JP7204589B2 - ニットデザインシステム - Google Patents

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Description

本発明は、横編機に編成させる編地のデザインデータを編集可能なニットデザインシステムに関する。
昨今、アパレル分野において、マスカスタマイゼーションが注目されている。例えば、以下のような生産モデルが挙げられる。アパレルメーカ等は、各ウェアに基本サイズ(例、S,M,L等)を予め設定する。顧客の体型の実寸と基本サイズとを比較して、顧客が選択したウェアのうち、実寸に最も適した基本サイズを有するウェアを選択する。選択されたウェアのサイズを実寸に応じて調整して、製品を生産する。更に、各製品の色や柄についても、顧客の希望に応じて変更可能とすることが挙げられる。
上述の生産モデルは、顧客の希望に近いウェアを大量生産品と同程度の価格で提供できると共に、在庫を実質的に無くすことができると期待される。
上述の生産モデルの一例として、布帛からなるスーツのパターンオーダーが挙げられる。布帛スーツのパターンオーダーでは、各スーツに対して基本サイズの型紙を用意しておき、顧客の体型の実寸に対応して型紙を可能な範囲で調整し、調整された型紙に沿って布帛を裁断し、布片を縫合することでスーツが製造される。
一方、ニットウェアでは、従来、編地のデザインデータを作成し、デザインデータに基づいて横編機に編地を編成させることがなされている(例えば、特許文献1参照)。デザインデータは、編地を構成する編目の情報を含むデータであり、編地の各所においてどのような編目をどのような順番で編成するのかを規定する。そのため、デザインデータは、編地の寸法に関する情報と、編地の柄に関する情報等とを含む。
特許文献1は、デザインデータをデザインシートとして可視化してモニタ上に表示した状態で、デザインデータに対してサイズ変更を行うことを開示する。
国際公開第2002/033598号
横編機によって編成されるニットウェアにおいてマスカスタマイゼーションを実現する場合、顧客の体型の実寸に適合しつつ、編地の所定のデザインを維持することを考慮すると、膨大な数のデザインデータを用意する必要がある。
顧客の体型は様々である。そのため、例えば、基本サイズのデザインデータを用意しておき、上記実寸に応じて基本サイズのデザインデータを修正する場合、布帛のパターンオーダーの型紙を調整する場合に比較して、多大な時間がかかる。即時性を考慮すると、様々な体型を想定して、多数の体型寸法のデザインデータを予め作成することが考えられる。しかし、例えば数千、更にはそれ以上といった膨大な数のデザインデータを予め作成する場合も、多大な時間がかかる。また、この場合、デザインデータを作成する作業者の負担も大きい。
そこで、本発明の目的の一つは、顧客の体型に応じた編地を編成できると共に、予め用意するデザインデータの数を少なくできるニットデザインシステムを提供することにある。
本発明のニットデザインシステムは、
編地を構成する編目の情報を含むデザインデータに基づいて、横編機に前記編地を編成させるためのプログラムを作成するニットデザインシステムであって、
予め設定された所定数の体型寸法に対応した前記デザインデータを基本データとして記憶するメモリと、
入力された顧客の体型の実寸と前記体型寸法とを照合して、前記基本データから前記実寸に適した候補データを選択する選択部と、
前記実寸に基づいて、前記編地に適した丈寸法を演算する第一演算部と、
前記候補データに設定されている丈寸法と演算された前記丈寸法との差分に応じて、前記候補データの前記丈寸法に対して、丈方向に変更すべきコース方向沿いの編目列の行数を演算する第二演算部と、
前記候補データにおける変更する丈方向の位置を決定する変更決定部と、
演算された前記行数及び決定された前記位置に応じて、前記候補データに対して前記編目列を増減して修正データを作成する作成部とを備え、
前記基本データには、コース方向沿いの編目列の挿入及び削除の少なくとも一方の修正が可能な複数の可変コースと、双方の前記修正が禁止された固定コースとが設定され、
前記変更決定部は、変更すべき前記編目列を前記可変コースから選択する。
本発明のニットデザインシステムの一形態として、
前記変更決定部は、複数の前記可変コースに対して、前記修正の優先順を設定可能に構成されており、設定された前記優先順に前記編目列を選択する形態が挙げられる。
本発明のニットデザインシステムの一形態として、
前記変更決定部は、複数の前記可変コースに対して、変更すべき前記編目列を均等に分配するように構成される形態が挙げられる。
本発明のニットデザインシステムの一形態として、
