JP2003091386A - 情報処理装置及び方法 - Google Patents

情報処理装置及び方法

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JP2003091386A
JP2003091386A JP2001280613A JP2001280613A JP2003091386A JP 2003091386 A JP2003091386 A JP 2003091386A JP 2001280613 A JP2001280613 A JP 2001280613A JP 2001280613 A JP2001280613 A JP 2001280613A JP 2003091386 A JP2003091386 A JP 2003091386A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ひとつの文書の印刷のために生成された複数の
ジョブと基となる文書とを対応づける。 【解決手段】電子原稿デスプーラ105は、製本アプリ
ケーションにより作成された文書ファイルを印刷する際
に、その印刷設定によっては複数のジョブを生成する。
その際、ジョブの識別子として、もとの文書名に、分割
されたジョブごとに固有のIDを付したものを生成し、
分割されたジョブに付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば文書処理プ
ログラムや画像編集プログラム等、様々なプログラムに
よって生成される文書データから、印刷装置で印刷され
るべき印刷データを生成する情報処理装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】文字や表、画像など、データの種類が異
なると、データを定義する構造やそれらデータに対する
編集操作が異なるために、データの種類に応じた様々な
アプリケーションプログラムが提供されている。利用者
は、文字を編集するためには文字処理プログラム、表を
編集するためには表計算プログラム、画像を編集するた
めには画像編集プログラムといった具合に、データの種
類別にアプリケーションを使い分けている。
【0003】このように、利用者はデータの種類ごとに
アプリケーションプログラムを使い分けるのが一般的で
ある。このような場合に文書を印刷するためには、各ア
プリケーションが有する印刷機能を利用して印刷を行
い、それを組み合わせて最終的な目的文書を作成してい
た。
【0004】このような手間を省くために、いわゆるオ
フィススイートと呼ばれる、各種アプリケーションによ
ってひとつの統合アプリケーションを形成するプログラ
ムには、各アプリケーションで生成されたデータを組み
合わせ、ひとつの文書を構成する機能を提供するものも
ある。この統合アプリケーションを使用する場合には、
利用者は、各アプリケーションで作成したデータを、統
合アプリケーションに含まれる特定のアプリケーション
によってひとつの目的文書にまとめることができる。作
成された目的文書は、オフィススイート(OSからみれ
ば1つのアプリケーションに他ならない)から選択され
た出力先のプリンタ(プリンタドライバ)が提供する機
能によって印刷設定され、プリンタドライバにより印刷
データが生成される。印刷にあたっては、印刷データや
印刷命令(JL:Job Language)を含む印刷ジョブと呼
ばれる印刷処理の単位が作成され、それがオペレーティ
ングシステムのシステムスプーラ等を介して出力デバイ
スであるプリンタに送信される。プリンタではその受信
した印刷ジョブを実行することで印刷が遂行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の汎
用アプリケーション(オフィススイートを含む)は、印
刷指示を行う場合に、ユーザに対して出力先のプリンタ
を選択させ、選択されたプリンタドライバのプロパティ
を開くことにより印刷設定がなされている。これに対
し、本出願は、プリンタドライバで設定可能な印刷設定
をアプリケーション上で設定可能にし、当該アプリケー
ション(以下、印刷設定アプリケーション)で作成した
文書ファイル内に、設定された印刷設定を含ませる仕組
みを考えている。このような印刷設定アプリケーション
では、文書作成者が実際に印刷される形態を設定でき、
例えば、ある文書は完成版なので製本印刷させ、ある文
書は配布用なのでNup印刷させるということが、予め
設定することが可能となり、その印刷設定がなされた文
書ファイルを受け取った第三者は、印刷設定アプリケー
ションで作成された文書ファイルを開けるアプリケーシ
ョン(米国Adobe社のAcrobat Readerのように汎用アプ
リケーションに相当する)を有していれば、印刷設定が
なされた文書ファイルの印刷時に、詳細な設定をする必
要がなく、情報技術に長けていない人であっても、文書
作成者が望んだ形態で印刷物を手にすることができると
いう効果が考えられる。ところが文書ファイルに対して
前述した印刷設定アプリケーションにより印刷設定が行
われていた場合、その印刷設定が、現在使用しているデ
バイス(プリンタ)によっては、設定できない内容だっ
たり、また、設定できるがジョブ単位でしか設定ができ
ないような場合がある。具体的には、印刷設定アプリケ
ーションで、製本印刷の分冊指定(小冊子を複数並べて
1つの製本を作成する指定)かつサドルステッチ(用紙
の中央にステイプルを行う指定。以下、単にステイプル
指定とも呼ぶ)がなされている場合、デバイスにより1
つの印刷ジョブには1つのステイプルしかできないとい
う制約があり、そのようなデバイスに対して印刷出力を
行わせる場合は、分冊単位に印刷ジョブを分割しなけれ
ばならないという問題がある。このような場合、本来ひ
とつの印刷要求からひとつの印刷ジョブが生成されるべ
きところを、設定の相違する箇所を境界として文書デー
タを区切り、それぞれについて印刷設定を反映した複数
の印刷ジョブを生成しなければならない。
【0006】このように、ひとつの文書を印刷するため
に設定の相違する箇所を境界として文書ファイルを区切
り、それぞれについて印刷設定を反映した複数の印刷ジ
ョブを生成する印刷システムでは、設定に応じた印刷が
可能となるものの、印刷ジョブの個数と文書の個数とは
必ずしも対応しない形で生成されてしまう。そのため、
例えば利用者が印刷状況を監視するために、オペレーテ
ィングシステムによって提供されている機能やジョブ管
理ユーティリティによるジョブ監視機能によってジョブ
キューの状態を表示させても、表示された印刷ジョブが
利用者が印刷させている文書のものであるのか特定する
ことができないことが考えられる。これは、特に印刷中
に障害が発生した場合等に、再度印刷し直す文書がどれ
であるのか特定することを困難にし、印刷システムの操
作性を低下させてしまう。また、アプリケーションから
印刷ジョブと文書とを対応づけて管理できないことか
ら、印刷ジョブを文書単位で扱うことができないことが
考えられる。例えば、分割されたジョブの一方が削除さ
れた場合など、同じ文書から生成された他のジョブも削
除する方が望ましいにもかかわらず、そのような処理を
行うことはできないことが考えられる。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、印刷対象とされた文書ファイルとその文書ファイル
から生成される印刷ジョブとを対応付けて管理すること
で、文書を扱うアプリケーションプログラムや利用者
が、文書と印刷ジョブとの対応関係を認識することを可
能とし、より操作性を向上させた情報処理装置及び方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成から成る。
【0009】プリンタにより印刷処理される印刷データ
を生成するプリンタドライバを備える情報処理装置であ
って、ひとつの文書の印刷を行う際に、文書に対して設
定されている印刷設定に応じて、出力先のプリンタドラ
イバにより複数の印刷ジョブが生成されるか否か判断す
る判断手段と、前記判断手段により出力先のプリンタド
ライバにより複数の印刷ジョブが生成されると判断され
た場合に、前記文書を複数の印刷すべきデータに分割し
て前記出力先のプリンタドライバに対して該印刷すべき
データの出力を行うデータ分割手段とを備える。
【0010】好ましくは、前記データ分割手段は、ひと
