。前記複合フィルムとしては、少なく
とも基材層とヒートシール層とからなるものとし、通常
は、図6(a)に示すように、前記複合フィルム30
は、基材層31とヒートシール層33との間に中間層3
2を設けた3層(接着層を除く)または、図6(b)に
示すように中間層を2層、31(1)、31(2)とし
た4層、あるいは、さらに、複数層を積層してもよい。
まず、本発明のパウチの各面部材を構成する複合フィル
ムの基材層31としては、パウチを構成する基本素材と
なることから、機械的、物理的、化学的等において優れ
た性質を有する合成樹脂を用いることができ、例えば、
ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポ
リカーボネート系、ポリアセタール系の樹脂を用いるこ
とができる。また、これらの樹脂を用いたフィルムとし
ては、未延伸あるいは1軸または2軸方向に延伸した延
伸フィルム等のいずれも使用することができ、フィルム
の厚さとしては基本素材としての強度、剛性などについ
て必要最低限に保持され得る厚さであればよく、厚すぎ
るとヒートシールに時間がかかり生産性が低下、コスト
が上昇するという欠点がある。基材層が薄すぎると強
度、剛性等が低下して好ましくない。
【0018】本発明においては、上記のような理由から
基材層の厚さとしては、12〜30μm程度が適当であ
る。また、前記合成樹脂からなるフィルムは、必要に応
じてポリ塩化ビニリデンが塗工されたフィルムやアルミ
ニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウ
ム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の蒸着層が形成された
フィルムとしてバリア性を有する構成としてもよい。ま
た、前記基材層が印刷される場合には、通常外面層とし
て用いられるため、その裏側(中間層あるいはヒートシ
ール層を貼り合わせる面)に印刷されることが多いため
に印刷適性も求められる。基材層としては、剛性があ
り、前記印刷を含めた加工性の良さから1軸方向または
2軸方向に延伸した延伸フィルムが好適に用いられる
【0019】また、本発明のパウチの各面部材を構成す
る複合フィルムのヒートシール層33としては、複合フ
ィルムを製袋する際にヒートシール(密封)できるもの
であればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、メタロセン系触媒を用いて重合したエチレンー
α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレンー
プロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、
アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エ
チレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタク
リル酸共重合体の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹
脂ないしはこれらをシート化したシートを使用すること
ができる。特に前記メタロセン系触媒を用いて重合した
エチレンーα・オレフィン共重体は、分子量分布の巾が
狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール
性や熱間シール性に優れており、ガセットの上下シール
のフィルム重なり部の段差に起因するシール不良防止に
は適した包材である。
【0020】ヒートシール層33の厚さとしては、30
〜500μmが適当である。ヒートシール層33として
の厚さが30μm未満の場合、密封性不良となるおそれ
があり、かつ、シール強度が不足し、落下衝撃等におい
て破袋することがある。また、ヒートシール層33の厚
さが500μmを超えると、ヒートシールに時間がかか
り作業性の低下となる。
【0021】本発明のパウチに用いる複合フィルムの前
記基材層とヒートシール層との間に中間層を設けてもよ
く、前記中間層は通常、前記基材層とヒートシール層と
の2層構成では包装袋としての機能を十分に果たすこと
ができない場合等に設けられる。また、中間層は前述の
ように2層以上としてもよよい。前記中間層32として
の機能としては、気体遮断性(ガスバリア性)、機械的
強靭性、剛性、耐屈曲性、耐突刺し性、耐衝撃性、耐摩
耗性、耐寒性、耐薬品性等であり、包装袋として要求さ
れるこれらの機能は中間層32を設けることにによって
達成されることが多い。該中間層32として用いられる
素材としては、例えばアルミニウム、鉄、銅、錫等の金
属箔、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリア
ミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリビニ
