JPH07152532A - 文章読み上げ装置 - Google Patents

文章読み上げ装置

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Publication number
JPH07152532A
JPH07152532A JP5298645A JP29864593A JPH07152532A JP H07152532 A JPH07152532 A JP H07152532A JP 5298645 A JP5298645 A JP 5298645A JP 29864593 A JP29864593 A JP 29864593A JP H07152532 A JPH07152532 A JP H07152532A
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Application number
JP5298645A
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English (en)
Inventor
Fumio Oyama
史生 大山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH07152532A publication Critical patent/JPH07152532A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装置の画面の情報を用いた入力を必要とせず
に、セットテープ再生機等を利用する感覚で文章の読み
上げ等を指示できる他、文章の大意を把握したり、読み
上げさせる位置を素早く聞き出す操作を簡単に指示でき
るようにする。 【構成】文章読み上げ装置の筐体30上に、表示画面1
01aとは独立して、第1の読み上げ処理指示部108
の要素をなす、読み上げ開始ボタン108a、読み上げ
停止ボタン108b、高速読み上げボタン108c、戻
り方向文サーチボタン108dおよび進行方向文サーチ
ボタン108eを設ける他、筐体30外に、読み上げ開
始ボタン209a、読み上げ停止ボタン209b、高速
読み上げボタン209c、戻り方向文サーチボタン20
9dおよび進行方向文サーチボタン209eを持つ第2
の読み上げ処理指示部209を設け、当該指示部209
を介してイヤホン210を筐体30のイヤホンジャック
208に接続した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文章データ(テキスト
データ)を言語解析して音声合成データに変換し音声を
合成して読み上げる文章読み上げ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】文書作成ソフトウェア(いわゆるワープ
ロソフトウェア)やテキストエディタなどを用いて作成
されたテキストデータの文章から音声信号を合成し、そ
の文章を読み上げる文章読み上げ機能は、任意の文章デ
ータの内容を直接聞き取ることができるので、従来より
各種の用途がある。
【0003】このような文章読み上げ機能は、一般に、
通常のパーソナルコンピュータやワークステーションな
どの各種情報処理機器と組み合わせて使用する拡張基板
型やICカード型の文章読み上げ装置上で、或いは文章
の読み上げを主な用途とし外部から文章ファイルを読み
込むことのできる単体で機能する、小型の文章読み上げ
装置上で実現される。この小型文章読み上げ装置には、
文章を表示する画面が設けられる場合もある。
【0004】このような文章読み上げを実現する従来の
装置では、読み上げの開始や終了などの指示は、画面上
に表示されたキーやカーソルキーを利用して行うのが一
般的であった。
【0005】また、読み上げスピード(速度)の指定に
ついては、従来は、読み上げ開始を指示する前に数値や
段階化された速さの程度を選択することで予め行うのが
一般的であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来
は、読み上げの開始や終了などの指示は、画面上に表示
されたキーやカーソルキーを利用して行っていたため、
文章読み上げ機能を携帯可能な小型機器(可搬型機器)
で実現しようとすると、画面上に読み上げの対象となる
文章を表示した場合には、読み上げ操作を指示するキー
を十分な大きさで画面表示できないという問題があっ
た。また、仮に読み上げ操作を指示するキーを画面上に
用意できたとしても、(例えば移動中などで)可搬型機
器の画面を見ることができない状況にある場合には、文
章の読み上げを指示することができないという問題もあ
った。
【0007】また従来は、読み上げ速度の指定を、読み
上げ開始を指示する前に数値や段階化された速さの程度
を選択することで予め行っていたため、例えば「一字一
句を聞き取る必要はないが、素早く読み上げさせてざっ
と内容を聞き取りたい」「注意深く聞く必要があるとこ
ろまでは聞き流したい」というような必要が生じた場合
には、読み上げを開始するのと同じような感覚で簡単に
指示することができなかった。
【0008】更に従来は、画面を見ることができない状
況では、通常の読み上げを行わせたい箇所を、音声情報
だけで探し出すことができなかった。本発明は上記事情
を考慮してなされたものでその目的は、装置の画面の情
報を用いた入力を必要とせずに、あたかも携帯用のカセ
ットテープ再生機やコンパクトディスク装置での操作の
ように、文章の読み上げ等を指示することができ、装置
のユーザインタフェース性能の向上が図れる、携帯用に
適した文章読み上げ装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、文章の大意やキーワ
ードを把握したり、読み上げさせる位置を素早く聞き出
す操作を簡単に指示することができ、装置のユーザイン
タフェース性能の向上が図れる、携帯用に適した文章読
み上げ装置を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、画面を利用せず
に読み上げ等の指示操作が行われたときに、画面上に当
該指示に連動した文章を表示することができ、装置のユ
ーザインタフェース性能の向上が図れる、携帯用に適し
た文章読み上げ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、文
章データを言語解析して音声合成データに変換し音声を
合成して読み上げる可搬型の文章読み上げ装置におい
て、文章データの読み上げ開始処理および読み上げ終了
処理を含む各種読み上げ処理の指示操作のための、装置
