WO2006001488A1

WO2006001488A1 - 携帯端末装置

Info

Publication number: WO2006001488A1
Application number: PCT/JP2005/012005
Authority: WO
Inventors: Tetsushi Wakasa; Takashi Kobiki; Kiyofumi Miyake
Original assignee: Kyocera Corporation
Priority date: 2004-06-29
Filing date: 2005-06-29
Publication date: 2006-01-05
Also published as: US20110124362A1; US20160049145A1; US9131062B2

Abstract

　状況に応じた適切な項目区切り位置を自動設定でき、特定の操作でスキップ操作やバックスキップ操作を実現でき、読み出し機能を効率的に活用でき、また、ユーザの利便性を向上させることが可能な携帯端末装置を提供する。読み上げ操作を指示する操作部１９と、テキストを記憶するメモリ１２と、読み上げを行う際に、メモリ１２に記憶されたテキストデータを音声データに変換する音声合成部２０と、音声データを出力する音声出力部２１と、音声出力部２１にて音声データを出力する際に、読み上げるべきテキストから所定の区切りを認識し、操作部１９により所定の指示があったときは、指示入力時点での読み上げ対象テキストの前後いずれかの区切り位置からを音声データとして音声出力部により出力するように制御する制御部２６とを有する。

Description

明細書

携帯端末装置

技術分野

[0001] 本発明は、たとえば携帯電話機等の無線通信を行う携帯端末装置に係り、特に、表示中の項目を音声にて読み上げる機能を有する携帯端末装置に関するものである。

背景技術

[0002] 近年、携帯端末装置としてキー操作に対応して、このキー操作により設定された機能名等をアナウンスするようにした携帯電話機が提案されている (たとえば、特許文献 1参照)。

この携帯電話機は、複数のキー操作部と、キー操作部の 1あるいは複数のキー操作に従い電話機が備えた複数の機能のうち、キー操作に対応する機能に関して設定を行う制御部と、キー操作に連動して設定される機能名を音声出力する音声合成部とを有する。

この携帯電話機においては、キー操作に応じて、短縮番号メモリの検索結果を音声情報に変換してユーザに伝達するのみで、音声で提供される情報は基本的に順番に出力され、一覧性がなぐ重要度によってユーザが取捨選択して音声情報を取得することが困難で、いわゆる読み上げ機能を効率的に活用することができないといぅ不禾 IJ益がある。

[0003] 上記、音声出力機能を有する端末装置として、ニュースや広告等の言葉として一まとまりの意味を持った音声に変換して再生出力する場合に、操作者 (ユーザ)が情報の誤認等をするのを防止するようにした情報出力装置が知られている。また、メール読み上げ装置により読み出されるメール力必要なメールを確認するための時間を短縮するようにした文書読み上げ装置が知られて、る。

[0004] 前者の情報出力装置は、情報記憶部に記憶されている情報を所定の読み出し位置力読み出し音声に変換して再生出力する装置であって、読出制御部が、巻き戻しボタンによる指示によって情報の読出開始位置が決定されたときには、決定された情報の読出位置の前方の最初の区切り位置まで移動する、また、早送りボタンによる指示によって情報の読出開始位置が決定されたときには、決定された情報の読出開始位置を後方の最初の区切り位置まで移動し、情報の読出開始位置を最終的に決定する。

後者の文書読み上げ装置は、電話機力情報処理装置にアクセスしてメールを読み出す際、まず、メールのヘッダが順に音声合成部により出力される。ユーザは、必要な、メールにっ、ては、その差出人あるいはサブジェクトあるいはそれらの両方を、スキップ条件としてスキップ条件保持部に登録する。その後、ヘッダ部を読み出す際に、スキップ条件判定部によりその条件が判定され、スキップ条件に適合したメールは読まれない。また、必要なメールが見つかれば、指示に応じて本文が音声合成部により出力される。

特許文献 1：特開平 11 252216号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 上述した情報出力装置では、基本的に一連の文章となったテキスト情報に対応するもので、端末の操作などが伴うメニュー表示などには対応していない。また、区切り位置の自動設定は、巻き戻しや早送り操作後に不自然な位置力の再生を回避することが第一に考慮されており、重要度により取捨選択をサポートするという観点では十分とはいえない。たとえば、メールのヘッダ情報をヘッダ情報として認識することがな！、ことから、受信日時、差出人、件名と、それ以外の重要度の低!ヽ「Return path 」や「to」などの読み上げには必要として!ヽな、情報を同じように取り扱ってしまう。

[0006] 上述した文書読み上げ装置は、必要なメールを選択して再生する際の操作性に主眼が置かれて!/、るため、「件名」と「差出人」し力スキップ条件として利用することができない。また、メールを読み上げる時の操作性に関しては改善されていない。

[0007] また、上述した各装置にお!、ては、イヤホンマイク等の外部接続機器に対応して、ユーザの利便性を向上させるような機能を有してヽな、と、う不利益がある。

[0008] また、音声出力機能を有する装置として、不審者が侵入した際、固定電話または携帯電話機に警告音を発し、読み上げ機能に設定されているボタンスィッチを押下すれば現場の音声を伝達可能なもの、あるいは警告音を徐々に大きくすることで心理的効果を得るというもの等が提案されている。ところが、そのような携帯電話機においては、キー操作に応じて、短縮番号メモリの検索結果を音声情報に変換してユーザに伝達するのみで、音声読み上げ前に警告音を発生することは考慮されていない。

[0009] 上述した特許文献 1以外の前者の装置では、ボタンスィッチの押下による読み上げ力自動読み上げかは設定できるが、自動に設定した場合の警告音等を発生する機能は存在しない。このため、読み上げがスタートしたときの始めの言葉が聞き取れない可能性がある。また、読み上げ前の警告音をユーザが設定できないため、自分にかかわりのある事由であるかどうかの判断が遅くなる。また、警告音の必要がないとにも発してしまうという不利益がある。

[0010] 携帯電話機では、電子メールを受信すると LEDが発光するように構成することで、ユーザに対して電子メールを受信した旨を通知する技術が知られて、る。

ところで、従来の携帯電話機における LEDの発光パターンは単一であるため、ュ一ザに与えることができる情報は限定的であり、携帯電話機の様々な機能に対応させることができない。また、フォルダ型 (折り畳み型)の携帯電話機の場合には、ユーザに通知があった後に実際に電子メールの内容を確認するためには、筐体を開状態にし、さらに、所定のキー操作が必要となるので、操作が煩雑である。特に、音声による読み上げをガイダンスとして用いている場合には、受信したメールの本文へのァクセスが必然的に遅くなる。

[0011] 本発明の目的は、状況に応じた適切な項目区切り位置を自動設定でき、特定の操作でスキップ操作やバックスキップ操作を実現でき、読み出し機能を効率的に活用でき、また、ユーザの利便性を向上させることが可能な携帯端末装置を提供することにある。

[0012] 本発明の他の目的は、煩雑な手間を要することなく読み上げ前の警告音をユーザが設定でき、しかも必要なときのみ警告音を発生することができる携帯端末装置を提供することにある。

[0013] 本発明のさらに他の目的は、ユーザに対して様々な情報を通知することができ、かつ、その情報の内容が簡易な操作で確認できる携帯端末装置を提供することにある課題を解決するための手段

[0014] 本発明によれば、音声による読み上げ機能を有する携帯端末装置であって、読み上げ項目に応じたテキストを記憶する記憶部と、警告音を生成する警告音発生部と、読み上げを行う際に、上記記憶部に記憶されたテキストを音声データに変換する音声合成部と、上記音声データまたは上記警告音を出力する音声出力部と、上記音声出力部にて上記音声データを出力する際に、上記警告音を上記音声出力部にて出力してから音声データを出力する第 1の制御と、上記警告音を上記音声出力部にて出力することなく音声データを出力する第 2の制御と、を備える制御部と、を行うことを特徴とする携帯端末装置が提供される。

[0015] 好ましくは、読み上げを指示可能な操作部を有し、上記制御部は、上記操作部により読み上げ指示されると、上記第 2の制御にて読み上げを開始する。

[0016] 好ましくは、上記制御部は、状態遷移が生じると、上記第 1の制御にて当該状態遷移に応じ読み上げを開始する。

[0017] 好ましくは、電池を備え、上記状態遷移は、上記電池の残量の遷移である。

[0018] 好ましくは、通信部を備え、上記状態遷移は、上記通信部における電波状態の遷移である。

[0019] 好ましくは、上記状態遷移として、状態ごとに重み付けされ、上記制御部は、上記重み付けに応じ、読み上げを開始する。

[0020] また好ましくは、通信網に接続可能な通信部と、報知音を生成する報知音生成部と

、を備え、上記制御部は、上記通信部により上記通信網からのメッセージの受信または着信の処理が生じると、上記報知音を上記音声出力部にて出力させるとともに、上記第 2の制御にて読み上げを行う。

[0021] 好ましくは、上記制御部は、上記第 1の制御にて読み上げを行う際、上記音声出力部にて上記警告音を出力させて力所定時間経過後に上記音声データを出力させる。

[0022] 好ましくは、操作部を備え、上記制御部は、上記所定時間の間に上記操作部からの入力があると、上記音声出力部にて上記音声データを出力させない。 [0023] 好ましくは、上記操作部は、所定の処理が対応付けされており、上記制御部は、上記所定時間の間は、上記操作部力の入力があった場合、上記音声出力部にて上記音声データを出力させな、のみで、上記所定の処理を行わな、。

[0024] 好ましくは、操作部を備え、上記テキストは、区切り位置を有し、上記制御部は、上記音声出力部にて上記音声データを出力する際に、読み上げるべきテキストデータ力所定の区切りを認識し、上記操作部により所定の指示があつたときは、当該指示入力時点でのテキストの読み上げ位置の前後いずれかの区切り位置力ものテキストにつ、て読み上げるよう制御する。

[0025] 好ましくは、上記操作部により指示される所定の指示は、早送りまたは巻き戻しの操作であって、上記制御部は、上記所定の指示が、早送りの指示ならば読み上げ中テキストの当該指示の入力時点で未出力方向の最も近い区切り位置力も読み上げ、卷き戻しの指示ならば当該指示の入力時点で既出力方向の最も近い区切り位置から読み上げるよう制御する。

[0026] 好ましくは、上記区切り位置は、記述記号が付された位置である。

[0027] 好ましくは、通信網に接続し、メッセージを送信あるいは受信する通信部を備え、上記制御部は、上記メッセージについて読み上げを行う際、当該メッセージの送信元あるいは受信先を示す構成要素とメッセージ本文を示す構成要素との間を上記区切り位置として扱うよう制御する。

[0028] 好ましくは、上記制御部は、上記メッセージについて読み上げを行う際に、上記構成要素ごとに構成要素名を合わせて読み上げさせる。

[0029] 好ましくは、上記記憶部は、敬称 (Mr. Ms.や Dr.など）のテキストと、名前を含むアドレス情報とを記憶し、上記制御部は、上記メッセージについて読み上げを行う際に、当該メッセージの送信元あるいは受信先を示す構成要素力上記アドレス情報から検索される名前に、上記敬称を合わせて読み上げるよう制御する。

[0030] 好ましくは、外部接続されて、上記制御部に読み上げ操作を指示する外部操作部と、第 2音声出力部とを有する外部接続機器を備え、上記制御部は、上記外部接続機器の接続されるときには上記音声データの出力を上記第 2音声出力部にて行うよう制御する。 [0031] 好ましくは、通信網に接続可能な通信部と、報知音を生成する報知音生成部と、を備え、上記制御部は、上記通信部により上記通信網からの着信要求を受信すると、上記報知音を生成させるとともに上記第 2音声出力部にて出力させ、上記外部操作部が操作されると当該報知音の出力を停止するとともに、上記通信部に前記着信要求への応答処理を開始させるように制御する。

[0032] 好ましくは、上記外部操作部は、少なくとも一つのキーを含み、上記制御部は、上記所定の指示として複数の処理を有し、上記キーの操作により生じる信号が所定時間内に入力される回数をカウントし、カウント数に応じて上記複数の処理のいずれかを処理する。

[0033] 好ましくは、上記外部操作部は、少なくとも一つのキー構成され、上記制御部は、上記所定の指示として複数の処理を有し、上記キーの操作により生じる信号の継続する時間をカウントし、当該時間に応じて上記複数の処理のいずれかを処理する。

[0034] 好ましくは、上記所定の指示は、早送りまたは巻き戻しの操作であり、上記制御部は、上記音声出力部にて通常速度である第 1の速度で読み上げている際に、上記操作部により早送り指示がなされると、当該早送り指示があった時点から前方に最も近い区切り位置までを第 1の速度よりも早い第 2の速度で読み上げ、上記区切り位置からは第 1の速度に戻して読み上げる制御を行う。

[0035] 好ましくは、上記所定の指示は、巻き戻しの操作を含み、上記制御部は、上記操作部によって巻き戻し指示がなされると、当該巻き戻し指示時点での読み上げ箇所より前の区切りの位置に戻って読み上げ、上記巻き戻し指示があってから再度巻き戻し指示があると、さらに前の区切り位置に戻って読み上げるよう制御する。

[0036] 好ましくは、発光部と、読み上げを指示可能な操作部を有し、上記制御部は、状態遷移が生じると上記発光部に発光指示し、当該発光部が発光されて力上記操作部が操作されると状態遷移に関する情報を読み上げるよう制御する。

