JP2001290625A - 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体 - Google Patents

分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体

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JP2001290625A JP2000107230A JP2000107230A JP2001290625A JP 2001290625 A JP2001290625 A JP 2001290625A JP 2000107230 A JP2000107230 A JP 2000107230A JP 2000107230 A JP2000107230 A JP 2000107230A JP 2001290625 A JP2001290625 A JP 2001290625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙情報などの各種の情報の設定を適正なも
のとして、良好な印刷結果を得ることができるようにす
ることを目的としている。 【解決手段】 プリンタグループや用紙条件などを設定
入力する「分散印刷プロパティ」のデータ入力用画面に
おいて、「候補選択」のフィールドfd5で「機能優
先」のモードが選択されている場合には、用紙サイズ入
力用のプルダウンメニュMN2に、現在選択されている
グループに属する各プリンタ(「プリンタ」の表示欄i
d13に表示される各プリンタ)の印刷可能な用紙サイ
ズの総和である、例えば「B5」、「A4」、「A3」
の用紙サイズを選択肢として表示する。一方、「速度優
先」のモードが選択されている場合には、用紙サイズ入
力用のプルダウンメニュMN2に、現在選択されている
グループに属する各プリンタに共通な用紙サイズであ
る、例えば「B5」、「A4」を選択肢として表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分散先となる複
数のプリンタを指定して、印刷すべき印刷データを、前
記指定された複数のプリンタに分散出力することによ
り、分散印刷についての制御を行なう技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータネットワークを用い
ることで、パーソナルコンピュータ等の一の情報処理装
置に対して複数のプリンタを容易に接続することが可能
となった。こうした一の情報処理装置に複数のプリンタ
を接続した構成では、情報処理装置で作成した印刷デー
タを各プリンタに分散して出力することができ、全体と
しての印刷時間の短縮を図ることができる。
【0003】かかる構成の印刷システムでは、分散印刷
を行なうに際して、各種の情報を情報処理装置に設定し
ておく必要があった。これら設定情報としては、分散先
のプリンタを特定するプリンタ名の情報や、用紙サイ
ズ、用紙種類などの用紙の情報等がある。これら情報の
入力は、ディスプレイにデータ入力用のウィンドウを表
示して、作業者によるキーボード、マウスを用いた上記
ウィンドウからのデータ入力を受けて行なわれる。
【0004】情報処理装置では、印刷データを各プリン
タに分散出力する前に、上記プリンタ名から定まる各プ
リンタに対して、上記用紙の情報などのプリンタの印刷
能力に関わる情報を通知する。各プリンタはこうした通
知に基づいて、当該用紙の情報に見合うよう印刷の準備
を行なう。その後、情報処理装置は、印刷の準備が整っ
た各プリンタに向かって印刷データを出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、用紙の情報として設定した内容が、分散
先のプリンタの印刷能力を超えることがあった。例え
ば、分散先のプリンタが最大A4のサイズまでしか印刷
能力がないようなときに、用紙サイズをA3と設定した
場合がそうである。こうした場合、A4までしか印刷能
力がないプリンタに対して、A3の用紙サイズでの印刷
を要求することになり、この結果、プリンタからは良好
な印刷結果を得ることができないといった問題があっ
た。
【0006】この発明は、用紙情報などの各種の情報の
設定を適正なものとして、良好な印刷結果を得ることが
できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
【0008】この発明の分散印刷制御装置は、分散先と
なる複数のプリンタを指定するプリンタ指定手段と、印
刷すべき印刷データを、前記プリンタ指定手段により指
定された複数のプリンタに分散出力する分散出力手段と
を備えて、分散印刷についての制御を行なう分散印刷制
御装置において、前記各プリンタの印刷能力に関わる所
定条件を設定するためのデータ入力欄を表示装置に表示
するとともに、入力装置による前記データ入力欄からの
入力データを取り込んで、該入力データに基づいて前記
所定条件を設定する条件設定手段と、前記プリンタ指定
情報により指定された前記複数のプリンタのそれぞれが
備える前記所定条件についての能力情報を取得するプリ
ンタ能力情報取得手段と、前記データ入力欄から入力可
能な入力データを、前記プリンタ能力情報取得手段によ
り取得された各プリンタの能力情報に応じて制限するデ
ータ入力制限手段とを備えることを、その要旨としてい
る。
【0009】上記構成の分散印刷制御装置によれば、プ
リンタ指定手段により、分散先となる複数のプリンタが
指定され、条件設定手段により、各プリンタの印刷能力
に関わる所定条件が設定される。さらに、プリンタ指定
情報により指定された複数のプリンタのそれぞれが備え
る前記所定条件についての能力情報が、プリンタ能力情
報取得手段により拾得され、データ入力欄から入力可能
な入力データが、データ入力制限手段によって、その取
得された各プリンタの能力情報に応じて制限される。
【0010】このために、データ入力欄を用いて設定さ
れる所定条件は、各プリンタの能力情報に応じたものと
なる。したがって、所定条件は適正なものとなることか
らプリンタの能力にあった分散印刷が常に行なわれるこ
とになる。この結果、良好な印刷結果を得ることができ
るという効果を奏する。
【0011】上記この発明の分散印刷制御装置におい
て、前記データ入力制限手段は、前記プリンタ能力情報
取得手段により取得された各プリンタの能力情報を全て
含む能力情報の集合を求めて、該求めた能力情報の集合
の範囲内に前記データ入力欄から入力可能な入力データ
を制限する構成とすることができる。
【0012】この構成によれば、データ入力欄から入力
可能な入力データを、各プリンタの所定条件についての
能力情報を全て含む能力情報の集合の範囲内に制限する
ことができる。このために、分散先の複数のプリンタの
いずれかが有する能力を用いた印刷を行なうことができ
ることから、高い能力に基づく印刷が可能となる。
【0013】上記この発明の分散印刷制御装置におい
て、前記データ入力制限手段は、前記プリンタ能力情報
取得手段により取得された各プリンタの能力情報に共通
の能力情報の集合を求めて、該求めた能力情報の集合の
範囲内に前記データ入力欄から入力可能な入力データを
制限する構成とすることができる。
【0014】この構成によれば、データ入力欄から入力
可能な入力データを、各プリンタの所定条件についての
能力情報に共通の能力情報の集合の範囲内に制限するこ
とができる。このために、分散先の複数のプリンタのい
ずれにも備えられる能力でもって印刷を行なうことがで
きることから、上記複数のプリンタのいずれからでも印
刷が可能となる。
【0015】上記この発明の分散印刷制御装置におい
て、前記データ入力制限手段は、前記プリンタ能力情報
取得手段により取得された各プリンタの能力情報を全て
含む能力情報の集合を求めて、該求めた能力情報の集合
の範囲内に前記データ入力欄から入力可能な入力データ
を制限する第1のモードと、前記プリンタ能力情報取得
手段により取得された各プリンタの能力情報に共通の能
力情報の集合を求めて、該求めた能力情報の集合の範囲
内に前記データ入力欄から入力可能な入力データを制限
する第2のモードとを選択的に切り替えるモード切替手
段を備える構成とすることができる。
【0016】この構成によれば、データ入力欄から入力
可能な入力データを、各プリンタの所定条件についての
能力情報の総和となる能力情報の集合の範囲内に制限し
たり、共通の能力情報の範囲内に制限したりすることが
できる。
【0017】上記第1のモードと第2のモードとを切り
替える分散印刷制御装置において、前記モード切替手段
は、前記モードの切替のためのスイッチを表示装置に表
示するとともに、入力装置による前記スイッチを操作す
る入力データを取り込んで、該入力データに基づいて前
記モードの切り替えを指示する手段を備える構成とする
ことができる。
【0018】この構成によれば、上記モードの切替を作
業者は入力装置の操作により行なうことができることか
ら、作業者にとって操作性に優れているという効果を奏
する。
【0019】上記この発明の分散印刷制御装置におい
て、前記条件設定手段は、前記データ入力欄から入力可
能な選択肢を示す選択肢表示欄を、前記データ入力欄に
伴って表示して、前記選択肢の中から前記入力装置によ
り指示された一の選択肢を前記所定条件として設定する
構成であり、前記データ入力制限手段は、前記選択肢表
示欄に示され得る少なくとも一部の選択肢を前記入力装
置による指示を不可能とすることにより、前記入力可能
な入力データの制限を行なう構成とすることができる。
【0020】この構成によれば、作業者は、プリンタの
能力情報に応じた所定条件を、選択肢表示欄から選択す
ることができ、プリンタの能力情報に応じない所定条件
の選択肢については選択することができない。このため
にデータ入力欄のデータ入力の操作性に優れている。
【0021】上記この発明の分散印刷制御装置におい
て、グループに複数のプリンタを割り当てるグループ割
当手段を備え、前記プリンタ指定手段は、前記グループ
割当手段により割り当ての行なわれたグループ単位で前
記指定を行なう構成とすることができる。
【0022】この構成によれば、分散先となる複数のプ
リンタをグループ単位で指定することができることか
ら、操作性に優れている。
【0023】上記この発明の分散印刷制御装置におい
て、前記プリンタ指定手段は、前記指定された複数のプ
リンタの呼び名を表示装置に表示する呼び名表示制御手
段を備える構成とすることができる。
【0024】この構成によれば、分散先として指定され
た複数のプリンタを、作業者は表示装置の表示から知る
ことができる。
【0025】上記呼び名表示制御手段を備える構成の分
散印刷制御装置において、前記プリンタ指定手段は、前
記呼び名表示制御手段により表示されたプリンタの呼び
名のそれぞれに対応させて、当該プリンタを前記分散先
から除外するためのスイッチを表示装置に表示するとと
もに、入力装置による前記スイッチの操作データを取り
込む入力制御手段を備え、前記分散出力手段は、前記入
力制御手段により取り込んだ操作データに基づいて前記
スイッチが操作されたと判定されたプリンタについて
は、前記印刷データの出力先から除外する出力先除外手
段を備える構成とすることができる。
【0026】この構成によれば、分散先として指定され
た複数のプリンタであっても、スイッチを操作すること
により、分散先から除外することができる。この結果、
操作性に優れている。
【0027】上記この発明の分散印刷制御装置におい
て、前記プリンタ指定手段は、前記指定された複数のプ
リンタのそれぞれに優先順位を指定する優先順位指定手
段を備え、前記分散出力手段は、前記優先順位指定手段
により指定された優先順位を考慮して前記分散出力を行
なう構成であるとすることができる。
【0028】この構成によれば、分散先のプリンタであ
りながら、各プリンタに優先順位を指定することができ
ることから、印刷結果の回収の際の利便性に優れてい
る。
【0029】上記各プリンタの能力情報を全て含む能力
情報の集合の範囲内に入力データの制限を行なう分散印
刷制御装置において、前記条件設定手段により設定され
た前記所定条件で示される印刷能力を、前記プリンタ指
定手段により指定された複数のプリンタがそれぞれ備え
るか否かを判定する能力判定手段を備え、前記分散出力
手段は、前記能力判定手段により前記印刷能力を備えな
いと判定されたプリンタについては、前記印刷データの
出力先から除外する出力先除外手段を備える構成とする
ことができる。
【0030】この構成によれば、分散先の複数のプリン
タのいずれかが有する能力でもって印刷を行なわれるた
めに、プリンタによっては、印刷条件設定手段により設
定された所定条件で示される印刷能力を持たないような
場合があり得る。そこで、こうしたプリンタについて
は、印刷データの出力先から除外する。したがって、所
定条件で示される印刷能力を持たないプリンタに対して
誤って印刷データを出力するようなことがない。
【0031】上位出力先場外手段を備える分散印刷制御
装置において、前記プリンタ指定手段は、前記指定され
た複数のプリンタの呼び名を表示装置に表示する呼び名
表示制御手段を備え、前記呼び名表示制御手段は、前記
出力先除外手段により除外するプリンタについては、前
記呼び名を顕示することを止める手段を備える構成とす
ることができる。
【0032】この構成によれば、作業者は、所定条件で
示される印刷能力を持たないことから分散先から除外す
るプリンタを表示装置の表示から知ることができる。こ
の結果、操作性に優れている。
【0033】上記この発明の分散印刷制御装置におい
て、前記プリンタ能力情報取得手段は、前記複数のプリ
ンタの機種毎に設けられたプリンタドライバから各プリ
ンタの性能についての情報を取り込み、該情報から記所
定条件についての能力情報を取得する構成とすることが
できる。
【0034】この構成によれば、各プリンタの機種毎に
設けられたプリンタドライバからプリンタの性能の情報
を取り込むことが可能となる。
【0035】この発明の分散印刷制御方法は、(a)分
散先となる複数のプリンタを指定するステップと、
(b)印刷すべき印刷データを、前記ステップ(a)に
より指定された複数のプリンタに分散出力するステップ
とを備えて、分散印刷についての制御を行なう分散印刷
制御方法において、(c)前記各プリンタの印刷能力に
関わる所定条件を設定するためのデータ入力欄を表示装
置に表示するとともに、入力装置による前記データ入力
欄からの入力データを取り込んで、該入力データに基づ
いて前記所定条件を設定するステップと、(d)前記ス
テップ(a)により指定された前記複数のプリンタのそ
れぞれが備える前記所定条件についての能力情報を取得
するステップと、(e)前記データ入力欄から入力可能
な入力データを、前記ステップ(d)により取得された
各プリンタの能力情報に応じて制限するステップとを備
えることを、その要旨としている。
【0036】この発明の記録媒体は、(a)分散先とな
る複数のプリンタを指定する機能と、(b)印刷すべき
印刷データを、前記機能(a)により指定された複数の
プリンタに分散出力する機能とを、コンピュータに実現
させて分散印刷についての制御を行なうコンピュータプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体であって、前記コンピュータプログラムは、さらに、
(c)前記各プリンタの印刷能力に関わる所定条件を設
定するためのデータ入力欄を表示装置に表示するととも
に、入力装置による前記データ入力欄からの入力データ
を取り込んで、該入力データに基づいて前記所定条件を
設定する機能と、(d)前記機能(a)により指定され
