明 細 書 ニ ッ ト デザイ ン システムお よ び その編成データの作成方法 技術分野 本発明は、 編機に指示する制御データ を作成 し 、 表 示器に よ り 編み上が り 状態を知る こ と の で き るニ ッ 卜 デザィ ン シス テムお よびその編成データ作成方法に関 する。
. 背景技術 従来 、 所望 の 編地 を 編機 、 た と え ば 、 米 国特許 4 , 6 08 , 642 号およ び 4, 768, 3 57 号に開示されて いる編 機に よ り 編成させる場合、 オペ レータ は編成情報 と し て、 動作させる編針、 その編針の移動方向や移動距離 等編機構成部の駆動内容を示す制御データ を設定 し て いた。
しか し なが ら米国特許 4, 768 , 3 57 号に示される編機 では、 設定 し た制御データが正 しいかど う か、 ま た、 所望の編み上が り 状態になるかは、 編機に よ り 試 し編 みを し た後でなければ判 らなかっ た。 こ のために、 大 量生産を実行する前に、 複数回の試 し編み, 設定の制
御データの修正処理を行わなければな らず、 最終的な 編機の制御データの設定に時間がかかる と い う 不具合 があっ た。
米国特許 4, 608 , 642 号に示された柄情報の記録装置 は、 表示画面上に編目を表示し、 編成動作を示す情報 を色 コー ド の形態で入力す る 。 こ の後、 こ の記録装 置は 、 入力 さ れ た 色 コ ー ド に基づ き 、 編機の制御 手順デー タ を 作成す る 。 し か し な が ら 、 米国特許 4 , 6 08 , 642 号における記録装置は、 複雑な編目構造ほ ど制御データの設定にオペ レータの熟練を要する と い う不具合があっ た。
発明の開示 本発明の第 1 目的は、 試し編みの回数を減らす と共 に、 オペレータが編機に よ り 編成を行う 前に編み上が り 状態を知る こ とができ るニッ 卜 デザイ ンシステムを 提供する こ と にある。
本発明の第 2 目的は、 編機に設定する制御データ を 簡単に作成する こ と のでき るニ ヅ 卜 デザイ ンシステム お よ びその編成データ作成方法を提供す る こ と に あ る。
本発明の第 1 形態は、 編成対象の編地の形状およ び 編 目 の構造を示すデザィ ン情報を入力す る入力手段 と、 前記デザイ ン情報と、 編機の編成動作内容を示す
動作情報 と の間の対応関係を示す第 1 演算情報を記憶 し た第 1 記憶手段と 、 該第 1 記憶手段の第 1 演算情報 に基づき 、 前記入力手段から入力されたデザイ ン情報 を前記動作情報に変換する第 1 演算処理手段 と を具え た こ と を特徴 と する。
本発明の第 2 形態は、 上記第 1 形態に加えて、 前記 動作情報 と前記編機を駆動させるための制御情報 と の 間の対応関係を示す第 2 演算情報を当該編機の機種毎 に記憶 し た第 2 記憶手段と 、 前記編機の機種を指定す る指定手段 と 、 当該指定された機種に対応の前記第 2 記憶手段の第 2 演算情報に基づき 、 当該指定さ れた機 種に対応の前記制御情報を、 前記第 1 演算処理手段に よ り 変換さ れた動作情報から変換する第 2 演算処理手 段 と を さ ら に具えた こ と を特徴と する。
本発明の第 3 形態は、 上記第 2 形態の中の入力 さ れ た前記デザイ ン情報、 作成された前記動作情報お よ び 作成された前記制御情報を保存記憶する保存記憶手段 と 、 当該保存記憶された情報を修正する修正手段 と を さ ら に有 し、 該修正手段は、 当該修正し た情報を、 該 修正し た情報が前記デザイ ン情報である場合に は、 前 記第 1 演算処理手段に引渡し可能であ り 、 前記修正 し た情報が前記動作情報である場合には前記第 2 演算処 理手段 に 引 渡 し 可能 に 構成 さ れ た こ と を 特徴 と す る。
本発明の第 4 形態は、 編目の構造を複数種の図形パ
ター ンで表わす画像情報を記憶した第 3 記憶手段と 、 編成対象の編地の形状および前記編目の構造を示すデ ザイ ン情報を入力する入力手段と 、 当該入力 されたデ ザィ ン情報の示す形状に合致させた輪郭線画像を形成 する第 1 画像処理手段と 、 前記入力手段か ら入力され たデザィ ン情報の示す構造に対応の前記複数種の図形 パターンを用いて編目画像を作成する第 2 画像処理手 段と 、 当該作成された編目画像と前記輪郭線画像 と を 合成し、 編地画像を作成する第 3 画像処理手段 と 、 当 該作成された編地画像を表示する表示手段と を具えた こ と を特徵と する。
本発明の第 5 形態は、 上記第 4形態の中の前記第 2 画像処理手段は、 外部から指示された前記図形パター ンを選択可能であ り 、 当該選択された図形パター ンの みを用いた編地画像を前記表示手段に表示する よ う に 構成された こ と を特徴とする。
本発明の第 6形態は、 上記第 4形態の中の前記第 3 画像処理手段は作成した編地画像を変倍する こ と が可 能である よ う に構成されたこ と を特徴と する。
本発明の第 7形態は、 上記第 4形態の中の前記第 3 画像処理手段は前記編目画像を、 編地のフ ロ ン ト部分 お よびバッ ク部分に分けてそれぞれ作成可能である よ う に構成されたこ と を特徴とする。
本発明の第 8形態は、 編目の構造を表わす複数種の 第 1 特徴パラメ 一夕 と編目の編成動作を表わす複数種
の第 2 特徴パラメ 一夕 と の間の第 1 対応関係を予め定 め、 編成対象の編地を構成する編目の各位置に対応さ せて 、 当該編地に関す る前記複数種の第 1 特徴パ ラ メ ータ をメ モ リ 上に展開記憶しておき 、 前記編地にお いて、 同一の糸で連続的に形成される編目の位置に対 応させて前記複数種の第 1 特徴パラ メ ータ を、 演算処 理装置の検索処理に よ り 前記メ モ リ か ら前記糸の編成 方向に沿っ て順次に読出 し、 前記第 1 対応関係に従つ て、 前記演算処理装置の演算処理に よ り 、 当該読出さ れた複数種の第 1 特徴パラメ ータ を前記複数種の第 2 特徴パ ラ メ ータ に変換する こ と で、 前記編地の編成手 順 を 表わ す 編成 デー タ を 作成 す る こ と を 特徴 と す る 。
本発明の第 9 形態は、 第 8形態に加えて、 編機の編 成動作を指示する複数種の制御パラ メ ータ と前記複数 種の第 2 特徴パラ メ ータ と の間の第 2 対応関係を予め 定め、 前記演算処理装置に よ り 前記複数種の第 2 特徴 パラ メ 一夕 を前記編機の編成順に並び換え、 当該並び 換え られた複数種の第 2 特徴パラメ ータ を、 前記第 2 対応関係に従っ て、 前記演算処理装置の演算処理に よ り 前記複数種の制御パラ メ ータ に変換する こ と で、 前 記編機の制御のための第 2 編成データ を作成する こ と を特徴 と する。
本発明の第 1 0形態は、 ニ ッ ト デザイ ン シス テム で用 いる コ ン ピ ュータプロ グラ ムプロ ダク ト において、 コ
ン ピ ュー夕が用いる こ との可能な媒体であ っ て、 編目 の構造を表わす第 1 特徴パラメータ を編目の編成動作 を表わす第 2 特徵パラメ一夕へ変換するための、 前記 コ ン ピ ュー夕が読取 り 可能なプロ グラム コー ド手段を 前記媒体中に具現した媒体を有し、 前記コ ン ピ ュータ プロ グラ ムプロダク ト は、 前記第 1 特徴パラメ 一夕 と 前記第 2 の特徴パラメータ との間の対応関係を定義 し た、 前記コ ン ピ ュータが読取 り 可能な第 1 プロ グラム コー ド手段と、 前記コ ン ピ ュータが、 編成対象の編地 を構成する編目の各位置に対応させて当該編地に関す る 前記複数種の 第 1 特徴パ ラ メ ー タ を 、 前記 コ ン ピ ュータ 内のメ モ リ に展開記憶するための、 前記コ ン ピ ュータ が読取 り 可能な第 2 プロ グラ ム コ ー ド手段 と、 前記編地において同一の糸で連続的に形成される 編目の位置に対応させて、 前記複数種の第 1 特徴パラ メ ータ を前記コ ン ピ ュータの検索処理に よ り 前記メ モ リ から前記糸の編成方向に沿っ て読出すための、 前記 コ ン ピ ュータが読取り 可能な第 3 プロ グラ ム コー ド手 段と、 前記コ ン ピ ュータが、 当該読出された複数種の 第 1 特徴パラ メータ を前記第 1 対応関係に従っ て前記 コ ン ピ ュータの演算処理に よ り 、 前記複数種の第 2 特 徵パラ メータ に変換する こ と で、 前記編地の編成手順 を表わ す編成 デー タ を作成す る た め の 、 前記 コ ン ピ ュータが読取り 可能な第 4 プロ グラム コ ー ド手段と を具えたこ と を特徴と する。
本発明の第 1 1形態は、 上記第 1 0形態に加えて、 編機 の編成動作を指示する複数種の制御パラ メ ータ と前記 複数種の第 2 特徴パラ メ ータ と の間の第 2 対応関係を 定義 し た、 前記コ ン ピ ュータが読取 り 可能な第 5 プロ グラ ム コー ド手段 と 、 前記コ ン ピ ュータ に よ り 前記第 2 特徴パラ メ ータ を前記編機の編成順に並び換え る た めの前記コ ン ピ ュータが読取 り 可能な第 6 プロ グラ ム コ ー ド手段 と 、 当該並び換え られた複数種の第 2 特徴 パラ メ ータ を、 前記第 2 対応関係に従っ て、 前記コ ン ビュータ に よ り 前記複数種の制御パラメ 一夕 に変換す るための、 前記コ ン ピ ュータが読取 り可能な第 7 プロ グラ ム コ ー ド 手段 と を さ ら に具え た こ と を特徴 と す る。
本発明の第 1 形態では、 編目の度目 , 編目 の種類な どのデザイ ン情報から、 編針な どの編成動作を示す動 作情報が作成される。
本発明の第 2 形態では、 上記動作情報か ら 、 編針な どを作動させるための制御情報が作成される。
本発明の第 3 形態では、 オペ レータ は、 制御情報の 作成に用 いたデザィ ン情報お よ び動作情報を修正 し て 新たな制御情報を作成する こ と が可能と なる。
本発明の第 4形態では、 オペ レータ は、 編地のデザ イ ン情報を入力する だけで、 こ のデザイ ン情報を用 い て、 編成を行っ た場合の編み上が り 状態を見る こ と が でき る。
本発明の第 5形態では、 た と えば、 編目の種類や編 目間の接続関係な ど各種の構造内容を示すデザィ ン情 報が個々 に図形パターンで表示されるので編地全体の 構造が判 り やす く なる。
本発明の第 6形態では、 表示の拡大に よ り 編目構造 の細部が判 り やす く なる。 また、 表示の縮小に よ り 編 地の全体形状が判 り やす く なる。
本発明の第 7形態では、 フ ロ ン ト部分およ びバ ッ ク 部分を表示でき、 その表示が実際の編地全体の編み上 が り 状態をよ く 表わす。
本発明の第 8形態では、 1 つ編目の構造と 、 こ の構 造の編目を編成するための編針の動作は 1 対 1 に対応 する こ と に着目 し、 第 1 特徴パラメータ を編地の各編 目 に対応させて展開記憶する こ と に よ り 編地全体の構 造内容をメ モ リ 上に記憶させる。 メ モ リ に格納された 第 1 特徴パラメータの情報群の中から、 ループな どの 編目が形成される位置の第 1 特徴パラメータ を糸の編 成方向に沿っ て抽出する こ と によ り 、 編成動作順に合 致した第 1 特徴パラメータ列が作成される。 こ の第 1 特徴パラ メータ列の個々 の第 1 特徴パラメ ータ を、 第 2 特徴パ レメ ータ に変換する こ と で、 編地全体の編成 手順た と えば編針の動作順を表わす編成データが作成 される。
本発明の第 9形態では、 第 2 の特徴パラメ ータ列た と えば、 編針な どの動作順に従っ て実際の編機の編針
な どを作動させるため制御パラ メ ータが作成さ れる。 本発明の第 1 0形態では、 上記第 8形態に記載さ れた 処理ステ ッ プ力 sコ ン ピ ュータの ソ フ ト ウ エ ア処理に よ り 実現される。
本発明の第 1 1形態では、 上記第 9 形態に記載された 処理ス テ ッ プ力 s コ ン ピ ュータ の ソ フ ト ウ エ ア処理に よ り 実現される。 図面の簡単な説明 図は、 本発明実施例の基本構成を示すブロ ッ ク 図である。 .