筐体上に設けられる第1の読み上げ処理指示手段と、文
章データの読み上げ開始処理および読み上げ終了処理を
含む各種読み上げ処理の指示操作のための、装置筐体外
に設けて使用される読み上げ処理指示手段であって、そ
の指示操作内容を有線または無線で装置筐体内に伝達す
る第2の読み上げ処理指示手段のうちの少なくとも一方
を備え、第1または第2の読み上げ処理指示手段からの
指示操作内容に応じて読み上げ処理を行うようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0012】このような構成においては、装置の画面の
情報を用いた入力を必要とせずに、あたかも携帯用のカ
セットテープ再生機やコンパクトディスク装置での操作
のように、文章の読み上げ等を指示することができ、装
置のユーザインタフェース性能の向上が図れる。
【0013】また本発明は、上記第1または第2の読み
上げ処理指示手段により、通常の読み上げ速度より有意
に速い速度で読み上げる第1の読み上げ処理指示、文章
データを現在位置から文章先頭方向に1文単位で順に戻
りながら、各文の文頭部分を逐次読み上げる第2の読み
上げ処理指示、および文章データを現在位置から文章後
方に1文単位で順に進みながら、各文の文頭部分を逐次
読み上げる第3の読み上げ処理指示のうちの少なくとも
1つが指示操作可能な構成としたことをも特徴とする。
【0014】このような構成においては、第1または第
2の読み上げ処理指示手段により第1の読み上げ処理指
示が操作可能であるならば、通常の読み上げより速い速
度での読み上げ(テープレコーダ等における倍速再生に
相当)が実行される。これにより利用者は、文章の大意
を素早く把握することができる。
【0015】同様に、第1または第2の読み上げ処理指
示手段により第2の読み上げ処理指示が操作可能である
ならば、1文単位で文頭のみの読み上げを逐次文章の先
頭方向に行っていく処理(テープレコーダ等における戻
り方向頭出しに相当)が実行され、また第3の読み上げ
処理指示が操作可能であるならば、1文単位で文頭のみ
の読み上げを逐次文章後方に行っていく処理(テープレ
コーダ等における進行方向頭出しに相当)が実行され
る。これにより利用者は、通常の速度で読み上げて欲し
い箇所を簡単に探すことができる。
【0016】また本発明は、文章の表示等に用いられる
表示手段を持つ文章読み上げ装置において、少なくとも
現在読み上げられている文章箇所が当該表示手段に表示
される構成としたことをも特徴とする。
【0017】このような構成においては、利用者が表示
画面から独立した第1または第2の読み上げ処理指示手
段を操作して、所望の読み上げ処理を指示したとして
も、その指示に従う読み上げ内容と文章の表示内容とが
連動することから、操作性が向上する。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る可搬型の文章
読み上げ装置の構成を示すブロック図である。この文章
読み上げ装置は、本体部10と音声合成部20から構成
される。
【0019】本体部1は、例えばペン入力機能を持つ携
帯型のパーソナルコンピュータ等により実現されるもの
で、表示器101、表示コントローラ102、VRAM
103、外部記憶装置104、CPU105、RAM1
06、ROM107および読み上げ処理指示部(第1の
読み上げ処理指示部)108から構成される。
【0020】表示器101は、読み上げる文章や各種の
情報を表示するためのもので、例えば液晶表示器、プラ
ズマ表示器等の平面ディスプレイである。この表示器1
01は透明タブレット等からなる座標入力装置(図示せ
ず)と積層一体化され、その表示画面上で、スタイラス
ペンなどのペンを用いた入力が可能なようになってい
る。
【0021】表示コントローラ102は、VRAM10
3の内容を表示器101の表示画面に表示するための制
御を行うものである。VRAM(ビデオRAM)103
は、表示器101の表示画面に表示すべき内容を記憶す
るための読み書き可能なメモリである。
【0022】外部記憶装置104は、文章ファイルの保
存や外部との情報の授受に用いられるもので、例えばフ
ロッピーディスク装置やICカード等である。CPU1
05は、ROM107に格納されているプログラムを実
行し、外部記憶装置104から読出した文章をRAM1
06に呼び出し、適宜音声合成部20に文章を送って読
み上げさせるものである。またCPU105は、表示コ
ントローラ102やVRAM103を制御して、表示器
101の表示画面への情報表示を行わせる。
【0023】RAM106は、各種のデータを記憶する
ために用いられる随時読み書き可能メモリである。RO
M107は、CPU105を制御する各種プログラムや
各種の定数データなどが格納されている読み出し専用の
不揮発性メモリである。
【0024】読み上げ処理指示部108は、図3に示す
ような各種の読み上げ処理指示用のボタン108a〜1
08eを有しており、当該ボタン108a〜108eか
らの入力を検出して対応する指示をCPU105に与え
るものである。CPU105は、この読み上げ処理指示
部108からの入力内容に応じて、予め定められた読み
上げ処理プログラムを実行する。
【0025】図2は、図1中の音声合成部20の構成を
示すブロック図である。この音声合成部20は、例えば
本体部10と組み合わせて用いられることにより文章読
み上げ装置を実現するもので、CPU200、ROM2
01、DRAM202、SRAM203、音声合成器2
04、D/Aコンバータ205、ローパスフィルタ20
6、増幅器207、イヤホンジャック208、読み上げ
処理指示部(第2の読み上げ指示部)209、イヤホン
210および内部バス211から構成される。ここでC
PU200、ROM201、DRAM202、SRAM
203、音声合成器204、D/Aコンバータ205、
ローパスフィルタ206および増幅器207は、例えば
カード上に実装されている。
【0026】CPU(音声合成部20内CPU)200
は、音声合成部20全体を制御するもので、音声合成処
理の際には、本体部10から入力された文字列データ
(文章)を言語処理解析後、音声合成パラメータを生成
して音声合成器204に送る。
【0027】ROM(音声合成部20内ROM)201
は、CPU200を動作させるためのプログラムおよび
データの格納領域(プログラム/データ領域)201
a、言語解析処理用の標準の辞書の格納領域(言語解析
辞書領域)201b、音声合成用の音声素片ファイルの
格納領域(音声素片ファイル領域)201cを持つ読み
出し専用の不揮発性メモリである。
【0028】DRAM202は、CPU200が処理の
