JP2003241646A - 点字処理装置および該点字処理装置の動作制御を行なうための処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

点字処理装置および該点字処理装置の動作制御を行なうための処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003241646A
JP2003241646A JP2002126760A JP2002126760A JP2003241646A JP 2003241646 A JP2003241646 A JP 2003241646A JP 2002126760 A JP2002126760 A JP 2002126760A JP 2002126760 A JP2002126760 A JP 2002126760A JP 2003241646 A JP2003241646 A JP 2003241646A
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JP2002126760A
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Tadashi Iwata
正 岩田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B21/00Teaching, or communicating with, the blind, deaf or mute
    • G09B21/02Devices for Braille writing
    • G09B21/025Devices for Braille writing wherein one tactile input is associated to a single finger

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単且つ確実に点字を入力できる、低価格で
携帯可能な点字処理装置および該点字処理装置の動作制
御を行なうための処理プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体を提供すること。 【解決手段】 点字処理装置(1)は、少なくとも、点
字を構成する各点を入力するよう形成されたキーボード
(2)と、該キーボード(2)により生成された点字デ
ータを一般文字データに変換し、該一般文字データから
なる文書データを出力するCPU(4)と、該文書デー
タを保存するデータ保存用メモリー(8)と、を備えて
いる。また、点字処理装置(1)は、外部機器(10
0;110)とのデータの送受信を可能にする通信用イ
ンタフェース(4c,11)と、CPU(4)から出力
された文書データに対応する確認用音声を出力するため
の音声出力手段(5,6,7)と、を更に備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点字処理装置およ
び該点字処理装置の動作制御を行なうための処理プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、点字は視覚障害者用の触
読文字(即ち、指で触って読む文字)として広く用いら
れている。点字を入力する装置としては点字タイプライ
タ等の点字処理装置が知られている。
【0003】例えば、特開平3−9863号公報で開示
されている点字処理装置は、点字を作成するための複数
の点字入力キーを備えており、これらの点字入力キーに
より入力された点字データは音声信号に変換されてスピ
ーカまたはヘッドホンを介して音声として出力される。
この点字処理装置によれば、ユーザは、点字データが正
確に入力されているか否かを点字入力中または点字入力
後に音声で確認でき、更に点字処理装置の機能および使
い方をも音声で説明を受けることができるので、正確な
点字文書入力を可能にしている。
【0004】一方、特開2001−109370号公報
に開示されている点字処理装置は、点字を作成するため
機能的に配置された複数の点字入力キーと、該点字入力
キーを用いて入力された点字データや、外部の点字処理
装置から受信した点字データを点字で表示する点字表示
部と、外部の点字処理装置との間で相互に点字データを
通信できるデータ送受信部と、を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】視覚障害者および視覚
障害者に関わる人々はコミュニケーションを取る手段と
して点字を習得する。しかしながら、視覚障害者の点字
習得率は低く、特に、病気や怪我を原因として後天的に
視覚障害者となった中高年の人々にとり、点字を習得す
ることは非常に困難であり、視覚が正常であった頃の文
字の読み取り速度で点字を触読することは困難極まりな
い。
【0006】特開平3−9863号公報に開示された点
字処理装置は、ユーザが音声を聞きながら操作でき且つ
入力された点字データを音声で聞ける点で優れている
が、外部機器と相互に点字文書(文字)データを通信す
るための通信手段が無く、当該点字処理装置単体として
の使用以外は特に考慮されていない。
【0007】特開2001−109370号公報に開示
された点字処理装置は、入力された点字データを点字表
示部において点字で表示することによりユーザに伝達す
るため、点字の触読に熟練したユーザには受け入れられ
るが、点字の触読に慣れていないユーザには不向きであ
る。点字表示部は、少なくとも16桁(即ち、標準点字
板の半分の桁数)の点字を表示できなければ文書表示器
としては非実用的であるため、最低限必要な桁数(即
ち、16桁)は表示できるような形態である必要があ
る。この点字表示部は、それ自体が高価であるため装置
全体の価格を安価にする上で障害となり、また装置全体
を小型化ならびに軽量化する上でも障害になる。更に、
当該点字処理装置は、外部の点字処理装置との間で点字
データを相互通信可能ではあるものの、点字データ以外
の一般文字データを外部機器と相互に送受信できるよう
な配慮は為されていない。即ち、当該点字処理装置は、
外部機器から点字データではない一般文字データを受信
し且つ、外部機器に対して点字データではない一般文字
データを送信するといった機能に係る考慮が為されてい
ない。
【0008】本発明は、前述した課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、視覚障害者の社会生活におけ
る他の人々とのコミュニケーションをとれる範囲をより
拡大し、簡単且つ確実に点字を入力できる、低価格で携
帯可能な点字処理装置および該点字処理装置の動作制御
を行なうための処理プログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の点字処理装置は、請求項1に記載した
ように、少なくとも、点字を構成する各点を入力するよ
う形成された入力手段と、前記入力手段により生成され
た点字データを一般文字データに変換し、該一般文字デ
ータからなる文書データを出力する文字変換手段と、前
記文書データを保存するデータ保存手段と、を備えてい
ることを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、少なくと
も、点字を構成する各点を入力するよう形成された入力
手段によって生成された点字データを一般文字データに
変換し且つ、該一般文字データからなる文書データを出
力する文字変換手段を点字処理装置が備えており、例え
ばデータ保存手段への文書データの保存等の処理におい
て一般文字データを扱えるため、点字データからなる文
書データの処理といった特殊な処理を行なうために従来
用いられていた高価な電子部品を用いなくてよい。それ
故、一般文字データからなる文書データを処理する汎用
の電子部品を点字処理装置に多く用いることができるの
で、より低価格な点字処理装置を提供できる。
【0011】また、本発明の点字処理装置は、請求項2
に記載したように、外部機器とのデータの送受信を可能
にする通信用インタフェース手段を更に備え、前記文字
変換手段が一般文字データを前記外部機器から前記通信
用インタフェース手段を介して受信することを特徴とし
ている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、点字処理
装置が外部機器とのデータの送受信を可能にする通信用
インタフェース手段を更に備えており、文字変換手段が
通信用インタフェース手段を介して一般文字データを外
部機器から受信することができる。即ち、一般文字デー
タを扱う外部機器と接続できるため、視覚障害者が社会
生活においてコミュニケーションをとれる範囲が拡大
し、それにより視覚障害者の社会生活を飛躍的に向上さ
せることができる。例えば、後天的な視覚障害者が、視
覚が正常であった頃に作成した一般文字データを継続し
て用いることができ、大変有益である。また、例えば、
外部機器から本のデータを読み込み、データ保存手段に
記録すれば、持ち運ぶことが不可能だった点字書籍を自
由に持ち運ぶ事も可能となり、読書の場所を選ばなくて
済む。
【0013】また、本発明の点字処理装置は、請求項3
に記載したように、前記文字変換手段から出力された文
書データに対応する確認用音声を出力するための音声出
力手段を更に備えていることを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、例えば、
入力手段により点字処理装置に入力された点字データ、
各種アプリケーションの出力、外部機器から入力された
一般文字データ、等が、全て音声出力手段から確認用音
声として出力される。音声で全ての情報出力が可能なた
め、高価な点字表示部を必要とせず、小型軽量の点字処
理装置を低価格で提供できる。また、例えば、パーソナ
ルコンピュータ、携帯電話、等の外部機器との接続を可
能にする通信用インタフェース手段が本発明の点字処理
装置には設けられているので、携帯電話内の電話帳の編
集や、電子メールの編集を音声ガイダンスに従って行な
える。従って、本発明によれば視覚障害者の利用できる
サービスの拡大を図ることができる。
【0015】また、本発明の点字処理装置は、請求項4
に記載したように、外部機器とのデータの送受信を可能
にする通信用インタフェース手段を更に備え、前記文字
変換手段から前記通信用インタフェース手段を介して前
記外部機器に送信された文書データが、対応する確認用
音声として、前記外部機器の音声出力手段から出力され
ることを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、点字処理
装置が外部機器とのデータの送受信を可能にする通信用
インタフェース手段を更に備えており、文字変換手段か
ら通信用インタフェース手段を介して外部機器に送信さ
れた文書データが、対応する確認用音声として、外部機
器の音声出力手段から出力される。前述の請求項3に記
載の発明では音声出力手段が点字処理装置に設けられて
いるが、請求項4に記載の発明では音声出力手段を点字
処理装置に設けずに、音声出力手段を例えば携帯電話や
パーソナルコンピュータ等の外部機器に設けることを考
慮している。外部機器として例えば携帯電話に音声出力
手段を設けた場合、点字処理装置により作成された文書
データや通信用インタフェース手段を介して他の外部機
器から点字処理装置に読み込んだ電子メール等の文書デ
ータを通信用インタフェース手段を介して携帯電話に送
信して、該携帯電話に読み上げさせることが可能であ
る。このように、音声出力手段を備えない点字処理装置
と該音声出力手段を備える外部機器との組み合わせによ
り音声出力システムを構築することによって、点字処理
