WO2001073508A1

WO2001073508A1 - Systeme d'affichage par projection et projecteur, ainsi que procede d'affichage d'image de menu pour celui-ci

Info

Publication number: WO2001073508A1
Application number: PCT/JP2001/002380
Authority: WO
Inventors: Takaaki Koyama; Yasutaka Kamiya; Shoichi Akaiwa; Toru Karasawa
Original assignee: Seiko Epson Corporation
Priority date: 2000-03-27
Filing date: 2001-03-23
Publication date: 2001-10-04
Also published as: CN1365459A; US6840625B2; TW518448B; JP3826659B2; CN1201197C; US20020159035A1; US20050007561A1; CN1560698A; EP1197794A4; EP1197794B1; CN100419644C; KR100450604B1; DE60138676D1; KR20020026429A; EP1197794A1; US6932481B2; JP2001272723A

Description

明細書

投写表示システムおよびプロジェクタ、並びに、そのメニュー画像表示方法技術分野

この発明は、複数台のプロジェクタを用いて共通の投写面上に画像を表示する技術に関する。背景技術

複数台のプロジェクタ（投写型表示装置）を準備すると、共通の投写面上に画像を表示する投写表示システムを構成することができる。このような投写表示システムでは、複数台のプロジェクタのそれぞれによって投写面上に表示される複数の画像を、うまく整合させて画像を表示することが可能である。

図 1 1は、従来の投写表示システムを示す説明図である。図 1 1の投写表示システ厶では、 3台のプロジェクタ P J Z A， P J Z B， P J Z Cが積み重ねて用いられている。各プロジェクタは、図示しない画像供給装置から供給されるアナログ画像信号 A V 1 に基づいて画像を表示する。 3台のプロジェクタは、 1つのリモートコントローラ（以下、「リモコン」とも呼ぶ） 2 2 9によって制御されている。

しかし、従来の投写表示システムでは、各プロジェクタ P J Z A , P J Z B， P J Z Cを制御することが困難であった。例えば、 3台のプロジェクタのうちの 1台のプロジェクタのみを制御しょうとする場合には、 1つのリモコン 2 2 9から出力された操作信号に従って、すべてのプロジェクタが同じように動作してしまい、うまく制御することができなかった。発明の開示

この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、複数台のプロジェクタを容易に制御することのできる技術を提供することを目的とする。

上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の投写表示システムは、複数台のプロジェクタを備え、それぞれのプロジェクタによって投写表示される複数の画像を共通の投写面上に表示する投写表示システムであって、前記複数台のプロジェクタのそれぞれは、外部から入力される制御信号を処理して、処理済み制御信号を生成するための制御信号処理部と、前記制御信号および前記処理済み制御信号を入出力するための信号入出力部と、を備え、前記複数台のプロジェクタは、各プロジェクタの前記信号入出力部間を接続することによってカスケ一ド接続され、前記制御信号および前記処理済み制御信号は、カスケード接続の順序を示す接続順序データを含んでおリ、各プロジェクタの前記制御信号処理部は、入力される制御信号に基づいて、各プロジェクタがカスケ一ド接続された際の接続順序を記憶するメモリを備えることを特徴とする。

本発明の投写表示システムを用いれば、複数台のプロジェクタを接続順序に基づいて制御することができるので、複数台のプロジェクタを容易に制御することが可能となる。

上記の投写表示システムにおいて、前記複数台のプロジェクタのカスケ一ド接続によるデータ伝送は、いずれかのプロジェクタと接続される外部制御装置から供給される制御信号に基づいて実現され、前記外部制御装置と接続されたプロジェクタは、入力される制御信号に基づいて、マスタのプロジェクタに決定され、他のプロジェクタは、入力される制御信号に基づいて、スレーブのプロジェクタに決定され、前記マスタのプロジェクタは、前記スレーブのプロジェクタを制御するようにしてもよい。

このように、外部制御装置を用いてマスタ Zスレーブのプロジェクタを決定すれば、複数台のプロジェクタのカスケード接続によるデータ伝送を容易に実現でさる。さらに、上記の投写表示システムにおいて、前記複数台のプロジェクタを操作するためのリモートコントローラを備え、前記マスタのプロジェクタは、前記リモー卜コントローラからの操作信号を処理し、前記操作信号に基づいて前記複数台のプロジェクタを操作し、前記スレーブのプロジェクタは、前記リモートコン卜ローラからの操作信号に従つた処理を実行しないことが好ましい。

このように、マスタのプロジェクタのみがリモートコントローラからの操作信号を処理すれば、複数台のプロジェクタをリモー卜コントローラによって容易に制御することが可能となる。

上記の投写表示システムにおいて、前記複数台のプロジェクタのそれぞれは、さらに、前記投写面上に表示される画像領域の少なくとも一部にメニュー画像を表示させるためのメニュー画像処理部を備え、前記マスタのプロジェクタは、前記複数台のプロジェクタのうちのいずれかのプロジェクタのメニュー画像処理部に前記メニュー画像を表示させる際に、他のプロジェクタのメニュー画像処理部に、少なくとも前記メニュー画像の表示領域において、前記メニュー画像の背景を構成する背景画像を表示させることが好ましい。

こうすれば、いずれかのプロジェクタにおいてメニュー画像を表示させる場合にも、容易にメニュー画像内に含まれる文字等の符号を識別することが可能となる。

また、上記の投写表示システムにおいて、前記メニュー画像は、前記メニュー画像を表示するプロジェクタを示す識別符号を含むことが好ましい。

こうすれば、メニュー画像を表示しているプロジェクタを容易に知ることができるので、各プロジェクタを容易に制御することが可能となる。

上記の投写表示システムにおいて、各プロジェクタの動作条件に関する設定値は、前記外部制御装置に伝送され、前記外部制御装置は、ユーザが各プロジェク夕の前記設定値を確認しながら前記設定値を変更可能とする設定値変更部を備えるようにしてもよい。こうすれば、外部制御装置に備えられた設定値変更部において各プロジェクタの設定値を容易に変更することが可能となる。