つの文書の印刷を行うために複数の印刷すべきデータに
分割する場合、各印刷すべきデータに対して前記文書と
の対応及び各データの順序を識別可能なジョブ識別子を
付与する。
【0011】好ましくは、文書中において分割箇所にな
り得る箇所を示す分割情報を印刷設定に応じて生成する
分割情報生成手段をさらに備え、前記データ分割手段
は、前記プリンタの能力に応じて、前記分割情報で表示
される箇所において文書を分割した複数の印刷すべきデ
ータを分割生成する。
【0012】好ましくは、前記分割情報生成手段は、前
記印刷設定が変更されている箇所または製本印刷の各分
冊の区切り目とを前記分割箇所になり得る箇所として分
割情報を生成する。
【0013】好ましくは、前記分割箇所になり得る印刷
設定の変更には、部分的なステイプル設定が含まれる。
【0014】好ましくは、前記ジョブ識別子を参照する
参照手段をさらに備える。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態] <システム概要>本発明の情報処理システムに好適な第
1の実施形態である文書処理システムの概要を、図1〜
図12を参照して説明する。この文書処理システムで
は、一般アプリケーションにより作成されたデータファ
イルが、電子原稿ライタによって電子原稿ファイルに変
換される。製本アプリケーションはその電子原稿ファイ
ルを編集する機能を提供している。以下、その詳細は説
明する。
【0016】<システム構成及び動作>図1は、本実施
形態の文書処理システムのソフトウェア構成を示す図で
ある。文書処理システムは、本発明の情報処理装置の好
適な一実施形態であるデジタルコンピュータ101(ホ
ストコンピュータとも呼ぶ)によって実現されている。
一般アプリケーション101は、ワードプロセシングや
スプレッドシート、フォトレタッチ、ドローあるいはペ
イント、プレゼンテーション、テキスト編集などの機能
を提供するアプリケーションプログラムであり、印刷機
能を有している。これらアプリケーションは、作成され
た文書データや画像データなどのアプリケーションデー
タを印刷するにあたって、オペレーティングシステム
(OS)により提供される所定のインターフェースを利
用する。すなわち、アプリケーション101は、作成し
たデータを印刷するために、前記インターフェースを提
供するOSの出力モジュールに対して、あらかじめ定め
られる、OSに依存する形式の出力コマンドを送信す
る。出力コマンドを受けた出力モジュールは、プリンタ
等の出力デバイスが処理可能な形式にそのコマンドを変
換し、それを出力する。出力デバイスが処理可能な形式
はデバイスの種類やメーカ、機種などによって異なるた
めに、デバイスごとにデバイスドライバが提供されてお
り、OSではそのデバイスドライバを利用してコマンド
の変換を行う。OSとしてマイクロソフト社のウインド
ウズを利用する場合には、前述した出力モジュールとし
てはGDIと呼ばれるモジュールが相当する。
【0017】電子原稿ライタ102は、前述のデバイス
ドライバのひとつとして、本文書処理システム実現のた
めに提供されるソフトウエアモジュールである。ただ
し、電子原稿ライタ102は特定の出力デバイスを目的
としておらず、後述の製本アプリケーション104やプ
リンタドライバ106により処理可能な形式に出力コマ
ンドを変換する。この電子原稿ライタ102による変換
後の形式(以後電子原稿形式と呼ぶ)は、ページ単位の
原稿を詳細な書式をもって表現可能であれば特に問わな
い。実質的な標準形式のうちでは、例えばアドビシステ
ムズによるPDF形式や、SGML形式などが電子原稿
形式として採用できる。アプリケーション101により
電子原稿ライタ102を利用させる場合には、出力に使
用するデバイスドライバとして電子原稿ライタ102を
指定してから印刷を実行させる。ただし、電子原稿ライ
タ102によって作成されたままの電子原稿ファイル
は、電子原稿ファイルとして完全な形式を備えていな
い。そのため、デバイスドライバとして電子原稿ライタ
102を指定するのは製本アプリケーション104であ
り、その管理下でアプリケーションデータの電子原稿フ
ァイルへの変換が実行される。製本アプリケーション1
04は、電子原稿ライタ1−2が生成した新規の不完全
な電子原稿ファイルを後述する形式を備えた電子原稿フ
ァイルとして完成させる。以下では、この点を明瞭に識
別する必要がある際には、電子原稿ライタ102によっ
て作成されたファイルを電子原稿ファイルと呼び、製本
アプリケーションによって構造を与えられた電子原稿フ
ァイルをブックファイルと呼ぶ。
【0018】このようにデバイスドライバとして電子原
稿ライタ102を指定し、一般アプリケーション101
によりそのデータを印刷させることで、アプリケーショ
ンデータはアプリケーション101によって定義された
ページ(以後論理ページあるいは原稿ページと呼ぶ)を
単位とする電子原稿形式に変換され、電子原稿ファイル
103としてハードディスクなどの記憶媒体に格納され
る。なお、ハードディスクは、本実施形態の文書処理シ
ステムを実現するコンピュータが備えているローカルド
ライブであってもよいし、ネットワークに接続されてい
る場合にはネットワーク上に提供されるドライブであっ
ても良い。
【0019】製本アプリケーション104は電子原稿フ
ァイルあるいはブックファイル103を読み込み、それ
を編集するための機能を利用者に提供する。ただし製本
アプリケーション104は、各ページの内容を編集する
機能は提供しておらず、ページを最小単位として構成さ
れる、後述する章やブックの構造を編集するための機能
を提供している。
【0020】製本アプリケーション104によって編集
されたブックファイル103を印刷する際には、製本ア
プリケーション104によって電子原稿デスプーラ10
5が起動される。電子原稿デスプーラ105は、製本ア
プリケーションと共にコンピュータ内にインストールさ
れるプログラムモジュールであり、製本アプリケーショ
ンで利用するドキュメント(ブックファイル)を印刷す
る際に、プリンタドライバへ描画データを出力するため
に使用されるモジュールである。電子原稿デスプーラ1
05は、指定されたブックファイルをハードディスクか
ら読み出し、ブックファイルに記述された形式で各ペー
ジを印刷するために、前述したOSの出力モジュールに
適合する出力コマンドを生成し、不図示の出力モジュー
ルに出力する。その際に、出力デバイスとして使用され
るプリンタ107のドライバ106がデバイスドライバ
として指定される。出力モジュールは、指定されたプリ
ンタ107のデバイスドライバ106を用いて受信した
出力コマンドを、プリンタ107で解釈実行可能なデバ
イスコマンドに変換する。そしてデバイスコマンドはプ
リンタ107に送信され、プリンタ107によってコマ
ンドに応じた画像が印刷される。
【0021】図2は、コンピュータ100のハードウエ
アブロック図である。図2において、CPU201は、
ROM203のプログラム用ROMに記憶された、ある
いはハードディスク211からRAM202にロードさ
れたOSや一般アプリケーション、製本アプリケーショ
ンなどのプログラムを実行し、図1のソフトウエア構成
や、後述するフローチャートの手順を実現する。RAM
202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等と
して機能する。キーボードコントローラ(KBC)20
5は、キーボード209や不図示のポインティングデバ
イスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ
(CRTC)206は、CRTディスプレイ210の表
示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)207
は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォ
ントデータ、ユーザファイル、後述する編集ファイル等
を記憶するハードディスク(HD)211やフロッピー
(登録商標)ディスク(FD)等とのアクセスを制御す
る。PRTC208は、接続されたプリンタ107との
間の信号の交換を制御する。NC212はネットワーク
に接続されて、ネットワークに接続された他の機器との
通信制御処理を実行する。
【0022】<電子原稿データの形式>編集アプリケー
ション104の詳細に言及する前に、ブックファイルの
