JP2003248574A - 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体 - Google Patents

分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体

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JP2003248574A
JP2003248574A JP2003070397A JP2003070397A JP2003248574A JP 2003248574 A JP2003248574 A JP 2003248574A JP 2003070397 A JP2003070397 A JP 2003070397A JP 2003070397 A JP2003070397 A JP 2003070397A JP 2003248574 A JP2003248574 A JP 2003248574A
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JP2003070397A
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Fumihiko Iwata
文彦 岩田
Masashi Asakawa
正志 浅川
Akihiro Sato
昭弘 佐藤
Akira Mochida
晃 持田
Hironori Togashi
宏規 富樫
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性よく分散印刷を行なうことができるよ
うにする。 【解決手段】 分散印刷の際に、ディスプレイに「分散
印刷ユーティリティ」のウィンドウWN4を表示する。
このウィンドウWN4には、印刷中もしくは印刷待ちの
状態にあるジョブの一覧を表示する。このジョブの一覧
には、分散形態を表わす一情報であるまとめ方について
の情報が表示され、また、同一ウィンドウWN4上に、
分散先である各プリンタの最新の稼働状況が表示されて
いる。このために、作業者は、割り振りがどのように行
なわれているかということと、各プリンタが「用紙切
れ」など支障が生じていないかなどを一のウィンドウか
ら素早く知ることができる。また、印刷の終了したジョ
ブの一覧についても切り替えて、ウィンドウWN4に表
示可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷すべき印刷
データを複数のプリンタに分散して出力する分散印刷の
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータネットワークを用い
ることで、パーソナルコンピュータ等の一の情報処理装
置に対して複数のプリンタを容易に接続することが可能
となった。こうした一の情報処理装置に複数のプリンタ
を接続した構成では、情報処理装置で作成した印刷デー
タを各プリンタに分散して出力することができ、全体と
しての印刷時間の短縮を図ることができる。こうした分
散印刷の最中には、その分散印刷の進行状況を示すウィ
ンドウが表示されるように構成されている。このウィン
ドウには、印刷したい全体量に対して現在までにどれだ
けの量の印刷が終了しているかが表示されており、作業
者は印刷の経過を知ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、出力先が単一である通常印刷を行なうと
きと同様の情報がウィンドウに表示されるだけであるこ
とから、作業者は、各プリンタにどういった割り振りで
分散を行なうか等の分散印刷に特有な情報を得ることが
できなかった。このために、印刷に支障が生じたときに
情報不足から迅速に対応することができない等、作業性
が悪いという問題が発生した。
【0004】この発明は、作業性よく分散印刷を行なう
ことができるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
【0006】この発明の分散印刷制御装置は、印刷すべ
き印刷データを所定の単位で区分けして複数のプリンタ
のそれぞれが引き受ける前記区分けされた部分を定め、
該定められた情報を割り振り情報として、前記印刷デー
タを前記割り振り情報に基づいて各プリンタに分散出力
することにより分散印刷を行なう分散印刷制御装置にお
いて、前記割り振り情報により定められる分散先のプリ
ンタの最新の稼働状況を検出する稼働状況検出手段と、
前記割り振り情報を示すフィールドと前記稼働状況検出
手段により検出した最新の稼働状況を示すフィールドと
を少なくとも備える一のウィンドウを表示装置に表示さ
せる表示制御手段とを備えることを要旨としている。
【0007】上記構成の分散印刷制御装置によれば、分
散印刷の際に、分散の割り振りの情報と、各分散先のプ
リンタの最新の稼働状況とを一のウィンドウに同時に表
示することができる。このために、作業者は、各プリン
タへの割り振りがどのように行なわれているかというこ
とと、各プリンタが「用紙切れ」など支障が生じていな
いかなどを一のウィンドウから素早く知ることができ
る。したがって、作業者は、印刷に支障が生じたとき等
の不測時にも、必要な情報を得ることができ、この情報
から迅速な対応が可能となることから、作業性に優れて
いるという効果を奏する。
【0008】なお、上記構成の分散印刷制御装置におい
て、前記区分けする印刷データの所定の単位は、印刷デ
ータで示す文書のページの単位であるものとすることが
できる。この構成によれば、印刷すべき文書のページを
区切りとして、各プリンタへの分散印刷を行なうことが
できる。
【0009】上記構成の分散印刷制御装置において、プ
リントジョブによって示される一単位の印刷データが前
記分散印刷の最中もしくは待機の状態にあるときに、該
プリントジョブについて前記表示制御手段による表示を
行なわせる第1制御手段を備える構成とすることができ
る。この構成によれば、分散印刷の途中もしくは待機時
にあるプリントジョブについて、分散の割り振りの情報
と各分散先のプリンタの最新の稼働状況とが表示され
る。
【0010】上記第1制御手段を備える分散印刷制御装
置において、プリントジョブによって示される一単位の
印刷データが前記分散印刷を終了した状態にあるとき
に、該プリントジョブについて前記表示制御手段による
表示を行なわせる第2制御手段を備える構成とすること
ができる。この構成によれば、分散印刷の終了したプリ
ントジョブについて、分散の割り振りの情報と各分散先
のプリンタの最新の稼働状況とが表示される。
【0011】上記第1制御手段および第2制御手段を備
える分散印刷制御装置において、前記第1制御手段によ
る表示と前記第2制御手段による表示とを択一的に切り
替えるスイッチを備える構成とすることができる。この
構成によれば、第1制御手段による表示と前記第2制御
手段による表示とをスイッチにより容易に切り替えるこ
とができる。
【0012】上記第1制御手段および第2制御手段を備
える分散印刷制御装置において、前記第2制御手段は、
印刷物を回収したときの並び順を考慮した適切な回収の
順番を各プリンタに対応づけて前記ウィンドウ内に表示
する手段を備える構成とすることができる。この構成に
よれば、分散印刷の終了したプリントジョブについての
回収の順番がウィンドウに表示される。したがって、作
業者は回収の順番にプリンタを回って印刷物を回収する
だけで印刷物を適切な順に並べることができる。
【0013】上記第1制御手段および第2制御手段を備
える分散印刷制御装置において、前記第2制御手段は、
前記分散印刷の終了後に再度、該分散印刷を行なうこと
を指示するスイッチを前記ウィンドウ内に表示する手段
を備える構成とすることができる。この構成によれば、
そのスイッチを操作するだけで再印刷を容易に行なうこ
とができることから、再印刷の際の操作性に優れてい
る。
【0014】この発明の分散印刷制御装置において、前
記印刷データをそれぞれ示す複数のプリントジョブにつ
いての前記割り振り情報を前記ウィンドウに同時に表示
可能な構成とすることができる。この構成によれば、複
数のプリントジョブについての割り振り情報と、その複
数のプリントジョブから選択した任意の一のプリントジ
ョブについての分散先であるプリンタの稼働状況とを同
時にウィンドウに表示するといったことが可能となる。
【0015】この発明の分散印刷制御装置において、表
示装置に入力用ウィンドウを表示するとともに、入力装
置からの入力データに基づいて前記印刷データの分散に
ついての各種情報を設定する分散情報設定手段を備え、
該分散情報設定手段により設定された各種情報に基づい
て、前記割り振り情報の決定を行なうよう構成すること
ができる。この構成によれば、プリンタの分散先を定め
るために必要な各種情報を、分配情報設定手段によって
指定することができる。
【0016】この発明の分散印刷制御方法は、印刷すべ
き印刷データを所定の単位で区分けして複数のプリンタ
のそれぞれが引き受ける前記区分けされた部分を定め、
該定められた情報を割り振り情報として、前記印刷デー
タを前記割り振り情報に基づいて各プリンタに分散出力
することにより分散印刷を行なう分散印刷制御方法にお
いて、(a)前記割り振り情報により定められる分散先
のプリンタの最新の稼働状況を検出するステップと、
(b)前記割り振り情報を示すフィールドと前記ステッ
プ(a)により検出した最新の稼働状況を示すフィール
ドとを少なくとも備える一のウィンドウを表示装置に表
示させるステップとを備えることを要旨としている。
【0017】この構成の分散印刷制御方法は、この発明
の分散印刷制御装置と同様な作用・効果を有しており、
ウィンドウの情報から適切な対応が可能となることか
ら、作業性に優れているという効果を奏する。
【0018】この発明の記録媒体は、印刷すべき印刷デ
ータを所定の単位で区分けして複数のプリンタのそれぞ
れが引き受ける前記区分けされた部分を定め、該定めら
れた情報を割り振り情報として、前記印刷データを該割
り振り情報に基づいて各プリンタに分散出力することに
より分散印刷を行なう分散印刷制御装置において用いら
れるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体であって、(a)前記割り振り情
報により定められる分散先のプリンタの最新の稼働状況
を検出する機能と、(b)前記割り振り情報を示すフィ
ールドと前記機能(a)により検出した最新の稼働状況
を示すフィールドとを少なくとも備える一のウィンドウ
を表示装置に表示させる機能とを、コンピュータに実現
させるためのコンピュータプログラムを記録したことを
要旨としている。
【0019】上記構成の第1の記録媒体も、上記発明の
分散印刷制御装置と同様な作用・効果を有しており、ウ
ィンドウの情報から適切な対応が可能となることから、
作業性に優れているという効果を奏する。
【0020】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。その第1の態様は、この発明の記録媒体
による機能と同様の機能を持つコンピュータプログラム
としての態様である。その第2の態様は、そのコンピュ
ータプログラムを含むことで搬送波内に具現化されたデ