前記変更決定部は、選択した前記可変コースに対して、増減する前記編目列の上限数を設定可能に構成される形態が挙げられる。
本発明のニットデザインシステムの一形態として、
前記固定コースは、目増やしを行う編目列、目減らしを行う編目列、及び所定の柄を構成する編目列からなる群より選択される少なくとも一種の編目列を含む形態が挙げられる。
本発明のニットデザインシステムは、候補データに対する修正方向を丈方向に限定するため、修正方向を制限しない場合に比較して、予め用意する基本データの数が少なくてよい。この点で、基本データを作成する作業者の負担が軽減される。
また、基本データの数が少なくても、顧客の体型の実寸に応じて、候補データの着丈や袖丈等の丈寸法が調整される。そのため、上記実寸に対して、適した着丈や袖丈を有する編地が編成される。
更に、固定コースを除いて可変コースに対して編目列が増減されるため、所定のデザインが維持され易い。
修正の優先順を設定可能である本発明のニットデザインシステムによれば、所定のデザインやシルエットが維持され易い。この理由は、可変コースにおいて修正を優先的に行う箇所として、所定のデザインやシルエットに影響を与え難い箇所を設定できるからである。
変更すべき編目列を均等に分配する本発明のニットデザインシステムによれば、所定のデザインやシルエットが維持され易い。この理由は、複数の可変コースに対して同じ数の編目列が増減されることで、一つの可変コースに集中して複数の編目列が増減される場合に比較して、編目列の増減に起因するデザインやシルエットへの影響が小さくなり易いからである。
増減する編目列の上限数を設定可能である本発明のニットデザインシステムによれば、所定のデザインやシルエットが維持され易い。この理由は、選択された可変コースに対して、所定のデザインやシルエットに影響を与え難い範囲で編目列を増減可能な行数を設定できるからである。
固定コースが上述の特定の編目列を含む本発明のニットデザインシステムによれば、所定のデザインやシルエットが維持され易かったり、編成効率がよい編地が得られ易かったりする。この理由は、上記特定の編目列は、所定のデザインや横編み機の編成効率等に影響を与え易いものであり、可変コースはこのような編目列以外といえるからである。
図1は、実施形態1のニットデザインシステムを示す機能ブロック図である。 図2は、ニットウェアの体型寸法表の一例を示す説明図である。 図3は、候補データのデザインシートを示す説明図である。 図4は、候補データの身頃からコース方向沿いの編目列を削除する手順を示す説明図である。 図5は、候補データの身頃にコース方向沿いの編目列を挿入する手順を示す説明図である。 図6は、実施形態1のニットデザインシステムの適用例を示す説明図である。
以下、本発明のニットデザインシステムの実施形態の一例を図に基づいて説明する。
[実施形態1]
(全体構成)
図1の機能ブロック図に示す実施形態1のニットデザインシステム100は、入力部1と、編集部2と、メモリ3と、表示部4とを備える。このニットデザインシステム100は、編地を構成する編目の情報を含むデザインデータに基づいて、横編機9に編地を編成させるためのプログラムを作成する機能を有する。また、このニットデザインシステム100は、編地をデザインすること、即ち編地のデザインデータを新規作成したり、既存のデザインデータを修正したり等する機能を有する。横編機9は、2枚ベッド横編機や4枚ベッド横編機等が挙げられる。
実施形態1のニットデザインシステム100の特徴の一つとして、ニットウェアを着用する顧客の体型の実寸に応じて、編地のデザインデータに設定される丈寸法を調整するように構成されていることが挙げられる。より具体的には、ニットデザインシステム100は、予め設定された所定数の体型寸法に対応したデザインデータを基本データとし、上記実寸に最も適した体型寸法を有する基本データの丈寸法を上記実寸に応じて調整する。
以下、まず、基本データを説明する。その後、ニットデザインシステム100の各構成を詳細に説明する。
(基本データ)
デザインデータは、編地を構成する編目の情報、つまり編地の外形ラインに関する情報や寸法に関する情報、編地の柄に関する情報等を含むデータであり、編地の各所においてどのような編目をどのような順番で編成するのかを規定する。編目の情報として、表目、裏目、目移し等の情報、コース方向やウエール方向における編目の数等が挙げられる。換言すれば、デザインデータは、後述する編成コードの実行手順が規定されたデータであり、編地の設計図のようなものである。デザインデータは、通常、編地の外形を示す型紙に基づいて作成される。
