JP2001290630A - 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体 - Google Patents

分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体

Info

Publication number
JP2001290630A
JP2001290630A JP2000106486A JP2000106486A JP2001290630A JP 2001290630 A JP2001290630 A JP 2001290630A JP 2000106486 A JP2000106486 A JP 2000106486A JP 2000106486 A JP2000106486 A JP 2000106486A JP 2001290630 A JP2001290630 A JP 2001290630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printer
printers
function
distributed
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000106486A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiko Iwata
文彦 岩田
Masashi Asakawa
正志 浅川
Akihiro Sato
昭弘 佐藤
Akira Mochida
晃 持田
Hironori Togashi
宏規 富樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000106486A priority Critical patent/JP2001290630A/ja
Priority to EP01917838A priority patent/EP1191434A4/en
Priority to PCT/JP2001/002968 priority patent/WO2001077809A1/ja
Priority to US09/980,210 priority patent/US7167260B2/en
Publication of JP2001290630A publication Critical patent/JP2001290630A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散先の複数のプリンタのいずれかに障害が
発生した場合にも、印刷時間を十分に短縮することがで
きるようにする。 【解決手段】 印刷データを各分散先である複数のプリ
ンタに出力を開始した後から各プリンタで印刷が完了す
るまでの間に、それら分散先のプリンタのいずれかで障
害が発生したときに(ステップS350)、それら分散
先のプリンタを除いた全プリンタ(コンピュータ本体1
6とローカルもしくはネットワークにより接続されたプ
リンタ)の中から、空き状態にある一のプリンタを自動
的に求めて(ステップS352)、その求めたプリンタ
を代替用のプリンタとして分散印刷を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷すべき印刷
データを複数のプリンタに分散出力する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータネットワークを用い
ることで、パーソナルコンピュータ等の一の情報処理装
置に対して複数のプリンタを容易に接続することが可能
となった。こうした一の情報処理装置に複数のプリンタ
を接続した構成では、情報処理装置で作成した印刷デー
タを各プリンタに分散して出力することができ、全体と
しての印刷時間の短縮を図ることができる。例えば、情
報処理装置によって作成した文書を3部印刷しようとす
る場合、3台のプリンタに1部ずつ分散して印刷を行な
うことで、理論的には1部の印刷に要する時間で3部の
印刷を済ますことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、分散先である複数のプリンタのいずれかで、
用紙切れや紙詰まりといった障害が発生した場合に、そ
の障害を回復させない限り、その障害が発生したプリン
タに配分したデータは印刷されないという問題があっ
た。例え、障害が回復したとしても、その障害を回復す
るまでに要した時間だけ印刷時間は長くなるといった問
題もあった。そこで、これら問題を解消することを目的
として、障害が発生したプリンタでの未印刷分のデータ
を、分散先である複数のプリンタの内の他の正常なプリ
ンタに対して振り分けるリカバリの構成が考えられる。
【0004】しかしながら、この構成であっても、印刷
時間を充分に短縮することができなかった。この構成で
は、上記未印刷分のデータを正常なプリンタに振り分け
る作業が必要となり、また、正常なプリンタはもともと
の振り分けられたデータに加えて上記未印刷分のデータ
の割り当て分を印刷する必要があるために、印刷時間を
充分に短縮することができないという問題が残った。
【0005】この発明は、分散先の複数のプリンタのい
ずれかに障害が発生した場合にも、印刷時間を十分に短
縮することができるようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
【0007】この発明の分散印刷制御装置は、データ送
受信可能に接続される全プリンタの中から分散先となる
複数のプリンタを指定するプリンタ指定手段と、前記プ
リンタ指定手段により指定された複数のプリンタに印刷
すべき印刷データを分散出力する分散制御手段とを備え
る分散印刷制御装置において、前記分散制御手段は、前
記プリンタ指定手段により指定された複数のプリンタの
いずれかで障害が発生したときに、該障害が発生したプ
リンタを除いた前記全プリンタの中から、印刷について
空き状態にある一のプリンタを選択するプリンタ選択手
段と、前記プリンタ選択手段で選択された一のプリンタ
を前記障害が発生したプリンタの代替用のプリンタとし
て、前記印刷データの分散出力を行なう障害時出力手段
とを備えることを要旨としている。
【0008】上記構成の分散印刷制御装置によれば、分
散先として指定された複数のプリンタのいずれかで障害
が発生したときに、その障害が発生したプリンタを除い
た全プリンタの中の空き状態の一台が代替用として選択
され、このプリンタを用いて印刷データの分散印刷が行
なわれる。このために、障害が発生したときに、印刷デ
ータの各プリンタへの割り振りを再度行なう必要がな
い。また、代替用のプリンタは空き状態であることから
他の印刷の作業中というようなこともない。したがっ
て、印刷データの送り先を代替用のプリンタに切り替え
れば、即座に印刷を行なうことができることから、印刷
時間を十分に短縮することができるという効果を奏す
る。
【0009】上記構成の分散印刷制御装置において、前
記プリンタ選択手段は、前記選択される一のプリンタ
が、障害が発生したプリンタと同一または類似の機種の
プリンタとなるように機種判別を行なう機種判別手段を
備える構成とすることができる。
【0010】この構成によれば、空き状態の条件に加え
て、障害が発生したプリンタと同一または類似の機種で
あるという条件を満たした一台のプリンタが代替用のプ
リンタとして選択される。このために、代替用のプリン
タから得られる印刷結果は、障害が発生したプリンタか
らの印刷結果と同一もしくは似たものとなることから、
ほぼ所望の印刷結果を得ることができるという効果を奏
する。
【0011】上記機種判別手段を備えた分散印刷制御装
置において、前記全プリンタの機種毎に設けられたプリ
ンタドライバから各プリンタの性能についての情報を取
り込む性能情報取込手段を備え、前記機種判別手段は、
前記性能情報取込手段により取り込んだ情報に基づい
て、前記同一または類似の機種のプリンタの判別を行な
う類似判別手段を備える構成とすることができる。
【0012】この構成によれば、プリンタドライバから
の情報に従ってプリンタの機種判別ができることから、
構成が簡単である。
【0013】この発明の分散印刷制御装置において、前
記プリンタ指定手段により指定された複数のプリンタ毎
に障害の発生を監視する監視手段を備え、前記分散制御
手段は、前記印刷データの分散出力を開始した後から各
プリンタで印刷が完了するまでの間に、前記複数のプリ
ンタのいずれかで障害が発生していることが前記監視手
段により検出されたときには、前記障害が発生したプリ
ンタに出力した印刷データのうちの未印刷分のページの
データを、前記代替用のプリンタに対して出力する印刷
開始後代替制御手段を備える構成とすることができる。
【0014】この構成によれば、印刷データの分散出力
を開始した後から各プリンタで印刷が完了するまでの間
に、分散先と定めた複数のプリンタのいずれかで障害が
発生していることが検出された場合に、他のプリンタを
用いて分散印刷を完了することができる。
【0015】印刷開始後代替制御手段を備える上記分散
印刷制御装置において、前記印刷開始後代替制御手段
は、前記代替用のプリンタに対して前記プリンタの代替
がなされた旨を示すメッセージ用のページデータを出力
する手段を備える構成とすることができる。
【0016】この構成によれば、代替用のプリンタか
ら、プリンタの代替がなされた旨を示すメッセージ用の
ページが印刷されることになる。作業者は、これを見る
ことで、印刷結果がどういったものかを容易に知ること
ができ、利便性に優れている。
【0017】この発明の分散印刷制御装置において、前
記プリンタ指定手段により指定された複数のプリンタ毎
に障害の発生を監視する監視手段を備え、前記分散制御
手段は、前記印刷データの分散出力を開始する前に、前
記複数のプリンタのいずれかで障害が発生していること
が前記監視手段により検出されたときには、前記障害が
発生したプリンタに出力する予定の印刷データを、前記
代替用のプリンタに対して出力する印刷前代替制御手段
を備える構成とすることができる。
【0018】この構成によれば、印刷データの分散出力
を開始する前に、分散先と定めた複数のプリンタのいず
れかで障害が発生していることが検出された場合に、他
のプリンタを用いて分散印刷を完了することができる。
【0019】この発明の分散印刷制御装置において、前
記分散制御手段は、さらに、前記代替用のプリンタで障
害が発生したときに、該代替用のプリンタに切り替えら
れた分散先としての前記障害が発生したプリンタを除い
た前記全プリンタの中から、印刷について空き状態にあ
る一のプリンタを選択する再プリンタ選択手段と、前記
再プリンタ選択手段にて選択された一のプリンタを再度
の代替用のプリンタとして、前記印刷データの分散出力
を行なう手段とを備える構成とすることができる。
【0020】この構成によれば、分散先のプリンタで障
害が発生して、印刷データの出力先をその障害が発生し
たプリンタから代替用のプリンタに変更してから、さら
に、代替用のプリンタで障害が発生したとき、印刷デー
タの出力先は、その代替用のプリンタからさらに代替す
る再度の代替用のプリンタに変更される。したがって、
代替用のプリンタに障害が発生した場合にも、他のプリ
ンタから確実に分散印刷を行なうことができる。
【0021】この発明の分散印刷制御装置において、前
記プリンタ選択手段は、前記障害が発生したプリンタを
除いた前記全プリンタの中から、前記障害が発生したプ
リンタと同一または類似の機種であり、かつ前記空き状
態にある一または複数のプリンタを選択する候補プリン
タ選択手段と、前記候補プリンタ選択手段で選択された
一または複数のプリンタの中から所定条件に従う一のプ
リンタを選択する代替プリンタ選択手段とを備える構成
とすることができる。
【0022】この構成によれば、候補プリンタ選択手段
により代替用のプリンタの候補である一または複数のプ
リンタが制御され、その後、それら候補の中から一のプ
リンタが選択される。この構成により、自動的に代替用
のプリンタを選択することができる。
【0023】候補プリンタ選択手段と代替プリンタ選択
手段を備える上記分散印刷制御装置において、前記プリ
ンタ選択手段は、代替用のプリンタの選択を手動と自動
のいずれで行なうかを指示する選択方式指示手段と、前
記選択方式指示手段で手動にて行なう旨の指示がなされ
たときに、データ入力用のウィンドウを表示装置に表示
し、該ウィンドウの表示に従う入力装置からの入力デー
タに基づいて前記全プリンタの中から一のプリンタを選
択する手動時プリンタ選択手段と、前記選択方式指示手
段で自動にて行なう旨の指示がなされたときに、前記候
補プリンタ選択手段と代替プリンタ選択手段とを動作さ
せる手段とを備える構成とすることができる。
【0024】この構成によれば、代替用のプリンタを手
動にて行なうか自動にて行なうかを選択的に指示するこ
とができる。手動にて行なう場合、作業者が望むプリン
タからの印刷が可能となる。したがって、作業者による
印刷結果の回収の際の利便性を高めるなど、操作性の向
上を図ることができる。
【0025】候補プリンタ選択手段と代替プリンタ選択
手段を備える上記分散印刷制御装置において、前記候補
プリンタ選択手段は、前記障害が発生したプリンタを除
いた前記全プリンタの中から、前記障害が発生したプリ
ンタと同一機種のプリンタを選択する第1選択手段と、
前記第1選択手段により1台のプリンタも選択されなか
ったときに、前記障害が発生したプリンタを除いた前記
全プリンタの中から、前記障害が発生したプリンタと印
刷能力の近いプリンタを選択する第2選択手段とを備え
る構成とすることができる。
【0026】この構成によれば、代替用のプリンタを、
まず同一機種のプリンタの中から選択し、同一機種のプ
リンタがないときに、印刷の能力の近いプリンタの中か
ら選択する。このために、代替用のプリンタを用いた場
合にも、できる限り印刷結果を代替前と一致させること
ができることから、優れた印刷結果を得ることができ
る。
【0027】第1選択手段および第2選択手段を備える
上記分散印刷制御装置において、前記分散制御手段は、
前記第2選択手段で選択されたプリンタが前記代替用の
プリンタと定められたとき、該代替用のプリンタによる
印刷結果と前記障害が発生したプリンタによる印刷結果
が略同一となるように、前記印刷データを補正する手段
を備える構成とすることができる。
【0028】この構成によれば、同一機種でない印刷能
力の近いプリンタを代替用のプリンタとして分散印刷を
行なう場合に、代替用のプリンタから印刷した印刷結果
は、上記印刷データを補正する手段により、代替前のも
のとほぼ一致したものとなる。したがって、優れた印刷
結果を得ることができる。
【0029】候補プリンタ選択手段と代替プリンタ選択
手段とを備える上記分散印刷制御装置において、前記候
補プリンタ選択手段は、速度優先で分散印刷を行なう旨
の指示がなされているか否かを判定する速度優先判定手
段と、前記速度優先判定手段で肯定判定されたときに、
プリンタの機種にかかわらず前記空き状態にある一のプ
リンタを選択する速度優先時選択手段とを備える構成と
することができる。
【0030】この構成によれば、速度優先で分散印刷を
行なう旨の指示がなされると、プリンタの機種にかかわ
らず空き状態にある一のプリンタが選択されることにな
る。速度優先時は、印刷結果の品質にこだわることがな
いものとして、プリンタの機種によらない空き状態にあ
る1台のプリンタが印刷される。
【0031】候補プリンタ選択手段と代替プリンタ選択
手段とを備える上記分散印刷制御装置において、前記代
替プリンタ選択手段は、前記候補プリンタ選択手段で選
択された一または複数のプリンタの中から最も印刷速度
の高い一のプリンタを選択する手段である構成とするこ
とができる。
【0032】この構成によれば、候補として選ばれたプ
リンタの中でも最も印刷速度の高い一のプリンタが代替
用のプリンタとして選択されることになる。したがっ
て、印刷時間の短縮がより図られる。
【0033】この発明の分散印刷制御装置において、前
記代替プリンタ選択手段で選択されたプリンタの呼び名
を表示装置に表示させる表示制御手段を備える構成とす
ることができる。
【0034】この構成によれば、障害が発生したプリン
タの代替用のプリンタを表示装置の表示から知ることが
できる。したがって、利便性に優れている。
【0035】上記表示制御手段を備えた分散印刷制御装
置において、前記印刷データが前記分散印刷の最中もし
くは待機の状態にあるときに、前記表示制御手段による
表示を行なわせる手段を備える構成とすることができ
る。この構成によれば、分散印刷の最中もしくは待機の
状態にあるときに、作業者は、表示装置の表示から、い
ずれのプリンタに代替されたかを知ることができる。
【0036】上記表示制御手段を備えた分散印刷制御装
置において、前記印刷データが前記分散印刷を終了した
状態にあるときに、前記表示制御手段による表示を行な
わせる手段を備える構成とすることができる。この構成
によれば、分散印刷を終了した状態にあるときに、作業
者は、表示装置の表示から、いずれのプリンタに代替さ
れたかを知ることができる。
【0037】この発明の分散印刷制御装置において、前
記分散制御手段は、前記代替用のプリンタが前記障害が
発生したプリンタと異なる機種であるときに、該代替用
のプリンタによる印刷結果と前記障害が発生したプリン
タによる印刷結果が近似するように、前記印刷データを
補正する手段を備える構成とすることができる。
【0038】この構成によれば、異機種のプリンタであ
っても、印刷結果を近づけて、障害が発生したプリンタ
に換えて印刷を行なうことができる。
【0039】この発明の分散印刷制御方法は、(a)デ
ータ送受信可能に接続される全プリンタの中から分散先
となる複数のプリンタを指定するステップと、(b)前
記ステップ(a)により指定された複数のプリンタに印
刷すべき印刷データを分散出力するステップとを備える
分散印刷制御方法において、前記ステップ(b)は、
(b1)前記ステップ(a)により指定された複数のプ
リンタのいずれかで障害が発生したときに、該障害が発
生したプリンタを除いた前記全プリンタの中から、印刷
について空き状態にある一のプリンタを選択するステッ
プと、(b2)前記ステップ(b1)で選択された一の
プリンタを前記障害が発生したプリンタの代替用のプリ
ンタとして、前記印刷データの分散出力を行なうステッ
プとを備えることを、その要旨としている。
【0040】この発明の記録媒体は、(a)データ送受
信可能に接続される全プリンタの中から分散先となる複
数のプリンタを指定する機能と、(b)前記機能(a)
により指定された複数のプリンタに印刷すべき印刷デー
タを分散出力する機能とを、コンピュータに実現させて
分散印刷についての制御を行なうコンピュータプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