ータ信号としての態様である。第3の態様は、コンピュ
ータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム
供給装置としての態様である。この第3の態様では、コ
ンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上の
サーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラ
ムをコンピュータにダウンロードし、これを実行するこ
とで、上記の装置や方法を実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成・作
用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形
態を実施例に基づき説明する。
【0022】1.ハードウェアの全体構成 図1はこの発明の一実施例を適用するコンピュータシス
テムのハードウェアの概略構成を示すブロック図であ
る。図示するように、この一実施例のコンピュータシス
テムは、コンピュータ10を備え、このコンピュータ1
0には、実質的にコンピュータ機能を有する複数のプリ
ンタ70,80,…が、ローカルエリアネットワーク
(LAN)により構築されたコンピュータネットワーク
90を介して接続されている。なお、コンピュータネッ
トワーク90は、LANに替えて、インターネットや、
イントラネットや、ワイドエリアネットワーク(WA
N)など、各種ネットワークに替えることができる。
【0023】コンピュータ10には、周辺機器としての
CRTディスプレイ12が接続され、さらにはローカル
にてもう一台のプリンタ60が接続されている。また、
コンピュータ10は、コンピュータ本体16とキーボー
ド18とマウス20を備える。このコンピュータ本体1
6には、フロッピィディスク22の内容を読み取るフロ
ッピィディスクドライブ24が搭載されている。
【0024】コンピュータ本体16は、中央演算処理装
置としてのCPU30を中心にバスにより相互に接続さ
れたROM31、RAM32、表示画像メモリ33、マ
ウスインタフェース34、キーボードインタフェース3
5、FDC36、HDC37、CRTC38、プリンタ
インタフェース39およびネットワーク制御回路40を
備える。
【0025】ROM31は、内蔵されている各種プログ
ラム等を記憶する読み出し専用のメモリである。RAM
32は、各種データ等を記憶する読み出し・書込み可能
なメモリである。表示画像メモリ33はCRTディスプ
レイ12に表示する画像の画像データを記憶するメモリ
である。マウスインタフェース34は、マウス20との
データ等のやり取りを司るインタフェースである。キー
ボードインタフェース35は、キーボード18からのキ
ー入力を司るインタフェースである。FDC36は、フ
ロッピィディスクドライブ(FDD)24を制御するフ
ロッピィディスクコントローラである。HDC37は、
ハードディスクドライブ(HDD)41を制御するハー
ドディスクコントローラである。CRTC38は、表示
画像メモリ33に記憶される表示画像データに基づいて
CRTディスプレイ12における画像の表示を制御する
CRTコントローラである。プリンタインタフェース3
9は、ローカルにて接続されるプリンタ14へのデータ
の出力を制御するインタフェースである。ネットワーク
制御回路40は、ネットワークカードなどから成り、コ
ンピュータネットワーク90に接続されている。
【0026】このコンピュータシステムでは、オペレー
ティングシステムはHDD41に記憶されており、コン
ピュータ本体16に電源を投入すると、HDD41のブ
ートブロックに書き込まれたローダに従ってRAM32
の所定の領域にロードされる。また、プリンタ60,7
0,80の機種毎に用意される実プリンタドライバは、
フロッピィディスク22に予め格納されており、所定の
インストールプログラムを起動することで、フロッピィ
ディスクドライブ24からコンピュータ10にインスト
ールされる。このインストールされたプリンタドライバ
は、HDD41に記憶されており、コンピュータ10に
電源を投入したときに、オペレーティングシステムに組
み込まれ、RAM32の所定の領域にロードされる。
【0027】また、このコンピュータシステムでは、仮
想的なプリンタについての情報を定める仮想的なプリン
タドライバ(仮想プリンタドライバ)110を備えてい
る。この仮想プリンタドライバ110は、実際のプリン
タドライバと同様に、フロッピィディスク22に予め格
納されており、所定のインストールプログラムを起動す
ることで、フロッピィディスクドライブ24からコンピ
ュータ10にインストールされる。このインストールさ
れた仮想プリンタドライバ110は、HDD41に記憶
されており、コンピュータ10に電源を投入したとき
に、オペレーティングシステムに組み込まれ、RAM3
2の所定の領域にロードされる。なお、仮想プリンタド
ライバ110のコンピュータプログラムは、フロッピィ
ディスク22に格納されたものに替えて、CD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒
体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよい。
また、このコンピュータプログラムは、外部のコンピュ
ータネットワーク(例えばインターネット)に接続され
る特定のサーバから、コンピュータネットワークを介し
て提供されるプログラムデータをダウンロードして、R
AM32またはHDD41に転送することにより得るよ
うにすることもできる。
【0028】プリンタ60,70,80は、ドラムにレ
ーザ光を当てて像を作り、トナーで現像して用紙に転写
する所謂レーザプリンタである。なお、プリンタ60,
70,80としては、インクジェットプリンタ、熱転写
プリンタなど、各種プリンタを適用することができる。
【0029】2.分散印刷処理の様子 かかる構成のコンピュータシステムによれば、大まかに
は、コンピュータ本体16により、印刷すべき印刷デー
タを作成し、この印刷データをコンピュータ本体16に
接続されているプリンタ60,70,80に分散して印
刷させる分散印刷処理を行なう。こうした分散印刷処理
の様子について以下詳しく説明する。
【0030】図2は、分散印刷処理の全体の様子を概略
的に示すブロック図である。図3は、分散印刷処理に用
いられる仮想プリンタドライバ110の処理の様子を示
すブロック図である。図4は、分散印刷処理の一部を実
現する分散印刷ユーティリティプログラム(以下、単に
「分散印刷ユーティリティ」と呼ぶ)120の処理の様
子を示すブロック図である。
【0031】図2に示すように、コンピュータ本体16
の内部で動作しているアプリケーションプログラム10
0は、文書作成処理を行なって文書データ(画像データ
であってもよい)を生成し、この文書データを印刷すべ
く印刷命令を発行する。アプリケーションプログラム1
00から印刷命令が発行されると、仮想プリンタドライ
バ110が、印刷命令を受けて、この仮想プリンタドラ
イバ110が想定する仮想的なプリンタの性能について
の性能情報をアプリケーションプログラム100に返
す。詳細には、図3に示すように、仮想プリンタドライ
バ110は、印刷命令受信部111により、アプリケー
ションプログラム100から発行される印刷命令を受信
して、その印刷命令を受信した旨を印刷命令受信部11
1から受けた性能情報返信部112により、仮想的なプ
リンタの性能についての性能情報をアプリケーションプ
ログラム100に返す。
【0032】ここで仮想的なプリンタの性能というの
は、分散先となり得る全てのプリンタのうちの最も性能
の高いプリンタについての性能である。一般に、性能の
高いプリンタは、高級なプログラム言語により描画を行
なっている。例えば、数式等を用いた高度な描画命令に
より図形を表わすものは高級なプログラム言語であり、
ビットマップを用いた程度の低い描画命令により図形を
表わすものは低級なプログラム言語である。したがっ
て、この実施例では、仮想的なプリンタの性能を上述し
たように分配先となり得る全てのプリンタのうちの最も
高いプリンタについての性能と定めることで、この仮想
プリンタドライバ110において高級なプログラム言語
に従うデータ変換処理(レンダリング処理)を可能とし
ている。すなわち、高級なプログラム言語は前述したよ
うに、高度な描画命令を使用するものであるから、この
仮想プリンタドライバ110では、もっとも高性能なプ
リンタに合わせて効率的なレンダリング処理を実現し得
るようにしている。
【0033】なお、分散先となり得るプリンタというの
は、コンピュータ本体16にローカルもしくはネットワ
ークで接続される全てのプリンタのうちのプロパティ設
定部113により設定されるプリンタグループに属する
プリンタであり、ここでは、プリンタ60,70,80
が該当するものとする。
【0034】詳細には、上記プリンタ60,70,80
の機種毎に用意されるプリンタドライバ(以下、実プリ
ンタドライバと呼ぶ)から分散印刷ユーティリティ12
0が取り込んだ各プリンタ60,70,80の性能情報
を、性能情報入力部114により取り込んで、仮想プリ
ンタ性能決定部115により、これら各プリンタ60,
70,80の性能情報から最も高いものを抽出して、こ
れを仮想的なプリンタの性能情報とする。性能情報返信
部112はこの仮想的なプリンタの性能情報をアプリケ
ーションプログラム100に返している。なお、各プリ
ンタ60,70,80が同一の機種である場合には、い
ずれかのプリンタ60,70,80の性能情報が仮想的
なプリンタの性能情報と定められる。
【0035】なお、こうした仮想プリンタドライバ11
0で定める性能情報は、この実施例のように最も高性能
のプリンタの性能とする構成に替えて、各プリンタ6
0,70,80の性能情報から選択した任意のものとす
ることもできる。さらに、各プリンタ60,70,80
の性能情報に依存しない予め定めた性能情報とすること
もできる。
【0036】また、仮想プリンタドライバ110は、プ
ロパティ設定部113により、ユーザインタフェース1
16を動作させて印刷のための各種情報を設定・記憶す
るが、この印刷のための各種情報のうちのいくつかの情
報を上記性能情報とともに性能情報返信部112を介し
てアプリケーションプログラム100に返す。印刷のた
めの各種情報としては、印刷品質、色補正、ハーフトー
ンの種類等の印刷の基本設定に関するもの、用紙のサイ
ズ、印刷方向等の用紙設定に関するもの、分散先となり
得るプリンタを指定するプリンタグループに関するも
の、分散印刷する場合の分散形態に関するもの等がある
が、ここでは、これら情報の内のプリンタグループおよ
び分散形態に関するものを除いた情報をアプリケーショ
ンプログラム100に送る。
【0037】アプリケーションプログラム100は、性
能情報やこれら情報を受け取り、上記生成した文書デー
タを性能情報やこれら情報に基づいて、プリンタ(ここ
では仮想的なプリンタ)に適合した印刷データに変換し
て、この変換後の印刷データを仮想プリンタドライバ1
10に送る。この印刷データの変換の処理は、前述した
ように効率的なレンダリング処理を実現するもので、実
