JP4108846B2 - 平底袋およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定した自立性を有する平底袋とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液状、顆粒状、粒状物などの流動性を有する内容物を密封包装する軟包装材料を用いた包装袋として、自立性があり、立体容器としての特徴も兼ね備えた、熱融着層面同士を対面させて配し、その左右から2つ折りした側面部材を挿入し、底部ガセットタイプのスタンディングパウチ、または、サイドガセットタイプの自立袋等が多く用いられている。
例えば、図9(a)〜(b)に示すような、前記スタンディングパウチ60は、片面が熱融着性を有する複合フィルムからなるフィルムを用い、前面部材61と後面部材62との部材とを前記熱融着面同士を対面させて配し、その底部から2つ折りした底面部材63を挿入し、その周縁部を熱接着して形成することにより得られる。
また、図9(c)〜(e)に示すような、前記サイドガセットタイプの自立袋70は、やはり、片面が熱融着性を有する複合フィルムを用い、前面部材71と後面部材72を前記熱融着面同士を対面させて配し、その左右から2つ折りした側面部材を挿入し、その周縁部を熱接着して形成することにより得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記スタンディングパウチは、自立性は良好であるが、充填する内容物の量に対して、その包装体を正面視した場合に大きなものとなり、また、図9(b)に示すように、天部は2枚の部材をシールして形成された袋であるため、スタンディングパウチ60の包装体を集積する段ボール等のケース内には、デッドスペースを生ずることになる。
また、前記スタンディングパウチ60に対して、図9(c)〜図9(e)に示すように、前記サイドガセットタイプの自立袋70は、内容物を充填した場合、略ブリック状となり、前記集積においても、ケース内に生ずるデッドスペースは前記スタンディングパウチ60よりは改善されるがしかし、その底部構造から、底部折れ返し部76のの反発力のために、自立性が不安定であり、店頭の陳列棚において転倒し易いという問題があった。
本発明の課題は、自立性が良い、店頭における陳列効果が良い。内容物の収納効率がよく集積においてデッドスペースを生じることのない平底袋およびその製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
少なくとも片面が熱融着性の複合フィルムを用い、前面の部材と後面の部材とを前記熱融着面同士を対面させて配し、その左右に、前記熱融着面を外側にしてV状に折り込んだ側面の部材をそれぞれの折り目を内側にして挿入し、それぞれの外側端縁部をその上下端部の内側に 45 °の角度を有する未シール部を残してヒートシールし、次いで、前記側面の部材の上部及び/又は下部の折り込み部を、直角二等辺三角形に外側へ折り出し、前記折り出した内側に、前記熱融着面を外側にしてV状に折り込んだ天面及び/又は底面の部材をそれぞれの折り目を内側にして挿入し、その端縁部をヒートシールすることを特徴とする平底袋の製造方法であり、前記天面の部材のいずれかの辺縁と該辺縁が対面する前後面または左右の側面の部材との間にプラスチック成形品からなる注出口を装着するか、あるいは、前記天面の部材のいずれかの辺縁と該辺縁が対面する前後面または左右の側面の部材とを延設し、前記延設した部材に溝状の非熱接着部を形成することにより注出口を形成することを含むものである
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の平底袋の実施例を示す斜視図であり、(a)成形注出口を装着した場合と、(b)フィルム注出口を形成した場合を示す。図2は、本発明の平底袋の更に別の実施例を示す斜視図であり、(a)および(b)は天面部材を用いない場合、(c)底面部材を用いない場合を示す。図3は、本発明の平底袋の製造方法を説明する概念図であり、(a)袋を形成する部材、(b)側壁シールをした状態を示す斜視図である。図4は、本発明の平底袋の製造方法を説明する概念図であり、三角折出部の形成と底面部材の挿入を示す。図5は、天面部材の挿入と側壁シール部以外のシール部の形成を示す。図6は、平底袋の袋部分を形成する各部材の複合フィルム材質を説明する断面図である。図7は、本発明の平底袋における成形注出口を示す斜視図である。図8は、本発明の平底袋におけるフィルム注出口の形状等の説明図である。
本発明の平底袋は、図1(a)あるいは図1(b)に示すように、方体の6面の全てがフラットな面から形成される、立方体または直方体等の方体である。
前記方体は、図3(a)に示すように、前面部材2、後面部材3、左右の側面部材4および5、底面部材6、天面部材7から構成される。そして、本発明の平底袋1は、内容物を充填した時に、方体状を形成するが、その稜線部が全て隣接する面の端部の内面同士を熱融着するものである。従って、前記方体の8つの各稜線部には、前記熱融着された側壁シール部、天シール部、底シール部がヒレ状のシール部として形成される。