上記の投写表示システムにおいて、各プロジェクタの動作状態は、前記マスタのプロジェクタに伝送されることが好ましい。

こうすれば、マスタのプロジェクタは、すべてのプロジェクタの動作状態を把握することができるので、各プロジェクタの動作状態に応じた制御をすることが可能となる。

また、上記の投写表示システムにおいて、前記マスタのプロジェクタは、前記複数台のプロジェクタのうちの少なくとも一台のプロジェクタにエラーが発生した際に、エラーの発生していない他のプロジェクタの少なくとも一台にエラ一表示を行わせるようにしてもよい。

こうすれば、投写表示システムに含まれるいずれかのプロジェクタにエラーが発生して投写表示することができなくなった場合にも、他のプロジェクタによつてエラー表示がされるので、エラーの発生を容易に知ることが可能となる。本発明のプロジェクタは、複数台のプロジェクタによって投写表示される複数の画像を共通の投写面上に表示する投写表示システムを構成可能なプロジェクタであって、外部から入力される制御信号を処理して、処理済み制御信号を生成するための制御信号処理部と、前記制御信号および前記処理済み制御信号を入出力するための信号入出力部と、を備え、前記信号入力部が、他のプロジェクタの前記信号入力部と接続されることによって、前記複数のプロジェクタをカスケード接続することが可能であり、前記制御信号および前記処理済み制御信号は、カスケ一ド接続の順序を示す接続順序データを含んでおり、前記制御信号処理部は、入力される制御信号に基づいて、前記複数のプロジェクタがカスケ一ド接続された際の接続順序を記憶するメモリを備えることを特徴とする。

このようなプロジェクタを複数台準備すれば、上記の投写表示システムを構成することができ、複数台のプロジェクタを容易に制御することが可能である。 WO 0I/73S0S PCT/JP01/02380

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本発明の方法は、複数台のプロジェクタを備え、それぞれのプロジェクタによつて投写表示される複数の画像を共通の投写面上に表示する投写表示システムにおいて、メニュー画像を表示するメニュー画像表示方法であって、（a ) 前記複数台のプロジェクタのうちのいずれかのプロジェクタが、前記投写面上に表示される画像領域の少なくとも一部にメニュー画像を表示する工程と、（b ) 前記メニュー画像を表示するプロジェクタ以外の他のプロジェクタが、少なくとも前記メニュー画像の表示領域において、前記メニュー画像内に含まれる符号を識別可能な画像を表示させる工程と、を備えることを特徴とする。

こうすれば、複数台のプロジェクタを備える投写表示システムにおいて、いずれかのプロジェクタがメニュー画像を表示する場合に、容易にメニュー画像内に含まれる文字等の符号を識別することが可能となり、複数台のプロジェクタを容易に制御することが可能となる。

上記のメニュー画像表示方法において、前記工程（a ) は、前記メニュー画像を表示するプロジェクタを示す識別符号を含む前記メニュー画像を表示する工程を含むことが好ましい。

こうすれば、メニュー画像を表示しているプロジェクタを容易に知ることができるので、各プロジェクタを容易に制御することが可能となる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の実施例としての投写表示システムを示す説明図である。図 2は、図 1の各プロジェクタ P J 1〜P J 3の内部構成の一例を示すブロック図である。

図 3は、各プロジェクタのカスケ一ド接続を確立させるための手順を示すフロ一チヤ一卜である。

図 4は、投写表示システムのカスケード接続が確立された際に、コンピュータ P C (図 1 ) において表示される設定値画面を示す説明図である。図 5は、リモコン 2 2 9を用いて各プロジェクタの設定値を変更する場合の処理を示す説明図である。

図 6は、図 5の各合成画像を表示する際に、各プロジェクタによって表示される個別画像を示す説明図である。

図 7は、リモコン 2 2 9を拡大して示す説明図である。

図 8は、スクリーン S C上に表示される全体メニュー画像の一例を示す説明図である。

図 9は、スクリーン S C上に表示される個別メニュー画像の一例を示す説明図である。

図 1 0は、第 3のプロジェクタ P J 3にエラーが発生した場合に表示されるェラー表示を示す説明図である。

図 1 1は、従来の投写表示システムを示す説明図である。発明を実施するための最良の形態

次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図 1は、本発明の実施例としての投写表示システムを示す説明図である。この投写表示システムは、 3 台のプロジェクタ P J 1〜P J 3と、リモコン 2 2 9と、パーソナルコンビユータ P Cとを備えている。各プロジェクタ P J 1〜P J 3には、図 1 1の従来の投写表示システムと同様に、図示しない画像供給装置からアナログ画像信号 A V 1 が供給される。各プロジェクタ P J 1〜P J 3は、供給されたアナログ画像信号 A V 1 に基づいて同じ画像をスクリーン S C上に表示する。この結果、スクリーン S C上には、合成された 1つの明るい画像が表示される。

図 1の投写表示システムにおいては、 3台のプロジェクタ P J 1〜P J 3は、ケーブルによってカスケード接続されている。また、初期設定時には、第 1のプロジェクタ P J 1 とコンピュータ P Cもケーブルによって接続される。コンビュ —タ P Cは、制御信号を第 1のプロジェクタ P J 1 に供給する。第 1のプロジェクタは、入力された制御信号を処理し、処理済み制御信号を第 2のプロジェクタに供給する。他のプロジェクタについても同様である。このようにして、コンビユータ P Cからの制御信号に基づいてカスケ一ド接続によるデータ伝送が可能となると、 3台のプロジェクタは投写表示システムとして機能する。このとき、コンピュータ P Cに接続された第 1のプロジェクタ P J 1は、マスタのプロジェク夕に設定され、第 2および第 3のプロジェクタ P J 2, P J 3は、スレーブのプロジェクタに設定される。マスタのプロジェクタ P J 1は、 2つのスレーブのプロジェクタ P J 2, P J 3を制御する。なお、上記の説明からも分かるように、コンピュータ PCは、本発明における外部制御装置に相当する。