[0037] 好ましくは、上記操作部は、複数の入力キーを含み、上記発光部は、複数設けられるとともに、上記操作部の有する複数の入力キーにそれぞれ対応付けられ、上記制御部は、上記状態遷移が生じると状態遷移の種類に応じて上記発光部のいずれかを発光指示し、当該発光指示された発光部に対応する上記入力キーが操作されると状態遷移に関する情報を読み上げるよう指示。

[0038] 好ましくは、開状態 Z閉状態を形成可能である複数の連結された筐体を備え、上記入力キーおよび上記発光部は、上記筐体の閉状態において露出する位置に配される。

[0039] 好ましくは、上記制御部は、上記筐体が閉状態で上記発光部が発光される状態にて、開状態が形成されると、上記発光の理由となった状態遷移に関する情報を読み上げるよう制御する。

[0040] 好ましくは、前記発光部は、複数の発光状態を有し、上記制御部は、上記複数の発光状態の中から、上記状態遷移の種類に対して予め割り当てられた一の発光状態をもって発光指示する。

[0041] 好ましくは、上記テキストが複数の項目から構成され、上記制御部は、上記テキストを項目毎に読み上げるよう制御可能であり、上記複数の発光状態の中から、上記複数の項目の各項目に対して予め割り当てられた一の発光状態をもって、発光部を発光させる。

[0042] 好ましくは、上記テキストが複数の項目から構成され、上記制御部は、上記テキストを項目毎に読み上げるよう制御可能であり、上記テキストの項目の組み合わせに対して、上記複数の発光状態が各々割り当てられた一の発光状態をもって、発光部を発光させる。

[0043] また本発明によれば、音声による読み上げ機能を有する携帯端末装置における読み上げ制御方法であって、読み上げ項目に応じたテキストを記憶するステップと、警告音を生成するステップと、読み上げを行う際に、上記テキストを音声データに変換する音声合成ステップと、上記音声データまたは上記警告音を出力する音声出カステツプと、上記音声出力ステップにて上記音声データを出力する際に、上記警告音を出力して力音声データを出力する第 1の制御ステップと、上記警告音を出力することなく上記音声データを出力する第 2の制御ステップと、を備えることを特徴とする読み上げ制御方法が提供される。

[0044] さらに本発明によれば、読み上げ項目に応じたテキストを記憶する記憶部と、警告音を生成する警告音発生部と、読み上げを行う際に、上記記憶部に記憶されたテキストを音声データに変換する音声合成部と、上記音声データまたは上記警告音を出力する音声出力部と、を備える携帯端末装置のコンピューターに、上記音声出カステツプにて上記音声データを出力する音声合成処理と、上記警告音を出力してから音声データを出力する第 1の制御処理と、上記警告音を出力することなく上記音声データを出力する第 2の制御処理と、を実行させることを特徴とするコンピュータプログラムが提供される。

発明の効果

[0045] 本発明によれば、状況に応じた適切な項目区切り位置を自動設定でき、特定の操作でスキップ操作やバックスキップ操作を実現でき、読み出し機能を効率的に活用できる。

また、ユーザの利便性を向上させることができる。

[0046] 本発明によれば、煩雑な手間を要することなく読み上げ前の警告音をユーザが設定でき、し力も必要なときのみ警告音を発生することができる利点がある。

[0047] 本発明に係る携帯端末装置よれば、ユーザに対して様々な情報を通知することができ、かつ、その情報の内容が簡易な操作で確認できるので、操作快適性が向上する。

図面の簡単な説明

[0048] [図 1]図 1は、第 1実施形態の携帯電話機のシステム構成の一例を図解したブロック図である。

[図 2]図 2A〜図 2Dは、第 1実施形態の携帯電話機の外観の一例を図解した図であり、図 2Aは正面の外観図を、図 2Bは背面の外観図を、図 2Cは正面の外観図を、図 2Dは背面の外観図を、それぞれ示す。

[図 3]図 3は、第 1実施形態において 3種類の操作を識別する場合の信号例を示す図である。

[図 4]図 4は、第 1実施形態に係る読み上げ動作の基本的動作を説明するためのフロ一チャートである。

[図 5]図 5は、第 1実施形態に係る読み上げ動作時の受け取ったデータの例を示す図であって、メーラーによって受け取った場合の例を示す図である。圆 6]図 6は、第 1実施形態に係る読み上げ動作時の受け取ったデータに基づいてテキスト抽出部で作成されるテーブルの一例を示す図である。

圆 7]図 7は、第 1実施形態に係るスキップ操作時の動作を説明するためのフローチヤートである。

圆 8]図 8は、第 1実施形態に係るバックスキップ操作の動作を説明するためのフローチャートである。

圆 9]図 9は、第 1実施形態に係る外部接続機器であるイヤホンマイクの接続端子が外部機器接続部に接続された場合の制御動作について説明するためのフローチヤートである。

圆 10]図 10は、第 1実施形態に係る外部接続機器であるイヤホンマイクの接続端子が外部機器接続部に接続された場合の制御動作について説明するためのフローチヤートである。

[図 11]図 11は、第 2実施形態の携帯電話機のシステム構成の一例を図解したブロック図である。

[図 12]図 12A〜図 12Dは、第 2実施形態の携帯電話機の外観の一例を図解した図であり、図 12Aは正面の外観図を、図 12Bは背面の外観図を、図 12Cは正面の外観図を、図 12Dは背面の外観図を、それぞれ示す。

[図 13]図 13は、第 2実施形態に係る制御テーブルの一例を示す図である。

[図 14]図 14は、第 2実施形態に係る重み付けテーブルの一例を示す図である。

[図 15]図 15は、第 2実施形態に係る読み上げ動作の基本的動作を説明するためのフローチャートである。

[図 16]図 16は、第 2実施形態の通行中における音声読み上げ機能のユースシーンを示す図である。

[図 17]図 17は、第 2実施形態の通話中における音声読み上げ機能のユースシーンを示す図である。

[図 18]図 18は、第 2実施形態のメール中における音声読み上げ機能のユースシーンを示す図である。

[図 19]図 19は、第 3実施形態の携帯電話機のシステム構成の一例を図解したブロック図である。

[図 20]図 20A〜図 20Dは、第 3実施形態の携帯電話機の外観の一例を図解した図であり、図 20Aは正面の外観図を、図 20Bは背面の外観図を、図 20Cは正面の外観図を、図 20Dは背面の外観図を、それぞれ示す。

[図 21]図 21は、第 3実施形態に係る読み上げキーと発光部を図解した例である。

[図 22]図 22A,図 22Bは、第 3実施形態のイベント種類に応じた発光パターンの一例である。

[図 23]図 23は、第 3実施形態の着信相手に応じた発光パターンの一例である。

[図 24]図 24は、第 3実施形態の発光処理を示すフローチャートである。

符号の説明

10· ··携帯電話機

100…本体ケース

101…キー入力側本体ケース

102…表示側本体ケース

11· ··通信処理部

111…送受信アンテナ

12· ··メモリ

13…キー操作部

14…ダイヤル入力部

15· ··サブ表示部

16· ··メイン表示部

17· ··音声処理部

171…スピーカ

172· ··マイクロフォン

18· ··開閉スィッチ

19· ··読み上げキー操作部

20…音声合成部

21· ··リンガスピー力 22〜24…スィッチ回路

25…外部機器接続端子

26…制御部

30· ··イヤホンマイク

31…キー操作部

32· "スピーカ

33· ··マイクロフォン

40…発光部

50· ··警告音発生部

発明を実施するための最良の形態

[0050] 以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。

[0051] i mm

図 1は、本発明の携帯端末装置の実施形態としての携帯電話機 10のシステム構成の一例を図解したブロック図である。図 2A〜図 2Dは、携帯電話機 10の外観の一例を図解した図である。

携帯電話機 10は、可動機構を有する、いわゆる折り畳み式携帯電話機であって、図 2Aは開かれた状態（開状態)での正面図を、図 2Bは閉じられた状態（閉状態)での正面図を、図 2Cは開状態での側面図を、図 2Dは閉状態での側面図を、それぞれ示す。

[0052] 本実施形態に係る携帯電話機 10においては、通常の携帯電話機の機能に加えて、音声読み上げ機能を有し、また、外部接続されて読み上げ操作を指示可能な外部操作部を備えるリモートコントロールする外部接続機器としてのイヤホンマイクを接続可能で、外部接続機器に接続されるときには音声出力部の出力をイヤホンマイク〖こ切り替える機能を備えて、る。

携帯電話機 10 (イヤホンマイクを接続していない場合と接続した場合を含む）は、メニュー表示、メーラー、ブラウザという、データ形式や一連の操作が規定される場面で、ユーザにとっての情報の重要度に沿った区切り位置の自動設定の効果的なルールを規定し、音声読み上げ中のスキップ操作を活用することによりユーザの効率的な情報の取捨選択を可能にするように構成されて、る。

たとえば、本実施形態に係る携帯電話機 10においては、メール本文の読み上げの際には、「受信日時」、「差出人」、「件名」、「本文」という電子メール特有の情報により区切り位置を設定するとともに、定型テキストとしてこれらの項目見出しを各区切りの先頭に挿入し、この順番で項目名を確認しながらスキップ操作を行うことが可能となつている。

また、本実施形態に係る携帯電話機 10においては、たとえ «JISの規定する句点、読点、感嘆符、疑問符等の記述記号、具体的には、「、」「。」「一」「Z」「！」「？」等の記述記号が付された位置を区切り位置として設定することで、メール本文内を自動的に区切ることが可能で、確認 (認識)時間を短縮しながらも、読み上げ内容のおおまかな要点を把握することが可能となって、る。

また、イヤホンマイクの使用時に、イヤホンを通した読み上げ音声の確認とリモートコントロール (以下、単にリモコンという)操作を可能とすることで、携帯電話機 10をたとえば鞫にいれたままでの操作や、携帯電話機 10で音楽を聞いている最中の新着メールの内容確認や、周囲の第 3者に画面の内容を見られたくな、ような状況での情報の確認などを、簡単な操作で実現可能となっている。

[0053] 以下、本実施形態に係る携帯電話機 10の各部の構成、機能、並びに、音声読み上げ制御にっ、て順を追って説明する。

[0054] 図 1に示すように、携帯電話機 10は、送受信アンテナ 111と送受信回路 112とを含む通信処理部 11と、メモリ 12と、キー操作部 13と、ダイヤル入力部 14と、サブ表示部 15と、メイン表示部 16と、スピーカ 171およびマイクロフォン 172と音声処理回路 1 73とを含む音声処理部 17と、開閉スィッチ 18と、読み上げキー入力部 19と、音声合成部 20と、リンガスピーカ 21と、スィッチ回路 22, 23, 24と、外部機器接続部 25と、制御部（CPU) 26とを有している。また、図 1において、 30が外部接続機器としてのイヤホンマイクを示して、る。

イヤホンマイク 30は、図 1に示すように、リモコン操作のためのキー操作部 31、スピ一力 32、およびマイクロフォン 33を有している。

また、図 2Aに示すように、携帯電話機 10の本体ケース 100は、第 1の筐体としてのキー入力側本体ケース 101と、第 2の筐体としての表示側本体ケース 102とが、図示しな、可動機構により連結されて、開閉状態を形成するように構成される。

[0055] 通信処理部 11は、基地局を介した無線通信動作、たとえば、電話番号の発呼動作や電子メールの送受信動作などを行う。

通信処理部 11は、電波を利用した無線通信で行うために、制御部 26で処理された音声情報、電子メール等を変調して送受信アンテナ 111により図示しな、基地局に送信する。

送受信回路 112は、基地局から無線により送信され、送受信アンテナ 111で受信した電子メール、ショートメッセージ、 PTT呼び出しなどのメッセージなどの音声情報等の各種情報を復調して制御部 26に出力する。

PTTとは Push to Talkの略称である。現在、通常の音声通話 (全 2重通信）以外に、半 2重通信を用いて、 1台の端末から複数台の端末に対して同じ音声や画像データを一斉に送信する通信方式が考えられている。これを PTTと呼ぶ。この PTTについても発信者力呼び出されると、通常の音声着信のときと同様、着信報知を行う送受信アンテナ 111は、キー入力側本体ケース 101または表示側本体ケース 102 に内蔵され、図 2A〜図 2Dにお、て外部に露出されてヽな、。

[0056] メモリ（記憶部） 12は、 EEPROM等の不揮発性メモリを含んで構成され、通話ゃメールの送受信のための制御プログラム、インターネットブラウザ、メッセージデータ、名前および電話番号が登録されたアドレス帳などを記憶する。

メモリ 12は、後述する読み上げ機能に必要なテキスト列を含む音声読み上げデータベースを記憶する。このデータベースでは、読み上げのためのテキスト列について、前後の接続関係が文章として成立するように、体系的に整理されている。

メモリ 12は、敬称のテキストと、アドレス情報とを記憶する。

メモリ 12は、表示部が表示するメニューの項目毎に、「標準テキスト」、「短縮テキスト」および「説明テキスト」を記憶する。

[0057] キー操作部 13は、終了（終話) Z電源キー、開始 (発呼)キー、数字等に対応した複数のテンキー等を有し、これらのキーがユーザにより操作されることにより、ユーザ力もの入力情報を制御部 26に出力する。

