JPH11136477A - デジタル複写装置、画像入出力装置、及び、印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱着可能なメモリカードに画像データを蓄積
することのできるデジタル複写装置において、表示装置
を見ながら操作パネル上で必要なドキュメントを選択
し、これを出力することができるようにすること、及
び、ドキュメントの縮小イメージを見ながら必要なドキ
ュメントの選択ができるようにして誤った出力を防止す
ること、読み取った画像データを捨て去ることなく、有
効に再利用することを課題とする。 【解決手段】 画像原稿は画像読み取り部１１２により
読み取られ、画像データとしてメモリカードに記憶され
る。縮小粗画像作成手段は、メモリカードの画像データ
に基づいて縮小粗画像データを作成する。この縮小粗画
像データは操作パネル１１７の表示手段によりアイコン
として表示される。表示されているアイコンをポインテ
ィング手段を用いて指定すると、指定された画像データ
がメモリカードから読み出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを蓄積
することのできるデジタル複写装置、画像入出力装置及
び印刷装置の技術の分野に関し、脱着できる記憶媒体を
備えたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】デジタル複写装置、画像入出力装置及び
印刷装置の技術の分野に記憶媒体が脱着できる装置は次
のようなものがある。

【０００３】（１） 外部装置で作ったデータが格納さ
れたフロッピディスクを本体装置に装着すると、本体装
置はそのデータの名前を一覧表にして表示パネルに表示
する。

【０００４】ユーザはその表示パネルからデータを選択
してプリントを行うことができる。

【０００５】これは複写した画像を再印刷することはで
きない。

【０００６】（２） フロッピディスクに格納された文
書ファイル名一覧表を印刷して、選択された文書番号を
入力すると、文書ファイルをフロッピディスクから読み
だしてプリントを行う。

【０００７】これは複写した画像を再印刷することはで
きない（特許第２５６７８９３号）。

【０００８】（３） 文書イメージ情報を着脱自在の光
磁気ディスクに記憶させることができる画像形成装置で
あって、ＦＡＸ送信と文書登録処理を別々に実行させず
一度の処理で実行する。この先行技術は、ＦＡＸ文書を
ファイリングする目的で光磁気ディスクに記憶させてい
る（特開平６ー２８４２３５号）。

【０００９】（４） 読み取った画像データを着脱可能
なＩＣカードに格納するハンドスキャナ部と、ＩＣカー
ドを装着してＦＡＸ送信するＦＡＸ部からなるファクシ
ミリ装置（特開平６ー２８４２５４号）。

【００１０】また、デジタル複写機等において、画像デ
ータを蓄積することのできるものには次のようなものが
見いだせる。

【００１１】（５） コンピュータから送られたデータ
をメモリに展開した後プリントアウトし、その後もこの
データをメモリ内に残し、再度プリントアウトするとき
は残されたデータを用いることができるプリンタ（特開
平６ー４００９２号公報）。

【００１２】これは目的のデータを再プリントしようと
するとき、「メモリ１」、「メモリ２」のようなプリン
タ側で付けた特徴のない名前とか、予めファイル名が送
られてきていた場合はそのファイル名を表示することに
よりこれを見て操作者は目的のものを選択していた。

【００１３】しかしながら、このような無機質な名前だ
けによっては、それが自分が本当にプリントアウトした
いデータであるかどうかの判断を下すことが非常に困難
であった。

【００１４】（６） コピーと同時にメモリに記憶す
る。記憶されたイメージは、そのものを縮小し、「フォ
ーム」として紙に印刷される。メモリ内のコピーが必要
なときは、この「フォーム」に印刷されている縮小イメ
ージの傍らにあるチェックボックスに印を付け、複写機
のスキャナにかけこれを読み取らせる。読み取られると
チェックボックスにつけた印にしたがってメモリから画
像が読み出されて印刷される。

【００１５】出力画像の選択を紙の「フォーム」による
のでこれを読み込ませる手間を要する、必要なページを
指定して出力することはできない。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】デジタル複写機には、
画像原稿の複写をしたとき、その画像データを捨て去る
ことなく、これを記憶装置に残しておき、後で再度複写
をとりたいとき、今度は記憶した画像データを読みだし
てこのデータを用いて印刷することができるものがあ
る。

【００１７】このような従来のデジタル複写装置は上記
機能があるため、再度複写したいときに原稿をデジタル
複写装置まで持ってゆく必要がないばかりでなく、多く
のページからなる原稿を多くの部数複写したいとき、全
部数を複写することなく、最初に１部だけ複写をとり、
結果を見てそれがよければその後必要な部数だけ複写を
とるようにすることができる。

【００１８】このため、１部だけを複写することによっ
て、画像データを蓄積してしまうので、全部数の複写を
とるよりも短時間に入力作業を終え、後で、複写機の使
用の少ない時間帯にまとめて必要部数を複写することが
できるというメリットを有する。

【００１９】しかしながら、このようなデジタル複写機
においても次のような不都合がある。

【００２０】一つは、一定期間読み取られた画像データ
は、再印刷用の画像データとしてメモリ等の記憶装置の
中にあり、この画像データは誰でもアクセスできるので
他人に見られたくない画像データの内容を見られる可能
性がある。

【００２１】二つ目は、読み取られた画像データは、一
定期間メモリ等の記憶装置の中に格納されるが、記憶で
きる量には限界があるので、格納された日付を基準に古
いものから順に消去される。このため、ユーザの意に反
して消去されてしまうことがある。

【００２２】本発明は上記したような不都合を改善する
ことを主たる目的とするものである。

【００２３】更に、本発明は、画像データを蓄積するこ
とのできるデジタル複写装置の表示装置を見ながら操作
パネル上で必要なドキュメントを選択し、これを出力す
ることができるようにすること、及び、ドキュメントの
縮小イメージを見ながら必要なドキュメントの選択がで
きるようにして誤った出力を防止することを課題とす
る。

【００２４】また、読み取った画像データを捨て去るこ
となく、有効に再利用することのできる装置及び方法を
提供することを課題とする。

【００２５】

【課題を解決するための手段】上記課題は次の解決手段
を備えた発明により解決される。

【００２６】［第１の発明］複写後に再印刷することが
できるデジタル複写装置であって、このデジタル複写装
置は、原稿画像を読み取る読み取り手段と、前記読み取
り手段で読み取った画像データを印刷する印刷手段と、
前記読み取り手段で読み取った画像データを再印刷のた
めに格納する画像データ記憶手段と、脱着可能な記録媒
体を装着するためのコネクタ手段と、前記記録媒体の装
着されている状態、及び、装着されていない状態を検出
する検出手段と、を備え、前記検出手段が前記コネクタ
手段に前記記録媒体が装着されていない状態を検出する
と、前記読み取り手段で読み取った画像データを前記画
像データ記憶手段に格納し、前記検出手段が前記コネク
タ手段に前記記録媒体が装着されている状態を検出する
と、前記読み取り手段で読み取った画像データを前記記
録媒体に格納することを特徴とするデジタル複写装置。

【００２７】［第２の発明］第１の発明のデジタル複写
装置において、このデジタル複写装置は、更に、表示手
段と、前記記録媒体に格納されている画像データに基づ
いて縮小粗画像を作成する縮小粗画像作成手段とを備え
ており、前記検出手段が前記記録媒体が装着されている
状態を検出すると、前記表示手段には、再印刷するため
に前記記録媒体に格納されている画像データを選択する
ための画面へ前記操作手段によって切り換えるための画
面が表示され、前記画像データを選択するための画面に
は、前記縮小画像作成手段により作成された前記画像デ
ータの縮小粗画像が夫々の画像データについて表示さ
れ、目的の画像データの縮小粗画像がポインティングさ
れることにより目的の画像データが選択されることを特
徴とするデジタル複写装置。

【００２８】［第３の発明］画像入出力装置であって、
この画像入出力装置は、原稿画像を読み取る読み取り手
段と、前記読み取り手段で読み取られた画像データを出
力する出力手段と、前記読み取り手段で読み取った画像
データを再出力するために格納する画像データ記憶手段
と、脱着可能な記録媒体を装着するためのコネクタ手段
と、前記記録媒体が装着されている状態、及び、装着さ
れていない状態を検出する検出手段と、を備え、前記検
出手段が前記コネクタ手段に前記記録媒体が装着されて
いない状態を検出すると、前記読み取り手段で読み取っ
た画像データを前記画像データ記憶手段に格納し、前記
検出手段が前記コネクタ手段に前記記録媒体が装着され
ている状態を検出すると、前記読み取り手段で読み取っ
た画像データを前記記録媒体に格納することを特徴とす
る画像入出力装置。

【００２９】［第４の発明］印刷手段と、上記印刷手段
で印刷した画像データを記憶するための画像記憶手段
と、を備えた印刷装置であって、この印刷装置は、更
に、脱着可能な記録媒体を装着するためのコネクタ手段
と、前記記録媒体が前記コネクタ手段に装着されている
こと、及び、装着されていないことを検出する検出手段
と、前記検出手段が前記コネクタ手段に前記記憶媒体が
装着されていないことを検出すると、画像データを前記
画像記憶手段に格納し、前記検出手段が前記コネクタ手
段に前記記憶媒体が装着されていることを検出すると、
画像データを前記記憶媒体に格納する制御手段とを備え
たことを特徴とする印刷装置。

【００３０】また、上記課題は、次の解決手段を備えた
実施態様によっても解決される。

【００３１】［実施態様１］第２の発明のデジタル複写
装置において、前記縮小粗画像は、画像データの情報
量、画像データのページ数、及び、画像データの読み取
られた日付の内の任意のものとともに任意の組み合わせ
で前記表示手段に表示されることを特徴とするデジタル
複写装置。

【００３２】［実施態様２］画像原稿を読み取る画像読
み取り手段と、前記画像読み取り手段により読み取られ
た画像データを印刷する印刷手段と、前記画像読み取り
手段により読み取られた画像データを複数記憶すること
ができ、脱着可能な記録媒体を装着するためのコネクタ
手段と、表示手段と、を備えたデジタル複写装置におい
て、前記コネクタ手段に装着された記録媒体に記憶され
た画像データに基づいて、その画像の縮小粗画像データ
を作成し、この縮小粗画像データを用いて、上記表示手
段に縮小粗画像を表示し、この表示された縮小粗画像を
ポインティングすることにより画像データを選択し、選
択された画像データを前記印刷手段により印刷すること
を特徴とするデジタル複写装置における複写方法。

【００３３】［実施態様３］第３の発明の画像入出力装
置において、この画像入出力装置は、更に、表示手段を
備えており、前記検出手段が前記記録媒体が装着されて
いる状態を検出すると、前記表示手段には、再印刷する
ために前記記録媒体に格納されている画像データを選択
するための画面へ前記操作手段によって切り換えるため
の画面が表示されることを特徴とする画像入出力装置。

【００３４】［実施態様４］実施態様３の画像入出力装
置において、この画像入出力装置は、更に、前記記録媒
体に格納されている画像データに基づいて縮小粗画像を
作成する縮小粗画像作成手段を備えており、前記画像デ
ータを選択するための画面には、前記縮小画像作成手段
により作成された前記画像データの縮小粗画像が夫々の
画像データについて表示され、目的の画像データの縮小
粗画像がポインティングされることにより目的の画像デ
ータが選択されることを特徴とする画像入出力装置。

【００３５】［実施態様５］実施態様４の画像入出力装
置において、前記縮小粗画像は、画像データの情報量、
画像データのページ数、及び、画像データの読み取られ
た日付の内の任意のものとともに任意の組み合わせで前
記表示手段に表示されることを特徴とする画像入出力装
置。

【００３６】［実施態様６］画像原稿を読み取る画像読
み取り手段と、前記画像読み取り手段により読み取られ
た画像データを出力する出力手段と、前記画像読み取り
手段により読み取られた画像データを複数記憶すること
ができ、脱着可能な記録媒体を装着するためのコネクタ
手段と、表示手段と、を備えた画像入出力装置におい
て、前記コネクタ手段に装着された記録媒体に記憶され
た画像データに基づいて、その画像の縮小粗画像データ
を作成し、この縮小粗画像データを用いて、上記表示手
段に縮小粗画像を表示し、この表示された縮小粗画像を
ポインティングすることにより画像データを選択し、選
択された画像データを前記出力手段により出力すること
を特徴とする画像入出力装置における画像入出力方法。