第 2 図は、 本発明実施例の具体的なシステ ム構成を 示すブロ ッ ク 図である。
第 3 図は、 第 2 図のエンジニア リ ングワークステー シ ヨ ン 140 の回路構成例を示すブロ ッ ク図である。
第 4 図は、 本発明実施例における システム処理の主 制御手順を示すフ ロ ーチ ャ ー ト である。
第 5 図は、 本発明実施例の形状データ を示す説明図 である
第 6 図は、 本発明実施例の形状データ を示す説明図 である
第 7 図 は 、 本発明実施例で取扱い可能なループ形 状, 編目構造, 編み方を示す説明図である。
第 8 図は、 本発明実施例の形状設計処理につ いての
処理手順を示すフ ローチャー トである。
第 9 図は、 本発明実施例の編地形状情報の入力操作 を説明するための説明図である。
第 10図は、 本発明実施例の編 ¾έ形状情報の入力操作 を説明するための説明図である。
第 1 1図は、 本発明実施例の編み方情報の入力操作を 説明するための説明図である。
第 1 2図は、 本発明実施例の編地形状の表示例を示す 説明図である。
第 13図は、 本発明実施例の編柄設計処理手順を示す フローチャー ト である。
第 1 4図は、 本発明実施例の編柄設計処理における表 示例を示す説明図である。
第 1 5図は、 本発明実施例の編柄設計処理における編 目情報についての表示例を示す説明図である。
第 1 6図は、 本発明実施例の編柄設計処理における編 み方を示す表示例の説明図である。
第 1 7図は、 本発明実施例の編柄設計処理における リ ンク表示を示す説明図である。
第 18図は、 本発明実施例の編柄設計処理における編 地バッ ク側の編地表示を示す説明図である。
第 1 9図は、 本発明実施例の編柄設計処理における ジャカー ド図柄のサンプルを示す説明図である。
第 2 0図は、 本発明実施例の編柄設計処理における ジャカー ド裏組織の度目を設定する表示画像を示す説
明図である。
第 2 1図は、 本発明実施例の編目構造データ を説明す る ための説明図である。
第 22図は、 本発明実施例の編目構造データ を説明す る ための説明図である。
第 2 3図は、 本発明実施例のデザイ ンデータ の内容お よ びメ モ リ への格納形.態を示す説明図である。
第 24図は、 本発明実施例のデザイ ンデータ の内容お よ びメ モ リ への格納形態を示す説明図である。
第 2 5図は、 本発明実施例の編成動作データ作成処理 手順を示すフ ローチ ャ ー ト である。
第 26図は、 本発明実施例の コ ン ト ロールデータ の構 成を示す説明図である。
第 2 7図は、 本発明実施例の コ ン ト ロールデータ作成 処理手順を示すフ ロ ーチ ャ ー ト である。
第 28図は、 本発明実施例の編地関連データ の表示手 順を示すフ ローチ ヤ一 卜 である。 発明を実施するための最良の形態 第 1 図は本発明実施例の基本構成を示す。
第 1 図において、 1 000は編成対象の編地の形状お よ び編目の構造を示すデザィ ン情報を入力する入力手段 である。
1 1 00は前記デザイ ン情報 と 、 編機の編成動作内容を
示す動作情報との間の対応関係を示す第 1 演算情報を 記憶した第 1 記憶手段である。
1200は該第 1 記憶手段の第 1 演算情報に基づき 、 前 記入力手段から入力されたデザイ ン情報を前記動作情 報に変換する第 1 演算処理手段である。
2000は前記動作情報と前記編機を駆動させるための 制御情報と の間の対応関係を示す第 2 演算情報を当該 編機の機種毎に記憶した第 2 記憶手段である。
2 1 0 0は前記編機の 機種 を指定す る 指定手段 で あ る。
22 00は当該指定された機種に対応の前記第 2 記憶手 段の第 2 演算情報に基づき、 当該指定された機種に対 応の前記制御情報を、 前記第 1 演算処理手段に よ り 変 換された動作情報から変換する第 2 演算処理手段であ る。
30 00は編目の構造を複数種の図形パター ン で表わす 画像情報を記憶した第 3 記憶手段である。
31 00は前記入力手段から当該入力されたデザィ ン情 報の示す形状に合致させた輪郭線画像を形成する第 1 画像処理手段である。
3200は前記入力手段から入力されたデザィ ン情報の 示す構造に対応の前記複数種の図形パターンを用いて 編目画像を作成する第 2 画像処理手段である。
33 00は当該作成された編目画像と前記輪郭線画像と を合成し、 編地画像を作成する第 3 画像処理手段であ
る。
3400は当該作成された編地画像を表示す る表示手段 である。
本発明の説明に先立っ て、 本発明を適用 し たニ ッ ト デザィ ン シス テムの シス テム構成を第 2 図に よ り 説明 する。
第 2 図において、 本発明に関わ り 、 編地のデザイ ン を行 う ための キ ヤ ド (CAD) システム 100 , シス テ ム処 理の補助を行う パー ソ ナル コ ン ピ ュータ 200 およ び編 機 300 が通信ケープル 400 にネ ヅ ト ワーク 的に接続さ れてレヽる。
CAD システム 100 は、 キーボー ド入力装置 110 、 た と えばマ ウ スの よ う な座標入力装置 120 , カ ラ一デ ィ スプ レイ (表示装置) 130 , エ ン ジニア リ ン グワーク ス テ ー シ ョ ン 140 か ら 主 に 構成 さ れ 、 電子 カ メ ラ 150 , ス キ ャ ナ 160 お よ びフ ロ ッ ピーディ ス ク等の携 帯用記憶媒体がそれぞれ脱着可能である。
オペ レータ はキーボー ド入力装置 110 お よ び座標入 力装置 120 を用いて編地のデザイ ンに関する諸データ (デザイ ン情報) の入力を行う 。 カ ラーディ スプ レイ (表示装置) 130 は、 入力データの表示, デザイ ン さ れた編地の状態を表示する。 ま た、 後述するがェ ン ジ ニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 に よ り 入力データ から変換された編成手順データ ( シーケ ンスデータ , 本発明第 1 形態の動作情報) や編機 30ひ を駆動制御す
る ための制御データ ( コ ン ト ロ ールデータ ) をオペ レー夕 からの指示で表示する。
エンジニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 には、 画 像の縮小, 拡大, 図形画像の作成'が可能な画像処理装 置であれば、 周知の どの画像処理装置を も用 いる こ と ができ る。
カ メ ラ 150 , スキ ャ ナ 160 は、 それぞれ編地を撮像 し 、 その撮像結果をエ ン ジニア リ ン グワ ー ク ステー シ ヨ ン 140 に信号入力する際に用いる。
編機は、 編機本体 310 および編機制御盤 32Q か ら構 成される。 編機制御盤 320 は、 通信ケーブル 400 を介 して受信した駆動用制御データ またはフ ロ ヅ ピーディ ス ク な どの携帯用記憶媒体に格納さ れた駆動用制御 データ を入力 し、 こ の駆動用制御データ に従っ て、 編 機本体を駆動す る 。 編機 300 に は周知の編機た と え ば、 米国特許 4, 768,357 号に示される編機を用いる こ とができ るので詳細な説明を省略する。
エ ン ジニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 の回路搆 成の一例を第 3 図に示してお く 。
図中の中央演算処理装置(CPU) 141は リ ー ドオ ン リ メ モ リ (ROM) 142に格納されたシステムプロ グラ ムに従つ てパスに接続の各部と の間の情報転送処理を行う 。 ま た、 CPU141はフ ロ ッ ピーディ スク記憶装置 (FDD) 145に 装着されたフ ロ ッ ピーディ スクから、 編地デザイ ンの ためのプロ グラ ム (本発明第 1 , 第 2形態の第 1 , 第
2 演算情報 ) を 読 出 し 、 ラ ン ダ ム ア ク セ ス メ モ リ (RAM) 143に ロ ー デ ィ ン グ す る 処理 を 行 う 。 さ ら に CPU14U± RAM143l 0 こ のプロ グラ ムに従つ て以下に説 明する編地設計処理, 編成手順の作成処理, 編機用制 御データ の作成処理を実行する。
後述するが CPU141が本発明第 1 , 第 2 形態の第 1 , 第 2 演算処理手段 (第 1 図の第 1 演算処理手段 1200, 第 2 演算処理手段 2200) と して動作する。
ビデオ RAM 146は、 カ ラーディ スプ レイ 130 に表示す る画像情報を記憶する領域お よ びこ の画像情報を作成 する ための合成領域を有する。
ビデオ RAM 146上の表示画像情報が CPU141に よ り 読出 され出力イ ン タ フ ェース 147 を介してカ ラーデ ィ スプ レイ 130 に出力される。
編地設計に関 して、 キーボー ド入力装置 110 , 座標 入力装置 120 に よ り オペ レータ が指示する情報は入力 イ ン タ フ ェース 144 を介して CPU 141に転送される。 な お、 入力イ ンタ フ ェース 144 はカ メ ラ 150 , ス キ ャ ナ 120 と も接続可能である。
キーボー ド入力装置 110 , 座標入力装置 120 が本発 明第 1 形態の入力手段 (第 1 図の入力手段 1000) , 第 2 形態の指定手段 (第 1 図の指定手段 2100) と し て動 作する。
こ の よ う な システム構成においてオペ レータ は CAD シス テム 100 を用いて編地の編成手順を示す制御デ一