装置に音声出力手段が無い分、点字処理装置のサイズを
小さくすることができ且つ、点字処理装置自体のコスト
を低減できる。
【0017】また、本発明の点字処理装置は、請求項5
に記載したように、前記文書データが示す文書の行の並
び順を行管理テーブルデータに基づいて管理する文書管
理手段を更に備えていることを特徴としている。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、文書デー
タが示す文書の行の並び順の管理が、行管理テーブルデ
ータに従って文書管理手段により行なわれるため、文書
データの処理が容易である。
【0019】また、本発明の点字処理装置は、請求項6
に記載したように、前記文書の行に変更が生じた場合、
該変更に応じて前記文書管理手段が前記行管理テーブル
データを更新することを特徴としている。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、文書の行
に変更が生じた場合、該変更に応じて文書管理手段が行
管理テーブルデータを更新するので、文書の行に関する
変更の都度、文書データ自体を更新する必要がない。即
ち、文書データと比較して情報量の少ない行管理テーブ
ルデータを処理すればよいため、新規文書作成(即ち、
文字入力)時や文書編集時におけるデータの処理に係る
点字処理装置の負担を軽減できる。それ故、このような
行管理テーブルデータを用いずに新規文書作成や文書編
集を行なった場合と比較して、データの処理速度が速く
なり、また、データの処理速度の向上を求めなければ、
より安価な点字処理装置を提供することができる。
【0021】また、本発明の点字処理装置は、請求項7
に記載したように、前記変更が、前記文書の行の挿入ま
たは行の削除であることを特徴としている。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、文書の行
の挿入または行の削除といった文書の行に係る変更が為
された場合、文書管理手段が行管理テーブルデータを更
新するので、新規文書作成(即ち、文字入力)時や文書
編集時に文書データ自体を更新する必要がない。
【0023】また、本発明の点字処理装置は、請求項8
に記載したように、前記文書データが前記データ保存手
段に保存される際に、前記文書管理手段が、前記行管理
テーブルデータに示される行の並び順に従って、前記文
書の行を並べ替えて前記行管理テーブルデータを初期化
することを特徴としている。
【0024】請求項8に記載の発明によれば、文書デー
タがデータ保存手段に保存される際に、文書管理手段
が、行管理テーブルデータに示される行の並び順に従っ
て、文書の行を並べ替えるので、文字入力時や文書編集
時に文書の行に係る変更があっても更新しなかった文書
データをデータ保存手段への保存時に行管理テーブルデ
ータに基づいて一括して更新することができる。また、
文書データがデータ保存手段に保存される際に行管理テ
ーブルデータが文書管理手段により初期化されるので、
その後、当該文書データがデータ保存手段から読み出さ
れた際にその文書データが示す文書の行の絶対的な並び
順は行管理テーブルデータが示す行の並び順と同じにな
る。従って、この状態から文書編集が行なわれるように
なっている。
【0025】また、本発明の点字処理装置は、請求項9
に記載したように、前記文字変換手段および前記文書管
理手段が点字処理装置全体の動作制御を行なう制御手段
に備えられていることを特徴としている。
【0026】請求項9に記載の発明によれば、点字処理
装置全体の動作制御を行なう制御手段が、文字変換手段
といった点字データを一般文字データに変換する機能お
よび文書管理手段といった文書の行の並び順を行管理テ
ーブルデータに基づいて管理する機能を備えているの
で、文字変換手段および文書管理手段を別個に設けた場
合と比較してコスト的に有利である。
【0027】また、本発明の点字処理装置は、請求項1
0に記載したように、前記入力手段が、点字を構成する
各点を入力するよう形成された複数のキーを少なくとも
含む操作スイッチ群を有するキーボードにより構成さ
れ、前記操作スイッチ群が、前記キーボードの横幅方向
中央において該キーボードの前面から背面に延びる中央
線に対して、それぞれ線対称に設けられていることを特
徴としている。
【0028】請求項10に記載の発明によれば、入力手
段が、点字を構成する各点を入力するよう形成された複
数のキーを少なくとも含む操作スイッチ群を有するキー
ボードにより構成され、当該キーボードの横幅方向中央
において該キーボードの前面から背面に延びる中央線に
対して操作スイッチ群がそれぞれ線対称に設けられてい
るので、操作スイッチ群の各キーの位置を視覚障害者が
把握し易い。このように操作スイッチ群を配置すること
によりキーボードの操作性が向上する。
【0029】また、本発明の点字処理装置は、請求項1
1に記載したように、前記キーボードが点字処理装置を
収納する筐体と一体に形成されていることを特徴として
いる。
【0030】請求項11に記載の発明によれば、キーボ
ードが点字処理装置を収納する筐体と一体に形成されて
いるので、キーボードと筐体を別体に設けた場合と比較
して携帯性に優れている。
【0031】また、前述した目的を達成するために、本
発明は、請求項12に記載したように、少なくとも、点
字を構成する各点を入力するよう形成された入力手段に
よって生成されたデータを処理し且つ、当該処理された
データからなる文書データをデータ保存手段に保存する
点字処理装置の動作制御を行なうための処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体におい
て、前記入力手段により生成された点字データを一般文
字データに変換する文字変換処理を含む処理を実行させ
るための処理プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体を提案している。
【0032】請求項12に記載の発明によれば、少なく
とも、点字を構成する各点を入力するよう形成された入
力手段によって生成された点字データを一般文字データ
に変換する文字変換処理を含む処理を実行させるための
処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体によって、一般文字データからなる文書データ
を例えばデータ保存手段に保存等できるため、点字デー
タからなる文書データの処理といった特殊な処理を行な
うために従来用いられていた高価な電子部品を用いなく
てよい。それ故、一般文字データからなる文書データを
処理する汎用の電子部品を点字処理装置に多く用いるこ
とができるので、より低価格な点字処理装置を提供でき
る。
【0033】また、本発明は、請求項13に記載したよ
うに、更に、前記文書データが示す文書の行の並び順を
行管理テーブルデータに基づいて管理する文書管理処理
を含む処理を実行させるための処理プログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提案してい
る。
【0034】請求項13に記載の発明によれば、文書デ
ータが示す文書の行の並び順が文書管理処理により行管
理テーブルデータに従って管理されるため、文書データ
の処理が容易である。
【0035】また、請求項14に記載の発明のように、
前記文書管理処理は、前記文書データが示す文書の行に
変更が生じた場合、該変更に応じて前記行管理テーブル
データを更新することを含んでいる。
【0036】請求項14に記載の発明によれば、文書の
行に変更が生じた場合、該変更に応じて行管理テーブル
データが文書管理処理により更新されるので、文書の行
に関する変更の都度、文書データ自体を更新する必要が
ない。即ち、文書データと比較して情報量の少ない行管
理テーブルデータを処理すればよいため、新規文書作成
(即ち、文字入力)時や文書編集時におけるデータの処
理に係る点字処理装置の負担を軽減できる。それ故、こ
のような行管理テーブルデータを用いずに新規文書作成
や文書編集を行なった場合と比較して、データの処理速
度が速くなり、また、データの処理速度の向上を求めな
ければ、より安価な点字処理装置を提供することができ
る。
【0037】また、請求項15に記載の発明のように、
前記変更は、前記文書の行の挿入または行の削除であ
る。
【0038】請求項15に記載の発明によれば、文書の
行の挿入または行の削除といった文書の行に係る変更が
為された場合、行管理テーブルデータが文書管理処理に
より更新されるので、新規文書作成(即ち、文字入力)
時や文書編集時に文書データ自体を更新する必要がな
い。
【0039】また、請求項16に記載の発明のように、
前記文書管理処理は、前記文書データが前記データ保存
手段に保存される際に、前記行管理テーブルデータに示
される行の並び順のデータに従って、前記文書の行を並
べ替えて前記行管理テーブルデータを初期化することを
含んでいる。
【0040】請求項16に記載の発明によれば、文書デ
ータがデータ保存手段に保存される際に、行管理テーブ
ルデータに示される行の並び順に従って、文書の行が文
書管理処理により並べ替えられるので、文字入力時や文
書編集時に文書の行に係る変更があっても更新しなかっ
た文書データをデータ保存手段への保存時に行管理テー
ブルデータに基づいて一括して更新することができる。
また、文書データがデータ保存手段に保存される際に行
管理テーブルデータが文書管理処理により初期化される
ので、その後、当該文書データがデータ保存手段から読
み出された際にその文書データが示す文書の行の絶対的
な並び順は行管理テーブルデータが示す行の並び順と同
じになる。従って、この状態から文書編集が行なわれる
ようになっている。
【0041】以上、本発明について簡潔に説明した。更
に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を
参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確
化されるであろう。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の点字処理装置の好適な一実施形態を説明する。図1は
本発明の点字処理装置の好適な一実施形態のシステム構
成を示すハードウェアブロック図、図2はキーボードの
一例を示す点字処理装置の正面図、図3(A)は点字入
力キーの割り付け例を説明する図、図3(B)は点字入
力キーの他の割り付け例を説明する図、図4は本実施形
態の仮想メニューの一例を示す図である。
【0043】図1に示されるように、点字処理装置1
は、入力手段としてキーボード2と、点字処理装置1全
体の動作制御を行なう制御手段としてCPU(即ち、C
entral Processing Unit)4
と、外部機器との通信用インタフェース手段としてPC
(即ち、Personal Computer)通信用
インタフェース11と、データを保存可能なデータ保存
手段としてデータ保存用メモリー8と、を備えており、
各構成部はバス90を介して互いに所要の情報を送受信
可能となっている。
【0044】キーボード2は、後述する点字入力キー、
ファンクションキー、等の操作スイッチ群を有してお
り、このキーボード2において点字入力を含む点字処理
装置1の各操作が実施される。キーボード接続用インタ
フェース3は、キーボード2の操作スイッチ群の操作状
態をCPU4に取り込むためのインタフェースであり、
このキーボード接続用インタフェース3を介してキーボ
ード2がバス90に接続されている。そしてキーボード
2により生成された操作情報信号はバス90を介してC
PU4へ送信される。
【0045】CPU4は、基本ソフトウエア(即ち、オ
