JPWO2016143216A1 - フロントガラスの排水構造 - Google Patents

フロントガラスの排水構造

Info

Publication number
JPWO2016143216A1
JPWO2016143216A1 JP2017504572A JP2017504572A JPWO2016143216A1 JP WO2016143216 A1 JPWO2016143216 A1 JP WO2016143216A1 JP 2017504572 A JP2017504572 A JP 2017504572A JP 2017504572 A JP2017504572 A JP 2017504572A JP WO2016143216 A1 JPWO2016143216 A1 JP WO2016143216A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
windshield
groove
wall
width direction
basic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017504572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6432088B2 (ja
Inventor
教行 堤
教行 堤
芳和 梅田
芳和 梅田
岡部 浩司
浩司 岡部
正樹 河村
正樹 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2016143216A1 publication Critical patent/JPWO2016143216A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6432088B2 publication Critical patent/JP6432088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/20Sealing arrangements characterised by the shape
    • B60J10/25Sealing arrangements characterised by the shape characterised by water drainage means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R13/00Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
    • B60R13/07Water drainage or guide means not integral with roof structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J1/00Windows; Windscreens; Accessories therefor
    • B60J1/02Windows; Windscreens; Accessories therefor arranged at the vehicle front, e.g. structure of the glazing, mounting of the glazing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

排水溝(11)は、フロントガラス(2)側の側端面(10b−1)とフロントピラー(4)の対向壁(4a)との間でフロントガラス(2)の前面側に開口する基本溝部(11a)と、基本溝部(11a)の底部側からフロントガラス(2)の車幅方向内側に凹状に窪む拡張溝(11b)を有する。さらに、排水溝(11)は、基本溝部(11a)の底部のうちの、フロントガラス(2)側の側端面(10b−1)とフロントピラー(4)の対向壁(4a)のそれぞれに対して車幅方向に離間した位置から、基本溝部(11a)の開口(11a−1)側に向かって突出する壁部(11c)を有する。

Description

本発明は、車室の前方に配置されるフロントガラスの排水構造に関するものである。
本願は、2015年3月6日に出願された日本国特願2015−044892号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
車室の前方に配置されるフロントガラス側の側端面とフロントピラーの間には、車室内方向に窪む排水溝が略上下方向に沿って延設されている。排水溝は、フロントガラスの前面から側方に流れ出た雨水等の水を捕捉し、その水を車体前部の所定経路から車体の下方に排出する。
ところで、車両の走行時等に、フロントガラスの前面から雨水等の水が排水溝に大量に流入すると、その水が排水溝で捕捉しきれずにフロントピラーを越えて車体側方に飛散する可能性が考えられる。このため、従来よりこの対策が案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のフロントガラスの排水構造では、排水溝の底部に、排水溝の延出方向に沿う複数のリブが突設されている。この排水構造を採用した場合、フロントガラスの前面から雨水等の水が排水溝内に流れ込むと、隣接する複数のリブが毛細管現象を誘発して排水溝内に流れ込んだ水をスムーズに排水溝の下方に誘導する。