データ形式を説明する。ブックファイルは紙媒体の書物
を模した3層の層構造を有する。上位層は「ブック」と
呼ばれ、1冊の本を模しており、その本全般に係る属性
が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相
当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章ご
との属性が定義できる。下位層は「ページ」であり、ア
プリケーションプログラムで定義された各ページに相当
する。各ページついてもページごとの属性が定義でき
る。ひとつのブックは複数の章を含んでいてよく、ま
た、ひとつの章は複数のページを含むことができる。
【0023】図3(A)は、ブックファイルの形式の一
例を模式的に示す図である。この例のブックファイル
は、ブック,章,ページは、それぞれに相当するノード
により示されている。ひとつのブックファイルはひとつ
のブックを含む。ブック,章は、ブックとしての構造を
定義するための概念であるから、定義された属性値と下
位層へのリンクとをその実体として含む。ページは、ア
プリケーションプログラムによって出力されたページご
とのデータを実体として有する。そのため、ページは、
その属性値のほか、原稿ページの実体(原稿ページデー
タ)と各原稿ページデータへのリンクを含む。なお、紙
媒体等に出力する際の印刷ページは複数の原稿ページを
含む場合がある。この構造に関してはリンクによって表
示されず、ブック、章、ページ各階層における属性とし
て表示される。
【0024】図3において、ブック301には、ブック
属性が定義されるているとともに、2つの章302A,
302Bがリンクされている。このリンクにより、章3
02A,302Bがブック301に包含されていること
が表示される。章302Aには、ページ303A,30
3Bがリンクされ、これらページが含まれることが示さ
れている。各ページ303A,303Bにはそれぞれ属
性値が定義され、その実体である原稿ページデータ
(1)、(2)へのリンクが含まれる。これらリンク
は、図3(B)に示す原稿ページデータ304のデータ
(1),(2)を指し示し、ページ303A、303B
の実体が、原稿ページデータ(1)、(2)であること
を表示する。
【0025】図4は、ブック属性のリストである。下位
層と重複して定義可能な項目に関しては、下位層の属性
値が優先採用される。そのため、ブック属性にのみ含ま
れる項目に関しては、ブック属性に定義された値はブッ
ク全体を通して有効な値となる。しかし、下位層と重複
する項目については、下位層において定義されていない
場合における既定値としての意味を有する。なお、図示
された各項目は具体的に1項目に対応するのではなく、
関連する複数の項目を含むものもある。
【0026】図5は章属性の、図6はページ属性のリス
トである。章属性とページ属性との関係もブック属性と
下位層の属性との関係と同様である。
【0027】ブック属性に固有の項目は、印刷方法、製
本詳細、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切
りの6項目である。これらは、ブックを通して定義され
る項目である。印刷方法属性としては、片面印刷、両面
印刷、製本印刷の3つの値を指定できる。製本印刷と
は、別途指定する枚数の用紙を束にして2つ折りにし、
その束をつづり合わせることで製本が可能となる形式で
印刷する方法である。製本詳細属性としては、製本印刷
が指定されている場合に、見開き方向や、束になる枚数
等が指定できる。
【0028】表紙/裏表紙属性は、ブックとしてまとめ
られる電子原稿ファイルを印刷する際に、表紙および裏
表紙となる用紙を付加することの指定、及び付加した用
紙への印刷内容の指定を含む。インデックス紙属性は、
章の区切りとして、印刷装置に別途用意される耳付きの
インデックス紙の挿入の指定およびインデックス(耳)
部分への印刷内容の指定を含む。この属性は、印刷用紙
とは別に用意された用紙を所望の位置に挿入するインサ
ート機能を持ったインサータが使用する印刷装置に備え
られている場合か、あるいは、複数の給紙カセットを使
用可能である場合に有効となる。これは合紙属性につい
ても同様である。
【0029】合紙属性は、章の区切りとして、インサー
タからあるいは給紙カセットから供給される用紙の挿入
の指定、および、合紙を挿入する場合には、給紙元の指
定などを含む。
【0030】章区切り属性は、章の区切り目において、
新たな用紙を使用するか、新たな印刷ページを使用する
か、特に何もしないか等の指定を含む。片面印刷時には
新たな用紙の使用と新たな印刷ページの使用とは同じ意
味を持つ。両面印刷時には、「新たな用紙の使用」を指
定すれば連続する章が1枚の用紙に印刷されることは無
いが、「新たな印刷ページの使用」を指定すれば、連続
する章が1枚の用紙の表裏に印刷されることがあり得
る。
【0031】章属性に関しては、章に固有の項目はな
く、すべてブック属性と重複する。したがって、章属性
における定義とブック属性における定義とが異なれば、
章属性で定義された値が優先する。ブック属性と章属性
とにのみ共通する項目は、用紙サイズ、用紙方向、N−
up印刷指定、拡大縮小、排紙方法の5項目である。こ
のうち、N−up印刷指定属性は、1印刷ページに含ま
れる原稿ページ数を指定するための項目である。指定可
能な配置としては、1×1や1×2、2×2、3×3、
4×4などがある。排紙方法属性は、排出した用紙にス
テイプル処理を施すか否かを指定するための項目であ
り、この属性の有効性は使用する印刷装置がステイプル
機能を有するか否かに依存する。
【0032】ページ属性に固有の項目には、ページ回転
属性、ズーム、配置指定、アノテーション、ページ分割
などがある。ページ回転属性は、原稿ページを印刷ペー
ジに配置する際の回転角度を指定するための項目であ
る。ズーム属性は、原稿ページの変倍率を指定するため
の項目である。変倍率は、仮想論理ページ領域のサイズ
を100%として指定される。仮想論理ページ領域と
は、原稿ページを、Nup等の指定に応じて配置した場
合に、1原稿ページが占める領域である。例えば1×1
であれば、仮想論理ページ領域は1印刷ページに相当す
る領域となり、1×2であれば、1印刷ページの各辺を
約70パーセントに縮小した領域となる。
【0033】ブック、章、ページについて共通な属性と
して、ウオーターマーク属性およびヘッダ・フッタ属性
がある。ウオータマークとは、アプリケーションで作成
されたデータに重ねて印刷される、別途指定される画像
や文字列などである。ヘッダ・フッタは、それぞれ各ペ
ージの上余白および下余白に印刷されるウオータマーク
である。ただし、ヘッダ・フッタには、ページ番号や日
時など、変数により指定可能な項目が用意されている。
なお、ウオーターマーク属性およびヘッダ・フッタ属性
において指定可能な内容は、章とページとは共通である
が、ブックはそれらと異なっている。ブックにおいては
ウオータマークやヘッダフッタの内容を設定できるし、
また、ブック全体を通してどのようにウオータマークや
ヘッダフッタを印刷するかを指定することができる。一
方、章やページでは、その章やページにおいて、ブック
で設定されたウオータマークやヘッダ・フッタを印刷す
るか否かを指定できる。
【0034】<ブックファイルの生成手順>ブックファ
イルは上述したような構造および内容を有している。次
に、製本アプリケーション104および電子原稿ライタ
102によってブックファイルを作成する手順を説明す
る。ブックファイルの作成は、製本アプリケーション1
04によるブックファイルの編集操作の一環として実現
される。図7は、製本アプリケーション104によりブ
ックファイルを開く際の手順である。
【0035】まず、開こうとするブックファイルが、新
規作成すべきものであるか、それとも既存のものである
か判定する(ステップS701)。新規作成の場合に
は、章を含まないブックファイルを新規に作成する(ス
テップS702)。新規に作成されるブックファイル
は、図3の例で示せば、ブックノード301のみ有し、
章のノードに対するリンクが存在しないブックのノード
となる。ブック属性は、新規作成用としてあらかじめ用
意された属性のセットが適用される。そして、新規ブッ
クファイルを編集するためのユーザインターフェース
(UI)画面を表示する(ステップS704)。図11
