JPH09218764A - 印刷指示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジョブの分割印刷指示可能な印刷指示装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 ジョブ分割指示手段１１ａは、ジョブの
分割指示を行う。任意／自動分割判断手段１１ｂは、利
用者が選択できる任意分割か、または自動的に選択され
る自動分割かを判断する。プリンタ情報管理手段１２
は、プリンタの情報を保存して管理する。印刷先プリン
タ決定手段１３は、任意分割の場合は、プリンタ情報か
ら印刷先プリンタ決定のために必要な各プリンタ毎の分
割印刷リスト項目を作成し、自動分割の場合は、プリン
タ情報から印刷先プリンタ決定のために最適なプリンタ
を検索して、その最適プリンタの分割印刷リスト項目を
作成する。表示制御手段１９は、分割印刷リスト項目を
表示信号に変換して、表示装置２０上に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印刷指示装置に関
し、特にネットワークを通じて分散配置されたプリンタ
に対し、印刷指示を行う印刷指示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、プリンタはデータ源となるワード
プロセッサやコンピュータ等と１対１に接続されていた
が、ＬＡＮの普及によりネットワークに接続されること
が多くなった。これにより、印刷指示を行う複数の端末
装置から複数のプリンタを供給し合う利用形態が現れて
きた。

【０００３】このような環境においては、利用者が自分
の都合に合った利用方法を印刷指示装置に指定できると
便利である。例えば、ジョブを複数のプリンタに分割し
て印刷指定したり、最適なプリンタを選択指定すること
などである。また印刷中にプリンタに障害が発生した場
合のリカバリ等の障害対策も必要である。

【０００４】複数のプリンタが接続されたネットワーク
での分割印刷に関する従来技術として、例えば特開平７
ー６４７４４号公報がある。これは各プリンタに対しペ
ージ単位にプリントデータを割り振って出力するもので
ある。

【０００５】また、最適なプリンタ選択の問題に関する
従来技術として、例えば特開平５ー１０８２８３号公報
がある。これは印刷要求を発行した場所とプリンタの位
置情報により、最も近いプリンタを選択するものであ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、分割印刷に関
する上記の従来例は、プリンタの設置位置について考慮
されていないため、ページ単位に多数のプリンタに分散
されたのでは利用者が印刷物を入手するまでに、１台の
プリンタで印刷するよりもかえって時間がかかる場合が
ある。一方、ジョブの分割はプリンタまたはプリンタサ
ーバによって自動的に行われるので利用者の意思が反映
されないことになる。

【０００７】また、最適なプリンタ選択の問題に関する
上記の従来例は、選択されたプリンタサーバですべての
ジョブを印刷することになるので、大量印刷の場合は時
間がかかり利用者の待ち時間が長くなることになる。

【０００８】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、利用者が自分の都合に合った利用方法を指定
できる印刷指示装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ネットワークを通じて分散配置されたプ
リンタに対し、印刷指示を行う印刷指示装置において、
ジョブの分割指示を行うジョブ分割指示手段と、前記分
割指示は利用者が選択できる任意分割か、または自動的
に選択される自動分割かを判断する任意／自動分割判断
手段と、前記プリンタの情報を保持するプリンタ情報管
理手段と、前記任意分割の場合は、前記プリンタ情報か
ら印刷先プリンタの決定のために必要な各プリンタ毎の
分割印刷リスト項目を作成し、前記自動分割の場合は、
前記プリンタ情報から印刷先プリンタの決定のために最
適プリンタを検索して、前記最適プリンタの分割印刷リ
スト項目を作成する印刷先プリンタ決定手段と、前記分
割印刷リスト項目を表示信号に変換して表示装置上に表
示する表示制御手段とを有することを特徴とする印刷指
示装置が提供される。

【００１０】ここで、ジョブ分割指示手段は、ジョブの
分割指示を行う。任意／自動分割判断手段は、利用者が
選択できる任意分割か、または自動的に選択される自動
分割かを判断する。プリンタ情報管理手段は、クライア
ントが必要なプリンタ情報をサーバから取得し管理す
る。印刷先プリンタ決定手段は、任意分割の場合は、プ
リンタ情報から印刷先プリンタ決定のために必要な各プ
リンタ毎の分割印刷リスト項目を作成し、自動分割の場
合は、プリンタ情報から印刷先プリンタ決定のために最
適なプリンタを検索して、その最適プリンタの分割印刷
リスト項目を作成する。表示制御手段は、分割印刷リス
ト項目を表示信号に変換して表示装置上に表示する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本発明の原理図である。ネ
ットワーク１に複数のプリンタ２、３と印刷指示装置が
結合される。印刷指示装置の主要部は、ジョブ分割指示
手段１１ａと、任意／自動分割判断手段１１ｂと、プリ
ンタ情報管理手段１２と、印刷先プリンタ決定手段１３
と、表示制御手段１９と、表示装置２０とで構成され
る。