途中で各種のデータを一時的に記憶するのに用いられ
る。SRAM203は、言語解析処理用の利用者登録辞
書などを格納するのに用いられるものである。このSR
AM203はバッテリバックアップされておりメイン電
源がオフをされても、その格納内容は保持される。
【0029】音声合成器204は、CPU200から送
られる音声合成パラメータをディジタル信号処理してデ
ィジタル音声データに変換するものである。D/Aコン
バータ205は、音声合成器204からのディジタル音
声データをアナログの音声信号に変換するものである。
【0030】ローパスフィルタ206は、D/Aコンバ
ータ205から出力されるアナログ音声信号に含まれる
不要な高周波成分を除去するのに用いられる。増幅器2
07はローパスフィルタ206を介して入力されるアナ
ログ音声信号を電圧/電力増幅するのに用いられる。
【0031】イヤホンジャック208は、増幅後のアナ
ログ音声信号の外部出力部、更には読み上げ処理指示部
209からの各種の読み上げ指示の入力部をなすもの
で、図3に示すように文章読み上げ装置の筐体(30)
に設けられている。このイヤホンジャック208にイヤ
ホン210を接続するか、パワーアンプ内蔵スピーカを
接続することで、読み上げ音声を聞くことが可能とな
る。但し本実施例では、図2の例のように、イヤホン2
10は読み上げ処理指示部209を介してイヤホンジャ
ック208に接続されて使用される。
【0032】読み上げ処理指示部209は、装置筐体
(に設けられたイヤホンジャック208)とイヤホン2
10との間に設けられた、文章読み上げのリモートコン
トロール用スイッチ部である。読み上げ処理指示部20
9は、図3に示すような各種の読み上げ処理指示用のボ
タン209a〜209eを有しており、当該ボタン20
9a〜209eからの入力を検出し、対応する指示を
(イヤホンジャック208、内部バス211を介して)
本体部10に伝達するものである。また読み上げ処理指
示部209は、イヤホンジャック208を介して出力さ
れるアナログ音声信号をイヤホン210に伝達する。
【0033】イヤホン210は、利用者が読み上げ内容
を聞き取るのに用いられるもので、利用者の耳に装着し
て使用される。内部バス211は、音声合成部20内の
CPU200、ROM201、DRAM202、SRA
M203およびイヤホンジャック208を相互接続する
のに用いられる。この内部バス211には、本体部10
も接続される。
【0034】図3は、図1に示した文章読み上げ装置の
外観を示す。同図に示すように、文章読み上げ装置の筐
体30の上面中央部(周縁部を除く部分)は、図1中の
表示器101の表表示画面101aをなしている。
【0035】筐体30の例えば側面には、図1中の外部
記憶装置104用の媒体(フロッピーディスクやICカ
ードなどの外部記憶媒体)を挿抜するための外部記憶媒
体差し込み口104aが設けられている。また筐体30
の例えば側面には、イヤホンジャック208が取着され
ている。このイヤホンジャック208には、読み上げ処
理指示部209を介してイヤホン210が接続されてい
る。
【0036】なお、読み上げ処理指示部209内および
筐体30内に送受信器を設け、両者の間で電波、赤外光
(赤外線光信号)等を用いてワイヤレスで信号の授受を
行うようにすることも可能である。
【0037】筐体30の例えば前面には、図1中の読み
上げ処理指示部108が持つ読み上げ指示用のボタン1
08a〜108eが設けられ、読み上げ処理指示部20
9には、ボタン108a〜108eより小さいサイズの
読み上げ指示用のボタン209a〜209eが設けられ
ている。
【0038】ボタン108a,209aは、(表示器1
01の)表示画面101aに表示されている文章の現在
位置(カーソル位置)から音声合成による読み上げを開
始することを指示するための読み上げ開始ボタンであ
る。
【0039】ボタン108b,209bは、現在音声合
成により読み上げが実行されている場合に、音声合成お
よび読み上げを停止することを指示するための読み上げ
停止ボタンである。
【0040】ボタン108c,209cは、ボタン10
8a,209aを用いた指示による読み上げよりも速い
速度(その差が有意な程度)での読み上げを指示するた
めの高速読み上げ開始ボタンである。
【0041】ボタン108d,209dは、文章の先頭
方向へ順次1文ずつ戻りながら、各文の文頭部分のみを
読み上げていくことを指示するための戻り方向文サーチ
ボタンである。なお、本実施例では、文末を示す記号
(文末コード)、句点、改行を示す記号(改行コード)
等で区切られる文字列を「1文」として扱うようにして
いる。
【0042】ボタン108e,209eは、文章の後方
へ順次1文ずつ進みながら、各文の文頭部分のみを読み
上げていくことを指示するための進行方向文サーチボタ
ンである。
【0043】次に、本実施例装置による文章読み上げに
ついて、図4乃至図12を参照して説明する。なお、図
4乃至図6は文章読み上げ時の本体部10内CPU10
5の処理手順を示すフローチャート、図7は文章読み上
げ時の音声合成部20内CPU200の処理手順を示す
フローチャート、図8は文章バッファの内容例と初期状
態および読み上げ開始時の表示画面例とを示す図、図9
は通常の読み上げ時の音声内容と最後まで読み上げた際
の表示画面例とを示す図、図10は高速読み上げ時の音
声内容と最後まで読み上げた際の表示画面例とを示す
図、図11は戻り方向文サーチ時の音声内容とサーチ完
了時の表示画面例とを示す図、図12は進行方向文サー
チ時の音声内容とサーチ完了時の表示画面例とを示す図
である。
【0044】今、利用者の希望する文章データ(テキス
トデータ)が、CPU105の制御により、本体部10
内のRAM106に確保された文章バッファ(図示せ
ず)に読み込まれ、さらにその内容の一部(この状態で
は、文章先頭から始まる1表示画面分)がVRAM10
3にコピーされたものとする。この文章データの読み込
みのための利用者の操作内容については、従来より種々
知られており、また本発明に直接関係しないため、説明
を省略する。
【0045】VRAM103にコピーされた文章データ
の一部(文字列)は、文字パターンに展開されて、表示
コントローラ102の制御により表示器101の表示画
面101aに表示される。なお、パターン展開後の文字
列が表示イメ一ジとしてVRAM103に格納されるも
のであっても構わない。
【0046】ここで、文章バッファ内の内容が図8
(a)に示すようなものであり、表示画面101aのサ
イズが例えば4行×11文字分であるものとすると(実
際にはもっと大きいサイズであるが)、上記した初期状
