WO2001077809A1 - Controle d'imprimantes distribuees - Google Patents

Description

複数のプリン夕に分散して印刷を行なう制御 技術分野

この発明は、 印刷すべき印刷デ一夕を複数のプリン夕に分散して出力する技 術に関する。 背景技術

近年、 コンピュータネットワークを用いることで、 パーソナルコンピュータ 等の一の情報処理装置に対して複数のプリンタを容易に接続することが可能と なった。 こうした一の情報処理装置に複数のプリンタを接続した構成では、 情 報処理装置で作成した印刷データを各プリン夕に分散して出力することができ、 全体としての印刷時間の短縮を図ることができる。 例えば、 情報処理装置から アプリケーションプログラムによって作成した文書を 3部印刷しょうとする場 合、 3台のプリンタに 1部ずつ分散して印刷を行なうことで、 理論的には 1部 の印刷に要する時間で 3部の印刷を済ますことができる。

しかしながら、 上記従来の技術では、 作業性に関わることで次に挙げる種々 の課題が存在する。 印刷の作業回数に関する課題：

上記従来の技術では、 分散印刷を行なおうとするとき、 アプリケーションプ ログラムから各プリン夕のプリン夕ドライバに対して印刷デ一タをプリンタ毎 に個別に出力する必要があった。 このために、 作業者は、 アプリケーションプ ログラムにおいて印刷の作業を分散先のプリン夕の数の回数だけ行なう必要が あり、 作業性が悪いという問題があった。 このことから、 汎用のアプリケーションプログラムからでも作業性よく分散 印刷を行なうことができるようにすることが要求される。 分散印刷のウィンドウ表示に関する課題：

上記従来の技術においては、 分散印刷の最中に、 その分散印刷の進行状況を 示すウィンドウが表示されるように構成されている。 このウィンドウには、 印 刷したい全体量に対して現在までにどれだけの量の印刷が終了しているかが表 示されており、 作業者は印刷の経過を知ることができる。

しかしながら、 こうした構成では、 出力先が単一である通常印刷を行なうと きと同様の情報がウィンドウに表示されるだけであることから、 作業者は、 各 プリンタにどういった割り振りで分散を行なうか等の分散印刷に特有な情報を 得ることができなかった。 このために、 印刷に支障が生じたときに情報不足か ら迅速に対応することができない等、 作業性が悪いという問題が発生した。 リカバリに関する課題：

上記従来の技術では、 分散先である複数のプリン夕のいずれかで、 用紙切れ や紙詰まりといった障害が発生した場合に、 その障害を回復させない限り、 そ の障害が発生したプリンタに配分したデー夕は印刷されないという問題があつ た。 例え、 障害が回復したとしても、 その障害を回復するまでに要した時間だ け印刷時間は長くなるといった問題もあった。 そこで、 これら問題を解消する ことを目的として、 障害が発生したプリン夕での未印刷分のデータを、 分散先 である複数のプリンタの内の他の正常なプリン夕に対して振り分けるリカバリ の構成が考えられる。

しかしながら、 この構成であっても、 印刷時間を充分に短縮することができ なかった。 この構成では、 上記未印刷分のデータを正常なプリンタに振り分け る作業が必要となり、 また、 正常なプリンタはもともとの振り分けられたデー 夕に加えて上記未印刷分のデータの割り当て分を印刷する必要があるために、 印刷時間を充分に短縮することができないという問題が残つた。

このことから、分散先の複数のプリン夕のいずれかに障害が発生した場合に、 印刷時間を十分に短縮することができるようにすることが要求される。 発明の開示

本発明は、 上記課題の少なくとも一部を解決し、 作業性よく分散印刷を行な うことができるようにすることを目的とする。

この発明の第 1の分散印刷制御装置は、

複数のプリン夕に接続され、 アプリケーションプログラムにより生成された 印刷すべき印刷データを前記複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷 データを、 各プリンタ毎に設けられたプリンタドライバを介して各プリン夕に 適合する出力データに変換して各プリン夕に提供する分散印刷制御装置であつ て、

仮想的なプリンタについての情報を定める仮想的なプリン夕ドライバを記憶 する仮想プリンタドライバ記憶手段と、

前記仮想的なプリン夕ドライバを実行することで前記アプリケーションプロ グラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得る中間印刷デ —夕生成手段と

を備え、 該得られた中間印刷データを前記分配を受ける印刷データとして用 いることを特徴としている。

上記構成の第 1の分散印刷制御装置によれば、 アプリケーションプログラム からは仮想的なプリンタドライバに対して一の印刷命令を行なうだけで、 中間 印刷データを得ることができ、 この中間印刷データから各プリン夕への分散印 刷が自動的に行なわれる。 このために、 作業者は、 アプリケーションプロダラ ム上で印刷の作業を一度行なえばよく、 作業性に優れているという効果を奏す る。

上記第 1の分散印刷制御装置において、 前記仮想的なプリン夕ドライバは、 分散先となり得る全てのプリン夕のうちの最も性能の高いプリンタについての 情報を定めるものとすることができる。

この構成によれば、 仮想的なプリンタドライバを実行することで得られる中 間印刷データは、 最も性能の高いプリンタに適合したものとなる。 一般に、 性 能の高いプリン夕に適合した印刷デ一夕は、 性能の低いプリン夕にも適合する ことから、 中間印刷デ一夕は、 後段のいずれのプリンタドライバにも適合した ものとなる。 したがって、 分散先の全てのプリン夕の性能を充分に発揮させる ことができる。

上記性能の高いプリン夕についてのプリンタドライバの構成の分散印刷制御 装置において、 前記各プリンタ毎に設けられたプリンタドライバから、 分散先 となり得る全てのプリンタの性能についての情報を取り込む性能情報取込手段 と、 該性能情報読取手段により取り込んだ全てのプリン夕の性能から最も高い 性能を選択する高性能選択手段とを備える構成とすることができる。

この構成によれば、 各プリン夕毎に設けられたプリン夕ドライバからプリン 夕の性能の情報を取り込むことが可能となり、 それら性能の情報から最も高性 能のプリンタの性能情報を得ることができる。

上記第 1の分散印刷制御装置において、 表示装置に入力用ウィンドウを表示 するとともに、 マウス、 キーポ一ド等の入力装置からの入力データに基づいて 前記仮想的なプリン夕における印刷のための各種情報を設定する仮想プリン夕 用印刷情報設定手段を備える構成とすることができる。

この構成によれば、 印刷品質や、 用紙のサイズ、 印刷方向等の印刷のための 各種情報を仮想プリン夕用印刷情報設定手段から設定することができる。

上記仮想プリン夕用印刷情報設定手段を備える分散印刷制御装置において、 前記仮想プリンタ用印刷情報設定手段により設定された各種情報のうちの少な くとも一部を、 前記各プリンタドライバによる処理に供する情報配送手段を備 える構成とすることができる。

この構成によれば、 仮想プリン夕用印刷情報設定手段で設定した情報を各プ リンタドライバで利用することができることから、 各プリン夕ドライバにおい ては印刷のための情報の設定を簡易にしたり完全になくしたりすることができ る。

上記仮想プリン夕用印刷情報設定手段を備える分散印刷制御装置において、 前記接続された複数のプリン夕毎に個別に設けられ、 各プリンタにおける印刷 のための各種情報を設定する実プリンタ用印刷情報設定手段と、 前記実プリン 夕用印刷情報設定手段をそれぞれ動作させる複数のアイコンと、 前記仮想プリ ン夕用印刷情報設定手段を動作させるアイコンとを共に含む表示ウィンドウを 表示装置に表示する表示制御手段とを備える構成とすることができる。

この構成によれば、実プリンタドライバを起動するアイコンと同様の操作で、 仮想プリン夕ドライバを起動することが可能となる。

上記第 1の分散印刷制御装置において、 前記印刷データの分配についての入 力用ウィンドウを表示するとともに、 前記入力装置からの入力データに基づい て、 前記印刷データを前記複数のプリン夕用に分配するための各種情報を設定 する分配情報設定手段と、 該分配情報設定手段により設定された各種情報に基 づいて、 前記印刷データを前記複数のプリンタ用に分配する処理を行なう印刷 データ分配手段とを備えた構成とすることができる。

この構成によれば、 分配情報設定手段によってプリン夕の分散先を定めるた めに必要な各種情報を指定することができる。 上記分配情報設定手段および印刷データ分配手段を備える分散印刷制御装置 において、 前記印刷データを前記複数のプリン夕用に分配するための各種情報 のうちの一つが、 前記印刷データの分配先を前記接続される複数のプリン夕か ら選択される所定のグループ内のプリンタに制限するための情報とすることが できる。

この構成によれば、 接続された全てのプリン夕の内から予め定めたグループ 内のプリン夕に印刷の分散先を限ることができる。

上記第 1の分散印刷制御装置において、 前記中間印刷データ生成手段により 生成された中間印刷デ一夕を、 外部記憶装置に中間印刷ファイルとして一旦格 納するよう構成することができる。 この構成によれば、 印刷結果に不備があつ たりして再度同じ印刷を ί亍なおうとする場合に、 中間印刷ファイルを利用する ことで、アプリケーションプログラムを起動せずに印刷を行なうことができる。 上記第 1の分散印刷制御装置において、 前記複数のプリン夕の接続が、 コン ピュータネットワークにより接続した構成とすることができる。 この構成によ れば、 コンピュータネットワークを用いることで、 多数のプリンタに容易に接 続することが可能となる。 この発明の第 2の分散印刷制御装置は、

アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー夕を複数 のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 前記プリンの機種に対 応したプリン夕ドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制御装置であ つて、

前記複数のプリン夕が同一機種であるときに、 該機種のプリンタについての 情報を仮想的なプリンタについての情報として定める仮想的なプリン夕ドライ バを記憶する仮想プリンタドライバ記憶手段と、 前記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アプリケーションプロ グラムから前記仮想的なプリンタに適合する中間印刷データを得る中間印刷デ 一夕生成手段と、

前記中間印刷デ 夕を前記複数のプリンタに割り当てる印刷データ割当手段 と、

前記印刷データ割当手段による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前 記プリン夕ドライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリン 夕にそれぞれ送る出力データ制御手段と

を備えることを要旨としている。

上記構成の分散印刷制御装置によれば、 アプリケーションプログラムからは 仮想的なプリンタドライバに対して一の印刷命令を行なうだけで、 中間印刷デ 一夕を得ることができ、 この中間印刷データから同一機種である各プリン夕へ の分散印刷が自動的に行なわれる。 このために、 作業者は、 アプリケーション プログラム上で印刷の作業を一度行なえばよく、 作業性に優れているという効 果を奏する。 また、 この分散印刷制御装置では、 アプリケーションプログラム により生成された印刷デ一夕をプリン夕に適合させるために行なうデー夕変換 の処理を、 中間印刷デ一夕生成手段により 1度行なうだけでよく、 各プリンタ 毎に何度も行なう必要がない。 このために、 同一機種のプリンタへの分散印刷 を高速度で行なうことができるという効果も奏する。

上記第 2の分散印刷制御装置において、 前記印刷データ割当手段にて割り当 てられる前記中間印刷データの区切りの所定の単位が、 印刷データで示す文書 のページの単位であるものとすることができる。 この構成によれば、 印刷すベ き文書のページを区切りとして、 各プリン夕への分散印刷を行なうことができ る。

上記第 2の分散印刷制御装置において、 前記中間印刷データ生成手段により 生成された中間印刷データを、 外部記憶装置に中間印刷フアイルとして一旦格 納するよう構成することができる。 この構成によれば、 中間印刷データの再利 用が可能となる。

上記中間印刷ファイルを外部記憶装置に格納させる分散印刷制御装置におい て、 外部からの指示を受けて、 前記外部記憶装置に記憶される前記中間印刷フ アイルを読み出し、 該中間印刷ファイルの中間印刷データを用いて、 前記各プ リン夕への分散印刷を再実行するように構成することができる。 この構成によ れば、 印刷した印刷物に不備があったり、 印刷の部数が不足していたりして再 印刷を行ないたいという場合に、 アプリケーションプログラムを起動せずに印 刷を行なうことができる。

上記再印刷を行なう構成の分散印刷制御装置において、 前記印刷データ割当 手段および出力データ制御部を再実行することで前記分散印刷の再実行を行な うよう構成することができる。 この構成によれば、 印刷データの分散の割り当 てを、 印刷データ割当手段にて変更した上で再印刷を行なうことができる。 上記第 2の分散印刷制御装置において、 前記各プリンタ毎に設けられたプリ ン夕ドライバから、 前記プリン夕の性能についての情報を取り込む性能情報取 込手段と、 該性能情報取込手段により取り込んだ全てのプリン夕の性能から前 記複数のプリン夕が同一機種であることを判別する同一機種判別手段とを備え る構成とすることができる。 この構成によれば、 各プリン夕毎に設けられたプ リンタドライバからプリン夕の性能の情報を取り込むことが可能となり、 それ ら性能の情報からプリン夕が同一機種であることを判別することができる。 上記第 2の分散印刷制御装置において、 前記印刷データの分配についての入 力用ウィンドウを表示するとともに、 入力装置からの入力データに基づいて、 前記印刷データを前記複数のプリンタ用に分配するための各種情報を設定する 分配情報設定手段を備え、 前記印刷データ割当手段は、 前記分配情報設定手段 により設定された各種情報に基づいて前記中間印刷データの割り当てを行なう よう構成することができる。 この構成によれば、 プリン夕の分散先を定めるた めに必要な各種情報を、 分配情報設定手段によつて指定することができる。 上記分配情報設定手段を備える構成の分散印刷制御装置において、 前記印刷 データを前記複数のプリンタ用に分配するための各種情報のうちの一つが、 当 該分散印刷制御装置に接続される複数のプリン夕から選択される所定のグルー プ内のプリン夕に分配先を制限するための情報であるとすることができる。 こ の構成によれば、 接続された全てのプリン夕の内から予め定めたグループ内の プリンタに印刷の分散先を限ることができる。 このため、 作業者は印刷物の出 力先を予め限られた範囲内とすることができ、この結果、作業性に優れている。 上記分配情報設定手段を備える構成の分散印刷制御装置において、 前記中間 印刷データ生成手段により生成された中間印刷デ一夕を中間印刷ファイルとし、 該中間印刷ファイルと前記分配情報設定手段により設定した各種情報を示すデ 一夕とを、 外部記憶装置に一旦格納するよう構成することもできる。 この構成 によれば、 上記各種情報を示すデータが外部記憶装置に格納されていることか ら、 中間印刷ファイルに基づく再印刷時において、 分配情報設定手段による処 理のデフォルト値を上記データに基づいて定めることができる。 このため、 単 なる印刷のやり直しのような設定情報の変更を必要としない場合に、 データの 再入力が不要であることから、 再印刷時の作業性に、 より一層優れている。 上記第 2の分散印刷制御装置において、 前記複数のプリン夕のうちの少なく とも一つを、 コンピュータネットワークにより接続した構成とすることができ る。 この構成によれば、 コンピュータネットワークを用いることで、 多数のプ リン夕に容易に接続することが可能となる。 この発明の第 3の分散印刷制御装置は、 アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー夕を複数 のプリン夕用に分配して、 各分配された印刷データを、 前記プリン夕の機種に 対応したプリンタドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制御装置で あって、

仮想的なプリン夕についての情報を定めるとともに、 特に前記複数のプリン 夕が同一機種であるときに、 該機種のプリン夕についての情報を定める仮想的 なプリンタドライバを記憶する仮想プリン夕ドライバ記憶手段と、

前記仮想的なプリン夕ドライバを実行することで前記アプリケーションプロ グラムから前記仮想的なプリンタに適合する中間印刷データを得る中間印刷デ 一夕生成手段と、

前記中間印刷デー夕を前記複数のプリン夕に割り当てる印刷デー夕割当手段 と、

前記複数のプリン夕が同一機種であるか否かを判別する同一機種判別手段と、 前記複数のプリン夕が同一機種であると判別されたときには、 前記印刷デー 夕割当手段による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前記プリンタドラ ィバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリンタにそれぞれ送 り、 一方、 前記複数のプリンタが同一機種でないと判別されたときには、 前記 印刷デー夕割当手段による割り当てに従つて前記中間印刷デー夕を、 前記プリ ン夕ドライバによるデータ変換の処理を行なって前記各プリン夕にそれぞれ送 る出力データ制御手段と

を備えることを要旨としている。

上記構成の第 3の分散印刷制御装置によれば、 アプリケーションプログラム からは仮想的なプリン夕ドライバに対して一の印刷命令を行なうだけで、 中間 印刷データを得ることができ、 この中間印刷データから各プリン夕への分散印 刷が自動的に行なわれる。 このために、 作業者は、 アプリケーションプロダラ ム上で印刷の作業を一度行なえばよく、 作業性に優れているという効果を奏す る。

また、 この第 3の分散印刷制御装置では、 分散先である複数のプリンタが同 一機種であろうと異機種であろうと共に分散印刷を行なうことができ、 特に、 同一機種のプリンタへの分散印刷を行なうときには、 アプリケーションプログ ラムにより生成された印刷データをプリン夕に適合させるために行なうデータ 変換の処理を、 中間印刷データ生成手段により 1度行なうだけでよく、 各プリ ン夕毎に何度も行なう必要がない。 このために、 プリン夕の機種に関わらない 分散印刷を可能としながら、 同一機種のプリン夕への分散印刷を高速度で行な うことができるという効果も奏する。 この発明の第 4の分散印刷制御装置は、

印刷すべき印刷データを所定の単位で区分けして複数のプリンタのそれぞれ が引き受ける前記区分けされた部分を定め、 該定められた情報を割り振り情報 として、 前記印刷データを前記割り振り情報に基づいて各プリン夕に分散出力 することにより分散印刷を行なう分散印刷制御装置において、

前記割り振り情報により定められる分散先のプリン夕の最新の稼働状況を検 出する稼働状況検出手段と、

前記割り振り情報を示すフィールドと前記稼働状況検出手段により検出した 最新の稼働状況を示すフィールドとを少なくとも備える一のウィンドウを表示 装置に表示させる表示制御手段と

を備えることを要旨としている。

上記構成の分散印刷制御装置によれば、 分散印刷の際に、 分散の割り振りの 情報と、 各分散先のプリンタの最新の稼働状況とを一のウィンドウに同時に表 示することができる。 このために、 作業者は、 各プリン夕への割り振りがどの ように行なわれているかということと、 各プリン夕が 「用紙切れ」 など支障が 生じていないかなどを一のウィンドウから素早く知ることができる。 したがつ て、 作業者は、 印刷に支障が生じたとき等の不測時にも、 必要な情報を得るこ とができ、 この情報から迅速な対応が可能となることから、 作業性に優れてい るという効果を奏する。

なお、 上記構成の第 4の分散印刷制御装置において、 前記区分けする印刷デ 一夕の所定の単位は、 印刷データで示す文書のページの単位であるものとする ことができる。 この構成によれば、 印刷すべき文書のページを区切りとして、 各プリン夕への分散印刷を行なうことができる。

上記第 4の分散印刷制御装置において、 プリントジョブによって示される一 単位の印刷データが前記分散印刷の最中もしくは待機の状態にあるときに、 該 プリントジョブについて前記表示制御手段による表示を行なわせる第 1制御手 段を備える構成とすることができる。 この構成によれば、 分散印刷の途中もし くは待機時にあるプリントジョブについて、 分散の割り振りの情報と各分散先 のプリン夕の最新の稼働状況とが表示される。

上記第 1制御手段を備える分散印刷制御装置において、 プリントジョブによ つて示される一単位の印刷データが前記分散印刷を終了した状態にあるときに、 該プリントジョブについて前記表示制御手段による表示を行なわせる第 2制御 手段を備える構成とすることができる。 この構成によれば、 分散印刷の終了し たプリントジョブについて、 分散の割り振りの情報と各分散先のプリン夕の最 新の稼働状況とが表示される。

上記第 1制御手段および第 2制御手段を備える分散印刷制御装置において、 前記第 1制御手段による表示と前記第 2制御手段による表示とを択一的に切り 替えるスィッチを備える構成とすることができる。 この構成によれば、 第 1制 御手段による表示と前記第 2制御手段による表示とをスィッチにより容易に切 り替えることができる。

上記第 1制御手段および第 2制御手段を備える分散印刷制御装置において、 前記第 2制御手段は、 印刷物を回収したときの並び順を考慮した適切な回収の 順番を各プリン夕に対応づけて前記ウィンドウ内に表示する手段を備える構成 とすることができる。 この構成によれば、 分散印刷の終了したプリントジョブ についての回収の順番がウィンドウに表示される。 したがって、 作業者は回収 の順番にプリンタを回って印刷物を回収するだけで印刷物を適切な順に並べる ことができる。

上記第 1制御手段および第 2制御手段を備える分散印刷制御装置において、 前記第 2制御手段は、 前記分散印刷の終了後に再度、 該分散印刷を行なうこと を指示するスィツチを前記ウインドウ内に表示する手段を備える構成とするこ とができる。 この構成によれば、 そのスィッチを操作するだけで再印刷を容易 に行なうことができることから、 再印刷の際の操作性に優れている。

この発明の第 4の分散印刷制御装置において、 前記印刷データをそれぞれ示 す複数のプリントジョブについての前記割り振り情報を前記ウィンドウに同時 に表示可能な構成とすることができる。 この構成によれば、 複数のプリントジ ヨブについての割り振り情報と、 その複数のプリントジョブから選択した任意 の一のプリントジョブについての分散先であるプリン夕の稼働状況とを同時に ウィンドウに表示するといつたことが可能となる。

この発明の第 4の分散印刷制御装置において、 表示装置に入力用ウィンドウ を表示するとともに、 入力装置からの入力データに基づいて前記印刷データの 分散についての各種情報を設定する分散情報設定手段を備え、 該分散情報設定 手段により設定された各種情報に基づいて、 前記割り振り情報の決定を行なう よう構成することができる。 この構成によれば、 プリン夕の分散先を定めるた めに必要な各種情報を、 分配情報設定手段によって指定することができる。 この発明の第 5の分散印刷制御装置は、

データ送受信可能に接続される全プリン夕の中から分散先となる複数のプリ ンタを指定するプリンタ指定手段と、

前記プリン夕指定手段により指定された複数のプリン夕に印刷すべき印刷デ 一夕を分散出力する分散制御手段と

を備える分散印刷制御装置において、

前記分散制御手段は、

前記プリン夕指定手段により指定された複数のプリン夕のいずれかで障害が 発生したときに、該障害が発生したプリン夕を除いた前記全プリン夕の中から、 印刷について空き状態にある一のプリン夕を選択するプリンタ選択手段と、 前記プリンタ選択手段で選択された一のプリンタを前記障害が発生したプリ ン夕の代替用のプリンタとして、 前記印刷データの分散出力を行なう障害時出 力手段と

を備えることを要旨としている。

上記構成の分散印刷制御装置によれば、 分散先として指定された複数のプリ ンタのいずれかで障害が発生したときに、 その障害が発生したプリン夕を除い た全プリン夕の中の空き状態の一台が代替用として選択され、 このプリンタを 用いて印刷データの分散印刷が行なわれる。 このために、 障害が発生したとき に、 印刷データの各プリン夕への割り振りを再度行なう必要がない。 また、 代 替用のプリン夕は空き状態であることから他の印刷の作業中というようなこと もない。したがって、印刷データの送り先を代替用のプリン夕に切り替えれば、 即座に印刷を行なうことができることから、 印刷時間を十分に短縮することが できるという効果を奏する。

上記第 5の分散印刷制御装置において、 前記プリンタ選択手段は、 前記選択 される一のプリン夕が、 障害が発生したプリン夕と同一または類似の機種のプ リン夕となるように機種判別を行なう機種判別手段を備える構成とすることが できる。

この構成によれば、 空き状態の条件に加えて、 障害が発生したプリンタと同 一または類似の機種であるという条件を満たした一台のプリンタが代替用のプ リン夕として選択される。 このために、 代替用のプリンタから得られる印刷結 果は、 障害が発生したプリン夕からの印刷結果と同一もしくは似たものとなる ことから、 ほぼ所望の印刷結果を得ることができるという効果を奏する。 上記機種判別手段を備えた分散印刷制御装置において、 前記全プリン夕の機 種毎に設けられたプリン夕ドライバから各プリン夕の性能についての情報を取 り込む性能情報取込手段を備え、 前記機種判別手段は、 前記性能情報取込手段 により取り込んだ情報に基づいて、 前記同一または類似の機種のプリンタの判 別を行なう類似判別手段を備える構成とすることができる。

この構成によれば、 プリンタドライバからの情報に従ってプリン夕の機種判 別ができることから、 構成が簡単である。

上記第 5の分散印刷制御装置において、 前記プリン夕指定手段により指定さ れた複数のプリン夕毎に障害の発生を監視する監視手段を備え、 前記分散制御 手段は、 前記印刷データの分散出力を開始した後から各プリン夕で印刷が完了 するまでの間に、 前記複数のプリン夕のいずれかで障害が発生していることが 前記監視手段により検出されたときには、 前記障害が発生したプリンタに出力 した印刷データのうちの未印刷分のページのデータを、 前記代替用のプリンタ に対して出力する印刷開始後代替制御手段を備える構成とすることができる。 この構成によれば、 印刷データの分散出力を開始した後から各プリン夕で印 刷が完了するまでの間に、 分散先と定めた複数のプリンタのいずれかで障害が 発生していることが検出された場合に、 他のプリンタを用いて分散印刷を完了 することができる。

印刷開始後代替制御手段を備える上記分散印刷制御装置において、 前記印刷 開始後代替制御手段は、 前記代替用のプリン夕に対して前記プリン夕の代替が なされた旨を示すメッセージ用のページデータを出力する手段を備える構成と することができる。

この構成によれば、 代替用のプリン夕から、 プリンタの代替がなされた旨を 示すメッセージ用のページが印刷されることになる。 作業者は、 これを見るこ とで、 印刷結果がどういつたものかを容易に知ることができ、 利便性に優れて いる。

上記第 5の分散印刷制御装置において、 前記プリンタ指定手段により指定さ れた複数のプリンタ毎に障害の発生を監視する監視手段を備え、 前記分散制御 手段は、 前記印刷データの分散出力を開始する前に、 前記複数のプリン夕のい ずれかで障害が発生していることが前記監視手段により検出されたときには、 前記障害が発生したプリン夕に出力する予定の印刷データを、 前記代替用のプ リンタに対して出力する印刷前代替制御手段を備える構成とすることができる。 この構成によれば、 印刷データの分散出力を開始する前に、 分散先と定めた 複数のプリンタのいずれかで障害が発生していることが検出された場合に、 他 のプリンタを用いて分散印刷を完了することができる。

上記第 5の分散印刷制御装置において、 前記分散制御手段は、 さらに、 前記 代替用のプリンタで障害が発生したときに、 該代替用のプリン夕に切り替えら れた分散先としての前記障害が発生したプリン夕を除いた前記全プリン夕の中 から、 印刷について空き状態にある一のプリンタを選択する再プリン夕選択手 段と、 前記再プリン夕選択手段にて選択された一のプリン夕を再度の代替用の プリンタとして、 前記印刷データの分散出力を行なう手段とを備える構成とす ることができる。 この構成によれば、 分散先のプリン夕で障害が発生して、 印刷データの出力 先をその障害が発生したプリン夕から代替用のプリン夕に変更してから、 さら に、 代替用のプリンタで障害が発生したとき、 印刷データの出力先は、 その代 替用のプリン夕からさらに代替する再度の代替用のプリン夕に変更される。 し たがって、 代替用のプリンタに障害が発生した場合にも、 他のプリンタから確 実に分散印刷を行なうことができる。

上記第 5の分散印刷制御装置において、 前記プリンタ選択手段は、 前記障害 が発生したプリンタを除いた前記全プリン夕の中から、 前記障害が発生したプ リン夕と同一または類似の機種であり、 かつ前記空き状態にある一または複数 のプリンタを選択する候補プリンタ選択手段と、 前記候補プリンタ選択手段で 選択された一または複数のプリン夕の中から所定条件に従う一のプリンタを選 択する代替プリンタ選択手段とを備える構成とすることができる。

この構成によれば、 候補プリン夕選択手段により代替用のプリン夕の候補で ある一または複数のプリンタが制御され、 その後、 それら候補の中から一のプ リン夕が選択される。 この構成により、 自動的に代替用のプリンタを選択する ことができる。

候補プリンタ選択手段と代替プリンタ選択手段を備える上記分散印刷制御装 置において、 前記プリン夕選択手段は、 代替用のプリンタの選択を手動と自動 のいずれで行なうかを指示する選択方式指示手段と、 前記選択方式指示手段で 手動にて行なう旨の指示がなされたときに、 データ入力用のウィンドウを表示 装置に表示し、 該ウィンドウの表示に従う入力装置からの入力データに基づい て前記全プリン夕の中から一のプリン夕を選択する手動時プリン夕選択手段と、 前記選択方式指示手段で自動にて行なう旨の指示がなされたときに、 前記候補 プリン夕選択手段と代替プリンタ選択手段とを動作させる手段とを備える構成 とすることができる。 この構成によれば、 代替用のプリンタを手動にて行なうか自動にて行なうか を選択的に指示することができる。 手動にて行なう場合、 作業者が望むプリン 夕からの印刷が可能となる。 したがって、 作業者による印刷結果の回収の際の 利便性を高めるなど、 操作性の向上を図ることができる。

候補プリン夕選択手段と代替プリンタ選択手段を備える上記分散印刷制御装 置において、 前記候補プリンタ選択手段は、 前記障害が発生したプリン夕を除 いた前記全プリン夕の中から、 前記障害が発生したプリン夕と同一機種のプリ ン夕を選択する第 1選択手段と、 前記第 1選択手段により 1台のプリンタも選 択されなかったときに、 前記障害が発生したプリンタを除いた前記全プリンタ の中から、 前記障害が発生したプリン夕と印刷能力の近いプリンタを選択する 第 2選択手段とを備える構成とすることができる。

この構成によれば、 代替用のプリン夕を、 まず同一機種のプリンタの中から 選択し、 同一機種のプリン夕がないときに、 印刷の能力の近いプリン夕の中か ら選択する。 このために、 代替用のプリンタを用いた場合にも、 できる限り印 刷結果を代替前と一致させることができることから、 優れた印刷結果を得るこ とができる。

第 1選択手段および第 2選択手段を備える上記分散印刷制御装置において、 前記分散制御手段は、 前記第 2選択手段で選択されたプリン夕が前記代替用の プリン夕と定められたとき、 該代替用のプリンタによる印刷結果と前記障害が 発生したプリンタによる印刷結果が略同一となるように、 前記印刷データを補 正する手段を備える構成とすることができる。

この構成によれば、 同一機種でない印刷能力の近いプリン夕を代替用のプリ ンタとして分散印刷を行なう場合に、 代替用のプリン夕から印刷した印刷結果 は、 上記印刷データを補正する手段により、 代替前のものとほぼ一致したもの となる。 したがって、 優れた印刷結果を得ることができる。 候補プリンタ選択手段と代替プリンタ選択手段とを備える上記分散印刷制御 装置において、 前記候補プリンタ選択手段は、 速度優先で分散印刷を行なう旨 の指示がなされているか否かを判定する速度優先判定手段と、 前記速度優先判 定手段で肯定判定されたときに、 プリン夕の機種にかかわらず前記空き状態に ある一のプリン夕を選択する速度優先時選択手段とを備える構成とすることが でさる。

この構成によれば、 速度優先で分散印刷を行なう旨の指示がなされると、 プ リン夕の機種にかかわらず空き状態にある一のプリン夕が選択されることにな る。 速度優先時は、 印刷結果の品質にこだわることがないものとして、 プリン 夕の機種によらない空き状態にある 1台のプリンタが印刷される。

候補プリン夕選択手段と代替プリン夕選択手段とを備える上記分散印刷制御 装置において、 前記代替プリンタ選択手段は、 前記候補プリンタ選択手段で選 択されたーまたは複数のプリン夕の中から最も印刷速度の高い一のプリンタを 選択する手段である構成とすることができる。

この構成によれば、 候補として選ばれたプリンタの中でも最も印刷速度の高 い一のプリン夕が代替用のプリン夕として選択されることになる。したがって、 印刷時間の短縮がより図られる。

上記第 5の分散印刷制御装置において、 前記代替プリン夕選択手段で選択さ れたプリン夕の呼び名を表示装置に表示させる表示制御手段を備える構成とす ることができる。

この構成によれば、 障害が発生したプリンタの代替用のプリンタを表示装置 の表示から知ることができる。 したがって、 利便性に優れている。

上記表示制御手段を備えた分散印刷制御装置において、 前記印刷データが前 記分散印刷の最中もしくは待機の状態にあるときに、 前記表示制御手段による 表示を行なわせる手段を備える構成とすることができる。 この構成によれば、 分散印刷の最中もしくは待機の状態にあるときに、 作業者は、 表示装置の表示 から、 いずれのプリン夕に代替されたかを知ることができる。

上記表示制御手段を備えた分散印刷制御装置において、 前記印刷データが前 記分散印刷を終了した状態にあるときに、 前記表示制御手段による表示を行な わせる手段を備える構成とすることができる。 この構成によれば、 分散印刷を 終了した状態にあるときに、 作業者は、 表示装置の表示から、 いずれのプリン 夕に代替されたかを知ることができる。

上記第 5の分散印刷制御装置において、 前記分散制御手段は、 前記代替用の プリン夕が前記障害が発生したプリン夕と異なる機種であるときに、 該代替用 のプリンタによる印刷結果と前記障害が発生したプリン夕による印刷結果が近 似するように、 前記印刷データを補正する手段を備える構成とすることができ る。