【００３７】［実施態様７］第４の発明の印刷装置にお
いて、この印刷装置は、更に、表示手段を備えており、
前記検出手段が前記記録媒体が装着されている状態を検
出すると、前記表示手段には、再印刷するために前記記
録媒体に格納されている画像データを選択するための画
面へ前記操作手段によって切り換えるための画面が表示
されることを特徴とする印刷装置。

【００３８】［実施態様８］実施態様７の印刷装置にお
いて、この印刷装置は、更に、前記記録媒体に格納され
ている画像データに基づいて縮小粗画像を作成する縮小
粗画像作成手段を備えており、前記画像データを選択す
るための画面には、前記縮小画像作成手段により作成さ
れた前記画像データの縮小粗画像が夫々の画像データに
ついて表示され、目的の画像データの縮小粗画像がポイ
ンティングされることにより目的の画像データが選択さ
れることを特徴とする印刷装置。

【００３９】［実施態様９］実施態様８の印刷装置にお
いて、前記縮小粗画像は、画像データの情報量、画像デ
ータのページ数、及び、画像データの読み取られた日付
の内の任意のものとともに任意の組み合わせで前記表示
手段に表示されることを特徴とする印刷装置。

【００４０】［実施態様１０］画像データを印刷する印
刷手段と、前記印刷手段により印刷された画像データを
複数記憶することができ、脱着可能な記録媒体を装着す
るためのコネクタ手段と、表示手段と、を備えた印刷装
置において、前記コネクタ手段に装着された記録媒体に
記憶された画像データに基づいて、その画像の縮小粗画
像データを作成し、この縮小粗画像データを用いて、上
記表示手段に縮小粗画像を表示し、この表示された縮小
粗画像をポインティングすることにより画像データを選
択し、選択された画像データを前記印刷手段により印刷
することを特徴とする印刷装置における印刷方法。

【００４１】

【発明の実施の形態】第１乃至第４の発明について、実
施の形態は以下のとおりである。また、実施態様１乃至
１０については、更にこれらに続いて説明される。

【００４２】［第１の発明について］この第１の発明の
デジタル複写装置では、記録媒体がコネクタ手段に装着
されているときには、複写によって得られた画像データ
は印刷手段により印刷されるとともに脱着可能な記録媒
体に格納される。

【００４３】また、記録媒体がコネクタ手段に装着され
ていないときは、複写によって得られた画像データは印
刷手段により印刷されるとともに画像データ記憶手段に
格納される。

【００４４】このため、他人の目に触れることを避けな
ければならない原稿は、脱着可能な記録媒体をコネクタ
手段に装着して複写作業をすれば、デジタル複写装置本
体の中にはデータが残されないので、他人の目に触れる
ことがない。

【００４５】このように、画像データを記憶させること
のできるデジタル複写装置であっても、脱着可能な記録
媒体を用いれば、秘密が漏れるおそれがない。

【００４６】脱着可能な記録媒体のデータを再印刷する
ときには、この記録媒体を読みだし印刷することのでき
る高機能なデジタル複写装置等にこれを持参することに
よって再印刷することができる。

【００４７】［第２の発明について］この第２の発明の
デジタル複写装置は、第１の発明の機能を備えるととも
に、更に、画像データが格納された脱着可能な記録媒体
から、画像データを読みだし印刷することができる機能
と、画像データを選択するための画面において、縮小粗
画像作成手段によって作成された画像データの縮小粗画
像を表示する機能を備える。

【００４８】これにより、画像データが格納された脱着
可能な記録媒体をコネクタ手段に装着すると、表示手段
において画像データを選択するための画面へ切り換える
ための画面が表示されるので、この画面上から画面切り
換えを行い所望の画像データを選択する。

【００４９】そして、選択に当たり、表示された縮小粗
画像をポインティングすることにより目的の画像データ
を選択することができる。

【００５０】［第３の発明について］この第３の発明の
画像入出力装置では、記録媒体がコネクタ手段に装着さ
れているときには、画像読み取り手段によって読み取ら
れた画像データは脱着可能な記録媒体に格納される。

【００５１】また、記録媒体がコネクタ手段に装着され
ていないときは、画像読み取り手段によって読み取られ
た画像データは画像データ記憶手段に格納される。

【００５２】このため、他人の目に触れることを避けな
ければならない原稿は、脱着可能な記録媒体をコネクタ
手段に装着して画像読み取り作業をすれば、画像入出力
装置本体の中にはデータが残されないので、他人の目に
触れることがない。

【００５３】このように、画像データを記憶させること
のできる画像入出力装置であっても、脱着可能な記録媒
体を用いれば、秘密が漏れるおそれがない。

【００５４】脱着可能な記録媒体のデータを印刷すると
きには、この記録媒体を読みだし印刷することのできる
高機能なデジタル複写装置等にこれを持参することによ
って印刷することができる。

【００５５】［第４の発明について］この第４の発明の
印刷装置では、記録媒体がコネクタ手段に装着されてい
るときには、画像データは印刷手段により印刷されると
ともに脱着可能な記録媒体に格納される。

【００５６】また、記録媒体がコネクタ手段に装着され
ていないときは、画像データは印刷手段により印刷され
るとともに画像データ記憶手段に格納される。

【００５７】このため、他人の目に触れることを避けな
ければならない印刷作業は、脱着可能な記録媒体をコネ
クタ手段に装着して行えば、印刷装置本体の中にはデー
タが残されないので、他人の目に触れることがない。

【００５８】このように、画像データを記憶させること
のできる印刷装置であっても、脱着可能な記録媒体を用
いれば、秘密が漏れるおそれがない。

【００５９】脱着可能な記録媒体のデータを再印刷する
ときには、この記録媒体を読みだし印刷することのでき
る高機能なデジタル複写装置等にこれを持参することに
よって再印刷することができる。

【００６０】［実施態様１について］この実施態様１の
デジタル複写装置は、第１及び第２の発明の機能を備え
るとともに、更に、縮小粗画像が画像データの情報量、
画像データのページ数、及び、画像データの読み取られ
た日付の内の任意のものとともに任意の組み合わせで表
示される。

【００６１】［実施態様２について］この実施態様２の
デジタル複写装置における複写方法は、記録媒体に格納
された画像データに基づいてその画像の縮小粗画像デー
タを作成し、この縮小粗画像データを用いて表示手段に
縮小粗画像を表示し、この表示された縮小粗画像をポイ
ンティングすることにより画像データを選択し、選択さ
れた画像データを印刷手段にて印刷する。

【００６２】［実施態様３について］この実施態様３の
画像入出力装置は、第３の発明の機能を備えるととも
に、更に、画像データが格納された脱着可能な記録媒体
から、画像データを読みだし出力することができる機能
を備える。

【００６３】画像データが格納された脱着可能な記録媒
体をコネクタ手段に装着すると、表示手段において画像
データを選択するための画面へ切り換えるための画面が
表示されるので、この画面上から画面切り換えを行い所
望の画像データを選択する。

【００６４】［実施態様４について］この実施態様４の
画像入出力装置は、第３の発明及び実施態様３の機能を
備えるとともに、更に、画像データを選択するための画
面において、縮小粗画像作成手段によって作成された画
像データの縮小粗画像が表示されるので、この縮小粗画
像をポインティングすることにより目的の画像データを
選択することができる。

【００６５】［実施態様５について］この実施態様５の
画像入出力装置は、第３の発明及び実施態様３、４の機
能を備えるとともに、更に、縮小粗画像が画像データの
情報量、画像データのページ数、及び、画像データの読
み取られた日付の内の任意のものとともに任意の組み合
わせで表示される。

【００６６】［実施態様６について］この実施態様６の
画像入出力装置における画像入出力方法は、記録媒体に
格納された画像データに基づいてその画像の縮小粗画像
データを作成し、この縮小粗画像データを用いて表示手
段に縮小粗画像を表示し、この表示された縮小粗画像を
ポインティングすることにより画像データを選択し、選
択された画像データを出力手段にて出力する。

【００６７】［実施態様７について］この実施態様７の
印刷装置は、第４の発明の機能を備えるとともに、更
に、画像データが格納された脱着可能な記録媒体から、
画像データを読みだし印刷することができる機能を備え
る。

【００６８】画像データが格納された脱着可能な記録媒
体をコネクタ手段に装着すると、表示手段において画像
データを選択するための画面へ切り換えるための画面が
表示されるので、この画面上から画面切り換えを行い所
望の画像データを選択する。

【００６９】［実施態様８について］この実施態様８の
印刷装置は、第４の発明及び実施態様７の機能を備える
とともに、更に、画像データを選択するための画面にお
いて、縮小粗画像作成手段によって作成された画像デー
タの縮小粗画像が表示されるので、この縮小粗画像をポ
インティングすることにより目的の画像データを選択す
ることができる。

【００７０】［実施態様９について］この実施態様９の
印刷装置は、第４の発明及び実施態様７、８の機能を備
えるとともに、更に、縮小粗画像が画像データの情報
量、画像データのページ数、及び、画像データの読み取
られた日付の内の任意のものとともに任意の組み合わせ
で表示される。

【００７１】［実施態様１０について］この実施態様１
０の印刷装置における印刷方法は、記録媒体に格納され
た画像データに基づいてその画像の縮小粗画像データを
作成し、この縮小粗画像データを用いて表示手段に縮小
粗画像を表示し、この表示された縮小粗画像をポインテ
ィングすることにより画像データを選択し、選択された
画像データを印刷手段にて印刷する。

【００７２】

【実施例】

［構成］図１は本発明実施例の画像データを蓄積するこ
とのできるデジタル複写装置等及びこれに接続されたパ
ソコンの構成を示すブロック図である。

【００７３】この画像データを蓄積することのできるデ
ジタル複写装置は、概略、スキャナ部１１０とプリンタ
部１２０からなるので、スキャナとしての機能、プリン
タとしての機能を備えるほか、メモリ等の記憶機能、シ
リアルインターフェース、カードコネクタを有している
ので、前に処理した画像データを蓄積し、これを使用し
てプリントアウトする機能、蓄積された画像をパソコン
等にシリアルで転送する機能、パソコンから画像データ
をシリアルで受信し、蓄積、プリントアウトする機能、
メモリカードに書き出す機能、メモリカードから読み込
む機能等様々の機能を果たすことができる。

【００７４】そのため、デジタル複写装置は、スキャナ
部に着目すれば、画像読み取り装置ということができ、
また、プリンタ部に着目すれば印刷装置ということがで
きる。

【００７５】また、画像データを蓄積することができる
ので、蓄積した画像データを他の装置に転送するとき
は、画像データ入出力装置ととらえることもできる。

【００７６】スキャナ部１１０は、制御部１１１とこの
制御部１１１に接続された、画像読み取り部１１２、画
像処理部１１３、メモリＷ１１４、メモリＳ１１９、ビ
デオインターフェース１１５、シリアルインターフェー
ス１１６、操作パネル１１７、及び、メモリカードが差
し込まれるカードコネクタ１１８を備えている。

【００７７】制御部１１１は、スキャナ部１１０全体の
制御、プリンタ部１２０とパソコン１３０とのステータ
ス情報等の入出力制御、カードコネクタ１１８を介して
のメモリカードへの読み書き、画像データの圧縮／伸長
処理、データの間引き処理、アイコン作成制御、２値化
等を制御する。

【００７８】画像読み取り部１１２は、原稿に光をあ
て、その反射光を読み取るセンサ（ＣＣＤセンサ）を備
え、Ａ／Ｄ変換をする。

【００７９】画像処理部１１３は、文字写真領域判別、
エッジ強調、スムージング処理、誤差拡散等を行う。

【００８０】メモリＷ１１４はリードライト可能なＲＡ
Ｍであって、本実施例のデジタル複写装置の制御を司る
制御プログラム、制御のための作業エリア、種々の管理
用のテーブル、画像読み取り部１１２で読み取った画像
情報を処理するための記憶エリア等を有する。上記制御
プログラムや種々のデフォルト値等の書き換える必要の
無い情報が配置される部分はＲＯＭにより構成すること
ができる。