ルアルコール、エチレンープロピレン共重合体、エチレ
ンーアクリル酸共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合
体のケン化物等のフィルムあるいはこれらのフィルムに
ポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしはアルミ
ニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウ
ム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の蒸着を施したフィル
ムを用いることができる。また、中間層として、これら
素材の一種ないしはそれ以上を組み合わせて使用するこ
とができる。なお、上記中間層の厚さとしては、包装袋
として要求される機能を満たすことができれば良いので
あって、必要に応じて適宜に選ぶことができる。
【0022】前記複合フィルムは基材層31、ヒートシ
ール層33、中間層32等を必要に応じて周知のドライ
ラミネーション、Tダイ押圧し法等を適宜用いて貼り合
わせることによって得ることができる。前記Tダイ押出
し法を用いる場合にあっては、接着性を向上させる目的
で被押出側フィルム等に必要に応じてアンカーコート剤
を予め塗工してもよい。
【0023】本発明のパウチを形成する複合フィルムの
具体的な材質による構成例について説明する。本発明の
パウチは、前述のように、前後、左右のそれぞれの方向
において、それぞれのヒートシール性を有する面が相対
する状態に配される4枚の部材から構成される。そし
て、パウチはそれらの内面同士のヒートシールにより製
袋される。従って、パウチを形成する複合フィルムは、
その材質構成として、少なくとも片面がヒートシール性
を有するもので、用いられるフィルムは、どの部位にお
いても同一構成のものを用いてもよいし、前面部材と後
面部材とを同一の複合フィルム、左右の側面部材を別の
複合フィルムとしてもよい。そして、その複合フィルム
としては、主にプラスチックからなる積層フィルムが用
いられるが、特に限定されず、各種パウチに用いられて
いる公知の積層フィルムはいずれも使用できる。これら
の中から、包装する内容物の種類と充填量、充填後の加
熱処理の有無等の使用条件に応じて適するものを自由に
選択して用いることができる。
【0024】本発明のパウチほ形成するいずれの面にも
共通して好ましく使用できる複合フィルムの構成の具体
例として以下のようなものが挙げられる。 (1) ON/AD/LLDPE (2) ON/AC/<HDPE/LLDPE> (3) ON・SiOX/AC/<HDPE/LLDPE> (4) PET/AD/AL/AD/ON/AD/LLDPE (5) PET/AD/AL/AD/ON/AD/S-PE (6) PET/AD/AL/AD/ON/AD/CPP (7) PET/AD/ON/AD/AL/AD/LLDPE (8) PET/AD/ON/AD/AL/AD/S-PE (9) PET/AD/ON/AD/AL/AD/CPP (10) PET/AD/EVOH/AD/ON/AD/CPP (11) ON/AD/HDPE/AD/LLDPE (12) ON/AD/PP/AD/LLDPE
【0025】尚、上記材質構成例を略号にて記載した
が、略号はそれぞれつぎの材質又は層を示す。ON:2軸
延伸ナイロンフィルム、AD:接着剤、LLDPE:線状低密度
ポリエチレン、AL:アルミニウム、HDPE:高密度ポリエチ
レン、LDPE:低密度ポリエチレン、PP:ポリプロピレン
の延伸フィルム、S-PE:メタロセン系触媒を用いて重合
したエチレンーα・オレフィン共重体、PET:2軸延伸ポ
リエステルフィルム、CPP:未延伸ポリプロピレンフィル
ム、SiOX:シリカ蒸着 AC:アンカーコート、EVOH:エ
チレンー酢酸ビニル共重合体のケン化物であり、また、
<>は共押出しを示す。また、アンカーコートは、押出
しコーティングで樹脂を積層する際、接着性を向上させ
るために基材フィルム側に予めコーティングするもので
プライマーコートの一種である。そして、アルミニウム
箔、シリカ蒸着層、EVOHフィルムなどは、ガスバリ
ア性を付与するために積層するものである。
【0026】また、ヒートシール層33としては、LL
DPEフィルムと、CPPフィルムの2種類の例を挙げ
たが、LLDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や
耐内容物性、耐ストレスクラッキング性等に優れ、CP
Pフィルムは、耐熱性、低臭性に優れており、これらの
性能を必要とする内容物の包装用に適している。
【0027】ヒートシール層33には上記のほか、充填
される内容物に応じて、エチレンー酢酸ビニル共重合
体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレン・アクリ
ル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル樹