【００１２】ジョブ分割指示手段１１ａは、ジョブをド
キュメント単位に分割、または１つのドキュメントを複
数のページ単位に分割して印刷指示を行う。また、ジョ
ブ分割印刷リスト出力手段１１ｃを有し、ジョブを分割
印刷する場合にジョブ分割印刷リスト項目を印刷指示す
ることができ、プリンタに出力させることができる。

【００１３】任意／自動分割判断手段１１ｂは、指示さ
れた分割が、利用者が任意に行う任意分割か、または自
動的に行う自動分割かを判断する。プリンタ情報管理手
段１２は、ネットワーク１上に結合された複数のプリン
タ情報を保持し管理する。プリンタ情報の詳細は後述す
る。

【００１４】印刷先プリンタ決定手段１３は、任意分割
の場合は、プリンタ情報から印刷先プリンタの決定のた
めに必要な各プリンタ毎の分割印刷リスト項目を作成
し、自動分割の場合は、プリンタ情報から印刷先プリン
タの決定のために最適なプリンタを検索して、その最適
プリンタの分割印刷リスト項目を作成する。

【００１５】表示制御手段１９は、分割印刷リスト項目
を表示信号に変換して表示装置２０上に表示する。図２
は、上記で説明した本発明の主要部を含めた実施の形態
の詳細ブロック図である。ネットワーク１に複数のプリ
ンタ２、３と印刷指示装置が結合される。印刷指示装置
は、ジョブ分割制御指示手段１１と、プリンタ情報管理
手段１２と、印刷先プリンタ決定手段１３と、設定情報
保持手段１４と、ジョブ発行手段１５と、ジョブ／プリ
ンタ情報一覧保持手段１６と、ジョブ／プリンタ状態取
得手段１７と、再印刷決定／指示手段１８と、表示制御
手段１９と、表示装置２０とで構成される。

【００１６】ジョブ分割制御指示手段１１は、図では表
示してないが、ジョブ分割指示手段１１ａと、任意／自
動分割判断手段１１ｂ及びジョブ分割印刷リスト出力手
段１１ｃとで構成される。分割処理を行わない場合には
現在選択されているプリンタで操作可能な項目のみ指示
でき、分割処理を行う場合には選択可能なすべての項目
を指示できる。また、ジョブを分割印刷する場合にジョ
ブ分割印刷リストを印刷指示することができ、プリンタ
に出力させることができる。

【００１７】プリンタ情報管理手段１２は、クライアン
トでプリンタ情報が必要な度にネットワーク上で集中管
理をしているサーバから、プリンタ情報を取得し保持す
る。プリンタ情報としては、プリンタの名前やモデル
名、プリンタのオプション情報( ソーター、HCS(ハイキ
ャパシティスタック) 、オフセットスタック、フィニッ
シング処理の種類など) 、用紙サイズ情報(A3, A4, B4,
B5,レター, リーガル,MSI(マルチシートインサータ)
など) 、状態情報( 紙づまり、紙切れ、紙切れ警告、ド
アオープン、トナー切れ、トナー切れ警告、ハードウェ
アの故障など) 、ジョブ情報( 印刷先プリンタ名、ジョ
ブID、ジョブ状態など) 、プリンタの処理能力情報( 処
理速度、受付可能なジョブの大きさなど) がある。ま
た、プリンタの位置情報、プリンタの印刷処理開始可能
時刻情報及びジョブを送信した場合のジョブ印刷完了予
定時刻情報なども含み、随時更新して管理する。

【００１８】印刷先プリンタ決定手段１３は、プリンタ
情報管理手段１２よりプリンタの印刷処理開始可能時刻
情報やプリンタの位置情報などを入手する。そして、ジ
ョブの分割を任意に行う場合には、プリンタ情報から印
刷先プリンタの決定のために必要な各プリンタ毎の分割
印刷リスト項目を作成し、ジョブの分割を自動で行う場
合には、プリンタ情報から印刷先プリンタの決定のため
に最適なプリンタを検索して、その最適プリンタの分割
印刷リスト項目を作成する。