図 2は、図 1の各プロジェクタ P J 1〜P J 3の内部構成の一例を示すブロック図である。各プロジェクタは、画像信号処理部 2 1 0と、 OS D (オンスクリーンディスプレイ）処理部 2 1 2と、 OS Dメモリ 2 1 3と、液晶ライ卜バルブ駆動部 2 1 4と、液晶ライ卜バルブ 2 1 6と、 C PU 200と、フレームメモリ 222と、設定値メモリ 224と、制御信号処理部 228と、照明光学系 1 00 と、投写レンズ 1 02とを備えている。画像信号処理部 2 1 0と、 OS D処理部 2 1 2と、設定値メモリ 224と、制御信号処理部 228と、 C PU 200とは、バス 200 bによって互いに接続されている。液晶ライ卜バルブ 2 1 6は、照明光学系 1 00によってほぼ均一に照明されており、液晶ライ卜バルブ 2 1 6において形成された画像は、投写レンズ〗 02によってスクリーン S C上に投写される。なお、図 2において、照明光学系 1 00, 投写レンズ 1 02の図示は、簡略化されている。

画像入力端子 208には、外部の画像供給装置（図示せず）からアナログ画像信号 AV〗が入力される。なお、アナログ画像信号 AV 1 としては、例えば、パ一ソナルコンピュータから出力されたコンピュータ画像を表す R GB信号や、ビデォレコーダゃテレビジョン受信機から出力された動画を表すコンポジット画像信号などの画像信号が供給される。画像信号処理部 2 1 0は、アナログ画像信号 AV 1を AD変換して、変換された画像データをフレームメモリ 222に書き込む機能と、画像データをフレームメモリ 222から読み出す機能とを有している。画像信号処理部 2 1 0は、読み出した画像データ DV 1を OS D処理部 2 1 2に供給する。

OS D処理部 2 1 2は、制御信号処理部 228からの要求に応じて、メニュー画像などを表す OS D画像データを、画像データ DV 1に合成する処理を行う。後述するように、ユーザは、このメニュー画像に従って、プロジェクタの各部の機能を制御することができる。

OS Dメモリ 2 1 3には、メニュー画像を構成するグラフィックデータゃフォン卜データなどが所定のフ才一マツ卜で記憶されている。メニュー画像を表示する際には、 OS D処理部 2 1 2は、 OS Dメモリ 2 1 3からメニュー画像データを読み出して OS D画像データを生成する。 OS D処理部 2 1 2は、この OS D 画像データを画像信号処理部 2 1 0から出力された画像データ DV 1 と合成する。なお、 OS D処理部 2 1 2における画像データ DV 1 と OS D画像データとの合成は、 OS D処理部 2 1 2内に備えられた図示しないセレクタを用いることによつて行うことができる。あるいは、乗算器や加算器を用いて 2つの画像データの演算処理を行うことによって合成を行うようにしてもよい。演算処理による合成を行えば、画像データ DV 1によって表される画像と OS D画像データによって表されるメニュー画面とを半透明の状態で表示することができる。

OS D処理部 2 1 2から出力された画像データ DV 2は、液晶ライ卜バルブ駆動部 2 1 4に供給される。液晶ライ卜バルブ駆動部 2 1 4は、この画像データ D V 2に応じて、液晶ライ卜バルブ 2 1 6を駆動する。液晶ライ卜バルブ 2 1 6は、照明光学系 1 00から射出された光を変調する。液晶ライ卜バルブ 2 1 6から射出される変調光は、投写レンズ 1 02によってスクリーン S C上に投写され、スクリーン S C上に画像が表示される。

信号入出力部 226は、第 1の入出力端子 226 aと第 2の入出力端子 2 26 aとを含んでいる。第 1および第 2の入出力端子 2 2 6 a， 2 2 6 bにはケープルが接続され、他の装置と電気的に接続される。例えば、図 2に示す装置が図 1 の第 1のプロジェクタ P J 1である場合には、第 1および第 2の入出力端子 2 2 6 a , 2 2 6 bには、それぞれコンピュータ P Cおよび第 2のプロジェクタ P J 2が電気的に接続される。同様に、図 2に示す装置が第 2のプロジェクタ P J 2 である場合には、第 1および第 2の入出力端子 2 2 6 a， 2 2 6 bには、それぞれ第 1および第 3のプロジェクタ P J 〗， P J 3が電気的に接続される。

制御信号処理部 2 2 8 (図 2 ) は、信号入出力部 2 2 6を介してコンピュータ P Cから入力される制御信号に基づいて、プロジェクタの各部の機能を制御する。例えば、制御信号処理部 2 2 8は、コンピュータ P Cからの命令に従って、設定値メモリ 2 2 4に格納された動作条件に関する設定値を変更することができる。画像信号処理部 2 1 0および O S D処理部 2 1 2は、設定値メモリ 2 2 4に格納された設定値に従って画像処理を実行する。

また、制御信号処理部 2 2 8は、リモコン 2 2 9からの操作信号に基づいてプロジェクタの各部の機能を制御する。ただし、マスタとして機能する第 1のプロジェクタ P J 1の制御信号処理部 2 2 8は、リモコン 2 2 9からの操作信号に従つて処理を実行するが、スレーブとして機能する第 2および第 3のプロジェクタ P J 2 , P J 3の制御信号処理部 2 2 8は、リモコン 2 2 9からの操作信号に従つて処理を実行しない。具体的には、スレーブに設定されたプロジェクタ P J 2， P J 3の制御信号処理部 2 2 8は、リモコン 2 2 9からの操作信号の受け付けを禁止するか、あるいは、操作信号を無視する。マスタのプロジェクタ P J 1は、リモコン 2 2 9からの操作信号を処理し、操作信号に基づいてすべてのプロジェクタ P J 1〜P J 3を操作する。これにより、リモコン 2 2 9を用いて各プロジェクタを個別に制御することが可能となる。例えば、マスタのプロジェクタ P J 1は、リモコン 2 2 9からの操作信号に従って、いずれかのプロジェクタの 0 S D処理部 2 1 2にメニュー画像（後述する）を表示させる。図 3は、各プロジェクタのカスケ一ド接続を確立させるための手順を示すフロ —チヤ一卜である。ここで、カスケード接続の確立とは、複数台のプロジェクタにおいてカスケ一ド接続によるデータ伝送が可能となることを意味する。カスケード接続の確立作業は、主として、プロジェクタを会議室等に設置する設置作業者によって行われる。なお、図 3の各工程は、図 1 に示すように、コンピュータ P Cと 3台のプロジェクタとがケーブルによって予め接続された状態で行われる。ステップ S 1では、コンピュータ P Cが、 3台のプロジェクタ P J 1〜 P J 3 のカスケード接続を確立させるための制御信号を出力する。図 1に示すように、コンピュータ P Cからの制御信号は、第 1のプロジェクタ P J 1 に入力される。ステップ S 2では、各プロジェクタにおいて、マスタ/スレーブ設定が行われる。具体的には、第 1のプロジェクタ P J 1の制御信号処理部 2 2 8 (図 2 ) は、コンピュータ P Cから供給された第 1の制御信号を処理して、第 1の処理済み制御信号を出力する。同様に、第 2のプロジェクタ P J 2は、第 1のプロジェクタ P J 1から供給された第 1の処理済み制御信号を処理して、第 2の処理済み制御信号を出力する。第 3のプロジェクタ P J 3についても同様であるが、出力された第 3の処理済み制御信号はいずれの装置にも供給されない。