この構成によれば、 異機種のプリン夕であっても、 印刷結果を近づけて、 障 害が発生したプリン夕に換えて印刷を行なうことができる。 本発明は、 以上で列挙した第 1ないし第 5の分散印刷制御装置としての構成 の他、 分散印刷制御方法として構成してもよい。 また、 これらの装置または方 法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、 またはそのコンピュータ プログラムを記録したコンピュー夕読み取り可能な記録媒体の態様として構成 してもよい。 ここで、 記録媒体としては、 フレキシブルディスクや C D— R O M、 光磁気ディスク、 I Cカード、 R O Mカートリッジ、 パンチカード、 バー コードなどの符号が印刷された印刷物、 コンピュータの内部記憶装置 （R AM や R O Mなどのメモリ） および外部記憶装置等、 コンピュータが読取り可能な 種々の媒体を利用できる。

他の態様として次のように構成してもよい。 すなわち、 そのコンピュータプ ログラムを含むことで搬送波内に具現化されたデータ信号としての態様、 コン ピュー夕プログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての 態様等である。 このプログラム供給装置としての態様では、 コンピュータプロ グラムをコンピュータネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、 必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、 これを実行することで、 上記の装置や方法を実現することができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 この発明の第 1実施例を適用するコンピュータシステムのハードウ エアの概略構成を示すブロック図である。

図 2は、 分散印刷処理の全体の様子を概略的に示すプロック図である。

図 3は、 分散印刷処理に用いられる仮想プリンタドライバ 1 1 0の処理の様 子を示すブロック図である。

図 4は、 分散印刷処理の一部を実現する分散印刷ュ一ティリティ 1 2 0の処 理の様子を示すブロック図である。

図 5は、 「プリンタ」 ウィンドウ WN 1を示す説明図である。

図 6は、 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2に表示される 「分散設定」 の力一ド C D 1を示す説明図である。

図 7は、 データ入力欄 i d 1〜 i d 3の設定の内容によって分散形態表示欄 のィラスト画像がどのように変わるかを示す説明図である。

図 8は、 データ入力欄 i d 4、 i d 5の設定の内容によって分散形態表示欄 のィラスト画像がどのように変わるかを示す説明図である。

図 9は、 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2に表示される 「プリン夕」 の力一ド C D 2を示す説明図である。

図 1 0は、 アプリケーションプログラム 1 0 0で記述される処理ルーチンと 仮想プリン夕ドライバ 1 1 0で記述される処理ルーチンを示すフローチャート である。

図 1 1は、 分散印刷ユーティリティ 1 2 0で記述される処理ルーチンを示す フロ一チャートである。

図 1 2は、 出力先リストデータの一例を示す説明図である。

図 1 3は、 異機種プリン夕出力処理ルーチンの詳細を示すフローチャートで ある。

図 1 4は、 同一機種プリン夕出力処理ルーチンの詳細を示すフローチャート である。

図 1 5は、 この実施例によって分散印刷が行なわれる手順を、 従来例と比較 しつつ示すタイミングチャートである。

図 1 6は、 変形例における分散印刷ユーティリティで記述される処理ルーチ ンを示すフローチャートである。

図 1 7は、 終了ジョブリストが掲載されるウィンドウ WN 3を例示する説明 図である。

図 1 8は、 再印刷用のウィンドウ WN 4を例示する説明図である。

図 1 9は、 この発明の第 2実施例において C P U 3 0により実行される分散 印刷処理のルーチンの前半部分を示すフローチャートである。

図 2 0は、 その分散印刷処理のルーチンの後半部分を示すフローチャートで ある。

図 2 1は、 アプリケーションプログラム 1 0 0上で [印刷] のコマンドが操 作されたときに C R Tディスプレイ 1 2に表示される 「印刷」 のダイアログポ ックス WN 3の一例を示す説明図である。

図 2 2は、 出力先リストデータの一例を示す説明図である。

図 2 3は、 C P U 3 0により実行されるウィンドウ初期表示ルーチンを示す フローチャートである。

図 2 4は、 「分散印刷ュ一ティリティ」のウィンドウ WN 4を例示する説明図 である。

図 2 5は、 C P U 3 0により実行されるウィンドウ更新ルーチンを示すフロ 一チャートである。

図 2 6は、 C P U 3 0により実行される再印刷処理のルーチンを示すフロー チヤ一卜である。

図 2 7は、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に終了ジヨブリストが表示された状態 にある 「分散印刷ユーティリティ」 のウィンドウ WN 4を例示する説明図であ る。

図 2 8は、 再印刷用のウィンドウ WN 5を例示する説明図である。

図 2 9は、 この発明の第 3実施例を適用するコンピュータシステムのハード ウェアの概略構成を示すブロック図である。

図 3 0は、 分散印刷処理の一部を実現する分散印刷ユーティリティ 1 2 0の 処理の様子を示すブロック図である。

図 3 1は、 「プリンタ」 ウィンドウ WN 1を示す説明図である。

図 3 2は、 「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス WN 2に表示される 「分散設定」 のカード C D 1を示す説明図である。

図 3 3は、 データ入力欄 i d 1〜 i d 3の設定の内容によって分散形態表示 欄のィラスト画像がどのように変わるかを示す説明図である。

図 3 4は、 速度優先モードで分散の割り振りを決めた場合の一例を示す説明 図である。

図 3 5は、 ハンドリング優先モードで分散の割り振りを決めた場合の一例を 示す説明図である。

図 3 6は、 データ入力欄 i d 4、 i d 5の設定の内容によって分散形態表示 欄のィラスト画像がどのように変わるかを示す説明図である。

図 3 7は、 「出力先を指定する」のラジオポタン b t 2がクリックされたとき の 「リカバリ」 のフィールド f d 2の表示を示す説明図である。

図 3 8は、 「リカバリ先を自動で選択する」のラジオポタン b t 3がクリック されたときの 「リカパリ」 のフィールド f d 2の表示を示す説明図である。 図 3 9は、 「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス WN 2に表示される 「プリンタ」 のカード C D 2を示す説明図である。

図 4 0は、 グループ名入力用のプルダウンメニュ MN 1の一例を示す説明図 である。

図 4 1は、 「グループ一覧」のダイアログボックス WN 3を示す説明図である。 図 4 2は、 「グループ設定」のダイアログボックス WN 4を示す説明図である。 図 4 3は、 「所属するプリン夕」の表示欄 i d 3 3への追加がなされた状態を 示す説明図である。

図 4 4は、 グループ登録リストデータ P Dの一例を示す説明図である。

図 4 5は、 C P U 3 0にて実行される分散印刷処理ルーチンの第 1番目の部 分を示すフロ一チャートである。

図 4 6は、 分散印刷処理ルーチンの第 2番目の部分を示すフローチャートで ある。

図 4 7は、 分散印刷処理ル一チンの第 3番目の部分を示すフローチャートで ある。

図 4 8は、 分散印刷処理ルーチンの第 4番目の部分を示すフローチヤ一トで -ある。

図 4 9は、 アプリケーションプログラム上で [印刷] のコマンドが操作され たときに C R Tディスプレイ 1 2に表示される 「印刷」 のダイアログボックス WN 6の一例を示す説明図である。 図 5 0は、 出力先リス卜データの一例を示す説明図である。

図 5 1は、 「分散印刷ュ一ティリティ」のウィンドウ WN 7を例示する説明図 である。

図 5 2は、 分散印刷処理ルーチンから起動される代替用プリンタ決定ルーチ ンを示すフローチャートである。

図 5 3は、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に 了ジョブリストが表示された状態 にある 「分散印刷ユーティリティ」 のウィンドウ WN 7を例示する説明図であ る。 発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態としての各実施例について、 次に示す項目に分けて説明す る。

A . 第 1実施例：

A 1 . ハ一ドウエアの全体構成：

A 2 . 分散印刷処理の様子：

A 3 . 仮想プリンタドライバ：

A 4 . ュ一ザイン夕フエ一ス：

A 5 . コンピュータプログラム：

A 6 . 実施例効果等：

A 7 . 中間印刷ファイルの再利用について：

B . 第 2実施例：

B 1 . コンピュータプログラム：

B 1— 1 . 分散印刷処理ルーチン：

B 1 - 2 . 再印刷処理ルーチン：

B 2 . 実施例効果等： C. 第 3実施例：

C I. ハードウェアの全体構成：

C 2. 分散印刷処理の様子：

C 3. 仮想プリン夕ドライバ：

C 4. ュ一ザインタフエース：

C 5. コンピュータプログラム：

C 6. 実施例効果等：

A 1. ハードウェアの全体構成：

図 1はこの発明の第 1実施例を適用するコンピュータシステムのハードゥエ ァの概略構成を示すブロック図である。 図示するように、 この第 1実施例のコ ンピュー夕システムは、コンピュータ 1 0を備え、このコンピュータ 10には、 実質的にコンピュータ機能を有する複数のプリン夕 70, 80， …が、 ロー力 ルエリアネットワーク （LAN) により構築されたコンピュータネットワーク 90を介して接続されている。 なお、 コンピュータネットワーク 90は、 LA Nに替えて、 インターネットや、 イントラネットや、 ワイドエリアネットヮー ク （WAN) など、 各種ネットワークに替えることができる。

コンピュータ 10には、 周辺機器としての CRTディスプレイ 12が接続さ れ、 さらにはローカルにてもう一台のプリンタ 60が接続されている。 また、 コンピュータ 1 0は、 コンピュータ本体 16とキーボード 18とマウス 20を 備える。 このコンピュータ本体 16には、 フロッピィディスク 22の内容を読 み取るフロッピィディスクドライブ 24が搭載されている。

コンピュータ本体 16は、 中央演算処理装置としての C PU 30を中心にバ スにより相互に接続された ROM3 1、 RAM32、 表示画像メモリ 33、 マ ウスインタフェース 34、 キーボードインタフェース 35、 FDC 36、 HD C 37、 CRTC 38、 プリンタインタフエ一ス 39およびネットワーク制御 回路 40を備える。

ROM31は、 内蔵されている各種プログラム等を記憶する読み出し専用の メモリである。 RAM32は、 各種データ等を記憶する読み出し .書込み可能 なメモリである。 表示画像メモリ 33は CRTディスプレイ 12に表示する画 像の画像データを記憶するメモリである。 マウスインタフェース 34は、 マウ ス 20とのデータ等のやり取りを司るィン夕フェースである。 キーポードイン 夕フェース 3 5は、 キ一ポ一ド 18からのキー入力を司るィンタフェースであ る。 FDC 36は、 フロッピィディスクドライブ （FDD) 24を制御するフ 口ッピィディスクコントローラである。 HDC 37は、 ハードディスクドライ ブ （HDD) 41を制御するハードディスクコントローラである。 CRTC 3 8は、 表示画像メモリ 33に記憶される表示画像デ一夕に基づいて CRTディ スプレイ 12における画像の表示を制御する CRTコントローラである。 プリ ンタインタフェース 39は、 ローカルにて接続されるプリン夕 14へのデ一夕 の出力を制御するインタフェースである。 ネットワーク制御回路 40は、 ネッ トワーク力一ドなどから成り、 コンピュータネットワーク 90に接続されてい る。

このコンピュータシステムでは、 オペレーティングシステムは HDD 41に 記憶されており、 コンピュータ本体 16に電源を投入すると、 HDD 41のブ 一トブロックに書き込まれたローダに従って RAM 32の所定の領域にロード される。 また、 プリンタ 60, 70， 80の機種毎に用意されるプリンタドラ ィバ （以下、 実プリンタドライバと呼ぶ） は、 フロッピィディスク 22に予め 格納されており、 所定のインストールプログラムを起動することで、 フロッピ ィディスクドライブ 24からコンピュータ 1 0にインストールされる。 このィ ンストールされた実プリンタドライバは、 HDD 41に記憶されており、 コン ピュー夕 1 0に電源を投入したときに、 オペレーティングシステムに組み込ま れ、 R AM 3 2の所定の領域にロードされる。

また、 このコンピュータシステムでは、 仮想的なプリンタについての情報を 定める仮想的なプリンタドライバ （仮想プリン夕ドライバ） 1 1 0を備えてい る。 この仮想プリンタドライバ 1 1 0は、 実際のプリンタドライバと同様に、 フロッピィディスク 2 2に予め格納されており、 所定のインスト一ルプロダラ ムを起動することで、 フロッピィディスクドライブ 2 4からコンピュータ 1 0 にィンストールされる。 このィンストールされた仮想プリンタドライノ 1 1 0 は、 H D D 4 1に記憶されており、コンピュータ 1 0に電源を投入したときに、 オペレーティングシステムに組み込まれ、 R AM 3 2の所定の領域にロードさ れる。 なお、 仮想プリン夕ドライバ 1 1 0のコンピュータプログラムは、 フロ ッピィディスク 2 2に格納されたものに替えて、 C D— R〇M、 光磁気デイス ク、 I Cカード等の他の携帯型記録媒体 （可搬型記録媒体） に格納された構成 としてもよい。 また、 このコンピュータプログラムは、 外部のコンピュータネ ットワーク （例えばインターネット） に接続される特定のサーバから、 コンビ ユー夕ネットワークを介して提供されるプログラムデータをダウンロードして、 R AM 3 2または H D D 4 1に転送することにより得るようにすることもでき る。

プリン夕 6 0 , 7 0 , 8 0は、 ドラムにレーザ光を当てて像を作り、 トナー で現像して用紙に転写する所謂レーザプリンタである。 なお、 プリン夕 6 0 , 7 0， 8 0としては、 インクジェットプリンタ、 熱転写プリンタなど、 各種プ リン夕を適用することができる。

A 2 . 分散印刷処理の様子：

かかる構成のコンピュータシステムによれば、 大まかには、 コンピュータ本 体 1 6により、 印刷すべき印刷データを作成し、 この印刷デ一夕をコンピュー 夕本体 1 6に接続されているプリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0に分散して印刷させる 分散印刷処理を行なう。 こうした分散印刷処理の様子について以下詳しく説明 する。

図 2は、 分散印刷処理の全体の様子を概略的に示すブロック図である。 図 3 は、 分散印刷処理に用いられる仮想プリンタドライバ 1 1 0の処理の様子を示 すブロック図である。 図 4は、 分散印刷処理の一部を実現する分散印刷ユーテ イリティプログラム （以下、 単に 「分散印刷ユーティリティ」 と呼ぶ） 1 2 0 の処理の様子を示すブロック図である。

図 2に示すように、 コンピュータ本体 1 6の内部で動作しているアプリケー シヨンプログラム 1 0 0は、 画像の処理を行って画像データ （文書作成処理に よる文書データでもよい） を生成し、 この画像データを印刷すべく印刷命令を 発行する。 アプリケーションプログラム 1 0 0から印刷命令が発行されると、 仮想プリンタドライバ 1 1 0が、 印刷命令を受けて、 この仮想プリンタドライ ノ 1 1 0が想定する仮想的なプリン夕の性能についての性能情報をアプリケー シヨンプログラム 1 0 0に返す。 詳細には、 図 3に示すように、 仮想プリン夕 ドライバ 1 1 0は、 印刷命令受信部 1 1 1により、 アプリケーションプロダラ ム 1 0 0から発行される印刷命令を受信して、 その印刷命令を受信した旨を印 刷命令受信部 1 1 1から受けた性能情報返信部 1 1 2により、 仮想的なプリン 夕の性能についての性能情報をアプリケーションプログラム 1 0 0に返す。 ここで仮想的なプリン夕の性能というのは、 分散先となり得る全てのプリン 夕のうちの最も性能の高いプリンタについての性能である。 一般に、 性能の高 いプリンタは、 高級なプログラム言語により描画を行なっている。 例えば、 数 式等を用いた高度な描画命令により図形を表わすものは高級なプログラム言語 であり、 ビットマップを用いた程度の低い描画命令により図形を表わすものは 低級なプログラム言語である。 したがって、 この実施例では、 仮想的なプリン 夕の性能を上述したように分配先となり得る全てのプリンタのうちの最も高い プリンタについての性能と定めることで、 この仮想プリンタドライバ 1 1 0に おいて高級なプログラム言語に従うデータ変換処理 （レンダリング処理） を可 能としている。 すなわち、 高級なプログラム言語は前述したように、 高度な描 画命令を使用するものであるから、 この仮想プリンタドライバ 1 1 0では、 も つとも高性能なプリンタに合わせて効率的なレンダリング処理を実現し得るよ うにしている。

なお、 分散先となり得るプリン夕というのは、 コンピュータ本体 1 6に口一 カルもしくはネットワークで接続される全てのプリンタのうちのプロパティ設 定部 1 1 3により設定されるプリンタグループに属するプリン夕であり、 ここ では、 プリンタ 6 0 , 7 0， 8 0が該当するものとする。 なお、 この実施例で は、 これら 3台のプリン夕 6 0 , 7 0， 8 0が同一機種である場合には、 3台 のプリンタのうち のいずれか一つのプリンタの性能が仮想的なプリンタの性 能として定められている。

詳細には、 上記プリンタ 6 0， 7 0， 8 0の機種毎に用意される実プリンタ ドライバ 1 3 0， 1 4 0 , 1 5 0 (プリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0が同一機種の場 合には、 一の実プリンタドライバ 1 3 0が用意されるだけである） から分散印 刷ユーティリティ 1 2 0が取り込んだ各プリンタ 6 0 , 7 0， 8 0の性能情報 を、 性能情報入力部 1 1 4により取り込んで、 仮想プリン夕性能決定部 1 1 5 により、 これら各プリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0の性能情報から最も高いものを抽 出して、これを仮想的なプリン夕の性能情報とする。性能情報返信部 1 1 2は、 この仮想的なプリン夕の性能情報をアプリケーションプログラム 1 0 0に返し ている。

なお、 こうした仮想プリンタドライバ 1 1 0で定める性能情報は、 この実施 例のように最も高性能のプリン夕の性能とする構成に替えて、各プリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0の性能情報から選択した任意のものとすることもできる。 さらに、 各プリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0の性能情報に依存しない予め定めた性能情報とす ることもできる。 各プリンタ 6 0， 7 0， 8 0の性能情報が同一である場合に は、 最初に読み込んだプリン夕 6 0の性能情報を仮想的なプリンタ性能情報と する。

また、 仮想プリンタドライバ 1 1 0は、 プロパティ設定部 1 1 3により、 ュ —ザインタフエース 1 1 6を動作させて印刷のための各種情報を設定 ·記憶す るが、 この印刷のための各種情報のうちのいくつかの情報を上記性能情報とと もに性能情報返信部 1 1 2を介してアプリケーションプログラム 1 0 0に返す。 印刷のための各種情報としては、 印刷品質、 色補正、 ハーフトーンの種類等の 印刷の基本設定に関するもの、 用紙のサイズ、 印刷方向等の用紙設定に関する もの、 分散先となり得るプリン夕を指定するプリン夕グループに関するもの、 分散印刷する場合の分散形態に関するもの等があるが、 ここでは、 これら情報 の内のプリン夕グループおよび分散形態に関するものを除いた情報をアプリケ ーションプログラム 1 0 0に送る。

アプリケーションプログラム 1 0 0は、 性能情報やこれら情報を受け取り、 上記生成した画像データを性能情報やこれら情報に基づいて、 プリンタ （ここ では仮想的なプリンタ） に適合した印刷データに変換して、 この変換後の印刷 データを仮想プリンタドライバ 1 1 0に送る。この印刷データの変換の処理は、 前述したように効率的なレンダリング処理を実現するもので、 実プリンタドラ ィバにより実現される色変換やハーフトーン等の処理についてはここでは実施 されない。

図 2に示すように、 仮想プリンタドライバ 1 1 0は、 アプリケーションプロ グラム 1 0 0から送られてきた印刷データを中間印刷データとし、 その中間印 刷データをまとめたデ一タセットを中間印刷ファイル M Fとして H D D 4 1に 一旦格納する。 詳細には、 図 3に示すように、 アプリケ一シヨンプログラム 1 0 0から送られてきた印刷データを印刷データ受信部 1 1 7により受信して、 その後、 その印刷デ一タを中間印刷デ一夕とし、 その中間印刷データを中間印 刷ファイル M Fとして、 中間印刷データ出力部 1 1 8により H D D 4 1に出力 する。

なお、 分散先となり得るプリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0が同一機種である場合に は、 仮想プリンタドライバ 1 1 0は、 その同一機種のプリン夕に対応した実プ リンタドライバをコールして、 実プリンタドライバ 1 3 0と同じデータ変換の 処理を行なっている。 すなわち、 分散先となり得るプリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0 が同一機種である場合には、 上記中間印刷データは一の実プリン夕ドライバ 1 3 0から得られる最終印刷デ一夕と実質的に同一のものとなる。 ここで、 実プ リン夕ドライバ 1 3 0から得られる最終印刷データというのは、 アプリケーシ ヨンプログラム 1 0 0から各プリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0の実プリンタドライノ 1 3 0 0に対して直接印刷を指示した場合に実プリンタドライバ 1 3 0から出 力される印刷データのことであり、 仮想プリン夕ドライバ 1 1 0では実施され なかった各プリン夕に対応した色変換やハ一フトーン等の処理も施されたもの である。 上記のように中間印刷デ一夕が最終印刷データと同一のものとなるの は、 分散先となり得るプリンタ 6 0， 7 0， 8 0が同一機種である場合に、 仮 想プリンタドライバ 1 1 0は、 どのプリンタ 6 0 , 7 0， 8 0とも一致する性 能情報をアプリケ一ションプログラムに返すことになることから、 実プリン夕 ドライバ 1 3 0と全く同じ働きをするためである。

中間印刷ファイル M Fは、 H D D 4 1に格納されてるが、 H D D 4 1に替え て R AM 3 2に格納する構成としたり、 フロッピィディスク 2 2に格納する構 成としたりすることもでき、 さらには、 他の外部記憶装置に格納する構成とす ることもできる。こうした中間印刷ファイル M Fの中間印刷データを、その後、 分散印刷ユーティリティ 1 2 0は読み取る。 また、 仮想プリンタドライバ 1 1 0は、 プロパティ設定部 1 1 3で設定された各種情報をプリンタプロパテイデ —夕 P Dとしてプロパティデ一タ出力部 1 1 9を介して分散印刷ュ一ティリテ ィ 1 2 0に送る処理も行なう。 なお、 このプリン夕プロパティデータ P Dにつ いても、 中間印刷ファイル M Fと対に H D D 4 1に格納する。

図 2に示すように、 分散印刷ユーティリティ 1 2 0は、 中間印刷ファイル M Fを構成する中間印刷データと、 上記プリン夕プロパティデータ P Dとを受け 取り、 その中間印刷デ一夕を、 プリンタプロパティデータ P Dに含まれるプリ ン夕グループと分散形態に関する情報に従って各プリンタ 6 0， 7 0 , 8 0用 に分配して、 各プリンタ 6 0， 7 0 , 8 0に対応して設けられた実プリンタド ライバ 1 3 0， 1 4 0， 1 5 0に送る。 分散印刷ュ一ティリティ 1 2 0による こうした処理について、 次に詳しく説明する。

図 4に示すように、 分散印刷ュ一ティリティ 1 2 0は、 まず、 中間印刷デー 夕入力部 1 2 1により、 中間印刷ファイル M Fを構成する中間印刷データを取 り込むとともに、 プロパティデータ入力部 1 2 2により、 仮想プリンタドライ バ 1 1 0から送られてくるプリンタプロパティデータ P Dを受け取る。次いで、 そのプリンタプロパティデータ P Dに含まれるプリン夕グループと分散形態に 関する情報に基づいて、 割り振り決定部 1 2 3により中間印刷データの割り振 りを決定する。 ここでいう割り振りというのは、 中間印刷データをページ単位 に分け、 プリンタグループに属するプリンタ 6 0， 7 0 , 8 0がそれぞれ引き 受けるべきページを定めることである。

こうして決定された割り振りの情報は出力データ制御部 1 2 4に送られる。 出力データ制御部 1 2 4は、 中間印刷デ一夕入力部 1 2 1で取り込んだ中間印 刷データの各ページを、 上記割り振りの情報に基づいて、 上記プリンタ 6 0 , 7 0， 80の実プリン夕ドライバ 1 30, 140, 1 50に対して振り分けな がらそれぞれ出力する。 なお、 この実プリンタドライバ 1 30， 140, 1 5 0へのデータ出力の際には、 具体的には次のような作業を経て行なう。

.まず、分散先となり得る全てのプリン夕が同一機種であるか否かを判別する。 そして、 同一機種でない、 すなわち異機種であると判別された場合には、 次の 処理を行なう。 まず、 上記割り振りの情報から定まる割り振り先のプリンタに 対して実プリン夕ドライバ 1 3 0, 140, 1 50を介して設定変更を指示す る処理を、 プリンタ設定部 1 2 5により行なう。 次いで、 出力命令出力部 1 2 6により割り振り先のプリン夕の実プリンタドライバ 1 3 0, 140, 1 5 0 に対して出力命令を発行して、 その出力命令の発行を受けた実プリンタドライ ノ 1 3 0， 140， 1 50から返送されてくるプリンタ 6 0, 70, 8 0の性. 能についての性能情報を、 性能情報入力部 1 27により受け取る。

出力データ制御部 1 24は、 性能情報入力部 1 2 7から受け取った性能情報 と、 プロパティデータ入力部 1 22から受け取ったプリンタプロパティデータ PDに含まれる印刷の基本設定に関する情報や用紙設定に関する情報等 （プリ ン夕グループと分散形態に関する情報を除く） に基づいて、 中間印刷データの 割り振るべきページを割り振り先のプリンタ 6 0, 70, 80に適合したデー 夕に変換する処理を行なう （以下、 このデータ変換の処理をレンダリング処理 と呼ぶ）。 また、 出力データ制御部 1 24は、 これら変換後の印刷データを最終 印刷データとして、 最終印刷データ出力部 1 28を介して実プリン夕ドライバ 1 30， 140, 1 50に送る。 実プリンタドライバ 1 30, 140， 1 5 0 は、 仮想プリンタドライバでは実施されなかった各プリン夕に対応した色変換 やハーフトーン等の処理を最終印刷データに施して、 その最終印刷データを各 プリンタ 6 0， 7 0, 80に送信する。

一方、 分散先となり得るプリンタが同一機種と判別された場合には、 次の処 理を行なう。まず、上記割り振りの情報から定まる割り振り先のプリンタ 60， 70， 80に対して実プリンタドライバ 130， 140， 1 50を介して設定 変更を指示する処理を、 プリンタ設定部 125により行なう。 次いで、 中間印 刷データの割り振るべきページを、 上記割り振りの情報から定まる割り振り先 のプリンタ 60， 70， 80の実プリン夕ドライバ 1 30に対して最終印刷デ 一夕出力部 128を介して送る。 プリンタ 60， 70， 80が同一機種である 場合には、 前述したように、 中間印刷データは色変換やハーフトーン等の処理 が施されたものであることから、 実プリン夕ドライバ 130は、 その中間印刷 データをそのまま最終印刷デ一夕として各プリン夕 60， 70, 80に送信す る。

また、 分散印刷ユーティリティ 120は、 実プリンタドライバ 130, 14 0， 1 50からの信号に基づいて各プリン夕 60， 70， 80の状態を監視す るプリンタ監視部 129を備えている。 実プリン夕ドライバ 1 30， 140, 1 50は、 各プリンタ 60, 70, 80の最新の稼働状況を検出することがで きる。 プリンタ監視部 1 29は、 実プリン夕ドライバ 130, 140, 1 50 から上記稼働状況を示す信号を受け取り、 この稼働状況に基づいて各プリン夕 60， 70， 8 0の混み具合やプリンタのエラー状態 （故障は勿論のこと、 用 紙詰まり、 用紙切れの状態等も含む） を監視している。 出力データ制御部 12 4は、 このプリンタ監視部 129からの信号を受け取り、 上記分配された印刷 データの出力に際して、 混み合つていたりエラ一状態にあるプリン夕について は出力先を変更したり、 出力を一旦中止したりする処理を行なう。

なお、 実プリンタドライバ 130， 140, 150から送られてくる各プリ ン夕 60, 70, 80の性能情報は、 前述したように分散印刷ユーティリティ 120で利用されるとともに、 性能情報出力部 12 aを介して仮想プリンタド ライバ 1 10にも送られる。 A3. 仮想プリン夕ドライバ：

仮想プリン夕ドライバ 1 10がコンピュータ 10にィンストールされたとき に、オペレーティングシステムがどのような状態に変わるかを、次に説明する。 なお、 この説明に当たり、 この仮想プリン夕ドライバ 1 10が動作するォペレ 一ティングシステムとして、 Wi nd ows 95 (マイクロソフト社の商標） を例にとって説明する。

ユーザ （作業者） は、 コンピュータ 10を次のように操作して、 印刷のため の各種情報を設定するダイアログボックスを CRTディスプレイ 12の画面上 に開く。 すなわち、 [スタート] → [設定] → [プリンタ] の操作を行なうこと で、 「プリンタ」 ウィンドウを開く。 図 5は、 この 「プリンタ」 ウィンドウを示 す説明図である。 仮想プリンタドライバ 1 1 0がコンピュータ 10にインスト —ルされた場合、 図示するように、 「プリンタ」 ウィンドウ WN 1には、 プリン 夕 60， 70， 80の機種毎に用意される実プリンタドライノ 130, 140, 1 50のァィコン 1 (31, I C 2, I C 3に加えて、 仮想プリン夕ドライバ 1 1 0に対応する例えば 「分散印刷」 と表記されたアイコン I C 4が表示される ことになる。 即ち、 仮想プリンタドライバ 1 10も実プリン夕ドライバと同様 に、 インストールされると、 その仮想プリンタドライバ 1 10に対応したアイ コン I C4が 「プリン夕」 ウインドウ WN 1に表示されることになる。

なお、 その 「プリン夕」 ウィンドウ上の仮想プリン夕ドライバ 1 10に対応 した 「分散印刷」 のアイコン I C4をダブル ·クリックして、 その仮想プリン 夕ドライバ 1 10についてのウィンドウを開き、 その後、 そのウィンドウから [プリンタ] → [プロパティ] の操作を行なうと、 その仮想のプリンタについ ての各種情報を設定する 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックスが表示 される。 作業者は、 この 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックスに従つ てマウス 2 0およびキ一ボード 1 8を操作することにより、 各種の設定情報を 入力することが可能となる。 なお、 この 「分散印刷プロパティ」 のダイアログ ボックスが、 前述したユーザイン夕フエ一ス 1 1 6に相当する。 A 4 . ユーサインタフエース：

図 6は、 「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス WN 2を例示する説明 図である。図示するように、 「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス WN 2には、 「分散設定」、 「プリン夕」の 2種類のカード C D 1， C D 2が用意され ている。 「分散設定」のカード C D 1は、分散印刷する場合の分散形態に関わる 情報等を設定するためのものである。 「プリンタ」のカード C D 2は、分散先と なり得るプリン夕グループに関わる情報、 印刷の基本設定に関する情報および 用紙設定に関する情報等を設定するためのものである。 両カード C D 1 , C D 2のいずれかが、 作業者によって、 マウス 2 0を操作することにより選択され て、 ダイアログボックス WN 2に表示される。 図 6には、 「分散設定」 のカード C D 1が表示された状態が例示されている。 なお、 カード C D 1， C D 2の内 容の組み分けは、 上記例に限る訳ではなく、 1枚のカードで全ての内容を含む 構成としてもよく、 あるいは、 より細かく分けて 3枚以上のカードに分ける構 成としてもよい。

図示するように、 「分散設定」 のカード C D 1には、 「ドキュメント」、 「リカ バリ」、 「指定日時」 の 3つのフィールド f d 1， f d 2 , f d 3が設けられて いる。 「ドキュメント」のフィールド f d 1は、文書の印刷形態を設定するため のもので、 「部数」 についてのデータ入力欄 i d 1、 「部単位で印刷する」 のチ エックボックス i d 2、 「部、ページ単位でまとめる」のチェックボックス i d 3、 「ジョブのまとめ方」 についてのデータ入力檷 i d 4、 「区切りページ」 に ついてのデ一夕入力欄 i d 5が設けられている。 各データ入力欄 （チェックポ ックスを含む、 以下同じ） i d 1 ~ i d 5は次のような仕様にて設計されてい る。

1 ) 「部数」 のデータ入力欄 i d 1 ：

印刷する部数を入力する。 アプリケーションプログラム 1 0 0で設定され た内容がデフォルトとして入力される。

2 ) 「部単位で印刷する」 のチェックボックス i d 2 ：

このチェックボックス i d 2がオン状態のとき、 丁合い印刷となり、 オフ状 態のとき、 スタック印刷となる。 ここで、 丁合い印刷とは、 部単位で、 各部は ページ順にて出力を行なうものであり、 スタック印刷とは、 ページ単位で、 各 ページは部数分出力を行なうものである。 すなわち、 チェックボックス i d 2 がオン状態のとき、 部単位で、 チェックボックス i d 2がオフ状態のとき、 ぺ ージ単位で順に印刷がなされることになる。

3 ) 「部、 ページ単位でまとめる」 のチェックボックス i d 3 ：

このチェックボックス i d 3がオン状態のときには、 上記部単位もしくはべ ージ単位の一集合が複数のプリン夕に渡ることを禁止し、オフ状態のときには、 その一集合が複数のプリン夕に渡ることを許可する。

4 ) 「ジョブのまとめ方」 のデータ入力欄 i d 4 ：

このデータ入力欄 i d 4における 「プリンタ単位」 のラジオポタンが選択さ れると、 一のプリン夕から出力する全ページを一つのまとまりとして扱う。 こ のラジオポタンが選択されると、ネットワークに接続された共有プリンタ 7 0， 8 0において他の使用者の印刷結果との混在がなくなる。一方、 「部、ページ番 号単位」 のラジオポタンが選択されると、 上記部単位やページ単位の一集合ご とを一つのまとまりとして扱う。 ローカルのプリンタ 6 0に分散する場合や他 の使用者の印刷結果と混在しても問題ないような場合に利用する。