特に、前記天シール部および底シール部の角部のシール形状は、例えば底シール部の前面の角部の場合であれば、前記側壁シール部の下端に対し、前面の底シール部と側壁の底シール部が合流した構造となって、密封されるものである。
【0006】
本発明の平底袋の形成法は後述するが、本発明においては、柔軟な複合フィルムから密封性に優れた、天面、底面、前後面及び左右の側面の全てがフラットな面により形成できるという画期的な包装形態である。
【0007】
また、本発明の平底袋においては、天面部材を用いずに形成することもできる。例えば、図2(a)に示すように、底部のみを本発明の平底袋の形状として、天部は、前面部材と後面部材との端縁間にプラスチック製の成形注出口を装着してもよく、あるいは、図2(b)に示すように全側壁シール部を上部に狭くなるように変形シールとし、上端部に、易引裂処理部を設けて、平底袋の先端部を引き裂いて開口部を形成し、該開口部から内容物を注出してもよい。
また、本発明の平底袋においては、底面部材を用いずに形成することもできる。図2(c)に示すように、本発明の平底袋1の方式により天部のみを形成し、底面部材は用いずに、底部は単に折り込み形成することにより、自立性の袋とすることができる。しかし、この場合には、折り込んだ部材の底部折り込み部16の反発によって、自立性に対する安定性に欠けることがある。
【0008】
本発明の平底袋には、他の自立袋と同じように必ずしも注出口を設けなくてもよいが、その使用目的に適した注出口を設けることができる。
次に、本発明の平底袋の注出口について説明する。注出口としては、例えば、図1(b)に示すように前記平底袋の上端部の一辺において、前、後面または側面部材と前記の選定された部材に対面する天面部材の片縁の双方を他の辺より突出した形に延設したフラップを形成し、該フラップの領域に、前記平底袋の内部と連通する溝状の非熱接着部を設けることにより形成される(このようにして形成される注出口20を、以下、フィルム注出口と記載する)。
該非熱接着部の先端は、密封のための熱接着部が形成されているが、前記フィルム注出口20の先端部の熱接着部の内側に、開封のための易開封性の処理が成されていることが好ましい。前記易開封性の処理とは、例えば易引裂処理部と開封開始部からなるもの等である。
【0009】
また、本発明における別の注出口の実施例としては、 図1(a)または図2(a)に示すように、平底袋1の天部の端縁辺に、合成樹脂を用いて射出成形法等によって成形された注出口40(以下、成形注出口と記載する)を装着するものである。前記成形注出口40は、図7に示すように注出口本体41と該注出口本体に着脱自在に嵌着されるキャップ50とからなり、前記キャップ50の嵌着は、前記注出口本体に設けられたねじ45とキャップのスカート部の内面に設けられたねじとによる螺着する方式が利用できる。
前記注出口本体41の形状は、例えば、図7(a)に示すように、舟形のフランジ部42に対し、その一方側に、平底袋の内側に取り付けられる接着基部43を形成し、また、他方側に平底袋の外側にある注出口筒部44を設けてなる構造である。
前記注出口筒部44の外面には、前記キャップ50と螺着できるように螺条45を設けてもよい。また、注出口筒部の外面中間部に、平底袋の搬送や充填機械における平底袋の位置固定のために必要な場合には、適宜フランジ部46、47等を設けてもよい。
【0010】
また、本発明の注出口付き自立袋に用いる前記成形注出口40は、内容物の吸飲の際等において、袋の内面が密着して取り出しができなくなる、いわゆる閉塞の対策として、図7(b)に示すように前記注出口本体41の接着基部43の下部に延長片48を設け、連接して袋内に延長する閉塞防止リブ49を設けてもよい。
【0011】
本発明の平底袋に注出口を設ける別の方法として、前記フィルム注出口20は、図8(a)に示すように、天面の部材6のいずれかの辺縁と該辺縁が対面する前後面または左右の側面の部材の辺縁を合わせて延設し、該延設部の両側部をヒートシールすることによって注出口としてもよい、この場合、注出口の幅は任意の幅に設定できる。図8の例においては前面部材の上端にフィルム注出口を設けた例である。
また、注出口の開封およびフィルム注出口20からの注出を安定して行えるように、注出口の先端シール部の内側近傍の両端に、横截切欠24と、横截切目25を形成してもよい。前記切欠の形状は、I字、V字、U字等の形状を利用できる。更に、前記開封を確実、かつ容易にする方法としての前記横截切目は注出口部を形成している2枚の部材の複合フィルムに炭酸ガスレーザーを照射して、図8(d)に断面として示すように、前記複合フィルムを構成する基材層31のみを前記横截予定線に沿って連続または不連続に破壊、除去することにより形成することができる。
前記フィルム注出口20による注出路を確実に形成するために、図8(b)、図8(c)に示すように、フィルム注出口の内部に、プラスチックの成形によって作成する剛性を有する補強部材26を内蔵させておくと、注出口としての機能がよくなり、注出し易くなる。
【0012】
先ず、本発明の平底袋を形成する各面の部材としては、主にプラスチックを主体とする複合フィルムが用いられる。前記複合フィルムとしては、少なくとも基材層と熱融着層とからなるものとし、通常、図6(a)に示すように、前記複合フィルム30は、基材層31と熱融着層32との間に中間層33を設けた3層(接着層を除く)または、図6(b)に示すように中間層を2層33(1)、33(2)とした4層、あるいは、さらに、複数層を積層してもよい。