は、新規にブックファイルが作成された際のUI画面の
一例である。この場合には、ブックファイルは実質的な
内容を持たないために、UI画面1100には何も表示
されない。
【0036】一方、既存のブックファイルがあれば、指
定されたブックファイルを開き(ステップS703)、
そのブックファイルの構造、属性、内容に従ってユーザ
インターフェース(UI)画面を表示する。図10は、
このUI画面の一例である。UI画面1100は、ブッ
クの構造を示すツリー部1101と、印刷された状態を
表示するプレビュー部1102とを含む。ツリー部11
01には、ブックに含まれる章、各章に含まれるページ
が、図3(A)のような木構造で表示される。ツリー部
1101に表示されるページは原稿ページである。プレ
ビュー部1102には、印刷ページの内容が縮小されて
表示される。その表示順序は、ブックの構造を反映した
ものとなっている。
【0037】さて、開かれたブックファイルには、電子
原稿ライタによって電子原稿ファイルに変換されたアプ
リケーションデータを、新たな章として追加することが
できる。この機能を電子原稿インポート機能と呼ぶ。図
7の手順によって新規に作成されたブックファイルに電
子原稿インポートすることで、そのブックファイルには
実体が与えられる。この機能は、図10の画面にアプリ
ケーションデータをドラッグアンドドロップ操作するこ
とで起動される。図8に電子原稿インポートの手順を示
す。
【0038】まず、指定されたアプリケーションデータ
を生成したアプリケーションプログラムを起動し、デバ
イスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してア
プリケーションデータを印刷出力させることで、電子原
稿データに変換する(ステップS801)。変換を終え
たなら、変換されたデータが画像データであるか否かを
判定する(ステップS802)。この判定は、ウインド
ウズOSの下であれば、アプリケーションデータのファ
イル拡張子に基づいて行える。例えば、拡張子が「bm
p」であればウインドウズビットマップデータであり、
「jpg」であればjpeg圧縮された画像データ、
「tiff」であればtiff形式の画像データである
と判定できる。
【0039】画像データでなかった場合には、ステップ
S801で生成された電子原稿ファイルを、現在開かれ
ているブックファイルのブックに、新たな章として追加
する(ステップS803)。章属性としては、ブック属
性と共通するものについてはブック属性の値がコピーさ
れ、そうでないものについては、あらかじめ用意された
規定値に設定される。
【0040】画像データである場合には、原則として新
たな章は追加されず、指定されている章に、ステップS
801で生成された電子原稿ファイルに含まれる各原稿
ページが追加される(ステップS804)。ただし、ブ
ックファイルが新規作成されたファイルであれば、新た
な章が作成されて、その章に属するページとして電子原
稿ファイルの各ページが追加される。ページ属性は、上
位層の属性と共通のものについてはその属性値が与えら
れ、アプリケーションデータにおいて定義された属性を
電子原稿ファイルに引き継いでいるもにについてはその
値が与えられる。例えば、Nup指定などがアプリケー
ションデータにおいてされていた場合には、その属性値
が引き継がれる。このようにして、新規なブックファイ
ルが作成され、あるいは、新規な章が追加される。
【0041】図9は、図8のステップS801におい
て、電子原稿ライタ102により電子原稿ファイルを生
成させる手順のフローチャートである。まず、新たな電
子原稿ファイルを作成してそれを開く(ステップS90
1)。指定したアプリケーションデータに対応するアプ
リケーションを起動し、電子原稿ライタをデバイスドラ
イバとして、OSの出力モジュールに対して出力コマン
ドを送信させる。出力モジュールは、受信した出力コマ
ンドを電子原稿ライタによって電子原稿形式のデータに
変換し、出力する(ステップS902)。出力先はステ
ップS901で開いた電子原稿ファイルである。指定さ
れたデータすべてについて変換が終了したか判定し(ス
テップS903)、終了していれば電子原稿ファイルを
閉じる(ステップS904)。電子原稿ライタ102に
よって生成される電子原稿ファイルは、図3(B)に示
した、原稿ページデータの実体を含むファイルである。
【0042】<ブックファイルの編集>以上のようにし
て、アプリケーションデータからブックファイルを作成
することができる。生成されたブックファイルについて
は、章及びページに対して次のような編集操作が可能で
ある。 (1)新規追加 (2)削除 (3)コピー (4)切り取り (5)貼り付け (6)移動 (7)章名称変更 (8)ページ番号名称振り直し (9)表紙挿入 (10)合紙挿入 (11)インデックス紙挿入 (12)各原稿ページに対するページレイアウト。
【0043】このほか、いったん行った編集操作を取り
消す操作や、さらに取り消した操作をやり直す操作が可
能である。これら編集機能により、例えば複数のブック
ファイルの統合、ブックファイル内で章やページの再配
置、ブックファイル内で章やページの削除、原稿ページ
のレイアウト変更、合紙やインデックス紙の挿入などと
いった編集操作が可能となる。これらの操作を行うと、
図4乃至5に示す属性に捜査結果が反映されたり、ある
いはブックファイルの構造に反映される。たとえば、ブ
ランクページの新規追加操作を行えば、指定された箇所
にブランクページが挿入される。このブランクページは
原稿ページとして扱われる。また、原稿ページに対する
レイアウトを変更すれば、その変更内容は、印刷方法や
N−up印刷、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、
章区切りといった属性に反映される。
【0044】<ブックファイルの出力>以上のように作
成・編集されるブックファイルは印刷出力を最終目的と
している。利用者が図10に示す製本アプリケーション
のUI画面1100からファイルメニューを選択し、そ
こから印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより
印刷出力される。この際、電子原稿デスプーラ105
は、製本アプリケーション104の作成したブックファ
イルから、OSの出力コマンド、例えばウインドウズの
GDIコマンドを生成し、それを出力モジュール、例え
ばGDIに送信する。出力モジュールは、指定されたプ
リンタドライバ106によってデバイスに適したコマン
ドを生成し、そのデバイスに送信する。
【0045】<そのほかのシステム構成>本実施形態の
文書処理システムの概要は以上のようなものである。こ
れはスタンドアロン型のシステムであるが、これを拡張
したサーバクライアントシステムでもほぼ同様の構成・
手順でブックファイルが作成・編集される。ただし、ブ
ックファイルや印刷処理はサーバによって管理される。
【0046】図12はサーバクライアント型文書処理シ
ステムの構成を示すブロック図である。クライアント文
書処理システムは、スタンドアロン型システムに、クラ
イアントモジュールであるDOMS(文書出力管理サー
ビス)ドライバ109およびDOMSプリントサービス
モジュール110、DS(文書サービス)クライアント
モジュール108を加えた構成を有する。このクライア
ント文書処理システム1200に、文書管理サーバ12
01および印刷集中管理サーバ1202およびプリント
サーバ1203が接続されている。これらサーバは、通
常ネットワークによってクライアント文書処理システム
と接続されるが、サーバが同時にクライアントとしても
機能する場合には、ネットワーク間の通信をシミュレー
トするプロセス間通信によって接続される。なお図12
では文書管理サーバ1201と印刷集中管理サーバ12
02の量サーバがクライアントに接続されているが、い
ずれか一方のみがネットワーク上に存在する場合もあり
得る。接続されているサーバが文書管理サーバであれ
ば、そのクライアントモジュールを含む文書管理サーバ
クライアントシステム1201SCが、印刷集中管理サ
ーバ1202であれば、そのクライアントモジュールを
含む印刷管理サーバクライアントシステム1202SC
が、スタンドアロン型文書管理システムに追加される。
【0047】文書管理サーバ1201は、製本アプリケ