各プロジェクタの制御信号処理部 2 2 8は、入力される制御信号に基づいて力スケ一ド接続された際の接続順序を決定する。具体的には、制御信号はカスケ一ド接続の順序を示す番号データを含んでおり、各プロジェクタの制御信号処理部 2 2 8は、入力された制御信号を加工して、処理済み制御信号を出力する。例えば、第 1のプロジェクタ P J 1 には、接続順序が 1番目であることを示す番号デ一夕「1」が供給される。第 1のプロジェクタ P J 1は、番号データ「1」を認識し、制御信号処理部 2 2 8内の番号データメモリ 2 2 7に格納する。また、第 1のプロジェクタは、供給された番号データ「1」をインクリメントして番号デ一夕「2」を生成し、処理済み制御信号として出力する。第 2および第 3のプロジェクタについても同様である。本実施例においては、コンピュータ P Cと接続されたプロジェクタ、すなわち、番号データ「1」を割り当てられたプロジェクタ P J 1がマスタのプロジェクタとして決定される。そして、他のプロジェクタ、すなわち、「2」以降の他の番号データを割り当てられたプロジェクタ P J 2， P J 3がスレーブのプロジェクタとして決定される。

次に、ステップ S 3においては、各プロジェクタの制御信号処理部 2 2 8が、設定値メモリ 2 2 4に格納された設定値を読み取り、ケーブルを介してコンビュ一夕 P Cに伝送する。具体的には、各プロジェクタは、番号データが割り当てられると、割り当てられた番号データとともに設定値を第 1の入出力端子 2 2 6 a から出力する。第 1のプロジェクタ P J 1の設定値については、直接、コンビュ —タ P Cに伝送される。第 2のプロジェクタ P J 2の設定値については、割り当てられた番号データの小さなプロジェクタ（すなわち、第 1のプロジェクタ P J 1 ) を介してコンピュータ P Cに伝送される。第 3のプロジェクタ P J 3についても同様である。このとき、第 1のプロジェクタ P J 1の制御信号処理部 2 2 8 は、他のプロジェクタから設定値とともに伝送される番号データから、投写表示システムを構成するプロジェクタの台数を認識する。

このように各プロジェクタの設定値がコンピュータ P Cに伝送されると、投写表示システムのカスケード接続が確立される（ステップ S 4 ) 。なお、実際には、各プロジェクタに番号データが割り当てられることによってカスケ一ド接続は確立されるが、本実施例のようにすれば、ユーザ（主として、設置作業者）はカスケード接続の確立を容易に確認することができる。

図 4は、投写表示システムのカスケード接続が確立された際に、コンピュータ P C (図 1 ) において表示される設定値画面を示す説明図である。設定値画面は、図 1の投写表示システムの接続状態を示す接続状態表示領域 A 1 と、各プロジェクタの設定値を示す設定値表示領域 A 2とを含んでいる。

接続状態表示領域 A 1 には、コンピュータ P Cに 3台のプロジェクタ P J 1〜 P J 3がカスケード接続された様子が示されている。なお、 4台のプロジェクタ w ui/ /j3ue PCT/JP01/023S0

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がカスケ一ド接続されている場合には、 4台のプロジェクタがカスケ一ド接続された様子が表示される。図 4の表示領域 A 1においては、符号「1」が付された第 1のプロジェクタ P J 1が選択されている。このとき、設定値表示領域 A 2には、第 1のプロジェクタ P J 1に関する設定値が表示される。具体的には、図 4 に示すように、入力解像度やトラッキング，コントラス卜などの映像に関する設定値や、音声に関する設定値などの、プロジェクタの動作条件に関する設定値が表示される。

設置作業者は、コンピュータ P C (図 1 ) の表示部に表示された設定値画面において、各プロジェクタの設定値を確認しながら、マウスやキーボードを操作することにより設定値を変更することが可能である。設定値画面において設定値が変更されると、ケーブルを介して、各プロジェクタの設定値メモリ 2 2 4内に格納された設定値が変更される。この説明からも分かるように、本実施例のコンビユータ P C (図 1 ) におけるマウスやキーボード等の入力部と、設定値画面を表示させるプログラムを格納する R A Mやディスプレイ等の表示部とが本発明における設定値変更部に相当する。

なお、設定値表示領域 A 2の各項目の右側に示された鍵の図形は、設定値の口ックアンロック状態を示している。ロック状態の場合には、その項目の設定値を変更できず、アンロック状態の場合には変更できる。図 4においては、「トラッキング」と「同期」との 2項目がロック状態となっており、他の項目はアン口ック状態となっている。本実施例の設定値画面は、このようにロック機能を備えているので、設置作業者は所定の項目をロック状態としておくことにより、一般のユーザによる設定値の変更を禁止することができる。

上記のようにして、複数台のプロジェクタのカスケ一ド接続が確立されると、複数台のプロジェクタは、投写表示システムとして機能する。カスケード接続が確立されるとコンピュータ P Cは不要となるため、図 1に示す第 1のプロジェクタ P J 1 とコンピュータ P Cとの間のケーブルは、取り外される。これにより、一般のユーザが使用可能な状態となる。ただし、ユーザは、リモコン 229を用いて、各プロジェクタの設定値を変更することが可能である。