た前記複数のプリンタのそれぞれが備える前記所定条件
についての能力情報を取得する機能と、(e)前記デー
タ入力欄から入力可能な入力データを、前記機能(d)
により取得された各プリンタの能力情報に応じて制限す
る機能とを、コンピュータに実現させるよう構成したこ
とを、その要旨としている。
【0037】上記構成のこの発明の分散印刷制御方法と
コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記発明の分
散印刷制御装置と同様な作用・効果をそれぞれ有してお
り、データ入力欄を用いたプリンタの印刷能力に関わる
所定条件の設定を適正なものとして、良好な印刷結果を
得ることができるという効果を奏する。
【0038】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。その第1の態様は、この発明の記録媒体
による機能と同様の機能を持つコンピュータプログラム
としての態様である。その第2の態様は、そのコンピュ
ータプログラムを含むことで搬送波内に具現化されたデ
ータ信号としての態様である。第3の態様は、コンピュ
ータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム
供給装置としての態様である。この第3の態様では、コ
ンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上の
サーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラ
ムをコンピュータにダウンロードし、これを実行するこ
とで、上記の装置や方法を実現することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成・作
用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形
態を実施例に基づき説明する。
【0040】1.ハードウェアの全体構成 図1はこの発明の一実施例を適用するコンピュータシス
テムのハードウェアの概略構成を示すブロック図であ
る。図示するように、この一実施例のコンピュータシス
テムは、コンピュータ10を備え、このコンピュータ1
0には、実質的にコンピュータ機能を有する複数のプリ
ンタ70,80,…が、ローカルエリアネットワーク
(LAN)により構築されたコンピュータネットワーク
90を介して接続されている。なお、コンピュータネッ
トワーク90は、LANに替えて、インターネットや、
イントラネットや、ワイドエリアネットワーク(WA
N)など、各種ネットワークに替えることができる。
【0041】コンピュータ10には、周辺機器としての
CRTディスプレイ12が接続され、さらにはローカル
にてもう一台のプリンタ60が接続されている。また、
コンピュータ10は、コンピュータ本体16とキーボー
ド18とマウス20を備える。このコンピュータ本体1
6には、フロッピィディスク22の内容を読み取るフロ
ッピィディスクドライブ24が搭載されている。
【0042】コンピュータ本体16は、中央演算処理装
置としてのCPU30を中心にバスにより相互に接続さ
れたROM31、RAM32、表示画像メモリ33、マ
ウスインタフェース34、キーボードインタフェース3
5、FDC36、HDC37、CRTC38、プリンタ
インタフェース39およびネットワーク制御回路40を
備える。
【0043】ROM31は、内蔵されている各種プログ
ラム等を記憶する読み出し専用のメモリである。RAM
32は、各種データ等を記憶する読み出し・書込み可能
なメモリである。表示画像メモリ33はCRTディスプ
レイ12に表示する画像の画像データを記憶するメモリ
である。マウスインタフェース34は、マウス20との
データ等のやり取りを司るインタフェースである。キー
ボードインタフェース35は、キーボード18からのキ
ー入力を司るインタフェースである。FDC36は、フ
ロッピィディスクドライブ(FDD)24を制御するフ
ロッピィディスクコントローラである。HDC37は、
ハードディスクドライブ(HDD)41を制御するハー
ドディスクコントローラである。CRTC38は、表示
画像メモリ33に記憶される表示画像データに基づいて
CRTディスプレイ12における画像の表示を制御する
CRTコントローラである。プリンタインタフェース3
9は、ローカルにて接続されるプリンタ14へのデータ
の出力を制御するインタフェースである。ネットワーク
制御回路40は、ネットワークカードなどから成り、コ
ンピュータネットワーク90に接続されている。
【0044】このコンピュータシステムでは、オペレー
ティングシステムはHDD41に記憶されており、コン
ピュータ本体16に電源を投入すると、HDD41のブ
ートブロックに書き込まれたローダに従ってRAM32
の所定の領域にロードされる。また、プリンタ60,7
0,80の機種毎に用意される実プリンタドライバは、
フロッピィディスク22に予め格納されており、所定の
インストールプログラムを起動することで、フロッピィ
ディスクドライブ24からコンピュータ10にインスト
ールされる。このインストールされたプリンタドライバ
は、HDD41に記憶されており、コンピュータ10に
電源を投入したときに、オペレーティングシステムに組
み込まれ、RAM32の所定の領域にロードされる。
【0045】また、このコンピュータシステムでは、仮
想的なプリンタについての情報を定める仮想的なプリン
タドライバ(仮想プリンタドライバ)110を備えてい
る。この仮想プリンタドライバ110は、実際のプリン
タドライバと同様に、フロッピィディスク22に予め格
納されており、所定のインストールプログラムを起動す
ることで、フロッピィディスクドライブ24からコンピ
ュータ10にインストールされる。このインストールさ
れた仮想プリンタドライバ110は、HDD41に記憶
されており、コンピュータ10に電源を投入したとき
に、オペレーティングシステムに組み込まれ、RAM3
2の所定の領域にロードされる。なお、仮想プリンタド
ライバ110のコンピュータプログラムは、フロッピィ
ディスク22に格納されたものに替えて、CD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒
体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよい。
また、このコンピュータプログラムは、外部のコンピュ
ータネットワーク(例えばインターネット)に接続され
る特定のサーバから、コンピュータネットワークを介し
て提供されるプログラムデータをダウンロードして、R
AM32またはHDD41に転送することにより得るよ
うにすることもできる。
【0046】プリンタ60,70,80は、感光ドラム
にレーザ光を当てて潜像を作り、トナーで現像して用紙
に転写する所謂レーザプリンタである。なお、プリンタ
60,70,80としては、インクジェットプリンタ、
熱転写プリンタなど、各種プリンタを適用することがで
きる。なお、ここでは、プリンタ60,70,80は、
それぞれ異なる機種であるものとする。
【0047】2.分散印刷処理の様子 かかる構成のコンピュータシステムによれば、大まかに
は、コンピュータ本体16により、印刷すべき印刷デー
タを作成し、この印刷データをコンピュータ本体16に
接続されているプリンタ60,70,80に分散して印
刷させる分散印刷処理を行なう。こうした分散印刷処理
の様子について以下詳しく説明する。
【0048】図2は、分散印刷処理の全体の様子を概略
的に示すブロック図である。図3は、分散印刷処理に用
いられる仮想プリンタドライバ110の処理の様子を示
すブロック図である。図4は、分散印刷処理の一部を実
現する分散印刷ユーティリティプログラム(以下、単に
「分散印刷ユーティリティ」と呼ぶ)120の処理の様
子を示すブロック図である。
【0049】図2に示すように、コンピュータ本体16
の内部で動作しているアプリケーションプログラム10
0は、画像の処理を行って画像データを生成し、この画
像データを印刷すべく印刷命令を発行する。アプリケー
ションプログラム100から印刷命令が発行されると、
仮想プリンタドライバ110が、印刷命令を受けて、こ
の仮想プリンタドライバ110が想定する仮想的なプリ
ンタの性能についての性能情報をアプリケーションプロ
グラム100に返す。詳細には、図3に示すように、仮
想プリンタドライバ110は、印刷命令受信部111に
より、アプリケーションプログラム100から発行され
る印刷命令を受信して、その印刷命令を受信した旨を印
刷命令受信部111から受けた性能情報返信部112に
より、仮想的なプリンタの性能についての性能情報をア
プリケーションプログラム100に返す。
【0050】ここで仮想的なプリンタの性能というの
は、分散先となり得る全てのプリンタのうちの最も性能
の高いプリンタについての性能である。一般に、性能の
高いプリンタは、高級なプログラム言語により描画を行
なっている。例えば、数式等を用いた高度な描画命令に
より図形を表わすものは高級なプログラム言語であり、
ビットマップを用いた程度の低い描画命令により図形を
表わすものは低級なプログラム言語である。したがっ
て、この実施例では、仮想的なプリンタの性能を上述し
たように分配先となり得る全てのプリンタのうちの最も
高いプリンタについての性能と定めることで、この仮想
プリンタドライバ110において高級なプログラム言語
に従うデータ変換処理(レンダリング処理)を可能とし
ている。すなわち、高級なプログラム言語は前述したよ
うに、高度な描画命令を使用するものであるから、この
仮想プリンタドライバ110では、もっとも高性能なプ
リンタに合わせて効率的なレンダリング処理を実現し得
るようにしている。
【0051】なお、分散先となり得るプリンタというの
は、コンピュータ本体16にローカルもしくはネットワ
ークで接続される全てのプリンタのうちのプロパティ設
定部113により設定されるプリンタグループに属する
プリンタであり、ここでは、プリンタ60,70,80
が該当するものとする。
【0052】詳細には、上記プリンタ60,70,80
の機種毎に用意されるプリンタドライバ(以下、実プリ
ンタドライバと呼ぶ)から分散印刷ユーティリティ12
0が取り込んだ各プリンタ60,70,80の性能情報
を、性能情報入力部114により取り込んで、仮想プリ
ンタ性能決定部115により、これら各プリンタ60,
70,80の性能情報から最も高いものを選択して、こ
れを仮想的なプリンタの性能情報とする。性能情報返信
部112はこの仮想的なプリンタの性能情報をアプリケ
ーションプログラム100に返している。
【0053】なお、こうした仮想プリンタドライバ11
0で定める性能情報は、この実施例のように最も高性能
のプリンタの性能とする構成に替えて、各プリンタ6
0,70,80の性能情報から選択した任意のものとす
ることもできる。また、各プリンタ60,70,80の
性能情報に依存しない予め定めた性能情報とすることも
できる。
【0054】また、仮想プリンタドライバ110は、プ
ロパティ設定部113により、ユーザインタフェース1
16を動作させて印刷のための各種情報を設定・記憶す
るが、この印刷のための各種情報のうちのいくつかの情
報を上記性能情報とともに性能情報返信部112を介し
てアプリケーションプログラム100に返す。印刷のた
めの各種情報としては、印刷品質、色補正、ハーフトー
ンの種類等の印刷の基本設定に関するもの、用紙のサイ
ズ、印刷方向等の用紙設定に関するもの、分散先となり
得るプリンタを指定するプリンタグループに関するも
の、分散印刷する場合の分散形態に関するもの等がある
が、ここでは、これら情報の内のプリンタグループおよ
び分散形態に関するものを除いた情報をアプリケーショ
ンプログラム100に送る。
【0055】アプリケーションプログラム100は、性
能情報やこれら情報を受け取り、上記生成した画像デー
タを性能情報やこれら情報に基づいて、プリンタ(ここ
では仮想的なプリンタ)に適合した印刷データに変換し
て、この変換後の印刷データを仮想プリンタドライバ1
10に送る。この印刷データの変換の処理は、前述した
ように効率的なレンダリング処理を実現するもので、実
プリンタドライバにより実現される色変換やハーフトー
ン等の処理についてはここでは実施されない。
【0056】図2に示すように、仮想プリンタドライバ
110は、アプリケーションプログラム100から送ら
れてきた印刷データを中間印刷データとして、その中間
印刷データをまとめたデータセットを中間印刷ファイル
MFとしてHDD41に一旦格納する。詳細には、図3
に示すように、アプリケーションプログラム100から
送られてきた印刷データを印刷データ受信部117によ
り受信して、その後、その印刷データを中間印刷データ
としてその中間印刷データをまとめたデータセットを、
中間印刷データ出力部118によりHDD41に出力す
る。この中間印刷ファイルMFの中間印刷データは、そ
の後、分散印刷ユーティリティ120により読み込まれ
る。なお、中間印刷ファイルMFは、HDD41に替え
てRAM32に格納する構成としたり、フロッピィディ
スク22に格納する構成としたりすることもでき、さら
には、他の外部記憶装置とすることもできる。また、仮
想プリンタドライバ110は、プロパティ設定部113
で設定された各種情報をプリンタプロパティデータとし
てプロパティデータ出力部119を介して分散印刷ユー
ティリティ120に送る処理も行なう。
【0057】図2に示すように、分散印刷ユーティリテ
ィ120は、中間印刷ファイルMFを構成する中間印刷
データとプリンタプロパティデータとを受け取り、その
中間印刷データを、プリンタプロパティデータに含まれ
るプリンタグループと分散形態に関する情報に従って分
散先となり得る各プリンタ60,70,80用に分配し
て、各プリンタ60,70,80に対応して設けられた
実プリンタドライバ130,140,150に送る。分
散印刷ユーティリティ120によるこうした処理につい
て、次に詳しく説明する。
【0058】図4に示すように、分散印刷ユーティリテ
ィ120は、まず、中間印刷データ入力部121によ
り、中間印刷ファイルMFを構成する中間印刷データを
取り込むとともに、プロパティデータ入力部122によ
り、仮想プリンタドライバ110から送られてくるプリ
ンタプロパティデータを受け取る。次いで、そのプリン
タプロパティデータに含まれるプリンタグループと分散
形態に関する情報に基づいて、割り振り決定部123に
より中間印刷データの割り振りを決定する。ここでいう
割り振りというのは、中間印刷データをページ単位に分
け、プリンタグループに属する各プリンタ60,70,
80がそれぞれ引き受けるページを定めることである。
【0059】こうして決定された割り振りの情報は出力
データ制御部124に送られる。出力データ制御部12
4は、中間印刷データ入力部121で取り込んだ中間印
刷データを、上記割り振りの情報に基づいて、上記プリ
ンタ60,70,80の実プリンタドライバ130,1
40,150に対して振り分けながらそれぞれ出力す
る。なお、この実プリンタドライバ130,140,1
50へのデータ出力の際には、具体的には次のような作
業を経て行なう。
【0060】まず、割り振り先のプリンタに対してプリ
ンタドライバを介して設定変更を指示する処理をプリン
タ設定部125により行なう。次いで、出力命令出力部
126により出力命令を発行して、その出力命令の発行
を受けた実プリンタドライバ130,140,150か
ら返送されてくるプリンタ60,70,80の性能につ
いての性能情報を、性能情報入力部127により受け取