ペレーティングシステム)やアプリケーションソフトウ
エア等の点字処理装置1全体の動作制御を行なうための
処理プログラムが全て記録されている記録媒体としてR
OM(即ち、Read Only Memory)4a
を備え、更には、処理プログラムのワーク領域を有する
記録媒体としてRAM(即ち、Random Acce
ss Memory)4bと、更なる外部機器との通信
用インタフェース手段として携帯電話通信用インタフェ
ース4cと、音声合成LSI用インタフェース4dと、
を備えている。
【0046】即ち、本実施形態では、ROM4a、RA
M4b、携帯電話通信用インタフェース4c、そして音
声合成LSI用インタフェース4dを全てCPU4に内
蔵したワンチップのマイクロコンピュータを用いてい
る。しかしながら、ROM4a、RAM4b、携帯電話
通信用インタフェース4c、および音声合成LSI用イ
ンタフェース4dは、いずれもCPU4と別体に設けら
れていてもよく、別体に設ける場合は、互いに所要の情
報を送受信可能なようにバス90等の通信線に接続され
る。この場合でもCPU4が点字処理装置1全体を制御
する制御手段として働くことに変わりはない。
【0047】ROM4aは、一つとは限らず、例えば、
基本ソフトウエア(即ち、オペレーティングシステム)
等の点字処理装置1の動作制御を行なうための処理プロ
グラムが記録された第1ROMと、アプリケーションソ
フトウエア等の点字処理装置1の動作制御を行なうため
の処理プログラムが記録された第2ROMと、いったよ
うに機能別に分けて複数設けられていてもよい。特に、
前述のような第2ROMは、点字処理装置1と一体に設
けられていてもよいが、点字処理装置1に適宜なインタ
フェースを設けて点字処理装置1とは別体に設けられて
いてもよい。
【0048】ROM4aの例としては、半導体メモリー
等の半導体記録媒体に限らず、DVD(即ち、Digi
tal Versatile Disk)−ROM、C
D(即ち、Compact Disc)−ROM、等の
光記録媒体、等が挙げられる。勿論、採用する記録媒体
に応じて、当該記録媒体に対応する読み出し装置を適宜
設ければよい。また、ROM4aの代わりに記録内容を
随時書き換え可能な記録媒体を設けてもよく、例えば、
不揮発性RAM等の半導体記録媒体、DVD−RAM、
CD−RW(即ち、Rewritable)、等の光記
録媒体、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディ
スク、等の磁気記録媒体、MO(即ち、Magneto
Optical Disk)等の光磁気記録媒体、等
をROM4aの代わりに用いてもよい(RAM4bの例
についても同様な記録媒体が挙げられる)。この場合
も、採用する記録媒体に応じて、当該記録媒体に対応す
る記録/読み出し装置を適宜設ければよい。
【0049】CPU4は、ROM4aの記憶領域に記録
されているオペレーティングシステムに従った動作を行
ない、アプリケーションソフトウエア等の処理プログラ
ムをRAM4bに展開し、そして当該処理プログラムを
実行する。その際、CPU4は、適宜、点字処理装置1
の処理プログラムに関連する各構成部に制御信号を送信
し、そして当該構成部が受信した制御信号に基づいた動
作を行なう。また、CPU4は、バス90を介してキー
ボード2からの操作スイッチ群の操作情報信号を受信
し、受信した操作情報信号に応じた動作制御を適宜行な
う。かくして、点字処理装置1における一連の制御動作
が行なわれる。CPU4は、点字処理装置1全体の動作
制御だけでなく、後述する外部機器の動作制御や監視も
行ない、更には点字処理装置1の各種機能に係るアプリ
ケーションプログラムを起動し且つ実行する制御手段と
しても働く。
【0050】CPU4のROM4aには、点字データか
ら一般文字データへの変換および一般文字データから点
字データへの変換を行なうためのアプリケーションソフ
トウエアが記録されている。CPU4は、バス90を介
して受信したキーボード2からの操作情報信号に点字デ
ータが含まれる場合は、その点字を判別して、一般文字
データに変換し、更には後述する音声合成部5へ文書
(文字)データを含む音声制御信号を送信する。この場
合、CPU4はROM4aの処理プログラムに従って文
字変換を行なう文字変換手段としても働く。尚、一般文
字データは、パーソナルコンピュータや通信機器等で用
いられている例えば、ISOコード、ASCIIコー
ド、JISコード、等の一般的な文字規格コードに基づ
く文字データである。
【0051】点字処理装置1は、また、音声出力手段と
して、音声合成部5と、該音声合成部5に電気的に接続
された音声増幅部6と、該音声増幅部6に電気的に接続
された音声出力部7と、を備えている。音声合成部5
は、音声合成LSI(即ち、Large Scale
Intergration)5aと、D(即ち、Dyn
amic)−RAM5bと、辞書および音素ROM5c
および5dと、を備えた公知の構成を備える。この音声
合成LSI5aは、一般文字データからなる文書(文
字)データを含む音声制御信号をCPU4の音声合成L
SI用インタフェース4dから受信し、辞書および音素
ROM5cまたは5dに記録されている辞書および音素
データをD−RAM5bに展開して必要なデータを抽出
し、それを音声信号に変換する。尚、本実施形態では音
声合成LSI5aとCPU4とがシリアル通信線を介し
て接続されているが、代わりに音声合成LSI5aとC
PU4とをバス90を介して接続させて互いに所要の情
報を送受信可能にしてもよい。
【0052】音声合成LSI5aから出力された音声信
号は、音声増幅部6により増幅され、音声出力部7から
確認用音声として出力される。音声増幅部6は、音声合
成LSI5aのデジタル/アナログコンバータから出力
された音声信号における不要な高周波成分を除去するロ
ーパスフィルタ6aと、該ローパスフィルタ6aから出
力された音声信号を増幅するオーディオアンプとして働
く増幅器6bと、を備えている。尚、ローパスフィルタ
6aは必要に応じて音声増幅部6に設ければよい。音声
出力部7の例としては、スピーカ、イヤホン、ヘッドホ
ン、等が挙げられるが、音声増幅部6から供給される音
声信号を可聴音に変換する装置であればよい。
【0053】点字処理装置1では、図1に示されるよう
に音声出力部7の一例としてスピーカが用いられている
が、このスピーカは点字処理装置1と一体に設けられて
いてもよいし、点字処理装置1に適宜な音声出力端子を
設け、該音声出力端子に外部スピーカを接続するような
形態を採ってもよい。尚、点字処理装置1には、イヤホ
ンを接続可能なコネクタとしてだけでなく、イヤホン接
続時に音声出力部7をスピーカからイヤホンに切換える
スイッチとしても働くイヤホンジャック12が設けられ
ている。また、点字処理装置1には、増幅器6bの信号
増幅率を変化させる音量調整部13が設けられており、
当該音量調整部13を用いて音声出力部7からの出力音
声の音量を調整することができる。
【0054】点字処理装置1は、前述のように音声出力
手段を備え、当該音声出力手段により全ての情報の出力
が可能であるため、高価な点字表示部を必要とせず、装
置全体の価格を安価にでき且つ、装置全体を小型化でき
る。
【0055】前述のように、CPU4から出力された文
書(文字)データは、音声合成部5により音声信号に変
換され、最終的に音声出力部7から確認用音声が出力さ
れる。従って、キーボード2の操作により点字が入力さ
れると、対応する音声が音声出力部7から出力されるた
め、入力ミスを防止でき、簡単且つ確実に点字を入力で
きる。また、キーボード2の操作により点字処理装置1
の各種機能が選択されたときや実行されるとき、該当す
る機能の名称や進め方の案内に対応する文書(文字)デ
ータがCPU4から出力され、対応する音声が音声出力
部7から出力されるようにROM4aには処理プログラ
ムが記録されているため、点字処理装置1の機能を容易
に把握でき、スムースに利用できる。
【0056】携帯電話通信用インタフェース4cは、携
帯電話等の外部無線通信機器との通信用インタフェース
手段として働き、例えば携帯電話と、点字処理装置1と
を接続可能にし、それらの間でのデータの送受信を可能
にしている。点字処理装置1は、携帯電話通信用インタ
フェース4cと電気的に接続される携帯電話用コネクタ
10を備えており、このコネクタ10に例えば携帯電話
がケーブルを介して接続される。
【0057】PC通信用インタフェース11は、パーソ
ナルコンピュータ等の外部機器との通信用インタフェー
ス手段として働き、例えばパーソナルコンピュータと、
点字処理装置1とを接続可能にし、それらの間でのデー
タの送受信を可能にしている。点字処理装置1は、この
PC通信用インタフェース11と電気的に接続されるP
C用コネクタ14を備えており、このコネクタ14に例
えばパーソナルコンピュータがケーブルを介して接続さ
れる。
【0058】前述のように、点字処理装置1は、携帯電
話通信用インタフェース4cとPC通信用インタフェー
ス11といった2つの通信用インタフェース手段を備え
ているが、少なくとも一方を備えていれば外部機器との
通信が可能となるので、携帯電話通信用インタフェース
4cとPC通信用インタフェース11のいずれか一方を
備えた形態を採ってもよい。
【0059】点字処理装置1と外部機器との間で送受さ
れる文書(文字)データは、一般文字データに限らず、
点字データでもよい。例えば、点字データからなる文書
(文字)データがPC通信用インタフェース11を介し
て点字処理装置1に入力される場合、当該データは、キ
ーボード2により生成された点字データと同様に、CP
U4により一般文字データに変換される。このように、
点字処理装置1は、入力された点字データを一般文字デ
ータに変換して、この一般文字データを装置内で取り扱
うように構成されている。ただし、例えば、PC通信用
インタフェース11を介して点字処理装置1と外部の点
字プリンタとを接続することも可能であり、この場合、
CPU4が一般文字データを点字データに変換し且つ該
点字データからなる文書(文字)データを点字プリンタ
に送信して、該点字プリンタに点字を出力(即ち、印
字)させる。
【0060】携帯電話通信用インタフェース4cおよび
PC通信用インタフェース11の例としては、シリアル
インタフェース、パラレルインタフェース、USB(即
ち、Universal Serial Bus)イン
タフェース、IEEE1394インタフェース、光通信
用インタフェース、等が挙げられる。即ち、これらの通
信用インタフェース手段は何れも、点字処理装置1と外
部機器との間で、文書(文字)データ、各種処理プログ
ラム、等の電子情報信号(即ち、データ)の送受を可能
とする。
【0061】更に、携帯電話通信用インタフェース4c
およびPC通信用インタフェース11は何れもCPU4
から外部機器への制御信号の送信や当該外部機器からの
応答信号の受信も可能にしている。それ故、通信用イン
タフェース手段は、例えば、前述の電子情報信号や外部
機器の状態を示す信号を点字処理装置1(即ち、CPU
4)から一定周期で自動的にまたはキーボード2の操作
に応じて外部機器に対して請う命令信号の送信や、当該
命令信号に対する外部機器からの応答信号の受信を可能
にしている。
【0062】尚、音声合成部5、音声増幅部6、音声出
力部7、等の音声出力手段を点字処理装置1に設けず
に、当該音声出力手段を例えば携帯電話やパーソナルコ
ンピュータ等の外部機器に設けてもよい。例えば携帯電
話に音声出力手段を設けた場合、点字処理装置1により
作成された文書(文字)データや外部機器から点字処理
装置1に読み込んだ電子メール等の文書データを携帯電
話通信用インタフェース4cを介して携帯電話に送信し