5 ) 「区切りページ」 のデータ入力欄 i d 5 ： 区切りページとは、 他の使用者の印刷結果と上記まとまりの単位で混在した 場合に判別できるように、 上記まとまりの先頭や末尾に設けるページである。 「先頭」 のチェックボックスがクリックされた場合には、 まとまりの先頭位置 に区切りページを印刷する。 「末尾」のチェックボックスがクリックされた場合 には、 まとまりの末尾位置に区切りページを印刷する。 なお、 区切りページに は、 印刷する文書名や部数、 ページ数、 使用者名などが印刷される。

なお、 この 「ドキュメント」 のフィールド f d lには、 上記データ入力欄 i d 1〜 i d 5の他に、 上記データ入力欄 i d 1〜 i d 5の設定内容によって決 定される分散形態を表わす分散形態表示欄 d dが設けられている。 この分散形 態表示欄 d dは、 データ入力欄 i d 1〜 i d 5の設定内容によって決定される 分散形態がどのようなものであるかをィラスト画像にて示すものである。

次に、 データ入力欄 i d 1〜 i d 5の設定の内容によって分散形態表示欄 d dのィラスト画像がどのように決まるかを、図 7および図 8を用いて説明する。 まず最初に、 「部数」 のデ一夕入力欄 i d 1、 「部単位で印刷する」 のチェック ボックス i d 2、 「部、ページ単位でまとめる」のチェックボックス i d 3によ つてィラスト画像がどのように決まるかを説明する。

図 7は、 データ入力欄 i d 1と 2つのチェックボックス i d 2， i d 3の設 定の内容によつて分散形態表示欄 d dのイラスト画像がどのように変わるかを 示す説明図である。 図示の表において、 列は、 部単位で印刷するか否か、 すな わち、 「部単位で印刷する」のチェックボックス i d 2がォン状態であるかオフ 状態であるかによって定まり、 行は、 部、 ページ単位でまとめないか否か、 す なわち、 「部、ページ単位でまとめる」のチェックボックス i d 3がオフ状態で あるかオン状態であるかによって定まる。 この表は、 「部数」データ入力欄 i d 1から設定される部数が 4部である場合の一例である。

「部単位で印刷する」で、 かつ 「部、 ページ単位でまとめない」 の場合には、 表中第 1行、 第 1列のセル C 1 1に示すように、 1台目のプリンタ 6 0には、 丁合で第 1部の第 1ページと第 2ページが次いで第 2部の第 1ページが印刷さ れ、 2台目のプリンタ 7 0には、 第 2部の第 2ページ、 第 3部の第 1ページと 第 2ページが印刷され、 3台目のプリンタ 8 0には、 第 4部の第 1ページと第 2ページが印刷されることを示すィラスト画像が表示される。

「部単位で印刷しない」 で、 かつ 「部、 ページ単位でまとめない」 の場合に は、 表中第 1行、 第 2列のセル C 1 2に示すように、 スタック印刷となること から、 1台目のプリンタ 6 0には、 第 1ページが 3部印刷され、 2台目のプリ ン夕 7 0には、 第 1ページの必要部数の残り分と第 2ページが 2部印刷され、 3台目のプリンタ 8 0には、 第 2部の必要部数の残り分とが印刷されることを 示すィラスト画像が表示される。

「部単位で印刷する」 で、 かつ 「部、 ページ単位でまとめる」 の場合には、 表中第 2行、 第 1列のセル C 2 1に示すように、 1台目のプリンタ 6 0は、 1 単位が複数のプリンタに渡ることを禁止することから、 第 1部の第 1ページか ら第 2部の第 2ページまで印刷され、 2台目のプリンタ 7 0には、 第 3部の第 1ページと第 2ページが印刷され、 3台目のプリンタ 8 0には、 第 4部の第 1 ページと第 2ページが印刷されることを示すイラスト画像が表示される。

「部単位で印刷しない」 で、 かつ 「部、 ページ単位でまとめる」 の場合には、 表中第 2行、 第 2列のセル C 2 2に示すように、 1台目のプリンタ 6 0には、 第 1ページが必要部数分印刷され、 2台目のプリンタ 7 0には、 第 2ページが 必要部数分印刷されることを示すィラスト画像が表示される。

次に、 データ入力欄 i d 1〜 i d 3の設定内容から決まるイラスト画像が、 「ジョブのまとめ方」 のデータ入力欄 i d 4と 「区切りページ」 のデ一夕入力 檷 i d 5によってどのように変わるかを説明する。 図 8は、 データ入力欄 i d 4 , i d 5によつて分散形態表示欄 d dのイラスト画像がどのように決まるか を示す説明図である。 図 8に示したイラスト画像の一例は、 データ入力欄 i d 1〜 i d 3の内容によって図 7中のセル C 1 1に示すようにイラスト画像が決 定した楊合に、 デ一夕入力欄 i d 4， i d 5の設定内容に応じてさらにどのよ うに変わるかを示すものである。

図 8の表において、列は、 「ジョブのまとめ方」のデータ入力檷 i d 4におい て 「プリンタ単位」、 「部、 ページ番号単位」 のいずれのラジオポタンが選択さ れたかによって定まり、行は、 「区切りページ」のデ一夕入力欄 i d 5において 「先頭」、 「末尾」 の両チェックボックスがどのように指示されているかによつ て定まる。

「ジョブのまとめ方」 のデータ入力欄 i d 4において、 「プリンタ単位」 のラ ジォポタンがクリックされている場合、 表中の第 1行、 第 1列のセル C E 1 1 に示すように、 図 7のセル C 1 1とそのイラスト画像は変わらず、 一のプリン 夕から印刷される全ページはまとめられた形となる。一方、 「部、ページ番号単 位」 のラジオポタンがクリックされている場合には、 第 1行、 第 2列のセル C E 1 2に示すように、 部、 もしくはページ単位の集合がまとめられ、 それらは 次の集合との間で一旦分けられる。 なお、 実際は、 「プリンタ単位」 のラジオボ タンがクリックされている場合も 「部、 ページ番号単位」 のラジオボタンがク リックされている場合にも、区切りページがないことから同じ印刷結果となる。

「区切りページ」 のデータ入力欄 i d 5から区切りページがあると判別され た場合には、 表中の第 2行目、 第 3行目、 第 4行目に示すように、 第 1行目に てまとめられた区分に対して、 先頭、 末尾、 または両者に区切りページ （図中 黒塗りの部分） が差し込まれた形にイラスト画像は定められる。 この表によつ て決定されるィラスト画像が、 分散形態表示欄 d dに表示される。

図 6に戻り、 「リカバリ」のフィールド f d 2は、分散印刷されるプリン夕で エラーが発生した場合に他のプリンタでリカバリさせる際のリカバリ先を指定 するためのものである。 この「リカバリ」 のフィールド ί d 2には、 「リカバリ しない」、 「出力先を指定する」、 「リカバリ先を自動で選択する」 の 3つのラジ ォポタンが設けられている。 「リカバリしない」のラジオポタンが選択された場 合には、 分散印刷されるプリン夕でエラーが発生した場合にもリカバリをしな いものとする。 「出力先を指定する」 のラジオポタンが選択された場合には、 「プリンタ」のデータ入力欄から入力された出力先をリカバリ先とする。 「リカ バリ先を自動で選択する」 のラジオポタンが選択された場合には、 エラーが発 生したプリン夕と同機種のプリン夕をリカバリ先とする。 同機種のプリン夕が なければ空いているプリン夕をリカバリ先とする。

「指定日時」 のフィールド f d 3は、 印刷時間を指定するもので、 「印刷日時 を指定する」のチェックボックスが指定された場合には、 「指定日時」の欄から 入力された時間に印刷が開始される。

なお、 この 「分散設定」 のカード C D 1の最下段には、 「印刷前に設定画面を 表示する」 のチェックボックス i d 6が設けられている。 このチェックボック ス i d 6がオン状態のときには、 印刷を開始する前に、 この 「分散印刷プロパ ティ」 のダイアログボックス WN 2が再度表示される。 この表示により、 作業 者は、 印刷を開始する前に、 設定内容を再度確認したり変更したりすることが 可能となる。 一方、 チェックボックス i d 6がオフ状態のときには、 印刷を開 始する前に 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2が表示される ことはない。

「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2に表示される 「プリン 夕」 のカード C D 2について、 図 9を用いて次に説明する。 図示するように、 「プリンタ」の力一ド C D 2には、 「プリンタグループ」のフィールド f d 4と、 「用紙設定」 のフィールド i d 5と、 内容表示欄 f d 6が設けられている。 「プリンタダル一プ」 のフィールド f d 4は、 文書を分散して印刷するプリ ン夕のグループを指定するためのもので、 「グループ名」のデータ入力欄 i d 1 1と 「プリン夕」 の表示欄 i d 1 2と 「グル一プ設定」 のボタン i d 1 3とが 設けられている。 「ダル一プ名」のデータ入力欄 i d 1 1は、そのグループの名 前を設定するためのものであり、 予め設定されたダル一プ名が選択肢として用 意される。 「プリンタ」 の表示欄 i d 1 2は、 「グループ名」 のデータ入力欄 i d 1から設定されたグループに属するプリンタ名を表示する。 「グループ設定」 のポタン i d 1 3は、 図示しない新たなウィンドウを開き作業者からのデータ 入力を受け付けることで、 「グループ名」のデータ入力欄 i d l 1に用意される 選択肢の追加、削除を行なう。 「プリン夕グループ」のフィールド f d 4によつ て指定されるグループに属する全てのプリン夕、すなわち、 「プリンタ」の表示 欄 i d 1 2に表示される各プリン夕に対して、 コンピュータ 1 0は分散印刷を 行なうことになる。 すなわち、 コンピュータ本体 1 6に口一カルまたはコンビ ユー夕ネットワーク 9 0にて接続される全てのプリン夕の中でも、 この 「プリ ンタグループ」 のフィールド f d 4によって指定されるグループのプリン夕群 だけが印刷の分散先となることになる。 なお、 以下の説明では、 前述した 3台 のプリンタ 6 0， 7 0 , 8 0を含むグループが指定されているものとして話を 進める。

「用紙設定」 のフィールド f d 5は、 用紙や印刷品質を設定するためのもの で、 「用紙サイズ」、 「用紙方向」、 「用紙種類」、 「色」、 「解像度」をそれぞれ設定 するデータ入力欄 i d 1 4， i d 1 5 , i d l' 6 , i d 1 7が設けられている。

「用紙サイズ」 のデータ入力欄 i d 1 4は、 使用する用紙サイズを用紙の種 類と共に設定するもので、例えば、 「A 4 2 1 0 X 2 9 7 mm」、 「A 4横 2 1 0 X 2 9 7 mm」、 「洋封筒 1 2 0 X 2 3 5」、 「ハガキ 1 0 0 X 1 4 7 m m」等が選択肢として用意されている。 「用紙方向」のデ一夕入力欄 i d 1 5は、 プリン夕において用紙のセットされる方向を示すものであり、 「縦」 と 「横」 と が選択可能である。 「用紙種類」のデータ入力欄 i d 1 6は、用紙の種類を設定 するもので、 「普通紙」、 「スーパーファイン専用紙」、 「専用光沢紙」が選択肢と して用意されている。 「色」のデータ入力欄 i d 1 7は、 プリンタ 1 4に使用す るインクの種類を設定するもので、 「カラー」 と 「モノクロ」 とが選択肢として 用意されている。 「解像度」のデータ入力欄 i d 1 8は、印刷する解像度を設定 するもので、 「はやい」、 「きれい」の 2種類が選択肢として用意されている。 こ こで、 「はやい」、 「きれい」 は、 例えば、 順に 3 6 0 X 3 6 0 ( d o t )、 7 2 0 X 7 2 0 ( d o t ) の解像度を示すものである。

内容表示欄 f d 6は、 「プリンタグループ」のフィールド f d 1と「用紙設定」 のフィールド： f d 5から設定された内容のうちの所望のデータを表示する。 以上のように構成された 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2に従つて、作業者はマウス 2 0およびキーポード 1 8を操作することにより、 各種の設定情報がプリン夕プロパテイデ一夕としてコンピュータ本体 1 6に入 力されることになる。 なお、 このデータ入力の際に、 各プリン夕 6 0， 7 0， 8 0の性能情報によっては上記入力データの取り込みは制限されるように構成 されている。 例えば、 各プリンタ 6 0 , 7 0， 8 0の性能情報から、 これらプ リン夕 6 0， 7 0 , 8 0は共に A 4までの用紙サイズのみ印刷可能な場合には、 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2の 「用紙サイズ」 のデー 夕入力欄 i d 1 4は、 A 4より大きい用紙サイズは選択肢から除外する構成と して、 A 4より大きい用紙サイズについての入力データは取り込み不可能とし ている。

A 5 . コンピュータプログラム：

図 3に示した仮想プリンタドライバ 1 1 0にて実現される各部 1 1 1〜1 1 9は、 実際は、 コンピュータプログラムである仮想プリンタドライバ 1 1 0と その仮想プリンタドライバ 1 10に従って CPU 30により実行される各種処 理とにより実現されている。 また、 図 4に示した分散印刷ユーティリティ 1 2 0にて実現される各部 12 1〜129は、 実際は、 コンピュータプログラムで ある分散印刷ュ一ティリティ 120とその分散印刷ユーティリティ 120に従 つて CPU 30により実行される各種処理とにより実現されている。

上記分散印刷ュ一ティリティ 120は、 仮想プリン夕ドライバ 1 10と同様 に、 フロッピィディスク 22に予め格納されており、 所定のインストールプロ グラムを起動することで、 フロッピィディスクドライブ 24からコンピュータ 10にインストールされる。 このインストールされた分散印刷ユーティリティ 120は、 HDD 41に記憶されており、 コンピュータ 10に電源を投入した ときに、 オペレーティングシステムに組み込まれ、 RAM32の所定の領域に ロードされる。 なお、 分散印刷ユーティリティ 120は、 仮想プリンタドライ ノ 1 10と同様に、 フロッピィディスク 22に格納されたものに替えて、 CD -ROM, 光磁気ディスク、 I Cカード等の他の携帯型記録媒体 （可搬型記録 媒体） に格納された構成としてもよい。 また、 この分散印刷ユーティリティ 1 20は、 外部のコンピュータネットワーク （例えばインタ一ネット） に接続さ れる特定のサーバから、 コンピュータネットワークを介して提供されるプログ ラムデータをダウンロードして、 RAM 32または HDD 41に転送すること により得るようにすることもできる。

図 1 0は、 仮想プリン夕ドライバ 1 10で記述される処理ルーチンを、 アブ リケーションプログラム 100で記述される処理ルーチンとともに示すフロー チヤ一トである。図示するように、このコンピュータ本体 16の CPU30は、 まず、 アプリケーションプログラム 100に処理を移して、 画像の処理を行つ て画像データを作成する処理を行なう （ステップ S 2 10)。 このアプリケーシ ヨンプログラム 1 00は、 文書や絵図等を作成する汎用のアプリケーションプ ログラムであり、 それぞれのアプリケーションプログラム特有の機能を使って 画像データが作成される。

次いで、 C P U 3 0は、 この作成されたアプリケーションプログラムに備え られる [印刷] のコマンドを実行することで、 分散印刷を行なう旨の印刷命令 を発行する処理を行なう （ステップ S 2 2 0 )。 詳細には、 印刷のコマンドが操 作されたときに、 C R Tディスプレイ 1 2に「印刷」のダイアログボックス （図 示せず） が表示されるが、 ここで 「O K」 のポタンがクリックされるのを受け て、 アプリケーションプログラムは仮想プリンタドライバ 1 1 0に対して印刷 命令を発行する処理を行なう。 なお、 この 「印刷」 のダイアログボックスにお いて 「プロパティ」 のポタンがクリックされた場合には、 仮想プリンタドライ バ 1 1 0に従う処理ルーチンにより、 「分散印刷プロパティ」のダイアログポッ クスを表示させ、 キーボード 1 8とマウス 2 0からの入力データを読み取るこ とで、 分散印刷に係わる各種情報を設定する処理を行なっており、 その後、 印 刷命令が発行される。 上記印刷命令の発行は、 アプリケーションプログラムか らオペレーティングシステムを介して行なう構成とすることもできる。

アプリケーションプログラム 1 0 0に従う処理により印刷命令が発行される と、 C P U 3 0は、 仮想プリン夕ドライバ 1 1 0に処理を移して、 アプリケ一 ションプログラム 1 0 0による処理から印刷命令を取り込んだか否かを判別す る（ステップ S 3 1 0 )。ここで、印刷命令を取り込んでいないと判別されると、 ステップ S 3 1 0の判別処理を繰り返し実行して、 アプリケーションプロダラ ム 1 0 0からの印刷命令が取り込まれるのを待つ。 一方、 ステップ S 3 1 0で 印刷命令が取り込まれたと判別されたときには、 以下の処理を実行する。

C P U 3 0は、 まず、 プリン夕 6 0， 7 0 , 8 0の機種毎に用意される実プ リン夕ドライノ 1 3 0， 1 4 0 , 1 5 0から分散印刷ュ一ティリティ 1 2 0が 取り込んだ各プリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0の性能情報を、 分散印刷ユーティリテ ィ 120から取り込む （ステップ S 320)。 その後、 CPU30は、 これら各 プリンタ 60， 70, 80の性能情報から最も高いものを抽出して、 これを仮 想プリンタの性能情報と決定する （ステップ S 330)。 なお、 ステップ S 33 0では、 各プリンタ 60， 70， 80の性能情報が同一である場合には、 各プ リン夕 60, 70， 80の性能情報のうちのいずれか一つのプリンタの性能、 ここでは最初に読み込んだプリン夕 60の性能情報を仮想プリン夕の性能情報 と決定する。 その後、 CPU30は、 この仮想プリン夕の性能情報をアプリケ ーシヨンプログラム 100に送る （ステップ S 340)。

仮想プリン夕ドライバ 1 10から仮想プリンタの性能情報が送られてくると、 CPU 30は、 アプリケーションプログラム 100に処理を移して、 その仮想 プリンタの性能情報を取り込む （ステップ S 240)。 次いで、 CPU 30は、 その性能情報と、 仮想プリンタドライバ 1 1 0で設定入力された各種情報のう ちの印刷の基本設定に関する情報、 用紙設定に関する情報等 （プリンタグルー プと分散形態に関する情報を除く） とに基づいて、 ステップ S 210で作成し た画像デ一夕を仮想プリンタに適合した印刷データに変換する （ステップ S 2 50)。

なお、 前述したように、 各プリンタ 60， 70, 80が異機種である場合に は、 この印刷データの変換の処理は、 効率的なレンダリング処理を実現するも ので、 実プリンタドライバにより実現される色変換やハーフトーン等の処理は 含まない。 一方、 各プリンタ 60， 70, 80が同一機種である場合には、 そ の同一機種のプリン夕に対応した実プリンタドライバ 130をコールして、 実 プリンタドライバ 130と同じデータ変換の処理を行なうことで、 実プリンタ ドライバ 1 30により実現される色変換やハーフトーン等の処理も行なってい る。その後、 この変換後の印刷データを仮想プリン夕ドライバ 1 10に送る（ス テツプ S 260)。 CPU 30は、 ステップ S 260の処理を終えると、 アプリ ケーションプログラム 100の処理ルーチンを終了する。

アプリケーシヨンプログラム 100から仮想プリンタに適合した印刷データ が送られてくると、 CPU 30は、 仮想プリンタドライバ 1 1 0に処理を移し て、 その印刷データを取り込む （ステップ S 350)。 続いて、 CPU 30は、 その取り込んだ印刷データを中間印刷データとして、 その中間印刷データを H

DD 41に出力する （ステップ S 360)。 この結果、 この中間印刷データをま とめたデータセットが中間印刷ファイル MFとして HDD 41に格納される。 分散先となり得るプリンタ 60, 70, 80が同一機種である場合、 中間印 刷ファイル MFとして格納される中間印刷データは、 前述したように、 これら プリンタ 60， 70, 80の実プリンタドライノ 1 30， 140, 150によ り得られる最終印刷データと実質的に同一のものである。 このために、 ステツ プ S 360では、 中間印刷データがこの種のデータ、 すなわち最終印刷データ と同一のデータであるか否かを示すフラグデータを、 中間印刷データとともに 中間印刷ファイル MFに書き込む処理も行なっている。 なお、 最終印刷デ一夕 と同一のものであるか否かの判別は、 ステップ S 330によって行なわれる分 散先となり得るプリン夕 60, 70, 80の性能情報の比較によって知ること が可能となっている。

ステップ S 3 30で中間印刷ファイル MFが HDD 41に出力されると、 次 いで、 仮想プリンタドライバ 1 10で設定入力した各種情報を示すプリンタプ 口パティデータ PDを、 中間印刷ファイル MFと対に格納されるよう HDD 4

1に出力する （ステップ S 370)。 その後、 CPU30は、 仮想プリンタドラ ィバ 1 10の処理ルーチンを終了する。

図 1 1は、 分散印刷ユーティリティ 120で記述される処理ルーチンを示す フローチャートである。 この処理ルーチンは、 仮想プリンタドライバ 1 1 0の 処理ルーチンを終了後、自動的に起動されるものである。処理が開始されると、 CPU30は、 まず、 HDD41から中間印刷ファイル MFの中間印刷データ を取り込む （ステップ S 410)。 次いで、 C PU 30は、 仮想プリンタドライ ノ 1 1 0で設定された各種情報であるプリンタプロパティデータ PDを HDD 41から取り込む （ステップ S 420)。

続いて、 CPU30は、 ステップ S 420で取り込んだプリンタプロパティ データ PDに含まれるプリンタグループと分散形態に関する情報に基づいて、 ステップ S 410で取り込んだ中間印刷デ一夕の割り振りを決定する処理を行 なう（ステップ S 430)。詳しくは、中間印刷デ一夕をページ単位に分け、 「分 散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN2で設定した分散形態、 即ち、 「分散設定」 のカード CD 1の分散形態表示欄 d dに表示された図 8に例示し た分散形態が実現されるように、 プリンタグループに属するプリン夕 60， 7 0, 80がそれぞれ引き受けるべきページを定める。 この結果、 こうして定め た各プリン夕に割り当てられたページについての情報は出力先リストデータと して RAM 32に記憶される。

図 12は、その出力先リストデータの一例を示す説明図である。図示の例は、 3ページから構成される文書を 3台のプリンタ 60, 70, 80に 1部ずつ印 刷する塲合を示している。 図示するように、 3台のプリンタ 60, 70, 80 に対して 1ページから 3ページまでの各ページがそれぞれ、 印刷するページ番 号として定められる。

ステップ S 430で各ページの出力先の割り振りが決まると、 次いで、 CP U30は、 分散先となり得るプリン夕が同一機種であるか否かを判別する （ス テツプ S 432)。 この判別は、ステップ S 410で取り込んだ中間印刷フアイ ル M Fに備えられる前述したフラグデー夕の値によってなされる。 すなわち、 フラグデータが、 中間印刷データが最終印刷データと同一であることを示す値 である場合には、 各プリンタは同一機種であると判別し、 印刷データが最終印 刷データと同一でないことを示す値である場合には、 各プリン夕は異機種であ ると判別する。 ステップ S 4 3 2で、 同一機種でないと判別されると、 異機種 プリンタ出力処理ルーチンを実行し （ステップ S 4 3 4 )、 一方、 同一機種であ ると判別されると、 同一機種プリン夕出力処理ルーチンを実行する （ステップ S 4 3 6 ) o ステップ S 4 3 4または S 4 3 6の実行後、 「エンド」 に抜けてこ の分散印刷ユーティリティの処理を終了する。

図 1 3は、 異機種プリンタ出力処理ルーチンの詳細を示すフローチャートで ある。 図示するように、 C P U 3 0は、 まず、 印刷の対象となるプリンタを示 すプリン夕カウンタ C 1を値 1にセットする （ステップ S 4 4 0 )。 ここで、 プ リン夕カウンタ C 1は、 値 1のとき 1台目のプリンタ 6 0を、 値 2のとき 2台 目のプリン夕 7 0を、 値 3のとき 3台目のプリンタ 7 0というように分散先の 各プリンタを示すものとする。

次いで、 C P U 3 0は、 プリンタカウンタ C 1の値に対応するプリン夕に対 して設定変更を指示する処理を行なう （ステップ S 4 5 0 )。 この処理は、 印刷 しょうとするプリン夕に対してプリン夕ドライバを介して印刷の用意を促すも ので、 上記ステップ S 4 2 0で取り込んだプリンタプロパティデータ P Dに含 まれる印刷の基本設定に関する情報と用紙設定に関する情報のうちから必要な 設定情報をプリンタドライバに対して指示を行なう。例えば、用紙の種類は「専 用光沢紙」 であるということをプリンタドライバに知らせることで、 プリンタ に対してその用紙に適した印刷が可能な状態となるように定める。

続いて、 C P U 3 0は、 印刷の対象となるページ数を示すページカウンタ C 2を値 1にセットする （ステップ S 4 6 0 )。 その後、 C P U 3 0は、 ステップ S 4 3 0で求めた出力先リストデータに、 プリンタカウンタ C 1およびページ カウンタ C 2で特定されるプリン夕に割り振られたページが含まれるか否かを 判別する （ステップ S 4 7 0 )。 ここで、 出力先リストデータに含まれると判別 されると、 以下の処理を行なう。 まず、 プリン夕カウンタ C 1の値に対応する プリンタに対して印刷を実行させるベく、 そのプリン夕の実プリン夕ドライノ

1 30 (140, 1 50) に対して出力命令を発行する （ステップ S 480)。 その出力命令の発行を受けた実プリンタドライバ 130 ( 140， 1 50) か らは、 プリン夕 60 (70, 80) の性能についての性能情報が返送されてく ることから、 次いで、 CPU 30は、 その性能情報を取り込む （ステップ S 4 90)。

続いて、 その性能情報と、 ステップ S 420で取り込んだプロパティデータ に含まれる印刷の基本設定に関する情報、 用紙設定に関する情報等 （プリンタ グループと分散形態に関する情報を除く） に基づいて、 ページカウンタ C 2で 特定されるページについてのプリンタカウンタ C 1で特定されるプリン夕への 最終印刷データを作成する処理を行なう （ステップ S 500)。 詳しくは、 ステ ップ S 410で取り込んだ中間印刷データの中からページカウンタ C 2の値に 対応したページのページデータを抽出し、 この抽出したページデータを、 上記 性能情報、 印刷の基本設定に関する情報および用紙設定に関する情報等に基づ いて、 プリン夕カウンタ C 1の値に対応したプリンタ 60 (70， 80) に適 合したデータに変換することにより、 最終印刷データを作成する。

その後、 CPU 30は、 その最終印刷データをプリン夕カウンタ C 1の値に 対応したプリン夕 60 (70, 80) の実プリン夕ドライバ 1 30 ( 140， 1 50)に出力する（ステップ S 510)。実プリンタドライバ 1 30， 140, 1 50では、 前述したように、 仮想プリンタドライバでは実施されなかった各 プリン夕に対応した色変換やハーフトーン等の処理を最終印刷データに施して， その最終印刷データを各プリンタ 60, 70， 80に送信する。 .

なお、 ステップ S 480ないし S 5 1 0で印刷を実行させる前に、 実プリン 夕ドライバ 130, 140， 1 50からの信号に基づいて各プリンタ 60， 7 0, 80の状態を監視する処理を行ない、 この監視結果が、 出力先のプリンタ が混み合つていたりエラー状態であるときには、 その出力先へのプリンタにつ いては出力先を変更したり、 出力を一旦中止したりする処理を行なうよう構成 することもできる。

その後、 CPU30は、 ぺ一ジカウンタ C 2の値を 1だけインクリメントす る （ステップ S 520)。 なお、 ステップ S 470で否定判別されたときには、 ステップ S 480ないし S 510を読み飛ばして直ちにステップ S 520に進 む。 その後、 CPU 30は、 ページカウンタ C 2の値が最終ページを示す値 L C 2を超えたか否かを判別する （ステップ S 530)。 ここで、 最終ページを示 す値 L C 2を超えていないと判別されると、処理をステップ S 470に戻して、 上記値 1を増加したページについての最終印刷データの作成および出力の処理 を行なう。

一方、 ステップ S 530でページカウン夕 C 2の値が最終ページを示す値 L C 2を超えたと判別されたときには、 CPU30は、 プリンタカウンタ C 1の 値を 1だけインクリメントして（ステップ S 540)、そのプリンタカウンタ C 1の値が最後のプリン夕を示す値 LC 1を超えたか否かを判別する （ステップ S 550)o ここで、最後のプリンタを示す値 L C 1を超えていないと判別され ると、 処理をステップ S 450に戻して、 上記値 1を増加したプリン夕カウン 夕 C 1で示される次のプリンタ 70 (80, 60) についての各ページの最終 印刷デ一夕の作成および出力の処理を行なう。 一方、 ステップ S 550でプリ ン夕カウンタ C 1の値が最終ページを示す値 LC 1を超えたと判別されたとき には、 全てのプリン夕についての印刷を要する全てのページの最終印刷データ の作成 ·出力が終了したとして、 「リターン」 に抜けて、 異機種プリンタ出力処 理ルーチンを終了する。

なお、 この異機種プリンタ出力処理ルーチンは、 前述したように、 1ページ から最終ページまでの最終印刷デ一夕の作成および出力の処理を第 1のプリン 夕から最終のプリン夕まで各プリン夕単位で順に行なうよう記述されているが、 これはフローチャートの記載上の便宜のためにこのように記述されたものであ り、 実際は、 1ページから最終ページまでの最終印刷データの作成および出力 の処理を、 各プリンタ毎に時分割によりマクロ的に並行処理されるよう構成さ れている。

図 1 4は、 ステップ S 4 3 6で実行される同一機種プリンタ出力処理ルーチ ンの詳細を示すフローチャートである。図示するように、 C P U 3 0は、まず、 印刷の対象となるプリンタを示すプリンタカウンタ C 1を値 1にセットする (ステップ S 6 1 0 )。 ここで、 プリン夕カウンタ C 1は、 値 1のとき 1台目の プリンタ 6 0を、 値 2のとき 2台目のプリンタ 7 0を、 値 3のとき 3台目のプ リン夕 7 0というように分散先の各プリンタを示すものとする。

次いで、 C P U 3 0は、 プリン夕カウンタ C 1の値に対応するプリン夕に対 して設定変更を指示する処理を行なう （ステップ S 6 2 0 )。 この処理は、 印刷 しょうとするプリンタに対してプリンタドライバを介して印刷の用意を促すも ので、 上記ステップ S 4 2 0で取り込んだプリン夕プロパテイデ一夕 P Dに含 まれる印刷の基本設定に関する情報と用紙設定に関する情報のうちから必要な 設定情報をプリン夕ドライバに対して指示を行なう。例えば、用紙の種類は「専 用光沢紙」 であるということをプリンタドライバに知らせることで、 プリン夕 に対してその用紙に適した印刷が可能な状態となるように定める。

続いて、 C P U 3 0は、 印刷の対象となるページ数を示すページカウンタ C 2を値 1にセッ卜する （ステップ S 6 3 0 )。 その後、 C P U 3 0は、 ステップ S 4 3 0で求めた出力先リストデータに、 プリン夕カウンタ C 1およびページ カウンタ C 2で特定されるプリン夕に割り振られたページが含まれるか否かを 判別する （ステップ S 6 3 5 )。 ここで、 出力先リストデータに含まれると判別 されると、 C P U 3 0は、 ステップ S 4 1 0で取り込んだ中間印刷データの中 からページカウンタ C 2の値に対応したページのページデータを抽出し、 この 抽出したページデータをそのまま最終印刷データとして、 プリンタカウン夕 C 1の値に対応したプリンタ 6 0 ( 7 0， 8 0 ) の実プリン夕ドライバ 1 3 0に 出力する（ステップ S 6 4 0 )。実プリンタドライバ 1 3 0は、各プリンタ 6 0， 7 0 , 8 0が同一機種である塲合には、 前述したように、 中間印刷データは色 変換やハーフトーン等の処理が施されたものであることから、 実プリン夕ドラ ィバ 1 3 0は、 そのまま最終印刷データを各プリンタ 6 0， 7 0， 8 0に送信 するだけである。 その後、 ステップ S 6 5 0に処理を進める。

なお、 この実施例では、 最終印刷データを実プリンタドライバ 1 3 0を介し て各プリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0に送信するように構成していたが、 これに替え て、実プリンタドライバ 1 3 0を介さずに直接、分散先である各プリン夕 6 0， 7 0， 8 0に送信する構成とすることもできる。

一方、 ステップ S 6 3 5で、 出力先リストデータに含まれないと判別された 場合には、 ステップ S 6 4 0の処理を実行することなしにステップ S 6 5 0に 処理を進める。 ステップ S 6 5 0では、 C P U 3 0は、 ページカウンタ C 2の 値を 1だけインクリメントする。 続いて、 C P U 3 0は、 ページカウン夕 C 2 の値が最終ページを示す値 L C 2を超えたか否かを判別する （ステップ S 6 6 0 )。 ここで、 最終ページを示す値 L C 2を超えていないと判別されると、 処理 をステップ S 6 3 5に戻して、 上記値 1を増加したページについての最終印刷 データの出力の処理を行なう。 一方、 ステップ S 6 6 0でページカウンタ C 2 の値が最終ページを示す値 L C 2を超えたと判別されたときには、 C P U 3 0 は、 プリン夕カウンタ C 1の値を 1だけインクリメントして （ステップ S 6 7 0 )、そのプリン夕カウンタ C 1の値が最後のプリンタを示す値 L C 1を超えた か否かを判別する （ステップ S 6 8 0 )。 ここで、 最後のプリンタを示す値 L C 1を超えていないと判別されると、 処理をステップ S 6 2 0に戻して、 上記値 1を増加したプリン夕カウンタ C 1で示される次のプリンタ 7 0 ( 8 0， 6 0 ) についての各ページの最終印刷データの出力を行なう。 一方、 ステップ S 6 8 0で、 プリンタカウンタ C 1の値が最終ページを示す値 L C 1を超えたと判別 されたときには、 全てのプリンタについての印刷を要する全てのページの最終 印刷データの出力が終了したとして、 「リターン」に抜けて、 同一機種プリンタ 出力処理ルーチンを終了する。

