JP3061216B2 - 刺繍ブロックデータ展開装置 - Google Patents

刺繍ブロックデータ展開装置

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JP3061216B2
JP3061216B2 JP3306602A JP30660291A JP3061216B2 JP 3061216 B2 JP3061216 B2 JP 3061216B2 JP 3306602 A JP3306602 A JP 3306602A JP 30660291 A JP30660291 A JP 30660291A JP 3061216 B2 JP3061216 B2 JP 3061216B2
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史明 浅野
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Brother Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍ブロックデータ展
開装置に関し、特にブロック列を刺繍縫いする為のステ
ッチデータを求める際に、各ブロックにおける刺繍縫い
の始点と終点との位置関係或いは最終針落ち点と終点と
の位置関係に基いて、ブロックの主辺の分割数を変更
するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本願出願人は、刺繍模様の為の刺
繍データを極力少ない記憶容量で記憶できるようにする
為に、例えば特公昭60─42740号公報において、
文字や図形などの刺繍模様を複数の刺繍領域(ブロッ
ク)に分割し、これらブロックの輪郭を画定する為の複
数の輪郭線素を示すブロックデータと、刺繍糸によりブ
ロック内に形成する縫目の数を規定する糸密度データと
を含む刺繍領域データを記憶するようにし、これらブロ
ックデータと糸密度データとに基いて各ブロック毎の針
落ち点の位置データを求め、その針落ち位置データを用
いて刺繍模様を刺繍縫いするようにした刺繍模様記憶再
生装置を提案した。
【0003】例えば図11に示すように、前記ブロック
が矩形状のブロックHの場合には、刺繍領域データは、
糸密度データと、このブロックの相対向する1対の輪郭
線素である1対の主辺を規定する1番点1Hの座標〜4
番点4Hの座標からなるブロックデータとから構成され
ており、先頭の1番点1HがブロックHの刺繍縫いの始
点を意味し、また末尾の4番点4Hが刺繍縫いの終点を
意味している。従って、この刺繍領域データを自動的に
展開処理することにより所謂逆N型縫目パターンのステ
ッチデータを求める場合には、1番点1H及び3番点3
Hで規定される第1主辺h1と2番点2H及び4番点4
Hとで規定される第2主辺h2とが糸密度データに基づ
く分割数で夫々分割され、1番点1H(始点)と2番点
2Hの座標と、4番点4H(終点)まで第1主辺h1上
の分割点である針落ち位置と第2主辺h2上の針落ち位
置の座標とが交互に記憶される。即ち、始点と終点とは
対角位置関係であり、しかも1番点1Hから2番点2H
に向かう最初の縫目の縫目方向と3番点3Hから4番点
4Hに向かう最後の縫目の縫目方向とは、第1主辺h1
から第2主辺h2に向かう方向である。
【0004】ところで、前記ブロックHに加えて、ブロ
ックHと略同様の2つのブロックI・Jが、図示のよう
に1つの頂点で接触した上下位置関係となるように配置
される場合には、オペレータはこれら3つのブロック
H、I、Jからなる刺繍領域データを編集処理するとき
に、両ブロックI・Jの先頭又は最後の縫目が2重にな
らないようにこれら2つの縫目方向を考慮し、ブロック
Iに関して、余分な補助針落ち点pIを追加する一方、
1番点1Iと2番点2Iとを入れ換え且つ3番点3Iと
4番点4Iとを入れ換えるとともに、ブロックJに関し
て、1番点1Jと2番点2Jとを入れ換え且つ3番点3
Jと4番点4Jとを入れ換えるなどの編集作業を施すよ
うにしている。
【0005】更に、図12に示すように、前記ブロック
Hの刺繍領域データから所謂V型縫目パターンのステッ