て、該携帯電話に読み上げさせることができる。このよ
うに、音声出力手段を備えない点字処理装置1と該音声
出力手段を備える外部機器との組み合わせにより音声出
力システムを構築することによって、点字処理装置1に
音声出力手段が無い分、点字処理装置1のサイズを小さ
くすることができ、点字処理装置1自体のコストを低減
できる。
【0063】データ保存手段として働くデータ保存用メ
モリー8は、CPU4から出力される一般文字データか
らなる文書(文字)データや、点字処理装置1に接続さ
れた外部機器から受信した各種データを保存(即ち、記
録および保持)可能である。点字処理装置1には、デー
タ保存用メモリー8へのデータの記録やデータの読み出
しを行なう記録/読み出し部15が設けられ、当該記録
/読み出し部15にデータ保存用メモリー8が着脱自在
に取付けられている。この記録/読み出し部15はバス
90に接続されており、データ保存用メモリー8とCP
U4等との間で互いに所要の情報を送受信可能にしてい
る。
【0064】データ保存用メモリー8を設けることによ
って外部機器と点字処理装置1との間でデータを共有さ
せることが容易となる。例えば、文書(文字)データ、
電話帳データ、等を外部機器においてデータ保存用メモ
リー8に記録してから、当該データ保存用メモリー8を
点字処理装置1の記録/読み出し部15に取付けること
も可能である。尚、データ保存用メモリー8には、点字
処理装置1の動作状態に係る情報、点字処理装置1に接
続された外部機器の動作状態に係る情報、等、点字処理
装置1の動作に関連する情報も記録することができる。
また、基本ソフトウエア(即ち、オペレーティングシス
テム)やアプリケーションソフトウエア等の点字処理装
置1の動作制御を行なうための処理プログラムをROM
4aの代わりにデータ保存用メモリー8に記録させても
よい。
【0065】尚、データ保存用メモリー8、即ち、デー
タ保存手段の例としては、不揮発性メモリー等の半導体
記録媒体が挙げられるが、その他データ保存用メモリー
8の代わりとして、DVD−RAM、CD−RW、等の
光記録媒体、ハードディスク、フロッピーディスク、等
の磁気記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、等をデータ
保存手段として用いてもよい。勿論、記録/読み出し部
15は、採用したデータ保存手段に適合する必要があ
る。
【0066】データ保存手段は、点字処理装置1と一体
に設けられていてもよい(換言すれば、点字処理装置1
に固定されてもよい)が、データ保存用メモリー8のよ
うに、点字処理装置1と別体にもできるように記録/読
み出し部15に対して着脱自在とすることが望ましい。
例えば、半導体メモリーカードやカード型のハードディ
スクドライブをデータ保存手段として用いる場合は、適
合する記録/読み出し部15を点字処理装置1に設け、
当該記録/読み出し部15に対してデータ保存手段を着
脱自在にする。
【0067】また、点字処理装置1には、一般文書、電
子メール文書、等の文書(文字)データや各アプリケー
ションデータの一時保管用記憶領域として用いられるS
(即ち、Static)−RAM16が設けられてい
る。CPU4は、例えば、文書入力時や文書編集時に入
力または編集された文書(文字)データをS−RAM1
6に一時的に記憶させ、文書保存時にS−RAM16か
ら当該文書(文字)データをデータ保存用メモリー8に
送信させる。また、CPU4は、例えば、データ保存用
メモリー8から読み出した文書(文字)データをS−R
AM16に一時的に記憶させ、このS−RAM16上で
文書(文字)データの編集等を行なう。
【0068】更に、点字処理装置1には、音声出力手段
による文書や文字の読み上げ速度、キーボード2の各種
キーの入力判定方法(例えば、キーを押したときに認識
またはキーを戻したときに認識)、等、点字処理装置1
自体の各種設定値が全て記録され且つCPU4による各
種設定値の変更を許容する設定値保存用EEP(即ち、
Electrically Erasable and
Programmable)−ROM17が設けられ
ている。また更に、点字処理装置1には、点字処理装置
1の音声時計機能を実現するための時計用LSI18が
設けられている。
【0069】そして、これらのS−RAM16、EEP
−ROM17および時計用LSI18は、それぞれバス
90に接続されている。CPU4は、キーボード2の操
作や点字処理装置1の動作状態に応じてS−RAM1
6、EEP−ROM17、そして時計用LSI18から
必要な情報を読み込んだり、S−RAM16またはEE
P−ROM17に情報を記録したりして、点字処理装置
1の動作制御を行なう。
【0070】更に、点字処理装置1には、電池部9b、
電源スイッチ9cそして電源ジャック9dと電気的に接
続された電源回路部9aを有する電源部9が設けられて
おり、この電源部9から点字処理装置1内の各構成部に
電力が供給される。電源ジャック9dには、点字処理装
置1に電力を供給するための外部電源ケーブル(不図
示)が着脱自在に接続される。電源スイッチ9cは、点
字処理装置1をON状態またはOFF状態に切換えるス
イッチである。電池部9bには一次電池や充電可能な二
次電池が取付けられており、点字処理装置1の携帯性を
高めている。尚、電源回路部9aに二次電池用の充電回
路を設けてもよい。
【0071】ところで、盲学校や点字図書館等で広く利
用されているソフトウエアに電子点訳ソフトウエアがあ
る。この電子点訳ソフトウエアがインストールされたパ
ーソナルコンピュータは、一般文字(例えば、日本語文
字)データを点字ディスプレイや点字プリンタで表示
(出力)できる形式に変換可能である。この電子点訳ソ
フトウエアを利用すると、例えば、かな文字および漢字
が混じった日本語をパーソナルコンピュータのキーボー
ドから直接入力でき、コピーやペーストといった機能を
用いて文書編集もできるようになる。点字の文字体系に
おいて正式な日本語文字として認知されているのは、か
な文字および英数文字だけであるため、例えば、かな文
字および漢字が混じった日本語データの場合、このデー
タを電子点訳ソフトウエアは、かな文字列データに変換
し且つ、読み易くするため適宜スペースを挿入する。
【0072】本発明の点字処理装置1は、本来点字ディ
スプレイや点字プリンタに送信されて点字表示(出力)
される点字データを読み込め且つ、該点字データを音声
で出力できる。このような電子点訳ソフトウエアによっ
て作成された点字データからなる文書(文字)データは
インターネット等でも提供されており、本発明の点字処
理装置1は、この点字データからなる文書(文字)デー
タを携帯電話またはパーソナルコンピュータ等の外部機
器から通信用インタフェース手段を介してダウンロード
して、データ保存用メモリー8に記録することができ
る。また、データ保存用メモリー8は前述のように点字
処理装置1から着脱自在なデータ保存手段であるため、
点字処理装置1から取り外した状態で外部機器を用いて
点字データからなる文書(文字)データをデータ保存用
メモリー8に記録した後、当該データ保存用メモリー8
を前述の点字処理装置1の記録/読み出し部15に取付
けてもよい。
【0073】前述のように、点字処理装置1は、外部機
器から点字データではない一般文字データを受信し且
つ、外部機器に対して点字データではない一般文字デー
タを送信することが可能である。一般文字データを扱う
外部機器と接続できれば、視覚障害者が社会生活におい
てコミュニケーションをとれる範囲が拡大し、それによ
り視覚障害者の社会生活が飛躍的に向上する。
【0074】点字処理装置1のキーボード2を操作する
ことにより生成された点字データはCPU4により一般
文字データに変換されるため、例えば、点字データを受
け入れられる機能を持たない携帯電話やパーソナルコン
ピュータに対して一般文字データを送信することができ
る。更に、キーボード2を操作して、当該一般文字デー
タからなる文書(文字)データを例えば電子メールとし
て他の外部機器へ送信するよう、CPU4から命令信号
を携帯電話やパーソナルコンピュータに送信することも
可能である。
【0075】また、携帯電話やパーソナルコンピュータ
から送信された、点字データではない一般文字データか
らなる文書(文字)データをCPU4は直接処理可能で
あるため、その文書内容を音声出力部7から音声として
聞くことができ、点字処理装置1の文書編集機能を用い
て音声を聞きながら文書編集もできる。例えば、後天的
な視覚障害者が、視覚が正常であった頃に作成した携帯
電話の電話帳データも点字処理装置1に読み込んで、音
声出力部7から音声として聞きながら編集が可能なの
で、視覚障害者にとり大変有益である。また、持ち運ぶ
ことが不可能だった点字書籍を自由に持ち運ぶ事も可能
となり、読書の場所を選ばなくて済む。
【0076】次に、図2を参照して、点字処理装置1の
キーボード2の一例を説明する。また、図2は、キーボ
ード2と一体化された筐体20に点字処理装置1を収納
した例を示す図でもある。このように、キーボード2と
点字処理装置1を収納する筐体20とが一体に形成され
ているので、キーボード2と筐体20とが別体に設けら
れた場合と比較して携帯性に優れている。尚、図2に示
されるように、点字処理装置1の携帯電話用コネクタ1
0およびPC用コネクタ14には携帯電話100および
パーソナルコンピュータ110がケーブルを介してそれ
ぞれ電気的に接続されている。尚、例えば、一般的にパ
ーソナルコンピュータで用いられているUSBインタフ
ェースやIEEE1394インタフェース等をPC通信
用インタフェース11に用いれば、パーソナルコンピュ
ータ110にキーコードを送信する点字入力キーボード
として点字処理装置1を活用することができる。
【0077】図2に示されるように、キーボード2は自
身の操作面に、点字入力キー2a、スペースキー2b、
バックスペースキー2c、エンターキー2d、ファンク
ションキー2e、カーソル移動キー2f、といった操作
スイッチ群を備えている。尚、キーボード2の操作面に
は音声出力部7としてスピーカが設けられている。
【0078】点字入力キー2aは、6個の点の組み合わ
せで表現される点字の各点に対応した、6個のスイッチ
キーで構成される。これら6個のスイッチキーを用いて
入力することにより点字が形成される。この点字は6点
式点字と称され、従来の点字タイプライタ等で採用され
ている方式ではあるものの、他の方式と比較して短期間
で点字入力を習得可能であり、特に、点字の入力に不慣
れなユーザには適切した方式である。そのような6点式
点字の各点に対応する点字入力キー2aの6個のスイッ
チキーの代表的な割り付け例を2種類、図3(A)と図
3(B)に示す。このようなスイッチキーの割り付け変
更は、設定値保存用EEP−ROM17に記録されたソ
フトウエアの設定値を変更することにより為される。
尚、8点式点字を採用する場合は、8個の点の組み合わ
せで表現される点字の各点に対応した、8個のスイッチ
キーで点字入力キー2aを構成すればよい。
【0079】スペースキー2bは、点字文書編集時にス
ペースコードの入力を行なうためのキーである。バック
スペースキー2cは、点字入力位置の直前に入力された
点字を削除するためのキーである。エンターキー2d
は、機能選択時の確定および点字文書入力時の改行等を
行なうためのキーである。カーソル移動キー2fは、点
字文書編集時においては任意の行や桁位置にカーソルを
移動し、メニュー選択時においては上下キーによりカレ
ントメニュー内の各項目を選択し、左右キーによりサブ
メニュー項目へ移動するためのキーである。ファンクシ
ョンキー2eは、各アプリケーションによって、その各
キーに連係する機能が定められる。また、ファンクショ