【００１９】設定情報保持手段１４は、ジョブ分割制御
指示手段１１で指示された情報と印刷データを保持し、
ジョブの発行時に利用する。ジョブ発行手段１５は、ジ
ョブ分割の要求を受けて、設定情報保持手段１４から入
手した指示情報と印刷データを各プリンタへ印刷要求の
ジョブとして、ネットワーク１とジョブ/ プリンタ情報
一覧保持手段１６に送信する。

【００２０】ジョブ/ プリンタ情報一覧保持手段１６
は、ジョブ発行手段１５によって発行された各ジョブの
ファイル名、印刷先プリンタ名、そして印刷先プリンタ
でのジョブに付与されたジョブＩＤ及びジョブ状態を一
覧形式で保持する。

【００２１】ジョブ/ プリンタ状態取得手段１７は、ジ
ョブ/ プリンタ情報一覧保持手段１６に保持されている
各ジョブについて、プリンタ情報管理手段１２にジョブ
およびプリンタの状態を問合せ、その結果からジョブ/
プリンタ情報一覧保持手段１６に保持されている各ジョ
ブおよびプリンタの状態を更新する。

【００２２】再印刷決定/ 指示手段１８は、プリンタの
状態を解析し、プリンタが異常かどうか判断する。異常
時は印刷先プリンタ決定手段１３に再印刷先プリンタを
再決定させる。

【００２３】次に、フローチャートを用いて本発明の動
作について説明する。図３は、本発明のジョブの分割印
刷指示手順を示すフローチャートである。 〔Ｓ１〕ジョブ分割制御指示手段１１は、ユーザにより
設定されたジョブ分割情報を取得し、分割印刷が指定さ
れたかを判断する。ジョブの分割印刷が指定されていれ
ば、ステップＳ３に移り、指定されていない場合はステ
ップＳ２に移る。 〔Ｓ２〕ジョブ分割制御指示手段１１は、分割印刷が指
定されていないので、設定されている印刷項目で指定さ
れているプリンタにジョブの印刷指示を行う。 〔Ｓ３〕ジョブ分割制御指示手段１１は、ジョブの分割
が任意分割か自動分割か判定する。ジョブの分割が自動
分割ならばステップＳ５に移り、任意分割ならばステッ
プＳ４に移る。 〔Ｓ４〕ジョブの分割を任意に行う場合、プリンタ名な
どのリストが表示される。そして、印刷先プリンタ決定
手段１３は、利用者によるジョブの分割印刷指示を可能
にし、分割印刷リストを作成する。その後、分割印刷リ
ストは表示制御手段１９で表示信号に変換され、表示装
置２０上に表示される。 〔Ｓ５〕ジョブの分割を自動で行う場合、印刷先プリン
タ決定手段１３は、分割印刷リストを取得する。そし
て、分割印刷リストは表示制御手段１９で表示信号に変
換され、表示装置２０上に表示される。 〔Ｓ６〕ジョブ分割制御指示手段１１は、分割印刷リス
トの印刷が指定されたかを判断する。分割印刷リストの
印刷が指定されていれば、ステップＳ７へ移り、指定さ
れていない場合はステップＳ８へ移る。 〔Ｓ７〕ジョブの最初のドキュメントで、かつその最初
のページが含まれる分割ジョブをプリンタが印刷するよ
うに分割印刷リストは、変更される。 〔Ｓ８〕分割印刷リスト順に分割ジョブをプリンタに印
刷指示する。

【００２４】以上説明したように、ジョブあるいはドキ
ュメントの分割印刷の指示が可能になる。これにより、
利用者は分割の指定を容易に行える。また、ジョブをド
キュメント単位、あるいはページ単位で分割印刷できる
ので印刷物の識別が容易になる。

【００２５】また、分割を任意に指定するか、自動で行
うかの指定が端末装置上で指定可能となるので、利用者
の意思を反映できるようになる。さらに、ジョブ分割印
刷リストを印刷するかどうかが端末装置上で指定可能と
なるので、利用者が必要とする時のみジョブ分割印刷リ
ストを印刷でき、不要な紙の印刷を防止できる。