日本国特開平11−334358号公報
しかし、特許文献1に記載のフロントガラスの排水構造においては、排水溝内で毛細管現象を誘発するように複数のリブが排水溝の底部に密に設けられているため、水を捕捉可能な排水溝内の有効断面が複数のリブによって狭められてしまう。このため、車両の走行時に、フロントガラスの前面から大量の水が排水溝内に流入すると、排水溝で処理しきれずに排水溝から水が溢れて車体側方に飛散する可能性が考えられる。
本発明に係る態様は、上記事情に鑑みてなされたもので、車両の走行時に、フロントガラスの前面側から排水溝方向に大量の水が回り込んだ場合にも、その水を排水溝を通して安定して排出することができるフロントガラスの排水構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係るフロントガラスの排水構造は、車室の前方に配置されるフロントガラスと、該フロントガラスの車幅方向外側に配置されるフロントピラーと、前記フロントガラスと前記フロントピラーの間で車室内側に凹状に窪み、捕捉した水を下方に排水する排水溝と、を備えたフロントガラスの排水構造において、前記排水溝が、前記フロントガラス側の側端面と当該側端面に対向する前記フロントピラーの対向壁との間で前記フロントガラスの前面側に開口する基本溝部と、前記基本溝部の底部側から前記フロントガラスの車幅方向内側に凹状に窪む拡張溝と、前記基本溝部の底部のうちの、前記フロントガラス側の側端面と前記フロントピラーの対向壁のそれぞれに対して車幅方向に離間した位置から、当該基本溝部の開口側に向かって突出する壁部と、を備える。
上記(1)の構成により、車両の走行時には、フロントガラスの前面に当たった走行風がフロントガラスの側部からフロントピラーを乗り越えて車体側方へと流れる。この走行風の主流は、排水溝の基本溝部の開口側領域において基本溝部内の空気を主流の流れに沿うように引き込み、その引き込みを契機として基本溝部内を旋回する第1の旋回流を生じさせる。
この第1の旋回流は、フロントピラーの対向壁に沿って基本溝部の底部側に進んだ後に壁部の車幅方向外側面に沿って立ち上がるように旋回する。そして、第1の旋回流の壁部の車幅方向外側面に沿って立ち上がる流れは、排水溝内において新たに空気を引き込み、その引き込みを契機として排水溝内の拡張溝寄りの領域を旋回する第2の旋回流を生じさせる。この第2の旋回流は、基本溝部の開口のうちの、フロントガラス側の側端面の近傍部分から拡張溝の車幅方向内側の内壁側に進んだ後に壁部の車幅方向内側面に沿って立ち上がるように旋回する。
こうして、走行風の主流によって排水溝内に引き起こされる第1の旋回流と第2の旋回流とは、フロントガラスの前面に当たって側端面の近傍に流れた雨水等の水を排水溝内の基本溝部と拡張溝とに引き込むようになる。したがって、車両の走行時には、大量の溝を、排水溝を通して排水することが可能になる。
(2)上記(1)の態様において、前記フロントピラーには、前記フロントガラスの側部背面側に向かって延出するガラス取付壁が延設され、前記フロントガラスは、側縁部が前記ガラス取付壁に対して車両前方側に離間して配置され、前記拡張溝の少なくとも一部は、前記フロントガラスの側縁部と前記ガラス取付壁の間の離間スペースに設けられても良い。
上記(2)の場合、フロントガラスの側縁部とガラス取付壁の間の離間スペースを利用して拡張溝の断面積を確保することができる。このため、排水溝の断面積を拡張溝部分で充分に確保でき、その分、車体外部に臨む基本溝部の幅をより狭めたり、フロントピラーのフロントガラスの側端部との対向壁をより低くすることができる。したがって、これらのいずれか一方、若しくは、両方によって車両の外観品質をより高めることができる。
(3)上記(2)の態様において、前記フロントガラスの背面は、当該フロントガラスの側端部から車幅方向内側に離間した部位がスペーサを介して前記ガラス取付壁に支持され、前記拡張溝の車幅方向内側の内壁は、前記スペーサの車幅方向外側の面によって構成されても良い。
上記(3)の場合、スペーサと拡張溝の車幅方向内側の内壁とが共用されるため、部品点数を削減して製品コストの低減を図ることができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つの態様において、前記壁部は、前記基本溝部のうちの、前記フロントガラス側の側端面と前記フロントピラーの対向壁の略中央位置に設けられることが望ましい。