ンキー2eは、文書編集時においては挿入や削除等の機
能を実行するためのキーとなる。ファンクションキー2
eの各キーに対する機能の割り付け変更は、設定値保存
用EEP−ROM17に記録されたソフトウエアの設定
値を変更することにより為される。
【0080】以下、点字処理装置1の動作例について説
明する。 (メニューの読み上げ)点字処理装置1では、仮想メニ
ューを用いて各種機能のアプリケーションを選択できる
ようにしている。図4は仮想メニューの一例を示してお
り、各メニュー項目名称のデータを含む、該仮想メニュ
ーに係る全ての処理プログラムは、CPU4のROM4
aに記録されている。例えば、ファンクションキー2e
におけるメニュースイッチを押すと、音声出力部7から
『メインメニュー』と音声出力される。このとき、カー
ソル移動キー2fの上下キーを操作することにより、メ
インメニュー内の各項目の名称を読み上げる音声が音声
出力部7から出力される。
【0081】メインメニュー項目にサブメニューがある
場合は、メインメニュー項目の名称を読み上げた後に
『サブメニューあり』と音声出力される。例えば、環境
設定をカーソル移動キー2fの上下キーで選択した場
合、『環境設定』と音声出力されるだけでなく『サブメ
ニューあり』と音声出力され、更にカーソル移動キー2
fの左右キーのうち右のキーを押すことによりサブメニ
ュー項目へ移動し、音声出力部7から『サブメニュー』
と音声出力される。サブメニューへ移行後、上下キーを
操作することにより、サブメニュー内の各項目の名称を
読み上げる音声が音声出力部7から出力される。このよ
うにして目的の機能を選択することができる。
【0082】(操作補助情報の読み上げ)ファンクショ
ンキー2eにおけるヘルプキーを押すことにより、現在
の状態を音声で解説する。このとき、設定値保存用EE
P−ROM17に記録されている現在の読み上げ速度、
キー入力判定時間、等の設定内容が読み上げられ且つ、
RAM4bまたはS−RAM16に展開されて実行され
ているアプリケーションソフトウエアおよび展開されて
いるデータファイルの情報が解説される。尚、メニュー
を上位の階層から手繰ることにより目的の機能を選択す
る方法を前述したが、或る程度使い慣れたユーザを考慮
して、予め設定した機能に直接移行できるようファンク
ションキー2eにショートカットキーを割り付けてもよ
い。
【0083】(入力文字の発声)入力文字に対する発声
については、キーボード2を操作して入力された点字を
CPU4が確定できたとき(即ち、点字が完成したと
き)に、その点字を発声する。即ち、CPU4が、点字
データを一般文字データに変換し、S−RAM16上に
一般文字データを格納していくと同時に音声出力手段に
発声させる。だだし、この機能は、ユーザの選択により
ON/OFF可能とし、キー入力時の点字確定時間はユ
ーザの設定(即ち、設定値保存用EEP−ROM17に
記録されている設定)に従うものとする。
【0084】(文書の読み上げ)点字処理装置1のデー
タ保存用メモリー8に記録されている、キーボード2か
ら入力された文書(文字)データや、携帯電話100、
パーソナルコンピュータ110、等の外部機器から取得
した文書(文字)データの読み上げが可能である。文書
(文字)の読み上げ方法は、大別して、全文読みと、1
ページ全文読みと、1行読みと、1文字読みの4種類あ
る。以下、これら4種類の読み上げ方法について説明す
る。読み上げに関する実行キーはファンクションキー2
eに割り付けられている。
【0085】(全文読み)全文読みは、各アプリケーシ
ョンで読み込んだ全ての文書(文字)データが読み上げ
られる。全文読みは、任意のページにおいて全文読み上
げキーを押すことにより実行される。全文読み上げ実行
中にメニューキーや読み上げ中止キーが押された場合、
読み上げが中止され、どこまで読み上げたかに関する情
報も初期化される。ただし、ポーズ(一時停止)キーが
押された場合は、読み上げ済み情報はS−RAM16に
保持され、ポーズが解除された場合、S−RAM16の
読み上げ済み情報に従って、続きから読み上げが再開さ
れる。
【0086】(1ページ全文読み)1ページ全文読み
は、各アプリケーション毎に規定したページの概念によ
り、1ページの全文が読み上げられる。1ページ全文読
みは、任意のページにおいてページ読み上げキーを押す
ことにより実行される。ページ読み上げ実行中にメニュ
ーキーや読み上げ中止キーが押された場合、読み上げが
中止され、どこまで読み上げたかに関する情報も初期化
される。ただし、ポーズ(一時停止)キーが押された場
合は、読み上げ済み情報はS−RAM16に保持され、
ポーズが解除された場合、S−RAM16の読み上げ済
み情報に従って、続きから読み上げが再開される。
【0087】(1行読み)1行読みについては文書編集
時に必要に応じて有効とする。1行読みを実行中に上下
キーで移動した行が先頭から読み上げられる。読み上げ
途中で上下の行に移動した場合は、現在の読み上げが即
中止され、新しい行の読み上げが実行される。
【0088】(1文字読み)1文字読みについては文書
編集時に必要に応じて有効とする。1文字読みを実行中
に任意の行において、左右キーで移動した所の文字デー
タが読み上げられる。尚、1文字読みを起動中に一定以
上の速度で左右キーを連続的に押した場合、移動が終了
するまで読み上げが中止される。
【0089】次に、新規文書作成(即ち、文字入力)時
や文書編集時の音声ガイド機能について説明する。新規
文書入力機能や文書編集機能に関する実行キーはファン
クションキー2eに割り付けられている。ファンクショ
ンキー2eに割り付けられた所定のキーを押すことによ
り文書作成モードが開始または終了される。尚、新規文
書作成や文書編集に係る全ての処理プログラムはCPU
4のROM4aに記録されている。従って、この場合、
CPU4は新規文書作成や文書編集においてROM4a
の処理プログラムに従って文書構成の管理を行なう文書
管理手段としても働く。
【0090】(文書入力)文書入力中は、入力文字に対
する発声と同様に、キーボード2の操作により入力され
た点字をCPU4が確定できたとき(即ち、点字が完成
したとき)に、その点字の読み上げが行われる。即ち、
CPU4は、点字データを一般文字データに変換し、デ
ータ保存用メモリー8上に文書(文字)データを格納し
ていくと同時に音声出力手段に発声させる。新規文書作
成に際し、文書の最初のポジション(イメージとして文
書の一番左上)を座標(x,y)=(0,0)とし、そ
の行番号としては1行目とする。
【0091】1行における最大文字数は任意に設定可能
であるが、入力文字数が設定された最大値を超えた場
合、自動的に改行される(即ち、次のメモリー領域に自
動的に改行コードが入力される)。また、エンターキー
2dが押されたり、“。”が入力された場合は改行が行
なわれる。改行が行なわれた場合、その行の文字数と行
番号をCPU4は管理データとしてS−RAM16に保
存する。尚、x座標が0のポジションにデータがある場
合は、その行の文字数は1となり0とはカウントしな
い。また、文字入力中、最終ポジションにはEOF(即
ち、End OfFile)コードが入力される。
【0092】(文字挿入)任意の行に任意の文字を挿入
する場合、下記の例1のように音声ガイドが行われる。
この音声ガイドでは、2種類の声質(例えば、男声音、
女声音)を利用し、カーソル移動による読み上げと機能
解説が判別できるようにする。以下の説明では、カーソ
ル移動等の通常の読み上げを男声音とし、挿入時を女声
音として説明する。尚、文字入力と同様に、1行の入力
文字数が設定された最大値を超えたり、エンターキー2
dが押されたり、“。”が入力された場合は、改行が行
なわれる。
【0093】(例1)“コノソウチハ ブンショヘンシュ
ーガ カノウデス”という文の“コノソウチハ”と“カ
ノウデス”の間に“オンセイニヨル”を挿入する場合、
文書読み上げ機能による音声を頼りに、カーソル移動キ
ー2fで“ブ”の所までカーソルを移動する。そして、
ファンクションキー2eに割り当てた挿入キーを押すと
『挿入モードです』と女声音で発声され、その後キーボ
ード2から入力される“オンセイニヨル”の各文字も女
声音で発声される。ファンクションキー2eに割り当て
た挿入キーを再度押すことにより、本モードは解除さ
れ、以後のカーソル移動は男声音で発声される。結果、
“コノソウチハ オンセイニヨル ブンショヘンシュー
ガ カノウデス”という文章が完成する。
【0094】このように文や文字が指定位置に挿入され
ると、その挿入文や挿入文字に続く文または文字をCP
U4は後ろ(即ち、右)にずらす処理をする。文または
文字をずらす際に、まずCPU4は、その行に空きが有
るかどうかを検出し、空きが有る場合はその行内で文ま
たは文字を移動し、空きが無いときはその行に“。”が
有るかどうかを検出して、“。”が有る場合は、その行
に納まらない文または文字を他の空いている行に移動
し、そして“。”をその空いている行に移動された文ま
たは文字の最後に入力する。
【0095】この時の空いている行について、CPU4
は、S−RAM16に展開されている行管理テーブルを
参照し、或る行が削除されていれば(即ち、元々存在し
た行で、その行が既に削除されていれば)その行に、そ
して削除された行が無ければ新規に仮の最終行を作成し
てその行に、1行では納まらなかった文または文字を挿
入する。“。”が無い場合、CPU4は、一つ下の行に
ついて前述の検出を行ない、このような動作を繰り返
す。最終的に“。”が無い場合、CPU4は、挿入文書
や挿入文字に続く全ての文または文字をずらす(即ち、
存在する全ての行に納まらない場合、納まらなかった文
または文字を新規に作成した仮の最終行に挿入する)。
尚、行管理テーブルを用いた行の並び順の管理について
は、後ほど具体的な例(図5〜図11)を用いて説明す
る。
【0096】(文字単位の削除)任意の行から任意の文
字を削除する場合、下記例2のように音声ガイドが行わ
れる。この音声ガイドでは、2種類の声質(例えば、男
声音、女声音)を利用し、カーソル移動による読み上げ
と機能解説が判別できるようにする。以下の説明では、
カーソル移動等の通常の読み上げを男声音とし、削除時
を女声音として説明する。
【0097】(例2)“コノソウチハ オンセイニヨル
ブンショヘンシューガ カノウデス”という文書から
“オンセイニヨル”を削除する場合、文書読み上げ機能
による音声を頼りに、カーソル移動キー2fで“オ”の
所までカーソルを移動する。そして、ファンクションキ
ー2eに割り当てた文字削除キーを押すと『文字削除オ
ンです』と女声音で発声され、カーソル移動キー2fの
左右キーで左右に移動した文字が女声音で発声され、削
除したい最終文字まで移動して、再び文字削除キーを押
すことにより削除機能が実行される。即ち、“オ”の所
から右キーを順次押し、“オンセイニヨル”の“ル”の
所で文字削除キーを押すことで削除機能が実行される。
文字単位の削除モードを終了すると、カーソル移動等は
男声音で発声される。結果、“コノソウチハ ブンショ
ヘンシューガ カノウデス”という文章が完成する。
【0098】このように、始点文字から終点文字までの
文または文字が削除されると、CPU4はその行におい
て残された文または文字を左につめる。1行全体が削除
された場合、残された文または文字を行単位でずらすの
ではなく、その削除された行は空白のまま空けておき、
残された行の番号を行管理テーブルに保存する(即ち、
行管理テーブルを更新する)。CPU4は、始点文字に
ついて、一文字での発声が可能であるかどうかを検出
し、拗音文字、濁音文字または半濁音文字の一部のよう
に発声不可能な場合(例えば、『ブ』の“ ゛”や『シ
ョ』の“ョ”)は、一つ前の文字(即ち、“フ”や