図 5は、リモコン 229を用いて各プロジェクタの設定値を変更する場合の処理を示す説明図である。なお、図 5 (A) 〜（E) ，（D' ) ，（Ε' ) は、 3 台のプロジェクタ P J 1〜P J 3によってスクリーン S C上に表示される合成画像を示している。図 6は、図 5の各合成画像を表示する際に、各プロジェクタによって表示される個別画像を示す説明図である。図 6 (A) 〜（E) , (D' ) ， (Ε' ) の左から 1列目の画像は、それぞれ図 5 (Α) 〜（Ε) ，（D' ) ， (Ε ' ) と同じ合成画像を示している。 2列目の画像は、 1列目の各状態において第 1 (マスタ）のプロジェクタ P J 1によって表示される個別画像を示している。同様に、 3, 4列目の画像は、第 2，第 3のプロジェクタ P J 2, P J 3によつて表示される個別画像である。以下では、図 6を参照しつつ、図 5に従って説明する。

図 5 (A) は、通常の画像表示が行われている場合に、スクリーン S C上に表示される画像を示している。このとき、図 6 (A) に示すように、 3台のプロジェクタ P J 1〜P J 3は、それぞれ個別画像を表示する。なお、図 5，図 6中、表示画像内の下部に示す符号「P J 1」，「P J 2」，「P J 3」は、画像を表示しているプロジェクタを示しており、実際には表示されない。

図 5 (B) は、ユーザが、リモコン 229を用いてすべてのプロジェクタの設定値を一括して変更する場合に表示される画像を示している。図 7は、リモコン 229を拡大して示す説明図である。図 7 (A) ， (B) は、それぞれリモコン 229のボタンカバー B Cが閉じた状態と開いた状態とを示している。図示するように、リモコン 229には、多数のボタンが設けられている。図 5における処理では、メニューボタン Bmと、エフェクト 1ボタン B e 1 と、エフェクト 2ボタン B e 2とが使用される。ユーザが、メニューボタン Bmを選択すると、すべてのプロジェクタの設定値を一括して変更可能な全体制御モードとなる。この全 14

体制御モードにおいては、図 5 ( B ) に示すように、すべてのプロジェクタ P J 1 〜P J 3の設定値を同じように設定するための全体メニュー画像が表示される。図 8は、スクリーン S C上に表示される全体メニュー画像の一例を示す説明図である。図 8に示すように、全体メニュー画像には、図 4の設定値画面とほぼ同様の項目が含まれている。ユーザは、リモコン 2 2 9を操作することによって、各項目の設定値を変更することが可能である。

図 5 ( B ) の状態では、図 6 ( B ) に示すように、マスタのプロジェクタ P J 1は全体メニュー画像を含む画像を表示し、スレーブのプロジェクタ P J 2 , P J 3は、メニュー画像領域において黒画像となる画像を表示する。このように、メニュー画像を表示するプロジェクタ以外の他のプロジェクタが、メニュー画像表示領域において黒画像を表示するようにすれば、メニュー画像を見やすく表示することができる。

図 5 ( C ) は、第 1のプロジェクタ P J 1の設定値のみを個別に変更する場合に表示される画像を示している。この状態は、図 6 ( B ) の状態において、ユーザがリモコン 2 2 9 (図 6 ) のエフェクト 1ボタン B e 1を選択することによつて実現される。すなわち、ユーザが、エフェク卜 1ボタン B e 1を選択すると、各プロジェクタの設定値を個別に変更可能な個別制御モードとなる。このとき、図 6 ( C ) に示すように、第 1のプロジェクタ P J 1は個別メニュー画像を含む画像を表示し、第 2，第 3のプロジェクタ P J 2， P J 3は全画像領域において黒画像を表示する。このようにすれば、第 1のプロジェクタ P J 1のみの画像を表示することができるので、第 1のプロジェクタ P J 1のみに関する画像の明るさ等の調整値を個別に、容易に設定することができる。

図 9は、スクリーン S C上に表示される個別メニュー画像の一例を示す説明図である。図 9に示すように、個別メニュー画像は、図 8の全体メニュー画像とほぼ同じである。ただし、個別メニュー画像を表示する場合には、メニュー画像内に個別メニュー画像を表示するプロジェクタを示す識別符号が含まれている。図 9は、図 5 (C) の第 1のプロジェクタ P Jによって表示される個別メニュー画像を示しているので、メニュー画像の右下に、第 1のプロジェクタ P J 1を示す識別符号「1」が含まれている。これにより、ユーザは、メニュー画像を表示しているプロジェクタを容易に知ることができるので、各プロジェクタの設定値を容易に変更することが可能となる。

図 5 (D) は、第 2のプロジェクタ P J 2の設定値のみを変更する場合に表示される画像を示している。この状態は、図 5 (C) の状態において、ユーザがリモコン 229 (図 6) のエフェク卜 1ボタン B e 1を再度選択することによって実現される。このとき、図 6 (D) に示すように、第 2のプロジェクタ P J 2は個別メニュー画像を含む画像を表示し、第 1，第 3のプロジェクタ P J 1 , P J 3は全画像領域において黒画像を表示する。図 5 (E) についても同様である。なお、図 5 (E) の状態において、ユーザがリモコン 229 (図 6) のエフェク卜 1ボタン B e 1を再度選択すると、図 5 (B) の状態に戻る。

ところで、投写表示システムにおいては、複数台のプロジェクタによって表示される画像を互いに一致させる必要がある。具体的には、各プロジェクタによつて表示される各画像の表示位置、大きさ、形状などを一致させる必要がある。この場合には、いずれかのプロジェクタによって表示された画像を基準として、他のプロジェクタによって表示された画像を一致させればよい。本実施例の投写表示システムにおいては、マスタのプロジェクタ P J 1 と他の 1台のプロジェクタとを同時に表示させることが可能である。このため、マスタのプロジェクタ P J 1によって表示される画像を基準画像として、他のプロジェクタによって表示される画像を一致させることができる。