る。出力データ制御部124は、性能情報入力部127
から受け取った性能情報と、プロパティデータ入力部1
22から受け取ったプリンタプロパティデータに含まれ
る印刷の基本設定に関する情報、用紙設定に関する情報
等(プリンタグループと分散形態に関する情報を除く)
に基づいて、中間印刷データの割り振るべきページを割
り振り先のプリンタ60,70,80に適合したデータ
に変換する(以下、このデータ変換の処理をレンダリン
グ処理と呼ぶ)。
【0061】出力データ制御部124は、これら変換後
の印刷データを最終印刷データとして、最終印刷データ
出力部128を介して実プリンタドライバ130,14
0,150に送る。実プリンタドライバ130,14
0,150は、仮想プリンタドライバでは実施されなか
った各プリンタに対応した色変換やハーフトーン等の処
理を最終印刷データに施して、その最終印刷データを各
プリンタ60,70,80に送信する。
【0062】さらに、分散印刷ユーティリティ120
は、実プリンタドライバ130,140,150からの
信号に基づいて各プリンタ60,70,80の状態を監
視するプリンタ監視部129を備えている。プリンタ監
視部129は、各プリンタの混み具合やプリンタのエラ
ー状態(故障は勿論のこと、用紙詰まり、用紙切れの状
態等も含む)を監視するものである。出力データ制御部
124は、このプリンタ監視部129からの信号を受け
取り、上記分配された印刷データの出力に際して、混み
合っていたりエラー状態にあるプリンタについては出力
先を変更したり、出力先を中止したりする処理を行な
う。
【0063】なお、実プリンタドライバ130,14
0,150から送られてくる各プリンタ60,70,8
0の性能情報は、前述したように分散印刷ユーティリテ
ィ120で利用されるとともに、性能情報出力部12a
を介して仮想プリンタドライバ110にも送られる。
【0064】3.仮想プリンタドライバ 仮想プリンタドライバ110がコンピュータ10にイン
ストールされたときに、オペレーティングシステムがど
のような状態に変わるかを、次に説明する。なお、この
説明に当たり、この仮想プリンタドライバ110が動作
するオペレーティングシステムとして、Windows
95(マイクロソフト社の商標)を例にとって説明す
る。
【0065】ユーザ(作業者)は、コンピュータ10を
次のように操作して、印刷のための各種情報を設定する
ダイアログボックスをCRTディスプレイ12の画面上
に開く。すなわち、[スタート]→[設定]→[プリン
タ]の操作を行なうことで、「プリンタ」ウィンドウを
開く。図5は、この「プリンタ」ウィンドウを示す説明
図である。仮想プリンタドライバ110がコンピュータ
10にインストールされた場合、図示するように、「プ
リンタ」ウィンドウWN1には、プリンタ60,70,
80の機種毎に用意される実プリンタドライバ130,
140,150のアイコンIC1,IC2,IC3に加
えて、仮想プリンタドライバ110に対応する例えば
「分散印刷」と表記されたアイコンIC4が表示される
ことになる。即ち、仮想プリンタドライバ110も実プ
リンタドライバと同様に、インストールされると、その
仮想プリンタドライバ110に対応したアイコンIC4
が「プリンタ」ウィンドウWN1に表示されることにな
る。
【0066】なお、その「プリンタ」ウィンドウ上の仮
想プリンタドライバ110に対応した「分散印刷」のア
イコンIC4をダブル・クリックして、その仮想プリン
タドライバ110についてのウィンドウを開き、その
後、そのウィンドウから[プリンタ]→[プロパティ]
の操作を行なうと、その仮想のプリンタについての各種
情報を設定する「分散印刷プロパティ」のダイアログボ
ックスが表示される。作業者は、この「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスに従ってマウス20および
キーボード18を操作することにより、各種の設定情報
を入力することが可能となる。なお、この「分散印刷プ
ロパティ」のダイアログボックスが、前述したユーザイ
ンタフェース116に相当する。
【0067】4.ユーザインタフェース 図6は、「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2を例示する説明図である。図示するように、「分
散印刷プロパティ」のダイアログボックスWN2には、
「分散設定」、「プリンタ」の2種類のカードCD1,
CD2が用意されている。「分散設定」のカードCD1
は、分散印刷する場合の分散形態に関わる情報等を設定
するためのものである。「プリンタ」のカードCD2
は、分散先となり得るプリンタグループに関わる情報、
用紙設定に関する情報および印刷の基本設定に関する情
報等を設定するためのものである。両カードCD1,C
D2のいずれかが、作業者によって、マウス20を操作
することにより選択されて、ダイアログボックスWN2
に表示される。図6には、「分散設定」のカードCD1
が表示された状態が例示されている。なお、カードCD
1,CD2の内容の組み分けは、上記例に限る訳ではな
く、1枚のカードで全ての内容を含む構成としてもよ
く、あるいは、より細かく分けて3枚以上のカードに分
ける構成としてもよい。
【0068】図示するように、「分散設定」のカードC
D1には、「ドキュメント」、「リカバリ」、「指定日
時」の3つのフィールドfd1,fd2,fd3が設け
られている。「ドキュメント」のフィールドfd1は、
文書の印刷形態を設定するためのもので、「部数」につ
いてのデータ入力欄id1、「部単位で印刷する」のチ
ェックボックスid2、「部、ページ単位でまとめる」
のチェックボックスid3、「ジョブのまとめ方」につ
いてのデータ入力欄id4、「区切りページ」について
のデータ入力欄id5が設けられている。各データ入力
欄(チェックボックスを含む、以下同じ)id1〜id
5は次のような仕様にて設計されている。
【0069】1)「部数」のデータ入力欄id1:印刷
する部数を入力する。アプリケーションプログラム10
0で設定された内容がデフォルトとして入力される。 2)「部単位で印刷する」のチェックボックスid2:
このチェックボックスid2がオン状態のとき、丁合い
印刷となり、オフ状態のとき、スタック印刷となる。こ
こで、丁合い印刷とは、部単位で、各部はページ順にて
出力を行なうものであり、スタック印刷とは、ページ単
位で、各ページは部数分出力を行なうものである。すな
わち、チェックボックスid2がオン状態のときには、
部単位で、チェックボックスid2がオフ状態のときに
は、ページ単位で順に印刷がなされることになる。
【0070】3)「部、ページ単位でまとめる」のチェ
ックボックスid3:このチェックボックスid3がオ
ン状態のときには、上記部単位もしくはページ単位の一
集合が複数のプリンタに亘って印刷されることを禁止
し、オフ状態のときには、その一集合が複数のプリンタ
に亘って印刷されることを許可する。なお、このチェッ
クボックスid3がオフ状態のとき、すなわち、「部、
ページ単位でまとめない」のときには、分散先の全ての
プリンタでほぼ同時に印刷が終了するように、プリンタ
の印刷速度についての性能(以下、印刷速度性能と呼
ぶ)に応じて各プリンタへの割り当て枚数を変えるとい
ったことがなされている。なお、この印刷速度性能情報
に応じて各プリンタへの割り当て枚数を変えるといった
動作の状態を、以下、「速度優先モード」と呼ぶことと
して、この点については後ほど詳述する。
【0071】4)「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄
id4:このデータ入力欄id4における「プリンタ単
位」のラジオボタンが選択されると、一のプリンタから
出力する全ページを一つのまとまりとして扱う。このラ
ジオボタンが選択されると、ネットワークに接続された
共有プリンタ70,80において他の使用者の印刷結果
との混在がなくなる。一方、「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンが選択されると、上記部単位やページ単位
の一集合ごとを一つのまとまりとして扱う。ローカルの
プリンタ60に分散する場合や他の使用者の印刷結果と
混在しても問題ないような場合に利用する。
【0072】5)「区切りページ」のデータ入力欄id
5:区切りページとは、他の使用者の印刷結果と上記ま
とまりの単位で混在した場合に判別できるように、上記
まとまりの先頭や末尾に設けるページである。「先頭」
のチェックボックスがクリックされた場合には、まとま
りの先頭位置に区切りページを印刷する。「末尾」のチ
ェックボックスがクリックされた場合には、まとまりの
末尾位置に区切りページを印刷する。なお、区切りペー
ジには、印刷する文書名や部数、ページ数、使用者名な
どが印刷される。
【0073】なお、この「ドキュメント」のフィールド
fd1には、上記データ入力欄id1〜id5の他に、
上記データ入力欄id1〜id5の設定内容によって決
定される分散形態を表わす分散形態表示欄ddが設けら
れている。この分散形態表示欄ddは、データ入力欄i
d1〜id5の設定内容によって決定される分散形態が
どのようなものであるかをイラスト画像にて示すもので
ある。
【0074】次に、データ入力欄id1〜id5の設定
の内容によって分散形態表示欄ddのイラスト画像がど
のように決まるかを、図7ないし図10を用いて説明す
る。まず最初に、「部数」のデータ入力欄id1、「部
単位で印刷する」のチェックボックスid2、「部、ペ
ージ単位でまとめる」のチェックボックスid3によっ
てイラスト画像がどのように決まるかを説明する。
【0075】図7は、データ入力欄id1と2つのチェ
ックボックスid2,id3の設定の内容によって分散
形態表示欄ddのイラスト画像がどのように変わるかを
示す説明図である。図示の表において、列は、部単位で
印刷するか否か、すなわち、「部単位で印刷する」のチ
ェックボックスid2がオン状態であるかオフ状態であ
るかによって定まり、行は、部、ページ単位でまとめな
いか否か、すなわち、「部、ページ単位でまとめる」の
チェックボックスid3がオフ状態であるかオン状態で
あるかによって定まる。この表は、「部数」データ入力
欄id1から設定される部数が4部である場合の一例で
ある。
【0076】「部単位で印刷する」で、かつ「部、ペー
ジ単位でまとめない」の場合には、表中第1行、第1列
のセルC11に示すように、1台目(この順位は後述す
る各プリンタに割り当てられた優先順位に従う順番であ
る。以下、2台目、3台目も同じ)のプリンタ60に
は、丁合で第1部の第1ページと第2ページが次いで第
2部の第1ページが印刷され、2台目のプリンタ70に
は、第2部の第2ページ、第3部の第1ページと第2ペ
ージが印刷され、3台目のプリンタ80には、第4部の
第1ページと第2ページが印刷されることを示すイラス
ト画像が表示される。
【0077】「部単位で印刷しない」で、かつ「部、ペ
ージ単位でまとめない」の場合には、表中第1行、第2
列のセルC12に示すように、スタック印刷となること
から、1台目のプリンタ60には、第1ページが3部印
刷され、2台目のプリンタ70には、第1ページの必要
部数の残り分と第2ページが2部印刷され、3台目のプ
リンタ80には、第2部の必要部数の残り分とが印刷さ
れることを示すイラスト画像が表示される。
【0078】「部単位で印刷する」で、かつ「部、ペー
ジ単位でまとめる」の場合には、表中第2行、第1列の
セルC21に示すように、1台目のプリンタ60は、1
単位が複数のプリンタに渡ることを禁止することから、
第1部の第1ページから第2部の第2ページまで印刷さ
れ、2台目のプリンタ70には、第3部の第1ページと
第2ページが印刷され、3台目のプリンタ80には、第
4部の第1ページと第2ページが印刷されることを示す
イラスト画像が表示される。
【0079】「部単位で印刷しない」で、かつ「部、ペ
ージ単位でまとめる」の場合には、表中第2行、第2列
のセルC22に示すように、1台目のプリンタ60に
は、第1ページが必要部数分印刷され、2台目のプリン
タ70には、第2ページが必要部数分印刷されることを
示すイラスト画像が表示される。
【0080】なお、図7の表中の第1行のセルC11,
C12に示した例は、分散先のプリンタ60,70,8
0がほぼ同一の印刷速度性能を持つ場合についてのもの
である。各プリンタ60,70,80の印刷速度性能が
同一であることから、各プリンタに割り当てる枚数はほ
ぼ均等となっている。これに対して、分散先のプリンタ
60,70,80の印刷速度性能が相違する場合には、
各プリンタに割り当てる枚数はプリンタの機種によって
相違するようになされている。これは、「速度優先」で
分散の割り振りを決定するためである。例えば、1台目
のプリンタ60の印刷速度性能が20ppm(Page Per
Minute)、2台目のプリンタ70の印刷速度性能が4
0ppm、3台目のプリンタ70の印刷速度性能が40
ppmであるとすると、各プリンタ60,70,80の
印刷速度の性能比率は、1:2:2となる。速度優先モ
ードで分散の割り振りを決めるときには(すなわち、表
中の第1行に該当する「部、ページ単位でまとめない」
ときには)、各プリンタへの割り当て枚数はこの性能比
率に一致するように決められる。こうすることで、各プ
リンタ60,70,80ができるだけ同時に印刷を終了
するようにすることができる。
【0081】図8は、速度優先モードで分散の割り振り
を決めた場合の一例を示す説明図である。5ページから
構成される文書を4部、3台のプリンタ60,70,8
0に分散する場合について例示する。各プリンタ60,
70,80の印刷速度性能は、前述したように20pp
m、40ppm、40ppmであるとする。こうした場
合は、印刷する全ページ数は20頁であることから、各
プリンタ60,70,80の性能比率(1:2:2)か
ら、1台目のプリンタ60に割り当てられるページ数は
4ページ、2台目、3台目のプリンタ70,80に割り
当てられるページ数はそれぞれ8ページになる。したが
って、「部単位で印刷する」場合には、図8に示すよう
に、1台目のプリンタ60には、丁合で第1部の第1ペ
ージから第4ページまでが印刷され、2台目のプリンタ
70には、第1部の第5ページと第2部の第1ページか
ら第5ページまでと第3部の第1ページおよび第2ペー
ジとが印刷され、3台目のプリンタ80には、第3部の
第3ページから第5ページまでと第4部の第1ページか
ら第5ページまでとが印刷されることになる。なお、
「部単位で印刷しない」場合にも、スタック印刷におい
て、同様に、各プリンタ60,70,80の性能比率
(1:2:2)に応じて、各プリンタ60,70,80
に割り当てられるページ数が定められている。
【0082】この実施例では、図7の表中の第1行の
「部、ページ単位でまとめない」場合には、前述したよ
うな速度優先モードで分散の割り振りを決定するように
行なわれているが、これに対して、図7の表中の第2行
の「部、ページ単位でまとめる」場合には、「ハンドリ
ング優先」で分散の割り振りが行なわれるよう(以下、
これを「ハンドリング優先モード」と呼ぶ)にした。図
9は、ハンドリング優先モードで分散の割り振りを決め
た場合の一例を示す説明図である。ハンドリング優先モ
ードでは、部、ページ単位でまとめる、すなわちその単
位の一集合が複数のプリンタに分割されないように分散
することにより、プリンタからの回収が容易となるよう
になされている。図9では、図8で示した例と同様に、
5ページから構成される文書を4部、3台のプリンタ6
0,70,80に分散する場合について例示している。