“シ”)について一文字での発声が可能であるかどうか
を検出し、発声可能な文字が確定されるまで、このよう
な検出動作を繰り返す。そして、発声可能であればその
文字を始点文字としてCPU4は確定する。
【0099】一方、終点文字について、CPU4は、一
文字での発声が可能であるかどうかを検出し、発声不可
能な場合は一つ後の文字について一文字での発声が可能
であるかどうかを検出し、発声可能な文字が確定される
まで、このような検出動作を繰り返す。尚、或る行に改
行コードしかない場合、その改行コードを始点文字とし
て扱うことは可能であるが、その行に文や文字のデータ
が存在する場合は、改行コードを始点文字として扱うこ
とはできない。
【0100】尚、バックスペースキー2cを押すことに
より現在の点字入力位置の直前に入力された文字を削除
することができるが、このとき削除される文字が単体
(即ち、一文字)では発声できない拗音文字、濁音文字
または半濁音文字の一部である場合(例えば、『ブ』の
“ ゛”や『ショ』の“ョ”)、CPU4は、一つ前の
文字(即ち、“フ”や“シ”)について一文字での発声
が可能であるかどうかを検出し、発声可能な文字が確定
されるまで、このような検出動作を繰り返し、そして確
定された文字全て(即ち、『ブ』や『ショ』)を削除す
ると共に発声する。
【0101】(行単位の削除)任意の文書から指定した
範囲の行の削除を行なう場合、下記例3のように音声ガ
イドが行われる。この音声ガイドでは、2種類の声質
(例えば、男声音、女声音)を利用し、カーソル移動に
よる読み上げと機能解説が判別できるようにする。以下
の説明では、カーソル移動等の通常の読み上げを男声音
とし、削除時を女声音として説明する。
【0102】(例3) 1行目“コノソウチハ オンセイニヨル ブンショヘン
シューガ カノウデス” 2行目“テンジノ カクテンニ タイオウシタ キーボ
ードデ ニューリョク” 3行目“スルコトガ デキマス” 4行目“テイカカクデ コガタ ケイリョー タイプノ
ソウチデス” という文書から2行目と3行目を削除する場合、文書読
み上げ機能による音声を頼りに、カーソル移動キー2f
で削除したい行の任意の位置にカーソルを移動する。そ
して、ファンクションキー2eに割り当てた行削除キー
を押すと『行削除オンです』と女声音で発声され、カー
ソル移動キー2fの上下キーで削除したい行範囲決める
べくカーソルを移動させる。
【0103】このとき、上下キーに連動して、その行の
最初の単語(スペースまで)が女声音で発声される。た
だし、単語発声中に他の行に移動した場合、発声中の単
語の読み上げは中止され、次の行の単語の読み上げが実
行される。行単位の削除モードを終了すると、カーソル
移動等は男声音で発声される。結果、1行目の次に4行
目にあった文書が位置するようになる。このように、開
始行から終了行まで削除されるが、削除された行の扱い
については文字単位の削除と同様である。
【0104】尚、前述のようにカーソル移動キー2fを
操作することによりカーソル位置の移動が可能である
が、カーソルの移動先の文字が単体(即ち、一文字)で
は発声できない拗音文字、濁音文字または半濁音文字の
一部である場合(例えば、『ブ』の“ ゛”や『ショ』
の“ョ”)、右キーでカーソル移動したときは当該文字
の右側、それ以外のキーでカーソル移動したときは当該
文字の左側の発声できるポジションまで自動的に移動さ
れる。ポジションの移動と同時に移動先の文字を発声す
る。このとき、まだ文字単体(即ち、一文字)で発声で
きない場合は、前後をチェックして、一度に発声できる
文字は纏めて発声する。
【0105】また、削除される開始行の最左端の文字が
単体(即ち、一文字)では発声できない拗音文字、濁音
文字または半濁音文字の一部である場合、CPU4は一
つ上の行の最終文字を検出して当該文字が発声可能であ
れば、それらの文字を削除する。発声不可能な場合、C
PU4は、更に一つ前の文字について同様に検出を行な
い、発声可能な文字が確定されるまで、このような検出
動作を繰り返す。そして、発声可能であればそれらの文
字を削除する。また、削除される終了行の次行の最左端
の文字が単体(即ち、一文字)では発声できない拗音文
字、濁音文字または半濁音文字の一部である場合、CP
U4は一つ前の文字を検出して当該文字が発声可能であ
れば、その文字を削除する。発声不可能な場合、CPU
4は、更に一つ前の文字について同様に検出を行ない、
発声可能な文字が確定されるまで、このような検出動作
を繰り返す。そして、発声可能であればそれらの文字を
削除する。
【0106】上下のカーソル移動の場合、移動先の文字
数が足りないときは最右端に移動する。また、上下のカ
ーソル移動の場合で且つ、文字数が足りる場合は最初と
同じx軸方向の位置へポジションが移動する。これは一
度でも左右のカーソル移動が行なわれると解除される。
【0107】さて、新規文書作成(即ち、文字入力)や
文書編集における文または文字の挿入や削除を説明して
きたが、ここで行管理テーブルを用いた行の並び順の管
理について図5〜図11を参照して説明する。図5〜図
11は、行管理テーブルを用いて文書における行の並び
順を管理する例を示しており、図5は文書の初期状態を
示す図、図6は図5の文書の2行目を削除した状態を示
す図、図7は図6の文書の最後に1行追加した状態を示
す図、図8は図7の文書がデータ保存用メモリー8に保
存されるときの状態を示す図、図9は図8の文書の1行
目および2行目を抜粋し、これを文書の初期状態と仮定
して示す図、図10は図9の文書の1行目に1行の最大
桁数を超えない文書を挿入した状態を示す図、そして図
11は図10の文書の1行目に1行の最大桁数を超える
文書を挿入した状態を示す図である。尚、行管理テーブ
ルデータは、新規文書作成時や文書編集時にCPU4に
より文書(文字)データと共にS−RAM16に展開さ
れ、そして文書の行に変更が生じると、その都度更新さ
れる。
【0108】図5に示されるように、文書データは、5
行からなる文書を示しており、これら5行の“1,2,
3,4,5”といった行番号および並び順が行管理テー
ブルデータとしてS−RAM16に記録されている。物
理行は、文書の行の絶対的な並び順を示している。図6
に示されるように、図5の文書の2行目が削除されて
も、3〜5行目の文が1行目の文の次に(即ち、2行目
から)続くように行単位でずらされるといった文書デー
タの更新は行なわれず、CPU4は、削除された2行目
が空白のままで維持されるよう制御する。このとき、C
PU4は、削除された2行目以外の文書データの行番号
および並び順にて行管理テーブルデータを更新する。具
体的に、行管理テーブルの行番号および並び順のデータ
は、行番号2が除かれた“1,3,4,5”といった行
番号および並び順のデータに更新される。つまり、更新
された行管理テーブルでは行番号2が抜けて行番号3,
4,5が行番号1に続く。
【0109】図6の文書の最後に新たな文を1行追加す
る場合、CPU4は、新たな物理行として6行目を作成
せずに、図7に示されるように、削除された2行目に新
たな文を挿入する。このとき、行管理テーブルの行番号
および並び順のデータは、行番号2が追加された“1,
3,4,5,2”といった行番号および並び順のデータ
に更新される。つまり、更新された行管理テーブルで
は、行番号5の後に行番号2が続く並び順となる。
【0110】図7の文書データの保存時、CPU4は、
行管理テーブルデータが示す行の並び順に従って、各行
を順番通りに並べ替えてデータ保存用メモリー8に保存
する。このとき、図8に示されるように、行管理テーブ
ルの行番号および並び順のデータも“1,2,3,4,
5”といった行番号および並び順のデータに更新されて
文書データと共にデータ保存用メモリー8に保存され
る。このようにデータ保存用メモリー8に保存された文
書データおよび行管理テーブルデータをデータ保存用メ
モリー8から読み出して再びS−RAM16に展開する
と、行管理テーブルデータが示す行の並び順は図5と同
様に物理行と同じ順となり、必ずこの状態から文書編集
が行なわれるようになっている。即ち、行管理テーブル
データが示す行の並び順は、行管理テーブルデータがデ
ータ保存用メモリー8に保存される都度、初期化され
る。
【0111】図10に示されるように、図9の文書の1
行目に1行の最大桁数を超えない文(即ち、“アタラシ
イ”)が挿入される場合、CPU4は、その1行目内
で、挿入文に続く文(即ち、“テンジショリソウチ
ハ”)の桁位置がずらされると共に、空いた箇所に当該
挿入文(即ち、“アタラシイ”)が嵌め込まれるように
制御する。
【0112】一方、図11に示されるように、図10の
文書の1行目に1行の最大桁数を超える文(即ち、“テ
イカカク ケイリョウ コンパクトナ”)が挿入される
とき、CPU4は、新たな行が仮の最終行として作成さ
れ、この新たな行に1行目では納まらない文の部分(即
ち、“テンジショリソウチハ”)が挿入されるように制
御する。行管理テーブルの行番号および並び順のデータ
は、新たな行を2行目として“1,3,2”といった行
番号および並び順のデータに更新される。図11の文書
データの保存時、CPU4は、行管理テーブルの並び順
データに従って文書の各行が並べ替えられてデータ保存
用メモリー8に保存されるように制御する。このとき、
行管理テーブルの行番号および並び順のデータも“1,
2,3”といった行番号および並び順のデータに更新さ
れてデータ保存用メモリー8に保存される。
【0113】このように、文書の行の管理が、文書デー
タと比較して情報量の少ない行管理テーブルデータに基
づいて行なわれるので、新規文書作成(即ち、文字入
力)時や文書編集時におけるS−RAM16のメモリー
の有効活用(例えば、メモリーの節約)ができると共に
CPU4への負担を軽減できる。また、文書データがデ
ータ保存用メモリー8に保存される際に、CPU4が、
行管理テーブルデータに示される行の並び順に従って、
文書の行を並べ替えるので、新規文書作成(即ち、文字
入力)時や文書編集時に文書の行に係る変更があっても
更新しなかった文書データをデータ保存用メモリー8へ
の保存時に行管理テーブルデータに基づいて一括して更
新することができる。それ故、このような行管理テーブ
ルデータを用いずに新規文書作成や文書編集を行なった
場合と比較して、CPU4の処理速度が速くなり、ま
た、CPU4の処理速度の向上を求めなければ、より安
価なCPUを用いることもできる。
【0114】その他、点字処理装置1の各種アプリケー
ションの例を以下に挙げる。 (点字処理装置1の各種設定)設定値保存用EEP−R
OM17に記録されているソフトウエアの設定を変更す
ることにより、読み上げ速度、アクセント、機能毎の声
質(例えば、男声音、女声音)、等の設定変更を行なえ
る。 (文書編集)前述のようにキーボード2を操作すること
により、電子メール、メモ、等の文書の作成や編集がで
きる。 (文/文字コピー機能)S−RAM16等のメモリーを
用いて、新規文書作成時や文書編集時に文書中の行、文
または文字をコピーすることができる。 (ペースト機能)文/文字コピー機能が用いられている
場合、S−RAM16等のメモリーに一時的に保持され
ているデータを挿入機能を用いてペーストできる。 (保存機能)S−RAM16にランダムに格納されてい
る行データをソートして(即ち、行管理テーブルの行番
号の並び順に従って順番通りに行を並べ替えて)保存す
る。保存機能については、文書編集モードが終了したと
きに自動的に働くようにするか、若しくはメッセージを
発して、保存するかどうかをユーザーに選択させる。 (エスケープ機能)ファンクションキー2eにエスケー
プ機能用のキーを設ける。点字処理装置1が或る動作を
行なっている際にエスケープ機能を働かせると、一つ前