ここでは、まず、作業者は、新規に作製するニットウェアに対して、所定数の体型寸法を設定する。次に、作業者は、設定された各体型寸法に対応したデザインデータを作成する。作成された各デザインデータは、各体型寸法の基本データとして利用される。
体型寸法の種類、寸法範囲、区分数等は、作業者が適宜選択できる。体型寸法の種類は、例えば、着丈、袖丈、バスト寸、ウェスト寸、ヒップ寸、肩幅等が挙げられる。ニットデザインシステム100は丈寸法の調整を行うため、作業者は、着丈及び袖丈の一方又は双方を設定する。
図2に示す体型寸法表では、バスト寸の大小によって、S,M,L,XLの4区分が設定されている。各区分には、着丈及び袖丈と、バスト寸と、バスト差(トップバストとアンダーバストとの差)と、ヒップ寸とが設定されている。本例では、各区分に対してバストダーツ及びヒップ寸の2項目について2つの増加サイズ(+1.5cm、+3cm)が設定されている。その結果、各区分が更に小区分に分けられている。一つの区分、例えばSサイズは、九つの小区分S1~S9を有する。結果として、9×4=36の小区分が設定されている。そのため、本例では、一種類のニットウェアに対して36通りの基本データが作成される。
なお、図2は、着丈(s10,m10)、袖丈(s11,m11)、バスト寸(s,m)、バスト差(a~c)、ヒップ寸(d~i)を小文字のアルファベット等で示すが、実際には数値範囲(cm)が設定されている。
上述の体型寸法の小区分数が少ないほど、基本データの作成時間が短くなる。この点で、基本データの作成による作業者の負担が軽減される。例えば、上述の36通りの基本データを最初から用意せず、顧客の実寸の分布において度数が高いと見込まれる小区分の基本データのみを作成しておき、顧客の要求が有った際に未作成の小区分の基本データを作成することが挙げられる。未作成の小区分の基本データは、既存の基本データを修正すれば短時間で作成可能である。このように既存の基本データを修正する場合、全ての小区分の基本データを作成する場合に比べて、作業者の負担が更に軽減される。
〈デザインシート〉
デザインデータの新規作成や寸法の修正等といった編集作業は、図3に示すように、デザインデータをデザインシート40として、モニタ等の表示部4上に表示して行う。
デザインシート40は、代表的には、一つの編目に対応するマス目がグリッド状に配置されたものであって、各マス目に編成コードが割り当てられたものが挙げられる。デザインシート40の横方向(図3では紙面左右方向)は、編地のコース方向、即ち幅方向に対応する。デザインシート40の縦方向(図3では紙面上下方向)は、編地のウエール方向、即ち丈方向に対応する。
編成コードは、横編機9に行わせる編成動作を視覚的に区別できるように表現されたアイコンである。編成コードは、例えば色、数字、図形、又はこれらの組み合わせにより表現される。編成コードに対応する編成動作は予め決められている。例えば、赤色で表される編成コードは、横編機9に表目を編成させる編成コード、緑色で表される編成コードは、横編機9に裏目を編成させる編成コード等と規定される。一つの編成コードに複数の編成動作が規定されることもある。例えば、表目を編成し、その表目を対向する針床に移動させるといった編成コードが挙げられる。
図3は、編地が身頃41と袖42(ここでは長袖)とを備えるセータのデザインシート40を簡略的に示す。図3は、以降の説明を分かり易くするために、身頃41のアームホール部43の下端から身頃41の裾の下端までの輪郭ラインと、各袖42のアームホール部43の下端から袖口の下端までの輪郭ラインとの間の領域にクロスハッチングを付して示す。上記領域は、編地が無い部分である。
図3に示す身頃41及び袖42において白色の領域は、所定の柄を横編機9に編成させる編成コードが割り当てられた領域である。図3に示す身頃41及び袖42においてハッチングが付された長方形状の各領域は、目減らし又は目増やしを横編機9に編成させる編成コードが割り当てられた領域(以下、増減部45と呼ぶことがある)である。
なお、図3において身頃41及び袖42の下方に位置し、ハッチングが付された横長のバー(範囲指定バー410,420)は、身頃41,袖42におけるコース方向の存在範囲を示す。図3において紙面左側に示す2本の縦長のバー(案内バー415,425)はそれぞれ、身頃41,袖42に割り当てられた代表的な編成コードを示す。案内バー415,425の下方に位置し、ハッチングが付された短いバー(指定バー411,421)はそれぞれ、身頃41,袖42を意味する。案内バー415,425の使用方法は後述する。
〈可変コース、固定コース〉