【００８１】メモリＳ１１９はリードライト可能なＲＡ
Ｍであって、処理した画像データを後に再プリント等を
可能とするため蓄積する機能を有する。

【００８２】また、画像データを蓄積する機能はＲＡＭ
によらずともハードディスク等の外部記憶装置により代
替することができる。

【００８３】ビデオインターフェース１１５は、接続さ
れているプリンタ部１２０への画像出力および制御信号
用の専用インターフェースである。

【００８４】スキャナ部１１０とプリンタ部１２０を接
続するケーブルは制御信号および画像データの転送路と
なる。

【００８５】シリアルインターフェース１１６は、パソ
コン部１３０と周辺機器を接続するための標準インター
フェースであり、パソコン部１３０とスキャナ部１１０
のシリアルインターフェース１１６、１３６間をケーブ
ルで接続している。

【００８６】操作パネル１１７は、スキャナ部１１０や
プリンタ部１２０のステータス表示を行なう表示部や、
本デジタル複写装置の諸条件の設定値を入力するための
キー等を備える。

【００８７】カードコネクタ１１８は、これにメモリカ
ードが差し込まれるためのコネクタである。

【００８８】図示はしないが、この実施例では、カード
コネクタ１１８は入力用カードコネクタと出力用カード
コネクタの２つを備えている。

【００８９】メモリカードは、本デジタル複写装置で取
得した画像データを他のデジタル複写装置やパソコン等
において再利用する際に、又は、他のデジタル複写装置
やパソコン等で取得された画像データをこのデジタル複
写装置で利用する際に、データの移動のために使用され
る媒体である。

【００９０】プリンタ部１２０は、プリンタエンジン部
１２１、切り替え部（ＳＩＰ）１２２、プリンタコント
ローラ１２３、ビデオインターフェース１２４、パラレ
ルインターフェース１２５、ネットワークカード１２
６、ＲＡＭ１２７を備える。

【００９１】プリンタエンジン部１２１は、スキャナ部
１１０、または、パソコン部１３０からの画像データを
印字する。

【００９２】切り替え部（ＳＩＰ）１２２は、スキャナ
部１１０とパソコン部１３０のどちらからの画像データ
を印字させるかを切り替える。

【００９３】プリンタコントローラ１２３は、プリンタ
部１２０全体の制御を行う。

【００９４】スキャナ部１１０からのプリント指示は、
ビデオインターフェース１２４と切り替え部（ＳＩＰ）
１２２を介してプリンタコントローラ１２３に送られ
る。

【００９５】プリンタコントローラ１２３はスキャナ部
１１０からのプリント指示を受けて、スキャナ部１１０
への応答、プリンタエンジン１２１の制御を行なう。

【００９６】また、プリンタコントローラ１２３はパソ
コン部１３０から送られた画像データをドットデータに
変換する。

【００９７】ビデオインターフェース１２４は、当プリ
ンタ専用の画像インターフェースである。

【００９８】パラレルインターフェース１２５は、パソ
コンと周辺機器を接続するための標準インターフェース
であり、プリンタ部１２０とパソコン部１３０を接続す
るケーブルは制御信号および画像データの転送路とな
る。

【００９９】ネットワークカード１２６は、ネットワー
ク１４０に接続されているパソコンからのプリント指示
を受信して処理する。ＲＡＭ１２７は、パソコンからコ
ン卜ローラ１２３に送られてくる画像データを一時的に
蓄え、ドットデータへの変換作業領域として利用され
る。

【０１００】パソコン部１３０は、メインＣＰＵ１３
１、ＲＡＭ１３２、ハードディスク１３３、キーボード
／マウス１３４、ＣＲＴ１３５、シリアルインターフェ
ース１３６、パラレルインターフェース１３７、ネット
ワークインターフェース１３８等を備える。

【０１０１】メインＣＰＵ１３１は、スキャナ部１１０
の機能を設定するためのアプリケーションソフト、およ
びスキャナ部１１０に動作指示を出すためのスキャナド
ライバ、およびプリンタ部１２０に動作指示を出すため
のプリンタドライバをハードディスク１３３から読み出
しＲＡＭ１３２上で実行する。

【０１０２】アプリケーションソフトは、スキャナモー
ド設定機能、プリント指示機能、スキャン指示機能、コ
ピー指示機能、編集機能、表示機能等を備える。アプリ
ケーションソフトはスキャナドライバを介してスキャナ
部１２０に動作指示をだす。

【０１０３】アプリケーションソフトはプリンタドライ
バを介してプリンタに動作指示をだす。

【０１０４】なお、スキャナ部１１０とパソコン部１３
０とを接続するシリアルインターフェース１１６、１３
６はＳＣＳＩインターフェース等でもよい。

【０１０５】また、ネットワークインターフェース１３
８はネットワーク１４０とパソコン部１３０を接続し、
ネットワーク１４０に接続された他の機器と交信を行
う。

【０１０６】［操作パネル］図２は図１における操作パ
ネル１１７のパネル面を表す図である。

【０１０７】操作パネル１１７は、テンキー１１７１、
本来の複写機としての機能使用するときとそれ以外の機
能を使用するときの機能の切り替えを行う機能切り替え
キー１１７２、上記切り替え状況を示すモード表示用Ｌ
ＥＤ１１７３、動作開始を指示するスタートキー１１７
４と動作停止を指示するストップキー１１７５、操作パ
ネル１１７の設定をデフォルト値に戻すパネルリセット
キー１１７６、スキャナ内のメモリに格納されている画
像データを消去するためのメモリクリアキー１１７７、
各種設定および各種状態表示を行うためのタッチパネル
つきＬＣＤ１１７８とを備える。

【０１０８】［メインフローチャート］図３は本実施例
におけるスキャナ部１１０の制御部１１１の動作の概要
を示すメインルーチンのフローチャートである。

【０１０９】電源立ち上げ時又はリセット時に本メイン
ルーチンがスタートし（＃３００）、すぐにスキャナ部
１１０の諸要素の初期処理が行われる（＃３０１）。

【０１１０】初期処理が終了するとプリンタ情報を取得
して操作パネルルーチン＃３０２に入る。

【０１１１】この中で、操作パネル１１７に初期画面が
表示されるとともにモード表示用ＬＥＤの「複写」側の
ＬＥＤが点灯する（デフォルトが「複写」となってい
る）。

【０１１２】この初期画面は図５に示されているが、本
実施例のデジタル複写装置がその本来の機能である複写
機として使用されるときのものであって、最も普通に使
用される条件、すなわち複写枚数が１枚、複写濃度が自
動調整、複写倍率が等倍及び用紙が自動選択という条件
が設定されている。

【０１１３】操作パネルルーチン＃３０２は、このデジ
タル複写装置の様々の動作を決定するパラメータを設定
するためのサブルーチンであって、操作パネル１１７の
キーを押下又はタッチパネル１１７８の所定箇所を指で
触れることにより種々のパラメータを変更することがで
きる。パラメータの内容は表示部の所定画面の所定箇所
に表示される。

【０１１４】パラメータテーブルはこれらのパラメータ
を表のようにまとめた概念であって、本実施例のデジタ
ル複写装置が動作するとき、各動作はこのパラメータテ
ーブルの必要箇所を参照することにより行われる。

【０１１５】この操作パネルルーチン＃３０２は、スタ
ートキー１１７４が押下されるまで、繰り返される。

【０１１６】本デジタル複写装置では、画像データのソ
ース（出所）を選ぶことができる。

【０１１７】つまり、画像データは、スキャナを用いて
取得する、メモリカードから取得する、記憶装置に蓄積
されたものを用いる等様々に選択できる。

【０１１８】上記選択は操作パネルルーチン＃３０２に
よって行われるところであるが、この操作パネルルーチ
ン＃３０２によって設定された読込元を示すパラメータ
の内容をステップ＃３０４、＃３０６、＃３０８でチェ
ックし、フローが分岐する。分岐先で処理＃３０５、＃
３０７、＃３０９のどれか一つが実行され、ステップ＃
３１０に進む。

【０１１９】ステップ＃３０４は画像データの取得がス
キャナによって行われるように設定されているとき
「真」となり、ステップ＃３０５に進み、ここにおいて
スキャナから原稿を読み取りながらこのデータを圧縮処
理しメモリＷ１１４に格納する。

【０１２０】ステップ＃３０６は画像データの取得がメ
モリカードから行われるように設定されているとき
「真」となり、ステップ＃３０７に進み、ここにおいて
メモリカードから画像データを読み取ってメモリＷ１１
４に格納する。

【０１２１】なお、ここでメモリカードには既に同じ圧
縮方法で圧縮された画像データが書き込まれているとい
う前提で圧縮処理をしていないのであるから、もし、圧
縮されない画像データがメモリカードに書き込まれてい
るとき、または、他の圧縮方法で圧縮されているときは
一度圧縮を解き、再度同じ圧縮法で圧縮処理をする。

【０１２２】なお、本実施例において圧縮は単に記憶装
置の使用容量を少なくする、ないしは加えて、転送速度
を速くするというメリットがあるからなされているだけ
であって、本質的な事項ではない。

【０１２３】ステップ＃３０８は画像データの取得がメ
モリＳ１１９から行われるよう設定されているとき
「真」となり、ステップ＃３０９に進み、ここにおいて
メモリＳから画像データを読み取ってメモリＷ１１４に
格納する。

【０１２４】ステップ＃３１０は、ページの削除や特定
のページだけの出力のためのルーチンであって、先の操
作パネルルーチン＃３０２にて指定された内容にしたが
い処理を行う。この処理をされたものが後の出力ルーチ
ン＃３１３、＃３１５、＃３１７において出力される。

【０１２５】編集される事項は操作パネルルーチン＃３
０２において設定されるから、例えば、原稿を読み取る
前にどこを削除するのか等の指定をすることはできな
い。編集は一旦メモリに格納されたデータに対してのみ
行うことができる。

【０１２６】なお、本実施例では削除はページ単位又は
ジョブ単位で行うようにしているが、ページ内の指定部
分を空白にする等の処理は、タッチパネルつきＬＣＤ１
１７８をより高解像度のものを使用し、ソフトウエアを
対応させれば可能である。

【０１２７】ステップ＃３１２、ステップ＃３１４、ス
テップ＃３１６及びステップ＃３１９は画像データの出
力先をチェックする。出力先はソースと異なり、同時に
複数指定することができ、順番に処理される。この違い
はフローチャートをみれば明かである。

【０１２８】上記ステップが「真」であるときはそれぞ
れカード出力ルーチン＃３１３、プリンタ出力ルーチン
＃３１５、シリアル出力ルーチン＃３１７及びステップ
＃３２０に進む。

【０１２９】本実施例では、このデジタル複写機の使用
によって取り込まれた画像データは原則として（とくに
なにもしなければ）メモリＳ１１９に保存される。

【０１３０】ところが、データの種類によっては不特定
多数の目にさらすことのできない内容のものもある。

【０１３１】このような場合操作パネルルーチンにおい
てそのことを指定することによりメモリＳ１１９にこれ
を保存しないようにすることができるようにされてい
る。

【０１３２】メモリＷ消去ルーチン＃３１８はメモリＷ
内に残されたデータを消去する。

【０１３３】後述する図６において、出力側（大きい矢
印の右側）の下にある「本体記憶装置」を選択しないよ
うにすると当該データは記憶されない。

【０１３４】メモリカードは上記のような秘密性の強い
データに対して使用されることを想定しているので、メ
モリカードが装着されたときはデフォルトとしてメモリ
Ｓ１１９にはデータを残さないようにしている。

【０１３５】本実施例では以上述べたステップ＃３０２
からステップ＃３２０までが繰り返される。

【０１３６】なお、プリンタ部１２０はパラレルインタ
ーフェース１２５にパソコン部１３０のパラレルインタ
ーフェース１３７を接続してパソコン部１３０から直接
使用できるようにもされているので、スキャナ部１１０
からのデータとパソコン部１３０からのデータが衝突し
ないように排他制御をし、同時に使用ができないように
されている。

【０１３７】したがって、プリンタ部１２０をパソコン
等のプリンタとして使用するためのルーチンは上記メイ
ンルーチンでは備えられていない（必要もない）。

【０１３８】操作パネルルーチン＃３０２はタッチパネ
ルつきＬＣＤ１１７８に表示される画面にしたがい、順
次諸条件を設定していくものである。

【０１３９】このルーチンで設定された内容はパラメー
タテーブルに反映され、ステップ＃３０４以下の動作は
このパラメータテーブルを参照して進められる。

【０１４０】［操作パネルルーチンのフローチャート］
図４は操作パネルルーチン＃３０２の概容を示すフロー
チャートである。

【０１４１】このサブルーチンに入る（＃４００）と、
ステップ＃４０１、ステップ＃４０２及びステップ＃４
０３によって、カードコネクタ１１８にメモリカードが
挿入されているか否か、挿入されていれば、それは、カ
ードコネクタの入力側なのか、出力側なのか、又は、両
方なのかをチェックする。