[0058] ダイヤル入力部 14は、図 2Cに示すように、ユーザが開状態の携帯電話機 10を保持した時にユーザの親指により操作がしゃすくなるように、表示側本体ケース 102の側面に配設されるダイヤル式の入力部であり、上下 2方向の操作が可能に構成される。

ダイヤル入力部 14に対する操作により、ユーザは、音声の出力音量やサブ表示部 15およびメイン表示部 16に表示する文字サイズを変更することが可能となる。

また、図 2Cおよび図 2Dから明らかなように、閉状態と開状態のダイヤル入力部 14 を比較すると、上下 2方向の操作方向が物理的に逆転することになるが、本実施形態においては、ユーザにとって違和感が生じないように、ユーザから見た操作方向と操作に対する作用（たとえば、上述した音量変更や表示フォントサイズ (表示する文字サイズ)の変更）が常に一致するように、後述する制御部 26により制御される。

[0059] サブ表示部 15は、液晶表示装置 (LCD)等の表示デバイスを有し、図 2 (に示すように、閉状態においてユーザに視認される。

メイン表示部 16は、液晶表示装置 (LCD)等の表示デバイスを有し、図 2Aに示すように、開状態においてユーザに視認される。

サブ表示部 15およびメイン表示部 16は、それぞれ閉状態および開状態において、受信した電子メールのテキストやメモリ 12に格納された様々なテキストデータを表示する。

[0060] 音声処理部 17は、音声処理回路 173を有し、通話機能のために音声出力を行うスピー力 171とイヤホンマイク 30のスピーカ 32とがスィッチ 22を介して選択的に接続され、音声入力を行うマイクロフォン 172とイヤホンマイク 30のマイクロフォン 33とがスィツチ 23を介して選択的に接続される。

音声処理回路 173は、マイクロフォン 172またはイヤホンマイク 30のマイクロフォン 3 3により集音した音声に対して所定の処理を行って制御部 26に供給する。また、音声処理回路 173は、制御部 26により供給された音声情報に対して所定の処理を行ってスピーカ 171またはイヤホンマイク 30のスピーカ 32から出力させる。

図 2A,図 2Bに示すように、スピーカ 171は、受話スピーカ 171およびリンガスピー力 21の 2箇所の音声出力部を含み、基本的にリンガスピーカ 21による読み上げ機能の処理結果である音声を出力する。

[0061] 開閉スィッチ 18は、携帯電話機 10の開閉状態を検出するためのスィッチである。

開閉スィッチ 18の具体的な構成としては、様々な技術を適用することができるが、たとえば図 2Aに示すように、キー入力側本体ケース 101および表示側本体ケース 1 02のそれぞれに接点部を有し、閉状態（図 2B)において両接点が電気的に非導通となることにより、オフ状態となるような構成にすることができる。

たとえば、携帯電話機 10が閉状態で開閉スィッチ 18がオン状態 (ON状態)となり、開状態で開閉スィッチ 18がオフ状態 (OFF状態)となるように構成し、制御部 26が開閉スィッチの状態を検出することにより、携帯電話機 10の開閉状態を判別する。

[0062] 読み上げキー操作部 19は、図 2Bに示すように、表示側本体ケース 102の中央に配設される押下式ボタン 19aと、当該ボタンによるスィッチ入力に対する入力回路とを含んで構成される。

本実施形態における携帯電話機 10は、読み上げ機能を有し、押下式ボタン 19aが押下 (操作)されると、たとえば閉状態にリンガスピーカ 21により音声出力し、開状態では受話スピーカ 171より音声出力するように制御部 26により制御される。

制御部 26は、携帯電話機 10の開閉状態を開閉スィッチ 18の出力により判別した後、読み上げのための音声出力先を音声処理部 17に通知する。

制御部 26は、たとえば開状態の場合、音声合成部 20で音声合成されて生成された出力音声データを音声処理部 17を通してスピーカ 171により音声出力させる。

[0063] 音声合成部 20は、読み上げを行う際に、制御部 26においてメモリ 12から読み出され抽出されたテキストデータを音声データに変換する。

[0064] スィッチ回路 22は、固定接点 aが音声処理回路 173の入出力部に接続され、作動接点 bがマイクロフォン 172に接続され、作動接点 cが外部機器接続部 25のマイクロフォン端子 251に接続されて!、る。

スィッチ回路 22は、外部機器接続部 25にイヤホンマイク 30の接続端子が接続されて!、な、 (挿入されて!、な、)場合には、制御部 26の制御により固定接点 aと作動接点 bとを接続し、マイクロフォン 172により収音された情報を音声処理回路 173に入力させる。

スィッチ回路 22は、外部機器接続部 25にイヤホンマイク 30の接続端子が接続されている（挿入されている）場合には、制御部 26の制御により固定接点 aと作動接点じとを接続し、外部のイヤホンマイク 30のマイクロフォン 33により収音された情報を音声処理回路 173に入力させる。

[0065] スィッチ回路 23は、固定接点 aが音声処理回路 173の入出力部に接続され、作動接点 bがスピーカ 171に接続され、作動接点 cが外部機器接続部 25のスピーカ端子 252に接続されている。

スィッチ回路 23は、外部機器接続部 25にイヤホンマイク 30の接続端子が接続されて!、な、 (挿入されて!、な、)場合には、制御部 26の制御により固定接点 aと作動接点 bとを接続し、スピーカ 171から音声出力させる。

スィッチ回路 23は、外部機器接続部 25にイヤホンマイク 30の接続端子が接続されている（挿入されている）場合には、制御部 26の制御により固定接点 aと作動接点じとを接続し、外部のイヤホンマイク 30のスピーカ 32により音声出力させる。

[0066] スィッチ回路 24は、固定接点 aが音声合成部 20の出力部に接続され、作動接点 b 力 Sリンガスピーカ 21に接続され、作動接点 cが外部機器接続部 25のスピーカ端子 25 2に接続されている。

スィッチ回路 24は、外部機器接続部 25にイヤホンマイク 30の接続端子が接続されて!、な、 (挿入されて!、な、)場合には、制御部 26の制御により固定接点 aと作動接点 bとを接続し、リンガスピーカ 21から合成された音声を出力させる。

スィッチ回路 25は、外部機器接続部 25にイヤホンマイク 30の接続端子が接続されている（挿入されている）場合には、制御部 26の制御により固定接点 aと作動接点じとを接続し、外部のイヤホンマイク 30のスピーカ 32により合成された音声を出力させる

[0067] 外部機器接続部 25は、イヤホンマイク 30の接続端子が着脱自在に接続可能であり、マイクロフォン端子 251、スピーカ端子 252、および信号端子 253を有する。

マイクロフォン端子 251が、スィッチ回路 22の作動接点 cと、イヤホンマイク 30のマイク口フォン 33が接続される。スピーカ端子 252がスィッチ回路 23の作動接点 cとィャホンマイク 30のスピーカ 32と接続される。そして、信号端子が制御部 26とイヤホンマイク 30のキー操作部 31と接続される。

制御部 26は、外部機器接続部 25にイヤホンマイク 30の接続端子が接続され、キ一操作部 31と接続されたことを認識すると、スィッチ回路 22, 23, 24の固定接点 aの接続を作動接点 bから作動接点 cに切り替える制御を行う。

[0068] 制御部 26は、マイクロコンピュータを主体として構成され、携帯電話機 10の全体の制御を行う。たとえば、制御部 26は、通信処理部 11における各種情報の無線による送受信の制御、音声処理部 17に対する音声情報の処理、メイン表示部 16への情報の表示制御、キー入力部 13の入力情報に応じた処理、メモリ 12に対するアクセス制御等を行う。

[0069] 制御部 26は、ユーザによる押下式ボタン 19aの操作がなされると、表示されるテキストの読み上げ機能を実行する。その際、読み上げ機能として、読み上げ用の音声データを出力する方式ではなぐテキスト列を抽出 Z生成してそのテキストを読み上げるテキスト読み上げ方式を用いて、る。

制御部 26は、たとえば図 1に示すようにテキスト抽出部 261を含み、テキスト抽出部 261は、テキスト抽出ルールに従って、たとえばメモリ 12に格納されているメニュー、メーラー、ブラウザのデータベース力テキストを抽出して音声合成部 20に供給するその際、制御部 26は、テキスト列を 1文字目力も順に走査し、予めメモリ 12内の読み上げデータベースを参照して、前後の接続関係を考慮しながら、文単位の音声合成を行うように、音声合成部 20にテキストデータの供給を行う。また、制御部 26は、たとえば文単位の音声合成を行うように制御する。この読み上げ機能によれば、たとえば、男性音への変更、女性音への変更、読み上げスピードの変更などが可能である

[0070] 制御部 26は、音声合成部 20を通して、リンガスピーカ 21 (スピーカ 171)あるいはィャホンマイク 30のスピーカ 32から音声データを出力する際に、読み上げるべきテキストから所定の区切りを認識し、キー操作部 13あるヽは読み上げキー操作部 19により所定の指示があつたときは、指示入力時点での読み上げ対象テキストの前後いずれかの区切り位置からを音声データとして出力するように制御する。

この場合、制御部 26に対してキー操作部 13ある、は読み上げキー操作部 19により指示される所定の指示は、図 3に示したように、たとえば早送り（スキップ)または卷き戻し (バックスキップ 9の操作である。

制御部 26は、所定の指示が早送り (スキップ)の指示ならば、指示があった時点から前方に最も近い区切り位置力も音声データとして出力するように制御する。

制御部 26は、所定の指示が巻き戻し (バックスキップ)の指示ならば、指示があった時点から後方に最も近い区切り位置からを音声データとして出力するように制御するこの区切り位置は、前述したように、たとえ «JISの規定する句点、読点、感嘆符、疑問符等の記述記号、具体的には、「、」「。」「一」「Z」「！」「？」等の記述記号が付された位置が区切り位置として設定される。これにより、メール本文内を自動的に区切ることが可能で、確認 (認識)時間を短縮しながらも音声のおおまカゝな要点を把握することが可能となって、る。

[0071] 制御部 26はさらに、たとえば電子メールを通信部 11を通して受信した場合であつて、電子メールについて読み上げを行う際に、電子メールの構成要素を認識して複数の構成要素の間を区切り位置として扱うようにも制御する。

また、制御部 26は、電子メールについて読み上げを行う際に、構成要素の名称のテキストを上記構成要素により区切った区切り位置で挟まれるテキストの先頭部分に挿入するように制御する。

メモリ 12には、敬称のテキストと、アドレス情報とが記憶されており、制御部 26は、受信した電子メールの差出人を示す構成要素について、メモリ 12のアドレス情報から差出人名を検索可能で、電子メールの差出人を示す構成要素について読み上げを行う際に、音声出力部としてスピーカ 21等により差出人名を出力した後に敬称を出力するように制御する。

[0072] 携帯電話機 10は、音声読み上げ機能に加えて、外部接続されて読み上げ操作を指示可能な外部操作部を備えリモートコントロール可能な外部接続機器としてのィャホンマイク 30を接続可能で、制御部 26は、イヤホンマイク 30が接続されるときには、リモコン対応操作割り込みルーチン管理処理を行って、音声入出力をイヤホンマイク

30に切り替えるようにスィッチ回路 22〜24を制御する。

制御部 26は、イヤホンマイク 30の接続端子が外部機器接続端子 25から抜かれると

、音声入出力を、内蔵のマイクロフォン 172、スピーカ 171、リンガスピーカ 21により切り替えるようにスィッチ回路 22〜24を制御する。

[0073] 制御部 26は、イヤホンマイク 30が接続されているとき、通信処理部 11を通して着信情報が入力されると、音声出力部としてのスピーカ 32により着信報知を行わせてィャホンマイク 30に出力させるとともに、イヤホンマイク 30のキー操作部 31が操作されたときには着信報知を停止し、さらに通信処理部 11に通信ネットワークへ通信の接続処理を開始させるように制御する。

イヤホンマイク 30のキー操作部 31は、 1または複数のキーで構成される。制御部 26は、後で詳述するように、イヤホンマイク 30のキー操作部 31のキーの操作により生じる信号の所定時間内における回数をカウントすることにより、所定の指示を判別する。ここでいう所定の指示とは、早送り (スキップ)または巻き戻し (バックスキップ)の操作である。

制御部 26は、たとえば図 3 (a)に示すように、キー操作部 31のキーが 1回操作されるとスキップであり、図 3 (b)に示すように、 2回操作されるとバックスキップであると判別する。また、制御部 26は、図 3 (c)に示すように、キー操作部 31により所定時間以上に亘つて信号入力がある場合には、本読み上げ機能に関係しない操作、たとえば着信応答や保留解除であると判別する。

[0074] 制御部 26は、通常速度である第 1の速度で読み上げている際に、キー操作部 19, 13、あるいは 31により早送り指示がなされると、早送り指示があった時点力前方に最も近い区切り位置までを第 1の速度よりも速い第 2の速度で読み上げ、区切り位置力は第 1の速度に戻して読み上げる制御する。

制御部 26は、キー操作部 19, 13、あるいは 31により第 1回目の巻き戻し指示がされると、この第 1回目の操作指示時点での区切り区間を読み上げ、第 1回目の操作指示があって力所定時間内に再度巻き戻し操作の指示があると、一つ前の区間まで読み上げ対象を戻すように制御する。 [0075] サブ表示部 15またはメイン表示部 16がテキストを表示する状態において、携帯電話機 10の上方向に対してダイヤル入力がなされると、表示されるテキストの文字サイズが拡大するように、また、携帯電話機 1の下方向に対してダイヤル入力がなされると、表示されるテキストの文字サイズが縮小するように、各表示部を制御する。