基本データには、可変コースと、固定コースとが設定される。可変コースは、基本データにおいてコース方向沿いの編目列の挿入及び削除の少なくとも一方の修正が可能な編成コースである。固定コースは、基本データにおいてコース方向沿いの編目列の挿入及び削除の双方の修正が禁止された編成コースである。ここでは、複数の可変コースが設定される。また、一つ又は複数の固定コースが設定される。
固定コースは、例えば、基本データにおいて、所定のデザインや編成効率等に影響を与え易い箇所に設定されることが挙げられる。つまり、固定コースは、基本データにおいてコース方向沿いの編目列の挿入又は削除がなされると、所定のデザインやシルエットを維持し難くなったり、着心地が悪くなり易かったり、編成効率が低下し易かったり等する箇所に設定されることが挙げられる。上記箇所として、例えば、目増やしを行う編目列、目減らしを行う編目列、所定の柄を構成する編目列等が挙げられる。固定コースが上記に列挙する編目列からなる群より選択される少なくとも一種の編目列を含むと、可変コースは上記に列挙する編目列以外の編目列から構成される。そのため、以下の少なくとも一つの効果が得られる。
(a)所定のデザインやシルエットが維持され易い。
(b)着心地が良い編地が得られ易い。
(c)編成し易い編地、即ち編成効率がよい編地が得られ易い。
可変コースは、基本データにおいて固定コース以外の箇所から設定されることが挙げられる。簡略的には、可変コースは、増減部45を除いて、アームホール部43よりも下側の箇所、股ぐりよりも下側の箇所等と設定されてもよい。
可変コース及び固定コースは、例えば、編成コードを指標として自動的に設定されることが挙げられる。この場合、例えば、身頃41の全域や袖42の全域にわたって、ウエール方向に沿って編目列をサーチして、上述の群に含まれる編目列を固定コースとし、上記群に含まれる編目列以外の箇所を可変コースとして自動設定する構成が挙げられる。上記のサーチ範囲は、身頃41や袖42の全域でなくてもよく、例えば丈の調整を行わない箇所等を除外してもよい。丈の調整を行わない箇所として、例えば裾や袖口(図3ではストライプのハッチングが付された領域)、脇及びその近傍等が挙げられる。作業者がデザインシート40を確認しながら可変コース及び固定コースを指定してもよい。
基本データは、上述の編成コード、可変コース、固定コースの設定を含んで、メモリ3(ここでは第一メモリ31)に記憶される。
(ニットデザインシステムの各構成)
〈入力部〉
本例の入力部1は、ウェアを着用する顧客の体型の実寸に関する情報を編集部2又はメモリ3(ここでは第二メモリ32)に入力する際に利用される。入力部1は、各種の入力インターフェースを含むことが挙げられる。後述するようにネットワーク5(図6)を介して、上記実寸に関する情報をニットデザインシステム100に取り込む場合、上記実寸に関する情報の受信部が入力部1として機能する。上記実寸を入力する方法は、後述の[ニットデザインシステムの適用例]の項で説明する。
その他、入力部1は、作業者がデザインデータを編集する際に利用される。例えば、入力部1は、上述のように表示部4に表示されるデザインシート40に固定コース等を設定したり、後述するように候補データのデザインシート40に修正の優先順や修正の上限数を設定したりすること等に利用される。この場合の入力部1は、例えば、キーボード、マウス、スキャナ、又はデジタイザ等を備えることが挙げられる。
〈編集部〉
編集部2は、編地のデザインに係る種々のデータを作成する機能を有する。本例の編集部2は、選択部20、第一演算部21、第二演算部22、変更決定部23、作成部24、プログラム作成部25等を備える。編集部2は、一つ又は複数のコンピュータで構成することが挙げられる。その他、編集部2は、上述の基本データを作成する基本データ作成部(図示せず)を備えてもよい。
以下、編集部2の各構成を説明する。
《選択部》
選択部20は、入力された顧客の体型の実寸と、基本データに設定された体型寸法とを照合して、基本データから実寸に適した候補データを選択する。上述の36通りの基本データが設定されている場合では、選択部20は、実寸と、図2に示す体型寸法表の各小区分とを照合して、実寸が適合する小区分の基本データ、又は実寸に最も近い小区分の基本データを36通りの中から選択する。以下、候補データが、小区分M5(着丈:m10、袖丈:m11)の基本データである場合を例に説明する。
選択部20は、編集部2に直接入力された実寸、又はメモリ3から呼び出した実寸を「入力された顧客の体型の実寸」として利用する。実寸の種類は、例えば、身長、袖丈(腕長さ)、バスト寸、ウェスト寸、ヒップ寸、肩幅等が挙げられる。丈寸法の調整に必要な実寸として、身長及び袖丈の少なくとも一方が入力される。
《第一演算部》