まず、平底袋1の各面部材を構成する複合フィルム30の基材層31としては、平底袋を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂を用いることができ、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系の樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を用いたフィルムとしては、未延伸フィルムあるいは1軸方向または2軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができ、フィルムの厚さとしては基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、厚すぎると熱融着或いは易引裂処理等の加工不良等を生ずることがあり、また、コストが上昇するという欠点がある。基材層が薄すぎると強度、剛性等が低下して好ましくない。本発明においては、上記のような理由から基材層の厚みとしては12〜30μm程度が適当である。また、前記合成樹脂製のフィルムは、必要に応じてポリ塩化ビニリデンが塗工されたフィルムやアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の蒸着層が形成されたフィルムとしてバリア性を有する構成としてもよい。また、前記基材層は、通常外面層として用いられるため、その裏面(中間層あるいは熱融着層を貼り合わせる面)に印刷されることが多いために印刷適性も求められる。
基材層31としては、剛性があり、前記印刷を含めた加工性などの良さから、1軸方向または2軸方向に延伸した延伸フィルムが好適に用いられる。
【0013】
また、平底袋1を構成する複合フィルム30の熱融着層32としては、複合フィルム30を袋とする際に、熱融着により密封、封止できるものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらをシート化したシートを使用することができる。 特に、前記メタロセン系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフィン共重合体は、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や熱間シール性に優れており、本発明における前、後面フィルム、側面フィルムおよび底フィルム、天フィルムのそれぞれが集中する角部八ケ所におけるフィルムの重なりの差による段差に起因するシール不良防止には適した素材である。
熱融着層32の厚さとしては30〜500 μmが適当である。熱融着層32としての厚さが30μm未満の場合、密封性不良となるおそれがあり、かつ、シール強度が不足し、落下衝撃等において破袋することがある。また、熱融着層の厚さが 500μmを超えると、熱融着に時間がかかり、作業性の低下となり、また易開封加工が困難となる。
【0014】
本発明においては、前記基材層31と熱融着層32との間に中間層33を設けてもよく、前記中間層33は通常、前記基材層31と熱融着層32とだけでは包装袋および自立袋としての機能を十分に果たすことができない場合等に設けられる。また、中間層33は前述のように2層以上としてもよい。
前記中間層33の機能としては、気体遮断性(ガスバリア性)、機械的強靱性、剛性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐薬品性等であり、包装袋および自立耐として容器優されるこれらの最終的な機能を中間層を設けることによって達成するものである。該中間層33として用いられる素材としては、例えばアルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレンープロピレン共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体のケン化物等のフィルムあるいはこれらにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしはアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の蒸着を施したフィルムあるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルムなどを用いることができる。また、これら素材の一種ないしはそれ以上を組み合わせて使用することができる。なお、上記中間層33の厚さとしては、包装袋および自立袋として要求される機能を満たすことができれば良いのであって、必要に応じて適宜に選ぶことができる。
【0015】
また、本発明の自立袋の各部の部材を構成する前記複合フィルム30は、前記基材層31、前記熱融着層32、中間層33等を必要に応じて周知のドライラミネーション、Tダイ押出し法等を適宜用いて貼り合わせることにより得ることができる。前記Tダイ押出し法を用いる場合にあっては、接着性を向上させる目的で被押出側フィルム等に必要に応じてアンカーコート剤を予め塗工してもよい。