ーション104により作成・編集されたブックファイル
を格納するサーバである。文書管理サーバ1201によ
ってブックファイルを管理する場合、ブックファイル
は、クライアントPCのローカルHDに代わって、ある
いはそれに加えて、文書管理サーバ1201のデータベ
ース1211に保存される。製本アプリケーション10
4と文書管理サーバ1201との間のブックファイルの
保存および読み出しは、DSクライアント108及びD
Sコア1212を介して行われる。
【0048】印刷集中管理サーバ1202は、クライア
ント文書管理システム1200に格納された、あるいは
文書管理サーバ1201に格納されたブックファイルの
印刷を管理するサーバである。クライアントにおける印
刷要求は、DOMSドライバ109およびDOMSプリ
ントサービスモジュール110を介して印刷集中管理サ
ーバ1202のDOMSWGサーバモジュール1221
に送信される。集中印刷管理サーバ1202は、クライ
アントのプリンタで印刷する場合にはクライアントのD
OMSプリントサービスモジュール110を介して電子
原稿デスプーラ105に電子原稿データを渡し、プリン
トサーバ1203により印刷する場合には、プリントサ
ーバ1203のDOMSプリントサービスモジュール1
203に送信する。集中印刷管理サーバは、例えば保存
されているブックファイルに対して印刷要求を発行した
利用者の資格などについてセキュリティチェックを行っ
たり、印刷処理のログを保存したりする。このように、
文書処理システムは、スタンドアロンとしても、クライ
アントサーバシステムとしても実現できる。
【0049】<プリンタの構成>次に、本実施形態の文
書処理システムにおいて、文書の印刷のために使用され
るプリンタの構成を説明する。
【0050】図13は、プリンタ1500の一例である
両面印刷機能を有するカラーレーザプリンタの断面図で
ある。
【0051】このプリンタはホストコンピュータ300
0より入力した印刷データに基づいて得られる各色毎の
画像データで変調されたレーザ光をポリゴンミラー31
により感光ドラム15を走査して静電潜像を形成する。
そして、この静電潜像をトナー現像して可視画像を得、
これを中間転写体9へ全色について多重転写してカラー
可視画像を形成する。そして更に、このカラー可視画像
を転写材2へ転写し、転写材2上にカラー可視画像を定
着させる。以上の制御を行う画像形成部は、感光ドラム
15を有するドラムユニット、接触帯電ローラ17を有
する一次帯電部、クリーニング部、現像部、中間転写体
9、用紙カセット1や各種ローラ3、4、5、7を含む
給紙部、転写ローラ10を含む転写部及び定着部25に
よって構成されている。
【0052】ドラムユニット13は、感光ドラム(感光
体)15と感光ドラム15のホルダを兼ねたクリーニン
グ機構を有するクリーナ容器14とを一体に構成したも
のである。このドラムユニット13はプリンタ本体に対
して着脱自在に支持され、感光ドラム15の寿命に合わ
せて容易にユニット交換可能に構成されている。上記感
光ドラム15はアルミシリンダの外周に有機光導電体層
を塗布して構成し、クリーナ容器14に回転可能に支持
されている。感光ドラム15は、図示しない駆動モータ
の駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感
光ドラム15を画像形成動作に応じて反時計回り方向に
回転させる。感光ドラム15の表面を選択的に露光させ
ることにより静電潜像が形成されるように構成されてい
る。スキャナ部30では、変調されたレーザ光を、モー
タ31aにより画像信号の水平同期信号を同期して回転
するポリゴンミラーにより反射し、レンズ32、反射鏡
33を介して感光ドラムを照射する。
【0053】現像部は、上記静電潜像を可視画像化する
ために、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)の現像を行う3個のカラー現像器20Y、20
M、20Cと、ブラック(B)の現像を行う1個のブラ
ック現像器21Bとを備えた構成を有する。カラー現像
器20Y、20M、20C及びブラック現像器21Bに
は、スリープ20YS、20MS、20CS及び21B
Sと、これらスリープ20YS、20MS、20CS、
21BSそれぞれの外周に圧接する塗布ブレード20Y
B、20MB、20CB及び21BBとがそれぞれ設け
られる。また3個のカラー現像器20Y、20M、20
Cには塗布ローラ20YR、20MR、20CRが設け
られている。
【0054】また、ブラック現像器21Bはプリンタ本
体に対して着脱可能に取り付けられており、カラー現像
器20Y、20M、20Cは回転軸22を中心に回転す
る現像ロータリー23にそれぞれ着脱可能に取り付けら
れている。
【0055】ブラック現像器21Bのスリープ21BS
は感光ドラム15に対して例えば300μm程度の微小
間隔を持って配置されている。ブラック現像器21B
は、器内に内蔵された送り込み部材によってトナーを搬
送すると共に、時計回り方向に回転するスリープ21B
Sの外周に塗布ブレード21BBによって塗布するよう
に摩擦帯電によってトナーへ電荷を付与する。また、ス
リープ21BSに現像バイアスを印加することにより、
静電潜像に応じて感光ドラム15に対して現像を行って
感光ドラム15にブラックトナーによる可視画像を形成
する。
【0056】3個のカラー現像器20Y、20M、20
Cは、画像形成に際して現像ロータリー23の回転に伴
って回転し、所定のスリープ20YS、20MS、20
CSが感光ドラム15に対して300μm程度の微小間
隔を持って対向することになる。これにより所定のカラ
ー現像器20Y、20M、20Cが感光ドラム15に対
向する現像位置に停止し、感光ドラム15に可視画像が
作成される。
【0057】カラー画像形成時には、中間転写体9の1
回転毎に現像ロータリー23が回転し、イエロー現像器
20Y、マゼンダ現像器20M、シアン現像器20C、
次いでブラック現像器21Bの順で現像工程がなされ、
中間転写体9が4回転してイエロー、マゼンダ、シア
ン、ブラックのそれぞれのトナーによる可視画像を順次
形成し、その結果フルカラー可視画像を中間転写体9上
に形成する。
【0058】中間転写体9は、感光ドラム15に接触し
て感光ドラム15の回転に伴って回転するように構成さ
れたもので、カラー画像形成時に時計回り方向に回転
し、感光ドラム15から4回の可視画像の多重転写を受
ける。また、中間転写体9は画像形成時に後述する転写
ローラ10が接触して転写材2を挟持搬送することによ
り転写材2に中間転写体9上のカラー可視画像を同時に
多重転写する。中間転写体の外周部には、中間転写体9
の回転方向に関する位置を検知するためのTOPセンサ
9a及びRSセンサ9bと、中間転写体に転写されたト
ナー像の濃度を検知するための濃度センサ9cが配置さ
れている。
【0059】転写ローラ10は、感光ドラム15に対し
て接離可能に支承された転写帯電器を備えたもので、金
属軸を中抵抗発泡弾性体により巻回することによって構
成されている。
【0060】転写ローラ10は、図13に実線で示すよ
うに中間転写体9上にカラー可視画像を多重転写してい
る間は、カラー可視画像を乱さぬように下方に離開して
いる。そして、上記中間転写体9上に4色のカラー可視
画像が形成された後は、このカラー可視画像を転写材2
に転写するタイミングに合わせてカム部材(不図示)に
より転写ローラ10を図示点線で示す上方に位置させ
る。これにより転写ローラ10は転写材2を介して中間
転写体9に所定の押圧力で圧接すると共に、バイアス電
圧が印加され、中間転写体9上のカラー可視画像が転写
材2に転写される。
【0061】定着部25は、転写2を搬送させながら、
転写されたカラー可視画像を定着させるものであり、転
写材2を加熱する定着ローラ26と転写材2を定着ロー
ラ26に圧接させるための加圧ローラ27とを備えてい
る。定着ローラ26と加圧ローラ27とは中空状に形成
され、内部にそれぞれヒータ28、29が内蔵されてい
る。即ち、カラー可視画像を保持した転写材2は定着ロ
ーラ26と加圧ローラ27とにより搬送されると共に、
熱及び圧力を加えることによりトナーが表面に定着され
る。
【0062】可視画像定着後の転写材2は、その後排紙
ローラ34、35、36によって排紙部37へ排出して
画像形成動作を終了する。
【0063】クリーニング手段は、感光ドラム15上及