なお、 この同一機種プリンタ出力処理ルーチンは、 前述したように、 1ベー ジから最終ページまでの最終印刷データの出力の処理を第 1のプリン夕から最 終のプリン夕まで各プリンタ単位で順に行なうよう記述されているが、 これは フローチャートの記載上の便宜のためにこのように記述されたものであり、 実 際は、 1ページから最終ページまでの最終印刷データの出力の処理を各プリン 夕毎に多重プログラミングにより並行処理されるよう構成されている。 A 6 . 実施例効果等：

図 1 5は、 以上のように構成されたコンピュータシステムによって分散印刷 が行なわれる手順を、 従来例と比較しつつ示すタイミングチャートである。 図 示の例は、 3ページから構成される文書を 3台のプリン夕に 1部ずつ印刷する 場合についてが示されている。 図示の中段に示すように、 この実施例では、 3 台のプリンタが異機種である場合（ここでは、 3台をプリンタ 6 0 ' ， 7 0 ' , 8 0 ' とする）、 最初、 中間印刷データの作成がなされ （①）、 次いで、 その中 間印刷データの 1ページ目のぺ一ジデータが、並行処理により、プリンタ 6 0 ' 用、 プリン夕 7 0 ' 用、 プリンタ 8 0 ' 用と順に各プリンタに適合するように レンダリング処理される （②、 ③、 ④）。 なお、 プリンタ 6 0 ' 用に変換された データ （最終印刷データ） のプリンタ 6 0 ' への送信の処理は、 次のプリンタ 7 0 ' 用へのレンダリング処理と並列に行なわれており、 同様に、 プリンタ 7 0 ' への送信の処理もプリンタ 8 0 ' への送信も次のレンダリング処理と並列 に行なわれる。 次いで、 中間印刷データの 2ページ目のページデータが、 並行 処理により、 プリンタ 6 0 ' 用、 プリン夕 7 0 ' 用、 プリン夕 8 0 ' 用と順に 各プリン夕に適合するようにレンダリング処理され （⑤、 ⑥、 ⑦）、 続いて、 中 間印刷デ一夕の 3ページ目のページデータが、並行処理により、プリン夕 6 0 ' 用、 プリンタ 7 0 ' 用、 プリンタ 8 0 ' 用と順に各プリンタに適合するように レンダリング処理される （⑧、 ⑨、 〇1 0 ：図 1 5中の 1 0以上の数字を〇で 囲んだ記号をこの明細睿では〇に数字を並べた文字列により示すものとする）。 こうして全ての印刷が終了する。

また、 図示の下段に示すように、 プリンタ 6 0， 7 0， 8 0が同一機種であ る場合には、 まず中間印刷データの作成により、 プリンタ 6 0に適合 （7 0，

8 0にも適合） するようにレンダリング処理がなされ （〇1 1 )、 次いで、 その 中間印刷データの 1ページ目のページデータが、 並行処理により、 プリンタ 6 0用、プリン夕 7 0用、プリン夕 8 0用と順に各プリン夕へ送られる（〇1 2 , 〇1 3， 〇1 4 )。 続いて、 中間印刷データの 2ページ目のページデータが、 並 行処理により、 プリンタ 6 0用、 プリン夕 7 0用、 プリンタ 8 0用と順に各プ リン夕へ送られ （〇1 5 , 〇1 6 , 〇1 7 )、 さらに、 中間印刷デ一夕の 3ぺー ジ目のページデータが、 並行処理により、 プリン夕 6 0用、 プリンタ 7 0用、 プリンタ 8 0用と順に各プリン夕へ送られる （〇1 8， 〇1 9， 〇2 0 )。 これらに対して、 従来例では、 図示の上段に示すように、 まず、 1ページ目 のページデータを 1台目のプリンタ Aに適合するようにレンダリング処理がな され、 その後、 そのレンダリング処理により変換されたデータをプリンタ Aに 送信する。 次いで、 2ぺ一ジ目のページデータを 1台目のプリンタ Aに適合す るようにレンダリング処理がなされ、 その後、 その変換されたデータをプリン 夕 Aに送信する。 続いて、 3ページ目のページデータを 1台目のプリンタ Aに 適合するようにレンダリング処理がなされ、 その後、 その変換されたデータを プリン夕 Aに送信する。 さらにその後、 2台目のプリン夕 Bについても、 1台 目のプリンタ Aと同様に、 1ページ目、 2ページ目、 3ページ目と順に、 レン ダリング処理およびプリンタへの送信が行なわれる。 その後、 3台目のプリン 夕 Cについても、 1台目のプリンタ Aと同様に、 1ページ目、 2ページ目、 3 ページ目と順に、 レンダリング処理およびプリン夕への送信が行なわれる。 したがって、 この実施例では、 印刷しょうとするプリン夕が異機種の場合に は、 レンダリング処理とプリン夕への送信の処理とが並列に行なわれることか ら、 従来例と比較して、 印刷に要する全体の時間を短縮することができるとい う効果を奏する。 また、 この実施例では、 印刷しょうとするプリン夕が同一機 種の場合には、 中間印刷データを作成するだけで、 各プリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0用に個別に行なうデー夕変換の処理が不要となることから、 印刷しょうとす るプリン夕が異機種の場合と比べてもさらに、 印刷に要する全体の時間を短縮 することができる。

また、 この実施例によれば、 アプリケーションプログラム 1 0 0からは仮想 プリン夕ドライバ 1 1 0に対して一の印刷命令を行なうだけで、 中間印刷デー 夕を得ることができ、 この中間印刷データから各プリンタ 6 0， 7 0， 8 0へ の分散印刷が自動的に行なわれる。 このために、 作業者は、 アプリケーション プログラム上で [印刷] のコマンドを一度行なえばよく、 作業性に優れている という効果を奏する。

この実施例では、 「プリンタ」 ウィンドウ WN 1に、 プリンタ 6 0， 7 0 , 8 0の機種毎に用意される実プリンタドライバ 1 3 0， 1 4 0 , 1 5 0のアイコ ン I C 1， I C 2 , I C 3と同様に、 仮想プリン夕ドライバ 1 1 0に対応する アイコン I C 4も表示されることから、 実プリンタドライバ 1 3 0 , 1 4 0 , 1 5 0を起動するアイコン I C 1， I C 2 , I C 3と同様の操作で、 仮想プリ ンタドライバ 1 1 0を起動すること可能となる。 したがって、 仮想プリンタド ライバ 1 1 0の各種情報の設定を操作性よく行なうことができる。

また、 この実施例では、 仮想プリンタドライバ 1 1 0で設定した各種情報の うちの印刷の基本設定や用紙設定に関する情報を、 各実プリン夕ドライバで利 用することができることから、 各実プリン夕ドライバ毎に別々に情報の設定を 行なう必要がない。 したがって、 より操作性に優れている。 散形態に関わる情報や分散先となり得るプリンタグループに関わる情報を設定 することができる。 このために、 作業者はプリン夕の分散先を定めるために必 要な各種情報を容易に設定することができる。 特にこの実施例では、 プリンタ グループに関わる情報を設定することにより、 コンピュータネットワーク 9 0 に接続された全てのプリン夕の内から予め定めたグループ内のプリンタに印刷 の分散先を制限することができることから、 作業者は印刷物の出力先を予め限 られた範囲内とすることができ、 この結果、 作業性に優れている。

A 7 . 中間印刷ファイルの再利用について：

分散印刷ユーティリティは、 上述したように、 H D D 4 1に格納された中間 印刷ファイル M Fを利用して分散印刷を行なつているが、 この分散印刷ユーテ ィリティの終了後においても、 中間印刷ファイル M Fを用いて再印刷を行なう ことが可能な構成とすることができる。 こうした構成を上記実施例の変形例と して次に説明する。

図 1 6は、 この変形例の分散印刷ユーティリティで記述される処理ルーチン を示すフローチャートである。 この変形例は、 前述した実施例と比較して、 分 散印刷ユーティリティで記述される処理ルーチンの内容が相違するだけで、 ハ 一ドウエアの構成やその他のソフトウェアの構成については同じである。また、 図 1 6に示すように、 分散印刷ユーティリティで記述される処理ル一チンのス テツプ S 4 1 0ないし S 4 3 6についても上記実施例と同じである。 ステップ S 4 3 4または S 4 3 6の処理を終えると、 次いで、 C P U 3 0は、 終了ジョ プリス卜が掲載されるウインドウを C R Tディスプレイ 1 2に表示する処理を 行なう （ステップ S 7 0 0 )。

図 1 7は、 終了ジョブリス卜が掲載されるウインドウ WN 3を例示する説明 図である。 図示するように、 このウィンドウ WN 3は、 メイン画面 S C 1とそ の左側に位置するサブ画面 S C 2とに分かれており、 さらにメイン画面 S C 1 は上下に 2分割され、 その上部にジョブ用リスト欄 L S T 1が設けられ、 下部 に分散状況用リスト欄 L S T 2が設けられている。

サブ画面 S C 2には、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に表示される内容を印刷ジ ヨブリストと終了ジョブリス卜のいずれかに切り替えるアイコン I C 1 1 , I C 1 2が設けられている。図 1 7の例は、アイコン I C 1 2がクリックされて、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に終了ジョブリストが表示された状態が示されてい る。 終了ジョブリストは、 これまでに印刷が完了しているジョブ （印刷の一単 位） の一覧を示すものである。 終了ジョブリストには、 印刷文書名を示す 「ド キュメント名」、 印刷する部数を示す 「部数」、 文書のページ数を示す 「ページ 数」、 分散形態を示す 「分散形態」、 印刷の状態を示す 「状態」、 ジョブの所有者 を示す 「オーナー」、 印刷を開始した日時を示す 「開始日時」 の各フィールドが 設けられている。

分散状況用リスト欄 L S T 2は、 ジヨブ用リスト欄 L S T 1に表示された複 数のジョブの中で選択状態にあるジョブについての分散状況を表示するもので ある。この分散状況用リスト欄 L S T 2は、各行が一の分散先に対応しており、 各行は、 分散先のプリンタを示す「プリンタ名」、 印刷結果の回収順を示す 「回 収順」、 分散先での印刷文書の開始ページを示す 「開始ページ」、 その印刷文書 の終了ページを示す 「終了ページ」、 その印刷文書の枚数を示す 「枚数」、 分散 先での印刷の状態を示す「進行状態」、 分散先での印刷の開始日時を示す「開始 日時」 等の各フィールドが設けられている。

図 1 6のステップ S 7 0 0が実行されることで、 上記構成のウィンドウ WN 3が C R Tディスプレイ 1 2に表示されることになる。 なお、 ここでは、 この ウィンドウ WN 3が、 ステップ S 4 3 4または S 4 3 6の実行後、 直ちに表示 されるように構成されているが、 これに替えて、 ウィンドウ WN 3をデスクト ップのタスクバーに最小化する構成としてもよい。 タスクパーに設けられたゥ インドウ WN 3をアクティブにするボタンが、 マウス 2 0によってクリックさ れて始めて、 このウィンドウ WN 3を表示することになる。

ステップ S 7 0 0で終了ジョブリストのウインドウ WN 3が表示されると、 次いで、 C P U 3 0は、 ウィンドウ WN 3上からのマウス 2 0またはキーポー ド 1 8による入力操作を読み取り、 一旦印刷が完了したジョブを再印刷する指 令がなされたか否かを判別する （ステップ S 7 1 0 )。 この再印刷の指令は、 例 えば次のようなものである。 終了ジョブリスト内の再印刷すべきジョブの位置 で右クリックし、 それによつて表示されるダイアログボックス上の 「再印刷」 を選択するというもので、 マウス 2 0によるこうした操作がなされたと判断さ れたときに、 再印刷する指令がなされたものとする。

ステップ S 7 1 0で、 再印刷するという指令がなされたと判別されると、 次 いで、 C P U 3 0は、 再印刷用のウィンドウを C R Tディスプレイ 1 2に表示 する処理を行なう （ステップ S 7 2 0 )。 図 1 8は、 再印刷用のウィンドウ WN 4を例示する説明図である。図示するように、 このウィンドウ WN 4には、 「分 散設定」、 「プリンタ」、 「オプション」 の 3種類のカード C D 1 1 , C D 1 2 , C D 1 3が用意されている。 「分散設定」 のカード CD 1 1は、 再印刷時の分散形態に関わる情報等を設 定するためのものである。 「プリンタ」のカード CD 12は、再印刷時の分散先 となり得るプリン夕グループに関わる情報、 印刷の基本設定に関する情報およ び用紙設定に関する情報等を設定するためのものである。 「ォプション」の力一 ド CD 1 3はその他の追加情報を設定するためのものである。 「分散設定」の力 ード CD 1 1は、 図 6を用いて前述した 「分散印刷プロパティ」 のダイアログ ボックス WN2に表示される 「分散設定」 のカード CD 1と同じデ一夕入力用 のフィールドを幾つか有し、 さらには、 再印刷する指令がなされた印刷文書名 を示す 「ドキュメント名」 のフィールド f d 1 1と文書のページ数を示す 「ぺ ージ数」 のフィールド： f d 12等を有する。 「プリンタ」 のカード CD 1 2は、 前述した「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス WN 2に表示される「プ リンタ」 のカード CD 2と同一である。 なお、 「分散設定」 のカード CD 1 1や 「プリンタ」 のカード CD 12の各フィールドのデフォルトの値は、 先に印刷 したときの設定内容、 即ちステップ 420で取り込んだプリンタプロパテイデ —夕 PDの内容がそのまま保持されているものとする。

作業者は、 CRTディスプレイ 1 2に表示された再印刷用のウィンドウ WN 4を見て、 再印刷する文書やその再印刷時の分散形態等を確認し、 必要に応じ て、印刷部数を変更したり出力先のプリンタグループを変更したりし、 「分散設 定」 のカード CD 1 1に設けられた 「印刷」 のポタン BTをクリックする。 C PU30は、 ステップ S 720で再印刷用のウィンドウ WN4の表示を終える と、 続いて、 再印刷用のウィンドウ WN 4上からのマウス 20またはキーポー ド 1 8による入力操作を読み取り、 「印刷」のポタン BT 1がクリックされて印 刷開始の指令がなされたか否かを判別する （ステップ S 730)。

ステップ S 7 30で印刷開始の指令がなされたと判別されると、 CPU 30 は、 処理をステップ S 410に戻し、 HDD 41に残っている中間印刷フアイ ル M Fを用いて上記再印刷を指定した文書についての再印刷を行なう。 一方、 ステップ S 7 3 0で、 再印刷用のウィンドウ WN 4上の 「終了」 のポタン B T 2がクリックされて印刷終了の指令がなされたと判別されると、 ステップ S 7 4 0に処理を進めて、 H D D 4 1に格納された中間印刷ファイル M Fおよびプ リン夕プロパティデータ P Dを削除し（ステップ S 7 4 0 )、その後、 「エンド」 に抜けてこの分散印刷ユーティリティの処理を終了する。

以上のように構成されたこの変形例では、 分散印刷を一度終えた後でも、 例 えば、 印刷物に不備があったり印刷物の部数が不足していたりして再印刷を行 ないたいという場合に、 アプリケーションプログラムを起動せずに印刷を行な うことができる。 このため、 再印刷時の作業性に優れているという効果を奏す る。 また、 この変形例では、 再印刷用のウィンドウ WN 4を用いることで、 分 散印刷の形態や分散先等のプリン夕プロパティデ一タ P Dの情報を最初の印刷 時と変更して再印刷をすることができる。 このために、 再印刷時の作業性に、 より優れている。

また、 この実施例では、 中間印刷ファイル M Fと共に、 プリンタプロパティ データ P Dを H D D 4 1に格納していることから、 再印刷時に用いる再印刷用 のウインドウ WN 4のデフォルト値をプリンタプロパティデータ P Dに基づい て定めることができる。 このため、 単なる印刷のやり直しのようなプリンタプ 口パテイデー夕 P Dの変更を必要としない場合に、 デ一夕の再入力が不要であ ることから、 再印刷時の作業性に、 より一層優れている。

なお、 上記実施例およびその変形例では、 この発明の分散印刷装置として、 印刷を行なう 1台のコンピュータ 1 0から複数のプリンタ 6 0 , 7 0， 8 0に 対して直接印刷データを出力する構成としていたが、 これに替えて、 コンビュ 一夕ネットワーク 9 0上に、 サーバを用意し、 サーバ上でプリンタを管理して 分散印刷を行なうクライアント/サーバ方式の構成とすることもできる。 この 構成では、 各クライアントに仮想プリンタドライバを内蔵し、 サーバに分散印 刷ユーティリティを内蔵するようにすればよい。

B . 第 2実施例：

B 1. コンピュータプログラム：

B 1 - 1. 分散印刷処理ルーチン：

この発明の第 2実施例においても、第 1実施例で説明した、 「A1.ハ一ドウ エアの全体構成」、 「A2. 分散印刷処理の様子」、 「A3. 仮想プリン夕ドライ ノ 」、 「A4. ユーザインタフェース」 の内容がそのまま適用される。 第 1実施 例と同じ構成のパーツには、 第 1実施例と同じ番号を用いて説明する。 この第 2実施例は、 第 1実施例と比較して、 コンピュータプログラムの一部が相違す るだけである。 この第 2実施例においても、 第 1実施例と同様に、 コンピュー 夕プログラムである仮想プリン夕ドライバ 1 10と分散印刷ユーティリティ 1 20を備える。

上記分散印刷ユーティリティ 120は、 仮想プリンタドライバ 1 1 0と対に なってフロッピィディスク 22に予め格納されており、 所定のインストールプ ログラムを起動することで、 フロッピィディスクドライブ 24からコンピュー 夕 10にインストールされる。 このインストールされた分散印刷ュ一ティリテ ィ 1 20は、 HDD 41に記憶されており、 コンピュータ 10に電源を投入し たときに、 オペレーティングシステムに組み込まれ、 RAM32の所定の領域 にロードされる。 なお、 分散印刷ユーティリティ 120は、 仮想プリン夕ドラ ィバ 1 1 0と同様に、 フロッピィディスク 22に格納されたものに替えて、 C D- OM, 光磁気ディスク、 I Cカード等の他の携帯型記録媒体 （可搬型記 録媒体） に格納された構成としてもよい。 また、 この分散印刷ユーティリティ 120は、 外部のコンピュータネットワーク （例えばインターネット） に接続 される特定のサーバから、 コンピュータネットワークを介して提供されるプロ グラムデ一タをダウン口一ドして、 R AM 3 2または H D D 4 1に転送するこ とにより得るようにすることもできる。

仮想プリン夕ドライバ 1 1 0および分散印刷ユーティリティ 1 2 0で実現さ れる分散印刷処理について次に詳述する。 図 1 9は、 分散印刷処理のルーチン の前半部分を示すフローチャートであり、 図 2 0は、 分散印刷処理のルーチン の後半部分を示すフローチャートである。 図 1 9に示す前半部分は、 仮想プリ ン夕ドライバ 1 1 0によって構成されており、 図 2 0に示す後半部分は、 分散 印刷ユーティリティ 1 2 0によって構成されている。 この分散印刷処理のルー チンは、 アプリケーションプログラム 1 0 0から分散印刷を行なう指示がなさ れたときに起動されるものである。 アプリケーションプログラム 1 0 0は、 文 書や絵図等を作成する汎用のアプリケーションプログラムであり、 それぞれの アプリケーションプログラム特有の機能を使って文書データを作成する。 アブ リケーシヨンプログラム 1 0 0上で、 その作成した文書データ （この単位がプ リントジョブ （以下、 単にジョブとも呼ぶ） に相当する） を印刷すべく [印刷] のコマンドが操作されると、 上記分散印刷を行なう指示がなされる。

図 2 1は、 アプリケーションプログラム 1 0 0上で [印刷] のコマンドが操 作されたときに C R Tディスプレイ 1 2に表示される 「印刷」 のダイアログポ ックス WN 3の一例を示す説明図である。図示するように、 「印刷」のダイァロ グボックス WN 3には、 「プリンタ名」のデータ入力欄 i d 2 1が設けられてい る。 この 「プリンタ名」 のデータ入力欄 i d 2 1に、 図 5で説明した 「分散印 刷」 のアイコン I C 4に対応する 「分散印刷」 の文字列が選択入力された状態 で、 「O K」のポタン i d 2 2がマウス 2 0によりクリックされたとき、 この分 散印刷処理のル一チンが起動される。 なお、 この実施例のダイアログボックス WN 3は、 第 1実施例で示される WN 3とは別のものである。 図 1 9に示すように、 処理が開始されると、 C P U 3 0は、 まず、 フラグ F Lが値 1であるか否かを判別する処理を行なう （ステップ B 2 0 0 )。 このフラ グ F Lは、 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2の 「分散設定」 の力一ド C D 1に設けられた 「印刷前に設定画面を表示する」 のチェックポッ クス i d 6がオン状態であるか否かを示すものである。 ステップ B 2 0 0で、 フラグ F Lが値 1、すなわち、 「印刷前に設定画面を表示する」のチェックポッ クス i d 6がオン状態であると判別された場合には、 C P U 3 0は、 図 6に示 した 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2を C R Tディスプレ ィ 1 2に表示する処理を行なう （ステップ B 2 1 0 )。 この表示により、 作業者 は、 印刷を開始する前に、 設定内容を再度確認したり、 変更したりすることが 可能となることから、続くステップ B 2 2 0では、 「分散印刷プロパティ」のダ ィァログボックス WN 2に基づいて、 必要に応じて各種の設定情報を入力する 処理を行なう。 なお、 こうして入力された各種の設定情報はプリンタプロパテ イデー夕として記憶される。

ステップ B 2 2 0の実行後、 ステップ B 2 3 0に処理を進める。 一方、 ステ ップ B 2 0 0で否定判別された場合、 すなわち、 「印刷前に設定画面を表示す る」 のチェックボックス i d 6がオフ状態であると判別された場合には、 ステ ップ B 2 1 0および B 2 2 0の処理を実行することなしに、 ステップ B 2 3 0 に処理を進める。 なお、 このときのプリンタプロパティデータは、 これまでに 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2から設定された内容がそ のまま保持されている。 ステップ B 2 3 0では、 C P U 3 0は、 アプリケーシ ョンプログラム 1 0 0から出力される印刷データから中間印刷データを生成す る処理を行なう。

中間印刷デ一夕を生成する処理は、 詳しくは次のようにして行なう。 C P U 3 0は、 まず、 アプリケーションプログラム 1 0 0に処理を戻して、 仮想プリ ンタドライバ 1 10に対して印刷命令を発行する処理を行なう。 次いで、 CP U30は、 仮想プリンタドライバ 1 10に処理を移して、 アプリケーションプ ログラム 100からの印刷命令を受け取る。 CPU30は、 その印刷命令を受 け取ると、 プリンタ 60, 70， 80の機種毎に用意される実プリンタドライ ノ 1 30， 140， 150から分散印刷ュ一ティリティ 120が取り込んだ各 プリンタ 60， 70, 80の性能情報を取り込んで、 これら各プリンタ 60, 70， 80の性能情報から最も高いものを抽出して、 これを仮想プリン夕の性 能情報と定める。 その後、 CPU30は、 この仮想プリンタの性能情報をアブ リケーシヨンプログラム 100に送る。

続いて、 C PU 30は、アプリケ一ションプログラム 100に処理を移して、 その仮想プリン夕の性能情報と、 仮想プリン夕ドライバ 1 10で設定した分散 印刷に係わる各種情報のうちの印刷の基本設定に関する情報、 用紙設定に関す る情報等 （プリンタグループと分散形態に関する情報を除く） とに基づいて、 アプリケーションプログラム 100内で作成した文書データを仮想プリンタに 適合した印刷データに変換する処理を行なう。 その後、 この変換後の印刷デー 夕を仮想プリン夕ドライバ 1 10に送る。 CPU 30は、 仮想プリンタドライ ノ 1 1 0に処理を移して、 その印刷データを取り込み、 その取り込んだ印刷デ 一夕を中間印刷データとする。 こうした一連の処理により、 中間印刷データを 生成する処理が行なわれる。

その後、 CPU 30は、 その中間印刷データを HDD 41に出力して、 この 中間印刷データをまとめたデータセットを中間印刷ファイル M Fとして H D D

41に一旦格納する （ステップ B 240)。

ステツプ B 240の実行後、 C P U 30は、 分散印刷ユーティリティ 120 に処理を移して、 図 20のステップ B 250に処理を進める。 ステップ B 25 0では、 CPU30は、 HDD41から中間印刷ファイル MFを取り込む。 次 いで、 C P U 3 0は、 前述したプリンタプロパティデータに含まれるプリンタ グループと分散形態に関する情報に基づいて、 ステップ B 2 5 0で取り込んだ 中間印刷データの割り振りを決定する処理を行なう （ステップ B 2 6 0 )。詳し くは、 中間印刷デ一夕をページ単位に分け、 「分散印刷プロパティ」のダイァロ グボックス WN 2で設定した分散形態、即ち、 「分散設定」のカード C D 1の分 散形態表示欄 d dに表示された図 8に例示した分散形態が実現されるように、 プリンタグループに属するプリン夕 6 0 , 7 0 , 8 0がそれぞれ引き受けるぺ ージを定める。 この結果、 こうして定められた各プリン夕に割り当てられたぺ ージについての情報は出力先リストデ一夕として R AM 3 2に記憶される。 図 2 2は、その出力先リストデータの一例を示す説明図である。図示の例は、 3ページから構成される文書を 3台のプリンタ 6 0， 7 0， 8 0に 1部ずつ印 刷する場合を示している。 図示するように、 3台のプリンタ 6 0 , 7 0， 8 0 に対して 1ページから 3ページまでの各ページがそれぞれ、 印刷するページ番 号として定められる。

図 2 0のステップ B 2 6 0で各ページの出力先の割り振りが決まると、 次い で、 C P U 3 0は、 「分散印刷ユーティリティ」のウインドウ WN 4を C R Tデ イスプレイ 1 2に表示するためのウィンドウ初期表示ルーチンを実行する処理 を行なう （ステップ B 2 7 0 )。

図 2 3は、 このウィンドウ初期表示ル一チンを示すフロ一チャートである。 図示するように、 処理が開始されると、 まず、 「分散印刷ユーティリティ」 のゥ ィンドウ WN 4のべ一スとなる画面を表示する処理を行なう （ステップ B 2 7 D o 図 2 4は、 「分散印刷ユーティリティ」 のウィンドウ WN 4を例示する説 明図である。 この実施例のウィンドウ WN 4は、 第 1実施例で示される WN 4 とは別のものである。 図示するように、 このウィンドウ WN 4は、 メイン画面 S C 1とその左側に位置するサブ画面 S C 2とに分かれており、 さらにメイン 画面 S C 1は上下に 2分割され、 その上部にジョブ用リスト欄 L S T 1が設け られ、 下部に分散状況用リスト欄 L S T 2が設けられている。

サブ画面 S C 2には、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に表示される内容を印刷ジ ヨブリストと終了ジョブリストのいずれかに切り替えるアイコン I C 1 1 , I C 1 2が設けられている。図 2 4の例は、アイコン I C 1 1がクリックされて、 ジョブ用リスト檷 L S T 1に印刷ジョブリストが表示された状態が示されてい る。 なお、 初期状態もこの印刷ジョブりストが表示された状態である。 印刷ジ ヨブリストは、 印刷中もしくは印刷待ちの状態にあるジョブの一覧を示すもの である。 この印刷ジョブリストには、 印刷文書名を示す 「ドキュメント名」、 印 刷する部数を示す 「部数」、 印刷文書のぺ一ジ数を示す 「ページ数」、 分散形態 を示す 「分散形態」、 現在の印刷の状態を示す 「状態」、 ジョブの発令者を示す 「オーナー」、 印刷を開始した日時を示す「開始日時」等の各フィールドが設け られている。

上記 「分散形態」 のフィールドには、 分散の際のまとめ方を表わす 「部単位」 もしくは 「ページ単位」 との表示がなされる。 「状態」 のフィールドには、 「印 刷中」、 「印刷待ち」、 「時間待ち」もしくは「保留中の状態」と表示がなされる。 ここで、 「印刷中」 とは、 いずれかのプリン夕で実際に印刷が行なわれている状 態を示し、 「印刷待ち」 とは、 [印刷] のコマンドが操作されていずれかのプリ ン夕で実際に印刷が開始されるまでの状態を示し、 「時間待ち」 とは、詳述しな いスケジュール管理により指示された印刷開始時間までの状態を示し、 「保留 中の状態」 とは、 そのスケジュール管理により 「印刷を保留にする」 と指定さ れた状態を示す。

分散状況用リスト檷 L S T 2は、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に表示された複 数のジョブの中で選択状態にあるジョブについての分散状況を表示するもので ある。この分散状況用リスト欄 L S T 2は、各行が一の分散先に対応しており、 各行は、 分散先のプリン夕を示す「プリンタ名」、 その分散先での印刷文書の開 始ページを示す「開始ページ」、その印刷文書の終了ページを示す「終了ページ」、 現在の印刷の状態を示す「状態」、分散先での印刷の進行状況を示す「進行状況」、 分散先での印刷の開始日時を示す 「開始日時」 等の各フィールドが設けられて いる。

上記「状態」のフィールドには、 「印刷中」、 「印刷待ち」 もしくは「印刷終了」 と表示がなされる。 ここで、 「印刷中」 とは、 該当するプリンタで実際に印刷が 行なわれている状態を示し、 「印刷待ち」 とは、 [印刷] のコマンドが操作され てから該当するプリンタで実際に印刷が開始されるまでの状態を示し、 「印刷 終了」 とは、 該当するプリンタについてはその割り当ての印刷が終了したこと を示している。

図 2 3のステップ B 2 7 2では、 以上のように構成された 「分散印刷ユーテ イリティ」 のウィンドウ WN 4であって上記ジョブ用リスト欄 L S T 1および 分散状況用リスト欄 L S T 2が空欄であるものが、 ベース画面として C R Tデ イスプレイ 1 2に表示される。 なお、 ステップ B 2 7 2では、 他のジョブにつ いての分散印刷処理で既にこの 「分散印刷ユーティリティ」 のウィンドウ WN 4が表示されているような場合には、 このベース画面を表示する処理は行なわ ない。

次いで、 C P U 3 0は、 「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウ WN 4のジ ヨブ用リスト欄 L S T 1に、 この分散印刷処理の対象となっているジョブにつ いての表示を追加する処理を行なう （ステップ B 2 7 2 )。 この表示の追加の処 理は、 上記ジョブの印刷データと、 前述したプリンタプロパテイデ一夕に含ま れる分散形態に関する情報 （「分散設定」 のカード C D 1から入力された情報） に基づいてその表示が行なわれる。 なお、 この追加したジョブについての 「状 態」 のフィールドについては、 初期値として 「印刷待ち」 という文字列が表示 される。

続いて、 CPU 30は、 ステップ B 260で作成した出力先リストデータ等 の情報に基づいて、 「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウ WN4の分散状況 用リスト檷 L S T 2に各プリン夕毎の分散状況を表示する処理を行なう （ステ ップ B 273)。 なお、 この分散状況用リスト欄 LST2における 「状態」 のフ ィールドについては、 初期値として「印刷待ち」 という文字列が表示され、 「進 行状況」 のフィールドについては、 初期値として 「0/0ページ」 という文字 列が表示される。その後、 「リターン」 に抜けてこのウィンドウ初期表示ル一チ ンを終了する。

図 25は、 CPU 30により実行されるウィンドウ更新ルーチンを示すフロ 一チャートである。 このウィンドウ更新ルーチンは、 上記ウィンドウ初期表示 ルーチンの終了後、所定時間、例えば 10 Oms e c毎に繰り返し実行される。 図示するように、 このウィンドウ更新ルーチンの処理が開始されると、 CPU 30は、 まず、 ステップ B 260で決定された割り振り先である各プリンタ 6 0, 70， 80の最新の稼働状況を、 各プリンタ 60, 70, 80毎に設けら れた実プリンタドライバ 1 30， 140, 1 50から検出する処理を行なう（ス テツプ B 275)。 次いで、 C PU 30は、 この検出された各プリン夕 60， 7 0, 80の最新の稼働状況と分散印刷処理のルーチンの進み具合から、 ジョブ 用リスト欄 LST 1に設けられた 「状態」 のフィールドと、 分散状況用リスト 欄 LST2に設けられた 「状態」、 「進行状況」 の各フィールドを最新の状態に 更新する （ステップ B 276， B 277)o その後、 「リターン」 に抜けてこの ウィンドウ初期表示ルーチンを一旦終了する。この結果、 「分散印刷ユーティリ ティ」 のウィンドウ WN 4のジョブ用リスト欄 LST 1および分散状況用リス ト欄 L ST2は常に最新の状態に更新される。

図 20に戻り、 ステップ B 270でウィンドウ初期表示ルーチンの処理が終 了すると、 次いで、 CPU 30は、 ステップ B 260で定められた割り振りを 示す出力先リストデータに従って実際に印刷がなされるように、 以下の処理を 実行する。 まず、 CPU30は、 印刷の対象となるプリンタを示すプリン夕力 ゥンタ C 1を値 1にセットする （ステップ B 280)。 ここで、 プリンタカウン 夕 C 1は、 値 1のとき 1台目のプリンタ 60を、 値 2のとき 2台目のプリン夕 70を、 値 3のとき 3台目のプリンタ 70というように分散先の各プリン夕を 示すものとする。