チデータを求める場合には、第1主辺h1と第2主辺h
2とが糸密度データに基づく分割数で夫々分割され、1
番点1H(始点)の座標と、第1主辺h1上の針落ち位
置と第2主辺h2上の針落ち位置の座標とが1つおきに
交互に記憶される。即ち、最終の針落ち位置は分割数に
より3番点3H或いは4番点4Hとなる。
【0006】前記同様に、3つのブロックH、I、Jが
1つの頂点で接触した上下位置関係となるように配置さ
れる場合には、オペレータはこれらブロックH、I、J
からなる刺繍領域データを編集処理するときに、両ブロ
ックI、Jの糸密度が一定になるようにこれらブロック
I、Jの分割数を考慮し、ブロックIに関して、最終の
針落ち位置が終点に一致しないときには、補助針落ち点
pIを追加する一方、1番点1Iと2番点2Iとを入れ
換え且つ3番点3Iと4番点4Iとを入れ換えるととも
に、ブロックJに関して、1番点1Jと2番点2Jとを
入れ換え且つ3番点3Jと4番点4Jとを入れ換えるな
どの編集作業を施すようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すように、
3つのブロックH、I、Jからなる刺繍領域データから
逆N型縫目パターンのステッチデータを求める場合に、
ブロックIのように刺繍縫いの始点と終点とが同一の第
1主辺i1側にあるときには、ブロックI・Jに関して
1番点〜4番点の各々を入れ換えするとともに、補助針
落ち点pIを追加しなければならず、刺繍領域データ作
成時の編集作業が非常に面倒になること、補助針落ち点
pIに関連する点線で示す縫目が下打ち縫いとなり、こ
の下打ち縫い部に相当する刺繍部分だけが盛り上がるの
で、見栄えや風合いが悪化すること、などの問題があ
る。
【0008】更に、図12に示すように、3つのブロッ
クH、I、Jからなる刺繍領域データからV型縫目パタ
ーンのステッチデータを求める場合に、ブロックIのよ
うに最終針落ち点と終点4Iとが一致しないときには、
ブロックI・Jに関して1番点〜4番点の各々を入れ換
えするとともに、補助針落ち点pIを追加しなければな
らず、刺繍領域データ作成時の編集作業が非常に面倒に
なること、補助針落ち点pIに関連する点線で示す縫目
が下打ち縫いとなり、この下打ち縫い部に相当する刺繍
部分だけが盛り上がるので、見栄えや風合いが悪化する
こと、などの問題がある。
【0009】本発明の目的は、刺繍縫いするブロック又
はブロック列における刺繍縫いの始点と終点との設定を
簡略化でき、しかも刺繍縫いの見栄えや風合いを向上で
きるステッチデータを作成できるようにした刺繍ブロッ
クデータ展開装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の刺繍ブロック
データ展開装置は、図1の機能ブロック図に示すよう
に、刺繍ミシンにおけるX方向とY方向とに独立に位置
制御される布移動手段を駆動する為に、刺繍縫いすべ
数のブロックからなるブロック列についてブロックデ
ータと糸密度を規定する糸密度データとを記憶したデー
タ記憶手段を備え、このデータ記憶手段に記憶したデー
タを刺繍縫いの針落ち点を規定するステッチデータに展
開する刺繍ブロックデータ展開装置において、データ記
憶手段には、各ブロックの相対向する1対の輪郭線素で
ある1対の主辺を規定する位置データが格納されるとと
もに、更にブロック又はブロック列における糸密度を規
定する糸密度データと刺繍縫いの始点と終点とを規定す
るデータが格納され、前記ブロックの最初の縫目が先行
して刺繍される隣接ブロックの最終の縫目と異なる場合
に、各ブロック毎に、データ記憶手段に記憶されたデー
タに基いて、主辺上の針落ち点が略等間隔となるように
分割数を求めるとともに、始点と終点が前記隣接ブロッ
クにおける終点と同一主辺側にあるときには1対の主辺
の分割数を1だけ異ならせる分割数演算手段を設け、ブ
ロック毎に、データ記憶手段に記憶された主辺の位置デ
ータと分割数演算手段で求めた分割数に基いて1対の主
辺上の針落ち点の位置を演算する針落ち点演算手段を設
けたものである。
【0011】請求項2の刺繍ブロックデータ展開装置