び中間転写体9上に残ったトナーをクリーニングするも
のであり、感光ドラム15上に形成されたトナーによる
可視画像を中間転写体9に転写した後の廃トナーあるい
は、中間転写体9上に作成された4色のカラー可視画像
を転写材2に転写した後の廃トナーは、クリーナ容器1
4に蓄えられる。
【0064】印刷される転写材(記録用紙)2は、給紙
トレイ1から給紙ローラ3により取り出されて中間転写
体9と転写ローラ10との間に挟まれるようにして搬送
されてカラートナー画像が記録され、定着部25を通過
してトナー像が定着される。片面印刷の場合には、案内
38が上方の排紙部に記録用紙を導くように搬送経路を
形成するが、両面印刷に対しては、下方の両面ユニット
に導くように経路を形成する。
【0065】両面ユニットに導かれた記録用紙は、搬送
ローラ40によりトレイ1の下部(二点鎖線で示す搬送
経路)に一旦送り込まれた後に逆方向に搬送され、両面
トレイ39に送られる。両面トレイ39上では、用紙は
給紙トレイ1に載置された状態とは表裏が逆になり、ま
た搬送方向について前後が逆になっている。この状態で
再びトナー像の転写、定着を再度行うことで、両面印刷
ができる。
【0066】<ブックファイルからのジョブ生成手順>
次に、ブックファイルからジョブを生成し印刷を行うた
めの手順について説明する。
【0067】図14〜図17、図23、図26は本発明
を特徴付ける部分である製本アプリケーション104お
よび電子原稿デスプーラ105における大まかなフロー
チャートを示した図である。これらを用い、本発明の処
理フローを説明する。
【0068】図14は製本アプリケーション104の印
刷設定変更後の保存時の大まかなフローを表している。
また、図18は製本アプリケーション104によりブッ
クファイルを開いている場合のユーザインターフェース
(UI)画面を、図19はその画面において[bookの詳
細設定]が選択された際に印刷設定の変更を促すユーザ
インターフェース画面を例示した図である。ブックファ
イル103を読み込んだ際、まず、保存された印刷設定
の読み込み処理1501が行われる。これはブックファ
イル103の印刷用設定データ(属性値)が読み込ま
れ、デスプールテーブルと呼ばれるメモリ上の展開領域
に印刷設定が展開される処理である。そして、設定変更
がされたかの判定処理1502が行われる。これは、図
19で示される製本アプリケーション104のインター
フェース上で設定の変更があったかの判定処理である。
ここで、設定変更があったと判定されれば、次の、ジョ
ブ分割振り分けが必要な印刷設定かの判定処理1503
が行われる。これは例えば、製本分冊や、部分ステイプ
ル等、印刷設定によってはジョブ分割の振り分けが必要
な設定が存在するため、設定変更の中で、これらの設定
が行われたかの判定を行う処理である。ここで、ジョブ
分割振り分けが必要であると判断されると、ジョブ分割
を考慮したデスプールテーブル書き込み処理1504が
行われる。デスプールテーブルは図20で示すように、
ドキュメント(文書)全体の印刷設定の下に、例えば印
刷用紙のまとまりとして定義される「シートのくくり」
で有効な印刷設定がおかれ、その下に各シートで有効な
設定がおかれた階層構造となっている。ジョブ分割を考
慮したデスプールテーブル書き込み処理1504とは、
シートのくくりで有効な印刷設定のジョブを分割するグ
ループごとにマーク(分割情報)を書き込む処理であ
る。ジョブ分割振り分けが必要な印刷設定かの判定処理
1503でジョブ分割振り分けが必要でないと判断され
れば、ジョブ分割を考慮しないデスプールテーブル書き
込み処理1505が行われ、このマーク(分割情報)の
書き込みは行われないこととなる。ここで、マーク(分
割情報)は、分割する単位を識別できる情報であればな
んでもよく、アプリケーションで管理する論理ページの
何ページ分という情報であったり、プリンタで印刷され
る用紙の原稿枚数を示す情報であってもよい。
【0069】そして、次の保存指定がされたかの判定処
理1506が行われ、保存指定がされたと判定されれ
ば、デスプールテープルの保存処理1507が行われ
る。これはメモリ上のデスプールテープルに展開された
印刷設定内容を保存ファイルに書き込む処理である。こ
れにより、製本アプリケーション104で設定変更され
た内容がブックファイル103に反映されることとな
る。
【0070】ここで、図19の[印刷方法]として「製本
印刷」が、[製本印刷の方法]として「いくつかの束に分
けて印刷」(以下、分冊と呼ぶ)が選択された場合のよ
り具体的な保存処理を図15を用いて説明する。
【0071】ブックファイル103を読み込んだ際、ま
ず、印刷体裁の取得処理1601が行われる。これはブ
ックファイル103から印刷用設定データが読み込ま
れ、デスプールテーブルと呼ばれるメモリ上の展開領域
に印刷体裁設定が展開される処理である。そして、製本
印刷かの判定処理1602が行われる。図19の印刷制
御アプリケーションのインサーフェース上で製本印刷設
定への変更があったかの判定処理である。ここで、製本
印刷であると判定されれば、次の、分冊であるかの判定
処理1604が行われる。ここでは、前記のように[製
本印刷の方法]として「いくつかの束に分けて印刷」が
選択されているので、分冊であると判定される。そし
て、分冊単位の取得処理1604が行われる。これは分
冊をどのような単位で行うかを取得する処理である。そ
の後、製本分冊設定のデスプールテーブル書き込み処理
1605が行われる。具体的には図21で示すように、
シート(用紙)を示すグループにサドルステッチを行う
フラグとジョブを分割するためのフラグがセットされ
る。サドルステッチとは、シートを2つ折りにする折り
目に沿って綴じることである。
【0072】そして、次の保存指定がされたかの判定処
理1607が行われ、保存指定がされたと判定されれ
ば、デスプールテープルの保存処理1608が行われ
る。これはメモリ上のデスプールテープルに展開された
印刷設定内容を保存ファイルに書き込む処理である。こ
れにより、製本分冊の設定がブックファイル103に反
映されることとなる。
【0073】次に、図16を用いて、印刷時の処理の概
略を説明する。
【0074】まず、保存された印刷設定の読み込み処理
1701が行われる。これは先に示したようにブックフ
ァイル103を読み込み、その印刷設定をデスプールテ
ーブル上に展開する処理である。そして、印刷指示がさ
れたかの判定処理1702が行われる。これは、図19
で示すような印刷制御アプリケーションのインターフェ
ース上からユーザの印刷指示があったかの判定処理であ
る。ここで、印刷指示があったと判定されれば、次の、
デバイス能力の取得処理1703が行われる。これは、
デバイスによって、先に示した製本分冊かつサドルステ
ッチ(ステイプル)等の設定が1ジョブで実現可能であ
るのか、複数ジョブに分割しなくては実現できないのか
異なるため、デバイスに能力を問い合わせる処理であ
る。なぜなら前述したように、各プリンタベンダーが市
場に出荷している電子写真プリンタの中で、製本印刷の
分冊機能及びサドルステッチ機能を有しているものは、
製品毎に、分冊単位で複数の印刷ジョブに分けられる
か、1つの印刷ジョブで複数の冊子分の処理を行わせる
かが異なっているためである。そして、そのデバイスに
1ジョブで実現可能かの判定処理1704が行われ、こ
こで、1ジョブで実現可能でないと判定されれば、デス
プールテーブルへの分割指示Enable処理1705が行わ
れる。これは具体的には、図22で示すようにデスプー
ルテーブル上の分割指示フラグをEnableにセットする処
理である。また、ここで、1ジョブで実現可能であると
判定されれば、デスプールテーブルへの分割指示Disabl
e処理1706が行われる。これは、同様に、デスプー
ルテーブル上の分割指示フラグをDisableにセットする
処理である。これらのフラグを元に後に示す印刷アプリ
ケーション(以下、デスプーラと呼ぶ)305での印刷処
理の仕方の振り分けが行われる。そして、デスプーラに
対する印刷処理1707が行われ、印刷が行われる。
【0075】一方、デスプーラ内の処理の概要を図17
を用いて説明する。
【0076】まず、デスプーラにより印刷指示がされた
かの判定処理1801が行われる。ここで、先の一連の
流れで、製本アプリケーション104より印刷指示があ
ったとすると、次の、ジョブ分割指示フラグの読み込み