脂、メタロセン系触媒を用いて重合したエチレンーα・
オレフィン共重体なども適宜選択して使用することがで
きる。
【0028】本発明のパウチには、注出口を装着するこ
とができる。本発明のパウチに装着する注出口組合体
は、該注出口本体の下部に容器本体に装着したときに容
器内部に延長する閉塞防止リブが形成されたものであっ
てもよい。
【0029】本発明のパウチは、必要に応じて、該パウ
チ形状に適した形状の変形カートンや、プラスチック成
形容器に収納して用いてもよい。例えば、カートンに収
納して印刷機のインキカートリッジ容器としたり、カッ
プ式自販機用の原液(濃縮液包装)等の容器として用い
ることができる。これらの用途においては、注出口を装
着したパウチとすることが好ましい。
【0030】本発明のパウチに内容物を充填すると、図
1(c)または図1(d)に示すように、パウチであり
ながら、立体的な容器となる。また、前面部と後面部と
の面が勾配を形成するため、機器のカートリッジ容器受
け部等へのセットが容易である。本発明のパウチは、公
知の製袋機を利用して製造が可能であって、かつ、その
製袋速度を低下させることなく製造できるものである。
【0031】
【発明の効果】本発明のパウチは、左右で巾の異なるサ
イドガセット部を有するパウチであるが、内容物を充
填、密封して、巾の狭い側部面を下にすることによっ
て、前面部、後面部に勾配が形成されるために、該勾配
を機器の受け部の側部傾斜に合わせることによって安定
したセットが可能となる。本発明のパウチは、変形であ
るにもかかわらず、その生産性は、従来の製袋と比較し
て低下することはない。本発明のパウチは外装との組み
合わせが可能であり、外装と、本発明のパウチとは分別
して回収、処理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパウチの実施例を示する図であり、
(a)正面図、(b)パウチに内容物を充填した状態で
の透視図、(c)X1−X1部の断面図である。
【図2】本発明のパウチの構造を説明する図で、(a)
各部材を分離して示した概念図、(b)正面図である。
【図3】パウチの斜めシール及び切り落としを説明する
図である。
【図4】本発明のパウチに装着する注出口の実施例を示
す斜視図で、(a)注出口、(b)注出口本体、(c)
パウチに注出口を装着する方法を示す。
【図5】本発明のパウチを形成する積層体の構成を示す
断面図である。
【図6】従来のサイドガセットパウチを示す、(a)斜
視図、(b)X2−X2断面図、注出口の斜視図、(d)
注出口を装着したパウチの斜視図である。
【符号の説明】
h ガセット折れ線 W ガセットの折り込み巾 1 パウチ 2 注出口 3 前面部材 4 後面部材 5 側面部材 6 側面部材 7 側部シール部 8 側部シール部 9 上部シール部 10 下部 シール部 11 斜めシール(1) 12 斜めシール(2) 13 斜めシール(3) 14 斜めシール(4) 15 切り落とし部(1) 16 切り落とし部(2) 17 切り落とし部(3) 18 切り落とし部(4) 19 未シール部 20 注出口本体 21 フランジ面(第1フランジ部) 22 外側筒部 23 接着基部 24 ねじ 25 第2フランジ部 26 第3フランジ部 27 連結部 28 閉塞防止リブ 29 キャップ 30 パウチを形成する積層体 31 基材層 32 中間層 33 ヒートシール層 34 接着層 50 サイドガセットパウチ 51 前面部材 52 後面部材 53 側面部材 54 側面部材 56 側部シール部 57 側部シール部 58 上部シール部 59 下部 シール部 60 注出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA01 PB03 PC04 PC16 PF10 3E064 AA13 BA30 BA36 BA54 EA12 FA04 FA05 GA01 HF09 HG03 HN65 HS10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各部材の少なくとも片面がヒートシール層
    からなるフィルムを用い、前面部材、後面部材をそのヒ
    ートシール層からなる面同士を対面状態とし、左右か
    ら、それぞれの折り巾を異にして2つ折りした側面部材
    を前記前面部材、後面部材間に挿入して、その両側端に
    側シール部が設けられ、さらに上、下部にシール部が設
    けられたサイドガセットパウチの辺縁部に、パウチ内に
    延長する閉塞防止リブを具備した注出口組合体が装着さ
    れたことを特徴とするパウチ。
  2. 【請求項2】パウチの隅角部の少なくとも1ケ所以上に
    斜めシール部が設けられ、該斜めシール部の外側部分が
    切り落とされてなることを特徴とする請求項1に記載の
    パウチ。
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