【００２６】図４は、本発明のジョブの分割を任意に行
う場合の印刷指示手順を示すフローチャートである。 〔Ｓ１０〕ジョブ分割制御指示手段１１は、印刷要求項
目と分割種類情報を印刷先プリンタ決定手段１３に通知
し、印刷指示可能プリンタ名リストを要求する。 〔Ｓ１１〕印刷先プリンタ決定手段１３は、プリンタ情
報管理手段１２で設定された出力要求に対し、印刷可能
で正常に動作しているプリンタ名をプリンタ情報管理手
段１２から取得して、出力可能プリンタ名リストを作成
する。 〔Ｓ１２〕印刷先プリンタ決定手段１３は、出力可能プ
リンタ名リストに載っている各プリンタのジョブの印刷
処理開始可能時刻情報と、プリンタの位置情報をプリン
タ情報管理手段１２から取得する。 〔Ｓ１３〕印刷先プリンタ決定手段１３は、プリンタの
位置と、利用されている端末装置の位置からプリンタま
での距離を計算し、あらかじめ用意してある距離と所要
時間のテーブルを用いて、プリンタまでの所要時間を求
める。このとき、利用者がいる階数と、プリンタのある
階数が異なる場合には、そのことを所要時間に加味す
る。

【００２７】そして、印刷処理開始可能時刻が早い順に
プリンタ名、印刷処理開始可能時刻、各プリンタの位
置、各プリンタまでの所要時間及び各プリンタの処理能
力のリストを作成する。その後、リストは表示制御手段
１９に通知され、表示信号に変換される。 〔Ｓ１４〕表示信号に変換されたプリンタ名などのリス
トが、表示装置２０上に表示される。そして、利用者は
ジョブをドキュメント単位で印刷指示を行うことができ
る。または１つのドキュメントを複数のページ単位に分
割した印刷指示を行うことができる。

【００２８】以上説明したように、プリンタでの印刷処
理開始可能時刻が早い順にプリンタ名、印刷処理開始可
能時刻、プリンタの位置、プリンタまでの所要時間、印
刷装置の処理能力がリスト表示され、その中から指定す
ることが可能となる。これにより、利用者はジョブを分
割して印刷するプリンタの指定に、十分な判断材料を取
得でき、プリンタを容易に指定できる。

【００２９】図５は、本発明のジョブの分割を自動で行
う場合の印刷指示手順を示すフローチャートである。 〔Ｓ２０〕ジョブ分割制御指示手段１１は、印刷要求項
目と分割種類情報を印刷先プリンタ決定手段１３に通知
し、どのプリンタにどのようなジョブを印刷するかの分
割印刷リストを要求する。 〔Ｓ２１〕印刷先プリンタ決定手段１３は、プリンタ情
報管理手段１２で設定された出力要求に対し、印刷可能
で正常に動作しているプリンタ名をプリンタ情報管理手
段１２で取得して、出力可能プリンタ名リストを作成す
る。 〔Ｓ２２〕印刷先プリンタ決定手段１３は、出力可能プ
リンタ名リストに載っている各プリンタのジョブの印刷
処理開始可能時刻情報と、プリンタの位置情報をプリン
タ情報管理手段１２から取得する。 〔Ｓ２３〕印刷先プリンタ決定手段１３は、プリンタの
位置と、端末装置の位置からプリンタまでの距離を計算
し、あらかじめ用意してある距離と所要時間のテーブル
より、プリンタまでの所要時間を求める。このとき、利
用者がいる階数とプリンタのある階数が異なる場合に
は、そのことを所要時間に加味する。そして、印刷処理
開始可能時刻にプリンタまでの所要時間を加えた時刻が
早いプリンタを検索する。 〔Ｓ２４〕印刷先プリンタ決定手段１３は、検索された
プリンタにおけるジョブの印刷完了予定時刻をプリンタ
情報管理手段１２から取得する。 〔Ｓ２５〕印刷先プリンタ決定手段１３は、取得したジ
ョブの印刷完了予定時刻が他のプリンタの印刷開始可能
時刻よりも早いかどうかを判断する。そして、ジョブの
印刷完了予定時刻が他のプリンタの印刷開始可能時刻よ
りも早ければ、ステップＳ２９に移る。早くなければス
テップＳ２６に移る。 〔Ｓ２６〕印刷先プリンタ決定手段１３は、各プリンタ
の印刷処理開始可能時刻に現在選択されているプリンタ
からの所要時間を加算し、加算後の時刻が早いプリンタ
を検索する。 〔Ｓ２７〕印刷先プリンタ決定手段１３は、ジョブをド
キュメント単位に分割、または１つのドキュメントを複
数のページ単位に分割する。そして、プリンタ情報管理
手段１２から２つのプリンタの印刷完了予定時刻を取得
し、最初に検索されたプリンタの方を最初に印刷終了す
るようにジョブを分割する。 〔Ｓ２８〕印刷先プリンタ決定手段１３は、最後に検索
されたプリンタを現在選択されているプリンタとしてス
テップ２５に戻る。 〔Ｓ２９〕印刷先プリンタ決定手段１３は、分割印刷リ
ストを表示制御手段１９に通知し、表示装置２０でその
リストを表示する。そして、利用者はリスト順に印刷指
示を行うことができる。