図示するように、丁合で第1部の第1ページないし第5
ページが印刷され、2台目のプリンタ70には、第2部
の第1ページないし第5ページと第3部の第1ページな
いし第5ページが印刷され、3台目のプリンタ80に
は、第4部の第1ページないし第5ページが印刷される
ことになる。なお、図9の例では、2台目のプリンタ7
0が2部を引き受ける構成としたが、これは、ハンドリ
ング優先モードでありながら、さらに速度優先モードで
もあるためである。速度優先モードにより前述した1:
2:2の性能比率を達すべく、1台目のプリンタ60が
1部を、2台目のプリンタ70が2部を、3台目のプリ
ンタ80が2部となるところを残りの部数がないことか
ら1部をそれぞれ引き受けることになる。
【0083】一方、図7の表中の第2行の「部、ページ
単位でまとめる」場合であっても、ハンドリング優先モ
ードであるが速度優先モードでない構成とすることもで
きる。この場合には、部、ページ単位の一集合が複数の
プリンタに渡ることを禁止したハンドリング優先モード
でありながら、各プリンタの請け負う枚数は各プリンタ
の速度性能によらない均等なものとしている。図8,図
9の例のように部数が分散先のプリンタの数で均等に割
り切れない場合には、最初のプリンタ側から部数が増え
るようになされており、例えば、5ページの文書を4
部、3つのプリンタに分散するような場合、1台目のプ
リンタ60が2部を、2台目のプリンタ70が1部を、
3台目のプリンタ80が1部をそれぞれ引き受けること
になる。
【0084】前述したように、図7の表中の第2行の
「部、ページ単位でまとめる」場合には、ハンドリング
優先モードで且つ速度優先モードである場合と、速度優
先モードではないがハンドリング優先モードである場合
との2つの状態を取り得る。この2つの状態の切換え
は、この実施例では、「ジョブのまとめ方」のデータ入
力欄id4の設定内容に従って行なっている。データ入
力欄id4における「プリンタ単位」のラジオボタンが
選択された場合には、一のプリンタから出力する全ペー
ジが一つのまとまりとして扱われることから、各プリン
タの印刷速度性能が考慮されるように速度優先モードを
とるようにし、データ入力欄id4における「部、ペー
ジ番号単位」のラジオボタンが選択された場合には、部
単位やページ単位の一集合ごとを一つのまとまりとして
扱うことから、速度優先モードをとらないようにした。
データ入力欄id4における「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンが選択された場合には、各プリンタの印刷
速度性能に関係なく空いているプリンタに1部ずつ印刷
紙、残りの部数をあいているあいたプリンタから順番に
割り当てるようになされている。
【0085】次に、データ入力欄id1〜id3の設定
内容から決まるイラスト画像が、「ジョブのまとめ方」
のデータ入力欄id4と「区切りページ」のデータ入力
欄id5によってどのように変わるかを説明する。図1
0は、データ入力欄id4,id5によって分散形態表
示欄ddのイラスト画像がどのように決まるかを示す説
明図である。図10に示したイラスト画像の一例は、デ
ータ入力欄id1〜id3の内容によって図7中のセル
C11に示すようにイラスト画像が決定した場合に、デ
ータ入力欄id4,id5の設定内容に応じてさらにど
のように変わるかを示すものである。
【0086】図10の表において、列は、「ジョブのま
とめ方」のデータ入力欄id4において「プリンタ単
位」、「部、ページ番号単位」のいずれのラジオボタン
が選択されたかによって定まり、行は、「区切りペー
ジ」のデータ入力欄id5において「先頭」、「末尾」
の両チェックボックスがどのように指示されているかに
よって定まる。
【0087】「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄id
4において、「プリンタ単位」のラジオボタンがクリッ
クされている場合、表中の第1行、第1列のセルCE1
1に示すように、図7のセルC11とそのイラスト画像
は変わらず、一のプリンタから印刷される全ページはま
とめられた形となる。一方、「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンがクリックされている場合には、第1行、
第2列のセルCE12に示すように、部、もしくはペー
ジ単位の集合がまとめられ、それらは次のまとまりとの
間で一旦分けられる。なお、実際は、「プリンタ単位」
のラジオボタンがクリックされている場合も「部、ペー
ジ番号単位」のラジオボタンがクリックされている場合
にも、区切りページがないことから同じ印刷結果とな
る。
【0088】「区切りページ」のデータ入力欄id5か
ら区切りページがあると判別された場合には、表中の第
2行目、第3行目、第4行目に示すように、第1行目に
てまとめられた区分に対して、先頭、末尾、または両者
に区切りページ(図中黒塗りの部分)が差し込まれた形
にイラスト画像は定められる。この表によって決定され
るイラスト画像が、分散形態表示欄ddに表示される。
【0089】図6に戻り、「リカバリ」のフィールドf
d2は、分散印刷されるプリンタでエラーが発生した場
合に他のプリンタでリカバリさせる際のリカバリ先を指
定するためのものである。この「リカバリ」のフィール
ドfd2には、「リカバリしない」、「出力先を指定す
る」、「リカバリ先を自動で選択する」の3つのラジオ
ボタンが設けられている。「リカバリしない」のラジオ
ボタンが選択された場合には、分散印刷されるプリンタ
でエラーが発生した場合にもリカバリをしないものとす
る。「出力先を指定する」のラジオボタンが選択された
場合には、「プリンタ」のデータ入力欄から入力された
出力先をリカバリ先とする。「リカバリ先を自動で選択
する」のラジオボタンが選択された場合には、エラーが
発生したプリンタと同機種のプリンタをリカバリ先とす
る。同機種のプリンタがなければ空いているプリンタを
リカバリ先とする。
【0090】「指定日時」のフィールドfd3は、印刷
時間を指定するもので、「印刷日時を指定する」のチェ
ックボックスが指定された場合には、「指定日時」の欄
から入力された時間に印刷が開始される。
【0091】「分散印刷プロパティ」のダイアログボッ
クスWN2に表示される「プリンタ」のカードCD2に
ついて、図11を用いて次に説明する。図示するよう
に、「プリンタ」のカードCD2には、「プリンタグル
ープ」のフィールドfd4と、「候補選択」のフィール
ドfd5と、「用紙設定」のフィールドfd6と、内容
表示欄fd7が設けられている。
【0092】「プリンタグループ」のフィールドfd4
は、文書を分散して印刷するプリンタの集合であるグル
ープを指定するためのもので、「グループ名」のデータ
入力欄id11、「コメント」の表示欄id12、「プ
リンタ」の表示欄id13、「使用台数」の表示欄id
14および「グループ設定」のボタンid15等が設け
られている。なお、上記プリンタの集合であるグループ
はプリンタグループと呼ぶが、以下単にグループと呼ぶ
こともある。
【0093】「グループ名」のデータ入力欄id11
は、グループの名前を設定するためのものであり、右端
の逆三角形のマークが付されたボタンid11aがクリ
ックされると、プルダウンメニュ(図21参照)が開
き、このプルダウンメニュに、複数のグループ名が選択
肢として予め用意される。作業者は、プルダウンメニュ
に表示される選択肢の一つをマウス20を用いてクリッ
クすることで、所望のグループ名をデータ入力欄id1
1にセットすることができる。
【0094】「コメント」の表示欄id12は、「グル
ープ名」のデータ入力欄id11で現在選択されている
グループに設定されているコメントを表示するためのも
のである。「プリンタ」の表示欄id13は、「グルー
プ名」のデータ入力欄id11で現在選択されているグ
ループに属するプリンタ名を表示するものである。「使
用台数」の表示欄id14は、分散印刷を実行した場合
に使用されるプリンタの台数を表示するものである。
【0095】「グループ設定」のボタンid15は、新
規グループの作成や既存グループの設定変更などの作業
を実行開始するためのスイッチである。以下、新規グル
ープの作成の作業について説明する。「グループ設定」
のボタンid15が、作業者によるマウス20の操作に
よってクリックされると、「グループ一覧」のダイアロ
グボックスがまずCRTディスプレイ12に表示され
る。
【0096】図12は、「グループ一覧」のダイアログ
ボックスWN3を示す説明図である。図示するように、
「グループ一覧」のダイアログボックスWN3には、
「一覧リスト」の表示欄id21と、「追加」、「編
集」、「削除」等のボタンid22,id23,id2
4が設けられている。「一覧リスト」の表示欄id21
は、既存のグループを表示するものである。「追加」の
ボタンid22は、新しいグループを作成したい場合に
用いられるもので、このボタンid26がマウス20の
操作によってクリックされると、「グループ設定」のダ
イアログボックスがCRTディスプレイ12に表示され
る。
【0097】図13は、「グループ設定」のダイアログ
ボックスWN4を示す説明図である。図示するように、
「グループ設定」のダイアログボックスWN4には、
「グループ名」のデータ入力欄id31、「コメント」
のデータ入力欄id32、「所属するプリンタ」の表示
欄id33、「所属しないプリンタ」の表示欄id34
等が設けられている。
【0098】「グループ名」のデータ入力欄id31
は、プリンタの集まりであるグループの名前を入力する
ためのものである。「コメント」のデータ入力欄id3
2は、そのグループの説明を入力するためのものであ
る。「所属するプリンタ」の表示欄id33は、そのグ
ループに所属するプリンタを表示するためのものであ
る。「所属しないプリンタ」の表示欄id34は、予め
用意した多数のプリンタ名の中からこのグループに所属
しないものを表示するためのものである。
【0099】作業者は、「所属しないプリンタ」の表示
欄id34に表示されたプリンタ名の中から所望のもの
を選択して、「追加」のボタンid35をクリックする
ことで、その選択したプリンタ名を「所属するプリン
タ」の表示欄id33に移すことができる。図13に例
示するように、「所属しないプリンタ」の表示欄id3
4には8台のプリンタについてのプリンタ名が表示され
ている。この状態から、「LP−100」、「LP−2
00」、「LP−300」の3台のプリンタを選択し
て、「追加」のボタンid35をクリックすると、図1
4に例示するように、「所属するプリンタ」の表示欄i
d33に、これら3台のプリンタのプリンタ名が移行し
て表示されることになる。
【0100】なお、「所属するプリンタ」の表示欄id
33に表示されるプリンタ名の各プリンタには、その表
示される順番に従って優先順位が定められている。最も
上部に表示されるプリンタ名が最も優先順位が高く、下
部に位置するほど優先順位が低くなる。この表示される
プリンタ名の順番は、「所属するプリンタ」の表示欄i
d33に移行した順番と一致するものである。「所属し
ないプリンタ」の表示欄id34に表示されるプリンタ
名を1つずつ選択して、「追加」のボタンid35をク
リックすることで、一つずつ順に「所属するプリンタ」
の表示欄id33に移行することができ、これにより、
「所属するプリンタ」の表示欄id33に表示されるプ
リンタの順番、延いては、各プリンタに対して優先順位
を定めることができる。上記各プリンタ毎に割り当てら
れた優先順位は、分散印刷の割り振りの際に利用され
る。
【0101】「削除」のボタンid36は、「所属する
プリンタ」の表示欄id33に表示されたプリンタ名か
ら所望のものを削除したい場合に用いられる。
【0102】上記のような「グループ設定」のダイアロ
グボックスWN4を用いた作業により、グループに対し
て複数のプリンタが割り当てられることになる。この割
り当てられた結果は、グループ登録リストデータとして
RAM32に格納される。図15は、グループ登録リス
トデータPDの一例を示す説明図である。図示するよう
に、グループ登録リストデータPDには、1または複数
のグループ名が記憶され、各グループ名毎に、1または
複数のプリンタ名とコメントが関連づけて記憶される。
【0103】なお、「グループ一覧」のダイアログボッ
クスWN3の「一覧リスト」の表示欄id21に表示さ
れるグループ名は、グループ登録リストデータPDに記
憶されるグループ名のデータに基づいて定められてい
る。図11に戻り、「プリンタグループ」のフィールド
fd4に設けられた「グループ名」のデータ入力欄id
11、「コメント」の表示欄id12、「プリンタ」の
表示欄id13の内容は、グループ登録リストデータP
Dの内容、すなわち、プリンタ上記に「グループ一覧」
のダイアログボックスWN3および「グループ設定」の
ダイアログボックスWN4で登録された内容で更新され
ることになる。この結果、「グループ名」のデータ入力
欄id11から開くプルダウンメニュには、「グループ
一覧」のダイアログボックスWN3に登録されたグルー
プ名が示され、「コメント」の表示欄id12、「プリ
ンタ」の表示欄id13の内容は、「グループ設定」の
ダイアログボックスWN4で登録された内容が表示され
ることになる。
【0104】「候補選択」のフィールドfd5は、「用
紙設定」のフィールドfd5からのデータ入力を、「機
能優先」と「速度優先」の2通りのモードで制限させよ
うとするものである。詳細には、「機能優先」のモード
に対応したラジオボタンBT1と「速度優先」のモード
に対応したラジオボタンBT2が設けられており、いず
れかのラジオボタンBT1,BT2がクリックされるこ
とで、「機能優先」のモードもしくは「速度優先」のモ
ードで上記データ入力の制限がなされる。なお、各モー
ドにより「用紙設定」のフィールドfd5のデータ入力
が具体的にどのように制限されるかについては後ほど詳
述する。
【0105】「用紙設定」のフィールドfd6は、用紙
や印刷品質を設定するためのもので、「用紙サイズ」、
「用紙方向」、「両面印刷する」、「用紙種類」、
「色」、「解像度」をそれぞれ設定するデータ入力欄i
d41,id42,id43,id44,id45,i
d46が設けられている。
【0106】「用紙サイズ」のデータ入力欄id41
は、使用する用紙サイズを用紙の種類と共に設定するも
のであり、右端の逆三角形のマークが付されたボタンi
d41aがクリックされると、プルダウンメニュ(図2
2参照)が開き、このプルダウンメニュに、複数の用紙
サイズが選択肢として予め用意される。これら選択肢
は、例えば、「A4 210×297mm」、「A4横
210×297mm」、「洋封筒 120×23
5」、「ハガキ 100×147mm」等が該当する。
【0107】「用紙方向」のデータ入力欄id42は、
プリンタにおいて用紙のセットされる方向を示すもので
あり、「縦」と「横」とが選択可能である。「両面印刷
する」のデータ入力欄id43は、両面印刷するかどう
かを指定するチェックボックスから構成される。このチ
ェックボックスがクリックされた場合には、両面印刷を
行なうものとして、両面印刷機能のあるプリンタだけが
分散印刷に利用される。
【0108】「用紙種類」のデータ入力欄id44は、
用紙の種類を設定するもので、「普通紙」、「スーパー
ファイン専用紙」、「専用光沢紙」が選択肢として用意
されている。「色」のデータ入力欄id45は、プリン
タ14に使用するインクの種類を設定するもので、「カ
ラー」と「モノクロ」とが選択肢として用意されてい
る。「解像度」のデータ入力欄id46は、印刷する解
像度を設定するもので、「はやい」、「きれい」の2種