【０１４２】このチェックの結果により、ステップ＃４
０４、ステップ＃４０５、ステップ＃４０６、ステップ
＃４０７において、それぞれデフォルトａ〜ｄをパラメ
ータテーブルに代入する。

【０１４３】デフォルトａ〜ｄはパラメータ群であっ
て、メモリカードの挿入状況に応じてタッチパネルつき
ＬＣＤ１１７８に最初に表示される内容を規定するもの
である。

【０１４４】デフォルトａは図５に示す画面を表示させ
るパラメータ群であって、この画面はメモリカードが全
く挿入されていないとき最初に表示されるものである。

【０１４５】デフォルトｂは図１２に示す画面を表示さ
せるパラメータ群であって、この画面はメモリカードが
入力側のカードコネクタ１１８にのみ挿入されていると
き最初に表示されるものである。

【０１４６】デフォルトｃは図１８に示す画面を表示さ
せるパラメータ群であって、この画面はメモリカードが
出力側のカードコネクタ１１８にのみ挿入されていると
き最初に表示されるものである。

【０１４７】デフォルトｄは図１９に示す画面を表示さ
せるパラメータ群であって、この画面はメモリカードが
入力側と出力側のカードコネクタ１１８に挿入されてい
るとき最初に表示されるものである。

【０１４８】ステップ＃４０８において、これらのデフ
ォルトａ〜ｄが代入されたパラメータテーブルを参照す
ることにより場合に応じた表示が行われる。

【０１４９】ステップ＃４１４において、パラメータテ
ーブルの値により諸設定が行われる。このステップ＃４
１４のサブルーチンについてはそのフローチャートを図
２４に示すが、説明は後にする。

【０１５０】ステップ＃４０９において、その後メモリ
カードの抜き差しが行われたか否かをチェックし、そう
であれば、操作パネルルーチンの最初に戻る。そうでな
ければ次のステップ＃４１０に進む。

【０１５１】ステップ＃４１０において、現在表示され
ている画面の任意の項目Ｘに値ｘを入力する操作がなさ
れたか否かを検知する。

【０１５２】この入力操作がされていれば、この検知結
果に基づいて、ステップ＃４１１において、項目Ｘに対
応するパラメータに値ｘを代入するとともに、特定の項
目、に代入がされたときは、これに対応する付随処理を
行い、再びステップ＃４０８に還り、同様の動作を繰り
返す。

【０１５３】なお、上記特定の項目には、例えば、後述
の「画像データ選択へ」が押されたことを意味する項目
があり、上記付随処理には、後述するように、アイコン
の作成作業がある。

【０１５４】ステップ＃４１０において入力操作が検知
されなかったときは、ステップ＃４１２においてスター
トキー１１７４が押下されたか否かを検知し、押下を検
知しなかったときは、ステップ＃４０８に還り、同様の
動作を繰り返す。

【０１５５】スタートキー１１７４の押下が検知された
ときはこのサブルーチンを抜ける（＃４１３）。

【０１５６】ステップ＃４０８から＃４１２は人と機械
の対話ルーチンであり、この間にメモリカードの抜き差
しがされる可能性があるため、ステップ＃４０９が置か
れている。

【０１５７】なお、メモリＳ１１９の容量は有限であ
り、無限に画像データを記憶することができないので、
例えば古いものから順に消去（新しいデータが上書き）
されるようにされている。

【０１５８】［表示画面及び操作］一部重複するが、こ
こで操作パネルルーチン＃３０２においてなされる条件
設定の様子を実際に表示される画面の例により説明す
る。

【０１５９】（１）メモリカードが挿入されないとき 本実施例のデジタル複写装置の電源を投入したとき、図
示しないリセットボタンを押したとき、パネルリセット
キー１１７６を押下したとき、又は、一つの作業が終了
したとき、メモリカードがカードコネクタに挿入されて
いなければ、タッチパネルつきＬＣＤ１１７８には図５
のような表示がなされる。

【０１６０】この画面は、このデジタル複写機がまさに
複写機として使用されるモードの画面を示している。つ
まり、原稿を紙に複写するときの画面であり、最も普通
の使用形態である複写部数が１部、濃度調整が自動調
整、倍率が等倍、用紙選択が自動選択である画面であ
る。

【０１６１】この画面で、「部数 １」の部分の上を
指で触れるとタッチパネルがこの位置を検知し、この部
分の表示が反転し、この「１」の部分への数字入力が可
能になる。複写枚数が３部であれば、テンキー１１７１
の「３」のキーを押下すればこの部分が「３」になり、
複写部数が３部であることを示すことになる。

【０１６２】「濃度 Ａｕｔｏ」が枠で囲まれた部分を
指で触れると、「濃い」から「淡い」までの何段階かの
指標が現れるので、希望の指標の上を指で触れるとその
濃度が選択される。

【０１６３】倍率、用紙についても同様であり、これら
については特に説明することはしない。

【０１６４】ここで、スタートキー１１７４を押下すれ
ば通常の複写作業が行われる。

【０１６５】図５の画面右下の「拡張モードへ」と表示
された枠内を指で触れると、通常の複写以外にこのデジ
タル複写装置が有している様々な機能を使用することが
できるモードを選択することができる。

【０１６６】図６は図５の状態で「拡張モードへ」に触
れたときに表示される入出力選択画面である。この画面
で入力側の装置と出力側の装置の選択を行う。ここで、
図５は最も普通の複写機としての使用する場合の画面で
あるので、その入出力先選択の状態が具体的にそれと示
されることになる。

【０１６７】図６の画面において反転している部分（太
い枠の部分）が選択されている機器を示し、大きい矢印
の左側は入力側を示し、その右側は出力側を示してい
る。

【０１６８】図６の入出力選択画面において、「スキャ
ナ」が入力側機器として、「プリンタ」及び「本体記憶
装置」が出力側の機器として選択されていることを示し
ている。

【０１６９】ここで、入力側はその性格上ただ一つしか
選択できないのに対し、出力側は複数を同時に選択でき
る。

【０１７０】本実施例のデジタル複写装置は複写作業を
行ったとき、スキャナ部１１０で読み取られた画像デー
タは本体記憶装置（メモリＳ１１９）に記憶された上で
プリンタ部１２０によって紙にプリントアウトされる。
通常本体記憶装置に記憶された画像データはその後消去
されることはないので、そのまま本体記憶装置に記憶さ
れたままとなる。

【０１７１】このような仕様になっているので、図６に
おいて、出力側では「プリンタ」と「本体記憶装置」が
反転表示されている。なお、秘密保持等の事情から本体
記憶装置に画像データが残されないようにするために
は、後述の方法で「本体記憶装置」の反転状態を解消す
ればよい。

【０１７２】図６の画面の状態でスタートキー１１７４
を押下しても、図５の状態のときと同様に、通常の複写
作業を行うことができる。

【０１７３】図６の入出力選択画面において、入力側及
び出力側の機器を示す部分を指で触れることにより選択
されている機器を変更することができる。

【０１７４】その際、入力側では、反転していない機器
を指で触れるとそれまで反転していた機器は反転状態で
はなくなる。そのため、このように常に一つだけが反転
した状態であることができる。

【０１７５】一方、出力側では、反転している機器を指
で触れると反転状態でなくなり、更にもう一度触れると
再び反転状態となる。そして、他の機器を反転させても
それまでの状態は変化しないので、複数の出力を選択す
ることができる。

【０１７６】なお、図６の左下の「戻る」を指で触れる
と図５の画面に戻る。

【０１７７】図６において入力側（左側）では「スキャ
ナ」が反転しているが、その２段下の「本体記憶装置」
の部分を指で触れると、図７のようになる。

【０１７８】先にも説明したように、入力側はただ一つ
だけが選択できるので、それまで反転していた「スキャ
ナ」は選択（反転）状態ではなくなっている。

【０１７９】また、図６の画面右下に空白のまま表示さ
れていた枠内に、図７では「画像データ選択へ」の表示
が現れている。

【０１８０】本体記憶装置、つまり本実施例においては
メモリＳ１１９、には多数のジョブの画像データが記憶
されるので、「本体記憶装置」を選択したときは、その
中からどのジョブを出力するかを指定してやらなくては
ならない。

【０１８１】図７の「画像データ選択へ」の表示はこの
指定を行うための画面へ移行するためのものである。こ
の「画像データ選択へ」を指で触れると、図８の画像デ
ータ選択画面に移行する。

【０１８２】なお、図７の状態では、つまり、「本体記
憶装置」が入力側として指定されている場合は、「画像
データ選択」を原則として必ず行わなければならないの
で、「画像データ選択へ」の表示をブリンク（点滅）等
させ、画像データ選択画面への移行操作を促すようにす
ることも可能である。

【０１８３】図８の画面の右上に「本体記憶装置の内
容」と表示され、この画面に表示のものが本体記憶装置
に記憶されている画像データであることを示している。
なお、この表示は後に説明するようにメモリカードを入
力側のコネクタに挿入したときにもほぼ同様の画面が表
示されるので、それと区別するためでもある。

【０１８４】画面中央部に現在２つの長方形が示されて
いるが、これは本体記憶装置に２つのジョブが格納され
ていることを示している。これらの長方形はそのままジ
ョブの第１ページ（又は代表ページ）の概容を示してお
り、記憶されている画像データを加工し縮小粗画像を作
成し、これをアイコン化して表示したものである。縮小
粗画像の作成については後述する。

【０１８５】縮小粗画像の下には、例えば「１／１」、
「＃００１」、「８ＫＢ」、「１０／１」と表示されて
いる。

【０１８６】「１／１」はこのジョブの全ページ数が１
ページであり、アイコンとして示されているページがそ
の第１ページ目であることを意味している。

【０１８７】「＃００１」は、このアイコンのジョブが
＃００１として格納されていることを意味している。

【０１８８】「８ＫＢ」は、そのジョブの画像データの
容量が８ＫＢであることを意味している。

【０１８９】「１０／１」は、そのジョブが格納された
日が１０月１日であることを意味している。

【０１９０】画面中央右に２つの三角形と「スクロー
ル」が表示されているが、これは、ジョブの数が多く一
画面に入りきらないとき画面をスクロールさせるための
ものであり、上又は下の三角形の部分を指で触れると、
それぞれの三角形の向きに画面はスクロールする。

【０１９１】「戻る」を指で触れると画面は図７の画面
に戻る。

【０１９２】本体記憶装置つまりメモリＳ１１９に格納
された画像データの中から例えば＃００３のジョブを出
力（プリントアウト）したいとき、そのジョブを示すア
イコンすなわち、図８で北海道が表示されているアイコ
ンを指で触れることにより出力される画像データが選択
される。

【０１９３】例えば、北海道のアイコンを指で触れると
画面は図９のようになる。

【０１９４】北海道のアイコンが反転表示され（図では
枠で囲み、反転表示を示している）、アイコンの下に
「出力ページ １〜７」との表示が現れ、それまで空
白であった最下部の４つの枠内に「ページアップ」、
「ページダウン」、「ページ選択」及び「ページ削除」
の文字が出現する。

【０１９５】このうちの「ページ選択」の部分は反転表
示となっている。これは出力ページを選択することので
きる状態であることを意味し、出力されるページは、上
の「出力ページ １〜７」の表示により、第１ページ
から第７ページであることを示している。

【０１９６】図９の状態では「出力ページ １〜７」
の表示の「１」の部分が反転されているので、現在の数
値「１」すなわち出力開始ページが変更できることを意
味している。この状態でテンキー１１７１により、例え
ば、キー「３」を押せば「１」の部分が「３」に変更さ
れ、出力開始ページを第３ページからとすることができ
る。この部分の数値は、ほかに、「ページアップ」又は
「ページダウン」を押せば１だけその数値が増減するの
でこれによって変更することも可能である。

【０１９７】図１０は、出力開始ページを２としたとき
に表示された画面である。出力開始ページが２とされた
ことにより、ジョブ＃００３の第２ページがアイコン化
されて表示され、第２ページは樹木の絵を含むものであ
ったので、アイコンが樹木の絵に変わっている。