文字情報については、スケーラブルフォントとして、若しくは、サイズの異なる複数のフォントとしてメモリ 12に格納されているので、制御部 26は、文字情報をメモリ 12から取り出して各表示部に表示させる。

ここで、携帯電話機 1は、図 2Bに示す状態において、リンガスピーカ 21側を下側として、テキストのフォントが表示されるとする。

[0076] 制御部 26は、ダイヤル入力部 14からのダイヤル入力に応じた処理を行うが、その際、携帯電話機 1の開閉状態に応じた反転処理を行う。

一般的に、上下方向のダイヤル操作に対して、ユーザは、上方向の操作に対しては作用が増大することを、下方向の操作に対しては作用が減少することを期待するので、携帯電話機 1の開閉状態に関わらず、ユーザの期待に沿った作用がなされることを実現するための処理が反転処理である。

[0077] すなわち、携帯電話機 1が閉状態（図 2B)において、上述したように、ダイヤルの上下方向の入力に応じて、たとえば文字サイズがそれぞれ拡大 Z縮小するように処理する場合には、仮に、何らその他の処理を行わないとすると、携帯電話機 10が開状態（図 2A)においては、ユーザに対するダイヤル入力部 14の上下位置方向が閉状態と比して逆転するため、上方向の入力に応じて文字サイズが縮小し、ユーザにとつて違和感が生ずる作用結果となる。

そこで、制御部 26は、開閉スィッチ 18の出力に基づいて、携帯電話機 10の開閉状態を判別し、当該開閉状態に応じて、ダイヤル入力部 14に対する作用の反転処理を行う。これにより、ユーザ力も見ると、携帯電話機 10の開閉状態に関わらず、常に、ダイヤル入力部 14に対する上方向の操作により、文字サイズを拡大させる方向に、また、ダイヤル入力部 14に対する下方向の操作により、文字サイズを縮小させる方向に、動作することになるので、違和感がなぐ操作性が向上する。

[0078] 次に、本実施形態に係る携帯電話機 10の音声読み上げ制御について、図 4〜図 1 0に関連付けて具体的に説明する。

[0079] まず、図 4〜図 6に関連付けて本実施形態に係る読み上げ動作の基本的動作を説明する。

図 4は、本実施形態に係る制御部 26を中心とする読み上げ動作の基本的動作を説明するためのフローチャートである。図 5は、読み上げ動作時の受け取ったデータの例を示す図であって、メーラーによって受け取った場合の例を示す図である。図 6 は、読み上げ動作時の受け取ったデータに基づいてテキスト抽出部 261で作成されるテーブルの一例を示す図である。

[0080] 基本的には、制御部 26は、読み上げ可能な状態に遷移することにより作動する。

まず、読み上げの前処理として、制御部 26は、読み上げるべきデータの受け取り元を判別する（ST1)。受け取り元として、制御部 26は、メニュー、メーラー、ブラウザであるかの判別を行う。この例では、メーラー力受け取つたものとする。なお、受け取り元は一箇所に限定せず、メニューとメーラーの組み合わせ等を許容する。

そして、制御部 26は、図 5に示すようなデータを受け取り（ST2)、図 6に示すようなテーブル作成を行う (ST3)。

[0081] 受け取ったデータは、たとえば図 5に示すようなデータとする。

すなわち、ヘッダ部は、 DATE (日付）： 2004Z3Z20、 From (差出人）：京セラ太郎、 Subject (件名）：いい天気ですね、等と、本文である。図 6の本文の例は、「今日はいい天気ですね。明日も晴れるかな？今度遊びに行きましょう！」となっている。このように、本文には、読点「。」、疑問符「？」、感嘆符「！」が含まれている。

[0082] テーブル作成の際は、制御部 26は、データ受け取り元に応じたルールに従って、項目ごとにテキストデータを作成する。

具体的には、「項目番号 1」のテキストデータとして、「 2004年 3月 20日」が作成される。この項目番号 1のテキストデータは、受け取りデータのヘッダ部の「DATE : 2004Z3Z20」なるデータに基づき作成されている。なお、「受信」の文字に下線を付してあるが、これは項目毎の定型追加テキストであることを示している。

「項目番号 2」のテキストデータとして、「差出人京セラ太郎さん Iが作成されるこの項目番号 2のテキストデータは、受け取りデータのヘッダ部の「From:京セラ太郎」なるデータに基づいて作成されている。なお、「差出人」「さん」の文字に下線を付してあるが、これは項目毎の定型追加テキストであることを示している。「さん」は敬称 (Mr. 又は Ms.あるいは Dr. Sirなど）である。なお、 CPU26は、電子メールの差出人を示す構成要素にアドレス情報しか含まれなカゝつた場合には、上記敬称の付加動作を省略したり、携帯電話機 10のメモリ 21に記憶されるアドレス帳を参照して一致する名称を抽出した上で敬称を付加する動作を行わすことが好ましい。

「項目番号 3」のテキストデータとして、「：^いい天気ですね」が作成される。この項目番号 3のテキストデータは、受け取りデータのヘッダ部の「Subject： V、、天気ですね」なるデータに基づいて作成されている。なお、「件名」の文字に下線を付してある力これは項目毎の定型追加テキストであることを示している。

[0083] 「項目番号 4」のテキストデータとして、「本文今日は、、天気ですね。」が作成される。この項目番号 4のテキストデータは、受け取りデータの本文の「今日は、、天気ですね。」なるデータに基づいて作成されている。すなわち、読点「。」を区切り位置として認識し、この読点「。」部分で項目の区切りとしている。「本文」の文字に下線を付してあるが、これは項目毎の定型追加テキストであることを示している。

「項目番号 5」のテキストデータとして、「明日も晴れるかな？」が作成される。この項目番号 5のテキストデータは、受け取りデータの本文の「明日も晴れるかな？」なるデータに基づいて作成されている。すなわち、疑問符「？」を区切り位置として認識し、この疑問符「？」部分で項目の区切りとしている。

「項目番号 6」のテキストデータとして、「今度遊びに行きましょう！」が作成される。この項目番号 6のテキストデータは、受け取りデータの本文の「今度遊びに行きましょう！」なるデータに基づいて作成されている。すなわち、感嘆符「！」を区切り位置として認識し、この感嘆符「！」部分で項目の区切りといしている。

「項目番号 7」のテキストデータとして、「メール終わり」が文末の定型追加テキストとして作成される。「メール終わり」の文字に下線を付してある力これは項目毎の定型追加テキストであることを示して、る。

[0084] 実施形態に係る携帯電話機 10において、読み上げ機能により音声出力するための各項目に対応したテキスト (説明テキストと称する）をメモリ 12に保持しており、押下式ボタン 19aに対する操作に応じて、選択された項目に対応するテキストが音声合成部 20に供給され、ここで音声合成処理が行われて、たとえばリンガスピーカ 21からテ一ブルに従って一項目ずつ音声出力される。

[0085] 読み上げ中に、キー操作部 13あるいは 19によりスキップ操作指示（早送り指示)またはバックスキップ操作指示 (巻き戻し指示）による割り込み処理を受けると、後述するスキップ操作 (ST5a)またはバックスキップ操作 (ST5b)が行われる。

そして、作成したテーブルの最後の項目（番号 7の「メール終わり」）を読み上げた時点で終了する（ST6)。

[0086] 次に、図 7および図 8に関連付けて制御部 26におけるスキップ操作およびバックスキップ操作にっ、て説明する。

図 7は、スキップ操作時の動作を説明するためのフローチャートである。図 8は、バックスキップ操作の動作を説明するためのフローチャートである。

[0087] まず、図 7に関連付けてスキップ操作時の動作を説明する。

制御部 26は、読み上げ中に、キー操作部 13あるいは 19によりスキップ操作指示（早送り指示）による割り込み処理を受けると (ST11)、スキップすべき項目が作成したテーブルの最後の項目か否かを判別する（ST12)。

制御部 26は、ステップ ST12において、最後の項目でないと判別すると、項目を一つ進める、すなわち現項目をスキップする処理を行う（ST13)。

次に、制御部 26は、所定時間内に、キー操作部 13あるいは 19によりスキップ操作指示 (早送り指示）による割り込み処理を受けた否かの判別を行う（ST14)。

ステップ ST14にお、て、所定時間内にスキップ操作指示が無、場合には制御部 2 6は、処理を終了する。一方、所定時間内にスキップ操作指示があつたと判別すると、制御部 26は、ステップ ST12の処理に戻り、スキップすべき項目が作成したテープルの最後の項目か否かを判別する（ST12)。

制御部 26は、ステップ ST12において、最後の項目であると判別すると、処理を終了し、最後の項目ではないと判別するとステップ ST13の処理より項目を一つ進める。すなわち、制御部 26は、現項目をスキップする処理を行い、ステップ ST14の処理に移行する。 [0088] 次に、図 8に関連付けてバックスキップ操作時の動作を説明する。

制御部 26は、読み上げ中に、キー操作部 13あるいは 19によりバックスキップ操作指示 (早戻し指示）による割り込み処理を受けると (ST21)、同じ項目を読み直した後 (ST22)バックスキップすべき項目が作成したテーブルの最初の項目か否かを判別する（ST23)。

制御部 26は、ステップ ST23において、最初の項目でないと判別すると、所定時間内に、キー操作部 13あるいは 19によりバックスキップ操作指示（早戻し指示）による割り込み処理を受けた否かの判別を行う (ST24)。

制御部 26は、ステップ ST24において、所定時間内にバックスキップ操作指示が無い場合には処理を終了する。一方、所定時間内にバックスキップ操作指示があつたと判別すると、ステップ ST25の処理に進み、スキップすべき項目が作成したテーブルの最初の項目か否かを判別する。

制御部 26は、ステップ ST25において、最初の項目でないと判別した場合には、項目を一つ戻す、すなわち現項目をバックスキップする処理を行ヽ（ST26)、ステップ ST24の処理に移行する。

制御部 26は、ステップ ST25にお、て最初の項目でな、と判別した場合には処理を終了する。

[0089] 次に、外部接続機器であるイヤホンマイク 30の接続端子が外部機器接続部 25〖こ接続された場合の制御動作について図 9および図 10のフローチャートに関連付けて説明する。

[0090] 制御部 26は、図 9に示すように、外部接続機器であるイヤホンマイク 30の接続端子が外部機器接続部 25に接続された力否力の判別を行う（ST31)。

制御部 26は、ステップ ST31において、イヤホンマイク 30の接続端子が外部機器接続部 25に接続されたと判別すると、制御部 26は、リモコン対応の操作割り込みル一チン管理処理を行う (ST32)。

制御部 26は、ステップ ST31において、イヤホンマイク 30の接続端子が外部機器接続部 25に接続されていないと判別すると、制御部は、通常の操作割り込みルーチン管理処理を行う（ST33)。 [0091] リモコン対応の操作割り込みルーチン管理処理においては、図 10に示すように、制御部 26は、本体のキー操作部からの入力が有る力否かの判別を行い（ST41)、有る場合には操作に応じた割り込み処理を行う (ST42)。

制御部 26は、ステップ ST41にお、て本体のキー操作部からの入力がな、と判別すると、イヤホンマイク 30のキー操作部 31によりリモコン信号が入力（ON)されたか否かの判別を行う（ST43)。

[0092] 制御部 26は、ステップ ST43において、リモコン信号が ONされたと判別すると、 O

Nして力所定時間内におけるリモコン信号が OFFした力否かの判別を行う（ST44) 制御部 26は、ステップ ST44において、リモコン信号が OFFしていないと判別すると、キー操作部 31により所定時間以上に亘つて信号入力があることから、本読み上げ機能に関係しない操作、たとえば着信応答や保留解除であると判別する (ST45) 制御部 26は、ステップ ST44において、リモコン信号が OFFしたと判別すると、キー操作部 31により所定時間内にリモコン信号が ONされたカゝ否かの判別を行う（ST46

) o

制御部 26は、ステップ ST46において、所定時間に再度リモコン信号が ONされたと判別すると、ノノクスキップ操作指示がなされたものと判別し、上述したバックスキップ操作割り込み処理を行う (ST47)。

制御部 26は、ステップ ST46において、所定時間に再度リモコン信号が ONされないと判別すると、スキップ操作指示がなされたものと判別し、上述したスキップ操作割り込み処理を行う（ST48)。

[0093] また、制御部 26は、イヤホンマイク 30が接続されているとき、通信処理部 11を通して着信情報が入力されるとスピーカ 32により着信報知を行わせてイヤホンマイク 30 に出力させる。

これと並行して、制御部 26は、イヤホンマイク 30のキー操作部 31が操作されたときには着信報知を停止して、通信部 11に通信ネットワークへ通信の接続処理を開始させる。また、制御部 26は、イヤホンマイク 30が接続されているときに、新着メールを受信すると、新着メールのテーブルを作成する。

[0094] ここで、イヤホンマイクの接続されるときの新着メールのテーブルについて説明する。基本的には、すでに図 5および図 6を参照してテーブルの作成については述べた力イヤホンマイクが接続されるときには、この動作を若干変更することにより、ユーザにとつてさらに便利な読み上げ機能とすることができる。