夕およ び編機 300 用の駆動制御データ を作成する。 こ の処理を実行するための主 (メ イ ン) 制御手順を 第 4 図に示す。 こ の制御手順はフ ロ ッ ピーディ ス ク に 予め格納されてお り 、 エンジニア リ ングワークステー シ ヨ ン 140 に フ ロ ッ ピーディ ス ク か ら装着さ れた際 に 、 キーボー ド入力装置 110 か ら の立ち上げ (読出 し) 指示に よ り エンジニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 内のプロ グラムメ モ リ に転送される。 ま た、 キー ボー ド入力装置 110 からの演算実行指示に よ り ェ ンジ ニァ リ ングワークステーシ ョ ン 140 内のマイ ク ロ コ ン ピ ュータ または中央演算処理装置 (第 3 図の CPU141) によ り 第 4 図の主制御手順が実行される。
以下、 第 4図のフ ロ ーチ ャー ト を参照 しながら本発 明に関わるデザィ ン処理を説明する。
エ ンジニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 は、 第 4 図の制御手順の開始の指示に応じて、 装置内各機器の 初期化, 処理に必要な各種データ 値の初期化を行 う ( ス テ ッ プ S100) 。 次に 、 カ ラ ーデ ィ ス プ レ イ 130 に 、 メ ニ ュ ー表示 を 行 っ て 、 オ ペ レー タ に 処理メ ニューの選択を促す (ステ ッ プ S110) 。
本実施例 で は次 の 処理メ ニ ュ ーが用 意 さ れ て い る。
1) 編地形状の設計処理
2) 上記編地形状の設計処理で作成 さ れた編地関連 データ に基づき、 編機に よ り 編成を行っ た場合の
編地の編み上が り 状態を表示する編地表示処理お よ び編柄を作成する処理
3) 設計し た編地の編成手順を作成する処理 (本発明 の第 1 形態およ び第 3 形態に相当)
4) 上記編成手順から編み機の駆動用制御データ を作 成する処理 (本発明の第 2 形態に相当)
5) 編み機の駆動用制御データ を表示す る処理
6) 第 4 図の制御手順の実行を終了する処理
オペ レータ は座標入力装置 120 に よ り カ ラーデ イ ス プ レイ 130 の表示画面上のメ ニ ュー位置をカーソ ル指 定する こ と に よ り 上記メ ニ ューの中か ら所望の処理メ ニ ューを選択する (ステ ッ プ S120) 。
エ ン ジニ ア リ ン グワー ク ス テーシ ョ ン 140 では選択 された処理メ ニ ュー (終了処理を除 く ) に対応のサブ 処理手順を 内部プロ グラ ム メ モ リ か ら読出 し実行す る。 選択さ れた処理メ ニ ューについ ての処理が終了す る と 、 エ ン ジニア リ ン グワー ク ステーシ ョ ン 140 の実 行手順はステ ツ ブ S110に戻 り 、 メ ニ ュー表示画面が表 示 さ れ 、 オ ペ レ ー タ は 他の メ ニ ュ ー処理 を 選択 す る。
上述の処理メ ニ ューについて、 オペ レータ の作業順 序に従っ て説明する。
(A) 編地形状の設計処理
第 5 図に示すよ う な編地例を設計する も の と する 。 第 5 図において矢印で挟まれた縦横に書かれた数字は
目数を表わす。 -記号を有するた と えば 6-2-3 の数字 は 6 コース編んだ時に 2 目減らす (ま たは増やす) こ と を 3 回行う こ と を示している。
ま た、 編地寸法は第 6 図に示す'通 り と する。 図中、 位置番号は後述の形状入力処理で指示する位置に名付 けた識別番号である。
さ ら に、 本実施例では第 7 図に示す各種の編目構造 を取扱う こ と ができ る。
形状設計の処理メ ニューの選択に よ り 、 エ ン ジニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 は、 第 8 図の制御手順 に移行し、 第 9 図に示すよ う な画面をカ ラーディ スプ レイ 130 に表示させる。 なお、 この と き、 形状入力用 ウイ ン ド ウ領域の輪郭線画像 Aは表示されていない。
オペ レータ は座標入力位置 120 に よ り カーソ ルを第 9 図のメ ニュー選択用 ウ イ ン ド ウ領域内のサイ ズボタ ン (不図示) の上に移動させ、 サイ ズデータ および編 目構造データ の入力モー ド を設定する 。 次に 、 オ ペ レータ は今か ら入力する データ につ いての識別名 を キー ボー ド 入力装置 110 か ら 入力 す る ( ス テ ッ プ S1010) o
次にオ ペ レータ は編地全体に関わ る データ を キー ボー ド入力装置 110 から入力する (ステ ッ プ S1020)。 入力データ と しては
寸法入力の単位、
編地全体の度目、
—つの編目 の編み方を示すパラメ 一夕値
(第 23図, 第 24図参照、
詳細については後述)
編成に使用する糸番号, リ ン ク開始位置, 終了位置
がある。
キーボー ド入力装置 110 か ら上述のデータ が入力 さ れる毎にエ ン ジニア リ ン グワ ー ク ス テーシ ョ ン 140 は 内部メ モ リ に入力データ を記憶する。
こ の ために 、 オペ レータ は、 座標入力装置 120 を用 いて、 カ ラーディ スプレイ 130 の表示画面上で第 9 図 の輪郭線に沿っ てカーソ ルを移動させる こ と に よ り 、 表示画面上に輪郭線の図形を表示させる と共に形状入 力を行う (ス テ ッ プ S1030)。 こ の入力の形状は 2 次元 的な ド ッ ト パ タ ー ンの形態でエ ン ジニア リ ン グ ワ ー ク ス テーシ ョ ン 140 に格納される。
次に、 オペ レータ は表示画面上のサイ ズデータ入力 用 ウ ィ ン ド ウ 領域内の寸法入力ス ィ ッ チ (機能) を カーソ ル指定する こ と に よ り 寸法入力モー ド を設定 し た 後 、 表示画面の輪郭線図形 A の各位置 (第 10図参 照) に お け る 編地の寸法 (第 6 図参照) や共通入力 デー タ お よ び そ の 位置 を 座標入力 位置 120 お よ び キー ボー ド 入力装置 110 に よ り 入力す る ( ス テ ッ プ S1040)。 共通入力データ と してた と えば、 一つの編目 についての構造データ (後述) 、 減ら し 目 の種類, 減
ら し 目処理の 目数, 減ら し 目 の度目 , リ ン キ ン グ種 類, リ ンキ ング度目が用意されている。
次に、 オペ レータ は裾ゴム編みの入力モー ドを設定 し て第 11図の よ う に ゴム編みの範囲 ( ゴム範囲 と 称 す) を座標入力装置 120 に よ り 指示入力 し 、 サイ ズ データ入力用 ウイ ン ド ウの指示スィ ツ チによ り ゴム編 みの種類 (た と えばゴム種, ゴムの度目) を指定する (ステ ツプ S1050)。
以上述べて きた入力データの内、 形状データ は ド ヅ ト パターンま たは端点の位置データの形態で、 その他 入力データ は数値ま たは識別記号の形態で、 ェ ンジ ァ リ ングワークステーシ ョ ン 140 内のメ モ リ の専用記 憶領域に記憶される。
ま た編目に関する共通データ は編地の各編目位置毎 にそれぞれメ モ リ に展開記憶される。
次に、 オペ レータがサイ ズデータ入力用 ウ ィ ン ド ウ 領域の表示スィ ッ チを操作する と、 エンジニア リ ング ワークステーシ ョ ン 140 内の CPU (符号 141 、 以下、 符 号の記述を省略する) は、 上記メ モ リ の中の寸法デー タ を読出 し、 こ の寸法に比例させた実際の形状を示す 輪郭線画像をメ モ リ (RAM143)内で作成し、 カ ラーディ スプレイ 130 の形状入力用 ウ ィ ン ド ウ領域に第 12図の よ う に表示させる (ステ ッ プ S160) 。
次に、 オペ レータの指示に応じて、 エ ン ジニア リ ン グワーク ステーシ ョ ン 140 の CPU は装着の フ ロ ッ ピー ディ ス ク (FD)に対して入力のデザイ ンデータ (サイ ズ デー タ , 編 目 関連 デー タ ) 記憶 す る ( ス テ ッ プ S1070)。 こ の後、 エ ンジニア リ ングワーク ステーシ ョ ン 140 の CPU は第 8 図の制御手順を終了 し 、 第 4 図の ス テ ッ プ S110の メ ニ ュー表示処理に戻 っ て 、 他の メ ニ ュー処理についてのオペ レータの選択を待つ。
(B) 編柄設計 · 編地表示処理
オペ レータ は初期メ ニュー画面 (第 2 図のステ ッ プ S110で表示されるメ ニ ュー画面) を見て、 編柄設計, 編地表示メ ニ ューを選択する と 、 第 13図の制御手順が エ ン ジニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 において実 行 さ れ る 。 上述の編地設計処理で作成 さ れ、 フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク に 格納 さ れ た 編地 デー タ の 識別名 を エ ン ジニ ア リ ン グ ワ ー ク ス テー シ ョ ン 140 が読出 し て 、 カ ラ ーデ ィ スプ レ イ 130 に表示す る ( ス テ ッ プ S2010)
オ ペ レー タ は座標入力装置 120 'に よ り 所望の編地 データ名 をカーソ ル指定する。 エ ンジニア リ ングヮー ク ステーシ ョ ン 140 では指定された編地データ (デザ イ ンデータ ) 名 に対応の編地データ を上記フ ロ ッ ピー デ ィ ス ク か ら読出 し て 、 内部メ モ リ に ロ ーデ イ ン グ (記憶) する (ステ ツ ブ S2020)。