【００３０】以上説明したように、ジョブ分割を自動で
行う場合には、所要時間を考慮してジョブをどのプリン
タに分割するかが決定される。これにより、利用者は印
刷指示してから短時間で印刷物を入手することが可能と
なる。そして、ドキュメント単位に分割されるので、印
刷物を確認しやすく、解像度の違いなどのプリンタ性能
の違いによる印刷品質が文書の途中から異なることを防
止できる。

【００３１】また、１つのドキュメントが大きい場合に
は複数のページ単位に分割し、印刷指示候補プリンタと
印刷結果が同程度の品質になるプリンタに分割印刷指示
する。これにより、利用者はより速く印刷物を入手する
ことが可能となり、解像度の違いなどのプリンタ性能の
違いによる印刷品質がページ単位で異なることを防止で
きる。

【００３２】さらに、端末装置上にどのドキュメントが
どのプリンタに送信されたかを表示するので、印刷物が
どのプリンタに印刷されたかを理解しやすい。図６は、
本発明のジョブの印刷指示後の処理手順を説明するフロ
ーチャートである。 〔Ｓ３０〕設定情報保持手段１４は、ジョブ分割制御指
示手段１１で設定された各情報を保存する。そして、ジ
ョブ発行手段１５は、その情報と印刷データを複数のプ
リンタに分割してジョブとして発行する。 〔Ｓ３１〕ジョブ/ プリンタ情報一覧保持手段１６は、
ジョブ発行手段によって発行されたジョブについての各
情報を保持する。 〔Ｓ３２〕ジョブ/ プリンタ情報取得手段１７は、ジョ
ブ/ プリンタ情報一覧保持手段１６に保持されている先
頭のジョブに関するジョブ/ プリンタ情報を、プリンタ
情報管理手段１２から取得する。 〔Ｓ３３〕取得したジョブの状態が処理終了かどうか判
断する。処理が終了していれば終了する。終了していな
い場合はステップＳ３４に移る。 〔Ｓ３４〕再印刷決定/ 指示手段１８は、取得したプリ
ンタの状態が異常かどうかを判断する。ここでいうプリ
ンタ異常とは、プリンタが停止していてその原因が紙詰
まりや紙切れなど利用者が容易に対応できない原因をい
う。プリンタが異常でない場合はステップＳ４０に移
り、プリンタが異常の場合はＳ３５へ移る。 〔Ｓ３５〕再印刷決定/ 指示手段１８は、印刷先プリン
タ決定手段１３に再印刷先プリンタ名を要求する。 〔Ｓ３６〕印刷先プリンタ決定手段１３は、プリンタ情
報管理手段１２で設定された出力要求に対し、印刷可能
で正常に動作しているプリンタ名をプリンタ情報管理手
段１２で取得して、出力可能プリンタ名リストを作成す
る。 〔Ｓ３７〕印刷先プリンタ決定手段１３は、出力可能プ
リンタ名リストに載っている各プリンタのジョブの印刷
処理開始可能時刻情報とプリンタの位置情報をプリンタ
情報管理手段１２から取得する。 〔Ｓ３８〕印刷先プリンタ決定手段１３は、プリンタの
位置と端末装置の位置からプリンタまでの距離を計算
し、あらかじめ用意してある距離と所要時間のテーブル
を用いて、プリンタまでの所要時間を求める。このと
き、利用者がいる階数とプリンタのある階数が異なる場
合には、そのことを所要時間に加味する。そして、印刷
処理開始可能時刻にプリンタまでの所要時間を加えた時
刻が早いプリンタを検索し、そのプリンタ名を再印刷決
定/ 指示手段１８に通知する。 〔Ｓ３９〕再印刷決定/ 指示手段１８は、印刷先プリン
タ決定手段１３から通知されたプリンタに対して、印刷
に失敗したジョブの再印刷指示を行い、ステップＳ３０
に戻る。 〔Ｓ４０〕ジョブ/ プリンタ情報取得手段１７は、プリ
ンタ情報管理手段１２からジョブおよびプリンタの状態
を取得する。 〔Ｓ４１〕取得したジョブ/ プリンタ情報より、ジョブ
/ プリンタ情報一覧保持手段１６で保持されているジョ
ブおよびプリンタの状態が更新される。 〔Ｓ４２〕最新のジョブ/ プリンタ情報を表示装置２０
に表示する。 〔Ｓ４３〕ジョブ/ プリンタ情報終了がすべて終了した
か判断する。すべて終了していれば処理を終了する。終
了していない場合はステップＳ４４に移る。 〔Ｓ４４〕ジョブ／プリンタ状態取得手段１７は、ジョ
ブ/ プリンタ情報一覧保持手段１６の次のジョブおよび
プリンタの情報を取得し、ステップＳ３３に戻る。