は、図1の機能ブロック図に示すように、刺繍ミシンに
おけるX方向とY方向とに独立に位置制御される布移動
手段を駆動する為に、刺繍縫いすべき複数のブロックか
らなるブロック列についてブロックデータと糸密度を規
定する糸密度データとを記憶したデータ記憶手段を備
え、このデータ記憶手段に記憶したデータを刺繍縫いの
針落ち点を規定するステッチデータに展開する刺繍ブロ
ックデータ展開装置において、データ記憶手段には、各
ブロックの相対向する1対の輪郭線素である1対の主辺
を規定する位置データが格納されるとともに、更にブロ
ック又はブロック列における糸密度を規定する糸密度デ
ータと刺繍縫いの始点と終点とを規定するデータが格納
され、ブロックの最初の縫目が先行して刺繍される隣接
ブロックの最終の縫目と異なる場合に、各ブロック毎
に、データ記憶手段に記憶されたデータに基いて、主辺
上の針落ち点が略等間隔となるように分割数を求めると
ともに、始点と終点が前記隣接ブロックにおける終点と
同一主辺側にあって最終針落ち点が終点に一致しないと
きには前記分割数を1だけ増加又は減少させる分割数演
算手段を設け、ブロック毎に、データ記憶手段に記憶さ
れた主辺の位置データと分割数演算手段で求めた分割数
に基いて1対の主辺上の針落ち点の位置を演算する針落
ち点演算手段を設けたものである。
【0012】
【作用】請求項1の刺繍ブロックデータ展開装置におい
ては、刺繍縫いすべき複数のブロックからなるブロック
列の各ブロックの相対向する1対の輪郭線素である1対
の主辺を規定する位置データと、このブロック又はブロ
ック列における糸密度を規定する糸密度データ及び刺繍
縫いの始点と終点とを規定するデータとがデータ記憶手
段に格納されており、分割数演算手段は、ブロックの最
初の縫目が先行して刺繍される隣接ブロックの最終の縫
目と異なる場合に、各ブロック毎に、主辺上の針落ち点
が略等間隔となる分割数を求めるとともに、始点と終点
が前記隣接ブロックにおける終点と同一主辺側にあると
きには、分割数演算手段により1対の主辺の分割数を1
だけ異ならせて求める。そして、針落ち点演算手段は、
各ブロックにおける1対の主辺上の針落ち点の位置を
ータ記憶手段に記憶された主辺の位置データと分割数
演算手段で求めた分割数とに基いて、ブロック毎に演算
する。
【0013】ここで、例えばブロックの始点と終点と
が、このブロックに後続する後続ブロックとの位置関係
により、同一主辺側に設定されたときには、これら始点
と終点を含む主辺の分割数は他の主辺の分割数より
「1」だけ多い分割数で分割され、これらの分割点に針
落ち位置が求められるので、始点から終点に亙って1対
の主辺上の針落ち位置を交互に結ぶ所謂逆N型縫目パタ
ーンで刺繍縫いするときに、最終針落ち位置が終点に確
実に一致する。その結果、針落ち点演算手段で求められ
た複数の針落ち点の位置データからなるステッチデータ
に基いて布移動手段が刺繍ミシンにおけるX方向とY方
向とに独立に位置制御されるので、加工布上に形成され
たブロック又はブロック列の刺繍縫いの見栄えや風合い
を向上させることができる。
【0014】請求項2の刺繍ブロックデータ展開装置に
おいては、前記第1請求項と略同様に作用するが、次の
点で異なる。即ち、分割数演算手段は、各ブロック毎
に、主辺上の針落ち点が略等間隔となる分割数を、デ
タ記憶手段に記憶されたデータに基いて求めるととも
に、始点と終点が前記隣接ブロックにおける終点と同一
主辺側にあって最終針落ち点が終点に一致しないときに
、その分割数を1だけ増加又は減少させて求める。
して、針落ち点演算手段は、各ブロックの1対の主辺上
の針落ち点の位置を、データ記憶手段に記憶された主辺
の位置データと分割数演算手段で求めた分割数とに基い
て、ブロック毎に演算する
【0015】つまり、ブロック又はブロック列の始点か
ら終点に亙って1対の主辺上の針落ち位置を1つおきに
交互に順次結ぶ所謂V型縫目パターンで刺繍縫いすると
きに、最終針落ち位置が終点に確実に一致するように分
割数が調節される。その結果、針落ち点演算手段で求め
られた複数の針落ち点の位置データからなるステッチデ
ータに基いて布移動手段が刺繍ミシンにおけるX方向と