第一演算部21は、上述の顧客の体型の実寸に基づいて、編地に適した丈寸法を演算する。編地に適した丈寸法を算出する演算式は、編地のデザイン等に応じて予め設定される。代表的には、着丈の演算式は、顧客の身長に対する割合で設定される。袖丈の演算式は、顧客の袖丈に対する割合で設定される。例えば、ワンピースの着丈の演算式は、背丈(=身長×0.2)+スカート丈(=身長×0.3)等と設定される。例えば、七分袖の袖丈の演算式は、顧客の袖丈×0.8等と設定される。これらの演算式の定数は、一例であり、作業者が適宜変更して設定できる。
演算式はメモリ3(ここでは第三メモリ33)に記憶される。第一演算部21は、編集部2に直接入力された実寸、又はメモリ3から呼び出した実寸を演算に利用する。
《第二演算部》
第二演算部22は、選択された候補データの丈寸法に対して、コース方向沿いの編目列の挿入及び削除の少なくとも一方の修正を行うために、修正に必要な上記編目列の行数を求める。代表的には、挿入又は削除は、2コースを1単位として行われる。第二演算部22は、この単位数を求める。
具体的には、第二演算部22は、候補データに設定されている丈寸法と、第一演算部21によって演算された丈寸法との差分を演算する。演算された着丈が例えばmであれば、着丈の差分は(m-m10)である。演算された袖丈が例えばmでれば、袖丈の差分は、(m-m11)である。
更に、第二演算部22は、上記差分に応じて、候補データの丈寸法に対して、丈方向に変更すべきコース方向沿いの編目列の行数を演算する。この編目列の行数(以下、変更単位数と呼ぶ)は、コース方向に沿って並ぶ編目列であってウエール方向に並列する編目列の行数であり、上記差分を1目当たりの丈寸法で除することで求められる。1目当たりの丈寸法は、度目数やゲージ情報等から求められる。
第二演算部22は、演算式等といった演算に必要な情報をメモリ3から呼び出して、演算に利用する。
《変更決定部》
変更決定部23は、候補データにおける変更する丈方向の位置を決定する。詳しくは、変更決定部23は、候補データに設定されている丈寸法に対して、コース方向沿いの編目列の挿入及び削除の少なくとも一方の修正を行う編目列の数に応じて、各編目列の丈方向の位置を決定する。第二演算部22が求めた変更単位数に応じて、上記修正を行う編目列、即ち変更すべき編目列の位置が決定される。特に、変更決定部23は、変更すべき編目列を候補データの可変コースから選択し、固定コースから選択しない。
本例の変更決定部23は、複数の可変コースに対して、修正(挿入、削除)の優先順を設定可能に構成されている。そして、変更決定部23は、設定された優先順に、変更すべき編目列を選択する。
ここで、可変コースは、編目列の挿入や削除といった修正が可能な編成コースとして設定されている。しかし、編成コースのウエール方向の位置によって、例えば編地のデザインやシルエット、着心地、編成効率等に与える影響の度合いが異なることがある。これに対し、上記影響の度合いが小さいと考えられる位置の可変コースから優先的に変更すべき編目列が選択される構成は、シルエットや着心地が良好な編地や、編成し易い編地が得られ易い。
修正の優先順は、例えば、編成コード等を指標として自動的に設定されることが挙げられる。例えば、増減部45の直下及びその近傍を構成する編成コース、外形の変化が実質的にない箇所又は小さい箇所を構成する編成コース、柄が無い無地の箇所を構成する編成コース等は、優先順が高い可変コースとして設定されることが挙げられる。
作業者が候補データのデザインシート40を確認しながら、修正の優先順を指定してもよい。図3の案内バー415,425の左側に付された四角及び数字は、優先順を示す。四角内の数字が小さいほど、優先順が高いことを意味する。優先順の表示方法は数字以外でもよく、例えば色別でもよい。
その他、修正の優先順を予め自動的に設定してデザインシート40の案内バー415,425に優先順を表示しておき、作業者が表示される優先順を変更してもよい。
また、本例の変更決定部23は、選択した可変コースに対して、増減する編目列の上限数を設定可能に構成されている。
ここで、例えば変更単位数がある程度多い場合に、一つの可変コースに対して、コース方向沿いの編目列の挿入、削除を集中的に行うと、所定のデザインやシルエットを維持し難くなったり、着心地が悪くなったりすることが考えられる。これに対し、一つの可変コースにおける編目列の挿入数又は削除数が制限された構成は、シルエットや着心地が良好な編地が得られ易い。本例のように、増減する編目列の上限数と上述の修正の優先順とが設定された構成は、シルエットや着心地が良好な編地が更に得られ易い。