の動作状態に戻る。これにより、誤って決定した動作を
容易に中止し、再開することができる。 (携帯電話100の電話帳編集)携帯電話100とケー
ブルで接続し、メモリーダイヤルデータを取り込み、編
集後に再度携帯電話100のメモリー内に書き込む (携帯電話100用電子メール編集および受信電子メー
ルの読み上げ)文書編集機能を用いて電子メール文書を
編集し、携帯電話100の送信ボックスへ書き込んで、
電子メールの送信を行なうことができる。また、既に携
帯電話100の受信ボックスに受信済みの電子メールデ
ータの取り込みと、読み上げを行なうことができる。 (音声電卓機能)点字数値入力形式で式を入力可能な音
声電卓機能で、式の入力後、計算式の読み上げと、計算
結果の読み上げを行なうことができる。 (音声時計機能)時計用LSI18を用いて現在時刻の
読み上げと、アラームの設定を音声で行なうことができ
る。 (パーソナルコンピュータ110から電子点訳フォーマ
ットデータの取り込みおよび読み上げ機能)電子点訳フ
ォーマットデータをパーソナルコンピュータ110から
ダウンロードし、読み上げを行なうことができる。
【0115】尚、本発明は、前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、適宜、変形,改良,等が可能であ
る。その他、前述した実施形態における各構成要素の形
態,配置箇所,数,数値,等は本発明を達成できるもの
であれば任意であり、限定されない。また、例示したキ
ーボードの各種操作キー等の形状,数,配置個所、点字
処理装置の筐体の形状、点字処理装置の動作例、等は本
発明を達成できるものであれば任意であり、限定されな
い。
【0116】図12〜図17を参照して、点字処理装置
1のキーボード2の変形例(即ち、キーボード30)を
説明する。また、図12〜図17は、キーボード30と
一体化された筐体40に点字処理装置1を収納した例を
示す図でもある。図12はキーボード2の変形例(即
ち、キーボード30)を示す点字処理装置1の正面図、
図13は図12の点字処理装置1の左側面図、図14は
図12の点字処理装置1の右側面図、図15は図12の
点字処理装置1の前面図、図16は図12の点字処理装
置1の背面図、そして図17は図12の点字処理装置1
の底面図である。尚、前述した実施形態の各構成部と同
様な構成部には同一符号を付して説明を省略し、明確化
を図る。
【0117】図12等に示されるように、キーボード3
0は自身の操作面に、点字入力キー2a、スペースキー
2b、バックスペースキー2c、エンターキー2d、フ
ァンクションキー2e、カーソル移動キー2f、といっ
た操作スイッチ群を備えている。尚、キーボード30の
操作面には音声出力部7としてスピーカが設けられてい
る。図13に示されるように、筐体40の左側面には、
携帯電話用コネクタ10、PC用コネクタ14、イヤホ
ンジャック12、および音量調整部13が設けられてい
る。図14に示されるように、筐体40の右側面には、
電源スイッチ9c、電源ジャック9d、データ保存用メ
モリー8、そして該データ保存用メモリー8が着脱自在
に取付けられた記録/読み出し部15が設けられてい
る。また、図17等に示されるように筐体40には電池
部9bが設けられている。この電池部9bは、一次電池
や充電可能な二次電池を収容可能であり、電池蓋9eに
よりカバーされている。
【0118】尚、図12に示されるように、キーボード
30の操作スイッチ群の各キートップまたは各キー近傍
の操作面にキーの機能を示す点字を設けてもよい。その
他、例えば、携帯電話用コネクタ10等の機能部品が設
けられた筐体40の各面にも点字を設けてもよい。これ
らの点字を設ける方法としては、点字を形成した粘着シ
ートを各部に貼り付ける方法や、点字が形成されるよう
各部を樹脂成形する方法、等が挙げられる。このよう
に、点字による表示を設ければ、各機能を視覚障害者が
容易に把握できるため、点字処理装置1の操作性が向上
する。ただし、ファンクションキー2eの各キーは、割
り付け設定等によって担当する機能が異なるため、ファ
ンクションキー2eの各キーの担当する機能を固定しな
い場合は、F1,F2,・・・,Fnといったキーを区
別するための点字を設けることが望ましい。
【0119】また、図2に示されるキーボード2と比較
して、図12に示されるキーボード30は、操作性をよ
り向上させたレイアウトの操作スイッチ群を有してい
る。具体的に、点字入力キー2aの各キーは、キーボー
ド30(筐体40)の横幅方向中央において該キーボー
ド30(筐体40)の前面から背面に延びる中央線に向
けて(右側3つキーと左側3つのキーが)それぞれ斜め
に配置されている。カーソル移動キー2fは、キーボー
ド30のやや背面側の操作面の中央に設けられている。
また、カーソル移動キー2fを中央にして2組に分けら
れたファンクションキー2eの各キーは、キーボード3
0(筐体40)の横幅方向中央において該キーボード3
0(筐体40)の前面から背面に延びる中央線に向けて
(右側4つキーと左側4つのキーが)それぞれ斜めに配
置されている。そして、スペースキー2bがキーボード
30(筐体40)の前面側の操作面中央に設けられ、こ
のスペースキー2bを挟むように、バックスペースキー
2cとエンターキー2dが設けられている。
【0120】尚、図12に示されるように、キーボード
30(筐体40)の横幅方向中央において該キーボード
30(筐体40)の前面から背面に延びる中央線に対し
て、点字入力キー2aの右側3つキーと左側3つのキ
ー、カーソル移動キー2f、ファンクションキー2eの
右側4つキーと左側4つのキー、スペースキー2b、そ
してバックスペースキー2cとエンターキー2d、がそ
れぞれ線対称に設けられていることが望ましい。このよ
うな操作スイッチ群の各キーの位置は視覚障害者に把握
され易いため、キーボードの操作性が向上する。また、
図12に示されるように、操作スイッチ群の各キーの外
形を角無く丸みのある形状にすることが好ましい。この
ように各キーの外形を丸みのある形状にすることによ
り、携帯した際にキーボード30(筐体40)のキーが
他のものに引っ掛かることや他のものに傷を付けること
等を防止できるだけでなく、視覚障害者の指にキーボー
ド30の優しい感触を与え且つ、意匠的に見ても優美な
キーボード(筐体)となる。
【0121】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、少なくとも、点字を構成する各点を入力するよう形
成された入力手段によって生成された点字データを一般
文字データに変換し且つ、該一般文字データからなる文
書データを出力する文字変換手段を点字処理装置が備え
ており、例えばデータ保存手段への文書データの保存等
の処理において一般文字データを扱えるため、点字デー
タからなる文書データの処理といった特殊な処理を行な
うために従来用いられていた高価な電子部品を用いなく
てよい。それ故、一般文字データからなる文書データを
処理する汎用の電子部品を点字処理装置に多く用いるこ
とができるので、より低価格な点字処理装置を提供でき
る。
【0122】また、本発明によれば、点字処理装置が外
部機器とのデータの送受信を可能にする通信用インタフ
ェース手段を更に備えており、文字変換手段が通信用イ
ンタフェース手段を介して一般文字データを外部機器か
ら受信することができる。即ち、一般文字データを扱う
外部機器と接続できるため、視覚障害者が社会生活にお
いてコミュニケーションをとれる範囲が拡大し、それに
より視覚障害者の社会生活を飛躍的に向上させることが
できる。例えば、後天的な視覚障害者が、視覚が正常で
あった頃に作成した一般文字データを継続して用いるこ
とができ、大変有益である。また、例えば、外部機器か
ら本のデータを読み込み、データ保存手段に記録すれ
ば、持ち運ぶことが不可能だった点字書籍を自由に持ち
運ぶ事も可能となり、読書の場所を選ばなくて済む。
【0123】また、本発明によれば、例えば、入力手段
により点字処理装置に入力された点字データ、各種アプ
リケーションの出力、外部機器から入力された一般文字
データ、等が、全て音声出力手段から確認用音声として
出力される。音声で全ての情報出力が可能なため、高価
な点字表示部を必要とせず、小型軽量の点字処理装置を
低価格で提供できる。また、例えば、パーソナルコンピ
ュータ、携帯電話、等の外部機器との接続を可能にする
通信用インタフェース手段が本発明の点字処理装置には
設けられているので、携帯電話内の電話帳の編集や、電
子メールの編集を音声ガイダンスに従って行なえる。従
って、本発明によれば視覚障害者の利用できるサービス
の拡大を図ることができる。
【0124】また、本発明によれば、点字処理装置が外
部機器とのデータの送受信を可能にする通信用インタフ
ェース手段を更に備えており、文字変換手段から通信用
インタフェース手段を介して外部機器に送信された文書
データが、対応する確認用音声として、外部機器の音声
出力手段から出力される。この発明では音声出力手段を
点字処理装置に設けずに、音声出力手段を例えば携帯電
話やパーソナルコンピュータ等の外部機器に設けること
を考慮している。外部機器として例えば携帯電話に音声
出力手段を設けた場合、点字処理装置により作成された
文書データや通信用インタフェース手段を介して他の外
部機器から点字処理装置に読み込んだ電子メール等の文
書データを通信用インタフェース手段を介して携帯電話
に送信して、該携帯電話に読み上げさせることが可能で
ある。このように、音声出力手段を備えない点字処理装
置と該音声出力手段を備える外部機器との組み合わせに
より音声出力システムを構築することによって、点字処
理装置に音声出力手段が無い分、点字処理装置のサイズ
を小さくすることができ且つ、点字処理装置自体のコス
トを低減できる。
【0125】また、本発明によれば、文書データが示す
文書の行の並び順の管理が、行管理テーブルデータに従
って文書管理手段により行なわれるため、文書データの
処理が容易である。
【0126】また、本発明によれば、文書の行に変更が
生じた場合、該変更に応じて文書管理手段が行管理テー
ブルデータを更新するので、文書の行に関する変更の都
度、文書データ自体を更新する必要がない。即ち、文書
データと比較して情報量の少ない行管理テーブルデータ
を処理すればよいため、新規文書作成(即ち、文字入
力)時や文書編集時におけるデータの処理に係る点字処
理装置の負担を軽減できる。それ故、このような行管理
テーブルデータを用いずに新規文書作成や文書編集を行
なった場合と比較して、データの処理速度が速くなり、
また、データの処理速度の向上を求めなければ、より安
価な点字処理装置を提供することができる。
【0127】また、本発明によれば、文書の行の挿入ま
たは行の削除といった文書の行に係る変更が為された場
合、文書管理手段が行管理テーブルデータを更新するの
で、新規文書作成(即ち、文字入力)時や文書編集時に
文書データ自体を更新する必要がない。
【0128】また、本発明によれば、文書データがデー
タ保存手段に保存される際に、文書管理手段が、行管理
テーブルデータに示される行の並び順に従って、文書の
行を並べ替えるので、文字入力時や文書編集時に文書の
行に係る変更があっても更新しなかった文書データをデ
ータ保存手段への保存時に行管理テーブルデータに基づ
いて一括して更新することができる。また、文書データ
がデータ保存手段に保存される際に行管理テーブルデー
タが文書管理手段により初期化されるので、その後、当
該文書データがデータ保存手段から読み出された際にそ
の文書データが示す文書の行の絶対的な並び順は行管理
テーブルデータが示す行の並び順と同じになる。従っ
て、この状態から文書編集が行なわれるようになってい
る。