Y方向とに独立に位置制御されるので、加工布上に形成
されたブロック又はブロック列の刺繍縫いの見栄えや風
合いを向上させることができる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、〔作用〕の項
で説明したように、データ記憶手段のデータに刺繍縫い
の始点と終点とを規定する一方、分割数演算手段と針落
ち点演算手段とを設け、各ブロックにおいて、そのブロ
ックの最初の縫目が先行して刺繍される隣接ブロックの
最終の縫目と異なる場合に、刺繍縫いの始点と終点が前
記隣接ブロックにおける終点と同一主辺側にあるときに
、1対の主辺の分割数を1だけ異ならせるので、最終
針落ち位置が終点に確実に一致することになるから、補
助針落ち点を省略できる。それ故ブロック又はブロック
列の刺繍縫いの見栄えや風合いを向上できる。特に、ブ
ロックにおける刺繍縫いの始点と終点のデータをデータ
記憶手段に設定するだけで、1番点〜4番点を入れ換え
たり、補助針落ち点を追加する必要がなくなるから、デ
ータ記憶手段に格納するデータの作成又はそのデータの
編集作業が著しく簡単化する。
【0017】請求項2の発明によれば、〔作用〕の項で
説明したように、データ記憶手段のデータに刺繍縫いの
始点と終点とを規定する一方、分割数演算手段と針落ち
点演算手段とを設け、最終針落ち位置が終点に確実に一
致するように、1つのブロックにおいて分割数を調節す
るので、前記第1請求項と同様の効果を得ることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、ブロック又は複数のブロック列
からなる刺繍領域に縫目を施す為のステッチデータ(針
落ち位置データ)を作成する刺繍ブロックデータ展開装
置に本発明を適用した場合のものである。刺繍ブロック
データ展開装置1は、図2に示すように基本的には、文
字や画像を表示するCRT表示器10と、キーボード1
1と、ハードディスク装置などからなる外部記憶装置1
2と、刺繍領域を規定する規定点の座標を入力する為の
座標入力器(マウス)13及びこれらが接続された制御
ボックス14とから構成されている。この制御ボックス
14には、後述する制御装置Cやフロッピーディスクド
ライブ装置16(図3参照)が内蔵されている。
【0019】次に、刺繍ブロックデータ展開装置1の制
御系は、図3のブロック図に示すように構成されてい
る。制御装置Cの入出力インターフェース20には、キ
ーボード11と、外部記憶装置(データ記憶手段に相
当)12と、座標入力器13と、CRT表示器10の為
の表示駆動回路15と、フロッピーディスクドライブ装
置(FDD)16の為のフロッピーディスクコントロー
ラ(FDC)17とが夫々接続されている。
【0020】前記キーボード11には、加工布に施す刺
繍模様や縫目密度などを入力する為のものであり、アル
ファベット、数字、記号などの刺繍模様を指示する為の
キーやデータの入力に必要な種々のキーが設けられてい
る。また、外部記憶装置12には、文字や図形などの複
数種類の刺繍模様に関する刺繍領域データ(模様輪郭デ
ータ)を刺繍模様番号と対応づけて格納する為の刺繍デ
ータメモリ30が設けられている。
【0021】ここで、この刺繍データメモリ30に格納
された刺繍領域データとして、例えば一般的な四角形か
らなる複数のブロック群(これが、ブロック列に相当
し、刺繍領域群に相当する)で構成された刺繍模様のと
きには、図4に示すように、先ず第1ブロック群に関し
て、糸色番号データと、糸密度を規定する糸密度データ
と、そのブロック群の刺繍縫いの始点及び終点が格納さ
れるとともに、この第1ブロック群に含まれる複数のブ
ロックの相対向する1対の輪郭線素である1対の主辺を
規定する為に、第1ブロックについて1番点〜4番点、
第2〜第nブロックについて3番点と4番点が格納さ
れ、第2ブロック群〜第nブロック群に関しても前記第
1ブロック群と同様に複数の座標が格納されている。
【0022】例えば、図7に示すように、矩形状の4つ
のブロック群H・I・J・Kからなる刺繍模様の刺繍領
域データには図5・図6に示すように、先ず1つのブロ