次いで、 CPU 30は、 プリン夕カウンタ C 1の値に対応するプリン夕に対 して設定変更を指示する処理を行なう （ステップ B 290)。 この処理は、 印刷 しょうとするプリン夕に対してプリンタドライバを介して印刷の用意を促すも ので、 前述したプリン夕プロパティデータに含まれる印刷の基本設定に関する 情報と用紙設定に関する情報のうちから必要な設定情報をプリンタドライバに 対して指示を行なう。 例えば、 用紙の種類は 「専用光沢紙」 であるということ をプリンタドライバに知らせることで、 プリン夕に対してその用紙に適した印 刷が可能な状態となるように定める。

次いで、 CPU 30は、 ステップ B 260で定められた割り振りの情報であ る出力先リストデ一夕に従って、 プリンタカウンタ C 1の値に対応するプリン 夕についての最終的な印刷データを生成し出力する処理を行なう （ステップ B 290)。具体的には、ステップ B 250で読み込んだ中間印刷ファイルの中間 印刷データをページ単位に区分けするとともに、 上記プリンタカウンタ C 1の 値に対応する出力先のプリン夕で印刷すべきぺ一ジを上記出力先リストデータ から検索して、 その印刷すべきと定められたページ分を前記中間印刷データか ら抽出する。 次いで、 CPU 30は、 プリンタカウン夕 C 1の値に対応するプ リンタに対して印刷を実行させるベく、 そのプリンタの実プリン夕ドライノ 1 30 (140, 1 50) に対して出力命令を発行し、 その出力命令の発行を受 けた実プリンタドライバ 1 30 (140, 1 50) から返送されてくる当該プ リン夕 60 (70, 80) の性能についての性能情報を取り込み、 続いて、 そ の性能情報と、上記プロパティデータに含まれる印刷の基本設定に関する情報、 用紙設定に関する情報等 （プリンタグループと分散形態に関する情報を除く） とに基づいて、 上記抽出されたページ分のデ一夕を各ページの出力先に適合し た印刷データに変換する。 このデータの変換の処理を、 レンダリング処理と呼 ぶ。 このレンダリング処理の結果、 最終的な印刷データが生成され、 この最終 印刷データをプリンタカウンタ C 1の値に対応するプリンタ 60 (70, 80) の実プリンタドライバ 1 30 ( 140, 1 50) に出力する。

その後、 CPU 30は、 プリンタカウンタ C 1の値を 1だけインクリメント して（ステップ B 300)、そのプリン夕カウンタ C 1の値が最終のプリンタを 示す値 LC 1を超えたか否かを判別する （ステップ B 310)。 ここで、 最終の プリンタを示す値 L C 1を超えていないと判別されると、 処理をステップ B 2 90に戻して、 上記値 1を増加したプリンタカウン夕 C 1で示される次のプリ ン夕 70 (80, 60) についての各ページの最終印刷データの作成および出 力の処理を行なう。なお、ステップ B 290ないしステップ B 310の処理は、 前述したように、 1ページから最終ページまでの最終印刷データの作成および 出力の処理を第 1のプリン夕から最終のプリン夕まで各プリンタ単位で順に行 なうよう記述されているが、 これはフローチャートの記載上の便宜のためにこ のように記述されたものであり、 実際は、 1ページから最終ページまでの最終 印刷データの作成および出力の処理を、 各プリンタ毎に時分割によりマクロ的 に並行処理されるよう構成されている。

この最終印刷データを各プリンタ 60， 70, 80に出力する処理の経過に 伴って、 ウィンドウ更新ルーチンにより CRTディスプレイ 12に表示される 「分散印刷ユーティリティ」 のウィンドウ WN4の内容が更新される。 すなわ ち、 「分散印刷ュ一ティリティ」のウインドウ WN4のジョブ用リスト欄 LST 1に設けられた 「状態」 のフィールドと、 分散状況用リスト欄 LST 2に設け られた 「状態」、 「進行状況」 のフィールドとが、 上記最終印刷デ一夕の出力に 従う印刷の状況に伴って更新される。

一方、 ステップ B 310でプリン夕カウンタ C 1の値が最終のプリンタを示 す値 L C 1を超えたと判別されたときには、 全てのプリンタについての印刷を 要する全てのページの最終印刷データの作成 ·出力が終了したとして、 CPU 30は、 CRTディスプレイ 12に表示された 「分散印刷ユーティリティ」 の ウインドウ WN4を最小化して非アクティブの状態として（ステップ B 320)、 ウィンドウ更新ルーチンの所定時間毎の実行を終了する （ステップ B 330)。 その後、 この分散印刷処理のルーチンを終了する。

以上のように構成された分散印刷処理のルーチンによれば、 仮想プリンタド ライバ 1 10により HDD 41に一旦中間印刷ファイル MFが作成され、 この 中間印刷ファイルを用いて分散印刷が行なわれる。この分散印刷の際に、 「分散 印刷ュ一ティリティ」 のウィンドウ WN 4により、 印刷中もしくは印刷待ちの 状態にあるジョブの一覧の表示がなされる。

B 1 - 2. 再印刷処理ルーチン：

このコンピュータシステムでは、 上記のように中間印刷ファイル MFを用い て分散印刷を行なっているが、 この分散印刷処理の終了後においても、 中間印 刷フアイル M Fを用いて再印刷を行なうことができる。 この再印刷の処理につ いて以下詳述する。

図 26は、 CPU30により実行される再印刷処理のルーチンを示すフロ一 チャートである。 この再印刷処理のルーチンは、 所定時間毎のタイミングで繰 り返し実行される。 図示するように、 処理が開始されると、 CPU30は、 ま ず、 マウス 2 0またはキ一ボード 1 8による入力操作を読み取り、 一旦印刷が 完了したジョブを再印刷する指令がなされたか否かを判別する （ステップ B 4 1 0 )。

図 2 7は、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に終了ジョブリストが表示された状態 にある 「分散印刷ュ一ティリティ」 のウィンドウ WN 4を例示する説明図であ る。 このウィンドウ WN 4は、 前述した分散印刷処理のルーチンの終了後、 デ スクトップのタスクパー上に残ったポタン （ステップ B 3 2 0で最小化された ウインドウ WN 4を示すポタン） がマウス 2 0によりクリックされることで、 C R Tディスプレイ 1 2上に出現するものである。 図 2 7の例は、 その出現し た 「分散印刷ユーティリティ」 のウィンドウ WN 4において、 さらにサブ画面 S C 2に設けられたアイコン I C 1 2がマウス 2 0によりクリックされた後の ものである。 このアイコン I C 1 2がクリックされて選択状態となると、 ジョ ブ用リスト欄 L S T 1には、 印刷が完了しているジョブの一覧を示す終了ジョ ブリス卜が表示される。

終了ジョブリストには、図 2 4で示した印刷ジョブリストと同様に、 「ドキュ メン卜名」、 「部数」、 「ページ数」、 「分散形態」、 「状態」、 「オーナー」、 「開始日 時」 の各フィールドが設けられている。 図 2 4に例示した 「分散印刷ユーティ リティ」 のウィンドウ WN 4に表示される印刷中もしくは印刷待ちの状態にあ るジョブは、 その印刷が完了すると、 図 2 7に例示するように終了ジョブとし て表示されることになる。 ジョブ用リスト欄 L S T 1の下方には分散状況用リ スト欄 L S T 2が設けられ、 この分散状況用リスト欄 L S T 2には、 ジョブ用 リスト檷 L S T 1に表示された複数のジョブの中で選択状態にあるジョブにつ いての分散状況が表示される。 この分散状況用リスト欄 L S T 2は、 各行が一 の分散先に対応しており、各行には、 「プリンタ名」、 「回収順」、 「開始ページ」、 「終了ページ」、 「枚数」、 「状態」、 「開始日時」 等の各フィールドが設けられて いる。 これらフィールドは、 I C 1 1がクリックされて印刷ジョブリストが表 示されたときのものと比べて、 「進行状況」 のフィールドがなくて、 「回収順」、 「枚数」 のフィールドがある点で相違する。 「回収順」 のフィ一ルドは、 印刷物 を回収したときに並び順が順に並ぶようにするにはどの順に回収したらよいか を示す順番を各プリンタに対応づけて示すものである。 「枚数」のフィールドは、 該当するプリン夕から出力される印刷物の枚数を示すものである。

ステップ B 410でいう再印刷の指令は、 例えば次のようなものである。 終 了ジヨブリスト内の再印刷すべきジヨブの位置で右クリックし、 それによつて 表示されるダイアログボックス上の 「再印刷」 を選択するというもので、 マウ ス 20によるこうした操作がなされたと判断されたときに、 再印刷する指令が なされたものとする。 ステップ B 410で、 再印刷するという指令がなされた と判別されると、 次いで、 CPU30は、 再印刷用のウィンドウを CRTディ スプレイ 12に表示する処理を行なう （ステップ B 420)。 図 28は、 再印刷 用のウィンドウ WN 5を例示する説明図である。 図示するように、 このウィン ドウ WN 5には、 「分散設定」、 「プリン夕」、 「オプション」の 3種類のカード C D 1 1 , CD 12, CD 13が用意されている。

「分散設定」 のカード CD 1 1は、 再印刷時の分散形態に関わる情報等を設 定するためのものである。 「プリンタ」の力一ド CD 12は、再印刷時の分散先 となり得るプリンタグループに関わる情報、 印刷の基本設定に関する情報およ び用紙設定に関する情報等を設定するためのものである。 「オプション」の力一 ド CD 13はその他の追加情報を設定するためのものである。 「分散設定」の力 ード CD 1 1は、 図 6を用いて前述した 「分散印刷プロパティ」 のダイアログ ボックス WN2に表示される 「分散設定」 のカード CD 1と同じデータ入力用 のフィールドを幾つか有し、 さらには、 再印刷する指令がなされた印刷文書名 を示す 「ドキュメント名」 のフィールド f d 1 1と文書のページ数を示す 「ぺ —ジ数」 のフィールド f d 12等を有する。 「プリン夕」 のカード CD 1 2は、 前述した「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス WN 2に表示される「プ リン夕」 のカード CD 2と同一である。 なお、 「分散設定」 のカード CD 1 1や 「プリン夕」 のカード CD 12の各フィ一ルドのデフォルトの値は、 先に印刷 したときの設定内容、 即ちプリンタプロパティデータの内容がそのまま保持さ れているものとする。

作業者は、 CRTディスプレイ 12に表示された再印刷用のウィンドウ WN 4を見て、 再印刷する文書やその再印刷時の分散形態等を確認し、 必要に応じ て、 印刷部数を変更したり出力先のプリンタグループを変更したりし （ステツ プ B 430)、 「分散設定」 の力一ド CD 1 1に設けられた 「印刷」 のポタン; B Tをクリックする。 CPU 30は、 ステップ B 420で再印刷用のウィンドウ WN4の表示を終えると、 続いて、 再印刷用のウィンドウ WN4上からのマウ ス 20またはキーボード 18による入力操作を読み取り、 「印刷」のポタン BT 1がクリックされて印刷開始の指令がなされたか否かを判別する （ステップ B 440)。

ステツプ B 430で印刷開始の指令がなされたと判別されると、 C P U 30 は、 前述したステップ B 250ないしステップ B 330 (図 20の処理） を実 行することに、 HDD 41に残っている中間印刷ファイル MFを用いて上記再 印刷を指定した文書についての再印刷を行なう （ステップ B 450)。 その後、 ステップ B 410に処理を戻す。

一方、ステップ B 410で、 「分散印刷ユーティリティ」のウインドウ WN4 のタイトルバーの右端の 「X」 がクリックされて 「終了」 の指令がなされたと 判別されたとき、 あるいは、 ステップ B 430で、 再印刷用のウィンドウ WN 5の 「終了」 のポタン BT 2がクリックされて 「終了」 の指令がなされたと判 別されるたときには、ステップ B 450に処理を進めて、 「分散印刷ュ一ティリ ティ」 のウィンドウ WN 4および再印刷用のウィンドウ WN 5の表示を削除す るとともに（ステップ B 4 6 0 )、 H D D 4 1に格納された中間印刷ファイル M Fおよびプリンタプロパティデータを削除する （ステップ B 4 7 0 )、 その後、 「エンド」 に抜けてこの分散印刷ユーティリティの処理を終了する。

B 2 . 実施例効果等：

以上のように構成されたこの第 2実施例によれば、 アプリケーションプログ ラム 1 0 0からは仮想プリン夕ドライバ 1 1 0に対して一の印刷命令を行なう だけで、 中間印刷データを得ることができ、 この中間印刷データから各プリン 夕 6 0， 7 0， 8 0への分散印刷が自動的に行なわれる。 このために、 作業者 は、アプリケーションプログラム上で [印刷]のコマンドを一度行なうだけで、 複数のプリン夕に対して分散印刷を行なうことができ、 作業性に優れていると いう効果を奏する。 また、 この実施例では、 分散印刷を一度終えた後でも、 例 えば、 印刷物に不備があったり印刷物の部数が不足していたりして再印刷を行 ないたいという場合に、 アプリケーションプログラムを起動せずに印刷を行な うことができる。 このため、 再印刷時の作業性に優れているという効果を奏す る。 また、 この変形例では、 再印刷用のウィンドウ WN 4を用いることで、 分 散印刷の形態や分散先等のプリンタプロパティデータの情報を最初の印刷時と 変更して再印刷をすることができる。 このために、 再印刷時の作業性により優 れている。

さらにこの実施例では、 「分散印刷ユーティリティ」のウインドウ WN 4によ り、 印刷中もしくは印刷待ちの状態にあるジョブの一覧の表示がなされるよう になされており、 さらに、 このウィンドウ WN 4には、 分散形態を表わす一情 報であるまとめ方についての情報と、 分散先である各プリン夕の最新の状態と がーのウィンドウに同時に表示されるように構成されている。 このために、 作 業者は、 割り振りがどのように行なわれているかということと、 各プリン夕が 「用紙切れ」 など支障が生じていないかなどを一のウィンドウから素早く知る ことができる。 したがって、 作業者は、 印刷に支障が生じたとき等の不測時に も、 必要な情報を得ることができ、 この情報から迅速な対応が可能となること から、 作業性に優れているという効果を奏する。

また、 この実施例では、 ジョブによって示される一単位の印刷データが分散 印刷を終了した以後であっても、 「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウ WN 4は消去されずに終了ジョブリストの形で表示可能な構成となっている。 この ために、 作業者は、 印刷が終了したジョブについても割り振りの情報と分散先 のプリン夕の最新の稼働状況とを知ることができる。

さらにこの終了ジョブリストのジョブの位置で右クリックすることで、 再印 刷を開始するスィッチを簡単に出現させることができることから、 再印刷の際 の操作性に優れているという効果を奏する。

また、 この実施例では、 終了ジョブリストを表示したときの分散状況用リス ト欄 L S T 2には、 「回収順」 のフィールドが設けられている。 このために、 作 業者はこの 「回収順」 のフィールドに記された回収の順番にプリンタを回って 印刷物を回収するだけで印刷物を適切な順に並べることができる。

また、 この実施例では、 「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス WN 2 から分散形態に関わる情報や分散先となり得るプリンタグループに関わる情報 を設定することができる。 このために、 作業者はプリン夕の分散先を定めるた めに必要な各種情報を容易に設定することができる。

この第 2実施例の変形例について、 次に説明する。 この実施例では、 この発 明の分散印刷制御装置として、 印刷を行なう 1台のコンピュータ 1 0から複数 のプリンタ 6 0， 7 0， 8 0に対して直接印刷データを出力する構成としてい たが、 これに替えて、 コンピュータネットワーク 9 0上に、 サーバを用意し、 サーバ上でプリンタを管理して分散印刷を行なうクライアント/サーバ方式の 構成とすることもできる。 この構成では、 各クライアントに仮想プリン夕ドラ ィバを内蔵し、サーバに分散印刷ュ一ティリティを内蔵するようにすればよい。 C . 第 3実施例：

C 1 . ハードウェアの全体構成：

この発明の第 3実施例は、 第 1実施例と比較して多くの共通点を備え、 その 上でこの実施例特有の構成を備える。 以下、 第 1実施例と比較しながら、 この 第 3実施例について説明する。 図 2 9はこの発明の第 3実施例を適用するコ ンピュー夕システムのハードウェアの概略構成を示すブロック図である。 図示 するように、 この第 3実施例のコンピュータシステムは、 第 1実施例のコンビ ユータシステムとほぼ同一のハードウェア構成を備え （同一のパーツには同じ 番号を付けた）、ハードウェア構成の点で相違するのは、 コンピュータ 1 0に 4 台のプリン夕 7 0 , 8 0， 8 2， 8 4がコンピュータネットワーク 9 0を介し て接続されている点にある。 これにより、 コンピュータ 1 0には、 ローカルに て接続されるプリン夕 6 0を含めて 5台のプリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0 , 8 2， 8 4が接続されていることになる。 なお、 この実施例では、 プリンタ 6 0， 7 0 , 8 0， 8 2 , 8 4は、 それぞれ異なる機種であるものとする。 C 2 . 分散印刷処理の様子：

かかる構成のコンピュータシステムによれば、 大まかには、 コンピュータ本 体 1 6により、 印刷すべき印刷データを作成し、 この印刷データを、 コンビュ 一夕本体 1 6に接続されているプリンタ 6 0， 7 0， 8 0， 8 2 , 8 4の中か ら指定された複数のプリンタ （ここでは、 3台のプリン夕 6 0， 7 0， 8 0が 指定されたものとする） に対して分散して印刷させる分散印刷処理を行なう。 こうした分散印刷処理の様子について次に説明する。

この第 3実施例での分散印刷処理の全体の様子や、 分散印刷処理に用いられ る仮想プリンタドライバ 1 1 0の処理の様子は、 第 1実施例と同様であり、 図 2およぴ図 3により示される。 分散印刷ユーティリティ 1 2 0の処理の様子に ついては、 図 3 0に示すように、 この実施例特有の構成を備える。 すなわち、 図 3 0に示すように、 この第 3実施例の分散印刷ュ一ティリティ 1 2 0 Cは、 第 1実施例と同一の中間印刷データ入力部 1 2 1、 プロパティデータ入力部 1 2 2、 割り振り決定部 1 2 3、 出力データ制御部 1 2 4、 プリンタ設定部 1 2 5、 出力命令出力部 1 2 6、 性能情報入力部 1 2 7、 最終印刷データ出力部 1 2 8、 プリン夕監視部 1 2 9および性能情報出力部 1 2 aを備え （第 1実施例 と同じ番号を付けた）、 その上で、 この実施例特有の構成として、 出力先判定部 1 2 bを備え、 また、 出力データ制御部 1 2 4内に出力先変更部 1 2 4 aを備 える。

プリンタ監視部 1 2 9は、 第 1実施例と同一のものであるが、 この実施例で は、 コンピュータ本体 1 6と接続されるプリンタは 5台となっていることから この 5台のプリンタ 6 0， 7 0 , 8 0， 8 2， 8 4の機種毎に用意された実プ リン夕ドライノ 1 3 0， 1 4 0 , 1 5 0 , 1 6 0 , 1 7 0からの信号に基づい て、 全てのプリンタ 6 0 , 7 0 , 8 0 , 8 2， 8 4の状態を監視している。 プ リン夕監視部 1 2 9は、 各プリンタの混み具合やプリンタのエラー状態 （故障 は勿論のこと、 用紙切れや紙詰まり等の消耗品が不足した状態も含む） を監視 するものである。 プリンタ監視部 1 2 9によれば、 混み合いの程度が大きく印 刷までに長時間を要するといった障害や、 エラー状態となって印刷が不可能と なる障害の発生を検出することが可能となる。

出力先判定部 1 2 bは、 プリン夕監視部 1 2 9からの信号と性能情報入力部 1 2 7からの信号とを受け取り、 分配先の複数のプリン夕の内のプリンタ 7 0 に障害が発生した場合に、 その障害が発生したプリン夕に代替する代替用のプ リン夕を判定する。 なお、 この代替用のプリン夕は、 コンピュータ本体 16に 接続される全プリンタ 60， 70， 80， 82, 84の中から、 障害が発生し たプリンタ 70を除いた残りのプリンタ 60， 80, 82， 84の内の一台に 定められる。 この判定は、 プリンタ 60， 80， 82, 84の機種毎に用意さ れる実プリンタドライバ 130， 1 50, 160, 170から性能情報入力部 127を介して受け取ったプリンタ 60 , 80, 82， 84の性能情報を考慮 して定められるが、 詳細については後述する。 出力先判定部 12 bの判定結果 は、 出力デ一夕制御部 124に設けられた出力先変更部 124 aに送られる。 出力先変更部 1 24 aは、 分配された印刷データの出力先を、 出力先判定部 1 2 bの判定結果に基づいて、 障害が発生したプリン夕から他のプリンタに変更 する処理を行なう。

なお、 実プリンタドライバ 1 30 , 140， 1 50、 160， 170から送 られてくる分散先である各プリンタ 60, 70, 80 (出力先判定部 1 2 bで 出力先が代替された場合には、 その代替用のプリンタ） の性能情報は、 前述し たように分散印刷ュ一ティリティ 120で利用されるとともに、 性能情報出力 部 1 2 aを介して仮想プリンタドライバ 1 10にも送られる。

C 3. 仮想プリンタドライバ：

図 3 1は、 「プリンタ」ウィンドウを示す説明図である。仮想プリンタドライ ノ、 1 10がコンピュータ 10にインスト一ルされた塲合、図示するように、 「プ リン夕」 ウィンドウ WN 1には、 プリンタ 60, 70, 80， 82, 84の機 種毎に用意される実プリンタドライバ 130， 140, 1 50、 160, 1 7 0のアイコン I C 1, I C 2, I C 3, I C 4, I C 5に加えて、 仮想プリン 夕ドライバ 1 1 0に対応する例えば 「分散印刷」 と表記されたアイコン I C 6 が表示されることになる。 即ち、 仮想プリン夕ドライバ 1 1 0も実プリンタド ライバと同様に、 インストールされると、 その仮想プリンタドライバ 1 1 0に 対応したアイコン I C 6が 「プリン夕」 ウィンドウ WN 1に表示されることに なる。

なお、 その 「プリンタ」 ウィンドウ上の仮想プリン夕ドライバ 1 1 0に対応 した 「分散印刷」 のアイコン I C 6をダブル 'クリックして、 その仮想プリン 夕ドライバ 1 1 0についてのウィンドウを開き、 その後、 そのウィンドウから [プリンタ] → [プロパティ] の操作を行なうと、 その仮想のプリンタについ ての各種情報を設定する 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックスが表示 される。 作業者は、 この 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックスに従つ てマウス 2 0およびキーボード 1 8を操作することにより、 各種の設定情報を 入力することが可能となる。 なお、 この 「分散印刷プロパティ」 のダイアログ ボックスが、 前述したユーザインタフェース 1 1 6に相当する。 C 4 . ユーザインタフェース：

図 3 2は、 「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス WN 2を例示する説 明図である。 この 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2は、 第 1実施例のものと同一である。 ここでは、 この 「分散印刷プロパティ」 のダイ ァログボックス WN 2の内容を補足する。

「部数」 のデータ入力欄 i d 1および 「部単位で印刷する」 のチェックポッ クス i d 2は、 第 1実施例の説明に従う。 「部、 ページ単位でまとめる」 のチェ ックボックス i d 3については次の通りである。 このチェックボックス i d 3 がオン状態のときには、 上記部単位もしくはページ単位の一集合が複数のプリ ン夕に亘つて印刷されることを禁止し、 オフ状態のときには、 その一集合が複 数のプリンタに亘つて印刷されることを許可する。 なお、 このチェックボック ス i d 3がオフ状態のとき、 すなわち、 「部、 ページ単位でまとめない」 のとき には、 分散先の全てのプリンタでほぼ同時に印刷が終了するように、 プリンタ の印刷速度についての性能 （以下、 印刷速度性能と呼ぶ） に応じて各プリンタ への割り当て枚数を変えるといったことがなされている。 なお、 この印刷速度 性能情報に応じて各プリン夕への割り当て枚数を変えるといった動作の状態を、 以下、 「速度優先モード」と呼ぶこととして、この点については後ほど詳述する。 「ジョブのまとめ方」 のデータ入力欄 i d 4および 「区切りページ」 のデータ 入力檷 i d 5については、 第 1実施例の説明に従う。 分散形態表示欄 d dにつ いても第 1実施例の説明に従う。

ここで、 「部単位で印刷する」のチェックボックス i d 2が請求の範囲で言う 「第 3の指令」 を入力する手段に相当し、 「部、 ページ単位でまとめる」 のチェ ックボックス i d 3が請求の範囲で言う 「第 1の指令」 を入力する手段に相当 し、 「ジョブのまとめ方」のデ一夕入力欄 i d 4が請求の範囲で言う 「第 2の指 令」 を入力する手段に相当する。

次に、 データ入力欄 i d 1〜 i d 5の設定の内容によって分散形態表示欄 d dのィラスト画像がどのように決まるかを、 図 3 3ないし図 3 6を用いて説明 する。 まず最初に、 「部数」 のデータ入力欄 i d 1、 「部単位で印刷する」 のチ エックボックス i d 2、 「部、ページ単位でまとめる」のチェックボックス i d 3によってィラスト画像がどのように決まるかを説明する。

図 3 3は、 デ一夕入力檷 i d 1と 2つのチェックボックス i d 2， i d 3の 設定の内容によつて分散形態表示欄 d dのイラスト画像がどのように変わるか を示す説明図である。 図示の表において、 列は、 部単位で印刷するか否か、 す なわち、 「部単位で印刷する」のチェックボックス i d 2がオン状態であるかォ フ状態であるかによって定まり、 行は、 部、 ページ単位でまとめないか否か、 すなわち、 「部、ページ単位でまとめる」のチェックボックス i d 3がオフ状態 であるかオン状態であるかによって定まる。 この表は、 「部数」データ入力欄 i d 1から設定される部数が 4部である場合の一例である。

「部単位で印刷する」で、 かつ 「部、 ページ単位でまとめない」 の場合には、 表中第 1行、 第 1列のセル C 1 1に示すように、 1台目 （この順位は後述する 各プリン夕に割り当てられた優先順位に従う順番である。 以下、 2台目、 3台 目も同じ） のプリンタ 6 0には、 丁合で第 1部の第 1ページと第 2ページが次 いで第 2部の第 1ページが印刷され、 2台目のプリンタ 7 0には、 第 2部の第 2ページ、 第 3部の第 1ページと第 2ページが印刷され、 3台目のプリンタ 8 0には、 第 4部の第 1ページと第 2ページが印刷されることを示すィラスト画 像が表示される。

「部単位で印刷しない」 で、 かつ 「部、 ページ単位でまとめない」 の場合に は、 表中第 1行、 第 2列のセル C 1 2に示すように、 スタック印刷となること から、 1台目のプリンタ 6 0には、 第 1ページが 3部印刷され、 2台目のプリ ン夕 7 0には、 第 1ページの必要部数の残り分と第 2ページが 2部印刷され、 3台目のプリンタ 8 0には、 第 2部の必要部数の残り分とが印刷されることを 示すィラスト画像が表示される。

「部単位で印刷する」 で、 かつ 「部、 ページ単位でまとめる」 の場合には、 表中第 2行、 第 1列のセル C 2 1に示すように、 1台目のプリンタ 6 0は、 1 単位が複数のプリン夕に渡ることを禁止することから、 第 1部の第 1ページか ら第 2部の第 2ページまで印刷され、 2台目のプリンタ 7 0には、 第 3部の第 1ページと第 2ページが印刷され、 3台目のプリンタ 8 0には、 第 4部の第 1 ページと第 2ページが印刷されることを示すィラスト画像が表示される。

「部単位で印刷しない」 で、 かつ 「部、 ページ単位でまとめる」 の場合には、 表中第 2行、 第 2列のセル C 2 2に示すように、 1台目のプリンタ 6 0には、 第 1ページが必要部数分印刷され、 2台目のプリンタ 7 0には、 第 2ページが 必要部数分印刷されることを示すイラスト画像が表示される。

なお、 図 33の表中の第 1行のセル C 1 1， C 12に示した例は、 分散先の プリンタ 60 , 7 0, 80がほぼ同一の印刷速度性能を持つ場合についてのも のである。各プリン夕 60， 70, 80の印刷速度性能が同一であることから、 各プリンタに割り当てる枚数はほぼ均等となっている。 これに対して、 分散先 のプリン夕 60, 70, 80の印刷速度性能が相違する場合には、 各プリン夕 に割り当てる枚数はプリン夕の機種によつて相違するようになされている。 こ れは、 「速度優先」 で分散の割り振りを決定するためである。 例えば、 1台目の プリンタ 60の印刷速度性能が 20 p p m (Page Per Minute)、 2台目のプリ ン夕 70の印刷速度性能が 40 p pm、 3台目のプリン夕 70の印刷速度性能 が 40 p pmであるとすると、 各プリンタ 60， 70, 80の印刷速度の性能 比率は、 1 ： 2 ： 2となる。 速度優先モードで分散の割り振りを決めるときに は （すなわち、 表中の第 1行に該当する 「部、 ページ単位でまとめない」 とき には）、各プリン夕への割り当て枚数はこの性能比率に一致するように決められ る。 こうすることで、 各プリンタ 60， 70, 80ができるだけ同時に印刷を 終了するようにすることができる。

図 34は、 速度優先モードで分散の割り振りを決めた場合の一例を示す説明 図である。 5ページから構成される文書を 4部、 3台のプリンタ 60, 70, 80に分散する場合について例示する。 各プリン夕 60 , 70， 80の印刷速 度性能は、前述したように 20 p pm、 40 ρ pm、 40 p pmであるとする。 こうした場合は、 印刷する全ページ数は 20頁であることから、 各プリンタ 6 0, 70， 80の性能比率 （ 1 ： 2 ： 2) から、 1台目のプリン夕 60に割り 当てられるページ数は 4ページ、 2台目、 3台目のプリン夕 70, 80に割り 当てられるページ数はそれぞれ 8ページになる。したがって、 「部単位で印刷す る」 場合には、 図 34に示すように、 1台目のプリン夕 60には、 丁合で第 1 部の第 1ページから第 4ページまでが印刷され、 2台目のプリンタ 7 0には、 第 1部の第 5ページと第 2部の第 1ページから第 5ページまでと第 3部の第 1 ページおよび第 2ページとが印刷され、 3台目のプリン夕 8 0には、 第 3部の 第 3ページから第 5ページまでと第 4部の第 1ページから第 5ぺ一ジまでとが 印刷されることになる。 なお、 「部単位で印刷しない」場合にも、 スタック印刷 において、 同様に、 各プリンタ 6 0， 7 0 , 8 0の性能比率 （1 : 2 : 2 ) に 応じて、 各プリンタ 6 0， 7 0 , 8 0に割り当てられるページ数が定められて いる。

この実施例では、 図 3 3の表中の第 1行の 「部、 ページ単位でまとめない」 場合には、 前述したような速度優先モードで分散の割り振りを決定するように 行なわれているが、 これに対して、 図 3 3の表中の第 2行の 「部、 ページ単位 でまとめる」場合には、 「ハンドリング優先」で分散の割り振りが行なわれるよ う （以下、 これを 「ハンドリング優先モード」 と呼ぶ） にした。 図 3 5は、 ノ、 ンドリング優先モードで分散の割り振りを決めた場合の一例を示す説明図であ る。 ハンドリング優先モードでは、 部、 ページ単位でまとめる、 すなわちその 単位の一集合が複数のプリンタに分割されないように分散することにより、 プ リン夕からの回収が容易となるようになされている。 図 3 5では、 図 3 4で示 した例と同様に、 5ページから構成される文書を 4部、 3台のプリンタ 6 0， 7 0， 8 0に分散する場合について例示している。 図示するように、 丁合で第 1部の第 1ページないし第 5ページが印刷され、 2台目のプリンタ 7 0には、 第 2部の第 1ページないし第 5ページと第 3部の第 1ページないし第 5ページ が印刷され、 3台目のプリンタ 8 0には、 第 4部の第 1ページないし第 5ベー ジが印刷されることになる。 なお、 図 3 5の例では、 2台目のプリンタ 7 0が 2部を引き受ける構成としたが、 これは、 ハンドリング優先モードでありなが ら、 さらに速度優先モードでもあるためである。 速度優先モードにより前述し た 1 : 2 : 2の性能比率を達すべく、 1台目のプリンタ 6 0が 1部を、 2台目 のプリンタ 7 0が 2部を、 3台目のプリンタ 8 0が 2部となるところを残りの 部数がないことから 1部をそれぞれ引き受けることになる。

一方、 図 3 3の表中の第 2行の 「部、 ページ単位でまとめる」 場合であって も、 ハンドリング優先モードであるが速度優先モードでない構成とすることも できる。 この場合には、 部、 ページ単位の一集合が複数のプリンタに渡ること を禁止したハンドリング優先モードでありながら、 各プリン夕の請け負う枚数 は各プリン夕の速度性能によらない均等なものとしている。 図 3 4， 図 3 5の 例のように部数が分散先のプリン夕の数で均等に割り切れない場合には、 最初 のプリンタ側から部数が増えるようになされており、 例えば、 5ページの文書 を 4部、 3つのプリン夕に分散するような場合、 1台目のプリンタ 6 0が 2部 を、 2台目のプリンタ 7 0が 1部を、 3台目のプリン夕 8 0が 1部をそれぞれ 引き受けることになる。