図 5 (D' ) は、マスタのプロジェクタ P J 1と第 2のプロジェクタ P J 2とを同時に表示させ、第 2のプロジェクタ P J 2の設定値のみを変更する場合に表示される画像を示している。この状態は、図 5 (D) の状態において、ユーザがリモコン 2 2 9 (図 6) のエフェクト 2ボタン B e 2を選択することによって実現される。このとき、図 6 (D' ) に示すように、第 2のプロジェクタ P J 2は個別メニュー画像を含む画像を表示し、マスタのプロジェクタ P J 1はメニュー画像領域において黒画像となる画像を表示する。また、第 3のプロジェクタ P J 3は全画像領域において黒画像を表示する。なお、図 5 (D' ) の状態において、エフェクト 2ボタン B e 2を再度選択すると、図 5 (D) の状態に戻る。また、図 5 (E) の状態において、エフェクト 2ボタン B e 1を選択すると、図 5 (E ' ) の状態に移行する。この場合には、図 6 (Ε' ) に示すように、マスタのプロジェクタ P J 1 と第 3のプロジェクタ P J 3とが同時に投写表示する。

なお、図 5 (B) 〜（E) ，（D' ) ，（Ε' ) のそれぞれの状態において、メニューボタン Bmを選択すると、図 5 (A) の通常の表示状態に戻る。

このように、メニュー画像を表示するプロジェクタ以外の他のプロジェクタが、メニュー画像表示領域において黒画像を表示するようにすれば、メニュー画像をうまく表示することが可能となる。本実施例においては、メニュー画像を表示しないプロジェクタは黒のベタ画像を表示することとしているが、例えば、青や緑などの他の色のベタ画像を用いてもよい。また、ベタ画像に代えて、目立たない模様を含む画像を用いてもよい。一般には、メニュー画像を表示するプロジェクタ以外の他のプロジェクタは、少なくともメニュー画像表示領域においてメニュ一画像内に含まれる文字等の符号を容易に識別できるような画像を表示すればよい。なお、この画像が、本発明におけるメニュー画像の背景を構成する背景画像に相当する。

なお、本実施例においては、前述したように、図 2に示す各プロジェクタの 0 S D処理部 2 1 2と OS Dメモリ 21 3とが、制御信号処理部 228の指令に従つてメニュー画像表示を実現する。この説明からも分かるように、本実施例の O S D処理部 21 2と OS Dメモリ 21 3とが、本発明におけるメニュー画像処理部に相当する。

ところで、本実施例の投写表示システム（図 1 ) において、マスタのプロジェクタ P J 1の制御信号処理部 2 2 8は、すべてのプロジェクタ P J 1〜 P J 3の動作状態を監視する機能を有している。すなわち、スレーブのプロジェクタ P J 2， P J 3は、それぞれのプロジェクタの動作状態をマスタのプロジェクタ P J 1に伝送する。これにより、マスタのプロジェクタ P J 1は、すべてのプロジェクタ P J 1〜P J 3が正常に動作しているか否かを確認することができる。いずれかのプロジェクタが投写表示不可能である場合には、投写表示可能な他のプロジェクタが所定のメッセージを投写表示するように、マスタのプロジェクタ P J 1における制御信号処理部 2 2 8がプロジェクタ P J 1〜P J 3を制御する。この所定のメッセージは、例えば、エラーメッセージである。また、電源投入時から投写表示可能になるまでの時間が 3台のプロジェクタ P J 1〜P J 3の間で異なる場合には、上記所定のメッセージは、まだ準備できていないプロジェクタはどれかを示すようなメッセージであってもよい。

なお、このようなエラーとしては、例えば、いずれかのプロジェクタの照明光学系 1 0 0 (図 1 ) を構成するランプが点灯しなくなる場合や、図示しない冷却用のファンが停止する場合、ファンの回転数の低下によりプロジェクタ内部の温度が著しく高温となる場合などが挙げられる。これらのエラーは、ランプに流れる電流や、ファンに流れる電流、プロジェクタ内の温度などから検出可能である。また、画像信号処理部 2 1 0等の動作を監視し、エラーの発生を検出してエラー表示するようにしてもよい。一般には、画像表示ができない場合や、画像表示ができなくなる恐れがある場合（例えば、内部温度の上昇によって正常動作が不能となるような場合）にエラー表示することが好ましい。

図 1 0は、第 3のプロジェクタ P J 3にエラーが発生した場合に表示されるェラー表示を示す説明図である。図 1 0 ( a ) は、スクリーン S C上に表示される合成画像を示している。図 1 0 ( b ) 〜（d ) は、それぞれ第 1〜第 3のプロジェクタ P J 1〜P J 3によって個別に表示される個別画像を示している。図 1 0 では、第 3のプロジェクタ P J 3にエラーが発生していると仮定しているので、図 1 0 ( d ) に示すように、第 3のプロジェクタ P J 3は画像を表示していない。このとき、マスタのプロジェクタ P J 1は、図 1 0 ( b ) に示すように、エラーメッセージを含む画像を表示する。本実施例では、「エラー 3」のメッセージが表示される。このメッセージにより、ユーザは、第 3のプロジェクタ P J 3にエラーが発生していることを知ることができる。このとき、図 1 0 ( c ) に示すように、第 2のプロジェクタ P J 2は、エラーメッセージ表示領域において黒画像を表示する。これにより、前述のメニュー画像と同様に、エラーメッセージを見やすく表示することが可能となる。

なお、本実施例においては、「エラー」と表示するのみであるが、具体的なェラー内容を表示するようにしてもよい。例えば、第 2のプロジェクタ P J 2のフアンが停止した場合には、「ファン停止 2」と表示するようにしてもよい。図 1 0においては、第 1のプロジェクタ P J 1がエラーメッセージを表示しているが、第 2のプロジェクタ P J 2がエラーメッセージを表示するようにしてもよい。また、第 1および第 2のプロジェクタ P J 〗， P J 2の双方が、同時に同じエラーメッセージを表示するようにしてもよい。一般に、マスタのプロジェクタは、複数台のプロジェクタのうちの少なくとも一台のプロジェクタにエラーが発生した際に、エラーの発生していない他のプロジェクタの少なくとも一台にェラー表示を行わせればよい。