上述の上限数は作業者が適宜設定できる。この場合、設定された上限数は選択された可変コースに対して自動的に設定される構成が挙げられる。又は、編集部2は第三演算部(図示せず)を備え、第三演算部は、第二演算部22で演算された変更単位数を選択された可変コースの数で除した値を演算し、この演算値を上記上限数としてもよい。この場合、第三演算部で演算された上限数が各可変コースに対して自動的に設定される構成が挙げられる。これら二つの構成では、選択された可変コースに対して同じ行数の編目列が挿入又は削除される。
又は、例えば、上記上限数は、選択された可変コースの編成コードを参照して自動的に設定される構成が挙げられる。この構成の一例として、可変コースを挟んで、ウエール方向に隣り合う固定コースがある場合、両固定コース間に介在される可変コースの数(以下、介在数と呼ぶ)に応じて上記上限値が設定されることが挙げられる。上記介在数が少なければ(例、5以下)、上記上限数を1とし、上記介在数がある程度多ければ(例、6以上10以下)、上記上限数を2とし、上記介在数が多ければ(例、11以上)、上記上限数を3とする等と設定されることが挙げられる。このように各可変コースにおける上記上限数は異なってもよいし、上述のように同じでもよい。
作業者がデザインシート40を確認しながら、選択された可変コースごとに上述の上限数を指定してもよい。指定された上限数は、例えば案内バー415,425の左側に、上述の優先順と共に表示すると(図示せず)、作業者が把握し易い。上記上限数の表示方法は適宜選択できる。
上述の第二演算部22で演算された変更単位数、及び変更決定部23で決定された編目列の位置といった修正情報を含む候補データは、作成部24に出力される。
《作成部》
作成部24は、上述の修正情報に応じて、候補データにおけるコース方向沿いの編目列を増減して、候補データを修正した修正データを作成する。
修正データは、上述の修正情報に応じて自動的に作成される構成が挙げられる。更に、図4,図5に示すように、候補データ及び上記修正情報と修正データとを表示部4に表示して、作業者が修正前後の状態を確認できるようにしてもよい。図4(A),図5(A)は、図3に示す候補データのデザインシート40において破線の長方形で囲まれる領域の一部を拡大して示す。図4(B),図5(B)は、修正データのデザインシート401を示す。
以下、図4,図5を参照して、袖丈を修正せず、着丈のみを修正する場合を説明する。
図4に示すように身頃41に対してコース方向沿いの編目列の削除を行う場合、作成部24は、優先順に従って、候補データにおいて選択された可変コースの位置で所定数の編目列の削除を行って修正データを作成する。図4(B)に示す修正データのデザインシート401において、袖42は候補データと同じ状態に維持され、身頃41は可変コースにおいて優先順一位が付された位置の編目列が削除された状態である。図4(B)において上記編目列が削除された箇所には、クロスハッチングが付されている。
図5に示すように身頃41に対してコース方向沿いの編目列の挿入を行う場合、作成部24は、優先順に従って、候補データにおいて選択された可変コースの位置で所定数の編目列の挿入を行って修正データを作成する。ここでは、作成部24は以下の手順に従って修正データを作成するように構成されている。図5は、以下の手順が分かり易いように、身頃41,袖42にハッチングを付した階段状の編目群を追加している。図5(C)は、階段状の編目群のみを示し、編目列の挿入、削除の状態を説明し、左図は修正前、中央図が修正中、右図が修正後を示す。
候補データにおける身頃41及び袖42の双方に対して、身頃41の可変コースにおいて優先順一位が付された位置で編目列を一旦挿入する(図5(C)の中央図参照)。次に、袖42に対して挿入された編目列を削除し、身頃41では挿入された編目列をそのままにする(図5(C)の右図参照)。図5(B)に示す修正データのデザインシート401において、袖42は上述の位置の編目列が削除された状態であり、身頃41は上述の位置に編目列が挿入された状態である。図5(B)において上記編目列が削除された箇所には、クロスハッチングが付されている。
本例では、図4(A),(B)の対比、図5(A),(B)の対比から示されるように、修正の前後において、身頃41と各袖42とにおける丈方向の相対位置が変化しない。このような修正データは、編成し易い。
なお、着丈のみを修正する場合を説明したが、袖丈のみを修正する場合、着丈及び袖丈の双方を修正する場合も、上述の手順と同様に行うことができる。また、着丈に対する上述の修正情報と、袖丈に対する上述の修正情報とが独立して設定可能である。そのため、身頃41と袖42とにおいてコース方向に一連の編成情報を維持しながら、着丈と袖丈とをそれぞれ独立して修正することができる。