【００３３】以上説明したように、プリンタ状態を解析
し、利用者が容易に修復可能ならば、プリンタの異常と
見なさないようにした。これにより、他のプリンタでの
出力を防止でき、停止したプリンタの利用者による早期
回復が可能となる。

【００３４】次に、本発明の分割印刷を指示する表示装
置上での印刷指示パネルについて説明する。図７は、分
割印刷しない場合の印刷指示パネルである。分割なしを
指定している場合では、通常の印刷となる。よって、印
刷指示パネルには現在指定されているプリンタが表示さ
れ、このプリンタで使用可能な印刷指示項目が表示され
る。図では、プリンタ名１０８に「プリンタＶ」が表示
されている。

【００３５】印刷指示パネル１００は、Ｎｕｐ指定１０
１、排出指定１０２、分割指定１０３、拡大／縮小率指
定１０４、用紙サイズ指定１０５、部数指定１０６及び
面指定１０７の各印刷指示項目とジョブ一覧情報１１０
が表示される。太い黒丸はユーザが選択した項目であ
る。例えば、分割指定１０３では、「分割なし」が指定
されている。

【００３６】ここで面指定１０７の両面項目１０７ａに
シェードがかかる。これは、「プリンタＶ」には両面印
刷機能がないので指定できないことを示し、利用者が指
定したプリンタで指定できない印刷指示項目を誤って指
定することを防止している。

【００３７】また、ジョブの一覧情報１１０は、ジョブ
識別子であるジョブＩＤ１１１、ジョブ名１１２、印刷
先プリンタ名１１３、ジョブ状態１１４、プリンタ状態
１１５及び備考１１６を示し、備考１１６に再印刷とあ
るジョブは印刷指示したプリンタが異常状態となったの
で、表示されているプリンタに再印刷指示したことを示
している。よって、利用者が印刷指示したジョブやプリ
ンタの状態が一目で理解できる。

【００３８】図８は分割を任意に指定する場合の印刷指
示パネルである。なお、この印刷指示パネル２００は図
７で説明したものと構成は同じなので、相違点のみを説
明する。任意分割の場合は印刷指示パネル２００に指定
可能な印刷指示項目が表示され、右上にはプリンタ名が
表示されない。そして、ジョブ一覧情報２１０のジョブ
の印刷先プリンタ名２１３に「分割印刷」と表示される
ので、どのジョブを分割印刷指示したかを一目で理解で
きる。

【００３９】また、分割印刷が指定された場合は、さら
に分割指定２０３で分割印刷リストを印刷するかどうか
も指定できるようにする。この図では、分割を任意に指
定するが、分割印刷リストは印刷しないことを示してい
る。

【００４０】図９は、分割指定可能プリンタ一覧を表示
する場合の表示画面例である。表示画面３００はプリン
タ名３０１、印刷開始可能時刻３０２、プリンタの位置
３０３、所要時間３０４、処理能力３０５で構成され
る。表示画面３００は、図８で説明した任意の分割印刷
を指示した場合に表示され、各項目は印刷開始可能時刻
の速い順に表示される。よって、利用者は表示された情
報を判断材料として自分の都合に合ったプリンタを選択
でき、分割印刷先として指定できる。