【0129】また、本発明によれば、点字処理装置全体
の動作制御を行なう制御手段が、文字変換手段といった
点字データを一般文字データに変換する機能および文書
管理手段といった文書の行の並び順を行管理テーブルデ
ータに基づいて管理する機能を備えているので、文字変
換手段および文書管理手段を別個に設けた場合と比較し
てコスト的に有利である。
【0130】また、本発明によれば、入力手段が、点字
を構成する各点を入力するよう形成された複数のキーを
少なくとも含む操作スイッチ群を有するキーボードによ
り構成され、当該キーボードの横幅方向中央において該
キーボードの前面から背面に延びる中央線に対して操作
スイッチ群がそれぞれ線対称に設けられているので、操
作スイッチ群の各キーの位置を視覚障害者が把握し易
い。このように操作スイッチ群を配置することによりキ
ーボードの操作性が向上する。
【0131】また、本発明によれば、キーボードが点字
処理装置を収納する筐体と一体に形成されているので、
キーボードと筐体を別体に設けた場合と比較して携帯性
に優れている。
【0132】また、本発明によれば、少なくとも、点字
を構成する各点を入力するよう形成された入力手段によ
って生成された点字データを一般文字データに変換する
文字変換処理を含む処理を実行させるための処理プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
よって、一般文字データからなる文書データを例えばデ
ータ保存手段に保存等できるため、点字データからなる
文書データの処理といった特殊な処理を行なうために従
来用いられていた高価な電子部品を用いなくてよい。そ
れ故、一般文字データからなる文書データを処理する汎
用の電子部品を点字処理装置に多く用いることができる
ので、より低価格な点字処理装置を提供できる。
【0133】また、本発明によれば、文書データが示す
文書の行の並び順が文書管理処理により行管理テーブル
データに従って管理されるため、文書データの処理が容
易である。
【0134】また、本発明によれば、文書の行に変更が
生じた場合、該変更に応じて行管理テーブルデータが文
書管理処理により更新されるので、文書の行に関する変
更の都度、文書データ自体を更新する必要がない。即
ち、文書データと比較して情報量の少ない行管理テーブ
ルデータを処理すればよいため、新規文書作成(即ち、
文字入力)時や文書編集時におけるデータの処理に係る
点字処理装置の負担を軽減できる。それ故、このような
行管理テーブルデータを用いずに新規文書作成や文書編
集を行なった場合と比較して、データの処理速度が速く
なり、また、データの処理速度の向上を求めなければ、
より安価な点字処理装置を提供することができる。
【0135】また、本発明によれば、文書の行の挿入ま
たは行の削除といった文書の行に係る変更が為された場
合、行管理テーブルデータが文書管理処理により更新さ
れるので、新規文書作成(即ち、文字入力)時や文書編
集時に文書データ自体を更新する必要がない。
【0136】また、本発明によれば、文書データがデー
タ保存手段に保存される際に、行管理テーブルデータに
示される行の並び順に従って、文書の行が文書管理処理
により並べ替えられるので、文字入力時や文書編集時に
文書の行に係る変更があっても更新しなかった文書デー
タをデータ保存手段への保存時に行管理テーブルデータ
に基づいて一括して更新することができる。また、文書
データがデータ保存手段に保存される際に行管理テーブ
ルデータが文書管理処理により初期化されるので、その
後、当該文書データがデータ保存手段から読み出された
際にその文書データが示す文書の行の絶対的な並び順は
行管理テーブルデータが示す行の並び順と同じになる。
従って、この状態から文書編集が行なわれるようになっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による点字処理装置の好適な一実施形態
のシステム構成を示すハードウェアブロック図である。
【図2】キーボードの一例を示す点字処理装置の正面図
である。
【図3】(A)は点字入力キーの割り付け例を説明する
図であり、(B)は該点字入力キーの他の割り付け例を
説明する図である。
【図4】本実施形態の仮想メニューの一例を示す図であ
る。
【図5】文書の初期状態を示す図である。
【図6】図5の文書の2行目を削除した状態を示す図で
ある。
【図7】図6の文書の最後に1行追加した状態を示す図
である。
【図8】図7の文書がデータ保存用メモリー8に保存さ
れるときの状態を示す図である。
【図9】図8の文書の1行目および2行目を抜粋し、こ
れを文書の初期状態と仮定して示す図である。
【図10】図9の文書の1行目に1行の最大桁数を超え
ない文書を挿入した状態を示す図である。
【図11】図10の文書の1行目に1行の最大桁数を超
える文書を挿入した状態を示す図である。
【図12】図2のキーボードの変形例を示す点字処理装
置の正面図である。
【図13】図12の点字処理装置の左側面図である。
【図14】図12の点字処理装置の右側面図である。
【図15】図12の点字処理装置の前面図である。
【図16】図12の点字処理装置の背面図である。
【図17】図12の点字処理装置の底面図である。
【符号の説明】
1 点字処理装置 2,30 キーボード(入力手段) 3 キーボード接続用インタフェース 4 CPU(制御手段,文字変換手段,文書管理手段) 4a ROM(記録媒体) 4b RAM 4c 携帯電話通信用インタフェース(通信用インタフ
ェース手段) 4d 音声合成LSI用インタフェース 5 音声合成部 6 音声増幅部 7 音声出力部 8 データ保存用メモリー(データ保存手段) 9 電源部 10 携帯電話用コネクタ 11 PC通信用インタフェース(通信用インタフェー
ス手段) 14 PC用コネクタ 15 記録/読み出し部 16 S−RAM 17 設定値保存用EEP−ROM 20,40 筐体

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、点字を構成する各点を入力
    するよう形成された入力手段と、 前記入力手段により生成された点字データを一般文字デ
    ータに変換し、該一般文字データからなる文書データを
    出力する文字変換手段と、 前記文書データを保存するデータ保存手段と、 を備えていることを特徴とする点字処理装置。
  2. 【請求項2】 外部機器とのデータの送受信を可能にす
    る通信用インタフェース手段を更に備え、 前記文字変換手段が一般文字データを前記外部機器から
    前記通信用インタフェース手段を介して受信することを
    特徴とする請求項1に記載した点字処理装置。
  3. 【請求項3】 前記文字変換手段から出力された文書デ
    ータに対応する確認用音声を出力するための音声出力手
    段を更に備えていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載した点字処理装置。
  4. 【請求項4】 外部機器とのデータの送受信を可能にす
    る通信用インタフェース手段を更に備え、 前記文字変換手段から前記通信用インタフェース手段を
    介して前記外部機器に送信された文書データが、対応す
    る確認用音声として、前記外部機器の音声出力手段から
    出力されることを特徴とする請求項1に記載した点字処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記文書データが示す文書の行の並び順
    を行管理テーブルデータに基づいて管理する文書管理手
    段を更に備えていることを特徴とする請求項1から請求
    項4のいずれか一つに記載した点字処理装置。
  6. 【請求項6】 前記文書の行に変更が生じた場合、該変
    更に応じて前記文書管理手段が前記行管理テーブルデー
    タを更新することを特徴とする請求項5に記載した点字
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記変更が、前記文書の行の挿入または
    行の削除であることを特徴とする請求項6に記載した点
    字処理装置。
  8. 【請求項8】 前記文書データが前記データ保存手段に
    保存される際に、前記文書管理手段が、前記行管理テー
    ブルデータに示される行の並び順に従って、前記文書の
    行を並べ替えて前記行管理テーブルデータを初期化する
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一つ
    に記載した点字処理装置。
  9. 【請求項9】 前記文字変換手段および前記文書管理手
    段が点字処理装置全体の動作制御を行なう制御手段に備
    えられていることを特徴とする請求項5から請求項8の
    いずれか一つに記載した点字処理装置。
  10. 【請求項10】 前記入力手段が、点字を構成する各点
    を入力するよう形成された複数のキーを少なくとも含む
    操作スイッチ群を有するキーボードにより構成され、 前記操作スイッチ群が、前記キーボードの横幅方向中央
    において該キーボードの前面から背面に延びる中央線に
    対して、それぞれ線対称に設けられていることを特徴と
    する請求項1から請求項9のいずれか一つに記載した点
    字処理装置。
  11. 【請求項11】 前記キーボードが点字処理装置を収納
    する筐体と一体に形成されていることを特徴とする請求
    項10に記載した点字処理装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも、点字を構成する各点を入
    力するよう形成された入力手段によって生成されたデー
    タを処理し且つ、当該処理されたデータからなる文書デ
    ータをデータ保存手段に保存する点字処理装置の動作制
    御を行なうための処理プログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体において、 前記入力手段により生成された点字データを一般文字デ
    ータに変換する文字変換処理を含む処理を実行させるた
    めの処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載した記録媒体におい
    て、更に、前記文書データが示す文書の行の並び順を行
    管理テーブルデータに基づいて管理する文書管理処理を
    含む処理を実行させるための処理プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記文書管理処理は、前記文書データ
    が示す文書の行に変更が生じた場合、該変更に応じて前
    記行管理テーブルデータを更新することを含むことを特
    徴とする請求項13に記載した記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記変更が、前記文書の行の挿入また
    は行の削除であることを特徴とする請求項13に記載し
    た記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記文書管理処理は、前記文書データ
    が前記データ保存手段に保存される際に、前記行管理テ
    ーブルデータに示される行の並び順のデータに従って、
    前記文書の行を並べ替えて前記行管理テーブルデータを
    初期化することを含むことを特徴とする請求項12から
    請求項15のいずれか一つに記載した記録媒体。
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