処理1802が行われる。これは先に製本アプリケーシ
ョン104にデバイスの能力によりセットされたフラグ
の読み込み処理である。ジョブ分割指示フラグがEnable
かの判定処理1803により、Enableであると判定され
れば、複数ジョブの印刷処理1804が行われる。これ
は実際にジョブを複数の印刷ジョブに分け設定内容を実
現しようとするものである。また、ここで、Disableで
あると判定されれば、1ジョブでの印刷処理1805が
行われる。
【0077】ここで、製本アプリケーションが実際に印
刷したジョブがどのように分割されたかを検知するため
には、複数ジョブの印刷処理1804において、図23
に示す処理を行う。
【0078】まず、デスプーラにより分割ジョブIDの初
期化処理1401が行われる。分割ジョブIDとは分割さ
れたジョブに付けるユニークな番号で、その初期化処理
とは、その番号を初期値(ここでは、0とする)に設定す
る処理である。その後、新しい印刷ジョブを作成するか
の判定処理1402が行われる。これは、先に示したよ
うに図21の分割フラグ(新しいジョブの開始)がONにな
っているかを判定する処理である。最初のシートくくり
であれば、これはもちろんONであるとする。そして、ド
キュメント名称(ブックファイル名)取得処理1403
が行われる。これは、製本アプリケーションが、ブック
ファイルに特有なジョブIDを、デスプーラが印刷ジョブ
を分割する際に分割されたジョブに特有なジョブID(分
割ID)を埋め込む場所として、ドキュメント名称の後ろ
の部分を使用するために、これを取得する処理である。
ジョブIDは図25で示すようなフォーマットになってい
る。
【0079】次に、分割IDの算出処理1404である
が、これは、デスプーラがドキュメント名称に埋め込む
分割IDを分割ジョブごとに1ずつインクリメントし、そ
れぞれのジョブに特有なIDを算出する処理である。この
IDの算出は、分割されたジョブごとに固有で、その順番
が判れば、その形は問わない。ここでは、初期値を0と
してあるので、最初は1が算出される。そして、次の分
割ID埋め込み処理1405が行われる。これは先に算出
された分割IDを図25で示す場所に埋め込む処理であ
る。この分割IDの埋め込まれたドキュメント名称を使
い、次に印刷処理1406を行う。印刷処理1406
は、具体的には、デスプーラが、元のドキュメント名称
と分割IDとから分割されたジョブのドキュメント名称
をプリンタドライバに通知し、更に製本アプリケーショ
ンから入力された文書ファイルのデータを描画データと
してプリンタドライバに出力する処理である。プリンタ
ドライバは、デスプーラから通知されたドキュメント名
称で、デスプーラから入力される(実際はOSのグラフ
ィックエンジンを介して入力される)描画データに基づ
いて、プリンタが解釈可能な印刷データの生成処理を行
う。この印刷処理が、分割回数分繰り返されることによ
り、プリンタドライバから複数の印刷ジョブが生成され
る。本発明では、従来のようにプリンタドライバで複数
の印刷ジョブに分割して生成させずに、デスプーラがプ
リンタドライバが1ジョブで処理可能であるかを判断し
て、1ジョブで処理不可能であると判断された場合に、
デスプーラが予め分割されるジョブ単位に、ドキュメン
ト名称と描画データ(分割される単位で)の出力を行う
ため、結果として生成される複数の印刷ジョブは、それ
ぞれがデバイスで処理可能な単位となっており、ユーザ
が所望とする印刷物を手に入れることができる。また、
生成される複数の印刷ジョブは、デスプーラが定義した
ドキュメント名を有しているため、利用者が印刷状況を
監視するために、オペレーティングシステムによって提
供されている機能やジョブ管理ユーティリティによるジ
ョブ監視機能によってジョブキューの状態を表示させた
場合に、表示された印刷ジョブが利用者が印刷させてい
る文書のものであるか特定することができる。つまり、
特に印刷中に障害が発生した場合等に、再度印刷し直す
文書がどれであるのか特定することを可能にし、印刷シ
ステムの操作性を向上させるという効果がある。また、
アプリケーションから印刷ジョブと文書とを対応づけて
管理できることから、印刷ジョブを文書単位で扱うこと
ができ、例えば、分割されたジョブの一方が削除された
場合など、同じ文書から生成された他のジョブも削除す
る処理を行うことができる。
【0080】デスプーラは、デスプールテーブル上の印
刷指示が終了するまでこの一連の処理を繰り返す。これ
により、本発明のデータ分割手段であるデスプーラによ
り複数の印刷ジョブが生成され、それぞれの印刷ジョブ
のドキュメント名称に分割IDが付加されることとなり、
製本アプリケーションはこれを検知する。
【0081】このように、デバイス(プリンタ)の機能
にもよるが、1つの文書を印刷するためにも、印刷設定
によっては複数のジョブに分割して実行しなければなら
ない。本実施形態の文書処理システムでは、文書を印刷
するためのデスプーラが文書をデバイスが処理可能な単
位のデータに分割した際に、もととなる文書名に分割I
Dを付与した識別子を分割後の印刷ジョブのドキュメン
ト名称に与えることで、デスプーラによって印刷を行わ
せるアプリケーションプログラムや、アプリケーション
プログラムを使用する利用者に対して、文書とジョブと
の対応関係を表示することができる。これによりアプリ
ケーションや利用者等は、例えばひとつの文書から分割
されて生成されたジョブであっても、そのジョブIDを
参照することでもととなる文書との対応を認識すること
ができる。さらに、分割を示すIDを、ジョブの先頭か
ら一定の規則を持って与えることにより、ジョブIDを
参照してその順序を認識することができる。
【0082】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ装
置など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前
述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログ
ラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装
置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体
に格納されたプログラムコードを読出し実行することに
よっても、達成される。
【0083】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0084】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM
などを用いることができる。
【0085】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれる。
【0086】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0087】[他の実施形態]上記実施形態では、分割
IDはデスプーラが割り当てているが、分割IDを製本ア
プリケーションから取得することもできる。これを図2
6を用いて説明する。
【0088】まず、実施例の同様のシーケンスにより、
新しい印刷ジョブを作成するかの判定処理11701が
行われる。これは、先に示したように図21の分割フラ
グ(新しいジョブの開始)がONになっているかを判定する
処理である。最初のシートくくりであれば、これはもち
ろんONであるとする。そして、次のドキュメント名称取
得処理11702が行われる。これは、ドキュメント名
称の後ろの部分を使用するために、これを取得する処理
である。これは図25で示すようなフォーマットになっ
ている。
【0089】次に、分割IDの取得処理11703である
が、これは、埋め込むジョブIDを製本アプリケーション
より取得する処理である。これにより、製本アプリケー
ションが後の検知を行う際、都合のいいIDを埋め込むこ
とが可能になる。そして、次の分割ID埋め込み処理11
704が行われる。これは先に取得された分割IDを図2
5で示す場所に埋め込む処理である。この分割IDの埋め
込まれたドキュメント名称を使い、次に印刷処理117
05を行う。
【0090】デスプールテーブル上の印刷指示が終了す
るまでこの処理を繰り返す。これにより、複数の印刷ジ
ョブが生成され、それぞれのジョブに分割IDが付加され