【００４１】各項目毎の内容３１０について説明する
と、プリンタＡは、１２：３０に印刷開始が可能とな
り、７Ｂ７という部屋の中央に位置し、利用している端
末からは１０（＝０．１０・１００）秒かかり、解像度
が６００ＤＰＩで処理速度が毎分３０枚であることを示
している。

【００４２】図１０は、ジョブの分割印刷前の詳細情報
を表示する場合の表示画面例である。表示画面４００は
ジョブ名４０１、ドキュメント名４０２、プリンタ名４
０３、ジョブ状態４０４、プリンタ状態４０５及び備考
４０６で構成される。この表示画面４００は、図８のジ
ョブ一覧情報２１０のジョブ名２１２をマウスでクリッ
クすることによって表示されるので、利用者はジョブの
構成を一目で理解できる。

【００４３】この図ではジョブ名４０１のジョブＤがド
キュメント名４０２として、ドキュメントＡ、ドキュメ
ントＢ、ドキュメントＣという３つのドキュメントから
構成されていることを示す。また、プリンタ名４０３に
図９で示したプリンタをマウスによるドラッグアンドド
ロップ操作等で指定し印刷指示する。すると、ジョブの
ドキュメント単位の分割印刷指示が可能となるので、利
用者は容易にジョブの分割印刷指示ができる。

【００４４】図１１はジョブの１つのドキュメントを２
つのページ単位に分割する場合の表示画面例である。表
示画面５００は、ドキュメント名５０１、分割開始ペー
ジ５０２、分割開始ページ５０３及びプリンタ名５０４
で構成される。表示画面５００は、図１０のドキュメン
ト名４０２のいずれかのドキュメントをマウスでクリッ
クすることによって表示されるので、利用者は容易にド
キュメントのページ単位による分割印刷指示ができる。

【００４５】図１２はジョブを任意に分割印刷した場合
にそのジョブの詳細情報を表示する場合の表示画面例で
ある。表示画面６００は、ジョブ名６０１、ドキュメン
ト名６０２、プリンタ名６０３、ジョブ状態６０４、プ
リンタ状態６０５及び備考６０６で構成される。表示画
面６００は、図８のジョブ一覧情報２１０のジョブ名２
１２をマウスでクリックすることによって表示されるの
で、利用者はジョブの状態を一目で理解できる。ドキュ
メントをページ単位に分割した場合にはドキュメント名
６０２にドキュメント名とページ範囲を表示する。そし
て、備考６０６に再印刷と表示されているジョブは、印
刷指示したプリンタが異常状態となり、そのプリンタに
再印刷指示したことを示している。このように分割印刷
指示したドキュメントやプリンタの状態が表示されるの
で、利用者は一目で理解できる。

【００４６】図１３は、分割を自動で行う場合の印刷指
示パネルである。なお、この印刷指示パネル７００は図
７で説明したものと構成は同じなので、相違点のみを説
明する。ジョブ一覧情報７１０のジョブの印刷先プリン
タ名７１３に分割印刷と表示されるので、分割印刷リス
トの印刷指示が容易に行え、どのジョブを分割印刷指示
したかを一目で理解できる。

【００４７】分割指定７０３では、分割印刷リストを印
刷するかどうかも指定できるようにする。図では、分割
を自動で指定し、分割印刷リストを印刷することを示し
ている。

【００４８】図１４は、ジョブを自動で分割印刷した場
合のそのジョブの詳細情報を表示する場合の表示画面例
である。表示画面８００は、ジョブ名８０１、ドキュメ
ント名８０２、プリンタ名８０３、ジョブ状態８０４、
プリンタ状態８０５及び備考８０６から構成される。表
示画面８００は、図１３のジョブ一覧情報７１０のジョ
ブ名７１２をマウスでクリックすることによって表示さ
れるので、利用者はジョブの状態を一目で理解できる。

【００４９】ドキュメントをページ単位に分割した場合
は、ドキュメント名８０２にドキュメント名とページ範
囲を表示し、分割印刷リストを印刷した場合にはそのリ
ストについても同様に表示する。備考８０６に再印刷と
あるジョブは印刷指示したプリンタが異常状態となり、
そのプリンタに再印刷指示したことを示している。この
ように分割印刷指示したドキュメントがどのプリンタに
印刷され、そのドキュメントやプリンタの状態がどうな
っているかが表示されるので、利用者は一目で理解でき
る。