って、前記機能(b)は、(b1)前記機能(a)によ
り指定された複数のプリンタのいずれかで障害が発生し
たときに、該障害が発生したプリンタを除いた前記全プ
リンタの中から、印刷について空き状態にある一のプリ
ンタを選択する機能と、(b2)前記機能(b1)で選
択された一のプリンタを前記障害が発生したプリンタの
代替用のプリンタとして、前記印刷データの分散出力を
行なう機能とを備える構成としたことを、その要旨とし
ている。
【0041】上記構成のこの発明の分散印刷制御方法と
コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記発明の分
散印刷制御装置と同様な作用・効果をそれぞれ有してお
り、印刷時間を十分に短縮することができるという効果
を奏する。
【0042】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。その第1の態様は、この発明の記録媒体
による機能と同様の機能を持つコンピュータプログラム
としての態様である。その第2の態様は、そのコンピュ
ータプログラムを含むことで搬送波内に具現化されたデ
ータ信号としての態様である。第3の態様は、コンピュ
ータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム
供給装置としての態様である。この第3の態様では、コ
ンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上の
サーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラ
ムをコンピュータにダウンロードし、これを実行するこ
とで、上記の装置や方法を実現することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成・作
用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形
態を実施例に基づき説明する。
【0044】1.ハードウェアの全体構成 図1はこの発明の一実施例を適用するコンピュータシス
テムのハードウェアの概略構成を示すブロック図であ
る。図示するように、この一実施例のコンピュータシス
テムは、コンピュータ10を備え、このコンピュータ1
0には、実質的にコンピュータ機能を有する複数のプリ
ンタ70,80,82,84(この実施例では4台とす
る)が、ローカルエリアネットワーク(LAN)により
構築されたコンピュータネットワーク90を介して接続
されている。なお、コンピュータネットワーク90は、
LANに替えて、インターネットや、イントラネット
や、ワイドエリアネットワーク(WAN)など、各種ネ
ットワークに替えることができる。
【0045】コンピュータ10には、周辺機器としての
CRTディスプレイ12が接続され、さらにはローカル
にてもう1台のプリンタ60が接続されている。また、
コンピュータ10は、コンピュータ本体16とキーボー
ド18とマウス20を備える。このコンピュータ本体1
6には、フロッピィディスク22の内容を読み取るフロ
ッピィディスクドライブ24が搭載されている。
【0046】コンピュータ本体16は、中央演算処理装
置としてのCPU30を中心にバスにより相互に接続さ
れたROM31、RAM32、表示画像メモリ33、マ
ウスインタフェース34、キーボードインタフェース3
5、FDC36、HDC37、CRTC38、プリンタ
インタフェース39およびネットワーク制御回路40を
備える。
【0047】ROM31は、内蔵されている各種プログ
ラム等を記憶する読み出し専用のメモリである。RAM
32は、各種データ等を記憶する読み出し・書込み可能
なメモリである。表示画像メモリ33はCRTディスプ
レイ12に表示する画像の画像データを記憶するメモリ
である。マウスインタフェース34は、マウス20との
データ等のやり取りを司るインタフェースである。キー
ボードインタフェース35は、キーボード18からのキ
ー入力を司るインタフェースである。FDC36は、フ
ロッピィディスクドライブ(FDD)24を制御するフ
ロッピィディスクコントローラである。HDC37は、
ハードディスクドライブ(HDD)41を制御するハー
ドディスクコントローラである。CRTC38は、表示
画像メモリ33に記憶される表示画像データに基づいて
CRTディスプレイ12における画像の表示を制御する
CRTコントローラである。プリンタインタフェース3
9は、ローカルにて接続されるプリンタ14へのデータ
の出力を制御するインタフェースである。ネットワーク
制御回路40は、ネットワークカードなどから成り、コ
ンピュータネットワーク90に接続されている。
【0048】このコンピュータシステムでは、オペレー
ティングシステムはHDD41に記憶されており、コン
ピュータ本体16に電源を投入すると、HDD41のブ
ートブロックに書き込まれたローダに従ってRAM32
の所定の領域にロードされる。また、プリンタ60,7
0,80,82,84の機種毎に用意される実プリンタ
ドライバは、フロッピィディスク22に予め格納されて
おり、所定のインストールプログラムを起動すること
で、フロッピィディスクドライブ24からコンピュータ
10にインストールされる。このインストールされたプ
リンタドライバは、HDD41に記憶されており、コン
ピュータ10に電源を投入したときに、オペレーティン
グシステムに組み込まれ、RAM32の所定の領域にロ
ードされる。
【0049】また、このコンピュータシステムでは、仮
想的なプリンタについての情報を定める仮想的なプリン
タドライバ(仮想プリンタドライバ)110を備えてい
る。この仮想プリンタドライバ110は、実際のプリン
タドライバと同様に、フロッピィディスク22に予め格
納されており、所定のインストールプログラムを起動す
ることで、フロッピィディスクドライブ24からコンピ
ュータ10にインストールされる。このインストールさ
れた仮想プリンタドライバ110は、HDD41に記憶
されており、コンピュータ10に電源を投入したとき
に、オペレーティングシステムに組み込まれ、RAM3
2の所定の領域にロードされる。なお、仮想プリンタド
ライバ110のコンピュータプログラムは、フロッピィ
ディスク22に格納されたものに替えて、CD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒
体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよい。
また、このコンピュータプログラムは、外部のコンピュ
ータネットワーク(例えばインターネット)に接続され
る特定のサーバから、コンピュータネットワークを介し
て提供されるプログラムデータをダウンロードして、R
AM32またはHDD41に転送することにより得るよ
うにすることもできる。
【0050】プリンタ60,70,80,82,84
は、感光ドラムにレーザ光を当てて潜像を作り、トナー
で現像して用紙に転写する所謂レーザプリンタである。
なお、プリンタ60,70,80,82,84として
は、インクジェットプリンタ、熱転写プリンタなど、各
種プリンタを適用することができる。なお、ここでは、
プリンタ60,70,80,82,84は、それぞれ異
なる機種であるものとする。
【0051】2.分散印刷処理の様子 かかる構成のコンピュータシステムによれば、大まかに
は、コンピュータ本体16により、印刷すべき印刷デー
タを作成し、この印刷データを、コンピュータ本体16
に接続されているプリンタ60,70,80,82,8
4の中から指定された複数のプリンタ(ここでは、3台
のプリンタ60,70,80が指定されたものとする)
に対して分散して印刷させる分散印刷処理を行なう。こ
うした分散印刷処理の様子について以下詳しく説明す
る。
【0052】図2は、分散印刷処理の全体の様子を概略
的に示すブロック図である。図3は、分散印刷処理に用
いられる仮想プリンタドライバ110の処理の様子を示
すブロック図である。図4は、分散印刷処理の一部を実
現する分散印刷ユーティリティプログラム(以下、単に
「分散印刷ユーティリティ」と呼ぶ)120の処理の様
子を示すブロック図である。
【0053】図2に示すように、コンピュータ本体16
の内部で動作しているアプリケーションプログラム10
0は、画像の処理を行って画像データを生成し、この画
像データを印刷すべく印刷命令を発行する。アプリケー
ションプログラム100から印刷命令が発行されると、
仮想プリンタドライバ110が、印刷命令を受けて、こ
の仮想プリンタドライバ110が想定する仮想的なプリ
ンタの性能についての性能情報をアプリケーションプロ
グラム100に返す。詳細には、図3に示すように、仮
想プリンタドライバ110は、印刷命令受信部111に
より、アプリケーションプログラム100から発行され
る印刷命令を受信して、その印刷命令を受信した旨を印
刷命令受信部111から受けた性能情報返信部112に
より、仮想的なプリンタの性能についての性能情報をア
プリケーションプログラム100に返す。
【0054】ここでプリンタの性能というのは、解像
度、カラー印刷の可否、両面印刷の可否、最大印刷可能
な用紙サイズ等が該当する。仮想的なプリンタの性能と
いうのは、分散先となり得る全てのプリンタのうちの最
も性能の高いプリンタについての性能である。一般に、
性能の高いプリンタは、高級なプログラム言語により描
画を行なっている。例えば、数式等を用いた高度な描画
命令により図形を表わすものは高級なプログラム言語で
あり、ビットマップを用いた程度の低い描画命令により
図形を表わすものは低級なプログラム言語である。した
がって、この実施例では、仮想的なプリンタの性能を上
述したように分配先となり得る全てのプリンタのうちの
最も高いプリンタについての性能と定めることで、この
仮想プリンタドライバ110において高級なプログラム
言語に従うデータ変換処理(レンダリング処理)を可能
としている。すなわち、高級なプログラム言語は前述し
たように、高度な描画命令を使用するものであるから、
この仮想プリンタドライバ110では、もっとも高性能
なプリンタに合わせて効率的なレンダリング処理を実現
し得るようにしている。
【0055】なお、分散先となり得るプリンタというの
は、コンピュータ本体16にローカルもしくはネットワ
ークで接続される全てのプリンタのうちのプロパティ設
定部113により設定されるプリンタグループに属する
プリンタであり、ここでは、3台のプリンタ60,7
0,80が該当するものとする。
【0056】詳細には、上記プリンタ60,70,8
0,82,84の機種毎に用意されるプリンタドライバ
(以下、実プリンタドライバと呼ぶ)から分散印刷ユー
ティリティ120が取り込んだ各プリンタ60,70,
80,82,84の性能情報を、性能情報入力部114
により取り込んで、仮想プリンタ性能決定部115によ
り、これら各プリンタ60,70,80,82,84の
内の分散先として設定された3台のプリンタ60,7
0,80の性能情報から最も高いものを抽出して、これ
を仮想的なプリンタの性能情報とする。性能情報返信部
112はこの仮想的なプリンタの性能情報をアプリケー
ションプログラム100に返している。
【0057】なお、こうした仮想プリンタドライバ11
0で定める性能情報は、この実施例のように最も高性能
のプリンタの性能とする構成に替えて、各プリンタ6
0,70,80の性能情報から選択した任意のものとす
ることもできる。また、各プリンタ60,70,80の
性能情報に依存しない予め定めた性能情報とすることも
できる。
【0058】また、仮想プリンタドライバ110は、プ
ロパティ設定部113により、ユーザインタフェース1
16を動作させて印刷のための各種情報を設定・記憶す
るが、この印刷のための各種情報のうちのいくつかの情
報を上記性能情報とともに性能情報返信部112を介し
てアプリケーションプログラム100に返す。印刷のた
めの各種情報としては、印刷品質、色補正、ハーフトー
ンの種類等の印刷の基本設定に関するもの、用紙のサイ
ズ、印刷方向等の用紙設定に関するもの、分散先となり
得るプリンタを指定するプリンタグループに関するも
の、分散印刷する場合の分散形態に関するもの等がある
が、ここでは、これら情報の内のプリンタグループおよ
び分散形態に関するものを除いた情報をアプリケーショ
ンプログラム100に送る。
【0059】アプリケーションプログラム100は、性
能情報やこれら情報を受け取り、上記生成した画像デー
タを性能情報やこれら情報に基づいて、プリンタ(ここ
では仮想的なプリンタ)に適合した印刷データに変換し
て、この変換後の印刷データを仮想プリンタドライバ1
10に送る。この印刷データの変換の処理は、前述した
ように効率的なレンダリング処理を実現するもので、実
プリンタドライバにより実現される色変換やハーフトー
ン等の処理についてはここでは実施されない。
【0060】図2に示すように、仮想プリンタドライバ
110は、アプリケーションプログラム100から送ら
れてきた印刷データを中間印刷データとして、その中間
印刷データをまとめたデータセットを中間印刷ファイル
MFとしてHDD41に一旦格納する。詳細には、図3
に示すように、アプリケーションプログラム100から
送られてきた印刷データを印刷データ受信部117によ
り受信して、その後、その印刷データを中間印刷データ
としてその中間印刷データをまとめたデータセットを、
中間印刷データ出力部118によりHDD41に出力す
る。この中間印刷ファイルMFの中間印刷データは、そ
の後、分散印刷ユーティリティ120により読み込まれ
る。なお、中間印刷ファイルMFは、HDD41に替え
てRAM32に格納する構成としたり、フロッピィディ
スク22に格納する構成としたりすることもでき、さら
には、他の外部記憶装置とすることもできる。また、仮
想プリンタドライバ110は、プロパティ設定部113
で設定された各種情報をプリンタプロパティデータとし
てプロパティデータ出力部119を介して分散印刷ユー
ティリティ120に送る処理も行なう。
【0061】図2に示すように、分散印刷ユーティリテ
ィ120は、中間印刷ファイルMFを構成する中間印刷
データとプリンタプロパティデータとを受け取り、その
中間印刷データを、プリンタプロパティデータに含まれ
るプリンタグループと分散形態に関する情報に従って分
散先である各プリンタ60,70,80用に分配して、
各プリンタ60,70,80に対応して設けられた実プ
リンタドライバ130,140,150に送る。分散印
刷ユーティリティ120によるこうした処理について、
次に詳しく説明する。
【0062】図4に示すように、分散印刷ユーティリテ
ィ120は、まず、中間印刷データ入力部121によ
り、中間印刷ファイルMFを構成する中間印刷データを
取り込むとともに、プロパティデータ入力部122によ
り、仮想プリンタドライバ110から送られてくるプリ
ンタプロパティデータを受け取る。次いで、そのプリン
タプロパティデータに含まれるプリンタグループと分散
形態に関する情報に基づいて、割り振り決定部123に
より中間印刷データの割り振りを決定する。ここでいう
割り振りというのは、中間印刷データをページ単位に分
け、プリンタグループに属する各プリンタ60,70,
80がそれぞれ引き受けるページを定めることである。
【0063】こうして決定された割り振りの情報は出力
データ制御部124に送られる。出力データ制御部12
4は、中間印刷データ入力部121で取り込んだ中間印
刷データを、上記割り振りの情報に基づいて、上記プリ
ンタ60,70,80の実プリンタドライバ130,1
40,150に対して振り分けながらそれぞれ出力す
る。なお、この実プリンタドライバ130,140,1
50へのデータ出力の際には、具体的には次のような作
業を経て行なう。
【0064】まず、割り振り先のプリンタに対してプリ
ンタドライバを介して設定変更を指示する処理をプリン
タ設定部125により行なう。次いで、出力命令出力部
126により出力命令を発行して、その出力命令の発行
を受けた実プリンタドライバ130,140,150か
ら返送されてくるプリンタ60,70,80の性能につ
いての性能情報を、性能情報入力部127により受け取
る。出力データ制御部124は、性能情報入力部127
から受け取った性能情報と、プロパティデータ入力部1
22から受け取ったプリンタプロパティデータに含まれ
る印刷の基本設定に関する情報、用紙設定に関する情報
等(プリンタグループと分散形態に関する情報を除く)
に基づいて、中間印刷データの割り振るべきページを割
り振り先のプリンタ60,70,80に適合したデータ
に変換する(以下、このデータ変換の処理をレンダリン
グ処理と呼ぶ)。
【0065】出力データ制御部124は、これら変換後
の印刷データを最終印刷データとして、最終印刷データ
出力部128を介して実プリンタドライバ130,14
0,150に送る。実プリンタドライバ130,14
0,150は、仮想プリンタドライバでは実施されなか
った各プリンタに対応した色変換やハーフトーン等の処
理を最終印刷データに施して、その最終印刷データを各
プリンタ60,70,80に送信する。
【0066】さらに、分散印刷ユーティリティ120
は、プリンタ60,70,80,82,84の機種毎に
用意された実プリンタドライバ130,140,15
0,160,170からの信号に基づいて、コンピュー
タ本体16と接続されている全てのプリンタ60,7
0,80,82,84の状態を監視するプリンタ監視部
129を備えている。プリンタ監視部129は、各プリ
ンタの混み具合やプリンタのエラー状態(故障は勿論の
こと、用紙切れや紙詰まり等の消耗品が不足した状態も
含む)を監視するものである。プリンタ監視部129に
よれば、混み合いの程度が大きく印刷までに長時間を要
するといった障害や、エラー状態となって印刷が不可能
となる障害の発生を検出することが可能となる。
【0067】出力先判定部12Aは、プリンタ監視部1
29からの信号と性能情報入力部127からの信号とを
受け取り、分配先の複数のプリンタの内のプリンタ70
に障害が発生した場合に、その障害が発生したプリンタ
に代替する代替用のプリンタを判定する。なお、この代
替用のプリンタは、コンピュータ本体16に接続される
全プリンタ60,70,80,82,84の中から、障
害が発生したプリンタ70を除いた残りのプリンタ6
0,80,82,84の内の一台に定められる。この判
定は、プリンタ60,80,82,84の機種毎に用意
される実プリンタドライバ130,150,160,1
70から性能情報入力部127を介して受け取ったプリ
ンタ60,80,82,84の性能情報を考慮して定め
られるが、詳細については後述する。出力先判定部12
Aの判定結果は、出力データ制御部124に設けられた
出力先変更部124aに送られる。出力先変更部124