前述したように、 図 3 3の表中の第 2行の 「部、 ページ単位でまとめる」 場 合には、 ハンドリング優先モードで且つ速度優先モードである場合と、 速度優 先モ一ドではないがハンドリング優先モードである場合との 2つの状態を取り 得る。 この 2つの状態の切換えは、 この実施例では、 「ジョブのまとめ方」 のデ —夕入力欄 i d 4の設定内容に従って行なっている。 データ入力欄 i d 4にお ける 「プリンタ単位」 のラジオポタンが選択された場合には、 一のプリンタか ら出力する全ページが一つのまとまりとして扱われることから、 各プリン夕の 印刷速度性能が考慮されるように速度優先モードをとるようにし、 デ一夕入力 欄 i d 4における 「部、 ページ番号単位」 のラジオポタンが選択された場合に は、 部単位やページ単位の一集合ごとを一つのまとまりとして扱うことから、 速度優先モードをとらないようにした。 データ入力欄 i d 4における 「部、 ぺ ージ番号単位」 のラジオポタンが選択された場合には、 各プリンタの印刷速度 性能に関係なく空いているプリンタに 1部ずつ印刷紙、 残りの部数をあいてい るあいたプリンタから順番に割り当てるようになされている。

次に、 データ入力欄 i d 1〜 i d 3の設定内容から決まるィラスト画像が、 「ジョブのまとめ方」 のデータ入力欄 i d 4と 「区切りページ」 のデータ入力 欄 i d 5によってどのように変わるかを説明する。 図 3 6は、 データ入力欄 i d 4， i d 5によって分散形態表示欄 d dのイラスト画像がどのように決まる かを示す説明図である。 図 3 6に示したイラスト画像の一例は、 データ入力欄 i d 1〜 i d 3の内容によって図 3 3中のセル C 1 1に示すようにィラスト画 像が決定した場合に、 データ入力欄 i d 4 , i d 5の設定内容に応じてさらに どのように変わるかを示すものである。

図 3 6の表において、列は、 「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄 i d 4にお いて 「プリン夕単位」、 「部、 ページ番号単位」 のいずれのラジオポタンが選択 されたかによつて定まり、行は、 「区切りページ」のデータ入力檷 i d 5におい て 「先頭」、 「末尾」 の両チェックボックスがどのように指示されているかによ つて定まる。

「ジョブのまとめ方」 のデータ入力欄 i d 4において、 「プリンタ単位」 のラ ジォポタンがクリックされている場合、 表中の第 1行、 第 1列のセル C E 1 1 に示すように、 図 3 3のセル C 1 1とそのイラスト画像は変わらず、 一のプリ ンタから印刷される全ページはまとめられた形となる。一方、 「部、ページ番号 単位」 のラジオポタンがクリックされている場合には、 第 1行、 第 2列のセル C E 1 2に示すように、 部、 もしくはページ単位の集合がまとめられ、 それら は次のまとまりとの間で一旦分けられる。 なお、 実際は、 「プリンタ単位」 のラ ジォポタンがクリックされている場合も 「部、 ページ番号単位」 のラジオポ夕 ンがクリックされている場合にも、 区切りページがないことから同じ印刷結果 となる。 「区切りページ」 のデータ入力欄 i d 5から区切りページがあると判別され た場合には、 表中の第 2行目、 第 3行目、 第 4行目に示すように、 第 1行目に てまとめられた区分に対して、 先頭、 末尾、 または両者に区切りページ （図中 黒塗りの部分） が差し込まれた形にイラスト画像は定められる。 この表によつ て決定されるイラスト画像が、 分散形態表示欄 d dに表示される。

図 3 2に戻り、 「リカバリ」 のフィールド : f d 2は、 分散印刷されるプリンタ で障害が発生した場合に他のプリン夕でリカバリさせる際のリカパリ先を指定 するためのものである。 この「リカバリ」 のフィールド f d 2には、 「リカバリ しない」、 「出力先を指定する」、 「リカバリ先を自動で選択する」 の 3つのラジ ォポタン b t 1 , b t 2 , b t 3が設けられている。 「リカバリしない」 のラジ オボタン b t 1が選択された場合には、 分散印刷されるプリンタで障害が発生 した場合にもリカバリをしないものとする。

図 3 7に示すように、 「出力先を指定する」のラジオボタン b t 2が選択され た場合には、 「プリンタ」のデータ入力欄 i d 7から入力された出力先をリカバ リ先とする。詳細には、 「プリンタ」のデータ入力欄 i d 7の右端の逆三角形の マークが付されたポタン i d 7 aがクリックされると、 図示しないプルダウン メニュが開き、 このプルダウンメニュに、 コンピュータ本体 1 6に接続される 全てのプリンタ名が選択肢として予め用意されている。 作業者は、 プルダウン メニュに表示される選択肢の一つをマウス 2 0を用いてクリックすることで、 所望のプリンタ名をデータ入力欄 i d 7から指定することができる。

「リカバリ先を自動で選択する」 のラジオポタン b t 3が選択された場合に は、次のようにして求められた出力先をリカバリ先とする。 「リカバリ先を自動 で選択する」のラジオポタン b t 3がクリックされると、図 3 8に示すように、 そのラジオポタン b t 3の下方に、 リカパリ先の選択を 「品質優先」 で行なう 、 「速度優先」で行なうかを指定するためのラジオポタン b t 4 , b t 5が出 現する。 作業者は、 ラジオポタン b t 4 , b t 5のいずれか一方をマウス 2 0 を用いてクリックすることで、 いずれを優先してリカバリ先を選択するかを指 定することができる。

ラジオポタン b t 4がクリックされてリカバリ先の選択を 「品質優先」 で行 なうと指定された場合には、 コンピュータ本体 1 6と接続された全てのプリン 夕の中から障害の発生したプリン夕を除いた残りのプリン夕の内から、 障害が 発生したプリンタと同機種のプリン夕を選択し（同機種のプリン夕がなければ、 印刷方式が同一のプリン夕を選択し）、 このプリンタをリカバリ先とする。同機 種のプリンタも印刷方式が同一のプリン夕も上記残りのプリン夕の中になけれ ば空いているプリンタ （より詳細には、 空いているプリン夕が複数ある場合に は、 最も印刷速度の速いプリンタ） をリカバリ先とする。

一方、 ラジオポタン b t 5がクリックされてリカバリ先の選択を「速度優先」 で行なうと指定された場合には、 コンピュータ本体 1 6と接続された全てのプ リン夕の中から障害が発生したプリン夕を除いた残りのプリン夕において、 最 も印刷速度の速いプリン夕をリカバリ先とする。

なお、 ラジオポタン b t 4 , b t 5の下方には、 「区切りページ」 のフィール ド f d 2 1が設けられている。 「区切りページ」のフィールド f d 2 1は、 リカ バリによって印刷された印刷結果の先頭、 末尾に区切りべ一ジを印刷するよう に指定するためのチェックボックス b X 1 , b x 2である。 「先頭」のチェック ボックス b x 1がクリックされた場合には、 印刷結果の先頭位置に区切りべ一 ジを印刷する。 「末尾」 のチェックボックス b x 2がクリックされた場合には、 印刷結果の末尾位置に区切りページを印刷する。 なお、 区切りページには、 リ 力バリもとのプリンタ （即ち、 障害が発生したプリン夕） の名称や、 印刷する 文書名や、 ページ数、 ユーザ名などが印刷される。

「指定日時」 のフィールド f d 3は、 印刷時間を指定するもので、 「印刷日時 を指定する」のチェックボックスが指定された場合には、 「指定日時」の欄から 入力された時間に印刷が開始される。

「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2に表示される 「プリン タ」のカード C D 2について、図 3 9を用いて次に説明する。図示するように、 「プリンタ」のカード C D 2には、 「プリン夕グループ」のフィールド f d 4と、 「用紙設定」 のフィールド i d 5と、 内容表示欄 ί d 6が設けられている。

「プリンタグループ」 のフィールド f d 4は、 文書を分散して印刷するプリ ン夕の集合であるグループを指定するためのもので、 請求の範囲でいるプリン タ指定手段の一部の構成を請け負つている。 「グループ名」のデータ入力欄 i d 1 1、 「コメント」の表示欄 i d 1 5、 「プリンタ」の表示欄 i d 1 2、 「使用台 数」 の表示欄 i d 1 4および 「グループ設定」 のポタン i d 1 3等が設けられ ている。 なお、 上記プリン夕の集合であるグループはプリンタグループと呼ぶ が、 以下単にグループと呼ぶこともある。

「グループ名」 のデータ入力欄 i d 1 1は、 グループの名前を設定するため のものであり、 右端の逆三角形のマークが付されたポタン i d 1 1 aがクリツ クされると、 図 4 0に示すように、 プルダウンメニュ M N 1が開き、 このプル ダウンメニュ MN 1に、 複数のグループ名が選択肢として予め用意される。 作 業者は、 プルダウンメニュ MN 1に表示される選択肢の一つをマウス 2 0を用 いてクリックすることで、 所望のグループ名をデータ入力欄 i d 1 1にセット することができる。

図 3 9に戻り、 「コメント」 の表示欄 i d 1 5は、 「グループ名」 のデータ入 力欄 i d 1 1で現在選択されているダル一プに設定されているコメントを表示 するためのものである。 「プリンタ」 の表示欄 i d 1 2は、 「グループ名」 のデ 一夕入力欄 i d l 1で現在選択されているグループに属するプリン夕名を表示 するものである。 「使用台数」の表示欄 i d 1 4は、分散印刷を実行した場合に 使用されるプリンタの台数を表示するものである。

「グループ設定」 のポタン i d 1 3は、 新規グループの作成や既存グループ の設定変更などの作業を実行開始するためのスィッチである。 以下、 新規ダル ープの作成の作業について説明する。 「グループ設定」のポタン i d 1 3が、作 業者によるマウス 2 0の操作によってクリックされると、 「グループ一覧」のダ ィァログボックスがまず C R Tディスプレイ 1 2に表示される。

図 4 1は、 「グループ一覧」のダイアログボックス WN 3を示す説明図である。 図示するように、 「ダル一プ一覧」 のダイアログボックス WN 3には、 「一覧リ スト」 の表示欄 i d 2 1と、 「追加」、 「編集」、 「削除」等のポタン i d 2 2， i d 2 3 , i d 2 4が設けられている。 「一覧リスト」 の表示欄 i d 2 1は、 既存 のグループを表示するものである。 「追加」のポタン i d 2 2は、新しいダル一 プを作成したい場合に用いられるもので、 このポタン i d 2 2がマウス 2 0の 操作によってクリックされると、 「グループ設定」のダイアログボックスが C R Tディスプレイ 1 2に表示される。 なお、 この実施例のダイアログボックス W N 3は、第 1実施例、第 2実施例で示される WN 3とは別のものであり、また、 このダイァログポックス WN 3中のパーツに付けられた符号もこの実施例独自 のものである。 また、 この実施例の後述するダイアログボックス WN 4も、 第 1実施例、 第 2実施例で示される WN 4とは別のものであり、 また、 このダイ ァ口グポックス WN 4中のパーツに付けられた符号もこの実施例独自のもので ある。

図 4 2は、 「グループ設定」のダイアログボックス WN 4を示す説明図である。 図示するように、 「グループ設定」 のダイアログボックス WN 4には、 「グルー プ名」 のデ一夕入力欄 i d 3 1、 「コメント」 のデータ入力欄 i d 3 2、 「所属 するプリン夕」の表示欄 i d 3 3、 「所属しないプリンタ」の表示欄 i d 3 4等 が設けられている。 「ダル一プ名」 のデータ入力欄 i d 3 1は、 プリン夕の集まりであるグルー プの名前を入力するためのものである。 「コメント」のデータ入力欄 i d 3 2は、 そのグループの説明を入力するためのものである。 「所属するプリンタ」の表示 欄 i d 3 3は、そのグループに所属するプリンタを表示するためのものである。 「所属しないプリン夕」 の表示檷 i d 3 4は、 予め用意した多数のプリンタ名 の中からこのグループに所属しないものを表示するためのものである。

作業者は、 「所属しないプリンタ」の表示欄 i d 3 4に表示されたプリン夕名 の中から所望のものを選択して、 「追加」のポタン i d 3 5をクリックすること で、 その選択したプリン夕名を 「所属するプリンタ」 の表示欄 i d 3 3に移す ことができる。図 4 2に例示するように、 「所属しないプリンタ」の表示欄 i d 3 4には 8台のプリンタについてのプリン夕名が表示されている。 この状態か ら、 「L P— 1 0 0」、 「L P— 2 0 0」、 「L P— 3 0 0」の 3台のプリンタを選 択して、 「追加」のボタン i d 3 5をクリックすると、図 4 3に例示するように、 「所属するプリン夕」 の表示欄 i d 3 3に、 これら 3台のプリンタのプリンタ 名が移行して表示されることになる。

「削除」 のポタン i d 3 6は、 「所属するプリンタ」 の表示欄 i d 3 3に表示 されたプリン夕名から所望のものを削除したい場合に用いられる。

上記のような 「グループ設定」 のダイアログボックス WN 4を用いた作業に より、 グループに対して複数のプリン夕が割り当てられることになる。 この割 り当てられた結果は、 グループ登録リストデータとして R AM 3 2に格納され る。 図 4 4は、 グループ登録リストデータ P Dの一例を示す説明図である。 図 示するように、 グループ登録リストデータ P Dには、 1または複数のグループ 名が記憶され、 各グループ名毎に、 1または複数のプリン夕名とコメントが関 連づけて記憶される。

なお、 「グループ一覧」 のダイアログボックス WN 3の 「一覧リスト」 の表示 欄 i d 2 1に表示されるグループ名は、 グループ登録リストデータ PDに記憶 されるグループ名のデータに基づいて定められている。図 39に戻り、 「プリン 夕グループ」 のフィールド： f d 4に設けられた 「グループ名」 のデータ入力檷 i d 1 1、 「コメント」 の表示欄 i d 1 5、 「プリンタ」 の表示欄 i d 12の内 容は、 グループ登録リストデータ PDの内容、 すなわち、 プリン夕上記に 「グ ループ一覧」 のダイアログボックス WN 3および 「ダル一プ設定」 のダイァロ グボックス WN 4で登録された内容で更新されることになる。この結果、 「グル —プ名」のデータ入力欄 i d l 1から開くプルダウンメニュには、 「グループ一 覧 J のダイアログボックス WN 3に登録されたグループ名が示され、 「コメン ト」 の表示欄 i d 12、 「プリンタ」 の表示欄 i d 1 2の内容は、 「グループ設 定」 のダイアログボックス WN 4で登録された内容が表示されることになる。

「用紙設定」 のフィールド f d 5は、 用紙や印刷品質を設定するためのもの で、 「用紙サイズ」、 「用紙方向」、 「両面印刷する」、 「用紙種類」、 「色」、 「解像 度」 をそれぞれ設定するデータ入力欄 i d 14， i d l 5， i d l 9, i d 1 6, i d 1 7, i d 18が設けられている。

「用紙サイズ」 のデータ入力欄 i d 14は、 使用する用紙サイズを用紙の種 類と共に設定するものであり、 右端の逆三角形のマークが付されたポタン i d 14 aがクリックされると、 プルダウンメニュ （図示せず） が開き、 このプル ダウンメニュに、 複数の用紙サイズが選択肢として予め用意される。 これら選 択肢は、 例えば、 「A4 2 10 X 2 97mm」、 「A4横 2 10 X 2 9 7m m」、 「洋封筒 1 20 X 235」、 「ハガキ 100 X 147 mm」 等が該当す る。

「用紙方向」 のデータ入力欄 i d 1 5は、 プリン夕において用紙のセットさ れる方向を示すものであり、 「縦」 と 「横」 とが選択可能である。 「両面印刷す る」 のデータ入力檷 i d 1 9は、 両面印刷するかどうかを指定するチェックポ ックスから構成される。 このチェックボックスがクリックされた場合には、 両 面印刷を行なうものとして、 両面印刷機能のあるプリン夕だけが分散印刷に利 用される。

「用紙種類」 のデータ入力欄 i d 1 6は、 用紙の種類を設定するもので、 「普 通紙」、 「ス一パーファイン専用紙」、 「専用光沢紙」 が選択肢として用意されて いる。 「色」のデータ入力欄 i d 1 7は、 プリン夕 1 4に使用するインクの種類 を設定するもので、 「カラー」と「モノクロ」とが選択肢として用意されている。 「解像度」のデータ入力欄 i d 1 8は、印刷する解像度を設定するもので、 「は やい」、 「きれい jの 2種類が選択肢として用意されている。ここで、 「はやい」、 「きれい」 は、 例えば、 順に 3 6 0 X 3 6 0 ( d o t ) , 7 2 0 X 7 2 0 ( d o t ) の解像度を示すものである。

内容表示欄 f d 6は、 「プリンタグループ」のフィールド f d 1と「用紙設定」 のフィールド f d 5から設定された内容のうちの所望のデータを表示する。 以上のように構成された 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2に従って、作業者はマウス 2 0およびキーポ一ド 1 8を操作することにより、 分散印刷する場合の分散形態に関わる情報、 分散先となり得るプリン夕ダル一 プに関わる情報、 用紙設定に関する情報および印刷の基本設定に関する情報等 の各種の設定情報がコンピュータ本体 1 6に入力されることになる。 C 5 . コンビュ一夕プログラム

仮想プリンタドライバ 1 1 0にて実現される各部 1 1 1〜1 1 9は、実際は、 コンピュータプログラムである仮想プリンタドライバ 1 1 0とその仮想プリン 夕ドライバ 1 1 0に従って C P U 3 0により実行される各種処理とにより実現 されている。 また、 図 3 0に示した分散印刷ユーティリティ 1 2 0にて実現さ れる各部 1 2 1〜1 2 bは、 実際は、 コンピュータプログラムである分散印刷 ユーティリティ 1 2 0とその分散印刷ュ一ティリティ 1 2 0に従って C P U 3 0により実行される各種処理とにより実現されている。

上記分散印刷ユーティリティ 1 2 0は、 仮想プリンタドライバ 1 1 0と同様 に、 フロッピィディスク 2 2に予め格納されており、 所定のインストールプロ グラムを起動することで、 フロッピィディスクドライブ 2 4からコンピュータ 1 0にインストールされる。 このインスト一ルされた分散印刷ユーティリティ 1 2 0は、 H D D 4 1に記憶されており、 コンピュータ 1 0に電源を投入した ときに、 オペレーティングシステムに組み込まれ、 R AM 3 2の所定の領域に ロードされる。 なお、 分散印刷ユーティリティ 1 2 0は、 仮想プリンタドライ ノ 1 1 0と同様に、 フロッピィディスク 2 2に格納されたものに替えて、 C D - R O M, 光磁気ディスク、 I Cカード等の他の携帯型記録媒体 （可搬型記録 媒体） に格納された構成としてもよい。 また、 この分散印刷ユーティリティ 1 2 0は、 外部のコンピュータネットワーク （例えばインタ一ネット） に接続さ れる特定のサ一バから、 コンピュータネットヮ一クを介して提供されるプログ ラムデ一タをダウンロードして、 R AM 3 2または H D D 4 1に転送すること により得るようにすることもできる。

仮想プリン夕ドライバ 1 1 0および分散印刷ユーティリティ 1 2 0で実現さ れる分散印刷処理について次に詳述する。 図 4 5ないし図 4 8は、 分散印刷処 理ルーチンを示すフローチャートである。 図 4 5に示す部分は、 仮想プリンタ ドライバ 1 1 0によって構成されており、 図 4 6ないし図 4 8に示す部分は、 分散印刷ユーティリティ 1 2 0によって構成されている。 この分散印刷処理の ルーチンは、 アプリケーションプログラム 1 0 0から分散印刷を行なう指示が なされたときに起動されるものである。アプリケ一ションプログラム 1 0 0は、 文書や絵図等を作成する汎用のアプリケ一ションプログラムであり、 それぞれ のアプリケーションプログラム特有の機能を使って文書データを作成する。 ァ プリケーシヨンプログラム 1 0 0上で、 その作成した文書データ （この単位が プリントジョブ （以下、 単にジョブとも呼ぶ） に相当する） を印刷すべく [印 刷] のコマンドが操作されると、 上記分散印刷を行なう指示がなされる。

図 4 9は、 アプリケーションプログラム 1 0 0上で [印刷] のコマンドが操 作されたときに C R Tディスプレイ 1 2に表示される 「印刷」 のダイアログポ ックス WN 6の一例を示す説明図である。図示するように、 「印刷」のダイァロ グボックス WN 6には、 「プリン夕名」のデ一夕入力欄 i d 2 1が設けられてい る。 この 「プリン夕名」 のデータ入力欄 i d 5 1に、 図 3 1で説明した 「分散 印刷」 のアイコン I C 6に対応する 「分散印刷」 の文字列が選択入力された状 態で、 「O K：」のポタン i d 5 2がマウス 2 0によりクリックされたとき、 この 分散印刷処理のルーチンが起動される。

図 4 5に示すように、 処理が開始されると、 C P U 3 0は、 まず、 フラグ F Lが値 1であるか否かを判別する処理を行なう （ステップ C 2 0 0 )。 このフラ グ F Lは、 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2の 「分散設定」 のカード C D 1に設けられた 「印刷前に設定画面を表示する」 のチェックポッ クス i d 6がオン状態であるか否かを示すものである。 ステップ C 2 0 0で、 フラグ F Lが値 1、すなわち、 「印刷前に設定画面を表示する」のチェックポッ クス i d 6がオン状態であると判別された場合には、 C P U 3 0は、 図 3 2に 示した 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス WN 2を C R Tディスプ レイ 1 2に表示する処理を行なう （ステップ C 2 1 0 )。 この表示により、 作業 者は、 印刷を開始する前に、 設定内容を再度確認したり、 変更したりすること が可能となることから、続くステップ C 2 2 0では、 「分散印刷プロパティ」の ダイアログボックス WN 2に基づいて、 必要に応じて分散形態、 プリンタダル ープ、 用紙設定、 印刷の基本設定に関わる各種の設定情報を入力する処理を行 なう。 なお、 こうして入力された各種の設定情報はプリン夕プロパティデータ として記憶される。

ステップ C 220の実行後、 ステップ C 230に処理を進める。 一方、 ステ ップ C 200で否定判別された場合、 すなわち、 「印刷前に設定画面を表示す る」 のチェックボックス i d 6がオフ状態であると判別された場合には、 ステ ップ C 210および C 220の処理を実行することなしに、 ステップ C 230 に処理を進める。 なお、 このときのプリンタプロパティデータは、 これまでに 「分散印刷プロパティ」 のダイアログボックス W N 2から設定された内容がそ のまま保持されている。 ステップ C 230では、 CPU 30は、 アプリケーシ ョンプログラム 100から出力される印刷データから中間印刷データを生成す る処理を行なう。

中間印刷データを生成する処理は、 詳しくは次のようにして行なう。 CPU 30は、 まず、 アプリケーションプログラム 1 00に処理を戻して、 仮想プリ ン夕ドライバ 1 10に対して印刷命令を発行する処理を行なう。 次いで、 CP U30は、 仮想プリンタドライバ 1 10に処理を移して、 アプリケーションプ ログラム 1 00からの印刷命令を受け取る。 C PU 30は、 その印刷命令を受 け取ると、 プリン夕プロパティデータで示されるプリンタグループに属するプ リン夕 （ここでは、 プリンタ 60， 70, 80が指定されているものとする） の性能情報を、 実プリン夕ドライバ 1 30, 140， 1 50から分散印刷ユー ティリティ 12 0を介して取り込んで、 これら各プリン夕 60, 70, 80の 性能情報から最も高いものを抽出して、 これを仮想プリン夕の性能情報と定め る。 その後、 CPU30は、 この仮想プリン夕の性能情報をアプリケーション プログラム 100に送る。

続いて、 CPU 30は、アプリケーションプログラム 100に処理を移して、 その仮想プリンタの性能情報と、 仮想プリンタドライバ 1 10で設定した分散 印刷に係わる各種情報のうちの印刷の基本設定に関する情報、 用紙設定に関す る情報等 （プリン夕グループと分散形態に関する情報を除く） とに基づいて、 アプリケーシヨンプログラム 100内で作成した文書データを仮想プリンタに 適合した印刷データに変換する処理を行なう。 その後、 この変換後の印刷デー 夕を仮想プリン夕ドライバ 1 10に送る。 CPU 30は、 仮想プリン夕ドライ バ 1 1 0に処理を移して、 その印刷データを取り込み、 その取り込んだ印刷デ 一夕を中間印刷データとする。 こうした一連の処理により、 中間印刷データを 生成する処理が行なわれる。

その後、 CPU 30は、 その中間印刷データを HDD 41に出力して、 この 中間印刷デ一タをまとめたデ一タセットを中間印刷ファイル MFとして HDD 41に一旦格納する （ステップ C 240)。

ステップ C 240の実行後、 CPU 30は、 分散印刷ユーティリティ 120 に処理を移して、 図 460のステップ C 250に処理を進める。 ステップ C 2 50では、 CPU 30は、 HDD 41から中間印刷ファイル MFを取り込む。 次いで、 CPU 30は、 前述したプリンタプロパティデータに含まれるプリン 夕グループと分散形態に関する情報に基づいて、 ステップ C 250で取り込ん だ中間印刷データの割り振りを決定する処理を行なう （ステップ C 260)。詳 しくは、 中間印刷データをページ単位に分け、 「分散印刷プロパティ」のダイァ ログボックス WN2で設定した分散形態、即ち、 「分散設定」のカード CD 1の 分散形態表示欄 d dに表示された図 36に例示した分散形態が実現されるよう に、 プリンタグループに属するプリンタ 60, 70, 80がそれぞれ引き受け るページを定める。 この結果、 こうして定められた各プリン夕に割り当てられ たページについての情報は出力先リストデータとして RAM 32に記憶される 図 50は、その出力先リストデータの一例を示す説明図である。図示の例は、 図 34のように割り振りが決定された場合のものである。 図示するように、 1 台目 （プリンタに設定した優先順位が 1番） のプリンタ 60に対して 1， 2， 3, 4の各ページがこの順に、 2台目のプリンタ 70に対して 5、 1, 2, 3，

4, 5, 1， 2の各ページがこの順に、 3台目 （プリン夕に設定した優先順位 が最後） のプリンタ 80に対して 3、 4, 5, 1, 2, 3, 4， 5の各ページ がこの順にそれぞれ、 印刷するページ番号として定められる。

図 46のステップ C 260で各ページの出力先の割り振りが決まると、 次い で、 CPU 30は、 「分散印刷ユーティリティ」のウインドウ WN 7を CRTデ イスプレイ 12に表示するウィンドウ表示ルーチンを起動する （ステップ C 2 70)。

図 5 1は、 「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウ WN 7を例示する説明図 である。 図示するように、 このウィンドウ WN7は、 メイン画面 SC 1とその 左側に位置するサブ画面 S C 2とに分かれており、 さらにメイン画面 S C 1は 上下に 2分割され、 その上部にジョブ用リスト欄 L ST 1が設けられ、 下部に 分散状況用リスト欄 L S T 2が設けられている。

サブ画面 S C 2には、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に表示される内容を印刷ジ ヨブリストと終了ジョブリストのいずれかに切り替えるアイコン I C 1 1， I C 12が設けられている。図 51の例は、アイコン I C 1 1がクリックされて、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に印刷ジョブリストが表示された状態が示されてい る。 印刷ジョブリストは、 印刷中もしくは印刷待ちの状態にあるジョブの一覧 を示すものである。 この印刷ジョブリストには、 印刷文書名を示す 「ドキュメ ント名」、印刷する部数を示す「部数」、印刷文書のページ数を示す「ページ数」、 分散形態を示す 「分散形態」、 現在の印刷の状態を示す 「状態」、 ジョブの発令 者を示す 「オーナー」、 印刷を開始した日時を示す 「開始日時」 等の各フィール ドが設けられている。

上記 「分散形態」 のフィールドには、 分散の際のまとめ方を表わす 「部単位」 もしくは 「ページ単位」 との表示がなされる。 「状態」 のフィールドには、 「印 刷中」、 「印刷待ち」、 「時間待ち」 もしくは 「保留中」 と表示がなされる。 ここ で、 「印刷中」 とは、 いずれかのプリン夕で実際に印刷が行なわれている状態を 示し、 「印刷待ち」 とは、 [印刷] のコマンドが操作されていずれかのプリンタ で実際に印刷が開始されるまでの状態を示し、 「時間待ち」 とは、詳述しないス ケジュール管理により指示された印刷開始時間までの状態を示し、 「保留中」と は、 そのスケジュール管理により 「印刷を保留にする」 と指定された状態を示 す。

分散状況用リスト欄 L S T 2は、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に表示された複 数のジョブの中で選択状態にあるジョブについての分散状況を表示するもので ある。この分散状況用リスト欄 L S T 2は、各行が一の分散先に対応しており、 各行は、 分散先のプリン夕を示す「プリンタ名」、 その分散先での印刷文書の開 始ページを示す「開始ページ」、その印刷文書の終了ページを示す「終了ページ」、 現在の印刷の状態を示す「状態」、分散先での印刷の進行状況を示す「進行状況」、 分散先での印刷の開始日時を示す 「開始日時」 等の各フィールドが設けられて いる。

なお、 上記 「プリン夕名」 のフィールドには、 前述したように、 分散先のプ リン夕名が表示されるが、 後述するステツプで分散先を他の代替用のプリン夕 に変更するリ力バリの処理が実行されたときには、 その代替用のプリン夕名も 表示される。 なお、 代替用のプリン夕名を表示する際には、 そのプリン夕名の 表示の後ろにリカバリ元の障害が発生したプリン夕のプリンタ名も併記される ように構成されている。 例えば、 「XXXX LP-400 (XXXX LP-200)」 と標記され ており、 XXXX LP-200のプリン夕から、 XXXX LP-400のプリン夕へリカバリ されたことが判る。

上記「状態」のフィールドには、 「印刷中」、 「印刷待ち」 もしくは「印刷終了」 と表示がなされる。 ここで、 「印刷中」 とは、 該当するプリンタで実際に印刷が 行なわれている状態を示し、 「印刷待ち」 とは、 [印刷] のコマンドが操作され てから該当するプリン夕で実際に印刷が開始されるまでの状態を示し、 「印刷 終了」 とは、 該当するプリンタについてはその割り当ての印刷が終了したこと を示している。

ステップ C 2 7 0で起動されるウィンドウ表示ルーチンの詳細については、 ここでは説明しないが、 このウィンドウ表示ルーチンは、 所定時間毎に繰り返 し実行されることで、 上記のように構成された 「分散印刷ュ一ティリティ」 の ウィンドウ WN 7を表示するとともに、 後述する分散印刷の処理の実行に伴つ て、 このウィンドウ WN 7のジョブ用リスト欄 L S T 1および分散状況用リス ト欄 L S T 2の内容を最新の状況を表わすように更新する。

図 4 6に戻り、ステップ C 2 7 0の処理を終えると、次いで、 C P U 3 0は、 ステップ C 2 6 0で定められた割り振りを示す出力先リストデータに従って実 際に印刷がなされるように、 以下の処理を実行する。 まず、 C P U 3 0は、 印 刷の対象となるプリン夕を示すプリン夕カウンタ C 1を値 1にセットする （ス テツプ C 2 8 0 )。 ここで、 プリンタカウンタ C 1は、 ステップ C 2 6 0で求め た出力先リストデータ （図 5 0参照） の優先順位を示すカウンタである。 次いで、 C P U 3 0は、 プリンタカウン夕 C 1の値を出力先リストデータに 照らし合わせて C 1に対応する出力先のプリン夕を特定して、 そのプリン夕に 対して設定変更を指示する処理を行なう （ステップ C 2 9 0 )。 この処理は、 印 刷しょうとするプリン夕に対してプリン夕ドライバを介して印刷の用意を促す もので、 前述したプリン夕プロパティデータに含まれる印刷の基本設定に関す る情報と用紙設定に関する情報のうちから必要な設定情報をプリン夕ドライバ に対して指示を行なう。 例えば、 用紙の種類は 「専用光沢紙」 であるというこ とをプリン夕ドライバに知らせることで、 プリン夕に対してその用紙に適した 印刷が可能な状態となるように定める。 続いて、 CPU30は、 印刷の対象となるページ数を示すページカウン夕 C 2を値 1にセットする （ステップ C 300)。 その後、 CPU30は、 前述した 出力先リストデータに、 プリンタカウン夕 C 1およびページカウンタ C 2で特 定されるページが含まれるか否かを判別する （ステップ C 310)。 ここで、 出 力先リストデ一夕に含まれると判別されると、 以下の処理を行なう。 まず、 プ リン夕カウンタ C 1の値に対応するプリンタ 60 (70， 80) の性能につい ての性能情報を取り込む処理を行なう （ステップ C 320)。詳しくは、 そのプ リン夕の実プリンタドライバ 1 30 (140, 1 50) に対して出力命令を発 行して、 その出力命令の発行を受けた実プリンタドライバ 130 (140， 1 50) から返送されてくる性能情報を取り込む。 ここで性能情報とは、 前述し たように、 解像度、 カラー印刷の可否、 両面印刷の可否、 最大印刷可能な用紙 サイズ等についての情報である。

続いて、 その性能情報と、 ステップ C 420で取り込んだプリンタプロパテ イデー夕に含まれる印刷の基本設定に関する情報、用紙設定に関する情報等（プ リンタグループと分散形態に関する情報を除く） とに基づいて、 プリンタカウ ンタ C 1およびページカウン夕 C 2で特定されるページについての最終印刷デ 一夕を作成する処理を行なう （ステップ C 330)。 詳しくは、 ステップ C 41 0で取り込んだ中間印刷データの中からページカウンタ C 2の値に対応したぺ ージのページデータを抽出し、 この抽出したページデータを、 上記性能情報、 印刷の基本設定に関する情報および用紙設定に関する情報等に基づいて、 プリ ン夕カウン夕 C 1の値に対応したプリンタ 60 (70, 80) に適合したデー 夕に変換するレンダリング処理を行なうことにより、 最終印刷データを作成す る。