上記(4)の場合、走行風の主流によって誘起されるフロントピラーの対向壁から基本溝部の底部方向に向かい、さらに壁部の車幅方向外側面に沿って立ち上がる第1の旋回流と、フロントガラス側の側端面から拡張溝内を旋回して壁部の車幅方向内側面に沿って立ち上がる第2の旋回流が、フロントガラス側の側端面とフロントピラーの対向壁の略中央位置で振り分けられて作られることになる。このため、第1の旋回流と第2の旋回流の一方が他方をかき消すことが抑制され、第1の旋回流と第2の旋回流がバランス良く作られることになる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つの態様において、前記壁部は、前記基本溝部の前記拡張溝よりも前記開口寄りの領域まで延出していることが好ましい。
上記(5)の場合、フロントピラーの対向壁から基本溝部の底部方向に向かう第1の旋回流が、壁部の延出端を直接超えて拡張溝側に入り込みにくくなるため、フロントガラス側の側端面から拡張溝内に向かう第2の旋回流の流れが阻害されにくくなる。
(6)上記(5)の態様において、前記壁部の延出端は、前記基本溝部の前記拡張溝よりも前記開口寄りの領域のうちの、車両前後方向の中央位置よりも前記基本溝部の底部寄り位置に位置されていることがさらに好ましい。
上記(6)の場合、壁部の延出端が基本溝部の開口を通して外部から見えにくくなる。
本発明に係る態様によれば、車両の走行時に、走行風の主流が、フロントピラーの対向壁に沿って基本溝部の底部側に進んだ後に壁部の車幅方向外側面に沿って立ち上がるように旋回する第1の旋回流と、フロントガラス側の側端面の近傍部分から拡張溝の車幅方向内側の内壁側に進んだ後に壁部の車幅方向内側面に沿って立ち上がるように旋回する第2の旋回流と、を誘起させるため、フロントガラスの前面側から排水溝方向に大量の水が回り込んだ場合にも、第1の旋回流と第2の旋回流がその水を排水溝内の基本溝部と拡張溝に引き込み、排水溝を通して安定して排出することができる。
したがって、本発明に係る態様によれば、車両の走行時に水を効率良く排水溝内に引き込むことができることから、排水溝からフロントピラーを乗り越えて車体側方に飛散する水を少なくすることができるとともに、フロントガラス側の側端面とフロントピラーの間の段差を少なくして、風切音の発生の低減と見栄えの向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両の図1のII−II断面に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両の図1のII−II断面に沿う断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この実施形態に係るフロントガラスの排水構造を採用した車両1の一部を左前部斜め上方側から見た斜視図である。
車両1の車室の前方にはフロントガラス2が配置され、フロントガラス2の側部には車体のルーフ部3から斜め前部下方に向かって延出するフロントピラー4が配置されている。なお、図1中の符号5は、左側のフロントドアであり、符号6は、フロントドア5に昇降自在に保持されたサイドガラスである。
図2は、図1のII−II断面に対応する断面を示す図である。
同図に示すように、フロントピラー4は、車体に取り付けられたフロントガラス2の側端部2aに対向する対向壁4aを有している。対向壁4aは、フロントガラス2の側端部2aに対して、車体前方FR側に向かって外開きとなるように傾斜して配置されている。
また、フロントピラー4には、フロントガラス2の側縁部の背面側に向かって延出するガラス取付壁4bが延設されている。ガラス取付壁4bは、フロントガラス2の窓枠部を構成するボディ側のベース部材7に接合されている。フロントガラス2の背面は、フロントガラス2の側端部2aから車幅方向LRの内側に所定距離離間した位置において接着剤8によってガラス取付壁4bに固定されている。
また、フロントガラス2の側縁部には、フロントガラス2の側部を車両1に対してシールするためのウェザーストリップ10が取り付けられている。ウェザーストリップ10は、フロントガラス2の側縁部の背面に接合される取付基部10aと、取付基部10aからフロントガラス2の側端部2aに沿って屈曲してフロントガラス2の側端部2aに密接するシールリップ10bと、取付基部10aからガラス取付壁4b方向に延出して端部がガラス取付壁4bに当接するダム部10cと、ダム部10cからガラス取付壁4bの前面に沿ってフロントピラー4の対向壁4a方向に延出してフロントピラー4に密接するピラーシール壁10dと、を有している。ダム部10cは、フロントガラス2をガラス取付壁4bの前面に接着する接着剤8の外側(車幅方向LRの外側)に配置されて、接着剤8の外側方向へのはみ出しを規制する。また、ダム部10cは、フロントガラス2をガラス取付壁4bに対して前方側に所定高さ離間させるためのスペーサを兼ねている。
フロントガラス2の側縁部に一体に設けられたウェザーストリップ10と、フロントピラー4の対向壁4aの間には、車室内側に凹状に窪み、その窪み部分で水を捕捉して捕捉した水を下方に排出する排水溝11が形成されている。
なお、この実施形態においては、ウェザーストリップ10のシールリップ10bの外側面がフロントガラス側の側端面10b−1を構成している。