通常は、新たに着信メールが発生すると、待ち受け画面上に「新着メールあり」との表示がなされる。この「新着メールあり」の表示は、制御部 26が、新たに着信メールの生じたことを検出すると、メモリ 21に格納されている特にメニューのデータベースから抽出されるテキストを、サブ表示部 15に表示させる。ここで、ユーザは端末を開くと、開閉スィッチ 18の信号の変化によりメイン表示部 16に「新着メールあり」の表示が切り替わる。

この状態にて、キー操作部 13にて新着メールを開く動作を行い、読み上げキー操作部 19にて読み上げが指示されると、図 5および図 6に関連付けて述べたようなテーブルの作成がなされる。

これに対し、イヤホンマイク 30が接続されるとき、図 5および図 6に関連付けて述べたようなテーブルの作成を行う際に、項目番号の先頭にまずメニューのデータベース力も抽出されるテキストである「新着メールあり」をテキストデータに加え、以降の項目番号を一つずつ下位にずらしてテーブルを作成する。これにより、新着メールの生じた状態で、キー操作部 13を操作しなくても早送り (スキップ)動作を行えば、即時新着メールの内容までをも確認することができる。

[0095] なお、このようなメニューをも含めたテーブル作成動作はイヤホンマイク 30の接続の有る状態でのみ説明した力これに限るものではない。

たとえば、読み上げキー操作部 19が携帯端末装置である携帯電話機 10の扉が閉じられた状態において露出するように構成されている場合、携帯端末装置の扉が閉じられた状態において読み上げ操作部 19が操作されたときは、上述したようにメ-ュ一をも含めたテーブル作成動作を行うようにしても良、。

これにより、携帯端末装置の扉を開力なくても「新着メールあり」という読み上げがリンガスピーカ 21などより出力され、一連の内容確認を行うことができるようになる。以上説明したように、本実施形態によれば、読み上げ操作を指示する操作部 19と、テキストを記憶するメモリ 12と、読み上げを行う際に、メモリ 12に記憶されたテキストデータを音声データに変換する音声合成部 20と、音声データを出力する音声出力部 21と、音声出力部 21にて音声データを出力する際に、読み上げるべきテキストから所定の区切りを認識し、操作部 19により所定の指示があつたときは、指示入力時点での読み上げ対象テキストの前後いずれかの区切り位置からを音声データとして音声出力部としてのスピーカにより出力するように制御する制御部 26とを有することから以下の効果を得ることができる。

音声読み上げ機能において、ユーザが情報の重要度に応じて取捨選択することが可能となり、読み上げ機能を効率的に活用できる。

また、メーラーやブラウザやメニュー表示部といった、情報表示を管理しているアブリケーシヨン等をテキスト情報の受け取り元とすることができ、メール一通分など画面表示時に意味のある単位での受け渡しが可能となる。

また、あら力じめ決めたルールに従って読み上げるテキストの項目抽出を行うことができ、あらかじめ内容を予測することのできな、電子メールなどのデータの場合にも自動的に対応することができ、ユーザが自分で区切り位置を設定する労力を軽減することがでさる。

既存のイヤホンマイクインタフェースを使って、読み上げ音声の出力やリモコン操作を利用可能であり、端末の低コスト化と小サイズ化、およびプライバシーに配慮した機能操作を可能とする。

画面をほとんど見ることなくメール確認などの操作を可能とするため、視力が低下する状況での利用はもちろん、第 3者に画面を覼かれたくな、状況などで画面表示をオフにして利用することも可能である。

また、音楽再生など音声読み上げとは別の用途でイヤホンマイクを使用しているときに新着メールを受信した場合に、いわゆる折り畳み型端末を開くことなく新着メールの確認など簡単な操作が手元で可能となる利点がある。

また、メール内容確認などプライベートな情報が含まれているために、音声読み上げじにデメリットが生じるような場合でも、音声が周囲に漏れることがないため問題なく使用することが可能である。

[0097] また、本実施形態に係る携帯電話機 10によれば、ダイヤル入力部 14に対する操作により、表示されているテキストの文字を拡大 Z縮小することができ、テキストの視認性が向上するとともに、テキストの文字を拡大 Z縮小する際に、そのテキストの表示形式に応じた表示処理を行うので、さらにユーザの視認性および操作快適性が向上する。

[0098] 2実餱

図 11〜図 18を参照して本発明の携帯端末装置の第 2実施形態を述べる。本発明の第 2実施形態は、煩雑な手間を要することなく読み上げ前の警告音をュ一ザが設定でき、しかも必要なときのみ警告音を発生することができる携帯端末装置に関する。

図 11,図 12A〜図 12Dに図解した携帯端末装置 10Aは、図 1,図 2A〜図 2Sに図解した携帯端末装置 10と比較すると、警告音発生部 50が付加されており、外部接続部 25が削除されている。その他の構成要素は、第 1実施形態の携帯端末装置 10と第 2実施形態の携帯端末装置 10Aとは実質的に同じである。ただし、第 1実施形態の制御部 26と第 2実施形態の制御部 26Aとは下記に述べるとおり処理内容が異なる以下、第 2実施形態の携帯端末装置 10Aの特徴湘違)を中心に述べる。

[0099] 本実施形態に係る携帯電話機 10Aは、通常の携帯電話機の機能に加えて、音声読み上げ機能を有し、かつ、携帯電話機 10Aが読み上げ指示を受けた場合、その読み上げ前に警告音を鳴らすことでユーザ (聞き手)側に注意を促せ、心理的効果を得るように構成されている。

携帯電話機 10Aにお、て、警告音を鳴らす状況は音声読み上げ機能を「自動」にセットし、かつ、たとえば電波状況や電池残量の有無など特に重要なステータスをュ一ザに知らせる必要があるときのみである。

本実施形態に係る携帯電話機 10Aは、着信時やメール受信時に読み上げを行う場合は、いわゆるバイブレーションや着うた、着メロが読み上げ時間前の警告音の役割をするものとして通常の警告音は発しない。すなわち、携帯電話機 10Aにおいては、明らかに聞くことのできる状況にあるときまで警告音は発しないように構成されている。

なお、その警告音をユーザが設定できることで自分の端末が読み上げられると、うことを瞬時に判断できるように構成されて、る。

[0100] 本実施形態に係る携帯電話機 10Aにおいて、あとで詳述するように、「警告音発生

」の条件に関しては以下の 2点が存在する。

第 1は、条件テーブルを参照して警告音を発生させる点である。

第 2は、条件テーブルのような固定的な設定ではなぐ各事象 (イベント）に重み付けの数値をあらかじめ与えておき、利用者がどの範囲で警告音を鳴らすか、重み付けテーブルの重み値とユーザの設定値を比較し、警告音の鳴動、非鳴動を制御することでユーザの利便性を向上させる点である。

[0101] 以下、本実施形態に係る携帯電話機 10Aの各部の構成、機能、並びに、音声読み上げ制御にっ、て順を追って説明する。

[0102] キー操作部 13の操作により、メモリ 12に記憶される音声読み上げ機能の制御テーブルの各項目の読み上げするか否か (ONZOFF)を制御部 26Aを通して設定可能である。

キー操作部 13の操作により、メモリ 12に記憶される音声読み上げ機能の重み付けテーブルの各項目の重み値を制御部 26Aを通して設定可能である。

[0103] 音声処理部 17は、音声処理回路 173を有し、通話機能のために音声出力を行うスピー力 171と音声入力を行うマイクロフォン 172とが接続されている。

音声処理部 17は、マイクロフォン 172により収音した音声に対して所定の処理を行つて制御部 26Aに供給する。また、音声処理部 17は、制御部 26Aにより供給された音声情報に対して所定の処理を行ってスピーカ 171から出力させる。

スピーカ 171は、受話スピーカ 171aおよびリンガスピーカ 171bの 2箇所の音声出力部を含み、読み上げ機能の処理結果である音声を出力する。

さらに、音声処理部 17は、読み上げを行う際に、制御部 26Aにおいてメモリ 12から読み出され抽出されたテキストデータを音声データに変換して、音声出力部である受話スピーカ 171 aまたはリンガスピーカ 171bにより音声合成して音声出力させる。音声処理部 17は、音声読み上げの際、制御部 26Aによる第 2の制御信号 CTL2 の制御の下、音声出力部にて受話スピーカ 171aまたはリンガスピーカ 171bにより音声合成した音声データを出力させる際、読み上げ開始の理由に応じて、警告音を音声出力部にて出力させて力も音声データを出力する。

[0104] 警告音発生部 50は、制御部 26Aにより第 1の制御信号 CTL1を受けて警告音、たとえば「ピンポン」という警告音を生成し、制御部 26Aを通して、あるいは直接的に、音声合成処理部 17に供給する。

[0105] 制御部 26Aは、ユーザによる押下式ボタン 19aの操作がなされると、表示されるテキストの読み上げ機能を実行する。その際、読み上げ機能として、読み上げ用の音声データを出力する方式ではなぐテキスト列を抽出 Z生成してそのテキストを読み上げるテキスト読み上げ方式を用いて、る。

[0106] 制御部 26Aは、音声データを出力する際、読み上げ開始の理由に応じて、制御信号 CTL1により警告音を生成させて警告音を音声出力部であるスピーカから出力して力も音声データを出力するように第 2の制御信号 CTL2を音声処理部 17に出力する。

換言すれば、制御部 26Aは、音声データを出力する際、読み上げ開始の理由に応じて、第 1の制御信号 CTL1により警告音を生成した後、第 2の制御信号 CTL2にてテキストを音声データに変換するように制御する。

制御部 26Aは、音声出力部であるスピーカ 172にて警告音を出力させて力も所定時間経過後に音声データを出力させる。

すなわち、制御部 26Aは、第 1の制御信号 CTLにより警告音発生部 50に警告音を発生させて力所定の時間経過後に第 2の制御信号 CTL2により音声合成処理部 1 7に音声データを生成させる。

また制御部 26Aは、所定時間の間にキー操作部 13からの入力があると、音声出力部であるスピーカ 172にて音声データを出力させない。

キー操作部 13は、所定の処理が対応付けされており、制御部 26Aは、所定時間の間にキー操作部 13からの入力があった場合、音声出力部であるスピーカ 172にて音声データを出力させな、のみで、所定の処理を行わな!/、ように制御する。

[0107] さらに制御部 26Aは、読み上げ開始の理由として、読み上げキー操作部 19による読み上げ指示か、端末内部の状態遷移に応じた自動読み上げかを判定する。

この自動読み上げは、たとえば電池残量または電波状況の遷移に基づくものである。

この自動読み上げに際しては、制御部 26Aは、メモリ 12に記憶されている音声読み上げ機能の制御テーブルを参照する。

[0108] 図 13は、本実施形態に係る制御テーブルの一例を示す図である。

図 13の例では、自動読み上げのカテゴリ一として電池残量と、電波状況と、その他に区分けしている。

[0109] 携帯電話機 10Aは図示しな、二次電池 (以降電池と、う）により電源供給を受けており、制御部 26Aは、電池の電圧値を常時監視することにより電池残量を把握している。この電池電圧値が所定のしきい値以上力どうかにより電池フラグを設定しており、このしきい値が複数のレベルで設けられている。これに基づいて、残量の少ないもの力も順に、電池フラグが 0個、 1個、 2個、 3個と指定し、表示部 15、 16にて表示する。電池状況は、たとえば表示部 15、 16に表示される電池フラグ力 ^個、 1個、 2個、 3 個で読み上げを行うか否かを分けて、る。

制御部 26Aは、制御テーブルに従って、電池フラグが 0個と 1個の場合には、ユーザに電池残量が極めて少な、ものとして報知するまめに「電池残量が少なくなつて！/、ます」等の読み上げを行うように警告音の生成制御と読み上げ制御を行う。

制御部 26Aは、制御テーブルに従って、電池フラグが 2個と 3個の場合には、ユーザに電池残量を報知するまではな、ものとして読み上げ制御を行わな、。

[0110] また、携帯電話機 10Aは、送受信回路 112がアンテナ 111により無線信号を送受信することにより近隣の基地局との通信を確保する動作を常に行っている。ここで、携帯電話機 10Aが移動したり、周囲の環境が変化することにより時々刻々と携帯電話機 10Aからみた基地局力もの電波の強度は変化する。制御部 26Aは、この電波の強度にっ、ても複数のしき、値を設け、それぞれに電波マーク 0本〜 3本を指定する。また、通信を行える最低限の電波の強度が得られない場合には圏外と指定して、これらを表示部 15、 16にて表示する。

電波状況は、たとえば表示部 15、 16に表示される電波が圏外、電波 0本、電波 1本、電波 2本、電波 3本で読み上げを行うか否かを分けている。

制御部 26Aは、制御テーブルの内容に従って、電波が圏外、電波 0本、電波 1本には、ユーザに電波状況が極めて悪いものとして「現在位置では、電波状況が悪くなつて、ます」等の読み上げを行うように警告音の生成制御と読み上げ制御を行う。制御部 26Aは、制御テーブルに従って、電波が電波 2本、電波 3本の場合には、ュ一ザに電波状況を報知するまではな、ものとして読み上げ制御を行わな、。

[0111] その他としては、充電完了時、通話中、電波状況回復時、着信、メール受信 (この場合受信音が警告音)、未読メール、留守録有に分けられている。

制御部 26Aは、制御テーブルに従って、充電完了時、通話中、電波状況回復時、着信、メール受信 (この場合受信音が警告音)、の場合には、ユーザにその旨を報知するために警告音の生成制御と読み上げ制御を行う。