ックからなるブロック群Hに関して、糸色番号データ
と、糸密度データと、そのブロック群Hの刺繍縫いの始
点1H及び終点4Hと、ブロック群Hに含まれる1つの
ブロックの相対向する第1主辺h1と第2主辺h2とを
規定する1番点1H〜4番点4Hからなるブロック座標
データとが格納される。また、1つのブロックからなる
ブロック群Iに関して、糸色番号データと、糸密度デー
タと、そのブロック群Iの刺繍縫いの始点1I及び終点
3Iと、ブロック群Iに含まれる1つのブロックの相対
向する第1主辺i1と第2主辺i2とを規定する1番点
1I〜4番点4Iからなるブロック座標データとが格納
される。
【0023】更に、1つのブロックからなるブロック群
J及び1つのブロックからなるブロック群Kに関しても
同様に、糸色番号データや糸密度データやブロック座標
データが格納されている。従って、各ブロックつまり各
ブロック群H・I・J・K毎に、これら1番座標〜4番
座標の格納順序と始点及び終点とに基いて、第1主辺h
1、i1、j1、k1と第2主辺h2、i2、j2、k
2上における針落ち位置が、1番点側及び2番点側から
順次縫製順に夫々求められる。
【0024】制御装置Cは、CPU21とCPU21に
データバスなどのバス24を介して接続された入出力イ
ンターフェース20とROM22及びRAM23とから
構成されている。このROM22には、後述の本案特有
のステッチデータ展開処理制御の制御プログラムなどが
格納されている。RAM23には、外部記憶装置12か
ら読出された刺繍領域データを格納する刺繍データメモ
リ、糸色メモリ、糸密度メモリ、ワーキングメモリや、
CPU21で演算した演算結果を一時的に格納する各種
メモリやカウンタやポインタなどのメモリが設けられて
いる。
【0025】次に、刺繍ブロックデータ展開装置1で行
なわれるステッチデータ展開処理制御のルーチンについ
て、図8のフローチャートに基いて説明する。但し、こ
のステッチデータ展開処理制御においては、第1主辺上
の針落ち位置と第2主辺上の針落ち位置とを刺繍縫いの
始点から順次交互に結んだ所謂逆N型ステッチデータに
展開するように制御される。尚、図中符号Si(i=3
0、31、32・・・・)は各ステップである。
【0026】キーボード11において、刺繍縫いする刺
繍模様が選択されるとともに、縫製開始が指令されると
この制御が開始され、先ずカウンP・QとメモリM・N
とが夫々クリアされ(S30)、選択された刺繍模様の
刺繍領域データが外部記憶装置12の刺繍データメモリ
30から読込まれ、この刺繍領域データのうち糸色番号
データは糸色メモリに格納され、糸密度データは糸密度
メモリに格納され、更に複数のブロック群のデータは刺
繍データメモリに格納される(S31)。次に、これら
ブロック群データに基いてブロック群数(ブロック群の
総数)が検索されてブロック群数メモリNに格納される
(S32)。
【0027】次に、1つのブロック群を特定する為にブ
ロック群カウンタPに「1」がセットされ(S33)、
次にカウンタPで指示するブロック群に含まれるブロッ
ク数が検索されてブロック数メモリMに格納され(S3
4)、次に1つのブロックを特定する為にブロックカウ
ンタQに「1」がセットされる(S35)。次に、ブロ
ックカウンタQで指示するブロックの第1・第2主辺か
らなる1対の主辺の平均長さを糸密度に基づく針落ち間
隔ピッチ(ステッチピッチ)tで割り算した分割数Fが
求められる(S36)。
【0028】次に、カウント値Qがブロック数Mと一致
していないときつまりブロックカウンタQで指示するブ
ロックがカウント値Pで指示するブロック群における最
終のブロックでないときには(S37:No)、1番点
と3番点とで規定される第1主辺と2番点と4番点とで
規定される第2主辺とが分割数Fで夫々分割される(S
41)。しかし、カウント値Qがブロック数Mと一致し
ているときに(S37:Yes)、始点と終点とが同一
主辺上つまり第1主辺上又は第2主辺上に存在するとき
には(S38:Yes)、これら始点と終点とが存在す
る第1主辺又は第2主辺が分割数(F+1)で分割され
且つ始点と終点とが存在しない他の第2主辺又は第1主