【0016】
本発明の平底袋を形成する複合フィルムの具体的な構成例について説明する。本発明の平底袋は、前述のように、前後、左右、天地のそれぞれの方向において、それぞれの熱融着を有する面が相対する状態に配される6枚の面から構成される。そして、袋は、それらの内面同士のヒートシールにより製袋される。
従って、袋を形成するフィルムは、その材質構成としては、少なくも片面が熱融着性を有するもので、どの部位において用いられるフィルムは、同一構成のものを用いることができる。そのフィルムとしては、主にプラスチックを主体とする積層フィルムが用いられるが、特に限定されず、各種パウチに用いられている公知の積層フィルムはいずれも使用できる。これらの中から、包装する内容物の種類と充填量、充填後の加熱処理の有無等使用条件に応じて適するものを自由に選択して使用することができる。
本発明の平底袋を形成するいずれの面にも共通して好ましく使用できる複合フィルム30の構成の具体例として以下のようなものが挙げられる。
(1) 0N/AD/L LDPE(#)
(2) ON/AC/<HDPE/LLDPE> (#)
(3) ON・ SiOX /AC/<HDPE/LLDPE> (#)
(4) PET/AD/AL/AD/ON/AD/LLDPE(#)
(5) PET/AD/AL/AD/ON/AD/ S-PE(#)
(6) PET/AD/AL/AD/ON/AD/CPP(#)
(7) PET/AD/ON/AD/AL/AD/LLDPE(#)
(8) PET/AD/ON/AD/AL/AD/ S-PE(#)
(9) PET/AD/ON/AD/AL/AD/CPP(#)
(10) PET/AD/EVOH/AD/ON/AD/CPP(#)
(11)ON/AD/O-HDPE/AD/LLDPE(#)
(12)ON/AD/O-PP/AD/ LLDPE(#)
【0017】
尚、上記材質構成例を略号にて記載したが、略号はそれぞれ次の材質または層を示す。
ON: 2軸延伸ナイロンフィルム、AD: 接着剤、 LLDPE: 線状低密度ポリエチ レン、 AL:アルミニウム箔、 O-HDPE:高密度ポリエチレンの1軸延伸フィルム、LDPE: 低密度ポリエチレン、O-PP: ポリプロピレンの1軸延伸フィルム、S-PE: メタロセン系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、PET:2軸延伸ポリエステルフィルム、 CPP: 未延伸ポリプロピレンフィルム、 SiOX : シリカ、 AC:アンカーコート、 EVOH:エチレン・酢酸ビニル共重合体のけん化物であり、また< > は共押出しを示す。
また、アンカーコートは、押出しコーティングで樹脂を積層する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコーティングするものでプライマーコートの一種である。
そして、アルミニウム箔、シリカ蒸着層、EVOHフィルムなどは、ガスバリア性を付与するために積層するものである。
【0018】
また、前記複合フィルム30に用いる1軸延伸HDPEフィルムや1軸延伸PPフィルムは、前記フィルム注出口における袋の開口を注出口部の引き裂きによる方法の形式において、その延伸方向を袋を開封する際の引き裂き方向と一致するように用いることにより、引き裂きの方向性を一層安定化させことができる。
【0019】
また、熱融着層32としては、L LDPEフィルムとCPP フィルムの2種類の例 を挙げたが、LLDPE フィルムは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装用に適している。
【0020】
熱融着層32には上記のほか、充填される内容物に応じて、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル樹脂、メタロセン系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフィン共重合体なども適宜選択して使用することができる。
【0021】
次に、本発明の平底袋1の製造方法について説明する。少なくとも片面が熱融着製を有する部材を用い、図3(a)に示すように、前面および後面部材2、3を前記熱融着面同士を対面する状態に配し、その両側部から側面部材4、5をその熱融着面を外側として2つ折りし、その折り目10を内側として、前記前後面部材の間に挿入して、その側壁端縁を熱接着して側壁シール部11を形成する。この際に用いるシールバーは、両端が45°の角度を持った台形とする。該シールバーにより熱接着された側壁シール部の各端部には、図3(b)に示すように3角形状の未シール部14が形成される。
前記3角形状の未シール部14を設けることによって、その後の底部または天部の熱接着部により、底部及び天部の各4隅のシール部が他のシール部と同一の巾の熱接着部を形成させることができ、安定したシール強度を提供することができる。
【0022】
次に、前記内側に折り込まれた側面部材の上部、下部を直角3角形に折りながら外側へ折り出す。