【０１９８】なお、各ページをアイコン化することをし
ないで、ページが変わっても代表ページ又は第１ページ
のままとするような仕様とすることも当然に可能であ
る。

【０１９９】出力終了ページを指定するには、「出力ペ
ージ １〜７」の「７」の部分を指で触れるとこの部
分が反転表示に変わるので、出力開始ページのときと同
様の方法で指定できる。この場合も指定されたページを
アイコン化して表示することもそのようにしないように
することも可能である。

【０２００】出力ページの指定は、出力しないページを
指定することによっても可能である。その場合には、
「ページ削除」の部分を指で触れると、画面は図１１の
ように変わる。

【０２０１】このとき、「ページ削除」の部分が反転表
示され、「削除ページ ０〜０」という表示が現れ
る。先の出力するページを指定する場合には全ページを
出力するようにデフォルトが設定されているが、ページ
削除のときは、全く削除するページが無いようにデフォ
ルトが設定されている。

【０２０２】ページ削除の開始ページ及び終了ページの
指定ならびにアイコンの変化は、先のページ選択のとき
と同様である。

【０２０３】なお、「ページ選択」によって出力するペ
ージを指定した後、「ページ削除」により出力しないペ
ージを指定したとき、又は、順がこの反対のとき、相互
に矛盾する指定がされたとき、その旨の警告を発するよ
うにすることも、先の指定又は後の指定のいずれかを優
先させるようにすることも可能である。

【０２０４】（２）メモリカードがカードコネクタ１１
８の入力側のみに挿入されたとき 本実施例のデジタル複写装置のカードコネクタ１１８の
入力側にメモリカードが挿入されると、カード挿入が検
知され、タッチパネルつきＬＣＤ１１７８には図１２の
ような「画像データ選択」画面の表示がなされる。この
最初に表示される画面は、先に説明したメモリカードが
挿入されていない場合と異なり、「画像データ選択」画
面である。

【０２０５】この実施例では、メモリカードがカードコ
ネクタ１１８の入力側に挿入されると、メモリカードが
優先的に入力側として選択され、且つ、出力側がプリン
タに選択される仕様とされている。

【０２０６】本体記憶装置の場合と同様に、メモリカー
ドには多数のジョブの画像データが記憶されるので、
「メモリカード」を選択したときは、その中からどのジ
ョブを出力するかを指定してやらなくてはならない。

【０２０７】図１２の画面の右上に「メモリカードの内
容」と表示され、この画面に表示のものがメモリカード
に記憶されている画像データであることを示している。
なお、この表示は先に説明したように本体記憶装置を入
力側として選択したときもほぼ同様の画面が表示される
ので、それと区別するためでもある。

【０２０８】画面中央部に現在２つの長方形が示されて
いるが、これはメモリカードに２つのジョブが格納され
ていることを示している。これらの長方形はそのままジ
ョブの第１ページ（又は代表ページ）の概容を示してお
り、記憶されている画像データを加工し縮小粗画像を作
成し、これをアイコン化して表示したものである。縮小
粗画像の作成については後述する。

【０２０９】縮小粗画像の下には、例えば「１／７」、
「＃００３」、「５５ＫＢ」、「１０／１」と表示され
ている。

【０２１０】「１／７」はこのジョブの全ページ数が７
ページであり、アイコンとして示されているページがそ
の第１ページ目であることを意味している。

【０２１１】「＃００３」は、このアイコンのジョブが
＃００３として格納されていることを意味している。

【０２１２】「５５ＫＢ」は、そのジョブの画像データ
の容量が５５ＫＢであることを意味している。

【０２１３】「１０／１」は、そのジョブが格納された
日が１０月１日であることを意味している。

【０２１４】画面中央右に２つの三角形と「スクロー
ル」が表示されているが、これは、ジョブの数が多く一
画面に入りきらないとき画面をスクロールさせるための
ものであり、上又は下の三角形の部分を指で触れると、
それぞれの三角形の向きに画面はスクロールする。

【０２１５】「入出力選択」を指で触れると画面は図１
３の画面に移る。

【０２１６】メモリカードが挿入されていないときと異
なり、メモリカードの挿入が検知されると、最初に表示
されるのは画像データ選択画面であるため、この「画像
データ選択」画面から入出力の選択を行いたいときに
は、この「入出力選択」を指で触れる。なお、入出力選
択の状況はデフォルトでは図１３に示されるとおりであ
って、入力側はメモリカード、出力側はプリンタであ
り、本体記憶装置は選択されていない。本体記憶装置が
出力側として選択されていない理由は先に説明したよう
に、秘密保持の観点からである。

【０２１７】図１３では、出力側としてプリンタが選択
された状態であるので、「部数、濃度、倍率、用紙」の
表示が現れている。この部分を指で触れると、図１４の
画面が表示される。

【０２１８】デフォルトでは、印刷部数、印刷濃度、印
刷倍率、用紙選択は、それぞれ１部、自動調整、等倍、
用紙自動選択であるので、これを変更したければ、「部
数、濃度、倍率、用紙」の部分を指で触れて図１４を表
示し、この画面において変更する。変更の仕方は
「（１）メモリカードが挿入されないとき」において説
明したのと同様である。

【０２１９】図１３及び図１４において「画像データ選
択へ」を指で触れると、図１２の画面に戻る。

【０２２０】メモリカードに格納された画像データの中
から例えば＃００３のジョブを出力（プリントアウト）
したいとき、そのジョブを示すアイコンすなわち、図１
２で北海道が表示されているアイコンを指で触れること
により出力される画像データが選択される。

【０２２１】例えば、北海道のアイコンを指で触れると
画面は図１５のようになる。

【０２２２】北海道のアイコンが反転表示され（図では
枠で囲み、反転表示を示している）、アイコンの下に
「出力ページ １〜７」との表示が現れ、それまで空
白であった最下部の４つの枠内に「ページアップ」、
「ページダウン」、「ページ選択」及び「ページ削除」
の文字が出現する。

【０２２３】このうちの「ページ選択」の部分は反転表
示となっている。これは出力ページを選択することので
きる状態であることを意味し、出力されるページは、上
の「出力ページ １〜７」の表示により、第１ページ
から第７ページであることを示している。

【０２２４】図１５の状態では「出力ページ １〜
７」の表示の「１」の部分が反転されているので、現在
の数値「１」すなわち出力開始ページが変更できること
を意味している。この状態でテンキー１１７１により、
例えば、キー「３」を押せば「１」の部分が「３」に変
更され、出力開始ページを第３ページからとすることが
できる。この部分の数値は、ほかに、「ページアップ」
又は「ページダウン」を押せば１だけその数値が増減す
るのでこれによって変更することも可能である。

【０２２５】図１６は、出力開始ページを２としたとき
に表示された画面である。出力開始ページが２とされた
ことにより、ジョブ＃００３の第２ページがアイコン化
されて表示され、第２ページは樹木の絵を含むものであ
ったので、アイコンが樹木の絵に変わっている。

【０２２６】なお、各ページをアイコン化することをし
ないで、ページが変わっても代表ページ又は第１ページ
のままとするような仕様とすることも当然に可能であ
る。

【０２２７】出力終了ページを指定するには、「出力ペ
ージ １〜７」の「７」の部分を指で触れるとこの部
分が反転表示に変わるので、出力開始ページのときと同
様の方法で指定できる。この場合も指定されたページを
アイコン化して表示することもそのようにしないように
することも可能である。

【０２２８】出力ページの指定は、出力しないページを
指定することによっても可能である。その場合には、
「ページ削除」の部分を指で触れると、画面は図１７の
ように変わる。

【０２２９】このとき、「ページ削除」の部分が反転表
示され、「削除ページ ０〜０」という表示が現れ
る。先の出力するページを指定する場合には全ページを
出力するようにデフォルトが設定されているが、ページ
削除のときは、全く削除するページが無いようにデフォ
ルトが設定されている。

【０２３０】ページ削除の開始ページ及び終了ページの
指定ならびにアイコンの変化は、先のページ選択のとき
と同様である。

【０２３１】なお、「ページ選択」によって出力するペ
ージを指定した後、「ページ削除」により出力しないペ
ージを指定したとき、又は、順がこの反対のとき、相互
に矛盾する指定がされたとき、その旨の警告を発するよ
うにすることも、先の指定又は後の指定のどちらかを優
先させるようにすることも可能である。

【０２３２】（３）メモリカードがカードコネクタ１１
８の出力側のみに挿入されたとき 本実施例のデジタル複写装置のカードコネクタ１１８の
出力側にメモリカードが挿入されると、カード挿入が検
知され、タッチパネルつきＬＣＤ１１７８には図１８の
ような「入出力選択」画面の表示がなされる。

【０２３３】この画面からわかるように、このときのデ
フォルトは、入力側がスキャナ、出力側がメモリカード
である。メモリカードが挿入されたとき、この実施例で
は画像データが本体記憶装置に残されない仕様とされて
いるため、このデフォルトでは本体記憶装置は選択され
ない。

【０２３４】入力側がスキャナのときには画像データの
選択はありえないので、（１）、（２）のような画像デ
ータの選択は必要ない。また、出力側にプリンタが選択
されているので、印刷濃度、印刷部数、印刷倍率、用紙
選択もある。したがって、デフォルトのときには「部
数、濃度、倍率、用紙」が現れ、「画像データ選択へ」
の表示は現れない。

【０２３５】この画面から、入力側を「本体記憶装置」
に、出力側を「シリアル端子」、「本体記憶装置」に変
更できる。変更先の属性により、更に選択を要求してく
る。

【０２３６】例えば、入力側を「スキャナ」から「本体
記憶装置」に選択を変えたときは、それまで空白の枠の
ままであった枠内に図７のように「画像データ選択へ」
が出現するとともに、出力側の「本体記憶装置」が反転
する。なお、このとき「本体記憶装置」が反転する理由
は、それまで本体記憶装置内に記憶され第３者の目に触
れる機会のあったデータをメモリカードが選択されたか
らといって本体記憶装置内から消去する理由とはなり得
ないからである。

【０２３７】（４）メモリカードがカードコネクタ１１
８の入力側及び出力側に挿入されたとき 本実施例のデジタル複写装置のカードコネクタ１１８の
入力側および出力側にメモリカードが挿入されると、カ
ード挿入が検知され、タッチパネルつきＬＣＤ１１７８
には先と同様の図１２のような「画像データ選択」画面
の表示がなされる。

【０２３８】画像データ選択の操作は先に説明した
（１）（２）のときと実質的に同様である。

【０２３９】図１２の表示のとき、「入出力先選択」を
指で触れると、図１９の画面が表示される。

【０２４０】カードコネクタ１１８の入力側及び出力側
にメモリカードが挿入されているので、このときのデフ
ォルトは入力側はメモリカードの選択に、出力側はプリ
ンタになっている。本体記憶装置は選択されていない。
この画面から、全ての入出力が選択できる。

【０２４１】［再プリントについて］ここでは、特に再
プリントの観点から、複写したときに画像データが保管
される動作と、再プリントとしてメモリから画像データ
を読みだして印刷を行う動作を説明する。

【０２４２】（１） 出力側にメモリカードが挿入され
ていない場合 まず、複写とともに画像データをメモリに格納する動作
を説明する。

【０２４３】ユーザは１枚の原稿を複写する場合の濃
度、倍率、枚数、用紙を操作パネルより設定や、入出力
選択表示画面から入力元表示をスキャナ、出力先表示を
プリンタと本体記憶装置を選択する（＃３０２）。項目
が選択されたことを検知すると（＃４１０、ＹＥＳ）、
選択された項目をパラメータテーブルに代入し（＃４１
１）、ステップ＃４０８ではパラメータテーブルの値を
表示に反映させる。

【０２４４】入出力装置が選択されるとサブルーチンで
あるステップ＃４１４から読込元に原稿が、出力先にプ
リンタとメモリＳが設定される。

【０２４５】ユーザは入出力選択表示の内容を確認して
操作パネル１１７のスタートキー１１７４を押下する。
ステップ＃４１２ではスタートキー１１７４の押下を検
知すると（＃４１２、ＹＥＳ）、スキャナ部１１０にセ
ットされた１枚の原稿が読み取られ、読み取られた画像
データは圧縮されてメモリＷに格納される（＃３０
５）。