本例の作成部24は、更に、後述の追加項目を参照して、色や柄等に関する編成コードを必要に応じて入力して、修正データを作成する。
《プログラム作成部》
プログラム作成部25は、作成された修正データに基づいて横編機9に編成を行わせるためのプログラムを作成する。プログラムには、実際の編針の動作、キャリッジの移動、及び編糸の繰り出し手順等が規定されている。プログラムは、USBメモリ等の記録媒体、有線、又は無線等を介して横編機9に送られる。プログラム作成部25から送られたプログラムに応じて横編機9が動作することで、編地が編成される。
〈メモリ〉
本例のメモリ3は、上述のように基本データを記憶する第一メモリ31と、顧客の体型の実寸を記憶する第二メモリ32と、上述の演算式やその他の演算に必要な設定値、演算結果等の演算に関する情報を記憶する第三メモリ33とを備える。
更に、本例のメモリ3は、編地において変更可能な追加項目に関する情報を記憶する第四メモリ34を備える。追加項目は、実寸に対応した丈修正とは別に、編地に対して変更可能な項目として設定される。追加項目は、例えば、色、柄、好みの丈等が挙げられる。「好みの丈」は、編地に設定された着丈の標準値(例、図2のs10,m10等)や袖丈の標準値(例、図2のs11,m11等)に対して、作業者が任意に設定する(例、+2cm又は-2cm)。顧客が好みの丈を選択した場合、第一演算部21は、実寸に対して好みの丈の値を加えて又は減らして、編地に適した丈寸法を演算する。
メモリ3は、一つ又は複数の記憶装置で構成される。その他、メモリ3は、編地のデザインに関係するその他の情報を記憶できる。
〈表示部〉
表示部4は、作業者が編地のデザインに関する情報を視覚的に把握するためのものである。表示される情報として、上述のデザインシート40,401等が挙げられる。表示部4として、例えば液晶ディスプレイ、タッチパネル等が挙げられる。表示部4がタッチパネルである場合、表示部4の一部は、入力部1として機能することがある。
[ニットデザインシステムの適用例]
図6に示すように、実施形態1のニットデザインシステム100は、複数のサーバ(ここではサーバ51,52)を備え、これらがネットワーク5を介して接続されていてもよい。
ここで、顧客の体型の実寸は、顧客自身又はアパレルメーカの店舗等の端末機器50からネットワーク5を介して、ニットデザインシステム100に送信されることが挙げられる。端末機器50は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ又はスマートフォン等の情報処理装置等が挙げられる。上記実寸の測定は、顧客自身や店舗の店員が行ってもよいし、採寸アプリ等を利用してもよい。
サーバ51は、主として上述の実寸の入力と候補データの選択とを行うことが挙げられる。サーバ52は、主として候補データの修正を行うことが挙げられる。
本例のサーバ51は、入力部1、選択部20、第二メモリ32等を備える。また、サーバ51は、上述の図2の体型寸法表に付された小区分のコード、上述の追加項目に関するコード等を記憶するメモリ(図示せず)を備える。サーバ51の選択部20は、上記実寸と小区分とを比較して、上記実寸に適した小区分を選択する。サーバ51は、選択された小区分のコードと、追加項目のコードと、実寸等とをサーバ52に送信する。
本例のサーバ52は、第一演算部21、第二演算部22、変更決定部23、作成部24、プログラム作成部25、第一メモリ31、第三メモリ33、第四メモリ34等を備える。サーバ52は、サーバ51から送信された小区分のコードと、第一メモリ31に記憶される基本データとを照合して、候補データを特定する。サーバ52の第一演算部21は、送信されてきた上記実寸を用いて、丈寸法を演算する。上述の追加項目(好みの丈)がある場合、サーバ52の第一演算部21は、サーバ51から送信された追加項目のコードに基づいて、上記実寸に対して好みの丈の値を加えて又は減らして、丈寸法を演算する。上述の追加項目(色、柄)がある場合、サーバ52の作成部24は、サーバ51から送信された追加項目のコードと、第四メモリ34に記憶される追加項目に関する情報とを照合して編成コードを特定し、修正データを作成する。
≪主な効果≫
本例のニットデザインシステム100によれば、顧客の体型、特に着丈や袖丈といった丈に応じた編地を編成できつつ、予め用意するデザインデータの数を少なくすることができる。上述の例では36通り以下の基本データを用意すればよく、数千通り、更にはそれ以上の基本データを用意する必要がない。また、ニットデザインシステム100は、選択された候補データを上述の差分に応じて修正すればよく、顧客の体型の実寸に応じてデザインデータを新しく作成しなくてよい。
[その他の実施形態]