次 に 、 エ ン ジ ニ ア リ ン グ ワ ー ク ス テー シ ョ ン 140
は、 第 14図に示すよ う にカ ラーディ スプ レイ 130 の表 示画面を編地キャ ンパス領域, 操作パネル領域, レイ ァ ゥ ト キヤ ンパス領域の 3 つの ウ ィ ン ド ウ領域に分割 し、 各領域に下記の図形, 画像を'表示する。 編地キ ヤ ン パス領域は レイ ァ ゥ ト キ ヤ ンパス領域に表示さ れ た、 編地形状を示す輪郭線画像の特定部分を拡大 し た 編地画像を表示する領域である。
レイ ア ウ ト キャ ンパス領域は、 選択された編地デー タの中に含まれる形状データ (第 12図参照) を縮小表 示する領域である。 操作パネル領域は編柄設計におい てデータ入力に用いる各種スイ ッ チ、 編地キャ ンパス 領域の拡大, 縮小、 移動等の表示制御に関わる指示を 入力するスィ ツ チ群を表示する領域である。
本実施例の編地キヤ ンパス領域の表示機能 と しては 次の機能が用意されている。
(1) 編み上がり における編地状態 (第 14図参照) 表 示機能 (本発明の第 4形態に相当)
(2) 特定位置における編目関連の入力デザイ ンデー タ (第 15図参照) 表示機能
(3) 表示範囲の移動機能
(4) 編目スケールの変更 (編目の縮小 拡大) 機能
(本発明の第 6形態に相当)
(5) 指定した特定位置におけるマーク表示機能
(6) デザイ ンデータ中の特定属性パラメ ータ の図形 表示 (第 16図, 第 17図参照) 機能 (本発明の第
5 形態に相当)
(7) 表 ( フ ロ ン ト ) ノ裏 (バ ッ ク ) の編地状態 (第 18図参照) 表示機能 (本発明 の第 7 形態に相
(8) その他
こ れらの表示機能は操作パネル上の機能選択スィ ッ チを座標入力装置 120 に よ り 指定入力する こ と に よ り 選択する。
なお、 本発明に関わる表示処理手順については、 後 述する。
オペ レータ は上述の表示機能を用いて、 表示画面上 で編地状態お よび入力済みのデザィ ンデ一夕 を確認 し なが ら、 入力済みのデータ の修正処理を実行 し 、 図柄 設計を行う 。
エ ン ジニア リ ン グワーク ステーシ ョ ン 140 の CPU で はキーボー ド入力装置 110 や表示画面上の指示スイ ツ チの指示内容を識別 し、 各指示内容に応じ た表示処理 (ステ ッ プ S2500 、 後述) , データ修正処理 (ステ ツ プ S2065) , その他の処理 (S2075) を行う 。 データ修正 処理は、 入力 された、 変更すべき デザイ ンデータ に関 す る属性情報を、 エ ン ジニア リ ン グ ワー ク ス テー シ ョ ン 140 内の内部メ モ リ に記憶されている属性情報に上 書き記憶する こ と に よ り 実現する。 こ の と き の CPU お よ びキーボー ド入力装置が本発明第 3 形態の修正手段 に相当する。
図柄設計の一例 と し て、 第 19図に示す よ う な " T", "M" イ ニシャル入 り の 2 色ジャカー ドを裏組織パーズ アイ と したデザィ ンデ一夕を作成する場合のオペ レー 夕の指示操作手順, 画面表示を説明 してお く 。
(1) 柄の な い編地につ いてのデザイ ン データ を フ ロ ッ ピーディ スクからエンジニア リ ングワーク ス テー シ ョ ン 140 内 の 内 部 メ モ リ に 読み込 む。
(2) 糸番号の表示機能を用いて、 図柄を入れる箇所 を確認する。 こ の と き 、 表示画面は第 19図にお ける図柄のない表示状態と なる。
(3) この編地の編目は全て糸番号 "1" を使っ ている ので、 図柄挿入位置の糸番号を他色の糸の番 号、 例えば " 2 " に変更する。 座標入力装置 120 を用いて、 第 19図の斜線部分を位置指定する こ と によ り 糸番号 " 2" の糸を使用する位置を指定 する。 この結果、 糸番号 ' '2" の使用の編目部分 は糸番号 " 1" の使用部分と は異な っ た色で表示 される。
(4) 表示画面上で図柄を確認し、 必要があれば上述 の (3) の 処理 に よ り 図柄挿入位置 を 修正 す る。
(5) 操作パネルを用いてジャカー ド変換機能 (プロ グラム) を起動し、 ジャカー ド変換の対象と な る コース範囲を座標入力装置 120 に よ り 表示画
面上の図柄部分を範囲指定する。
( 6 ) 裏組織の表示機能を指定 し、 第 2 0図に示す よ う に裏側の編地状態を表示させた後、 裏組織のタ イ ブ (バーズアイ ) , 桌番号毎の度目を入力す る。
( 7 ) ジ ャ カ ー ド変換の実行を指示する。
こ の ジ ャ カー ド変換処理に よ り 表側組織につ いて、 1 コース 1 糸番号と な る よ う に 1 コ ース を糸番号の小さ い順に複数の コースに展開 し た デザイ ンデータ を変換する。 裏側組織について は、 選択されたタ イ プの編み方パター ン情報が デザィ ンデータの中に組み入れ られる。
その他ループへ ッ ド等のジ ャ カー ド図柄に関 連のデザイ ンデ一夕 についてのデータ変換, 付 加修正が加え られる。
( 8 ) ジ ャ カー ド変換処理の終了 し たデザイ ンデータ を フ ロ ッ ピーディ ス ク に格納する。 なお、 必要 に応 じ て、 ジ ャ カ ー ド変換前の図柄指定後のデ ザィ ンデータのフ ロ ッ ピーディ ス ク に格納する こ と も可能である。
ま た、 図柄に関するエ ンジニア リ ングワーク ステーシ ョ ン 1 40 の図柄設計に関わる処理機能 と し ては上述 し た、 編地表示, デザイ ンデータ の修正, ジャ カー ド変換の他、 イ ン ターシ ャ タ イ ブの設定 · 解除機能, 柄を編柄 (パ ッ チ) パ
タ ーンで挿入する機能を有するが本発明 と 関連 がないので詳細な説明を省略する。
以上の処理を実行する と 、 エンジニア リ ングワーク ステーシ ョ ン 140 の CPU はオペレー夕か らの終了の指 示に応 じ て第 13図の制御手順を終了 し 、 第 4 図の ス テ ツ ブ S110の メ ニ ュー表示処理に移行 し 、 次のオペ レー夕のメ ニ ュー選択を待つ。
(C) 編成手順の作成処理
オペ レータ が表示画面上で編成手順の作成処理メ ニューを選択する と 、 エ ンジニア リ ングワークステー シ ヨ ン 140 の CPU は第 4 図のス テ ッ プ S110— S120→ S130→ S140-» S150→ S3000 の手順で編成手順の作成処 理へ移行する。
編成手順は、 先に述べたデザイ ンデータ を用 いて作 成されるので、 内部メ モ リ に格納されたデザイ ンデー タお よび編成手順を構成するシーケ ンスデータ につい て、 最初に説明する。
(a) デザイ ンデータ
デザイ ンデータ は、 サイ ズデータおよび編目搆デー 夕に大き く 分類される。
サイ ズデータは、 編地の形状を編地の位置お よ び目 数で表わす寸法データ , 寸法単位, 編み密度, 度目 で ある。
編目 自体に関する共通の編目構造データ は第 21図に 示すよ う な編目下部に関するデータ (Bottomデータ と
称す) , 編目中央部に関するデータ ( Middleデータ と 称す ) , 編 目上部に関す る デー タ ( Top デー タ と 称 す) か ら構成されている。
Bottomデータ は、 その編目の編成動作を行 う 以前に 当針にかかっ ている編目 に関するデータ であ り 、 識別 名 を nslotsで表わす。 よ り 具体的 に は 、 nslotsに よ り 、 当針が 1 コース前の編目 を何本のス ロ ヅ 卜 か ら受 け取るかを数値で表わす。 nslots= 1 , nslots= 2 の 場合 の 編 目 状態 を 参考 の た め に 第 22図 に 示 し て お
Middleデータ は、 編成動作を行っ て生成さ れた編目 の特徴を示すデータ であ り 、 編目個 々 の種類, 度目 , 出会い (べ ッ ド ) , 糸 (番号お よびゥエール方向への つなが り ) のデータ を持たせる。
よ り 具体的に次の識別名を持つ属性情報 (パラ メ一 タ と も呼ばれる) が用意されている。
head 編成において当針が糸を取るか否かを
1 ビ ッ ト で表わす。
kousoku 編成された編目が拘束を受け るか否か を 1 ビ ッ ト で表わす。
ne j ir 編成 さ れ た編 目 がね じ り の状態を持 つ o
deal 編成に使われる保持へ ッ ド の基準出会 いを示す。 た と えばゴム出会いは値を
" 1 " 、 両面出会いは " 0 " の よ う に識別
コ一 ドで表わす。
do mo ku : 編成 さ れる編 目 の度目 を数値で表わ す。
yarnNo : 編目編成に使用さ'れる糸の指定番号を 示す。
yarnLS : 記述している編目の左側の糸端がつな がっ ている編目の方向を示す。
yarnLP : 現在位置の編目の左側の糸がつながつ ている編目ま での距離を示す、 ま た糸 リ ン クのスター ト , エ ン ド お よ びイ ン タ シャ編みにおけるタ イ プ (A , B , C ) を 示す。
yarnLB : 現在位置の編目 の左側の糸端がつ な がっ ている編目の方向を生成するべ ッ ド (値 1 はバッ ク側ベッ ド、 値 0 はフ ロ ン 卜側べ ッ ドを示す) 。
yarn RS : 現在位置の編 目 の右側の糸端がつ な がっ ている編目の方向 (値 1 は右、 値 0 は左) を示す。