辺が分割数Fで分割される(S39)。但し、S37で
Yesと判定されても、S38でNoと判定されたとき
には、S41において第1主辺と第2主辺とが夫々分割
数Fで分割される。
【0029】次に、第1主辺上の分割点つまり複数の針
落ち位置の位置座標と第2主辺上の複数の針落ち位置の
位置座標とが夫々演算され、1番点〜4番点を含む複数
の第1主辺上の針落ち位置と第2主辺上の針落ち位置と
が、始点と終点とに基いて、始点から順次交互に連ねた
配列順序でワーキングメモリに順次記憶される(S4
0)。
【0030】次に、ブロックカウンタQのカウト値が
「1」つインクリメントされ(S42)、このカウント
値Qがブロック数M以下のときには(S43:No)、
S36〜S43が繰り返され、ブロック群カウンタPで
指示するブロック群の各ブロックについて針落ち位置が
順次求められる。そして、ブロックカウント値Qがブロ
ック数Mより大きいときには(S43:Yes)、次の
ブロック群を指示する為にブロック群カウンタPのカウ
ント値が「1」つインクリメントされ(S44)、この
カウント値Pがブロック群数N以下のときには(S4
5:No)、S34〜S45が繰り返され、全てのブロ
ック群について針落ち位置が順次求められる。そして、
ブロック群カウント値Pがブロック群数Nより大きいと
きには(S45:Yes)、ワーキングメモリに格納し
た複数の針落ち位置データにおいて、同一の針落ち位置
データが連続する場合には、2番目以降の針落ち位置デ
ータを削除するなどの整理処理が実行され(S46)、
この制御を終了する。
【0031】例えば、図5・図6に示す刺繍領域データ
の場合には、図7に示すように、ブロック群Hに関し
て、始点1Hと終点4Hとに基いて、始点1Hが存在す
る第1主辺h1上に終点4Hが存在しないので、第1主
辺h1と第2主辺h2とが夫々例えば6分割され、1番
点1H〜4番点4Hを含むこれら両主辺h1・h2上の
針落ち位置が、始点(1番点1H)、2番点2Hを格納
後、終点(4番点4H)まで第1主辺h1と第2主辺h
2とを交互に配列した逆N型配列順序で針落ち位置デー
タとしてワーキングメモリに格納される。また、ブロッ
ク群Iに関して、始点1Iと終点3Iとに基いて、始点
1Iが存在する第1主辺i1上に終点3Iが存在するの
で、第1主辺i1が(6+1)分割され且つ第2主辺i
2が6分割され、1番点1I〜4番点4Iを含むこれら
両主辺i1・i2上の針落ち位置が、始点(1番点1
I)、2番点2Iを格納後、終点(3番点3I)まで第
1主辺i1と第2主辺i2とを交互に配列した逆N型配
列順序で針落ち位置データとしてワーキングメモリに格
納される。
【0032】また、ブロック群Jに関しても同様に、始
点2Jと終点4Jとに基いて、始点2Jが存在する第2
主辺j2上に終点4Jが存在するので、第2主辺j2が
(6+1)分割され且つ第1主辺j1が6分割され、1
番点1J〜4番点4Jを含むこれら両主辺j1・j2上
の針落ち位置が、始点(2番点2J)、1番点1Jを格
納後、終点(4番点3J)まで第2主辺j2と第1主辺
j1とを交互に配列した逆N型配列順序で針落ち位置デ
ータとしてワーキングメモリに格納される。更に、ブロ
ック群Kに関して、始点1Kと終点4Kとに基いて、始
点1Kが存在する第1主辺k1上に終点4Kが存在しな
いので、第1主辺k1と第2主辺k2とが夫々6分割さ
れ、1番点1K〜4番点4Kを含むこれら両主辺k1・
k2上の針落ち位置が、始点(1番点1K)、2番点2
Kを格納後、終点(4番点4K)まで第1主辺k1と第
2主辺k2とを交互に配列した逆N型配列順序で針落ち
位置データとしてワーキングメモリに格納される。
【0033】以上説明したように、設定された刺繍縫い
の始点と終点とが同一の第1主辺側或いは第2主辺側に
あるときには、最終のブロックにおける始点と終点とが
存在する第1主辺或いは第2主辺の分割数が他の第2主
辺或いは第1主辺分割数より「1」つだけ多い分割数で
分割されるので、最終針落ち位置が終点に確実に一致す
ることになり、刺繍縫いの見栄えや風合いを向上できる
ステッチデータを作成することができる。しかも、刺繍