ることとなり、製本アプリケーションはこれを検知す
る。
【0091】以上のように分割IDを製本アプリケーシ
ョンが割り当てることで、ジョブIDを参照するアプリ
ケーション自身により、好適な分割IDを付与すること
ができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分割されたそれぞれのジョブにIDを振ることが可能と
し、複数ジョブを生成した場合でも、生成されたジョブ
ともとの文書ファイルとの対応を検知することができ
る。
【0093】また、これにより、印刷を要求したアプリ
ケーションプログラムが文書をジョブとを関連付けて、
表示、状態変化、削除等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンドアロン型の文書処理システムのブロッ
ク図である。
【図2】文書処理システムを実現するコンピュータのブ
ロック図である。
【図3】ブックファイルの構造の一例を示す図である。
【図4】ブック属性の一覧を示す図である。
【図5】章属性の一覧を示す図である。
【図6】ページ属性の一覧を示す図である。
【図7】ブックファイルを開く手順のフローチャートで
ある。
【図8】電子原稿ファイルをブックファイルにインポー
トする手順のフローチャートである。
【図9】アプリケーションデータを電子原稿ファイルに
変換する手順のフローチャートである。
【図10】既存のブックファイルを開いた際のユーザイ
ンターフェース画面の一例を示す図である。
【図11】新規のブックファイルを開いた際のユーザイ
ンターフェース画面の一例を示す図である。
【図12】クライアントサーバ型の文書処理システムの
ブロック図である。
【図13】本発明におけるプリンタについて説明した図
である。
【図14】印刷制御アプリケーションにおける処理を例
示したフローチャートである。
【図15】印刷制御アプリケーションにおける処理を例
示したフローチャートである。
【図16】印刷制御アプリケーションにおける処理を例
示したフローチャートである。
【図17】印刷アプリケーションにおける処理を例示し
たフローチャートである。
【図18】印刷制御アプリケーションUIの一例の図であ
る。
【図19】印刷制御アプリケーションUIの一例の図であ
る。
【図20】デスプールテーブル概要を示した図である。
【図21】デスプールテーブル概要を示した図である。
【図22】デスプールテーブル概要を示した図である。
【図23】印刷アプリケーションにおける処理を例示し
たフローチャートである。
【図24】デスプールテーブル概要を示した図である。
【図25】ジョブID格納例を示した図である。
【図26】印刷アプリケーションにおける処理を例示し
たフローチャートである。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AA15 AB05 AC08 BA04 BC14 CA01 CA02 CA05 CA12 CA13 CB17 CB20 5B009 RC01 RC04 TA06 5B021 AA01 AA02 BB01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタにより印刷処理される印刷デー
    タを生成するプリンタドライバを備える情報処理装置で
    あって、 ひとつの文書の印刷を行う際に、文書に対して設定され
    ている印刷設定に応じて、出力先のプリンタドライバに
    より複数の印刷ジョブが生成されるか否か判断する判断
    手段と、 前記判断手段により出力先のプリンタドライバにより複
    数の印刷ジョブが生成されると判断された場合に、前記
    文書を複数の印刷すべきデータに分割して前記出力先の
    プリンタドライバに対して該印刷すべきデータの出力を
    行うデータ分割手段とを備えることを特徴とする情報処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記データ分割手段は、ひとつの文書の
    印刷を行うために複数の印刷すべきデータに分割する場
    合、各印刷すべきデータに対して前記文書との対応及び
    各データの順序を識別可能なジョブ識別子を付与するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 文書中において分割箇所になり得る箇所
    を示す分割情報を印刷設定に応じて生成する分割情報生
    成手段をさらに備え、前記データ分割手段は、前記プリ
    ンタの能力に応じて、前記分割情報で表示される箇所に
    おいて文書を分割した複数の印刷すべきデータを分割生
    成することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記分割情報生成手段は、前記印刷設定
    が変更されている箇所または製本印刷の各分冊の区切り
    目とを前記分割箇所になり得る箇所として分割情報を生
    成することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記分割箇所になり得る印刷設定の変更
    には、部分的なステイプル設定が含まれることを特徴と
    する請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ジョブ識別子を参照する参照手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処
    理装置。
  7. 【請求項7】 プリンタにより印刷処理される印刷デー
    タを生成するプリンタドライバを備える情報処理方法で
    あって、 ひとつの文書の印刷を行う際に、文書に対して設定され
    ている印刷設定に応じて、出力先のプリンタドライバに
    より複数の印刷ジョブが生成されるか否か判断する判断
    工程と、 前記判断工程により出力先のプリンタドライバにより複
    数の印刷ジョブが生成されると判断された場合に、前記
    文書を複数の印刷すべきデータに分割して前記出力先の
    プリンタドライバに対して該印刷すべきデータの出力を
    行うデータ分割工程とを備えることを特徴とする情報処
    理方法。
  8. 【請求項8】 前記データ分割工程は、ひとつの文書の
    印刷を行うために複数の印刷すべきデータに分割する場
    合、各印刷すべきデータに対して前記文書との対応及び
    各データの順序を識別可能なジョブ識別子を付与するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
  9. 【請求項9】 文書中において分割箇所になり得る箇所
    を示す分割情報を印刷設定に応じて生成する分割情報生
    成工程をさらに備え、前記データ分割工程は、前記プリ
    ンタの能力に応じて、前記分割情報で表示される箇所に
    おいて文書を分割した複数の印刷すべきデータを分割生
    成することを特徴とする請求項7又は8に記載の情報処
    理方法。
  10. 【請求項10】 前記分割情報生成工程は、前記印刷設
    定が変更されている箇所または製本印刷の各分冊の区切
    り目とを前記分割箇所になり得る箇所として分割情報を
    生成することを特徴とする請求項9に記載の情報処理方
    法。
  11. 【請求項11】 前記分割箇所になり得る印刷設定の変
    更には、部分的なステイプル設定が含まれることを特徴
    とする請求項10に記載の情報処理方法。
  12. 【請求項12】 前記ジョブ識別子を参照する参照工程
    をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の情報
    処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項7乃至12に記載の印刷処理方
    法をコンピュータにより実現させるためのコンピュータ
    プログラム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のコンピュータプロ
    グラムを格納するためのコンピュータ可読記憶媒体。
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