aは、分配された印刷データの出力先を、出力先判定部
12Aの判定結果に基づいて、障害が発生したプリンタ
から他のプリンタに変更する処理を行なう。
【0068】なお、実プリンタドライバ130,14
0,150、160,170から送られてくる分散先で
ある各プリンタ60,70,80(出力先判定部12A
で出力先が代替された場合には、その代替用のプリン
タ)の性能情報は、前述したように分散印刷ユーティリ
ティ120で利用されるとともに、性能情報出力部12
aを介して仮想プリンタドライバ110にも送られる。
【0069】3.仮想プリンタドライバ 仮想プリンタドライバ110がコンピュータ10にイン
ストールされたときに、オペレーティングシステムがど
のような状態に変わるかを、次に説明する。なお、この
説明に当たり、この仮想プリンタドライバ110が動作
するオペレーティングシステムとして、Windows
95(マイクロソフト社の商標)を例にとって説明す
る。
【0070】ユーザ(作業者)は、コンピュータ10を
次のように操作して、印刷のための各種情報を設定する
ダイアログボックスをCRTディスプレイ12の画面上
に開く。すなわち、[スタート]→[設定]→[プリン
タ]の操作を行なうことで、「プリンタ」ウィンドウを
開く。図5は、この「プリンタ」ウィンドウを示す説明
図である。仮想プリンタドライバ110がコンピュータ
10にインストールされた場合、図示するように、「プ
リンタ」ウィンドウWN1には、プリンタ60,70,
80,82,84の機種毎に用意される実プリンタドラ
イバ130,140,150、160,170のアイコ
ンIC1,IC2,IC3,IC4,IC5に加えて、
仮想プリンタドライバ110に対応する例えば「分散印
刷」と表記されたアイコンIC6が表示されることにな
る。即ち、仮想プリンタドライバ110も実プリンタド
ライバと同様に、インストールされると、その仮想プリ
ンタドライバ110に対応したアイコンIC6が「プリ
ンタ」ウィンドウWN1に表示されることになる。
【0071】なお、その「プリンタ」ウィンドウ上の仮
想プリンタドライバ110に対応した「分散印刷」のア
イコンIC6をダブル・クリックして、その仮想プリン
タドライバ110についてのウィンドウを開き、その
後、そのウィンドウから[プリンタ]→[プロパティ]
の操作を行なうと、その仮想のプリンタについての各種
情報を設定する「分散印刷プロパティ」のダイアログボ
ックスが表示される。作業者は、この「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスに従ってマウス20および
キーボード18を操作することにより、各種の設定情報
を入力することが可能となる。なお、この「分散印刷プ
ロパティ」のダイアログボックスが、前述したユーザイ
ンタフェース116に相当する。
【0072】4.ユーザインタフェース 図6は、「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2を例示する説明図である。図示するように、「分
散印刷プロパティ」のダイアログボックスWN2には、
「分散設定」、「プリンタ」の2種類のカードCD1,
CD2が用意されている。「分散設定」のカードCD1
は、分散印刷する場合の分散形態に関わる情報等を設定
するためのものである。「プリンタ」のカードCD2
は、分散先となり得るプリンタグループに関わる情報、
用紙設定に関する情報および印刷の基本設定に関する情
報等を設定するためのものである。両カードCD1,C
D2のいずれかが、作業者によって、マウス20を操作
することにより選択されて、ダイアログボックスWN2
に表示される。図6には、「分散設定」のカードCD1
が表示された状態が例示されている。なお、カードCD
1,CD2の内容の組み分けは、上記例に限る訳ではな
く、1枚のカードで全ての内容を含む構成としてもよ
く、あるいは、より細かく分けて3枚以上のカードに分
ける構成としてもよい。
【0073】図示するように、「分散設定」のカードC
D1には、「ドキュメント」、「リカバリ」、「指定日
時」の3つのフィールドfd1,fd2,fd3が設け
られている。「ドキュメント」のフィールドfd1は、
文書の印刷形態を設定するためのもので、「部数」につ
いてのデータ入力欄id1、「部単位で印刷する」のチ
ェックボックスid2、「部、ページ単位でまとめる」
のチェックボックスid3、「ジョブのまとめ方」につ
いてのデータ入力欄id4、「区切りページ」について
のデータ入力欄id5が設けられている。各データ入力
欄(チェックボックスを含む、以下同じ)id1〜id
5は次のような仕様にて設計されている。
【0074】1)「部数」のデータ入力欄id1:印刷
する部数を入力する。アプリケーションプログラム10
0で設定された内容がデフォルトとして入力される。 2)「部単位で印刷する」のチェックボックスid2:
このチェックボックスid2がオン状態のとき、丁合い
印刷となり、オフ状態のとき、スタック印刷となる。こ
こで、丁合い印刷とは、部単位で、各部はページ順にて
出力を行なうものであり、スタック印刷とは、ページ単
位で、各ページは部数分出力を行なうものである。すな
わち、チェックボックスid2がオン状態のときには、
部単位で、チェックボックスid2がオフ状態のときに
は、ページ単位で順に印刷がなされることになる。
【0075】3)「部、ページ単位でまとめる」のチェ
ックボックスid3:このチェックボックスid3がオ
ン状態のときには、上記部単位もしくはページ単位の一
集合が複数のプリンタに亘って印刷されることを禁止
し、オフ状態のときには、その一集合が複数のプリンタ
に亘って印刷されることを許可する。なお、このチェッ
クボックスid3がオフ状態のとき、すなわち、「部、
ページ単位でまとめない」のときには、分散先の全ての
プリンタでほぼ同時に印刷が終了するように、プリンタ
の印刷速度についての性能(以下、印刷速度性能と呼
ぶ)に応じて各プリンタへの割り当て枚数を変えるとい
ったことがなされている。なお、この印刷速度性能情報
に応じて各プリンタへの割り当て枚数を変えるといった
動作の状態を、以下、「速度優先モード」と呼ぶことと
して、この点については後ほど詳述する。
【0076】4)「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄
id4:このデータ入力欄id4における「プリンタ単
位」のラジオボタンが選択されると、一のプリンタから
出力する全ページを一つのまとまりとして扱う。このラ
ジオボタンが選択されると、ネットワークに接続された
共有プリンタ70,80において他の使用者の印刷結果
との混在がなくなる。一方、「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンが選択されると、上記部単位やページ単位
の一集合ごとを一つのまとまりとして扱う。ローカルの
プリンタ60に分散する場合や他の使用者の印刷結果と
混在しても問題ないような場合に利用する。
【0077】5)「区切りページ」のデータ入力欄id
5:区切りページとは、他の使用者の印刷結果と上記ま
とまりの単位で混在した場合に判別できるように、上記
まとまりの先頭や末尾に設けるページである。「先頭」
のチェックボックスがクリックされた場合には、まとま
りの先頭位置に区切りページを印刷する。「末尾」のチ
ェックボックスがクリックされた場合には、まとまりの
末尾位置に区切りページを印刷する。なお、区切りペー
ジには、印刷する文書名や部数、ページ数、使用者名な
どが印刷される。
【0078】なお、この「ドキュメント」のフィールド
fd1には、上記データ入力欄id1〜id5の他に、
上記データ入力欄id1〜id5の設定内容によって決
定される分散形態を表わす分散形態表示欄ddが設けら
れている。この分散形態表示欄ddは、データ入力欄i
d1〜id5の設定内容によって決定される分散形態が
どのようなものであるかをイラスト画像にて示すもので
ある。
【0079】ここで、「部単位で印刷する」のチェック
ボックスid2が特許請求の範囲で言う「第3の指令」
を入力する手段に相当し、「部、ページ単位でまとめ
る」のチェックボックスid3が特許請求の範囲で言う
「第1の指令」を入力する手段に相当し、「ジョブのま
とめ方」のデータ入力欄id4が特許請求の範囲で言う
「第2の指令」を入力する手段に相当する。
【0080】次に、データ入力欄id1〜id5の設定
の内容によって分散形態表示欄ddのイラスト画像がど
のように決まるかを、図7ないし図10を用いて説明す
る。まず最初に、「部数」のデータ入力欄id1、「部
単位で印刷する」のチェックボックスid2、「部、ペ
ージ単位でまとめる」のチェックボックスid3によっ
てイラスト画像がどのように決まるかを説明する。
【0081】図7は、データ入力欄id1と2つのチェ
ックボックスid2,id3の設定の内容によって分散
形態表示欄ddのイラスト画像がどのように変わるかを
示す説明図である。図示の表において、列は、部単位で
印刷するか否か、すなわち、「部単位で印刷する」のチ
ェックボックスid2がオン状態であるかオフ状態であ
るかによって定まり、行は、部、ページ単位でまとめな
いか否か、すなわち、「部、ページ単位でまとめる」の
チェックボックスid3がオフ状態であるかオン状態で
あるかによって定まる。この表は、「部数」データ入力
欄id1から設定される部数が4部である場合の一例で
ある。
【0082】「部単位で印刷する」で、かつ「部、ペー
ジ単位でまとめない」の場合には、表中第1行、第1列
のセルC11に示すように、1台目(この順位は後述す
る各プリンタに割り当てられた優先順位に従う順番であ
る。以下、2台目、3台目も同じ)のプリンタ60に
は、丁合で第1部の第1ページと第2ページが次いで第
2部の第1ページが印刷され、2台目のプリンタ70に
は、第2部の第2ページ、第3部の第1ページと第2ペ
ージが印刷され、3台目のプリンタ80には、第4部の
第1ページと第2ページが印刷されることを示すイラス
ト画像が表示される。
【0083】「部単位で印刷しない」で、かつ「部、ペ
ージ単位でまとめない」の場合には、表中第1行、第2
列のセルC12に示すように、スタック印刷となること
から、1台目のプリンタ60には、第1ページが3部印
刷され、2台目のプリンタ70には、第1ページの必要
部数の残り分と第2ページが2部印刷され、3台目のプ
リンタ80には、第2部の必要部数の残り分とが印刷さ
れることを示すイラスト画像が表示される。
【0084】「部単位で印刷する」で、かつ「部、ペー
ジ単位でまとめる」の場合には、表中第2行、第1列の
セルC21に示すように、1台目のプリンタ60は、1
単位が複数のプリンタに渡ることを禁止することから、
第1部の第1ページから第2部の第2ページまで印刷さ
れ、2台目のプリンタ70には、第3部の第1ページと
第2ページが印刷され、3台目のプリンタ80には、第
4部の第1ページと第2ページが印刷されることを示す
イラスト画像が表示される。
【0085】「部単位で印刷しない」で、かつ「部、ペ
ージ単位でまとめる」の場合には、表中第2行、第2列
のセルC22に示すように、1台目のプリンタ60に
は、第1ページが必要部数分印刷され、2台目のプリン
タ70には、第2ページが必要部数分印刷されることを
示すイラスト画像が表示される。
【0086】なお、図7の表中の第1行のセルC11,
C12に示した例は、分散先のプリンタ60,70,8
0がほぼ同一の印刷速度性能を持つ場合についてのもの
である。各プリンタ60,70,80の印刷速度性能が
同一であることから、各プリンタに割り当てる枚数はほ
ぼ均等となっている。これに対して、分散先のプリンタ
60,70,80の印刷速度性能が相違する場合には、
各プリンタに割り当てる枚数はプリンタの機種によって
相違するようになされている。これは、「速度優先」で
分散の割り振りを決定するためである。例えば、1台目
のプリンタ60の印刷速度性能が20ppm(Page Per
Minute)、2台目のプリンタ70の印刷速度性能が4
0ppm、3台目のプリンタ70の印刷速度性能が40
ppmであるとすると、各プリンタ60,70,80の
印刷速度の性能比率は、1:2:2となる。速度優先モ
ードで分散の割り振りを決めるときには(すなわち、表
中の第1行に該当する「部、ページ単位でまとめない」
ときには)、各プリンタへの割り当て枚数はこの性能比
率に一致するように決められる。こうすることで、各プ
リンタ60,70,80ができるだけ同時に印刷を終了
するようにすることができる。
【0087】図8は、速度優先モードで分散の割り振り
を決めた場合の一例を示す説明図である。5ページから
構成される文書を4部、3台のプリンタ60,70,8
0に分散する場合について例示する。各プリンタ60,
70,80の印刷速度性能は、前述したように20pp
m、40ppm、40ppmであるとする。こうした場
合は、印刷する全ページ数は20頁であることから、各
プリンタ60,70,80の性能比率(1:2:2)か
ら、1台目のプリンタ60に割り当てられるページ数は
4ページ、2台目、3台目のプリンタ70,80に割り
当てられるページ数はそれぞれ8ページになる。したが
って、「部単位で印刷する」場合には、図8に示すよう
に、1台目のプリンタ60には、丁合で第1部の第1ペ
ージから第4ページまでが印刷され、2台目のプリンタ
70には、第1部の第5ページと第2部の第1ページか
ら第5ページまでと第3部の第1ページおよび第2ペー
ジとが印刷され、3台目のプリンタ80には、第3部の
第3ページから第5ページまでと第4部の第1ページか
ら第5ページまでとが印刷されることになる。なお、
「部単位で印刷しない」場合にも、スタック印刷におい
て、同様に、各プリンタ60,70,80の性能比率
(1:2:2)に応じて、各プリンタ60,70,80
に割り当てられるページ数が定められている。
【0088】この実施例では、図7の表中の第1行の
「部、ページ単位でまとめない」場合には、前述したよ
うな速度優先モードで分散の割り振りを決定するように
行なわれているが、これに対して、図7の表中の第2行
の「部、ページ単位でまとめる」場合には、「ハンドリ
ング優先」で分散の割り振りが行なわれるよう(以下、
これを「ハンドリング優先モード」と呼ぶ)にした。図
9は、ハンドリング優先モードで分散の割り振りを決め
た場合の一例を示す説明図である。ハンドリング優先モ
ードでは、部、ページ単位でまとめる、すなわちその単
位の一集合が複数のプリンタに分割されないように分散
することにより、プリンタからの回収が容易となるよう
になされている。図9では、図8で示した例と同様に、
5ページから構成される文書を4部、3台のプリンタ6
0,70,80に分散する場合について例示している。
図示するように、丁合で第1部の第1ページないし第5
ページが印刷され、2台目のプリンタ70には、第2部
の第1ページないし第5ページと第3部の第1ページな
いし第5ページが印刷され、3台目のプリンタ80に
は、第4部の第1ページないし第5ページが印刷される
ことになる。なお、図9の例では、2台目のプリンタ7
0が2部を引き受ける構成としたが、これは、ハンドリ
ング優先モードでありながら、さらに速度優先モードで
もあるためである。速度優先モードにより前述した1:
2:2の性能比率を達すべく、1台目のプリンタ60が
1部を、2台目のプリンタ70が2部を、3台目のプリ
ンタ80が2部となるところを残りの部数がないことか
ら1部をそれぞれ引き受けることになる。
【0089】一方、図7の表中の第2行の「部、ページ
単位でまとめる」場合であっても、ハンドリング優先モ
ードであるが速度優先モードでない構成とすることもで
きる。この場合には、部、ページ単位の一集合が複数の
プリンタに渡ることを禁止したハンドリング優先モード
でありながら、各プリンタの請け負う枚数は各プリンタ
の速度性能によらない均等なものとしている。図8,図
9の例のように部数が分散先のプリンタの数で均等に割
り切れない場合には、最初のプリンタ側から部数が増え
るようになされており、例えば、5ページの文書を4
部、3つのプリンタに分散するような場合、1台目のプ
リンタ60が2部を、2台目のプリンタ70が1部を、
3台目のプリンタ80が1部をそれぞれ引き受けること
になる。
【0090】前述したように、図7の表中の第2行の
「部、ページ単位でまとめる」場合には、ハンドリング
優先モードで且つ速度優先モードである場合と、速度優
先モードではないがハンドリング優先モードである場合
との2つの状態を取り得る。この2つの状態の切換え
は、この実施例では、「ジョブのまとめ方」のデータ入
力欄id4の設定内容に従って行なっている。データ入
力欄id4における「プリンタ単位」のラジオボタンが
選択された場合には、一のプリンタから出力する全ペー
ジが一つのまとまりとして扱われることから、各プリン
タの印刷速度性能が考慮されるように速度優先モードを
とるようにし、データ入力欄id4における「部、ペー
ジ番号単位」のラジオボタンが選択された場合には、部
単位やページ単位の一集合ごとを一つのまとまりとして
扱うことから、速度優先モードをとらないようにした。
データ入力欄id4における「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンが選択された場合には、各プリンタの印刷
速度性能に関係なく空いているプリンタに1部ずつ印刷
紙、残りの部数をあいているあいたプリンタから順番に
割り当てるようになされている。
【0091】次に、データ入力欄id1〜id3の設定
内容から決まるイラスト画像が、「ジョブのまとめ方」
のデータ入力欄id4と「区切りページ」のデータ入力
欄id5によってどのように変わるかを説明する。図1
0は、データ入力欄id4,id5によって分散形態表
示欄ddのイラスト画像がどのように決まるかを示す説
明図である。図10に示したイラスト画像の一例は、デ
ータ入力欄id1〜id3の内容によって図7中のセル
C11に示すようにイラスト画像が決定した場合に、デ
ータ入力欄id4,id5の設定内容に応じてさらにど
のように変わるかを示すものである。
【0092】図10の表において、列は、「ジョブのま
とめ方」のデータ入力欄id4において「プリンタ単
位」、「部、ページ番号単位」のいずれのラジオボタン
が選択されたかによって定まり、行は、「区切りペー
ジ」のデータ入力欄id5において「先頭」、「末尾」
の両チェックボックスがどのように指示されているかに
よって定まる。
【0093】「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄id
4において、「プリンタ単位」のラジオボタンがクリッ
クされている場合、表中の第1行、第1列のセルCE1
1に示すように、図7のセルC11とそのイラスト画像
は変わらず、一のプリンタから印刷される全ページはま