排水溝11は、フロントガラス側の側端面10b−1とフロントピラー4の対向壁4aとの間でフロントガラス2の前面側に開口する基本溝部11aと、基本溝部11aの底部側からフロントガラス2の車幅方向の内側に拡張して設けられる(車幅方向内側に凹状に窪む)拡張溝11bと、基本溝部11aの底部(ピラーシール壁10d)から基本溝部11aの開口11a−1側に向かって突出する壁部11cと、を備えている。
この実施形態では、基本溝部11aは、ウェザーストリップ10のシールリップ10b(側端面10b−1)とピラーシール壁10dの一部と、フロントピラー4の対向壁4aとによって形成されている。
拡張溝11bは、ウェザーストリップ10のダム部10cの車幅方向LRの外側の側面と、その側面に臨む取付基部10aの下面とピラーシール壁10dの上面の一部とによって形成されている。この実施形態の場合、拡張溝11bの車幅方向内側の内壁は、フロントガラス側の側端面10b−1やフロントガラス2の側端部2aよりも車幅方向内側に位置されている。具体的には、拡張溝11bは、ウェザーストリップ10のダム部10cによって確保されたガラス取付壁4bとフロントガラス2の側縁部との間の離間スペースに入り込むように形成されている。なお、図2中の符号Lは、基本溝部11aと拡張溝11bの間の境界位置を示し、符号Uは、拡張溝11bの上端部位置を示している。
壁部11cは、基本溝部11aの底部のうちの、フロントガラス側の側端面10b−1とフロントピラー4の対向壁4aの間の略中間位置に突設されている。そして、壁部11cは、基本溝部11aの底部側の基端から延出端側に向かって収斂する略三角形状の断面形状に形成されている。
また、壁部11cは、基本溝部11aのうちの、拡張溝11bの上端部位置Uよりも開口11a−1寄り領域まで延出している。さらに詳細には、壁部11cの延出端は、基本溝部11aの拡張溝11bの上端部位置Uよりも開口11a−1寄り領域のうちの、車体前後方向FRの中央位置cよりも基本溝部11aの底部寄り位置に位置されている。
図3は、車両走行時における走行風の流れを矢印で示した図である。以下、図3を参照して、雨天走行時における排水溝11での雨水の流れについて説明する。
車両の走行時には、フロントガラス2の前面に当たった走行風が、図3中矢印MFで示すようにフロントガラス2の側部からフロントピラー4を乗り越えて車体側方へと流れる。走行風のこの主流MFは、空気の持つ粘性により、排水溝11の基本溝部11aの開口11a−1側領域において基本溝部11a内の空気を主流MFの流れに沿うように引き込む。このとき、この主流MFによる引き込みを契機として基本溝部11a内を旋回する第1の旋回流F1が発生する。第1の旋回流F1は、フロントピラー4の対向壁4aに沿って基本溝部11aの底部側に進んだ後に壁部11cの車幅方向外側面に沿って立ち上がるように旋回する。
また、上述のようにして基本溝部11a内に第1の旋回流F1が発生すると、第1の旋回流F1の壁部11cの車幅方向外側面に沿って立ち上がる流れが、排水溝11内で新たな空気の引き込みを発生する。こうして新たな空気の引き込みが生じると、その引き込みを契機として排水溝11内の拡張溝11b寄りの領域を旋回する第2の旋回流F2が発生する。第2の旋回流F2は、基本溝部11aの開口11a−1のうちの、フロントガラス2側の側端面10b−1の近傍部分から拡張溝11bの車幅方向内側の内壁側に進んだ後に壁部11cの車幅方向内側面に沿って立ち上がるように旋回する。
車両の走行時に、こうして排水溝11内に第1の旋回流F1と第2の旋回流F2が発生すると、フロントガラス2の前面に当たって側端面10b−1の近傍に流れた雨水等の水を、これらの第1の旋回流F1と第2の旋回流F2が排水溝11内の基本溝部11aと拡張溝11bとに引き込むようになる。特に、フロントガラス2の表面から排水溝11側の端部に伝わってきた水滴を第2の旋回流F2に載せて排水溝11内に引き込むことで、その水滴が主流MFに乗ってフロントピラー4を乗り越えてしまうのを抑制できる。
以上のように、この実施形態に係る排水構造においては、車両の走行時に、走行風の主流MFが、フロントピラー4の対向壁4aに沿って基本溝部11aの底部側に進んだ後に壁部11cの車幅方向外側面に沿って立ち上がるように旋回する第1の旋回流F1と、フロントガラス2側の側端面10b−1の近傍部分から拡張溝11bの車幅方向内側の内壁側に進んだ後に壁部11cの車幅方向内側面に沿って立ち上がるように旋回する第2の旋回流F2と、を誘起させることができる。このため、車両の走行時に、フロントガラス2の前面側から排水溝11方向に大量の水が回り込んだ場合にも、その水を第1の旋回流と第2の旋回流による引き込み作用によって排水溝11を通して外部に安定して排出することができる。
したがって、この排水構造を採用した場合には、排水溝11からフロントピラー4を乗り越えて車体側方に飛散する水を少なくすることができるとともに、フロントピラー4の突出高さを低くしてフロントガラス2とフロントピラー4の間の段差を少なくし、風切音の発生の低減と見栄えの向上を図ることができる。