その後、 CPU 30は、 その最終印刷データをプリン夕カウンタ C 1の値に 対応したプリンタ 60 (70， 80) の実プリンタドライバ 1 30 (140, 1 50) に出力する （ステップ C 340)。 続いて、 プリンタカウンタ C 1の値 に対応したプリン夕 60 (70, 80)の実プリンタドライバ 1 30 ( 140, 150) からの信号に基づいて、 各プリンタ 60 (70, 80) の状態を監視 して、 このプリン夕 60 (70, 80) に障害があるか否かを判別する （ステ ップ C 350)。 この障害というのは、 前述したように、 混み合いの程度が大き く印刷までに長時間を要するといった障害や、 エラー状態となって印刷が不可 能となる障害が該当する。 上記混み合いの程度は、 待機状態にあるプリントジ ヨブの数や、 そのプリントジョブの印刷枚数から判断される。

ステップ C 340によれば、 C 1に対応するプリンタに、 C 2に対応するべ ージについての最終印刷データが出力されるが、 その出力直後のステップ C 3 50でプリン夕に障害があるか否かを判別することで、 そのページについての 最終印刷データの印刷が正常に終了するか、 それとも C 1に対応するプリン夕 に障害が発生してその最終印刷データの印刷が中断するかを判断することがで きる。

ステップ C 350で、プリン夕カウンタ C 1の値に対応したプリン夕 60 (7 0， 80) に障害がないと判別されると、 このページの印刷は正常に終了する として、 CPU 30は、 ステップ C 360に処理を進める。 ステップ C 360 では、 ページカウンタ C 2の値を 1だけインクリメントすることで次ページへ 向けての処理を行なう。 その後、 CPU 30は、 ぺ一ジカウンタ C 2の値が最 終ページを示す値 L C 2を超えたか否かを判別し（ステップ C 370)、最終べ ージを示す値 L C 2を超えていないと判別されると、 処理をステップ C 3 1 0 に戻して、 上記値 1を増加したページについての最終印刷データの作成および 出力の処理を行なう。 一方、 ステップ C 370でページカウンタ C 2の値が最 終ページを示す値 LC 2を超えたと判別されたときには、 CPU 30は、 図 4 8のステップ C 380に処理を進める。 なお、 図 4 7のステップ C 3 5 0で、 プリン夕に障害があると判別された場 合には、 ステップ C 3 5 2に処理を進めて、 代替用プリンタ決定ルーチンを実 行する。 この代替用プリンタ決定ル一チンは、 ステップ C 3 5 0で障害ありと 判別されたプリン夕に代わるプリンタを決定するもので、 請求の範囲でいるプ リン夕選択手段を実現するが、 詳しい構成については後述する。 ここでは、 代 替用プリン夕決定ルーチンで例えばプリンタ 8 2が代替用として決定されたも のとして話を進める。

ステップ C 3 5 2の実行後、 C P U 3 0は、 出力先リストデータを書き換え る処理を行なう （ステップ C 3 5 4 )。 詳細には、 出力先リストデータのプリン 夕カウンタ C 1に対応する 「出力先」 のフィールドの内容を、 ステップ C 3 5 2で決定された代替用のプリンタ 8 2に変更する。 その後、 C P U 3 0は、 出 力先リストデ一夕からプリン夕カウンタ C 1に対応する新たなプリンタ 8 2に 対して設定変更を指示する処理を行なう （ステップ C 3 5 6 )。 この処理は、 ス テツプ C 2 9 0と同一の処理であり、 代替用のプリン夕 8 2に対して印刷の用 意を促すものである。

ステップ C 3 5 6の実行後、 ステップ C 3 5 4の変更により置き換えられた プリンタは、 置き換えられる前と機種が変わったか否かを判別する （ステップ C 3 5 6 )。ステップ C 3 5 2の代替用プリンタ決定ル一チンでは、プリン夕の 機種を考慮して代替用のプリン夕を決定している関係から、 ステップ C 3 5 6 の判別は代替用プリン夕決定ルーチンから受け渡される後述するフラグから容 易に判別することができる。

ステップ C 3 5 6で、 機種は変わっていない、 即ち、 同一機種であると判別 されると、 ステップ C 3 4 0に処理を戻して、 ステップ C 3 4 0以降の処理を 繰り返し実行する。 即ち、 障害が発生したプリン夕と代替用のプリンタとが同 一機種であることから、 最終印刷データを新たに作り直すことなしに、 ステツ プ C 3 3 0で作成した最終印刷データを、 C 1に対応するプリンタ 8 2に出力 する。一方、ステップ C 3 5 8で、機種が変わっていると判別された場合には、 ステップ C 3 2 0に処理を戻して、 ステップ C 3 2 0以降の処理を繰り返し実 行する。 即ち、 障害が発生したプリン夕と代替用のプリン夕とが異なる機種で あることから、 最終印刷デ一夕を新たに作り直して （ステップ C 3 3 0 )、 その 最終印刷データを C 1に対応する代替用のプリン夕 8 2に出力する （ステップ C 3 4 0 )。

ステップ C 3 7 0で肯定判別されて移行する図 4 8のステップ C 3 8 0では、 C P U 3 0は、 プリンタカウンタ C 1の値を 1だけインクリメントする処理を 行なう。 その後、 C P U 3 0は、 プリンタカウン夕 C 1の値が最終のプリン夕 を示す値 L C 1を超えたか否かを判別する （ステップ C 3 1 0 )。 ここで、 最終 のプリン夕を示す値 L C 1を超えていないと判別されると、 処理をステップ C 2 9 0に戻して、 上記値 1を増加したプリン夕カウンタ C 1で示される次のプ リンタ 7 0 ( 8 0， 6 0 ) についての各ページの最終印刷データの作成および 出力の処理を行なう。 なお、 ステップ C 2 9 0ないしステップ C 3 9 0の処理 は、 前述したように、 1ページから最終ページまでの最終印刷データの作成お よび出力の処理を第 1のプリン夕から最終のプリン夕まで各プリン夕単位で順 に行なうよう記述されているが、 これはフローチャートの記載上の便宜のため にこのように記述されたものであり、 実際は、 1ページから最終ページまでの 最終印刷データの作成および出力の処理を、 各プリンタ毎に時分割によりマク 口的に並行処理されるよう構成されている。

この最終印刷デ一夕を各プリン夕に出力する処理の経過に伴って、 ウインド ゥ表示ルーチンにより C R Tディスプレイ 1 2に表示される 「分散印刷ユーテ イリティ」のウインドウ WN 7の内容が更新される。すなわち、 「分散印刷ユー ティリティ」のウインドウ WN 7のジョブ用リスト欄 L S T 1に設けられた「状 態」 のフィールドと、 分散状況用リスト欄 L S T 2に設けられた 「状態」、 「進 行状況」 のフィールドとが、 上記最終印刷データの出力に従う印刷の状況に伴 つて更新される。

一方、 ステップ C 3 9 0でプリンタカウン夕 C 1の値が最終のプリン夕を示 す値 L C 1を超えたと判別されたときには、 分散先である全てのプリンタにつ いての印刷を要する全てのページの最終印刷データの作成 ·出力が終了したと して、 C P U 3 0は、 C R Tディスプレイ 1 2に表示された 「分散印刷ュ一テ イリティ」 のウィンドウ WN 7を最小化して非アクティブの状態として （ステ ップ C 4 0 0 )、 ウィンドウ表示ルーチンの所定時間毎の実行を終了する （ステ ップ C 4 1 0 )。 その後、 この分散印刷処理ルーチンを終了する。

なお、 この分散印刷処理ルーチンのフローチャートには詳細に記さなかった が、 「リカバリ」 のフィ一ルド f d 2の「区切りページ」 のフィールド f d 2 1 に備えられる 「先頭」、 「末尾」 のチェックボックス b X 1、 b x 2の状態に応 じて、 区切りページを印刷するようになされている。 「先頭」のチェックボック ス b X 1が選択されている場合には、 ステップ C 3 5 4とステップ C 3 5 6と の間で先頭の区切りページを印刷して、 リカバリ後の分散先が変更になる前に は、 「末尾」 の区切りページを印刷するように構成されている。 なお、 区切りべ ージには、 リカバリもとのプリンタ （即ち、 障害が発生したプリンタ） の名称 や、 印刷する文書名や、 ページ数、 ユーザ名などが印刷される。 この構成によ り、 作業者は、 区切りページを見ることで、 印刷結果がどういつたものかを容 易に知ることができ、 利便性に優れている。

分散印刷処理ルーチンのステップ C 3 5 2で実行される代替用プリン夕決定 ルーチンについて次に説明する。 図 5 2は代替用プリンタ決定ル一チンを示す フローチャートである。図示するように、処理が開始されると、 C P U 3 0は、 まず、 「分散設定」のカード C D 1の「リカバリ」のフィールド f d 2において、 「品質優先」のモードが選択されているか否かを判別する（ステップ C 5 1 0 )。 この判別は、 「リカパリ」 のフィールド f d 2において、 「品質優先」 に対応し たラジオポタン b t 4と 「速度優先」 のに対応したラジオポタン b t 5のいず れが選択されているかにより行なう。

ステップ C 5 1 0で、 「品質優先」のモードであると判別された場合には、分 散印刷処理ルーチンのステップ C 3 5 0で障害があると判別されたプリン夕と 同一機種のプリン夕が、 障害が発生したプリン夕以外の中にあるか否かを判別 する （ステップ C 5 2 0 )。 ステップ C 5 2 0では、 障害が発生したプリン夕以 外を比較の対象として、 障害があると判別されたプリン夕と同一機種であるか 否かを判別している。

なお、 同一機種であるかの判別は、 比較の対象となるプリンタに対応して用 意された実プリンタドライバから性能情報を読み込んで、 その性能情報が障害 を発生したプリンタの性能情報と完全に一致するか否かを判別することにより 行なう。 ステップ C 5 2 0で肯定判別、 即ち、 同一機種のプリンタがあると判 別されると、 C P U 3 0は、 ステップ C 5 3 0に処理を進めて、 ステップ C 5 2 0で同一機種のプリン夕に該当すると判定された全てのプリン夕のプリン夕 名を出力先候補として R AM 3 2に記憶する。 なお、 こうして記憶されたプリ ンタ名には、 それぞれ同一機種であったことを示すフラグを同時に記憶するよ うにする。 このフラグは、 前述したステップ C 3 5 6の同一機種であるかの判 別に用いられる。

一方、 ステップ C 5 2 0で否定判別された場合には、 C P U 3 0は、 ステツ プ C 5 4 0に処理を進めて、 分散印刷処理ルーチンのステップ C 3 5 0で障害 があると判別されたプリン夕と同一印刷方式のプリンタが、 分散先以外のプリ ンタ群の中にあるか否かを判別する （ステップ C 5 4 0 )。 ここで、 印刷方式と は、 レ一ザ式、 インクジェットプリンタ式あるいは熱転写式といった区別であ り、 この判別は、 プリンタドライバから取り込んだ性能情報のうちの解像度に よって判別することができる。 すなわち、 このステップ C 5 4 0では、 解像度 がー致するような印刷の性能が近いプリンタを検索して、 障害が発生したプリ ン夕と印刷方式が同一のものを判別してる。

ステップ C 5 4 0で肯定判別、 即ち、 同一印刷方式のプリン夕があると判別 されると、 C P U 3 0は、 ステップ C 5 5 0に処理を進めて、 ステップ C 5 4 0で同一印刷方式のプリンタに該当すると判定された全てのプリン夕のプリン タ名を出力先候補として R AM 3 2に記憶する。 なお、 ステップ C 5 2 0の同 一機種の判別を、 ステップ C 5 4 0の同一印刷方式の判別に優先して行なって いることから、 同一機種のプリン夕が 1台でもあれば、 同一印刷方式の他のプ リン夕が出力先候補として記憶されることはない。 同一機種のプリン夕からの 印刷結果は、 障害が発生したプリンタと全く同じものであることから、 優れた 印刷結果を得ることが可能となる。

一方、 ステップ C 5 4 0で否定判別された場合には、 障害が発生したプリン 夕以外の全てのプリンタを出力先候補として R AM 3 2に記憶する （ステップ C 5 6 0 ) o また、 ステップ C 5 1 0で、 「品質優先」 のモードでない、 即ち、 「速度優先」 のモードであると判別された場合にも、 ステップ C 5 6 0に処理 を進めて、 障害が発生したプリン夕以外の全てのプリン夕のプリン夕名を出力 候補先として R AM 3 2に記憶する。

ステップ C 5 3 0 , C 5 4 0または C 5 6 0の実行後、 C P U 3 0は、 R A M 3 2に記憶された出力先候補のプリンタに、 印刷について空き状態のものが あるか否かを判別する。 この空き状態か否かの判別は対応する実プリン夕ドラ ィパから知ることができる。

ステップ C 5 7 0で否定判別、 即ち、 空き状態のプリンタが存在しないと判 別されたときには、 ステップ C 5 7 0の判別処理を繰り返し実行することで、 分散先のいずれかのプリン夕が空き状態となるのを待つ。 ステップ C 5 7 0で 肯定判別、 即ち、 空き状態のプリンタが存在すると判別されたときには、 ステ ップ C 5 8 0に処理を進めて、 空き状態と判別されたプリンタが複数台ある時 には、 それらプリン夕の中から最も印刷速度の高いものを選択する処理を行な う。 印刷速度は、 実プリンタドライバから取り込んだ性能情報からおおよその 検討がつくことから、 性能情報から求める。 なお、 性能情報からでは各プリン 夕の正確な印刷速度は判らないことから、 プリン夕の機種毎の印刷速度を記録 した速度リストデータを R AM 3 2に予め格納しておき、 この速度リストデー タを参照することで印刷速度の比較を行なうように構成してもよい。 ステツプ C 5 8 0の実行後、 「リタ一ン」に抜けて、 この代替用プリン夕決定ルーチンの 処理を一旦終了する。

図 5 3は、 ジョブ用リスト欄 L S T 1に終了ジョブリストが表示された状態 にある 「分散印刷ュ一ティリティ」 のウィンドウ WN 7を例示する説明図であ る。 このウィンドウ WN 7は、 前述した分散印刷処理のルーチンの終了後、 デ スクトップのタスクバー上に残ったポタン （ステップ C 3 2 0で最小化された ウィンドウ WN 7を示すポタン） がマウス 2 0によりクリックされることで、 C R Tディスプレイ 1 2上に出現するものである。 図 5 3の例は、 その出現し た 「分散印刷ユーティリティ」 のウィンドウ WN 7において、 さらにサブ画面 S C 2に設けられたアイコン I C 1 2がマウス 2 0によりクリックされた後の ものである。 このアイコン I C 1 2がクリックされて選択状態となると、 ジョ ブ用リスト欄 L S T 1には、 印刷が完了しているジョブの一覧を示す終了ジョ ブリストが表示される。

終了ジョブリス卜には、図 5 1で示した印刷ジョブリス卜と同様に、 「ドキュ メント名」、 「部数」、 「ページ数」、 「分散形態」、 「状態」、 「オーナー」、 「開始日 時」 の各フィールドが設けられている。 図 5 1に例示した 「分散印刷ユーティ リティ」 のウィンドウ WN 7に表示される印刷中もしくは印刷待ちの状態にあ るジョブは、 その印刷が完了すると、 図 5 3に例示するように終了ジョブとし て表示されることになる。 ジョブ用リスト欄 L S T 1の下方には分散状況用リ スト欄 L S T 2が設けられ、 この分散状況用リスト欄 L S T 2には、 ジョブ用 リスト檷 L S T 1に表示された複数のジョブの中で選択状態にあるジョブにつ いての分散状況が表示される。 この分散状況用リスト欄 L S T 2は、 各行が一 の分散先に対応しており、各行には、 「プリン夕名」、 「回収順」、 「開始ページ」、 「終了ページ」、 「枚数」、 「状態」、 「開始日時」 等の各フィールドが設けられて いる。 これらフィールドは、 I C 1 1がクリックされて印刷ジョブリストが表 示されたときのものと比べて、 「進行状況」 のフィールドがなくて、 「回収順」、

「枚数」 のフィールドがある点で相違する。 「回収順」 のフィールドは、 印刷物 を回収したときに並び順が順に並ぶようにするにはどの順に回収したらよいか を示す順番を各プリン夕に対応づけて示すものである。 「枚数」のフィールドは、 該当するプリン夕から出力される印刷物の枚数を示すものである。

なお、 上記 「プリン夕名」 のフィールドには、 印刷ジョブリストと同様に、 分散先を他の代替用のプリン夕に変更するリカバリの処理が実行されたときに は、 そのプリン夕名の表示の後ろにリカバリ元の障害が発生したプリン夕のプ リン夕名が併記される。 図 5 3の例は、 2ページの文書を 2部ずつ部単位で 3 台のプリン夕に分散印刷を行なった際に、 「L P— 2 0 0」のプリンタで 4部目 の第 1ページ目を印刷しょうとしたとき、 そのプリン夕で障害が発生したため に、 代替用として決定された 「L P— 4 0 0」 のプリンタで印刷が行なわれた 場合についての表示である。なお、 「L P— 2 0 0」のプリン夕で発生した障害 は 「用紙切れ」 であることが 「状態」 のフィールドの表示から判る。 C 6 . 実施例効果等： 以上のように構成されたこの第 3実施例によれば、 アプリケ一ションプログ ラム 1 0 0からは仮想プリンタドライバ 1 1 0に対して一の印刷命令を行なう だけで、 中間印刷データを得ることができ、 この中間印刷データから各プリン 夕 6 0， 7 0， 8 0への分散印刷が自動的に行なわれる。 このために、 作業者 は、アプリケーションプログラム上で [印刷]のコマンドを一度行なうだけで、 複数のプリンタに対して分散印刷を行なうことができ、 作業性に優れていると いう効果を奏する。

また、 この実施例では、 印刷データを各分散先である複数のプリンタに出力 を開始した後から各プリン夕で印刷が完了するまでの間に、 それら分散先のプ リン夕のいずれかで障害が発生したときに、 障害の発生したプリンタを除いた 全プリンタ （コンピュータ本体 1 6とローカルもしくはネットワークにより接 続されたプリンタ） の中から、 空き状態にある一のプリンが自動的に求められ て、 その求めたプリン夕を代替用のプリン夕として分散印刷が行なわれる。 このために、 障害が発生したときに、 従来例のように、 印刷デ一夕の各プリ ン夕への割り振りを再度行なう必要がない。 また、 代替用のプリン夕は空き状 態であることから他の印刷の作業中というようなこともない。 したがって、 分 散先のプリンタに障害発生したときに、 即座に印刷を行なうことができること から、 印刷時間を十分に短縮することができるという効果を奏する。 特に、 こ の実施例では、 各プリン夕で印刷の作業中に用紙切れ等の障害が発生した場合 にも、 即座に分散印刷を他のプリン夕から再開することができる。

また、 この実施例では、 代替用のプリンタとして、 障害が発生したプリンタ と同一または類似の機種のプリンタとなるように機種判別を行なっている。 こ のために、 代替用のプリン夕から得られる印刷結果は、 障害が発生したプリン 夕からの印刷結果と同一もしくは似たものとなることから、 ほぼ所望の印刷結 果を得ることができる。 また、 その機種判別をプリンタドライバからの情報に 従つて行なうようにしていることから、 構成が簡単である。

さらに、 この実施例では、 代替用のプリンタで障害が発生したときにも、 そ の代替用のプリン夕に切り替えられたプリン夕を除いた前記全プリン夕の中か ら選択した再度の代替用のプリン夕を用いて、 印刷を再開するように構成され ている。 このために、 リカバリのリカパリというように繰り返しのリカバリが できることから、正常なプリン夕から確実に分散印刷を完了することができる。

この実施例によれば、 リカバリを行なうに際して、 リカバリを手動で決定す るよう指示する 「出力先を指定する」 のラジオポタン b t 2と、 リカパリを自 動で決定するよう指示する 「リカバリ先を自動で選択する」 のラジオポタン b t 3がインタフェースとして用意されている。 このために、 作業者は、 代替用 のプリン夕を手動にて行なうか自動にて行なうかを選択的に指示することがで きる。 手動にて行なう場合、 作業者が望むプリンタからの印刷が可能となる。 したがって、 作業者による印刷結果の回収の際の利便性を高めるなど、 操作性 の向上を図ることができる。 また、 好ましい代替用のプリンタを自動的に選択 することもでき、 操作性にも優れている。

この実施例では、 代替用プリンタを決定する際に、 R AM 3 2に記憶した出 力先候補の内から最も印刷速度の高い一のプリンタを選択するように構成され ている。 このために、印刷時間の短縮がより図られる。また、 この実施例では、 「速度優先」 のモードでリカパリを決定する際には、 プリン夕の機種にかかわ らず空き状態にあり、 かつ最も印刷速度の高い一のプリンタを選択するように 構成されている。 このために、 印刷結果の品質にこだわることがないものとし て、 最も速度の速いプリン夕から印刷がなされることになる。

さらにこの実施例では、 「分散印刷ュ一ティリティ」のウィンドウ WN 7によ り、 印刷中もしくは印刷待ちの状態にあるジョブの一覧の表示がなされるよう になされており、 さらに、 このウィンドウ WN 7には、 分散先であるプリン夕 に障害が発生してリカバリが行なわれる際に、 その代替用のプリンタのプリン 夕名が表示されるように構成されている。 このために、 作業者は、 いずれのプ リン夕でリカバリがなされるかを素早く知ることができる。 したがって、 利便 性に優れている。 また、 同様に印刷データが分散印刷を終了した以後であって も、 「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウ WN 7は消去されずに終了ジョブ リストの形で表示可能な構成となっている。 このために、 作業者は、 印刷が終 了したジョブについてもリカバリ先のプリンタを知ることができる。

この第 3実施例の変形例について、 次に説明する。

( 1 ) この実施例では、 印刷データを分散先である複数のプリンタに出力を開 始した後から各プリン夕で印刷が完了するまでの間に、 それら分散先のプリン 夕のいずれかで障害が発生したときに、 リカバリを行なうよう構成されていた が、 これに換えて、 印刷データの分散先が決定してから印刷データの分散出力 を開始するまでの間に、分散先のプリン夕のいずれかで障害が発生したときに、 リカバリを行なうよう構成してもよい。 すなわち、 ステップ C 3 5 0ないし C 3 5 8の処理をステップ C 3 1 0の直後に付加するよう構成する。 この構成に よれば、 実際に印刷結果がプリン夕から出力される直前に、 分散先と定めた複 数のプリン夕のいずれかで障害が発生していることが検出された場合に、 他の プリンタを用いて分散印刷を完了することができる。

( 2 ) 上記分散印刷処理ルーチンのステップ C 3 3 0において最終印刷データ を作成するに際して、 その直前に機種変更があった場合 （すなわち、 ステップ

C 3 5 8で肯定判別された場合には、 決定された代替用のプリン夕からの印刷 結果が、 障害が発生したプリンタによる印刷結果と一致するようにデ一夕補正 を行なうようにすることもできる。 例えば、 解像度が相違する機種のプリンタ に対してリカバリを行なう場合には、 印刷データで示される各座標データをリ 力バリ元の解像度に合わせて拡大 Z縮小するデータ補正の処理を行なう。 例え ば、 印刷付加のマージンが相違する場合には、 そのマ一ジンがリカバリ元のマ 一ジンに合うよう画像全体を拡大/縮小するデータ補正の処理を行なう。 かか る構成によれば、 このために、 代替用のプリンタを用いた場合にも、 できる限 り印刷結果を代替前と一致させることができることから、 優れた印刷結果を得 ることができる。

( 3 ) この発明の分散印刷制御装置として、 印刷を行なう 1台のコンピュータ 1 0から複数のプリン夕 6 0 , 7 0， 8 0に対して直接印刷デ一夕を出力する 構成としていたが、 これに替えて、 コンピュータネットワーク 9 0上に、 サ一 バを用意し、 サーバ上でプリン夕を管理して分散印刷を行なうクライアント Z サーバ方式の構成とすることもできる。 この構成では、 各クライアントに仮想 プリンタドライバを内蔵し、 サーバに分散印刷ュ一ティリティを内蔵するよう にすればよい。

以上、 本発明のいくつかの実施例を詳述してきたが、 本発明は、 こうした実 施例に何等限定されるものではなく、 本発明の要旨を逸脱しない範囲において 種々なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。 産業上の利用可能性

本発明は、 複数のプリンタと接続可能な、 種々のコンピュータに代表される 各種の情報処理装置に適用可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 複数のプリン夕に接続され、 アプリケーションプログラムにより生成 された印刷すべき印刷データを前記複数のプリン夕用に分配して、 各分配され た印刷データを、 各プリン夕毎に設けられたプリン夕ドライバを介して各プリ ン夕に適合する出力データに変換して各プリンタに提供する分散印刷制御装置 であって、

仮想的なプリン夕についての情報を定める仮想的なプリン夕ドライバを記憶 する仮想プリンタドライバ記憶手段と、

前記仮想的なプリン夕ドライバを実行することで前記アプリケーションプロ グラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得る中間印刷デ 一夕生成手段と

を備え、 該得られた中間印刷デ一夕を前記分配を受ける印刷データとして用 いることを特徴とする分散印刷制御装置。

2 . 前記仮想的なプリンタドライバは、 分散先となり得る全てのプリンタ のうちの最も性能の高いプリン夕についての情報を定めるものである請求項 1 に記載の分散印刷制御装置。

3 . 請求項 2に記載の分散印刷制御装置であって、

前記各プリン夕毎に設けられたプリンタドライバから、 分散先となり得る全 てのプリン夕の性能についての情報を取り込む性能情報取込手段と、

該性能情報取込手段により取り込んだ全てのプリン夕の性能から最も高い性 能を選択する高性能選択手段と

を備える分散印刷制御装置。

4 . 請求項 1ないし 3のいずれかに記載の分散印刷制御装置であって、 表示装置に入力用ウィンドウを表示するとともに、 マウス、 キーボード等の 入力装置からの入力データに基づいて前記仮想的なプリン夕における印刷のた めの各種情報を設定する仮想プリンタ用印刷情報設定手段

を備える分散印刷制御装置。

5 . 前記仮想プリンタ用印刷情報設定手段により設定された各種情報のう ちの少なくとも一部を、 前記各プリンタドライバによる処理に供する情報配送 手段を備える請求項 4に記載の分散印刷制御装置。

6 . 請求項 4または 5に記載の分散印刷制御装置であって、

前記接続された複数のプリンタ毎に個別に設けられ、 各プリンタにおける印 刷のための各種情報を設定する実プリンタ用印刷情報設定手段と、

前記実プリン夕用印刷情報設定手段をそれぞれ動作させる複数のアイコンと、 前記仮想プリン夕用印刷情報設定手段を動作させるアイコンとを共に含む表示 ウィンドウを表示装置に表示する表示制御手段と

を備える分散印刷制御装置。

7 . 請求項 1ないし 6のいずれかに記載の分散印刷制御装置であって、 前記印刷データの分配についての入力用ウィンドウを表示するとともに、 前 記入力装置からの入力データに基づいて、 前記印刷デ一夕を前記複数のプリン 夕用に分配するための各種情報を設定する分配情報設定手段と、

該分配情報設定手段により設定された各種情報に基づいて、 前記印刷データ を前記複数のプリン夕用に分配する処理を行なう印刷デー夕分配手段と

を備えた分散印刷制御装置。

8 . 前記印刷データを前記複数のプリンタ用に分配するための各種情報の うちの一つが、 前記印刷データの分配先を前記接続される複数のプリン夕から 選択される所定のグループ内のプリン夕に制限するための情報である請求項 7 に記載の分散印刷制御装置。

9 . 前記中間印刷データ生成手段により生成された中間印刷データを、 外 部記憶装置に中間印刷ファイルとして一旦格納するよう構成した請求項 1ない し 8のいずれかに記載の分散印刷制御装置。

1 0 . 前記複数のプリン夕の接続が、 コンピュータネットワークにより接 続した構成である請求項 1ないし 9のいずれかに記載の分散印刷制御装置。

1 1 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 各プリン夕毎 に設けられたプリンタドライバを介して各プリン夕に適合する出力データに変 換して各プリンタに提供する分散印刷制御方法であって、

( a ) 仮想的なプリンタについての情報を定める仮想的なプリンタドライバを 記憶装置に予め用意する工程と、

( b ) 前記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アプリケーション プログラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得る工程と を備え、 該得られた中間印刷データを前記分配を受ける印刷データとして用 いることを特徴とする分散印刷制御方法。

1 2 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 各プリンタ毎 に設けられたプリン夕ドライバを介して各プリン夕に適合する出力データに変 換して各プリン夕に提供する分散印刷制御方法であって、

請求項 2ないし 1 0のいずれかに記載の分散印刷制御装置の構成に対応した 構成を備える分散印刷制御方法。

1 3 . 複数のプリン夕に接続され、 アプリケーションプログラムにより生 成された印刷すべき印刷データを前記複数のプリンタ用に分配して、 各分配さ れた印刷データを、 各プリン夕毎に設けられたプリン夕ドライバを介して各プ リン夕に適合する出力データに変換して各プリン夕に提供する分散印刷制御装 置において用いられるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体であって、 ( a ) 仮想的なプリンタについての情報を定める仮想的なプリン夕ドライバを 記憶装置に予め用意する機能と、

( b ) 前記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アプリケーション プログラムから前記仮想的なプリンタに適合する中間印刷デー夕を得て、 該得 られた中間印刷データを前記分配を受ける印刷データとして用いる機能と を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコ ンピュー夕読み取り可能な記録媒体。

1 4 . 前記仮想的なプリンタドライバは、 分散先となり得る全てのプリン 夕のうちの最も性能の高いプリン夕についての情報を定めるものである請求項 1 3に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

1 5 . 請求項 1 4に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、 さらに、

( c ) 前記各プリンタ毎に設けられたプリンタドライバから、 分散先となり得 る全てのプリン夕の性能についての情報を取り込む機能と、

( d ) 該機能 （c ) により取り込んだ全てのプリン夕の性能から最も高い性能 を選択する機能と

を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムであるコンビ ユータ読み取り可能な記録媒体。

1 6 . 請求項 1 3ないし 1 5のいずれかに記載のコンピュータ読み取り可 能な記録媒体であって、

前記コンピュータプログラムは、 さらに、

( e ) 表示装置に入力用ウィンドウを表示するとともに、 マウス、 キーボード 等の入力装置からの入力データに基づいて前記仮想的なプリンタにおける印刷 のための各種情報を設定する機能を、 コンピュータに実現させるためのコンビ ユー夕プログラムであるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

1 7 . 前記機能 （e ) により設定された各種情報のうちの少なくとも一部 を、 前記各プリンタドライバによる処理に供する機能を備える請求項 1 6に記 載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

1 8 . 請求項 1 6または 1 7に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒 体であって、

前記コンピュータプログラムは、 さらに、

( f ) 前記接続された複数のプリンタ毎に個別に設けられ、 各プリンタにおけ る印刷のための各種情報を設定する機能と、

( g ) 前記機能 （f ) をそれぞれ動作させる複数のアイコンと、 前記 （e ) を 動作させるアイコンとを共に含む表示ウィンドウを表示装置に表示する機能と を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムであるコンビ ユー夕読み取り可能な記録媒体。

1 9 . 複数のプリンタに接続され、 アプリケーションプログラムにより生 成された印刷すべき印刷データを前記複数のプリン夕用に分配して、 各分配さ れた印刷デ一夕を、 各プリン夕毎に設けられたプリンタドライバを介して各プ リン夕に適合する出力データに変換して各プリン夕に提供する分散印刷制御装 置において用いられるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体であって、

請求項 7ないし 1 0のいずれかに記載の分散印刷制御装置の構成に対応した 構成をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコ ンピュー夕読み取り可能な記録媒体。

2 0 . 複数のプリンタに接続され、 アプリケーションプログラムにより 生成された印刷すべき印刷データを前記複数のプリン夕用に分配して、 各分配 された印刷データを、 各プリン夕毎に設けられたプリン夕ドライバを介して各 プリン夕に適合する出力データに変換して各プリン夕に提供する分散印刷制御 装置において用いられるコンピュータプログラムであって、

( a ) 仮想的なプリンタについての情報を定める仮想的なプリンタドライバを 記憶装置に予め用意する機能と、

( b ) 前記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アプリケーション プログラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得て、 該得 られた中間印刷データを前記分配を受ける印刷データとして用いる機能と を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。

2 1 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 前記プリンの 機種に対応したプリン夕ドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制御 装置であって、

前記複数のプリン夕が同一機種であるときに、 該機種のプリンタについての 情報を仮想的なプリンタについての情報として定める仮想的なプリンタドライ バを記憶する仮想プリン夕ドライバ記憶手段と、

前記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アプリケーションプロ グラムから前記仮想的なプリンタに適合する中間印刷データを得る中間印刷デ 一夕生成手段と、

前記中間印刷データを前記複数のプリンタに割り当てる印刷データ割当手段 と、

前記印刷デ一夕割当手段による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前 記プリン夕ドライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリン 夕にそれぞれ送る出力データ制御手段と

を備える分散印刷制御装置。

2 2 . 前記印刷デ一タ割当手段にて割り当てられた前記中間印刷データの 区切りの所定の単位が、 印刷データで示す文書のページの単位である請求項 2 1に記載の分散印刷制御装置。

2 3 . 前記中間印刷データ生成手段により生成された中間印刷データを、 外部記憶装置に中間印刷ファイルとして一旦格納するよう構成した請求項 2 1 または 2 2に記載の分散印刷制御装置。

2 4 . 外部からの指示を受けて、 前記外部記憶装置に記憶される前記中間 印刷ファイルを読み出し、 該中間印刷ファイルの中間印刷データを用いて、 前 記各プリン夕への分散印刷を再実行するよう構成した請求項 2 3に記載の分散 印刷制御装置。