態では、表示画面101aに、先頭の1文「一昨日は一
日中曇りでした。」から3番目の1文「今日は良い天気
です。」までが図8(b)に示すように表示される。ま
た、表示画面101a上の先頭行「一昨日は一日中曇り
でし」の先頭文字「一」にはカーソルが存在する。
【0047】図8(b)に示す表示状態で、利用者が画
面スクロールのための操作を行った結果、例えば2行分
スクロールされ(スクロール操作自体は従来より種々知
られており、また本発明に直接関係しないため、説明を
省略)、更に文字列(1文)「今日は良い天気です。」
の先頭文字「今」にカーソルが移動されると、表示画面
101aの内容は、図8(c)に示すように遷移する。
【0048】この図8(c)に示す画面表示状態で、利
用者が読み上げ処理指示部108の読み上げ開始ボタン
108aまたは読み上げ処理指示部209の読み上げ開
始ボタン209aを操作したものとする。読み上げ処理
指示部108または209は、この利用者操作を検出す
ることにより、本体部10内のCPU105に対して通
常の読み上げ開始指示を通知する。
【0049】CPU105は、読み上げ処理指示部10
8または209からの指示が通常の読み上げ開始指示の
場合(図4ステップ401)、例えば現在カーソルが位
置する文字を含む1文(ここでは「今日は良い天気で
す。」)をRAM106内の文章バッファから読み込ん
で音声合成部20に転送し、同音声合成部20内のDR
AM202に格納すると共に、その旨を音声合成部20
内のCPU200に通知する(図4ステップ402)。
【0050】ここで、上記1文を切り出すための具体的
な手順は次の通りである。まずCPU105は、RAM
106内の文章バッファに格納されている文章データを
対象に、現在のカーソル位置(に相当する文字位置)か
ら文章の先頭に向かって文字コードを検索し、1つ前の
文の文末(文末記号、句点または改行記号等)を検出す
る。これによりCPU105は、検出した文末の次の文
の文頭、即ち現在カーソルが位置する文字(文字コー
ド)を含む1文の文頭を検出できる。そこでCPU10
5は、この文頭から文章の後方に向かって文末が検出さ
れるまでの文字列を1文として切り出す。
【0051】さて、音声合成部20内のCPU200
は、本体部10内のCPU105から読み上げの対象と
なる1文が送られたことが通知されると、ROM201
のプログラム/データ領域201aに格納されているプ
ログラムに従う動作を次のように行う。
【0052】音声合成部20内のCPU200はまず、
本体部10のCPU105から送られたDRAM202
内の1文を取り出した後、ROM201の言語解析辞書
領域201bに格納されている標準の言語解析辞書およ
びSRAM203に格納されている(利用者が作成し
た)利用者登録辞書を参照して、その1文(文字列)を
対象とする周知の言語解析処理を行う(図7ステップ7
01)。この言語解析処理では、対象文字列が語単位に
分割され、読み情報、アクセント情報・息継ぎ部(ポー
ズ)が生成され、生成した内容は音声記号列にまとめら
れる。なお、上記の言語解析処理において、利用者登録
辞書に登録されている語句は、標準の言語解析辞書の対
応する登録内容に優先する。
【0053】次に音声合成部20内のCPU200は、
後述する戻り方向文サーチフラグ、進行方向文サーチフ
ラグおよび高速読み上げフラグのいずれがON状態にあ
るかを調べ(図7ステップ702〜704)、この例の
ようにいずれのフラグもON状態になければ、通常の読
み上げ(標準の速度での読み上げ)を判断する。
【0054】するとCPU200は、先の言語解析処理
で生成した全ての音声記号列(ここでは「今日は良い天
気です。」の音声記号列)をもとに、ROM201の音
声素片ファイル領域201cに格納されている音声素片
ファイルを参照して、音声合成パラメータを生成し、同
パラメータを音声合成器204に出力する(図7ステッ
プ705)。そしてCPU200は、本体部10内のC
PU105に音声出力を通知する(図7ステップ70
6)。
【0055】音声合成器204は、CPU200から音
声合成パラメータが送られると、同パラメータ(ここで
は「今日は良い天気です。」の音声合成パラメータ)を
もとに、ディジタルの音声データを例えば規則合成によ
り生成する。このディジタル音声データは、D/Aコン
バータ205によりアナログ音声信号に変換される。こ
のアナログ音声信号は、ローパスフィルタ206により
不要な高周波成分が除去された後に、増幅器207によ
り増幅され、イヤホンジャック208、読み上げ処理指
示部209を介してイヤホン210に伝達される。これ
によりイヤホン210から、対応する音声が出力され
る。このようにして、1文「今日は良い天気です。」が
読み上げられる。
【0056】一方、音声合成部20側に読み上げの対象
となる1文を送った本体部10内のCPU105は、音
声合成部20内のCPU200からの音声出力通知を検
出すると(図4ステップ403)、読み上げ処理指示部
108または209から読み上げ停止指示が通知されて
いないならば(図4ステップ404)、現在カーソルが
位置する文の次の1文が有るか否かを調べる(図4ステ
ップ405)。もし次の1文が有るならば、CPU10
5は、その1文(ここでは表示中の最後の1文「明日は
少し気温が低くなるでしょう。」)をRAM106内の
文章バッファから読み込んで音声合成部20に送り、そ
の旨を音声合成部20内のCPU200に通知する(図
4ステップ406)。
【0057】これを受けて音声合成部20内のCPU2
00は、先に述べた「今日は良い天気です。」の場合と
同様にして、本体部10内のCPU105から送られた
1文(表示中の最後の1文)「明日は少し気温が低くな
るでしょう。」の言語解析処理を行って対応する音声記
号列を生成した後、当該音声記号列から音声合成パラメ
ータを生成して音声合成器204に出力することで、読
み上げを行わせ(図7ステップ701〜705)、本体
部10内のCPU105に音声出力を通知する(図7ス
テップ706)。
【0058】一方、本体部10内のCPU105は、ス
テップ406の実行により1文「明日は少し気温が低く
なるでしょう。」を音声合成部20側に送った後に、当
該音声合成部20内のCPU200からの音声出力通知
を検出すると(図4ステップ407)、表示器101の
表示画面101a上においてその1文「明日は少し気温
が低くなるでしょう。」の文頭にカーソルを移動する
(図7ステップ408)。これにより利用者は、カーソ
ルが位置する文が読み上げられていることを視認するこ
とができる。また、この例のように、表示中の最後の文
「明日は少し気温が低くなるでしょう。」が読み上げ中