yarnRP : 現在位置の編目 の右側の糸端がつ な がっ ている編目 までの距離を示す。 ま た、 糸 リ ンクのスター ト · エ ン ドおよ びィ ン タ ーシ ャ編み に お け る タ イ プ (A, B , C) を示す。
yarnRB : 現在位置の編 目 の右側の糸端がつ な
がっ ている編目の方向を生成する べ ッ ド (値 1 はバ ヅ ク側ベ ッ ド 、 値 0 は フ ロ ン ト側ベ ッ ド を示す) 。
Top データ は、 目移しに関 して必要な編目 の移動先 の位置 · 重な り 順 (編目が交差、 も し く は重な り あ つ ている場合において上下関係を表わす値) を示す以下 のデータ が用意されてレ、る。
headS : 編成動作点に対するループへ ッ ドの ゥ エール方向への変位が、 針番号の増加 する方向 (右側) に生じ るか、 逆に減 少す る方向 (左側 ) に生 じ る か を示 す。
headP : 編成動作点に対するループへ ヅ ド の ゥ エール方向への変位量を示す。
headB : 目移 し を行う ループの へ ヅ ド が ノ ヅ ク
へッ ド にカ カゝるのかフ ロ ン 卜 へ ッ ド に かかるのかを示 。
kasanar: : 現在位置の編目が他の編目 と 交差 も し く は重な っ ている場合の重な り 順を数 値で示す。
な お 、 第 7 図 に示す編 目 の種類につ いて は 、 上述 し た Middleデ一夕 のパラメ 一夕 の中の head, kousoku, nejiriに よ つ て表わす。
編目の ある種類に対応するパラ メ ータ値を第 1 表に 示す。
第 1 表
本実施例では、 1 つの編目に対して、 上述の共通パ ラメ ータ値がオペレータ によ り 指定入力される と 、 ェ ンジニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 の C P U は編地 を構成する全ての編目位置に対応させて、 上述のパラ メータ値を第 23図, 第 24図に示すテーブル形態で内部 メ モ リ に展開記憶する。
ま た、 リ ンク開始 Z終了位置等の編目構造情報につ いては、 特定の編目位置についてのみ、 メ モ リ に記憶 する。
(b ) シーケンスデータ
シーケ ンスデータ (本発明の第 1 形態の動作情報) は目的 と する編地を編成する ための手順を一般的な編 機の編成動作と して記述した ものである。 シーケ ンス データの構成要素と して次の ものがある。
( a) 編成動作 (糸番号, 編成方向, 針番号, 針動
作, 度目 をパラ メ 一夕 と して有す る )
(b) ラ ッ キ ング動作 (ラ ッ キ ング (へ ヅ ド ) 移動 量をパラ メ 一夕 と して有する)
(c) 目移 し動作 (渡 し側針番号, 受け側針番号を パラ メ ータ と して有する)
(d) 払い動作 (針番号を パ ラ メ 一 夕 と し て有す る )
(e) 出会い設定動作
(f) 引 き下げ張力設定動作
こ の 6 つの動作で通常の編機で編成される編地はす ベて作成可能である。 シーケ ンスデータ は (a) 〜 (f ) の要素を編成に必要な順番に列べて記述す る。 シーケ ンスデータ は (a) 〜 ( f) の要素を含めてすべて整数に よ っ て記述する。 数字と各動作の割当てについて後で 述べる。
シーケ ン ス デー タ は以下の よ う な構成に な っ て い る。
始めにへ ッ ド と して数バイ ト 分の空白 を もつ。
次に 、 使用 糸番号 と 給糸口の割当 につ いて の情報 を.、 1 つの糸番号に対 して数バイ ト を割当てる。 ただ し、 最初の 1 本分は空白であ り 、 次が第 1 番目 の糸番 号に関するデータ である。 こ の糸番号 " 1" を使用 し て いる場合は ビ ッ ト " 1" で表わ し、 各給糸口 を使用 す る 場合に ビ ッ 卜 " 1" で表わす。 こ の後に通常の編み手順 を示す情報が続 く 。
シーケ ンス データ は編段 1 段分を編成す る も の を コース と よび、 これを 1 つの単位と して編成方向に列 ベた ものである。
1 つ の コ ース デー タ は識別名 と し て COURSE力 与 え ら れ、 ( コ ース番号) , ( コ ース内動作情報) , GOURSEend (データ終了 コー ド) で表わされる。
コース番号は 1 から始ま り 、 1 コース毎に 1 ずつ増 える整数である。 コース内動作は次の ものを必要に応 じて任意に列べたものである。
編成動作情報は識別名 と して AMI が与え られ、 (糸 番号) , (編成方向データ ) , (針動作データ ) , AMIend (終了コー ド) で表わされる。
編成方向データ は、
RIGHT 右行き編成
LEFT 左行き編成
EQUAL どち らむきでも よ い
の何れを と る。
針動作は (針番号) , (編み方) (度目 ) の よ う に表わされ、 必要な本数分記述する
針番号は針番号を n と した と き に
フ ロ ン ト針は n * 2 - 1
パッ ク針は n * 2
で表わされる数字である。
編み方データは
: ニッ ト動作
T : タ ッ ク動作
W : ウェル ト動作
Η : 引 き返 し動作
KQ: ニ ッ ト捻 り 目動作 '
TQ: タ ッ ク捻 り 目動作
の何れかであ る。
ラ ッ キ ング動作データ は識別名 と して RACKが与え ら れ、 ( ラ ッ キ ング量) RACKend (終了 コー ド ) で表わ さ れる。
なお、 ラ ヅ キ ング量は針ピ ッ チの 1/2 を 1 単位 と し て取扱う 。 符号は左方向のラ ッ キ ングを行う 場合が負 である。
目 移 し動作デー タ は MEsrv (渡 し側針の識別名 ) , MErcv (受け側針の識別名) , MEend (終了 コ ー ド ) で表 わさ れる。
渡 し側お よ び受け側針はそれぞれの動作を行 う 針を 必要な本数だけ記述する。 ただ し、 それぞれの対応が と れている必要がある。
使用 す る数字につ いて は編成動作の針番号に準ず る。
払 い 動作 デー タ は HAstart (払 い 針の 識別名 ) ,
HAend (終了 コ ー ド ) で表わされる。
使用する数字は編成動作の針番号に準ずる。
出 会 い 設定 デー タ は DEAI ( 出 会 い の識別名 ) ,
DEA lend (終了 コー ド ) で表わされる。
出会いは G0MU : ゴム出会い
RY0MEN: 両面出会レヽ
の何れかである。
これは出会いの設定を行う ための ものではな く 、 現 在の出会いが目的の出会い と一致しているか確認する ために用いる。 ま た、 出会いの初期設定は ゴム出会い である。 引 き下げ張力設定データ は TEN (引 き下げ張力 の識別名) , TENend (終了コー ド) で表わされる。
引 き下げ張力は 0〜2 5 5 までの整数で表わされる。 実際の張力 との対応は編機本体の コ ン 卜 ローラ に よ つ て決定される。 なお、 この張力設定が用い られるのは こ の コー ド が現れてか ら 、 次に こ の コ ー ド が出て き て、 変更を行っ た場合、 ま たは編成動作を行う 前ま で である。
そのほかに、 コース間に原点サーチコー ド を次の識 別名で必要に応じて記述する こ と ができ る。
ZRETal l : 全モータ原点サーチ
ZRETrack: ラ ッ キングモータ原点サーチ
ZRETky : 給糸口原点サーチ
ZREThari: 針原点サーチ
本実施例では横編みを行う編機のための シーケンス デー タ の作成を 目的 と してお り 、 これ ら シーケ ンス データの中で、 針番号はコース方向の編目位置と 1 対 1 に対応 し て 自動的に割当て られる 。 ま た、 上述の (a ) 〜(e) のデータ はデザイ ンデータの各パラメ ータ
を用 いて 自動的に作成され、 その他データ はオペ レー タ の指示入力がない と き は予め定め られたデフ オ ル値 が用 レヽ られる。
さ らに、 これ ら シーケ ンスデータ群は次の シーケ ン ス変換処理に よ り 各編目位置毎にテーブル形態でェ ン ジニァ リ ングワークステーシ ョ ン 1 4 0 の内部メ モ リ に 展 i In Ί息 s tる。
( c ) シーケ ンスデータへの変換
シーケ ンスデータの中の編針の編成動作データ を作 成する場合を例に説明する。
第 2 5図に編成動作データの作成処理手順を示す。 本実施例では編針の編成動作に よ り 編目 (ループ) を形成する こ と に着目 し、 編目の位置に対応さ せて記 憶 さ れて い る デザイ ン デー タ 群の中か ら 、 1 本の糸 (特定の糸番号) について編目 ( よ り 正確に はループ へ ッ ド ) が連続的に形成されてい く 順序お よ びその編 目位置を見つけ出す。 次に、 形成順序に該当する編目 位置のデザイ ンデータの中から、 シーケ ンスデータ に 関連するパラ メ ータ を取 り 出 し、 こ のパラ メ 一夕 を用 いて シーケ ンスデータ を作成する。
ま た、 検出 した編目位置は編針が動作 (編成, 目移 し等) を行う 位置と 1 対 1 に対応するので、 駆動を指 示する編針に換算する こ と ができ る。
こ のために、 エ ンジニア リ ングワークステーシ ョ ン
1 4 0 の C P U ではメ モ リ に展開記憶されている デザィ ン
データ群に対して以下の検索処理を行う 。