2 5 . 前記印刷データ割当手段および出力データ制御部を再実行すること で前記分散印刷の再実行を行なうよう構成した請求項 2 4に記載の分散印刷制

2 6 . 請求項 2 1ないし 2 5のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

前記各プリンタ毎に設けられたプリンタドライバから、 前記プリン夕の性能 についての情報を取り込む性能情報取込手段と、

該性能情報取込手段により取り込んだ全てのプリンタの性能から前記複数の プリンタが同一機種であることを判別する同一機種判別手段と

を備える分散印刷制御装置。

2 7 . 請求項 2 1ないし 2 6のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

前記印刷データの分配についての入力用ウィンドウを表示するとともに、 入 力装置からの入力データに基づいて、 前記印刷データを前記複数のプリン夕用 に分配するための各種情報を設定する分配情報設定手段を備え、

前記印刷データ割当手段は、 前記分配情報設定手段により設定された各種情 報に基づいて前記中間印刷データの割り当てを行なうよう構成した分散印刷制 御装置。

2 8 . 前記印刷データを前記複数のプリンタ用に分配するための各種情報 のうちの一つが、 当該分散印刷制御装置に接続される複数のプリン夕から選択 される所定のグループ内のプリンタに分配先を制限するための情報である請求 項 2 7に記載の分散印刷制御装置。

2 9 . 前記中間印刷データ生成手段により生成された中間印刷データを中 間印刷ファイルとし、 該中間印刷ファイルと前記分配情報設定手段により設定 した各種情報を示すデータとを、 外部記憶装置に一旦格納するよう構成した請 求項 2 7または 2 8に記載の分散印刷制御装置。

3 0 . 前記複数のプリンタのうちの少なくとも一つを、 コンピュータネッ トワークにより接続した構成である請求項 2 1ないし 2 9のいずれかに記載の 分散印刷制御装置。

3 1 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 前記プリンタ の機種に対応したプリン夕ドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制 御装置であって、

仮想的なプリンタについての情報を定めるとともに、 特に前記複数のプリン 夕が同一機種であるときに、 該機種のプリンタについての情報を定める仮想的 なプリン夕ドライバを記憶する仮想プリン夕ドライバ記憶手段と、

前記仮想的なプリン夕ドライバを実行することで前記アブリケーシヨンプロ グラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得る中間印刷デ —夕生成手段と、

前記中間印刷データを前記複数のプリンタに割り当てる印刷デー夕割当手段 と、

前記複数のプリン夕が同一機種であるか否かを判別する同一機種判別手段と、 前記複数のプリンタが同一機種であると判別されたときには、 前記印刷デー 夕割当手段による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前記プリン夕ドラ ィバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリンタにそれぞれ送 り、 一方、 前記複数のプリン夕が同一機種でないと判別されたときには、 前記 印刷デ一夕割当手段による割り当てに従つて前記中間印刷デー夕を、 前記プリ ン夕ドライバによるデ一夕変換の処理を行なって前記各プリン夕にそれぞれ送 る出力データ制御手段と

を備える分散印刷制御装置。

3 2 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デ一 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 前記プリンタ の機種に対応したプリン夕ドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制 御方法であって、

( a ) 前記複数のプリンタが同一機種であるときに、 該機種のプリン夕につい ての情報を仮想的なプリン夕についての情報として定める仮想的なプリン夕ド ライバを記憶装置に予め用意する工程と、

( b ) 前記仮想的なプリン夕ドライバを実行することで前記アプリケーション プログラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得る工程と

( c ) 前記中間印刷デ一夕を前記複数のプリン夕に割り当てる工程と、 ( d ) 前記工程 （c ) による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前記プ リン夕ドライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリン夕に それぞれ送る工程と

を備える分散印刷制御方法。

3 3 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デ一 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷デ一夕を、 前記プリンタ の機種に対応したプリン夕ドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制 御方法であって、

請求項 2 2ないし 3 0のいずれかに記載の分散印刷制御装置の構成に対応し た構成を備える分散印刷制御方法。

3 4 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 前記プリンタ の機種に対応したプリンタドライバを介して各プリンタに出力する分散印刷制 御方法であって、

( a ) 仮想的なプリンタについての情報を定めるとともに、 特に前記複数のプ リン夕が同一機種であるときに、 該機種のプリン夕についての情報を定める仮 想的なプリン夕ドライバを記憶装置に予め用意する工程と、

( b ) 前記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アブリケーシヨン プログラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷デー夕を得る工程と、

( c ) 前記中間印刷デー夕を前記複数のプリン夕に割り当てる工程と、

( d ) 前記複数のプリンタが同一機種であるか否かを判別する工程と、

( e ) 前記複数のプリン夕が同一機種であると判別されたときには、 前記印刷 データ割当手段による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前記プリン夕 ドライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリン夕にそれぞ れ送り、 一方、 前記複数のプリンタが同一機種でないと判別されたときには、 前記工程 （c ) による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前記プリンタ ドライバによるデータ変換の処理を行なって前記各プリンタに送る工程と を備える分散印刷制御方法。

3 5 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー 夕を同一機種の複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 各 プリン夕毎に設けられたプリン夕ドライバを介して各プリン夕に出力する分散 印刷制御装置において用いられるコンピュータプログラムを記録したコンビュ 一夕読み取り可能な記録媒体であって、

( a ) 前記複数のプリン夕が同一機種であるときに、 該機種のプリン夕につい ての情報を仮想的なプリン夕についての情報として定める仮想的なプリン夕ド ライパを記憶装置に予め用意する機能と、

( b ) 前記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アプリケーション プログラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得る機能と ( c ) 前記中間印刷データを前記複数のプリンタに割り当てる機能と、

( d ) 前記機能 （c ) による割り当てに従って前記中間印刷デ一タを、 前記プ リン夕ドライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリン夕に それぞれ送る機能と

を、 コンビュ一夕に実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコ ンピュー夕読み取り可能な記録媒体。

3 6 . 前記機能 （c ) により割り当てられる前記中間印刷データの区切り の所定の単位が、 印刷データで示す文書のページの単位である請求項 3 5に記 載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

3 7 . 前記機能 （b ) により生成された中間印刷データを、 外部記憶装置 に中間印刷ファイルとして一旦格納するよう構成した請求項 3 5または 3 6に 記載のコンビュ一夕読み取り可能な記録媒体。

3 8 . 外部からの指示を受けて、 前記外部記憶装置に記憶される前記中間 印刷ファイルを読み出し、 該中間印刷ファイルの中間印刷データを用いて、 前 記各プリン夕への分散印刷を再実行するよう構成した請求項 3 7に記載のコン ピュー夕読み取り可能な記録媒体。

3 9 . 請求項 3 5ないし 3 8のいずれかに記載のコンピュータ読み取り可 能な記録媒体であって、

( e )前記印刷データの分配についての入力用ウィンドウを表示するとともに、 入力装置からの入力データに基づいて、 前記印刷データを前記複数のプリン夕 用に分配するための各種情報を設定する機能を、 さらにコンピュータに実現さ せ、

前記機能 （c ) は、 前記機能 （e ) により設定された各種情報に基づいて前 記中間印刷デー夕の割り当てを行なうよう構成するとともに、

( f ) 前記機能 （b ) で得た中間印刷データを中間印刷ファイルとし、 該中間 印刷ファイルと前記機能 （e ) により設定した各種情報を示すデータとを、 外 部記憶装置に出力する機能を、 さらにコンピュータに実現させるコンピュータ 読み取り可能な記録媒体。

4 0 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デ一 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 各プリンタ毎 に設けられたプリンタドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制御装 置において用いられるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体であって、

請求項 2 5ないし 2 8、 請求項 3 0のいずれかに記載の分散印刷制御装置の 構成に対応した構成をコンピュータに実現させるためのコンピュータプロダラ ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

4 1 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デ一 夕を複数のプリン夕用に分配して、 各分配された印刷データを、 前記プリンタ の機種に対応したプリン夕ドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制 御装置において用いられるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読 み取り可能な記録媒体であつて、

( a ) 仮想的なプリン夕についての情報を定めるとともに、 特に前記複数のプ リンタが同一機種であるときに、 該機種のプリンタについての情報を定める仮 想的なプリンタドライバを記憶装置に予め用意する機能と、 ( b ) 前記仮想的なプリン夕ドライバを実行することで前記アプリケーション プログラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷デ一夕を得る工程と、 ( c ) 前記中間印刷デー夕を前記複数のプリン夕に割り当てる機能と、

( d ) 前記複数のプリン夕が同一機種であるか否かを判別する機能と、

( e ) 前記複数のプリンタが同一機種であると判別されたときには、 前記印刷 データ割当手段による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前記プリン夕 ドライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記割当先の各プリン夕 ににそれぞれ送り、 一方、 前記複数のプリンタが同一機種でないと判別された ときには、 前記機能 （c ) による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前 記プリンタドライバによるデータ変換の処理を行なって前記各プリン夕にそれ ぞれ送る機能と

を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコ ンピュー夕読み取り可能な記録媒体。

4 2 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すベき印刷デー 夕を同一機種の複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 各 プリン夕毎に設けられたプリン夕ドライバを介して各プリン夕に出力する分散 印刷制御装置において用いられるコンピュータプログラムであって、

( a ) 前記複数のプリンタが同一機種であるときに、 該機種のプリンタについ ての情報を仮想的なプリン夕についての情報として定める仮想的なプリン夕ド ライバを記憶装置に予め用意する機能と、

( b ) 前記仮想的なプリン夕ドライバを実行することで前記アプリケーション プログラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得る機能と

( c ) 前記中間印刷データを前記複数のプリン夕に割り当てる機能と、

( d ) 前記機能 （c ) による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前記プ リンタドライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリン夕に それぞれ送る機能と

を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。

4 3 . アプリケーションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー 夕を複数のプリンタ用に分配して、 各分配された印刷データを、 前記プリンタ の機種に対応したプリンタドライバを介して各プリン夕に出力する分散印刷制 御装置において用いられるコンピュータプログラムであって、 '

( a ) 仮想的なプリン夕についての情報を定めるとともに、 特に前記複数のプ リン夕が同一機種であるときに、 該機種のプリン夕についての情報を定める仮 想的なプリン夕ドライバを記憶装置に予め用意する機能と、

( b ) 前記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アプリケーション プログラムから前記仮想的なプリン夕に適合する中間印刷データを得る工程と、 ( c ) 前記中間印刷デー夕を前記複数のプリン夕に割り当てる機能と、

( d ) 前記複数のプリン夕が同一機種であるか否かを判別する機能と、

( e ) 前記複数のプリンタが同一機種であると判別されたときには、 前記印刷 データ割当手段による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前記プリン夕 ドライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記割当先の各プリンタ ににそれぞれ送り、 一方、 前記複数のプリン夕が同一機種でないと判別された ときには、 前記機能 （c ) による割り当てに従って前記中間印刷データを、 前 記プリンタドライバによるデータ変換の処理を行なって前記各プリン夕にそれ ぞれ送る機能と

を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。

4 4 . 印刷すべき印刷データを所定の単位で区分けして複数のプリンタの それぞれが引き受ける前記区分けされた部分を定め、 該定められた情報を割り 振り情報として、 前記印刷データを前記割り振り情報に基づいて各プリン夕に 分散出力することにより分散印刷を行なう分散印刷制御装置において、 前記割り振り情報により定められる分散先のプリンタの最新の稼働状況を検 出する稼働状況検出手段と、

前記割り振り情報を示すフィールドと前記稼働状況検出手段により検出した 最新の稼働状況を示すフィールドとを少なくとも備える一のウィンドウを表示 装置に表示させる表示制御手段と

を備えることを特徴とする分散印刷制御装置。

4 5 . 請求項 4 4に記載の分散印刷制御装置であって、

プリントジョブによって示される一単位の印刷デー夕が前記分散印刷の最中 もしくは待機の状態にあるときに、 該プリントジョブについて前記表示制御手 段による表示を行なわせる第 1制御手段

を備える分散印刷制御装置。

6 . 請求項 4 5に記載の分散印刷制御装置であって、

プリントジョブによって示される一単位の印刷デー夕が前記分散印刷を終了 した状態にあるときに、 該プリントジョブについて前記表示制御手段による表 示を行なわせる第 2制御手段

を備える分散印刷制御装置。

4 7 . 前記第 1制御手段による表示と前記第 2制御手段による表示とを択 一的に切り替えるスィッチを備える請求項 4 6に記載の分散印刷制御装置。

4 8 . 前記第 2制御手段は、 印刷物を回収したときの並び順を考慮した適 切な回収の順番を各プリン夕に対応づけて前記ウィンドウ内に表示する手段を 備える請求項 4 6または 4 7に記載の分散印刷制御装置。

4 9 . 前記第 2制御手段は、 前記分散印刷の終了後に再度、 該分散印刷を 行なうことを指示するスィツチを前記ウインドウ内に表示する手段を備える請 求項 4 6または 4 7に記載の分散印刷制御装置。

5 0 . 前記印刷データをそれぞれ示す複数のプリントジョブについての前 記割り振り情報を前記ウィンドウに同時に表示可能とした請求項 4 4ないし 4 9のいずれかに記載の分散印刷制御装置。

5 1 . 請求項 4 4ないし 5 0のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

表示装置に入力用ウィンドウを表示するとともに、 入力装置からの入力デー 夕に基づいて前記印刷データの分散についての各種情報を設定する分散情報設 定手段を備え、

該分散情報設定手段により設定された各種情報に基づいて、 前記割り振り情 報の決定を行なうよう構成した分散印刷制御装置。

5 2 . 印刷すべき印刷データを所定の単位で区分けして複数のプリン夕の それぞれが引き受ける前記区分けされた部分を定め、 該定められた情報を割り 振り情報として、 前記印刷データを前記割り振り情報に基づいて各プリン夕に 分散出力することにより分散印刷を行なう分散印刷制御方法において、

( a ) 前記割り振り情報により定められる分散先のプリン夕の最新の稼働状況 を検出するステップと、

( b ) 前記割り振り情報を示すフィールドと前記ステップ （a ) により検出し た最新の稼働状況を示すフィールドとを少なくとも備える一のウインドウを表 示装置に表示させるステップと

を備えることを特徴とする分散印刷制御方法。

5 3 . 印刷すべき印刷データを所定の単位で区分けして複数のプリン夕の それぞれが引き受ける前記区分けされた部分を定め、 該定められた情報を割り 振り情報として、 前記印刷データを該割り振り情報に基づいて各プリン夕に分 散出力することにより分散印刷を行なう分散印刷制御方法であつて、

請求項 4 5ないし 5 1のいずれかに記載の分散印刷制御装置の構成に対応し た構成を備える分散印刷制御方法。

5 4 . 印刷すべき印刷デ一夕を所定の単位で区分けして複数のプリン夕の それぞれが引き受ける前記区分けされた部分を定め、 該定められた情報を割り 振り情報として、 前記印刷データを該割り振り情報に基づいて各プリン夕に分 散出力することにより分散印刷を行なう分散印刷制御装置において用いられる コンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ つて、

( a ) 前記割り振り情報により定められる分散先のプリン夕の最新の稼働状況 を検出する機能と、

( b ) 前記割り振り情報を示すフィールドと前記機能 （a ) により検出した最 新の稼働状況を示すフィールドとを少なくとも備える一のウインドウを表示装 置に表示させる機能と

を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコ ンピュー夕読み取り可能な記録媒体。

5 5 . 請求項 5 4に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 ( c ) プリントジョブによって示される一単位の印刷デ一夕が前記分散印刷の 最中もしくは待機の状態にあるときに、 前記プリントジョブについて前記表示 制御手段による表示を行なわせる機能を、 さらにコンピュータに実現させるコ ンピュー夕読み取り可能な記録媒体。

5 6 . 請求項 5 5に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 ( d ) プリントジョブによって示される一単位の印刷デ一夕が前記分散印刷を 終了した状態にあるときに、 前記プリントジョブについての前記表示制御手段 による表示を行なわせる機能を、 さらにコンピュータに実現させるコンピュー 夕読み取り可能な記録媒体。

5 7 . 印刷すべき印刷データを所定の単位で区分けして複数のプリンタの それぞれが引き受ける前記区分けされた部分を定め、 該定められた情報を割り 振り情報として、 前記印刷データを該割り振り情報に基づいて各プリン夕に分 散出力することにより分散印刷を行なう分散印刷制御装置において用いられる コンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ つて、

請求項 4 7ないし 5 1のいずれかに記載の分散印刷制御装置の構成に対応し た構成をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録した コンピュー夕読み取り可能な記録媒体。

5 8 . 印刷すべき印刷データを所定の単位で区分けして複数のプリンタの それぞれが引き受ける前記区分けされた部分を定め、 該定められた情報を割り 振り情報として、 前記印刷デ一夕を該割り振り情報に基づいて各プリン夕に分 散出力することにより分散印刷を行なう分散印刷制御装置において用いられる コンピュータプログラムであって、

( a ) 前記割り振り情報により定められる分散先のプリン夕の最新の稼働状況 を検出する機能と、

( b ) 前記割り振り情報を示すフィールドと前記機能 （a ) により検出した最 新の稼働状況を示すフィールドとを少なくとも備える一のウインドウを表示装 置に表示させる機能と

を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。

5 9 . デ一夕送受信可能に接続される全プリン夕の中から分散先となる複 数のプリンタを指定するプリンタ指定手段と、

前記プリンタ指定手段により指定された複数のプリン夕に印刷すべき印刷デ 一夕を分散出力する分散制御手段と

を備える分散印刷制御装置において、

前記分散制御手段は、

前記プリンタ指定手段により指定された複数のプリン夕のいずれかで障害が 発生したときに、該障害が発生したプリン夕を除いた前記全プリン夕の中から、 印刷について空き状態にある一のプリン夕を選択するプリンタ選択手段と、 前記プリン夕選択手段で選択された一のプリン夕を前記障害が発生したプリ ン夕の代替用のプリンタとして、 前記印刷データの分散出力を行なう障害時出 力手段と

を備えることを特徴とする分散印刷制御装置。

6 0 . 請求項 5 9に記載の分散印刷制御装置であって、

前記プリン夕選択手段は、

前記選択される一のプリン夕が、 障害が発生したプリン夕と同一または類似 の機種のプリンタとなるように機種判別を行なう機種判別手段

を備える分散印刷制御装置。

6 1 . 請求項 6 0に記載の分散印刷制御装置であって、

前記全プリン夕の機種毎に設けられたプリン夕ドライバから各プリンタの性 能についての情報を取り込む性能情報取込手段

を備え、

前記機種判別手段は、

前記性能情報取込手段により取り込んだ情報に基づいて、 前記同一または類 似の機種のプリン夕の判別を行なう類似判別手段

を備える分散印刷制御装置。

6 2 . 請求項 5 9ないし 6 1のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

前記プリン夕指定手段により指定された複数のプリン夕毎に障害の発生を監 視する監視手段を備え、

前記分散制御手段は、

前記印刷データの分散出力を開始した後から各プリンタで印刷が完了するま での間に、 前記複数のプリンタのいずれかで障害が発生していることが前記監 視手段により検出されたときには、 前記障害が発生したプリン夕に出力した印 刷データのうちの未印刷分のページのデータを、 前記代替用のプリンタに対し て出力する印刷開始後代替制御手段

を備える構成である分散印刷制御装置。

6 3 . 請求項 6 2に記載の分散印刷制御装置であって、

前記印刷開始後代替制御手段は、

前記代替用のプリン夕に対して前記プリンタの代替がなされた旨を示すメッ セージ用のページデータを出力する手段

を備える構成である分散印刷制御装置。

6 4 . 請求項 5 9ないし 6 1のいずれかに分散印刷制御装置であって、 前記プリンタ指定手段により指定された複数のプリンタ毎に障害の発生を監 視する監視手段を備え、

前記分散制御手段は、

前記印刷データの分散出力を開始する前に、 前記複数のプリン夕のいずれか で障害が発生していることが前記監視手段により検出されたときには、 前記障 害が発生したプリン夕に出力する予定の印刷データを、 前記代替用のプリンタ に対して出力する印刷前代替制御手段

を備える構成である分散印刷制御装置。

6 5 . 請求項 5 9ないし 6 1のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

前記分散制御手段は、 さらに、

前記代替用のプリンタで障害が発生したときに、 該代替用のプリン夕に切り 替えられた分散先としての前記障害が発生したプリンタを除いた前記全プリン 夕の中から、 印刷について空き状態にある一のプリン夕を選択する再プリンタ 選択手段と、

前記再プリン夕選択手段にて選択された一のプリンタを再度の代替用のプリ ン夕として、 前記印刷データの分散出力を行なう手段と

を備える構成である分散印刷制御装置。

6 6 . 請求項 5 9に記載の分散印刷制御装置であって、

前記プリンタ選択手段は、

前記障害が発生したプリン夕を除いた前記全プリン夕の中から、 前記障害が 発生したプリン夕と同一または類似の機種であり、 かつ前記空き状態にある一 または複数のプリンタを選択する候補プリン夕選択手段と、

前記候補プリンタ選択手段で選択された一または複数のプリン夕の中から所 定条件に従う一のプリンタを選択する代替プリンタ選択手段と

を備える構成である分散印刷制御装置。

6 7 . 請求項 6 6に記載の分散印刷制御装置であって、

前記プリン夕選択手段は、

代替用のプリン夕の選択を手動と自動のいずれで行なうかを指示する選択方 式指示手段と、

前記選択方式指示手段で手動にて行なう旨の指示がなされたときに、 データ 入力用のウィンドウを表示装置に表示し、 該ウィンドウの表示に従う入力装置 からの入力データに基づいて前記全プリン夕の中から一のプリン夕を選択する 手動時プリン夕選択手段と、

前記選択方式指示手段で自動にて行なう旨の指示がなされたときに、 前記候 補プリン夕選択手段と代替プリンタ選択手段とを動作させる手段と

を備える構成である分散印刷制御装置。

6 8 . 請求項 6 6または 6 7に記載の分散印刷制御装置であって、 前記候補プリンタ選択手段は、 前記障害が発生したプリン夕を除いた前記全プリン夕の中から、 前記障害が 発生したプリン夕と同一機種のプリンタを選択する第 1選択手段と、

前記第 1選択手段により 1台のプリンタも選択されなかったときに、 前記障 害が発生したプリン夕を除いた前記全プリン夕の中から、 前記障害が発生した プリンタと印刷能力の近いプリンタを選択する第 2選択手段と

を備える構成である分散印刷制御装置。

6 9 . 請求項 6 8に記載の分散印刷制御装置であって、

前記分散制御手段は、

前記第 2選択手段で選択されたプリンタが前記代替用のプリンタと定められ たとき、 該代替用のプリンタによる印刷結果と前記障害が発生したプリンタに よる印刷結果が略同一となるように、 前記印刷データを補正する手段

を備える構成である分散印刷制御装置。

7 0 . 請求項 6 6ないし 6 9のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

前記候補プリンタ選択手段は、

速度優先で分散印刷を行なう旨の指示がなされているか否かを判定する速度 優先判定手段と、

前記速度優先判定手段で肯定判定されたときに、 プリン夕の機種にかかわら ず前記空き状態にある一のプリンタを選択する速度優先時選択手段と

を備える分散印刷制御装置。

7 1 . 請求項 6 6ないし 7 0のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

前記代替プリンタ選択手段は、

前記候補プリンタ選択手段で選択された一または複数のプリン夕の中から最 も印刷速度の高い一のプリンタを選択する手段である分散印刷制御装置。

7 2 . 請求項 5 9ないし 6 1のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

前記代替プリンタ選択手段で選択されたプリンタの呼び名を表示装置に表示 させる表示制御手段

を備える分散印刷制御装置。

7 3 . 前記印刷データが前記分散印刷の最中もしくは待機の状態にあると きに、 前記表示制御手段による表示を行なわせる手段を備える請求項 7 2に記 載の分散印刷制御装置。

7 4 . 前記印刷デ一夕が前記分散印刷を終了した状態にあるときに、 前記 表示制御手段による表示を行なわせる手段を備える請求項 7 2または 7 3に記 載の分散印刷制御装置。

7 5 . 請求項 5 9ないし 6 1のいずれかに記載の分散印刷制御装置であつ て、

前記分散制御手段は、

前記代替用のプリンタが前記障害が発生したプリンタと異なる機種であると きに、 該代替用のプリン夕による印刷結果と前記障害が発生したプリン夕によ る印刷結果が近似するように、 前記印刷デー夕を補正する手段

を備える構成である分散印刷制御装置。

7 6 . ( a ) データ送受信可能に接続される全プリンタの中から分散先と なる複数のプリンタを指定するステップと、

( b ) 前記ステップ （a ) により指定された複数のプリンタに印刷すべき印 刷データを分散出力するステップと

を備える分散印刷制御方法において、

前記ステップ （b ) は、

( b 1 ) 前記ステップ （a ) により指定された複数のプリン夕のいずれかで 障害が発生したときに、 該障害が発生したプリンタを除いた前記全プリン夕の 中から、 印刷について空き状態にある一のプリン夕を選択するステップと、

(b 2) 前記ステップ （b l) で選択された一のプリン夕を前記障害が発生 したプリン夕の代替用のプリン夕として、 前記印刷データの分散出力を行なう ステップと

を備えることを特徴とする分散印刷制御方法。

77. 請求項 76に記載の分散印刷制御方法であって、

前記ステップ （b 1) は、

(b 1 1) 前記選択される一のプリン夕が、 障害が発生したプリン夕と同一 または類似の機種のプリン夕となるように機種判別を行なうステップ

を備える構成である分散印刷制御方法。

78. 印刷すべき印刷データを複数のプリンタに分散出力する分散印刷制 御方法であって、

請求項 61ないし 75のいずれかに記載の分散印刷制御装置の各手段に対応 した構成を備える分散印刷制御方法。

79. (a) データ送受信可能に接続される全プリン夕の中から分散先と なる複数のプリンタを指定する機能と、

(b) 前記機能 （a) により指定された複数のプリン夕に印刷すべき印刷デ 一夕を分散出力する機能と

を、 コンピュータに実現させて分散印刷についての制御を行なうコンピュー 夕プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記機能 （b) は、 '

(b l) 前記機能 （a) により指定された複数のプリンタのいずれかで障害 が発生したときに、 該障害が発生したプリンタを除いた前記全プリン夕の中か ら、 印刷について空き状態にある一のプリンタを選択する機能と、 (b 2) 前記機能 （b l) で選択された一のプリンタを前記障害が発生した プリンタの代替用のプリン夕として、 前記印刷デ一夕の分散出力を行なう機能 と

を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

80. 請求項 79に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記機能 （b 1) は、

(b 1 1) 前記選択される一のプリン夕が、 障害が発生したプリン夕と同一 または類似の機種のプリン夕となるように機種判別を行なう機能

を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

8 1. 請求項 80に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、 さらに、

(c) 前記全プリン夕の機種毎に設けられたプリンタドライバから各プリン 夕の性能についての情報を取り込む機能

をコンピュータに実現させるとともに、

前記機能 （b 1 1) は、

前記機能 （c) により取り込んだ情報に基づいて、 前記同一または類似の機 種のプリン夕の判別を行なう機能

を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

82. 請求項 79ないし 8 1のいずれかに記載のコンピュータ読み取り可 能な記録媒体であって、

前記コンピュータプログラムは、 さらに、

(d) 前記機能 （a) により指定された複数のプリンタ毎に障害の発生を監 視する機能

をコンピュータに実現させるとともに、

前記機能 （b ) は、

( b 3 ) 前記印刷デ一夕の分散出力を開始した後から各プリン夕で印刷が完 了するまでの間に、 前記複数のプリンタのいずれかで障害が発生していること が前記機能 （d ) により検出されたときには、 前記障害が発生したプリン夕に 出力した印刷データのうちの未印刷分のページのデータを、 前記代替用のプリ ン夕に対して出力する機能

を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

8 3 . 請求項 8 2に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記機能 （b 3 ) は、

前記代替用のプリンタに対して前記プリン夕の代替がなされた旨を示すメッ セ一ジ用のページデータを出力する機能

を備えるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒 体。

8 4 . 請求項 7 9ないしの請求項 8 1いずれかにコンピュータ読取可能な 記録媒体であって、

前記コンピュータプログラムは、 さらに、

( d ) 前記機能 （a ) により指定された複数のプリンタ毎に障害の発生を監 視する機能

をコンピュータに実現させるとともに、

前記機能 （b ) は、

( b 3 ) 前記印刷データの分散出力を開始する前に、 前記複数のプリン夕の いずれかで障害が発生していることが前記監視手段により検出されたときには、 前記障害が発生したプリン夕に出力する予定の印刷データを、 前記代替用のプ リン夕に対して出力する機能

を備えるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒 体。

85. 請求項 79ないしの請求項 81のいずれかに記載のコンピュータ読 取可能な記録媒体であって、

前記機能 （b) は、 さらに、

(b 3) 前記代替用のプリン夕で障害が発生したときに、 該代替用のプリン 夕を除いた前記全プリン夕の中から、 印刷について空き状態にある一のプリン タを選択する機能と、

(b 4) 前記機能 （b 3) にて選択された一のプリンタを再度の代替用のプ リン夕として、 前記印刷データの分散出力を行なう機能と

を備えるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒 体。

86. 請求項 79に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記機能 （b 1) は、

(b 1 1) 前記障害が発生したプリンタを除いた前記全プリンタの中から、 前記障害が発生したプリン夕と同一または類似の機種であり、 かつ前記空き状 態にある一または複数のプリン夕を選択する機能と、

(b 12) 前記機能で選択された一または複数のプリン夕の中から所定条件 に従う一のプリンタを選択する機能と

を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

87. 請求項 86に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記機能 （b 1) は、 (b 13) 代替用のプリン夕の選択を手動と自動のいずれで行なうかを指示 する機能と、

(b 14)前記機能（b 1 3)で手動にて行なう旨の指示がなされたときに、 データ入力用のウィンドウを表示装置に表示し、 該ウィンドウの表示に従う入 力装置からの入力データに基づいて前記全プリン夕の中から一のプリン夕を選 択する機能と、

(b 1 5)前記機能（b 13)で自動にて行なう旨の指示がなされたときに、 前記機能 （b 1 1) と機能 （b 12) とを動作させる機能と

を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

88. 請求項 86または 87に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体で あって、

前記機能 （b 1 1) は、

(b 1 1 1)前記障害が発生したプリンタを除いた前記全プリンタの中から、 前記障害が発生したプリン夕と同一機種のプリンタを選択する機能と、

(b 1 12) 前記機能 （b i l l) により 1台のプリンタも選択されなかつ たときに、 前記障害が発生したプリンタを除いた前記全プリンタの中から、 前 記障害が発生したプリンタと印刷能力の近いプリンタを選択する機能と を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

89. 請求項 88に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記機能 （b) は、

前記機能 （b 1 12) で選択されたプリン夕が前記代替用のプリンタと定め られたとき、 該代替用のプリンタによる印刷結果と前記障害が発生したプリン 夕による印刷結果が略同一となるように、 前記印刷データを補正する機能 を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

9 0 . 請求項 8 6ないし 8 9のいずれかに記載のコンピュータ読取可能な 記録媒体であって、

前記機能 （b 1 1 ) は、

速度優先で分散印刷を行なう旨の指示がなされているか否かを判定する機能 と、

該機能で速度優先で分散印刷を行なう旨の指示がなされていると判定された ときに、 プリン夕の機種にかかわらず前記空き状態にある一のプリンタを選択 する機能と

を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

9 1 . 請求項 8 6ないし 9 0のいずれかに記載のコンピュータ読取可能な 記録媒体であって、

前記機能 （b 1 2 ) は、

前記機能 （b l 1 ) で選択された一または複数のプリン夕の中から最も印刷 速度の高い一のプリン夕を選択する機能であるコンピュータ読取可能な記録媒 体。

9 2 . 請求項 7 9ないし 8 1のいずれかに記載のコンピュータ読取可能な 記録媒体であって、

前記コンピュータプログラムは、 さらに、

( d ) 前記機能 （b l 2 ) で選択されたプリン夕の呼び名を表示装置に表示 させる機能

をコンピュータに実現されるものであるコンピュータ読み取り可能な記録媒 体。

93. 前記印刷データが前記分散印刷の最中もしくは待機の状態にあると きに、 前記機能 （d) による表示を行なわせる機能を備える請求項 92に記載 のコンピュータ読取可能な記録媒体。

94. 前記印刷データが前記分散印刷を終了した状態にあるときに、 前記 機能 （d) による表示を行なわせる機能を備える請求項 92または 93に記載 のコンピュータ読取可能な記録媒体。

95. 請求項 79ないし 8 1のいずれかに記載のコンピュータ読取可能な 記録媒体であって、

前記機能 （b) は、

前記代替用のプリン夕が前記障害が発生したプリン夕と異なる機種であると きに、 該代替用のプリン夕による印刷結果と前記障害が発生したプリン夕によ る印刷結果が近似するように、 前記印刷データを補正する機能

を備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取 り可能な記録媒体。

96. (a) データ送受信可能に接続される全プリン夕の中から分散先と なる複数のプリンタを指定する機能と、

(b) 前記機能 （a) により指定された複数のプリン夕に印刷すべき印刷デ 一夕を分散出力する機能と ，

を、 コンピュータに実現させて分散印刷についての制御を行なうコンビュ一 夕プログラムであって、

前記機能 （b) は、

(b 1) 前記機能 （a) により指定された複数のプリンタのいずれかで障害 が発生したときに、 該障害が発生したプリンタを除いた前記全プリン夕の中か ら、 印刷について空き状態にある一のプリンタを選択する機能と、

(b 2) 前記機能 （b l) で選択された一のプリンタを前記障害が発生した プリンタの代替用のプリンタとして、 前記印刷データの分散出力を行なう機能 と

を備える構成であるコンピュータプログラム。