類が選択肢として用意されている。ここで、「はや
い」、「きれい」は、例えば、順に360×360(d
ot)、720×720(dot)の解像度を示すもの
である。
【0109】内容表示欄fd7は、「プリンタグルー
プ」のフィールドfd1と「用紙設定」のフィールドf
d5から設定された内容のうちの所望のデータを表示す
る。
【0110】以上のように構成された「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスWN2に従って、作業者は
マウス20およびキーボード18を操作することによ
り、分散印刷する場合の分散形態に関わる情報、分散先
となり得るプリンタグループに関わる情報、用紙設定に
関する情報および印刷の基本設定に関する情報等の各種
の設定情報がコンピュータ本体16に入力されることに
なる。
【0111】5.コンピュータプログラム 図3に示した仮想プリンタドライバ110にて実現され
る各部111〜119は、実際は、コンピュータプログ
ラムである仮想プリンタドライバ110とその仮想プリ
ンタドライバ110に従ってCPU30により実行され
る各種処理とにより実現されている。また、図4に示し
た分散印刷ユーティリティ120にて実現される各部1
21〜129は、実際は、コンピュータプログラムであ
る分散印刷ユーティリティ120とその分散印刷ユーテ
ィリティ120に従ってCPU30により実行される各
種処理とにより実現されている。
【0112】上記分散印刷ユーティリティ120は、仮
想プリンタドライバ110と同様に、フロッピィディス
ク22に予め格納されており、所定のインストールプロ
グラムを起動することで、フロッピィディスクドライブ
24からコンピュータ10にインストールされる。この
インストールされた分散印刷ユーティリティ120は、
HDD41に記憶されており、コンピュータ10に電源
を投入したときに、オペレーティングシステムに組み込
まれ、RAM32の所定の領域にロードされる。なお、
分散印刷ユーティリティ120は、仮想プリンタドライ
バ110と同様に、フロッピィディスク22に格納され
たものに替えて、CD−ROM、光磁気ディスク、IC
カード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格
納された構成としてもよい。また、この分散印刷ユーテ
ィリティ120は、外部のコンピュータネットワーク
(例えばインターネット)に接続される特定のサーバか
ら、コンピュータネットワークを介して提供されるプロ
グラムデータをダウンロードして、RAM32またはH
DD41に転送することにより得るようにすることもで
きる。
【0113】図16は、仮想プリンタドライバ110で
記述される処理ルーチンを、アプリケーションプログラ
ム100で記述される処理ルーチンとともに示すフロー
チャートである。図示するように、このコンピュータ本
体16のCPU30は、まず、アプリケーションプログ
ラム100に処理を移して、画像の処理を行って画像デ
ータを作成する処理を行なう(ステップS210)。こ
のアプリケーションプログラム100は、文書や絵図等
を作成する汎用のアプリケーションプログラムであり、
それぞれのアプリケーションプログラム特有の機能を使
って画像データが作成される。
【0114】次いで、CPU30は、この作成されたア
プリケーションプログラムに備えられる[印刷]のコマ
ンドを実行することで、分散印刷を行なう旨の印刷命令
を発行する処理を行なう(ステップS220)。図17
は、アプリケーションプログラム100上で[印刷]の
コマンドが操作されたときにCRTディスプレイ12に
表示される「印刷」のダイアログボックスWN6の一例
を示す説明図である。図示するように、「印刷」のダイ
アログボックスWN6には、「プリンタ名」のデータ入
力欄id51が設けられている。この「プリンタ名」の
データ入力欄id51に、図5で説明した「分散印刷」
のアイコンIC4に対応する「分散印刷」の文字列が選
択入力された状態で、「OK」のボタンid52がマウ
ス20によりクリックされると、上記分散印刷を行なう
旨の印刷命令がアプリケーションプログラム100から
オペレーティングシステムを介して仮想プリンタドライ
バ110に対して発行される。なお、「印刷」のダイア
ログボックスWN6において、「プロパティ」のボタン
id53がマウス20によりクリックされると、仮想プ
リンタドライバ110に従う分散情報設定ルーチンに処
理を移して、「分散印刷プロパティ」のダイアログボッ
クスWN2をCRTディスプレイ12に表示させ、キー
ボード18とマウス20からの入力データを読み取るこ
とで、分散印刷に係わる各種情報を設定する処理を行な
う。
【0115】ここで、「分散印刷プロパティ」のダイア
ログボックスWN2を用いて分散印刷に係わる各種情報
を設定する処理について詳述する。図18は、CPU3
0にて実行される分散情報設定ルーチンを示すフローチ
ャートである。図示するように、CPU30は、処理が
開始されると、まず、図6に示した「分散印刷プロパテ
ィ」のダイアログボックスWN2をCRTディスプレイ
12に表示する(ステップS610)。次いで、CPU
30は、このダイアログボックスWN2において、「分
散設定」のカードCD1と「プリンタ」のカードCD2
のうちのいずれのカードがアクティブな状態にあるかを
判定する(ステップS620)。ここで、「分散設定」
のカードCD1がアクティブな状態にあると判定された
場合には、ステップS630に処理を進める。
【0116】ステップS630では、CPU30は、C
RTディスプレイ12の表示画面を見た作業者によるキ
ーボード18およびマウス20を用いたデータ入力の操
作を受けて、各種データを入力する処理を行なう。ここ
で入力される各種データは、図6に示した「分散設定」
のカードCD1から入力可能なデータであり、分散印刷
の分散形態に関する情報が該当する。その後、CPU3
0は、ステップ303で入力された各種データをプリン
タプロパティデータの一部のデータとしてRAM32に
記憶する(ステップS640)。その後、「リターン」
に抜けてこのルーチンの処理を終了する。
【0117】一方、ステップS620で、「プリンタ」
のカードCD2がアクティブな状態にあると判定された
場合には、ステップS650に処理を進めて、「プリン
タ」のカードCD2によるデータ入力処理ルーチンを実
行する。このデータ入力処理ルーチンの詳細については
後述するが、このデータ入力処理ルーチンにより、「プ
リンタ」のカードCD2から入力可能なプリンタグルー
プに関する情報、用紙設定に関する情報および印刷の基
本設定に関する情報等が入力されることになる。その
後、CPU30は、ステップ650で入力された各種デ
ータをプリンタプロパティデータの一部のデータとして
RAM32に記憶する(ステップS660)。その後、
「リターン」に抜けてこのルーチンの処理を終了する。
【0118】次に、ステップS650で実行されるデー
タ入力処理ルーチンについて詳しく説明する。図19お
よび図20は、このデータ入力処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。分散情報設定ルーチンのステップS
650に処理が移り、このデータ入力処理ルーチンが実
行開始されると、CPU30は、まず、図19に示すよ
うに、作業者によるキーボード18、マウス20の入力
操作に従う入力データを読み込む(ステップS71
0)。次いで、この入力データから、「グループ名」の
データ入力欄id11に備えられたボタンid11aが
マウス20によりクリックされたか否かを判別する(ス
テップS720)。ここで、クリックされていると判別
された場合、以下の処理を実行する。
【0119】CPU30は、まず、グループ名入力用の
プルダウンメニュMN1をCRTディスプレイ12に表
示する処理を行なう(ステップS730)。図21は、
CRTディスプレイ12に表示されるグループ名入力用
のプルダウンメニュMN1の一例を示す説明図である。
図示するように、このプルダウンメニュMN1は、「グ
ループ名」のデータ入力欄id11の直下に表示され
る。このプルダウンメニュMN1には、選択肢として複
数のグループ名が示される。ステップS730では、詳
細には、RAM32に格納されたグループ登録リストデ
ータPDの内容に基づいて、プルダウンメニュMN1に
示す選択肢を定めた上で、上記CRTディスプレイ12
への表示を行なっている。
【0120】次いで、CPU30は、作業者によるマウ
ス20のクリック操作を受けて、プルダウンメニュMN
1から一のグループ名を選択する処理を行なう(ステッ
プS740)。その後、その選択されたグループ名のグ
ループに属するプリンタ名を、RAM32に格納される
グループ登録リストデータPDから求めて、こららプリ
ンタ名を一旦RAM32のテンポラリ領域に記憶すると
ともに、「プリンタ」のカードCD2の「プリンタ」の
表示欄id13に表示する処理を行なう(ステップS7
50)。この結果、図22に例示するように、「グルー
プ名」のデータ入力欄id11にセットされたグループ
名のグループに属するプリンタが「プリンタ」の表示欄
id13に表示されることになる。
【0121】その後、CPU30はステップS750で
RAM32に記憶した各プリンタ名のプリンタについて
の性能情報を読み込む処理を行なう(ステップS76
0)。ここで性能情報とは、印刷可能な用紙サイズ、印
刷可能な用紙の種類、両面印刷の可否等についての情報
であり、予めRAM32にロードされた、各プリンタの
機種毎の実プリンタドライバから取り込むことができ
る。ステップS760の実行後、「リターン」に抜け
て、このデータ入力処理ルーチンを一旦終了する。
【0122】一方、ステップS720で、否定判別され
た場合には、CPU30は、図20のステップS770
に処理を進める。ステップS770では、ステップS7
10で読み込んだ入力データから、「プリンタ」のカー
ドCD2の「用紙サイズ」のデータ入力欄id41に備
えられたボタンid41aがマウス20によりクリック
されたか否かを判別する(ステップS770)。ここ
で、クリックされたと判別された場合、以下の処理を実
行する。
【0123】CPU30は、まず、ステップS760で
取り込んだ各プリンタの性能情報から、各プリンタの印
刷可能な用紙サイズを検出する処理を行なう(ステップ
S780)。次いで、CPU30は、「プリンタ」のカ
ードCD2の「候補選択」のフィールドfd5におい
て、「機能優先」のモードが選択されているか否かを判
別する(ステップS790)。この判別は、「機能優
先」のモードに対応したラジオボタンBT1と「速度優
先」のモードに対応したラジオボタンBT2のいずれが
選択されているかにより判別する。
【0124】ステップS790で、「機能優先」のモー
ドであると判別された場合には、ステップS780で検
出した各プリンタの印刷可能な用紙サイズの総和を求め
る処理(すなわちOR処理)を行なう(ステップS80
0)。例えば、プリンタ60,70の印刷可能な用紙サ
イズが「B5」、「A4」であり、プリンタ80の印刷
可能な用紙サイズが「B5」、「A4」、「A3」であ
る場合には、「B5」、「A4」、「A3」の用紙サイ
ズがステップS800で求められることになる。
【0125】一方、ステップS790で、「機能優先」
のモードでない、すなわち「速度優先」のモードである
と判別された場合には、ステップS780で検出した各
プリンタの印刷可能な用紙サイズにおいて各プリンタに
共通な用紙サイズを求める処理(すなわちAND処理)
を行なう(ステップS810)。例えば、プリンタ6
0,70の印刷可能な用紙サイズが「B5」、「A4」
であり、プリンタ80の印刷可能な用紙サイズが「B
5」、「A4」、「A3」である場合には、「B5」、
「A4」の用紙サイズがステップS810で求められる
ことになる。
【0126】ステップS800またはS810の実行
後、CPU30はステップS820に処理を進めて、用
紙サイズ入力用のプルダウンメニュMN2をCRTディ
スプレイ12に表示する処理を行なう。図22は、CR
Tディスプレイ12に表示される用紙サイズ入力用のプ
ルダウンメニュMN2の一例を示す説明図である。図示
するように、このプルダウンメニュMN2は、「用紙サ
イズ」のデータ入力欄id41の直下に表示される。こ
のプルダウンメニュMN2には、ステップS800また
はS810で求められた用紙サイズが選択肢として表示
される。
【0127】こうした結果、図22に示すように、「候
補選択」のフィールドfd5において「機能優先」のモ
ードが選択されている場合には、用紙サイズ入力用のプ
ルダウンメニュMN2には、現在選択されているグルー
プに属する各プリンタ(即ち、「プリンタ」の表示欄i
d13に表示された各プリンタ)の印刷可能な用紙サイ
ズの総和である、例えば「B5」、「A4」、「A3」
の用紙サイズが選択肢として表示されることになる。
【0128】一方、図23に示すように、「候補選択」
のフィールドfd5において「速度優先」のモードが選
択されている場合には、用紙サイズ入力用のプルダウン
メニュMN2には、現在選択されているグループに属す
る各プリンタ(即ち、「プリンタ」の表示欄id13に
表示された各プリンタ)の印刷可能な用紙サイズにおい
て各プリンタに共通な用紙サイズである、例えば「B
5」、「A4」の用紙サイズが選択肢として表示される
ことになる。
【0129】図23に例示した「速度優先」のモード時
の表示を、図22に例示した「機能優先」のモードの表
示と比較してみると、「A3」の用紙サイズが選択肢か
ら除外されたことになる。この実施例の別態様として、
その除外する選択肢については、グレーダウンさせて表
示するように構成することもできる。グレーダウンと
は、表示される文字の濃度を低下させることで、文字の
識別は可能ではあるが、マウス20による選択を不能と
するものである。かかる構成によれば、プリンタに機能
がないということで、いずれの条件が設定することがで
きなくなったかを知ることができる。
【0130】図20に戻り、ステップS820の実行
後、CPU30は、作業者によるマウス20のクリック
操作を受けて、プルダウンメニュMN2から一の用紙サ
イズを選択する処理を行なう(ステップS830)。こ
の処理の結果、その選択された用紙サイズが「用紙サイ
ズ」のデータ入力欄id41にセットされることにな
る。その後、そのセット用紙サイズを一旦RAM32の
テンポラリ領域に記憶する(ステップS840)。
【0131】その後、CPU30は、ステップS840
で記憶した一の用紙サイズを、ステップS780で検出
した各プリンタの用紙サイズと照合することにより、現
在選択されているグループに属する各プリンタにおいて
上記一の用紙サイズを印刷不可能な機種を選択して、そ
の機種のプリンタについては、「プリンタ」の表示欄i
d13の表示をグレーダウンさせる処理を行なう(ステ
ップS850)。
【0132】図24に例示するように、「用紙サイズ」
のデータ入力欄id41に「A3」の用紙サイズがセッ
トされたとすると、「プリンタ」の表示欄id13に表
示されたプリンタ名のプリンタにあって「A3」の用紙
サイズが印刷不可能なもの、例えば、「LP−10
0」、「LP−200」のプリンタのプリンタ名の表示
がグレーダウンされることになる。なお、このステップ
S840の処理は、「機能優先」のモード時に限って実
行するようにすればよい。「速度優先」のモード時にお
いては、各プリンタに共通の用紙サイズの条件しか設定
されていないことから、このステップS840の処理は
不要である。かかる構成によれば、作業者は、分散印刷