プリンタドライバにより実現される色変換やハーフトー
ン等の処理についてはここでは実施されない。
【0038】図2に示すように、仮想プリンタドライバ
110は、アプリケーションプログラム100から送ら
れてきた印刷データを中間印刷データとして、その中間
印刷データをまとめたデータセットを中間印刷ファイル
MFとしてHDD41に一旦格納する。詳細には、図3
に示すように、アプリケーションプログラム100から
送られてきた印刷データを印刷データ受信部117によ
り受信して、その後、その印刷データを中間印刷データ
としてその中間印刷データをまとめたデータセットを、
中間印刷データ出力部118によりHDD41に出力す
る。この中間印刷ファイルMFの中間印刷データは、そ
の後、分散印刷ユーティリティ120により読み込まれ
る。なお、中間印刷ファイルMFは、HDD41に替え
てRAM32に格納する構成としたり、フロッピィディ
スク22に格納する構成としたりすることもでき、さら
には、他の外部記憶装置とすることもできる。また、仮
想プリンタドライバ110は、プロパティ設定部113
で設定された各種情報をプリンタプロパティデータとし
てプロパティデータ出力部119を介して分散印刷ユー
ティリティ120に送る処理も行なう。
【0039】図2に示すように、分散印刷ユーティリテ
ィ120は、中間印刷ファイルMFを構成する中間印刷
データとプリンタプロパティデータとを受け取り、その
中間印刷データを、プリンタプロパティデータに含まれ
るプリンタグループと分散形態に関する情報に従って各
プリンタ60,70,80用に分配して、各プリンタ6
0,70,80に対応して設けられた実プリンタドライ
バ130,140,150に送る。分散印刷ユーティリ
ティ120によるこうした処理について、次に詳しく説
明する。
【0040】図4に示すように、分散印刷ユーティリテ
ィ120は、まず、中間印刷データ入力部121によ
り、中間印刷ファイルMFを構成する中間印刷データを
取り込むとともに、プロパティデータ入力部122によ
り、仮想プリンタドライバ110から送られてくるプリ
ンタプロパティデータを受け取る。次いで、そのプリン
タプロパティデータに含まれるプリンタグループと分散
形態に関する情報に基づいて、割り振り決定部123に
より中間印刷データの割り振りを決定する。ここでいう
割り振りというのは、中間印刷データをページ単位に分
け、プリンタグループに属する各プリンタ60,70,
80がそれぞれ引き受けるページを定めることである。
【0041】こうして決定された割り振りの情報は出力
データ制御部124に送られる。出力データ制御部12
4は、中間印刷データ入力部121で取り込んだ中間印
刷データの各ページを、上記割り振りの情報に基づい
て、上記プリンタ60,70,80の実プリンタドライ
バ130,140,150に対して振り分けながらそれ
ぞれ出力する。なお、この実プリンタドライバ130,
140,150へのデータ出力の際には、具体的には次
のような作業を経て行なう。
【0042】まず、割り振り先のプリンタに対してプリ
ンタドライバを介して設定変更を指示する処理をプリン
タ設定部125により行なう。次いで、出力命令出力部
126により出力命令を発行して、その出力命令の発行
を受けた実プリンタドライバ130,140,150か
ら返送されてくるプリンタ60,70,80の性能につ
いての性能情報を、性能情報入力部127により受け取
る。出力データ制御部124は、性能情報入力部127
から受け取った性能情報と、プロパティデータ入力部1
22から受け取ったプリンタプロパティデータに含まれ
る印刷の基本設定に関する情報や用紙設定に関する情報
等(プリンタグループと分散形態に関する情報を除く)
に基づいて、中間印刷データの割り振るべきページを割
り振り先のプリンタ60,70,80に適合したデータ
に変換する。
【0043】出力データ制御部124は、これら変換後
の印刷データを最終印刷データとして、最終印刷データ
出力部128を介して実プリンタドライバ130,14
0,150に送る。実プリンタドライバ130,14
0,150は、仮想プリンタドライバでは実施されなか
った各プリンタに対応した色変換やハーフトーン等の処
理を最終印刷データに施して、その最終印刷データを各
プリンタ60,70,80に送信する。
【0044】さらに、分散印刷ユーティリティ120
は、実プリンタドライバ130,140,150からの
信号に基づいて各プリンタ60,70,80の状態を監
視するプリンタ監視部129を備えている。実プリンタ
ドライバ130,140,150は、各プリンタ60,
70,80の最新の稼働状況を検出することができる。
プリンタ監視部129は、実プリンタドライバ130,
140,150から上記稼働状況を示す信号を受け取
り、この稼働状況に基づいて各プリンタ60,70,8
0の混み具合やプリンタのエラー状態(故障は勿論のこ
と、用紙詰まり、用紙切れの状態等も含む)を監視して
いる。出力データ制御部124は、このプリンタ監視部
129からの信号を受け取り、上記分配された印刷デー
タの出力に際して、混み合っていたりエラー状態にある
プリンタについては出力先を変更したり、出力を一旦中
止したりする処理を行なう。
【0045】なお、実プリンタドライバ130,14
0,150から送られてくる各プリンタ60,70,8
0の性能情報は、前述したように分散印刷ユーティリテ
ィ120で利用されるとともに、性能情報出力部12a
を介して仮想プリンタドライバ110にも送られる。
【0046】3.仮想プリンタドライバ 仮想プリンタドライバ110がコンピュータ10にイン
ストールされたときに、オペレーティングシステムがど
のような状態に変わるかを、次に説明する。なお、この
説明に当たり、この仮想プリンタドライバ110が動作
するオペレーティングシステムとして、Windows
95(マイクロソフト社の商標)を例にとって説明す
る。
【0047】ユーザ(作業者)は、コンピュータ10を
次のように操作して、印刷のための各種情報を設定する
ダイアログボックスをCRTディスプレイ12の画面上
に開く。すなわち、[スタート]→[設定]→[プリン
タ]の操作を行なうことで、「プリンタ」ウィンドウを
開く。図5は、この「プリンタ」ウィンドウを示す説明
図である。仮想プリンタドライバ110がコンピュータ
10にインストールされた場合、図示するように、「プ
リンタ」ウィンドウWN1には、プリンタ60,70,
80の機種毎に用意される実プリンタドライバ130,
140,150のアイコンIC1,IC2,IC3に加
えて、仮想プリンタドライバ110に対応する例えば
「分散印刷」と表記されたアイコンIC4が表示される
ことになる。即ち、仮想プリンタドライバ110も実プ
リンタドライバと同様に、インストールされると、その
仮想プリンタドライバ110に対応したアイコンIC4
が「プリンタ」ウィンドウWN1に表示されることにな
る。
【0048】なお、その「プリンタ」ウィンドウ上の仮
想プリンタドライバ110に対応した「分散印刷」のア
イコンIC4をダブル・クリックして、その仮想プリン
タドライバ110についてのウィンドウを開き、その
後、そのウィンドウから[プリンタ]→[プロパティ]
の操作を行なうと、その仮想のプリンタについての各種
情報を設定する「分散印刷プロパティ」のダイアログボ
ックスが表示される。作業者は、この「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスに従ってマウス20および
キーボード18を操作することにより、各種の設定情報
を入力することが可能となる。なお、この「分散印刷プ
ロパティ」のダイアログボックスが、前述したユーザイ
ンタフェース116に相当する。
【0049】4.ユーザインタフェース 図6は、「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2を例示する説明図である。図示するように、「分
散印刷プロパティ」のダイアログボックスWN2には、
「分散設定」、「プリンタ」の2種類のカードCD1,
CD2が用意されている。「分散設定」のカードCD1
は、分散印刷する場合の分散形態に関わる情報等を設定
するためのものである。「プリンタ」のカードCD2
は、分散先となり得るプリンタグループに関わる情報、
印刷の基本設定に関する情報および用紙設定に関する情
報等を設定するためのものである。両カードCD1,C
D2のいずれかが、作業者によって、マウス20を操作
することにより選択されて、ダイアログボックスWN2
に表示される。図6には、「分散設定」のカードCD1
が表示された状態が例示されている。なお、カードCD
1,CD2の内容の組み分けは、上記例に限る訳ではな
く、1枚のカードで全ての内容を含む構成としてもよ
く、あるいは、より細かく分けて3枚以上のカードに分
ける構成としてもよい。
【0050】図示するように、「分散設定」のカードC
D1には、「ドキュメント」、「リカバリ」、「指定日
時」の3つのフィールドfd1,fd2,fd3が設け
られている。「ドキュメント」のフィールドfd1は、
文書の印刷形態を設定するためのもので、「部数」につ
いてのデータ入力欄id1、「部単位で印刷する」のチ
ェックボックスid2、「部、ページ単位でまとめる」
のチェックボックスid3、「ジョブのまとめ方」につ
いてのデータ入力欄id4、「区切りページ」について
のデータ入力欄id5が設けられている。各データ入力
欄(チェックボックスを含む、以下同じ)id1〜id
5は次のような仕様にて設計されている。
【0051】1)「部数」のデータ入力欄id1:印刷
する部数を入力する。アプリケーションプログラム10
0で設定された内容がデフォルトとして入力される。 2)「部単位で印刷する」のチェックボックスid2:
このチェックボックスid2がオン状態のとき、丁合い
印刷となり、オフ状態のとき、スタック印刷となる。こ
こで、丁合い印刷とは、部単位で、各部はページ順にて
出力を行なうものであり、スタック印刷とは、ページ単
位で、各ページは部数分出力を行なうものである。すな
わち、チェックボックスid2がオン状態のとき、部単
位で、チェックボックスid2がオフ状態のとき、ペー
ジ単位で順に印刷がなされることになる。 3)「部、ページ単位でまとめる」のチェックボックス
id3:このチェックボックスid3がオン状態のとき
には、上記部単位もしくはページ単位の一集合が複数の
プリンタに渡ることを禁止し、オフ状態のときには、そ
の一集合が複数のプリンタに渡ることを許可する。
【0052】4)「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄
id4:このデータ入力欄id4における「プリンタ単
位」のラジオボタンが選択されると、一のプリンタから
出力する全ページを一つのまとまりとして扱う。このラ
ジオボタンが選択されると、ネットワークに接続された
共有プリンタ70,80において他の使用者の印刷結果
との混在がなくなる。一方、「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンが選択されると、上記部単位やページ単位
の一集合ごとを一つのまとまりとして扱う。ローカルの