すなわち、 第 25図において、 検索対象の糸番号を ま ず " 1" に初期設定し (ステ ッ プ S3010)、 メ モ リ の読出 し 開始位置か ら デザイ ンデータ を読出 し て行 く (ス テ ツ プ S3020 -→ S3030 → S3040 -→ S3050 → S3030 の ループ処理) 。 デザイ ンデータの中に糸番号 " 1" の リ ンクスター ト情報が含まれている こ と を CPU がステ ツ プ S3040 で検出する と 、 CPU は手順をステ ッ プ S3100 に移行し、 読出 したデザイ ンデータの中から、 編み方 データ , 度目データを取 り 出す。 また、 現在の読出 し ア ド レスか ら編目位置を逆算し、 次にデザイ ンデータ の中の針の種類データおよびこの編目位置に対応する 針番号 (針の種類を も示す) を設定する。 さ ら に、 針 番号, 編み方データ , 度目データ を 1 組と し たシーケ ンスデータ (編成動作データ ) を作成し、 メ モ リ に記 憶する (ステ ッ プ S3100 — S3110)。
CPU は読出 したデザイ ンデータの中の リ ン ク関連情 報に基づき、 糸の編成方向に沿って次に形成すべき編 目の位置, 距離についての情報を用いて、 現在の編目 と接続する次の編目の位置を算出 し、 算出結果と対応 するメ モ リ の読出しア ド レスを算出する。 そ して、 そ の ア ド レス での デザイ ンデータ の読出 し を行 う (ス テ ツ ブ S3120 - S3130)。
以下、 ステ ッ プ S3140 で リ ンクェ ン ド情報が検出す る ま でステ ッ プ S3140 — S3100 〜S140のループ処理を
繰 り 返 し実行 し、 連続して編目 を形成す る位置、 すな わち編成位置を順次に検出する と共にデザィ ンデータ に基づき 、 編成動作データ を作成 し メ モ リ に記憶 し て 行 く 。
こ の よ う に して、 番号 " 1" の糸についての編成針の 駆動順序を編成動作データの形態でメ モ リ に記憶 し た 後、 リ ン ク終了を検出する と (ステ ッ プ S3140)、 CPU は糸番号を " 2 " に更新 し 、 手順を ス テ ツ S 3020 へ戻 す。 ,
以下、 CPU は上述と 同様ステ ッ プ S3030 〜 S3050 の ループ処理で番号 " 2 " の糸の リ ン ク スター ト 位置を検 出 し た後、. ステ ッ プ S 3100 〜 S 3140 のループ処理で編 目 形成順序に対応さ せた編成針の駆動順序を記憶す る。
こ の よ う に して全ての糸番号について上述の処理を 終了する と (ステ ッ プ S3020 )、 オペ レータ か らの指示 で作成 し た シーケ ンスデータ をフ ロ ヅ ピーディ ス ク に フ ァ イ ル登録 し た後 (ステ ッ プ S3300)、 CPU は本制御 手順の実行を終了する。
本実施例で は シーケ ン ス デー タ の残 り パ ラ メ 一 夕 デー タ に つ いて も編成動作デー タ を他のパ ラ メ ー タ データ と読み換える こ と で上述 と 同様の処理手順で作 成でき るので、 他のパラ メ ータ データ についての作成 処理手順の説明を省略する。
ま た、 参考のために、 上述の処理手順に よ り 作成さ
れた編成動作データの—例を次に示す。 糸番号 針番号 編成動作順序
1 (fl02, k30)→ (fl03, k, 30) → (f 104, k, 30)
2
こ こ で f はフ ロ ン ト針を示す識別コ ー ド 、 kは編み 方 (ニ ヅ ト動作) を示す識別コ ー ド、 30は度目を表わ す数値である。
(以下余白)
( D ) コ ン ト ロ ールデータへの変換処理
変換処理の説明に先立っ て横編機に用 い られる コ ン ト ロールデータの構成例を第 2 6図に示す。 コ ン ト ロ ー ルデータ は編成スケジ ュールを軸に成 り 立つ ている 。 編成スケジ ュールは編機の基本動作を編成に必要な順 に並べた も のである。 基本動作は編成, ラ ヅ キ ン グ , 目 移 し , 張力変更等が主な も の で、 ほか に編成ス ケ ジ ュールを制御するための命令も い く つかあ る。 こ こ でい う 編成は 1 回の給糸口動作を意味 し 、 退避動作も 1 回の編成動作と なる。 以下に命令 と それに対応する パラ メ ータ について説明する。
編成に対 して'はま ず編成パラメ ータ を参照する。 編 成パラ メ ータ は給糸口の指定, 動作の 目標値, スタ ー 卜 条件, 編成範囲, 引 き下げ張力設定値な どを示す。 さ ら に実際の編成を行う 場合は編成範囲の針に対 し て 1 本ずつカ ムパターン (度目 , 糸種に よ っ て異な る ) を設定する必要がある。 こ のカ ムパター ンを記憶 し て も テーブルがカ ム形状指定テーブルである。 こ れは編 成範囲の各針に対して所定のカ ム番号を割当て る も の である。 本実施例ではカ ム番号と して 9 7種類用 いる こ と がで き る 。 こ の 内訳は ミ ス動作に 1 つ、 ニ ッ ト , タ ッ ク動作に各 4 8種類である。 ニ ッ ト と タ ッ ク動作は ペアで用 いる必要があるので、 度目 , 糸種の異な る 4 8 種類のカ ム (度目 コー ド) を使用でき る。 こ の一枚の 編地全体で共通な 4 8種類がどの よ う なカ ムであるかを
示す の がカ ム イ ン デ ッ ク スデータ で あ る 。 こ の ァ ス キーフ ァ イ ルで各度目 コー ドに対して度目 , 糸種を示 す。 実際のカ ムパターンへはこのデータ を元に編機本 体でデータベースを検索して変換する。
目移しについても編成と全く 同 じパラ メータ を も た せる 。 編成パ ラ メ ータ に よ り 目移 し針の範囲を決定 し、 それに対応する針にカ ム形状指定テーブルによ つ て受け側, 渡し側, 動作しないを指定する。
そのほかの命令に対してはパラメ ータの必要な も の は所定ビ ッ ト のパラメータ をパラメータ テーブルに持 つ o
編成終了 は編成ス ケジ ュール中の編成終了命令に よ っ て示す。 ま た編出 し条件やコ ン ト ロールデータ の 履歴な どをカ ムイ ンデ ヅ クスデータ中に記憶 し てお く こ と と する。
以上の各テーブルをフ ァ イ ルと して格納 し てお く た めに各テーブル名には識別名を名付ける。 各フ ァ イ ル はそれぞれの持つデータの単位サイ ズ, データ個数, テーブル認識番号, テーブルバージ ョ ン番号をヘ ッ ダ と して持つ。 また、 編機本体に付属する編機パラメ一 タ フ ァ イ ルは別の識別名を与え、 コ ン ト ロールデータ フ ァ イ ルと 区別がつ く よ う にする。
以下に各テーブルの構成内容を述べる。
( a ) 編成スケジ ュール
編成スケジュールを構成するデータの終了はデータ
の終了位置に終了 コ ー ドを付加する こ と で表わす。 編成スケジ ュールでは次の編成動作について規定 し た コ ー ド を用 いる。
すなわち、 何も し ない, 編成動作の実行, ラ ッ キ ン グ (引 き数は針ピ ッ チの半分を 1 と する , 負でバ ッ ク べ ッ ドが右へ移動する) , 目移し , 引 き下げ張力変更 (引 き数は張力 コー ド ) , 引 き下げ張力 リ セ ッ ト , 糸 キ ャ ッ チ ャ ー動作実行, 糸カ ツ タ 動作終了 , 編成終 了, 原点サーチ, 原点復帰, フ ロ ン ト ノ ッ ク編み落 と し等を用 いる。
( b ) パラ メ ータ テーブル
こ のテーブルには、 コース毎の針個別のデータ を除 いた編成に必要なデータ をパラ メ ータの形態で格納す る。 編成に関するデータ以外には給糸口の退避, 目移 し に関するデータ を も格納する。 データ の内容お よ び そのパラ メ ータ の内容を以下に示す。
データ 内容 パラ メ 一夕 内容
1 )スター ト 条件 :
0 で前の給糸口に連続して編成を行う 。 1 で全ての給糸口が停止し てか ら編成を 開始する。
0 の 場 合 は 連 続 編 成可能 か ど う か の チ ェ ッ ク は編機本体でも行う 。
2 )編成方向 :
0 で右行き 、 1 で左行き
)コースカ ウ ンタカ ウ ン ト ア ッ プ :
編段 1 段の編成開始を表わす。 こ の 1 でコースカ ウ ンタ をイ ンク リ メ ン ト する。 0 で何も し'ない。
)ね じ り 目 コース :
0 で通常の編成コースを表わす。
1 でこ の コースがね じ り 目 コースである こ と を表わす。
)目移し :
0 でニッ ト動作の、 1 で目移 し動作のパ ラメ一夕である こ と を示す。
)給糸口番号 :
1〜12の給糸ロを 0〜11で表ゎす。
)給糸口速度 :
給糸口の速度を コー ドで示す。 実際の速度 は各 コ ー ド に対 し て編機本体側で測定す る。 通常は以下の使い分けを行う 。
0 -編出 し, 1 一通常編成, 2 -調整 1 , 3 -調整 2
)張力 コー ド :
ループ保持針本数に対す る 張力設定値を コー ドで示す。
実際の値はこの コー ドに対し編機本体で設 定する。 通常は以下の使い分けを行う 。 0 —通常編成, 1 一 目移し, 2 -調整 1 ,
3 -調整 2
)給糸口動作ス ト ロ ーク :
こ の コ ースで動作する給糸口の 目標位置を フ ロ ン ト べ ッ ド に対する絶対位置を用 いて 表わす。 こ のために ( フ ロ ン 卜 針番号 * 2) を用いる。 こ れは負の値も と る。 フ ロ ン ト 針番号は 1 番の針を 0 と して数え る。
)フ ロ ン ト編成ス タ ー ト針番号, フ ロ ン ト 編成針 本数, バ ッ ク編成スター ト 針番号, バ ッ ク編成 針本数 :
給糸 口動作に対す る針の動作範囲 を表わ す。 スター ト針番号は 0 が各ベ ッ ド 1 番の 針に対応す る 。 ま た 、 編成針本数が 0 で あ っ た場合はそのべ ッ ドでは編成を行わな レ、 こ と を示す。 フ ロ ン ト , ノ ッ ク と も 0 の 場合、 給糸口の待避動作 と な る。