制御部 26Aは、制御テーブルに従って、未読メール、留守録有の場合には、他の報知機能を有して、ることから、読み上げ制御を行わな、。

制御部 26Aは、マナーモード、ドライブモード、キーロック中には音声読み上げ制御は行わない。

[0112] この自動読み上げに際しては、制御部 26Aは、メモリ 12に記憶されている音声読み上げ機能の重み付けテーブルを参照する。

制御部 26Aは、重み付けテーブルの重み付け値に応じて自動読み上げを行うか行わないかを判定する。

[0113] 図 14は、本実施形態に係る重み付けテーブルの一例を示す図である。

図 14の例では、自動読み上げのカテゴリ一として電池残量と、電波状況とに区分けしている。

[0114] 電池状況は、たとえば表示部 15、 16に表示される電池フラグ力 ^個、 1個、 2個、 3 個で重み付け値を変えて読み上げを行うか否かを分けている。

制御部 26Aは、制御テーブルに従って、たとえば重み付け値力と 3である電池フラグ力^個と 1個の場合には、ユーザに電池残量が極めて少ないものとして報知するまめに「電池残量が少なくなつて、ます」等の読み上げを行うように警告音の生成制御と読み上げ制御を行う。

制御部 26Aは、制御テーブルに従って、重み付け値が 2と 1である電池フラグが 2 個と 3個の場合には、ユーザに電池残量を報知するまではないものとして読み上げ制御を行わない。

[0115] 電波状況は、たとえば表示部 15、 16に表示される電波が圏外、電波 0本、電波 1本、電波 2本、電波 3本で重み付け値を変えて読み上げを行うか否かを分けている。制御部 26Aは、制御テーブルに従って、たとえば重み付け値が 5, 4, 3である圏外、電波 0本、電波 1本には、ユーザに電波状況が極めて悪いものとして「現在位置では、電波状況が悪くなつて!、ます」等の読み上げを行うように警告音の生成制御と読み上げ制御を行う。

制御部 26Aは、制御テーブルに従って、重み付け値が 2, 1である電波が電波 2本、電波 3本の場合には、ユーザに電波状況を報知するまではないものとして読み上げ制御を行わない。

[0116] 制御部 26Aは、通信処理部 11により通信網からの情報の受信または着信の処理が生じると報知音を生成する音声処理部 17に対して指示を出す。

制御部 26Aは、読み出し開始の理由力情報の受信または着信の処理の発生であって報知音を音声出力部であるスピーカ 172にて出力する際、警告音は音声出力部から出力させる。

[0117] 制御部 26Aは、図示しないテキスト抽出部を含み、テキスト抽出部 261は、テキスト抽出ルールに従って、たとえばメモリ 12に格納されているメニュー、メーラー、ブラウザ等のデータベース力もテキストを抽出して音声合成処理部 17に供給する。

その際、制御部 26Aは、テキスト列を 1文字目力も順に走査し、予めメモリ 12内の読み上げデータベースを参照して、前後の接続関係を考慮しながら、文単位の音声合成を行うように、音声合成部 20にテキストデータの供給を行う。また、制御部 26A は、たとえば文単位の音声合成を行うように制御し、この読み上げ機能によれば、たとえば、男性音への変更、女性音への変更、読み上げスピードの変更などが可能である。 [0118] また、サブ表示部 15またはメイン表示部 16がテキストを表示する状態において、携帯電話機 10Aの上方向に対してダイヤル入力がなされると、表示されるテキストの文字サイズが拡大するように、また、携帯電話機 10Aの下方向に対してダイヤル入力がなされると、表示されるテキストの文字サイズが縮小するように、各表示部を制御する文字情報については、スケーラブルフォントとして、若しくは、サイズの異なる複数のフォントとしてメモリ 12に格納されているので、制御部 26Aは、文字情報をメモリ 12から取り出して各表示部に表示させる。

なお、ここで、携帯電話機 10Aは、図 12Bに示す状態において、リンガスピーカ 21 側を下側として、テキストのフォントが表示されるとする。

[0119] 制御部 26Aは、上述したように、ダイヤル入力部 14からのダイヤル入力に応じた処理を行うが、その際、携帯電話機 10Aの開閉状態に応じた反転処理を行う。

一般的に、上下方向のダイヤル操作に対して、ユーザは、上方向の操作に対しては作用が増大することを、下方向の操作に対しては作用が減少することを期待するので、携帯電話機 10Aの開閉状態に関わらず、上述したユーザの期待に沿った作用がなされることを実現するための処理が反転処理である。

[0120] すなわち、携帯電話機 10Aが閉状態（図 12B)において、上述したように、ダイヤルの上下方向の入力に応じて、たとえば文字サイズがそれぞれ拡大 Z縮小するように処理する場合には、仮に、何らその他の処理を行わないとすると、携帯電話機 10A が開状態（図 12A)においては、ユーザに対するダイヤル入力部 14の上下位置方向が閉状態と比して逆転するため、上方向の入力に応じて文字サイズが縮小し、ユーザにとって違和感が生ずる作用結果となる。

そこで、制御部 26Aは、開閉スィッチ 18の出力に基づいて、携帯電話機 10Aの開閉状態を判別し、当該開閉状態に応じて、ダイヤル入力部 14に対する作用の反転処理を行う。これにより、ユーザ力見ると、携帯電話機 10Aの開閉状態に関わらず、常に、ダイヤル入力部 14に対する上方向の操作により、文字サイズを拡大させる方向に、また、ダイヤル入力部 14に対する下方向の操作により、文字サイズを縮小させる方向に、動作することになるので、違和感がなぐ操作性が向上する。 [0121] 次に、本実施形態に係る携帯電話機 10Aの音声読み上げ制御について、図 15〜図 18に関連付けて具体的に説明する。

[0122] まず、図 15に関連付けて本実施形態に係る制御部 26Aにおける読み上げ動作の基本的動作を説明する。

図 15は、本実施形態に係る制御部 26Aの読み上げ動作の基本的動作を説明するためのフローチャートである。

[0123] 基本的には、読み上げ可能な状態に遷移することにより作動する。

まず、読み上げキー操作部 19の操作、あるいは何らかのイベント、たとえば電池残量や電波状況を読み上げて報知する必要が生じた場合 (ST101)、制御部 26Aは、まず、その読み上げ指示が読み上げキー操作部 19の操作に基づくもの力否かの判定を行う（ST102)。

ステップ ST102において、読み上げキー操作部 19の操作に基づくものであると判別すると、制御部 26Aは、メモリ 12から所望のテキストを抽出して制御信号 CTL2を音声合成処理部 17に出力して音声合成にて音声データを生成させて、音声データを出力させる（ST103)。この場合、ユーザの意志によるものであることから警告音の発生は行わない。

[0124] ステップ ST102において、読み上げキー操作部 19の操作に基づくものでないと判別すると、制御部 26Aは、自動読み上げによるものと判定して（ST104)、操作していることに対する読み上げ、具体的にはカーソルを合わせた時の読み上げ、数字入力の読み上げである力否かの判別を行う（ST105)。

ステップ ST105において、操作していることに対する読み上げであると判別すると、制御部 26Aは、ユーザの意志によるものであることから警告音の発生は行わず、ステップ ST103において音声読み上げを開始させる。すなわち、制御部 26Aは、メモリ 1 2から所望のテキストを抽出して制御信号 CTL2を音声合成処理部 17に出力して音声合成にて音声データを生成させて、音声データを出力させる。

[0125] ステップ ST105にお、て、操作して!/、ることに対する読み上げではな、と判別すると、制御部 26Aは、メール受信、着信時力否かの判別を行う（ST106)。

ステップ ST106において、メール受信、着信時であると判別すると、制御部 26Aは、ユーザは受信、着信音があることから、警告音の発生は行わず、ステップ ST103において音声読み上げを開始させる。すなわち、制御部 26Aは、メモリ 12から所望のテキストを抽出して制御信号 CTL2を音声合成処理部 17に出力して音声合成にて音声データを生成させて、音声データを出力させる。

[0126] ステップ ST106にお、て、メール受信、着信時でな!、判別すると、制御部 26Aは、次に通話中である力否かに判別を行う（ST107)。

ステップ ST107において、通話であると判別すると、警告音は必要ないことから、制御部 26Aは、警告音の発生は行わず、ステップ ST103において音声読み上げを開始させる。すなわち、制御部 26Aは、メモリ 12から所望のテキストを抽出して制御信号 CTL2を音声合成処理部 17に出力して音声合成にて音声データを生成させて、音量を調整し、通話相手の音声とともに音声データを出力させる。

[0127] ステップ ST107にお、て、通話でな!、と判別すると、制御部 26Aは、制御テープルあるいは重み付けテーブルである条件テーブルを参照する（ST108)。

制御部 26Aは、条件テーブル表の読み上げ項目が ONである力否かの判別を行う (ST109)。

ステップ ST109において、項目が ONでない (OFF)と判別すると、警告音は必要ないことから、制御部 26Aは、警告音の発生は行わず、ステップ ST103において音声読み上げを開始させる。すなわち、制御部 26Aは、メモリ 12から所望のテキストを抽出して制御信号 CTL2を音声合成処理部 17に出力して音声合成にて音声データを生成させて、音声データを出力させる。

[0128] ステップ ST109において、項目が ONであると判別すると、警告音が必要であることから、制御部 26Aは、第 1の制御信号 CTL1により警告音を生成した後（ST110)、第 2の制御信号 CTL2にてテキストを音声データに変換するように制御する。

具体的には、警告音を出力させてから所定時間経過後に、ステップ ST103において音声読み上げを開始させる。すなわち、制御部 26Aは、メモリ 12から所望のテキストを抽出して制御信号 CTL2を音声処理部 17に出力して音声合成にて音声データを生成させて、音声データを出力させる。

このように、所定時間経過してから、音声読み上げを開始させることにより、音声出力部 171にて出力される警告音が残留音などを含む音であっても読み上げる音声に重畳されてしまったり、図示しない音声の増幅回路にとっても、供給される音源が警告音発生部 50から音声合成処理部 17の合成音に急に切り換わってしまい、増幅率の変化にっヽて、けな、等の問題を回避することもできる。

[0129] また、図 16は、通行中における音声読み上げ機能のユースシーンを示す図である。図 17は、通話中における音声読み上げ機能のユースシーンを示す図である。図 1 8は、メール中における音声読み上げ機能のユースシーンを示す図である。

[0130] たとえばポケットに携帯電話機 10Aが入った状態で通行しているときにおいて、電池が切れそうになっているときには、図 16に示すように、警告音「ピンポン」と発せられた後に「電池が残り 1個になりました」との音声読み上げが行われる。これを聞、たユーザには、たとえばコンビニエンスストアで補充電用電池を買うなどの思慮を働かせるきっかけを与えることができる。

さらに、電話が力かってくる予定があり、その着信を図 17に示すように待っているときに、同じく電池が切れそうになっているときには、警告音「ピンポン」と発せられた後に「電池が残り 1個になりました」との音声読み上げが行われる。これを聞いたユーザには、充電しながら通話することも想定して、充電器を充電端子にコネクタで接続しておくように予め来るべき通話に向けての対策を講じておくことができる。

また、電子メールを作成し、その送信指示を行うと、通常は送信指示を行ってから基地局との通信を確立した上で、所定のメールサーバなどを呼び出して電子メールを所定のパケットなどにより送信するため、ユーザが送信を指示して力も送信完了までには数秒程度のタイムラグがある。このようなメール送信時についても、図 18に示すように、電波状況の良好な状態で電子メールを作成して力も送信指示してメールサーバへの接続待ちなどまだ送信の完了していないときに、送信が成功することを見越して携帯電話 10Aをポケットにしまうことも多々ある。このときにもし、ポケットに入れて力も電波状態が良好でなくなると、警告音「ピンポン」と発した後に「電波の良いところでリトライして下さい」との音声読み上げが行われる。これを聞いたユーザには、たとえば後で送信しなおすか、あるいは場所を変えるなどの措置を取るきっかけを作ることができ、電子メールの送信失敗に気づかない、というような事態を極力防止することができる。

[0131] 以上説明したように、本実施形態によれば、読み上げ項目に応じたテキストを記憶するメモリ 12と、警告音を生成する警告音発生部 50と、読み上げを行う際に、メモリ 1 2に記憶されたテキストを音声データに変換する音声合成処理部 17と、音声データまたは警告音を出力する音声出力部 171と、音声出力部 171にて音声データを出力する際、読み上げ開始の理由に応じて、警告音を音声出力部にて出力して力も音声データを出力するように制御する制御部 26Aとを有するので、読み上げ前に警告音を鳴らすことでユーザ（聞き手)側に注意を促せ、聞き逃しをなくす等の効果を得ることがでさる。

読み上げを自動にするかボタン押下による読み上げにするかを設定でき、さらに自動に設定した場合でも、ユーザが警告音の必要性のないときは警告音を鳴らさないようにすることができ、煩雑な手間を要することなく読み上げ前の警告音をユーザが設定でき、し力も必要なときのみ警告音を発生することができる利点がある。