プリンタ60に分散する場合や他の使用者の印刷結果と
混在しても問題ないような場合に利用する。
【0053】5)「区切りページ」のデータ入力欄id
5:区切りページとは、他の使用者の印刷結果と上記ま
とまりの単位で混在した場合に判別できるように、上記
まとまりの先頭や末尾に設けるページである。「先頭」
のチェックボックスがクリックされた場合には、まとま
りの先頭位置に区切りページを印刷する。「末尾」のチ
ェックボックスがクリックされた場合には、まとまりの
末尾位置に区切りページを印刷する。なお、区切りペー
ジには、印刷する文書名や部数、ページ数、使用者名な
どが印刷される。
【0054】なお、この「ドキュメント」のフィールド
fd1には、上記データ入力欄id1〜id5の他に、
上記データ入力欄id1〜id5の設定内容によって決
定される分散形態を表わす分散形態表示欄ddが設けら
れている。この分散形態表示欄ddは、データ入力欄i
d1〜id5の設定内容によって決定される分散形態が
どのようなものであるかをイラスト画像にて示すもので
ある。
【0055】次に、データ入力欄id1〜id5の設定
の内容によって分散形態表示欄ddのイラスト画像がど
のように決まるかを、図7および図8を用いて説明す
る。まず最初に、「部数」のデータ入力欄id1、「部
単位で印刷する」のチェックボックスid2、「部、ペ
ージ単位でまとめる」のチェックボックスid3によっ
てイラスト画像がどのように決まるかを説明する。
【0056】図7は、データ入力欄id1と2つのチェ
ックボックスid2,id3の設定の内容によって分散
形態表示欄ddのイラスト画像がどのように変わるかを
示す説明図である。図示の表において、列は、部単位で
印刷するか否か、すなわち、「部単位で印刷する」のチ
ェックボックスid2がオン状態であるかオフ状態であ
るかによって定まり、行は、部、ページ単位でまとめな
いか否か、すなわち、「部、ページ単位でまとめる」の
チェックボックスid3がオフ状態であるかオン状態で
あるかによって定まる。この表は、「部数」データ入力
欄id1から設定される部数が4部である場合の一例で
ある。
【0057】「部単位で印刷する」で、かつ「部、ペー
ジ単位でまとめない」の場合には、表中第1行、第1列
のセルC11に示すように、1台目のプリンタ60に
は、丁合で第1部の第1ページと第2ページが次いで第
2部の第1ページが印刷され、2台目のプリンタ70に
は、第2部の第2ページ、第3部の第1ページと第2ペ
ージが印刷され、3台目のプリンタ80には、第4部の
第1ページと第2ページが印刷されることを示すイラス
ト画像が表示される。
【0058】「部単位で印刷しない」で、かつ「部、ペ
ージ単位でまとめない」の場合には、表中第1行、第2
列のセルC12に示すように、スタック印刷となること
から、1台目のプリンタ60には、第1ページが3部印
刷され、2台目のプリンタ70には、第1ページの必要
部数の残り分と第2ページが2部印刷され、3台目のプ
リンタ80には、第2部の必要部数の残り分とが印刷さ
れることを示すイラスト画像が表示される。
【0059】「部単位で印刷する」で、かつ「部、ペー
ジ単位でまとめる」の場合には、表中第2行、第1列の
セルC21に示すように、1台目のプリンタ60は、1
単位が複数のプリンタに渡ることを禁止することから、
第1部の第1ページから第2部の第2ページまで印刷さ
れ、2台目のプリンタ70には、第3部の第1ページと
第2ページが印刷され、3台目のプリンタ80には、第
4部の第1ページと第2ページが印刷されることを示す
イラスト画像が表示される。
【0060】「部単位で印刷しない」で、かつ「部、ペ
ージ単位でまとめる」の場合には、表中第2行、第2列
のセルC22に示すように、1台目のプリンタ60に
は、第1ページが必要部数分印刷され、2台目のプリン
タ70には、第2ページが必要部数分印刷されることを
示すイラスト画像が表示される。
【0061】次に、データ入力欄id1〜id3の設定
内容から決まるイラスト画像が、「ジョブのまとめ方」
のデータ入力欄id4と「区切りページ」のデータ入力
欄id5によってどのように変わるかを説明する。図8
は、データ入力欄id4,id5によって分散形態表示
欄ddのイラスト画像がどのように決まるかを示す説明
図である。図8に示したイラスト画像の一例は、データ
入力欄id1〜id3の内容によって図7中のセルC1
1に示すようにイラスト画像が決定した場合に、データ
入力欄id4,id5の設定内容に応じてさらにどのよ
うに変わるかを示すものである。
【0062】図8の表において、列は、「ジョブのまと
め方」のデータ入力欄id4において「プリンタ単
位」、「部、ページ番号単位」のいずれのラジオボタン
が選択されたかによって定まり、行は、「区切りペー
ジ」のデータ入力欄id5において「先頭」、「末尾」
の両チェックボックスがどのように指示されているかに
よって定まる。
【0063】「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄id
4において、「プリンタ単位」のラジオボタンがクリッ
クされている場合、表中の第1行、第1列のセルCE1
1に示すように、図7のセルC11とそのイラスト画像
は変わらず、一のプリンタから印刷される全ページはま
とめられた形となる。一方、「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンがクリックされている場合には、第1行、
第2列のセルCE12に示すように、部、もしくはペー
ジ単位の集合がまとめられ、それらは次のまとまりとの
間で一旦分けられる。なお、実際は、「プリンタ単位」
のラジオボタンがクリックされている場合も「部、ペー
ジ番号単位」のラジオボタンがクリックされている場合
にも、区切りページがないことから同じ印刷結果とな
る。
【0064】「区切りページ」のデータ入力欄id5か
ら区切りページがあると判別された場合には、表中の第
2行目、第3行目、第4行目に示すように、第1行目に
てまとめられた区分に対して、先頭、末尾、または両者
に区切りページ(図中黒塗りの部分)が差し込まれた形
にイラスト画像は定められる。この表によって決定され
るイラスト画像が、分散形態表示欄ddに表示される。
【0065】図6に戻り、「リカバリ」のフィールドf
d2は、分散印刷されるプリンタでエラーが発生した場
合に他のプリンタでリカバリさせる際のリカバリ先を指
定するためのものである。この「リカバリ」のフィール
ドfd2には、「リカバリしない」、「出力先を指定す
る」、「リカバリ先を自動で選択する」の3つのラジオ
ボタンが設けられている。「リカバリしない」のラジオ
ボタンが選択された場合には、分散印刷されるプリンタ
でエラーが発生した場合にもリカバリをしないものとす
る。「出力先を指定する」のラジオボタンが選択された
場合には、「プリンタ」のデータ入力欄から入力された
出力先をリカバリ先とする。「リカバリ先を自動で選択
する」のラジオボタンが選択された場合には、エラーが
発生したプリンタと同機種のプリンタをリカバリ先とす
る。同機種のプリンタがなければ空いているプリンタを
リカバリ先とする。
【0066】「指定日時」のフィールドfd3は、印刷
時間を指定するもので、「印刷日時を指定する」のチェ
ックボックスが指定された場合には、「指定日時」の欄
から入力された時間に印刷が開始される。
【0067】なお、この「分散設定」のカードCD1の
最下段には、「印刷前に設定画面を表示する」のチェッ
クボックスid6が設けられている。このチェックボッ
クスid6がオン状態のときには、印刷を開始する前
に、この「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2が再度表示される。この表示により、作業者は、
印刷を開始する前に、設定内容を再度確認したり変更し
たりすることが可能となる。一方、チェックボックスi
d6がオフ状態のときには、印刷を開始する前に「分散
印刷プロパティ」のダイアログボックスWN2が表示さ
れることはない。
【0068】「分散印刷プロパティ」のダイアログボッ
クスWN2に表示される「プリンタ」のカードCD2に
ついて、図9を用いて次に説明する。図示するように、
「プリンタ」のカードCD2には、「プリンタグルー
プ」のフィールドfd4と、「用紙設定」のフィールド
fd5と、内容表示欄fd6が設けられている。
【0069】「プリンタグループ」のフィールドfd4
は、文書を分散して印刷するプリンタのグループを指定
するためのもので、「グループ名」のデータ入力欄id
11と「プリンタ」の表示欄id12と「グループ設
定」のボタンid13とが設けられている。「グループ
名」のデータ入力欄id11は、そのグループの名前を
設定するためのものであり、予め設定されたグループ名
が選択肢として用意される。「プリンタ」の表示欄id
12は、「グループ名」のデータ入力欄id1から設定
されたグループに属するプリンタ名を表示する。「グル
ープ設定」のボタンid13は、図示しない新たなウィ
ンドウを開き作業者からのデータ入力を受け付けること
で、「グループ名」のデータ入力欄id11に用意され
る選択肢の追加、削除を行なう。「プリンタグループ」
のフィールドfd4によって指定されるグループに属す
る全てのプリンタ、すなわち、「プリンタ」の表示欄i
d12に表示される各プリンタに対して、コンピュータ
10は分散印刷を行なうことになる。すなわち、コンピ
ュータ本体16にローカルまたはコンピュータネットワ
ーク90にて接続される全てのプリンタの中でも、この
「プリンタグループ」のフィールドfd4によって指定
されるグループのプリンタ群だけが印刷の分散先となる
ことになる。
【0070】「用紙設定」のフィールドfd5は、用紙
や印刷品質を設定するためのもので、「用紙サイズ」、
「用紙方向」、「用紙種類」、「色」、「解像度」をそ
れぞれ設定するデータ入力欄id14,id15,id
16,id17が設けられている。
【0071】「用紙サイズ」のデータ入力欄id14
は、使用する用紙サイズを用紙の種類と共に設定するも
ので、例えば、「A4 210×297mm」、「A4
横 210×297mm」、「洋封筒 120×23
5」、「ハガキ 100×147mm」等が選択肢とし
て用意されている。「用紙方向」のデータ入力欄id1
5は、プリンタにおいて用紙のセットされる方向を示す
ものであり、「縦」と「横」とが選択可能である。「用
紙種類」のデータ入力欄id16は、用紙の種類を設定
するもので、「普通紙」、「スーパーファイン専用
紙」、「専用光沢紙」が選択肢として用意されている。
「色」のデータ入力欄id17は、プリンタ14に使用
するインクの種類を設定するもので、「カラー」と「モ
ノクロ」とが選択肢として用意されている。「解像度
定」のデータ入力欄id18は、印刷する解像度を設定
するもので、「はやい」、「きれい」の2種類が選択肢
として用意されている。ここで、「はやい」、「きれ
い」は、例えば、順に360×360(dot)、72
0×720(dot)の解像度を示すものである。
【0072】内容表示欄fd6は、「プリンタグルー
プ」のフィールドfd1と「用紙設定」のフィールドf
d5から設定された内容のうちの所望のデータを表示す
る。