上記のように、マスタのプロジェクタ P J 1の制御信号処理部 2 2 8は、すべてのプロジェクタ P J 1〜P J 3の動作状態を監視している。このため、本実施例の投写表示システムにおいては、すべてのプロジェクタ P J 1〜P J 3の動作状態が同じである場合にのみ投写表示を実行するようにしてもよい。例えば、投写表示システムの電源投入時には、各プロジェクタにおいて、投写表示可能となるまでの時間が異なる。また、プロジェクタの内部温度が高いときには、ランプを消灯させて冷却する必要が生じる。このような場合には、各プロジェクタが投写表示可能なスタンバイ状態となるまで待ち、すべてのプロジェクタがスタンバィ状態となったときに、一斉に投写表示を開始するようにしてもよい。

上記のように、本実施例の投写表示システムにおいては、各プロジェクタの動作状態は、ケーブルを介してマスタのプロジェクタに供給されるので、すべてのプロジェクタがスタンバイ状態となつてから投写表示を開始したり、いずれかのプロジェクタで発生したエラーを検出して他のプロジェクタにおいてエラー表示を行わせたリすることが可能となる。

以上説明したように、上記実施例の投写表示システムを構成するプロジェクタは、それぞれ、外部から入力される制御信号を処理して処理済み制御信号を出力するための制御信号処理部 2 2 8と、制御信号および処理済み制御信号を入出力するための信号入出力部 2 2 6とを備えている。各プロジェクタの信号入出力部間を接続することによって、複数台のプロジェクタはカスケード接続される。そして、各プロジェクタの制御信号処理部は、入力される制御信号に基づいて、各プロジェクタがカスケード接続された際の接続順序を記憶する。これにより、投写表示システムを構成する複数台のプロジェクタを接続順序に基づいて容易に制御することが可能となる。

また、本実施例の投写表示システムにおいて、メニュー画像を表示させる際には、複数台のプロジェクタのうちのいずれかのプロジェクタが、投写面上に表示される画像領域の少なくとも一部にメニュー画像を表示し、メニュー画像を表示するプロジェクタ以外の他のプロジェクタが少なくともメニュー画像の表示領域において、メニュー画像の背景を構成する背景画像を表示させる。これにより、容易にメニュー画像内に含まれる文字等の符号を識別することが可能となり、複数台のプロジェクタを容易に制御することが可能となる。

なお、本実施例においては、カスケード接続された投写表示システムにおけるメニュー画像の表示方法について説明したが、このようなメニュー画像の表示方法は、一般に、複数台のプロジェクタを備え、それぞれのプロジェクタによって投写表示される複数の画像を共通の投写面上に表示する投写表示システムに適用可能である。

なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。

( 1 ) 上記実施例では、 3台のプロジェクタを積み重ねた投写表示システムについて説明しているが、 2台あるいは 4台以上のプロジェクタを積み重ねた投写表示システムについても適用可能である。また、複数台のプロジェクタを垂直方向に積み重ねた投写表示システムに限らず、複数台のプロジェクタを水平方向に並ベた投写表示システムについても適用可能である。さらに、複数台のプロジェク夕のそれぞれを離れた位置に配置したような投写表示システムについても適用可能である。

また、上記実施例では、 3台のプロジェクタによって投写表示される 3つの画像を一致させて、〗つの画像を表示させる場合について説明したが、本発明の投写表示システムおよびプロジェクタは、各プロジェクタによって投写表示される複数の画像を並べて表示するような場合にも適用できる。

さらに、上記実施例では、図 1に示すように、各プロジェクタに同じアナログ画像信号 A V 1が供給されている場合について説明したが、複数台のプロジェク夕のそれぞれに異なるアナログ画像信号を供給するようにしてもよい。こうすれば、互いに異なる画像を、スクリーン S C上に表示させることが可能となる。このように、本発明は、一般に、複数台のプロジェクタを備え、それぞれのプロジェクタによって投写表示される複数の画像を、共通の投写面上に表示するような投写表示システムに適用可能である。

( 2 ) 上記実施例では、カスケード接続が確立された後に、コンピュータ P Cと第 1のプロジェクタ P J 〗とを接続するケーブルを取り外しているが、このケーブルは取り外さなくてもよい。この場合には、ユーザは、リモコン 2 2 9のみでなく、コンピュータ P Cの表示部に表示される設定値画面においても設定値を変 O Oi/73508 PCT/JFOi/02380

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更することが可能となる。

( 3 ) 上記実施例では、ケーブルを用いて投写表示システムのカスケード接続を実現しているが、ケーブルを用いずに無線でカスケ一ド接続を実現するようにしてもよい。この場合には、例えば、垂直方向に積み重ねて配置されたプロジェクタによって投写表示システムが構成される場合には、各プロジェクタの上面および下面に隣接する装置との無線信号を入出力する信号入出力部を設けるようにすればよい。こうすれば、積み重ねの順序に応じて接続順序を決定することが可能である。

( 4 ) 上記実施例では、プロジェクタの電気光学装置として液晶ライ卜バルブ 2 1 6 (図 2 ) を用いているが、電気光学装置としては、画像信号に応じて画像を形成する光を射出する種々の装置を利用することができる。例えば、 D M D (デイジタル ·マイクロミラー 'デバイス）（丁 I社の商標）などのマイクロミラー型光変調装置を用いてもよいし、高輝度ブラウン管やプラズマディスプレイパネルを用いてもよい。

( 5 ) 上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。産業上の利用可能性

この発明は、例えば、コンピュータやビデオレコーダなどから供給された画像をスクリーン上に投写するのに適用できる。

Claims

22 請求の範囲

1 . 複数台のプロジェクタを備え、それぞれのプロジェクタによって投写表示される複数の画像を共通の投写面上に表示する投写表示システムであって、前記複数台のプロジェク夕のそれぞれは、