[0132] また、本実施形態に係る携帯電話機 1 OAによれば、ダイヤル入力部 14に対する操作により、表示されているテキストの文字を拡大 Z縮小することができ、テキストの視認性が向上するとともに、テキストの文字を拡大 Z縮小する際に、そのテキストの表示形式に応じた表示処理を行うので、さらにユーザの視認性および操作快適性が向上する。

図 19〜図 20A〜図 20Dを参照して本発明の携帯端末装置の第 3実施形態を述べる。

本発明の第 3実施形態の携帯端末装置 10Bは、ユーザに対して様々な情報を通知することができ、かつ、その情報の内容が簡易な操作で確認できる。

図 19,図 20A〜図 20Dに図解した携帯端末装置 10Bは、図 1,図 2A〜図 2Sに図解した携帯端末装置 10と比較すると、発光部 40が付加されており、外部接続部 25 が削除されている。その他の構成要素は、第 1実施形態の携帯端末装置 10と第 3実施形態の携帯端末装置 10Bとは実質的に同じである。ただし、第 1実施形態の制御部 26と第 3実施形態の制御部 26Bとは下記に述べる処理内容が異なる。以下、第 3実施形態の携帯端末装置 10Bの特徴湘違)を中心に述べる。

[0134] サブ表示部 15およびメイン表示部 16は、ともに、本発明の表示手段の一実施形態であり、制御部 26Bは、本発明の制御手段の一実施形態である。発光部 40は、本発明の発光手段の一実施形態である。

[0135] メモリ 12は、バッテリ残量、電波状態その他の内部の動作状態を管理するための情報と、電子メール受信の有無その他の外部から取得するデータを管理するための情報と、を含む管理情報を記憶する。この管理情報は、制御部 26Bによって必要に応じて更新される。たとえば、不在着信 (ユーザが応答しなかった着信）があったこと、未読の (未だ本文内容が表示されて、な、)電子メールを受信したこと等のイベントの発生があると、管理情報の内容が制御部 26Bにより更新される。

[0136] 管理情報の変化があった際にユーザに対して適切に通知するために、管理情報の変化 (管理情報の更新)と、発光色およびそのパターンとを対応付ける情報が予めメモリ 12に記憶される。これにより、本実施形態に係る携帯電話機 10Bでは、たとえば、新たに電子メールを受信すると、所定の色と所定の発光パターンをもって、発光部 40が発光するように構成されて、る。

[0137] メモリ 12に記憶されるテキストとしては、管理情報の変化にテキストが関連付けられるように構成することも可能である力たとえば、これとは別にあるいはこれにカ卩えて、管理情報そのものにテキストが関連付けられるように構成することも可能である。そして、後述する読み上げ機能により報知 (通知)すべき「読み上げ事項 (通知事項 )」は、「変化後の管理情報」や「管理情報がいかに変化した」が含まれ、メモリ 12には、その、ずれにつ、てテキストが記憶されて!、ても良!、。

[0138] 押下式ボタン 19aは、本発明の入力キーの一実施形態である。

本実施形態における携帯電話機 10Bは、読み上げ機能を有し、押下式ボタン 19a が押下 (操作)されると、閉状態ではリンガスピーカ 171bより音声出力し、開状態では受話スピーカ 171aより音声出力する。

後述する制御部 26Bは、携帯電話機 10Bの開閉状態を開閉スィッチ 18の出力により判別した後、読み上げのための音声出力先を音声処理部 17に通知する。

[0139] 制御部 26Bは、管理情報に変化があると、発光部 40を制御して LEDを点灯させる。さらに、 LEDが点灯した状態で、ユーザによる押下式ボタン 19aの操作がなされると、管理情報に関する内容の読み上げ機能 (本発明の読み上げ手段に相当）を実行する。その際、読み上げ機能として、読み上げ用の音声データを出力する方式ではなぐテキスト列を抽出 Z生成してそのテキストを読み上げるテキスト読み上げ方式を用いている。

[0140] たとえば、管理情報の変化の一例として、携帯電話機 10Bの内部の動作状態を管理するための情報である「バッテリ残量」が変化した場合には、制御部 26Bは、メモリ 12から、ノッテリ残量の変化を表すテキスト列（「バッテリ残り少な、です」など）を抽出し、これを読み上げる。

また、管理情報の変化の一例として、外部から取得するデータを管理するための情報である電子メール受信情報が変化した場合には、制御部 26Bは、メモリ 12からその電子メールの項目（「差出人」，「件名」，「本文」等）毎に、制御部 26B内のワークェリアに抽出したうえで、読み上げ用のテキスト列を生成し、そのテキスト列を読み上げる。たとえば、「差出人」のみを通知するように予め指定されていた場合には、「田村さんからメールです」というようなテキスト列を生成し、これを読み上げる。

[0141] このように、制御部 26Bは、基本的に、管理情報に変化があれば、読み上げ機能によりこの変化に対応したテキストを読み上げる。

上述した例のように、ノッテリが減りましたというテキストは管理情報の「変化」に対応付けておかねばならない。たとえば、ノッテリの管理情報としてバッテリ 2目盛に「バッテリが減りました」と対応付けてしまっていると、 1目盛から 2目盛になったときも「バッテリが減りました」と読み上げてしまヽ、矛盾が生じる。よって 3目盛から 2目盛になる「管理情報の変化」に「バッテリが減りました」というテキストを対応付けておく必要がある。

[0142] ただし、たとえば管理情報の変化にテキストが関連付けられるように構成することとは別に、管理情報そのものにテキストを関連付けておくだけでも、ユーザに対して様々な情報を通知することができ、かつ、その情報の内容を簡易な操作で確認できる。たとえば、バッテリ 2目盛に「バッテリ 2目盛です」と関連付けておき、バッテリの管理情報が 3目盛から 2目盛と変化があってから、変化後の管理情報のテキストを読むだけでも充分ユーザは意味を理解できる。その他、「圏外になりました」に対して「圏外です」も同様に言える。

[0143] 制御部 26Bは、抽出 Z生成したテキスト列を 1文字目力も順に走査し、予めメモリ 1 2内の読み上げデータベースを参照して、前後の接続関係を考慮しながら、文単位の音声合成を行う。文単位の音声合成を行うので、この読み上げ機能によれば、たとえば、男性音への変更、女性音への変更、読み上げスピードの変更などが可能である。

[0144] 制御部 26Bにより生成された音声合成結果は、音声処理部 17により処理されて、受話スピーカ 171 aまたはリンガスピーカ 171bより出力される。

その際、制御部 26Bは、図 3に示したように、開閉スィッチ 18がオン状態 (ON状態 )の場合、すなわち、携帯電話機 10Bが閉状態である場合にはリンガスピーカ 171b より音声出力がなされるように、また、開閉スィッチ 18がオフ状態 (OFF状態)の場合、すなわち、携帯電話機 10Bが開状態である場合には受話スピーカ 171aより音声出力がなされるように、音声処理部 17を制御する。

[0145] 発光部 40は、複数の LEDおよび LED駆動回路を含んで構成され、様々な色を発光可能である。たとえば、赤色 LED、青色 LEDおよび緑色 LEDを含んで構成することにより、階調度に応じて広範囲な色を発光させることができる。

LED駆動回路は、制御部 26Bからの制御信号により、複数の LEDを駆動する。これにより、発光部 40は、制御信号に応じた様々な色およびパターン（点滅 Z点灯）の光を出射する。

なお、発光部 40は、本発明の発光手段の一実施形態である。

[0146] 次に、読み上げキー入力部 19の押下式ボタン 19aと、発光部 40の LEDとの位置関係について述べる。

本実施形態に係る携帯電話機 10Bでは、押下式ボタン 19aそのもの、または、押下式ボタン 19aの近傍を発光させることで、発光による情報伝達と操作ボタンとを対応付けることを企図しており、かかる観点から、 LEDを押下式ボタン 19aの近傍に配置させる。

[0147] 図 21A〜図 21Cは、図 20Bに示す断面 A— Aによる断面図であり、押下式ボタン 1 9aと LEDとの位置関係についての様々な実施例を示す。

なお、図 21A〜図 21Cでは、 LEDから出射する光の光路を矢印で模式的に表している。また、押下式ボタンの接点の構成については、様々な実施例が考えられ、ここでは特定の構成例を企図したものではない。さらに、 2つの LEDが図示されているが、これは一例に過ぎず、 LEDの数は、任意に設定できることは言うまでもない。

図 21A〜図 21Cの各実施例では、押下式ボタン 19aは、板ばね（SPR)に結合されており、押下式ボタン 19aが押下 (操作)されると、接点 T1および T2が接触することにより、電気的な導通がなされることで電気信号が制御部 26Bへ入力される構成となっている。

[0148] 図 21Aでは、押下式ボタン 19aは、光透過型の榭脂等により形成されるとともに、 L EDが押下式ボタン 19aの真下に配置される。これにより、 LEDが発光すると、押下式ボタン 19aそのものが発光しているようにユーザに認識される。したがって、押下式ボタン 19aに対応した情報が発せられていることがユーザに認識される。

図 21Bでは、表示側本体ケース 102と押下式ボタン 19aとの間に若干の隙間を設け、その真下に LEDが配置される。これにより、同様に、 LEDが発光すると、押下式ボタン 19aそのものが発光しているようにユーザに認識される。したがって、押下式ボタン 19aに対応した情報が発せられていることがユーザに認識される。

図 21Cでは、押下式ボタン 19aの近傍の表示側本体ケース 102の一部に透明ガラス 102aを設け、その透明ガラス 102aの真下に LEDを配設する。これにより、 LEDが発光すると、押下式ボタン 19aに対応した情報が発せられていることがユーザに認識される。

また、ボタン 19aが複数あってそれぞれで対応づけられる情報が異なるように構成されるならば、いずれのボタンが発光しているのかを見るだけでどの種類の情報が発せられて!/、るのかを知ることができ、素早、対応が必要なのかそうでな、か等のユーザの判断に役立てることもできる。

[0149] 次に、新たに電子メールを受信した等のイベントが発生することにより、管理情報に変化があった場合の発光色および発光パターンの設定例について述べる。

図 22A,図 22Bは、イベントの発生に対応した発光色および発光パターンのー設定例であり、図 22Aはイベントの種類と発光色の関係を、図 22Bは読み上げ機能による読み上げ範囲と発光パターンの関係を、それぞれ示す。

[0150] たとえば、図 22Aに示すように、新たに電子メールを受信するイベントが発生すると

、制御部 26Bはメモリ 12内の管理情報を更新するとともに、発光部 40の LEDを「緑」色に発光させる。これにより、ユーザに対して電子メールを受信した旨が通知される。さらに、図 22Bに示すように、ユーザ未読の電子メールの件数のみを通知する場合には、 1回だけ点灯する発光パターンとなる。また、ユーザ未読の電子メールの件数と送信者の名前を通知する場合には、 2回点灯する発光パターンとなる。

なお、電子メールに含まれる情報のうち、読み上げる範囲については、予めユーザによりメニュー画面を操作することで設定できるように構成する。

[0151] 上述したように、イベントの発生とそれに対応した発光色および発光パターンとを対応させることにより、視覚情報によりイベントの種類をユーザに通知することが可能となる。

力かる発光を認識してユーザが押下式ボタン 19aを押下すると、発光色および発光ノターンに応じた情報が読み上げ機能により読み上げられる。

たとえば、図 22A,図 22Bに示した例では、「緑」色が 1回だけ点灯した場合には、未読の電子メールの件数のみの情報力「未読メールが 2件です」と、うように読み上げられる。すなわち、制御部 26Bは、メモリ 12内の管理情報にアクセスし、未読の電子メールの件数のデータを取り出した後、「未読メールが 2件です」 t 、つたテキスト列を生成し、これを読み上げる。

[0152] なお、図 22A,図 22Bを参照して、イベントの発生に対応して設定した発光色および発光パターンの一例を示した力イベントの発生に拘泥せず、管理情報として管理されている情報であれば、何でも構わない。

たとえば、図 23A,図 23Bは、電子メールの着信相手に応じて発光色を変更した例である。このように、着信相手によって発光色を変更しておけば、ユーザにとって、すぐに押下式ボタン 19aを押下して内容を確認すべき情報力否かの判断が容易となる

[0153] 次に、図 24に関連付けて、制御部 26Bにより行われる発光処理について述べる。図 24は、発光処理の一例を示すフローチャートである。

携帯電話機 10Bでは、読み上げ機能の動作 Z非動作 (ONZOFF)と、 LED発光機能の動作 Z非動作 (ONZOFF)がユーザにより選択できるように構成されており、管理情報の変化が発生すると、制御部 26Bは、これらの情報を判別して処理を行う。

[0154] 先ず、電子メールの受信等のイベントが発生すると (ステップ ST210)、制御部 26B において、読み上げ機能の動作 Z非動作 (ONZOFF)が判別される。その結果、読み上げ機能が非動作の場合には、制御部 26Bは、通常処理を行う（ステップ ST212

) o

通常処理とは、 LEDの点灯および読み上げ機能を使用しない場合に、ユーザに対して行う情報の通知処理であり、たとえば、イベントの発生が電子メールの受信であれば、表示部に電子メールを受信したことを示すアイコン等を表示する処理などである。

[0155] 次いで、制御部 26Bはにおいて、ユーザの確認動作がある力否かが判別される（ステツプ ST213)。ここで、ユーザの確認動作とは、例えば電子メールの受信直後にュ一ザが筐体を閉状態力も開状態とする動作のことをいう。制御部 26Bは、開閉スイツチ 18の状態の変化 (オン状態力もオフ状態)を検出することにより、ユーザの確認動作を判別する。