【0073】以上のように構成された「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスWN2に従って、作業者は
マウス20およびキーボード18を操作することによ
り、各種の設定情報がコンピュータ本体16に入力され
ることになる。なお、このデータ入力の際に、各プリン
タ60,70,80の性能情報によっては上記入力デー
タの取り込みは制限されるように構成されている。例え
ば、各プリンタ60,70,80の性能情報から、これ
らプリンタ60,70,80は共にA4までの用紙サイ
ズしか印刷不可能な場合には、「分散印刷プロパティ」
のダイアログボックスWN2の「用紙サイズ」のデータ
入力欄id14は、A4より大きい用紙サイズは選択肢
から除外する構成として、A4より大きい用紙サイズに
ついての入力データは取り込み不可能としている。
【0074】5.コンピュータプログラム 5−1.分散印刷処理ルーチン 図3に示した仮想プリンタドライバ110にて実現され
る各部111〜119は、実際は、コンピュータプログ
ラムである仮想プリンタドライバ110とその仮想プリ
ンタドライバ110に従ってCPU30により実行され
る各種処理とにより実現されている。また、図4に示し
た分散印刷ユーティリティ120にて実現される各部1
21〜129は、実際は、コンピュータプログラムであ
る分散印刷ユーティリティ120とその分散印刷ユーテ
ィリティ120に従ってCPU30により実行される各
種処理とにより実現されている。
【0075】上記分散印刷ユーティリティ120は、仮
想プリンタドライバ110と対になってフロッピィディ
スク22に予め格納されており、所定のインストールプ
ログラムを起動することで、フロッピィディスクドライ
ブ24からコンピュータ10にインストールされる。こ
のインストールされた分散印刷ユーティリティ120
は、HDD41に記憶されており、コンピュータ10に
電源を投入したときに、オペレーティングシステムに組
み込まれ、RAM32の所定の領域にロードされる。な
お、分散印刷ユーティリティ120は、仮想プリンタド
ライバ110と同様に、フロッピィディスク22に格納
されたものに替えて、CD−ROM、光磁気ディスク、
ICカード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)
に格納された構成としてもよい。また、この分散印刷ユ
ーティリティ120は、外部のコンピュータネットワー
ク(例えばインターネット)に接続される特定のサーバ
から、コンピュータネットワークを介して提供されるプ
ログラムデータをダウンロードして、RAM32または
HDD41に転送することにより得るようにすることも
できる。
【0076】仮想プリンタドライバ110および分散印
刷ユーティリティ120で実現される分散印刷処理につ
いて次に詳述する。図10は、分散印刷処理のルーチン
の前半部分を示すフローチャートであり、図11は、分
散印刷処理のルーチンの後半部分を示すフローチャート
である。図10に示す前半部分は、仮想プリンタドライ
バ110によって構成されており、図11に示す後半部
分は、分散印刷ユーティリティ120によって構成され
ている。この分散印刷処理のルーチンは、アプリケーシ
ョンプログラム100から分散印刷を行なう指示がなさ
れたときに起動されるものである。アプリケーションプ
ログラム100は、文書や絵図等を作成する汎用のアプ
リケーションプログラムであり、それぞれのアプリケー
ションプログラム特有の機能を使って文書データを作成
する。アプリケーションプログラム100上で、その作
成した文書データ(この単位がプリントジョブ(以下、
単にジョブとも呼ぶ)に相当する)を印刷すべく[印
刷]のコマンドが操作されると、上記分散印刷を行なう
指示がなされる。
【0077】図12は、アプリケーションプログラム1
00上で[印刷]のコマンドが操作されたときにCRT
ディスプレイ12に表示される「印刷」のダイアログボ
ックスWN3の一例を示す説明図である。図示するよう
に、「印刷」のダイアログボックスWN3には、「プリ
ンタ名」のデータ入力欄id21が設けられている。こ
の「プリンタ名」のデータ入力欄id21に、図5で説
明した「分散印刷」のアイコンIC4に対応する「分散
印刷」の文字列が選択入力された状態で、「OK」のボ
タンid22がマウス20によりクリックされたとき、
この分散印刷処理のルーチンが起動される。
【0078】図10に示すように、処理が開始される
と、CPU30は、まず、フラグFLが値1であるか否
かを判別する処理を行なう(ステップS200)。この
フラグFLは、「分散印刷プロパティ」のダイアログボ
ックスWN2の「分散設定」のカードCD1に設けられ
た「印刷前に設定画面を表示する」のチェックボックス
id6がオン状態であるか否かを示すものである。ステ
ップS200で、フラグFLが値1、すなわち、「印刷
前に設定画面を表示する」のチェックボックスid6が
オン状態であると判別された場合には、CPU30は、
図6に示した「分散印刷プロパティ」のダイアログボッ
クスWN2をCRTディスプレイ12に表示する処理を
行なう(ステップS210)。この表示により、作業者
は、印刷を開始する前に、設定内容を再度確認したり、
変更したりすることが可能となることから、続くステッ
プS220では、「分散印刷プロパティ」のダイアログ
ボックスWN2に基づいて、必要に応じて各種の設定情
報を入力する処理を行なう。なお、こうして入力された
各種の設定情報はプリンタプロパティデータとして記憶
される。
【0079】ステップS220の実行後、ステップS2
30に処理を進める。一方、ステップS200で否定判
別された場合、すなわち、「印刷前に設定画面を表示す
る」のチェックボックスid6がオフ状態であると判別
された場合には、ステップS210およびS220の処
理を実行することなしに、ステップS230に処理を進
める。なお、このときのプリンタプロパティデータは、
これまでに「分散印刷プロパティ」のダイアログボック
スWN2から設定された内容がそのまま保持されてい
る。ステップS230では、CPU30は、アプリケー
ションプログラム100から出力される印刷データから
中間印刷データを生成する処理を行なう。
【0080】中間印刷データを生成する処理は、詳しく
は次のようにして行なう。CPU30は、まず、アプリ
ケーションプログラム100に処理を戻して、仮想プリ
ンタドライバ110に対して印刷命令を発行する処理を
行なう。次いで、CPU30は、仮想プリンタドライバ
110に処理を移して、アプリケーションプログラム1
00からの印刷命令を受け取る。CPU30は、その印
刷命令を受け取ると、プリンタ60,70,80の機種
毎に用意される実プリンタドライバ130,140,1
50から分散印刷ユーティリティ120が取り込んだ各
プリンタ60,70,80の性能情報を取り込んで、こ
れら各プリンタ60,70,80の性能情報から最も高
いものを抽出して、これを仮想プリンタの性能情報と定
める。その後、CPU30は、この仮想プリンタの性能
情報をアプリケーションプログラム100に送る。
【0081】続いて、CPU30は、アプリケーション
プログラム100に処理を移して、その仮想プリンタの
性能情報と、仮想プリンタドライバ110で設定した分
散印刷に係わる各種情報のうちの印刷の基本設定に関す
る情報、用紙設定に関する情報等(プリンタグループと
分散形態に関する情報を除く)とに基づいて、アプリケ
ーションプログラム100内で作成した文書データを仮
想プリンタに適合した印刷データに変換する処理を行な
う。その後、この変換後の印刷データを仮想プリンタド
ライバ110に送る。CPU30は、仮想プリンタドラ
イバ110に処理を移して、その印刷データを取り込
み、その取り込んだ印刷データを中間印刷データとす
る。こうした一連の処理により、中間印刷データを生成
する処理が行なわれる。
【0082】その後、CPU30は、その中間印刷デー
タをHDD41に出力して、この中間印刷データをまと
めたデータセットを中間印刷ファイルMFとしてHDD
41に一旦格納する(ステップS240)。
【0083】ステップS240の実行後、CPU30
は、分散印刷ユーティリティ120に処理を移して、図
11のステップS250に処理を進める。ステップS2
50では、CPU30は、HDD41から中間印刷ファ
イルMFを取り込む。次いで、CPU30は、前述した
プリンタプロパティデータに含まれるプリンタグループ
と分散形態に関する情報に基づいて、ステップS250
で取り込んだ中間印刷データの割り振りを決定する処理
を行なう(ステップS260)。詳しくは、中間印刷デ
ータをページ単位に分け、「分散印刷プロパティ」のダ
イアログボックスWN2で設定した分散形態、即ち、
「分散設定」のカードCD1の分散形態表示欄ddに表
示された図8に例示した分散形態が実現されるように、
プリンタグループに属するプリンタ60,70,80が
それぞれ引き受けるページを定める。この結果、こうし
て定められた各プリンタに割り当てられたページについ
ての情報は出力先リストデータとしてRAM32に記憶
される。
【0084】図13は、その出力先リストデータの一例
を示す説明図である。図示の例は、3ページから構成さ
れる文書を3台のプリンタ60,70,80に1部ずつ
印刷する場合を示している。図示するように、3台のプ
リンタ60,70,80に対して1ページから3ページ
までの各ページがそれぞれ、印刷するページ番号として
定められる。
【0085】図11のステップS260で各ページの出
力先の割り振りが決まると、次いで、CPU30は、
「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウWN4をCR
Tディスプレイ12に表示するためのウィンドウ初期表
示ルーチンを実行する処理を行なう(ステップS27
0)。
【0086】図14は、このウィンドウ初期表示ルーチ
ンを示すフローチャートである。図示するように、処理
が開始されると、まず、「分散印刷ユーティリティ」の
ウィンドウWN4のベースとなる画面を表示する処理を
行なう(ステップS271)。図15は、「分散印刷ユ
ーティリティ」のウィンドウWN4を例示する説明図で
ある。図示するように、このウィンドウWN4は、メイ
ン画面SC1とその左側に位置するサブ画面SC2とに
分かれており、さらにメイン画面SC1は上下に2分割
され、その上部にジョブ用リスト欄LST1が設けら
れ、下部に分散状況用リスト欄LST2が設けられてい
る。
【0087】サブ画面SC2には、ジョブ用リスト欄L
ST1に表示される内容を印刷ジョブリストと終了ジョ
ブリストのいずれかに切り替えるアイコンIC11,I
C12が設けられている。図15の例は、アイコンIC
11がクリックされて、ジョブ用リスト欄LST1に印
刷ジョブリストが表示された状態が示されている。な
お、初期状態もこの印刷ジョブりストが表示された状態
である。印刷ジョブリストは、印刷中もしくは印刷待ち
の状態にあるジョブの一覧を示すものである。この印刷
ジョブリストには、印刷文書名を示す「ドキュメント
名」、印刷する部数を示す「部数」、印刷文書のページ
数を示す「ページ数」、分散形態を示す「分散形態」、
現在の印刷の状態を示す「状態」、ジョブの発令者を示