である場合、CPU105は、VRAM103を更新す
ることにより、次の1文(ここでは文章データ中の最後
の1文)「明後日はまた雨が降るでしょう。」の表示画
面101a上での行数分(ここでは2行分)の画面スク
ロールを行わせて、当該1文「明後日はまた雨が降るで
しょう。」を新たに表示させる。
【0059】なお、読み上げ中の文(文字列)全体を白
黒反転することで、当該文字列が音声出力されているこ
とを強調表示することも可能である。また、音声合成部
20内のCPU200から本体部10内のCPU105
への音声出力通知の単位を、上記した1文単位でなく
て、例えば語句単位、文字単位とすることにより、読み
上げ中の文字列の強調表示を語句単位、文字単位で行う
ことも可能である。この場合、CPU200から音声合
成器204に送る音声合成パラメータも語句単位、文字
単位とする必要がある。
【0060】次にCPU105は、読み上げ処理指示部
108または209から読み上げ停止指示が通知されて
いないならば(図4ステップ404)、現在カーソルが
位置する文の次の1文(ここでは文章データ中の最後の
1文)「明後日はまた雨が降るでしょう。」をRAM1
06内の文章バッファから読み込んで音声合成部20に
送り、その旨を音声合成部20内のCPU200に通知
する(図4ステップ405,406)。
【0061】これを受けて音声合成部20内のCPU2
00は、本体部10内のCPU105から送られた1文
「明後日はまた雨が降るでしょう。」の言語解析処理を
行って対応する音声記号列を生成した後、当該音声記号
列から音声合成パラメータを生成して音声合成器204
に出力することで、読み上げを行わせ(図7ステップ7
01〜705)、本体部10内のCPU105に音声出
力を通知する(図7ステップ706)。
【0062】一方、本体部10内のCPU105は、ス
テップ406の実行により1文「明後日はまた雨が降る
でしょう。」を音声合成部20側に送った後に、当該音
声合成部20内のCPU200からの音声出力通知を検
出すると(図4ステップ407)、表示器101の表示
画面101a上においてその1文「明後日はまた雨が降
るでしょう。」の文頭にカーソルを移動する(図4ステ
ップ408)。
【0063】次にCPU105は、読み上げ処理指示部
108または209から読み上げ停止指示が通知されて
いないならば(図4ステップ404)、現在カーソルが
位置する文(ここでは「明後日はまた雨が降るでしょ
う。」)の次の1文が有るか否かを調べる(図4ステッ
プ405)。この例のように次の1文が無いならば、C
PU105は高速読み上げフラグを(現在の状態に無関
係に)OFFし(図4ステップ409)、一連の読み上
げ処理(通常の読み上げ処理)を終了する。なお、本実
施例では、本体部10内のCPU105での通常の読み
上げ処理と次に述べる高速読み上げ処理とを共通の処理
ルーチンに従って行うようにしているために、高速読み
上げ処理の場合を考慮して上記のステップ409を実行
しているが、それぞれ専用の処理ルーチンに従って行う
ならば、通常の読み上げ処理での上記ステップ409は
不要となる。
【0064】次に、上記の読み上げ途中で、読み上げ処
理指示部108の読み上げ停止ボタン108bまたは読
み上げ処理指示部209の読み上げ停止ボタン209b
が操作された場合について簡単に説明する。
【0065】この場合、読み上げ処理指示部108また
は209から本体部10内のCPU105に対して読み
上げ停止指示が通知される。本実施例においてCPU1
05は、この読み上げ停止指示を、文検索処理(図4の
フローチャートではステップ405)の直前で受け付け
る(図4のフローチャートではステップ404)。
【0066】CPU105は、読み上げ停止指示を受け
付けた場合、未だ読み上げられていない文の有無に無関
係に、一連の読み上げ処理を終了する。但し、ON状態
にあるフラグが有れば同フラグをOFFしておく。
【0067】一方、読み上げ処理中でない状態で、読み
上げ停止ボタン108bまたは209bが操作された場
合には、その指示内容は無視される。なお、本実施例で
は、読み上げ停止ボタン108bまたは209bが操作
されても、その際に読み上げ中の文は最後まで読まれる
ようになっているが、音声合成部20内のCPU200
から本体部10内のCPU105への音声出力通知の単
位を語句単位、文字単位とすることにより、文の読み上
げを途中で停止させることも可能である。
【0068】このように本実施例では、読み上げ処理指
示部108または209から読み上げ開始が指示される
と、RAM106内の文章バッファに格納されている文
章データの内容が、その際にカーソルが位置している1
文から順に読み上げられる。この読み上げは、読み上げ
処理指示部108の読み上げ停止ボタン108bまたは
読み上げ処理指示部209の読み上げ停止ボタン209
bが操作されるまで、或いは文章バッファ内の最後の1
文が読み上げられるまで続けられる。また、表示画面1
01aに表示されている内容が全て読み上げられた後
は、画面スクロールにより文章バッファ内の後続の文が
順次表示される。
【0069】ここで、図8(c)に示す画面表示状態
で、通常の読み上げ開始が指示された場合の読み上げ内
容(音声出力内容)を図9(a)に、文章バッファの最
後まで読み上げが行われた際の表示画面101aの内容
を図9(b)に、それぞれ示す。
【0070】次に、高速読み上げについて説明する。ま
ず、図8(c)に示す画面表示状態で、読み上げ処理指
示部108の高速読み上げ開始ボタン108cまたは読
み上げ処理指示部209の高速読み上げ開始ボタン20
9cが操作されたものとする。この場合、読み上げ処理
指示部108または209から本体部10内のCPU1
05に対して高速読み上げ開始指示が通知される。
【0071】CPU105は、読み上げ処理指示部10
8または209からの指示が高速読み上げ開始指示の場
合(図4ステップ401)、高速読み上げフラグ(図示
せず)をONして(図4ステップ411)、高速読み上
げが指示されていることを示す。次にCPU105は、
現在カーソルが位置している1文(ここでは「今日は良
い天気です。」)をRAM106内の文章バッファから
読み込んで音声合成部20に送り、その旨を音声合成部
20内のCPU200に通知する(図4ステップ40
2)。
【0072】これを受けて音声合成部20内のCPU2
00は、本体部10内のCPU105から送られた1文
「今日は良い天気です。」の言語解析処理を行って対応
する音声記号列を生成する(図7ステップ701)。
【0073】次にCPU200は、戻り方向文サーチフ
ラグ、進行方向文サーチフラグおよび高速読み上げフラ