電子メールの受信等のイベントが発生した後に、ユーザが筐体を開状態とする場合には、ユーザは電子メール受信の報知をすでに行っているため、イベントの発生をすでに認識しており、 LEDを用いて積極的にそのイベントの発生を通知する必要がないため、 LEDの発光を行わず、必要な後処理を行う（ステップ ST214)。後処理では、たとえば、電子メールの受信の場合であれば、電子メールの本文の読み上げなどを行う。

[0156] 次に、制御部 26Bにおいて、 LED発光機能の動作 Z非動作 (ONZOFF)が判別される (ステップ ST215)。その結果、 LED発光機能が非動作状態に設定されている場合には、 LEDの発光を行わず、制御部 26Bは、上述した通常処理を行う。

LED発光機能が動作状態に設定されている場合には、制御部 26Bは、 LEDの発光を行うためにイベントの発生に対応する発光色および発光パターンを、メモリ 12から検索して選択'決定した後 (ステップ ST216および ST217)、選択した発光色および発光パターンをもって、 LEDを駆動して発光させる。

[0157] 以上説明したように、本実施形態に係る携帯電話機 10Bによれば、管理情報の変化に対応させて LEDを様々な色'パターンをもって発光させるとともに、 LEDが発光中に押下式ボタン 19aが押下されると、その管理情報の変化に応じた情報の読み上げを行う。

したがって、ユーザは、管理情報の変化を視覚情報により認識することができる。たとえば、新たな電子メールの受信や不在着信の有無を、発光色およびそのパターンで認識することができる。

その際、読み上げる情報のレベルを予め設定しておくことで、管理情報の変化が通知されたときに、読み上げる情報のレベルをユーザに認識させることができ、操作快適性が向上するとともに、ユーザは、押下式ボタン 19aを押下する前に音声出力される†青報を認識させることができる。

たとえば、受信した電子メールの件数のみを音声出力する場合、件数と着信相手先の名前を音声出力する場合等、情報レベルによって発光パターンを変更して設定しておくことで、ユーザは、押下式ボタン 19aを押下することでどの程度の情報が発せられるか改めて認識することができる。つまり、現在の設定で本文まで読み上げる設定になっている等、一目で判断できるため、ユーザは仕事中に不意にプライベートのメール本文を読み上げられてしまうような事態を極力抑えることができる。

[0158] 本実施形態に係る携帯電話機 10Bによれば、筐体が閉状態であることを検出して、音声出力先をリンガスピーカ 171bに決定するので、ユーザは、筐体が閉状態のままで電子メールの本文まで読み上げ音声を確認することが可能となる。

[0159] 本実施形態に係る携帯電話機 10Bによれば、 LEDを押下式ボタン 19aの近傍に配置したので、 LEDの発光によって、ユーザが押下すべき押下式ボタン 19aが強調され、ユーザの誤操作を防止することができるとともに、暗所においても確実に操作することができる。

本実施形態に係る携帯電話機 10Bによれば、ユーザが押下式ボタン 19aを押下せず、筐体を開状態とした場合には、通知すべき情報の読み上げを開始するように構成したので、音声による情報の通知漏れを無くすことができる。

[0160] また、本実施形態に係る携帯電話機 10Bにおいて、管理情報の変化にテキストが関連付けられるように構成することとは別に、管理情報そのものにテキストを関連付けておくだけでも、ユーザに対して様々な情報を通知することができ、かつ、その情報の内容を簡易な操作で確認できる。

[0161] 他の実施形

本発明は上述した第 1〜第 3実施形態に限定されない。

また本発明は、たとえば、請求の範囲および Zまたは「課題を解決するための手段」欄に記載のように、第 1〜第 3実施形態を適宜組み合わせることができる。

本発明の携帯端末装置の好適な実施形態として、携帯電話機を例示したが、本発明は上述した携帯電話機と同等または類似する機能および Zまたは構成を有する他の種々の端末装置に適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 音声による読み上げ機能を有する携帯端末装置であって、

読み上げ項目に応じたテキストを記憶する記憶部と、

警告音を生成する警告音発生部と、

読み上げを行う際に、上記記憶部に記憶されたテキストを音声データに変換する音声合成部と、

上記音声データまたは上記警告音を出力する音声出力部と、

上記音声出力部にて上記音声データを出力する際に、上記警告音を上記音声出力部にて出力してから音声データを出力する第 1の制御と、上記警告音を上記音声出力部にて出力することなく音声データを出力する第 2の制御と、を行う制御部と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。

[2] 読み上げを指示可能な操作部を有し、

上記制御部は、上記操作部により読み上げ指示されると、上記第 2の制御にて読み上げを開始する

ことを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[3] 上記制御部は、状態遷移が生じると、上記第 1の制御にて当該状態遷移に応じ読み上げを開始する

ことを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[4] 電池を備え、

上記状態遷移は、上記電池の残量の遷移であることを特徴とする請求項 3に記載の携帯端末装置。

[5] 通信部を備え、

上記状態遷移は、上記通信部における電波状態の遷移であることを特徴とする請求項 3に記載の携帯端末装置。

[6] 上記状態遷移として、状態ごとに重み付けされ、

上記制御部は、上記重み付けに応じ、読み上げを開始することを特徴とする請求項 3に記載の携帯端末装置。

[7] 通信網に接続可能な通信部と、報知音を生成する報知音生成分と、を備え、

上記通制御部は、上記通信部により上記通信網からのメッセージの受信または着信の処理が生じると、上記報知音を上記音声出力部にて出力させるとともに、上記第

2の制御にて読み上げを行う

ことを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[8] 上記制御部は、上記第 1の制御にて読み上げを行う際、上記音声出力部にて上記警告音を出力させて力所定時間経過後に上記音声データを出力させることを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[9] 操作部を備え、

上記制御部は、上記所定時間の間に上記操作部からの入力があると、上記音声出力部にて上記音声データを出力させないことを特徴とする請求項 8に記載の携帯端末装置。

[10] 上記操作部は、所定の処理が対応付けされており、

上記制御部は、上記所定時間の間は、上記操作部からの入力があった場合、上記音声出力部にて上記音声データを出力させないのみで、上記所定の処理を行わないことを特徴とする請求項 9に記載の携帯端末装置。

[11] 操作部を備え、

上記テキストは、区切り位置を有し、

上記制御部は、上記音声出力部にて上記音声データを出力する際に、読み上げるべきテキストデータ力所定の区切りを認識し、上記操作部により所定の指示があつたときは、当該指示入力時点でのテキストの読み上げ位置の前後いずれかの区切り位置からのテキストについて読み上げるよう制御することを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[12] 上記操作部により指示される所定の指示は、早送りまたは巻き戻しの操作であって上記制御部は、上記所定の指示が、早送りの指示ならば読み上げ中テキストの当該指示の入力時点で未出力方向の最も近い区切り位置力読み上げ、巻き戻しの指示ならば当該指示の入力時点で既出力方向の最も近い区切り位置力読み上げるよう制御することを特徴とする請求項 10に記載の携帯端末装置。

[13] 上記区切り位置は、記述記号が付された位置であることを特徴とする請求項 11に記載の携帯端末装置。

[14] 通信網に接続し、メッセージを送信あるいは受信する通信部を備え、

上記制御部は、上記メッセージについて読み上げを行う際、当該メッセージの送信元あるいは受信先を示す構成要素とメッセージ本文を示す構成要素との間を上記区切り位置として扱うよう制御することを特徴とする請求項 11に記載の携帯端末装置。

[15] 上記制御部は、上記メッセージについて読み上げを行う際に、上記構成要素ごとに構成要素名を合わせて読み上げさせることを特徴とする請求項 14に記載の携帯端末装置。

[16] 上記記憶部は、敬称のテキストと、名前を含むアドレス情報とを記憶し、

上記制御部は、上記メッセージについて読み上げを行う際に、当該メッセージの送信元あるいは受信先を示す構成要素から上記アドレス情報から検索される名前に、上記敬称を合わせて読み上げるよう制御することを特徴とする請求項 15に記載の携帯端末装置。

[17] 外部接続されて、上記制御部に読み上げ操作を指示する外部操作部と、第 2音声出力部とを有する外部接続機器を備え、

上記制御部は、上記外部接続機器の接続されるときには上記音声データの出力を上記第 2音声出力部にて行うよう制御することを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[18] 通信網に接続可能な通信部と、

報知音を生成する報知音生成部と、を備え、

上記制御部は、上記通信部により上記通信網からの着信要求を受信すると、上記報知音を生成させるとともに上記第 2音声出力部にて出力させ、上記外部操作部が操作されると当該報知音の出力を停止するとともに、上記通信部に前記着信要求への応答処理を開始させるように制御することを特徴とする請求項 17に記載の携帯端末装置。

[19] 上記外部操作部は、少なくとも一つのキーを含み、上記制御部は、上記所定の指示として複数の処理を有し、上記キーの操作により生じる信号が所定時間内に入力される回数をカウントし、カウント数に応じて上記複数の処理のいずれかを処理することを特徴とする請求項 17に記載の携帯端末装置

[20] 上記外部操作部は、少なくとも一つのキー構成され、

上記制御部は、上記所定の指示として複数の処理を有し、上記キーの操作により生じる信号の継続する時間をカウントし、当該時間に応じて上記複数の処理のいずれかを処理することを特徴とする請求項 17に記載の携帯端末装置。

[21] 上記所定の指示は、早送りまたは巻き戻しの操作であり、

上記制御部は、上記音声出力部にて通常速度である第 1の速度で読み上げて、る際に、上記操作部により早送り指示がなされると、当該早送り指示があった時点から前方に最も近い区切り位置までを第 1の速度よりも早い第 2の速度で読み上げ、上記区切り位置からは第 1の速度に戻して読み上げる制御を行うことを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[22] 上記所定の指示は、巻き戻しの操作を含み、

上記制御部は、上記操作部によって巻き戻し指示がなされると、当該巻き戻し指示時点での読み上げ箇所より前の区切りの位置に戻って読み上げ、上記巻き戻し指示があって力の再度巻き戻し指示があると、さらに前の区切り位置に戻って読み上げるよう制御することを特徴とする請求項 21に記載の携帯端末装置。

[23] 発光部と、

読み上げを指示可能な操作部とを有し、

上記制御部は、状態遷移が生じると上記発光部に発光指示し、当該発光部が発光されてから上記操作部が操作されると状態遷移に関する情報を読み上げるよう制御することを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[24] 上記操作部は、複数の入力キーを含み、

上記発光部は、複数設けられるとともに、上記操作部の有する複数の入力キーにそれぞれ対応付けられ、

上記制御部は、上記状態遷移が生じると状態遷移の種類に応じて上記発光部のいずれかを発光指示し、当該発光指示された発光部に対応する上記入力キーが操作されると状態遷移に関する情報を読み上げるよう指示することを特徴とする請求項

23に記載の携帯端末装置。

[25] 開状態 Z閉状態を形成可能である複数の連結された筐体を備え、

上記入力キーおよび上記発光部は、上記筐体の閉状態において露出する位置に配されることを特徴とする請求項 24に記載の携帯端末装置。

[26] 上記制御部は、上記筐体が閉状態で上記発光部が発光される状態にて、開状態が形成されると、上記発光の理由となった状態遷移に関する情報を読み上げるよう制御することを特徴とする請求項 25に記載の携帯端末装置。

[27] 前記発光部は、複数の発光状態を有し、

上記制御部は、上記複数の発光状態の中から、上記状態遷移の種類に対して予め割り当てられた一の発光状態を持って発光指示することを特徴とする請求項 23に記載の携帯端末装置。

[28] 上記テキストが複数の項目から構成され、

上記制御部は、上記テキストを項目毎に読み上げるよう制御可能であり、上記複数の発光状態の中から、上記複数の項目の各項目に対して予め割り当てられた一の発光状態をもって、発光部を発光させることを特徴とする請求項 27に記載の携帯端末装置。

[29] 上記テキストが複数の項目から構成され、

上記制御部は、上記テキストを項目毎に読み上げるよう制御可能であり、上記テキストの項目の組み合わせに対して、上記複数の発光状態が各々割り当てられた一の発光状態をもって、発光部を発光させることを特徴とする請求項 27に記載の携帯端末装置。

[30] 音声による読み上げ機能を有する携帯端末装置における読み上げ制御方法であつて、

読み上げ項目に応じたテキストを記憶するステップと、

警告音を生成するステップと、

読み上げを行う際に、上記テキストを音声データに変換する音声合成ステップと、上記音声データまたは上記警告音を出力する音声出力ステップと、

上記音声出力ステップにて上記音声データを出力する際に、上記警告音を出力して力音声データを出力する第 1の制御ステップと、上記警告音を出力することなく上記音声データを出力する第 2の制御ステップと、を備えることを特徴とする読み上げ制御方法。

読み上げ項目に応じたテキストを記憶する記憶部と、

警告音を生成する警告音発生部と、

上記音声データまたは上記警告音を出力する音声出力部と、を備える携帯端末装置のコンピューターに、

上記音声出力ステップにて上記音声データを出力する音声合成処理と、上記警告音を出力して力音声データを出力する第 1の制御処理と、

上記警告音を出力することなく上記音声データを出力する第 2の制御処理と、を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。