また、この実施形態に係る排水構造では、拡張溝11bの一部が、フロントガラス2の側縁部とガラス取付壁4bの間の離間スペースに入り込んで設けられている。このため、排水溝11の水を捕捉可能な有効断面積を拡張溝11b部分で充分に確保することができる。この結果、車体外部に臨む基本溝部11aの幅をより狭めたり、フロントピラー4の対向壁4aをより低くすることができる。したがって、これらによって車両の外観品質をより高めることができる。
特に、この実施形態の場合には、拡張溝11bの車幅方向内側の内壁が、スペーサを兼ねるダム部10cの車幅方向外側の面によって構成されているため、部品点数の増加や構造の複雑化を招くことなく、拡張溝11bの断面積を拡大することができる。
さらに、この実施形態に係る排水構造においては、排水溝11内の壁部11cが基本溝部11aのうちの、フロントガラス側の側端面10b−1とフロントピラー4の対向壁4aの略中央位置に設けられている。このため、車両の走行時に排水溝11内に生じる第1の旋回流F1と第2の旋回流F2が、側端面10b−1と対向壁4aのほぼ中央位置で振り分けられることになる。したがって、第1の旋回流F1と第2の旋回流F2の一方によって他方がかき消されることがなくなり、第1の旋回流F1と第2の旋回流F2がバランス良く作られて排水溝11での排水性能が安定する。
また、この実施形態に係る排水構造では、排水溝11内の壁部11cが基本溝部11aのうちの拡張溝11bの上端部位置Uよりも開口11a−1側の領域まで延出しているため、フロントピラー4の対向壁4aから基本溝部11aの底部方向に向かう第1の旋回流F1の流れが壁部11cの延出端によって遮られ、壁部11cを直接超えて拡張溝11b側に入り込みにくくなる。したがって、フロントガラス側の側端面10b−1から拡張溝11b内に引き込まれる第2の旋回流F2の流れが阻害されにくくなる。
また、この実施形態に係る排水構造においては、壁部11cの延出端が、基本溝部11aの拡張溝11bよりも開口寄りの領域のうちの、車体前後方向FRの中央位置cよりも基本溝部11aの底部寄り位置に位置されている。このため、壁部11cの延出端が基本溝部11aの開口11a−1を通して外部から見えにくくなって外観品質が高まる。
この実施形態に係る排水構造で採用する壁部11cは、フロントガラス側の側端面10b−1から排水溝11内に流れ込んだ水を直接的に捕捉することを目的として設けられるものではなく、排水溝11内に第1の旋回流F1と第2の旋回流F2を生じさせることを目的として設けられている。このため、壁部11cの延出端の位置を上記のように低く設定しても、排水面においては不具合を生じることがない。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
2…フロントガラス
2a…側端部
4…フロントピラー
4a…対向壁
4b…ガラス取付壁
10b−1…側端面
10c…ダム部(スペーサ)
11…排水溝
11a…基本溝部
11a−1…開口
11b…拡張溝
11c…壁部
c…前後方向の中央位置

Claims (6)

  1. 車室の前方に配置されるフロントガラスと、
    該フロントガラスの車幅方向外側に配置されるフロントピラーと、
    前記フロントガラスと前記フロントピラーの間で車室内側に凹状に窪み、捕捉した水を下方に排水する排水溝と、を備えたフロントガラスの排水構造において、
    前記排水溝が、
    前記フロントガラス側の側端面と当該側端面に対向する前記フロントピラーの対向壁との間で前記フロントガラスの前面側に開口する基本溝部と、
    前記基本溝部の底部側から前記フロントガラスの車幅方向内側に凹状に窪む拡張溝と、
    前記基本溝部の底部のうちの、前記フロントガラス側の側端面と前記フロントピラーの対向壁のそれぞれに対して車幅方向に離間した位置から、当該基本溝部の開口側に向かって突出する壁部と、を備える
    ことを特徴とするフロントガラスの排水構造。
  2. 前記フロントピラーには、前記フロントガラスの側部背面側に向かって延出するガラス取付壁が延設され、
    前記フロントガラスは、側縁部が前記ガラス取付壁に対して車両前方側に離間して配置され、
    前記拡張溝の少なくとも一部は、前記フロントガラスの側縁部と前記ガラス取付壁の間の離間スペースに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のフロントガラスの排水構造。
  3. 前記フロントガラスの背面は、当該フロントガラスの側端部から車幅方向内側に離間した部位がスペーサを介して前記ガラス取付壁に支持され、
    前記拡張溝の車幅方向内側の内壁は、前記スペーサの車幅方向外側の面によって構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のフロントガラスの排水構造。
  4. 前記壁部は、前記基本溝部のうちの、前記フロントガラス側の側端面と前記フロントピラーの対向壁の略中央位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフロントガラスの排水構造。
  5. 前記壁部は、前記基本溝部の前記拡張溝よりも前記開口寄りの領域まで延出している
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロントガラスの排水構造。