)ループ保持針本数 :
引 き下げ装置に対する指示を行 う ために現 在ループのかかっ ている針本数を示す。 実 際の張力設定値へは張カ コー ド を用 いて編 機本体側で変換する。
)未使用のデータ : データの区切 り の整合性を取 る ために 0 で表わす。
た と えば目移し コースの場合は、 最初のデータ は 00001 OOOOOOOOOOOOOOOxxxxyyyyOOOO ( xxxxは
速度コー ド、 yyyyは張力 コー ドを示 し有効) と な り 、 給糸口目標位置は 0000000000000000で表 わされ、 残り のデータ は有効である。 なお、 スター ト条件は基本的には連続スター ト と す る。 い っ たん停止後スター ト する時の条件は次にあげ る場合である。
1)同一給糸口に連続して動作指令を与える場合
2)前回の給糸口動作方向 と反対の動作方向を与え る場合
3)前回の給糸口が今回の給糸口よ り 一定距離だけ 離れない場合
(c) カ ム形状指定テーブル
こ のテーブルでは所定数バイ 卜 で針 1 本のデータ を 表わ し、 1 コース分のデータ をコース順に並べる。 各 コ ース に必要な本数 (バイ 卜 数) は編成パ ラ メ ータ テーブルのフ ロ ン ト , パッ クの編成針本数に よ り 決定 する。 1 コース分のデータの終わ り には終了 コー ド を お く 。 これはデータの読み込みに当たっ てコ ース単位 での読み込みが行い易いよ う にするためである。 こ こ で記述されるデータ はカム番号であ り 、 実際の動作は カ ムイ ンデッ クスデータで指定する。
編成動作に使用 されるカ ム番号はた と えば 0 〜 95の 96通 り で、 偶数はニ ッ ト動作、 奇数はタ ッ ク動作と し てペアで用いる。 従って実際に使用でき る度目 , 糸種 の組み合わせは 1 つの編地に対して 48種類と なる。 内
部コ ー ド は以上の通 り であるが、 呼び名 はニ ッ ト 0 〜 ニ ッ ト 47, タ ッ ク 0〜タ ッ ク 47と する。 換算はニ ッ ト n に対 し て n * 2 、 タ ッ ク n に対 し て n * 2 + l と な る 。 こ の n を度 目番号 ま た は度 目 コ ー ド と 呼ぶ。 ま た、 数値 128 〜 249 は ミ ス動作を表わすが、 実際に使 用するのは 128 のみである。 数値 250 〜 255 は他の制 御に用 いる ため予約済み と する。 目移 し動作の場合は 渡 し側に 0 、 受け側に 1 、 動作し ない ものは数値 128 を用 いる。
針の並びは フ ロ ン ト , バ ッ クの順 と する。 なお、 編 成のないべ ッ ド については何も書かない。 最初にでて く る コー ド が編成スター ト針の動作コー ド と な る。
(d) カ ムイ ンデッ クスデータ
1 つの編地全体に対して有効なデータ である。 こ の データ フ ァ イ ルはヘ ッ ダを持たない。 内容はカ ム形状 指定テーブル中で使用された度目 コー ド に対 し てそれ ぞれ度目値, 糸種を記述する。 ま た、 こ の フ ァ イ ル中 に元のデザィ ンデータ名を コ メ ン ト と し て持つ。 デー タ番号, データ バージ ョ ンについて も データ を持つ。 こ の フ ァ イ ルで用 い られる度 目値, 糸種は デザイ ン データ , シーケ ンスデータ で設定された数値その も の であるが、 こ れらがどの よ う な意味を持つかは実際に カ ム形状へ変換するプロ グラ ムに よ り 決定す る。 編機 本体でカ ムイ ンデッ クスデータ を読み込んでカ ム形状 を形成する時点でニ ッ ト , タ ッ ク 同時にカ ム番号へ変
換する。
本実施例では、 シーケ ンスデータの示す、 糸毎の編 地全体の編成順序を コース毎の編成順序におきかえ る こ と に よ り 編機の機種に対応さ ½"た上述の編成ス ケ ジ ュール, 編成パ ラ メ ータ テーブル, カ ム形状指定 テーブル, カ ムイ ンデッ クスデータを作成する。
エンジニア リ ングワークステーシ ョ ン 140 の表示器 の メ ニ ュー表示画面上でオペ レータ が コ ン ト ロ ール データ変換処理をメ ニ ュー選択する と (第 4 図のス テ ツ ブ S120) 、 ステ ッ プ S130〜 S170— S4000 の順序で コ ン 卜 ロールデータ変換処理が起動される。
この変換処理手順の詳細を第 27図に示す。
オペ レータ はコ ン ト ロールデータ に変換し たいシー ケンスデータ フ ァ イ ルをキーボー ド入力装置 110 か ら 指定入力す る (ステ ッ プ S4010)。 エ ン ジニ ア リ ン グ ワークステーシ ョ ン 140 の CPU は指定された シーケ ン スデータ フ ァ イ ルをフ ロ ッ ピーディ スクか ら読出 し、 内部メ モ リ に転送する (ステ ッ プ S4010 → S4020)。
続いて、 CPU はオペレータから作成した コ ン ト ロー ルデータの編機の機種情報を受け付ける。 CPU は、 フ ロ ッ ピーディ スクから、 機種情報に対応した コ ン ト 口 ールデータ作成プロ グラ ムを内部メ モ リ に ローディ ン グし、 以下、 このデータ作成プログラ ムに従っ て演算 実行を行う (ステ ツ プ S4030)。
CPU はま ず、 シーケ ンスデータ ではカ バー し きれな
いその機種の編機固有の コ ン ト ロールデータ を受け付 け内部メ モ リ に記憶する (ステ ッ プ S4040)。
次に、 内部メ モ リ の糸番号毎に並べ られた シーケ ン ス デー タ を範囲情報で指定さ れた範囲に渡 っ て検索 し、 コース順に従っ て、 コ ン ト ロ ールデータ の作成に 必要なパラ メ ータ を抽出する。 よ り 具体的に は、 ま ず コース番号 " を検索対象に設定し、 シーケ ンスデー 夕 の中の コース番号 " 1" 、 最初の糸番号に相当する範 囲か ら上述の コ ン ト ロールデータ に関連する ノ ラ メ一 タ を抽出する。 なお、 抽出するパラ メ ータ の種類内容 お よ びコ ン ト ロールデ一夕側のパラメ ータ と シーケ ン ス コ ン ト ロールデータ側のパラメ ータ の対応関係はプ ロ グラ ム中で数値演算式ま たは論理演算式の形態で規 定してお く も の と する。
次に、 CPU は予めプロ グラ ム中で規定された対応関 係に基づき 、 抽出 し たシーケ ンスデータ のパラ メ ータ を用 いて、 コ ン ト ロールデータ を作成 し 、 メ モ リ に記 憶す る 。 次に 、 コ ース番号 " 1" 、 次の糸番号以下の シ ー ケ ン ス デー タ に つ い て上述 と 同 様の 処理 を 行 ラ o
こ の よ う に して、 ゥエール方向に沿っ て、 順次に コ ン ト ロールデータ を作成し、 1 コース分の コ ン ト ロ ー ルデー タ を作成す る と ( ス テ ッ プ S4070 〜S4090)、 CPU は コ ース番号を更新し、 以下コース番号順に コ ン ト ロールデータ を作成して行 く 。 オペ レータ か ら指定
された範囲 ま での コ ン ト ロ ールデータ を作成す る と (ステ ッ プ S4060)、 オペレータからのフ ァ イ ル指示に 応じて、 これら コ ン ト ロールデータ を第 26図に示す種 類毎のテーブルの形態でそれぞれフ ロ ヅ ピーディ スク にフ ァ イ ル登録する。
こ の よ う に して、 フ ァ イ ル登録された コ ン ト ロール データ は、 キーボー ド入力装置 110 からのオペ レータ の転送指示に よ り 、 フ ロ ッ ピーデ ィ ス クか ら読出 さ れ、 第 2 図の編機制御盤 320 に転送される。 編機側で は、 この コ ン トロールデータ に基づき従来通 り 、 編成 動作を行う こ と になる。
(E) コ ン ト ロールデータの表示処理
表示画面上のメ ニュー選択画面でオペ レータ がコ ン ト ロールデータの表示処理を選択した場合 (第 4 図の ス テ ッ プ S120) 、 エ ン ジニ ア リ ン グ ワ ー ク ス テ ー シ ヨ ン 140 の CPU の実行手順はステ ッ プ S130〜S170~→ S5000 への進み、 コ ン ト ロールデータの表示処理を行 う 。 この処理はオペ レータからコ ン ト ロールデータ の 識別名を受け付け、 フ ロ ッ ピーディ スクか ら、 該当す る コ ン 卜 ロ ールデータ を読出 し て表示する処理であ る 。 ま た、 こ の表示画面を見て、 オペ レータ は キー ボー ド入力装置 110 か ら修正情報を入力 し 、 コ ン ト ロールデータ を変更する こ とが可能である。
次に、 本発明に 関わ る エ ン ジニア リ ング ワーク ス テーシ ヨ ン 140 の処理について、 説明 し てお く 。
a )編目構造データのメ モ リ 展開処理
編地の中の範囲指定された部分については編目構造 が共通のため、 本実施例では、 1 つの編目 についての みの編目構造を特徴パラメ ータの形態でオペ レータ力 S 指示入力する 。 エ ン ジニア リ ン グワーク ス テーシ ョ ン 1 40 では入力された特徴パラ メ ータ を指定範囲の各編 目 に割当てる こ と に よ り 編地全体の編み構造を表わす こ と に特徴がある。 こ のために、 本実施例では特徵パ ラ メ 一夕 を編目位置に対応させたメ モ リ 上の各記憶位 置に入力さ れた特徴パラメ ータ と 同一の特徴パラ メ一 タ を記憶させる。