グのいずれがON状態にあるかを調べ(図7ステップ7
02〜704)、この例のように高速読み上げフラグが
ON状態にあれば、高速読み上げが指示されており、音
声合成パラメータのうち読み上げ速度を意味するパラメ
ータ(基本モーラ長)に掛ける係数を大きくする必要が
あると判断する。
【0074】するとCPU200は、先の言語解析処理
で生成した全ての音声記号列(ここでは「今日は良い天
気です。」の音声記号列)をもとに、ROM201の音
声素片ファイル領域201cに格納されている音声素片
ファイルを参照して、読み上げ速度を意味するパラメー
タ(基本モーラ長)に掛ける係数が(所定数を加算また
は乗算することにより)増加された音声合成パラメータ
を生成し、当該音声合成パラメータを音声合成器204
に出力する(図7ステップ707)。
【0075】これにより、読み上げの対象となる文は先
に述べた通常の読み上げの場合と同じでも、読み上げ速
度は通常の読み上げの場合より速くなる。この読み上げ
は、通常の読み上げの場合と同様に、読み上げ停止が指
示されるか、文章バッファの最後まで読まれるまで続け
られる。
【0076】ここで、図8(c)に示す画面表示状態
で、高速読み上げ開始が指示された場合の読み上げ内容
(音声出力内容)を図10(a)に、文章バッファの最
後まで読み上げが行われた際の表示画面101aの内容
を図10(b)に、それぞれ示す。なお、図10(a)
に示す音声内容中の文字の幅を、図9(a)に示した音
声内容中の文字の幅より狭くしているのは、高速読み上
げが行われていることを表すためである。
【0077】次に、戻り方向文サーチについて説明す
る。まず、図8(c)に示す画面表示状態で、読み上げ
処理指示部108の戻り方向文サーチボタン108dま
たは読み上げ処理指示部209の戻り方向文サーチボタ
ン209dが操作されたものとする。この場合、読み上
げ処理指示部108または209から本体部10内のC
PU105に対して戻り方向文サーチ指示が通知され
る。
【0078】CPU105は、読み上げ処理指示部10
8または209からの指示が戻り方向文サーチ指示の場
合(図4ステップ401)、戻り方向文サーチフラグ
(図示せず)をONして(図5ステップ501)、戻り
方向への文サーチが指示されていることを示す。次にC
PU105は、現在カーソルが位置している1文(ここ
では「今日は良い天気です。」)をRAM106内の文
章バッファから読み込んで音声合成部20に送り、その
旨を音声合成部20内のCPU200に通知する(図5
ステップ502)。
【0079】これを受けて音声合成部20内のCPU2
00は、本体部10内のCPU105から送られた1文
「今日は良い天気です。」の言語解析処理を行って対応
する音声記号列を生成する(図7ステップ701)。
【0080】次にCPU200は、戻り方向文サーチフ
ラグ、進行方向文サーチフラグおよび高速読み上げフラ
グのいずれがON状態にあるかを調べ(図7ステップ7
02〜704)、この例のように戻り方向文サーチフラ
グがON状態にあれば(進行方向文サーチフラグがON
状態にある場合も同じ)、先の言語解析処理で生成した
音声記号列(ここでは「今日は良い天気です。」の音声
記号列)の先頭部分(例えば、先頭から息継ぎに相当す
るポーズを最初に挿入した部分まで)のみををもとに、
ROM201の音声素片ファイル領域201cに格納さ
れている音声素片ファイルを参照して音声合成パラメー
タを生成し、同パラメータを音声合成器204に出力す
る(図7ステップ708)。
【0081】これにより、1文「今日は良い天気で
す。」中の文頭部分、例えば「今日は良い」だけが読み
上げられる。またCPU200は、音声合成器204に
音声合成パラメータを出力すると、本体部10内のCP
U105に音声出力を通知する(図7ステップ70
6)。
【0082】本体部10内のCPU105は、ステップ
502の実行により最初の1文「今日は良い天気で
す。」を音声合成部20側に送った後に、当該音声合成
部20内のCPU200からの音声出力通知を検出する
と(図5ステップ503)、読み上げ処理指示部108
または209から読み上げ停止指示が通知されていない
ならば(図5ステップ504)、現在カーソルが位置す
る文(ここでは「今日は良い天気です。」)の1つ前の
1文が有るか否かを調べる(図5ステップ505)。も
し1つ前の1文が有るならば、CPU105は、その1
文(ここでは「昨日は雨が降りました。」)をRAM1
06内の文章バッファから読み込んで音声合成部20に
送り、その旨を音声合成部20内のCPU200に通知
する(図5ステップ506)。
【0083】ここで、上記1つ前の1文を切り出すため
の具体的な手順は次の通りである。まずCPU105
は、RAM106内の文章バッファに格納されている文
章データを対象に、現在のカーソル位置から文章の先頭
に向かって文字コードを検索し、2つ前の文の文末を検
出する。次にCPU105は、検出した文末の次の文
を、現在カーソルが位置している文の1つ前の1文とし
て切り出す。
【0084】このようにして切り出された1つ前の1文
「昨日は雨が降りました。」が音声合成部20側に送ら
れた後の音声合成部20側の動作は、先に述べた最初の
1文「今日は良い天気です。」が送られた場合と同様で
あり、その文頭部分、例えば「昨日は雨が」だけが読み
上げられる。
【0085】さてCPU105は、ステップ506の実
行により1文「昨日は雨が降りました。」を音声合成部
20側に送った後に、当該音声合成部20側からの音声
出力通知を検出すると(図5ステップ507)、表示器
101の表示画面101a上においてその1文「昨日は
雨が降りました。」の文頭にカーソルを移動する(図5
ステップ508)。また、この例のように、表示中の先
頭の文「昨日は雨が降りました。」(図8(c)参照)
が読み上げ中である場合には、CPU105は、VRA
M103を更新することにより、その1つ前の文(ここ
では「一昨日は一日中曇りでした。」)の表示画面10
1a上での行数文(ここでは2行文)の画面スクロール
を行わせて、当該1文「一昨日は一日中曇りでした。」
を新たに表示させる。
【0086】次にCPU105は、読み上げ処理指示部
108または209から読み上げ停止指示が通知されて
いないならば(図5ステップ504)、現在カーソルが
位置する文(ここでは「昨日は雨が降りました。」)の
1つ前の文が有るか否かを調べる(図5ステップ50
5)。以下、読み上げ停止が指示されるか、文章バッフ
ァ内の先頭の1文(の文頭部分)が読み上げられるま
で、上記ステップ506〜508,504,505(本
体部10側)、およびステップ701,702,70