のなされないプリンタを即座に知ることが可能となる。
ステップS7850の実行後、「リターン」に抜けて、
このデータ入力処理ルーチンを一旦終了する。
【0133】一方、ステップS770で、否定判別され
た場合には、CPU30は、ステップS860に処理を
進めて、「プリンタ」のカードCD2の他のデータ入力
欄からのデータ入力を行なう(ステップS860)。こ
のデータ入力の結果得られた入力データは一旦RAM3
2のテンポラリ領域に記憶される。その後、「リター
ン」に抜けて、このデータ入力処理ルーチンを一旦終了
する。
【0134】このデータ入力処理ルーチンは、分散情報
設定ルーチンのステップS650に処理が移行すると実
行開始されるが、「プリンタ」のカードCD2に設けら
れた各種データ入力欄からデータ入力がある度に繰り返
し実行される。その後、「分散印刷プロパティ」のダイ
アログボックスWN2の最下部にある「OK」のボタン
BTOKがクリックされるデータ入力があった時に、こ
のデータ入力処理ルーチンを終了する。このデータ入力
処理ルーチンを終了すると、CPU30は、図18のス
テップS660に処理を進めて、データ入力処理ルーチ
ンでRAM32のテンポラリ領域に記憶された各種の入
力データを、プリンタプロパティデータの一部のデータ
としてRAM32に記憶する。この結果、「プリンタ」
のカードCD2からプリンタグループに関わる情報、用
紙設定に関する情報および印刷の基本設定に関する情報
がコンピュータ本体16に入力されることになる。
【0135】この実施例では、現在選択されているグル
ープに属する各プリンタの性能に応じて、印刷条件であ
る「用紙サイズ」のデータ入力欄id41の設定可能な
選択肢が制限されるように構成されていたが、図示しな
いフローチャートによって、さらに、「両面印刷する」
のデータ入力欄id43についても、現在選択されてい
るグループに属する各プリンタの性能に応じて、その入
力が制限されるように構成されている。即ち、現在選択
されているグループに属する各プリンタの中で少なくと
も1台が両面印刷機能を有するような場合には、「機能
優先」のモード時には、「両面印刷する」のデータ入力
欄id43からのデータ入力が可能となるよう(即ち、
各プリンタの能力情報のORである、両面印刷するとい
う条件と両面印刷しないという条件との2通りを入力可
能となるよう)にし、「速度優先」のモード時には、
「両面印刷する」のデータ入力欄id43からのデータ
入力が不可能となるよう(即ち、各プリンタの能力情報
のANDである、両面印刷しないという条件だけが入力
可能となる)にする。具体的には、データ入力欄id4
3である「両面印刷する」のダイアログボックスを、
「機能優先」のモード時には入力可能な状態とし、「速
度優先」のモード時にはグレーダウンさせて入力不可能
な状態とする。
【0136】以上のように、「分散印刷プロパティ」の
ダイアログボックスWN2を用いて分散印刷に係わる各
種情報の設定がなされると、その後、前述したように、
「印刷」のダイアログボックスWN6内の「OK」のボ
タンid52がマウス20によりクリックされるのを受
けて、図16のステップS220で印刷命令の発行を行
なう。なお、「プロパティ」のボタンid53がクリッ
クされず直ちに「OK」のボタンid52がマウス20
によりクリックされた場合には、前回、分散情報設定ル
ーチンを実行したときにRAM32に記憶されたプリン
タプロパティデータ(初めての場合には予め用意された
イニシャルのプリンタプロパティデータ)がそのまま残
っている。
【0137】ステップS220で印刷命令が発行される
と、CPU30は、仮想プリンタドライバ110に処理
を移して、アプリケーションプログラム100による処
理から印刷命令を取り込んだか否かを判別する処理を行
なう(ステップS310)。ここで、印刷命令を取り込
んでいないと判別されると、ステップS310の判別処
理を繰り返し実行して、アプリケーションプログラム1
00からの印刷命令が取り込まれるのを待つ。一方、ス
テップS310で印刷命令が取り込まれたと判別された
ときには、以下の処理を実行する。
【0138】CPU30は、まず、プリンタ60,7
0,80の機種毎に用意される実プリンタドライバ13
0,140,150から分散印刷ユーティリティ120
が取り込んだ各プリンタ60,70,80の性能情報
を、分散印刷ユーティリティ120から取り込む(ステ
ップS320)。その後、CPU30は、これら各プリ
ンタ60,70,80の性能情報から最も高いものを抽
出して、これを仮想プリンタの性能情報と決定する(ス
テップS330)。その後、CPU30は、この仮想プ
リンタの性能情報をアプリケーションプログラム100
に送る(ステップS340)。
【0139】仮想プリンタドライバ110から仮想プリ
ンタの性能情報が送られてくると、CPU30は、アプ
リケーションプログラム100に処理を移して、その仮
想プリンタの性能情報を取り込む(ステップS24
0)。次いで、CPU30は、その性能情報と、前述し
た分散情報設定ルーチンでRAM32に記憶したプリン
タプロパティデータに含まれる印刷の基本設定に関する
情報と用紙設定に関する情報等(プリンタグループと分
散形態に関する情報を除く)とに基づいて、ステップS
210で作成した画像データを仮想プリンタに適合した
印刷データに変換する(ステップS250)。その後、
この変換後の印刷データを仮想プリンタドライバ110
に送る(ステップS260)。CPU30は、ステップ
S260の処理を終えると、アプリケーションプログラ
ム100の処理ルーチンを終了する。
【0140】アプリケーションプログラム100から仮
想プリンタに適合した印刷データが送られてくると、C
PU30は、仮想プリンタドライバ110に処理を移し
て、その印刷データを取り込む(ステップS350)。
続いて、CPU30は、その取り込んだ印刷データを中
間印刷データとして、その中間印刷データをHDD41
に出力する(ステップS360)。この結果、この中間
印刷データをまとめたデータセットが中間印刷ファイル
MFとしてHDD41に格納される。CPU30は、ス
テップS360の処理を終えると、仮想プリンタドライ
バ110の処理ルーチンを終了する。
【0141】図25および図26は、分散印刷ユーティ
リティ120で記述される処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。この処理ルーチンは、仮想プリンタドラ
イバ110の処理ルーチンを終了後、起動されるもので
ある。処理が開始されると、図25に示すように、CP
U30は、まず、HDD41から中間印刷ファイルMF
の中間印刷データを取り込む(ステップS410)。次
いで、CPU30は、分散情報設定ルーチンで設定され
た各種情報であるプリンタプロパティデータを取り込む
(ステップS420)。
【0142】続いて、CPU30は、ステップS420
で取り込んだプリンタプロパティデータに含まれるプリ
ンタグループに関する情報と分散形態に関する情報に基
づいて、ステップS410で取り込んだ中間印刷データ
の割り振りを決定する処理を行なう(ステップS43
0)。この割り振りは、中間印刷データを構成する各ペ
ージを指定されたプリンタグループに属する各プリンタ
(ここでは、3台のプリンタ60,70,80とする)
に対してどのように割り振るかを定めるものである。即
ち、「分散印刷プロパティ」のダイアログボックスWN
2で設定した分散形態が実現されるように(即ち、「分
散設定」のカードCD1の分散形態表示欄ddに表示さ
れた図10に例示した分散形態が実現されるように)、
中間印刷データを構成する各ページをどのように各プリ
ンタ60,70,80用に割り振るかを定めている。こ
うして定められた各プリンタに割り当てられたページに
ついての情報は出力先リストデータとしてRAM32に
記憶される。
【0143】図27は、その出力先リストデータの一例
を示す説明図である。図示の例は、図8のように割り振
りが決定された場合のものである。図示するように、1
台目(プリンタに設定した優先順位が1番)のプリンタ
60に対して1,2,3,4の各ページがこの順に、2
台目のプリンタ70に対して5、1,2,3,4,5,
1,2の各ページがこの順に、3台目(プリンタに設定
した優先順位が最後)のプリンタ80に対して3、4,
5,1,2,3,4,5の各ページがこの順にそれぞ
れ、印刷するページ番号として定められる。
【0144】ステップS430で各ページの出力先の割
り振りが決まると、次いで、この割り振りに従って実際
に印刷がなされるように、以下の処理を実行する。ま
ず、図26に示すように、CPU30は、印刷の対象と
なるプリンタを示すプリンタカウンタC1を値1にセッ
トする(ステップS440)。ここで、プリンタカウン
タC1は、値1のとき1台目のプリンタ60を、値2の
とき2台目のプリンタ70を、値3のとき3台目のプリ
ンタ70というように分散先の各プリンタを示すものと
する。
【0145】次いで、CPU30は、プリンタカウンタ
C1の値に対応するプリンタに対して設定変更を指示す
る処理を行なう(ステップS450)。この処理は、印
刷しようとするプリンタに対してプリンタドライバを介
して印刷の用意を促すもので、上記ステップS420で
取り込んだプリンタプロパティデータに含まれる印刷の
基本設定に関する情報と用紙設定に関する情報のうちか
ら必要な設定情報をプリンタドライバに対して指示を行
なう。例えば、用紙の種類は「専用光沢紙」であるとい
うことをプリンタドライバに知らせることで、プリンタ
に対してその用紙に適した印刷が可能な状態となるよう
に定める。
【0146】続いて、CPU30は、印刷の対象となる
ページ数を示すページカウンタC2を値1にセットする
(ステップS460)。その後、CPU30は、ステッ
プS430で求めた出力先リストデータに、プリンタカ
ウンタC1およびページカウンタC2で特定されるペー
ジが含まれるか否かを判別する(ステップS470)。
ここで、出力先リストデータに含まれると判別される
と、以下の処理を行なう。まず、プリンタカウンタC1
の値に対応するプリンタに対して印刷を実行させるべ
く、そのプリンタの実プリンタドライバ130(14
0,150)に対して出力命令を発行する(ステップS
480)。その出力命令の発行を受けた実プリンタドラ
イバ130(140,150)からは、プリンタ60
(70,80)の性能についての性能情報が返送されて
くることから、次いで、CPU30は、その性能情報を
取り込む(ステップS490)。
【0147】続いて、その性能情報と、ステップS42
0で取り込んだプリンタプロパティデータに含まれる印
刷の基本設定に関する情報、用紙設定に関する情報等
(プリンタグループと分散形態に関する情報を除く)と
に基づいて、プリンタカウンタC1およびページカウン
タC2で特定されるページについての最終印刷データを
作成する処理を行なう(ステップS500)。詳しく
は、ステップS410で取り込んだ中間印刷データの中
からページカウンタC2の値に対応したページのページ
データを抽出し、この抽出したページデータを、上記性
能情報、印刷の基本設定に関する情報および用紙設定に
関する情報等に基づいて、プリンタカウンタC1の値に
対応したプリンタ60(70,80)に適合したデータ
に変換するレンダリング処理を行なうことにより、最終
印刷データを作成する。
【0148】その後、CPU30は、その最終印刷デー
タをプリンタカウンタC1の値に対応したプリンタ60
(70,80)の実プリンタドライバ130(140,
150)に出力する(ステップS510)。なお、ステ
ップS480ないしS510で印刷を実行させる前に、
実プリンタドライバ130,140,150からの信号
に基づいて各プリンタ60,70,80の状態を監視す
る処理を行ない、この監視結果が、出力先のプリンタが
混み合っていたりエラー状態にあるといったエラー状態
にあるというものであるときには、その出力先へのプリ
ンタについては出力先を変更したり、出力先を中止した
りする処理を行なうよう構成することもできる。
【0149】その後、CPU30は、ページカウンタC
2の値を1だけインクリメントする(ステップS52
0)。なお、ステップS470で否定判別されたときに
は、ステップS480ないしS510を読み飛ばして直
ちにステップS520に進む。その後、CPU30は、
ページカウンタC2の値が最終ページを示す値LC2を
超えたか否かを判別する(ステップS530)。ここ
で、最終ページを示す値LC2を超えていないと判別さ
れると、処理をステップS470に戻して、上記値1を
増加したページについての最終印刷データの作成および
出力の処理を行なう。一方、ステップS530でページ
カウンタC2の値が最終ページを示す値LC2を超えた
と判別されたときには、CPU30は、プリンタカウン
タC1の値を1だけインクリメントして(ステップS5
40)、そのプリンタカウンタC1の値が最後のプリン
タを示す値LC1を超えたか否かを判別する(ステップ
S550)。ここで、最後のプリンタを示す値LC1を
超えていないと判別されると、処理をステップS450
に戻して、上記値1を増加したプリンタカウンタC1で
示される次のプリンタ70(80,60)についての各
ページの最終印刷データの作成および出力の処理を行な
う。一方、ステップS550でプリンタカウンタC1の
値が最終ページを示す値LC1を超えたと判別されたと
きには、全てのプリンタについての印刷を要する全ての
ページの最終印刷データの作成・出力が終了したとし
て、「エンド」に抜けて、分散印刷ユーティリティの処
理ルーチンを終了する。
【0150】なお、この分散印刷ユーティリティの処理
ルーチンは、前述したように、1ページから最終ページ
までの最終印刷データの作成および出力の処理を第1の
プリンタから最終のプリンタまで各プリンタ単位で順に
行なうよう記述されているが、これはフローチャートの
記載上の便宜のためにこのように記述されたものであ
り、実際は、1ページから最終ページまでの最終印刷デ
ータの作成および出力の処理を各プリンタ毎に時分割に
よりマクロ的に並行処理されるよう構成されている。な
お、この実施例では、これら各プリンタ毎の処理がマク
ロ的に並行に処理されるように構成されているが、これ
に換えて、複数のマイクロプロセッサを備えるコンピュ
ータ本体を用いることで完全に並行に処理される構成と
することもできる。
【0151】図28は、以上のように構成されたコンピ
ュータシステムによって分散印刷が行なわれる手順を、
従来例と比較しつつ示すタイミングチャートである。図
示の例は、3ページから構成される文書を3台のプリン
タ60,70,80に1部ずつ印刷する場合についてが
示されている。図示するように、この実施例では、最
初、中間印刷データの作成がなされ()、次いで、そ
の中間印刷データの1ページ目のページデータが、並行
処理により、プリンタ60用、プリンタ70用、プリン
タ80用と順に各プリンタに適合するようにレンダリン
グ処理される(、、)。なお、プリンタ60用に
変換されたデータ(最終印刷データ)のプリンタ60へ
の送信の処理は、次のプリンタ70用へのレンダリング
処理と並列に行なわれており、同様に、プリンタ70へ
の送信の処理もプリンタ80への送信も次のレンダリン
グ処理と並列に行なわれる。次いで、中間印刷データの
2ページ目のページデータが、並行処理により、プリン
タ60用、プリンタ70用、プリンタ80用と順に各プ
リンタに適合するようにレンダリング処理され(、
、)、続いて、中間印刷データの3ページ目のペー
ジデータが、並行処理により、プリンタ60用、プリン
タ70用、プリンタ80用と順に各プリンタに適合する