  6. 前記壁部の延出端は、前記基本溝部の前記拡張溝よりも前記開口寄りの領域のうちの、車両前後方向の中央位置よりも前記基本溝部の底部寄り位置に位置されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のフロントガラスの排水構造。
JP2017504572A 2015-03-06 2015-12-15 フロントガラスの排水構造 Active JP6432088B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044892 2015-03-06
JP2015044892 2015-03-06
PCT/JP2015/085091 WO2016143216A1 (ja) 2015-03-06 2015-12-15 フロントガラスの排水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016143216A1 true JPWO2016143216A1 (ja) 2017-09-28
JP6432088B2 JP6432088B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=56879387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017504572A Active JP6432088B2 (ja) 2015-03-06 2015-12-15 フロントガラスの排水構造

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10183635B2 (ja)
JP (1) JP6432088B2 (ja)
CN (1) CN107428228B (ja)
BR (1) BR112017017100A2 (ja)
WO (1) WO2016143216A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10259505B2 (en) * 2016-08-30 2019-04-16 Ford Global Technologies, Llc Active vehicle pillar arrangement for selective wind noise, wind throb, snow buildup and moisture control
US10173510B2 (en) 2016-08-30 2019-01-08 Ford Global Technologies, Llc Active vehicle pillar arrangement for selective wind noise, wind throb, snow buildup and moisture control
JP6420394B2 (ja) * 2017-03-31 2018-11-07 本田技研工業株式会社 車体構造
DE102019126860A1 (de) * 2019-10-07 2021-04-08 Webasto SE Deckel zum Verschließen einer Öffnung in einer Fahrzeugkarosserie
US20220402341A1 (en) * 2020-01-23 2022-12-22 Daniel Wolck Vehicle window subassemblies for initial bonded and subsequent roped installation
DE102022104480A1 (de) * 2021-03-05 2022-09-08 Illinois Tool Works Inc. Trägervorrichtung für eine Wasserfangleiste

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4141813A1 (de) * 1991-12-18 1993-06-24 Bayerische Motoren Werke Ag In einem fensterrahmen eines kraftfahrzeugs eingebaute fensterscheibe
JPH07144543A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Toyoda Gosei Co Ltd 自動車ウインド開口まわりのシール部構造
DE19744684A1 (de) * 1997-10-09 1999-04-22 Bayerische Motoren Werke Ag Kraftfahrzeug mit einer Windschutzscheibe
EP0945296A1 (de) * 1998-03-23 1999-09-29 Schade GmbH & Co. KG Zierleistenbefestigung in Scheibenrandumkapselung