8,706の処理が繰り返される。そして、読み上げ停
止が指示された場合(図5ステップ504)、或いは文
章バッファ内の先頭の1文(の文頭部分)まで読み上げ
られて1つ前の文が無い場合には(図5ステップ50
5)、戻り方向文サーチフラグがOFFされて(図5ス
テップ509)、一連の読み上げ処理(戻り方向文サー
チ)は終了となる。
【0087】ここで、図8(c)に示す画面表示状態
で、戻り方向文サーチが指示された場合の読み上げ内容
(音声出力内容)を図11(a)に、文章バッファの先
頭まで読み上げが行われた際の表示画面101aの内容
を図11(b)に、それぞれ示す。なお、図11(a)
において、「今日は良い」「昨日は雨が」「一昨日は一
日中」の間の空白は時間が少しかかることを表したもの
である。
【0088】次に、進行方向文サーチについて説明す
る。まず、図8(c)に示す画面表示状態で、読み上げ
処理指示部108の進行方向文サーチボタン108eま
たは読み上げ処理指示部209の進行方向文サーチボタ
ン209eが操作されたものとする。この場合、読み上
げ処理指示部108または209から本体部10内のC
PU105に対して進行方向文サーチ指示が通知され
る。
【0089】CPU105は、読み上げ処理指示部10
8または209からの指示が進行方向文サーチ指示の場
合(図4ステップ401)、進行方向文サーチフラグ
(図示せず)をONして(図6ステップ601)、進行
方向への文サーチが指示されていることを示す。次にC
PU105は、現在カーソルが位置している文(ここで
は「今日は良い天気です。」)の次の1文が有るか否か
を調べる(図6ステップ602)。もし次の1文が有る
ならば、CPU105は、その1文(ここでは表示中の
最後の1文「明日は少し気温が低くなるでしょう。」)
があるならば、その1文をRAM106内の文章バッフ
ァから読み込んで音声合成部20に送り、その旨を音声
合成部20内のCPU200に通知する(図6ステップ
603)。
【0090】これを受けた音声合成部20側での動作
は、前記した戻り方向文サーチフラグがONされている
場合(即ち戻り方向サーチの場合)と同様であり、本体
部10内のCPU105から送られた1文「明日は少し
気温が低くなるでしょう。」中の文頭部分、例えば「明
日は少し」だけが、図7のステップ701〜703,7
08の処理を経て読み上げられる。この文頭部分の読み
上げ開始時には、音声合成部20内のCPU200から
本体部10内のCPU105に音声出力が通知される
(図7ステップ706)。
【0091】本体部10内のCPU105は、ステップ
603の実行により1文「明日は少し気温が低くなるで
しょう。」)を音声合成部20側に送った後に、当該音
声合成部20内のCPU200からの音声出力通知を検
出すると(図6ステップ604)、その1文「明日は少
し気温が低くなるでしょう。」の文頭にカーソルを移動
する(図6ステップ605)。また、この例のように、
表示中の最後の文「明日は少し気温が低くなるでしょ
う。」(図8(c)参照)が読み上げ中である場合に
は、CPU105は、VRAM103を更新することに
より、次の文(ここでは「明後日はまた雨が降るでしょ
う。」)の表示画面101a上での行数文(ここでは2
行文)の画面スクロールを行わせて、当該1文「明後日
はまた雨が降るでしょう。」を新たに表示させる。
【0092】次にCPU105は、読み上げ処理指示部
108または209から読み上げ停止指示が通知されて
いないならば(図6ステップ606)、現在カーソルが
位置する文(ここでは「明日は少し気温が低くなるでし
ょう。」)の次の文が有るか否かを調べる(図6ステッ
プ602)。以下、読み上げ停止が指示されるか、文章
バッファ内の最後の1文(の文頭部分)が読み上げられ
るまで、上記ステップ602〜606,602(本体部
10側)、およびステップ701〜703,708,7
06の処理が繰り返される。そして、読み上げ停止が指
示された場合(図6ステップ606)、或いは文章バッ
ファ内の最後の1文(の文頭部分)まで読み上げられて
次の文が無い場合には(図6ステップ602)、進行方
向文サーチフラグがOFFされて(図6ステップ60
7)、一連の読み上げ処理(進行方向文サーチ)は終了
となる。
【0093】ここで、図8(c)に示す画面表示状態
で、進行方向文サーチが指示された場合の読み上げ内容
(音声出力内容)を図12(a)に、文章バッファの最
後まで読み上げが行われた際の表示画面101aの内容
を図12(b)に、それぞれ示す。なお、図12(a)
において、「明日は少し」「明後日はまた」の間の空白
は時間が少しかかることを表したものである。
【0094】以上は、読み上げ処理指示部108および
209の両方を備えた文章読み上げ装置について説明し
たが、読み上げ処理指示部108および209のいずれ
か一方を備えた文章読み上げ装置であっても構わない。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、各
種読み上げ処理の指示操作のための、装置筐体上に設け
られる第1の読み上げ処理指示手段と、各種読み上げ処
理の指示操作のための、装置筐体外に設けて使用される
第2の読み上げ処理指示手段のうちの少なくとも1つを
備え、第1または第2の読み上げ処理指示手段からの指
示操作内容に応じて読み上げ処理を行う構成としたの
で、利用者は装置の画面を用いることなく、携帯用のカ
セットテープ再生機を使用するような感覚で文章の読み
上げ等を指示操作することができ、可搬型の文章読み上
げ装置の操作性が向上する。
【0096】また本発明によれば、上記第1および第2
の読み上げ処理指示手段により、通常の読み上げの指示
の他に、通常の読み上げ速度より有意に速い速度で読み
上げる第1の読み上げ処理指示、文章データを現在位置
から文章先頭方向に1文単位で順に戻りながら、各文の
文頭部分を逐次読み上げる第2の読み上げ処理指示、お
よび文章データを現在位置から文章後方に1文単位で順
に進みながら、各文の文頭部分を逐次読み上げる第3の
読み上げ処理指示のうちの少なくとも1つが指示操作可
能な構成としたので、第1の読み上げ処理指示が利用で
きる場合には、高速読み上げが行われて文章の大意を素
早く把握することができ、第2の読み上げ処理指示が利
用できる場合には、戻り方向への文サーチが簡単に行
え、第3の読み上げ処理指示が利用できる場合には、進
行方向への文サーチが簡単に行え、したがって装置の操
作性が向上する。
【0097】また本発明によれば、文章の表示等に用い
られる表示手段を持つ文章読み上げ装置において、少な
くとも現在読み上げられている文章箇所が当該表示手段