ようにレンダリング処理される(、、○10)。こ
うして全ての印刷が終了する。
【0152】これに対して、従来の装置では、まず、1
ページ目のページデータを1台目のプリンタAに適合す
るようにレンダリング処理が行なわれ、その後、その変
換されたデータをプリンタAに送信する処理が行なわれ
る。次いで、2ページ目のページデータを1台目のプリ
ンタAに適合するようにレンダリング処理が行なわれ、
その後、その変換されたデータをプリンタAに送信する
処理が行なわれる。続いて、3ページ目のページデータ
を1台目のプリンタAに適合するようにレンダリング処
理が行なわれ、その後、その変換されたデータを送信す
る処理が行なわれる。さらにその後、2台目のプリンタ
Bについても、1台目のプリンタAと同様に、1ページ
目、2ページ目、3ページ目と順に、レンダリング処理
およびプリンタへの送信が行なわれる。その後、3台目
のプリンタCについても、1台目のプリンタAと同様
に、1ページ目、2ページ目、3ページ目と順に、デー
タ変換およびプリンタへの送信が行なわれる。
【0153】したがって、この実施例では、レンダリン
グ処理とプリンタへの送信の処理とが並列に行なわれて
いることから、従来例と比較して、印刷に要する全体の
時間を短縮することができるという効果を奏する。
【0154】また、この実施例によれば、アプリケーシ
ョンプログラム100からは仮想プリンタドライバ11
0に対して一の印刷命令を行なうだけで、中間印刷デー
タを得ることができ、この中間印刷データから各プリン
タ60,70,80への分散印刷が自動的に行なわれ
る。このために、作業者は、アプリケーションプログラ
ム上で[印刷]のコマンドを一度実行すればよく、作業
性に優れているという効果を奏する。
【0155】この実施例では、「プリンタ」のカードC
D2の「用紙サイズ」のデータ入力欄id41から設定
される用紙サイズの条件は、現在選択されているグルー
プに属する各プリンタの性能に応じて制限されたものと
なる。このために、データ入力欄id41から設定され
る用紙サイズの条件は、各プリンタの能力情報に応じた
ものとなる。したがって、用紙サイズの条件は適正なも
のとなることからプリンタの能力にあった分散印刷が常
に行なわれることになる。この結果、良好な印刷結果を
得ることができるという効果を奏する。
【0156】特に、この実施例では、「機能優先」のモ
ードが選択された場合には、用紙サイズ入力用のプルダ
ウンメニュMN2に、現在選択されているグループに属
する各プリンタの印刷可能な用紙サイズの総和である用
紙サイズの集合が選択肢として表示され、一方、「速度
優先」のモードが選択された場合には、用紙サイズ入力
用のプルダウンメニュMN2に、現在選択されているグ
ループに属する各プリンタの印刷可能な用紙サイズにお
いて各プリンタに共通な用紙サイズの集合が選択肢とし
て表示される。このために、「機能優先」のモード時に
は、分散先の複数のプリンタのいずれかが有する能力を
用いた印刷を行なうことができることから、高い能力に
基づく印刷が可能となる。一方、「速度優先」のモード
時には、分散先の複数のプリンタのいずれにも備えられ
る能力でもって印刷を行なうことができることから、上
記複数のプリンタのいずれからでも印刷が可能となる。
この結果、印刷に要する全体の時間を短縮することが可
能となる。
【0157】また、この実施例では、CRTディスプレ
イ12に表示される「プリンタ」のカードCD2に設け
たラジオボタンBT1,BT2により、上記「機能優
先」のモードと「速度優先」のモードとを切り替えるこ
とができる。このために、作業者は、機能を優先するか
速度を優先するかを自由に切り替えることができる。し
たがって、作業者にとって操作性に優れているという効
果を奏する。
【0158】なお、この実施例では、前述したようにモ
ード切替用のラジオボタンBT1,BT2が特別に設け
られているが、これに換えて、既存のデータ入力欄の入
力データに従って、「機能優先」のモードと「速度優
先」のモードとを切り替える構成としてもよい。例え
ば、「解像度」のデータ入力欄id46で、「はやい」
が選択された場合には、「機能優先」のモードに切り換
え、「きれい」が選択された場合には、「速度優先」の
モードに切り替えるよう構成することができる。
【0159】この実施例では、分散先となる複数のプリ
ンタを、「グループ名」のデータ入力欄id11からグ
ループ単位で指定することができる。このため、いちい
ち一台ずつ分散先のプリンタを指定していく必要がない
ことから、作業者の操作性に優れている。さらに、この
実施例では、グループに所属するプリンタに対して優先
順位が指定されることから、印刷された用紙の回収の際
の利便性に優れている。
【0160】本発明の他の実施形態について、次に説明
する。 (1)上記実施例では、「プリンタ」の表示欄id13
は、「グループ名」のデータ入力欄id11で現在選択
されているグループに属するプリンタ名を表示するだけ
のものであったが、これに換えて、図29に示すよう
に、表示した各プリンタ名の前方にチェックボックスc
bxをそれぞれ設ける構成とすることもできる。「グル
ープ名」のデータ入力欄id11にグループ名が設定さ
れたとき、このグループに属する全てのプリンタのプリ
ンタ名が「プリンタ」の表示欄id13に表示される
が、このとき、各プリンタ名の前方に設けられたチェッ
クボックスcbxは全てチェックされた状態に初期化さ
れている。作業者は、設定したグループでありながら、
例えば、用紙切れや故障等の理由により印刷データの出
力を止めたいプリンタに対しては、その対応するチェッ
クボックスcbxのチェックを解除することで、印刷デ
ータの出力先から除外することができる。したがって、
操作性に優れているという効果を奏する。
【0161】なお、この構成においては、「用紙サイ
ズ」のデータ入力欄id41からデータ入力を行なおう
とすると、用紙サイズ入力用のプルダウンメニュMN2
に表示される選択肢は、チェックボックスcbxのチェ
ックがなされているプリンタに応じたものとなる。例え
ば、図3に示すように、「LP−300」のチェックボ
ックスcbxが解除されて「A3」の用紙サイズを印刷
可能なプリンタが印刷データの出力先から除外された場
合、「機能優先」のモード時には、用紙サイズ入力用の
プルダウンメニュMN2に表示される「A3」の選択肢
はグレーダウンされて選択不能となる。
【0162】(2)上記実施例では、プリンタの印刷能
力に関わる所定条件として、用紙サイズについて説明し
てきたが、用紙サイズに限るものではなく、これに替え
て、「両面印刷する」、「用紙種類」、「色」、「解像
度」を設定する各データ入力欄id41,id42,i
d43,id44,id45,id46から入力される
印刷能力についてのもの等、他の所定条件とすることも
できる。
【0163】(3)この発明の分散印刷制御装置とし
て、印刷を行なう1台のコンピュータ10から複数のプ
リンタ60,70,80に対して直接印刷データを出力
する構成としていたが、これに替えて、コンピュータネ
ットワーク90上に、サーバを用意し、サーバ上でプリ
ンタを管理して分散印刷を行なうクライアント/サーバ
方式の構成とすることもできる。この構成では、各クラ
イアントに仮想プリンタドライバを内蔵し、サーバに分
散印刷ユーティリティを内蔵するようにすればよい。
【0164】以上、本発明の一実施例を詳述してきた
が、本発明は、こうした実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様にて実施することができるのは勿論のことであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用するコンピュータシ
ステムのハードウェアの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】分散印刷処理の全体の様子を概略的に示すブロ
ック図である。
【図3】分散印刷処理に用いられる仮想プリンタドライ
バ110の処理の様子を示すブロック図である。
【図4】分散印刷処理の一部を実現する分散印刷ユーテ
ィリティ120の処理の様子を示すブロック図である。
【図5】「プリンタ」ウィンドウWN1を示す説明図で
ある。
【図6】「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2に表示される「分散設定」のカードCD1を示す
説明図である。
【図7】データ入力欄id1〜id3の設定の内容によ
って分散形態表示欄のイラスト画像がどのように変わる
かを示す説明図である。
【図8】速度優先モードで分散の割り振りを決めた場合
の一例を示す説明図である。
【図9】ハンドリング優先モードで分散の割り振りを決
めた場合の一例を示す説明図である。
【図10】データ入力欄id4、id5の設定の内容に
よって分散形態表示欄のイラスト画像がどのように変わ
るかを示す説明図である。
【図11】「分散印刷プロパティ」のダイアログボック
スWN2に表示される「プリンタ」のカードCD2を示
す説明図である。
【図12】「グループ一覧」のダイアログボックスWN
3を示す説明図である。
【図13】「グループ設定」のダイアログボックスWN
4を示す説明図である。
【図14】「所属するプリンタ」の表示欄id33への
追加がなされた状態を示す説明図である。
【図15】グループ登録リストデータPDの一例を示す
説明図である。
【図16】アプリケーションプログラム100で記述さ
れる処理ルーチンと仮想プリンタドライバ110で記述
される処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】アプリケーションプログラム100上で[印
刷]のコマンドが操作されたときにCRTディスプレイ
12に表示される「印刷」のダイアログボックスWN6
の一例を示す説明図である。
【図18】CPU30にて実行される分散情報設定ルー
チンを示すフローチャートである。
【図19】CPU30にて実行されるデータ入力処理ル
ーチンの前半部分を示すフローチャートである。
【図20】データ入力処理ルーチンの後半部分を示すフ
ローチャートである。
【図21】グループ名入力用のプルダウンメニュMN1
の一例を示す説明図である。
【図22】「機能優先」のモード時における用紙サイズ
入力用のプルダウンメニュMN2の一例を示す説明図で
ある。
【図23】「速度優先」のモード時における用紙サイズ
入力用のプルダウンメニュMN2の一例を示す説明図で
ある。
【図24】「用紙サイズ」のデータ入力欄id41と
「プリンタ」の表示欄id13との関連を示す説明図で
ある。
【図25】分散印刷ユーティリティ120で記述される
処理ルーチンの前半部分を示すフローチャートである。
【図26】分散印刷ユーティリティ120で記述される
処理ルーチンの後半部分を示すフローチャートである。
【図27】出力先リストデータの一例を示す説明図であ
る。
【図28】この実施例によって分散印刷が行なわれる手
順を、従来例と比較しつつ示すタイミングチャートであ
る。
【図29】本発明の他の実施形態の「プリンタ」のカー
ドCD2を示す説明図である。
【図30】上記他の実施形態における用紙サイズ入力用
のプルダウンメニュMN2の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ 12…CRTディスプレイ 14…プリンタ 16…コンピュータ本体 18…キーボード 20…マウス 22…フロッピィディスク 24…フロッピィディスクドライブ 30…CPU 31…ROM 32…RAM 33…表示画像メモリ 34…マウスインタフェース 35…キーボードインタフェース 36…FDC 37…HDC 38…CRTC 39…プリンタインタフェース 40…ネットワーク制御回路 41…HDD 60,70,80…プリンタ 90…コンピュータネットワーク 100…アプリケーションプログラム 110…仮想プリンタドライバ 111…印刷命令受信部 112…性能情報返信部 113…プロパティ設定部 114…性能情報入力部 115…仮想プリンタ性能決定部 116…ユーザインタフェース 117…印刷データ受信部 118…中間印刷データ出力部 119…プロパティデータ出力部 120…分散印刷ユーティリティ 121…中間印刷データ入力部 122…プロパティデータ入力部 123…決定部 124…出力データ制御部 125…プリンタ設定部 126…出力命令出力部 127…性能情報入力部 128…最終印刷データ出力部 129…プリンタ監視部 12a…性能情報出力部 130,140,150…実プリンタドライバ MF…中間印刷ファイル WN2…「分散印プロパティ」のウィンドウ id11…「グループ名」のデータ入力欄id11 id13…「プリンタ」の表示欄id13 fd5…「候補選択」のフィールド BT1…「機能優先」のモードに対応したラジオボタン BT2…「速度優先」のモードに対応したラジオボタン
BT2 id41…「用紙サイズ」のデータ入力欄 MN2…用紙サイズ入力用のプルダウンメニュ
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 昭弘 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 (72)発明者 持田 晃 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 (72)発明者 富樫 宏規 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 HH09 HL01 HQ01 5B021 AA01 EE02 KK02 5E501 AA01 AA06 BA05 CA03 CB02 CB09 EA05 EA06 EA10 EA11 EA18 EB05 FA03 FA04 FA06 FA07 FA08 FA10 FA14 FA25

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散先となる複数のプリンタを指定する
    プリンタ指定手段と、 印刷すべき印刷データを、前記プリンタ指定手段により
    指定された複数のプリンタに分散出力する分散出力手段
    とを備えて、分散印刷についての制御を行なう分散印刷
    制御装置において、 前記各プリンタの印刷能力に関わる所定条件を設定する
    ためのデータ入力欄を表示装置に表示するとともに、入
    力装置による前記データ入力欄からの入力データを取り
    込んで、該入力データに基づいて前記所定条件を設定す
    る条件設定手段と、 前記プリンタ指定情報により指定された前記複数のプリ
    ンタのそれぞれが備える前記所定条件についての能力情
    報を取得するプリンタ能力情報取得手段と、 前記データ入力欄から入力可能な入力データを、前記プ
    リンタ能力情報取得手段により取得された各プリンタの
    能力情報に応じて制限するデータ入力制限手段とを備え
    ることを特徴とする分散印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記データ入力制限手段は、 前記プリンタ能力情報取得手段により取得された各プリ
    ンタの能力情報を全て含む能力情報の集合を求めて、該
    求めた能力情報の集合の範囲内に前記データ入力欄から
    入力可能な入力データを制限する構成である分散印刷制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記データ入力制限手段は、 前記プリンタ能力情報取得手段により取得された各プリ
    ンタの能力情報に共通の能力情報の集合を求めて、該求