JPH11334358A (ja) * 1998-05-29 1999-12-07 Fuji Heavy Ind Ltd ウォータガイド構造
JP2001171345A (ja) * 1999-12-20 2001-06-26 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 自動車用ウインドモール
JP2002337545A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車のフロントガラス用モールディング
WO2010130483A1 (de) * 2009-05-13 2010-11-18 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zum wischen einer kraftfahrzeugscheibe

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2024753A1 (de) * 1970-05-21 1971-12-02 Volkswagenwerk Ag, 3180 Wolfsburg Verfahren zur Herstellung einer Halterung für eine Fensterscheibe, insbesondere für eine Windschutzscheibe in einem Kraftfahrzeug
US4304075A (en) * 1979-07-10 1981-12-08 Kato Hatsujo Company Ltd. Molding holder for a windshield of a motor vehicle
DE3323006A1 (de) * 1983-06-25 1985-01-10 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Einglasung von scheiben, insbesondere front- und heckscheiben, von kraftwagen
DE3634296C1 (de) * 1986-10-08 1988-02-11 Daimler Benz Ag Vorrichtung zum Ableiten von Schmutzwasser von einer Scheibe eines Fahrzeugs,insbesondere eines Kraftfahrzeugs
JP2623618B2 (ja) * 1987-12-09 1997-06-25 橋本フォーミング工業株式会社 車両用ウインドウ
JP2711122B2 (ja) * 1988-12-23 1998-02-10 鬼怒川ゴム工業株式会社 車両用ウインドモールの取付構造
JPH03124908U (ja) * 1990-03-30 1991-12-18
US5395563A (en) * 1992-02-05 1995-03-07 Toyoda Gosei Co., Ltd. Manufacturing method and apparatus for forming an elongate body having thickness change
JP3063873B2 (ja) * 1992-10-16 2000-07-12 東海興業株式会社 車両用ウインドモールディングとその製造方法
US5480504A (en) * 1994-05-06 1996-01-02 Gold; Peter Method of preaffixing a molding to a windshield
DE19537436C2 (de) * 1995-10-07 2002-01-31 Sekurit Saint Gobain Deutsch Für die Klebebefestigung vorgerüstete Glasscheibe, insbesondere für Fahrzeuge
US5688016A (en) * 1996-04-08 1997-11-18 Gold; Peter Auto gripper molding with crown mechanical interlock
DE10359833A1 (de) * 2003-12-19 2005-08-04 Daimlerchrysler Ag Frontblende einer Fahrzeug-A-Säule, insbesondere Wasserfangleiste, mit einem an die Frontscheibe angrenzenden Wasserfangkanal
GB2473135B (en) * 2009-09-01 2012-08-08 Nihon Plast Co Ltd A cowl-top cover
MX2013000828A (es) * 2010-07-22 2013-02-11 Int Truck Intellectual Prop Co Moldura de parabrisas encapsulada y metodo para unir un parabrisas.