【０２４６】メモリＷに格納された画像データを読み出
し設定された条件で処理を行い次のステップに送られる
（＃３１０）。出力先にプリンタが設定されていること
（＃３１４、ＹＥＳ）からプリンタ出力のルーチンでプ
リンタ部１２０から印刷される。出力先にメモリＳが設
定されていること（＃３１９、ＹＥＳ）から読み取られ
た画像データはメモリＳに格納される（＃３２０）。

【０２４７】次に、再プリントの動作を説明する。

【０２４８】ユーザは入出力先選択表示画面から入力元
表示に本体記憶装置、出力先表示にプリンタを選択す
る。項目が選択されたことを検知すると（＃４１０、Ｙ
ＥＳ）、選択された項目をパラメータテーブルに代入し
（＃４１１）、ステップ＃４０８ではパラメータテーブ
ルの値を表示に反映させる。

【０２４９】入出力装置が選択されるとサブルーチンで
あるステップ＃４１４から読込元にメモリＳが、出力先
にプリンタが設定される。ユーザは操作パネル１１７上
にあるＬＣＤ１１７８の画面より画像データ選択画面を
選択し本体記憶装置（メモリＳ）に格納されている画像
データをアイコン表示し、出力したい画像データを選択
する。画像データの選択がされたことが判断されると
（＃４１０、ＹＥＳ）、選択された画像データのアイコ
ンを反転表示し選択されたことを確定する（＃４１
１）。

【０２５０】ユーザは入出力先選択表示の内容を確認し
て操作パネル１１７のスタートキー１１７４を押下す
る。ステップ＃４１２ではスタートキー１１７４の押下
を検知すると（＃４１２、ＹＥＳ）、メモリＳから選択
確定された画像データが読み出されて再プリントが行わ
れる。

【０２５１】なお、メモリＳからの画像データを再プリ
ントさせるときに格納された画像データを選択してから
再プリントを行ったが、別の形態として、メモリＳに格
納された画像データの内で最新に格納された画像データ
を再プリントの出力対象とすることをデフォルトとして
もよい。

【０２５２】（２） 出力側にメモリカードが挿入され
ている場合 まず、複写とともに画像データをメモリカードに格納す
る動作を説明する。

【０２５３】メモリカードが出力側のメモリカード挿入
口に挿入されると、入出力先選択表示は、入力側にメモ
リカードがされておらず（＃４０１、ＮＯ）、出力側に
メモリカードが挿入されている（＃４０２、ＹＥＳ）と
判断した場合、パラメータテーブルにデフォルトｃを代
入する（＃４０６）。

【０２５４】パラメータテーブルに代入されたデフォル
ト値に応じて、入力元表示にスキャナ、出力先表示にプ
リンタとメモリカードを表示する（＃４０８）。デフォ
ルト値に従った表示がされると読み込み元に原稿、出力
先にプリンタとカードが設定される（＃４１４のサブル
ーチンの内の＃４５２、＃４５６、＃４５７）。

【０２５５】ユーザは入出力先選択表示の内容を確認し
て操作パネル１１７のスタートキー１１７４を押下す
る。ステップ＃４１２ではスタートキー１１７４の押下
を検知すると（＃４１２、ＹＥＳ）、スキャナ部１１０
にセットされた１枚の原稿が読み取られ、読み取られた
画像データは圧縮されてメモリＷに格納される（＃３０
５）。

【０２５６】メモリＷに格納された画像データを読み出
し設定された条件で処理を行い次のステップに送られる
（＃３１０）。出力先にカードが設定されていること
（＃３１２、ＹＥＳ）からカード出力ルーチンで読み取
られた画像データはカードに格納される（＃３１３）。
出力先にプリンタが設定されていること（＃３１４、Ｙ
ＥＳ）から、プリンタ出力のルーチンでプリンタ部１２
０から印刷される。

【０２５７】つぎに、メモリカードからの再プリントの
動作を説明する。

【０２５８】出力側のメモリカード挿入口に挿入されて
いるメモリカードには上記動作により格納された画像デ
ータが格納されている。この中に格納された画像データ
を読み出して再プリントさせるためには、出力側のメモ
リカード挿入口に挿入されているメモリカードを入力側
の挿入口に差し替える。

【０２５９】入力側の挿入口にメモリカードが挿入され
たならば、ステップ＃４０１により入力側にメモリカー
ドあり（＃４０１、ＹＥＳ）、ステップ＃４０３により
出力側にメモリカード無し（＃４０３、ＮＯ）と判断さ
れ、パラメータテーブルにデフォルトｂを代入する（＃
４０５）。

【０２６０】パラメータテーブルに代入されたデフォル
ト値に応じて、入力元表示をカード、出力先表示をプリ
ンタと表示する（＃４０８）。デフォルト値に従った表
示がされると読み込み元にカード、出力先にプリンタが
設定される（＃４１４のサブルーチン内のステップ＃４
５３、ステップ＃４５６、ステップ＃４５９）。

【０２６１】ユーザは操作パネル１１７上にあるＬＣＤ
１１７８の画面より画像データ選択画面を選択しメモリ
カードに格納されている画像データをアイコン表示し、
出力したい画像データを選択する。画像データの選択が
されたことが判断されると（＃４１０、ＹＥＳ）、選択
された画像データのアイコンを反転表示し選択されたこ
とを確定する（＃４１１）。

【０２６２】ユーザは入出力先選択表示の内容を確認し
て操作パネル１１７のスタートキー１１７４を押下す
る。ステップ＃４１２ではスタートキー１１７４の押下
を検知すると（＃４１２、ＹＥＳ）、メモリカードから
選択確定された画像データが読み出され再プリントが行
われる。

【０２６３】なお、メモリカードからの画像データを再
プリントさせるときに格納された画像データを選択して
から再プリントを行ったが、別の形態として、メモリカ
ードに格納された画像データの内で最新に格納された画
像データを再プリントの出力対象とすることをデフォル
トとしてもよい。

【０２６４】［画像データの格納形式］本実施例では画
像データは圧縮して格納される。同じ圧縮方式により圧
縮しても圧縮の程度は画像の内容により変化するので、
圧縮後の画像データは可変長データである。

【０２６５】図２０はメモリに格納される画像データの
様子を示したものであり、画像データはページごとにデ
ータブロックとして管理される。

【０２６６】データブロックはヘッダ部と圧縮した画像
データすなわちドットデータ部からなっている。

【０２６７】ヘッダ部は、識別番号すなわちジョブ番号
の項、そのブロックのサイズを示すブロックサイズの
項、その１ページ前のページのデータブロックが格納さ
れている番地を示す項、その１ページ後のページのデー
タブロックが格納されている番地を示す項からなる。

【０２６８】制御部は、ひとまとまりの原稿に対して共
通の識別番号を自動的に付してゆく。

【０２６９】メモリ上でひとまとまりの画像データが規
則正しく配置されるわけではなく、空いている番地にペ
ージごとに逐次格納されてゆく。そのため、本実施例で
はページのつながりを示すために、ポインタが用いられ
ている。つまり、あるページのデータブロックのヘッダ
部には、そのひとつ前のページが格納されている番地と
そのひとつ後のページが格納されている番地とが納めら
れており、この番地をタグにして全てのページのデータ
ブロックを辿ることが可能となっている。

【０２７０】このようにページごとに圧縮して格納され
ているので、アイコン作成時にはそのページについての
み圧縮を解けばよい。

【０２７１】［アイコンの作成］画像データ選択画面に
移行するとき、又は、ページアップ等によりアイコンが
新しいページになるとき、アイコンを表示しなければな
らない。

【０２７２】アイコン作成はアイコンが表示される時点
でその都度行うことも、予めアイコンを作成して記憶し
ておき、アイコン表示の時点でこのアイコンを呼び出す
ようにすることもできる。図２１はそのアイコンを作成
するためのサブルーチンを示す。

【０２７３】アイコン作成サブルーチンに入る（＃２１
００）と、メモリから目的の頁の画像データを読み出し
て伸長処理を行なう（＃２１０１）。ステップ＃２１０
２において、読み出された画像データは、データの間引
き処理が行なわれる。データの間引き処理では、画像デ
ータを主走査方向、副走査方向に各８０ドットにつき１
ドットの割合でドットデータを取得していく。例えば、
Ａ３、４００ｄｐｉのデータはＬＣＤ上で８０Ｘ５８ド
ットの大きさで表示される。

【０２７４】間引いたデータを基に目的の頁のイメージ
を持つアイコンを作成する（＃２１０３）。作成された
アイコンは、画像データの頁数と、容量と、日付と、デ
ータ識別番号とともにメモリに格納され（＃２１０
４）、このサブルーチンを抜ける（＃２１０５）。格納
されたアイコンデータは必要に応じて呼び出されて例え
ば図８に示すようにタッチパネル付きＬＣＤ１１７８に
表示される。

【０２７５】［メモリカード挿入の検出］図２２はメモ
リカード挿入の状態を検出する構成を示す図である。

【０２７６】メモリカードが挿入されていればメモリカ
ード制御部に対してリセット信号が発生し制御部へ割り
込み信号が発生し、メモリカード挿入を示すフラグがセ
ットされる。これによりメモリカードに書き込み、又は
メモリカードから読み出しすることが可能となる。

【０２７７】［設定サブルーチン］図２４に示した図４
の設定サブルーチン＃４１４について説明する。

【０２７８】図６、図７、図１３、図１８、図１９に示
す入出力選択画面の中央にある矢印の左側にあるスキャ
ナ、メモリカード、本体記憶装置が読込元表示であり、
これら読込元表示が何であるかを判断する（＃４５
１）。読込元表示は、ＬＣＤ１１７８に表示される入力
装置の名前である。読込元表示がスキャナであれば、図
３のステップ＃３０４、ステップ＃３０６、ステップ＃
３０８で判断される制御項目である読込元に原稿を設定
する（＃４５２）。同様に読込元表示がメモリカードで
あれば読込元にカードを設定し（＃４５３）、読込元表
示が本体記憶装置であれば読込元にメモリＳを設定する
（＃４５４）。

【０２７９】次に、図６、図７、図１３、図１８、図１
９に示す入出力選択画面の中央にある矢印の右側にある
プリンタ、メモリカード、シリアル端子、本体記憶装置
が出力先表示であり、これら出力先表示が何であるかを
判断する（＃４５５）。出力先表示は、ＬＣＤ１１７８
に表示される出力装置の名前である。出力先表示がプリ
ンタであれば図３のステップ＃３１２、ステップ＃３１
４、ステップ＃３１６、ステップ＃３１９で判断される
制御項目である出力先にプリンタを設定する。出力先表
示がメモリカードであれば出力先にカードを設定する
（＃４５７）。出力先表示がシリアル端子であれば出力
先にシリアルを設定する（＃４５８）。出力先表示が本
体記憶装置であれば出力先にメモリＳを設定する（＃４
５９）。

【０２８０】次に、ステップ＃４６０に進む。ステップ
＃４６０では、画像データの選択、印刷濃度、印刷部
数、印刷倍率、用紙選択等の上記読込元表示や上記出力
先表示以外の各種表示内容の設定を行う。

【０２８１】なお、ステップ＃４０４〜ステップ＃４０
７までにパラメータテーブルに代入されるデフォルトに
よってＬＣＤ１１７８に表示される読込元表示と出力先
表示の表示が行われる。

【０２８２】デフォルトａでは、読込元表示がスキャ
ナ、出力先表示がプリンタ、本体記憶装置となる。

【０２８３】デフォルトｂでは、読込元表示がメモリカ
ード、出力先表示がプリンタとなる。

【０２８４】デフォルトｃでは、読込元表示がスキャ
ナ、出力先表示がプリンタ、メモリカードとなる。

【０２８５】デフォルトｄでは、読込元表示がメモリカ
ード、出力先表示がプリンタとなる。

【０２８６】そして、ステップ＃４１４では各デフォル
ト値から表示された内容に応じて、読込元と出力先の設
定が行われる。

【０２８７】デフォルトａでは、読込元に原稿、出力先
にプリンタ、メモリＳが設定される。

【０２８８】デフォルトｂでは、読込元にカード、出力
先にプリンタが設定される。

【０２８９】デフォルトｃでは、読込元に原稿、出力先
にプリンタ、カードが設定される。

【０２９０】デフォルトｄでは、読込元にカード、出力
先にプリンタが設定される。

【０２９１】［プリンタ部の動作］図２３にプリンタ部
の動作のフローチャートを示す。

【０２９２】プリンタ部の電源が入ると、プリンタ部の
初期化が行われる（＃５０１）。プリンタの初期化が行
われると、プリンタの状態が異常かどうか、異常ならば
何が異常なのかを示すステータス情報をスキャナ部へ送
信する（＃５０２）。プリンタの使用要求信号と、画像
データをスキャナから受信したか、パソコンから受信し
たかを判断する（＃５０３）。スキャナから受信すると
スキャナがプリンタを使用中であることをパソコンへ通
知する（＃５０４）。パソコンから受信するとパソコン
がプリンタを使用中であることをスキャンに通知する
（＃５０５）。印刷準備ができると受信した画像データ
をプリントする（＃５０６）。