とめられた形となる。一方、「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンがクリックされている場合には、第1行、
第2列のセルCE12に示すように、部、もしくはペー
ジ単位の集合がまとめられ、それらは次のまとまりとの
間で一旦分けられる。なお、実際は、「プリンタ単位」
のラジオボタンがクリックされている場合も「部、ペー
ジ番号単位」のラジオボタンがクリックされている場合
にも、区切りページがないことから同じ印刷結果とな
る。
【0094】「区切りページ」のデータ入力欄id5か
ら区切りページがあると判別された場合には、表中の第
2行目、第3行目、第4行目に示すように、第1行目に
てまとめられた区分に対して、先頭、末尾、または両者
に区切りページ(図中黒塗りの部分)が差し込まれた形
にイラスト画像は定められる。この表によって決定され
るイラスト画像が、分散形態表示欄ddに表示される。
【0095】図6に戻り、「リカバリ」のフィールドf
d2は、分散印刷されるプリンタで障害が発生した場合
に他のプリンタでリカバリさせる際のリカバリ先を指定
するためのものである。この「リカバリ」のフィールド
fd2には、「リカバリしない」、「出力先を指定す
る」、「リカバリ先を自動で選択する」の3つのラジオ
ボタンbt1,bt2,bt3が設けられている。「リ
カバリしない」のラジオボタンbt1が選択された場合
には、分散印刷されるプリンタで障害が発生した場合に
もリカバリをしないものとする。
【0096】図11に示すように、「出力先を指定す
る」のラジオボタンbt2が選択された場合には、「プ
リンタ」のデータ入力欄id7から入力された出力先を
リカバリ先とする。詳細には、「プリンタ」のデータ入
力欄id7の右端の逆三角形のマークが付されたボタン
id7aがクリックされると、図示しないプルダウンメ
ニュが開き、このプルダウンメニュに、コンピュータ本
体16に接続される全てのプリンタ名が選択肢として予
め用意されている。作業者は、プルダウンメニュに表示
される選択肢の一つをマウス20を用いてクリックする
ことで、所望のプリンタ名をデータ入力欄id7から指
定することができる。
【0097】「リカバリ先を自動で選択する」のラジオ
ボタンbt3が選択された場合には、次のようにして求
められた出力先をリカバリ先とする。「リカバリ先を自
動で選択する」のラジオボタンbt3がクリックされる
と、図12に示すように、そのラジオボタンbt3の下
方に、リカバリ先の選択を「品質優先」で行なうか、
「速度優先」で行なうかを指定するためのラジオボタン
bt4,bt5が出現する。作業者は、ラジオボタンb
t4,bt5のいずれか一方をマウス20を用いてクリ
ックすることで、いずれを優先してリカバリ先を選択す
るかを指定することができる。
【0098】ラジオボタンbt4がクリックされてリカ
バリ先の選択を「品質優先」で行なうと指定された場合
には、コンピュータ本体16と接続された全てのプリン
タの中から障害の発生したプリンタを除いた残りのプリ
ンタの内から、障害が発生したプリンタと同機種のプリ
ンタを選択し(同機種のプリンタがなければ、印刷方式
が同一のプリンタを選択し)、このプリンタをリカバリ
先とする。同機種のプリンタも印刷方式が同一のプリン
タも上記残りのプリンタの中になければ空いているプリ
ンタ(より詳細には、空いているプリンタが複数ある場
合には、最も印刷速度の速いプリンタ)をリカバリ先と
する。
【0099】一方、ラジオボタンbt5がクリックされ
てリカバリ先の選択を「速度優先」で行なうと指定され
た場合には、コンピュータ本体16と接続された全ての
プリンタの中から障害が発生したプリンタを除いた残り
のプリンタにおいて、最も印刷速度の速いプリンタをリ
カバリ先とする。
【0100】なお、ラジオボタンbt4,bt5の下方
には、「区切りページ」のフィールドfd21が設けら
れている。「区切りページ」のフィールドfd21は、
リカバリによって印刷された印刷結果の先頭、末尾に区
切りページを印刷するように指定するためのチェックボ
ックスbx1,bx2である。「先頭」のチェックボッ
クスbx1がクリックされた場合には、印刷結果の先頭
位置に区切りページを印刷する。「末尾」のチェックボ
ックスbx2がクリックされた場合には、印刷結果の末
尾位置に区切りページを印刷する。なお、区切りページ
には、リカバリもとのプリンタ(即ち、障害が発生した
プリンタ)の名称や、印刷する文書名や、ページ数、ユ
ーザ名などが印刷される。
【0101】「指定日時」のフィールドfd3は、印刷
時間を指定するもので、「印刷日時を指定する」のチェ
ックボックスが指定された場合には、「指定日時」の欄
から入力された時間に印刷が開始される。
【0102】「分散印刷プロパティ」のダイアログボッ
クスWN2に表示される「プリンタ」のカードCD2に
ついて、図13を用いて次に説明する。図示するよう
に、「プリンタ」のカードCD2には、「プリンタグル
ープ」のフィールドfd4と、「候補選択」のフィール
ドfd5と、「用紙設定」のフィールドfd6と、内容
表示欄fd7が設けられている。
【0103】「プリンタグループ」のフィールドfd4
は、文書を分散して印刷するプリンタの集合であるグル
ープを指定するためのもので、特許請求の範囲でいるプ
リンタ指定手段の一部の構成を請け負っている。「グル
ープ名」のデータ入力欄id11、「コメント」の表示
欄id12、「プリンタ」の表示欄id13、「使用台
数」の表示欄id14および「グループ設定」のボタン
id15等が設けられている。なお、上記プリンタの集
合であるグループはプリンタグループと呼ぶが、以下単
にグループと呼ぶこともある。
【0104】「グループ名」のデータ入力欄id11
は、グループの名前を設定するためのものであり、右端
の逆三角形のマークが付されたボタンid11aがクリ
ックされると、図14に示すように、プルダウンメニュ
MN1が開き、このプルダウンメニュMN1に、複数の
グループ名が選択肢として予め用意される。作業者は、
プルダウンメニュMN1に表示される選択肢の一つをマ
ウス20を用いてクリックすることで、所望のグループ
名をデータ入力欄id11にセットすることができる。
【0105】図13に戻り、「コメント」の表示欄id
12は、「グループ名」のデータ入力欄id11で現在
選択されているグループに設定されているコメントを表
示するためのものである。「プリンタ」の表示欄id1
3は、「グループ名」のデータ入力欄id11で現在選
択されているグループに属するプリンタ名を表示するも
のである。「使用台数」の表示欄id14は、分散印刷
を実行した場合に使用されるプリンタの台数を表示する
ものである。
【0106】「グループ設定」のボタンid15は、新
規グループの作成や既存グループの設定変更などの作業
を実行開始するためのスイッチである。以下、新規グル
ープの作成の作業について説明する。「グループ設定」
のボタンid15が、作業者によるマウス20の操作に
よってクリックされると、「グループ一覧」のダイアロ
グボックスがまずCRTディスプレイ12に表示され
る。
【0107】図15は、「グループ一覧」のダイアログ
ボックスWN3を示す説明図である。図示するように、
「グループ一覧」のダイアログボックスWN3には、
「一覧リスト」の表示欄id21と、「追加」、「編
集」、「削除」等のボタンid22,id23,id2
4が設けられている。「一覧リスト」の表示欄id21
は、既存のグループを表示するものである。「追加」の
ボタンid22は、新しいグループを作成したい場合に
用いられるもので、このボタンid26がマウス20の
操作によってクリックされると、「グループ設定」のダ
イアログボックスがCRTディスプレイ12に表示され
る。
【0108】図16は、「グループ設定」のダイアログ
ボックスWN4を示す説明図である。図示するように、
「グループ設定」のダイアログボックスWN4には、
「グループ名」のデータ入力欄id31、「コメント」
のデータ入力欄id32、「所属するプリンタ」の表示
欄id33、「所属しないプリンタ」の表示欄id34
等が設けられている。
【0109】「グループ名」のデータ入力欄id31
は、プリンタの集まりであるグループの名前を入力する
ためのものである。「コメント」のデータ入力欄id3
2は、そのグループの説明を入力するためのものであ
る。「所属するプリンタ」の表示欄id33は、そのグ
ループに所属するプリンタを表示するためのものであ
る。「所属しないプリンタ」の表示欄id34は、予め
用意した多数のプリンタ名の中からこのグループに所属
しないものを表示するためのものである。
【0110】作業者は、「所属しないプリンタ」の表示
欄id34に表示されたプリンタ名の中から所望のもの
を選択して、「追加」のボタンid35をクリックする
ことで、その選択したプリンタ名を「所属するプリン
タ」の表示欄id33に移すことができる。図16に例
示するように、「所属しないプリンタ」の表示欄id3
4には8台のプリンタについてのプリンタ名が表示され
ている。この状態から、「LP−100」、「LP−2
00」、「LP−300」の3台のプリンタを選択し
て、「追加」のボタンid35をクリックすると、図1
7に例示するように、「所属するプリンタ」の表示欄i
d33に、これら3台のプリンタのプリンタ名が移行し
て表示されることになる。
【0111】「削除」のボタンid36は、「所属する
プリンタ」の表示欄id33に表示されたプリンタ名か
ら所望のものを削除したい場合に用いられる。
【0112】上記のような「グループ設定」のダイアロ
グボックスWN4を用いた作業により、グループに対し
て複数のプリンタが割り当てられることになる。この割
り当てられた結果は、グループ登録リストデータとして
RAM32に格納される。図18は、グループ登録リス
トデータPDの一例を示す説明図である。図示するよう
に、グループ登録リストデータPDには、1または複数
のグループ名が記憶され、各グループ名毎に、1または
複数のプリンタ名とコメントが関連づけて記憶される。
【0113】なお、「グループ一覧」のダイアログボッ
クスWN3の「一覧リスト」の表示欄id21に表示さ
れるグループ名は、グループ登録リストデータPDに記
憶されるグループ名のデータに基づいて定められてい
る。図13に戻り、「プリンタグループ」のフィールド
fd4に設けられた「グループ名」のデータ入力欄id
11、「コメント」の表示欄id12、「プリンタ」の
表示欄id13の内容は、グループ登録リストデータP
Dの内容、すなわち、プリンタ上記に「グループ一覧」
のダイアログボックスWN3および「グループ設定」の
ダイアログボックスWN4で登録された内容で更新され
ることになる。この結果、「グループ名」のデータ入力
欄id11から開くプルダウンメニュには、「グループ
一覧」のダイアログボックスWN3に登録されたグルー
プ名が示され、「コメント」の表示欄id12、「プリ
ンタ」の表示欄id13の内容は、「グループ設定」の
ダイアログボックスWN4で登録された内容が表示され
ることになる。
【0114】「用紙設定」のフィールドfd6は、用紙
や印刷品質を設定するためのもので、「用紙サイズ」、
「用紙方向」、「両面印刷する」、「用紙種類」、
「色」、「解像度」をそれぞれ設定するデータ入力欄i
d41,id42,id43,id44,id45,i
d46が設けられている。
【0115】「用紙サイズ」のデータ入力欄id41
は、使用する用紙サイズを用紙の種類と共に設定するも
のであり、右端の逆三角形のマークが付されたボタンi
d41aがクリックされると、プルダウンメニュ(図示
せず)が開き、このプルダウンメニュに、複数の用紙サ
イズが選択肢として予め用意される。これら選択肢は、
例えば、「A4 210×297mm」、「A4横 2
10×297mm」、「洋封筒 120×235」、
「ハガキ 100×147mm」等が該当する。
【0116】「用紙方向」のデータ入力欄id42は、
プリンタにおいて用紙のセットされる方向を示すもので
あり、「縦」と「横」とが選択可能である。「両面印刷
する」のデータ入力欄id43は、両面印刷するかどう
かを指定するチェックボックスから構成される。このチ
ェックボックスがクリックされた場合には、両面印刷を
行なうものとして、両面印刷機能のあるプリンタだけが
分散印刷に利用される。
【0117】「用紙種類」のデータ入力欄id44は、
用紙の種類を設定するもので、「普通紙」、「スーパー
ファイン専用紙」、「専用光沢紙」が選択肢として用意
されている。「色」のデータ入力欄id45は、プリン
タ14に使用するインクの種類を設定するもので、「カ
ラー」と「モノクロ」とが選択肢として用意されてい
る。「解像度」のデータ入力欄id46は、印刷する解
像度を設定するもので、「はやい」、「きれい」の2種
類が選択肢として用意されている。ここで、「はや
い」、「きれい」は、例えば、順に360×360(d
ot)、720×720(dot)の解像度を示すもの
である。
【0118】内容表示欄fd7は、「プリンタグルー
プ」のフィールドfd1と「用紙設定」のフィールドf
d5から設定された内容のうちの所望のデータを表示す
る。
【0119】以上のように構成された「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスWN2に従って、作業者は
マウス20およびキーボード18を操作することによ
り、分散印刷する場合の分散形態に関わる情報、分散先
となり得るプリンタグループに関わる情報、用紙設定に
関する情報および印刷の基本設定に関する情報等の各種
の設定情報がコンピュータ本体16に入力されることに
なる。
【0120】5.コンピュータプログラム 図3に示した仮想プリンタドライバ110にて実現され
る各部111〜119は、実際は、コンピュータプログ
ラムである仮想プリンタドライバ110とその仮想プリ
ンタドライバ110に従ってCPU30により実行され
る各種処理とにより実現されている。また、図4に示し
た分散印刷ユーティリティ120にて実現される各部1
21〜12Bは、実際は、コンピュータプログラムであ
る分散印刷ユーティリティ120とその分散印刷ユーテ
ィリティ120に従ってCPU30により実行される各
種処理とにより実現されている。
【0121】上記分散印刷ユーティリティ120は、仮
想プリンタドライバ110と同様に、フロッピィディス
ク22に予め格納されており、所定のインストールプロ
グラムを起動することで、フロッピィディスクドライブ
24からコンピュータ10にインストールされる。この
インストールされた分散印刷ユーティリティ120は、
HDD41に記憶されており、コンピュータ10に電源
を投入したときに、オペレーティングシステムに組み込
まれ、RAM32の所定の領域にロードされる。なお、
分散印刷ユーティリティ120は、仮想プリンタドライ
バ110と同様に、フロッピィディスク22に格納され
たものに替えて、CD−ROM、光磁気ディスク、IC
カード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格
納された構成としてもよい。また、この分散印刷ユーテ
ィリティ120は、外部のコンピュータネットワーク
(例えばインターネット)に接続される特定のサーバか
ら、コンピュータネットワークを介して提供されるプロ
グラムデータをダウンロードして、RAM32またはH
DD41に転送することにより得るようにすることもで
きる。
【0122】仮想プリンタドライバ110および分散印
刷ユーティリティ120で実現される分散印刷処理につ
いて次に詳述する。図19ないし図22は、分散印刷処
理ルーチンを示すフローチャートである。図19に示す
部分は、仮想プリンタドライバ110によって構成され
ており、図20ないし図22に示す部分は、分散印刷ユ
ーティリティ120によって構成されている。この分散
印刷処理のルーチンは、アプリケーションプログラム1
00から分散印刷を行なう指示がなされたときに起動さ
れるものである。アプリケーションプログラム100
は、文書や絵図等を作成する汎用のアプリケーションプ
ログラムであり、それぞれのアプリケーションプログラ
ム特有の機能を使って文書データを作成する。アプリケ
ーションプログラム100上で、その作成した文書デー
タ(この単位がプリントジョブ(以下、単にジョブとも
呼ぶ)に相当する)を印刷すべく[印刷]のコマンドが
操作されると、上記分散印刷を行なう指示がなされる。
【0123】図23は、アプリケーションプログラム1
00上で[印刷]のコマンドが操作されたときにCRT
ディスプレイ12に表示される「印刷」のダイアログボ
ックスWN6の一例を示す説明図である。図示するよう
に、「印刷」のダイアログボックスWN6には、「プリ
ンタ名」のデータ入力欄id21が設けられている。こ
の「プリンタ名」のデータ入力欄id51に、図5で説
明した「分散印刷」のアイコンIC6に対応する「分散
印刷」の文字列が選択入力された状態で、「OK」のボ
タンid52がマウス20によりクリックされたとき、
この分散印刷処理のルーチンが起動される。
【0124】図19に示すように、処理が開始される
と、CPU30は、まず、フラグFLが値1であるか否
かを判別する処理を行なう(ステップS200)。この
フラグFLは、「分散印刷プロパティ」のダイアログボ
ックスWN2の「分散設定」のカードCD1に設けられ
た「印刷前に設定画面を表示する」のチェックボックス
id6がオン状態であるか否かを示すものである。ステ
ップS200で、フラグFLが値1、すなわち、「印刷
前に設定画面を表示する」のチェックボックスid6が
オン状態であると判別された場合には、CPU30は、
図6に示した「分散印刷プロパティ」のダイアログボッ
クスWN2をCRTディスプレイ12に表示する処理を
行なう(ステップS210)。この表示により、作業者
は、印刷を開始する前に、設定内容を再度確認したり、
変更したりすることが可能となることから、続くステッ
プS220では、「分散印刷プロパティ」のダイアログ
ボックスWN2に基づいて、必要に応じて分散形態、プ
リンタグループ、用紙設定、印刷の基本設定に関わる各
種の設定情報を入力する処理を行なう。なお、こうして
入力された各種の設定情報はプリンタプロパティデータ
として記憶される。
【0125】ステップS220の実行後、ステップS2
30に処理を進める。一方、ステップS200で否定判
別された場合、すなわち、「印刷前に設定画面を表示す
る」のチェックボックスid6がオフ状態であると判別
された場合には、ステップS210およびS220の処
理を実行することなしに、ステップS230に処理を進
める。なお、このときのプリンタプロパティデータは、
これまでに「分散印刷プロパティ」のダイアログボック
スWN2から設定された内容がそのまま保持されてい
る。ステップS230では、CPU30は、アプリケー
ションプログラム100から出力される印刷データから