す「オーナー」、印刷を開始した日時を示す「開始日
時」等の各フィールドが設けられている。
【0088】上記「分散形態」のフィールドには、分散
の際のまとめ方を表わす「部単位」もしくは「ページ単
位」との表示がなされる。「状態」のフィールドには、
「印刷中」、「印刷待ち」、「時間待ち」もしくは「保
留中の状態」と表示がなされる。ここで、「印刷中」と
は、いずれかのプリンタで実際に印刷が行なわれている
状態を示し、「印刷待ち」とは、[印刷]のコマンドが
操作されていずれかのプリンタで実際に印刷が開始され
るまでの状態を示し、「時間待ち」とは、詳述しないス
ケジュール管理により指示された印刷開始時間までの状
態を示し、「保留中の状態」とは、そのスケジュール管
理により「印刷を保留にする」と指定された状態を示
す。
【0089】分散状況用リスト欄LST2は、ジョブ用
リスト欄LST1に表示された複数のジョブの中で選択
状態にあるジョブについての分散状況を表示するもので
ある。この分散状況用リスト欄LST2は、各行が一の
分散先に対応しており、各行は、分散先のプリンタを示
す「プリンタ名」、その分散先での印刷文書の開始ペー
ジを示す「開始ページ」、その印刷文書の終了ページを
示す「終了ページ」、現在の印刷の状態を示す「状
態」、分散先での印刷の進行状況を示す「進行状況」、
分散先での印刷の開始日時を示す「開始日時」等の各フ
ィールドが設けられている。
【0090】上記「状態」のフィールドには、「印刷
中」、「印刷待ち」もしくは「印刷終了」と表示がなさ
れる。ここで、「印刷中」とは、該当するプリンタで実
際に印刷が行なわれている状態を示し、「印刷待ち」と
は、[印刷]のコマンドが操作されてから該当するプリ
ンタで実際に印刷が開始されるまでの状態を示し、「印
刷終了」とは、該当するプリンタについてはその割り当
ての印刷が終了したことを示している。
【0091】図14のステップS272では、以上のよ
うに構成された「分散印刷ユーティリティ」のウィンド
ウWN4であって上記ジョブ用リスト欄LST1および
分散状況用リスト欄LST2が空欄であるものが、ベー
ス画面としてCRTディスプレイ12に表示される。な
お、ステップS272では、他のジョブについての分散
印刷処理で既にこの「分散印刷ユーティリティ」のウィ
ンドウWN4が表示されているような場合には、このベ
ース画面を表示する処理は行なわない。
【0092】次いで、CPU30は、「分散印刷ユーテ
ィリティ」のウィンドウWN4のジョブ用リスト欄LS
T1に、この分散印刷処理の対象となっているジョブに
ついての表示を追加する処理を行なう(ステップS27
2)。この表示の追加の処理は、上記ジョブの印刷デー
タと、前述したプリンタプロパティデータに含まれる分
散形態に関する情報(「分散設定」のカードCD1から
入力された情報)に基づいてその表示が行なわれる。な
お、この追加したジョブについての「状態」のフィール
ドについては、初期値として「印刷待ち」という文字列
が表示される。
【0093】続いて、CPU30は、ステップS260
で作成した出力先リストデータ等の情報に基づいて、
「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウWN4の分散
状況用リスト欄LST2に各プリンタ毎の分散状況を表
示する処理を行なう(ステップS273)。なお、この
分散状況用リスト欄LST2における「状態」のフィー
ルドについては、初期値として「印刷待ち」という文字
列が表示され、「進行状況」のフィールドについては、
初期値として「0/0ページ」という文字列が表示され
る。その後、「リターン」に抜けてこのウィンドウ初期
表示ルーチンを終了する。
【0094】図16は、CPU30により実行されるウ
ィンドウ更新ルーチンを示すフローチャートである。こ
のウィンドウ更新ルーチンは、上記ウィンドウ初期表示
ルーチンの終了後、所定時間、例えば100msec毎
に繰り返し実行される。図示するように、このウィンド
ウ更新ルーチンの処理が開始されると、CPU30は、
まず、ステップS260で決定された割り振り先である
各プリンタ60,70,80の最新の稼働状況を、各プ
リンタ60,70,80毎に設けられた実プリンタドラ
イバ130,140,150から検出する処理を行なう
(ステップS275)。次いで、CPU30は、この検
出された各プリンタ60,70,80の最新の稼働状況
と分散印刷処理のルーチンの進み具合から、ジョブ用リ
スト欄LST1に設けられた「状態」のフィールドと、
分散状況用リスト欄LST2に設けられた「状態」、
「進行状況」の各フィールドを最新の状態に更新する
(ステップS276,S277)。その後、「リター
ン」に抜けてこのウィンドウ初期表示ルーチンを一旦終
了する。この結果、「分散印刷ユーティリティ」のウィ
ンドウWN4のジョブ用リスト欄LST1および分散状
況用リスト欄LST2は常に最新の状態に更新される。
【0095】図11に戻り、ステップS270でウィン
ドウ初期表示ルーチンの処理が終了すると、次いで、C
PU30は、ステップS260で定められた割り振りを
示す出力先リストデータに従って実際に印刷がなされる
ように、以下の処理を実行する。まず、CPU30は、
印刷の対象となるプリンタを示すプリンタカウンタC1
を値1にセットする(ステップS280)。ここで、プ
リンタカウンタC1は、値1のとき1台目のプリンタ6
0を、値2のとき2台目のプリンタ70を、値3のとき
3台目のプリンタ70というように分散先の各プリンタ
を示すものとする。
【0096】次いで、CPU30は、プリンタカウンタ
C1の値に対応するプリンタに対して設定変更を指示す
る処理を行なう(ステップS290)。この処理は、印
刷しようとするプリンタに対してプリンタドライバを介
して印刷の用意を促すもので、前述したプリンタプロパ
ティデータに含まれる印刷の基本設定に関する情報と用
紙設定に関する情報のうちから必要な設定情報をプリン
タドライバに対して指示を行なう。例えば、用紙の種類
は「専用光沢紙」であるということをプリンタドライバ
に知らせることで、プリンタに対してその用紙に適した
印刷が可能な状態となるように定める。
【0097】次いで、CPU30は、ステップS260
で定められた割り振りの情報である出力先リストデータ
に従って、プリンタカウンタC1の値に対応するプリン
タについての最終的な印刷データを生成し出力する処理
を行なう(ステップS290)。具体的には、ステップ
S250で読み込んだ中間印刷ファイルの中間印刷デー
タをページ単位に区分けするとともに、上記プリンタカ
ウンタC1の値に対応する出力先のプリンタで印刷すべ
きページを上記出力先リストデータから検索して、その
印刷すべきと定められたページ分を前記中間印刷データ
から抽出する。次いで、CPU30は、プリンタカウン
タC1の値に対応するプリンタに対して印刷を実行させ
るべく、そのプリンタの実プリンタドライバ130(1
40,150)に対して出力命令を発行し、その出力命
令の発行を受けた実プリンタドライバ130(140,
150)から返送されてくる当該プリンタ60(70,
80)の性能についての性能情報を取り込み、続いて、
その性能情報と、上記プロパティデータに含まれる印刷
の基本設定に関する情報、用紙設定に関する情報等(プ
リンタグループと分散形態に関する情報を除く)とに基
づいて、上記抽出されたページ分のデータを各ページの
出力先に適合した印刷データに変換する。このデータの
変換の処理を、レンダリング処理と呼ぶ。このレンダリ
ング処理の結果、最終的な印刷データが生成され、この
最終印刷データをプリンタカウンタC1の値に対応する
プリンタ60(70,80)の実プリンタドライバ13
0(140,150)に出力する。
【0098】その後、CPU30は、プリンタカウンタ
C1の値を1だけインクリメントして(ステップS30
0)、そのプリンタカウンタC1の値が最終のプリンタ
を示す値LC1を超えたか否かを判別する(ステップS
310)。ここで、最終のプリンタを示す値LC1を超
えていないと判別されると、処理をステップS290に
戻して、上記値1を増加したプリンタカウンタC1で示
される次のプリンタ70(80,60)についての各ペ
ージの最終印刷データの作成および出力の処理を行な
う。なお、ステップS290ないしステップS310の
処理は、前述したように、1ページから最終ページまで
の最終印刷データの作成および出力の処理を第1のプリ
ンタから最終のプリンタまで各プリンタ単位で順に行な
うよう記述されているが、これはフローチャートの記載
上の便宜のためにこのように記述されたものであり、実
際は、1ページから最終ページまでの最終印刷データの
作成および出力の処理を、各プリンタ毎に時分割により
マクロ的に並行処理されるよう構成されている。
【0099】この最終印刷データを各プリンタ60,7
0,80に出力する処理の経過に伴って、ウィンドウ更
新ルーチンによりCRTディスプレイ12に表示される
「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウWN4の内容
が更新される。すなわち、「分散印刷ユーティリティ」
のウィンドウWN4のジョブ用リスト欄LST1に設け
られた「状態」のフィールドと、分散状況用リスト欄L
ST2に設けられた「状態」、「進行状況」のフィール
ドとが、上記最終印刷データの出力に従う印刷の状況に
伴って更新される。
【0100】一方、ステップS310でプリンタカウン
タC1の値が最終のプリンタを示す値LC1を超えたと
判別されたときには、全てのプリンタについての印刷を
要する全てのページの最終印刷データの作成・出力が終
了したとして、CPU30は、CRTディスプレイ12
に表示された「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウ
WN4を最小化して非アクティブの状態として(ステッ
プS320)、ウィンドウ更新ルーチンの所定時間毎の
実行を終了する(ステップS330)。その後、この分
散印刷処理のルーチンを終了する。
【0101】以上のように構成された分散印刷処理のル
ーチンによれば、仮想プリンタドライバ110によりH
DD41に一旦中間印刷ファイルMFが作成され、この
中間印刷ファイルを用いて分散印刷が行なわれる。この
分散印刷の際に、「分散印刷ユーティリティ」のウィン
ドウWN4により、印刷中もしくは印刷待ちの状態にあ
るジョブの一覧の表示がなされる。
【0102】5−2.再印刷処理ルーチン このコンピュータシステムでは、上記のように中間印刷
ファイルMFを用いて分散印刷を行なっているが、この
分散印刷処理の終了後においても、中間印刷ファイルM
Fを用いて再印刷を行なうことができる。この再印刷の
処理について以下詳述する。
【0103】図17は、CPU30により実行される再
印刷処理のルーチンを示すフローチャートである。この
再印刷処理のルーチンは、所定時間毎のタイミングで繰
り返し実行される。図示するように、処理が開始される
と、CPU30は、まず、マウス20またはキーボード
18による入力操作を読み取り、一旦印刷が完了したジ
ョブを再印刷する指令がなされたか否かを判別する(ス
テップS410)。
【0104】図18は、ジョブ用リスト欄LST1に終