に表示される構成としたので、利用者が表示画面から独
立した第1または第2の読み上げ処理指示手段を操作し
て、所望の読み上げ処理を指示したとしても、その指示
に従う読み上げ内容と文章の表示内容とを連動させるこ
とができ、したがって装置の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る可搬型の文章読み上げ
装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1中の音声合成部20の構成を示すブロック
図。
【図3】図1に示した文章読み上げ装置の外観を示す
図。
【図4】同実施例における文章読み上げ時の本体部10
内CPU105の処理手順を示すフローチャートの一部
を示す図。
【図5】同実施例における文章読み上げ時の本体部10
内CPU105の処理手順を示すフローチャートの他の
一部を示す図。
【図6】同実施例における文章読み上げ時の本体部10
内CPU105の処理手順を示すフローチャートの残り
を示す図。
【図7】同実施例における文章読み上げ時の音声合成部
20内CPU200の処理手順を示すフローチャート。
【図8】文章バッファの内容例と初期状態および読み上
げ開始時の表示画面例とを示す図。
【図9】通常の読み上げ時の音声内容と最後まで読み上
げた際の表示画面例とを示す図。
【図10】高速読み上げ時の音声内容と最後まで読み上
げた際の表示画面例とを示す図。
【図11】戻り方向文サーチ時の音声内容とサーチ完了
時の表示画面例とを示す図。
【図12】進行方向文サーチ時の音声内容とサーチ完了
時の表示画面例とを示す図。
【符号の説明】
10…本体部、20…音声合成部、30…筐体、101
…表示器、101a…表示画面、103…VRAM、1
04…外部記憶装置、105…CPU(本体部10側C
PU)、108…読み上げ処理指示部(第1の読み上げ
処理指示部)、108a.209a…読み上げ開始ボタ
ン、108b,209b…読み上げ停止ボタン、108
c.209c…高速読み上げ開始ボタン、108d,2
09d…戻り方向文サーチボタン、108e,209e
…進行方向文サーチボタン、200…CPU(音声合成
部20側CPU)、204…音声合成器、208…イヤ
ホンジャック、209…読み上げ処理指示部(第2の読
み上げ処理指示部)、210…イヤホン。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文章データを言語解析して音声合成データ
    に変換し音声を合成して読み上げる可搬型の文章読み上
    げ装置において、 文章データの読み上げ開始処理および読み上げ終了処理
    を含む各種読み上げ処理の指示操作のための、装置筐体
    上に設けられた読み上げ処理指示手段と、 前記読み上げ処理指示手段からの指示操作内容に応じた
    読み上げ処理を行う読み上げ処理手段とを具備すること
    を特徴とする文章読み上げ装置。
  2. 【請求項2】文章データを言語解析して音声合成データ
    に変換し音声を合成して読み上げる可搬型の文章読み上
    げ装置において、 文章データの読み上げ開始処理および読み上げ終了処理
    を含む各種読み上げ処理の指示操作のための、前記装置
    筐体外に設けて使用される読み上げ処理指示手段であっ
    て、その指示操作内容を有線または無線で前記装置筐体
    内に伝達する読み上げ処理指示手段と、 前記読み上げ処理指示手段からの指示操作内容に応じた
    読み上げ処理を行う読み上げ処理手段とを具備すること
    を特徴とする文章読み上げ装置。
  3. 【請求項3】前記読み上げ処理指示手段は、前記読み上
    げ開始処理および読み上げ終了処理の指示の他に、 通常の読み上げ速度より有意に速い速度で読み上げる第
    1の読み上げ処理指示、前記文章データを現在位置から
    文章先頭方向に1文単位で順に戻りながら、各文の文頭
    部分を逐次読み上げる第2の読み上げ処理指示、および
    前記文章データを現在位置から文章後方に1文単位で順
    に進みながら、各文の文頭部分を逐次読み上げる第3の
    読み上げ処理指示のうちの少なくとも1つの指示が操作
    可能に構成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の文章読み上げ装置。
  4. 【請求項4】文章データを言語解析して音声合成データ
    に変換し音声を合成して読み上げる可搬型の文章読み上
    げ装置において、 文章データの読み上げ開始処理および読み上げ終了処理
    を含む各種読み上げ処理の指示操作のための、装置筐体
    上に設けられた第1の読み上げ処理指示手段と、 文章データの読み上げ開始処理および読み上げ終了処理
    を含む各種読み上げ処理の指示操作のための、前記装置
    筐体外に設けて使用される読み上げ処理指示手段であっ
    て、その指示操作内容を有線または無線で前記装置筐体
    内に伝達する第2の読み上げ処理指示手段と、 前記第1の読み上げ処理指示手段または第2の読み上げ
    処理指示手段からの指示操作内容に応じた読み上げ処理
    を行う読み上げ処理手段とを具備することを特徴とする
    文章読み上げ装置。
  5. 【請求項5】前記第1の読み上げ処理指示手段および第
    2の読み上げ処理指示手段は、前記読み上げ開始処理お
    よび読み上げ終了処理の指示の他に、 通常の読み上げ速度より有意に速い速度で読み上げる第
    1の読み上げ処理指示、前記文章データを現在位置から
    文章先頭方向に1文単位で順に戻りながら、各文の文頭
    部分を逐次読み上げる第2の読み上げ処理指示、および
    前記文章データを現在位置から文章後方に1文単位で順
    に進みながら、各文の文頭部分を逐次読み上げる第3の
    読み上げ処理指示のうちの少なくとも1つの指示が操作
    可能に構成されていることを特徴とする請求項4記載の
    文章読み上げ装置。
  6. 【請求項6】文章の表示等に用いられる表示手段を更に
    具備し、 前記読み上げ処理手段は、前記文章データの示す文章の
    うちの少なくとも現在読み上げられている箇所を、前記
    表示手段に表示することを特徴とする請求項1乃至請求
    項5記載の文章読み上げ装置。
JP5298645A 1993-11-29 1993-11-29 文章読み上げ装置 Pending JPH07152532A (ja)

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