中間印刷データを生成する処理を行なう。
【0126】中間印刷データを生成する処理は、詳しく
は次のようにして行なう。CPU30は、まず、アプリ
ケーションプログラム100に処理を戻して、仮想プリ
ンタドライバ110に対して印刷命令を発行する処理を
行なう。次いで、CPU30は、仮想プリンタドライバ
110に処理を移して、アプリケーションプログラム1
00からの印刷命令を受け取る。CPU30は、その印
刷命令を受け取ると、プリンタプロパティデータで示さ
れるプリンタグループに属するプリンタ(ここでは、プ
リンタ60,70,80が指定されているものとする)
の性能情報を、実プリンタドライバ130,140,1
50から分散印刷ユーティリティ120を介して取り込
んで、これら各プリンタ60,70,80の性能情報か
ら最も高いものを抽出して、これを仮想プリンタの性能
情報と定める。その後、CPU30は、この仮想プリン
タの性能情報をアプリケーションプログラム100に送
る。
【0127】続いて、CPU30は、アプリケーション
プログラム100に処理を移して、その仮想プリンタの
性能情報と、仮想プリンタドライバ110で設定した分
散印刷に係わる各種情報のうちの印刷の基本設定に関す
る情報、用紙設定に関する情報等(プリンタグループと
分散形態に関する情報を除く)とに基づいて、アプリケ
ーションプログラム100内で作成した文書データを仮
想プリンタに適合した印刷データに変換する処理を行な
う。その後、この変換後の印刷データを仮想プリンタド
ライバ110に送る。CPU30は、仮想プリンタドラ
イバ110に処理を移して、その印刷データを取り込
み、その取り込んだ印刷データを中間印刷データとす
る。こうした一連の処理により、中間印刷データを生成
する処理が行なわれる。
【0128】その後、CPU30は、その中間印刷デー
タをHDD41に出力して、この中間印刷データをまと
めたデータセットを中間印刷ファイルMFとしてHDD
41に一旦格納する(ステップS240)。
【0129】ステップS240の実行後、CPU30
は、分散印刷ユーティリティ120に処理を移して、図
20のステップS250に処理を進める。ステップS2
50では、CPU30は、HDD41から中間印刷ファ
イルMFを取り込む。次いで、CPU30は、前述した
プリンタプロパティデータに含まれるプリンタグループ
と分散形態に関する情報に基づいて、ステップS250
で取り込んだ中間印刷データの割り振りを決定する処理
を行なう(ステップS260)。詳しくは、中間印刷デ
ータをページ単位に分け、「分散印刷プロパティ」のダ
イアログボックスWN2で設定した分散形態、即ち、
「分散設定」のカードCD1の分散形態表示欄ddに表
示された図10に例示した分散形態が実現されるよう
に、プリンタグループに属するプリンタ60,70,8
0がそれぞれ引き受けるページを定める。この結果、こ
うして定められた各プリンタに割り当てられたページに
ついての情報は出力先リストデータとしてRAM32に
記憶される。
【0130】図24は、その出力先リストデータの一例
を示す説明図である。図示の例は、図8のように割り振
りが決定された場合のものである。図示するように、1
台目(プリンタに設定した優先順位が1番)のプリンタ
60に対して1,2,3,4の各ページがこの順に、2
台目のプリンタ70に対して5、1,2,3,4,5,
1,2の各ページがこの順に、3台目(プリンタに設定
した優先順位が最後)のプリンタ80に対して3、4,
5,1,2,3,4,5の各ページがこの順にそれぞ
れ、印刷するページ番号として定められる。
【0131】図20のステップS260で各ページの出
力先の割り振りが決まると、次いで、CPU30は、
「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウWN4をCR
Tディスプレイ12に表示するウィンドウ表示ルーチン
を起動する(ステップS270)。
【0132】図25は、「分散印刷ユーティリティ」の
ウィンドウWN4を例示する説明図である。図示するよ
うに、このウィンドウWN4は、メイン画面SC1とそ
の左側に位置するサブ画面SC2とに分かれており、さ
らにメイン画面SC1は上下に2分割され、その上部に
ジョブ用リスト欄LST1が設けられ、下部に分散状況
用リスト欄LST2が設けられている。
【0133】サブ画面SC2には、ジョブ用リスト欄L
ST1に表示される内容を印刷ジョブリストと終了ジョ
ブリストのいずれかに切り替えるアイコンIC11,I
C12が設けられている。図25の例は、アイコンIC
11がクリックされて、ジョブ用リスト欄LST1に印
刷ジョブリストが表示された状態が示されている。印刷
ジョブリストは、印刷中もしくは印刷待ちの状態にある
ジョブの一覧を示すものである。この印刷ジョブリスト
には、印刷文書名を示す「ドキュメント名」、印刷する
部数を示す「部数」、印刷文書のページ数を示す「ペー
ジ数」、分散形態を示す「分散形態」、現在の印刷の状
態を示す「状態」、ジョブの発令者を示す「オーナ
ー」、印刷を開始した日時を示す「開始日時」等の各フ
ィールドが設けられている。
【0134】上記「分散形態」のフィールドには、分散
の際のまとめ方を表わす「部単位」もしくは「ページ単
位」との表示がなされる。「状態」のフィールドには、
「印刷中」、「印刷待ち」、「時間待ち」もしくは「保
留中」と表示がなされる。ここで、「印刷中」とは、い
ずれかのプリンタで実際に印刷が行なわれている状態を
示し、「印刷待ち」とは、[印刷]のコマンドが操作さ
れていずれかのプリンタで実際に印刷が開始されるまで
の状態を示し、「時間待ち」とは、詳述しないスケジュ
ール管理により指示された印刷開始時間までの状態を示
し、「保留中」とは、そのスケジュール管理により「印
刷を保留にする」と指定された状態を示す。
【0135】分散状況用リスト欄LST2は、ジョブ用
リスト欄LST1に表示された複数のジョブの中で選択
状態にあるジョブについての分散状況を表示するもので
ある。この分散状況用リスト欄LST2は、各行が一の
分散先に対応しており、各行は、分散先のプリンタを示
す「プリンタ名」、その分散先での印刷文書の開始ペー
ジを示す「開始ページ」、その印刷文書の終了ページを
示す「終了ページ」、現在の印刷の状態を示す「状
態」、分散先での印刷の進行状況を示す「進行状況」、
分散先での印刷の開始日時を示す「開始日時」等の各フ
ィールドが設けられている。
【0136】なお、上記「プリンタ名」のフィールドに
は、前述したように、分散先のプリンタ名が表示される
が、後述するステップで分散先を他の代替用のプリンタ
に変更するリカバリの処理が実行されたときには、その
代替用のプリンタ名も表示される。なお、代替用のプリ
ンタ名を表示する際には、そのプリンタ名の表示の後ろ
にリカバリ元の障害が発生したプリンタのプリンタ名も
併記されるように構成されている。例えば、「XXXX LP-
400 (XXXX LP-200)」と標記されており、XXXXLP-200の
プリンタから、XXXX LP-400のプリンタへリカバリされ
たことが判る。
【0137】上記「状態」のフィールドには、「印刷
中」、「印刷待ち」もしくは「印刷終了」と表示がなさ
れる。ここで、「印刷中」とは、該当するプリンタで実
際に印刷が行なわれている状態を示し、「印刷待ち」と
は、[印刷]のコマンドが操作されてから該当するプリ
ンタで実際に印刷が開始されるまでの状態を示し、「印
刷終了」とは、該当するプリンタについてはその割り当
ての印刷が終了したことを示している。
【0138】ステップS270で起動されるウィンドウ
表示ルーチンの詳細については、ここでは説明しない
が、このウィンドウ表示ルーチンは、所定時間毎に繰り
返し実行されることで、上記のように構成された「分散
印刷ユーティリティ」のウィンドウWN4を表示すると
ともに、後述する分散印刷の処理の実行に伴って、この
ウィンドウWN4のジョブ用リスト欄LST1および分
散状況用リスト欄LST2の内容を最新の状況を表わす
ように更新する。
【0139】。図20に戻り、ステップS270の処理
を終えると、次いで、CPU30は、ステップS260
で定められた割り振りを示す出力先リストデータに従っ
て実際に印刷がなされるように、以下の処理を実行す
る。まず、CPU30は、印刷の対象となるプリンタを
示すプリンタカウンタC1を値1にセットする(ステッ
プS280)。ここで、プリンタカウンタC1は、ステ
ップS260で求めた出力先リストデータ(図24参
照)の優先順位を示すカウンタである。
【0140】次いで、CPU30は、プリンタカウンタ
C1の値を出力先リストデータに照らし合わせてC1に
対応する出力先のプリンタを特定して、そのプリンタに
対して設定変更を指示する処理を行なう(ステップS2
90)。この処理は、印刷しようとするプリンタに対し
てプリンタドライバを介して印刷の用意を促すもので、
前述したプリンタプロパティデータに含まれる印刷の基
本設定に関する情報と用紙設定に関する情報のうちから
必要な設定情報をプリンタドライバに対して指示を行な
う。例えば、用紙の種類は「専用光沢紙」であるという
ことをプリンタドライバに知らせることで、プリンタに
対してその用紙に適した印刷が可能な状態となるように
定める。
【0141】続いて、CPU30は、印刷の対象となる
ページ数を示すページカウンタC2を値1にセットする
(ステップS300)。その後、CPU30は、前述し
た出力先リストデータに、プリンタカウンタC1および
ページカウンタC2で特定されるページが含まれるか否
かを判別する(ステップS310)。ここで、出力先リ
ストデータに含まれると判別されると、以下の処理を行
なう。まず、プリンタカウンタC1の値に対応するプリ
ンタ60(70,80)の性能についての性能情報を取
り込む処理を行なう(ステップS320)。詳しくは、
そのプリンタの実プリンタドライバ130(140,1
50)に対して出力命令を発行して、その出力命令の発
行を受けた実プリンタドライバ130(140,15
0)から返送されてくる性能情報を取り込む。ここで性
能情報とは、前述したように、解像度、カラー印刷の可
否、両面印刷の可否、最大印刷可能な用紙サイズ等につ
いての情報である。
【0142】続いて、その性能情報と、ステップS42
0で取り込んだプリンタプロパティデータに含まれる印
刷の基本設定に関する情報、用紙設定に関する情報等
(プリンタグループと分散形態に関する情報を除く)と
に基づいて、プリンタカウンタC1およびページカウン
タC2で特定されるページについての最終印刷データを
作成する処理を行なう(ステップS330)。詳しく
は、ステップS410で取り込んだ中間印刷データの中
からページカウンタC2の値に対応したページのページ
データを抽出し、この抽出したページデータを、上記性
能情報、印刷の基本設定に関する情報および用紙設定に
関する情報等に基づいて、プリンタカウンタC1の値に
対応したプリンタ60(70,80)に適合したデータ
に変換するレンダリング処理を行なうことにより、最終
印刷データを作成する。
【0143】その後、CPU30は、その最終印刷デー
タをプリンタカウンタC1の値に対応したプリンタ60
(70,80)の実プリンタドライバ130(140,
150)に出力する(ステップS340)。続いて、プ
リンタカウンタC1の値に対応したプリンタ60(7
0,80)の実プリンタドライバ130(140,15
0)からの信号に基づいて、各プリンタ60(70,8
0)の状態を監視して、このプリンタ60(70,8
0)に障害があるか否かを判別する(ステップS35
0)。この障害というのは、前述したように、混み合い
の程度が大きく印刷までに長時間を要するといった障害
や、エラー状態となって印刷が不可能となる障害が該当
する。上記混み合いの程度は、待機状態にあるプリント
ジョブの数や、そのプリントジョブの印刷枚数から判断
される。
【0144】ステップS340によれば、C1に対応す
るプリンタに、C2に対応するページについての最終印
刷データが出力されるが、その出力直後のステップS3
50でプリンタに障害があるか否かを判別することで、
そのページについての最終印刷データの印刷が正常に終
了するか、それともC1に対応するプリンタに障害が発
生してその最終印刷データの印刷が中断するかを判断す
ることができる。
【0145】ステップS350で、プリンタカウンタC
1の値に対応したプリンタ60(70,80)に障害が
ないと判別されると、このページの印刷は正常に終了す
るとして、CPU30は、ステップS360に処理を進
める。ステップS360では、ページカウンタC2の値
を1だけインクリメントすることで次ページへ向けての
処理を行なう。その後、CPU30は、ページカウンタ
C2の値が最終ページを示す値LC2を超えたか否かを
判別し(ステップS370)、最終ページを示す値LC
2を超えていないと判別されると、処理をステップS3
10に戻して、上記値1を増加したページについての最
終印刷データの作成および出力の処理を行なう。一方、
ステップS370でページカウンタC2の値が最終ペー
ジを示す値LC2を超えたと判別されたときには、CP
U30は、図22のステップS380に処理を進める。
【0146】なお、図21のステップS350で、プリ
ンタに障害があると判別された場合には、ステップS3
52に処理を進めて、代替用プリンタ決定ルーチンを実
行する。この代替用プリンタ決定ルーチンは、ステップ
S350で障害ありと判別されたプリンタに代わるプリ
ンタを決定するもので、特許請求の範囲でいるプリンタ
選択手段を実現するが、詳しい構成については後述す
る。ここでは、代替用プリンタ決定ルーチンで例えばプ
リンタ82が代替用として決定されたものとして話を進
める。
【0147】ステップS352の実行後、CPU30
は、出力先リストデータを書き換える処理を行なう(ス
テップS354)。詳細には、出力先リストデータのプ
リンタカウンタC1に対応する「出力先」のフィールド
の内容を、ステップS352で決定された代替用のプリ
ンタ82に変更する。その後、CPU30は、出力先リ
ストデータからプリンタカウンタC1に対応する新たな
プリンタ82に対して設定変更を指示する処理を行なう
(ステップS356)。この処理は、ステップS290
と同一の処理であり、代替用のプリンタ82に対して印
刷の用意を促すものである。
【0148】ステップS356の実行後、ステップS3
54の変更により置き換えられたプリンタは、置き換え
られる前と機種が変わったか否かを判別する(ステップ
S356)。ステップS352の代替用プリンタ決定ル
ーチンでは、プリンタの機種を考慮して代替用のプリン
タを決定している関係から、ステップS356の判別は
代替用プリンタ決定ルーチンから受け渡される後述する
フラグから容易に判別することができる。
【0149】ステップS356で、機種は変わっていな
い、即ち、同一機種であると判別されると、ステップS
340に処理を戻して、ステップS340以降の処理を
繰り返し実行する。即ち、障害が発生したプリンタと代
替用のプリンタとが同一機種であることから、最終印刷
データを新たに作り直すことなしに、ステップS330
で作成した最終印刷データを、C1に対応するプリンタ
82に出力する。一方、ステップS358で、機種が変
わっていると判別された場合には、ステップS320に
処理を戻して、ステップS320以降の処理を繰り返し
実行する。即ち、障害が発生したプリンタと代替用のプ
リンタとが異なる機種であることから、最終印刷データ
を新たに作り直して(ステップS330)、その最終印
刷データをC1に対応する代替用のプリンタ82に出力
する(ステップS340)。
【0150】ステップS370で肯定判別されて移行す
る図22のステップS380では、CPU30は、プリ
ンタカウンタC1の値を1だけインクリメントする処理
を行なう。その後、CPU30は、プリンタカウンタC
1の値が最終のプリンタを示す値LC1を超えたか否か
を判別する(ステップS310)。ここで、最終のプリ
ンタを示す値LC1を超えていないと判別されると、処
理をステップS290に戻して、上記値1を増加したプ
リンタカウンタC1で示される次のプリンタ70(8
0,60)についての各ページの最終印刷データの作成
および出力の処理を行なう。なお、ステップS290な
いしステップS390の処理は、前述したように、1ペ
ージから最終ページまでの最終印刷データの作成および
出力の処理を第1のプリンタから最終のプリンタまで各
プリンタ単位で順に行なうよう記述されているが、これ
はフローチャートの記載上の便宜のためにこのように記
述されたものであり、実際は、1ページから最終ページ
までの最終印刷データの作成および出力の処理を、各プ
リンタ毎に時分割によりマクロ的に並行処理されるよう
構成されている。
【0151】この最終印刷データを各プリンタに出力す
る処理の経過に伴って、ウィンドウ表示ルーチンにより
CRTディスプレイ12に表示される「分散印刷ユーテ
ィリティ」のウィンドウWN4の内容が更新される。す
なわち、「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウWN
4のジョブ用リスト欄LST1に設けられた「状態」の
フィールドと、分散状況用リスト欄LST2に設けられ
た「状態」、「進行状況」のフィールドとが、上記最終
印刷データの出力に従う印刷の状況に伴って更新され
る。
【0152】一方、ステップS390でプリンタカウン
タC1の値が最終のプリンタを示す値LC1を超えたと
判別されたときには、分散先である全てのプリンタにつ
いての印刷を要する全てのページの最終印刷データの作
成・出力が終了したとして、CPU30は、CRTディ
スプレイ12に表示された「分散印刷ユーティリティ」
のウィンドウWN4を最小化して非アクティブの状態と
して(ステップS400)、ウィンドウ表示ルーチンの
所定時間毎の実行を終了する(ステップS410)。そ
の後、この分散印刷処理ルーチンを終了する。
【0153】なお、この分散印刷処理ルーチンのフロー
チャートには詳細に記さなかったが、「リカバリ」のフ
ィールドfd2の「区切りページ」のフィールドfd2
1に備えられる「先頭」、「末尾」のチェックボックス
bx1、bx2の状態に応じて、区切りページを印刷す
るようになされている。「先頭」のチェックボックスb
x1が選択されている場合には、ステップS354とス
テップS356との間で先頭の区切りページを印刷し
て、リカバリ後の分散先が変更になる前には、「末尾」
の区切りページを印刷するように構成されている。な
お、区切りページには、リカバリもとのプリンタ(即
ち、障害が発生したプリンタ)の名称や、印刷する文書
名や、ページ数、ユーザ名などが印刷される。この構成
により、作業者は、区切りページを見ることで、印刷結
果がどういったものかを容易に知ることができ、利便性
に優れている。