    めた能力情報の集合の範囲内に前記データ入力欄から入
    力可能な入力データを制限する構成である分散印刷制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記データ入力制限手段は、 前記プリンタ能力情報取得手段により取得された各プリ
    ンタの能力情報を全て含む能力情報の集合を求めて、該
    求めた能力情報の集合の範囲内に前記データ入力欄から
    入力可能な入力データを制限する第1のモードと、前記
    プリンタ能力情報取得手段により取得された各プリンタ
    の能力情報に共通の能力情報の集合を求めて、該求めた
    能力情報の集合の範囲内に前記データ入力欄から入力可
    能な入力データを制限する第2のモードとを選択的に切
    り替えるモード切替手段を備える分散印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記モード切替手段は、 前記モードの切替のためのスイッチを表示装置に表示す
    るとともに、入力装置による前記スイッチを操作する入
    力データを取り込んで、該入力データに基づいて前記モ
    ードの切り替えを指示する手段を備える分散印刷制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の分散印刷制御装置であって、 前記条件設定手段は、 前記データ入力欄から入力可能な選択肢を示す選択肢表
    示欄を、前記データ入力欄に伴って表示して、前記選択
    肢の中から前記入力装置により指示された一の選択肢を
    前記所定条件として設定する構成であり、 前記データ入力制限手段は、 前記選択肢表示欄に示され得る少なくとも一部の選択肢
    を前記入力装置による指示を不可能とすることにより、
    前記入力可能な入力データの制限を行なう構成である分
    散印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の分散印刷制御装置であって、 グループに複数のプリンタを割り当てるグループ割当手
    段を備え、 前記プリンタ指定手段は、 前記グループ割当手段により割り当ての行なわれたグル
    ープ単位で前記指定を行なう構成である分散印刷制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の分散印刷制御装置であって、 前記プリンタ指定手段は、 前記指定された複数のプリンタの呼び名を表示装置に表
    示する呼び名表示制御手段を備える分散印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記プリンタ指定手段は、 前記呼び名表示制御手段により表示されたプリンタの呼
    び名のそれぞれに対応させて、当該プリンタを前記分散
    先から除外するためのスイッチを表示装置に表示すると
    ともに、入力装置による前記スイッチの操作データを取
    り込む入力制御手段を備え、 前記分散出力手段は、 前記入力制御手段により取り込んだ操作データに基づい
    て前記スイッチが操作されたと判定されたプリンタにつ
    いては、前記印刷データの出力先から除外する出力先除
    外手段を備える分散印刷制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の分散印刷制御装置であって、 前記プリンタ指定手段は、 前記指定された複数のプリンタのそれぞれに優先順位を
    指定する優先順位指定手段を備え、 前記分散出力手段は、 前記優先順位指定手段により指定された優先順位を考慮
    して前記分散出力を行なう構成である分散印刷制御装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載の分散印刷制御装置で
    あって、 前記条件設定手段により設定された前記所定条件で示さ
    れる印刷能力を、前記プリンタ指定手段により指定され
    た複数のプリンタがそれぞれ備えるか否かを判定する能
    力判定手段を備え、 前記分散出力手段は、 前記能力判定手段により前記印刷能力を備えないと判定
    されたプリンタについては、前記印刷データの出力先か
    ら除外する出力先除外手段を備える分散印刷制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の分散印刷制御装置
    であって、 前記プリンタ指定手段は、 前記指定された複数のプリンタの呼び名を表示装置に表
    示する呼び名表示制御手段を備え、 前記呼び名表示制御手段は、 前記出力先除外手段により除外するプリンタについて
    は、前記呼び名を顕示することを止める手段を備える分
    散印刷制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12のいずれか
    に記載の分散印刷制御装置であって、 前記プリンタ能力情報取得手段は、 前記複数のプリンタの機種毎に設けられたプリンタドラ
    イバから各プリンタの性能についての情報を取り込み、
    該情報から記所定条件についての能力情報を取得する構
    成である分散印刷制御装置。
  14. 【請求項14】 (a)分散先となる複数のプリンタを
    指定するステップと、 (b)印刷すべき印刷データを、前記ステップ(a)に
    より指定された複数のプリンタに分散出力するステップ
    とを備えて、分散印刷についての制御を行なう分散印刷
    制御方法において、 (c)前記各プリンタの印刷能力に関わる所定条件を設
    定するためのデータ入力欄を表示装置に表示するととも
    に、入力装置による前記データ入力欄からの入力データ
    を取り込んで、該入力データに基づいて前記所定条件を
    設定するステップと、 (d)前記ステップ(a)により指定された前記複数の
    プリンタのそれぞれが備える前記所定条件についての能
    力情報を取得するステップと、 (e)前記データ入力欄から入力可能な入力データを、
    前記ステップ(d)により取得された各プリンタの能力
    情報に応じて制限するステップとを備えることを特徴と
    する分散印刷制御方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の分散印刷制御方法
    であって、 前記ステップ(e)は、 前記ステップ(d)により取得された各プリンタの能力
    情報を全て含む能力情報の集合を求めて、該求めた能力
    情報の集合の範囲内に前記データ入力欄から入力可能な
    入力データを制限する構成である分散印刷制御方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の分散印刷制御方法
    であって、 前記ステップ(e)は、 前記ステップ(d)により取得された各プリンタの能力
    情報に共通の能力情報の集合を求めて、該求めた能力情
    報の集合の範囲内に前記データ入力欄から入力可能な入
    力データを制限する構成である分散印刷制御方法。
  17. 【請求項17】 分散先となる複数のプリンタを指定し
    て、印刷すべき印刷データを、前記指定された複数のプ
    リンタに分散出力することにより、分散印刷についての
    制御を行なう分散印刷制御方法であって、 請求項4ないし請求項13のいずれかに記載の分散印刷
    制御装置の各手段に対応した構成を備える分散印刷制御
    方法。
  18. 【請求項18】 (a)分散先となる複数のプリンタを
    指定する機能と、 (b)印刷すべき印刷データを、前記機能(a)により
    指定された複数のプリンタに分散出力する機能とを、コ
    ンピュータに実現させて分散印刷についての制御を行な
    うコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、さらに、 (c)前記各プリンタの印刷能力に関わる所定条件を設
    定するためのデータ入力欄を表示装置に表示するととも
    に、入力装置による前記データ入力欄からの入力データ
    を取り込んで、該入力データに基づいて前記所定条件を
    設定する機能と、 (d)前記機能(a)により指定された前記複数のプリ
    ンタのそれぞれが備える前記所定条件についての能力情
    報を取得する機能と、 (e)前記データ入力欄から入力可能な入力データを、
    前記機能(d)により取得された各プリンタの能力情報
    に応じて制限する機能とを、コンピュータに実現させる
    よう構成したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記機能(e)は、 前記機能(d)により取得された各プリンタの能力情報
    を全て含む能力情報の集合を求めて、該求めた能力情報
    の集合の範囲内に前記データ入力欄から入力可能な入力
    データを制限する構成であるコンピュータプログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記機能(e)は、 前記機能(d)により取得された各プリンタの能力情報
    に共通の能力情報の集合を求めて、該求めた能力情報の
    集合の範囲内に前記データ入力欄から入力可能な入力デ
    ータを制限する構成であるコンピュータプログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記機能(e)は、 (e−1)前記機能(d)により取得された各プリンタ
    の能力情報を全て含む能力情報の集合を求めて、該求め
    た能力情報の集合の範囲内に前記データ入力欄から入力
    可能な入力データを制限する第1のモードと、前記機能
    (d)により取得された各プリンタの能力情報に共通の
    能力情報の集合を求めて、該求めた能力情報の集合の範
    囲内に前記データ入力欄から入力可能な入力データを制
    限する第2のモードとを選択的に切り替える機能を備え
    るものであるコンピュータプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記機能(e−1)は、 前記モードの切替のためのスイッチを表示装置に表示す
    るとともに、入力装置による前記スイッチを操作する入
    力データを取り込んで、該入力データに基づいて前記モ
    ードの切り替えを指示する機能を備えるコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】 請求項18ないし請求項22のいずれ
    かに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 前記機能(c)は、 前記データ入力欄から入力可能な選択肢を示す選択肢表
    示欄を、前記データ入力欄に伴って表示して、前記選択
    肢の中から前記入力装置により指示された一の選択肢を
    前記所定条件として設定する構成であり、 前記機能(e)は、 前記選択肢表示欄に示され得る少なくとも一部の選択肢
    を前記入力装置による指示を不可能とすることにより、
    前記入力可能な入力データの制限を行なう構成であるコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  24. 【請求項24】 請求項18ないし請求項23のいずれ
    かに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 前記コンピュータプログラムは、さらに、 (f)グループに1または複数のプリンタを割り当てる
    機能を、コンピュータに実現させるとともに、 前記機能(a)は、 前記機能(f)により割り当ての行なわれたグループ単
    位で前記指定を行なう構成であるコンピュータプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 請求項18ないし請求項24のいずれ
    かに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 前記機能(a)は、 (aー1)前記指定された複数のプリンタの呼び名を表
    示装置に表示する機能を備えるものであるコンピュータ
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記機能(a)は、 (a−2)前記機能(a−1)により表示されたプリン
    タの呼び名のそれぞれに対応させて、当該プリンタを前
    記分散先から除外するためのスイッチを表示装置に表示
    するとともに、入力装置による前記スイッチの操作デー
    タを取り込む機能を備え、 前記機能(b)は、 前記入力制御機能により取り込んだ操作データに基づい
    て前記スイッチが操作されたと判定されたプリンタにつ
    いては、前記印刷データの出力先から除外する機能を備
    えるものであるコンピュータプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  27. 【請求項27】 請求項18ないし請求項26のいずれ
    かに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 前記機能(a)は、 (a−3)前記指定された複数のプリンタのそれぞれに
    優先順位を指定する機能を備え、 前記機能(b)は、 前記機能(a−3)により指定された優先順位を考慮し
    て前記分散出力を行なう構成であるコンピュータプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 請求項19に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、さらに、 (g)前記機能(c)により設定された前記所定条件で
    示される印刷能力を、前記プリンタ指定機能により指定
    された複数のプリンタがそれぞれ備えるか否かを判定す
    る機能を、コンピュータに実現させるとともに、 前記機能(b)は、 前記機能(g)により前記印刷能力を備えないと判定さ
    れたプリンタについては、前記印刷データの出力先から
    除外する機能を備えるコンピュータプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記機能(a)は、 (h)前記指定された複数のプリンタの呼び名を表示装
    置に表示する機能を備え、 前記機能(h)は、 前記出力先除外機能により除外するプリンタについて
    は、前記呼び名を顕示することを止める機能を備えるも
    のであるコンピュータプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 請求項18ないし請求項29のいずれ
    かに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 前記機能(d)は、 前記複数のプリンタの機種毎に設けられたプリンタドラ
    イバから各プリンタの性能についての情報を取り込み、
    該情報から記所定条件についての能力情報を取得する構
    成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
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