了ジョブリストが表示された状態にある「分散印刷ユー
ティリティ」のウィンドウWN4を例示する説明図であ
る。このウィンドウWN4は、前述した分散印刷処理の
ルーチンの終了後、デスクトップのタスクバー上に残っ
たボタン(ステップS320で最小化されたウィンドウ
WN4を示すボタン)がマウス20によりクリックされ
ることで、CRTディスプレイ12上に出現するもので
ある。図18の例は、その出現した「分散印刷ユーティ
リティ」のウィンドウWN4において、さらにサブ画面
SC2に設けられたアイコンIC12がマウス20によ
りクリックされた後のものである。このアイコンIC1
2がクリックされて選択状態となると、ジョブ用リスト
欄LST1には、印刷が完了しているジョブの一覧を示
す終了ジョブリストが表示される。
【0105】終了ジョブリストには、図15で示した印
刷ジョブリストと同様に、「ドキュメント名」、「部
数」、「ページ数」、「分散形態」、「状態」、「オー
ナー」、「開始日時」の各フィールドが設けられてい
る。図15に例示した「分散印刷ユーティリティ」のウ
ィンドウWN4に表示される印刷中もしくは印刷待ちの
状態にあるジョブは、その印刷が完了すると、図18に
例示するように終了ジョブとして表示されることにな
る。ジョブ用リスト欄LST1の下方には分散状況用リ
スト欄LST2が設けられ、この分散状況用リスト欄L
ST2には、ジョブ用リスト欄LST1に表示された複
数のジョブの中で選択状態にあるジョブについての分散
状況が表示される。この分散状況用リスト欄LST2
は、各行が一の分散先に対応しており、各行には、「プ
リンタ名」、「回収順」、「開始ページ」、「終了ペー
ジ」、「枚数」、「状態」、「開始日時」等の各フィー
ルドが設けられている。これらフィールドは、IC11
がクリックされて印刷ジョブリストが表示されたときの
ものと比べて、「進行状況」のフィールドがなくて、
「回収順」、「枚数」のフィールドがある点で相違す
る。「回収順」のフィールドは、印刷物を回収したとき
に並び順が順に並ぶようにするにはどの順に回収したら
よいかを示す順番を各プリンタに対応づけて示すもので
ある。「枚数」のフィールドは、該当するプリンタから
出力される印刷物の枚数を示すものである。
【0106】ステップS410でいう再印刷の指令は、
例えば次のようなものである。終了ジョブリスト内の再
印刷すべきジョブの位置で右クリックし、それによって
表示されるダイアログボックス上の「再印刷」を選択す
るというもので、マウス20によるこうした操作がなさ
れたと判断されたときに、再印刷する指令がなされたも
のとする。ステップS410で、再印刷するという指令
がなされたと判別されると、次いで、CPU30は、再
印刷用のウィンドウをCRTディスプレイ12に表示す
る処理を行なう(ステップS420)。図19は、再印
刷用のウィンドウWN5を例示する説明図である。図示
するように、このウィンドウWN5には、「分散設
定」、「プリンタ」、「オプション」の3種類のカード
CD11,CD12,CD13が用意されている。
【0107】「分散設定」のカードCD11は、再印刷
時の分散形態に関わる情報等を設定するためのものであ
る。「プリンタ」のカードCD12は、再印刷時の分散
先となり得るプリンタグループに関わる情報、印刷の基
本設定に関する情報および用紙設定に関する情報等を設
定するためのものである。「オプション」のカードCD
13はその他の追加情報を設定するためのものである。
「分散設定」のカードCD11は、図6を用いて前述し
た「分散印刷プロパティ」のダイアログボックスWN2
に表示される「分散設定」のカードCD1と同じデータ
入力用のフィールドを幾つか有し、さらには、再印刷す
る指令がなされた印刷文書名を示す「ドキュメント名」
のフィールドfd11と文書のページ数を示す「ページ
数」のフィールドfd12等を有する。「プリンタ」の
カードCD12は、前述した「分散印刷プロパティ」の
ダイアログボックスWN2に表示される「プリンタ」の
カードCD2と同一である。なお、「分散設定」のカー
ドCD11や「プリンタ」のカードCD12の各フィー
ルドのデフォルトの値は、先に印刷したときの設定内
容、即ちプリンタプロパティデータの内容がそのまま保
持されているものとする。
【0108】作業者は、CRTディスプレイ12に表示
された再印刷用のウィンドウWN4を見て、再印刷する
文書やその再印刷時の分散形態等を確認し、必要に応じ
て、印刷部数を変更したり出力先のプリンタグループを
変更したりし(ステップS430)、「分散設定」のカ
ードCD11に設けられた「印刷」のボタンBTをクリ
ックする。CPU30は、ステップS420で再印刷用
のウィンドウWN4の表示を終えると、続いて、再印刷
用のウィンドウWN4上からのマウス20またはキーボ
ード18による入力操作を読み取り、「印刷」のボタン
BT1がクリックされて印刷開始の指令がなされたか否
かを判別する(ステップS440)。
【0109】ステップS430で印刷開始の指令がなさ
れたと判別されると、CPU30は、前述したステップ
S250ないしステップS330(図11の処理)を実
行することに、HDD41に残っている中間印刷ファイ
ルMFを用いて上記再印刷を指定した文書についての再
印刷を行なう(ステップS450)。その後、ステップ
S410に処理を戻す。
【0110】一方、ステップS410で、「分散印刷ユ
ーティリティ」のウィンドウWN4のタイトルバーの右
端の「×」がクリックされて「終了」の指令がなされた
と判別されたとき、あるいは、ステップS430で、再
印刷用のウィンドウWN5の「終了」のボタンBT2が
クリックされて「終了」の指令がなされたと判別される
たときには、ステップS450に処理を進めて、「分散
印刷ユーティリティ」のウィンドウWN4および再印刷
用のウィンドウWN5の表示を削除するとともに(ステ
ップS460)、HDD41に格納された中間印刷ファ
イルMFおよびプリンタプロパティデータを削除する
(ステップS470)、その後、「エンド」に抜けてこ
の分散印刷ユーティリティの処理を終了する。
【0111】以上のように構成されたこの実施例によれ
ば、アプリケーションプログラム100からは仮想プリ
ンタドライバ110に対して一の印刷命令を行なうだけ
で、中間印刷データを得ることができ、この中間印刷デ
ータから各プリンタ60,70,80への分散印刷が自
動的に行なわれる。このために、作業者は、アプリケー
ションプログラム上で[印刷]のコマンドを一度行なう
だけで、複数のプリンタに対して分散印刷を行なうこと
ができ、作業性に優れているという効果を奏する。ま
た、この実施例では、分散印刷を一度終えた後でも、例
えば、印刷物に不備があったり印刷物の部数が不足して
いたりして再印刷を行ないたいという場合に、アプリケ
ーションプログラムを起動せずに印刷を行なうことがで
きる。このため、再印刷時の作業性に優れているという
効果を奏する。また、この変形例では、再印刷用のウィ
ンドウWN4を用いることで、分散印刷の形態や分散先
等のプリンタプロパティデータの情報を最初の印刷時と
変更して再印刷をすることができる。このために、再印
刷時の作業性により優れている。
【0112】さらにこの実施例では、「分散印刷ユーテ
ィリティ」のウィンドウWN4により、印刷中もしくは
印刷待ちの状態にあるジョブの一覧の表示がなされるよ
うになされており、さらに、このウィンドウWN4に
は、分散形態を表わす一情報であるまとめ方についての
情報と、分散先である各プリンタの最新の状態とが一の
ウィンドウに同時に表示されるように構成されている。
このために、作業者は、割り振りがどのように行なわれ
ているかということと、各プリンタが「用紙切れ」など
支障が生じていないかなどを一のウィンドウから素早く
知ることができる。したがって、作業者は、印刷に支障
が生じたとき等の不測時にも、必要な情報を得ることが
でき、この情報から迅速な対応が可能となることから、
作業性に優れているという効果を奏する。
【0113】また、この実施例では、ジョブによって示
される一単位の印刷データが分散印刷を終了した以後で
あっても、「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウW
N4は消去されずに終了ジョブリストの形で表示可能な
構成となっている。このために、作業者は、印刷が終了
したジョブについても割り振りの情報と分散先のプリン
タの最新の稼働状況とを知ることができる。
【0114】さらにこの終了ジョブリストのジョブの位
置で右クリックすることで、再印刷を開始するスイッチ
を簡単に出現させることができることから、再印刷の際
の操作性に優れているという効果を奏する。
【0115】また、この実施例では、終了ジョブリスト
を表示したときの分散状況用リスト欄LST2には、
「回収順」のフィールドが設けられている。このため
に、作業者はこの「回収順」のフィールドに記された回
収の順番にプリンタを回って印刷物を回収するだけで印
刷物を適切な順に並べることができる。
【0116】また、この実施例では、「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスWN2から分散形態に関わ
る情報や分散先となり得るプリンタグループに関わる情
報を設定することができる。このために、作業者はプリ
ンタの分散先を定めるために必要な各種情報を容易に設
定することができる。
【0117】本発明の他の実施形態について、次に説明
する。上記実施例では、この発明の分散印刷制御装置と
して、印刷を行なう1台のコンピュータ10から複数の
プリンタ60,70,80に対して直接印刷データを出
力する構成としていたが、これに替えて、コンピュータ
ネットワーク90上に、サーバを用意し、サーバ上でプ
リンタを管理して分散印刷を行なうクライアント/サー
バ方式の構成とすることもできる。この構成では、各ク
ライアントに仮想プリンタドライバを内蔵し、サーバに
分散印刷ユーティリティを内蔵するようにすればよい。
【0118】以上、本発明の一実施例を詳述してきた
が、本発明は、こうした実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様にて実施することができるのは勿論のことであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用するコンピュータシ
ステムのハードウェアの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】分散印刷処理の全体の様子を概略的に示すブロ
ック図である。
【図3】分散印刷処理に用いられる仮想プリンタドライ
バ110の処理の様子を示すブロック図である。
【図4】分散印刷処理の一部を実現する分散印刷ユーテ
ィリティ120の処理の様子を示すブロック図である。
【図5】「プリンタ」ウィンドウWN1を示す説明図で
ある。
【図6】「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2に表示される「分散設定」のカードCD1を示す
説明図である。
【図7】データ入力欄id1〜id3の設定の内容によ
って分散形態表示欄のイラスト画像がどのように変わる