【0154】分散印刷処理ルーチンのステップS352
で実行される代替用プリンタ決定ルーチンについて次に
説明する。図26は代替用プリンタ決定ルーチンを示す
フローチャートである。図示するように、処理が開始さ
れると、CPU30は、まず、「分散設定」のカードC
D1の「リカバリ」のフィールドfd2において、「品
質優先」のモードが選択されているか否かを判別する
(ステップS510)。この判別は、「リカバリ」のフ
ィールドfd2において、「品質優先」に対応したラジ
オボタンbt4と「速度優先」のに対応したラジオボタ
ンbt5のいずれが選択されているかにより行なう。
【0155】ステップS510で、「品質優先」のモー
ドであると判別された場合には、分散印刷処理ルーチン
のステップS350で障害があると判別されたプリンタ
と同一機種のプリンタが、障害が発生したプリンタ以外
の中にあるか否かを判別する(ステップS520)。ス
テップS520では、障害が発生したプリンタ以外を比
較の対象として、障害があると判別されたプリンタと同
一機種であるか否かを判別している。
【0156】なお、同一機種であるかの判別は、比較の
対象となるプリンタに対応して用意された実プリンタド
ライバから性能情報を読み込んで、その性能情報が障害
を発生したプリンタの性能情報と完全に一致するか否か
を判別することにより行なう。ステップS520で肯定
判別、即ち、同一機種のプリンタがあると判別される
と、CPU30は、ステップS530に処理を進めて、
ステップS520で同一機種のプリンタに該当すると判
定された全てのプリンタのプリンタ名を出力先候補とし
てRAM32に記憶する。なお、こうして記憶されたプ
リンタ名には、それぞれ同一機種であったことを示すフ
ラグを同時に記憶するようにする。このフラグは、前述
したステップS356の同一機種であるかの判別に用い
られる。
【0157】一方、ステップS520で否定判別された
場合には、CPU30は、ステップS540に処理を進
めて、分散印刷処理ルーチンのステップS350で障害
があると判別されたプリンタと同一印刷方式のプリンタ
が、分散先以外のプリンタ群の中にあるか否かを判別す
る(ステップS540)。ここで、印刷方式とは、レー
ザ式、インクジェットプリンタ式あるいは熱転写式とい
った区別であり、この判別は、プリンタドライバから取
り込んだ性能情報のうちの解像度によって判別すること
ができる。すなわち、このステップS540では、解像
度が一致するような印刷の性能が近いプリンタを検索し
て、障害が発生したプリンタと印刷方式が同一のものを
判別してる。
【0158】ステップS540で肯定判別、即ち、同一
印刷方式のプリンタがあると判別されると、CPU30
は、ステップS550に処理を進めて、ステップS54
0で同一印刷方式のプリンタに該当すると判定された全
てのプリンタのプリンタ名を出力先候補としてRAM3
2に記憶する。なお、ステップS520の同一機種の判
別を、ステップS540の同一印刷方式の判別に優先し
て行なっていることから、同一機種のプリンタが1台で
もあれば、同一印刷方式の他のプリンタが出力先候補と
して記憶されることはない。同一機種のプリンタからの
印刷結果は、障害が発生したプリンタと全く同じもので
あることから、優れた印刷結果を得ることが可能とな
る。
【0159】一方、ステップS540で否定判別された
場合には、障害が発生したプリンタ以外の全てのプリン
タを出力先候補としてRAM32に記憶する(ステップ
S560)。また、ステップS510で、「品質優先」
のモードでない、即ち、「速度優先」のモードであると
判別された場合にも、ステップS560に処理を進め
て、障害が発生したプリンタ以外の全てのプリンタのプ
リンタ名を出力候補先としてRAM32に記憶する。
【0160】ステップS530,S540またはS56
0の実行後、CPU30は、RAM32に記憶された出
力先候補のプリンタに、印刷について空き状態のものが
あるか否かを判別する。この空き状態か否かの判別は対
応する実プリンタドライバから知ることができる。
【0161】ステップS570で否定判別、即ち、空き
状態のプリンタが存在しないと判別されたときには、ス
テップS570の判別処理を繰り返し実行することで、
分散先のいずれかのプリンタが空き状態となるのを待
つ。ステップS570で肯定判別、即ち、空き状態のプ
リンタが存在すると判別されたときには、ステップS5
80に処理を進めて、空き状態と判別されたプリンタが
複数台ある時には、それらプリンタの中から最も印刷速
度の高いものを選択する処理を行なう。印刷速度は、実
プリンタドライバから取り込んだ性能情報からおおよそ
の検討がつくことから、性能情報から求める。なお、性
能情報からでは各プリンタの正確な印刷速度は判らない
ことから、プリンタの機種毎の印刷速度を記録した速度
リストデータをRAM32に予め格納しておき、この速
度リストデータを参照することで印刷速度の比較を行な
うように構成してもよい。ステップS580の実行後、
「リターン」に抜けて、この代替用プリンタ決定ルーチ
ンの処理を一旦終了する。
【0162】図27は、ジョブ用リスト欄LST1に終
了ジョブリストが表示された状態にある「分散印刷ユー
ティリティ」のウィンドウWN4を例示する説明図であ
る。このウィンドウWN4は、前述した分散印刷処理の
ルーチンの終了後、デスクトップのタスクバー上に残っ
たボタン(ステップS320で最小化されたウィンドウ
WN4を示すボタン)がマウス20によりクリックされ
ることで、CRTディスプレイ12上に出現するもので
ある。図27の例は、その出現した「分散印刷ユーティ
リティ」のウィンドウWN4において、さらにサブ画面
SC2に設けられたアイコンIC12がマウス20によ
りクリックされた後のものである。このアイコンIC1
2がクリックされて選択状態となると、ジョブ用リスト
欄LST1には、印刷が完了しているジョブの一覧を示
す終了ジョブリストが表示される。
【0163】終了ジョブリストには、図25で示した印
刷ジョブリストと同様に、「ドキュメント名」、「部
数」、「ページ数」、「分散形態」、「状態」、「オー
ナー」、「開始日時」の各フィールドが設けられてい
る。図25に例示した「分散印刷ユーティリティ」のウ
ィンドウWN4に表示される印刷中もしくは印刷待ちの
状態にあるジョブは、その印刷が完了すると、図27に
例示するように終了ジョブとして表示されることにな
る。ジョブ用リスト欄LST1の下方には分散状況用リ
スト欄LST2が設けられ、この分散状況用リスト欄L
ST2には、ジョブ用リスト欄LST1に表示された複
数のジョブの中で選択状態にあるジョブについての分散
状況が表示される。この分散状況用リスト欄LST2
は、各行が一の分散先に対応しており、各行には、「プ
リンタ名」、「回収順」、「開始ページ」、「終了ペー
ジ」、「枚数」、「状態」、「開始日時」等の各フィー
ルドが設けられている。これらフィールドは、IC11
がクリックされて印刷ジョブリストが表示されたときの
ものと比べて、「進行状況」のフィールドがなくて、
「回収順」、「枚数」のフィールドがある点で相違す
る。「回収順」のフィールドは、印刷物を回収したとき
に並び順が順に並ぶようにするにはどの順に回収したら
よいかを示す順番を各プリンタに対応づけて示すもので
ある。「枚数」のフィールドは、該当するプリンタから
出力される印刷物の枚数を示すものである。
【0164】なお、上記「プリンタ名」のフィールドに
は、印刷ジョブリストと同様に、分散先を他の代替用の
プリンタに変更するリカバリの処理が実行されたときに
は、そのプリンタ名の表示の後ろにリカバリ元の障害が
発生したプリンタのプリンタ名が併記される。図27の
例は、2ページの文書を2部ずつ部単位で3台のプリン
タに分散印刷を行なった際に、「LP−200」のプリ
ンタで4部目の第1ページ目を印刷しようとしたとき、
そのプリンタで障害が発生したために、代替用として決
定された「LP−400」のプリンタで印刷が行なわれ
た場合についての表示である。なお、「LP−200」
のプリンタで発生した障害は「用紙切れ」であることが
「状態」のフィールドの表示から判る。
【0165】以上のように構成されたこの実施例によれ
ば、アプリケーションプログラム100からは仮想プリ
ンタドライバ110に対して一の印刷命令を行なうだけ
で、中間印刷データを得ることができ、この中間印刷デ
ータから各プリンタ60,70,80への分散印刷が自
動的に行なわれる。このために、作業者は、アプリケー
ションプログラム上で[印刷]のコマンドを一度行なう
だけで、複数のプリンタに対して分散印刷を行なうこと
ができ、作業性に優れているという効果を奏する。
【0166】また、この実施例では、印刷データを各分
散先である複数のプリンタに出力を開始した後から各プ
リンタで印刷が完了するまでの間に、それら分散先のプ
リンタのいずれかで障害が発生したときに、障害の発生
したプリンタを除いた全プリンタ(コンピュータ本体1
6とローカルもしくはネットワークにより接続されたプ
リンタ)の中から、空き状態にある一のプリンが自動的
に求められて、その求めたプリンタを代替用のプリンタ
として分散印刷が行なわれる。
【0167】このために、障害が発生したときに、従来
例のように、印刷データの各プリンタへの割り振りを再
度行なう必要がない。また、代替用のプリンタは空き状
態であることから他の印刷の作業中というようなことも
ない。したがって、分散先のプリンタに障害発生したと
きに、即座に印刷を行なうことができることから、印刷
時間を十分に短縮することができるという効果を奏す
る。特に、この実施例では、各プリンタで印刷の作業中
に用紙切れ等の障害が発生した場合にも、即座に分散印
刷を他のプリンタから再開することができる。
【0168】また、この実施例では、代替用のプリンタ
として、障害が発生したプリンタと同一または類似の機
種のプリンタとなるように機種判別を行なっている。こ
のために、代替用のプリンタから得られる印刷結果は、
障害が発生したプリンタからの印刷結果と同一もしくは
似たものとなることから、ほぼ所望の印刷結果を得るこ
とができる。また、その機種判別をプリンタドライバか
らの情報に従って行なうようにしていることから、構成
が簡単である。
【0169】さらに、この実施例では、代替用のプリン
タで障害が発生したときにも、その代替用のプリンタに
切り替えられたプリンタを除いた前記全プリンタの中か
ら選択した再度の代替用のプリンタを用いて、印刷を再
開するように構成されている。このために、リカバリの
リカバリというように繰り返しのリカバリができること
から、正常なプリンタから確実に分散印刷を完了するこ
とができる。
【0170】この実施例によれば、リカバリを行なうに
際して、リカバリを手動で決定するよう指示する「出力
先を指定する」のラジオボタンbt2と、リカバリを自
動で決定するよう指示する「リカバリ先を自動で選択す
る」のラジオボタンbt3がインタフェースとして用意
されている。このために、作業者は、代替用のプリンタ
を手動にて行なうか自動にて行なうかを選択的に指示す
ることができる。手動にて行なう場合、作業者が望むプ
リンタからの印刷が可能となる。したがって、作業者に
よる印刷結果の回収の際の利便性を高めるなど、操作性
の向上を図ることができる。また、好ましい代替用のプ
リンタを自動的に選択することもでき、操作性にも優れ
ている。
【0171】この実施例では、代替用プリンタを決定す
る際に、RAM32に記憶した出力先候補の内から最も
印刷速度の高い一のプリンタを選択するように構成され
ている。このために、印刷時間の短縮がより図られる。
また、この実施例では、「速度優先」のモードでリカバ
リを決定する際には、プリンタの機種にかかわらず空き
状態にあり、かつ最も印刷速度の高い一のプリンタを選
択するように構成されている。このために、印刷結果の
品質にこだわることがないものとして、最も速度の速い
プリンタから印刷がなされることになる。
【0172】さらにこの実施例では、「分散印刷ユーテ
ィリティ」のウィンドウWN4により、印刷中もしくは
印刷待ちの状態にあるジョブの一覧の表示がなされるよ
うになされており、さらに、このウィンドウWN4に
は、分散先であるプリンタに障害が発生してリカバリが
行なわれる際に、その代替用のプリンタのプリンタ名が
表示されるように構成されている。このために、作業者
は、いずれのプリンタでリカバリがなされるかを素早く
知ることができる。したがって、利便性に優れている。
また、同様に印刷データが分散印刷を終了した以後であ
っても、「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウWN
4は消去されずに終了ジョブリストの形で表示可能な構
成となっている。このために、作業者は、印刷が終了し
たジョブについてもリカバリ先のプリンタを知ることが
できる。
【0173】本発明の他の実施形態について、次に説明
する。 (1)上記実施例では、印刷データを分散先である複数
のプリンタに出力を開始した後から各プリンタで印刷が
完了するまでの間に、それら分散先のプリンタのいずれ
かで障害が発生したときに、リカバリを行なうよう構成
されていたが、これに換えて、印刷データの分散先が決
定してから印刷データの分散出力を開始するまでの間
に、分散先のプリンタのいずれかで障害が発生したとき
に、リカバリを行なうよう構成してもよい。すなわち、
ステップS350ないしS358の処理をステップS3
10の直後に付加するよう構成する。この構成によれ
ば、実際に印刷結果がプリンタから出力される直前に、
分散先と定めた複数のプリンタのいずれかで障害が発生
していることが検出された場合に、他のプリンタを用い
て分散印刷を完了することができる。
【0174】(2)上記分散印刷処理ルーチンのステッ
プS330において最終印刷データを作成するに際し
て、その直前に機種変更があった場合(すなわち、ステ
ップS358で肯定判別された場合には、決定された代
替用のプリンタからの印刷結果が、障害が発生したプリ
ンタによる印刷結果と一致するようにデータ補正を行な
うようにすることもできる。例えば、解像度が相違する
機種のプリンタに対してリカバリを行なう場合には、印
刷データで示される各座標データをリカバリ元の解像度
に合わせて拡大/縮小するデータ補正の処理を行なう。
例えば、印刷付加のマージンが相違する場合には、その
マージンがリカバリ元のマージンに合うよう画像全体を
拡大/縮小するデータ補正の処理を行なう。かかる構成
によれば、このために、代替用のプリンタを用いた場合
にも、できる限り印刷結果を代替前と一致させることが
できることから、優れた印刷結果を得ることができる。
【0175】(3)この発明の分散印刷制御装置とし
て、印刷を行なう1台のコンピュータ10から複数のプ
リンタ60,70,80に対して直接印刷データを出力
する構成としていたが、これに替えて、コンピュータネ
ットワーク90上に、サーバを用意し、サーバ上でプリ
ンタを管理して分散印刷を行なうクライアント/サーバ
方式の構成とすることもできる。この構成では、各クラ
イアントに仮想プリンタドライバを内蔵し、サーバに分
散印刷ユーティリティを内蔵するようにすればよい。
【0176】以上、本発明の一実施例を詳述してきた
が、本発明は、こうした実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様にて実施することができるのは勿論のことであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用するコンピュータシ
ステムのハードウェアの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】分散印刷処理の全体の様子を概略的に示すブロ
ック図である。
【図3】分散印刷処理に用いられる仮想プリンタドライ
バ110の処理の様子を示すブロック図である。
【図4】分散印刷処理の一部を実現する分散印刷ユーテ
ィリティ120の処理の様子を示すブロック図である。
【図5】「プリンタ」ウィンドウWN1を示す説明図で
ある。
【図6】「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2に表示される「分散設定」のカードCD1を示す
説明図である。
【図7】データ入力欄id1〜id3の設定の内容によ
って分散形態表示欄のイラスト画像がどのように変わる
かを示す説明図である。
【図8】速度優先モードで分散の割り振りを決めた場合
の一例を示す説明図である。
【図9】ハンドリング優先モードで分散の割り振りを決
めた場合の一例を示す説明図である。
【図10】データ入力欄id4、id5の設定の内容に
よって分散形態表示欄のイラスト画像がどのように変わ
るかを示す説明図である。
【図11】「出力先を指定する」のラジオボタンbt2
がクリックされたときの「リカバリ」のフィールドfd
2の表示を示す説明図である。
【図12】「リカバリ先を自動で選択する」のラジオボ
タンbt3がクリックされたときの「リカバリ」のフィ
ールドfd2の表示を示す説明図である。
【図13】「分散印刷プロパティ」のダイアログボック
スWN2に表示される「プリンタ」のカードCD2を示
す説明図である。
【図14】グループ名入力用のプルダウンメニュMN1
の一例を示す説明図である。
【図15】「グループ一覧」のダイアログボックスWN
3を示す説明図である。
【図16】「グループ設定」のダイアログボックスWN
4を示す説明図である。
【図17】「所属するプリンタ」の表示欄id33への
追加がなされた状態を示す説明図である。
【図18】グループ登録リストデータPDの一例を示す
説明図である。
【図19】CPU30にて実行される分散印刷処理ルー
チンの第1番目の部分を示すフローチャートである。
【図20】分散印刷処理ルーチンの第2番目の部分を示
すフローチャートである。
【図21】分散印刷処理ルーチンの第3番目の部分を示
すフローチャートである。
【図22】分散印刷処理ルーチンの第4番目の部分を示
すフローチャートである。
【図23】アプリケーションプログラム上で[印刷]の
コマンドが操作されたときにCRTディスプレイ12に
表示される「印刷」のダイアログボックスWN6の一例
を示す説明図である。
【図24】出力先リストデータの一例を示す説明図であ
る。
【図25】「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウW
N4を例示する説明図である。
【図26】分散印刷処理ルーチンから起動される代替用
プリンタ決定ルーチンを示すフローチャートである。
【図27】ジョブ用リスト欄LST1に終了ジョブリス
トが表示された状態にある「分散印刷ユーティリティ」