例えば、底部であれば、図4に示すようにガセット折り込み部の底部を、直角2等辺三角形に外側へ(F方向)折り出して三角折出部15を形成し、該三角折出部15内側を含む前面部材と後面部材の底部にV字型に折った底面部材7を差し込み(G方向)、ピッタリ押し込む。同様に、天部においても、図5(a)に示すように、三角折出部15を形成し、V字形に折った天面部材6をピッタリと差し込む(H方向)。次に、図5(b)に示すように、熱接着によって天シール部12、底シール部13を形成し、注出口の形成のための熱接着を行う。
【0023】
本発明の平底袋に内容物を充填密封するには、例えば、天部、底部の熱接着部の際に、隅角部を除く任意の部位に未シール部を設けて、その他の熱接着部及び注出口を形成または装着した後、この未シール部を有する平底袋を充填機に供給し、前記未シール部を開口して、充填ノズルを挿入し、内容物を該ノズルから平底袋内に充填後、前記ノズルを平底袋外に移動後、前記未シール部を熱接着して密封することにより密封することもできる。前記充填口としての未シール部は、側壁シール部に設けても良い。
【0024】
また、本発明において天面または底面のいずれかの部材を用いない平底袋の場合の内容物の充填は、前記部材を用いない天部または底部から充填後、該充填口部を熱接着することにより密封することができる。
【0025】
前記注出口を設けた平底袋の場合、前記注出口を充填口として、内容物を充填してもよいことは当然である。
【0026】
【発明の効果】
本発明の平底袋は、従来のスタンディングパウチ等と比較して自立性が極めて良好であり、また、内容物を充填した状態ては方体となり、転倒での陳列効果がよく、また、集積包装の効率がよい、注出口の装着あるいは形成によって内容物が取り出し易い。また、平底袋の 前後面および左右側面と天面計5面がいすれもフラット面としてデザインが可能であり、包装商品として多くの情報を見やすく表現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平底袋の実施例を示す斜視図であり、(a)成形注出口を装着した場合と、(b)フィルム注出口を形成した場合を示す。
【図2】本発明の平底袋の更に別の実施例を示す斜視図であり、(a)天面部材を用いない場合、(b)天面部材を用いない別の場合、(c)底面部材を用いない場合を示す。
【図3】本発明の平底袋の製造方法を説明する概念図であり、(a)袋を形成する部材、(b)側壁シールをした状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の平底袋の製造方法を説明する概念図であり、三角折出部の形成と底面部材の挿入を示す。
【図5】天面部材の挿入と側壁シール部以外のシール部の形成を示す。
【図6】平底袋の袋部分を形成する各部材の複合フィルム材質を説明する断面図である。
【図7】本発明の平底袋における成形注出口を示す斜視図である。
【図8】本発明の平底袋におけるフィルム注出口の形状等の説明図である。
【図9】従来の自立袋を示す説明図である。
【符号の説明】
1 平底袋
2 前面部材
3 後面部材
4 側面部材
5 側面部材
6 天面部材
7 底面部材
10 折り目
11 側壁シール部
12 天シール部
13 底シール部
14 三角形状の未シール部
15 三角折出部
20 フィルム注出口
21 フラップ部
22 熱接着部
23 非熱接着部
24 横截切欠
25 横截切目
26 補強部材
30 複合フィルム
31 基材層
32 熱融着層
33 中間層
34 接着層
40 成形注出口
41 成形注出口本体
42 舟型のフランジ
43 接着基部
44 注出口筒部
45 ねじ
46 第2のフランジ
47 第3のフランジ
48 延長片
49 閉塞防止リブ
50 キャップ
60 スタンディングパウチ
61 前面部材
62 後面部材
63 底部材
70 サイドガセット自立袋
71 前面部材
72 後面部材
73 側面部材
74 側面部材
75 注出口
76 折れ返し部

Claims (3)

  1. 少なくとも片面が熱融着性の複合フィルムを用い、前面の部材と後面の部材とを前記熱融着面同士を対面させて配し、その左右に、前記熱融着面を外側にしてV状に折り込んだ側面の部材をそれぞれの折り目を内側にして挿入し、それぞれの外側端縁部をその上下端部の内側に 45 °の角度を有する未シール部を残してヒートシールし、次いで、前記側面の部材の上部及び/又は下部の折り込み部を、直角二等辺三角形に外側へ折り出し、前記折り出した内側に、前記熱融着面を外側にしてV状に折り込んだ天面及び/又は底面の部材をそれぞれの折り目を内側にして挿入し、その端縁部をヒートシールすることを特徴とする平底袋の製造方法
  2. 前記天面の部材のいずれかの辺縁と該辺縁が対面する前後面または左右の側面の部材との間にプラスチック成形品からなる注出口を装着したことを特徴とする請求項1に記載の平底袋の製造方法
  3. 前記天面の部材のいずれかの辺縁と該辺縁が対面する前後面または左右の側面の部材とを延設してフラップ部を形成し、前記フラップ部に溝状の非熱接着部を形成することを特徴とする請求項1に記載の平底袋の製造方法
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