縫いする各ブロックにおける刺繍縫いの始点と終点との
設定するだけで、1番点〜4番点をブロック毎に変える
必要もないので、データ作成や編集処理が著しく簡単化
する。
【0034】尚、刺繍領域データを構成するブロックと
して、第1・第2主辺が曲線や円弧からなるブロックで
構成されるものでもよい。尚、ステッチデータ展開処理
制御の制御プログラムを外部記憶装置12に格納するこ
とも可能である。尚、本発明の刺繍ブロックデータ展開
装置を刺繍縫い可能な各種のミシンに組み込むことも可
能である。
【0035】次に、別実施例について説明する。刺繍領
域データから複数の針落ち位置データを求めるときに、
例えば図10のブロック群Hに示すように、第1主辺h
1上の複数の針落ち位置と第2主辺h2上の複数の針落
ち位置に関して、始点1Hから終点4Hまで第2主辺h
2上の針落ち位置と第1主辺h1上の針落ち位置とを1
つおきに交互に結んだ所謂V型縫目パターンのステッチ
データを作成するように制御することも可能である。
【0036】即ち、この針落ち位置データを求める為の
ステッチデータ展開処理制御のルーチンについて、図9
のフローチャートに基いて説明する。尚、S50〜S5
7とS64〜S67とについては、前記ステッチデータ
展開処理制御のS30〜S37とS42〜S46とに夫
々同様なので、その説明を省略する。カウント値Qがブ
ロック数Mと一致するときつまりブロックカウンタQで
指示するブロックがカウント値Pで指示するブロック群
における最終のブロックのときには(S57:Ye
s)、ブロックカウンタQで指示するブロックの始点と
終点及び分割数Fとに基いて、このブロックにおける最
終の針落ち位置と終点とが一致するか否かの検索が行な
われ(S58)、これら最終の針落ち位置と終点とが一
致しないときには(S59:No)、分割数Fが「1」
つインクリメントされる(S60)。
【0037】次に、1番点と3番点とで規定される第1
主辺と2番点と4番点とで規定される第2主辺とが分割
数Fで夫々分割され(S61)、次に第1主辺上の複数
の針落ち位置の位置座標と第2主辺上の複数の針落ち位
置の位置座標とが夫々演算され、1番点〜4番点を含む
これら複数の針落ち位置が、始点と終点とに基いて、第
1主辺上の針落ち位置と第2主辺上の針落ち位置とを1
つおきに交互に配列した配列順序で針落ち位置データと
してワーキングメモリに順次記憶される(S62)。
【0038】例えば、図5・図6に示す刺繍領域データ
の場合には、図10に示すように、ブロック群Hとブロ
ック群Kとに関して、最終の針落ち位置と終点4H・4
Kとに夫々一致するので、これらブロック群H・Kの第
1主辺h1・k1と第2主辺h2・k2とは夫々分割数
例えば「11」で分割され、またブロック群Iとブロッ
ク群Jとに関して、最終の針落ち位置と終点3I・4J
とに夫々一致しないので、これらブロック群I・Jの第
1主辺i1・j1と第2主辺i2・j2とは夫々分割数
「11+1」で分割される。従って、この場合において
も、前記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0039】尚、各ブロック群内における最終の針落ち
位置と終点とを一致させればよいので、その為に分割数
を(F+1)とするブロックを、ブロック群に含まれる
複数のブロックのうち第1・第2主辺の平均値が最大と
なるブロックとすることも可能である。尚、分割数を
(F−1)として最終の針落ち位置と終点とを一致させ
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2の発明の構成を示す機能ブロック
図である。
【図2】本発明の実施例の刺繍ブロックデータ展開装置
の概略斜視図である。
【図3】刺繍ブロックデータ展開装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図4】複数のブロック群からなる刺繍領域データを説
明する説明図である。
【図5】図7に示す4つの矩形状のブロックからなる刺
繍模様の刺繍領域データを説明する説明図の一部分であ
る。
【図6】図7に示す4つの矩形状のブロックからなる刺