ま た、 一つの編目 に対して上記特徴パラ メ ータ群を 格納する ための記憶領域を用意し、 次に少な く と も形 状指定 さ れた編 目範囲個数だ け上記記憶領域を設け る。 ま た、 編目位置 と メ モ リ 上の各記憶領域の位置 と の関係を 1 対 1 に対応させてお く 。
表示画面上に特徴パラ メ ータ を図形表示させる場合 には、 各記憶ア ド レスに対応させて、 表示ア ド レスが 算出される。
b )入力 (デザイ ン) データの図形表示
b - 1 : 形状の表示
本実施例では、 第 6 図の寸法データ を第 1 0図に示す よ う に表示画面上で位置指定して入力する。 こ の入力 データ は第 1 2図に示す よ う に寸法に比例させた輪郭線 図形で表示される。 ま た、 図柄設定時に も第 1 4図に示
すよ う に表示される。 オペレータ は作成し ょ う と する 編地形状で目視確認で き る ので、 編地の 目数設定を 誤っ て も 、 た だちにその誤 り に気が付 く こ と がで き る。
輪郭線表示は、 入力された形状寸法の定ま る複数の 端点の中で隣接する端点間を線分で結ぶ ド 、ッ ト画像を メ モ リ で作成し、 次に こ の ド ッ ト画像を表示装置に表 示する こ と で実現でき る。
b - 2 : 編目配列の表示
編目配列の表示はレイ ァ ゥ ト キヤ ンパス内の ビ ュー ポー ト に よ っ て 区切 ら れた部分 を表示す る 。 こ の ビューボー 卜 の大き さは指示した拡大率に よ つ て目数 と して決ま っ ている。 ビューポー ト によ り 選択された 部分が編目キ ャ ンパス上に拡大表示される。 表示は編 目 キ ヤ ンパス内の直線で区切られた長方形で表され、 こ の内部の色や こ こ に重ね られた図形に よ っ て、 パラ メータ を表現する。 この長方形の大き さ は画面上の ピ クセル値を用いて、 拡大率毎に決ま っ ている。 なお、 長方形の枠は通常白色で表示され、 編地外の部分は編 目 を表す長方形が黒色で表示される。
b- 3 : パラメータの図形表示
本実施例では編地の編み上が り 状態を報る ために、 糸番号毎の リ ンク等 (第 17図参照) 、 編地の構造を示 す複数のパラメータ情報を図形に よ り 表わ して表示す る。 こ のパラメ ータ表示を行う ためには、 ノ ラメ ータ
の種類を表わす図形パターンを予めエ ン ジニア リ ン グ ワークステーシ ョ ン 140 内の ROM ま たは フ ロ ッ ピデ ィ ス ク に予め格納 し てお き 、 上述の編 目配列 を表わ す ド ッ ト 画像 と上記図形パター ン と をメ モ リ 上で合成す る。 図形パター ンの配置位置や個数は入力のパラ メ一 夕 の 値 や 編 目 配列 か ら 定 ま る こ と は 言 う ま で も な い o
ま た、 編柄設計時に操作パラメ ータか ら表示対象の デー タ 内容が指示さ れた場合は 、 エ ン ジニ ア リ ン グ ワーク ステーシ ョ ン 140 内の CPU は第 28図の制御手順 を割込み的に実行する。 よ り 具体的には指示内容を識 別 し て指示されたデータ 内容についての表示を上述の 表示寸法を用 いて行う 。
本実施例では次のパラ メ 一夕 についての図形に よ り 状態表示を行 う こ と ができ る。
(a) 同一の編み方デー夕 :
第 16図における小さ な長方形の外側の色 で種類を表示
(b) 編目の度目 :
第 16図の上記長方形の内側の色で度目 を 表示
(c) 同一糸番号の糸の配列 :
第 16図の一点鎖線で配列を表示
(d) ループへ ッ ド :
ある編目から移し先への直線で表示、 そ
の線の色 は糸番号に対応する 。 ループ へッ ドの線が交叉している ものについて は重な り 関係を表わす。 ループへ ッ ドの 線のない編目は払い と なる。
(e) リ ンク :
編目の手同士を結ぶ直線で表示し 、 線の 色は糸番号を表わす (第 17図参照) 。 三 角形マーク , 逆三角形マーク は端を表わ す。 イ ンターシ ャ タイ プが設定された場 合はアルフ ァ べ ヅ ド文字でタ イ プを表わ す。
これらの属性パラメ一夕 については複数種を選択し て同時表示させる こ と も可能である。
また、 以上、 説明 した編地についての輪郭線画像お よび、 編目画像はエ ンジニア リ ングワーク ステーシ ョ ン 140 内のメ モ リ ( ビデオ RAM146) 上で CPU141よ り 作 成され、 合成される。 したがって、 CPU141お よ びビデ ォ RAM146が本発明第 4形態の第 1 〜第 3 画像処理手段 (第 1 図の第 1 〜第 3画像処理手段 3100〜 3300) と し て動作する。
c)デザイ ンデータ シーケンスデータ変換, シーケ ンスデータ Zコ ン 卜 ロールデータ変換に用いる対応関 係の表わ し方
上記のデータ変換に用いる 2 種のデータの対応関係 は次のよ う に表わす。
c-1 : 複数の変換前のパラ メ ータ Al〜 Anで変換後 のパラメ ータ B を表わす場合は、 B = A1 + Anの よ う な四則演算式 (ただ し 、 係数を含 む) , も し A1 = " 0 " な らば B = " 1" の よ う な論理演算式ま たは B = ( Al, A2,〜 An) の よ う なベク ト ル式を用いる。
c-2 : 条件を伴う ものについては論理条件式を上 記関係式に付加する。
こ の よ う な関係式については本実施例ではデータ変 換処理プロ グラ ムの中で規定 しているが、 テーブル形 態に ま と めて、 フ ロ ッ ピーディ ス ク に格納 し てお き 、 データ変換時に所望の関係式を用いる と 、 関係式を変 更する処理が容易 と なる。
次に本シス テムの効率的な使用方法について説明 し てお く 。
上述 し た処理手順で 1 つの編地について、 デザイ ン データ , シーケ ンスデータ , コ ン ト ロールデータ を作 成す る と 、 各デー タ はその識別名 と 共に フ ロ ッ ピー デ ィ ス ク に フ ァ イ ル登録される。 し たがっ て、 こ の編 地に対 し て 図柄や編 目構造を変更 し た い場合は 、 フ 口 ツ ビデ ィ ス クのデザイ ンデータ をエ ン ジニア リ ン グ ワークステーシ ョ ンに ローデイ ングする。 オペ レータ は表示画面上に編地表示状態を表示 し て 、 デザイ ン データ の必要箇所を修正する こ と で新たな編地のデザ イ ンデータ を作成 し、 新たな識別名でフ ロ ッ ピーディ
スクにフ ァ イ ル登録する。 こ のよ う な処理を実行する こ と で、 オペ レータ の入力する情報が減少し、 入力操 作が簡素化される。
ま た、 本システムに接続不可の'編機の コ ン ト ロール データ をオ ペ レー タ が手動で設定入力す る場合は、 シーケ ンスデータ をプ リ ンタ によ り 印刷出力する と よ い。 シーケ ンスデータ は編成針やべ ッ ド の駆動動作等 の編成手順を表わすので、 この編成手順に従っ て コ ン 卜 ロ ールデー タ を 設定 す る と 、 誤設定が少 な く な る。
本実施例の他、 次の例を実施でき る。
1 ) 本実施例ではシステムに接続可能な編機は横編み 両面編機について複数機種を想定しているが、 丸 編機等他種の編機について本発明を適用する こ と ができ る。
2 ) 本実施例では、 ネ ッ ト ワーク回線を介 して編機に コ ン ト ロ ールデータ を転送する よ う に し て い る が、 フ ロ ッ ピーディ スク等の携帯用記憶媒体を介 して編機にコ ン ト ロールデータ を入力する こ と も でき る。
3 ) 本実施例ではエンジニア リ ングワーク ステーシ ョ ン 140 で用いるプロ グラムおよび各種データ をフ ロ ヅ ピーディ ス ク に格納してお く よ う に している が、 ノ\ー ドディ スクやその他記憶媒体に格納 して も よ い こ と勿論である。 ま た、 上述の記憶媒体複
数種を併用的に用 いて も よ い こ と は言 う ま で も な い
参考のために、 米国特許 4, 6 08, 642 号の記録装置お よ び米国特許 4, 768, 3 5 7 号の編機の各々 と 本発明の相 違点を述べてお く 。 米国特許 4 , 6 08 , 642 号の記録装置 は、 本発明の よ う なデザイ ン情報ではな く 、 編成動作 を示す情報を色 コー ドの形態でオペ レータ が入力する と 、 記録装置が編機駆動用の制御データ を作成する。 こ れに対し 、 本発明は、 編地を構成する編目構造等を 示すデザイ ン情報をオペ レータが入力する と 、 ニ ッ ト デザイ ン システムでは、 自動的に編成動作を示す情報 お よ び編機駆動用の制御データ を作成する。 オペ レー タ は編成順序を考慮する こ と な く 、 データ入力を行 う こ と ができ るので、 入力操作が簡素化される。
米国特許 4 , 7 6 8, 3 5 7 号の編機は 、 編機駆動用制御 データ 自体をオペ レータが作成し なければな らず、 本 発明の よ う に、 デザイ ンデータか ら上記編機駆動用制 御データ を作成する こ と はでき ない。 産業上の利用可能性 本発明に よ れば、 オペ レータ は表示手段に表示され た編地画像を 目視確認する こ と で編み上が り の編地の 状態を知る こ と ができ る。 こ のため、 従来行っ て いた 試 し編みを行う必要がな く なる。 加えて、 確定入力 さ
れたデザィ ン情報が編成手順を示す動作情報や制御情 報に自動変換されるので、 機種の異なる編機に対し て 制御情報を設定する ためのオペレータの労力が大幅に 簡素化される。