【０２９３】［パソコンからの再プリント指示］パソコ
ンには接続されているプリンタドライバのほか専用のユ
ーティリティソフトが必要となる。このユーティリティ
ソフトは再プリントを設定し、実行させることができ
る。

【０２９４】ユーザはパソコンで再プリントを設定する
と、ユーティリティソフトはデジタル複写機に対して再
プリントに必要な情報を要求し、デジタル複写機からこ
れを受け取る。受け取る情報はデジタル複写機内に格納
されている画像データを表す縮小画像データ（アイコン
データ）である。

【０２９５】デジタル複写機側では、再プリントのため
に画像データのアイコンがその操作パネルに表示される
が、この表示されたアイコンとそのアイコンに対応する
画像データの格納場所のアドレスは管理テーブルにより
対応づけられている。どのアイコンが、メモリ内のどの
アドレスに格納された画像データなのかを対応づけるた
めにこの管理テーブルはある。パソコン側のユーティリ
ティソフトでは、受け取った縮小画像（アイコン）デー
タを用いてこれを表示し、ユーザは再プリントさせる画
像データを選択する。選択されたアイコンの情報をデジ
タル複写機側に送ると、デジタル複写機側では管理テー
ブルを参照して送られてきたアイコン情報に対応する画
像データのアドレスを特定する。特定されたアドレスの
メモリから画像データを読みだし一連の印刷処理や印刷
条件を設定して印刷が行われる。

【０２９６】［実施例２］上記実施例では、メモリカー
ドのためのカードコネクタを入力側と出力側とに分けた
が、カードコネクタを入出力兼用とすることもできる。
その際、デフォルトはメモリカードに出力することと
し、カードコネクタにメモリカードが挿入されていると
きは、ＬＣＤ１１７８に表示されるデフォルトの出力先
表示は、プリンタとメモリカード、挿入されていないと
きは、プリンタと本体記憶装置とこの実施例ではしてい
る。

【０２９７】図２５は、この場合の操作パネルルーチン
のフローチャートを示す。図４のフローチャートと変わ
るところは、ステップ＃４０１が無く、したがって、こ
れから分岐するステップ＃４０３、ステップ＃４０５、
ステップ＃４０７も無い点、および、ステップ＃４０２
が単にカード挿入の有無を検知するステップ＃４０５に
変わった点である。

【０２９８】パラメータテーブルに代入するデフォルト
値としてはａとｃになる。メモリカードの装着の有無を
判断して（＃４１５）、装着されていなければデフォル
トａを代入し（＃４０４）、そうでなければ、デフォル
トｃを代入する。

【０２９９】デフォルト値の代入に応じて読み込み元と
出力先の設定が行われる（＃４１４）。デフォルトａで
は、読み込み元に原稿、出力先にプリンタとメモリカー
ドが設定される。デフォルトｃでは、読み込み元に原
稿、出力先にプリンタとメモリカードが設定される。

【０３００】動作を表示画面に沿って簡単に説明する。

【０３０１】（１） メモリカードが装着されていない
とき メモリカードが装着されていないとき、最初に図２６に
示される画面が表示され、複写した画像データは本体記
憶装置に記憶される。

【０３０２】この図２６の画面において、「拡張モード
へ」に触れると、図６と同様の画面が表示される。以下
は、最初の実施例において、図６から図１１を用いて説
明したのと同様であるので、夫々について説明するのを
省略する。

【０３０３】（２） メモリカードが装着されていると
き メモリカードが装着されているとき、最初に図２７の画
面が表示され、複写した画像データはメモリカードに保
存されるように設定されている。

【０３０４】この図２７の画面において、「拡張モード
へ」に触れると、図２８の画面が表示される。この画面
において、入力元がスキャナに、出力先がプリンタとメ
モリカードに選択されている。

【０３０５】この画面から入力元及び出力先の選択がで
きる。メモリカードに格納されている画像データをプリ
ントしたいときは、入力元として矢印左側の「メモリカ
ード」の部分に触れると、画面は図１９のように変わ
る。メモリカードは他人にみせてはいけないデータを格
納することを前提にしているので、この画面に変わった
とき、出力側のメモリカードの選択状態は解消されプリ
ンタのみが選択されている。

【０３０６】図１９の画面において「画像データ選択
へ」の部分に触れると、図１２に示す画像データ選択画
面に変わる。この画像データ選択画面は画像データがア
イコン表示され、出力する画像データをここで選択する
のであるが、既にみたと同様であるので以下は省略す
る。

【０３０７】この実施例では、メモリカードが装着され
たとき、複写作業によって得られた画像データはメモリ
カードに保存するように最初の状態が設定されている。
メモリカードの内容を印刷するには、この画面から入っ
てメモリカードを入力元に設定する。

【０３０８】［実施例３］図２９は他の実施例を示す。
これは、デジタル複写装置がスキャナ部１１０とプリン
タ部１２０が別々の筐体で構成される点はこれまでに述
べた実施例と変わらないが、脱着可能なメモリカード
（記憶媒体）が装着されるカードコネクタ１２８及び画
像データを格納記憶するメモリＳがプリンタ部にあり、
更に他の操作パネル１２９がプリンタ部に設けられてい
る。

【０３０９】この実施例においては、これまで述べた実
施例において制御部１１１にて行われていた制御動作の
多くはコントローラ１２３において行われる。

【０３１０】画像データ選択、入出力の選択等は操作パ
ネル１２９により行われ、それらの制御は制御部１１１
に代わり、コントローラ１２３にて行われる。

【０３１１】［実施例４］図３０は、いわゆる一体型の
形態をとったデジタル複写装置の例である。スキャナ部
とプリンタ部が同一の筐体の中にある点で、これまでの
実施例と異なっている。

【０３１２】このため、これまでの実施例で必要とされ
ていたスキャナ部とプリンタ部を結ぶインターフェース
をこの実施例では有していない。

【０３１３】この例においてはカードコネクタ１１８へ
のメモリカードの挿入検出制御、メモリカードへの書き
込み制御、メモリカードからの読み込み制御、スキャナ
（読み取り部１１２）読み込みの制御、画像処理部１１
３の制御、操作パネル１１７の制御及び操作パネル１１
７による動作指示等の取り込み制御、メモリＳ１１９、
メモリＷ１１４の書き込み読みだし制御、プリンタエン
ジン１２１の制御等の制御は全て制御部１１１において
行われる。

【０３１４】この形態は制御装置１１１において全ての
制御を受け持つのでこれにかかる負荷は大きくなるが構
成が比較的簡単であるというメリットがある。

【０３１５】［実施例の効果］本実施例に開示された発
明は、メモリカードに文書データを格納しているため、
メモリカード内の文書を読み取るデジタル複写機間で文
書ファイルの持ち運びが便利になる。そして、再プリン
トしたい文書がデジタル複写機のメモリの中だけではな
くメモリカードにあるため、従来のように文書が格納さ
れていたデジタル複写機の使用状況には左右されずに、
使用されていないデジタル複写機からメモリカード内の
文書を再プリントさせることができる。

【０３１６】また、身近にあって本件の機能を備え、ソ
ータやステープル機能などを備えていないデジタル複写
機またはプリンタにおいて、確認用として１部の複写を
行い、複写されたものが所望のものであることの確認が
とれたら、機能的に優れているデジタル複写機へメモリ
カードを持参し、そのデジタル複写機でソート機能やス
テープル機能を使うことができるため、生産性を上げる
ことが可能になる。

【０３１７】また、本件は、メモリカードに格納されて
いる文書ファイルを選択する時、文書名の一覧を表示す
ることや印刷することはせず、メモリカードに格納され
ている文書ファイルを表示パネルに文書データのイメー
ジを縮小して表示されている（サムネイル表示）。選択
する時には、表示部に重ねられたタッチパネルで、サム
ネイル表示した箇所を押下することで選択することがで
きる。文書データをイメージで表示することができるた
め、見分けることが容易になり、同じような文書名が複
数ある時にはイメージを頼りに文書を見分けることがで
き、従って、文書の見分けが早くなるため、一連の処理
時間を短縮することができる。

【０３１８】以上は実施例の効果としているが、実質的
に、本件発明の効果でもある。

【０３１９】

【発明の効果】第１乃至第４の発明の効果、及び、実施
態様１乃至１０の効果について以下に述べる。

【０３２０】［第１の発明の効果］第１の発明のデジタ
ル複写装置はその構成を採用することにより、次の効果
を奏する。

【０３２１】他人の目に触れることを避けなければなら
ない原稿は、脱着可能な記録媒体をコネクタ手段に装着
して複写作業をすれば、デジタル複写装置本体の中には
データが残されないため、他人の目に触れることがな
く、また、画像データを記憶させることのできるデジタ
ル複写装置であっても、秘密が漏れるおそれがない。

【０３２２】そして、記録媒体はデジタル複写装置に脱
着可能とされており、この記録媒体はその保持者の保管
下におかれるので、画像データ記憶手段のように、残さ
れた記憶容量が不足したときに自動的に消去されてしま
い、意に反してデータを失うような事故がない。

【０３２３】更に、再印刷したいときはその機能のある
高機能なデジタル複写機等に記録媒体を持参することに
より印刷できるので、重い原稿を持ち運ぶ手間がなく、
管理等も容易である。

【０３２４】［第２の発明の効果］第２の発明のデジタ
ル複写装置はその構成を採用することにより、次の効果
を奏する。

【０３２５】上記第１の発明の効果を奏するとともに、
さらに、画像データが格納された脱着可能な記録媒体か
ら、画像データを読みだし印刷することができる。

【０３２６】画像データが格納された脱着可能な記録媒
体をコネクタ手段に装着すると、表示手段において画像
データを選択するための画面へ切り換えるための画面が
表示されるので、この画面上から画面切り換えを行い所
望の画像データを選択する。

【０３２７】そして、画像データの選択は実際の原稿を
縮小表示した縮小粗画像により行い、無機質なファイル
名等による選択は行わないので、多数の画像データの中
から目的の画像データを容易に且つ誤り無く探し出すこ
とができる。

【０３２８】更に、印刷に当たっては表示手段上の縮小
粗画像をポインティングすればよいのでこの点でも簡単
である。

【０３２９】［第３の発明の効果］第３の発明の画像入
出力装置はその構成を採用することにより、次の効果を
奏する。

【０３３０】他人の目に触れることを避けなければなら
ない原稿は、脱着可能な記録媒体をコネクタ手段に装着
して画像読み取り作業をすれば、画像入出力装置本体の
中にはデータが残されないため、他人の目に触れること
がなく、また、画像データを記憶させることのできる画
像入出力装置であっても、秘密が漏れるおそれがない。

【０３３１】そして、記録媒体は画像入出力装置に脱着
可能とされており、この記録媒体はその保持者の保管下
におかれるので、画像データ記憶手段のように、残され
た記憶容量が不足したときに自動的に消去されてしま
い、意に反してデータを失うような事故がない。

【０３３２】更に、印刷等出力したいときはその機能の
ある高機能なデジタル複写機等に記録媒体を持参するこ
とにより印刷、出力できるので、重い原稿を持ち運ぶ手
間がなく、管理等も容易である。

【０３３３】［第４の発明の効果］第４の発明の印刷装
置はその構成を採用することにより、次の効果を奏す
る。

【０３３４】他人の目に触れることを避けなければなら
ない原稿の印刷作業は、脱着可能な記録媒体をコネクタ
手段に装着して行えば、印刷装置本体の中にはデータが
残されないため、他人の目に触れることがなく、また、
画像データを記憶させることのできる印刷装置であって
も、秘密が漏れるおそれがない。