実施形態1では、優先順や上限数を設定可能な例を説明した。
その他、変更決定部23は、複数の可変コースに対して、変更すべき複数の編目列を均等に分配するように構成されることが挙げられる。この場合、編集部2は、以下の第四演算部(図示せず)を備えることが挙げられる。第四演算部は、選択された可変コースの数を第二演算部22で演算された変更単位数で除することで、各可変コースにおける編目列の挿入数又は削除数を演算する。可変コースの選択数は予め設定されることが挙げられる。
更に、修正の優先順が設定されている場合、例えば優先順が高い上位x位までの可変コースを選択して編目列を分配するように変更決定部23を構成することが挙げられる(xは任意に設定される自然数)。
又は、更に、修正の優先順と修正の上限数が設定されている場合において、上限数が異なる可変コースが複数存在する場合、変更決定部23は以下のように構成されることが挙げられる。まず、全可変コースの各々に対して、優先順に従って1変更単位ずつ挿入又は削除を行う。次に、上限数が2以上である可変コースの各々に対して、優先順に従って1変更単位ずつ挿入又は削除を行う。次に、上限数が3以上である可変コースの各々に対して、優先順に従って1変更単位ずつ挿入又は削除を行う。変更決定部23は、このような手順を繰り返し行って、可変コースの位置を設定するように構成される。
複数の可変コースに対してコース方向沿いの編目列の挿入、削除が均等に行われる構成は、上述のように一つの可変コースに対して集中的に上記編目列の挿入、削除が行われる場合に比較して、シルエットや着心地が良好な編地等が得られ易い。この構成に加えて、修正の優先順が設定された場合には、シルエットや着心地が良好な編地が更に得られ易い。
100 ニットデザインシステム
1 入力部
2 編集部
20 選択部、21 第一演算部、22 第二演算部、23 変更決定部
24 作成部、25 プログラム作成部
3 メモリ
31 第一メモリ、32 第二メモリ、33 第三メモリ、34 第四メモリ
4 表示部
40,401 デザインシート、41 身頃、42 袖、43 アームホール部
45 増減部、410,420 範囲指定バー、411,421 指定バー
415,425 案内バー
5 ネットワーク
50 端末機器、51,52 サーバ
9 横編機

Claims (5)

  1. 編地を構成する編目の情報を含むデザインデータに基づいて、横編機に前記編地を編成させるためのプログラムを作成するニットデザインシステムであって、
    予め設定された所定数の体型寸法に対応した前記デザインデータを基本データとして記憶するメモリと、
    入力された顧客の体型の実寸と前記体型寸法とを照合して、前記基本データから前記実寸に適した候補データを選択する選択部と、
    前記実寸に基づいて、前記編地に適した丈寸法を演算する第一演算部と、
    前記候補データに設定されている丈寸法と演算された前記丈寸法との差分に応じて、前記候補データの前記丈寸法に対して、丈方向に変更すべきコース方向沿いの編目列の行数を演算する第二演算部と、
    前記候補データにおける変更する丈方向の位置を決定する変更決定部と、
    演算された前記行数及び決定された前記位置に応じて、前記候補データに対して前記編目列を増減して修正データを作成する作成部とを備え、
    前記基本データには、コース方向沿いの編目列の挿入及び削除の少なくとも一方の修正が可能な複数の可変コースと、双方の前記修正が禁止された固定コースとが設定され、
    前記変更決定部は、変更すべき前記編目列を前記可変コースから選択する、
    ニットデザインシステム。
  2. 前記変更決定部は、複数の前記可変コースに対して、前記修正の優先順を設定可能に構成されており、設定された前記優先順に前記編目列を選択する請求項1に記載のデザインシステム。
  3. 前記変更決定部は、複数の前記可変コースに対して、変更すべき前記編目列を均等に分配するように構成される請求項1に記載のデザインシステム。
  4. 前記変更決定部は、選択した前記可変コースに対して、増減する前記編目列の上限数を設定可能に構成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のデザインシステム。
  5. 前記固定コースは、目増やしを行う編目列、目減らしを行う編目列、及び所定の柄を構成する編目列からなる群より選択される少なくとも一種の編目列を含む請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のデザインシステム。
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