かを示す説明図である。
【図8】データ入力欄id4、id5の設定の内容によ
って分散形態表示欄のイラスト画像がどのように変わる
かを示す説明図である。
【図9】「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2に表示される「プリンタ」のカードCD2を示す
説明図である。
【図10】CPU30により実行される分散印刷処理の
ルーチンの前半部分を示すフローチャートである。
【図11】その分散印刷処理のルーチンの後半部分を示
すフローチャートである。
【図12】アプリケーションプログラム100上で[印
刷]のコマンドが操作されたときにCRTディスプレイ
12に表示される「印刷」のダイアログボックスWN3
の一例を示す説明図である。
【図13】出力先リストデータの一例を示す説明図であ
る。
【図14】CPU30により実行されるウィンドウ初期
表示ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウW
N4を例示する説明図である。
【図16】CPU30により実行されるウィンドウ更新
ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】CPU30により実行される再印刷処理のル
ーチンを示すフローチャートである。
【図18】ジョブ用リスト欄LST1に終了ジョブリス
トが表示された状態にある「分散印刷ユーティリティ」
のウィンドウWN4を例示する説明図である。
【図19】再印刷用のウィンドウWN5を例示する説明
図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ 12…CRTディスプレイ 14…プリンタ 16…コンピュータ本体 18…キーボード 20…マウス 22…フロッピィディスク 24…フロッピィディスクドライブ 30…CPU 31…ROM 32…RAM 33…表示画像メモリ 34…マウスインタフェース 35…キーボードインタフェース 36…FDC 37…HDC 38…CRTC 39…プリンタインタフェース 40…ネットワーク制御回路 41…HDD 60,70,80…プリンタ 90…コンピュータネットワーク 100…アプリケーションプログラム 110…仮想プリンタドライバ 111…印刷命令受信部 112…性能情報返信部 113…プロパティ設定部 114…性能情報入力部 115…仮想プリンタ性能決定部 116…ユーザインタフェース 117…印刷データ受信部 118…中間印刷データ出力部 119…プロパティデータ出力部 120…分散印刷ユーティリティ 121…中間印刷データ入力部 122…プロパティデータ入力部 123…決定部 124…出力データ制御部 125…プリンタ設定部 126…出力命令出力部 127…性能情報入力部 128…最終印刷データ出力部 129…プリンタ監視部 12a…性能情報出力部 130,140,150…実プリンタドライバ MF…中間印刷ファイル SC1…メイン画面 SC2…サブ画面 WN4…「分散印刷ユーティリティ」のウィンドウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 昭弘 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 (72)発明者 持田 晃 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 (72)発明者 富樫 宏規 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 BB10 HH03 HJ08 HK11 HN05 HN15 HP01 HP02 HP04 HQ14 5B021 AA01 AA21 BB01 BB04 BB10 CC05 EE04 PP04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷すべき印刷データを所定の単位で区
    分けして複数のプリンタのそれぞれが引き受ける前記区
    分けされた部分を定め、該定められた情報を割り振り情
    報として、前記印刷データを前記割り振り情報に基づい
    て各プリンタに分散出力することにより分散印刷を行な
    う分散印刷制御装置において、 前記割り振り情報により定められる分散先のプリンタの
    最新の稼働状況を検出する稼働状況検出手段と、 前記稼働状況検出手段により検出した最新の稼働状況を
    示すフィールドとを少なくとも備える一のウィンドウを
    表示装置に表示させる表示制御手段とを備えることを特
    徴とする分散印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 プリントジョブによって示される一単位の印刷データが
    前記分散印刷の最中もしくは待機の状態にあるときに、
    該プリントジョブについて前記表示制御手段による表示
    を行なわせる第1制御手段を備える分散印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の分散印刷制御装置であ
    って、 プリントジョブによって示される一単位の印刷データが
    前記分散印刷を終了した状態にあるときに、該プリント
    ジョブについて前記表示制御手段による表示を行なわせ
    る第2制御手段を備える分散印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1制御手段による表示と前記第2
    制御手段による表示とを択一的に切り替えるスイッチを
    備える請求項3に記載の分散印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第2制御手段は、印刷物を回収した
    ときの並び順を考慮した適切な回収の順番を各プリンタ
    に対応づけて前記ウィンドウ内に表示する手段を備える
    請求項3または請求項4に記載の分散印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第2制御手段は、前記分散印刷の終
    了後に再度、該分散印刷を行なうことを指示するスイッ
    チを前記ウィンドウ内に表示する手段を備える請求項3
    または請求項4に記載の分散印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 前記印刷データをそれぞれ示す複数のプ
    リントジョブについての前記割り振り情報を前記ウィン
    ドウに同時に表示可能とした請求項1ないし請求項6の
    いずれかに記載の分散印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の分散印刷制御装置であって、 表示装置に入力用ウィンドウを表示するとともに、入力
    装置からの入力データに基づいて前記印刷データの分散
    についての各種情報を設定する分散情報設定手段を備
    え、 該分散情報設定手段により設定された各種情報に基づい
    て、前記割り振り情報の決定を行なうよう構成した分散
    印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 印刷すべき印刷データを所定の単位で区
    分けして複数のプリンタのそれぞれが引き受ける前記区
    分けされた部分を定め、該定められた情報を割り振り情
    報として、前記印刷データを前記割り振り情報に基づい
    て各プリンタに分散出力することにより分散印刷を行な
    う分散印刷制御方法において、(a)前記割り振り情報
    により定められる分散先のプリンタの最新の稼働状況を
    検出するステップと、(b)前記ステップ(a)により
    検出した最新の稼働状況を示すフィールドとを少なくと
    も備える一のウィンドウを表示装置に表示させるステッ
    プとを備えることを特徴とする分散印刷制御方法。
  10. 【請求項10】 印刷すべき印刷データを所定の単位で
    区分けして複数のプリンタのそれぞれが引き受ける前記
    区分けされた部分を定め、該定められた情報を割り振り
    情報として、前記印刷データを該割り振り情報に基づい
    て各プリンタに分散出力することにより分散印刷を行な
    う分散印刷制御方法であって、請求項2ないし請求項8
    のいずれかに記載の分散印刷制御装置の構成に対応した
    構成を備える分散印刷制御方法。
  11. 【請求項11】 印刷すべき印刷データを所定の単位で
    区分けして複数のプリンタのそれぞれが引き受ける前記
    区分けされた部分を定め、該定められた情報を割り振り
    情報として、前記印刷データを該割り振り情報に基づい
    て各プリンタに分散出力することにより分散印刷を行な
    う分散印刷制御装置において用いられるコンピュータプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体であって、(a)前記割り振り情報により定められる
    分散先のプリンタの最新の稼働状況を検出する機能と、
    (b)前記機能(a)により検出した最新の稼働状況を
    示すフィールドとを少なくとも備える一のウィンドウを
    表示装置に表示させる機能とを、コンピュータに実現さ
    せるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、(c)プリントジョブに
    よって示される一単位の印刷データが前記分散印刷の最
    中もしくは待機の状態にあるときに、前記プリントジョ
    ブについて前記表示制御手段による表示を行なわせる機
    能を、さらにコンピュータに実現させるコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、(d)プリントジョブに
    よって示される一単位の印刷データが前記分散印刷を終
    了した状態にあるときに、前記プリントジョブについて
    の前記表示制御手段による表示を行なわせる機能を、さ
    らにコンピュータに実現させるコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 印刷すべき印刷データを所定の単位で
    区分けして複数のプリンタのそれぞれが引き受ける前記
    区分けされた部分を定め、該定められた情報を割り振り
    情報として、前記印刷データを該割り振り情報に基づい
    て各プリンタに分散出力することにより分散印刷を行な
    う分散印刷制御装置において用いられるコンピュータプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体であって、 請求項4ないし請求項8のいずれかに記載の分散印刷制
    御装置の構成に対応した構成をコンピュータに実現させ
    るためのコンピュータプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
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