【００５０】図１５は、分割を任意で指定する場合の印
刷先のプリンタ名の表示および指定の仕方の変形表示画
面例である。この表示画面９００は、ジョブ名９０１、
ドキュメント名９０２、プリンタ名９０３、ジョブ状態
９０４、プリンタ状態９０５及び備考９０６で構成され
る。印刷先プリンタを決めたいドキュメント名を選択す
ると、そのドキュメント名にシェードがかかり、現在選
択されていることを示す。図ではドキュメントＡ９０２
ａが選択され、この項目にシェードがかかる。その後、
プリンタ名９０３をマウスで選択すると選択可能プリン
タ一覧９０３ａがメニュー表示される。このメニューか
らプリンタ名を選択すると、そのプリンタが選択されて
いるドキュメントの印刷先として指定される。図ではプ
リンタＥ９０３ｂにシェードがかかり指定されているこ
とがわかる。

【００５１】このように印刷先プリンタを決めたいドキ
ュメント名を選択してプリンタ名を選択すると、図１０
で説明したプリンタ名４０３が、表示画面９００上にメ
ニューとして表示されるので、プリンタ名の指定が容易
に行える。

【００５２】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、端末装
置上でジョブを分割して印刷するかどうかを指定できる
ようにした。これにより、利用者は自分の都合に合った
ジョブ分割を行うことができる。

【００５３】また、ジョブ分割印刷リストを表示できる
ようにした。これにより、利用者はプリンタの位置や処
理能力等がわかるので、最適なプリンタを選択すること
ができ、大量印刷等での待ち時間を短縮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の主要部を示す原理図である。

【図２】本発明の全体構成を示す詳細ブロック図であ
る。

【図３】ジョブの分割印刷指示手順の概要を示すフロー
チャートである。

【図４】ジョブの分割を任意に行う場合の印刷指示手順
を示すフローチャートである。

【図５】ジョブの分割を自動で行う場合の印刷指示手順
を示すフローチャートである。

【図６】ジョブの印刷指示後の処理手順を示すフローチ
ャートである。

【図７】分割印刷しない場合の印刷指示パネルである。

【図８】分割を任意に指定する場合の印刷指示パネルで
ある。

【図９】分割を任意に指定する場合のプリンタ一覧表示
である。

【図１０】分割を任意に指定する場合の分割印刷指示前
のジョブの詳細情報表示である。

【図１１】分割を任意に指定する場合のドキュメントの
ページ単位分割指示表示である。

【図１２】分割を任意に指定する場合の分割印刷指示後
のジョブの詳細情報表示である。

【図１３】分割を自動で行う場合の印刷指示パネルであ
る。

【図１４】分割を自動で行う場合のジョブの詳細情報表
示である。

【図１５】分割印刷先プリンタの指定方法の変形例表示
である。

【符号の説明】

１ ネットワーク ２、３ プリンタ １１ａ ジョブ分割指示手段 １１ｂ 任意／自動分割判断手段 １２ プリンタ情報管理手段 １３ 印刷先プリンタ決定手段 １９ 表示制御手段 ２０ 表示装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを通じて分散配置されたプ
   リンタに対し、印刷指示を行う印刷指示装置において、 ジョブの分割指示を行うジョブ分割指示手段と、 前記分割指示は利用者が選択できる任意分割か、または
   自動的に選択される自動分割かを判断する任意／自動分
   割判断手段と、 前記プリンタの情報を保持するプリンタ情報管理手段
   と、 前記任意分割の場合は、前記プリンタ情報から印刷先プ
   リンタの決定のために必要な各プリンタ毎の分割印刷リ
   スト項目を作成し、前記自動分割の場合は、前記プリン
   タ情報から印刷先プリンタの決定のために最適プリンタ
   を検索して、前記最適プリンタの分割印刷リスト項目を
   作成する印刷先プリンタ決定手段と、 前記分割印刷リスト項目を表示信号に変換して表示装置
   上に表示する表示制御手段と、 を有することを特徴とする印刷指示装置。
2. 【請求項２】 前記ジョブ分割指示手段は、前記ジョブ
   分割印刷リスト項目をプリンタから出力させるジョブ分
   割印刷リスト出力手段を有することを特徴とする請求項
   １記載の印刷指示装置。