のウィンドウWN4を例示する説明図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ 12…CRTディスプレイ 14…プリンタ 16…コンピュータ本体 18…キーボード 20…マウス 22…フロッピィディスク 24…フロッピィディスクドライブ 30…CPU 31…ROM 32…RAM 33…表示画像メモリ 34…マウスインタフェース 35…キーボードインタフェース 36…FDC 37…HDC 38…CRTC 39…プリンタインタフェース 40…ネットワーク制御回路 41…HDD 60,70,80…プリンタ 90…コンピュータネットワーク 100…アプリケーションプログラム 110…仮想プリンタドライバ 111…印刷命令受信部 112…性能情報返信部 113…プロパティ設定部 114…性能情報入力部 115…仮想プリンタ性能決定部 116…ユーザインタフェース 117…印刷データ受信部 118…中間印刷データ出力部 119…プロパティデータ出力部 120…分散印刷ユーティリティ 121…中間印刷データ入力部 122…プロパティデータ入力部 123…決定部 124…出力データ制御部 125…プリンタ設定部 126…出力命令出力部 127…性能情報入力部 128…最終印刷データ出力部 129…プリンタ監視部 12a…性能情報出力部 130,140,150…実プリンタドライバ MF…中間印刷ファイル WN2…「分散印プロパティ」のウィンドウ fd2…「リカバリ」のフィールド
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 昭弘 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 (72)発明者 持田 晃 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 (72)発明者 富樫 宏規 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 HH07 HJ06 HN05 HN15 HN26 HP06 HQ14 HV09 HV13 HV22 HV48 5B021 AA01 BB01 BB05 BB10 CC05 EE04

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ送受信可能に接続される全プリン
    タの中から分散先となる複数のプリンタを指定するプリ
    ンタ指定手段と、 前記プリンタ指定手段により指定された複数のプリンタ
    に印刷すべき印刷データを分散出力する分散制御手段と
    を備える分散印刷制御装置において、 前記分散制御手段は、 前記プリンタ指定手段により指定された複数のプリンタ
    のいずれかで障害が発生したときに、該障害が発生した
    プリンタを除いた前記全プリンタの中から、印刷につい
    て空き状態にある一のプリンタを選択するプリンタ選択
    手段と、 前記プリンタ選択手段で選択された一のプリンタを前記
    障害が発生したプリンタの代替用のプリンタとして、前
    記印刷データの分散出力を行なう障害時出力手段とを備
    えることを特徴とする分散印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記プリンタ選択手段は、 前記選択される一のプリンタが、障害が発生したプリン
    タと同一または類似の機種のプリンタとなるように機種
    判別を行なう機種判別手段を備える分散印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記全プリンタの機種毎に設けられたプリンタドライバ
    から各プリンタの性能についての情報を取り込む性能情
    報取込手段を備え、 前記機種判別手段は、 前記性能情報取込手段により取り込んだ情報に基づい
    て、前記同一または類似の機種のプリンタの判別を行な
    う類似判別手段を備える分散印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の分散印刷制御装置であって、 前記プリンタ指定手段により指定された複数のプリンタ
    毎に障害の発生を監視する監視手段を備え、 前記分散制御手段は、 前記印刷データの分散出力を開始した後から各プリンタ
    で印刷が完了するまでの間に、前記複数のプリンタのい
    ずれかで障害が発生していることが前記監視手段により
    検出されたときには、前記障害が発生したプリンタに出
    力した印刷データのうちの未印刷分のページのデータ
    を、前記代替用のプリンタに対して出力する印刷開始後
    代替制御手段を備える構成である分散印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記印刷開始後代替制御手段は、 前記代替用のプリンタに対して前記プリンタの代替がな
    された旨を示すメッセージ用のページデータを出力する
    手段を備える構成である分散印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれかに分
    散印刷制御装置であって、 前記プリンタ指定手段により指定された複数のプリンタ
    毎に障害の発生を監視する監視手段を備え、 前記分散制御手段は、 前記印刷データの分散出力を開始する前に、前記複数の
    プリンタのいずれかで障害が発生していることが前記監
    視手段により検出されたときには、前記障害が発生した
    プリンタに出力する予定の印刷データを、前記代替用の
    プリンタに対して出力する印刷前代替制御手段を備える
    構成である分散印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の分散印刷制御装置であって、 前記分散制御手段は、さらに、 前記代替用のプリンタで障害が発生したときに、該代替
    用のプリンタに切り替えられた分散先としての前記障害
    が発生したプリンタを除いた前記全プリンタの中から、
    印刷について空き状態にある一のプリンタを選択する再
    プリンタ選択手段と、 前記再プリンタ選択手段にて選択された一のプリンタを
    再度の代替用のプリンタとして、前記印刷データの分散
    出力を行なう手段とを備える構成である分散印刷制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記プリンタ選択手段は、 前記障害が発生したプリンタを除いた前記全プリンタの
    中から、前記障害が発生したプリンタと同一または類似
    の機種であり、かつ前記空き状態にある一または複数の
    プリンタを選択する候補プリンタ選択手段と、 前記候補プリンタ選択手段で選択された一または複数の
    プリンタの中から所定条件に従う一のプリンタを選択す
    る代替プリンタ選択手段とを備える構成である分散印刷
    制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 前記プリンタ選択手段は、 代替用のプリンタの選択を手動と自動のいずれで行なう
    かを指示する選択方式指示手段と、 前記選択方式指示手段で手動にて行なう旨の指示がなさ
    れたときに、データ入力用のウィンドウを表示装置に表
    示し、該ウィンドウの表示に従う入力装置からの入力デ
    ータに基づいて前記全プリンタの中から一のプリンタを
    選択する手動時プリンタ選択手段と、 前記選択方式指示手段で自動にて行なう旨の指示がなさ
    れたときに、前記候補プリンタ選択手段と代替プリンタ
    選択手段とを動作させる手段とを備える構成である分散
    印刷制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の分散
    印刷制御装置であって、 前記候補プリンタ選択手段は、 前記障害が発生したプリンタを除いた前記全プリンタの
    中から、前記障害が発生したプリンタと同一機種のプリ
    ンタを選択する第1選択手段と、 前記第1選択手段により1台のプリンタも選択されなか
    ったときに、前記障害が発生したプリンタを除いた前記
    全プリンタの中から、前記障害が発生したプリンタと印
    刷能力の近いプリンタを選択する第2選択手段とを備え
    る構成である分散印刷制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の分散印刷制御装置
    であって、 前記分散制御手段は、 前記第2選択手段で選択されたプリンタが前記代替用の
    プリンタと定められたとき、該代替用のプリンタによる
    印刷結果と前記障害が発生したプリンタによる印刷結果
    が略同一となるように、前記印刷データを補正する手段
    を備える構成である分散印刷制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし請求項11のいずれか
    に記載の分散印刷制御装置であって、 前記候補プリンタ選択手段は、 速度優先で分散印刷を行なう旨の指示がなされているか
    否かを判定する速度優先判定手段と、 前記速度優先判定手段で肯定判定されたときに、プリン
    タの機種にかかわらず前記空き状態にある一のプリンタ
    を選択する速度優先時選択手段とを備える分散印刷制御
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項8ないし請求項12のいずれか
    に記載の分散印刷制御装置であって、 前記代替プリンタ選択手段は、 前記候補プリンタ選択手段で選択された一または複数の
    プリンタの中から最も印刷速度の高い一のプリンタを選
    択する手段である分散印刷制御装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項3のいずれかに
    記載の分散印刷制御装置であって、 前記代替プリンタ選択手段で選択されたプリンタの呼び
    名を表示装置に表示させる表示制御手段を備える分散印
    刷制御装置。
  15. 【請求項15】 前記印刷データが前記分散印刷の最中
    もしくは待機の状態にあるときに、前記表示制御手段に
    よる表示を行なわせる手段を備える請求項14に記載の
    分散印刷制御装置。
  16. 【請求項16】 前記印刷データが前記分散印刷を終了
    した状態にあるときに、前記表示制御手段による表示を
    行なわせる手段を備える請求項14または請求項15に
    記載の分散印刷制御装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし請求項3のいずれかに
    記載の分散印刷制御装置であって、 前記分散制御手段は、 前記代替用のプリンタが前記障害が発生したプリンタと
    異なる機種であるときに、該代替用のプリンタによる印
    刷結果と前記障害が発生したプリンタによる印刷結果が
    近似するように、前記印刷データを補正する手段を備え
    る構成である分散印刷制御装置。
  18. 【請求項18】 (a)データ送受信可能に接続される
    全プリンタの中から分散先となる複数のプリンタを指定
    するステップと、 (b)前記ステップ(a)により指定された複数のプリ
    ンタに印刷すべき印刷データを分散出力するステップと
    を備える分散印刷制御方法において、 前記ステップ(b)は、 (b1)前記ステップ(a)により指定された複数のプ
    リンタのいずれかで障害が発生したときに、該障害が発
    生したプリンタを除いた前記全プリンタの中から、印刷
    について空き状態にある一のプリンタを選択するステッ
    プと、 (b2)前記ステップ(b1)で選択された一のプリン
    タを前記障害が発生したプリンタの代替用のプリンタと
    して、前記印刷データの分散出力を行なうステップとを
    備えることを特徴とする分散印刷制御方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の分散印刷制御方法
    であって、 前記ステップ(b1)は、 (b11)前記選択される一のプリンタが、障害が発生
    したプリンタと同一または類似の機種のプリンタとなる
    ように機種判別を行なうステップを備える構成である分
    散印刷制御方法。
  20. 【請求項20】 印刷すべき印刷データを複数のプリン
    タに分散出力する分散印刷制御方法であって、 請求項3ないし請求項17のいずれかに記載の分散印刷
    制御装置の各手段に対応した構成を備える分散印刷制御
    方法。
  21. 【請求項21】 (a)データ送受信可能に接続される
    全プリンタの中から分散先となる複数のプリンタを指定
    する機能と、 (b)前記機能(a)により指定された複数のプリンタ
    に印刷すべき印刷データを分散出力する機能とを、コン
    ピュータに実現させて分散印刷についての制御を行なう
    コンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体であって、 前記機能(b)は、 (b1)前記機能(a)により指定された複数のプリン
    タのいずれかで障害が発生したときに、該障害が発生し
    たプリンタを除いた前記全プリンタの中から、印刷につ
    いて空き状態にある一のプリンタを選択する機能と、 (b2)前記機能(b1)で選択された一のプリンタを
    前記障害が発生したプリンタの代替用のプリンタとし
    て、前記印刷データの分散出力を行なう機能とを備える
    構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記機能(b1)は、 (b11)前記選択される一のプリンタが、障害が発生
    したプリンタと同一または類似の機種のプリンタとなる
    ように機種判別を行なう機能を備える構成であるコンピ
    ュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、さらに、 (c)前記全プリンタの機種毎に設けられたプリンタド
    ライバから各プリンタの性能についての情報を取り込む
    機能をコンピュータに実現させるとともに、 前記機能(b11)は、 前記機能(c)により取り込んだ情報に基づいて、前記
    同一または類似の機種のプリンタの判別を行なう機能を
    備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  24. 【請求項24】 請求項21ないし請求項23のいずれ
    かに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 前記コンピュータプログラムは、さらに、 (d)前記機能(a)により指定された複数のプリンタ
    毎に障害の発生を監視する機能をコンピュータに実現さ
    せるとともに、 前記機能(b)は、 (b3)前記印刷データの分散出力を開始した後から各
    プリンタで印刷が完了するまでの間に、前記複数のプリ
    ンタのいずれかで障害が発生していることが前記機能
    (d)により検出されたときには、前記障害が発生した
    プリンタに出力した印刷データのうちの未印刷分のペー
    ジのデータを、前記代替用のプリンタに対して出力する
    機能を備える構成であるコンピュータプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のコンピュータ読取
    可能な記録媒体であって、 前記機能(b3)は、 前記代替用のプリンタに対して前記プリンタの代替がな
    された旨を示すメッセージ用のページデータを出力する
    機能を備えるコンピュータプログラムを記録したコンピ
    ュータ読取可能な記録媒体。
  26. 【請求項26】 請求項21ないしの請求項23いずれ
    かにコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、さらに、 (d)前記機能(a)により指定された複数のプリンタ
    毎に障害の発生を監視する機能をコンピュータに実現さ
    せるとともに、 前記機能(b)は、 (b3)前記印刷データの分散出力を開始する前に、前
    記複数のプリンタのいずれかで障害が発生していること
    が前記監視手段により検出されたときには、前記障害が
    発生したプリンタに出力する予定の印刷データを、前記
    代替用のプリンタに対して出力する機能を備えるコンピ
    ュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記
    録媒体。
  27. 【請求項27】 請求項21ないしの請求項23のいず
    れかに記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であっ
    て、 前記機能(b)は、さらに、 (b3)前記代替用のプリンタで障害が発生したとき
    に、該代替用のプリンタを除いた前記全プリンタの中か
    ら、印刷について空き状態にある一のプリンタを選択す
    る機能と、 (b4)前記機能(b3)にて選択された一のプリンタ
    を再度の代替用のプリンタとして、前記印刷データの分
    散出力を行なう機能とを備えるコンピュータプログラム
    を記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 請求項21に記載のコンピュータ読取
    可能な記録媒体であって、 前記機能(b1)は、 (b11)前記障害が発生したプリンタを除いた前記全
    プリンタの中から、前記障害が発生したプリンタと同一
    または類似の機種であり、かつ前記空き状態にある一ま
    たは複数のプリンタを選択する機能と、 (b12)前記機能で選択された一または複数のプリン
    タの中から所定条件に従う一のプリンタを選択する機能
    とを備える構成であるコンピュータプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のコンピュータ読取
    可能な記録媒体であって、 前記機能(b1)は、 (b13)代替用のプリンタの選択を手動と自動のいず
    れで行なうかを指示する機能と、 (b14)前記機能(b13)で手動にて行なう旨の指
    示がなされたときに、データ入力用のウィンドウを表示
    装置に表示し、該ウィンドウの表示に従う入力装置から
    の入力データに基づいて前記全プリンタの中から一のプ
    リンタを選択する機能と、 (b15)前記機能(b13)で自動にて行なう旨の指
    示がなされたときに、前記機能(b11)と機能(b1
    2)とを動作させる機能とを備える構成であるコンピュ
    ータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  30. 【請求項30】 請求項28または請求項29に記載の
    コンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記機能(b11)は、 (b111)前記障害が発生したプリンタを除いた前記
    全プリンタの中から、前記障害が発生したプリンタと同
    一機種のプリンタを選択する機能と、 (b112)前記機能(b111)により1台のプリン
    タも選択されなかったときに、前記障害が発生したプリ
    ンタを除いた前記全プリンタの中から、前記障害が発生
    したプリンタと印刷能力の近いプリンタを選択する機能
    とを備える構成であるコンピュータプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載のコンピュータ読取
    可能な記録媒体であって、 前記機能(b)は、 前記機能(b112)で選択されたプリンタが前記代替
    用のプリンタと定められたとき、該代替用のプリンタに
    よる印刷結果と前記障害が発生したプリンタによる印刷
    結果が略同一となるように、前記印刷データを補正する
    機能を備える構成であるコンピュータプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  32. 【請求項32】 請求項28ないし請求項31のいずれ
    かに記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記機能(b11)は、 速度優先で分散印刷を行なう旨の指示がなされているか
    否かを判定する機能と、 該機能で速度優先で分散印刷を行なう旨の指示がなされ
    ていると判定されたときに、プリンタの機種にかかわら
    ず前記空き状態にある一のプリンタを選択する機能とを
    備える構成であるコンピュータプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】 請求項28ないし請求項32のいずれ
    かに記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記機能(b12)は、 前記機能(b11)で選択された一または複数のプリン
    タの中から最も印刷速度の高い一のプリンタを選択する
    機能であるコンピュータ読取可能な記録媒体。
  34. 【請求項34】 請求項21ないし請求項23のいずれ
    かに記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、さらに、 (d)前記機能(b12)で選択されたプリンタの呼び
    名を表示装置に表示させる機能をコンピュータに実現さ
    れるものであるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  35. 【請求項35】 前記印刷データが前記分散印刷の最中
    もしくは待機の状態にあるときに、前記機能(d)によ
    る表示を行なわせる機能を備える請求項34に記載のコ
    ンピュータ読取可能な記録媒体。
  36. 【請求項36】 前記印刷データが前記分散印刷を終了
    した状態にあるときに、前記機能(d)による表示を行
    なわせる機能を備える請求項34または請求項35に記
    載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
  37. 【請求項37】 請求項21ないし請求項23のいずれ
    かに記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記機能(b)は、 前記代替用のプリンタが前記障害が発生したプリンタと
    異なる機種であるときに、該代替用のプリンタによる印
    刷結果と前記障害が発生したプリンタによる印刷結果が
    近似するように、前記印刷データを補正する機能を備え
    る構成であるコンピュータプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2000106486A 2000-04-07 2000-04-07 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体 Pending JP2001290630A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106486A JP2001290630A (ja) 2000-04-07 2000-04-07 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
EP01917838A EP1191434A4 (en) 2000-04-07 2001-04-05 CONTROL OF DISTRIBUTED PRINTERS
PCT/JP2001/002968 WO2001077809A1 (fr) 2000-04-07 2001-04-05 Controle d'imprimantes distribuees
US09/980,210 US7167260B2 (en) 2000-04-07 2001-04-05 Control of distributed printers using virtual printer driver execute module

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106486A JP2001290630A (ja) 2000-04-07 2000-04-07 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003070443A Division JP2003296086A (ja) 2003-03-14 2003-03-14 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001290630A true JP2001290630A (ja) 2001-10-19

Family

ID=18619646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000106486A Pending JP2001290630A (ja) 2000-04-07 2000-04-07 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001290630A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005122275A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Canon Inc 情報処理装置及び方法及びプログラム
JP2005254770A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Ricoh Co Ltd 画像処理装置および画像処理方法、並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2006281593A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Canon Inc 画像形成装置及びその制御方法、画像形成システム。
US7180623B2 (en) 2001-12-03 2007-02-20 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for print error recovery
US7256909B2 (en) 2002-03-12 2007-08-14 Canon Kabushiki Kaisha Proxy print processing apparatus, proxy print processing method, program, and memory medium
JP2007317088A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Canon Inc 情報処理装置、印刷制御方法、プログラム及びコンピュータ可読の記憶媒体
JP2010152935A (ja) * 2002-08-28 2010-07-08 Oce Technologies Bv 印刷ジョブの調整された同時印刷
JP2011043869A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Ricoh Co Ltd プリンタネットワークシステム、サーバ装置、プリント方法、プログラムおよび記録媒体
US8286094B2 (en) 2005-06-29 2012-10-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for printing file using toolbar button
JP2012203850A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像出力指示装置及びプログラム
JP2019153292A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2019212070A (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 コニカミノルタ株式会社 情報処理装置、プログラム及び印刷システム
JP2019219757A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2020160767A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 代替印刷システム、印刷管理システムおよび印刷管理プログラム

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8218172B2 (en) 2001-12-03 2012-07-10 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for print error recovery
US7180623B2 (en) 2001-12-03 2007-02-20 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for print error recovery
US7256909B2 (en) 2002-03-12 2007-08-14 Canon Kabushiki Kaisha Proxy print processing apparatus, proxy print processing method, program, and memory medium
JP2010152935A (ja) * 2002-08-28 2010-07-08 Oce Technologies Bv 印刷ジョブの調整された同時印刷
US7158257B2 (en) 2003-10-14 2007-01-02 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, image processing method, and program
JP2005122275A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Canon Inc 情報処理装置及び方法及びプログラム
JP2005254770A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Ricoh Co Ltd 画像処理装置および画像処理方法、並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4587463B2 (ja) * 2005-03-31 2010-11-24 キヤノン株式会社 印刷装置及びその制御方法、印刷システム
JP2006281593A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Canon Inc 画像形成装置及びその制御方法、画像形成システム。
US8286094B2 (en) 2005-06-29 2012-10-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for printing file using toolbar button
EP1865409A2 (en) 2006-05-29 2007-12-12 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, print controlling method, and computer-readable storage medium
US8804163B2 (en) 2006-05-29 2014-08-12 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, print controlling method, program, and computer-readable storage medium
JP2007317088A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Canon Inc 情報処理装置、印刷制御方法、プログラム及びコンピュータ可読の記憶媒体
JP2011043869A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Ricoh Co Ltd プリンタネットワークシステム、サーバ装置、プリント方法、プログラムおよび記録媒体
JP2012203850A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像出力指示装置及びプログラム
JP2019153292A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP7211148B2 (ja) 2018-03-05 2023-01-24 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2019212070A (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 コニカミノルタ株式会社 情報処理装置、プログラム及び印刷システム
JP2019219757A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP7073935B2 (ja) 2018-06-15 2022-05-24 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2020160767A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 代替印刷システム、印刷管理システムおよび印刷管理プログラム
JP7216333B2 (ja) 2019-03-26 2023-02-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 代替印刷システム、印刷管理システムおよび印刷管理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001077809A1 (fr) Controle d'imprimantes distribuees
WO2001077808A1 (fr) Commande d'impression decentralisee par des imprimantes
JP2001290630A (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JPH10340165A (ja) 情報処理装置及びその方法並びにメモリ媒体
JP5782865B2 (ja) プリンタドライバ
JP2008112438A (ja) カラーおよび白黒混在ドキュメントを印刷し、中断から回復するための方法
JP4438034B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法およびコンピュータにより読み取り可能な記録媒体
JP5462638B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および、プログラム
JPH09179704A (ja) 印刷制御装置
JP2008059034A (ja) 印刷装置、及びプログラム
JP2003296086A (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP4847278B2 (ja) 画像処理方法及びその装置
JP3788184B2 (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JPH11203077A (ja) 印刷システム及びプリンタの選択方法
JP3757749B2 (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP3804395B2 (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP2007215078A (ja) 画像形成装置
JP3726634B2 (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP3788206B2 (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP2008225547A (ja) 画像データ生成装置、画像データ生成方法、画像データ生成プログラム、及び、印刷システム
JP4218969B2 (ja) 印刷装置及び方法、並びに印刷プログラム及び記憶媒体
JP2017165515A (ja) 記録媒体供給制御システム及び記録媒体供給制御プログラム
JP2003296077A (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP4098457B2 (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP2003248574A (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050920