外部から入力される制御信号を処理して、処理済み制御信号を生成するための制御信号処理部と、

前記制御信号および前記処理済み制御信号を入出力するための信号入出力部と、を備え、

前記複数台のプロジェクタは、各プロジェクタの前記信号入出力部間を接続することによってカスケ一ド接続され、

前記制御信号および前記処理済み制御信号は、カスケ一ド接続の順序を示す接続順序データを含んでおり、

各プロジェクタの前記制御信号処理部は、

入力される制御信号に基づいて、各プロジェクタがカスケ一ド接続された際の接続順序を記憶するメモリを備えることを特徴とする投写表示システム。

2 . 請求項 1記載の投写表示システムであって、

前記複数台のプロジェクタのカスケ一ド接続によるデータ伝送は、いずれかのプロジェクタと接続される外部制御装置から供給される制御信号に基づいて実現され、

前記外部制御装置と接続されたプロジェクタは、入力される制御信号に基づいて、マスタのプロジェクタに決定され、

他のプロジェクタは、入力される制御信号に基づいて、スレーブのプロジェク夕に決定され、

前記マスタのプロジェクタは、前記スレーブのプロジェクタを制御する、投写表示システム。

3 . 請求項 2記載の投写表示システムであって、さらに、

前記複数台のプロジェクタを操作するためのリモー卜コントローラを備え、前記マスタのプロジェクタは、前記リモートコントローラからの操作信号を処理し、前記操作信号に基づいて前記複数台のプロジェクタを操作し、

前記スレーブのプロジェクタは、前記リモートコントローラからの操作信号に従った処理を実行しない、投写表示システム。

4 . 請求項 2または 3記載の投写表示システムであって、

前記複数台のプロジェクタのそれぞれは、さらに、

前記投写面上に表示される画像領域の少なくとも一部にメニュー画像を表示させるためのメニュー画像処理部を備え、

前記マスタのプロジェクタは、前記複数台のプロジェクタのうちのいずれかのプロジェクタのメニュー画像処理部に前記メニュー画像を表示させる際に、他のプロジェクタのメニュー画像処理部に、少なくとも前記メニュー画像の表示領域において、前記メニュー画像の背景を構成する背景画像を表示させる、投写表示システム。

5 . 請求項 4記載の投写表示システムであって、

前記メニュー画像は、前記メニュー画像を表示するプロジェクタを示す識別符号を含む、投写表示システム。

6 . 請求項 2記載の投写表示システムであつて、

各プロジェクタの動作条件に関する設定値は、前記外部制御装置に伝送され、前記外部制御装置は、 24

ユーザが各プロジェクタの前記設定値を確認しながら前記設定値を変更可能とする設定値変更部を備える、投写表示システム。

7 . 請求項 2記載の投写表示システムであつて、

各プロジェクタの動作状態は、前記マスタのプロジェクタに伝送される、投写表示システム。

8 . 請求項 7記載の投写表示システムであって、

前記マスタのプロジェクタは、前記複数台のプロジェクタのうちの少なくとも一台のプロジェクタにエラーが発生した際に、エラ一の発生していない他のプロジェクタの少なくとも一台にエラー表示を行わせる、投写表示システム。

9 . 複数台のプロジェクタによって投写表示される複数の画像を共通の投写面上に表示する投写表示システムを構成可能なプロジェクタであって、

前記信号入力部が、他のプロジェクタの前記信号入力部と接続されることによつて、前記複数のプロジェクタをカスケード接続することが可能であり、

前記制御信号処理部は、

入力される制御信号に基づいて、前記複数のプロジェクタがカスケ一ド接続された際の接続順序を記憶するメモリを備えることを特徴とするプロジェクタ。

1 0 . 請求項 9記載のプロジェクタであって、

前記プロジェクタは、前記外部制御装置と接続される場合には、入力される制御信号に基づいて、マスタのプロジェクタに決定され、前記外部制御装置と接続されない場合には、入力される制御信号に基づいて、スレーブのプロジェクタに決定され、

前記マスタのプロジェクタとして機能する場合には、他のスレーブのプロジェクタを制御可能である、プロジェクタ。

1 1 . 請求項 1 0記載のプロジェクタであって、

前記マスタのプロジェクタとして機能する場合には、リモートコントローラからの操作信号を処理し、前記操作信号に基づいて前記複数台のプロジェクタを操作可能であり、

前記スレーブのプロジェクタとして機能する場合には、前記リモートコント口ーラからの操作信号に従った処理を実行しない、プロジェクタ。

1 2 . 請求項 1 0または 1 1記載のプロジェクタであって、さらに、前記投写面上に表示される画像領域の少なくとも一部にメニュー画像を表示させるためのメニュー画像処理部を備え、

前記マスタのプロジェクタとして機能する場合には、前記複数台のプロジェク夕のうちのいずれかのプロジェクタのメニュー画像処理部に前記メニュー画像を表示させる際に、他のプロジェクタのメニュー画像処理部に、少なくとも前記メニュー画像の表示領域において、前記メニュー画像の背景を構成する背景画像を表示させることができる、プロジェクタ。

1 3 . 請求項 1 2記載のプロジェクタであって、

前記メニュ一画像処理部は、前記メ二ュ一画像内に自己のプロジェクタを示す識別符号を表示可能である、プロジェクタ。

1 4 . 請求項 1 0記載のプロジェクタであって、

前記マスタのプロジェクタとして機能する場合には、他のプロジェクタの動作状態を受信可能であり、

前記スレーブのプロジェクタとして機能する場合には、自己のプロジェクタの動作状態を前記マスタのプロジェクタに送信可能である、プロジェクタ。

1 5 . 請求項 1 4記載のプロジェクタであって、

前記マスタのプロジェクタとして機能する場合には、前記複数台のプロジェク夕のうちの少なくとも一台のプロジェクタにエラーが発生した際に、エラーの発生していない他のプロジェクタの少なくとも一台にエラー表示を行わせることができる、プロジェクタ。

1 6 . 複数台のプロジェクタを備え、それぞれのプロジェクタによって投写表示される複数の画像を共通の投写面上に表示する投写表示システムにおいて、メニュ一画像を表示するメニュー画像表示方法であつて、

( a ) 前記複数台のプロジェクタのうちのいずれかのプロジェクタが、前記投写面上に表示される画像領域の少なくとも一部にメニュー画像を表示する工程と、

( b ) 前記メニュー画像を表示するプロジェクタ以外の他のプロジェクタが、少なくとも前記メニュー画像の表示領域において、前記メニュー画像内に含まれる符号を識別可能な画像を表示させる工程と、

を備えることを特徴とするメニュー画像表示方法。

1 7 . 請求項 1 6記載のメニュー画像表示方法であって、前記工程（a ) は、

前記メニュー画像を表示するプロジェクタを示す識別符号を含む前記メニュ. 画像を表示する工程を含む、メニュー画像表示方法。