【０３３５】そして、記録媒体は印刷装置に脱着可能と
されており、この記録媒体はその保持者の保管下におか
れるので、画像データ記憶手段のように、残された記憶
容量が不足したときに自動的に消去されてしまい、意に
反してデータを失うような事故がない。

【０３３６】［実施態様１の効果］実施態様１のデジタ
ル複写装置はその構成を採用することにより、次の効果
を奏する。

【０３３７】上記第２の発明の効果を奏するとともに、
さらに、画像データの選択に当たって、縮小粗画像とと
もに画像データの情報量、画像データのページ数、及
び、画像データの読み取られた日付が表示されるので、
縮小粗画像がよく似ている場合などでもこれらの情報を
見ることにより選択が容易となる効果を奏する。

【０３３８】［実施態様２の効果］実施態様２のデジタ
ル複写装置における複写方法は、第１及び第２の発明の
効果と実質的に同様の効果を奏する。

【０３３９】［実施態様３の効果］実施態様３の画像入
出力装置はその構成を採用することにより、次の効果を
奏する。

【０３４０】第３の発明の効果を奏するとともに、さら
に、画像データが格納された脱着可能な記録媒体から、
画像データを読みだし出力することができる。

【０３４１】画像データが格納された脱着可能な記録媒
体をコネクタ手段に装着すると、表示手段において画像
データを選択するための画面へ切り換えるための画面が
表示されるので、この画面上から画面切り換えを行い所
望の画像データを選択する。

【０３４２】［実施態様４の効果］実施態様４の画像入
出力装置はその構成を採用することにより、次の効果を
奏する。

【０３４３】上記実施態様３の効果を奏するとともに、
さらに、画像データの選択は実際の原稿を縮小表示した
縮小粗画像により行い、無機質なファイル名等による選
択は行わないので、多数の画像データの中から目的の画
像データを容易に且つ誤り無く探し出すことができる。

【０３４４】更に、出力に当たっては表示手段上の縮小
粗画像をポインティングすればよいのでこの点でも簡単
である。

【０３４５】［実施態様５の効果］実施態様５の画像入
出力装置はその構成を採用することにより、次の効果を
奏する。

【０３４６】上記実施態様４の効果を奏するとともに、
さらに、画像データの選択に当たって、縮小粗画像とと
もに画像データの情報量、画像データのページ数、及
び、画像データの読み取られた日付が表示されるので、
縮小粗画像がよく似ている場合などでもこれらの情報を
見ることにより選択が容易となる効果を奏する。

【０３４７】［実施態様６の効果］実施態様６の画像入
出力装置における画像入出力方法は、第３の発明の効果
と実質的に同様の効果を奏する。

【０３４８】［実施態様７の効果］実施態様７の印刷装
置はその構成を採用することにより、次の効果を奏す
る。

【０３４９】第４の発明の効果を奏するとともに、さら
に、画像データが格納された脱着可能な記録媒体から、
画像データを読みだし印刷出力することができる。

【０３５０】画像データが格納された脱着可能な記録媒
体をコネクタ手段に装着すると、表示手段において画像
データを選択するための画面へ切り換えるための画面が
表示されるので、この画面上から画面切り換えを行い所
望の画像データを選択する。

【０３５１】［実施態様８の効果］実施態様８の印刷装
置はその構成を採用することにより、次の効果を奏す
る。

【０３５２】上記実施態様７の効果を奏するとともに、
さらに、画像データの選択は実際の原稿を縮小表示した
縮小粗画像により行い、無機質なファイル名等による選
択は行わないので、多数の画像データの中から目的の画
像データを容易に且つ誤り無く探し出すことができる。

【０３５３】更に、印刷出力に当たっては表示手段上の
縮小粗画像をポインティングすればよいのでこの点でも
簡単である。

【０３５４】［実施態様９の効果］実施態様９の印刷装
置はその構成を採用することにより、次の効果を奏す
る。

【０３５５】上記実施態様８の効果を奏するとともに、
さらに、画像データの選択に当たって、縮小粗画像とと
もに画像データの情報量、画像データのページ数、及
び、画像データの読み取られた日付が表示されるので、
縮小粗画像がよく似ている場合などでもこれらの情報を
見ることにより選択が容易となる効果を奏する。

【０３５６】［実施態様１０の効果］実施態様１０の印
刷装置における印刷方法は、第３の発明及び実施態様
３、及び４の効果と実質的に同様の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例による画像データを蓄積するこ
とのできるデジタル複写装置及びこれに接続されたパソ
コンの構成の一例を示すブロック図である。

【図２】図２は図１における操作パネル１１７のパネル
面に一例を表す図である。

【図３】図３は本実施例における動作の概要を示すフロ
ーチャートである。

【図４】図３に示すフローチャートのサブルーチン、操
作パネルルーチン、の内容の概略を示すフローチャート
である。

【図５】メモリカードを挿入しないときタッチパネルつ
きＬＣＤ１１７８に最初に表示される画面の一例であ
る。

【図６】図５の画面において、「拡張モードへ」の部分
を指で触れたときに表示される入出力先選択画面の一例
である。

【図７】図６の画面において、左側の「本体記憶装置」
の部分を指で触れたときに表示される入出力先選択画面
の一例である。

【図８】図７の画面において、右下の「画像データ選択
へ」の部分を指で触れたときに表示される画像データ選
択画面の一例である。

【図９】図８の画像データ選択画面において、アイコン
の部分を指で触れたときに表示される画像データ選択画
面の一例である。

【図１０】図９の画像データ選択画面において、出力ペ
ージの開始部分に値「２」を入力したときに表示される
画像データ選択画面の一例である。

【図１１】図１０の画像データ選択画面において、「ペ
ージ削除」の部分を指で触れたときに表示される画像デ
ータ選択画面の一例である。

【図１２】メモリカードを入力側に挿入したときタッチ
パネルつきＬＣＤ１１７８に最初に表示される画像デー
タ選択画面の一例である。

【図１３】図１２の画像データ選択画面において、左下
の「入出力選択」の部分を指で触れたときに表示される
入出力選択画面の一例である。

【図１４】図１３の入出力選択画面において、左下の
「部数 濃度 倍率 用紙」の部分を指で触れたときに
表示される画面の一例である。

【図１５】図１２の画像データ選択画面において、アイ
コンの部分を指で触れたときに表示される画像データ選
択画面の一例である。

【図１６】図１５の画像データ選択画面において、出力
ページの開始部分に値「２」を入力したときに表示され
る画像データ選択画面の一例である。

【図１７】図１５の画像データ選択画面において、「ペ
ージ削除」の部分を指で触れたときに表示される画像デ
ータ選択画面の一例である。

【図１８】メモリカードを出力側に挿入したときタッチ
パネルつきＬＣＤ１１７８に最初に表示される入出力先
選択画面の一例である。

【図１９】メモリカードを入力側及び出力側に挿入した
ときタッチパネルつきＬＣＤ１１７８に最初に表示され
る入出力先選択画面の一例である。

【図２０】圧縮された画像データがページ毎に格納され
るときこのデータに付されるヘッダ部の様子を示す図で
ある。

【図２１】アイコン作成のためのサブルーチンを示すフ
ローチャートである。

【図２２】メモリカードとこれが挿入されるカードコネ
クタとその信号の様子を示す図である。

【図２３】プリンタ部の動作を示すフローチャートであ
る。

【図２４】図４の設定サブルーチンのフローチャートで
ある。

【図２５】図３に示すフローチャートのサブルーチン、
操作パネルルーチン、の内容の概略を示すフローチャー
トであり、他の実施例を示す。

【図２６】実施例２における、メモリカードが装着され
ないときの初期画面である。

【図２７】実施例２における、メモリカードが装着され
ているときの初期画面である。

【図２８】図２７の画面において、「拡張モードへ」を
押したとき表示される入出力選択画面である。

【図２９】他の実施例であって、読み取った画像データ
をプリンタ部に保存するようにしたデジタル複写装置の
ブロック図である。

【図３０】他の実施例であって、一体型のデジタル複写
装置のブロック図である。

【符号の説明】

１１０ スキャナ部 １１１ 制御部 １１２ 読み取り部 １１３ 画像処理部 １１４ メモリＷ １１５ ビデオインターフェース １１６ シリアルインターフェース １１７ 操作パネル １１８ カードコネクタ １１９ メモリＳ １２０ プリンタ部 １２１ プリンタエンジン部 １２２ 切り替え部（ＳＩＰ） １２３ プリンタコントローラ １２４ ビデオインターフェース １２５ パラレルインターフェース １２６ ネットワークカード １２７ ＲＡＭ １３０ パソコン部 １３１ メインＣＰＵ １３２ ＲＡＭ １３３ ハードディスク １３４ キーボード／マウス １３５ ＣＲＴ １３６ シリアルインターフェース １３７ パラレルインターフェース １３８ ネットワークインターフェース １１７１ テンキー １１７２ コピー／スキャン切り替えキー １１７３ モード表示用ＬＥＤ １１７４ スタートキー １１７５ ストップキー １１７６ パネルリセットキー １１７７ メモリクリアキー １１７８ タッチパネルつきＬＣＤ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複写後に再印刷することができるデジタ
   ル複写装置であって、このデジタル複写装置は、 原稿画像を読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段で読み取った画像データを印刷する印
   刷手段と、 前記読み取り手段で読み取った画像データを再印刷のた
   めに格納する画像データ記憶手段と、 脱着可能な記録媒体を装着するためのコネクタ手段と、 前記記録媒体の装着されている状態、及び、装着されて
   いない状態を検出する検出手段と、を備え、 前記検出手段が前記コネクタ手段に前記記録媒体が装着
   されていない状態を検出すると、 前記読み取り手段で読み取った画像データを前記画像デ
   ータ記憶手段に格納し、 前記検出手段が前記コネクタ手段に前記記録媒体が装着
   されている状態を検出すると、 前記読み取り手段で読み取った画像データを前記記録媒
   体に格納することを特徴とするデジタル複写装置。
2. 【請求項２】 請求項１のデジタル複写装置において、 このデジタル複写装置は、更に、表示手段と、 前記記録媒体に格納されている画像データに基づいて縮
   小粗画像を作成する縮小粗画像作成手段とを備えてお
   り、 前記検出手段が前記記録媒体が装着されている状態を検
   出すると、 前記表示手段には、再印刷するために前記記録媒体に格
   納されている画像データを選択するための画面へ前記操
   作手段によって切り換えるための画面が表示され、 前記画像データを選択するための画面には、前記縮小画
   像作成手段により作成された前記画像データの縮小粗画
   像が夫々の画像データについて表示され、目的の画像デ
   ータの縮小粗画像がポインティングされることにより目
   的の画像データが選択されることを特徴とするデジタル
   複写装置。
3. 【請求項３】 画像入出力装置であって、この画像入出
   力装置は、 原稿画像を読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段で読み取られた画像データを出力する
   出力手段と、 前記読み取り手段で読み取った画像データを再出力する
   ために格納する画像データ記憶手段と、 脱着可能な記録媒体を装着するためのコネクタ手段と、 前記記録媒体が装着されている状態、及び、装着されて
   いない状態を検出する検出手段と、を備え、 前記検出手段が前記コネクタ手段に前記記録媒体が装着
   されていない状態を検出すると、 前記読み取り手段で読み取った画像データを前記画像デ
   ータ記憶手段に格納し、 前記検出手段が前記コネクタ手段に前記記録媒体が装着
   されている状態を検出すると、 前記読み取り手段で読み取った画像データを前記記録媒
   体に格納することを特徴とする画像入出力装置。
4. 【請求項４】 印刷手段と、 上記印刷手段で印刷した画像データを記憶するための画
   像記憶手段と、を備えた印刷装置であって、この印刷装
   置は、更に、 脱着可能な記録媒体を装着するためのコネクタ手段と、 前記記録媒体が前記コネクタ手段に装着されているこ
   と、及び、装着されていないことを検出する検出手段
   と、 前記検出手段が前記コネクタ手段に前記記憶媒体が装着
   されていないことを検出すると、 画像データを前記画像記憶手段に格納し、 前記検出手段が前記コネクタ手段に前記記憶媒体が装着
   されていることを検出すると、 画像データを前記記憶媒体に格納する制御手段とを備え
   たことを特徴とする印刷装置。