繍模様の刺繍領域データを説明する説明図の一部分であ
る。
【図7】ステッチデータ展開制御で求めた針落ち位置デ
ータに基いて縫製した逆N型縫目模様を説明する例示図
である。
【図8】ステッチデータ展開制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図9】実施例に係るステッチデータ展開制御のルー
チンの概略フローチャートである。
【図10】実施例に係るステッチデータ展開制御で求
めた針落ち位置データに基いて縫製したV型縫目模様を
説明する例示図である。
【図11】従来の技術に係る図7相当図である。
【図12】従来の技術に係る図10相当図である。
【符号の説明】
1 刺繍ブロックデータ展開装置 12 外部記憶装置 21 CPU 22 ROM 23 RAM 30 刺繍データメモリ C 制御装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍ミシンにおけるX方向とY方向とに
    独立に位置制御される布移動手段を駆動する為に、刺繍
    縫いすべき複数のブロックからなるブロック列について
    ブロックデータと糸密度を規定する糸密度データとを記
    憶したデータ記憶手段を備え、このデータ記憶手段に記
    憶したデータを刺繍縫いの針落ち点を規定するステッチ
    データに展開する刺繍ブロックデータ展開装置におい
    て、 前記データ記憶手段には、各ブロックの相対向する1対
    の輪郭線素である1対の主辺を規定する位置データが格
    納されるとともに、更に前記ブロック又はブロック列に
    おける糸密度を規定する糸密度データと刺繍縫いの始点
    と終点とを規定するデータが格納され、 前記ブロックの最初の縫目が先行して刺繍される隣接ブ
    ロックの最終の縫目と異なる場合に、各ブロック毎に、
    データ記憶手段に記憶されたデータに基いて、主辺上の
    針落ち点が略等間隔となるように分割数を求めるととも
    に、始点と終点が前記隣接ブロックにおける終点と同一
    主辺側にあるときには1対の主辺の分割数を1だけ異な
    らせる分割数演算手段を設け、 前記ブロック毎に、データ記憶手段に記憶された主辺の
    位置データと分割数演算手段で求めた分割数に基いて1
    対の主辺上の針落ち点の位置を演算する針落ち点演算手
    段を設けたことを特徴とする刺繍ブロックデータ展開装
    置。
  2. 【請求項2】 刺繍ミシンにおけるX方向とY方向とに
    独立に位置制御される布移動手段を駆動する為に、刺繍
    縫いすべき複数のブロックからなるブロック列について
    ブロックデータと糸密度を規定する糸密度データとを記
    憶したデータ記憶手段を備え、このデータ記憶手段に記
    憶したデータを刺繍縫いの針落ち点を規定するステッチ
    データに展開する刺繍ブロックデータ展開装置におい
    て、 前記データ記憶手段には、各ブロックの相対向する1対
    の輪郭線素である1対の主辺を規定する位置データが格
    納されるとともに、更に前記ブロック又はブロック列に
    おける糸密度を規定する糸密度データと刺繍縫いの始点
    と終点とを規定するデータが格納され、 前記ブロックの最初の縫目が先行して刺繍される隣接ブ
    ロックの最終の縫目と異なる場合に、各ブロック毎に、
    データ記憶手段に記憶されたデータに基いて、主辺上の
    針落ち点が略等間隔となるように分割数を求めるととも
    に、始点と終点が前記隣接ブロックにおける終点と同一
    主辺側にあって最終針落ち点が終点に一致しないときに
    は前記分割数を1だけ増加又は減少させる分割数演算手
    段を設け、前記ブロック毎に、データ記憶手段に記憶さ
    れた主辺の位置データと分割数演算手段で求めた分割数
    に基いて1対の主辺上の針落ち点の位置を演算する針落
    ち点演算手段を設けたことを特徴とする刺繍ブロックデ
    ータ展開装置。
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