CN202071662U (zh) * 2011-05-24 2011-12-14 浙江师范大学 前车窗阻挡雨水的改进结构
JP5449285B2 (ja) * 2011-09-26 2014-03-19 本田技研工業株式会社 車両前部構造及び車両のヒンジカバー取付方法
US8573682B2 (en) * 2011-11-04 2013-11-05 Shape Corp. Vehicle cowl components adapted for hood/fender sealing
JP5820485B2 (ja) * 2012-01-11 2015-11-24 本田技研工業株式会社 車両前部構造
DE102012008934A1 (de) * 2012-05-08 2013-11-14 GM Global Technology Operations LLC (n.d. Ges. d. Staates Delaware) Kraftfahrzeug mit Wasserkasten
JP5806699B2 (ja) * 2013-04-11 2015-11-10 東海興業株式会社 成形品
RU2625476C1 (ru) * 2013-10-10 2017-07-14 Нихон Пласт Ко., Лтд. Накладка проема капота
JP6303189B2 (ja) * 2014-11-05 2018-04-04 トヨタ車体株式会社 車両のフロントガラス周縁構造
JP6191632B2 (ja) * 2015-02-16 2017-09-06 トヨタ自動車株式会社 車両用カウル部構造
JP6252562B2 (ja) * 2015-07-31 2017-12-27 トヨタ自動車株式会社 ウインドシールドガラスの周辺構造

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4141813A1 (de) * 1991-12-18 1993-06-24 Bayerische Motoren Werke Ag In einem fensterrahmen eines kraftfahrzeugs eingebaute fensterscheibe
JPH07144543A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Toyoda Gosei Co Ltd 自動車ウインド開口まわりのシール部構造
DE19744684A1 (de) * 1997-10-09 1999-04-22 Bayerische Motoren Werke Ag Kraftfahrzeug mit einer Windschutzscheibe
EP0945296A1 (de) * 1998-03-23 1999-09-29 Schade GmbH & Co. KG Zierleistenbefestigung in Scheibenrandumkapselung
JPH11334358A (ja) * 1998-05-29 1999-12-07 Fuji Heavy Ind Ltd ウォータガイド構造
JP2001171345A (ja) * 1999-12-20 2001-06-26 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 自動車用ウインドモール
US6409244B1 (en) * 1999-12-20 2002-06-25 Kinugawa Rubber Ind., Co., Ltd. Automotive window molding
JP2002337545A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車のフロントガラス用モールディング
WO2010130483A1 (de) * 2009-05-13 2010-11-18 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zum wischen einer kraftfahrzeugscheibe

Also Published As

Publication number Publication date
US20180037175A1 (en) 2018-02-08
CN107428228B (zh) 2020-04-03
WO2016143216A1 (ja) 2016-09-15
CN107428228A (zh) 2017-12-01
JP6432088B2 (ja) 2018-12-05
BR112017017100A2 (ja) 2018-04-03
US10183635B2 (en) 2019-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6432088B2 (ja) フロントガラスの排水構造
JP5711528B2 (ja) ウェザーストリップの排水構造
JP4902395B2 (ja) ルーフパネルの排水構造
JP2009286306A (ja) 車両用ウインドウサッシ
JP2010058656A (ja) モール構造
JP5748446B2 (ja) ドリップシール
US9724987B2 (en) Weather strip
JP6080805B2 (ja) 車両前部構造
JP2016094028A (ja) 車両用ドアのドアガーニッシュ
JP5587162B2 (ja) ウェザーストリップの排水構造
JP5435140B2 (ja) 車両の排水構造
JP6301848B2 (ja) 非固定式ルーフのシール構造
JP5337444B2 (ja) 車両の排水構造
JP4849899B2 (ja) 自動車用ドアグラスランの水抜き構造
JP2010274870A (ja) 車両のドア構造
JP6185942B2 (ja) ウェザーストリップ
JP6474293B2 (ja) スライドドア車のドリップウエザーストリップ構造
JP4818308B2 (ja) テールゲートの排水構造
KR101242266B1 (ko) 배수 기능을 갖는 차량의 웨더 스트립
JP2019084913A (ja) 車両の樹脂バックドア
JPH09193667A (ja) 自動車用リヤドア
JP6692843B2 (ja) サイドバイザー
JP6254031B2 (ja) 自動車用ルーフウェザーストリップの水切り構造
JP2007308075A (ja) 自動車用ドアの排水構造
JP6156289B2 (ja) 車両のウェザストリップ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6432088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150